JP2023069866A - 風呂システム - Google Patents

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Yuki Nishibayashi
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Abstract

【課題】入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることを回避しながら、浴槽水を適切に排出することができる風呂システムを提供する。【解決手段】浴槽1の浴槽水を排出する浴槽用排水弁Vと、当該浴槽用排水弁Vを開閉制御する制御部Cとを備え、浴槽1に存在する入浴者を検出する入浴検知部Jと、当該入浴検知部Jの検出結果を時間帯に分けて記録する入浴状況記録部B1と、当該入浴状況記録部B1の記録情報に基づいて入浴頻度の低い低頻度時間帯を判定する時間帯判定部B2とが備えられ、制御部Cが、低頻度時間帯にて浴槽用排水弁Vを開く開弁処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、浴槽の浴槽水を排出する浴槽用排水弁と、当該浴槽用排水弁を開閉制御する制御部とを備える風呂システムに関する。
かかる風呂システムにおいては、入浴の終了後において、浴槽内に菌類が繁殖して不衛生な状態になること等を回避しながら、次回の湯張りに備えて、浴槽用排水弁を開いて浴槽水を排出することが望まれる。
例えば、風呂システムの従来例として、浴槽用排水弁を開閉制御する制御部が、湯張りが指示されると、浴槽用排水弁を閉じる閉弁処理を行い、その後、浴槽に湯張りする湯張処理を実行するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような風呂システムにおいては、制御部が、入浴の終了後において、浴槽用排水弁を開く開弁処理を適切に行うことが望まれる。
入浴の終了後において、開弁処理を実行する風呂システムの従来例として、湯張り終了後の経過時間が設定時間に達すると、開弁処理を実行するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、別の従来例として、使用者が開弁処理を実行する時刻を予め予約して、予約した時刻になると、開弁処理を実行するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2017-198379号公報 特開平2-57858号公報 特開2018-105607号公報
入浴の形態として、浴槽水が入浴に適した温度から低下しても、浴槽水を追焚きして入浴する形態がある。特許文献2においては、湯張り終了後の経過時間が設定時間に達すると、開弁処理が実行されるため、浴槽水を追焚きして入浴する入浴者が存在するのにも拘わらず、開弁処理が実行されてしまう不都合を生じる虞がある。
特許文献3においては、開弁処理を実行する時刻を設定するものであるから、浴槽水を追焚きして入浴する入浴者が存在するのにも拘わらず、開弁処理が実行されてしまう不都合を回避できる。しかしながら、開弁処理を実行する時刻を予め設定する面倒があるばかりでなく、開弁処理を実行する時刻の設定を忘れて、開弁処理が実行されなくなる不都合が発生する虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることを回避しながら、浴槽水を適切に排出することができる風呂システムを提供する点にある。
本発明の風呂システムは、浴槽の浴槽水を排出する浴槽用排水弁と、当該浴槽用排水弁を開閉制御する制御部とを備えるものであって、その特徴構成は、
前記浴槽に存在する入浴者を検出する入浴検知部と、当該入浴検知部の検出結果を時間帯に分けて記録する入浴状況記録部と、当該入浴状況記録部の記録情報に基づいて入浴頻度の低い低頻度時間帯を判定する時間帯判定部とが備えられ、
前記制御部が、前記低頻度時間帯にて前記浴槽用排水弁を開く開弁処理を実行する点にある。
すなわち、入浴検知部が浴槽に入浴する入浴者を検知すると、その検出結果が時間帯に分けて入浴状況記録部にて記録され、時間帯判定部が、入浴状況記録部の記録情報に基づいて入浴頻度の低い低頻度時間帯を判定することになる。
そして、制御部が、時間帯判定部にて判別された低頻度時間帯にて浴槽用排水弁を開く開弁処理を実行することになる。
つまり、制御部が、時間帯判定部にて判別された低頻度時間帯にて浴槽用排水弁を開く開弁処理を実行することになるから、浴槽用排水弁を開く開弁処理が、入浴を予定している入浴者の入浴が終了している可能性が高い低頻度時間帯にて行われることになるため、入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることを回避しながら、浴槽水を適切に排出することができる。
説明を加えると、浴槽に入浴する入浴頻度は、家族の構成に起因する入浴者数の変動等により入浴頻度が高い時間帯の長さは変動するものの、一般には、湯張り後の直後の時間帯においては高く、その後は、順次低下する傾向を示すことになるから、入浴頻度が高い時間帯が経過した後には、入浴を予定している入浴者の入浴が終了している可能性が高い低頻度時間帯が存在することになる。
そして、浴槽用排水弁を開く開弁処理が、入浴を予定している入浴者の入浴が終了している可能性が高い低頻度時間帯にて行われることになるため、入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることを回避しながら、浴槽水を適切に排出することができる。
要するに、本発明の風呂システムの特徴構成によれば、入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることを回避しながら、浴槽水を適切に排出することができる。
本発明の風呂システムの更なる特徴構成は、前記入浴状況記録部が、平日と休日とに分ける形態で、前記入浴検知部の検出結果を時間帯に分けて記録し、
前記時間帯判定部が、平日のときには前記入浴状況記録部の記録情報のうちの平日に対応する記録情報に基づいて、前記低頻度時間帯を判定し、かつ、休日のときには前記入浴状況記録部の記録情報のうちの休日に対応する記録情報に基づいて、前記低頻度時間帯を判定する点にある。
すなわち、入浴状況記録部が、平日と休日とに分ける形態で、入浴検知部の検出結果を時間帯に分けて記録することになる。時間帯判定部が、平日のときには入浴状況記録部の記録情報のうちの平日に対応する記録情報に基づいて、低頻度時間帯を判定し、かつ、休日のときには入浴状況記録部の記録情報のうちの休日に対応する記録情報に基づいて、低頻度時間帯を判定することになる。
そして、制御部が、平日のときには、時間帯判定部にて判別された平日に対応する低頻度時間帯にて浴槽用排水弁を開く開弁処理を実行し、休日のときには、時間帯判定部にて判別された休日に対応する低頻度時間帯にて浴槽用排水弁を開く開弁処理を実行することになる。
従って、入浴者が入浴する時間帯が、平日と休日とで異なることがあっても、平日及び休日のいずれにおいても、低頻度時間帯において浴槽用排水弁を開く開弁処理を適切に実行できるため、平日及び休日のいずれにおいても、入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることを回避しながら、浴槽水を適切に排出することができる。
要するに、本発明の風呂システムの更なる特徴構成によれば、入浴者が入浴する時間帯が平日と休日とで異なることがあっても、入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることを回避しながら、浴槽水を適切に排出することができる。
本発明の風呂システムの更なる特徴構成は、前記制御部が、前記入浴検知部が入浴者の存在検出状態になっているときには、前記開弁処理の実行を停止する点にある。
すなわち、入浴検知部が入浴者の存在検出状態になっているときには、浴槽用排水弁を開く開弁処理の実行が停止されるから、入浴者が浴槽に入浴しているときには、浴槽水が排水されて入浴ができなくなる状態になることが回避される。
要するに、本発明の風呂システムの更なる特徴構成によれば、入浴者の入浴中に浴槽水が排出されることを回避できる。
本発明の風呂システムの更なる特徴構成は、前記制御部が、前記開弁処理を開始すべき前記低頻度時間帯となった時点から設定保留時間が経過するまでは、前記開弁処理の実行を停止する点にある。
すなわち、開弁処理を開始すべき低頻度時間帯となった時点から設定保留時間が経過するまでは、開弁処理の実行が停止されるから、設定保留時間が経過するまでに、入浴検知部が入浴者の存在検出状態になれば、当該存在検出状態になっているときには、浴槽用排水弁を開く開弁処理の実行が停止されて、浴槽水が排水されて入浴ができなくなる状態になることが回避される。
つまり、開弁処理を開始すべき低頻度時間帯になった後において、入浴を希望する入浴者が存在する可能性があるが、このような場合において、開弁処理を開始すべき低頻度時間帯となった時点から設定保留時間が経過するまでに、入浴を開始すれば、浴槽水が排水されて入浴ができなくなる状態になることが回避される。
要するに、本発明の風呂システムの特徴構成によれば、開弁処理を開始すべき低頻度時間帯になった後においても入浴を行うことができる。
本発明の風呂システムの更なる特徴構成は、前記制御部が、前記入浴検知部が入浴者の存在検出状態から入浴者の非存在検出状態になった後において設定待機時間が経過するまでは、前記開弁処理の実行を停止する点にある。
すなわち、入浴検知部が入浴者の存在検出状態から入浴者の非存在検出状態になった後において設定待機時間が経過するまでは、開弁処理の実行が停止されるから、入浴を予定している入浴者が存在するのにも拘わらず浴槽水が排出されることが回避される。
つまり、先に入浴する入浴者の入浴が終了した後、設定待機時間が経過するまでに、次に入浴する予定の入浴者が入浴を開始すれば、低頻度時間帯であったとしても、開弁処理が実行されないため、入浴を予定している入浴者が存在しているときに浴槽水が排出されることを回避できる。
要するに、本発明の風呂システムの更なる特徴構成によれば、入浴を予定している入浴者が存在しているときに浴槽水が排出されることを回避できる。
本発明の風呂システムの更なる特徴構成は、前記浴槽内の浴槽水の存否を検出する浴槽水検出部が設けられ、
前記制御部が、前記浴槽水検出部にて浴槽水の存在が検出された場合に前記開弁処理を実行する点にある。
すなわち、浴槽水検出部にて浴槽水の存在が検出された場合には開弁処理が実行されるが、浴槽水検出部にて浴槽水の存在が検出されない場合には、開弁処理が不必要に実行されることが回避される。
つまり、入浴者が入浴の終了後において、浴槽用排水弁の開き操作を行う等により、低頻度時間帯には既に浴槽水が排出されていることがあるが、そのような場合には、開弁処理が不必要に実行されることが回避される。
要するに、本発明の更なる特徴構成によれば、開弁処理が不必要に実行されることを回避できる。
本発明の風呂システムの更なる特徴構成は、前記制御部が、湯張りが指示されると、前記浴槽用排水弁を閉じる閉弁処理を実行した後、設定湯張り量の湯水を設定目標温度となる状態で湯張りする湯張処理を実行する点にある。
すなわち、湯張りを指示すれば、浴槽用排水弁を閉じる閉弁処理が実行され、その後、設定湯張り量の湯水を設定目標温度となる状態で湯張りする湯張処理が実行されるから、入浴を行う際の湯張りを、簡単な操作で行うことができ、使い勝手の向上を図ることができる。
要するに、本発明の更なる特徴構成によれば、使い勝手の向上を図ることができる。
風呂システムの全体構成を示す概略図である。 熱源機の構成を示す図である。 入浴頻度の一例を示す図である。 風呂制御処理の制御作動を示すフローチャートである。 排水処理の制御作動を示すフローチャートである。
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(風呂システムの全体構成)
図1に示すように、風呂システムは、浴室Yの内部の浴槽1と、屋外に設置する熱源機Gと、その熱源機Gの運転等を制御する運転制御部C(制御部の一例)とを備えている。 また、図2に示すように、運転制御部Cに各種制御指令を指令するリモコンRとして、メインリモコンR1及び浴室リモコンR2を備えている。
なお、メインリモコンR1は台所の近くの壁面等に設けられ、浴室リモコンR2は浴室Yの内部の浴槽1の近くの壁面等に設けられている。
図1に示すように、浴室リモコンR2には、浴槽1に存在する入浴者を検出する赤外線センサ等の人感センサJ(入浴検知部の一例)が設けられている。
浴室リモコンR2が備えるリモコン制御部Bが、人感センサJの検出結果を時間帯に分けて記録する入浴状況記録部B1と、当該入浴状況記録部B1の記録情報に基づいて入浴頻度の低い低頻度時間帯を判定する時間帯判定部B2として機能するように構成されており、その詳細は後述する。
図1に示すように、浴槽1の底部には、浴槽1の浴槽水を排出する電動式の浴槽用排水弁Vが設けられている。この浴槽用排水弁Vは、例えば、電磁弁や電動モータにて開閉される弁を用いて構成され、運転制御部Cにて開閉制御されるように構成されている。
つまり、運転制御部Cが、後述する排水処理において浴槽用排水弁Vを開く開弁処理を実行し、また、後述する湯張処理の前に浴槽用排水弁Vを閉じる閉弁処理を実行するように構成されており、その詳細は後述する。
ちなみに、浴槽用排水弁Vの開指令や閉指令を指令する弁操作スイッチが浴室リモコンR2及びメインリモコンR1に備えられ、運転制御部Cが、弁操作スイッチの開指令や閉指令に基づいて、浴槽用排水弁Vを開閉制御するように構成されている。
本実施形態においては、運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の指令に基づいて、熱源機Gの作動を制御して、湯水を浴槽1や給湯栓2に供給する湯水供給運転(一般給湯運転、湯張運転)や、浴槽1の浴槽水を追焚きする追焚運転を実行する。
(熱源機の構成)
図2に示すように、熱源機Gは、一般家庭用の水道管に接続された給水路4からの水を加熱して、加熱後の湯水を、給湯路5を介して浴槽1や給湯栓2に供給する給湯用加熱部A、及び、浴槽1の浴槽水を追焚する浴槽水加熱部Dを備えている。給湯路5には、当該給湯路5を通る湯水を浴槽1に供給する湯張路6が、給湯路5から分岐する状態で設けられている。
(給湯用加熱部及び浴槽水加熱部の構成)
給湯用加熱部Aは、入口側に給水路4が接続され且つ出口側に給湯路5が接続される給湯用熱交換器8、当該給湯用熱交換器8を加熱する給湯用バーナ9、及び、当該給湯用バーナ9に燃焼用空気を供給する給湯用送風ファン10を備えている。
給湯用バーナ9には、都市ガス等の燃料ガスを供給する給湯側ガス供給路11が接続されており、給湯用熱交換器8を通る水を給湯用バーナ9の燃焼ガスにより加熱するように構成されている。
浴槽水加熱部Dは、浴槽1と当該浴槽水加熱部Dとの間で浴槽水を循環させる浴槽水循環路Kの浴槽水戻り路12が入口側に接続され且つ浴槽水循環路Kの浴槽水往き路13が出口側に接続される追焚用熱交換器14、当該追焚用熱交換器14を加熱する追焚用バーナ15、及び、当該追焚用バーナ15に燃焼用空気を供給する追焚用送風ファン16を備えている。
追焚用バーナ15には、都市ガス等の燃料ガスを供給する追焚側ガス供給路17が接続されており、追焚用熱交換器14を通る浴槽水を追焚用バーナ15の燃焼ガスにより加熱するように構成されている。
給湯側ガス供給路11及び追焚側ガス供給路17には、燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス比例弁18、燃料ガスの供給を断続する断続弁19が設けられている。
(一般給湯用構成)
給水路4には、給水温度を検出する給水サーミスタ20、及び、給水量を検出する水量センサ21が設けられている。給水路4における、給水サーミスタ20及び水量センサ21よりも下流側の箇所が、給湯用熱交換器8を迂回する給水バイパス路22により、給湯路5に接続されている。
給湯路5と給水バイパス路22との接続箇所には、給湯用熱交換器8からの湯量と給水バイパス路22からの水量との混合比を調整するミキシング弁23が設けられている。給湯路5において、給水バイパス路22の接続箇所よりも上流側には、給湯用熱交換器8から送出される湯水の温度を検出する出湯サーミスタ24が設けられ、給水バイパス路22の接続箇所よりも下流側には、上流側から順に、ミキシング弁23において混合された後の湯水の温度を検出する給湯サーミスタ25、湯水の流動量を調整する水比例弁26、及び、一般給湯の割込みを検出する割込み検出用水量センサ27が設けられている。
(追焚用構成)
浴槽1の底面付近の側壁部には循環アダプタHが装備されており、当該循環アダプタHには、浴槽水循環路Kの浴槽水戻り路12、及び、浴槽水循環路Kの浴槽水往き路13が接続されている。なお、浴槽水戻り路12及び浴槽水往き路13は、熱源機Gの内部に位置する管路部分と、熱源機Gの外部に位置する管路部分とから構成される。
浴槽水戻り路12には、上流側から順に、当該浴槽水戻り路12を通る浴槽水の温度を検出する浴槽水温度検出センサ38、浴槽水戻り路12の内部の浴槽水の圧力を検出することによって浴槽1の水位を検出する水位検出センサ39(浴槽水検出部の一例)、水流スイッチ40、及び、浴槽水循環ポンプ37が設けられている。
一方、浴槽水往き路13には、追焚用熱交換器14において加熱された浴槽水の温度を検出する浴槽往温検出センサ41が設けられている。
運転制御部Cが浴槽水循環ポンプ37を作動させることにより、浴槽1の内部に貯留された浴槽水が浴槽水戻り路12を通って追焚用熱交換器14に供給され、追焚用熱交換器14において加熱された浴槽水が浴槽水往き路13を通って浴槽1へと供給される。このようにして浴槽1内の浴槽水の追焚きが行われる。
(湯張用構成)
給湯路5から分岐した湯張路6は、浴槽水戻り路12における浴槽水循環ポンプ37の下流側に接続されている。この湯張路6には、上流側から順に、湯張路6を開閉する湯張電磁弁42、空気層形成用ホッパ44、及び、湯張逆止弁43が設けられている。空気層形成用ホッパ44には、湯水を排水する排水路45と、その排水路45を開閉する電磁式の排水弁46とが設けられている。排水路45は、浴槽水戻り路12における浴槽水循環ポンプ37と水流スイッチ40との間の箇所に接続されている。
湯張電磁弁42を開弁すると、給湯用加熱部Aにおいて加熱された湯水が、湯張路6を介して浴槽水戻り路12に供給され、浴槽水戻り路12に供給された湯水が、浴槽水循環ポンプ37の上流側及び下流側に流れる状態で、浴槽水往き路13及び浴槽水戻り路12を通って浴槽1に供給される。
尚、空気層形成用ホッパ44は周知であるので、本実施形態においては詳細な説明を省略する。
(熱源機の運転制御)
上述のように、熱源機Gは、湯水供給運転として、加熱した湯水を給湯栓2に供給する一般給湯運転及び加熱した湯水を浴槽1に供給する湯張運転を実行し、また、浴槽1の浴槽水を追焚きする追焚運転を実行するように構成されている。
すなわち、運転制御部Cが、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の指令情報、及び、熱源機Gが装備したセンサ類の検出情報に基づいて、熱源機Gが装備した機器類を作動させて、一般給湯運転、湯張運転、及び、追焚運転を実行するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、湯張運転として、設定湯張り量の湯水を設定目標温度となる状態で湯張りする湯張処理を実行する。
また、運転制御部Cが、これらの運転に加えて、足し湯運転、湯張運転(湯張処理)に続いて行うキープ運転を実行するように構成されている。
メインリモコンR1及び浴室リモコンR2は、同様の構成を有するものであり、当該風呂システムの運転の開始と停止を指令する運転スイッチ、湯張運転を指令する風呂自動スイッチ、一般給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ、設定湯張温度としての目標湯張温度を設定する浴槽温度設定スイッチ、浴槽内水位の目標水位を設定する水位設定スイッチ、浴槽1に追加で湯張り給湯する足し湯運転を指令する足し湯スイッチ、追焚運転を指令する追焚スイッチ、設定温度等の各種情報を表示する表示部、湯張りや追焚が終了したことを報知する報知部を備えている。
(運転制御の概要)
運転制御部Cは、運転スイッチが操作されると制御可能な状態になり、給湯栓2が開操作されると給湯栓2から湯水を給湯する一般給湯運転を実行する。また、運転制御部Cは、風呂自動スイッチがオン操作されて湯張りが指令されると、浴槽1の浴槽水の温度が目標湯張温度になり且つ浴槽1の浴槽水の水位が目標水位になるように湯張りする湯張運転(湯張処理)を実行する。
運転制御部Cは、湯張運転(湯張処理)を実行した後であっても風呂自動スイッチがオン操作されている間は、設定されたキープ運転周期(例えば、10分)毎に、浴槽1の浴槽水が目標湯張温度、且つ、目標水位に維持されるように、浴槽水の追焚や湯水の追加供給をするキープ運転を実行する。
また、運転制御部Cは、キープ運転中において、追焚スイッチが操作されて追焚運転が指令された場合や、風呂自動スイッチのオフ操作により湯張り指令が解除された状態(キープ運転が停止された状態)において、追焚スイッチが操作されて追焚運転が指令された場合には、追焚運転を実行する。さらに、運転制御部Cは、キープ運転中や、キープ運転が停止された状態において、足し湯スイッチにより足し湯運転が指令されると足し湯運転を実行するように構成されている。
以下、一般給湯運転、湯張運転、及び、追焚運転ついて説明を加える。
(一般給湯運転)
運転制御部Cは、給湯栓2が開かれて水量センサ21による検出水量が所定量以上になると、一般給湯運転を実行する。
一般給湯運転においては、給湯用加熱部Aにおける給湯用送風ファン10を駆動した後、断続弁19を開弁してイグナイタにより給湯用バーナ9に点火し、給湯温度設定スイッチにて設定された一般給湯温度、水量センサ21の検出水量、給水サーミスタ20の検出水温、出湯サーミスタ24の検出温度、及び、給湯サーミスタ25の検出温度に基づいて、給湯サーミスタ25の検出温度が給湯温度設定スイッチにて設定された一般給湯温度になるように、ガス比例弁18の開度及びミキシング弁23の開度を調節する処理が実行される。
そして、水量センサ21により通水が検出されなくなると、断続弁19を閉弁して給湯用バーナ9の燃焼を停止し、給湯用送風ファン10を停止して、一般給湯運転が終了されることになる。
(湯張運転)
運転制御部Cは、風呂自動スイッチにて湯張りが指示されると、浴槽用排水弁Vを閉じる処理を実行し、その後、湯張運転(湯張処理)を実行する。
湯張運転(湯張処理)では、湯張給湯処理と判定処理とを繰り返し実行する。
湯張給湯処理では、湯張電磁弁42を開弁し、且つ、上述の一般給湯運転と同様に給湯用バーナ9に点火し、浴槽温度設定スイッチにて設定された目標湯張温度、水量センサ21の検出水量、給水サーミスタ20の検出水温、出湯サーミスタ24の検出温度、及び、給湯サーミスタ25の検出温度に基づいて、給湯サーミスタ25の検出温度が目標湯張温度になるように、ガス比例弁18の開度及びミキシング弁23の開度を調節し、そして、湯張給湯運処理を停止する際には、湯張電磁弁42を閉弁し、且つ、給湯用バーナ9の燃焼を停止するように構成されている。
判定処理においては、循環判定用設定時間の間、排水弁46を閉弁した状態で浴槽水循環ポンプ37を作動させて、その浴槽水循環ポンプ37の作動中において、水流スイッチ40の検出情報を読み込んで、浴槽水の存否を確認する。
そして、水流スイッチ40が水流を検出することを条件として、浴槽水循環ポンプ37を停止させた後、待機用設定時間が経過すると、水位検出センサ39の検出情報を読み込んで、浴槽内水位を検出するように構成されている。
つまり、湯張運転(湯張処理)では、浴槽1に湯を注湯用設定時間に亘り供給する湯張給湯処理と上述の判定処理を交互に実行する処理を、水位検出センサ39の検出水位が目標水位以上になるまで繰り返すことになる。ちなみに、本実施形態では、水位検出センサ39の検出水位が目標水位以上になると、追焚運転により、浴槽水の温度が目標湯張温度以上になるように昇温するようにした後、湯張運転(湯張処理)を終了する。
湯張運転(湯張処理)が実行された後は、風呂自動スイッチが切り操作されるまでは、浴槽水の温度を目標湯張温度に維持し、かつ、浴槽水の水位を目標水位以上に維持するキープ運転が実行されることになるが、本実施形態では、キープ運転についての説明を省略する。
また、運転制御部Cは、風呂自動スイッチが切り操作されても、追焚スイッチが操作されて追焚きが指示されると追焚運転を実行し、足し湯スイッチが操作されて足し湯が指示されると足し湯を実行するように構成されている。
(追焚運転)
運転制御部Cは、追焚スイッチが操作されと追焚運転を実行する。
追焚運転では、排水弁46を閉弁した状態で浴槽水循環ポンプ37を作動させ、その後、設定経過時間(例えば、10秒)経過すると、浴槽水温度検出センサ38の検出温度を読み込む。ちなみに、浴槽水循環ポンプ37を作動させた際に、水流スイッチ40にて循環される浴槽水が検出されない場合には、追焚運転を中止する。
浴槽水温度検出センサ38の検出温度が目標湯張温度よりも低い場合は、浴槽水循環ポンプ37を作動させて、浴槽1内の湯水を浴槽水戻り路12及び浴槽水往き路13を通して循環させ、それに併せて、浴槽水加熱部Dにおける追焚用送風ファン16を駆動した後、断続弁19を開弁してイグナイタにより追焚用バーナ15を点火することになり、さらには、浴槽往温検出センサ41の検出温度が追焚用設定出湯温度(例えば60℃)になるように、ガス比例弁18の開度を調節して、浴槽水を加熱する。
そして、浴槽水温度検出センサ38の検出温度が目標湯張温度以上になると、その時点から設定追加時間(例えば、30秒)の間、浴槽水の加熱を継続した後、断続弁19を閉弁させて追焚用バーナ15の燃焼を停止させ、追焚用送風ファン16を停止させて追焚運転を終了する。
(入浴状況記録部の詳細)
入浴状況記録部B1は、人感センサJにて入浴者が検出されると、その検出結果を時間帯に分けて記録するように構成されている。
具体的には、1日を24個の時間帯に区分けし、人感センサJにて入浴者が検出されてから入浴者が検出されなくなるまでを1回の入浴者検出とする形態で、その入浴者検出が行われた時間帯に、入浴者検出が行われた入浴回数を積算するよう構成されている。
また、入浴状況記録部B1が、平日と休日とに分ける形態で、入浴検知部の検出結果を時間帯に分けて記録するように構成されている。
本実施形態では、例えば、平日と休日との夫々において、新たな100日分について入浴者検出が行われた入浴回数を積算し、100日よりも前の入浴者検出の入浴回数を削除する形態で、入浴者検出が行われた入浴回数を積算するよう構成されている。
尚、1日を複数の時間帯に区分けするにあたり、その区分けする時間帯の数は、12個や48個に区分けする等、種々変更できる。
(時間帯判定部の詳細)
時間帯判定部B2は、図3に示す如く、各時間帯について、その積算した入浴回数を積算した日数にて除算して入浴頻度を求め、その入浴頻度が閾値(例えば、0.05)以下の入浴頻度となる時間帯を低頻度時間帯として判定するように構成されている。
本実施形態では、時間帯判定部B2が、平日のときには入浴状況記録部B1の記録情報のうちの平日に対応する記録情報に基づいて、低頻度時間帯を判定し、かつ、休日のときには入浴状況記録部B1の記録情報のうちの休日に対応する記録情報に基づいて、低頻度時間帯を判定するように構成されている。
尚、図3においては、例えば、平日における各時間帯の入浴頻度の変化の一例が例示されており、22時以降において、低頻度時間帯となる状態が例示されている。
(排水処理の詳細)
運転制御部Cが、時間帯判定部B2にて判別された低頻度時間帯にて浴槽用排水弁Vを開く開弁処理を実行することになる。本実施形態では、運転制御部Cが、平日のときには、時間帯判定部B2にて判別された平日に対応する低頻度時間帯にて浴槽用排水弁Vを開く開弁処理を実行し、休日のときには、時間帯判定部B2にて判別された休日に対応する低頻度時間帯にて浴槽用排水弁Vを開く開弁処理を実行することになる。
また、運転制御部Cが、人感センサJにて入浴者の存在が検出されるときには、開弁処理の実行を停止するように構成されている。
加えて、運転制御部Cが、人感センサJが入浴者の存在検出状態から入浴者の非存在検出状態になった後において設定待機時間(例えば、1時間)が経過するまでは、開弁処理の実行を停止するように構成されている。
さらに、運転制御部Cが、開弁処理を開始すべき低頻度時間帯となった時点から設定保留時間(例えば、1時間)が経過するまでは、開弁処理の実行を停止するように構成されている。
図3においては、22時から低頻度時間帯となる状態を例示する。そして、入浴状況記録日数が設定日数以上であり、かつ、浴槽水が存在する状態である。
したがって、設定保留時間(例えば、1時間)が経過するまでに新たな入浴者が存在しないときには、23時に排水処理が実行されることになる。
また、運転制御部Cが、排水処理において、浴槽水検出処理を実行して、水位検出センサ39にて浴槽水の存在が検出された場合に開弁処理を実行するように構成されている。
浴槽水検出処理は、上述の判定処理と同様に、循環判定用設定時間の間、排水弁46を閉弁した状態で浴槽水循環ポンプ37を作動させて、その浴槽水循環ポンプ37の作動中において、水流スイッチ40の検出情報を読み込んで、浴槽水の存否を確認する。
そして水流スイッチ40が水流を検出することを条件として、浴槽水循環ポンプ37を停止させた後、待機用設定時間が経過すると、水位検出センサ39の検出情報を読み込んで、浴槽内に浴槽水が存在することを再確認するように構成されている。
ちなみに、水位検出センサ39の検出情報を読み込んで、浴槽内に浴槽水が存在することを再確認することに代えて、水流スイッチ40の検出情報を読み込んで、浴槽水の存在が確認されれば、浴槽水が存在すると判定する形態で実施してもよい。
また、本実施形態においては、運転制御部Cが、入浴状況記録部B1にて入浴者の入浴状況を記録した日数が設定日数(例えば、60日)以上の場合において、開弁処理を実行し、入浴状況を記録した日数が設定日数(例えば、60日)未満の場合においては開弁処理を実行しないように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、平日及び休日の夫々において、入浴状況を記録した日数が設定日数(例えば、60日)以上であることに基づいて、開弁処理が実行される。
(風呂制御処理の詳細)
運転制御部Cは、上述の如く、浴槽用排水弁Vを閉じる閉弁処理、目標水位の湯水を設定湯張温度となる状態で湯張りする湯張処理、及び、排水処理を実行することになり、リモコン制御部Bは、上述の如く、入浴状況を記録する処理や低頻度時間帯を判定する処理を実行することになるが、以下、運転制御部C及びリモコン制御部Bが、風呂制御処理を実行する一つの制御部を構成するものとして、当該風呂制御処理について説明する。
ちなみに、この風呂制御処理は、運転スイッチの入り操作にて開始されることになる。
図4に示すように、先ず、湯張り指示が有るか否かが判別され(#1)、湯張り指示があるまで待機することになる。
#1にて湯張り指示が有ると判別された場合には、浴槽用排水弁Vを閉じる閉弁処理が実行され(#2)、続いて、浴槽1の浴槽水の温度が目標湯張温度になり且つ浴槽1の浴槽水の水位が目標水位になるように湯張りする湯張処理が実行される(#3)。
その後、人感センサJにて入浴者が検出されたか否か、つまり、入浴者が存在するか否かが判別され(#4)、入浴者が存在しないと判別された場合は、現在の時刻が低頻度時間帯であるか否かが判別され(#13)、低頻度時間帯である場合には、排水処理が実行される(#14)。
ちなみに、低頻度時間帯であるか否かを判別するにあたり、当日が平日である場合には、平日における低頻度時間帯であるか否かが判別され、当日が休日である場合には、休日における低頻度時間帯であるか否かが判別される。
#4の処理にて、入浴者が存在すると判別された場合は、その時刻を入浴開始時刻として記録する処理(#5)、当日が平日であるか休日であるかを示す日にち情報を記録する処理(#6)、入浴状況を検出して記録した日数である入浴状況記録日数を記録する処理(#7)が順次実行される。
次に、人感センサJにて入浴者が検出されない状態か、つまり、入浴者が非存在であるか否かが判別され(#8)、入浴者が非存在になると、その時刻を入浴終了時刻として記録する処理(#9)、入浴開始時刻から入浴終了時刻までを一回の入浴回数とする形態で、入浴開始時刻が含まれる時間帯の入浴頻度を、平日と休日とに分ける形態で算出する入浴頻度の算出処理(#10)、入浴頻度が閾値(例えば、0.05)以下の入浴頻度となる時間帯を低頻度時間帯として判定する低頻度時間帯の判定処理(#11)が順次実行される。
ちなみに、隣接する時間帯に跨がる状態で入浴が行われることにより、入浴開始時刻が存在する時間帯と入浴終了時刻が存在する時間帯とが異なる時間帯となる場合には、本実施形態においては、夫々の時間帯において入浴が生じたものとして、夫々の時間帯の入浴頻度を算出するように構成されている。
続いて、入浴者が非存在状態になった時点から設定待機時間が経過しているか否かが判別され(#12)、設定待機時間が経過している場合には、現在の時刻が低頻度時間帯であるか否かが判別され(#13)、低頻度時間帯である場合には、排水処理が実行される(#14)。
#12の処理にて、設定待機時間が経過していないと判別した場合には、人感センサJにて入浴者が検出されたか否か、つまり、入浴者が存在するか否かが判別され(#15)、入浴者が存在しない場合には、#12の処理に移行され、入浴者が存在する場合には、#5の処理に移行されることになる。
(排水処理の詳細)
図5に示すように、排水処理においては、先ず、浴槽水検出処理が実行され(#21)、続いて、浴槽水が有るか否かが判別され(#22)、浴槽水が無い場合には、排水処理の制御作動が終了する。
#22の処理にて、浴槽水が有ると判別された場合には、入浴状況を検出して記録した日数である入浴状況記録日数が設定日数(例えば、60日)以上であるか否かが判別される。この判別は、当日が平日である場合には、平日における入浴状況記記録日数が設定日数(例えば、60日)以上であるか否かが判別され、当日が休日である場合には、休日における入浴状況記録日数が設定日数(例えば、60日)以上であるか否かが判別される。
#22の処理にて、入浴状況記録日数が設定日数(例えば、60日)以上でないと判別された場合には、排水処理の制御作動が終了する。
#22の処理にて、入浴状況記録日数が設定日数(例えば、60日)以上であると判別された場合には、#13の処理にて低頻度時間帯であると判別されてから設定保留時間が経過したか否かが判別される(#24)。
#24の処理にて、設定保留時間が経過していると判別された場合には、浴槽用排水弁Vを開く開弁処理が実行され(#25)、排水処理の制御作動が終了する。
また、#24の処理にて、設定保留時間が経過していないと判別した場合には、人感センサJにて入浴者が検出されたか否か、つまり、入浴者が存在するか否かが判別され(#26)、入浴者が存在しない場合には、#24の処理に移行され、入浴者が存在する場合には、#5の処理に移行されることになる。
〔別実施形態〕
以下に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、水位検出センサ39が熱源機Gの内部に設けられる場合を例示したが、水位検出センサ39を、浴槽水循環路Kにおける循環アダプタHが水平に伸びる部分に設置してもよく、この場合には、浴槽水を循環させることなく、浴槽水が有るか否かを検出できる。
(2)上記実施形態においては、入浴検知部として人感センサJを設ける場合を例示したが、入浴者が浴槽1に入浴すれば浴槽水の水位が上昇することを利用して、水位検出センサ39を入浴検知部として利用する形態で実施してもよい。
ちなみに、水位検出センサ39が熱源機Gの内部に設けられる場合には、湯張処理後において、定期的に浴槽水を循環させて、浴槽水の水位を検出することになる。
(3)上述の実施形態においては、低頻度時間帯を平日と休日とに分けて設定する場合を例示したが、低頻度時間帯を平日と休日とに分けることなく設定する形態で実施してもよい。
さらには、入浴の時間帯が各曜日で変化する場合には、入浴状況を各曜日に分けて記録して、低頻度時間帯を各曜日に分けて設定する形態で実施してもよい。
(4)上述の実施形態においては、リモコン制御部Bが、入浴状況記録部B1及び時間帯判定部B2として機能する場合を例示したが、運転制御部Cが、入浴状況記録部B1及び時間帯判定部B2として機能する形態で実施してもよい。
(5)上記実施形態においては、熱源機Gとして、追焚用バーナ15にて加熱される追焚用熱交換器14と給湯用バーナ9にて加熱される給湯用熱交換器8とが別個に設けられる形態を例示したが、追焚用熱交換器14と給湯用熱交換器8が、一つのフィンチューブ式の熱交換器として一体に形成されて、共通の加熱バーナの燃焼ガスにて加熱される形態で実施してもよい。
(6)上記実施形態においては、熱源機Gとして、追焚用バーナ15にて加熱される追焚用熱交換器14と給湯用バーナ9にて加熱される給湯用熱交換器8とが設けられる形態を例示したが、追焚用熱交換器14に代えて、暖房用の熱媒を床暖房パネル、浴室暖房乾燥機等の熱消費端末に循環供給する熱媒を加熱する熱媒加熱用熱交換器が備えられる形態の熱源機Gを用いるようにしてもよく、この場合には、熱消費端末に循環供給する熱媒と浴槽水循環路Kを流動する浴槽水を熱交換する追焚用の熱交換器により、追焚を行えるように構成するとよい。
(7)上記実施形態においては、基本的には、湯張処理後において入浴者が存在しない最初の低頻度時間帯にて開弁処理が行われる場合を例示したが、例えば、湯張処理後から次回の湯張処理が行われることが予測される時刻までの間において、入浴頻度が最も低くなる時間帯(例えば、1度も入浴が無い時間帯)に開弁処理を行う形態で実施してもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :浴槽
39 :浴槽水検出部
B1 :入浴状況記録部
B2 :時間帯判定部
C :制御部
J :入浴検知部
V :浴槽用排水弁

Claims (7)

  1. 浴槽の浴槽水を排出する浴槽用排水弁と、当該浴槽用排水弁を開閉制御する制御部とを備える風呂システムであって、
    前記浴槽に存在する入浴者を検出する入浴検知部と、当該入浴検知部の検出結果を時間帯に分けて記録する入浴状況記録部と、当該入浴状況記録部の記録情報に基づいて入浴頻度の低い低頻度時間帯を判定する時間帯判定部とが備えられ、
    前記制御部が、前記低頻度時間帯にて前記浴槽用排水弁を開く開弁処理を実行する風呂システム。
  2. 前記入浴状況記録部が、平日と休日とに分ける形態で、前記入浴検知部の検出結果を時間帯に分けて記録し、
    前記時間帯判定部が、平日のときには前記入浴状況記録部の記録情報のうちの平日に対応する記録情報に基づいて、前記低頻度時間帯を判定し、かつ、休日のときには前記入浴状況記録部の記録情報のうちの休日に対応する記録情報に基づいて、前記低頻度時間帯を判定する請求項1に記載の風呂システム。
  3. 前記制御部が、前記入浴検知部が入浴者の存在検出状態になっているときには、前記開弁処理の実行を停止する請求項1又は2に記載の風呂システム。
  4. 前記制御部が、前記開弁処理を開始すべき前記低頻度時間帯となった時点から設定保留時間が経過するまでは、前記開弁処理の実行を停止する請求項1~3のいずれか1項に記載の風呂システム。
  5. 前記制御部が、前記入浴検知部が入浴者の存在検出状態から入浴者の非存在検出状態になった後において設定待機時間が経過するまでは、前記開弁処理の実行を停止する請求項1~4のいずれか1項に記載の風呂システム。
  6. 前記浴槽内の浴槽水の存否を検出する浴槽水検出部が設けられ、
    前記制御部が、前記浴槽水検出部にて浴槽水の存在が検出された場合に前記開弁処理を実行する請求項1~5のいずれか1項に記載の風呂システム。
  7. 前記制御部が、湯張りが指示されると、前記浴槽用排水弁を閉じる閉弁処理を実行した後、設定湯張り量の湯水を設定目標温度となる状態で湯張りする湯張処理を実行する請求項1~6のいずれか1項に記載の風呂システム。
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