JP2009079824A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、貯湯タンク内の貯湯熱量を検出して、湯切れ状態を予測するとともに、沸き上げを早くして、風呂浴槽への出湯、または給湯出湯を不自由なく使用できる省エネルギーな貯湯式給湯装置に関するものである。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯装置は、沸き上げ温度設定手段および湯切れ状態予測手段により予測される貯湯熱量を補う加算温度を加熱温度として追加して沸き上げを行うように設定する。制御手段は、前記貯湯熱量検出手段、比較手段、貯湯熱量変動検出手段、給水加熱手段、湯切れ状態予測手段をそれぞれ制御するとともに、前記貯湯タンク内の貯湯熱量が所定時間内に規定量だけ低下した場合、前記給水加熱手段の湯水の沸き上げ温度を高く設定し、前記目標蓄熱量まで湯水を加熱するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力によってヒートポンプユニット等の給水加熱装置を稼動させ、制御装置により指令された目標蓄熱量になるまで給水を加熱して、貯湯タンク内に貯めて置くことができる貯湯式給湯装置に関するものである。本発明は、特に、前記貯湯タンク内の貯湯熱量を検出して、湯切れ状態を予測するとともに、沸き上げを早くして、風呂浴槽への出湯、または給湯出湯を不自由なく使用できるとともに、省エネルギーな貯湯式給湯装置に関するものである。
従来の貯湯式給湯装置は、たとえば、電力で稼動するヒートポンプユニットを用い、貯湯タンク内における下部の低温の湯、または水道からの給水を加熱し、高温の湯を前記貯湯タンク内の上部に貯えている。特に、前記貯湯式給湯装置は、前記貯湯タンク内の最下部の低温の湯を前記ヒートポンプユニットにより加熱し、高温の湯として前記貯湯タンク内の最上部に送ることで、温度の異なる水の比重差を利用し、前記貯湯タンク内の上部側に高温の湯を貯え、前記貯湯タンク内の下部側の水と混合しないようにしている。
また、前記貯湯式給湯装置は、前記貯湯タンク内の湯を出力する場合(たとえば、蛇口等を開き、前記貯湯タンク外で湯を消費する場合)、前記貯湯タンク内の最上部に接続した出湯配管から前記蛇口に給湯し、前記貯湯タンク内の最下部に接続された給水配管から前記貯湯タンク内に水を補給し、常に一定量の湯水が保持されるようになっている。
また、前記給水加熱装置におけるヒートポンプユニットは、商用電力が供給されるので、なるべく深夜電力を利用し、電力料金の安い深夜時間帯(現在の所、23時から翌日7時まで)で蓄熱を行い、料金の高い昼間の時間帯において、極力蓄熱を行わないように、その日に使用する熱量を考慮して、当該深夜時間帯で蓄熱しておくように工夫されているものが多い。
前記貯湯式給湯装置は、一般に、その日に使用する湯の蓄熱量を考慮して、電力の安い深夜時間帯に給水加熱装置を稼働させ、貯湯タンク内が目標の蓄熱量になるように、加熱された湯が貯えられる。前記貯湯タンク内の湯は、給水と混合して洗面所、台所、浴室等で適温な湯として使用される。前記貯湯式給湯装置は、使用中の湯切れを防止するために、予め最低貯湯量を設定しておき、貯湯タンク内の貯湯量がこの最低貯湯量を下回った時点で、加熱装置を稼働するとともに、前記貯湯タンク内に湯を貯えるようにしている。
また、従来の貯湯式給湯装置は、蛇口、シャワー等から出湯する給湯動作以外に、使用者が設定した湯温度で、設定した湯量だけ風呂浴槽へ出湯する風呂湯張り運転、あるいは風呂浴槽から汲み上げるなどして、低下した湯量を補うための足し湯機能を有する。また、前記貯湯式給湯装置は、貯湯タンク内の高温の湯と、低温の給水を混合して風呂浴槽への設定された温度の出湯とすることができる。前記貯湯式給湯装置は、たとえば、下記の公開公報に記載されている。
特開2005−127652号公報 特開2005−98562号公報
しかし、貯湯式給湯装置は、湯の使用量によって、最低貯湯量を下回った時点から、給水加熱装置を稼働しても、すぐに、所望の温度の湯とならずに、湯切れが発生する。また、前記貯湯式給湯装置は、貯湯タンク内に所定の温度の湯が貯まるまで、風呂湯張り運転、あるいは足し湯運転であることを使用者に知らせるため、待機状態として、その旨を報知する。前記貯湯式給湯装置は、前記湯切れの発生等を抑えるために、最低貯湯量を大きく設定することができる。しかし、前記最低貯湯量を大きくすることは、未使用の貯湯量が増加し、非常に不経済となる。
以上のような課題を解決するために、本発明は、確実に湯切れを防止することができ、かつ、経済的および省エネルギー的な貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。本発明は、貯湯熱量の変動状況に基づいて湯切れ状態を予測して、必要な貯湯熱量を確保することができる貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
(第1発明)
第1発明の貯湯式給湯装置は、給水加熱手段を稼働させ、制御手段により指令された目標蓄熱量になるまで湯水を加熱して、所定量の湯水を貯湯タンク内に貯めて置き、前記貯湯タンク内の湯水と給水とを混合し、風呂浴槽への出湯、または給湯出湯とするものであり、前記貯湯タンク内の目標蓄熱量および最低貯湯熱量を設定する設定手段と、前記貯湯タンク内の所定位置における温度に基づいて、前記貯湯タンク内の貯湯熱量を検出する貯湯熱量検出手段と、前記設定手段に設定されている貯湯熱量と前記貯湯熱量検出手段により検出された前記貯湯タンク内の貯湯熱量を比較する比較手段と、前記比較手段により検出された所定時間当たりの前記貯湯タンク内の熱量の変動量を検出する貯湯熱量変動検出手段と、前記沸き上げ温度設定手段に設定された設定値に基づいて加熱する給水加熱手段と、前記貯湯熱量変動検出手段により検出された前記最低貯湯熱量と前記貯湯熱量検出手段で検出された貯湯熱量との変動状況から湯切れ状態を予測する湯切れ状態予測手段と、前記貯湯熱量変動検出手段により検出された変動量に基づいて前記貯湯タンク内の加熱程度を決定するとともに、前記湯切れ状態予測手段により予測される貯湯熱量を加算して、前記貯湯タンク内の加熱温度を設定する沸き上げ温度設定手段と、前記貯湯熱量検出手段、比較手段、貯湯熱量変動検出手段、給水加熱手段、湯切れ状態予測手段、沸き上げ温度設定手段を制御することにより、前記貯湯タンク内の貯湯熱量を現在の運転状況から予測される使用熱量に応じて変動させるように貯湯タンク内の湯水を加熱する制御手段とから少なくとも構成されていることを特徴とする。
(第2発明)
第2発明の貯湯式給湯装置において、第1発明の沸き上げ温度設定手段は、前記貯湯熱量変動検出手段によって検出される湯切れ状態と、前記湯切れ状態に対する加熱温度がテーブルとして記憶されている沸き上げ温度記憶手段のテーブルに基づいて決定されることを特徴とする。
(第3発明)
第3発明の貯湯式給湯装置において、第1発明または第2発明の貯湯熱量変動検出手段により検出された貯湯熱量に基づいて決定され、前記沸き上げ温度記憶手段に記憶された沸き上げ温度は、所定の割合だけ、翌日の目標蓄熱量に上乗せするように制御手段により制御されることを特徴とする。
(第4発明)
第4発明の貯湯式給湯装置において、第1発明または第2発明の貯湯熱量変動検出手段により検出された貯湯熱量に基づいて決定され、前記沸き上げ温度記憶手段に記憶された沸き上げ温度は、所定の割合だけ、7日後の目標蓄熱量に上乗せするように制御手段により制御されることを特徴とする。
本発明によれば、風呂浴槽への出湯動作または給湯出湯動作時で、貯湯タンク内に高温の湯が不足するという状況が生じる前に、高い設定温度に設定された給水加熱装置により、貯湯タンク内の湯水を高温に沸き上げて、湯張り運転の動作待機、あるいは設定温度より低い温度の湯が出湯するといった使用者の不便さを解消することができる。
本発明によれば、貯湯タンク内の貯湯熱量の低下による湯切れを、より早く予測して、深夜電力を用いて所定の貯湯熱量を確保することができるため、低い温度の湯を使用したり、あるいは、所定の温度になるまで待つという不便がなくなる。
本発明によれば、目標蓄熱量を変えることにより、深夜の内に必要な貯湯熱量を得ることができるため、省エネルギーな貯湯式給湯装置となる。
本発明によれば、計測された沸き上げ熱量が目標蓄熱量に次回上乗せすることができる。また、前記次回への上乗せは、任意の日を選択することができるため、省エネルギーな貯湯式給湯装置となる。前記任意の日は、曜日、週末、月末、季節とすることもできる。
(第1発明)
第1発明の貯湯式給湯装置は、制御手段により指令された目標蓄熱量になるまで給水加熱手段を稼働させることにより湯水を加熱して、所定量の湯水を貯湯タンク内に貯めて置き、前記貯湯タンク内の湯水を使用する際に、給水を混合して風呂浴槽への出湯、または給湯出湯とする。設定手段は、予め、前記貯湯タンク内の目標蓄熱量および最低貯湯熱量が設定されている。貯湯熱量検出手段は、前記貯湯タンク内の所定位置における温度に基づいて、前記貯湯タンク内の貯湯熱量を検出する。前記貯湯熱量は、深さ方向に複数個が設置されている温度センサの位置によって演算される。
比較手段は、前記設定手段に設定されている低貯湯熱量、および前記貯湯熱量検出手段により検出された所定時間毎における前記貯湯タンク内の貯湯熱量を比較する。貯湯熱量変動検出手段は、前記比較手段により検出された所定時間当たりの前記貯湯タンク内の熱量の変動量を検出する。沸き上げ温度設定手段は、前記貯湯熱量変動検出手段により検出された変動量に基づいて、前記最低貯湯熱量にならないように、前記貯湯タンク内の加熱程度を新たな設定値として決定する。前記給水加熱手段は、前記沸き上げ温度設定手段に設定されている設定値に基づいて湯水を加熱する。
沸き上げ温度設定手段は、湯切れ状態予測手段により予測される貯湯熱量を補う加算温度を加熱温度として追加して沸き上げを行うように設定する。制御手段は、前記貯湯熱量検出手段、比較手段、貯湯熱量変動検出手段、給水加熱手段、湯切れ状態予測手段、および沸き上げ温度設定手段をそれぞれ制御するとともに、前記貯湯タンク内の貯湯熱量が所定時間内に規定量だけ低下した場合、前記給水加熱手段の湯水の沸き上げ温度を高く設定し、前記目標蓄熱量まで湯水を加熱するように制御する。
本発明は、前記構成により、風呂浴槽への出湯、または給湯出湯動作時に、貯湯タンク内からの湯が所定の温度になっていないという状況が生じる前に、所定の温度より高い温度に加熱設定温度を変えることにより、貯湯式給湯装置から所望の温度の湯を得ることができる。前記貯湯式給湯装置からの出湯は、所望の温度より低くなることがなく、また、所望の温度になるまで待つという不便さが解消される。
本発明は、前記貯湯タンク内の貯湯熱量が最低貯湯熱量以下になり、給水加熱装置で加熱しているにもかかわらず、浴槽出湯または給湯出湯による使用熱量が加熱される熱量を上回ると、前記給水加熱装置から加熱された湯が供給されているにもかかわらず、浴槽出湯または給湯出湯を行うための貯湯熱量を維持することができないという問題を解決できる。本発明は、給水加熱装置において加熱する給水の沸き上げ温度を浴槽あるいは給湯の運転状況に応じて設定することができるため、使用熱量が多い場合であっても、沸き上げ温度を高く設定することにより、湯切れを発生させることなく、使用者の所望の貯湯熱量以上を維持することができる。
(第2発明)
第2発明の貯湯式給湯装置は、予めテーブルを備えておき、前記テーブルに基付いて、湯切れ状態を解消する加熱温度を決定する。前記テーブルは、貯湯熱量変動検出手段によって検出される湯切れ状態と、前記湯切れ状態に対する加熱温度が沸き上げ温度記憶手段として記憶されている。前記沸き上げ温度設定手段は、加熱温度を前記テーブルに基づいて決定する。
(第3発明)
第3発明の貯湯式給湯装置は、前記貯湯熱量変動検出手段により検出された貯湯熱量に基づいて、沸き上げ温度を高く設定する。前記沸き上げ温度は、沸き上げ温度記憶手段に記憶されており、所定の割合だけ、翌日の目標蓄熱量に上乗せする。制御手段は、翌日、上乗せされた目標蓄熱量に基づいて湯水を給水加熱手段により加熱する。すなわち、第3発明は、前日に緊急的に沸き上げた熱量を前もって沸き上げておくことができるため、前日と同様の出湯状況があっても、充分な熱量を確保することができる。前記目標蓄熱量は、前日の使用量により変わるため、使用者の不便がなくなるとともに、省エネルギーからなる貯湯式給湯装置となる。前記上乗せ目標蓄熱量は、プラスの場合とマイナスの場合があることはいうまでもない。
(第4発明)
第4発明の貯湯式給湯装置は、目標蓄熱量の上乗せを第3発明が翌日にしているのに対して、7日後にしている点で異なっている。前記貯湯式給湯装置は、一週間の使用量が平均している場合ではなく、平日と週末のように使用量が異なる場合に都合が良い。第3発明および第4発明は、目標蓄熱量を変えることにより、電力料金の易い深夜の内に必要な貯湯熱量を得ることができるため、省エネルギーな貯湯式給湯装置となる。第4発明は、前記週単位の代わりに、月単位または季節ごととすることもできる。
第4発明は、貯湯タンク内の湯切れを予測し、沸き上げ温度を変動させたときの貯湯熱量を計測し、前記貯湯熱量を7日後(次週の同じ曜日)の目標蓄熱量に上乗せする。たとえば、月曜日から金曜日のいわゆる平日と、土曜日または日曜日のいわゆる休日とは、前記貯湯熱量が異なっている。そこで、第4発明は、平日、休日、月、季節等に使用熱量を管理することで、深夜の安い電力で、それぞれに適した熱量を確保できる。
図1は本発明の実施例である貯湯式給湯装置を説明するための概略構成図である。図1において、貯湯式給湯装置は、貯湯タンク1と、ヒートポンプユニット等からなる給水加熱装置2と、前記貯湯タンク1内の湯温および前記給水加熱装置2を制御する制御装置3と、風呂浴槽4と、蛇口等の出湯口73とから少なくとも構成されている。前記貯湯タンク1は、ステンレス等の耐食性に優れた金属で作られており、外周部に図示されていない断熱材が配されて、高温の給湯用水を長時間にわたって保温可能である。また、前記貯湯タンク1は、縦長形状で、その底面に、たとえば、水道水wfを導入するための給水配管12に接続されている導入口11と、前記給水加熱装置2の底部から低温の湯を吸入するための吸入口18とが設けられている。
前記貯湯タンク1は、その上面に、前記貯湯タンク1内の加熱された湯を導出する導出口13と、吐出口19が接続されている。前記給水配管12は、前記貯湯タンク1の底部に給水するとともに、蛇口等の出湯口73の出湯温度を調整する第1の混合弁16と、前記風呂浴槽4の出湯温度を調整する第2の混合弁50とに接続されている。循環回路20は、貯湯タンク1の吸入口18から吸入された低温の湯を前記給水加熱装置2で加熱した後、前記吐出口19から前記貯湯タンク1内に入り、前記貯湯タンク1の上部に高温の湯水を貯える。
前記第1の混合弁16は、その出口側に、蛇口、シャワー、風呂等の出湯口73への混合湯経路である出湯配管17が接続されている。前記出湯配管17は、出湯温度検出手段であるサーミスタ71と、出湯量検出手段である流量カウンタ72とが設けられている。前記サーミスタ71は、出湯配管17内の温度情報を、流量カウンタ72は、出湯配管17内の流量情報をそれぞれ制御装置3に出力するようになっている。
前記第2の混合弁50は、その出口側に、風呂浴槽4への往き側配管51と、風呂浴槽4からの戻り側配管52が環状に接続され、前記風呂浴槽4の湯を循環するためのウォータポンプ53と、循環湯温検出手段であるサーミスタ54が設けられている。前記サーミスタ54は、前記風呂浴槽4内の湯の温度情報を制御装置3に出力するようになっている。また、前記往き側配管51と第2の混合弁50との間には、流量カウンタ57が設けられ、風呂浴槽4への流量情報を制御装置3に出力するようになっている。さらに、前記往き側配管51は、湯張り電磁弁55が設けられ、前記風呂浴槽4への流量を制御装置3から制御できるようになっている。
前記第1の混合弁16および第2の混合弁50は、その開口面積比を調節することで、導出管14からの湯とバイパス配管15、56から供給される給水(水道水)wfとの混合比を調節できる。一般に、前記第1の混合弁16および第2の混合弁50は、図示されていないサーボモータ等の駆動源により、弁体を駆動して各経路の開度を調節する電動弁であり、制御装置3からの制御信号により作動する。給水配管12は、サーミスタ24等による給水温度検出手段が設けられている。前記給水配管12内の温度情報は、制御装置3に出力するようになっている。前記給水配管12は、前記第1の混合弁16および第2の混合弁50に接続するバイパス配管15、56に接続されており、給水wfがこの中に選択的に流されるようになっている。
前記給水加熱装置2は、たとえば、ヒートポンプユニットからなり、二酸化炭素等の冷媒を圧縮加熱し、内蔵の熱交換器(図示されていない)を介し循環回路20内の水を加熱した後、前記冷媒を膨張させることで元に戻し、循環使用する。なお、前記貯湯タンク1の最上部外壁面には、貯湯タンク出力湯温センサ(サーミスタ)31から36が図示のごとく設けられ、この検出温度情報もまた、制御装置3に送られる。
前記制御装置3は、これまで述べてきた各サーミスタや流量カウンタ57、72からの出湯流量情報に加え、給水加熱装置2に備えられている外気温検出手段であるサーミスタ22からの情報、また、図示されていない操作盤に設けられた操作スイッチからの情報に基づいて、給水加熱装置2、第1の混合弁16、第2の混合弁50、ウォータポンプ53等を制御するように構成されている。なお、図示されていない操作盤は、表示手段を含め、一般に、浴室内や台所等、使用者が湯を使用する場所の近傍に設置され、操作盤以外が屋外等の適所に設置されている。
前記制御装置3は、使用者が風呂浴槽4への出湯、あるいは給湯を使用すると、貯湯タンク1の導出口13から貯湯タンク1に貯えられていた湯水が出湯口73等から流出する。湯水が使用されるにしたがい、減少していく貯湯タンク1内の貯湯熱量は、前記貯湯タンク1の温度センサ(サーミスタ)31らか36によって検出された温度と前記温度センサの深さ方向の位置によって演算される。前記演算された貯湯熱量が予め定められた最低貯湯熱量を下回った場合、前記制御装置3は、給水加熱装置2を稼働させて沸き上げを行い、前記貯湯タンク1内に加熱された湯を貯える。すなわち、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量は、増加する。
前記最低貯湯熱量は、ほとんど使用できない程度の温度の湯が前記貯湯タンク1内に残される。前記最低貯湯熱量は、予め初期値(予め決められた温度以上の湯が50リットル)が設定されている。また、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が最低貯湯熱量を下回った場合、給水加熱装置2で沸き上げる温度は、過去に使用した熱量や給水サーミスタ24によって検出される導入口11から吸入される水道水の温度等がパラメタとして決定される。前記制御装置3は、以上のようにして、前記給水加熱装置2を稼働させ、前記貯湯タンク1内の湯を所定の貯湯熱量まで沸き上げる。
前記制御装置3は、風呂浴槽4への出湯、給水出湯が開始された場合、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量を監視し、最低貯湯熱量以上か未満かを調べる。前記制御装置3は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が最低貯湯熱量以上であると判断した場合、湯切れの可能性がないので、最低貯湯熱量が確保されるため、沸き上げを行わない。前記制御装置3は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が最低貯湯熱量未満であると判断した場合、次の貯湯熱量の変動量を監視する。
前記制御装置3は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が上昇方向である場合、湯切れの可能性がないと判断して、現状の沸き上げ制御を継続する。前記制御装置3は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が最低貯湯熱量未満であり、下降方向であると判断した場合、風呂浴槽への出湯、あるいは給湯出湯によるマイナスの使用熱量が沸き上げによるプラスの熱量を上回っていると判断して、給水加熱装置2で沸き上げ温度の設定を高くする。
前記制御装置3は、沸き上げ温度を高く設定することで、風呂浴槽への出湯、あるいは給湯出湯によるマイナスの使用熱量を沸き上げによるプラスの熱量が上回るようにする。前記制御装置3は、高温での出湯、あるいは風呂浴槽、洗面台、台所等、同時出湯によって、マイナスの貯湯熱量が大きい場合であっても、一時的に沸き上げ温度を高く設定することで、湯切れが発生するまでの時間を先延ばしにすることができる。
図2は本発明の実施例を説明するためのフローチャートである。図2において、前記制御装置3は、前記給水加熱装置2で給水を所定温度に沸き上げるために駆動を開始する(ステップ211)。前記制御装置3は、給水を加熱する沸き上げ温度(TP1)を決定する(ステップ212)。前記制御装置3は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が最低貯湯熱量を下回っているか否かを調べる(ステップ213)。
前記制御装置3は、貯湯タンク1内の貯湯熱量が最低貯湯熱量を下回っていると判断した場合、前記貯湯タンク1内の湯を沸き上げるように給水加熱装置2を制御する(ステップ214)。前記沸き上げ温度は、予め決定している温度(TP1)とする。
次に、前記制御装置3は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が一定期間、減少方向であるか否かを調べる(ステップ215)。前記制御装置3は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が一定期間減少方向であると判断した場合、加算する温度をαに決定する(ステップ216)。前記温度αは、前記一定期間における減少量と高く設定する温度とのテーブルを設けておくことで、前記制御装置3が自動的に選択できるようにする。
前記制御装置3は、前記加熱温度がαであると決定された場合、前記給水加熱装置2の沸き上げ温度をTP1+αと設定する(ステップ217)。すなわち、前記設定温度は、TP1+αに変更される。
前記制御装置3は、前記ステップ215において、貯湯熱量が増加する方向、あるいは変動量がないと判断した場合、沸き上げ温度TP1を継続する。
前記制御装置3は、ステップ213において、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が最低貯湯熱量以上であると判断した場合、前記貯湯タンク1内の沸き上げを停止する(ステップ218)。
前記制御装置3は、加算する沸き上げ温度TP1+αを固定にしても良いし、貯湯熱量の減少割合によって、可変にすることもできる。前記制御装置3は、前記貯湯熱量の減少割合が緩やかな場合、加算する温度を低めに設定し、緊急を要する場合、高めに温度を設定することができる。
また、前記制御装置3は、給水加熱装置2で沸き上げる温度を高く設定したときに、沸き上げた熱量を計測する計測手段を備え、計測した熱量を所定の割合だけ、翌日の目標蓄熱量に上乗せすることができる。さらに、前記制御装置3は、前記所定の割合を翌日が平日と休日の場合、あるいは夏場と冬場の場合で変化させることもできる。また、前記制御装置3は、前日に緊急的に沸き上げた熱量を予め前もって電力料金の安い深夜時間帯に沸き上げるように制御することもできる。なお、前記目標蓄熱量は、上乗せする日にちを翌日でなく、次の週の同じ曜日(7日後)にすることもできる。
図3は本発明の実施例で、制御装置を説明するための概略ブロック構成図である。図3において、貯湯式給湯装置は、給水手段311と、貯湯タンク312と、浴槽出湯手段326と、給湯出湯手段327と、制御装置3(図1参照)とから構成されている。前記制御装置3は、比較手段313と、貯湯熱量検出手段314と、目標蓄熱量設定手段315と、最低貯湯熱量設定手段316と、タイマー(カレンダー付き)317と、貯湯熱量変動検出手段318と、加熱温度TP1決定手段319と、沸き上げ温度設定手段320と、給水加熱手段321と、湯切れ状態予測手段322と、テーブル323と、加算温度α決定手段324と、沸き上げ温度記憶手段325と、これらの手段を制御する制御手段328とから構成されている。
また、前記給水加熱手段321は、貯湯タンク312および給水手段311と接続され、給水を前記制御装置3の制御に基づいて加熱する。前記タイマー317は、24時間だけでなく、1週間、あるいは春夏秋冬を認識できる機能をもたせることができる。前記比較手段313は、前記貯湯熱量検出手段314、目標蓄熱量設定手段315、および最低貯湯熱量設定手段316における各情報等を比較する。前記比較手段313における各情報の比較結果に基づいて、貯湯熱量変動検出手段318は、貯湯熱量の変動状況を検出する。
前記貯湯熱量の変動量は、加熱温度TP1決定手段319により加熱温度TP1が決定される。前記沸き上げ温度設定手段320は、前記加熱温度TP1を沸き上げ温度として、給水加熱手段321により前記貯湯タンク312の湯水を加熱する。前記加熱された貯湯タンク312の湯水は、前記貯湯熱量検出手段314に戻り、フィードバックがかけられる。
前記湯切れ状態予測手段322は、貯湯熱量変動検出手段318により検出された貯湯熱量の変動に基づいて、湯切れを予測する。前記湯切れ状態予測手段322は、制御手段328の指令に基づいて、テーブル323を見に行く。前記テーブル323は、貯湯熱量の変動と加算温度αの関係が記載されている。前記制御手段328は、前記貯湯熱量の変動に基づいた加算温度αを決定して、加算温度α決定手段324に設定する。前記加算温度αは、沸き上げ温度記憶手段325に記憶される。
沸き上げ温度設定手段320は、通常の加熱温度TP1に加算温度αを加算した温度を設定し、給水加熱手段321を加熱する。前記沸き上げ温度記憶手段325は、加算温度αを、タイマー317により、翌日、一週間後、月末、季節等に分けて記憶している。前記加算温度αは、マイナス、0、プラスの場合がある。前記制御手段328は、前記湯切れ状態予測手段322によって決められた加算温度α決定手段324、あるいは沸き上げ温度記憶手段325に基づいて、それぞれの日における沸き上げ温度を設定できるように制御する。
なお、目標蓄熱量設定手段315、最低貯湯熱量設定手段316は、予め設定されている。前記制御手段328は、前記貯湯熱量検出手段314によって検出されたセンサ31から36の検出温度とその位置(図1参照)により、貯湯熱量を演算する。すなわち、前記貯湯熱量検出手段314は、前記貯湯タンク1内の貯湯熱量を検出する。前記貯湯熱量変動検出手段318は、現在の前記貯湯タンク1内の貯湯熱量が減少しているのか、あるいは増加しているのか、または減少または増加の割合がどの程度であるかを計測している。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たとえば、貯湯タンク、給水加熱装置、制御装置、サーミスタ等の温度検出部材、弁類、配管類、制御装置における各ブロックは、公知または周知のものを使用することができる。
本発明の実施例である貯湯式給湯装置を説明するための概略構成図である。(実施例1) 本発明の実施例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例で、制御装置を説明するための概略ブロック構成図である。
符号の説明
1・・・貯湯タンク
2・・・給水加熱装置(ヒートポンプユニット)
3・・・制御装置
4・・・風呂浴槽
11・・・導入口
12・・・給水配管
13・・・導出口
14・・・導出管
15、56・・・バイパス配管
16・・・第1の混合弁
17・・・出湯配管
18・・・吸入口
19・・・吐出口
20・・・循環回路
22・・・サーミスタ
24、31〜36、54、71・・・サーミスタ
50・・・第2の混合弁
51・・・往き側配管
52・・・戻り側配管
53・・・ウォータポンプ
55・・・湯張り電磁弁
57、72・・・流量カウンタ
73・・・出湯口

Claims (4)

  1. 給水加熱手段を稼働させ、制御手段により指令された目標蓄熱量になるまで湯水を加熱して、所定量の湯水を貯湯タンク内に貯めて置き、前記貯湯タンク内の湯水と給水とを混合し、風呂浴槽への出湯、または給湯出湯とする貯湯式給湯装置において、
    前記貯湯タンク内の目標蓄熱量および最低貯湯熱量を設定する設定手段と、
    前記貯湯タンク内の所定位置における温度に基づいて、前記貯湯タンク内の貯湯熱量を検出する貯湯熱量検出手段と、
    前記設定手段に設定されている貯湯熱量と前記貯湯熱量検出手段により検出された前記貯湯タンク内の貯湯熱量を比較する比較手段と、
    前記比較手段により検出された所定時間当たりの前記貯湯タンク内の熱量の変動量を検出する貯湯熱量変動検出手段と、
    前記沸き上げ温度設定手段に設定された設定値に基づいて加熱する給水加熱手段と、
    前記貯湯熱量変動検出手段により検出された前記最低貯湯熱量と前記貯湯熱量検出手段で検出された貯湯熱量との変動状況から湯切れ状態を予測する湯切れ状態予測手段と、
    前記貯湯熱量変動検出手段により検出された変動量に基づいて前記貯湯タンク内の加熱程度を決定するとともに、前記湯切れ状態予測手段により予測される貯湯熱量を加算して、前記貯湯タンク内の加熱温度を設定する沸き上げ温度設定手段と、
    前記貯湯熱量検出手段、比較手段、貯湯熱量変動検出手段、給水加熱手段、湯切れ状態予測手段、沸き上げ温度設定手段を制御することにより、前記貯湯タンク内の貯湯熱量を現在の運転状況から予測される使用熱量に応じて変動させるように貯湯タンク内の湯水を加熱する制御手段と、
    から少なくとも構成されていることを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 前記沸き上げ温度設定手段は、前記貯湯熱量変動検出手段によって検出される湯切れ状態と、前記湯切れ状態に対する加熱温度がテーブルとして記憶されている沸き上げ温度記憶手段のテーブルに基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載された貯湯式給湯装置。
  3. 前記貯湯熱量変動検出手段により検出された貯湯熱量に基づいて決定され、前記沸き上げ温度記憶手段に記憶された沸き上げ温度は、所定の割合だけ、翌日の目標蓄熱量に上乗せするように制御手段により制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された貯湯式給湯装置。
  4. 前記貯湯熱量変動検出手段により検出された貯湯熱量に基づいて決定され、前記沸き上げ温度記憶手段に記憶された沸き上げ温度は、所定の割合だけ、7日後の目標蓄熱量に上乗せするように制御手段により制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された貯湯式給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011089702A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Rinnai Corp 給湯システム
JP2012202559A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Osaka Gas Co Ltd 貯湯システム及びその運転方法、並びに、貯湯システム用の制御装置

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