JP2023068928A - 成膜方法、及び成膜方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023068928000001
【課題】 膜質が良好なシリコン窒化膜を成膜する技術を提供すること。
【解決手段】
処理容器内に設けられる載置台に基板を載置して、シリコン含有ガスと窒素含有ガスとを含む処理ガスを処理容器内に供給する。一方、載置台に対向する電極に、300MHzより高い第1の周波数を有する第1の電力と、前記第1の周波数より低い第2の周波数を有する第2の電力と、を重畳して印加して、前記処理容器内における前記処理ガスをプラズマ化し、基板にシリコン窒化膜を成膜する。この手法により、Tensile Stress及び膜密度の数値が高く、膜質が良好なシリコン窒化膜を成膜することができる。
【選択図】図1

Description

本開示は、成膜方法、及び成膜装置に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、基板である半導体ウエハ(以下、「ウエハ」ともいう)に、シリコン窒化膜を成膜することが行われている。シリコン窒化膜は、例えば形成された膜のパターニングを行うにあたり、エッチング処理により除去されない部分を覆うハードマスクなどに用いられる。このようなシリコン窒化膜は、膜原料を含むガスや、膜原料の窒化を行うガスをウエハに供給して、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により成膜される。
成膜処理においては、前記ガスをプラズマ化することにより得られた反応性の高い活性種を利用する場合がある。
例えば特許文献1には、平行平板型のプラズマCVD装置にて、半導体ウエハに絶縁膜を堆積する際に、絶縁膜の膜質を向上させるために、上部電極に2種の異なる周波数の電力を印加する技術が提案されている。2種の異なる周波数は、一方が10~100MHzであり、他方が200~500kHzであることが記載されている。
特開2002-367986号公報
本開示は、膜質が良好なシリコン窒化膜を成膜する技術を提供する。
本開示は、
処理容器内に設けられる載置台に基板を載置する工程と、
シリコン含有ガスと窒素含有ガスとを含む処理ガスを前記処理容器内に供給する工程と、
前記載置台に対向する電極に、300MHzより高い第1の周波数を有する第1の電力と、前記第1の周波数より低い第2の周波数を有する第2の電力と、を重畳して印加し、前記処理容器内における前記処理ガスをプラズマ化して、前記基板にシリコン窒化膜を成膜する成膜工程と、
を備える成膜方法である。
本開示によれば、膜質が良好なシリコン窒化膜を成膜することができる。
本開示に係る成膜装置の構成例である。 ストレスの測定結果を示す第1の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第1の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第2の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第2の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第3の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第3の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第4の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第4の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第5の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第5の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第6の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第6の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第7の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第7の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第8の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第8の特性図である。 ストレスの測定結果を示す第9の特性図である。 膜密度の測定結果を示す第9の特性図である。 ストレスと膜密度との関係を示す特性図である。
(第1の実施形態)
<成膜装置>
図1を参照しながら、基板であるウエハに対してシリコン窒化膜(SiN膜)の成膜を行う、第1の実施形態に係る成膜装置1について説明する。図1は、本例の成膜装置1の縦断側面図である。この成膜装置1は、ウエハの表面に、シリコン含有ガスと窒素含有ガスとを含む処理ガスを供給し、プラズマCVD法によりSiN膜を成膜する装置として構成されている。
このプラズマにより形成されるSiN膜に関して、Tensile Stress(引っ張り応力)及び膜密度の各々が比較的高い値を有するように成膜することが求められる場合が有る。Tensile Stressとは、ウエハを水平面に載置したときに中央部よりも周縁部の方が高くなる、即ちウエハが碗状に反るように作用する応力である。しかし、後に実験データを用いて詳しく述べるように、従来の成膜手法によればTensile Stress及び膜密度については、一方を高くしようとすると他方が低くなるというトレードオフの関係となっていたので、上記の要請に応えることが難しかった。なお、プラズマを用いずに比較的高い温度でウエハを加熱してCVDを行うことも考えられるが、半導体デバイスの微細化に伴い、ウエハに形成された各膜への熱の影響を抑えるために、比較的低い温度でSiN膜を成膜することが求められている。
本開示の成膜装置1は、上記のトレードオフの問題を解決し、Tensile Stress及び膜密度の値が高い、膜質の良好なSiN膜を成膜できるように構成されている。成膜装置1の概要を説明すると、処理容器内にて容量結合プラズマを形成するにあたり、300MHzより高い第1の周波数を有する第1の電力と、第1の周波数よりも低い第2の周波数を有する第2の電力とを、重畳して印加するように構成されている。こうして、処理ガスがプラズマ化されて、ウエハにSiN膜が成膜され、このように重畳成膜を行い、さらに電力を調整することで上記のトレードオフの問題が解消される。以降、成膜装置1の各部の構成について、詳しく説明する。
成膜装置1は、接地された金属製の略円筒状の処理容器10を備えている。処理容器10の側面には、図示しない真空搬送室との間でウエハの搬入出を行うための、ゲートバルブ12により開閉自在な搬入出口11が形成されている。
また、処理容器10の底面には、排気路13を介して、例えば圧力調整バルブ及び真空ポンプ等を含む真空排気部14が接続され、予め設定された真空圧力まで処理容器10内を減圧できるように構成されている。
処理容器10内には、ウエハWを略水平に保持するための載置台21が設けられている。本例の載置台21は接地され、SiN膜の処理ガスをプラズマ化するための下部電極を構成している。載置台21は支柱部22にて支持され、この支柱部22の下端に接続された昇降機構23により、昇降自在に構成される。昇降機構23は処理容器10の下方に配置され、処理容器10の底面と昇降機構23との間には、処理容器10内を機密に保つためのカバー部材24が設けられている。
載置台21にはヒーター25が埋設され、ウエハWを設定温度に加熱することができる。本例では、ウエハWの加熱温度は、250℃~550℃の範囲内の例えば320℃に設定されている。
また、処理容器10内には、載置台21と外部の図示しない搬送機構との間でウエハWの受け渡しを行うための、図示しない昇降ピンが設けられている。図1には、バイアス用の高周波電力を供給するバイアス用高周波電源が接続されていない下部電極(載置台21)の例を示してある。なお、載置台21に対しては、整合器を介してバイアス用高周波電源を接続する構成としてもよい。
さらに、処理容器10の天井面には、ウエハWに向けて成膜ガスを供給するための扁平な円盤状のシャワーヘッド3が、絶縁部材34を介して取り付けられている。このシャワーヘッド3は、載置台21に対向する上部電極を構成している。
シャワーヘッド3は、その内部に処理ガスを拡散させるための拡散空間31が形成されると共に、この拡散空間31の底面には、ウエハWに向けて処理ガスを吐出するための多数の吐出孔32が分散して設けられている。
載置台21上面とシャワーヘッド3下面との間の距離である電極間距離は載置台21の昇降により調整され、60mm~120mmの範囲内の距離例えば80mmに設定されている。
シャワーヘッド3の上面には、給電棒33の一端が接続されている。給電棒33の他端は第1の整合器41を介して第1の高周波電源42に接続されると共に、第2の整合器43を介して第2の高周波電源44に接続されている。図1に示す例において、第1の整合器41及び第2の整合器43は、処理容器10の上面を覆うカバー部材35の上面側に設けられている。第1の高周波電源42及び第2の高周波電源44は電力印加部を構成するものである。
第1の高周波電源42及び第2の高周波電源44は、シャワーヘッド3に各々異なる周波数のプラズマ形成用の高周波電力を供給するように構成されている。第1の高周波電源42から供給される高周波電力は、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯の周波数の電力である。本明細書において、UHF帯とは300MHzよりも高く、且つ3GHz以下の周波数の範囲である。
一方、第2の高周波電源44は、上記したように第1の高周波電源42が供給する周波数よりも低い周波数の高周波電力を供給するものである。この高周波電力は、例えばVHF(Very High Frequency)帯の周波数の電力である。なお、本明細書において、VHF帯とは30MHz~300MHzの周波数の範囲である。以下、第1の高周波電源42の周波数及び電力を夫々第1の周波数及び第1の電力とし、第2の高周波電源44の周波数及び電力を夫々第2の周波数及び第2の電力として説明する。
上述のように、本開示の成膜装置1は、上部電極をなすシャワーヘッド3と、下部電極をなす載置台21とにより平行平板型のプラズマ処理装置を構成している。そして、シャワーヘッド3に処理ガスを供給する一方、第1の電力と第2の電力とを重畳して印加することにより、当該2つの各高周波は重畳されて合成波として処理容器内に放射され、こうして処理ガスが電離してプラズマが形成される。
第1の周波数及び第2の周波数について、より具体的な例示をしておくと、第1の周波数は360MHz、第2の周波数は180MHzである。従って、第1の周波数は第2の周波数の2倍である。このように第1及び第2の周波数を設定しているのは、第1の周波数が、第2の周波数のn倍以外の数(nは整数)であるとすると、各高周波の重畳により生成して処理容器10内に供給される合成波としては乱れたものとなってしまい、ウエハWの面内における膜密度、膜厚分布におけるばらつきが大きくなるおそれが有るためである。
なお、そのようにウエハWの面内における処理のばらつきを抑える観点からは、第1の周波数は第2の周波数の2n倍であればよく、2倍(即ち、n=1)とすることには限られず、例えば4倍(即ち、n=2)とすることも考えられる。つまり、上記のように第1の周波数が360MHzであるなら、第2の周波数を90MHzとしてもよい。但し、第2の周波数について、低すぎると後述する実験データに示すように、十分な膜密度が得られなくなる。また、VHF帯より低い周波数とするとプラズマ中のイオンエネルギーが高くなりすぎることで、形成されるSiN膜の膜質の低下を招くおそれが有る。そのため2倍とすることが好ましい。
従って、既述したように第1の周波数は、第2の周波数の2倍となるように設定することが好ましい。なお、後の各実験では第2の周波数を上記したように180MHzとして設定し、上記のトレードオフの問題を解消し、十分なTensile stress及び膜密度が得られている。そのため、180MHzよりも若干低い周波数、例えば100MHz以上の周波数であれば、十分な膜質を確保できると考えられる。なお、第1の電力及び第2の電力については、後に実験の説明と共に好ましい関係、範囲を説明する。
シャワーヘッド3の拡散空間31には、ガス供給路5の下流側端部が接続されている。このガス供給路5の上流側は、シリコン含有ガス例えばモノシラン(SiH)ガスの供給源51、窒素含有ガス例えばアンモニア(NH)ガスの供給源52、希釈ガス例えば窒素(N)ガスの供給源53に、夫々の供給用流路54、55、56を介して接続されている。各供給用流路54、55、56には、夫々流量調節部M1、M2、M3、及びバルブV1、V2、V3が介設されている。
これらSiHガス、NHガス及びNガスの混合ガスは、ガス供給路5を介してシャワーヘッド3の拡散空間31に流れ込み、吐出孔32を通って、処理ガスとして処理容器10内に供給される。
この例の処理ガス供給部は、SiHガスの供給源51、NHガスの供給源52、供給用流路54、55、ガス供給路5、シャワーヘッド3を含むものである。
上述の構成を備えた成膜装置1は、制御部100を備えている。制御部100は、プログラムを記憶した記憶部、メモリ、CPUを含むコンピュータにより構成される。プログラムは、制御部100から成膜装置1の各部に向けて制御信号を出力し、各ガスの給断や、第1の電力及び第2の電力の給電制御を行うことにより、SiN膜の成膜処理を実行するように命令(ステップ)が組まれている。プログラムは、コンピュータの記憶部、例えばコンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)、不揮発性メモリなどに格納され、この記憶部から読み出されて制御部100にインストールされる。
<成膜処理動作>
以上に説明した構成を備える成膜装置1の動作について簡単に説明しておく。
初めに、ゲートバルブ12を開き、不図示の真空搬送室内に設けられた搬送機構により、搬入出口11を介してウエハWを搬入し、不図示の昇降ピンを介して載置台21に載置する(載置台に基板を載置する工程)。次いで、ゲートバルブ12を閉じて、真空排気部14により処理容器10内の真空排気を実施し、処理容器10内を予め設定された圧力例えば3Pa~100Paの範囲内の圧力に調節する。また、ヒーター25によりウエハWを例えば320℃に加熱する。
しかる後、処理ガスの供給を開始する(処理ガスを処理容器内に供給する工程)と共に、第1の高周波電源42及び第2の高周波電源44から、第1の電力及び第2の電力の供給を開始する。こうして、第1及び第2の高周波電源42、44から同時に電力の印加を開始して、シャワーヘッド3に第1の電力及び第2の電力を重畳して印加する。第1の電力及び第2の電力を同時に印加するとは、これらの電力のシャーヘッド3への供給を同時に開始するということである。
上述の動作により、処理容器10内にて、シャワーヘッド3と載置台21との間に、容量結合プラズマが形成され、供給された処理ガスがプラズマ化される。こうして、プラズマ中に含まれるラジカルやイオンによりウエハWの表面にSiN膜が成膜されていく(基板にシリコン窒化膜を成膜する成膜工程)。
そして、予め設定された期間、プラズマ化された処理ガスによる成膜を継続することにより、所望の膜厚のSiN膜を形成する。次いで、第1及び第2の電力の供給を終了すると共に、処理ガスの供給を停止する。その後、搬入時とは反対の手順でウエハWを処理容器10から搬出し、次のウエハWの搬入を待つ。
以上に説明した構成の成膜装置1を用いて成膜されたSiN膜は、例えば高アスペクト比を有する微細な加工を行うエッチング処理において、ハードマスクとして用いられ、Tensile Stress及び膜密度が共に高い値であることが求められる。
続いて、上記したTensile Stress及び膜密度のトレードオフの関係の解消に至るまでに実施した種々の実験、またこれらTensile Stress及び膜密度が共に高い値を有する、膜質が良好なSiN膜が得られる成膜条件を見出すために実施した種々の実験について、データと共に説明する。
<単一周波数での評価実験>
先ず、シャワーヘッド3に一つの高周波電源から電力を印加する、即ち単一周波数の高周波電力を印加する場合について、パラメータを変えて評価実験を行った。評価するパラメータは、「電極間距離」、「電力」、「処理容器内の圧力(以下「圧力」ということもある)」、「成膜レート」とした。
これらの評価は、図1に示す成膜装置1を用い、第1の高周波電源42のみからシャワーヘッド3に電力を印加して行った。パラメータを調整する前の基本の成膜条件(リファレンス条件)は以下のとおりとした。
周波数 :220MHz
電力 :2700W
電極間距離 :80mm
圧力 :80Pa(600mTorr)
成膜レート :84nm/min
載置台温度 :320℃
<評価実験1:電極間距離>
電極間距離を変えてSiN膜の成膜処理を行い、得られたSiN膜についてストレス(膜応力)と膜密度とを測定した。電極間距離以外のパラメータについては、リファレンス条件と同様とした。ストレスは波長が680nmのレーザー走査による反り(曲率半径)変化量を取得し、膜密度については、X線回折を行うことで測定した。
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図2及び図3に示す。図2及び図3中、横軸は所定の膜厚における屈折率である。図2中縦軸はストレスであり、正の応力が大きい程、伸長性(Tensile)が大きく、碗型の反りが大きくなるように反ることを示し、負の応力が大きい程、圧縮性(Compressive)であり逆さの碗型となる反りが大きくなるように反ることを示している。従って、上記のTensile Stressは、グラフ中で正の値となる応力である。図3中、縦軸は膜密度である。また、図2、図3のグラフ中、所定の屈折率、所定の膜密度について夫々X、Yとして表記している。従ってこれらX、Yは正数である。なお、以降のストレス及び膜密度の測定結果の特性図においても、夫々図2及び図3の縦軸及び横軸と同様である。そして、以降は所定の膜厚における屈折率を、単に屈折率として記載する。屈折率Xは、例えばX=1.95~2.05の範囲であり、膜密度Yは例えばY=2.70~2.85の範囲である。
図2及び図3においては、電極間距離60mmのデータを◇にて、80mmのデータを○にて、夫々プロットした。
図2において、電極間距離80mmの各プロットから一次関数式で表される近似直線を引いている。図示のように近似直線は、屈折率の低下につれてストレスが上昇することを表す。同じ屈折率である近似直線上の点と、電極間距離60mmのプロットとを比較すると、近似直線上の点の方が高いストレスを示している。図3において電極間距離80mmのプロットに基づいて、経験則から予想される膜密度と屈折率との関係を破線で予想線として示している。図示のように、この予想線は所定の値となるまで、屈折率の上昇につれて膜密度が上昇することを示す。同じ屈折率である予想線上の点と、電極間距離60mmのプロットとを比較すると、電極間距離60mmのプロットの方が高い膜密度を示している。この結果から電極間距離を調整しても、Tensile Stressと膜密度の両方を上昇させることができず、これらはトレードオフの関係になることが分かる。
なお、後に説明する評価実験2~4の結果を示す図4~図9でも図2、図3と同様に、プロットから得られる近似直線を実線で、予想線を破線で夫々示している。そして、実験から直接得られたデータのプロットと近似直線上の点あるいは予想線上の点とから考えられる、同じないしは概ね同じ屈折率でのストレス、膜密度についての比較結果を述べる。
<評価実験2:電力>
シャワーヘッド3に印加される高周波電源の電力を変えてSiN膜の成膜処理を行い、得られたSiN膜について、評価実験1と同様の評価を行った。電力以外のパラメータについては、リファレンス条件と同様とした。
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図4及び図5に示す。これらの図においては、電力が2900Wのデータを△、2700Wのデータを○、2000Wのデータを◇にて夫々プロットした。
図4に示すように、ストレスは、電力が大きくなるほど測定値が小さくなることから、電力が小さい方が好ましく、また、同じ条件では屈折率が小さいほどストレスが大きくなることが認められた。一方、図5に示すように、膜密度は、電力が大きくなるほど測定値が大きく、電力が大きい方が好ましい。
このように、電力を調整しても、Tensile Stressと膜密度がトレードオフの関係になることが分かった。
<評価実験3:圧力>
処理容器10内の圧力を変えてSiN膜の成膜処理を行い、得られたSiN膜について、評価実験1と同様の評価を行った。当該圧力以外のパラメータについては、リファレンス条件と同様とした。
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図6及び図7に示す。これらの図においては、圧力が133Pa(1000mTorr)のデータを△、80Pa(600mTorr)のデータを○、40Pa(300mTorr)のデータを◇にて夫々プロットした。
図6に示すように、ストレスは、圧力が高いほど測定値が大きくなることから、圧力は高い方が好ましく、また、同じ条件では屈折率が小さいほどストレスが大きくなることが認められた。一方、図7に示すように、膜密度は、圧力が低いほど測定値が大きく、圧力が低い方が好ましい。
このように、圧力を調整しても、Tensile stressと膜密度がトレードオフの関係になることが分かった。
<評価実験4:成膜レート>
成膜レートを変えてSiN膜の成膜処理を行い、得られたSiN膜について、評価実験1と同様の評価を行った。成膜レートは、処理ガスの流量により調整し、成膜レート以外のパラメータについては、リファレンス条件と同様とした。
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図8及び図9に示す。これらの図においては、成膜レートが117nm/minのデータを△、84nm/minのデータを○、40nm/minのデータを◇にて夫々プロットした。
図8に示すように、ストレスは、40nm/minでは負の応力が大きくなることから、成膜レートは大きい方が好ましい。また、84nm/min、117nm/minの測定値から、屈折率が小さいほどストレスが大きくなることが認められた。一方、図9に示すように、膜密度は、成膜レートが小さいほど測定値が大きいことから、成膜レートは小さい方が好ましい。
このように、成膜レート、即ち処理ガスの流量を調整しても、Tensile stressと膜密度がトレードオフの関係になることが分かった。
以上の実験データから、電極間距離の増大、高周波電力の減少、処理容器内圧力の高圧化、成膜レートの増大というウエハWに供給されるプラズマ中のイオンエネルギーが低い条件では、SiN膜のストレスが増大し、Tensile Stressの値が高くなる一方、膜密度は低下している。
これに対して、電極間距離の減少、高周波電力の増大、処理容器内圧力の低圧化、成膜レートの減少という上記のイオンエネルギーが高い条件では、SiN膜のストレスが減少して、Compressive化が進み、膜密度は上昇している。
上記のイオンエネルギーの違いによって、形成される膜の性質が変化する理由については、以下のように推察される。イオンエネルギーが高い条件では、SiHガス及びNHガスにおける各分子内の結合の切断が十分に進行する。SiH分子中の結合の切断により、SiH分子から1つ~複数のH原子が脱離し、プラズマ中にはSi原子のみ、あるいはSi原子とH原子とが結合した状態の活性種が比較的多く含まれることになる。そのため、ウエハW上でSi原子の重合が比較的起こりやすく、形成されるSiN膜中ではSi原子同士の結合が比較的多くなる。当該結合は、結合長が比較的大きいことで、Compressive化を進行させる要因となると考えられる。
また、上記したようにNHガス中のN原子とH原子との結合の切断が十分に進むが、このN原子とH原子との結合が膜中に存在すると、Tensile Stressを発生させる要因になると考えられる。これらの理由からイオンエネルギーが高い条件で成膜を行うと、Tensile Stressは比較的低くなる。また、互いに結合した2つのSi原子と、互いに結合したSi原子及びN原子とを比較すると、互いに結合した2つのSi原子の方が重い。上記したように膜中にSi原子同士の結合が多く含まれることになるので、SiN膜の膜密度は比較的高くなる。また、切断されたHが再結合し、Hとなって排気され、膜中H要素が低減したことによるSi-Si、Si-N含有比の増加も高膜密度化に作用すると考えられる。
一方、ウエハWに供給されるプラズマのイオンエネルギーが低い条件では、SiHガス及びNHガスにおける各分子内の結合の切断が抑制される。そのため、当該イオンエネルギーが高い条件での成膜とは逆に、Tensile Stressは比較的高くなり、膜密度は比較的低くなる。
なお、屈折率との関係では、屈折率が低いほど、SiN膜中のN原子とH原子との結合が多くなることに起因し、Tensile Stressは増大し、膜密度が低下する。
<評価実験5:周波数依存性>
続いて、印加する高周波の周波数と処理容器内圧力を変えてSiN膜の成膜処理を行い、得られたSiN膜について、評価実験1と同様の評価を行った。周波数と圧力以外のパラメータについては、リファレンス条件と同様とした。
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図10及び図11に示す。これらの図において、周波数(MHz)と圧力(Pa(mTorr))の各データは、以下の記号にて夫々プロットした。
■:120MHz、16Pa(120mTorr)
□:120MHz、64Pa(480mTorr)以上
▲:180MHz、16Pa(120mTorr)
△:180MHz、64Pa(480mTorr)以上
●:220MHz、16Pa(120mTorr)
○:220MHz、64Pa(480mTorr)以上
図10に示すように、ストレスは、64Pa以上の圧力では、周波数が異なっても、ストレスの測定値の変化量が小さいことから、周波数依存性が小さいと言える。一方、図11に示すように、膜密度は、周波数が高くなるほど測定値が大きくなる傾向がある。つまり、この実験から120MHz~220MHzの範囲の高周波を印加する場合、周波数が高いほど膜密度が高くなることが示された。
なおグラフ中に示していないが、220MHzよりも高い周波数の高周波を印加した場合についても同様の評価を行っている。その結果、UHF帯の周波数である860MHzやマイクロ波の周波数帯の高周波を印加した場合であっても、成膜されるSiN膜の膜密度は220MHzの高周波電力を印加した場合と同程度であった。以上の実験結果となったこと、及び印加する高周波の周波数が高い装置構成とすると装置の製造コスト及び運用コストが高くなる傾向となることから、膜密度を高くするにあたって周波数を220MHzから大きく上昇した値に設定することは得策ではないことが確認された。なお、860MHzの高周波を印加して成膜を行った場合も評価実験1~4と同様に、Tensile Stressと膜密度とはトレードオフの関係となることが認められている。
<評価実験6>
評価実験5の結果を鑑みて、220MHz以上であるUHF帯の周波数の高周波を印加した場合について、成膜レートを変更して同様の評価を試みた。具体的には、周波数360MHz、電力2700Wの高周波を印加して成膜処理を行い、得られたSiN膜について、評価実験1と同様の評価を行った。成膜レートは64nm/minと、これよりも成膜レートが大きい、高成膜レート(高DR:76nm/min)とし、その他のパラメータはリファレンス条件と同様とした。なお、以降の実験データにおける「高成膜レート」は、この評価実験6とほぼ同等のレートである。
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図12及び図13に示す。これらの図においては、成膜レートがリファレンス条件のデータを○、高DRのデータを◇にて夫々示す。図12、図13のグラフでは、リファレンス条件のデータから近似直線を引いている。各近似直線は、これまでの経験則で得られているストレスと屈折率との関係、膜密度と屈折率との関係に従ったものであった。比較を容易にするために、高DRのデータから得られるストレスと屈折率の関係を示す予想直線、膜密度と屈折率との関係を示す予想直線を夫々経験則に従い、図12、図13中に破線にて示している。そのように経験則に基づいて引いているため、各予想直線は、近似直線と並行している。
図12のグラフ、図13のグラフの夫々において、同じ屈折率での近似直線上の点と予想直線上の点とを比較すると、高DRはストレスに関してはリファレンスよりも高く、膜密度に関してはリファレンスよりも低い。つまり、依然としてTensile Stressと膜密度は互いにトレードオフの関係にあることが確認された。
<評価実験についてのまとめ>
以上の単一周波数の実験データから、「電極間距離」、「電力」、「処理容器内圧力」、「成膜レート」のパラメータを調整しても、SiN膜のTensile Stressと膜密度とのトレードオフの関係は解消できないこと、
ストレスは周波数依存性が低いが、膜密度は周波数が高くなるにつれて増加する傾向があり、220MHz以上の周波数では同程度となること、
周波数を360MHzと高くしても、SiN膜のTensile Stressと膜密度とはトレードオフの関係であること、が確認された。
<第1の周波数と第2の周波数との重畳:実施例1>
このような経緯にて、単一周波数ではSiN膜のTensile Stressと膜密度との双方を向上させることは困難であると判断し、異なる周波数の高周波を重畳して印加することに着目して評価を行った。
具体的には、第1の高周波電源42及び第2の高周波電源44から夫々第1の電力及び第2の電力を同時に印加して、単周波評価実験6(76.3nm/min)と同等の高成膜レート(79.2nm/min)で成膜処理を行い(実施例1)、得られたSiN膜について、評価実験1と同様の評価を行った。
第1の周波数は、評価実験にて膜密度が良好であった220MHzよりも高い周波数であるUHF帯の360MHzとした。また、第2の周波数は、第1の周波数の1/2倍の180MHzとした。第1の電力及び第2の電力は次のとおりであり、第1の電力及び第2の電力のトータルの電力を後述する比較例1、2と揃えている。この他のパラメータはリファレンス条件と同様とした。
第1の高周波:第1の周波数360MHz、第1の電力1350W
第2の高周波:第2の周波数180MHz、第2の電力1350W
比較例1、比較例2として、単一周波数の高周波を印加した場合についても同様の評価を行った。夫々の条件は次のとおりである。
比較例1:周波数360MHz、電力2700W
比較例2:周波数360MHz、電力2700W、高成膜レート
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図14及び図15に示し、実施例1は△、比較例1は○、比較例2は◇にて夫々データをプロットした。これらの図では、比較例1の複数のデータに基づいて、一次関数式を用いて、実線にて示す近似直線を作成している。また、評価実験6と同様に、図14、図15の各グラフには予想直線を引いている。破線は実施例1のデータから得た予想直線、一点鎖線は比較例2のデータから得た予想直線である。但し、図15中での比較例2の予想直線は表示を省略している。比較例1の近似直線は経験則に従ったものであった。実施例1及び比較例2の予想直線は、評価実験6と同様に経験則から、比較例1の近似直線と並行するように引いている。
図14に示すように、同じ屈折率におけるストレスを比較すると、実施例1の方が比較例1、比較例2よりも大きく、高成膜レート(高DR)の成膜条件である実施例1と比較例2とを比較すると、比較例2よりも実施例1の方が大きい。また、図15に示すように、同じ屈折率における膜密度を比較すると、比較例1よりも実施例1、比較例2の方が低く、高成膜レートである実施例1と比較例2とではほぼ同じであった。さらに詳しく述べると、図15中の実施例1の予想直線に接して比較例2のデータのプロットが位置している。上記したように、高DRである実施例1、比較例2の各々で供給されている電力の合計は同じである。そのように成膜条件が揃えられた上で、単一の周波数の電力を印加すること(比較例2)から、異なる2つの周波数の電力を印加すること(実施例1)へ変更することで、Tensile Stressは上昇し、且つ膜密度は低下せずに維持されるという結果となった。従って成膜装置1の項目で述べたように、第1の周波数である第1の電力と、第1の周波数よりも低い第2の周波数である第2の電力とを、重畳して印加することで、Tensile Stressと膜密度とのトレードオフの関係から脱却できることが分かった。
<第1の周波数と第2の周波数との重畳:実施例2~実施例4>
図15に示す膜密度の測定結果では、実施例1は比較例1よりも小さいことから、膜密度を改善する条件を探索すべく、実施例2~実施例4の評価を行った。実施例2~実施例4は、いずれも実施例1に比べて第1及び第2の電力を増大させた例であり、夫々の条件は以下のとおりである。なお、第1及び第2の電力以外のパラメータは実施例1と同様とした。
(実施例2)
第1の周波数360MHz、第1の電力2700W
第2の周波数180MHz、第2の電力1400W
(実施例3)
第1の周波数360MHz、第1の電力2700W
第2の周波数180MHz、第2の電力2700W
(実施例4)
第1の周波数360MHz、第1の電力2900W
第2の周波数180MHz、第2の電力2900W
このように第1の周波数360MHz、第2の周波数180MHzとするにあたり、第1の電力は第2の電力以上となるように設定している。これは、評価実験5で120MHz~220MHzの周波数の範囲において、周波数が高いほど膜密度が高い結果となったことに因る。つまり、仮に第1の周波数360MHzの高周波、第2の周波数180MHzの高周波を個別に印加するとした場合、第1の周波数360MHzの高周波を印加した方が、膜密度が高くなる。そのように高い膜密度が得られる第1の周波数の高周波の作用を確実に得る目的で、第1の電力と第2の電力とを上記の関係としている。
ストレス及び膜密度の測定結果を夫々図16及び図17に示し、同図において、実施例2は△、実施例3は□、実施例4は▽にて、夫々データをプロットした。また、同図に示す◇は上述の比較例2のデータである。図16、図17では、実施例2のデータに基づく近似直線を実線、実施例3のデータに基づく近似直線を破線、実施例4のデータに基づく予想直線を一点鎖線により夫々示している。各近似直線は、夫々のデータに基づいて一次関数式を用いて算出されたものである。実施例4ではプロットが1つのため、この近似直線に並行する直線を予想直線として引いている。
図16に示す結果から、ストレスについては、実施例2、実施例3は比較例2とほぼ同等か僅かに小さい値であるのに対して、実施例4では比較例2に対して低下することが認められた。また実施例2、3の間では、僅かに実施例3の方が高い値となっている。
図17に示す結果から、膜密度については、実施例2~実施例4は、いずれも比較例2に比べて高いことが確認された。また、この膜密度について、実施例4よりも実施例2、3の方が高く、実施例2、3の間では実施例3の方が僅かに高かった。
以上のように、高DRである実施例2、3及び比較例2の各々は、いずれも360MHzの高周波を2700Wで供給している。そのように成膜条件が揃えられた上で単一の周波数を供給すること(比較例2)から、180MHzの周波数を夫々1400W(実施例2)、2700W(実施例3)で重畳するように変更することで、膜密度は上昇する一方、Tensile Stressは低下せずに維持されるという結果となった。実施例4について見ればTensile Stressと膜密度とはトレードオフの関係になっているものの、実施例2、3では当該トレードオフの関係が解消されている。従って、本実験結果から第1の電力、第2の電力との関係を適正なものとすることで、第1の周波数の第1の電力、第2の周波数の第2の電力を重畳して印加することにより、トレードオフの関係を解消することができることが分かる。そして、その適正な関係の一つとして実施例2、3より、第1の電力を2700Wに設定したときには、第2の電力は1400W~2700Wとすればよいことが分かる。
<実施例のまとめ>
以上の実施例1~実施例4の実験データから、UHF帯である第1の周波数の第1の電力と、VHF帯である第2の周波数の第2の電力とを重畳して印加することで、既述したトレードオフの問題が解消される。即ち、SiN膜についてTensile Stress及び膜密度の双方について高い数値を確保できることが確認された。
なお、高い膜密度を得るにあたり、第1の周波数はUHF帯よりも高い帯域の周波数でもよいが、評価試験5で説明したように、周波数を一定の高さより大きくしても膜密度はほとんど上昇しない。従って、第1の周波数としてはUHF帯の周波数とすることが好ましい。そして、第2の周波数についても、高い膜密度を得る目的、及び成膜装置の項目で述べたイオンエネルギーに起因する膜質の低下を防止する目的から、比較的高い周波数に設定することが好ましい。既述した実施例1~実施例4ではVHF帯での周波数に設定することでトレードオフを解消しているのでVHF帯に設定することが好ましいが、そのようにVHF帯の周波数に設定することには限られない。例えば第1の周波数がUHF帯の比較的高い周波数に設定される場合には、第2の周波数もUHF帯の周波数に設定してもよい。
また、第1及び第2の電力については、実施例2~4の説明で述べたように、膜密度を高くするために第1の電力を第2の電力以上(第2の電力が、第1の電力以下)としている。実施例では第2の電力/第1の電力について1/2~1とすることで、トレードオフの関係が解消されることが示されており、そのような関係とすることが好ましい。
そして第1の電力及び第2の電力について、実施例4における共に2900Wの設定ではトレードオフの関係を解消できなかったが、実施例1~3における1350W、1400W、2700Wの設定ではトレードオフが解消されている。そのため第1の電力及び第2の電力について、1350W以上、2900Wよりも低い値とすることが好ましく、より好ましくは1350W以上2700W以下である。なお第2の電力については、2700Wより低くすることがさらに好ましい。これについては後の実験で説明する。
以上において、第1の電力と第2の電力とをシャワーヘッド3に重畳して印加するとは、第1の電力と第2の電力とが共にシャワーヘッド3に印加されていることをいう。従って、第1及び第2の高周波電源42、44からの電力の印加開始が同時である場合の他、印加開始のタイミングがずれても、第1の電力を印加する期間と第2の電力を印加する期間が重なっている場合は含まれる。但し、印加開始のタイミングの時間差が長くなると、第1の電力と第2の電力とが共に印加されていないときに成膜されたSiN膜の膜密度が低下し、SiN膜の深さ方向の膜の組成が変化してしまう懸念がある。このため、第1及び第2の電力の印加開始は同時であることが好ましい。
<効果>
以上に説明した成膜装置1によれば以下の効果がある。300MHzより高い第1の周波数を有する第1の電力と、第1の周波数よりも低い第2の周波数を有する第2の電力と、重畳して印加することにより、処理ガスをプラズマ化しているので、Tensile Stress及び膜密度を両立させた、良好な膜質のSiN膜を成膜することができる。
<第2の実施形態>
続いて、本開示の第2の実施形態について説明する。周波数の異なる高周波電力を重畳して印加するにあたり、SiN膜のストレス及び膜密度について、より高い数値を要求される場合がある。このため、この実施形態は、パラメータを調整して、SiN膜のTensile Stress及び膜密度について更なる改善を図ったものである。
この実施形態の成膜装置は、第1の実施形態の成膜装置1において、水素ガス(Hガス)を供給できるように構成されており、シャワーヘッド3に、処理ガスと共にHガスを供給して、第1の実施形態と同様の手法にてSiN膜の成膜処理が行われる。
この際、「処理容器内の圧力」、「水素ガス流量」、「電極間距離」、「第2の電力」のパラメータを調整することにより、SiN膜のストレス及び膜密度の改善を図っている。
以下に、実験データに基づいて説明する。パラメータ調整前の成膜条件(実施例10)は、以下のとおりである。
処理容器内圧力 :80Pa(600mTorr)
SiHガス流量:85sccm
NHガス流量 :132sccm
ガス流量 :0sccm
Arガス流量 :1500sccm
電極間距離 :80mm
第1の周波数 :360MHz
第1の電力 :2700W
第2の周波数 :180MHz
第2の電力 :2700W
実施例10の成膜条件にて成膜されたSiN膜のストレスと膜密度について、図18及び図19に夫々示し、当図において、データを◆でプロットした。
また、実施例10の成膜条件から、「圧力」、「水素ガス流量」、「電極間距離」、「Nガス/NHガスの流量比」、「Arガス流量」の各パラメータを1つずつ調整した場合のデータについて、図18及び図19に◇にて示す。これらのデータは、実施例10の条件から、対応するパラメータを1つのみ変更してSiN膜の成膜を行い、取得したものである。
この結果、ストレスについては、実施例10よりも低い屈折率において同等の値を得た、ストレスに有利な条件があるものの、多くの条件において負の値を示すことが認められた。また、膜密度については、実施例10と同等かそれよりも低い値であった。これらのことから、パラメータをひとつずつ調整する単一のパラメータ調整では、ストレス及び膜密度の改善をそれほど見込めないことが分かった。
そこで、「圧力」、「水素ガス流量」、「電極間距離」、「第2の電力」の4つのパラメータを一度に調整することを試みた。このパラメータ調整後の成膜条件(実施例11)は、以下のとおりである。
処理容器内圧力 :86Pa(650mTorr)
SiHガス流量:85sccm
NHガス流量 :129sccm
ガス流量 :125sccm
Arガス流量 :1492sccm
電極間距離 :70mm
第1の周波数 :360MHz
第1の電力 :2700W
第2の周波数 :180MHz
第2の電力 :2500W
このように実施例11は、実施例10と比較して、「圧力」が上昇し、「水素ガス流量」が増加し、「電極間距離」が減少し、「第2の電力」が低減した条件となっている。なお、実施例10、実施例11では、「NHガス流量」、「Arガス流量」が若干異なっているが、この変化量はSiN膜のストレスや膜密度に影響を与えるものではない。
実施例11の成膜条件にて成膜されたSiN膜のストレスと膜密度について、図20に夫々示し、データについては●にてプロットした。図20中縦軸は膜密度、横軸はTensile Stress(ストレスとして表記)である。
また、同図に、実施例10のデータを■、実施例12のデータを○、実施例13のデータを□、比較例10のデータを◇にて夫々プロットした。実施例12、実施例13、比較例10の条件は夫々以下のとおりである。
実施例12:実施例10から「水素ガス流量」のパラメータのみを199sccmに変更した実施例、
実施例13:実施例10から「第2の電力」のパラメータのみを1400Wに変更した実施例、
比較例10:実施例10にて第2の高周波電源からの第2の電力の印加を停止し、第1の周波数360MHz、第1の電力2700Wの単一周波数のみを印加した比較例
この結果、比較例10に比べて、実施例10、実施例13は、膜質が改善されること、実施例10と実施例13との比較により、第2の電力を1400Wから2700Wに増大した実施例10では、ストレス及び膜密度の測定値がさらに上昇することが認められた。
また、「水素ガス流量」のパラメータのみを調整した実施例12は、ストレスが675MPa、膜密度が2.88g/cmであり、実施例10に比べてさらなる改善が見られた。SiN膜中に存在するHは不純物となるが、水素ガスの添加により、プラズマ中に含まれることになる水素のラジカルやイオンが、SiN膜中のHを脱離させ、膜質改善に効果的な影響を与えていると推察される。
さらに、実施例10から4つのパラメータを同時に調整した実施例11は、実施例10及び実施例12に比べて、ストレス及び膜密度が大幅に改善され、膜密度が2.88g/cm以上、且つストレスが700MPa以上、さらにはストレスが811MPa、膜密度が2.89g/cmのSiN膜を成膜できることが認められた。
実施例11では、「圧力」は高圧化、「水素ガス流量」は実施例10に比べて増量、「電極間距離」は減少、「第2の電力」は低減しており、プラズマ中のイオンエネルギーを減少させるパラメータ調整(圧力、第2の電力)と、増大させるパラメータ調整(電極間距離)を組み合わせている。
この結果、これらのパラメータの影響の相互作用により、ストレス及び膜密度について高い値を獲得でき、SiN膜の大幅な膜質改善を図ることができたものと推察される。
<第2の実施形態の効果>
実施例11では、「圧力」を80Paより大きく、「水素ガス流量」を199sccmより低く、「電極間距離」を80mmより小さく、「第2の電力」を2700Wより低い値に設定している。このようにパラメータを設定することにより、成膜されたSiN膜について、ストレス及び膜密度について特に高い良好な特性を持つSiN膜を成膜することができる。
<他の実施形態>
SiN膜を成膜するための成膜装置1は、図1に示す構成には限らず、第1の高周波電源と第2の高周波電源を設ける代わりに、互いに異なる2つの周波数の電力を共通の高周波電源により供給する構成としてもよい。
また、SiN膜を成膜するために処理容器10に供給される処理ガスの構成は既述の例に限定されない。例えばシリコン含有ガスはSiHガスの他にジシラン(Si)や、分子中にシリコン原子を3以上含む高次シランガスを用いてもよいし、アミノシラン系ガスなどの有機シランガスを用いることもできる。
上述の実施形態では、NHガスが窒素含有ガスであるとして述べたが、希釈ガスとして用いているNガスについてもプラズマ化し、SiN膜への窒素の供与源となる。つまり、Nガスはキャリアガスの役割と窒素含有ガスの役割を兼用する。窒素含有ガスとしては、これらNガス及びNHガスの他にトリメチルアミン、トリエチルアミンを用いることができる。
さらに、希釈ガスとしては、Nガスの他、アルゴン(Ar)ガスやヘリウム(He)ガスなどの不活性ガスが用いられる。さらにまた、本技術で形成されるシリコン窒化膜は、ハードマスクの用途に限定されず、配線金属の拡散防止用のバリア膜や層間絶縁膜としても利用することができる。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 成膜装置
10 処理容器
21 載置台
3 シャワーヘッド(電極)
42 第1の高周波電源
44 第2の高周波電源

Claims (17)

  1. 処理容器内に設けられる載置台に基板を載置する工程と、
    シリコン含有ガスと窒素含有ガスとを含む処理ガスを前記処理容器内に供給する工程と、
    前記載置台に対向する電極に、300MHzより高い第1の周波数を有する第1の電力と、前記第1の周波数より低い第2の周波数を有する第2の電力と、を重畳して印加し、前記処理容器内における前記処理ガスをプラズマ化して、前記基板にシリコン窒化膜を成膜する成膜工程と、
    を備える成膜方法。
  2. 前記第2の周波数は、VHF帯の周波数である請求項1記載の成膜方法。
  3. 前記第2の周波数は、100MHz以上である請求項2記載の成膜方法。
  4. 前記第1の周波数は、前記第2の周波数の2n倍(nは整数)の周波数である請求項2または3記載の成膜方法。
  5. 前記2n倍は、2倍である請求項4記載の成膜方法。
  6. 前記第1の周波数は360MHzであり、前記第2の周波数は180MHzである請求項5記載の成膜方法。
  7. 前記成膜工程は、前記第1の電力と前記第2の電力とを前記電極に同時に印加開始して成膜する工程を含む請求項1ないし6のいずれか一つに記載の成膜方法。
  8. 前記第2の電力は、前記第1の電力以下である請求項1ないし7のいずれか一つに記載の成膜方法。
  9. 前記第1の電力及び前記第2の電力は、1350W以上で2900Wより低い値である請求項7記載の成膜装置。
  10. 前記第2の電力は、2700Wより低い値である請求項1ないし9のいずれか一つに記載の成膜方法。
  11. 前記成膜工程では、前記処理容器内の圧力が80Paより大きい請求項1ないし10のいずれか一つに記載の成膜方法。
  12. 前記処理ガスは水素ガスを含む請求項1ないし11のいずれか一つに記載の成膜方法。
  13. 前記成膜工程では、前記水素ガスを199sccmより低い流量で前記処理容器内に供給する請求項12記載の成膜方法。
  14. 前記成膜工程では、前記電極と前記載置台との距離が80mmより小さい請求項1ないし13記載の成膜方法。
  15. 前記処理ガスは水素ガスを含み、前記第2の電力は、2700Wより低い値であり、前記成膜工程では、前記処理容器内の圧力が80Paより大きく、前記水素ガスを199sccmより低い流量で前記処理容器内に供給し、且つ前記電極と前記載置台との距離が80mmより小さい請求項1ないし14のいずれか一つに記載の成膜方法。
  16. 前記成膜工程は、膜密度が2.88g/cm以上、且つストレスが700MPa以上であるシリコン窒化膜を成膜する工程である請求項1ないし15のいずれか一つに記載の成膜方法。
  17. 内部に基板を載置する載置台を備える処理容器と、
    シリコン含有ガスと窒素含有ガスとを含む処理ガスを前記処理容器内に供給する処理ガス供給部と、
    前記載置台に対向する電極と、
    前記処理容器内における前記処理ガスをプラズマ化して前記基板にシリコン窒化膜を成膜するために、300MHzより高い第1の周波数を有する第1の電力と、前記第1の周波数より低い第2の周波数を有する第2の電力と、を重畳して前記電極に印加する電力印加部と、
    を備える成膜装置。
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