JP2023068787A - 船舶推進システムおよび船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させることが可能な船舶推進システムおよび船舶を提供する。【解決手段】この船舶推進システム100では、制御部50は、主推進機20の推力を発生させずに、主推進機20よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機20よりも転舵角範囲が大きい補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。【選択図】図7

Description

この発明は、船舶推進システムおよび船舶に関し、特に、複数の推進機と、船体を回頭させる制御を行う制御部と、を備える船舶推進システムおよび船舶に関する。
従来、複数の推進機と、船体を回頭させる制御を行う制御部と、を備える船舶が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、船体と、船体に推進力を与える複数の船外機(推進機)と、複数の船外機の駆動を制御する船体ECU(制御部)と、を備える船舶が開示されている。上記特許文献1に記載の船舶では、複数の船外機は、船体の右舷側に取り付けられた右船外機と、船体の左舷側に取り付けられた左船外機と、を含む。そして、操船者によって操作部に対して船体を回頭させるための操作が行われた場合、船体ECUは、右船外機と左船外機とを連動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。なお、本願明細書では、「回頭」とは、船体の前進または後進を伴う旋回と異なり、船体の位置を維持しながら船首の方位を変えることを意味する。
特開2011-140272号公報
ここで、上記特許文献1には明確に記載されていないが、上記特許文献1に記載の船舶では、複数の船外機同士は、互いに同一の構成を有すると考えられる。すなわち、上記特許文献1に記載の船舶では、複数の船外機同士は、互いに同一の最大出力を有すると考えられる。一方、上記特許文献1に記載のような従来の船舶では、互いに異なる最大出力を有する複数の船外機(推進機)を備える場合がある。この場合、船体ECU(制御部)は、互いに異なる最大出力を有する船外機同士を連動させることにより、船体を回頭させる制御を行う必要があるので、船体を回頭させるための制御が比較的複雑になると考えられる。このため、互いに異なる最大出力を有する複数の船外機を備える構成において、船体ECU(制御部)による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させたいという要望がある。なお、船舶の分野では、SDGs(Sustainable Development Goals)の観点から、推進機の駆動に伴う二酸化炭素の排出量を低減することなどの環境負荷を低減することが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させることが可能な船舶推進システムおよび船舶を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による船舶推進システムは、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、船体の船尾に取り付けられる主推進機と、推力を発生させる補助推進部を駆動させる電気モータを含み、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機よりも転舵角範囲が大きいとともに、船尾に取り付けられる補助推進機と、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第1の局面による船舶推進システムでは、上記のように、制御部は、主推進機の推力を発生させずに、主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機よりも転舵角範囲が大きい補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、主推進機と補助推進機とは互いに異なる最大出力を有するものの、船体を回頭させる制御において、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させるので、主推進機の推力を発生させるとともに補助推進機を駆動させる場合と比較して、制御部による船体を回頭させる制御が複雑になるのを防止することができる。また、補助推進機は主推進機よりも転舵角範囲が大きいので、主推進機の推力を発生させない場合でも、補助推進機を駆動させることによって、船体を容易に回頭させることができる。それらの結果、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させることができる。
また、上記第1の局面による船舶推進システムでは、上記のように、制御部は、主推進機の推力を発生させずに、推力を発生させる補助推進部を駆動させる電気モータを含む補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、電気モータは、エンジンとは異なり、二酸化炭素を直接排出することがないので、船体を回頭させる際に電気モータを含む補助推進機が用いられない場合と比較して、SDGsの観点から好ましい装置構成にすることができる。
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、主推進機は、船体の左右方向の中心線上に配置され、補助推進機は、船体の左右方向の一方に偏って配置されている。このように構成すれば、船体を回頭させる制御において、互いに異なる最大出力を有し、かつ、船体の左右方向において互いに対称に配置されていない推進機同士を連動させる必要がないので、制御部による船体を回頭させる制御が複雑になるのを効果的に防止することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、補助推進機の出力および補助推進機の舵角を制御するように構成されている。このように構成すれば、補助推進機が船体の左右方向の一方に偏って配置されている場合でも、船体を左回りに回頭させる場合の回転モーメントと船体を右回りに回頭させる場合の回転モーメントとを等しくして、船体を左回りに回頭させる場合の船体の回頭速度と、船体を右回りに回頭させる場合の船体の回頭速度とを略等しくすることができる。その結果、補助推進機が船体の左右方向の一方に偏って配置されている場合でも、操船性を低下させることなく船体を回頭させることができる。
上記制御部が船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように補助推進機の出力および補助推進機の舵角を制御する構成において、好ましくは、制御部は、船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、船体を左回りに回頭させる場合の補助推進機の出力および補助推進機の舵角と、船体を右回りに回頭させる場合の補助推進機の出力および補助推進機の舵角とが異なるように制御するように構成されている。このように構成すれば、船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、補助推進機の出力および補助推進機の舵角を容易に制御することができる。
上記主推進機が船体の左右方向の中心線上に配置され補助推進機が船体の左右方向の一方に偏って配置されている構成において、好ましくは、制御部は、主推進機の舵角を補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に変更した状態で、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、補助推進機の推力の方向と主推進機のうちの水中に配置されている部分の向きとを比較的揃えた状態で、船体を回頭させることができるので、船体を回頭させる際に主推進機のうちの水中に配置されている部分に生じる抵抗を抑制することができる。その結果、船体をスムーズに回頭させることができる。
この場合、好ましくは、制御部は、主推進機の舵角を補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に主推進機の転舵角範囲の端まで変更した状態で、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、主推進機の舵角を補助推進機の舵角と可能な限り揃えることができるので、船体を回頭させる際に主推進機のうちの水中に配置されている部分に生じる抵抗をより抑制することができる。その結果、船体をよりスムーズに回頭させることができる。
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、補助推進機は、前進用の推力を発生させる際の出力域の最大値が後進用の推力を発生させる際の出力域の最大値よりも大きくなるように構成されており、制御部は、前進用の推力を発生させるように補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、後進用の推力を発生させるように補助推進機を駆動させる場合と比較して、船体を回頭させる回転モーメントを大きくして船体の回頭速度を向上させることができる。
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、補助推進機の転舵角範囲は、右回りおよび左回りに、各々、約60度以上約80度以下である。このように構成すれば、補助推進機の舵角を、補助推進機のみで船体を回頭させるのに十分な舵角まで転舵することができるので、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより船体を回頭させる構成を容易に実現することができる。
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、制御部は、船体を操縦する操作部としてのジョイスティックが回動された場合に、補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ジョイスティックに対する操作方向(回動方向)と、船体を移動させる方向(回頭方向)とが等しくなるので、ジョイスティックに対する船体を回動させるための操作を直感的に分かり易い状態で行うことができる。
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、主推進機は、推力を発生させる主推進部としての主プロペラを駆動させるエンジンを含み、船体の左右方向の中心線上に配置されたエンジン式船外機であり、補助推進機は、電気モータにより補助推進部としての補助プロペラを駆動させるように構成され、船体の左右方向の一方に偏って配置された電動式船外機である。このように構成すれば、主推進機が、船体の左右方向の中心線上に配置されたエンジン式船外機であり、補助推進機が、船体の左右方向の一方に偏って配置された電動式船外機であり、かつ、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させることができる。
また、上記目的を達成するために、この発明の第2の局面による船舶推進システムは、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、船体の船尾に取り付けられる主推進機と、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機よりも転舵角範囲が大きいとともに、船尾に取り付けられる補助推進機と、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第2の局面による船舶推進システムでは、上記のように、制御部は、主推進機の推力を発生させずに、主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機よりも転舵角範囲が大きい補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させることができる。
また、上記目的を達成するために、この発明の第3の局面による船舶は、船体と、船体に設けられる船舶推進システムと、を備え、船舶推進システムは、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、船体の船尾に取り付けられる主推進機と、推力を発生させる補助推進部を駆動させる電気モータを含み、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機よりも転舵角範囲が大きいとともに、船尾に取り付けられる補助推進機と、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行う制御部と、を含む。
この発明の第3の局面による船舶では、上記のように、制御部は、主推進機の推力を発生させずに、主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機よりも転舵角範囲が大きい補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させることができる。
また、上記第3の局面による船舶では、上記のように、制御部は、主推進機の推力を発生させずに、推力を発生させる補助推進部を駆動させる電気モータを含む補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、船体を回頭させる際に電気モータを含む補助推進機が用いられない場合と比較して、SDGsの観点から好ましい装置構成にすることができる。
上記第3の局面による船舶において、好ましくは、主推進機は、船体の左右方向の中心線上に配置され、補助推進機は、船体の左右方向の一方に偏って配置されている。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、制御部による船体を回頭させる制御が複雑になるのを効果的に防止することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、補助推進機の出力および補助推進機の舵角を制御するように構成されている。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、補助推進機が船体の左右方向の一方に偏って配置されている場合でも、操船性を低下させることなく船体を回頭させることができる。
上記制御部が船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように補助推進機の出力および補助推進機の舵角を制御する構成において、好ましくは、制御部は、船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、船体を左回りに回頭させる場合の補助推進機の出力および補助推進機の舵角と、船体を右回りに回頭させる場合の補助推進機の出力および補助推進機の舵角とが異なるように制御するように構成されている。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、船体を左回りに回頭させる場合と船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、補助推進機の出力および補助推進機の舵角を容易に制御することができる。
上記主推進機が船体の左右方向の中心線上に配置され補助推進機が船体の左右方向の一方に偏って配置されている構成において、好ましくは、制御部は、主推進機の舵角を補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に変更した状態で、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、船体をスムーズに回頭させることができる。
この場合、好ましくは、制御部は、主推進機の舵角を補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に主推進機の転舵角範囲の端まで変更した状態で、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、船体をよりスムーズに回頭させることができる。
上記第3の局面による船舶において、好ましくは、補助推進機は、前進用の推力を発生させる際の出力域の最大値が後進用の推力を発生させる際の出力域の最大値よりも大きくなるように構成されており、制御部は、前進用の推力を発生させるように補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、後進用の推力を発生させるように補助推進機を駆動させる場合と比較して、船体を回頭させる回転モーメントを大きくして船体の回頭速度を向上させることができる。
上記第3の局面による船舶において、好ましくは、補助推進機の前記転舵角範囲は、右回りおよび左回りに、各々、約60度以上約80度以下である。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより船体を回頭させる構成を容易に実現することができる。
上記第3の局面による船舶において、好ましくは、制御部は、船体を操縦する操作部としてのジョイスティックが回動された場合に、補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、上記第1の局面による船舶推進システムと同様に、ジョイスティックに対する船体を回動させるための操作を直感的に分かり易い状態で行うことができる。
本発明によれば、上記のように、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部による制御が複雑になるのを防止しながら船体を回頭させることが可能な船舶推進システムおよび船舶を提供することができる。
本発明の一実施形態による船舶推進システムを示したブロック図である。 本発明の一実施形態による船舶を示した模式図である。 本発明の一実施形態による船舶の主推進機を示した側面図である。 本発明の一実施形態による船舶の補助推進機を示した側面図である。 本発明の一実施形態による主推進機のエンジンの出力域、および、補助推進機の電気モータの出力域を示した図である。 本発明の一実施形態による船舶のジョイスティックを示した図である。 本発明の一実施形態による船舶における船体の横方向への移動を示した模式図である。 本発明の一実施形態による船舶における船体の斜め方向への移動を示した模式図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図8を参照して、本発明の一実施形態による船舶推進システム100および船舶110の構成について説明する。なお、図中のFWD、BWD、LおよびRは、それぞれ、船舶110の前方、後方、左方(左舷側)および右方(右舷側)を示している。
図1に示すように、船舶110は、船体10と、船舶推進システム100と、を備える。船舶推進システム100は、船体10に設けられている。船舶推進システム100は、船舶110を推進するためのシステムである。船舶110は、たとえば、遊覧や魚釣り等に用いられる比較的小型の船舶である。
(船舶推進システムの全体構成)
船舶推進システム100は、主推進機20と、補助推進機30と、操作部40と、制御部50と、を備える。操作部40および制御部50は、船体10に設けられている。
(主推進機の構成)
図2に示すように、主推進機20は、船体10の船尾11に1つのみ取り付けられている。主推進機20は、船体10の左右方向の中心線91上に配置されている。
図3に示すように、主推進機20は、主推進機本体20aと、ブラケット20bと、を含む。主推進機本体20aは、ブラケット20bを介して船体10の船尾11に取り付けられている。
主推進機20は、推力を発生させる主プロペラ21を駆動させるエンジン22を含むエンジン式船外機である。具体的には、主推進機本体20aは、エンジン22と、ドライブシャフト23と、ギア部24と、プロペラシャフト25と、主プロペラ21と、を含む。エンジン22は駆動力を発生させる内燃機関である。エンジン22の駆動力は、ドライブシャフト23、ギア部24およびプロペラシャフト25を介して、主プロペラ21に伝達される。主プロペラ21は、伝達されたエンジン22の駆動力により、水中において回転することにより推力を発生させる。
主推進機本体20aは、主推進機20のシフト状態を切り換えるシフトアクチュエータ26を含む。シフトアクチュエータ26は、ギア部24の噛み合いを切り換えることにより、主推進機20のシフト状態を、前進状態と後進状態とニュートラル状態との間で切り換えるように構成されている。前進状態は、主プロペラ21からFWD側への推力を発生させるようにエンジン22の駆動力を主プロペラ21に伝達する状態である。後進状態は、主プロペラ21からBWD側への推力を発生させるようにエンジン22の駆動力を主プロペラ21に伝達する状態である。ニュートラル状態は、主プロペラ21の推力を発生させないようにエンジン22の駆動力を主プロペラ21に伝達しない状態である。なお、主推進機20では、主推進機20のシフト状態の切り換えを行う際に、ギア部24から比較的大きな音や振動が生じる。
主推進機20は、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成されている。具体的には、ブラケット20bには、転舵装置27が設けられている。転舵装置27は、上下方向に延びる転舵軸27aを含む。主推進機本体20aは、転舵装置27により、ブラケット20bに対して転舵軸27aを回動中心として左右方向に回動可能に構成されている。主推進機本体20aが、転舵軸27aを回動中心として左右方向に回動した場合、主プロペラ21の向きも左右方向に回動する。これにより、主プロペラ21の推力の向きが変更される。なお、以下の説明では、主プロペラ21の向きを左右方向に回動することによって主プロペラ21の推力の向きを変更することを「主推進機20の転舵」と称する。
図2に示すように、主推進機20は、L側およびR側に、各々、約30度ずつ転舵可能に構成されている。すなわち、主推進機20の転舵可能な角度範囲である転舵角範囲A10は、約60度である。
図1に示すように、主推進機20は、ECU(エンジンコントロールユニット)28と、SCU(ステアリングコントロールユニット)29と、を含む。ECU28は、制御部50による制御に基づいて、エンジン22の駆動およびシフトアクチュエータ26の駆動を制御するように構成されている。SCU29は、制御部50による制御に基づいて、転舵装置27の駆動を制御するように構成されている。ECU28およびSCU29は、CPU(Central Processing Unit)等を含む制御回路である。
(補助推進機の構成)
図2に示すように、補助推進機30は、船体10の船尾11に1つのみ取り付けられている。補助推進機30は、船体10の左右方向の一方に偏って配置されている。なお、船舶推進システム100では、補助推進機30が、船体10のL側に偏って配置されている。
図4に示すように、補助推進機30は、カウル30aと、上部ケース30bと、下部ケース30cと、ダクト30dと、を含む。カウル30aと、上部ケース30bと、下部ケース30cと、ダクト30dとは、この順に、上方から下方に向かって並ぶように設けられている。カウル30aは、船体10の船尾11に取り付けられている。
補助推進機30は、推力を発生させる補助プロペラ31を駆動させる電気モータ32を含む電動式船外機である。具体的には、補助推進機30は、電気モータ32と、補助プロペラ31と、を含む。電気モータ32は、下部ケース30cに設けられている。補助プロペラ31は、ダクト30dに設けられている。電気モータ32は、船体10に設けられたバッテリ(図示しない)の電力により駆動するように構成されている。電気モータ32は、ダクト30dに一体的に設けられる固定子32aと、補助プロペラ31に一体的に設けられる回転子32bと、を含む。補助プロペラ31は、電気モータ32の駆動力により、水中において回転することにより推力を発生させる。なお、補助プロペラ31は、特許請求の範囲の「補助推進部」の一例である。
補助プロペラ31を正回転させると、補助プロペラ31からFWD側への推力を発生させる状態となる。また、補助プロペラ31を逆回転させると、補助プロペラ31からBWD側への推力を発生させる状態となる。補助プロペラ31を停止させると、補助プロペラ31から推力を発生させない状態となる。すなわち、補助推進機30では、主推進機20(図3参照)の主プロペラ21(図3参照)のようにギア部24(図3参照)の噛み合いを切り換えるが必要ない。これにより、補助推進機30では、主推進機20のような比較的大きな音や振動が生じることがない。
補助推進機30は、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成されている。具体的には、補助推進機30には、転舵装置33が設けられている。転舵装置33は、下部ケース30cに固定され上下方向に延びる転舵軸33aを含む。転舵軸33aの上端部は、上部ケース30bに配置されている。転舵軸33aの下端部はダクト30dに固定されている。ダクト30dおよび下部ケース30cは、転舵装置33により、カウル30aおよび上部ケース30bに対して転舵軸33aを回動中心として左右方向に回動可能に構成されている。ダクト30dが、転舵軸33aを回動中心として左右方向に回動した場合、補助プロペラ31の向きも左右方向に回動する。これにより、補助プロペラ31の推力の向きが変更される。なお、以下の説明では、補助プロペラ31の向きを左右方向に回動することによって補助プロペラ31の推力の向きを変更することを「補助推進機30の転舵」と称する。
図2に示すように、補助推進機30は、主推進機20よりも転舵角範囲が大きい。そして、補助推進機30の転舵角範囲は、右回りおよび左回りに、各々、約60度以上約80度以下である。図2では、補助推進機30は、L側およびR側に、各々、約70度ずつ転舵可能に構成された例を示している。すなわち、補助推進機30の転舵可能な角度範囲である転舵角範囲A20が約140度である例を示している。
図1に示すように、補助推進機30は、MCU(モータコントロールユニット)34と、SCU(ステアリングコントロールユニット)35と、を含む。MCU34およびSCU35は、CPU等を含む制御回路である。MCU34は、制御部50による制御に基づいて、電気モータ32の駆動を制御するように構成されている。SCU35は、制御部50による制御に基づいて、転舵装置33の駆動を制御するように構成されている。
図5に示すように、補助推進機30は、主推進機20よりも最大出力が小さい。具体的には、主推進機20のエンジン22の出力域T10の最大値T11および最小値T12は、それぞれ、補助推進機30の電気モータ32の出力域T20の最大値T21および最小値T22よりも大きい。なお、エンジン22の出力域T10の最小値T12は、電気モータ32の出力域T20の最大値T21よりも小さい。すなわち、主推進機20のエンジン22の出力域T10と、補助推進機30の電気モータ32の出力域T20とは、電気モータ32の出力域T20の最大値T21とエンジン22の出力域T10の最小値T12との間において、オーバラップしている。なお、補助推進機30は、前進用の推力を発生させる際の出力域T20の最大値T21が後進用の推力を発生させる際の出力域T20の最大値T21よりも大きくなるように構成されている。
(操作部の構成)
図1に示すように、操作部40は、船体10を操縦(操船)するためユーザの操作を受け付けるように構成されている。操作部40は、リモートコントローラ41と、ステアリングホイール42と、ジョイスティック43と、を含む。
リモートコントローラ41には、レバーが設けられている。また、ステアリングホイール42は回動可能に構成されている。リモートコントローラ41のレバーに対する操作とステアリングホイール42を回動する操作との組み合わせにより、船体10の操縦が行われる。
図6に示すように、ジョイスティック43は、台座43aと、レバー43bと、を含む。レバー43bは、台座43aに対して傾倒および回動が可能なように取り付けられている。レバー43bは、ユーザにより操作されていない状態では、中立位置P10に自動的に復帰するように、ばね等の付勢部材により付勢されている。なお、中立位置P10では、レバー43bが直立した状態かつ回動されていない状態となっている。
ジョイスティック43に対する操作は、レバー43bを傾倒する操作と、レバー43bを傾倒かつ回動する操作と、レバー43bを回動する操作との3つに大別される。レバー43bを傾倒する操作は、船体10(図1参照)を並進移動させるための操作である。並進移動は、前後方向への移動と、横方向への移動と、斜め方向への移動と、を含む。レバー43bを傾倒かつ回動する操作は、船体10を旋回させるための操作である。旋回は、右回りの旋回と、左回りの旋回と、を含む。レバー43bを回動する操作は、船体10を回頭させるための操作である。なお、以下の説明において、説明の便宜上、「レバー43bの回動」を「ジョイスティック43の回動」と称する。
ジョイスティック43の台座43aには、ジョイスティックモードスイッチ43cが設けられている。船舶推進システム100では、ジョイスティックモードスイッチ43cが押下されることにより、制御部50がジョイスティック43に対する操作に基づいて主推進機20の駆動および補助推進機30の駆動を制御する状態(ジョイスティックモード)と、制御部50がリモートコントローラ41およびステアリングホイール42に対する操作に基づいて主推進機20の駆動および補助推進機30の駆動を制御する状態(非ジョイスティックモード)とを切り換えるように構成されている。なお、船舶推進システム100がジョイスティックモードである場合には、リモートコントローラ41およびステアリングホイール42に対する操作を受け付けない。また、船舶推進システム100が非ジョイスティックモードである場合には、ジョイスティック43に対する操作を受け付けない。
(制御部の構成)
図1に示すように、制御部50は、操作部40に対する操作に基づいて、主推進機20のECU28、主推進機20のSCU29、補助推進機30のMCU34、補助推進機30のSCU29を制御するように構成されている。制御部50は、CPU等を含む制御回路である。
図7および図8に示すように、制御部50(図1参照)は、主推進機20の推力を発生させずに、主推進機20よりも転舵角範囲が大きい補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。なお、制御部50は、ジョイスティック43が回動された場合に、補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。
具体的には、制御部50(図1参照)は、船舶推進システム100がジョイスティックモードである場合に、かつ、ジョイスティック43(図1参照)が回動された場合に、ジョイスティック43の回動方向に対応する向き(左回りまたは右回り)で、かつ、ジョイスティック43の回動量に応じた回頭速度で、船体10が回頭されるように、補助推進機30の出力T2および舵角A2を制御する。なお、図7では、主推進機20の舵角A1および補助推進機30の舵角A2が、それぞれ、A11およびA21となっている例を示している。また、図8では、主推進機20の舵角A1および補助推進機30の舵角A2が、それぞれ、A12およびA22となっている例を示している。A12は、後述するように、A11と(大きさが)等しい。A22は、A21と等しい場合もあるし異なる場合もある。
制御部50(図1参照)は、補助推進機30の前進用の推力を発生させるように補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。
(船体を回頭させる制御の詳細)
図7および図8に示すように、制御部50(図1参照)は、船体10を左回りに回頭させる場合と船体10を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、補助推進機30の出力T2(図5参照)および補助推進機30の舵角A2を制御するように構成されている。詳細には、制御部50は、船体10を左回りに回頭させる場合と船体10を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、船体10を左回りに回頭させる場合の補助推進機30の出力T2および補助推進機30の舵角A2と、船体10を右回りに回頭させる場合の補助推進機30の出力T2および補助推進機30の舵角A2とが異なるように制御するように構成されている。
具体的には、図7に示すように、船体10を左回りに回頭させる場合、制御部50(図1参照)は、補助推進機30の舵角A2をL側に転舵するとともに、補助推進機30の出力T2(図5参照)をFWD側に発生させるように、補助推進機30を制御する。そして、補助推進機30の出力ベクトルV1と、船体10の重心81から出力ベクトルV1の作用点92への位置ベクトルX1との外積(ベクトル積)が、船体10を左回りに回頭させる回転モーメントM1となる。また、図8に示すように、船体10を右回りに回頭させる場合、制御部50は、補助推進機30の舵角A2をR側に転舵するとともに、補助推進機30の出力T2をFWD側に発生させるように、補助推進機30を制御する。そして、補助推進機30の出力ベクトルV2と、船体10の重心81から出力ベクトルV2の作用点93への位置ベクトルX2との外積(ベクトル積)が、船体10を右回りに回頭させる回転モーメントM2となる。そして、船体10を左回りに回頭させる場合のジョイスティック43の左回りの回動量と、船体10を右回りに回頭させる場合のジョイスティック43の右回りの回動量とが略等しい場合、回転モーメントM1と回転モーメントM2とは略等しくなる。
図7および図8に示すように、制御部50(図1参照)は、主推進機20の舵角A1を補助推進機30の舵角A2と左右方向の同じ側に主推進機20の転舵角範囲A10(図2参照)の端まで変更した状態で、主推進機20の推力を発生させずに補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。具体的には、図7に示すように、制御部50は、船体10を左回りに回頭させる場合、補助推進機30の舵角A2をL側に転舵するとともに、主推進機20の舵角A1もL側に約30度転舵するように、補助推進機30を制御する。また、図8に示すように、制御部50は、船体10を右回りに回頭させる場合、補助推進機30の舵角A2をR側に転舵するとともに、主推進機20の舵角A1もR側に約30度転舵するように、補助推進機30を制御する。すなわち、船体10を左回りに回頭させる際の主推進機20の舵角A1(A11(図7参照))と、船体10を右回りに回頭させる際の主推進機20の舵角A2(A12)とは、大きさが等しい。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、制御部50は、主推進機20の推力を発生させずに、主推進機20よりも最大出力が小さく、かつ、主推進機20よりも転舵角範囲が大きい補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、主推進機20と補助推進機30とは互いに異なる最大出力を有するものの、船体10を回頭させる制御において、主推進機20の推力を発生させずに補助推進機30を駆動させるので、主推進機20の推力を発生させるとともに補助推進機30を駆動させる場合と比較して、制御部50による船体10を回頭させる制御が複雑になるのを防止することができる。また、補助推進機30は主推進機20よりも転舵角範囲が大きいので、主推進機20の推力を発生させない場合でも、補助推進機30を駆動させることによって、船体10を容易に回頭させることができる。それらの結果、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部50による制御が複雑になるのを防止しながら船体10を回頭させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部50は、主推進機20の推力を発生させずに、推力を発生させる補助プロペラ31を駆動させる電気モータ32を含む補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、電気モータ32は、エンジン22とは異なり、二酸化炭素を直接排出することがないので、船体10を回頭させる際に電気モータ32を含む補助推進機30が用いられない場合と比較して、SDGsの観点から好ましい装置構成にすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、主推進機20は、船体10の左右方向の中心線91上に配置されている。また、補助推進機30は、船体10の左右方向の一方に偏って配置されている。これにより、船体10を回頭させる制御において、互いに異なる最大出力を有し、かつ、船体10の左右方向において互いに対称に配置されていない推進機同士を連動させる必要がないので、制御部50による船体10を回頭させる制御が複雑になるのを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部50は、船体10を左回りに回頭させる場合と船体10を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、補助推進機30の出力T1および補助推進機30の舵角A2を制御するように構成されている。これにより、補助推進機30が船体10の左右方向の一方に偏って配置されている場合でも、船体10を左回りに回頭させる場合の回転モーメントM1と船体10を右回りに回頭させる場合の回転モーメントM2とを等しくして、船体10を左回りに回頭させる場合の船体10の回頭速度と、船体10を右回りに回頭させる場合の船体10の回頭速度とを略等しくすることができる。その結果、補助推進機30が船体10の左右方向の一方に偏って配置されている場合でも、操船性を低下させることなく船体10を回頭させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部50は、船体10を左回りに回頭させる場合と船体10を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、船体10を左回りに回頭させる場合の補助推進機30の出力T1および補助推進機30の舵角A2と、船体10を右回りに回頭させる場合の補助推進機30の出力T1および補助推進機30の舵角A2とが異なるように制御するように構成されている。これにより、船体10を左回りに回頭させる場合と船体10を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、補助推進機30の出力T1および補助推進機30の舵角A2を容易に制御することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部50は、主推進機20の舵角A1を補助推進機30の舵角A2と左右方向の同じ側に変更した状態で、主推進機20の推力を発生させずに補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、補助推進機30の推力の方向と主推進機20のうちの水中に配置されている部分の向きとを比較的揃えた状態で、船体10を回頭させることができるので、船体10を回頭させる際に主推進機20のうちの水中に配置されている部分に生じる抵抗を抑制することができる。その結果、船体10をスムーズに回頭させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部50は、主推進機20の舵角A1を補助推進機30の舵角A2と左右方向の同じ側に主推進機20の転舵角範囲A10の端まで変更した状態で、主推進機20の推力を発生させずに補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、主推進機20の舵角A1を補助推進機30の舵角A2と可能な限り揃えることができるので、船体10を回頭させる際に主推進機20のうちの水中に配置されている部分に生じる抵抗をより抑制することができる。その結果、船体10をよりスムーズに回頭させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、補助推進機30は、前進用の推力を発生させる際の出力域T20の最大値T21が後進用の推力を発生させる際の出力域T20の最大値T21よりも大きくなるように構成されている。そして、制御部50は、前進用の推力を発生させるように補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、後進用の推力を発生させるように補助推進機30を駆動させる場合と比較して、船体10を回頭させる回転モーメントを大きくして船体10の回頭速度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、補助推進機30の転舵角範囲A20は、右回りおよび左回りに、各々、約60度以上約80度以下である。これにより、補助推進機30の舵角A2を、補助推進機30のみで船体10を回頭させるのに十分な舵角まで転舵することができるので、主推進機20の推力を発生させずに補助推進機30を駆動させることにより船体10を回頭させる構成を容易に実現することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部50は、船体10を操縦する操作部としてのジョイスティック43が回動された場合に、補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。これにより、ジョイスティック43に対する操作方向(回動方向)と、船体10を移動させる方向(回頭方向)とが等しくなるので、ジョイスティック43に対する船体10を回動させるための操作を直感的に分かり易い状態で行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、主推進機20は、推力を発生させる主推進部としての主プロペラ21を駆動させるエンジン22を含み、船体10の左右方向の中心線91上に配置されたエンジン式船外機である。また、補助推進機30は、電気モータ32により補助推進部としての補助プロペラ31を駆動させるように構成され、船体10の左右方向の一方に偏って配置された電動式船外機である。これにより、主推進機20が、船体10の左右方向の中心線91上に配置されたエンジン式船外機であり、補助推進機30が、船体10の左右方向の一方に偏って配置された電動式船外機であり、かつ、互いに異なる最大出力を有する複数の推進機を備える構成において、制御部50による制御が複雑になるのを防止しながら船体10を回頭させることができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、主推進機20は、推力を発生させる主推進部としての主プロペラ21を駆動させるエンジン22を含むエンジン式船外機であり、補助推進機30は、電気モータ32により補助推進部としての補助プロペラ31を駆動させるように構成された電動式船外機である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、主推進機は、電気モータにより補助推進部としての補助プロペラを駆動させるように構成された電動式船外機であってもよい。また、主推進機および補助推進機は、それぞれ、船外機ではなく、船体に内蔵された船内機であってもよいし、船体に一部が内蔵された船内外機であってもよい。
また、上記実施形態では、制御部50は、船体10を操縦する操作部としてのジョイスティック43が回動された場合に、補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、ジョイスティック以外の操作部に対して船体を回頭させるための操作が行われた場合に、補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、主推進機20は、L側(船体の左方側)およびR側(船体の右方側)に、各々、約30度ずつ転舵可能に構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、補助推進機の転舵角範囲が主推進機の転舵角範囲よりも大きければ、主推進機は、船体の左方側および右方側に転舵可能な角度が、各々、約30度以外となるように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、補助推進機30の転舵角範囲A20は、右回りおよび左回りに、各々、約60度以上約80度以下である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、補助推進機の転舵角範囲が主推進機の転舵角範囲よりも大きければ、補助推進機の転舵角範囲は、右回りおよび左回りに、各々、約60度未満であってもよいし、約80度より大きくてもよい。
また、上記実施形態では、制御部50は、前進用の推力を発生させるように補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、後進用の推力を発生させるように補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、制御部50は、主推進機20の舵角A1を補助推進機30の舵角A2と左右方向の同じ側に主推進機20の転舵角範囲A10の端まで変更した状態で、主推進機20の推力を発生させずに補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、主推進機の舵角を補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に主推進機の転舵角範囲の途中まで変更した状態で、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、制御部50は、主推進機20の舵角A1を補助推進機30の舵角A2と左右方向の同じ側に変更した状態で、主推進機20の推力を発生させずに補助推進機30を駆動させることにより、船体10を回頭させる制御を行うように構成されている。例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、主推進機の舵角を補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に変更していない状態で、主推進機の推力を発生させずに補助推進機を駆動させることにより、船体を回頭させる制御を行うように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、主推進機20は、船体10の左右方向の中心線91上に配置され、補助推進機30は、船体10の左右方向の一方に偏って配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、主推進機は、船体の左右方向の一方に偏って配置されてもよいし、補助推進機は、船体の左右方向の中心線上に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、主推進機20は、船体10の船尾11に1つのみ取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、主推進機は、船体の船尾に2つ以上取り付けられてもよい。
また、上記実施形態では、補助推進機30は、船体10の船尾11に1つのみ取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、補助推進機は、船体の船尾に2つ以上取り付けられてもよい。
10 船体
11 船尾
20 主推進機
21 主プロペラ
22 エンジン
30 補助推進機
31 電気モータ
32 補助プロペラ(補助推進部)
43 ジョイスティック
50 制御部
91 (船体の左右方向の)中心線
100 船舶推進システム
110 船舶
A1 (主推進機の)舵角
A2 (補助推進機の)舵角
A10 (主推進機の)転舵角範囲
T1 (主推進機の)出力
T2 (補助推進機の)出力
T21 (補助推進機の)出力域の最大値

Claims (20)

  1. 左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、船体の船尾に取り付けられる主推進機と、
    推力を発生させる補助推進部を駆動させる電気モータを含み、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、前記主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、前記主推進機よりも転舵角範囲が大きいとともに、前記船尾に取り付けられる補助推進機と、
    前記主推進機の推力を発生させずに前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行う制御部と、を備える、船舶推進システム。
  2. 前記主推進機は、前記船体の左右方向の中心線上に配置され、
    前記補助推進機は、前記船体の左右方向の一方に偏って配置されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
  3. 前記制御部は、前記船体を左回りに回頭させる場合と前記船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、前記補助推進機の出力および前記補助推進機の舵角を制御するように構成されている、請求項2に記載の船舶推進システム。
  4. 前記制御部は、前記船体を左回りに回頭させる場合と前記船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、前記船体を左回りに回頭させる場合の前記補助推進機の出力および前記補助推進機の舵角と、前記船体を右回りに回頭させる場合の前記補助推進機の出力および前記補助推進機の舵角とが異なるように制御するように構成されている、請求項3に記載の船舶推進システム。
  5. 前記制御部は、前記主推進機の舵角を前記補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に変更した状態で、前記主推進機の推力を発生させずに前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項2~4のいずれか1項に記載の船舶推進システム。
  6. 前記制御部は、前記主推進機の舵角を前記補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に前記主推進機の前記転舵角範囲の端まで変更した状態で、前記主推進機の推力を発生させずに前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項5に記載の船舶推進システム。
  7. 前記補助推進機は、前進用の推力を発生させる際の出力域の最大値が後進用の推力を発生させる際の出力域の最大値よりも大きくなるように構成されており、
    前記制御部は、前進用の推力を発生させるように前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の船舶推進システム。
  8. 前記補助推進機の前記転舵角範囲は、右回りおよび左回りに、各々、約60度以上約80度以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載の船舶推進システム。
  9. 前記制御部は、前記船体を操縦する操作部としてのジョイスティックが回動された場合に、前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の船舶推進システム。
  10. 前記主推進機は、推力を発生させる主推進部としての主プロペラを駆動させるエンジンを含み、前記船体の左右方向の中心線上に配置されたエンジン式船外機であり、
    前記補助推進機は、前記電気モータにより前記補助推進部としての補助プロペラを駆動させるように構成され、前記船体の左右方向の一方に偏って配置された電動式船外機である、請求項1~9のいずれか1項に記載の船舶推進システム。
  11. 左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、船体の船尾に取り付けられる主推進機と、
    左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、前記主推進機よりも最大出力が小さい、かつ、前記主推進機よりも転舵角範囲が大きいとともに、前記船尾に取り付けられる補助推進機と、
    前記主推進機の推力を発生させずに前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行う制御部と、を備える、船舶推進システム。
  12. 船体と、
    前記船体に設けられる船舶推進システムと、を備え、
    前記船舶推進システムは、
    左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、前記船体の船尾に取り付けられる主推進機と、
    推力を発生させる補助推進部を駆動させる電気モータを含み、左右方向に回動して推力の向きを変更可能に構成され、前記主推進機よりも最大出力が小さく、かつ、前記主推進機よりも転舵角範囲が大きいとともに、前記船尾に取り付けられる補助推進機と、
    前記主推進機の推力を発生させずに前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行う制御部と、を含む、船舶。
  13. 前記主推進機は、前記船体の左右方向の中心線上に配置され、
    前記補助推進機は、前記船体の左右方向の一方に偏って配置されている、請求項12に記載の船舶。
  14. 前記制御部は、左右方向における前記補助推進機の前記船体への取付位置に応じて、前記船体を左回りに回頭させる場合と前記船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、前記補助推進機の出力および前記補助推進機の舵角を制御するように構成されている、請求項13に記載の船舶。
  15. 前記制御部は、前記船体を左回りに回頭させる場合と前記船体を右回りに回頭させる場合との間で回転モーメントが略等しくなるように、前記船体を左回りに回頭させる場合の前記補助推進機の出力および前記補助推進機の舵角と、前記船体を右回りに回頭させる場合の前記補助推進機の出力および前記補助推進機の舵角とが異なるように制御するように構成されている、請求項14に記載の船舶。
  16. 前記制御部は、前記主推進機の舵角を前記補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に変更した状態で、前記主推進機の推力を発生させずに前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項13~15のいずれか1項に記載の船舶。
  17. 前記制御部は、前記主推進機の舵角を前記補助推進機の舵角と左右方向の同じ側に前記主推進機の前記転舵角範囲の端まで変更した状態で、前記主推進機の推力を発生させずに前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項16に記載の船舶。
  18. 前記補助推進機は、前進用の推力を発生させる際の出力域の最大値が後進用の推力を発生させる際の出力域の最大値よりも大きくなるように構成されており、
    前記制御部は、前進用の推力を発生させるように前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項12~17のいずれか1項に記載の船舶。
  19. 前記補助推進機の前記転舵角範囲は、右回りおよび左回りに、各々、約60度以約80度以下である、請求項12~18のいずれか1項に記載の船舶。
  20. 前記制御部は、前記船体を操縦する操作部としてのジョイスティックが回動された場合に、前記補助推進機を駆動させることにより、前記船体を回頭させる制御を行うように構成されている、請求項12~19のいずれか1項に記載の船舶。
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