JP2016068610A - 電動推進機 - Google Patents

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Takayoshi Suzuki
孝佳 鈴木
徳由 平岡
Noriyoshi Hiraoka
徳由 平岡
昭博 尾上
Akihiro Onoe
昭博 尾上
敦 汲田
Atsushi Kumita
敦 汲田
嘉章 田阪
Yoshiaki Tasaka
嘉章 田阪
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Abstract

【課題】大型化するのを抑制しながら、推進力の発生方向を変更することが可能な電動推進機を提供する。【解決手段】この電動推進機は、ステータとして機能する筒状のダクト2と、ダクト2に対して相対的に回転可能なロータとして機能し、複数の羽根を含むリムと、リムの回転軸線と交差する転舵軸線As周りにダクト2を転舵可能に支持するブラケット4と、ダクト2に取り付けられた被動ギヤ43と、被動ギヤ43を駆動する駆動ギヤ42と、ブラケット4に固定され、駆動ギヤ42を駆動することによりダクト2およびリム3を一体的に転舵させる転舵アクチュエータ41とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、電動推進機に関し、特に、ダクトおよびリムを備える電動推進機に関する。
従来、ダクトおよびリムを備える電動推進機が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
上記特許文献1には、モータと、2つのプロペラとを備えた電動推進機が開示されている。一方のプロペラは、前後方向への推進力を発生させ、他方のプロペラは、左右方向への推進力を発生させるように構成されている。2つのプロペラは、それぞれ、互いの回転軸線が直交するように配置されている。
上記特許文献2には、ステータとして機能するダクトと、ダクトに対して相対的に回転可能なロータとして機能するリムとを備える電動推進機が開示されている。この電動推進機は、リムの回転軸線と交差する転舵軸線周りにダクトを転舵可能に支持するステアリングシャフトと、ダクトに固定され、ステアリングシャフトを回転させる転舵アクチュエータとを備えている。転舵アクチュエータは、ステアリングシャフトを介して、ダクトおよびリムを一体的に転舵させるように構成されている。
米国特許出願公開第2012/0251353号明細書 特開2013−100013号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された電動推進機では、推進力の発生方向を変更することができるものの、少なくとも2つのプロペラを設ける必要がある。このため、電動推進機が大型化するという問題点がある。
また、上記特許文献2に記載された電動推進機では、ダクトおよびリムを一体的に転舵させることにより推進力の発生方向を変更することができるものの、ステアリングシャフトを設ける必要がある。このため、電動推進機が大型化するので、この点を改善することが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、大型化するのを抑制しながら、推進力の発生方向を変更することが可能な電動推進機を提供することである。
この発明の第1の局面による電動推進機は、ステータとして機能する筒状のダクトと、ダクトに対して相対的に回転可能なロータとして機能し、複数の羽根を含むリムと、リムの回転軸線と交差する転舵軸線周りにダクトを転舵可能に支持するブラケットと、ダクトに取り付けられた被動ギヤと、被動ギヤを駆動する駆動ギヤと、ブラケットに固定され、駆動ギヤを駆動することによりダクトおよびリムを一体的に転舵させる転舵アクチュエータとを備える。
この発明の第1の局面による電動推進機では、上記のように、ブラケットに固定され、駆動ギヤを駆動させ、ダクトに取り付けられた被動ギヤを被動させることにより、ダクトおよびリムを一体的に転舵させる転舵アクチュエータを設ける。これにより、複数のプロペラを設けなくても、転舵アクチュエータによってダクトおよびリムを一体的に転舵させることにより推進力の発生方向を変更することができる。また、ステアリングシャフトを設ける場合と異なり、転舵アクチュエータにより駆動ギヤおよび被動ギヤを介してダクトおよびリムを一体的に転舵させることができるので、電動推進機の上下方向の高さを抑えることができる。これらの結果、電動推進機が大型化するのを抑制しながら、推進力の発生方向を変更することができる。
なお、本発明において、ブラケットとは、船外機の一部(たとえば、スペーサケース)および船体の一部なども含む広い概念である。
上記第1の局面による電動推進機において、好ましくは、被動ギヤは、ダクトの上方で、かつ、ダクトの近傍に配置されている。このように構成すれば、被動ギヤとダクトとを近づけて配置することができるので、電動推進機をコンパクトにすることができる。
この発明の第2の局面による電動推進機は、ステータとして機能する筒状のダクトと、ダクトに対して相対的に回転可能なロータとして機能し、複数の羽根を含むリムと、リムの回転軸線と交差する転舵軸線周りにダクトを転舵可能に支持するブラケットと、ブラケットに固定され、ダクトおよびリムを一体的に転舵させる転舵アクチュエータとを備え、ダクトの転舵軸線と転舵アクチュエータの回転軸線とは、略同軸上に配置されている。
この発明の第2の局面による電動推進機では、上記のように、ブラケットに固定され、ダクトおよびリムを一体的に転舵させる転舵アクチュエータを設け、ダクトの転舵軸線と転舵アクチュエータの回転軸線とを略同軸上に配置する。これにより、複数のプロペラを設けなくても、転舵アクチュエータによってダクトおよびリムを一体的に転舵させることにより推進力の発生方向を変更することができる。また、ダクトと転舵アクチュエータとを同軸上で、かつ、近傍に上下に並べて配置することができる。また、ダクトを転舵可能に支持するブラケットに転舵アクチュエータを配置することができる。これらの結果、電動推進機が大型化するのを抑制しながら、ダクトおよびリムを一体的に転舵させることによりダクトおよびリムを一体的に転舵させることができる。したがって、電動推進機が大型化するのを抑制しながら、推進力の発生方向を変更することができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、転舵アクチュエータは、ダクトの直上に配置されている。このように構成すれば、ダクトと転舵アクチュエータとを容易に上下に並べて配置することができるので、電動推進機をコンパクトにすることができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、ブラケットは、ダクトの少なくとも異なる2つの位置でダクトを支持するように構成されている。このように構成すれば、ブラケットによりダクトを安定して支持することができるので、ダクトを転舵軸線周りに安定した状態で転舵させることができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、リムの回転軸線とダクトの転舵軸線とは、直交する。このように構成すれば、リムおよびダクトの構造を簡素化できる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、転舵軸線周りに回転する転舵軸は、電動推進機の前後方向におけるダクトの略中央の位置に配置されている。このように構成すれば、転舵軸を中心としてダクトを回転させる際に、ダクトの側方への突出量を小さくすることができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、転舵アクチュエータは、電動推進機の左右方向において、ダクトの略中央の位置に配置されている。このように構成すれば、前方から見て、幅方向にダクトと転舵アクチュエータとをコンパクトに配置することができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、転舵アクチュエータは、電動モータを含む。このように構成すれば、電動推進機をよりコンパクトに構成することができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、ダクトは、コイルを含み、コイルに通電するための配線をさらに備える。このように構成すれば、ダクトのコイルに容易に通電することができる。
この場合、好ましくは、ダクトは、通電用のコネクタを含み、配線は、コネクタとコイルとの間に配置されている。このように構成すれば、コネクタを用いてダクトのコイルにより容易に通電することができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、ダクトは、リムの回転軸線が延びる方向に垂直で、かつ、ダクトの中心位置を通る面に対して非対称になるように形成されている。このように構成すれば、効率的に推進力を発生させるように指向性を有するようにダクトを形成することができるので、電動推進機が大型化するのを抑制しつつ、ダクトおよびリムを一体的に転舵させながら、効率的に推進力を発生させることができる。
この場合、好ましくは、ダクトは、平面視において、転舵軸線を中心に180度以上の角度範囲で転舵可能に構成されている。このように構成すれば、ダクトを転舵軸線周りに少なくとも半周させることができるので、ダクトおよびリムを一体的に転舵させながら、ダクトおよびリムの向きを適切に調整することができる。
上記ダクトが平面視において転舵軸線を中心に180度以上の角度範囲で転舵可能な構成において、好ましくは、ダクトは、平面視において、転舵軸線を中心に360度以上の角度範囲で転舵可能に構成されている。このように構成すれば、ダクトを転舵軸線周りに少なくとも1周させることができるので、ダクトおよびリムを一体的に転舵させながら、ダクトおよびリムの向きをより自由に調整することができる。
上記ダクトが平面視において転舵軸線を中心に360度以上の角度範囲で転舵可能な構成において、好ましくは、ダクトは、コイルを含み、ブラケットは、通電用のコネクタを含み、コネクタとコイルとの間に配置され、コイルに通電するための配線と、コネクタに接続されるとともに、コネクタの上方に配置される配線とをさらに備え、ダクトは、平面視において、転舵軸線を中心に720度以下の角度範囲で転舵可能に構成されている。このように構成すれば、ダクトおよびリムの向きをより自由に調整することができるとともに、コネクタに接続されるとともに、コネクタの上方に配置される配線がダクトの回転によりねじれるのを抑制することができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、ダクトおよびリムは、ブラケットに取り付けられた状態で、船体に収納可能に構成されている。このように構成すれば、ダクトおよびリムを船体に収納すれば、滑走時にダクトおよびリムが喫水線よりも下方に配置されるのを防止することができるので、滑走時にダクトおよびリムが抵抗となるのを抑制することができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、ダクトおよびリムは、ブラケットを介して、船外機に取り付けられている。このように構成すれば、転舵アクチュエータを取り付けるためのブラケットを利用して、他のブラケットを別途設けることなくダクトおよびリムを船外機に容易に取り付けることができる。
上記第1または第2の局面による電動推進機において、好ましくは、ダクトおよびリムは、船外機に一体的に取り付けられている。このように構成すれば、船外機の一部をブラケットとして利用して、ダクトおよびリムを配置することができるので、部品点数を削減することができる。
この場合、好ましくは、ダクトおよびリムは、ブラケットを構成する船外機のスペーサケースに取り付けられている。このように構成すれば、船外機のスペーサケースの空きスペースを利用して、ダクトおよびリムを配置することができる。
上記ダクトおよびリムがブラケットを介して船外機に取り付けられている構成において、好ましくは、ダクトおよびリムは、船外機のキャビテーションプレートより上方に配置されている。このように構成すれば、滑走時にダクトおよびリムが喫水線よりも下方に配置されるのを防止することができるので、滑走時にダクトおよびリムが抵抗となるのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、大型化するのを抑制しながら、推進力の発生方向を変更することができる。
本発明の第1実施形態による電動推進機を取り付けた船体を示した図である。 本発明の第1実施形態による電動推進機を船外機に取り付けた状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による電動推進機のダクトおよびリムを示した斜視断面図である。 本発明の第1実施形態による電動推進機のコネクタを示した図である。 本発明の第1実施形態による後方の電動推進機におけるブラケットの上部の内部を示した図である。 本発明の第1実施形態による後方の電動推進機のブラケットの平面図である。 本発明の第1実施形態による後方の電動推進機のブラケットを後方から見た図である。 本発明の第1実施形態による後方の電動推進機の上部の転舵軸および軸受部を示した図である。 本発明の第1実施形態による後方の電動推進機の下部の転舵軸および軸受部を示した図である。 本発明の第1実施形態による電動推進機を転舵軸周りに360度転舵させる状態を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による電動推進機を転舵軸周りに720度転舵させる状態を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による前方の電動推進機を船体のキール部に取り付けた状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による前方の電動推進機を前方から見た図である。 本発明の第1実施形態による前方の電動推進機を取り付けるための電動推進機取付部を示した図である。 本発明の第2実施形態による電動推進機の転舵アクチュエータを示した図である。 本発明の第2実施形態による電動推進機の転舵アクチュエータを上方から見た図である。 本発明の第1実施形態の変形例による後方の電動推進機を船体に取り付けた状態を示した図である。 本発明の第1実施形態の変形例による後方の電動推進機を船外機のスペーサケースに取り付けた状態を示した図である。 図18の19−19線に沿った模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例による電動推進機を船体に収納する回動式の収納機構を示した図である。 本発明の第1実施形態の変形例による電動推進機を船体に収納する引き込み式の収納機構を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図14を参照して、本発明の第1実施形態による電動推進機1の構造について説明する。なお、図に示した、「FWD」は、船体の前進方向を示し、「BWD」は、船体の後進方向を示している。
図1に示すように、電動推進機1は、船体200の前方および後方の各々に1つずつ配置される。以下では、後方の電動推進機1を電動推進機1aといい、前方の電動推進機を電動推進機1bという。電動推進機1aは、船体200の後方に配置される船外機150(船外機150のブラケット155)に取り付けられている。電動推進機1bは、船体200の前方のキール部220に取り付けられている。船体200には、電動推進機1aおよび1bを操作するジョイステックなどを含む操作部250が設けられている。操作部250により、電動推進機1aおよび1bの動作開始および動作停止に関する制御と、転舵角度調整とに関する制御とが行われる。
図2に示すように、船外機150は、ケース部151と、動力源152と、プロペラ153と、ECU(Electronic Control Unit)154とを備えている。動力源152およびECU154には、船体200に配置されているバッテリ210から図示しない配線を介して電力が供給される。船外機150は、クランプブラケット155aとスイベルブラケット155bとを含むブラケット155を介して船体200に取り付けられる。詳細には、船外機150は、スイベルブラケット155bに取り付けられている。クランプブラケット155aは、船体200に固定され、スイベルブラケット155bは、クランプブラケット155aに対してチルト可能である。これにより、船外機150は、クランプブラケット155aに対してチルト可能である。また、船外機150は、スイベルブラケット155bに対して転舵可能なようにスイベルブラケット155bに取り付けられている。
動力源152は、図示しない駆動力伝達機構(ドライブシャフトおよびプロペラシャフトなど)を介して、プロペラ153を回転させる。動力源152は、たとえば、モータを含んでいる。また、動力源152は、エンジンであってもよい。
ECU154は、CPUおよび記憶部などを含んでいる。ECU154は、船外機150の動作を制御する。
次に、後方の電動推進機1aの構成について説明する。
図3に示すように、電動推進機1aは、ダクト2と、リム3と、ブラケット4(図2参照)とを備えている。電動推進機1aは、ステータとして機能するダクト2と、ロータとして機能するリム3とを備えるラジアルギャップモータである。リム3およびダクト2は、船外機150のキャビテーションプレート160(図2参照)より上方に配置されている。
ダクト2は、一方、および、一方とは反対の他方の両方向が開口する筒状を有している。ダクト2は、一方から他方に向けて開口部が小さくなるような筒状を有している。ダクト2は、開口する方向から見て、円環状に形成されている。ダクト2は、リム3の回転軸線Arが延びる方向に垂直(Z方向)で、かつ、ダクト2の中心位置を通る面S(図4参照)に対して非対称になるように形成されている。また、ダクト2は、ステータ部21と、転舵軸22と、通電用のコネクタ23とを含んでいる。
ステータ部21は、ダクト2の筺体2a内部に環状(図8および図9参照)に配置されている。ステータ部21はコイル211を含んでいる。
転舵軸22は、転舵軸22aおよび22bを有している。転舵軸22aは、筺体2aの上部の外表面から上方(Z1方向)に突出するように設けられている。転舵軸22aは、後述する配線441を配置する空間を内部に有する中空軸である。転舵軸22bは、筺体2aの下部の外表面から下方(Z2方向)に突出するように設けられている。転舵軸22aおよび転舵軸22bは、互いの軸線が同軸(転舵軸線As)上になるように配置さている。転舵軸22aおよび22bは、電動推進機1aの前後方向におけるダクト2の略中央の位置に配置されている。
コネクタ23は、ダクト2の筺体2aの内部に設けられている。コネクタ23は、転舵軸22aの内部に配置されている。コネクタ23は、ステータ部21の上方(Z1方向)に配置されている。図4に示すように、コネクタ23は、後述する配線441および442が接続される配線接続部231を含んでいる。また、コネクタ23は、配線接続部232を含んでいる。配線接続部232には、用途に応じダクト2に設けたパーツに通電するための配線を接続することが可能である。
図3に示すように、リム3は、環状のダクト2の内周部に配置され、ダクト2により回転可能に保持されている。リム3は、ダクト2に対して、回転軸線Ar周りに回転する。リム3の回転軸線Arは、ダクト2の転舵軸線Asと直交する。リム3は、回転軸線Ar方向から見て、外枠(ロータ部31)が円形である。リム3は、ロータ部31と、羽根32を含んでいる。リム3およびダクト2は、ブラケット4(図2参照)を介して、スイベルブラケット155b(ブラケット155)に取り付けられている。
ロータ部31は、内部に環状に配置された複数の磁石(マグネット)31aを含んでいる。ロータ部31により、リム3はステータであるダクト2に対して相対的に回転可能なロータとして機能する。
羽根32は、複数形成されている。隣接する羽根32同士の間には、隙間が形成されている。羽根32は、リム3(ロータ部31)と一体的に形成されている。
図2に示すように、ブラケット4は、ダクト2を上方(Z1方向)および下方(Z2方向)のそれぞれから挟み込むように、異なる2つの位置でダクト2を支持している。ブラケット4は、上部4aと、下部4bと、取付部4cとを含んでいる。
上部4aの下面部には、樹脂で形成された軸受部41a(図8参照)を含んでいる。上部4aは、軸受部41aにより上方からダクト2の転舵軸22aを回動可能に支持している。図5に示すように、上部4aには、転舵アクチュエータ41と、駆動ギヤ42と、被動ギヤ43と、接続部44と、ECU45と、シール部46(図8参照)とが設けられている。
転舵アクチュエータ41は、たとえばサーボモータなどの電動モータを含んでいる。転舵アクチュエータ41は、回転軸線が水平方向と平行になるように配置されている。図6に示すように、転舵アクチュエータ41は、ブラケット4に固定されており、ダクト2の直上に配置されている。図7に示すように、転舵アクチュエータ41は、電動推進機1aの左右方向(電動推進機1aの前後方向から見た左右方向)において、ダクト2の略中央の位置に配置されている。転舵アクチュエータ41は、図8に示すように出力軸の回転軸線が略水平方向と平行になるように配置されている。
図8に示すように、駆動ギヤ42は、転舵アクチュエータ41に取り付けられている。転舵アクチュエータ41は、駆動ギヤ42を駆動することによりダクト2およびリム3を一体的に転舵させる。
被動ギヤ43は、ダクト2に取り付けられている。具体的には、被動ギヤ43は、接続部44を介してダクト2に取り付けられている。被動ギヤ43は、ダクト2の上方(Z1方向)で、かつ、ダクト2の近傍に配置されている。被動ギヤ43には、駆動ギヤ42を介して、転舵アクチュエータ41の駆動力が伝達される。駆動ギヤ42および被動ギヤ43により、水平方向に平行な回転軸線周りの転舵アクチュエータ41の駆動力が、回転軸線Ar(鉛直方向)周りの駆動力に変換される。被動ギヤ43には、平面視における中心位置(図5参照)に接続部44が固定されている。被動ギヤ43は、転舵軸線Asを中心に接続部44とともに回転する。
接続部44は、上部が被動ギヤ43に固定され、下部が転舵軸22aに固定されている。接続部44と転舵軸22aとの間には、図示しないOリングやジェル状の絶縁物が設けられており、接続部44と転舵軸22aとの隙間から外水が侵入するのを抑制している。接続部44の上部および下部は、それぞれ、外径が異なる中空軸状に形成されている。接続部44は、上部の外径が下部の外径よりも小さくなるように形成されている。接続部44は、転舵軸線Asを中心に回転可能なようにブラケット4(上部4a)に支持されている。接続部44の内部には、リム駆動用の配線441が設けられている。配線441は、コネクタ23に接続されるとともに、コネクタ23の上方に配置される。配線441は、ECU45とコネクタ23とを接続している。また、配線442は、コネクタ23とコイル211との間に配置されている。配線441および442を介してステータ部21のコイル211に通電することにより、リム3がダクト2に対して回転する。接続部44の上部を取り囲むように、上部4aにシール部材46が配置されている。なお、図3および図8において、配線442は簡略化して図示している。
図2および図8に示すように、ECU45は、配線250aを介して操作部250に接続されている。ECU45は、ユーザにより船体200の操作部250が操作されたことに基づき、配線441および442に流す電流に関する制御と、転舵アクチュエータ41の制御とを行う。ECU45は、ユーザにより船体200の操作部250が操作されたことに基づき、平面視において、ダクト2およびリム3を一体的に時計回りまたは反時計回りに転舵させる。ダクト2およびリム3は、最大720度回転させることが可能である。
図9に示すように、下部4bは、樹脂で形成された軸受部41bを含んでいる。下部4bは、軸受部41bにより下方からダクト2の転舵軸22bを回転可能に支持している。下部4bおよび上部4a(図8参照)により、リム3の回転軸線Arと交差する転舵軸線As周りにダクト2が転舵可能に支持されている。
図6および図7に示すように、取付部4cは一対設けられている。図2に示すように、取付部4cの後方部分は、上部4aおよび下部4bのそれぞれに接続されている。取付部4cの前方部分は、ブラケット155(スイベルブラケット155b、図2参照)に取り付けられている。これにより、ダクト2およびリム3(電動推進機1a)は、船外機150とともに、クランプブラケット155aに対してチルトすることが可能である。また、一対の取付部4cは、上方から見て、船外機150をスイベルブラケット155bに対して転舵させた際に取付部4cと船外機150とが干渉しない幅を有している。これらにより、船外機150のチルト時および転舵時にブラケット4を備える電動推進機1aが邪魔になるのを抑制することが可能である。
次に、前方の電動推進機1bの構成について説明する。
図12に示すように、電動推進機1bは、ダクト2と、リム3と、ブラケット104とを備えている。電動推進機1bは、ダクト2と、リム3とを備えるラジアルギャップモータである。なお、電動推進機1bは、ブラケット104の形状が異なる点を除いて、基本的に電動推進機1a(図2参照)と同様の構成を有している。このため、電動推進機1bのうち、電動推進機1aと同様の構成については同じ符号を用いるとともに、説明を省略する。
図12に示すように、ブラケット104は、ブラケット4と同様に、ダクト2を上方および下方のそれぞれから挟み込むように、異なる2つの位置でダクト2を支持するように構成されている。ブラケット104は、上部104aと、下部104bと、取付部104cとを含んでいる。上部104aおよび下部104bは、それぞれ、後方の電動推進機1aの上部4aおよび下部4bと同様の構成を有している。このため、上部104aのうち、上部4aと同様の構成については同じ符号を用いるとともに、説明を省略する。また、下部104bのうち、下部4bと同様の構成については同じ符号を用いるとともに、説明を省略する。
取付部104cは、一対(図13参照)設けられている。図12に示すように、取付部104cの前方部分は、上部104aおよび下部104bのそれぞれに接続されている。取付部104cの後方部分は、船体200のキール部220に設けられている電動推進機取付部280に図示しないネジにより固定されている。配線250aは、船体200に設けられた孔部250b(図14参照)を介して、ECU45(図5参照)と操作部250とを接続している。電動推進機1bは、リム3およびダクト2が、非滑走時(船外機150が駆動していない時)には船体200の喫水線よりも下方であるとともに、滑走時(船外機150が駆動している時)には水面よりも上方になる位置に取付部104cによって配置されている。
次に、ダクト2の転舵動作について説明する。
図10に示すように、ダクト2は、ユーザにより船体200の操作部250(図1参照)が操作されたことに基づくECU45の制御により、平面視において、転舵軸線Asを中心に少なくとも、180度以上の角度範囲で転舵可能である。好ましくは、ダクト2は、平面視において、転舵軸線Asを中心に360度以上の角度範囲で転舵可能である。詳細には、転舵角0度の基準位置に対して、時計方向および反時計方向にそれぞれ180度転舵可能である。図10では、基準位置のダクト2を実線で示し、時計方向に180度転舵させた位置のダクト2を点線で示し、反時計方向に180度転舵させた位置のダクト2を一点鎖線で示している。
また、図11に示すように、ダクト2は、ユーザにより船体200の操作部250(図1参照)が操作されたことに基づくECU45の制御により、平面視において、転舵軸線Asを中心に720度以下の角度範囲で転舵可能に構成されている。詳細には、転舵角0度の基準位置に対して、時計方向および反時計方向にそれぞれ360度転舵可能である。図11では、基準位置のダクト2を実線で示し、時計方向に360度転舵させた位置のダクト2を点線で示し、反時計方向に360度転舵させた位置のダクト2を一点鎖線で示している。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、ブラケット4に固定されるとともに、駆動ギヤ42を駆動させ、ダクト2に取り付けられた被動ギヤ43を被動させることにより、ダクト2およびリム3を一体的に転舵させる転舵アクチュエータ41を設ける。これにより、複数のプロペラを設けなくても、転舵アクチュエータ41によってダクト2およびリム3を一体的に転舵させることにより推進力の発生方向を変更することができる。また、ステアリングシャフトを設ける場合と異なり、転舵アクチュエータ41により駆動ギヤ42および被動ギヤ43を介してダクト2およびリム3を一体的に転舵させることができるので、電動推進機1aおよび1bの上下方向の高さを抑えることができる。これらの結果、電動推進機1aおよび1bが大型化するのを抑制しながら、推進力の発生方向を変更することができる。
第1実施形態では、ダクト2の上方で、かつ、ダクト2の近傍に被動ギヤ43を配置する。これにより、駆動ギヤ42とダクト2とを近づけて配置することができるので、電動推進機1aおよび1bをコンパクトにすることができる。
第1実施形態では、ダクト2の直上に転舵アクチュエータ41を配置する。これにより、ダクト2と転舵アクチュエータ41とを容易に上下に並べて配置することができるので、電動推進機1aおよび1bをコンパクトにすることができる。
第1実施形態では、ダクト2の異なる2つの位置でダクト2を支持するようにブラケット4を構成する。これにより、ブラケット4によりダクト2を安定して支持することができるので、ダクト2を転舵軸線As周りに安定した状態で転舵させることができる。
第1実施形態では、リム3の回転軸線Arとダクト2の転舵軸線Asとは直交する。これにより、リム3およびダクト2の構造を簡素化できる。
第1実施形態では、転舵軸線As周りに回転する転舵軸22aおよび22bを、電動推進機1aおよび1bの前後方向におけるダクト2の略中央の位置に配置する。これにより、転舵軸22aおよび22bを中心としてダクト2を回転させる際に、ダクト2の側方への突出量を小さくすることができる。
第1実施形態では、電動推進機1aおよび1bの左右方向において、ダクト2の略中央の位置に転舵アクチュエータ41を配置する。これにより、前方から見て、幅方向にダクト2と転舵アクチュエータ41とをコンパクトに配置することができる。
第1実施形態では、電動モータを含むように転舵アクチュエータ41を構成する。これにより、電動推進機1aおよび1bをよりコンパクトに構成することができる。
第1実施形態では、ダクト2にコイル211を設け、コイル211に通電するための配線442を設ける。これにより、ダクト2のコイル211に容易に通電することができる。
第1実施形態では、通電用のコネクタ23をダクト2に設け、コネクタ23とコイル211との間に配線442を配置する。これにより、コネクタ23を用いてダクト2のコイル211により容易に通電することができる。
第1実施形態では、リム3の回転軸線Arが延びる方向に垂直で、かつ、ダクト2の中心位置を通る面に対して非対称になるようにダクト2を形成する。これにより、効率的に推進力を発生させるように指向性を有するようにダクト2を形成することができるので、電動推進機1aおよび1bが大型化するのを抑制しつつ、ダクト2およびリム3を一体的に転舵させながら、効率的に推進力を発生させることができる。
第1実施形態では、平面視において、転舵軸線Asを中心に180度以上の角度範囲で転舵可能にダクト2を構成する。これにより、ダクト2を、転舵軸線As周りに少なくとも半周させることができるので、ダクト2およびリム3を一体的に転舵させながら、ダクト2およびリム3の向きを適切に調整することができる。
第1実施形態では、平面視において、転舵軸線Asを中心に360度以上の角度範囲で転舵可能にダクト2を構成する。これにより、ダクト2を転舵軸線As周りに少なくとも1周させることができるので、ダクト2およびリム3を一体的に転舵させながら、ダクト2およびリム3の向きをより自由に調整することができる。
第1実施形態では、平面視において、転舵軸線Asを中心に720度以下の角度範囲で転舵可能にダクト2を構成する。これにより、ダクト2およびリム3の向きをより自由に調整することができるとともに、コネクタ23に接続されるとともに、コネクタ23の上方に配置される配線441がダクト2の回転によりねじれるのを抑制することができる。
第1実施形態では、ブラケット4を介して、船外機150にダクト2およびリム3を取り付ける。これにより、転舵アクチュエータ41を取り付けるためのブラケット4を利用して、他のブラケットを別途設けることなくダクト2およびリム3を船外機150に容易に取り付けることができる。
第1実施形態では、船外機150のキャビテーションプレート160より上方にダクト2およびリム3を配置する。これにより、滑走時にダクト2およびリム3が喫水線よりも下方に配置されるのを防止することができるので、滑走時にダクト2およびリム3が抵抗となるのを抑制することができる。
(第2実施形態)
以下、図15および図16を参照して、本発明の第2実施形態による電動推進機100の構成について説明する。
第2実施形態では、ダクト2およびリム3を被動ギヤ43および駆動ギヤ42を介して転舵させた第1実施形態と異なり、ダクト2およびリム3を被動ギヤ43を設けない電動推進機100について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同じ符号を用いるとともに、説明を省略する。
電動推進機100は、第1実施形態と同様、船体200の前方および後方の各々に1つずつ配置される。以下では、後方の電動推進機100を電動推進機100aといい、前方の電動推進機を電動推進機100bという。
後方の電動推進機100aの構成について説明する。
図15に示すように、ブラケット204の上部204aは、転舵アクチュエータ241と、結合部242とを備えている。また、上部204aは、接続部44と、ECU45と、シール部46とを有している。
転舵アクチュエータ241は、たとえばサーボモータなどの電動モータを含んでいる。転舵アクチュエータ241は、アキシャルギャップモータである。転舵アクチュエータ241は、下部ハウジング243と、上部ハウジング244と、ステータ部245と、ロータ部246と、磁石247とを含んでいる。転舵アクチュエータ241は、ブラケット204に固定されており、ダクト2の直上に配置されている。転舵アクチュエータ241は、回転軸線が略鉛直方向と平行になるように配置されている。転舵アクチュエータ241の回転軸線は、ダクト2(図2参照)の転舵軸線Asと略同軸上に配置されている。
下部ハウジング243は、上方に開口する有底形状のケーシングである。
上部ハウジング244は、下部ハウジング243の上部に配置されている。上部ハウジング244および下部ハウジング243により形成される空間に、ステータ部245およびロータ部246などが収容されている。
ステータ部245は、下部ハウジング243の上面に配置されている。ステータ部245は、転舵軸線Asを取り囲むように環状に構成されている。ステータ部245は図示しないコイルを含んでいる。
ロータ部246は、ステータ部245と上下方向(Z方向)に所定の間隔を隔てた状態で配置されている。ロータ部246は、転舵軸線Asを取り囲むように環状に配置されている。ロータ部246は、板状に形成されている。ロータ部246の下面には、磁石247が設けられている。ロータ部246の内周部246aには、結合部248が取り付けられている。
結合部242は、接続部44を介してダクト2に取り付けられている。結合部242は、ロータ部246の結合部248と結合(スプライン結合、図16参照)している。結合部242には、平面視における中心位置に接続部44が固定されている。結合部242には、結合部248を介して、転舵アクチュエータ241の駆動力が伝達される。結合部242は、転舵軸線Asを中心に接続部44とともに回転する。接続部44は、上部が結合部242に固定され、下部が転舵軸22aに固定されている。これにより、転舵アクチュエータ241は、結合部242および248を介してダクト2およびリム3を一体的に転舵させる。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、ブラケット204に固定され、ダクト2およびリム3を一体的に転舵させる転舵アクチュエータ241を設け、ダクト2の転舵軸線Asと転舵アクチュエータ241の回転軸線とを略同軸上に配置する。これにより、複数のプロペラを設けなくても、転舵アクチュエータ241によってダクト2およびリム3を一体的に転舵させることにより推進力の発生方向を変更することができる。また、ダクト2と転舵アクチュエータ241とを同軸上で、かつ、近傍に上下に並べて配置することができる。また、ダクト2を転舵可能に支持するブラケット204に転舵アクチュエータ241を配置することができる。これらの結果、電動推進機100aおよび100bが大型化するのを抑制しながら、ダクト2およびリム3を一体的に転舵させることよりダクト2およびリム3を一体的に転舵させることができる。したがって、電動推進機100aおよび100bが大型化するのを抑制しながら、推進力の発生方向を変更することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、ステータとして機能するダクト2と、ロータとして機能するリム3とを含むラジアルギャップモータを備える電動推進機1(1a、1b)および100(100a、100b)を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ダクトとリムとを含むSR(Switched Reluctance)モータを備える電動推進機であってもよい。
上記第1および第2実施形態では、ブラケット4、104および204が異なる2つの位置でダクト2を支持する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ブラケットが1つまたは3つ以上の位置でダクトを支持してもよい。
上記第1および第2実施形態では、ダクト2が転舵軸線Asを中心に180度以上の角度範囲で転舵する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ダクトが転舵軸線を中心に180度未満しか転舵しなくてもよい。
上記第1および第2実施形態では、ダクト2が転舵軸線Asを中心に720度以下の角度範囲で転舵する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ダクトが転舵軸線を中心に720度より大きい角度範囲で転舵してもよい。
上記第1および第2実施形態では、電動推進機1a(100a)のダクト2およびリム3がブラケット4(204)を介して船外機150(船外機150のブラケット155)に取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図17に示すように、ブラケット4に取り付けられた状態でダクトおよびリムが船体に取り付けられていてもよい。
上記第1および第2実施形態では、電動推進機1a(100a)のダクト2およびリム3が、船外機150の外部(船外機150のブラケット155)に取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ダクトおよびリムが、船外機に一体的に取り付けられていてもよい。詳細には、図18および図19に示すように、ダクトおよびリムは、ブラケットを構成する船外機150のスペーサケース170に取り付けられていてもよい。ダクトおよびリムは、スペーサケース170の貫通孔170aに転舵可能に配置されている。これにより、船外機の一部をブラケットとして利用して、ダクトおよびリムを配置することができるので、部品点数を削減することができる。また、船外機のスペーサケース170の空きスペースを利用して、ダクトおよびリムを配置することができる。
上記第1および第2実施形態では、電動推進機1a(100a)のダクト2およびリム3が、船外機150の外部(船外機150のブラケット155)に取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ダクトおよびリムが、ブラケットとしての船体のフラップに取り付けられていてもよい。
上記第1および第2実施形態では、電動推進機1b(100b)のダクト2およびリム3が、船体200のキール部220に固定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ダクトおよびリムが、ブラケットに取り付けられた状態で、船体に収納可能に構成されていてもよい。この場合、図20および図21の変形例にそれぞれ示すように、回動式の収納機構301および引き込み式の収納機構302などにより、ブラケット104に取り付けられた状態で、ダクト2およびリム3を船体200に収納してもよい。このように、ダクト2およびリム3を船体200に収納すれば、滑走時にダクト2およびリム3が喫水線よりも下方に配置されるのを防止することができるので、滑走時にダクト2およびリム3が抵抗となるのを抑制することができる。
1、1a、1b、100、100a、100b 電動推進機
2 ダクト
3 リム
4、104、204 ブラケット
21 ステータ部(ステータ)
22、22a、22b 転舵軸
23 コネクタ
31 ロータ部(ロータ)
32 羽根
41、241 転舵アクチュエータ
42 駆動ギヤ
43 被動ギヤ
150 船外機
160 キャビテーションプレート
170 スペーサケース
200 船体
211 コイル
442 配線
Ar 回転軸線
As 転舵軸線

Claims (20)

  1. ステータとして機能する筒状のダクトと、
    前記ダクトに対して相対的に回転可能なロータとして機能し、複数の羽根を含むリムと、
    前記リムの回転軸線と交差する転舵軸線周りに前記ダクトを転舵可能に支持するブラケットと、
    前記ダクトに取り付けられた被動ギヤと、
    前記被動ギヤを駆動する駆動ギヤと、
    前記ブラケットに固定され、前記駆動ギヤを駆動することにより前記ダクトおよび前記リムを一体的に転舵させる転舵アクチュエータとを備える、電動推進機。
  2. 前記被動ギヤは、前記ダクトの上方で、かつ、前記ダクトの近傍に配置されている、請求項1に記載の電動推進機。
  3. ステータとして機能する筒状のダクトと、
    前記ダクトに対して相対的に回転可能なロータとして機能し、複数の羽根を含むリムと、
    前記リムの回転軸線と交差する転舵軸線周りに前記ダクトを転舵可能に支持するブラケットと、
    前記ブラケットに固定され、前記ダクトおよび前記リムを一体的に転舵させる転舵アクチュエータとを備え、
    前記ダクトの前記転舵軸線と前記転舵アクチュエータの回転軸線とは、略同軸上に配置されている、電動推進機。
  4. 前記転舵アクチュエータは、前記ダクトの直上に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動推進機。
  5. 前記ブラケットは、前記ダクトの少なくとも異なる2つの位置で前記ダクトを支持するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動推進機。
  6. 前記リムの前記回転軸線と前記ダクトの前記転舵軸線とは、直交する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動推進機。
  7. 前記転舵軸線周りに回転する転舵軸は、前記電動推進機の前後方向における前記ダクトの略中央の位置に配置されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動推進機。
  8. 前記転舵アクチュエータは、前記電動推進機の左右方向において、前記ダクトの略中央の位置に配置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動推進機。
  9. 前記転舵アクチュエータは、電動モータを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動推進機。
  10. 前記ダクトは、コイルを含み、
    前記コイルに通電するための配線をさらに備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電動推進機。
  11. 前記ダクトは、通電用のコネクタを含み、
    前記配線は、前記コネクタと前記コイルとの間に配置されている、請求項10に記載の電動推進機。
  12. 前記ダクトは、前記リムの前記回転軸線が延びる方向に垂直で、かつ、前記ダクトの中心位置を通る面に対して非対称になるように形成されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の電動推進機。
  13. 前記ダクトは、平面視において、前記転舵軸線を中心に180度以上の角度範囲で転舵可能に構成されている、請求項12に記載の電動推進機。
  14. 前記ダクトは、平面視において、前記転舵軸線を中心に360度以上の角度範囲で転舵可能に構成されている、請求項13に記載の電動推進機。
  15. 前記ダクトは、コイルを含み、
    前記ブラケットは、通電用のコネクタを含み、
    前記コネクタと前記コイルとの間に配置され、前記コイルに通電するための配線と、前記コネクタに接続されるとともに、前記コネクタの上方に配置される配線とをさらに備え、
    前記ダクトは、平面視において、前記転舵軸線を中心に720度以下の角度範囲で転舵可能に構成されている、請求項14に記載の電動推進機。
  16. 前記ダクトおよび前記リムは、前記ブラケットに取り付けられた状態で、船体に収納可能に構成されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の電動推進機。
  17. 前記ダクトおよび前記リムは、前記ブラケットを介して、船外機に取り付けられている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の電動推進機。
  18. 前記ダクトおよび前記リムは、船外機に一体的に取り付けられている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の電動推進機。
  19. 前記ダクトおよび前記リムは、前記ブラケットを構成する前記船外機のスペーサケースに取り付けられている、請求項18に記載の電動推進機。
  20. 前記ダクトおよび前記リムは、前記船外機のキャビテーションプレートより上方に配置されている、請求項17〜19のいずれか1項に記載の電動推進機。
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