JP2023067133A - 非接触充電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】使用率の目標値を適切な値に調整することができる非接触充電システムを提供する。【解決手段】非接触充電システム1では、受電装置11は、送電装置10が無線で送った交流電力を受ける。受電装置11では、受電コイル30は、送電装置10が送った交流電力を受け、交流電圧を出力する。この交流電圧は直流電圧に変換される。変換された直流電圧は蓄電器に印加される。送電装置10では、インバータ23が交流電圧を送電コイル20に印加する。この場合、送電コイル20は受電コイル30に交流電力を無線で送る。送電制御器26は、蓄電器33に流れる充電電流の電流値に基づく許容使用率を設定し、設定した許容使用率に従って、インバータ23を制御する。許容使用率は、所定期間にて連続してインバータ23が送電コイル20に交流電圧を印加できる時間を示す。【選択図】図1
Description
本開示は非接触充電システムに関する。
特許文献1には、蓄電器を充電する充電システムが開示されている。特許文献1の充電システムは、無線で交流電力を送る送電装置と、送電装置が送った交流電力を受ける受電装置とを備える。送電装置では、送電コイルに交流電圧を印加することによって、無線で交流電力を受電装置に送る。受電装置では、送電装置が送った交流電力を受電コイルが受ける。受電コイルが交流電力を受けた場合、受電コイルは交流電圧を出力する。受電コイルが出力した交流電圧は直流電圧に変換される。変換された直流電圧は蓄電器に印加される。これにより、蓄電器は充電される。
所定期間内において、送電コイルに交流電圧を印加している印加期間が占める使用率の目標値が予め設定されている。送電装置は、予め設定された使用率の目標値によって決まる時間を超えて連続して、送電コイルに交流電圧を印加することはないように、所定期間内において交流電圧の印加の間欠動作を繰り返す。そのため、受電コイルにも予め設定された使用率の目標値によって決まる時間を超えて流れることはなく、受電コイルが異常な温度まで上昇することを防止している。
受電コイルに流れる電流が小さい場合は、受電コイルの発熱量は小さいため、連続して電流を流す時間を長くしても受電コイルが異常な温度まで上昇することはない。従って受電コイルに流れる電流が小さい場合は、使用率の目標値(許容使用率)を大きくして、蓄電器への充電時間を長くすることができる。同様にして、送電コイルに流れる電流が小さい場合は、使用率の目標値(許容使用率)を大きくして、送電装置側を流れる充電時間を長くすることができる。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、許容使用率を適切な値に調整することができる非接触充電システムを提供することにある。
本開示の態様に係る非接触充電システムは、送電コイル及び該送電コイルに交流電圧を印加する電圧印加部を有し、無線で交流電力を送る送電装置と、前記送電装置が送った交流電力を受ける受電コイルを有し、該受電コイルにて受電した交流得電力を用いて蓄電器を充電する受電装置とを備え、前記送電装置は、所定期間内にて連続して前記電圧印加部が前記送電コイルに交流電圧を印加できる時間を示す許容使用率以内となるように前記電圧印加部を制御する処理部を備え、前記処理部は、前記受電装置又は前記送電装置に流れる充電電流の電流値に基づく前記許容使用率を設定すること、を特徴とする。
上記の態様によれば、充電電流の電流値に基づく許容使用率に従って交流電圧の印加が適切に行われる。
本開示の態様に係る非接触充電システムは、前記処理部は、前記送電装置側の前記充電電流の電流値に基づく送電側許容使用率と、前記受電装置側の前記充電電流の電流値に基づく受電側許容使用率とを比較し、より小さい方の値を前記許容使用率として選択し、前記電圧印加部を制御すること、を特徴とする。
上記の態様によれば、送電側許容使用率及び受電側許容使用率のうち、より小さな値を許容使用率として設定するため、送電コイル及び受電コイルの両方の温度が異常な温度に上昇することが防止される。
本開示の態様に係る非接触充電システムは、前記受電装置側の前記充電電流の電流値と、該電流値に基づく受電側許容使用率との関係を記憶する受電側使用率記憶部を備え、前記処理部は、前記受電側使用率記憶部が記憶する関係を参照することにより、前記受電装置側の前記充電電流の電流値に対応する値を、前記受電側許容使用率又は前記許容使用率として設定すること、を特徴とする。
上記の態様によれば、例えば、受電装置側の充電電流の電流値と受電側許容使用率との関係を示すグラフが記憶されている。グラフを用いることによって、受電側許容使用率又は許容使用率の設定を容易に実現することができる。
本開示の態様に係る非接触充電システムは、前記送電装置側の前記充電電流の電流値と、該電流値に基づく送電側許容使用率の値との関係を記憶する送電側使用率記憶部を備え、前記処理部は、前記送電側使用率記憶部が記憶する関係を参照することにより、前記送電装置側の前記充電電流の電流値に対応する値を、前記送電側許容使用率又は前記許容使用率として設定すること、を特徴とする。
上記の態様によれば、例えば、送電装置側の充電電流の電流値と送電側許容使用率との関係を示すグラフが記憶されている。グラフを用いることによって、送電側許容使用率又は許容使用率の設定を容易に実現することができる。
本開示の態様に係る非接触充電システムは、前記処理部は、予め定められた算出式に前記充電電流の電流値を代入することにより算出された値を、前記許容使用率をとして設定すること、を特徴とする。
上記の態様によれば、許容使用率は、充電電流の電流値を算出式に代入することによって算出された許容使用率に設定される。
上記の態様によれば、許容使用率を適切な値に調整することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における非接触充電システム1の要部構成を示すブロック図である。非接触充電システム1は、送電装置10及び受電装置11を備える。受電装置11は、車両、無人搬送車(AGV)等の移動機器、又は携帯電話機等の携帯機器、その他の移動体に搭載される。ユーザは、受電装置11を移動させる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における非接触充電システム1の要部構成を示すブロック図である。非接触充電システム1は、送電装置10及び受電装置11を備える。受電装置11は、車両、無人搬送車(AGV)等の移動機器、又は携帯電話機等の携帯機器、その他の移動体に搭載される。ユーザは、受電装置11を移動させる。
送電装置10は送電コイル20を有する。送電装置10では、送電コイル20に交流電圧を印加する。これにより、送電コイル20は無線で交流電力を送る。受電装置11は受電コイル30、受電側整流回路31、受電側平滑回路32及び蓄電器33を有する。受電コイル30は、送電コイル20が送った交流電力を受ける。受電コイル30は、交流電力を受けた場合、交流電圧を出力する。受電コイル30から出力された交流電圧は、受電側整流回路31及び受電側平滑回路32によって、平滑された直流電圧に変換される。変換された直流電圧は蓄電器33に印加される。これにより、蓄電器33は充電される。
以下では、送電装置10及び受電装置11の構成を詳細に説明する。送電装置10は、送電コイル20に加えて、送電側整流回路21、送電側平滑回路22、インバータ23、送電キャパシタ24、送電側センサ25及び送電制御器26を有する。送電側整流回路21は、商用電源Eに接続されている。送電側整流回路21は、更に、送電側平滑回路22に接続されている。送電側平滑回路22は、更に、インバータ23に接続されている。インバータ23は、更に、送電コイル20及び送電キャパシタ24の一端に各別に接続されている。送電コイル20の他端は送電キャパシタ24の他端に接続されている。インバータ23及び送電側センサ25それぞれは送電制御器26に接続されている。
図1では、複数の電圧波形が示されている。これらの縦軸及び横軸には、電圧及び時間が示されている。時間は「t」で表されている。商用電源Eは、周波数が50Hz又は60Hz等である交流電圧を送電側整流回路21に出力する。送電側整流回路21は、商用電源Eから入力された交流電圧を直流電圧に整流し、整流した直流電圧を送電側平滑回路22に出力する。送電側整流回路21は、例えばダイオードブリッジ回路である。送電側平滑回路22は、送電側整流回路21から入力された直流電圧を平滑し、平滑した直流電圧をインバータ23に出力する。送電側平滑回路22は、キャパシタを含む回路である。
送電制御器26は制御信号をインバータ23に出力する。インバータ23は、複数のスイッチを有する。インバータ23が有する複数のスイッチそれぞれは、制御信号の電圧に従って、オン又はオフに切替わる。これにより、インバータ23は、正の複数のパルスと、負の複数のパルスとを交互に生成する。各パルスのパルス幅は、制御信号の電圧に従って適宜調整される。正の複数のパルスについて、図1に示すように、最初、パルスの配置順番に従ってパルス幅は徐々に上昇する。その後、パルスの配置順序に従って、パルス幅は徐々に低下する。負の複数のパルスのパルス幅は、正の複数のパルスのパルス幅と同様に調整される。インバータ23は、正の複数のパルス及び負の複数のパルスを、送電キャパシタ24を介して、送電コイル20の両端に印加する。インバータ23の出力電圧の電圧波形のスケールは、他の電圧波形のスケールとは異なる。インバータ23の出力電圧の電圧波形は拡大されている。
正の複数のパルス及び負の複数のパルスが送電キャパシタ24を介して、送電コイル20の両端に印加された場合、正の複数のパルス及び負の複数のパルスは、全体として、正弦波状の交流電圧に変換される。従って、インバータ23は正弦波状の交流電圧を送電コイル20に印加する。正の複数のパルス及び負の複数のパルスが生成される期間は、正弦波状の交流電圧の1周期である。インバータ23が送電コイル20に印加する交流電圧の周波数は、商用電源Eが出力している交流電圧の周波数よりも高い。このため、送電コイル20の小型化が実現される。インバータ23は電圧印加部として機能する。
送電コイル20のインダクタンスをLtと記載する。送電キャパシタ24のキャパシタンスをCtと記載する。送電コイル20及び送電キャパシタ24の共振周波数は、1/(2・π・√(Lt・Ct))で表される。ここで「・」は積を表す。インバータ23が送電コイル20に印加する正弦波状の交流電圧の周波数は、送電コイル20及び送電キャパシタ24の共振周波数と実質的に一致している。交流電圧の周波数及び共振周波数の実質的な一致は、交流電圧の周波数と共振周波数との差が誤差範囲内の値であることを意味する。
送電側センサ25は、送電コイル20を介して流れる交流電流の電流値を検出する電流センサであり、変流器又はホール電流検出器等によって構成される。送電側センサ25によって検出される電流値は、送電装置10側の充電電流の電流値に相当する。送電装置10側の充電電流の検出箇所は特に限定されるものでは無い。ただし、送電コイル20を流れる電流を簡易かつ直接的に検出できるため、上記箇所に送電側センサ25を備える構成が好ましい。送電側センサ25は、検出した電流値を示す送電側電流情報を送電制御器26に出力する。送電制御器26は、送電側センサ25が検出した送電コイル20を流れる交流電流の電流値の二乗平均平方根を算出することによって、送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値を算出する。なお、実効値は一例であり、送電コイル20の温度上昇の指標となるものであれば、交流電流のピーク値、二乗平均、その他の値を用いてもよい。インバータ23が交流電圧を送電コイル20に印加した場合、送電コイル20は、受電装置11の受電コイル30に交流電力を無線で送る。
受電装置11は、受電コイル30、受電側整流回路31、受電側平滑回路32及び蓄電器33に加えて、受電キャパシタ34、受電側センサ35及び受電制御器36を有する。受電コイル30の一端及び他端それぞれは、受電側整流回路31及び受電キャパシタ34の一端に接続されている。受電キャパシタ34の他端は、受電側整流回路31に接続されている。受電側整流回路31は、更に、受電側平滑回路32に接続されている。受電側平滑回路32は、更に、蓄電器33の正極及び負極に各別に接続されている。受電制御器36は、蓄電器33の正極及び負極と、受電側センサ35とに各別に接続されている。
受電コイル30のインダクタンスをLrと記載する。受電キャパシタ34のキャパシタンスをCrと記載する。受電コイル30及び受電キャパシタ34の共振周波数は、1/(2・π・√(Lr・Cr))で表される。受電コイル30及び受電キャパシタ34の共振周波数は、送電コイル20及び送電キャパシタ24の共振周波数と実質的に一致している。2つの共振周波数の実質的な一致は、2つの共振周波数の差が誤差範囲の値であることを意味する。
インバータ23が送電コイル20に印加する交流電圧の周波数は、送電コイル20及び送電キャパシタ24の共振周波数と、受電コイル30及び受電キャパシタ34の共振周波数とに一致している。このため、磁気共鳴が実現される。磁気共鳴が実現されている場合、送電コイル20及び受電コイル30間の距離の許容範囲は長い。
受電コイル30は、送電コイル20から交流電力を無線で受けた場合、周波数が共振周波数である交流電圧を、受電キャパシタ34を介して受電側整流回路31に出力する。受電側整流回路31は、受電コイル30から入力された交流電圧を直流電圧に整流し、整流した直流電圧を受電側平滑回路32に出力する。受電側整流回路31は、例えば、ダイオードブリッジ回路である。受電側平滑回路32は、受電側整流回路31から入力された直流電圧を平滑し、平滑した直流電圧を蓄電器33の正極及び負極に印加する。これにより、蓄電器33は充電される。受電側平滑回路32はキャパシタを含む回路である。蓄電器33は、蓄えている直流電力を、受電装置11の内側又は外側に配置されている電気機器に供給する。このとき、蓄電器33は放電する。
受電側センサ35は、受電側平滑回路32から蓄電器33の正極に充電電流の電流値を検出する電流センサであり、例えば、ホール電流検出器によって構成される。受電側センサ35によって検出される電流値は、受電装置11側の充電電流の電流値に相当する。受電装置11側の充電電流の検出箇所は特に限定されるものでは無い。ただし、蓄電器33の充電制御用の受電側センサ35を、本実施の形態1に係る目標値(許容使用率)の設定処理用のセンサとして兼用することが好ましい。部品点数を減らすことができる。
受電側センサ35は、検出した電流値を示す受電側電流情報を受電制御器36に出力する。受電制御器36は、蓄電器33の両端間の両端電圧値を検出する。
受電側センサ35は、検出した電流値を示す受電側電流情報を受電制御器36に出力する。受電制御器36は、蓄電器33の両端間の両端電圧値を検出する。
送電制御器26は、インバータ23に指示して、インバータ23から出力される複数のパルスのパルス幅を調整させる。これにより、受電側平滑回路32が蓄電器33に印加する印加電圧の電圧値が調整される。印加電圧の電圧値の調整方法を説明する。
図2は、印加電圧の電圧値の調整方法の説明図である。図2には、インバータ23の出力電圧、受電コイル30の出力電圧及び印加電圧の波形が示されている。これらの波形の横軸及び縦軸それぞれには、時間及び電圧が示されている。
図2の上側に示すように、複数のパルスのパルス幅が狭い場合、送電コイル20に印加される交流電圧の実効値(振幅)は小さい。このため、受電コイル30が出力する交流電圧の実効値も小さい。受電コイル30が出力する交流電圧の実効値が小さい場合、印加電圧の電圧値は低い。
一方で、図2の下側に示すように、複数のパルスのパルス幅が広い場合、送電コイル20に印加される交流電圧の実効値(振幅)は大きい。このため、受電コイル30が出力する交流電圧の実効値は大きい。受電コイル30が出力する交流電圧の実効値が大きい場合、印加電圧の電圧値は高い。
以上のように、送電制御器26は、インバータ23にパルス幅を調整させることによって、印加電圧の電圧値を調整する。
以上のように、送電制御器26は、インバータ23にパルス幅を調整させることによって、印加電圧の電圧値を調整する。
次に、送電制御器26及び受電制御器36の構成を説明する。図3は、送電制御器26及び受電制御器36の要部構成を示すブロック図である。受電制御器36は、無線通信部40、A/D変換部41、電圧検出部42、受電側記憶部43及び受電側制御部44を有する。これらは、内部バス45に接続されている。A/D変換部41は、更に、受電側センサ35に接続されている。電圧検出部42は、更に、蓄電器33の正極及び負極に各別に接続されている。
無線通信部40は、受電側制御部44の指示に従って、送電の開始を指示する送電開始信号と、送電の停止を指示する送電停止信号とを送電制御器26に無線で送信する。受電側センサ35は、充電電流の電流値を示す受電側電流情報をA/D変換部41に出力する。A/D変換部41は、受電側センサ35から入力された受電側電流情報をデジタルの受電側電流情報に変換する。A/D変換部41が変換したデジタルの受電側電流情報は、受電側制御部44によって取得される。無線通信部40は、受電側制御部44に従って、受電側電流情報も送電制御器26に無線で送信する。
電圧検出部42は蓄電器33の両端電圧値を検出する。電圧検出部42が検出した両端電圧値は、受電側制御部44によって読み出される。受電側記憶部43は、例えば、不揮発性メモリ及び揮発性メモリによって構成される。
受電側制御部44は、処理を実行する処理素子、例えばCPU(Central Processing Unit)を有する。受電側制御部44の処理素子(コンピュータ)は、例えば、受電側制御部44に記憶されている図示しないコンピュータプログラムを実行することによって、種々の処理を並行して実行する。
送電制御器26は、無線通信部50、A/D変換部51、信号出力部52、カウンタ53、送電側記憶部54及び送電側制御部55を有する。これらは、内部バス56に接続されている。A/D変換部51は、更に、送電側センサ25が接続されている。信号出力部52は、更に、インバータ23に接続されている。
無線通信部50は、受電制御器36の無線通信部40が送信した送電開始信号、送電停止信号及び受電側電流情報を無線で受信する。送電側センサ25は、送電コイル20を介して流れる交流電流の電流値を示すアナログの送電側電流情報をA/D変換部51に出力する。A/D変換部51は、送電側センサ25から入力されたアナログの送電側電流情報を、デジタルの送電側電流情報に変換する。A/D変換部51が変換したデジタルの送電側電流情報は、送電側制御部55によって取得される。
信号出力部52は、送電側制御部55に従って制御信号をインバータ23に出力する。前述したように、インバータ23は、信号出力部52から入力された制御信号に従って、交流電圧の生成、交流電圧の生成の停止、及び、パルス幅の調整等を行う。カウンタ53は、一定期間が経過する都度、カウント値を1だけインクリメントする。カウント値は、0から所定数までのいずれかの整数である。カウント値が所定数である場合において、一定期間が経過したとき、カウンタ53は、カウント値を0に戻す。従って、((所定数)+1)・(一定期間)が経過する都度、カウント値は0に戻る。カウント値は、送電側制御部55によって読み出される。
送電側記憶部54は、例えば、不揮発性メモリ及び揮発性メモリによって構成される。送電側制御部55は、処理を実行する処理素子、例えばCPUを有する。送電側制御部55の処理素子(コンピュータ)は、例えば、送電側記憶部54に記憶されている図示しないコンピュータプログラムを実行することによって、種々の処理を並行して実行する。
インバータ23が送電コイル20に交流電圧を印加している期間を印加期間と記載する。所定期間内において印加期間が占める割合を使用率と記載する。使用率の単位はパーセントである。使用率は、所定期間内において連続してインバータ23が送電コイル20に交流電圧を印加できる時間を示す。送電側制御部55は、使用率を受電側目標値又は送電側目標値に調整する。受電側目標値は、蓄電器33に流れる充電電流の電流値に基づいて設定される。送電側目標値は、送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値に基づいて設定される。
送電側記憶部54には、受電側目標値の設定に用いられる受電側目標値グラフと、送電側目標値の設定に用いられる送電側目標値グラフとが記憶されている。図4は、受電側目標値グラフ及び送電側目標値グラフの設定方法の説明図である。受電側目標値グラフは、充電電流の電流値と使用率の目標値との関係を示す。従って、送電側記憶部54には、受電側平滑回路32から蓄電器33に流れる充電電流の電流値に対応付けて使用率の目標値が記憶されている。この目標値は受電側許容使用率に相当し、送電側記憶部54は受電側使用率記憶部として機能する。充電電流の電流値が小さい程、使用率の目標値は大きい。より詳細には、充電電流の電流値が小さい電流域では、使用率の目標値は急増し、充電電流の電流値が大きい電流域では使用率の目標値は漸減する。受電側許容使用率は、許容される第1の所定温度を超えて受電コイル30の温度が上昇しないようにするための使用率(所定期間内にて連続して送電コイル20に交流電圧を印加できる時間、又は受電コイル30に交流電力を送電できる時間)である。受電側目標値は、受電側センサ35が検出した充電電流の電流値に対応する使用率の目標値に設定される。
送電側目標値グラフは、送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値と使用率の目標値との関係を示す。従って、送電側記憶部54には、送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値に対応付けて使用率の目標値が記憶されている。この目標値は送電側許容使用率に相当し、送電側記憶部54は送電側許容使用率記憶部としても機能する。交流電流の実効値が小さい程、使用率の目標値は大きい。より詳細には、充電電流の電流値が小さい電流域では、使用率の目標値は急増し、充電電流の電流値が大きい電流域では使用率の目標値は漸減する。送電側許容使用率は、許容される第2の所定温度を超えて送電コイル20の温度が上昇しないようにするための使用率(所定期間内にて連続して送電コイル20に交流電圧を印加できる時間)である。送電側制御部55は、前述したように、送電側センサ25が検出した送電コイル20に流れる交流電流の二乗平均平方根を算出することによって、送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値を算出する。送電側目標値は、算出した実効値に対応する使用率の目標値に設定される。
送電側制御部55は、使用率を算出する使用率算出処理を実行する。図5は使用率の算出方法の説明図である。送電側記憶部54には、0から所定数までの複数のカウント値それぞれに対応する送電コイル20の状態を示す状態テーブルが記憶されている。送電コイル20の状態として、使用及び不使用が挙げられる。送電コイル20の使用は、送電コイル20に交流電圧が印加されている状態を意味する。送電コイル20の不使用は、送電コイル20に交流電圧が印加されていない状態を示す。図5には、所定数が9である例が示されている。図5の例では、カウント値が1、2、6又は7である期間、送電コイル20の状態は使用である。カウント値が0、3、4、5、8、9である期間、送電コイル20の状態は不使用である。
使用率算出処理では、送電側制御部55は、カウンタ53がカウント値を変更した場合、送電コイル20の状態を特定する。次に、送電側制御部55は、状態テーブルにおいて、現在のカウント値に対応する送電コイル20の状態を、特定した状態に更新する。送電側制御部55は、送電コイル20の状態を更新した後、使用率を算出する。状態テーブルにおいて、使用が示されている数をNuと記載する。所定数をNpと記載する。所定数は、カウント値の最大値である。使用率は、100・Nu/(Np+1)によって算出される。図5の例では、Nuは4であり、Npは9である。従って、使用率は40[%]である。
所定期間は((所定数)+1)・(一定期間)で表される。前述したように、一定期間が経過する都度、カウント値は1だけインクリメントされる。状態テーブルは、直近の所定期間の使用率を示す。Nuは時間の経過とともに変化する。インバータ23が交流電圧を送電コイル20に印加し続けた場合、Nuが時間の経過とともに上昇し、使用率は上昇する。インバータ23が交流電圧の印加を停止している場合、Nuが時間の経過とともに低下し、使用率は低下する。所定数Npは9に限定されない。例えば、カウント値が10ビットの2進数で表された場合、所定数Npは1023である。
なお、使用率の算出方法はカウンタ53のカウント値を用いた方法に限定されない。使用率を算出する構成は、カウンタ53のカウント値が用いられない構成であってもよい。以下では、カウンタ53のカウント値を用いて使用率を算出する場合の例を説明する。
送電側制御部55は、電力を無線で送る送電処理を実行する。送電側制御部55は処理部として機能する。送電側制御部55が送電処理を実行している間、受電側制御部44は、信号又は情報を送電制御器26の無線通信部50に無線で送信する無線送信処理を実行する。以下では、送電処理及び無線送信処理を詳細に説明する。
図6は、送電処理及び無線送信処理の手順を示すフローチャートである。図7は送電処理の手順を示すフローチャートである。受電側制御部44は、送電装置10が蓄電器33を充電することができる充電場所に受電装置11が配置された場合において、電圧検出部42が検出した蓄電器33の両端電圧値が低いときに、無線送信処理を実行する。例えば、受電側制御部44は、無線通信部40が送電制御器26の無線通信部50と無線で通信することによって、充電場所に受電装置11が配置されたことを検知する。
無線送信処理では、受電側制御部44は、まず、無線通信部40に指示して、送電開始信号を送電制御器26の無線通信部50に無線で送信させる(ステップS1)。送電開始信号には、インバータ23が生成すべき複数のパルスのパルス幅を示すパルス情報が含まれている。これらのパルス幅は、例えば、電圧検出部42が検出した蓄電器33の両端電圧値に応じた値である。
送電処理では、送電側制御部55は、無線通信部50が受電制御器36の無線通信部40から送電開始信号を無線で受信したか否かを判定する(ステップS11)。送電側制御部55は、無線通信部50が送電開始信号を受信していないと判定した場合(S11:NO)、ステップS11を再び実行し、無線通信部50が送電開始信号を受信するまで待機する。送電側制御部55は、無線通信部50が送電開始信号を受信したと判定した場合(S11:YES)、信号出力部52に制御信号を出力させることによって、インバータ23を作動させる(ステップS12)。
これにより、インバータ23は交流電圧を送電コイル20に印加する。送電コイル20は、交流電力を無線で送る。インバータ23が生成する複数のパルスのパルス幅は、送電開始信号のパルス情報が示す複数のパルス幅に調整される。
送電側制御部55は、ステップS12を実行した後、送電コイル20を介して流れる交流電流に関する複数の電流値をA/D変換部51から取得する(ステップS13)。次に、送電側制御部55は、ステップS13で取得した複数の電流値の二乗平均平方根を算出することによって、インバータ23から送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値を算出する(ステップS14)。次に、送電側制御部55は、ステップS14で算出した実効値に基づいて、使用率の送電側目標値(送電側許容使用率)を設定する(ステップS15)。具体的に、送電側制御部55は、使用率の送電側目標値を、送電側目標値グラフ(図4参照)において、ステップS14で算出した実効値に対応する目標値に設定する。言い換えると、送電側制御部55は、ステップS14で算出した実効値をキーにして、送電側目標値グラフ(関係)を参照し、当該実効値に対応する目標値を特定し、特定された目標値を、送電側目標値として設定する。
無線送信処理では、受電側制御部44は、ステップS1を実行した後、A/D変換部41から受電側電流情報を取得する(ステップS2)。次に、受電側制御部44は、ステップS2で取得した受電側電流情報に基づいて、受電側平滑回路32から蓄電器33に充電電流が流れたか否かを判定する(ステップS3)。受電側制御部44は、充電電流が流れていないと判定した場合(S3:NO)、ステップS2を再び実行し、充電電流が流れるまで待機する。
受電側制御部44は、充電電流が流れたと判定した場合(S3:YES)、無線通信部40に指示して、受電側平滑回路32から蓄電器33に流れる充電電流の電流値を示す受電側電流情報を送電制御器26の無線通信部50に無線で送信させる(ステップS4)。受電側制御部44は、ステップS4を実行した後、無線送信処理を終了する。受電装置11が充電場所から離れた後、受電装置11が再び充電場所に配置される。この場合において、電圧検出部42が検出した蓄電器33の両端電圧値が低いときに、無線送信処理を再び実行する。
送電処理では、送電側制御部55は、ステップS15を実行した後、無線通信部50が受電制御器36の無線通信部40から受電側電流情報を受信したか否かを判定する(ステップS16)。送電側制御部55は、無線通信部50が受電側電流情報を受信していないと判定した場合(S16:NO)、ステップS16を再び実行し、無線通信部50が受電側電流情報を受信するまで待機する。
送電側制御部55は、無線通信部50が受電側電流情報を受信したと判定した場合(S16:YES)、無線通信部50が受信した受電側電流情報が示す充電電流の電流値に基づいて、使用率の受電側目標値(受電側許容使用率)を設定する(ステップS17)。具体的には、送電側制御部55は、使用率の受電側目標値を、受電側目標値グラフ(図4参照)において、受電側電流情報が示す充電電流の電流値に対応する目標値に設定する。言い換えると、送電側制御部55は、受電側電流情報が示す充電電流の電流値をキーにして、受電側目標値グラフ(関係)を参照し、当該電流値に対応する目標値を特定し、特定された目標値を、受電側目標値として設定する。
次に、送電側制御部55は、ステップS15,S17それぞれで設定した送電側目標値及び受電側目標値の中で小さい目標値(許容使用率)を選択する(ステップS18)。以下では、送電側制御部55が選択した目標値を選択目標値と記載する。選択目標値は、送電側目標値又は受電側目標値である。
送電側制御部55は、インバータ23が作動している状態でステップS18を実行する。また、送電側制御部55は、カウント値が1だけインクリメントされる都度、使用率を算出している。送電側制御部55は、ステップS18を実行した後、算出した最新の使用率が選択目標値以下であるかを判定する(ステップS19)。送電側制御部55は、最新の使用率が選択目標値以下であると判定した場合(S19:YES)、ステップS19を再び実行し、最新の使用率が選択目標値を超えるまで待機する。この待機期間中、インバータ23は送電コイル20に交流電圧を印加し続ける。従って、時間の経過とともに、使用率は上昇する。
送電側制御部55は、使用率が選択目標値を超えたと判定した場合(S19:NO)、信号出力部52に、インバータ23の動作の停止を指示する制御信号を出力させることによって、インバータ23の動作を停止させる(ステップS20)。インバータ23が動作を停止している場合、時間の経過とともに、最新の使用率は低下する。送電側制御部55は、ステップS20を実行した後、最新の使用率は選択目標値を超えているか否かを判定する(ステップS21)。送電側制御部55は、最新の使用率が選択目標値を超えていると判定した場合(S21:YES)、ステップS21を再び実行し、最新の使用率が選択目標値以下の値になるまで待機する。
送電側制御部55は、最新の使用率が選択目標値以下であると判定した場合(S21:NO)、信号出力部52に制御信号を出力させることによって、インバータ23を作動させる(ステップS22)。送電側制御部55は、ステップS22を実行した後、ステップS19を実行し、使用率が選択目標値を超えるまで待機する。
以上のように、送電側制御部55は、送電処理では、使用率を選択目標値に調整する。
以上のように、送電側制御部55は、送電処理では、使用率を選択目標値に調整する。
受電側制御部44は、送電を停止させる送電停止処理を実行する。送電停止処理では、受電側制御部44は、受電装置11が充電場所から離れるか、又は、蓄電器33の充電が完了した場合、無線通信部40に指示して、送電停止信号を送電制御器26の無線通信部50に無線で送信させる。その後、受電側制御部44は、送電停止処理を終了する。
送電側制御部55は、無線通信部50が受電制御器36の無線通信部40から送電停止信号を受信した場合、インバータ23が作動しているか否かを判定する。送電側制御部55は、インバータ23が作動していると判定した場合、送電処理のステップS20と同様に、インバータ23の動作を停止させる。送電側制御部55は、インバータ23が作動していないと判定した場合、又は、インバータ23の動作を停止させた後、送電処理を終了する。
なお、上記処理では、目標値の設定後は、当該目標値を変更することなく充電制御を行っているが、蓄電器33の充電処理途中においても、充電状態によって変化する充電電流の電流値を検出し、動的に送電側目標値及び受電側目標値を決定し、目標値を選択及び設定するように構成してもよい。
また、言うまでも無く、送電装置10の無線通信部50と、受電装置11の無線通信部40との通信が確立され、又は通信が開始される都度、送電側制御部55(処理部)は、充電電流の電流値に基づく許容使用率を設定又は更新するように構成するとよい。なお、通信確立又は通信開始が所定回数行われる都度、許容使用率を設定又は更新するように構成してもよい。
なお、上記処理では、目標値の設定後は、当該目標値を変更することなく充電制御を行っているが、蓄電器33の充電処理途中においても、充電状態によって変化する充電電流の電流値を検出し、動的に送電側目標値及び受電側目標値を決定し、目標値を選択及び設定するように構成してもよい。
また、言うまでも無く、送電装置10の無線通信部50と、受電装置11の無線通信部40との通信が確立され、又は通信が開始される都度、送電側制御部55(処理部)は、充電電流の電流値に基づく許容使用率を設定又は更新するように構成するとよい。なお、通信確立又は通信開始が所定回数行われる都度、許容使用率を設定又は更新するように構成してもよい。
以上のように、送電側制御部55は、ステップS17では、蓄電器33に流れる充電電流の電流値に基づいて受電側目標値を設定する。送電側制御部55は、ステップS15では、送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値に基づいて送電側目標値を設定する。送電側制御部55は、ステップS17,S15それぞれで設定した受電側目標値及び送電側目標値の中で小さい目標値を選択し、使用率を、選択した選択目標値に調整する。結果、送電側制御部55は、選択目標値に従ってインバータ23を制御し、送電コイル20への交流電圧の印加が適切に行われる。
送電側制御部55は、ステップS17で設定した受電側目標値がステップS15で設定した送電側目標値以下である場合、送電側制御部55は、使用率をステップS17で設定した受電側目標値に調整する。ステップS15で設定した送電側目標値がステップS17で設定した受電側目標値未満である場合、送電側制御部55は、使用率をステップS15で設定した送電側目標値に調整する。
送電コイル20及び受電コイル30それぞれについて、交流電流が流れた場合、発熱する。送電コイル20の発熱量は、送電コイル20に交流電圧が印加されている印加期間が長い程、大きい。受電コイル30の発熱量は、充電電流が流れている期間が長い程、大きい。前述したように、使用率は、受電側目標値及び送電側目標値中の小さい目標値に調整されるので、送電コイル20及び受電コイル30の両方の温度が異常な温度に上昇することが防止される。
送電側目標値及び受電側目標値それぞれの設定では、送電側目標値グラフ及び受電側目標値グラフが用いられる。このため、送電側目標値及び受電側目標値の設定が容易に実現される。
(実施の形態2)
実施の形態1では、送電側制御部55は、送電側目標値グラフ及び受電側目標値グラフそれぞれを用いて送電側目標値及び受電側目標値を設定する。しかしながら、送電側目標値及び受電側目標値それぞれを設定する方法は、送電側目標値グラフ及び受電側目標値グラフを用いる方法に限定されない。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1では、送電側制御部55は、送電側目標値グラフ及び受電側目標値グラフそれぞれを用いて送電側目標値及び受電側目標値を設定する。しかしながら、送電側目標値及び受電側目標値それぞれを設定する方法は、送電側目標値グラフ及び受電側目標値グラフを用いる方法に限定されない。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態2における送電側記憶部54には、受電側目標値グラフの代わりに、受電側平滑回路32から蓄電器33に流れる充電電流の電流値が変数である受電側算出式が記憶されている。受電側算出式の変数に充電電流の電流値を代入した場合、使用率の目標値が算出される。充電電流の電流値が小さい程、使用率の目標値は大きい。
送電処理のステップS17では、送電側制御部55は、受電側目標値を、受電側電流情報が示す充電電流の電流値を受電側算出式の変数に代入することによって算出される目標値に設定する。
同様に、送電側記憶部54には、送電側目標値グラフの代わりに、送電コイル20を介して流れる交流電流の実効値が変数である送電側算出式が記憶されている。送電側算出式の変数に交流電流の実効値を代入した場合、使用率の目標値が算出される。交流電流の実効値が小さい程、使用率の目標値は大きい。
送電処理のステップS15では、送電側制御部55は、送電側目標値を、ステップS14で算出した交流電流の実効値を送電側算出式の変数に代入することによって算出される目標値に設定する。
実施の形態2における非接触充電システム1では、送電側制御部55は、受電側算出式及び送電側算出式それぞれを用いて、受電側目標値及び送電側目標値を算出する。このため、適切な受電側目標値と、適切な送電側目標値とが算出される。実施の形態2における非接触充電システム1では、実施の形態1と同様に、送電コイル20への交流電圧の印加が適切に行われる。また、送電コイル20及び受電コイル30の両方の温度が異常な温度に上昇することが防止される。
なお、実施の形態1において、受電側目標値グラフの代わりに、複数の充電電流の電流値それぞれに対応する使用率の目標値が示されている受電側目標値テーブルが用いられてもよい。この場合、ステップS17では、送電側制御部55は、使用率の受電側目標値を、受電側目標値テーブルにおいて、受電側電流情報が示す充電電流の電流値に対応する目標値に設定する。
同様に、送電側目標値グラフの代わりに、複数の交流電流の実効値それぞれに対応する使用率の目標値が示されている送電側目標値テーブルが用いられもよい。この場合、ステップS15では、送電側制御部55は、使用率の送電側目標値を、送電側目標値テーブルにおいて、ステップS14で算出した実効値に対応する目標値に設定する。
また、送電側制御部55は、送電処理のステップS15,S17の一方を実施の形態2と同様に実行してもよい。
また、送電側制御部55は、送電処理のステップS15,S17の一方を実施の形態2と同様に実行してもよい。
実施の形態1,2において、送電コイル20の温度の許容範囲の上限値が、受電コイル30の温度の許容範囲の上限値よりも十分に大きい場合、送電側制御部55は、送電処理において、送電側目標値を設定する処理を省略してもよい。この場合、使用率は受電側目標値に設定される。同様に、受電コイル30の温度の許容範囲の上限値が、送電コイル20の温度の許容範囲の上限値よりも十分に大きい場合、送電側制御部55は、送電処理において、受電側目標値を設定する処理を省略してもよい。この場合、使用率は送電側目標値に設定される。
実施の形態1,2において、受電側目標値の設定は、受電側制御部44によって実行されてもよい。この場合、受電側目標値グラフ、受電側目標値テーブル又は受電側算出式は、受電側記憶部43に記憶されている。
実施の形態1,2において、蓄電器33は、受電装置11の外部に配置されてもよい。また、送電装置10が交流電力を送る方法は、磁気共鳴を用いた方法に限定されず、例えば、電磁誘導を用いた方法であってもよい。この場合、送電キャパシタ24及び受電キャパシタ34の配置は不要である。送電コイル20の一端及び他端はインバータ23に各別に接続される。受電コイル30の一端及び他端は受電側整流回路31に各別に接続される。インバータ23が印加する交流電圧の周波数は、送電コイル20及び送電キャパシタ24の共振周波数とは異なっていてもよい。
開示された実施の形態1,2はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 非接触充電システム、10 送電装置、11 受電装置、20 送電コイル、23 インバータ(電圧印加部)、30 受電コイル、31 受電側整流回路、32 受電側平滑回路、33 蓄電器、54 送電側記憶部(受電側使用率記憶部、送電側使用率記憶部)、55 送電側制御部(処理部)
Claims (5)
- 送電コイル及び該送電コイルに交流電圧を印加する電圧印加部を有し、無線で交流電力を送る送電装置と、
前記送電装置が送った交流電力を受ける受電コイルを有し、該受電コイルにて受電した交流得電力を用いて蓄電器を充電する受電装置と
を備え、
前記送電装置は、
所定期間内にて連続して前記電圧印加部が前記送電コイルに交流電圧を印加できる時間を示す許容使用率以内となるように前記電圧印加部を制御する処理部を備え、
前記処理部は、前記受電装置又は前記送電装置に流れる充電電流の電流値に基づく前記許容使用率を設定すること、
を特徴とする非接触充電システム。 - 前記処理部は、
前記送電装置側の前記充電電流の電流値に基づく送電側許容使用率と、前記受電装置側の前記充電電流の電流値に基づく受電側許容使用率とを比較し、より小さい方の値を前記許容使用率として選択し、前記電圧印加部を制御すること、
を特徴とする請求項1に記載の非接触充電システム。 - 前記受電装置側の前記充電電流の電流値と、該電流値に基づく受電側許容使用率との関係を記憶する受電側使用率記憶部を備え、
前記処理部は、前記受電側使用率記憶部が記憶する関係を参照することにより、前記受電装置側の前記充電電流の電流値に対応する値を、前記受電側許容使用率又は前記許容使用率として設定すること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非接触充電システム。 - 前記送電装置側の前記充電電流の電流値と、該電流値に基づく送電側許容使用率の値との関係を記憶する送電側使用率記憶部を備え、
前記処理部は、前記送電側使用率記憶部が記憶する関係を参照することにより、前記送電装置側の前記充電電流の電流値に対応する値を、前記送電側許容使用率又は前記許容使用率として設定すること、
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非接触充電システム。 - 前記処理部は、予め定められた算出式に前記充電電流の電流値を代入することにより算出された値を、前記許容使用率をとして設定すること、
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の非接触充電システム。
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JP2021178134A JP2023067133A (ja) | 2021-10-29 | 2021-10-29 | 非接触充電システム |
Applications Claiming Priority (1)
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2021
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