JP2023064901A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モジュール実装部材と固定部材との間から冷却媒体が漏れ出ることを抑制することができる半導体装置を得る。【解決手段】この半導体装置は、半導体モジュール1と冷却器2とを備え、冷却器2は、モジュール実装部材201と固定部材202とを有し、モジュール実装部材201は、冷却部205と冷却フィン206とを有し、冷却部205と固定部材202との間には、冷却冷媒が流れる流路207が形成されており、冷却部205は、冷却本体部208と周縁部209とを有し、周縁部209は、固定部材202に固定されており、周縁部209は、厚肉部221となっており、冷却部205の厚さ方向における厚肉部221の寸法T1は、冷却部205の厚さ方向における冷却本体部208の寸法T2よりも大きくなっている。【選択図】図2

Description

本開示は、半導体装置に関する。
従来、半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する冷却器とを備えている半導体装置が知られている。冷却器は、半導体モジュールが実装されているモジュール実装部材と、モジュール実装部材が固定されている固定部材とを有している。モジュール実装部材と固定部材との間には、冷却媒体が流れる流路が形成されている。モジュール実装部材は、締付具によって固定部材に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6884241号公報
しかしながら、モジュール実装部材と固定部材との間に形成された流路を流れる冷却媒体の圧力が増加した場合には、モジュール実装部材に変形が生じて、モジュール実装部材と固定部材との間から冷却媒体が漏れ出てしまうおそれがあるという課題があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、モジュール実装部材と固定部材との間から冷却媒体が漏れ出ることを抑制することができる半導体装置を提供するものである。
本開示に係る半導体装置は、半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する冷却器と、を備え、冷却器は、半導体モジュールが実装されているモジュール実装部材と、モジュール実装部材が固定されている固定部材とを有し、モジュール実装部材は、板形状の冷却部と、冷却部に設けられている冷却フィンとを有し、冷却部と固定部材との間には、冷却冷媒が流れる流路が形成されており、冷却部は、冷却本体部と、冷却本体部を囲む周縁部とを有し、冷却本体部には、流路に面している冷却面と、冷却本体部の厚さ方向において冷却面とは反対側に設けられている実装面とが形成されており、半導体モジュールは、実装面に実装されており、冷却フィンは、冷却面に設けられており、周縁部は、固定部材に固定されており、周縁部の少なくとも一部は、厚肉部となっており、冷却部の厚さ方向における厚肉部の寸法は、冷却部の厚さ方向における冷却本体部の寸法よりも大きくなっている。
本開示に係る半導体装置によれば、モジュール実装部材と固定部材との間から冷却媒体が漏れ出ることを抑制することができる。
実施の形態1に係る半導体装置を示す平面図である。 図1のII-II線に沿った矢視断面図である。 図2の冷却器および半導体モジュールを示す拡大図である。 比較例の半導体装置を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置を示す平面図である。 図5のVI-VI線に沿った矢視断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置を示す平面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る半導体装置を示す平面図である。図2は、図1のII-II線に沿った矢視断面図である。実施の形態1に係る半導体装置は、3つの半導体モジュール1と、3つの半導体モジュール1のそれぞれを冷却する冷却器2とを備えている。実施の形態1に係る半導体装置は、例えば、電動化車両に設けられる。実施の形態1に係る半導体装置が設けられる電動化車両としては、例えば、ハイブリッド自動車または電気自動車が挙げられる。
冷却器2は、モジュール実装部材201と、固定部材202と、シール部材203と、複数の締付具204とを有している。モジュール実装部材201には、3つの半導体モジュール1のそれぞれが実装されている。固定部材202には、モジュール実装部材201が固定されている。シール部材203は、モジュール実装部材201と固定部材202との間に設けられている。モジュール実装部材201は、複数の締付具204によって固定部材202に固定されている。
モジュール実装部材201は、板形状の冷却部205と、冷却部205に設けられている複数の冷却フィン206とを有している。冷却部205と固定部材202との間には、冷却冷媒が流れる流路207が形成されている。流路207を流れる冷却冷媒によって、モジュール実装部材201が冷却される。モジュール実装部材201が冷却されることによって、半導体モジュール1が冷却される。したがって、モジュール実装部材201は、半導体モジュール1に発生した熱を冷却媒体に伝達するヒートシンクの機能を有している。
冷却部205は、冷却本体部208と、冷却本体部208を囲む周縁部209とを有している。冷却本体部208には、流路207に面している冷却面210と、冷却本体部208の厚さ方向において冷却面210とは反対側に設けられている実装面211とが形成されている。
冷却部205の厚さ方向に見た場合に、冷却本体部208の外形は、長方形となっている。冷却部205の厚さ方向に見た場合に、冷却本体部208の長手方向を第1方向D1とする。冷却部205の厚さ方向に見た場合に、第1方向D1に直交する方向を第2方向D2とする。
3つの半導体モジュール1は、実装面211に実装されている。これにより、モジュール実装部材201は、固定部材202と3つの半導体モジュール1との間に配置されている。複数の冷却フィン206は、冷却面210に設けられている。複数の冷却フィン206は、流路207に配置されている。
実装面211は、冷却部205の厚さ方向に直交する平面に沿って配置されている。3つの半導体モジュール1が並んだ方向は、第1方向D1と一致している。言い換えれば、3つの半導体モジュール1は、冷却本体部208の長手方向に一列に並んで配置されている。
冷却部205の厚さ方向に見た場合に、周縁部209は、固定部材202に重ねられている。周縁部209は、複数の締付具204によって固定部材202に固定されている。
シール部材203は、周縁部209と固定部材202との間の隙間を塞いでいる。シール部材203が周縁部209と固定部材202との間の隙間を塞ぐことによって、流路207を流れる冷却媒体がモジュール実装部材201と固定部材202との間から漏れ出ることが抑制されている。
モジュール実装部材201は、金属から構成されている。モジュール実装部材201を構成する金属としては、例えば、アルミニウム、鉄または銅が挙げられる。
固定部材202は、金属から構成されている。固定部材202を構成する金属としては、例えば、アルミニウム、鉄または銅が挙げられる。
締付具204としては、例えば、ねじが挙げられる。
シール部材203は、弾性体から構成されている。シール部材203を構成する弾性体としては、例えば、ゴムが挙げられる。なお、シール部材203は、弾性体に限らず、例えば、液体シール材であってもよい。
半導体モジュール1は、電力変換を行う。半導体モジュール1は、入力端子および出力端子を有している。半導体モジュール1は、図示しないバッテリから供給された直流電流を交流電流に変換し、変換された交流電流を出力する。
固定部材202は、支持板212と、下板213と、第1パイプ214と、第2パイプ215とを有している。
支持板212には、第1パイプ214が挿入された第1穴216と、第2パイプ215が挿入された第2穴217とが形成されている。第1パイプ214は、支持板212に固定されている。第2パイプ215は、支持板212に固定されている。冷却冷媒は、第1パイプ214を通ることによって流路207の中に入り、第2パイプ215を通ることによって流路207の外に出る。
下板213は、支持板212とモジュール実装部材201との間に配置されている。下板213は、支持板212に固定されている。下板213の形状は、板形状となっている。下板213には、貫通孔218が形成されている。貫通孔218は、下板213の厚さ方向に下板213を貫通している。
下板213は、モジュール実装部材201の周縁部209に対向している。下板213には、周縁部209に対向する固定面219が形成されている。固定面219には、シール部材203が挿入されたシール溝220が形成されている。下板213の厚さ方向に見た場合に、シール溝220およびシール部材203は、貫通孔218を囲むように形成されている。シール部材203が周縁部209に接触した状態で、下板213と周縁部209との間の隙間をシール部材203が塞いでいる。
モジュール実装部材201は、貫通孔218を塞いでいる。下板213の固定面219には、モジュール実装部材201の周縁部209が接触している。
冷却部205の厚さ方向に見た場合に、貫通孔218は、第1方向D1に延びた長穴となっている。また、冷却部205の厚さ方向に見た場合に、3つの半導体モジュール1は、貫通孔218の内側に配置されている。
半導体モジュール1が実装面211に固定されることによって、半導体モジュール1が冷却本体部208に固定されている。半導体モジュール1を実装面211に固定する方法としては、例えば、接着剤またはロウ付けによって固定する方法が挙げられる。なお、半導体モジュール1を冷却本体部208に固定する方法としては、半導体モジュール1を冷却本体部208に押し付ける押付部材と、押付部材を冷却本体部208に固定する締付具とによって半導体モジュール1を冷却本体部208に固定する方法であってもよい。
それぞれの冷却フィン206は、冷却本体部208の厚さ方向に冷却本体部208の冷却面210から突出している。それぞれの冷却フィン206の先端部は、下板213の貫通孔218に挿入されている。それぞれの冷却フィン206の形状は、円柱形状となっている。
冷却部205の厚さ方向に見た場合に、周縁部209は、固定部材202の下板213に重ねられている。冷却部205の厚さ方向に見た場合に、周縁部209は、実装面211を囲うように配置されている。
周縁部209は、複数の締付具204によって下板213に固定されている。冷却部205の厚さ方向に見た場合に、シール溝220およびシール部材203は、複数の締付具204よりも貫通孔218の近くに配置されている。なお、周縁部209が接着または溶着によって下板213に固定されている構成であってもよい。この場合には、締付具204が不要となる。また、周縁部209を下板213に固定する方法としては、周縁部209を下板213に押し付ける押付部材と、押付部材を下板213に固定する締付具とによって周縁部209を下板213に固定する方法であってもよい。
冷却部205および冷却フィン206は、互いに一体に形成されている。言い換えれば、モジュール実装部材201は、同一の材料から構成されており、分解不可能に一体に形成された単一部材である。
押出成形によって板形状の中間材を製造し、その後、実装面211が形成されるように中間材を切削することによって、冷却部205が製造される。なお、冷却部205は、鍛造成形によって製造されてもよい。鍛造成形の場合には、押出成形の場合と比較して、切削する工程を削除することができる。したがって、この場合には、冷却部205の製造工程を簡略することができる。
図3は、図2の半導体モジュール1、モジュール実装部材201および締付具204を示す拡大図である。周縁部209の全体は、厚肉部221となっている。冷却部205の厚さ方向における厚肉部221の寸法、すなわち、厚肉部221の厚みをT1とする。冷却部205の厚さ方向における冷却本体部208の寸法、すなわち、冷却本体部208の厚みをT2とする。厚肉部221の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きくなっている。
図2に示すように、厚肉部221における固定部材202に対向する面は、冷却本体部208における冷却面210と面一となっている。
厚肉部221は、冷却部205の厚さ方向に実装面211よりも半導体モジュール1側に突出している。厚肉部221が実装面211よりも半導体モジュール1側に突出することによって、厚肉部221の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きくなっている。
図4は、比較例の半導体装置を示す断面図である。比較例の半導体装置は、半導体モジュール1Aと、半導体モジュール1Aを冷却する冷却器2Aとを備えている。冷却器2Aは、モジュール実装部材201Aと、固定部材202Aと、シール部材203Aと、複数の締付具204Aとを有している。比較例の半導体装置の構成は、モジュール実装部材201Aを除いて、実施の形態1に係る半導体装置の構成と同様である。
モジュール実装部材201Aは、板形状の冷却部205Aと、冷却部205Aに設けられている冷却フィン206Aとを有している。冷却部205Aと固定部材202Aとの間には、冷却冷媒が流れる流路207Aが形成されている。冷却部205Aは、冷却本体部208Aと、冷却本体部208Aを囲む周縁部209Aとを有している。
冷却部205Aの厚さ方向における周縁部209Aの寸法、すなわち、周縁部209Aの厚みは、冷却部205Aの厚さ方向における冷却本体部208Aの寸法、すなわち、冷却本体部208Aの厚みと同一となっている。言い換えれば、周縁部209Aは、厚肉部となっていない。
比較例の半導体装置において、冷却本体部208Aの厚みおよび周縁部209Aの厚みのそれぞれの寸法を大きくことによって、モジュール実装部材201Aの剛性を高くすることができる。モジュール実装部材201Aの剛性が高くなることによって、流路207Aを流れる冷却冷媒の圧力が増加した場合であっても、モジュール実装部材201Aの変形が抑制される。これにより、モジュール実装部材201Aと固定部材202Aとの間から冷却冷媒が漏れ出ることを抑制することができる。
しかしながら、冷却本体部208Aの厚みを大きくすることによって、冷却器2Aにおける冷却媒体と半導体モジュール1Aとの間の熱抵抗が大きくなってしまう。これにより、冷却器2Aによる半導体モジュール1Aの冷却性能が低下してしまう。
一方、実施の形態1に係る半導体装置では、図3に示すように、周縁部209は、厚肉部221となっている。厚肉部221の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きくなっている。これにより、冷却本体部208の厚みを大きくすることなく、モジュール実装部材201の剛性を高くすることができる。したがって、冷却器2による半導体モジュール1の冷却性能を低下させることなく、モジュール実装部材201と固定部材202との間から冷却冷媒が漏れ出ることを抑制することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る半導体装置は、半導体モジュール1と、半導体モジュール1を冷却する冷却器2とを備えている。冷却器2は、半導体モジュール1が実装されているモジュール実装部材201と、モジュール実装部材201が固定されている固定部材202とを有している。モジュール実装部材201は、板形状の冷却部205と、冷却部205に設けられている冷却フィン206とを有している。冷却部205と固定部材202との間には、冷却冷媒が流れる流路207が形成されている。冷却部205は、冷却本体部208と、冷却本体部208を囲む周縁部209とを有している。周縁部209は、固定部材202に固定されており、周縁部209は、厚肉部221となっている。厚肉部221の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きくなっている。
この構成によれば、冷却器2による半導体モジュール1の冷却性能を低下させることなく、モジュール実装部材201の剛性を高くすることができる。その結果、冷却器2による半導体モジュール1の冷却性能を低下させることなく、モジュール実装部材201と固定部材202との間から冷却媒体が漏れ出ることを抑制することができる。
また、モジュール実装部材201の剛性が高くなることによって、流路207を流れる冷却冷媒の圧力によるモジュール実装部材201の変形が抑制される。これにより、モジュール実装部材201に設けられている半導体モジュール1の位置の変動が抑制される。半導体モジュール1は、図示しない制御基板に電気的に接続される接続端子を有している。制御基板に対する半導体モジュール1の位置が変動した場合には、半導体モジュール1の接続端子に応力が作用する。半導体モジュール1の接続端子への応力の作用が繰り返されることによって、半導体モジュール1の接続端子と制御基板との間の電気的な接続が切断されるおそれがある。従来は、半導体モジュールの接続端子と制御基板との間の電気的な接続が切断を抑制するために、半導体モジュールの接続端子の長さを大きくして、半導体モジュールの接続端子に作用する応力を低減させていた。一方、実施の形態1に係る半導体装置では、半導体モジュール1の位置の変動が抑制されている。これにより、半導体モジュール1の接続端子に作用する応力を低減させることができるとともに、接続端子の長さを小さくすることができる。
モジュール実装部材201において第1方向D1の中央部分に近づくにつれて、流路207を流れる冷却媒体の圧力によるモジュール実装部材201の変形が大きくなる。従来は、モジュール実装部材における第1方向D1の中央部分を避けて半導体モジュールの接続端子を配置することによって、半導体モジュールの接続端子に作用する応力を低減させていた。また、従来は、モジュール実装部材における第1方向D1の中央部分に半導体モジュールの接続端子を配置する場合には、半導体モジュールの接続端子の長さを大きくすることによって、半導体モジュール1の接続端子に作用する応力を低減させていた。一方、実施の形態1に係る半導体装置では、半導体モジュール1の位置の変動が抑制されている。これにより、半導体モジュール1の接続端子の長さを大きくすることなく、モジュール実装部材201における第1方向D1の中央部分に半導体モジュール1の接続端子を配置することができる。
また、モジュール実装部材201の剛性が高くなることによって、モジュール実装部材201と固定部材202との間に形成された流路207における流路断面積の変動が抑制される。これにより、モジュール実装部材201による半導体モジュール1の冷却性能を安定させることができる。
モジュール実装部材201による半導体モジュール1の冷却性能の変動を抑制するために、モジュール実装部材201と半導体モジュール1との間の熱抵抗を小さくすることが考えられる。従来は、モジュール実装部材の実装面の表面粗さが小さくなるようにモジュール実装部材の実装面を形成することによって、モジュール実装部材201による半導体モジュール1の冷却性能の変動を抑制していた。一方、実施の形態1に係る半導体装置では、モジュール実装部材201による半導体モジュール1の冷却性能が安定する。これにより、モジュール実装部材201の実装面211の表面粗さを小さくする必要がなくなる。
また、実施の形態1に係る半導体装置は、周縁部209と固定部材202との間の隙間を塞ぐシール部材203を備えている。シール部材203は、厚肉部221と固定部材202との間に配置されている。この構成によれば、モジュール実装部材201の剛性をさらに高くすることができる。その結果、モジュール実装部材201と固定部材202との間から冷却媒体が漏れ出ることをさらに確実に抑制することができる。また、周縁部209におけるシール部材203に接触している部分の剛性を高くすることができる。これにより、周縁部209がシール部材203から離れることを抑制することができる。
また、実施の形態1に係る半導体装置では、半導体モジュール1は、接着剤によって実装面211に接着されている。この構成によれば、モジュール実装部材201から半導体モジュール1が外れることを抑制することができる。なお、半導体モジュール1が接着剤によって実装面211に固定されることによって、モジュール実装部材201から半導体モジュール1に応力が作用しやすくなる。しかしながら、実施の形態1に係る半導体装置では、モジュール実装部材201の剛性が高くなることによって、モジュール実装部材201から半導体モジュール1に作用する応力を低減させることができる。これにより、実装面211と半導体モジュール1との間の固定の劣化を抑制することができる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る半導体装置を示す平面図である。図6は、図5のVI-VI線に沿った矢視断面図である。実施の形態2に係る半導体装置では、冷却部205の厚さ方向に見た場合に、冷却部205における第2方向D2の両端部のそれぞれに配置された周縁部209の部分を長辺部222とする。したがって、長辺部222は、周縁部209の一部である。
長辺部222の全体は、厚肉部223となっている。冷却部205の厚さ方向における厚肉部223の寸法、すなわち、厚肉部223の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きい。したがって、長辺部222の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きい。
周縁部209における長辺部222を除いた部分の厚みは、冷却本体部208の厚みT2と一致している。
冷却部205は、押出成形によって製造される。なお、冷却部205は、鍛造成形によって製造されてもよい。押出成形および鍛造成形の何れを用いた場合であっても、切削する工程がなく、冷却部205を一度の加工で製造することができる。
実施の形態2に係る半導体装置におけるその他の構成は、実施の形態1に係る半導体装置の構成と同様である。
以上説明したように、実施の形態2に係る半導体装置では、冷却部205の厚さ方向に見た場合に、冷却部205における第2方向D2の両端部のそれぞれに長辺部222が配置されている。長辺部222の全体は、厚肉部223となっている。厚肉部223の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きくなっている。この構成によれば、モジュール実装部材201における第1方向D1の中央部分の変形に対する剛性を高くすることができる。これにより、モジュール実装部材201と固定部材202との間から冷却媒体が漏れ出ることを抑制することができる。
また、実施の形態2に係る半導体装置では、シール部材203の一部は、厚肉部223と固定部材202との間に配置されている。この構成によれば、モジュール実装部材201における第1方向D1の中央部分の変形に対する剛性をさらに高くすることができる。その結果、モジュール実装部材201と固定部材202との間から冷却媒体が漏れ出ることをさらに確実に抑制することができる。また、長辺部222におけるシール部材203に接触している部分の剛性を高くすることができる。これにより、長辺部222がシール部材203から離れることを抑制することができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る半導体装置を示す平面図である。実施の形態3に係る半導体装置では、長辺部222の一部が厚肉部224となっている。冷却部205の厚さ方向における厚肉部224の寸法、すなわち、厚肉部224の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きい。したがって、長辺部222の一部の厚みT1は、冷却本体部208の厚みT2よりも大きい。
周縁部209における厚肉部224を除いた部分の厚みは、冷却本体部208の厚みT2と一致している。
厚肉部224は、長辺部222における第1方向D1の中間部分に配置されている。モジュール実装部材201は、第1方向D1に延びるように形成されている。したがって、モジュール実装部材201における第1方向D1の中央部分において変形が生じやすい。厚肉部224が長辺部222における第1方向D1の中間部分に配置されていることによって、モジュール実装部材201における第1方向D1の中央部分の変形に対する剛性が高くなっている。
冷却部205は、押出成形によって板形状の中間材を製造し、その後、長辺部222の一部に厚肉部223を残すように中間材を切削することによって、製造される。なお、冷却部205は、鍛造成形によって製造されてもよい。
実施の形態3に係る半導体装置におけるその他の構成は、実施の形態2に係る半導体装置の構成と同様である。
以上説明したように、実施の形態3に係る半導体装置では、長辺部222の一部が厚肉部224となっている。厚肉部224は、長辺部222における第1方向D1の中間部分に配置されている。この構成によれば、モジュール実装部材201における第1方向D1の中央部分の変形に対する剛性が高くなる。これにより、モジュール実装部材201と固定部材202との間から冷却媒体が漏れ出ることを抑制することができる。
また、実施の形態3に係る半導体装置では、シール部材203の一部は、厚肉部224と固定部材202との間に配置されている。この構成によれば、モジュール実装部材201における第1方向D1の中央部分の変形に対する剛性をさらに高くすることができる。その結果、モジュール実装部材201と固定部材202との間から冷却媒体が漏れ出ることをさらに確実に抑制することができる。また、長辺部222におけるシール部材203に接触している部分の剛性を高くすることができる。これにより、長辺部222がシール部材203から離れることを抑制することができる。
1 半導体モジュール、2 冷却器、201 モジュール実装部材、202 固定部材、203 シール部材、204 締付具、205 冷却部、206 冷却フィン、207 流路、208 冷却本体部、209 周縁部、210 冷却面、211 実装面、212 支持板、213 下板、214 第1パイプ、215 第2パイプ、216 第1穴、217 第2穴、218 貫通孔、219 固定面、220 シール溝、221 厚肉部、222 長辺部、223 厚肉部、224 厚肉部。
本開示に係る半導体装置は、半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する冷却器と、を備え、冷却器は、半導体モジュールが実装されているモジュール実装部材と、モジュール実装部材が固定されている固定部材とを有し、モジュール実装部材は、板形状の冷却部と、冷却部に設けられている冷却フィンとを有し、冷却部と固定部材との間には、冷却冷媒が流れる流路が形成されており、冷却部は、冷却本体部と、冷却本体部を囲む周縁部とを有し、冷却本体部には、流路に面している冷却面と、冷却本体部の厚さ方向において冷却面とは反対側に設けられている実装面とが形成されており、半導体モジュールは、実装面に実装されており、冷却フィンは、冷却面に設けられており、周縁部は、固定部材に固定されており、冷却部の厚さ方向に見た場合に、冷却本体部の外形は、長方形となっており、冷却部の厚さ方向に見た場合に、冷却本体部の長手方向を第1方向とし、第1方向に直交する方向を第2方向とし、冷却部における第2方向の両端部のそれぞれに配置された周縁部の部分を長辺部とし、周縁部における長辺部のみが厚肉部となっており、冷却部の厚さ方向における厚肉部の寸法は、冷却部の厚さ方向における冷却本体部の寸法よりも大きくなっている。

Claims (4)

  1. 半導体モジュールと、
    前記半導体モジュールを冷却する冷却器と、
    を備え、
    前記冷却器は、前記半導体モジュールが実装されているモジュール実装部材と、前記モジュール実装部材が固定されている固定部材とを有し、
    前記モジュール実装部材は、板形状の冷却部と、前記冷却部に設けられている冷却フィンとを有し、
    前記冷却部と前記固定部材との間には、冷却冷媒が流れる流路が形成されており、
    前記冷却部は、冷却本体部と、前記冷却本体部を囲む周縁部とを有し、
    前記冷却本体部には、前記流路に面している冷却面と、前記冷却本体部の厚さ方向において前記冷却面とは反対側に設けられている実装面とが形成されており、
    前記半導体モジュールは、前記実装面に実装されており、
    前記冷却フィンは、前記冷却面に設けられており、
    前記周縁部は、前記固定部材に固定されており、
    前記周縁部の少なくとも一部は、厚肉部となっており、
    前記冷却部の厚さ方向における前記厚肉部の寸法は、前記冷却部の厚さ方向における前記冷却本体部の寸法よりも大きくなっている半導体装置。
  2. 前記周縁部は、接着または溶着によって前記固定部材に固定されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記冷却器は、前記周縁部と前記固定部材との間の隙間を塞ぐシール部材を有しており、
    前記シール部材の少なくとも一部は、前記厚肉部と前記固定部材との間に配置されている請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体モジュールは、接着剤またはロウ付けによって前記実装面に固定されている請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の半導体装置。
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