JP2023063932A - フィルムコンデンサ、インバータおよび電動車両 - Google Patents

フィルムコンデンサ、インバータおよび電動車両 Download PDF

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信裕 小林
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Abstract

Figure 2023063932000001
【課題】 信頼性に優れたフィルムコンデンサを提供する。
【解決手段】 フィルムコンデンサは、第1電極と第2電極とを有するフィルムコンデンサ素子、第1接続部と第1端子部とを有する第1バスバー、第2接続部と第2端子部とを有する第2バスバー、一面が開口した箱体、蓋体及び封止部材を含む。箱体は、開口端面に溝部を有し、蓋体は、箱体に対向する第1面、第1面とは反対側の第2面、第1貫通孔及び第2貫通孔を有し、第1面に突条部を有する。第1接続部は、第1貫通孔に挿通され、第1電極と第2面上の第1端子部とを接続し、第2接続部は、第2貫通孔に挿通され、第2電極と第2面上の第2端子部とを接続する。フィルムコンデンサ素子は、箱体内に懸架され、蓋体は、突条部が溝部に嵌合されて、箱体に固定される。封止部材は、溝部内及び第2面上に位置し、箱体と蓋体との間、第1貫通孔及び第2貫通孔を封止する。
【選択図】 図1

Description

本開示は、フィルムコンデンサ、インバータおよび電動車両に関する。
樹脂フィルムを誘電体として用いるフィルムコンデンサ素子を備えたフィルムコンデンサが知られている。フィルムコンデンサ素子は、例えば、樹脂フィルムの一方面にアルミニウム、亜鉛等からなる金属膜を蒸着してなる金属化フィルムで構成された本体部と、該本体部の両端面に配された一対の金属電極とを含んでいる。
近年、フィルムコンデンサの信頼性の向上が求められており、例えば特許文献1は、フィルムコンデンサの耐湿性を向上させるために、フィルムコンデンサ素子を樹脂から構成される外装部材で被覆したフィルムコンデンサを開示している。
特開2021-22608号公報
従来のフィルムコンデンサは、外装部材を構成する樹脂から水分が発生した場合に、誘電体フィルムに蒸着された金属膜が陽極酸化して、フィルムコンデンサの静電容量を減少させてしまうことがあり、耐湿性、耐久性等の信頼性の点で、改善の余地がある。
本開示のフィルムコンデンサは、第1電極および第2電極を有するフィルムコンデンサ素子と、
前記第1電極に接続される第1接続部、および外部接続用の第1端子部を有する第1バスバーと、
前記第2電極に接続される第2接続部、および外部接続用の第2端子部を有する第2バスバーと、
前記フィルムコンデンサ素子を収容する、一面が開口した箱体であって、開口を囲む端面に前記開口を囲む溝部を有している箱体と、
前記箱体の開口を塞ぐ蓋体であって、前記箱体に対向する第1面および前記第1面と反対側の第2面を有し、前記第1面から前記第2面にかけて貫通する第1貫通孔および第2貫通孔を有し、前記第1面に突条部を有している蓋体と、
前記箱体内を封止する封止部材と、を備え、
前記第1端子部および前記第2端子部は、前記蓋体の前記第2面上に位置し、
前記第1接続部は、前記第1貫通孔に挿通され、前記第1電極と前記第1端子部とを接続し、
前記第2接続部は、前記第2貫通孔に挿通され、前記第2電極と前記第2端子部とを接続し、
前記フィルムコンデンサ素子は、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーに接続された状態で、前記箱体内に懸架され、
前記蓋体は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に前記第1接続部および前記第2接続部がそれぞれ挿通され、かつ前記突条部が前記溝部に嵌合された状態で、前記箱体に固定され、
前記封止部材は、前記溝部の内部に位置し、前記箱体と前記蓋体との間を封止するとともに、前記第2面上に位置し、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を封止する。
本開示のインバータは、スイッチング素子を含むブリッジ回路と、前記ブリッジ回路に接続された容量部と、を備え、前記容量部は、上記のフィルムコンデンサを含む。
本開示の電動車両は、電源と、前記電源に接続されたインバータと、前記インバータに接続されたモータと、前記モータによって駆動される車輪と、を備え、前記インバータは、上記のインバータである。
本開示のフィルムコンデンサによれば、信頼性に優れたフィルムコンデンサを提供することができる。また、本開示のインバータおよび電動車両は、上記のフィルムコンデンサを備えることにより、信頼性に優れたものとなる。
本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサを示す分解斜視図である。 本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサを示す斜視図である。 本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサのフィルムコンデンサ素子の一例を示す図である。 図2の切断面線IV-IVで切断した断面図である。 図4のA部を拡大して示す拡大断面図である。 本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサの変形例の拡大断面図である。 本開示の実施形態に係るインバータの構成を示す図である。 本開示の実施形態に係る電動車両の構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示のフィルムコンデンサ、インバータおよび電動車両の実施形態について説明する。以下で参照する図面は、模式的なものであり、図面に示された寸法比率等は、必ずしも正確に図示されたものではない。
図1は、本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサを示す分解斜視図であり、図2は、本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサを示す斜視図であり、図3は、本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサのフィルムコンデンサ素子の一例を示す図であり、図4は、図2の切断面線IV-IVで切断した断面図であり、図5は、図4のA部を拡大して示す拡大断面図であり、図6は、本開示の実施形態に係るフィルムコンデンサの変形例の拡大断面図である。図1,2では、封止部材を省略して図示している。図6に示す拡大断面図は、図5に示す拡大断面図に対応する。
本実施形態のフィルムコンデンサ1は、フィルムコンデンサ素子2と、第1バスバー3と、第2バスバー4と、箱体5と、蓋体6と、封止部材7とを備える。
フィルムコンデンサ素子2は、本体部20と、第1電極21aと、第2電極21bとを含んで構成されている。本体部20は、第1端面20aおよび第2端面20bを有している。第1電極21aは、第1端面20a上に位置し、第2電極21bは、第2端面20b上に位置している。以下の説明において、第1電極21aおよび第2電極21bを、メタリコン電極21と総称することがある。
本体部20は、図3に示すように、金属化フィルム(第1金属化フィルムともいう)22aおよび金属化フィルム(第2金属化フィルムともいう)22bを重ねて巻回してなる巻回体であってもよい。第1金属化フィルム22aは、誘電体フィルム(第1誘電体フィルムともいう)23a、および第1誘電体フィルム23aの第1面23aaに配された金属膜(第1金属膜ともいう)24aを有している。第1金属膜24aは、本体部20の第1端面20a上に位置する第1電極21aと接続されている。第2金属化フィルム22bは、誘電体フィルム(第2誘電体フィルムともいう)23b、および第2誘電体フィルム23bの第1面23baに配された金属膜(第2金属膜ともいう)24bを有している。第2金属膜24bは、本体部20の第2端面20b上に位置する第2電極21bと接続されている。
図3では、理解を容易にするために、金属化フィルム22a,22bを引き出し、引き出した金属化フィルム22a,22bの厚さが手前に向かって厚くなるように描いている。また、図3では、金属化フィルム22a,22bの幅方向を第1方向(X方向)とし、長さ方向を第2方向(Y方向)とし、厚さ方向を第3方向(Z方向)として示している。金属化フィルム22a,22bは、Z方向に重ね合わされている。第1端面20aおよび第2端面20bは、本体部20のX方向における両端部に位置している。図3に示すフィルムコンデンサ素子2では、X方向は巻回の軸方向と一致している。
第1金属化フィルム22aと第2金属化フィルム22bとは、図3に示すように、X方向において僅かにずれた状態で、巻回されている。第1金属膜24aと第2金属膜24bとの間に電位差があると、第1金属膜24aと第2金属膜24bとが第1誘電体フィルム23aまたは第2誘電体フィルム23bを挟んで重なり合う有効領域に、静電容量が発生する。
本体部20は、図3に示した巻回体に限られず、第1金属化フィルム22aおよび第2金属化フィルム22bを交互に積層してなる積層体であってもよい。
誘電体フィルム23a,23bは、絶縁性の樹脂材料から構成される。誘電体フィルム23a,23bに用いられる樹脂材料は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアリレート(PAR)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリエーテルイミド(PEI)、シクロオレフィンポリマー等であってもよい。
金属膜24a,24bは、金属材料から構成される。金属膜24a,24bに用いられる金属材料は、例えばアルミニウム、亜鉛等であってもよく、アルミニウム、亜鉛等を主成分とする合金であってもよい。
メタリコン電極21は、金属材料から構成される。メタリコン電極21に用いられる金属材料は、例えば亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、錫(Sn)、錫-亜鉛(Sn-Zn)合金、銅(Cu)、真鍮(Cu-Zn合金)、ニッケル(Ni)等であってもよい。
第1バスバー3は、第1接続部31および第1端子部32を含んでいる。第1接続部31は、フィルムコンデンサ素子2の第1電極21aに接続されている。第1端子部32は、外部接続用の端子部である。第1端子部32は、図1,2に示すように、複数の端子32a,32bを有していてもよい。複数の端子32a,32bは、互いに異なる外部機器との接続のために用いられてもよい。
第2バスバー4は、第2接続部41および第2端子部42を含んでいる。第2接続部41は、フィルムコンデンサ素子2の第2電極21bに接続されている。第2端子部42は、外部接続用の端子部である。第2端子部42は、図1,2に示すように、複数の端子42a,42bを有していてもよい。複数の端子42a,42bは、互いに異なる外部機器との接続のために用いられてもよい。
第1バスバー3および第2バスバー4は、金属材料から構成される。第1バスバー3および第2バスバー4に用いられる金属材料は、例えば銅、アルミニウム等であってもよく、銅、アルミニウム等を主成分とする合金であってもよい。第1接続部31、第1端子部32、第2接続部41および第2端子部42は、例えば、所定形状に打ち抜き加工された1枚の金属板を、所定位置で折り曲げるまたは折り畳むことによって作製されていてもよい。
箱体5は、フィルムコンデンサ素子2を収容している。箱体5は、図1に示すように、一面が開口している。開口51を囲む端面5aには、溝部52が形成されている。溝部52は、箱体5の底面5bに直交する方向から見たときに、開口51の周囲を全周にわたって囲んでいる。溝部52は、開口51の周囲を全周にわたって囲んでいる。溝部52は、端面5aからの深さd(図5参照)が、例えば、1mm~5mm程度であってもよく、2mm~4mm程度であってもよく、3mm程度であってもよい。
箱体5は、例えば樹脂材料、金属材料等から構成される。箱体5に用いられる樹脂材料は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の熱可塑性樹脂であってもよく、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であってもよい。箱体5に用いられる金属材料は、例えば、ステンレススチールを含む鉄であってもよく、アルミニウム、マグネシウム、銅、チタン、アルミニウム合金、マグネシウム合金、銅合金、チタン合金等であってもよい。
図1は、一面が開口した直方体形状の箱体5を示しているが、箱体5は、例えば、一面(上面)が開口した角柱形状、円柱形状、楕円柱形状等の形状であってもよい。
溝部52は、図6に示すように、開口51を囲む溝部52aと、溝部52aの外方に位置し、溝部52aを囲む溝部52bとを含んでいてもよい。
蓋体6は、箱体5の開口を塞いでいる略板状の部材である。蓋体6は、箱体5に対向する第1面6a、および第1面6aとは反対側の第2面6bを有している。蓋体6は、第1面6aから第2面6bにかけて厚さ方向に貫通する第1貫通孔61および第2貫通孔62を有している。蓋体6は、図1,4,5に示すように、第1面6aに形成される突条部63を有している。突条部63は、箱体5の溝部52に嵌合する。突条部63は、箱体5の底面5bに直交する方向から見たときに、開口51の周囲を全周にわたって囲んでいてもよい。突条部63は、基端63aからの高さh(図5参照)が、例えば、1mm~5mm程度であってもよく、2mm~4mm程度であってもよく、3mm程度であってもよい。
蓋体6は、例えば樹脂材料、金属材料等から構成されていてもよい。蓋体6に用いられる樹脂材料は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の熱可塑性樹脂であってもよく、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であってもよい。蓋体6に用いられる金属材料は、例えば、ステンレススチールを含む鉄であってもよく、アルミニウム、マグネシウム、銅、チタン、アルミニウム合金、マグネシウム合金、銅合金、チタン合金等であってもよい。
第1バスバー3の第1端子部32は、第2面6b上に位置している。第1バスバー3の第1接続部31は、第1貫通孔61に挿通され、第1電極21aと第1端子部32とを接続している。
第2バスバー4の第2端子部42は、第2面6b上に位置している。第2バスバー4の第2接続部41は、第2貫通孔62に挿通され、第2電極21bと第2端子部42とを接続している。
フィルムコンデンサ素子2は、第1バスバー3および第2バスバー4に接続された状態で、箱体5内に懸架されている。フィルムコンデンサ素子2は、箱体5および蓋体6には非接触の状態で、箱体5内に固定されている。
封止部材7は、溝部52の内部に位置し、箱体5と蓋体6との間を封止している。また、封止部材7は、蓋体6の第2面6b上に位置し、第1貫通孔61および第2貫通孔62を封止している。封止部材7は、第2面6b上における、第1貫通孔61の開口を覆う領域および第2貫通孔62の開口を覆う領域のみに位置していてもよく、第2面6b上の略全域に位置していてもよい。封止部材7は、図4に示すように、蓋体6の第2面6bに形成された凹部内に充填されていてもよい。
封止部材7は、例えば樹脂材料等から構成される。封止部材7に用いられる樹脂材料は、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等であってもよい。
フィルムコンデンサ1では、フィルムコンデンサ素子2が、樹脂で封止されておらず、また、封止部材7が、箱体5と蓋体6との間、ならびに第1貫通孔61および第2貫通孔62を封止している。このため、樹脂から発生する水分または外部から侵入する水分によって金属膜24a,24bが陽極酸化され、フィルムコンデンサ素子2の静電容量が減少する虞を低減することができる。その結果、フィルムコンデンサ1の静電容量を長期間に亘って静電容量を維持することができる。また、フィルムコンデンサ1では、蓋体6は、突条部63が溝部52に嵌合し、溝部52に封止部材7が位置している状態で、箱体5に固定されている。このため、外部からの水分の侵入経路(封止部材7を介した経路)の経路長を長くすることができる。その結果、フィルムコンデンサ1の静電容量を長期間に亘って効果的に維持することができる。このように、本実施形態のフィルムコンデンサ1によれば、信頼性に優れたフィルムコンデンサを提供することが可能となる。
フィルムコンデンサ1では、フィルムコンデンサ素子2が、樹脂で封止されていない。このため、誘電体フィルム23a,23bの絶縁欠陥部で短絡が生じ、フィルムコンデンサ1の自己回復機能が発現した場合であっても、短絡のエネルギによって誘電体フィルム23a,23bおよび金属膜24a,24bから生じたガスをフィルムコンデンサ素子2の外部に逃がすことができる。その結果、短絡時のガス圧によってフィルムコンデンサ素子2が破損する虞を低減することができる。ひいては、信頼性により優れたフィルムコンデンサを提供することが可能となる。
フィルムコンデンサ1は、図1に示すように、複数のフィルムコンデンサ素子2を備えていてもよい。第1バスバー3は、複数の第1接続部31および1つの第1端子部32を有していてもよい。第2バスバー4は、複数の第2接続部41および1つの第2端子部42を有していてもよい。複数の第1接続部31は、複数のフィルムコンデンサ素子2の複数の第1電極21aと、第1端子部32とをそれぞれ接続していてもよい。複数の第2接続部41は、複数のフィルムコンデンサ素子2の複数の第2電極21bと、第2端子部42とをそれぞれ接続していてもよい。
箱体5内(すなわち、箱体5と蓋体6とによって規定される空間)には、乾燥空気または不活性ガスが充填されていてもよい。これにより、金属膜24a,24bの陽極酸化を効果的に抑制できるため、フィルムコンデンサ素子2の静電容量が減少する虞を効果的に低減することができる。その結果、信頼性により優れたフィルムコンデンサとすることができる。乾燥空気は、室温(例えば20℃)における相対湿度が、例えば、10%程度以下であってもよく、5%程度以下であってもよい。不活性ガスは、例えば窒素(N)、アルゴン(Ar)、ネオン(Ne)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、二酸化炭素(CO)等であってもよい。
封止部材7は、低透湿性の樹脂材料から構成されていてもよい。これにより、外部からの水分の侵入を効果的に抑制することができる。その結果、信頼性により優れたフィルムコンデンサとすることができる。封止部材7は、透湿性が、例えば、10g/m/day程度以下であってもよく、5g/m/day程度以下であってもよく、3g/m/day程度以下であってもよい。
蓋体6の第1面6aに形成された突条部63は、箱体5の底面5bに直交する方向から見たときに、開口51の周囲を全周にわたって囲んでいてもよい。これにより、開口51の周囲の全周に亘って、外部からの水分の侵入経路の経路長を長くすることができる。その結果、フィルムコンデンサ1の静電容量を長期間に亘って効果的に維持することができ、信頼性により優れたフィルムコンデンサとすることができる。
図6に示すように、溝部52が複数の溝部52a,52bを含む場合、突条部63は、開口51を囲む突条部63bと、突条部63bの外方に位置し、突条部63bを囲む突条部63cとを含んでいてもよい。突条部63bは溝部52aに嵌合し、突条部63cは溝部52bに嵌合してもよい。これにより、開口51の周囲の全周に亘って、外部からの水分の侵入経路の経路長をより長くすることができる。その結果、フィルムコンデンサ1の静電容量を長期間に亘ってより効果的に維持することができ、信頼性により優れたフィルムコンデンサとすることができる。
フィルムコンデンサ1は、箱体5の底面5bに直交する方向から見たときに、第1バスバー3の第1端子部32と第2バスバー4の第2端子部42とが重なっていてもよい。第1端子部32と第2端子部42とを重ねて配置することで、第1バスバー3と第2バスバー4との間に相互インダクタンスが発生し等価直列インダクタンスを低減することができる。これにより、フィルムコンデンサ1を電力変換部品に用いる場合、スイッチング電圧のオーバーシュートを低減させることが可能となる。なお、第1端子部32と第2端子部42とを重ねる場合、第1端子部32と第2端子部42との間には、図1,4に示すように、絶縁部材8が位置していてもよい。これにより、第1端子部32と第2端子部42との短絡を抑制することができる。第2接続部41は、例えば図1,2に示すように、第1端子部32および絶縁部材8に形成された孔を介して上方に引き出され、第2端子部42に接続されていてもよい。絶縁部材8は、例えば樹脂材料、絶縁紙等から構成される。絶縁部材8に用いられる樹脂材料は、例えばポリエチレンテフタレート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等であってもよい。絶縁部材8に用いられる絶縁紙は、例えばノーメックス(登録商標)紙等であってもよい。
次に、本開示の実施形態に係るインバータについて説明する。図7は、本開示の実施形態に係るインバータの構成を示す図である。図7は、モータを駆動するための三相交流を作り出すインバータの一例を示している。
本実施形態のインバータ100は、ブリッジ回路131と、容量部133とを備える。ブリッジ回路131は、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor;IGBT)等のスイッチング素子を含んで構成されていてもよい。容量部133は、電圧を安定化させるために、ブリッジ回路131の入力端子間に配置される。容量部133は、フィルムコンデンサ1を含んで構成される。
インバータ100は、図7に示すように、直流電源の電圧を昇圧する昇圧回路135に接続される。ブリッジ回路131は、駆動源となるモータジェネレータMに接続される。インバータ100は、容量部133が、長期間に亘り静電容量を維持できるフィルムコンデンサ1を含んで構成されているため、インバータ100に入力される電圧および電流を長期間に亘り平滑化することができる。
次に、本開示の実施形態に係る電動車両について説明する。図8は、本開示の実施形態に係る電動車両の構成を示す図である。図8は、電動車両の一例として、ハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle;HEV)を示している。
本実施形態の電動車両200は、駆動用モータ241、エンジン243、トランスミッション245、インバータ100、電源(電池)249、前輪251aおよび後輪251bを備える。
電動車両200は、駆動源として、駆動用モータ241およびエンジン243を備えている。駆動源の出力は、トランスミッション245を介して、左右一対の前輪251aに伝達される。電源249は、インバータ100を介して、駆動用モータ241に接続されている。
電動車両200には、電動車両200全体の統括的な制御を行う車両ECU253が設けられている。車両ECU253には、電動車両200からの駆動信号が入力される。電動車両200からの駆動信号とは、運転者等が、イグニッションキー255、アクセルペダル、ブレーキ等を操作することによって発生する信号である。車両ECU253は、電動車両200からの駆動信号に基づいて、指示信号をエンジンECU257、電源249、負荷としてのインバータ100等に出力する。エンジンECU257は、指示信号に応じて、エンジン243の回転数を制御し、電動車両200を駆動する。
電動車両200は、フィルムコンデンサ1を容量部133として適用したインバータ100を備えることから、インバータ100等で発生するスイッチングノイズを長期間に亘り低減することができる。
インバータ100は、ハイブリッド自動車に限られず、電気自動車(Electric Vehicle;EV)、電動自転車、発電機、太陽電池等における電力変換部品に適用することができる。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
1 フィルムコンデンサ
2 フィルムコンデンサ素子
3 第1バスバー
4 第2バスバー
5 箱体
5a 端面
5b 底面
6 蓋体
6a 第1面
6b 第2面
7 封止部材
20 本体部
20a 第1端面
20b 第2端面
21 メタリコン電極
21a 第1電極
21b 第2電極
22a 金属化フィルム(第1金属化フィルム)
22b 金属化フィルム(第2金属化フィルム)
23a 誘電体フィルム(第1誘電体フィルム)
23aa 第1面
23b 誘電体フィルム(第2誘電体フィルム)
23ba 第1面
24a 金属膜(第1金属膜)
24b 金属膜(第2金属膜)
31 第1接続部
32 第1端子部
32a,32b 端子
35 昇圧回路
41 第2接続部
42 第2端子部
42a 端子
51 開口
52,52a,52b 溝部
61 第1貫通孔
62 第2貫通孔
63,63b,63c 突条部
63a 基端
100 インバータ
131 ブリッジ回路
133 容量部
200 電動車両
241 駆動用モータ
243 エンジン
245 トランスミッション
249 電源
251a 前輪
251b 後輪
253 車両ECU
255 イグニッションキー
257 エンジンECU
M モータジェネレータ

Claims (7)

  1. 第1電極および第2電極を有するフィルムコンデンサ素子と、
    前記第1電極に接続される第1接続部、および外部接続用の第1端子部を有する第1バスバーと、
    前記第2電極に接続される第2接続部、および外部接続用の第2端子部を有する第2バスバーと、
    前記フィルムコンデンサ素子を収容する、一面が開口した箱体であって、開口を囲む端面に前記開口を囲む溝部を有している箱体と、
    前記箱体の開口を塞ぐ蓋体であって、前記箱体に対向する第1面および前記第1面と反対側の第2面を有し、前記第1面から前記第2面にかけて貫通する第1貫通孔および第2貫通孔を有し、前記第1面に突条部を有している蓋体と、
    前記箱体内を封止する封止部材と、を備え、
    前記第1端子部および前記第2端子部は、前記蓋体の前記第2面上に位置し、
    前記第1接続部は、前記第1貫通孔に挿通され、前記第1電極と前記第1端子部とを接続し、
    前記第2接続部は、前記第2貫通孔に挿通され、前記第2電極と前記第2端子部とを接続し、
    前記フィルムコンデンサ素子は、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーに接続された状態で、前記箱体内に懸架され、
    前記蓋体は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に前記第1接続部および前記第2接続部がそれぞれ挿通され、かつ前記突条部が前記溝部に嵌合された状態で、前記箱体に固定され、
    前記封止部材は、前記溝部の内部に位置し、前記箱体と前記蓋体との間を封止するとともに、前記第2面上に位置し、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を封止する、フィルムコンデンサ。
  2. 前記箱体内に、乾燥空気または不活性ガスが充填されている、請求項1に記載のフィルムコンデンサ。
  3. 前記封止部材は、低透湿性の樹脂からなる、請求項1または2に記載のフィルムコンデンサ。
  4. 前記突条部は、平面視において、前記箱体の開口を囲んでいる、請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルムコンデンサ。
  5. 前記突条部は、基端からの高さが3mm以上であり、
    前記溝部は、前記端面からの深さが、前記突条部の高さより大きい、請求項1~4のいずれか1項に記載のフィルムコンデンサ。
  6. スイッチング素子を含むブリッジ回路と、前記ブリッジ回路に接続された容量部と、を備え、
    前記容量部は、請求項1~5のいずれか1項に記載のフィルムコンデンサを含む、インバータ。
  7. 電源と、前記電源に接続されたインバータと、前記インバータに接続されたモータと、前記モータによって駆動される車輪と、を備え、
    前記インバータは、請求項6に記載のインバータである、電動車両。
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