JP2020107463A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー密度の向上を図ることができる蓄電装置を提供する。【解決手段】蓄電装置10は、蓄電素子100と、蓄電素子100の第一方向側に配置される側方部材と、蓄電素子100と側方部材との間に配置される中間スペーサ200と、蓄電素子100と側方部材との間であって、第一方向から見て中間スペーサ200と重ならない位置に配置される接着層510と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電素子とスペーサとを備える蓄電装置に関する。
従来、蓄電素子とスペーサとを備える蓄電装置が広く知られている。例えば、特許文献1には、電池セル(蓄電素子)とスペーサとを備え、接着剤からなる接着部で電池セルにスペーサを接着した構成の電池モジュール(蓄電装置)が開示されている。
特開2017−139099号公報
蓄電装置においては、エネルギー密度の向上のために、蓄電装置内に占める蓄電素子の割合を大きくすることが望まれている。しかしながら、上記従来のような蓄電装置では、蓄電素子にスペーサを接着剤で接着する構成であるため、スペーサと接着剤との厚み分、蓄電装置内に占める蓄電素子の割合が小さくなる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、エネルギー密度の向上を図ることができる蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、蓄電素子と、前記蓄電素子の第一方向側に配置される側方部材と、前記蓄電素子と前記側方部材との間に配置されるスペーサと、前記蓄電素子と前記側方部材との間であって、前記第一方向から見て前記スペーサと重ならない位置に配置される第一接着層と、を備える。
これによれば、蓄電装置は、蓄電素子と側方部材との間に、スペーサと第一接着層とを備えており、第一接着層は、スペーサと重ならない位置に配置されている。このように、蓄電素子と側方部材との間において、第一接着層をスペーサとは異なる位置に配置して、スペーサとは異なる位置で蓄電素子と側方部材とを接着する。つまり、スペーサが有する蓄電素子を押圧する機能と、第一接着層が有する蓄電素子と側方部材とを固定する機能とを、蓄電素子と側方部材との間の異なる位置で分けて行う。これにより、蓄電素子と側方部材との間隔を小さくすることができるため、蓄電装置内に占める蓄電素子の割合を大きくすることができ、エネルギー密度の向上を図ることができる。
また、前記スペーサは、前記第一方向から見て、前記蓄電素子の中央位置に配置されることにしてもよい。
これによれば、スペーサは、蓄電素子の中央位置に配置されている。つまり、蓄電素子は中央位置が高温になる傾向にあるため、スペーサを蓄電素子の中央位置に配置して、第一接着層を蓄電素子の中央位置に配置しないようにする。これにより、蓄電素子からの熱で第一接着層が溶けて蓄電素子と側方部材とがずれる等の不具合が生じるのを抑制しつつ、エネルギー密度の向上を図ることができる。
また、前記第一接着層は、前記第一方向と交差する第二方向において、前記スペーサを挟む位置に配置されることにしてもよい。
これによれば、第一接着層は、スペーサを挟む位置に配置されている。このように、スペーサを挟む位置に第一接着層を配置することで、スペーサの両側において、蓄電素子と側方部材とを接着することができる。これにより、蓄電素子と側方部材とをバランスよく強固に固定しつつ、エネルギー密度の向上を図ることができる。
また、前記第一接着層は、前記第一方向から見て、前記スペーサの周囲を囲う位置に配置されることにしてもよい。
これによれば、第一接着層は、スペーサの周囲を囲う位置に配置されている。このように、スペーサの周囲を囲うように第一接着層を配置することで、スペーサの周囲において、蓄電素子と側方部材とを接着することができる。これにより、蓄電素子と側方部材とをさらにバランスよく強固に固定しつつ、エネルギー密度の向上を図ることができる。
また、さらに、前記蓄電素子及び前記側方部材の少なくとも一方と前記スペーサとの間に配置される第二接着層を備えることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子及び側方部材の少なくとも一方とスペーサとの間に、第二接着層が配置されている。これにより、蓄電素子と側方部材との間にスペーサを配置する際に、第二接着層によって、蓄電素子と側方部材との間でスペーサを仮固定することができる。ここで、蓄電素子と側方部材との固定は第一接着層で行っているため、第二接着層は、スペーサを仮固定しておくだけの薄いものでよい。このため、蓄電素子及び側方部材の少なくとも一方とスペーサとの間に第二接着層が配置されても、蓄電素子と側方部材との間隔が大きくなるのを抑制することができる。これにより、蓄電装置内に占める蓄電素子の割合が小さくなるのを抑制することができるため、エネルギー密度の向上を図ることができる。
なお、本発明は、このような蓄電装置として実現することができるだけでなく、蓄電装置におけるスペーサ及び接着層(第一接着層、第二接着層)の配置方法等の蓄電装置の製造方法としても実現することができる。
本発明における蓄電装置によれば、エネルギー密度の向上を図ることができる。
実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電装置を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る中間スペーサ及び接着層の配置位置を示す斜視図である。 実施の形態に係る中間スペーサ及び接着層の配置位置を示す平面図である。 実施の形態の変形例1に係る中間スペーサ及び接着層の配置位置を示す平面図である。 実施の形態の変形例2に係る中間スペーサ及び接着層の配置位置を示す平面図である。 実施の形態の変形例3に係る中間スペーサ及び接着層の配置位置を示す平面図である。 実施の形態の変形例3に係る中間スペーサ及び接着層の配置位置を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電装置について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、蓄電素子の並び方向、スペーサ(中間スペーサ、エンドスペーサ)の並び方向、エンド部材(エンドプレート)の並び方向、蓄電素子とスペーサとエンド部材との並び方向、1つの蓄電素子の容器における一対の長側面の対向方向、または、蓄電素子、スペーサ若しくはエンド部材の厚み方向をX軸方向と定義する。蓄電素子の容器本体と蓋との並び方向、または、蓄電素子とバスバーとの並び方向をY軸方向と定義する。1つの蓄電素子における一対の電極端子の並び方向、1つの蓄電素子の容器における一対の短側面の対向方向、サイド部材(サイドプレート)の並び方向、絶縁プレートの並び方向、サイド部材と絶縁プレートとの並び方向、または、上下方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。さらに、以下では、X軸方向を第一方向とも呼び、第一方向と交差する方向(例えばY軸方向またはZ軸方向)を第二方向とも呼ぶこととする。
(実施の形態)
[1 蓄電装置10の全般的な説明]
まず、蓄電装置10の構成について、説明する。図1は、本実施の形態に係る蓄電装置10の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る蓄電装置10を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
蓄電装置10は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置であり、本実施の形態では、略直方体形状を有している。例えば、蓄電装置10は、電力貯蔵用途や電源用途などに使用される電池モジュール(組電池)である。具体的には、蓄電装置10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)若しくはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電車、モノレール若しくはリニアモーターカー等の電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用若しくはエンジン始動用、または、家庭用若しくは発電機用に使用される定置用のバッテリ等として用いられる。
図1及び図2に示すように、蓄電装置10は、複数(本実施の形態では16個)の蓄電素子100と、複数(本実施の形態では15個)の中間スペーサ200と、一対のエンドスペーサ300と、一対のエンド部材400と、一対の絶縁プレート600と、一対のサイド部材700と、バスバー800と、を備えている。また、隣り合う蓄電素子100同士の間には接着層510が配置され、蓄電素子100とエンドスペーサ300との間には接着層520が配置され、蓄電素子100と絶縁プレート600との間には接着層530が配置されている。また、エンドスペーサ300には、蓄電装置10の端子である一対の外部端子910(正極外部端子及び負極外部端子)が配置されている。なお、蓄電装置10は、バスバー800を保持するバスバーフレーム、蓄電素子100の電圧計測用の配線、温度計測用の配線、サーミスタ、蓄電素子100の充電状態や放電状態を監視するための回路基板やリレー等の電気機器等も備えていてもよい。
蓄電素子100は、電気を充電し、また電気を放電することができる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子100は、扁平な直方体形状(角形)の形状を有しており、長側面がX軸方向に向き、かつ、電極端子がY軸プラス方向に向くように横倒しされた状態で、X軸方向に並べられて配置されている。また、蓄電素子100は、中間スペーサ200またはエンドスペーサ300に隣接して配置されている。つまり、複数の蓄電素子100のそれぞれは、複数の中間スペーサ200及び一対のエンドスペーサ300のそれぞれと交互に配置され、X軸方向に並べられている。本実施の形態では、16個の蓄電素子100のうちの隣り合う蓄電素子100同士の間に15個の中間スペーサ200がそれぞれ配置され、16個の蓄電素子100のうちの端部の蓄電素子100を挟む位置に一対のエンドスペーサ300が配置されている。この蓄電素子100の構成の詳細な説明については、後述する。
なお、蓄電素子100の個数は、特に限定されず、16個以外の複数個であってもよいし、1個であってもよい。また、蓄電素子100の形状は、特に限定されず、直方体形状以外の多角柱形状、円柱形状、楕円柱形状、長円形柱形状等、どのような形状であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。また、蓄電素子100は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子100は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。さらに、蓄電素子100は、固体電解質を用いた電池であってもよい。
中間スペーサ200及びエンドスペーサ300は、蓄電素子100の側方(X軸プラス方向またはX軸マイナス方向)に配置されて、蓄電素子100と他の部材とを絶縁するとともに、蓄電素子100が膨れるのを抑制するスペーサである。中間スペーサ200及びエンドスペーサ300は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ABS樹脂、及びそれらの複合材料等の絶縁性の樹脂材料等で形成されている。なお、中間スペーサ200及びエンドスペーサ300は、絶縁性を有するものであれば樹脂以外の材料で形成されていてもよく、例えば、セラミック、または、マイカ片を集積し結合することで構成されるダンマ材によって形成されたマイカ板等で形成されていてもよい。また、複数の中間スペーサ200及び一対のエンドスペーサ300の全てが同じ材質の材料で形成されていなくてもよい。
中間スペーサ200は、隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置された矩形状かつ平板状のスペーサである。中間スペーサ200は、接着層510によって当該2つの蓄電素子100が接着されることで、当該2つの蓄電素子100に挟まれて、当該2つの蓄電素子100に対して固定されている。なお、本実施の形態では、16個の蓄電素子100に対応して15個の中間スペーサ200が配置されているが、蓄電素子100の個数が16個以外の場合には、中間スペーサ200の個数も蓄電素子100の個数に応じて変更される。中間スペーサ200及び接着層510の配置位置の詳細な説明については、後述する。
エンドスペーサ300は、端部の蓄電素子100とエンド部材400との間に配置された矩形状かつ板状のスペーサである。エンドスペーサ300の蓄電素子100側には接着層520が配置されており、接着層520によって、エンドスペーサ300と蓄電素子100とが接着されている。
エンド部材400及びサイド部材700は、複数の蓄電素子100の並び方向(X軸方向)において、蓄電素子100を外方から圧迫する部材である。つまり、エンド部材400及びサイド部材700は、複数の蓄電素子100を当該並び方向の両側から挟み込むことで、複数の蓄電素子100に含まれるそれぞれの蓄電素子100を当該並び方向の両側から圧迫する。
具体的には、エンド部材400は、複数の蓄電素子100のX軸方向両側に配置され、複数の蓄電素子100を、当該複数の蓄電素子100の並び方向(X軸方向)の両側から挟み込んで保持する板状のエンドプレート(挟持部材ともいう)である。エンド部材400は、強度確保の観点等から、例えば、ステンレス鋼、鉄、メッキ鋼板、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属製(導電性)の材料で形成されている。なお、エンド部材400の材質は特に限定されず、例えば強度の高い絶縁性の材料で形成されていてもよいし、絶縁処理が施されていたりしていてもよい。また、エンド部材400は、板状のエンドプレートではなく、ブロック状のエンドブロック等であることにしてもよい。
サイド部材700は、両端がエンド部材400に取り付けられて、複数の蓄電素子100を拘束する長尺状かつ板状のサイドプレート(拘束部材、拘束バーともいう)である。つまり、サイド部材700は、複数の蓄電素子100、複数の中間スペーサ200及び一対のエンドスペーサ300を跨ぐようにX軸方向に延設されて配置され、当該複数の蓄電素子100等に対してこれらの並び方向(X軸方向)における拘束力を付与する。本実施の形態では、複数の蓄電素子100のZ軸方向両側方において、蓄電素子100とで絶縁プレート600を挟む位置に、2つのサイド部材700が配置されている。そして、当該2つのサイド部材700のそれぞれが、X軸方向両端部において、2つのエンド部材400のZ軸方向端部に取り付けられている。これにより、2つのサイド部材700は、当該複数の蓄電素子100等を、X軸方向の両側及びZ軸方向の両側から挟み込んで拘束する。
また、サイド部材700は、Y軸方向に並ぶ複数のボルト等の固定部材701によって、エンド部材400に対して固定されている。なお、サイド部材700のエンド部材400への取り付けは、ボルト等による固定には限定されず、溶接、接着、リベット止めまたはかしめ等で固定(接合)されていてもよい。また、サイド部材700は、どのような材質の材料で形成されていてもよいが、例えば、強度確保の観点等から、エンド部材400と同様の材質の材料で形成されている。また、サイド部材700は、板状のサイドプレートではなく、ブロック状または棒状の部材等であることにしてもよい。
絶縁プレート600は、複数の蓄電素子100のZ軸方向両側に配置され、かつ、X軸方向に延設される長尺状かつ平板状の絶縁部材(インシュレータ)である。つまり、絶縁プレート600は、複数の蓄電素子100、複数の中間スペーサ200及び一対のエンドスペーサ300を跨ぐように、当該複数の蓄電素子100等とサイド部材700との間に配置され、蓄電素子100とサイド部材700とを絶縁する。ここで、蓄電素子100と絶縁プレート600との間には接着層530が配置されており、接着層530によって、蓄電素子100と絶縁プレート600とが接着されている。なお、絶縁プレート600は、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもよいが、例えば、中間スペーサ200及びエンドスペーサ300と同様の材質の材料で形成されている。なお、2つの絶縁プレート600が異なる材質の材料で形成されていてもよい。
バスバー800は、複数の蓄電素子100上に配置され、複数の蓄電素子100の電極端子同士を電気的に接続する導電性の板状部材である。本実施の形態では、バスバー800は、隣り合う蓄電素子100の正極端子と負極端子とを順に接続することで、複数の蓄電素子100を直列に接続している。また、端部に配置されるバスバー800には、正極側及び負極側の外部端子910が接続されている。バスバー800は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属製の導電部材で形成されている。なお、蓄電素子100の接続形態は特に限定されず、いずれかの蓄電素子100が並列接続されていることにしてもよい。
[2 蓄電素子100の詳細な説明]
次に、蓄電素子100の構成について、詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る蓄電素子100の構成を示す斜視図である。具体的には、図3は、図2における蓄電素子100から中間スペーサ200や接着層510、520、530が取り外された状態を拡大して示す斜視図である。なお、図2における16個の蓄電素子100は、全て同様の構成を有しているため、以下では、1個の蓄電素子100について説明する。
図3に示すように、蓄電素子100は、容器110と、一対の電極端子120(正極端子及び負極端子)と、一対のガスケット130(正極側及び負極側のガスケット)と、を備えている。また、容器110の内方には、電極体、一対の集電体(正極集電体及び負極集電体)、及び、電解液(非水電解質)等が収容されているが、これらの図示は省略する。なお、当該電解液としては、蓄電素子100の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、容器110(後述の蓋体112)と集電体との間にもガスケットが配置され、集電体の側方等にはスペーサが配置されているが、これらの図示も省略する。
容器110は、開口が形成された容器本体111と、容器本体111の当該開口を閉塞する蓋体112と、容器本体111の外面を覆う絶縁シート113と、を有する直方体形状(角形)の容器である。容器本体111は、容器110の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Y軸プラス方向側に開口が形成されている。蓋体112は、容器110の蓋部を構成する矩形状の板状部材であり、容器本体111のY軸プラス方向側にZ軸方向に延設されて配置されている。蓋体112には、容器110内方の圧力が上昇した場合に当該圧力を開放するガス排出弁112a、及び、容器110内方に電解液を注液するための注液部(図示せず)等が設けられている。なお、容器本体111及び蓋体112の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
絶縁シート113は、容器本体111の外面に配置され、容器本体111の外面を覆う絶縁性のシート状部材である。絶縁シート113の材質は、蓄電素子100に必要な絶縁性を確保できるものであれば特に限定されないが、例えば、PC、PP、PE、PPS、PET、PBTまたはABS樹脂等の絶縁性の樹脂、エポキシ樹脂、カプトン、テフロン(登録商標)、シリコン、ポリイソプレン、及びポリ塩化ビニルなどを例示することができる。
このように、容器本体111の内方に電極体等が収容され、容器本体111と蓋体112とが溶接等によって接合されて内部が密封され、容器本体111の外面に絶縁シート113が配置されて、容器110が形成されている。これにより、容器110は、X軸方向両側の側面に一対の長側面部110aを有し、Z軸方向両側の側面に一対の短側面部110bを有し、Y軸マイナス方向側に底面部110cを有する構成となっている。長側面部110aは、容器110の長側面を形成する矩形状の平面部であり、短側面部110bは、容器110の短側面を形成する矩形状の平面部であり、底面部110cは、容器110の底面を形成する矩形状の平面部である。なお、本実施の形態では、絶縁シート113は、一対の長側面部110a、一対の短側面部110b及び底面部110cの全てに配置されているが、底面部110cには配置されていない等、いずれかの面部に配置されていない構成でもよい。
電極端子120は、蓋体112に配置される蓄電素子100の端子(正極端子及び負極端子)であり、集電体を介して、電極体の正極板及び負極板に電気的に接続されている。つまり、電極端子120は、電極体に蓄えられている電気を蓄電素子100の外部空間に導出し、また、電極体に電気を蓄えるために蓄電素子100の内部空間に電気を導入するための金属製の部材である。なお、電極端子120は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などで形成されている。ガスケット130は、電極端子120の周囲、かつ、電極端子120と蓋体112との間に配置され、電極端子120と蓋体112との間の絶縁性及び気密性を確保するための部材である。ガスケット130は、例えば、PP、PE、PPS、PET、PEEK、PFA、PTFE、PBT、PES、ABS樹脂などの絶縁性の材料で形成されている。
電極体は、正極板と負極板とセパレータとが積層されて形成された蓄電要素(発電要素)である。ここで、電極体が有する正極板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属からなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成されたものである。また、負極板は、銅または銅合金などの金属からなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。また、正極活物質層に用いられる正極活物質、負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能なものであれば、適宜公知の材料を使用できる。また、集電体は、電極端子120と電極体とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材(正極集電体及び負極集電体)である。なお、正極集電体は、正極板の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成され、負極集電体は、負極板の負極基材層と同様、銅または銅合金などで形成されている。
[3 中間スペーサ200及び接着層510〜530の配置位置の説明]
次に、中間スペーサ200及び接着層510〜530の配置位置について、詳細に説明する。図4は、本実施の形態に係る中間スペーサ200及び接着層510〜530の配置位置を示す斜視図である。具体的には、図4は、図2に示されたX軸プラス方向側の端部に配置される2つの蓄電素子100と、当該2つの蓄電素子100の間に配置される中間スペーサ200と、当該2つの蓄電素子100の周囲に配置される接着層510〜530と、を分解して示す分解斜視図である。図5は、本実施の形態に係る中間スペーサ200及び接着層510の配置位置を示す平面図である。具体的には、図5は、蓄電素子100に中間スペーサ200及び接着層510が配置された場合の、中間スペーサ200及び接着層510の配置位置を示す正面図である。
図4に示すように、中間スペーサ200は、X軸方向において隣り合う2つの蓄電素子100(図4では蓄電素子100A及び蓄電素子100B)の間に配置されている。ここで、例えば蓄電素子100Aは、蓄電素子100BのX軸方向側(第一方向側)に配置される側方部材の一例である。また、図5に示すように、中間スペーサ200は、X軸方向(第一方向)から見て、蓄電素子100の中央位置に配置されている。本実施の形態では、中間スペーサ200は、蓄電素子100の容器110の長側面部110aの長手方向であるY軸方向の中央部において、長側面部110aの短手方向であるZ軸方向の一端部から他端部に亘って配置されている。
また、蓄電素子100Aと蓄電素子100Bとの間において、中間スペーサ200のY軸方向両側には、2つの接着層510が配置されている。つまり、接着層510は、蓄電素子100Aと蓄電素子100Bとの間であって、X軸方向(第一方向)から見て中間スペーサ200と重ならない位置に配置されている。また、接着層510は、第一方向と交差するY軸方向(第二方向)において、中間スペーサ200を挟む位置に配置されている。接着層510は、第一接着層の一例である。
本実施の形態では、接着層510は、蓄電素子100の容器110の長側面部110aの長手方向であるY軸方向の端部において、長側面部110aの短手方向であるZ軸方向の一端部から他端部に亘って配置された矩形状の両面テープである。接着層510は、蓄電素子100Aと蓄電素子100Bとを接着可能とするために、蓄電素子100Aと蓄電素子100Bとを接着する前の状態では、中間スペーサ200よりもX軸方向の厚みが厚く形成されている。
これにより、接着層510によって、中間スペーサ200のX軸方向両側の蓄電素子100A及び蓄電素子100Bが接着されて、中間スペーサ200が、蓄電素子100A及び蓄電素子100Bに挟まれ、蓄電素子100A及び蓄電素子100Bに対して固定される。なお、蓄電素子100A及び蓄電素子100Bは、図2におけるX軸プラス方向側の端部に配置された2つの蓄電素子100であるが、図2における他の2つの蓄電素子100の間にも、上記と同様の構成の中間スペーサ200及び接着層510が配置されている。
また、蓄電素子100AのX軸プラス方向側には、接着層520が配置されている。本実施の形態では、接着層520は、蓄電素子100Aの容器110のX軸プラス方向側の長側面部110aのほぼ全面を覆うように配置された矩形状の両面テープである。これにより、接着層520によって、蓄電素子100A及びエンドスペーサ300が接着されて固定される。
また、蓄電素子100のZ軸プラス方向側及びZ軸マイナス方向側には、接着層530が配置されている。本実施の形態では、接着層530は、蓄電素子100の容器110の短側面部110bのほぼ全面を覆うように配置された矩形状の両面テープである。これにより、接着層530によって、蓄電素子100及び絶縁プレート600が接着されて固定される。
なお、接着層510、520及び530の形状は、特に限定されず、矩形状以外の多角形状、円形状、長円形状、楕円形状等、どのような形状であってもよい。また、接着層510、520及び530は、1つの連続した接着層ではなく、複数の接着層によって構成されていてもよい。さらに、接着層510、520及び530は、両面テープには限定されず、接着剤等の接着層でもよく、溶着によって接合した際の溶着部分、溶接によって接合した際の溶接部分、または、その他の接合部分であってもよい。
[4 効果の説明]
以上のように、本実施の形態に係る蓄電装置10によれば、蓄電素子100と側方部材(他の蓄電素子100)との間に、中間スペーサ200と接着層510とを備えており、接着層510は、中間スペーサ200と重ならない位置に配置されている。このように、蓄電素子100と当該側方部材との間において、接着層510を中間スペーサ200とは異なる位置に配置して、中間スペーサ200とは異なる位置で蓄電素子100と当該側方部材とを接着する。つまり、中間スペーサ200が有する蓄電素子100を押圧する機能と、接着層510が有する蓄電素子100と当該側方部材とを固定する機能とを、蓄電素子100と当該側方部材との間の異なる位置で分けて行う。これにより、蓄電素子100と当該側方部材との間隔を小さくすることができるため、蓄電装置10内に占める蓄電素子100の割合を大きくすることができ、エネルギー密度の向上を図ることができる。
また、中間スペーサ200は、蓄電素子100の中央位置に配置されている。つまり、蓄電素子100は中央位置が高温になる傾向にあるため、中間スペーサ200を蓄電素子100の中央位置に配置して、接着層510を蓄電素子100の中央位置に配置しないようにする。これにより、蓄電素子100からの熱で接着層510が溶けて蓄電素子100と当該側方部材とがずれる等の不具合が生じるのを抑制しつつ、エネルギー密度の向上を図ることができる。
また、接着層510は、Y軸方向において、中間スペーサ200を挟む位置に配置されている。このように、中間スペーサ200を挟む位置に接着層510を配置することで、中間スペーサ200の両側において、蓄電素子100と当該側方部材とを接着することができる。これにより、蓄電素子100と当該側方部材とをバランスよく強固に固定しつつ、エネルギー密度の向上を図ることができる。特に、接着層510を、蓄電素子100の長手方向であるY軸方向において中間スペーサ200を挟む位置に配置することで、蓄電素子100と当該側方部材とをよりバランスよく強固に固定することができる。
また、通常、中間スペーサ200は、接着層510よりも断熱性が高いため、接着層510が中間スペーサ200の両側に配置されていると、隣り合う蓄電素子100間における接着層510を介した熱伝導のバランスがよくなる。このため、蓄電素子100の内部における温度分布のばらつきを緩和することができる。逆に、接着層510が中間スペーサ200の片側にしか配置されていない場合には、中間スペーサ200の接着層510が配置されていない側は、外方に向かって空気層が開放されていることになり、積極的に冷却されやすい。このため、中間スペーサ200が配置されている領域と、接着層510が配置されている領域と、接着層510が配置されていない領域とで、温度分布にばらつきが生じやすく、蓄電素子100の充放電性能や寿命性能に悪影響を及ぼすおそれがある。
[5 変形例の説明]
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図6は、本実施の形態の変形例1に係る中間スペーサ200及び接着層510、540の配置位置を示す平面図である。具体的には、図6は、図5に対応する図である。
図6に示すように、本変形例では、上記実施の形態の構成に加えて、接着層540が配置されている。接着層540は、第二接着層の一例である。その他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
接着層540は、中間スペーサ200を挟む蓄電素子100及び側方部材(他の蓄電素子100)の少なくとも一方と、中間スペーサ200との間に配置されて、蓄電素子100及び側方部材の間で中間スペーサ200を仮固定する接着層である。つまり、接着層540は、中間スペーサ200のX軸方向両側に配置されていることにしてもよいし、X軸プラス方向側及びX軸マイナス方向側のいずれか一方に配置されていることにしてもよい。接着層540は、接着層510等と同様に、両面テープや接着剤等によって構成されているが、接着層540として、厚さが0.2mm以下の薄い両面テープやシアノアクリレート系のような液状接着剤が用いられるのが好ましい。なお、接着層540は、中間スペーサ200の中央位置に配置されていてもよいし、中間スペーサ200の端部に配置されていてもよい。また、接着層540は、接着層510等と同様に、その形状は特に限定されず、また、1つの連続した接着層ではなく、複数の接着層によって構成されていてもよい。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、蓄電素子100及び側方部材(他の蓄電素子100)の少なくとも一方と中間スペーサ200との間に、接着層540が配置されている。これにより、蓄電素子100と当該側方部材との間に中間スペーサ200を配置する際に、接着層540によって、蓄電素子100と当該側方部材との間で中間スペーサ200を仮固定することができる。ここで、蓄電素子100と当該側方部材との固定は接着層510で行っているため、接着層540は、中間スペーサ200を仮固定しておくだけの薄いものでよい。このため、蓄電素子100及び当該側方部材の少なくとも一方と中間スペーサ200との間に接着層540が配置されても、蓄電素子100と当該側方部材との間隔が大きくなるのを抑制することができる。これにより、蓄電装置10内に占める蓄電素子100の割合が小さくなるのを抑制することができるため、エネルギー密度の向上を図ることができる。このように、接着層540を配置した場合でも、蓄電装置10内に占める蓄電素子100の割合にほとんど影響を及ぼすことなく、中間スペーサ200を蓄電素子100に容易に配置することができる。
なお、本変形例において、接着層540(第二接着層)を接着層510(第一接着層)に少しだけ重なる範囲まで拡大して配置し、中間スペーサ200と接着層510とを予め一体化しておく構成としてもよい。これにより、中間スペーサ200及び接着層510を蓄電素子100に配置する際に、接着層540によって中間スペーサ200と接着層510とを予め一体化してから配置すればよいため、中間スペーサ200及び接着層510の蓄電素子100への貼り付け作業を容易に精度良く行うことができる。つまり、接着層540が接着層510と重ならない構成の場合(中間スペーサ200と接着層510とを予め一体化できない構成の場合)、蓄電素子100に、(i)中間スペーサ200を接着層540によって仮付け、(ii)一方の接着層510を貼り付け、(iii)他方の接着層510を貼り付ける、という3工程が必要となる。これにより、中間スペーサ200及び接着層510のそれぞれに、貼りずれや位置のばらつきが生じるおそれがある。これに対し、接着層540を接着層510に重ねて、中間スペーサ200と接着層510とを予め一体化しておくことで、中間スペーサ200及び接着層510の蓄電素子100への貼り付け作業が1工程で完了するだけでなく、それぞれの位置関係は接着層540によって定まるため、貼りずれや位置のばらつきが生じ難くなる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図7は、本実施の形態の変形例2に係る中間スペーサ201及び接着層511の配置位置を示す平面図である。具体的には、図7は、図5に対応する図である。
図7に示すように、本変形例では、上記実施の形態における中間スペーサ200及び接着層510に代えて、中間スペーサ201及び接着層511が配置されている。接着層511は、第一接着層の一例である。その他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
中間スペーサ201は、蓄電素子100の容器110の長側面部110aの短手方向であるZ軸方向の中央部において、長側面部110aの長手方向であるY軸方向の一端部から他端部に亘って配置されている。接着層511は、Z軸方向の端部において、Y軸方向の一端部から他端部に亘って配置されている。このように、接着層511は、蓄電素子100と側方部材との間であって、第一方向(X軸方向)から見て中間スペーサ201と重ならない位置に配置され、第二方向(本変形例ではZ軸方向)において、中間スペーサ201を挟む位置に配置されている。なお、接着層511は、接着層510等と同様に、両面テープや接着剤等によって構成されている。また、接着層511は、接着層510等と同様に、その形状は特に限定されず、また、1つの連続した接着層ではなく、複数の接着層によって構成されていてもよい。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、接着層511を、Z軸方向において中間スペーサ201を挟む位置に配置することで、中間スペーサ201を蓄電素子100の容器本体111と蓋体112との接合部分の近傍まで配置することができるため、当該接合部分を補強することができる。なお、Y軸方向及びZ軸方向から傾斜した方向を第二方向としてもよい。つまり、Y軸方向及びZ軸方向から傾斜した方向において、中間スペーサ200を挟む位置に接着層511を配置することにしてもよい。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。図8及び図9は、本実施の形態の変形例3に係る中間スペーサ202、203及び接着層512、513の配置位置を示す平面図である。具体的には、図8及び図9は、図5に対応する図である。
図8に示すように、本変形例では、上記実施の形態における中間スペーサ200及び接着層510に代えて、中間スペーサ202及び接着層512が配置されている。中間スペーサ202は、蓄電素子100の容器110の長側面部110aの中央部に配置され、接着層512は、中間スペーサ202の全周を囲うように環状に配置されている。接着層512は、第一接着層の一例である。その他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、図9に示すように、本変形例では、上記実施の形態における中間スペーサ200及び接着層510に代えて、中間スペーサ203及び接着層513が配置されている。中間スペーサ203は、蓄電素子100の容器110の長側面部110aの中央部に配置され、接着層513は、中間スペーサ203を囲うように、長側面部110aの4隅に配置されている。接着層513は、第一接着層の一例である。その他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このように、接着層512、513は、蓄電素子100と側方部材との間であって、第一方向(X軸方向)から見て中間スペーサ202、203と重ならない位置に配置され、X軸方向(第一方向)から見て、中間スペーサ202、203の周囲を囲う位置に配置されている。なお、接着層512、513は、接着層510等と同様に、両面テープや接着剤等によって構成されている。また、接着層512、513は、接着層510等と同様に、その形状は特に限定されず、また、1つの連続した接着層ではなく、複数の接着層によって構成されていてもよい。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、接着層512、513は、中間スペーサ202、203の周囲を囲う位置に配置されている。このように、中間スペーサ202、203の周囲を囲うように接着層512、513を配置することで、中間スペーサ202、203の周囲において、蓄電素子100と側方部材(他の蓄電素子100)とを接着することができる。これにより、蓄電素子100と当該側方部材とをさらにバランスよく強固に固定しつつ、エネルギー密度の向上を図ることができる。
(その他の変形例)
以上、本実施の形態及びその変形例に係る蓄電装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例には限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は、全ての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、蓄電素子100の側方に配置される他の蓄電素子100を側方部材の一例として説明したが、蓄電素子100の側方に配置される部材であれば、どのような部材を側方部材としてもよい。例えば、エンド部材400を側方部材の一例として、蓄電素子100とエンド部材400との間に、上記の中間スペーサ及び第一接着層と同様のエンドスペーサ及び第一接着層が配置されることにしてもよい。または、蓄電素子100の側方に蓄電装置のケースの壁部が配置される場合には、当該ケースの壁部を側方部材の一例として、蓄電素子100と当該ケースの壁部との間に、上記の中間スペーサ及び第一接着層と同様の部材が配置されることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、中間スペーサは、第一方向から見て、蓄電素子100の中央位置に配置されることとした。しかし、中間スペーサは、第一方向から見て、蓄電素子100の端部に配置されることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、第一接着層は、中間スペーサを挟む位置または中間スペーサの周囲を囲う位置に配置されることとした。しかし、第一接着層は、中間スペーサと重ならない位置に配置されればよく、その配置位置は特に限定されない。例えば、第一接着層は、中間スペーサの片側のみに配置されることにしてもよいし、第一接着層を挟む位置または第一接着層の周囲を囲う位置に中間スペーサが配置されることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、全ての中間スペーサ及び第一接着層が上記の構成を有していることとしたが、いずれかの中間スペーサ及び第一接着層が上記と異なる構成を有していることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例が備える各構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、このような蓄電装置として実現することができるだけでなく、蓄電装置における中間スペーサ及び第一接着層の配置方法等の蓄電装置の製造方法としても実現することができる。つまり、当該配置方法では、第一接着層を、蓄電素子100と側方部材との間であって、第一方向から見て中間スペーサと重ならない位置に配置する。なお、当該配置方法において、中間スペーサを、第一方向から見て、蓄電素子100の中央位置に配置することにしてもよい。また、第一接着層を、第二方向において、中間スペーサを挟む位置、または、中間スペーサの周囲を囲う位置に配置することにしてもよい。さらに、蓄電素子100及び側方部材の少なくとも一方と中間スペーサとの間に、第二接着層を配置することにしてもよい。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子を備えた蓄電装置等に適用できる。
10 蓄電装置
100、100A、100B 蓄電素子
110 容器
110a 長側面部
110b 短側面部
110c 底面部
111 容器本体
112 蓋体
112a ガス排出弁
113 絶縁シート
120 電極端子
130 ガスケット
200、201、202、203 中間スペーサ
300 エンドスペーサ
400 エンド部材
510、511、512、513、520、530、540 接着層
600 絶縁プレート
700 サイド部材
701 固定部材
800 バスバー
910 外部端子

Claims (5)

  1. 蓄電素子と、
    前記蓄電素子の第一方向側に配置される側方部材と、
    前記蓄電素子と前記側方部材との間に配置されるスペーサと、
    前記蓄電素子と前記側方部材との間であって、前記第一方向から見て前記スペーサと重ならない位置に配置される第一接着層と、
    を備える蓄電装置。
  2. 前記スペーサは、前記第一方向から見て、前記蓄電素子の中央位置に配置される
    請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第一接着層は、前記第一方向と交差する第二方向において、前記スペーサを挟む位置に配置される
    請求項1または2に記載の蓄電装置。
  4. 前記第一接着層は、前記第一方向から見て、前記スペーサの周囲を囲う位置に配置される
    請求項3に記載の蓄電装置。
  5. さらに、前記蓄電素子及び前記側方部材の少なくとも一方と前記スペーサとの間に配置される第二接着層を備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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