JP2023061212A - 防水コネクタ - Google Patents

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章義 高木
Akiyoshi Takagi
光 大井
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Abstract

【課題】パッキンの装着作業が容易で、高い防水性を備えた防水コネクタを提供する。【解決手段】防水コネクタ11は、筐体の取付け穴に嵌挿される嵌挿部23を有するハウジング20と、嵌挿部23の第1パッキン取付け面26に装着される第1パッキン40と、嵌挿部23の第2パッキン取付け面27に装着される第2パッキン60と、第1パッキン40と第2パッキン60との間に配置されて嵌挿部23の外周面21に固定されるリテーナ50と、第1パッキン40の嵌挿方向後端(40b)側の周方向に沿って所定間隔を有して設けられ、先端部に拡幅係止部42aが形成された複数の係止突片42と、係止突片42の拡幅係止部42aをそれぞれ係止して抜け止めするためハウジング20の外周面21に設けられた複数の係止部凹部30と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、防水コネクタに関する。
防水性を向上させたコネクタ(防水コネクタ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このコネクタは、ハウジングの外周面に設けた2つのOリング(パッキン)によって、ハウジングが嵌挿されるモジュール(相手方部材)の取付穴とハウジングとの間を水密にシールする。これら2つのOリングは、ハウジングの外周面に沿って形成された一対の円環状の溝(パッキン収容溝)にそれぞれ支持され、ハウジングの嵌挿方向に沿って並設される。
そこで、ハウジングの嵌挿方向に沿って外周面に並設された2つのOリングは、Oリングが1つの場合よりも確実に取付穴とハウジングとの間を水密にシールすることができる。
特開2019-79800号公報
しかしながら、ハウジングの嵌挿方向に沿って並設された一対のパッキン収容溝に2つのパッキンをそれぞれ装着する場合、奥側のパッキンは、一対のパッキン収容溝の間に形成された壁を乗り越えるために拡げて装着する必要があり装着作業性がよくない。そして、装着時にパッキンが捩れたり、パッキンのシール部に傷が付いたりしてシール性能の低下を招く可能性がある。更に、パッキン及びパッキン収容溝が円環状でない場合には、装着時にパッキンが位置ずれを生じてシール性能の低下を招く可能性がある。
さらに、ハウジングの嵌挿部が相手方部材の取付け穴から離脱される際に、奥側のパッキン(第1パッキン)の嵌挿方向後端側がめくれ上がり、脱落する可能性があった。また、ハウジングの嵌挿部が相手方部材の取付け穴に挿入・離脱される際に、取付け穴に対するパッキンの摺動抵抗が高くなりコネクタの挿抜力が増大する懸念がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、パッキンの装着作業が容易で、高い防水性を備えた防水コネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
相手方部材の取付け穴に嵌挿される嵌挿部の外周面にパッキン取付け面を有するハウジングと、前記嵌挿部の嵌挿方向後端側における前記パッキン取付け面に装着される第1パッキンと、前記嵌挿部の嵌挿方向前端側における前記パッキン取付け面に装着される第2パッキンと、前記第1パッキンと前記第2パッキンとの間に配置されて前記嵌挿部の外周面に固定されるリテーナと、前記第1パッキンの嵌挿方向後端側の周方向に沿って所定間隔を有して設けられ、嵌挿方向と反対の抜脱方向に向かって突出する先端部に拡幅係止部が形成された複数の係止突片と、前記係止突片の拡幅係止部をそれぞれ係止して抜け止めするため前記ハウジングの外周面に設けられた複数のパッキン係止部と、を備えることを特徴とする防水コネクタ。
本発明に係る防水コネクタによれば、パッキンの装着作業が容易で、高い防水性を備えた防水コネクタを提供することにある。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係る防水コネクタを相手方部材の取付け穴に嵌挿する前の状態を示す斜視図である。 図2は、図1に示した防水コネクタの分解斜視図である。 図3は、図2に示したハウジングの斜視図である。 図4は、図2に示したハウジングの平面図である。 図5は、図2に示した第1パッキン、リテーナ、第2パッキン及びフロントホルダの拡大斜視図である。 図6は、図5に示した第1パッキンの要部拡大斜視図である。 図7は、ハウジングに装着された第1パッキンの要部拡大図である。 図8は、図2に示した第1パッキンの装着作業を説明する斜視図である。 図9は、図2に示したリテーナの装着作業を説明する斜視図である。 図10は、図2に示した第2パッキンの装着作業を説明する斜視図である。 図11は、図2に示したフロントホルダの装着作業を説明する斜視図である。 図12は、図1に示した防水コネクタを相手方部材の取付け穴に嵌挿した状態を示す縦断面図である。 図13は、図12のB部拡大図である。 図14は、ハウジングに装着された第1パッキン、リテーナ及び第2パッキンの平面図である。 図15は、ハウジングの嵌挿部が相手方部材の取付け穴に挿入される際の第1パッキンを説明するための平面図である。 図16は、ハウジングの嵌挿部が相手方部材の取付け穴から離脱される際の第1パッキンを説明するための平面図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る防水コネクタ11を相手方部材である筐体100の取付け穴101に嵌挿する前の状態を示す斜視図である。図2は、図1に示した防水コネクタ11の分解斜視図である。
本実施形態に係る防水コネクタ11は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車の車両搭載電気機器(以下、単に「機器」と言う。)であるバッテリーやインバータ等の間を電気接続する場合の機器直付け用として使用される防水コネクタである。ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されるモーターは、高い駆動トルクを発揮できるようにインバータを介してバッテリーから大電流が供給される。通常、このようなバッテリーとインバータとを接続する電線1には、伝達ロスを少なくするため、導体径が太く、且つ、その導体の周囲が絶縁性能の高い絶縁被覆で覆われた太径の電線(太物電線)が使用される。防水コネクタ11は、このような太径の電線1が機器の筐体100に設けられた取付け穴101に直付けされる構造に用いて好適となる。
なお、本実施形態において、取付け穴101に対する防水コネクタ11の嵌挿方向Aをコネクタの前方、抜脱方向をコネクタの後方とする。
本実施形態に係る防水コネクタ11は、図1及び図2に示すように、ハウジング20と、第1パッキン40と、リテーナ50と、第2パッキン60と、フロントホルダ70と、を主要な構成として有する。この他、防水コネクタ11は、電線1の端部に接続された端子3と、シールドシェル80と、ゴム栓85と、上下一対のリアホルダ90と、編組線95と、防水ブーツ97と、を有する。
筐体100は、例えば、電気自動車やハイブリット車などに搭載されるインバータの筐体(金属ケースなど)とすることができる。筐体100は、略直交するコネクタ取付面103と、ボルト固定面105とを有する導電性金属からなる相手方部材としての筐体である。なお、本発明における相手方部材としては、筐体に限らず、防水コネクタが嵌合される相手コネクタ等の種々の相手方部材に適用することができる。
図3及び図4は、図2に示したハウジング20の斜視図及び平面図である。
ハウジング20は、電気絶縁性の合成樹脂からなり、長円筒形状に形成される。ハウジング20は、図3及び図4に示すように、嵌挿方向Aにおける略中間部の外周面21に突設されたフランジ部22と、フランジ部22より前方に設けられて筐体100の取付け穴101に嵌挿される嵌挿部23と、フランジ部22より後方に設けられてシールドシェル80が装着されるシェル装着部24と、を有する。
フランジ部22は、嵌挿方向Aと直交する前方側面22aが筐体100のコネクタ取付面103に当接することで、嵌挿部23が筐体100の取付け穴101に嵌挿されたハウジング20の挿入位置を規制する。フランジ部22には、周方向に所定間隔で配置された複数のパッキン係止部である6つの係止部凹部30が形成されている。係止部凹部30は、後述する第1パッキン40の係止突片42を係止して第1パッキン40の嵌挿方向Aへの移動を規制すると共に嵌挿方向後端40b側のめくれを防止する。
嵌挿部23の外周面には、パッキン取付け面25が設けられている。パッキン取付け面25は、嵌挿部23の嵌挿方向後端側における第1パッキン40の為のパッキン取付け面である第1パッキン取付け面26と、嵌挿部23の嵌挿方向前端側における第2パッキン60の為のパッキン取付け面である第2パッキン取付け面27と、第1パッキン取付け面26と第2パッキン取付け面27との間における嵌挿部23の外周面であるリテーナ取付け部28と、を有する。
第1パッキン40が装着される第1パッキン取付け面26は、嵌挿部23の外周面21よりハウジング内方側に位置しており、嵌挿部23の外周面21と第1パッキン取付け面26との間には、段差部29が形成されている。
リテーナ50が取り付けられる環状のリテーナ取付け部28は、第1パッキン取付け面26に連続して設けられている。リテーナ取付け部28の上下面(図3中、上下方向面)には、リテーナ50の可撓ロック片52を係止するための係止部33がそれぞれ形成されている。係止部33は、リテーナ取付け部28に突設されて周方向に延びる突条により構成されている。
第2パッキン60が装着される第2パッキン取付け面27は、第1パッキン40が装着される第1パッキン取付け面26よりもハウジング内方側に位置している。そこで、第2パッキン60が装着される第2パッキン取付け面27と第1パッキン40が装着される第1パッキン取付け面26との間には、段差部34が形成される。
シェル装着部24の外周面の上下面(図3中、上下方向面)には、シールドシェル80の内周面に突設された係止突起84を係止してシールドシェル80を保持する係止アーム37と、リアホルダ90の係止アーム91を係止してリアホルダ90を保持する係止孔36とがそれぞれ設けられている。
ハウジング20の内方には複数(本実施形態では3つ)の端子収容室38が形成される。端子収容室38には、電線1の端部に接続された端子3がそれぞれ装着される。端子3は、ハウジング20の後方から端子収容室38に挿入され、ハウジング20の前方に突出する。ハウジング20の後方からは、電線1が導出される。端子収容室38に挿入された端子3は、端子収容室38内に設けられた可撓係止アーム39(図12参照)により係止孔4が係止され、端子収容室38から抜け止めされる。
ハウジング20の前方開口部における内周面には、後述するフロントホルダ70の係止アーム77を係止してフロントホルダ70を保持する係止突起35が突設されている。
シールドシェル80は、導電性金属からなる。シールドシェル80は、図2に示すように、筒状のシェル本体81によって、ハウジング20におけるシェル装着部24の外周面を一体に覆う。シールドシェル80は、内周面に突設された係止突起84がシェル装着部24に設けられた係止アーム37に係止されることによってハウジング20に固定される。このシールドシェル80には、筐体100のボルト固定面105に固定される一対のボルト固定部83が形成される。本実施形態において、ボルト固定部83は、シェル本体から延出させたL字形状の折り曲げ片に、ボルト挿通穴が穿設されて形成されている。
シールドシェル80は、3本の電線1を覆う筒状の編組線95の開口端末96がシールドリング92によってシェル本体81の編組固定部82に接続されて、筐体100ヘボルト締結される。これにより、シールドシェル80は、シールド回路を形成し、ノイズを遮蔽する構造としている。ハウジング20は、シールドシェル80を介して筐体100にボルト締結される。
筐体100のボルト固定面105には、ボルト固定部83がボルト締結される一対のボルト穴105a(図1参照)が形成されている。
ゴム栓85は、ゴム等の弾性材料によって環状に形成される。ゴム栓85は、図2に示すように、内方に電線1が挿通される。ゴム栓85の外周は、ハウジング20における端子収容室38の後端開口38a(図8参照)の内壁面に密着する。これにより、ゴム栓85は、ハウジング20と電線1との間を防水シールする。
リアホルダ90は、ハウジング20の後端開口38aに取り付けられる。リアホルダ90は、係止アーム91に係止突起がシェル装着部24の係止孔36に係止されてハウジング20に取り付けられることで、電線1の屈曲を抑制する。また、リアホルダ90は、ハウジング20内におけるゴム栓85の抜けや、倒れを抑制する。
さらに、シールドシェル80のシェル本体81には、編組線95の外側から防水ブーツ97が装着され、シールドシェル80と編組線95の開口端末96との固定部を覆って防水する。防水ブーツ97は、前端開口縁98がメタルタイ99によってシェル本体81に固定される。防水ブーツ97に挿通された電線1は、防水ブーツ97の後端開口から導出される。
図5は、図2に示した第1パッキン40、リテーナ50、第2パッキン60及びフロントホルダ70の拡大斜視図である。
第1パッキン40は、図5に示すように、ゴム等の弾性材料によって長円環形状に形成される。第1パッキン40は、ハウジング20の嵌挿部23における第1パッキン取付け面26に取り付けられ、ハウジング20の嵌挿部23と筐体100の取付け穴101との間を防水シールする。
第1パッキン40の外周面には、取付け穴101の内周面に密着する外側リップ41が設けられ、第1パッキン40の内周面には、嵌挿部23の第1パッキン取付け面26に密着する内側リップ43が設けられている。
第1パッキン40の嵌挿方向前端側には、嵌挿方向Aに向かって突出する一対の第1めくれ防止片45が設けられている。第1めくれ防止片45は、それぞれ左右の短手方向(上下方向)に沿って略C字状に延びている。
図6は、図5に示した第1パッキン40の要部拡大斜視図である。
第1パッキン40の嵌挿方向後端40b側には、周方向に沿って所定間隔を有して設けられ、先端部が嵌挿方向Aと反対の抜脱方向に向かって突出する6つの係止突片42が設けられている。係止突片42は、図6に示すように、先端部にそれぞれ左右に延びる拡幅係止部42aを有するT字状に形成されている。更に、拡幅係止部42aの上面には、拡幅係止部42aの剛性を向上させる肉盛り部42cが設けられている。
なお、係止突片42は、T字状に限られるものではなく、基端部42bより広い幅の拡幅係止部42aを先端部に有する形状であれば矢印形状やL字形状等の種々の形状を採りうることは云うまでもない。
ハウジング20の外周面に設けられたパッキン係止部としての係止部凹部30は、図7に示すように、係止突片42の基端部42bにおける両側縁にそれぞれ対向する溝側壁31と、係止突片42の拡幅係止部42aを係止する係止面32とを有する。
更に、基端部42bの両側縁と、これら両側縁にそれぞれ対向する溝側壁31との間には、第1パッキン40と係止突片42との結合部42dが抜脱方向へ変位するのを許容する隙間Sが設けられている。
リテーナ50は、図5に示すように、電気絶縁性の合成樹脂からなり、長円環形状に形成される。リテーナ50は、ハウジング20の嵌挿部23におけるリテーナ取付け部28に取り付けられる。
リテーナ50には、嵌挿部23の外周面に設けられた係止部33に係止される係止突起53を備えた4つの可撓ロック片52と、リテーナ取付け部28の外周面に対向するように内周面に形成された第1保持部51及び第2保持部54とが設けられている。
4つの可撓ロック片52は、長円環形状のリテーナ50の内周面における四隅に係止突起53が配置されるようにそれぞれ設けられている。可撓ロック片52は、リテーナ50の周方向に沿って上下の長手方向部分の中間部側からそれぞれ左右側に延びる片持ち梁状に形成されている。係止突起53は、嵌挿方向前端側に形成されて係止部33に係止される垂直係止面53aと、嵌挿方向後端側に形成されるテーパ面53bとを有する。
一対の第1保持部51は、リテーナ50の嵌挿方向後端側の内周面に形成され、それぞれ左右の短手方向部分に沿って略C字状に延びる凹部である。第1保持部51の嵌挿方向前端側には、周方向に沿って延びる支持リブ51aが突設されている。
一対の第2保持部54は、リテーナ50の嵌挿方向前端側の内周面に形成され、それぞれ上下の長手方向部分の中間部に沿って直線状に延びる凹部である。第2保持部54の嵌挿方向後端側には、周方向に沿って延びる支持リブ54aが突設されている。
したがって、可撓ロック片52が、第1保持部51及び第2保持部54に対してリテーナ50の周方向に沿って所定間隔を有して配置されると共に、第1保持部51と第2保持部54とが、リテーナ50の周方向に沿って互いに所定間隔を有して配置されている。即ち、全ての第1保持部51と第2保持部54と可撓ロック片52とが、互いにリテーナ50の幅方向(ハウジング20の嵌挿方向に沿う方向)には並設されることなく、リテーナ50の周方向に沿ってそれぞれ所定間隔を有して配置されている。
そして、リテーナ50がリテーナ取付け部28に取り付けられた際には、嵌挿方向Aの前後における内周面の第1保持部51及び第2保持部54と、リテーナ取付け部28の外周面との間には、間隙が画成される。
第1保持部51における間隙には、第1パッキン40の第1めくれ防止片45が挿入され、第2保持部54における間隙には、後述する第2パッキン60の第2めくれ防止片65が挿入される。
第2パッキン60は、図5に示すように、ゴム等の弾性材料によって長円環形状に形成される。第2パッキン60は、ハウジング20の嵌挿部23における第2パッキン取付け面27に取り付けられ、ハウジング20の嵌挿部23と筐体100の取付け穴101との間を防水シールする。
第2パッキン60の外周面には、取付け穴101の内周面に密着する外側リップ61が設けられ、第2パッキン60の内周面には、嵌挿部23の第2パッキン取付け面27に密着する内側リップ63が設けられている。
第2パッキン60の嵌挿方向後端側には、嵌挿方向Aと反対の抜脱方向に向かって突出する第2めくれ防止片65が設けられている。第2めくれ防止片65は、それぞれ上下の長手方向部分の中間部に沿って直線状に延びている。
第2パッキン60の嵌挿方向前端側には、嵌挿方向Aに向かって突出する4つの第3めくれ防止片67が設けられている。第3めくれ防止片67は、それぞれ上下の長手方向部分の中間部及び左右の短手方向の中間部に沿って延びている。
更に、第2パッキン60の第3めくれ防止片67は、後述するフロントホルダ70の環状部71によって覆われる。
フロントホルダ70は、図5に示すように、電気絶縁性の合成樹脂からなり、ハウジング20の前端部に取り付けられる。フロントホルダ70は、長円環形状の環状部71(図11参照)と、環状部71の嵌挿方向前端側に設けられた長円板形状の前壁部73とを有する。
前壁部73には、端子3が挿通される端子挿通口75が形成されている。前壁部73の嵌挿方向後端側には、ハウジング20の係止突起35に係止される複数(本実施形態では3つ)の係止アーム77と、端子3の係止孔4に係合して端子3を二重係止する3つの係合突起78と、端子3に弾性接触して端子3のガタツキを抑える複数(本実施形態では6つ)の可撓片79とが設けられている(図11参照)。
フロントホルダ70は、ハウジング20の前端部に取り付けられることで、第2パッキン60の離脱を規制する。更に、フロントホルダ70の嵌挿方向後端側における環状部71は、第3保持部として第2パッキン60の第3めくれ防止片67を覆うことができる。
また、フロントホルダ70は、端子挿通口75に挿入された端子3の位置決めを行なうことができる。
次に、ハウジング20の嵌挿部23に対する第1パッキン40及び第2パッキン60の装着手順を説明する。
図8~図11は、図2に示した第1パッキン40、リテーナ50、第2パッキン60及びフロントホルダ70の装着作業をそれぞれ説明する斜視図である。
先ず、図8に示すように、ハウジング20の嵌挿部23における第1パッキン取付け面26に、第1パッキン40が装着される。ハウジング20の嵌挿部23に嵌挿された第1パッキン40は、嵌挿部23の外周面21と第1パッキン取付け面26との間に形成された段差部29に嵌挿方向後端40bが当接するまで移動される。すると、第1パッキン40は、図7に示したように、係止突片42がフランジ部22に形成された係止部凹部30に係止される。
ここで、ハウジング20の外周面に設けられたパッキン係止部としての係止部凹部30は、図7に示したように、係止突片42の拡幅係止部42aを係止する係止面32を有する。そこで、第1パッキン40は、係止部凹部30に係止された係止突片42により嵌挿方向Aへの移動が規制されると共に嵌挿方向後端側のめくれが防止される。
次に、図9に示すように、ハウジング20の嵌挿部23におけるリテーナ取付け部28に、リテーナ50が装着される。ハウジング20の嵌挿部23に嵌挿されたリテーナ50は、可撓ロック片52の係止突起53がリテーナ取付け部28の係止部33に係止されるまで移動される。リテーナ取付け部28に装着されたリテーナ50は、係止突起53が係止部33に係止されることでリテーナ取付け部28に保持される。
係止突起53は、リテーナ50が嵌挿部23に嵌挿された際、テーパ面53bが係止部33の嵌挿方向前端側の枠部33aに乗り上げて可撓ロック片52を外方へ弾性変形させながら移動する。そして、リテーナ50の支持リブ51a,54aが段差部34に当接するまで移動すると、係止部33に係止された係止突起53は、垂直係止面53aが係止部33の嵌挿方向前端側の枠部33aに係止されて抜け止めされる(図3,5参照)。
第1パッキン40の第1めくれ防止片45は、リテーナ取付け部28の外周面とリテーナ50の第1保持部51との間に画成された間隙に挿入され、外周面がリテーナ50により覆われる。そこで、第1パッキン40は、リテーナ50により嵌挿方向Aへの移動が規制されると共に嵌挿方向前端側のめくれが防止される。
更に、ハウジング20の嵌挿部23に取付けられた第1パッキン40の嵌挿方向前端40a側と、リテーナ50の嵌挿方向後端50b側との間には、第1パッキン40が嵌挿方向Aへ変位するのを許容する隙間Gが設けられる(図13,14参照)。
次に、図10に示すように、ハウジング20の嵌挿部23における第2パッキン取付け面27に、第2パッキン60が装着される。ハウジング20の嵌挿部23に嵌挿された第2パッキン60は、リテーナ50の嵌挿方向前端50aに嵌挿方向後端60bが当接するまで移動される。
第2パッキン60の第2めくれ防止片65は、第2パッキン取付け面27とリテーナ50の第2保持部54との間に画成された間隙に挿入され、外周面がリテーナ50により覆われる(図13参照)。そこで、第2パッキン60は、リテーナ50により嵌挿方向後端60b側のめくれが防止される。
最後に、図11に示すように、ハウジング20の前端部にフロントホルダ70が取り付けられる。ハウジング20の前端部に取り付けられたフロントホルダ70は、係止アーム77がハウジング20の係止突起35に係止されるまで移動される。ハウジング20の前端部に取り付けられたフロントホルダ70は、係止アーム77が係止突起35に係止されることでハウジング20の前端部に保持される。
第2パッキン60の第3めくれ防止片67は、外周面がフロントホルダ70の嵌挿方向後端側に設けられた環状部71よって覆われる(図13参照)。そこで、第2パッキン60は、フロントホルダ70により嵌挿方向前端60a側のめくれが防止される。
次に、上記した構成の防水コネクタ11の作用を説明する。
図12は、図1に示した防水コネクタ11を相手方部材である筐体100の取付け穴101に嵌挿した状態を示す縦断面図である。図13は、図12のB部拡大図である。図14は、ハウジング20に装着された第1パッキン40、リテーナ50及び第2パッキン60の平面図である。図15は、ハウジング20の嵌挿部23が筐体100の取付け穴101に挿入される際の第1パッキン40を説明するための平面図である。図16は、ハウジング20の嵌挿部23が筐体100の取付け穴101から離脱される際の第1パッキン40を説明するための平面図である。
本実施形態に係る防水コネクタ11によれば、図12~図14に示すように、ハウジング20の嵌挿部23における第1パッキン取付け面26に装着された第1パッキン40が、嵌挿部23の外周面21に設けられた係止部33に可撓ロック片52が係止されたリテーナ50によって、ハウジング20に対して位置決め保持される。そして、ハウジング20の嵌挿方向Aに沿って嵌挿部23の外周面21に並設された第1パッキン40及び第2パッキン60は、確実に筐体100の取付け穴101とハウジング20との間を水密にシールすることができる。
従って、嵌挿部23の外周面21には、第1パッキン40及び第2パッキン60を位置決め保持するためのパッキン収容溝が必要ない。そこで、従来の防水コネクタのように一対のパッキン収容溝の間に形成された壁を乗り越えるために奥側の第1パッキン40を拡げて装着する必要がなく、装着作業が容易となると共に、装着時に第1パッキン40が捩れたり、第1パッキン40のシール部である内側リップ43に傷が付いたりしてシール性能が低下することもない。
さらに、第1パッキン40は、嵌挿方向後端40b側の周方向に沿って所定間隔を有して設けられ、嵌挿方向Aと反対の抜脱方向に向かって突出する先端部に拡幅係止部42aが形成された複数の係止突片42を備える。また、ハウジング20の外周面21には、係止突片42の拡幅係止部42aをそれぞれ係止して抜け止めするための複数の係止部凹部30が設けられる。
そこで、第1パッキン40は、係止部凹部30に係止された係止突片42により嵌挿方向Aへの移動が規制されると共に嵌挿方向後端側のめくれが防止される。
また、本実施形態に係る防水コネクタ11では、図7に示したように、係止突片42の基端部42bにおける両側縁と、これら両側縁にそれぞれ対向する係止部凹部30の溝側壁31との間に、第1パッキン40と係止突片42との結合部42dが弾性変形して抜脱方向へ変位するのを許容する隙間Sが設けられている。
そして、ハウジング20の嵌挿部23が筐体100の取付け穴101に挿入される際には、取付け穴101に対する摺動抵抗が第1パッキン40の外側リップ41に作用する。この時、ハウジング20の段差部29に当接している第1パッキン40の嵌挿方向後端40bは、抜脱方向へ変位することができない。しかしながら、第1パッキン40と係止突片42との結合部42dは、弾性変形して抜脱方向へ変位することができる。そして、結合部42dに対応した第1パッキン40は、図15に示したように、摺動抵抗により抜脱方向へ凸となるように湾曲する。そこで、第1パッキン40は、取付け穴101に対する嵌合タイミングがずれることになる。従って、防水コネクタ11は、取付け穴101に挿入される際の挿入力が低減される。
また、本実施形態に係る防水コネクタ11では、図13,14に示したように、ハウジング20の嵌挿部23に取付けられた第1パッキン40の嵌挿方向前端40a側と、リテーナ50の嵌挿方向後端50b側との間に、第1パッキン40が嵌挿方向Aへ変位するのを許容する隙間Gが設けられている。
そして、ハウジング20の嵌挿部23が筐体100の取付け穴101から離脱される際には、取付け穴101に対する摺動抵抗が第1パッキン40の外側リップ41に作用する。この時、係止突片42に係止されている部分の第1パッキン40は、ハウジング20と共に抜脱方向へ移動する。しかしながら、係止突片42に係止されていない部分の第1パッキン40の嵌挿方向前端40aは、リテーナ50の嵌挿方向後端50bに当接するまで弾性変形することができる。そして、係止突片42に係止されていない部分の第1パッキン40は、図16に示したように、摺動抵抗により嵌挿方向Aへ凸となるように湾曲する。そこで、第1パッキン40は、取付け穴101に対する離脱タイミングがずれることになる。従って、防水コネクタ11は、取付け穴101から離脱される際の抜脱力が低減される。
また、リテーナ50は、嵌挿部23の外周面21に設けられた係止部33に、可撓ロック片52が係止されることで、ハウジング20に対して位置決め固定される。可撓ロック片52は、環状のリテーナ50がハウジング20の嵌挿部23に装着される際に、リテーナ全体を変形させる必要がない。そこで、可撓ロック片52は、係止部33に対する係止突起53の係り代を大きくして係止力を大きくでき、組付け性を低下させることもない。
また、本実施形態に係る防水コネクタ11では、ハウジング20における嵌挿部23の外周面21に沿って周方向へ延びる可撓ロック片52は、環状のリテーナ50の幅(ハウジング20の嵌挿方向に沿う長さ)を拡げることなく、スパンを確保できる。そこで、ハウジング20を嵌挿方向に大型化することなく可撓ロック片52の撓み性を上げて、リテーナ50の装着作業性を向上させることができる。
なお、本発明に係る防水コネクタは、ハウジング20の小型化を図る必要がない場合、可撓ロック片52をリテーナ50の幅方向(ハウジングの嵌挿方向)へ延びるように構成してもよいことは云うまでもない。
また、本実施形態に係る防水コネクタ11では、第1パッキン40の嵌挿方向前端40a側に設けられた第1めくれ防止片45が、リテーナ50の第1保持部51によって覆われる。また、第2パッキン60の嵌挿方向後端60b側に設けられた第2めくれ防止片65が、図13に示すように、リテーナ50の第2保持部54によって覆われる。
そこで、ハウジング20の嵌挿部23が筐体100の取付け穴101に嵌挿される際に、第1パッキン40の嵌挿方向前端側がめくれ上がることを防止でき、ハウジング20の嵌挿部が筐体100の取付け穴101から離脱される際に、第2パッキン60の嵌挿方向後端側がめくれ上がることを防止できる。
また、本実施形態に係る防水コネクタ11では、図13に示すように、第2パッキン60の嵌挿方向前端側に設けられた第3めくれ防止片67が、フロントホルダ70の環状部71によって覆われる。
そこで、ハウジング20の嵌挿部23が筐体100の取付け穴101に嵌挿される際に、第2パッキン60の嵌挿方向前端側がめくれ上がることを防止できる。
従って、本実施形態に係る防水コネクタ11によれば、パッキンの装着作業が容易で、高い防水性を備えた防水コネクタを提供できる。
ここで、上述した本発明に係る防水コネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 相手方部材(筐体100)の取付け穴(101)に嵌挿される嵌挿部(23)の外周面(21)にパッキン取付け面(第1パッキン取付け面26及び第2パッキン取付け面27)を有するハウジング(20)と、
前記嵌挿部(23)の嵌挿方向後端側における前記パッキン取付け面(第1パッキン取付け面26)に装着される第1パッキン(40)と、
前記嵌挿部(23)の嵌挿方向前端側における前記パッキン取付け面(第2パッキン取付け面27)に装着される第2パッキン(60)と、
前記第1パッキン(40)と前記第2パッキン(60)との間に配置されて前記嵌挿部(23)の外周面(21)に固定されるリテーナ(50)と、
前記第1パッキン(40)の嵌挿方向後端側の周方向に沿って所定間隔を有して設けられ、嵌挿方向(A)と反対の抜脱方向に向かって突出する先端部に拡幅係止部(42a)が形成された複数の係止突片(42)と、
前記係止突片(42)の拡幅係止部(42a)をそれぞれ係止して抜け止めするため前記ハウジング(20)の外周面(21)に設けられた複数のパッキン係止部(係止部凹部30)と、
を備えることを特徴とする防水コネクタ(11)。
上記[1]の構成の防水コネクタ(11)によれば、ハウジング(20)の嵌挿部(23)におけるパッキン取付け面(第1パッキン取付け面26)に装着された第1パッキン(40)が、嵌挿部(23)の外周面(21)に設けられた係止部(33)に可撓ロック片(52)が係止されたリテーナ(50)によって、ハウジング(20)に対して位置決め保持される。そして、ハウジング(20)の嵌挿方向に沿って嵌挿部(23)の外周面(21)に並設された第1パッキン(40)及び第2パッキン(60)は、確実に取付け穴(101)とハウジング(20)との間を水密にシールすることができる。
従って、嵌挿部(23)の外周面(21)には、第1パッキン(40)及び第2パッキン(60)を位置決め保持するためのパッキン収容溝が必要ない。そこで、従来の防水コネクタのように一対のパッキン収容溝の間に形成された壁を乗り越えるために奥側の第1パッキン(40)を拡げて装着する必要がなく、装着作業が容易となると共に、装着時に第1パッキン(40)が捩れたり、第1パッキン(40)のシール部に傷が付いたりしてシール性能が低下することもない。
さらに、第1パッキンは、(40)は、嵌挿方向後端(40b)側の周方向に沿って所定間隔を有して設けられ、嵌挿方向(A)と反対の抜脱方向に向かって突出する先端部に拡幅係止部(42a)が形成された複数の係止突片(42)を備える。また、ハウジング(20)の外周面(21)には、係止突片(42)の拡幅係止部(42a)をそれぞれ係止して抜け止めするための複数のパッキン係止部(係止部凹部30)が設けられる。
そこで、第1パッキン40は、係止部凹部30に係止された係止突片42により嵌挿方向Aへの移動が規制されると共に嵌挿方向後端側のめくれが防止される。
[2] 前記係止突片(42)の基端部(42b)における両側縁と、前記両側縁にそれぞれ対向する前記パッキン係止部(係止部凹部30)の溝側壁(31)との間には、前記第1パッキン(40)と前記係止突片(42)との結合部(42d)が前記抜脱方向へ変位するのを許容する隙間(S)が設けられる、
ことを特徴とする上記[1]に記載の防水コネクタ(11)。
上記[2]の構成の防水コネクタ(11)によれば、ハウジング(20)の嵌挿部(23)が相手方部材(筐体100)の取付け穴(101)に挿入される際には、取付け穴(101)に対する摺動抵抗が第1パッキン(40)の外側リップ(41)に作用する。この時、ハウジング(20)の段差部(29)に当接している第1パッキン(40)の嵌挿方向後端(40b)は、抜脱方向へ変位することができない。しかしながら、第1パッキン(40)と係止突片(42)との結合部(42d)は、弾性変形して抜脱方向へ変位することができる。そして、結合部(42d)に対応した第1パッキン(40)は、摺動抵抗により抜脱方向へ凸となるように湾曲する。そこで、第1パッキン(40)は、取付け穴(101)に対する嵌合タイミングがずれることになる。従って、防水コネクタ(11)は、取付け穴(101)に挿入される際の挿入力が低減される。
[3] 前記第1パッキン(40)の嵌挿方向前端(40a)側と、前記リテーナ(50)の嵌挿方向後端(50b)側との間には、前記第1パッキン(40)のリップが前記嵌挿方向(A)へ変位するのを許容する隙間(G)が設けられる、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の防水コネクタ(11)。
上記[3]の構成の防水コネクタ(11)によれば、ハウジング(20)の嵌挿部(23)が相手方部材(筐体100)の取付け穴(101)から離脱される際には、取付け穴(101)に対する摺動抵抗が第1パッキン(40)の外側リップ(41)に作用する。この時、係止突片(42)に係止されている部分の第1パッキン(40)は、ハウジング(20)と共に抜脱方向へ移動する。しかしながら、係止突片(42)に係止されていない部分の第1パッキン(40)の嵌挿方向前端(40a)は、リテーナ(50)の嵌挿方向後端(50b)に当接するまで弾性変形することができる。そして、係止突片(42)に係止されていない部分の第1パッキン(40)は、摺動抵抗により嵌挿方向(A)へ凸となるように湾曲する。そこで、第1パッキン(40)は、取付け穴(101)に対する離脱タイミングがずれることになる。従って、防水コネクタ(11)は、取付け穴(101)から離脱される際の抜脱力が低減される。
[4] 前記リテーナ(50)が、前記第1パッキン(40)の嵌挿方向前端(40a)側に設けられた第1めくれ防止片(45)を覆う第1保持部(51)と、前記第2パッキン(60)の嵌挿方向後端(60b)側に設けられた第2めくれ防止片(65)を覆う第2保持部(54)とを有する、
ことを特徴とする上記[3]に記載の防水コネクタ(11)。
上記[4]の構成の防水コネクタ(11)によれば、第1パッキン(40)の嵌挿方向前端(40a)側に設けられた第1めくれ防止片(45)が、リテーナ(50)の第1保持部(51)によって覆われ、第2パッキン(60)の嵌挿方向後端(60b)側に設けられた第2めくれ防止片(65)が、リテーナ(50)の第2保持部(54)によって覆われる。
そこで、ハウジング(20)の嵌挿部(23)が相手方部材(筐体100)の取付け穴(101)に嵌挿される際に、第1パッキン(40)の嵌挿方向前端(40a)側がめくれ上がることを防止でき、ハウジング(20)の嵌挿部(23)が取付け穴(101)から離脱される際に、第2パッキン(60)の嵌挿方向後端(60b)側がめくれ上がることを防止できる。
[5] 前記ハウジング(20)の前端部には、前記第2パッキン(60)の嵌挿方向前端(60a)側に設けられた第3めくれ防止片(67)を覆う第3保持部(環状部71)を有するフロントホルダ(70)が設けられる、
ことを特徴とする上記[1]~[4]のいずれか一つに記載の防水コネクタ(11)。
上記[5]の構成の防水コネクタ(11)によれば、第2パッキン(60)の嵌挿方向前端(60a)側に設けられた第3めくれ防止片(67)が、フロントホルダ(70)の第3保持部(環状部71)によって覆われる。
そこで、ハウジング(20)の嵌挿部(23)が取付け穴(101)に嵌挿される際に、第2パッキン(60)の嵌挿方向前端(60a)側がめくれ上がることを防止できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…防水コネクタ
20…ハウジング
21…外周面
23…嵌挿部
26…第1パッキン取付け面(嵌挿方向後端側におけるパッキン取付け面)
27…第2パッキン取付け面(嵌挿方向前端側におけるパッキン取付け面)
30…係止部凹部(パッキン係止部)
33…係止部
40…第1パッキン
42…係止突片
42a…拡幅係止部
50…リテーナ
60…第2パッキン
100…筐体(相手方部材)
101…取付け穴

Claims (5)

  1. 相手方部材の取付け穴に嵌挿される嵌挿部の外周面にパッキン取付け面を有するハウジングと、
    前記嵌挿部の嵌挿方向後端側における前記パッキン取付け面に装着される第1パッキンと、
    前記嵌挿部の嵌挿方向前端側における前記パッキン取付け面に装着される第2パッキンと、
    前記第1パッキンと前記第2パッキンとの間に配置されて前記嵌挿部の外周面に固定されるリテーナと、
    前記第1パッキンの嵌挿方向後端側に周方向に沿って所定間隔を有して設けられ、嵌挿方向と反対の抜脱方向に向かって突出する先端部に拡幅係止部が形成された複数の係止突片と、
    前記係止突片の拡幅係止部をそれぞれ係止して抜け止めするため前記ハウジングの外周面に設けられた複数のパッキン係止部と、
    を備えることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記係止突片の基端部における両側縁と、前記両側縁にそれぞれ対向する前記パッキン係止部の溝側壁との間には、前記第1パッキンと前記係止突片との結合部が前記抜脱方向へ変位するのを許容する隙間が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記第1パッキンの嵌挿方向前端側と、前記リテーナの嵌挿方向後端側との間には、前記第1パッキンのリップが前記嵌挿方向へ変位するのを許容する隙間が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の防水コネクタ。
  4. 前記リテーナが、前記第1パッキンの嵌挿方向前端側に設けられた第1めくれ防止片を覆う第1保持部と、前記第2パッキンの嵌挿方向後端側に設けられた第2めくれ防止片を覆う第2保持部とを有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の防水コネクタ。
  5. 前記ハウジングの前端部には、前記第2パッキンの嵌挿方向前端側に設けられた第3めくれ防止片を覆う第3保持部を有するフロントホルダが設けられる、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
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