JP2023061208A - 画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】第1状態において第1階調値で印刷出力されたチャートから、第1測色値を取得する第1取得部と、一部の第1階調値の近傍の第2階調値について、第1状態において画像形成装置から印刷出力されたチャートから、および、残りの第1階調値の近傍の第2階調値について、第2状態において印刷出力されたチャートから、第2測色値を取得する第2取得部と、第2状態において第3測色値を取得する第3取得部と、第1測色値と第2測色値との差分と、第3測色値とを加算して予測測色値を算出する第1算出部と、予測測色値と第1測色値との色差が閾値以下である場合、第2階調値を補正値として第1階調値を補正する補正部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムに関する。
画像形成装置から出力される印刷物の色の状態は経時的に変化するため定期的に色合わせを行う必要がある。このためには、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の混色であるグレーの色合わせを適正に行う必要がある。混色の経時的な変化に対する色合わせでは、色合わせの方向を特定するために色合わせ対象の色の近傍色を出力して、その測色値を取得する必要がある。その際に、色合わせの精度を担保するためには、できるだけ色合わせを実施する直前に近傍色を取得するのが望ましい。
このような色合わせの技術として、グレーバランス調整を自動かつ素早く実施するために、補正時に対象グレーに対する近傍グレーを出力することにより混色特性を測定し、その結果を用いて対象グレーを目標値に補正する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
また、階調特性の変動に対応するために、校正時に作成した予測モデルを使用して、印刷ジョブ中に画像から取得した測色値を校正時の目標値に補正する技術が開示されている(例えば特許文献2)。
しかし、特許文献1に記載された技術では、ユーザが補正のたびに近傍グレーの測色を行う必要があるため負荷が大きいという問題がある。また、特許文献2に記載された技術では、校正時を過去の状態、印刷ジョブの処理時を現在の状態とすると、現在の状態の測色値を過去の状態での目標値に合わせることになるため、校正時と印刷ジョブの処理時とで混色特性が大きく変化した場合、精度良く補正ができなくなるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、異なる2つの状態でそれぞれ取得した同一の目標の階調値の色の色合わせを行う画像処理装置であって、第1状態において、1以上の第1階調値に基づいて画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する目標混色の第1測色値をそれぞれ取得する第1取得部と、前記第1階調値のうち少なくとも一部の前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、および、該第1階調値のうち残りの前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態よりも経時的に後の第2状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、それぞれ近傍混色の第2測色値を取得する第2取得部と、前記第2状態において、前記各第1階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する補正前混色の第3測色値をそれぞれ取得する第3取得部と、前記第1測色値と、該第1測色値に対応する前記第2測色値との差分と、該第1測色値に対応する前記第3測色値とを加算して前記目標混色の予測測色値を算出する第1算出部と、前記予測測色値と、該予測測色値に対応する前記第1測色値との色差が第1閾値以下か否かを判定する第1判定部と、前記色差が前記第1閾値以下である場合、該色差に対応する前記第2測色値の前記第2階調値を補正値として取得する第4取得部と、前記補正値を用いて、前記補正前混色の測色値が前記目標混色の測色値となるように前記第1階調値を補正する補正部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる。
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る画像処理装置でのグレー補正処理の概要を説明する図である。 図6は、第1の実施形態に係る画像処理装置の画像処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る画像処理装置のターゲットグレー取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態の第1状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、第1の実施形態の第2状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、グレー補正用単色TRCについて説明する図である。 図13は、第1の実施形態に係る画像処理装置におけるグレー補正値の算出過程を説明する図である。 図14は、第2の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図15は、第2の実施形態に係る画像処理装置での局所変動差算出処理の概要を説明する図である。 図16は、第2の実施形態の第1状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。 図17は、第2の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図18は、第2の実施形態の第2状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。 図19は、第2の実施形態の予測モデル更新用チャートの一例を示す図である。 図20は、第2の実施形態に係る画像処理装置の局所変動差算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図21は、第2の実施形態に係る画像処理装置における局所変動差の算出過程を説明する図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1の実施形態]
(情報処理システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム100の全体構成について説明する。
図1に示すように、情報処理システム100は、画像処理装置1と、画像形成装置2と、ユーザPC(Personal Computer)3と、測色器4と、を含む。各機器は、ネットワークNを介してデータ通信が可能となっている。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)等によって構成されたネットワークである。なお、ネットワークNは、有線ネットワークであっても無線ネットワークであってもよい。
画像処理装置1は、画像形成装置2で出力される印刷物について、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の混色であるグレーの色合わせ(補正処理)を行う装置である。なお、画像処理装置1は、例えば、通常のPC等の情報処理装置であってもよく、画像形成装置2が商業用印刷機等である場合のDFE(Digital Front End)であってもよい。また、混色を上述のようにC、M、Yの3色グレーとして説明するが、これに限定されるものではなく、2次色または他の混色であってもよい。
画像形成装置2は、ユーザPC3から出力され、画像処理装置1で画像処理が施された画像データに基づいて印刷出力する装置である。
ユーザPC3は、印刷対象となる画像データを画像処理装置1へ送信する情報処理装置である。
測色器4は、画像形成装置2で印刷出力されたチャートに対して測色を行うための機器である。測色器4は、チャートに対する測色により得られたL*a*b*色空間におけるLab値等の測色値を、画像処理装置1へ送信する。なお、測色器4は、載置されたチャートの印刷物を自動で読み取る機器であってもよく、またはチャートの印刷物に対して手動操作によって読み取る機器であってもよい。
(画像処理装置のハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、補助記憶装置505と、メディアドライブ507と、ディスプレイ508と、ネットワークI/F509と、キーボード511と、マウス512と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ514と、を備えている。
CPU501は、画像処理装置1全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、CPU501により最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)等のプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
補助記憶装置505は、プログラム等の各種データを記憶する不揮発性記憶措置である。補助記憶装置505は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等である。
メディアドライブ507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。
ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。
ネットワークI/F509は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。ネットワークI/F509は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルで通信可能にするNIC(Network Interface Card)等である。なお、ネットワークI/F509は、Wi-Fi(登録商標)等の規格に基づく無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。
キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力装置の一例である。マウス512は、各種指示の選択、実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力装置の一種である。
DVDドライブ514は、着脱可能な記憶媒体の一例としてのDVD513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。また、DVD513は、例えば、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable、DVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)、CD-RW(Compact Disc Rewritable)、またはCD-R(Compact Disc Recordable)等である。
上述のCPU501、ROM502、RAM503、補助記憶装置505、メディアドライブ507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512およびDVDドライブ514は、アドレスバスおよびデータバス等のバスライン510によって互いに通信可能に接続されている。
なお、図2に示した画像処理装置1のハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。また、ユーザPC3のハードウェア構成についても、図2に示した構成に準ずる。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図3は、第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、画像形成装置2のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、画像形成装置2は、コントローラ600と、操作表示部610と、FCU(Facsimile Control Unit)620と、プロッタ631と、スキャナ632とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続された構成となっている。
コントローラ600は、画像形成装置2全体の制御、描画、通信および操作表示部610からの入力を制御する装置である。
操作表示部610は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ600に対する入力を受け付ける(入力機能)と共に、画像形成装置2の状態等を表示(表示機能)する装置であり、後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit)606に直接接続されている。
FCU620は、ファックス機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。
プロッタ631は、印刷機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。スキャナ632は、スキャナ機能を実現する機能であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。
コントローラ600は、CPU601と、システムメモリ(MEM-P)602と、ノースブリッジ(NB)603と、サウスブリッジ(SB)604aと、ネットワークI/F604bと、USB I/F604cと、セントロニクスI/F604dと、センサI/F604eと、ASIC606と、ローカルメモリ(MEM-C)607と、補助記憶装置608と、を有している。
CPU601は、画像形成装置2の全体制御を行う演算装置であり、システムメモリ602、ノースブリッジ603およびサウスブリッジ604aからなるチップセットに接続され、このチップセットを介して他の機器と接続される。
システムメモリ602は、プログラムおよびデータの格納用メモリ、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いるメモリであり、ROMとRAMとを有している。このうち、ROMは、プログラムおよびデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAMは、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
ノースブリッジ603は、CPU601と、システムメモリ602、サウスブリッジ604aおよびAGP(Accelerated Graphics Port)バス605とを接続するためのブリッジであり、システムメモリ602に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
サウスブリッジ604aは、ノースブリッジ603と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。サウスブリッジ604aは、PCIバスを介してノースブリッジ603と接続されており、PCIバスには、ネットワークI/F604b、USB I/F604c、セントロニクスI/F604dおよびセンサI/F604e等が接続されている。
AGPバス605は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス605は、システムメモリ502に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするバスである。
ASIC606は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス605、PCIバス、補助記憶装置608およびローカルメモリ607をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC606は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC606の中核をなすアービタ(ARB)と、ローカルメモリ607を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プロッタ631およびスキャナ632との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとから構成される。ASIC606には、例えば、PCIバスを介してFCU620、プロッタ631およびスキャナ632が接続される。
ローカルメモリ607は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるメモリである。
補助記憶装置608は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードまたはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、およびフォームの蓄積等を行うためのストレージである。
なお、図3に示す画像形成装置2のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。例えば、画像形成装置2は、ADF(Automatic Document Feeder)等を備えているものとしてもよい。
(画像処理装置の機能ブロックの構成および動作)
図4は、第1の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図4に示すように、画像処理装置1は、測色値取得部11と、予測モデル作成部12(第2取得部、作成部)と、ターゲット取得部13(第1取得部)と、記憶部14と、TRC(Tone Reproduction Curve)生成部15(第3取得部、第1算出部、第1判定部、第4取得部)と、チャート画像生成部16と、画像入力部17と、画像処理部18(補正部)と、画像出力部19と、を有する。
測色値取得部11は、画像形成装置2により印刷されたチャートについて測色器4により測色された測色値を、ネットワークI/F509を介して取得する機能部である。測色値取得部11は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
予測モデル作成部12は、測色値取得部11により取得された測色値に基づいて、色の網点面積率から測色値を予測するための予測モデルを作成する機能部である。例えば、予測モデル作成部12は、教師あり学習等に基づく学習処理により学習モデルとしての予測モデルを作成する。予測モデル作成部12は、後述するターゲットグレーの網点面積率ごとに予測モデルを作成し、記憶部14に記憶させる。なお、網点面積率を、デバイス値と称する場合がある。予測モデル作成部12は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
ターゲット取得部13は、測色値取得部11により取得された測色値から、CMYの各単色のターゲット値であるターゲット単色、および混色であるグレーのターゲット値であるターゲットグレーを取得する機能部である。この場合、ターゲット値は、例えば濃度または紙白からの距離等で示される。ターゲット取得部13は、取得したターゲット単色およびターゲットグレーを記憶部14に記憶させる。ターゲット取得部13は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
記憶部14は、予測モデル、および各種TRC等を記憶する機能部である。記憶部14は、図2に示すRAM503または補助記憶装置505によって実現される。
TRC生成部15は、測色値取得部11により取得された単色の測色値、および記憶部14に記憶されたターゲット単色に基づいて、単色TRCを生成する機能部である。また、TRC生成部15は、測色値取得部11により補正時に取得された補正前グレー、ならびに記憶部14に記憶されたターゲットグレーおよび予測モデルに基づいて、グレー補正込み単色TRCを生成する。単色TRCおよびグレー補正込み単色TRCの詳細は、後述する。また、補正前グレーは、ターゲットグレーと同様に、例えば濃度または紙白からの距離等で示される。また、TRCとは、入力階調を出力階調に変換する1次元の変換曲線のことである。TRC生成部15は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
チャート画像生成部16は、ターゲットグレーの取得、予測モデルの作成、およびグレー補正処理に必要なチャート画像を生成する機能部である。チャート画像生成部16は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
画像入力部17は、ユーザPC3から送信された画像データを、ネットワークI/F509を介して入力する機能部である。画像入力部17は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
画像処理部18は、画像入力部17により入力された画像データ、およびチャート画像生成部16により生成されたチャート画像内の入力デバイス値を、画像形成装置2で印刷出力するための形式のデバイス値に変換する機能部である。画像処理部18は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
画像出力部19は、画像処理部18により画像処理が行われたデータに基づいて、印刷出力させるためにネットワークI/F509を介して画像形成装置2へ出力する機能部である。画像出力部19は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
なお、図4に示した画像処理装置1の測色値取得部11、予測モデル作成部12、ターゲット取得部13、TRC生成部15、チャート画像生成部16、画像入力部17、画像処理部18および画像出力部19は、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られない。例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図4に示した画像処理装置1の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4に示した画像処理装置1において独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4に示した画像処理装置1において1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(グレー補正処理の概要)
図5は、第1の実施形態に係る画像処理装置でのグレー補正処理の概要を説明する図である。図5を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1でのグレー補正処理の概要について説明する。
本実施形態では、ターゲットグレー(目標混色の一例)の取得時(以下、第1状態と称する場合がある)において、画像処理装置1は、当該ターゲットグレーの近傍のグレーであるターゲット近傍グレー(近傍混色の一例)を取得する。そして、画像処理装置1は、取得したターゲット近傍グレーを用いて、グレーのデバイス値からLab値等の測色値を予測するための予測モデルを作成する。
また、上述のように、画像形成装置2からの印刷物の色の状態は経時的に変化する場合がある。例えば、図5に示すように、補正時(以下、第2状態と称する場合がある)において補正対象となるターゲットグレーを補正前グレー(補正前混色の一例)と称するものとする。この場合、図5に示すように、補正前グレーの測色値(Lab値)を(Lm,am,bm)とする。また、この第2状態においても、画像処理装置1は、ターゲット近傍グレーを取得し、当該ターゲット近傍グレーを用いて、予測モデルを作成する。第2状態は、第1状態よりも経時的に後の状態である。
そして、特定のターゲットグレーに対応する補正前グレーの補正時(第2状態)において、画像処理装置1は、当該ターゲットグレーのデバイス値から予測モデルを用いて予測した測色値を予測値(L1,a1,b1)とし、特定のターゲット近傍グレーのデバイス値から当該予測モデルを用いて予測した測色値を予測値(L2,a2,b2)とする。ここで、低階調(例えばデバイス値が10%等)のグレーは、第1状態と第2状態とで経時的な変化量(ずれ)が大きくなる傾向があり、高階調(例えばデバイス値が20%以上等)のグレーは、第1状態と第2状態とでずれが小さくなる傾向がある。そこで、画像処理装置1は、ターゲットグレーが高階調である場合、ずれが小さいと仮定し、第1状態で作成した予測モデルを用いて予測値(L1,a1,b1)および予測値(L2,a2,b2)を求める。一方、画像処理装置1は、ターゲットグレーが低階調である場合、ずれが大きいと仮定し、補正時である第2状態で作成した予測モデルを用いて予測値(L1,a1,b1)および予測値(L2,a2,b2)を求める。したがって、第1状態では、高階調のターゲット近傍グレーに対応する予測モデルを作成しておけばよく、第2状態では、低階調のターゲット近傍グレーに対応する予測モデルを作成しておけばよい。
そして、画像処理装置1は、補正前グレーの測色値(Lm,am,bm)に対して、予測値(L2,a2,b2)と予測値(L1,a1,b1)との差分(ΔL,Δa,Δb)=(L2-L1,a2-a1,b2-b1)を加算した予測Lab値(Lm+ΔL,am+Δa,bm+Δb)を求める。そして、画像処理装置1は、第2状態におけるターゲットグレーの測色値である(Lt,at,bt)と予測Lab値(Lm+ΔL,am+Δa,bm+Δb)との色差が、所定の閾値以下であるか否かを判定する。なお、色差としては、例えばΔE2000等を用いればよい。その判定の結果、閾値以下の場合、画像処理装置1は、この場合における特定のターゲット近傍グレーのデバイス値(網点面積率)を、特定のターゲットグレーのデバイス値に対する補正値として取得する。すなわち、補正前グレーの測色値(Lm,am,bm)に、予測モデルにより算出したターゲット近傍グレーの予測値(L2,a2,b2)と、ターゲットグレーの予測値(L1,a1,b1)との差分(ΔL,Δa,Δb)を加算した際に、ターゲットグレーの測色値(Lt,at,bt)に最も近づくようなターゲット近傍グレーを、予測モデルにより探索することによって補正する。
以下、図6~図12を参照しながら、画像処理装置1のグレー補正処理を含む、各処理の詳細について説明する。
(画像処理装置の画像処理)
図6は、第1の実施形態に係る画像処理装置の画像処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1の画像処理の流れについて説明する。
<ステップS11>
画像処理部18は、プロファイル変換処理として、画像入力部17により入力された画像データの入力デバイス値(Cin,Min,Yin,Kin)を、ICC(International Color Consortium)プロファイルを用いて中間デバイス値(C1,M1,Y1,K1)に変換する。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
続いて、画像処理部18は、総量規制処理として、画像形成装置2で出力できる総量値を超えている中間デバイス値を、総量値以下の中間デバイス値(C2,M2,Y2,K2)に置換する。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
続いて、画像処理部18は、キャリブレーション処理として、中間デバイス値(C2,M2,Y2,K2)を、TRC生成部15により生成された単色TRCを用いて出力デバイス値(Cout,Mout,Yout,Kout)に変換する。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
最後に、画像処理部18は、スクリーン処理として、出力デバイス値(Cout,Mout,Yout,Kout)で構成された画像データを、画像形成装置2で出力するために必要な網点形式に変換する。以上で、画像処理装置1の画像処理を終了する。
(画像処理装置のターゲットグレー取得処理)
図7は、第1の実施形態に係る画像処理装置のターゲットグレー取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、第1の実施形態の第1状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。図7および図8を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1のターゲットグレー取得処理の流れについて説明する。画像処理装置1におけるターゲットグレー取得処理は、上述した第1状態に実行される処理である。
<ステップS21>
まず、チャート画像生成部16は、単色キャリブレーション用チャートを生成する。単色キャリブレーション用チャートの画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理およびキャリブレーション処理を行わず、すなわち、入力デバイス値(Cin,Min,Yin,Kin)と出力デバイス値(Cout,Mout,Yout,Kout)とが同一となるように出力する。そして、画像形成装置2は、単色キャリブレーション用チャートを出力し、測色器4によって測色処理が行われる。そして、ステップS22へ移行する。
<ステップS22>
次に、測色値取得部11は、測色器4から単色キャリブレーション用チャートの測色値を取得する。そして、ターゲット取得部13は、当該測色値からターゲット単色を取得して、記憶部14に記憶させる。そして、TRC生成部15は、記憶部14に記憶されたターゲット単色に合うように、単色TRCを生成し、記憶部14に記憶させる。なお、後述するグレー補正処理の結果を単色TRCに直接適用するため、ターゲット単色の値の形式、および単色TRCの生成方法について、特定の形式および方法に限定されるものではない。そして、ステップS23へ移行する。
<ステップS23>
次に、チャート画像生成部16は、例えば図8に示すようなグレー補正用チャート30を生成する。
図8に示すように、グレー補正用チャート30は、4隅に配置されたパッチ31~34と、パッチ群36~38と、を含む。パッチ31は、網点面積率がC=M=Y=10%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ32は、網点面積率がC=M=Y=20%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ33は、網点面積率がC=M=Y=40%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ34は、網点面積率がC=M=Y=60%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ群36は、パッチ32の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群37は、パッチ33の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群38は、パッチ34の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。なお、パッチ群36~38には、それぞれパッチ32~34と同じ網点面積率のパッチも含まれる。また、パッチ31~34は、それぞれ4隅に配置されることに限定されるものではなく、ターゲットグレーの測色値が精度よく得られる場所に配置されるものとすればよい。
グレー補正用チャート30の画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理を行わず、キャリブレーション処理のみを行う。そして、画像形成装置2は、グレー補正用チャート30を出力し、測色器4によって測色処理が行われる。そして、ステップS24へ移行する。
<ステップS24>
次に、測色値取得部11は、測色器4からグレー補正用チャート30の測色値を取得する。予測モデル作成部12は、当該測色値のうち、パッチ群36の各グレーを20%ターゲット近傍グレー、パッチ群37の各グレーを40%ターゲット近傍グレー、パッチ群38の各グレーを60%ターゲット近傍グレーとしてそれぞれ(第2測色値の一例)取得する。そして、予測モデル作成部12は、20%ターゲット近傍グレーから、20%近傍の網点面積率から測色値を予測するための予測モデル(以下、20%の予測モデルと称する場合がある)を作成する。同様に、予測モデル作成部12は、40%ターゲット近傍グレーから40%の予測モデルを作成し、60%ターゲット近傍グレーから60%の予測モデルを作成する。すなわち、高階調、すなわち20%、40%および60%の予測モデルについては、第1状態において取得されたターゲット近傍グレーから作成される。そして、ステップS25へ移行する。
<ステップS25>
また、ターゲット取得部13は、測色値取得部11により取得された測色値のうち、パッチ31~34の測色値を取得し、4箇所に配置された各パッチそれぞれの測色値の平均値(第1測色値の一例)を算出して、それぞれ10%ターゲットグレー、20%ターゲットグレー、40%ターゲットグレー、60%ターゲットグレーとして取得する。以上で、画像処理装置1のターゲットグレー取得処理を終了する。
(画像処理装置のグレー補正処理)
図9は、第1の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10は、第1の実施形態の第2状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。図11は、第1の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12は、グレー補正用単色TRCについて説明する図である。図13は、第1の実施形態に係る画像処理装置におけるグレー補正値の算出過程を説明する図である。図9~図13を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1のグレー補正処理の流れについて説明する。画像処理装置1におけるグレー補正処理は、上述した第2状態に実行される処理である。
<ステップS31>
まず、チャート画像生成部16は、単色キャリブレーション用チャートを生成する。単色キャリブレーション用チャートの画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理およびキャリブレーション処理を行わず、すなわち、入力デバイス値(Cin,Min,Yin,Kin)と出力デバイス値(Cout,Mout,Yout,Kout)とが同一となるように出力する。そして、画像形成装置2は、単色キャリブレーション用チャートを出力し、測色器4によって測色処理が行われる。そして、ステップS32へ移行する。
<ステップS32>
次に、測色値取得部11は、測色器4から単色キャリブレーション用チャートの測色値を取得する。そして、ターゲット取得部13は、当該測色値からターゲット単色を取得して、記憶部14に記憶させる。そして、TRC生成部15は、記憶部14に記憶されたターゲット単色に合うように、単色TRCを生成し、既に記憶部14に記憶されている単色TRCを更新する。そして、ステップS33へ移行する。
<ステップS33>
次に、チャート画像生成部16は、例えば図10に示すようなグレー補正用チャート40を生成する。
図10に示すように、グレー補正用チャート40は、4隅に配置されたパッチ41~44と、パッチ群45と、を含む。パッチ41は、網点面積率がC=M=Y=10%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ42は、網点面積率がC=M=Y=20%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ33は、網点面積率がC=M=Y=40%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ34は、網点面積率がC=M=Y=60%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ群45は、パッチ41の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。なお、パッチ群45には、パッチ41と同じ網点面積率のパッチも含まれる。また、パッチ41~44は、それぞれ4隅に配置されることに限定されるものではなく、測色値が精度よく得られる場所に配置されるものとすればよい。
グレー補正用チャート40の画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理を行わず、ステップS32の単色TRCを用いたキャリブレーション処理のみを行う。そして、画像形成装置2は、グレー補正用チャート40を出力し、測色器4によって測色処理が行われる。そして、ステップS34へ移行する。
<ステップS34>
次に、測色値取得部11は、測色器4からグレー補正用チャート40の測色値を取得する。予測モデル作成部12は、当該測色値のうち、パッチ群45の各グレーを10%ターゲット近傍グレー(第2測色値の一例)として取得する。そして、予測モデル作成部12は、10%ターゲット近傍グレーから、10%近傍の網点面積率から測色値を予測するための予測モデル(以下、10%の予測モデルと称する場合がある)を作成する。すなわち、低階調、すなわち10%の予測モデルについては、第2状態において取得されたターゲット近傍グレーから作成される。そして、ステップS35へ移行する。
<ステップS35>
TRC生成部15は、測色値取得部11により取得された測色値のうち、パッチ41~44の測色値を取得し、4箇所に配置された各パッチそれぞれの測色値の平均値を算出して、それぞれ10%補正前グレー、20%補正前グレー、40%補正前グレー、60%補正前グレー(第3測色値の一例)として取得する。そして、TRC生成部15は、各補正前グレーの網点面積率について、対応するターゲットグレーに合うように、対応する予測モデルを用いて補正値を取得する。このTRC生成部15による補正値の算出処理であるグレー補正値算出処理の詳細について、図11~図13を参照しながら、以下に説明する。
<<ステップS351>>
まず、TRC生成部15は、補正値を算出するための1つのターゲットグレーの網点面積率(C,M,Y)を特定する。そして、ステップS352へ移行する。
<<ステップS352>>
次に、TRC生成部15は、特定したターゲットグレーの網点面積率に対応するターゲット近傍グレーの網点面積率のうち、1つのターゲット近傍グレーの網点面積率(Cn,Mn,Yn)を特定する。そして、ステップS353へ移行する。
<<ステップS353>>
次に、TRC生成部15は、特定したターゲット近傍グレーの網点面積率(Cn,Mn,Yn)が、10%のターゲット近傍グレーの網点面積率であるか否かを判定する。10%のターゲット近傍グレーの網点面積率である場合(ステップS353:Yes)、ステップS354へ移行し、10%以外(ここでは、20%、40%または60%)のターゲット近傍グレーの網点面積率である場合(ステップS353:No)、ステップS355へ移行する。
<<ステップS354>>
TRC生成部15は、特定したターゲットグレー(ここでは10%ターゲットグレー)の網点面積率(C,M,Y)から、第1状態で作成された予測モデル(ここでは10%の予測モデル)を用いて、予測値(L1,a1,b1)を算出する。また、TRC生成部15は、特定したターゲット近傍グレー(ここでは10%ターゲット近傍グレー)の網点面積率(Cn,Mn,Yn)から、第1状態で作成された予測モデル(ここでは10%の予測モデル)を用いて、予測値(L2,a2,b2)を算出する。そして、ステップS356へ移行する。
<<ステップS355>>
TRC生成部15は、特定したターゲットグレー(ここでは20%、40%または60%ターゲットグレー)の網点面積率(C,M,Y)から、第2状態で作成された予測モデルを用いて、予測値(L1,a1,b1)を算出する。また、TRC生成部15は、特定したターゲット近傍グレー(ここでは20%、40%または60%ターゲット近傍グレー)の網点面積率(Cn,Mn,Yn)から、第2状態で作成された予測モデルを用いて、予測値(L2,a2,b2)を算出する。そして、ステップS356へ移行する。
<<ステップS356>>
そして、TRC生成部15は、図13に示すように、取得した補正前グレーのうち、特定したターゲットグレーの網点面積率に対応する補正前グレー(Lm,am,bm)に、予測値(L1,a1,b1)と予測値(L2,a2,b2)との差分(ΔL,Δa,Δb)=(L2-L1,a2-a1,b2-b1)を加算した予測Lab値(Lm+ΔL,am+Δa、bm+Δb)(予測測色値)を算出する。そして、ステップS357へ移行する。
<<ステップS357>>
そして、TRC生成部15は、図13に示すように、算出した予測Lab値と、特定したターゲットグレーの網点面積率に対応するターゲットグレーの測色値(Lt,at,bt)との色差を算出する。そして、ステップS358へ移行する。
<<ステップS358>>
TRC生成部15は、算出した色差が所定の閾値(第1閾値)以下であるか否かを判定する。色差が閾値以下である場合(ステップS358:Yes)、ステップS360へ移行し、色差が閾値を超過している場合(ステップS358:No)、ステップS359へ移行する。
<<ステップS359>>
TRC生成部15は、特定したターゲットグレーの網点面積率に対応するターゲット近傍グレーの網点面積率のうち、既に特定済みのものとは別のターゲット近傍グレーの網点面積率(Cn,Mn,Yn)を特定する。そして、ステップS353へ戻る。
<<ステップS360>>
TRC生成部15は、特定したターゲット近傍グレーの網点面積率を、特定したターゲットグレーの網点面積率に対するグレーを考慮した補正値として取得する。そして、ステップS361へ移行する。
<<ステップS361>>
TRC生成部15は、すべてのターゲットグレーの網点面積率に対する補正値を取得したか否かを判定する。すべてのターゲットグレーの網点面積率に対する補正値を取得していない場合(ステップS361:No)、ステップS362へ移行し、取得している場合(ステップS361:Yes)、グレー補正値算出処理を終了し、図9のステップS36へ移行する。
<<ステップS362>>
TRC生成部15は、特定したターゲットグレーの網点面積率うち、既に特定済みのものとは別のターゲットグレーの網点面積率(C,M,Y)を特定する。そして、ステップS352へ戻る。
<ステップS36>
そして、TRC生成部15は、ステップS32で求めた単色TRCに対して、算出した補正値に基づく補正(図12に示すグレー補正値変換)を反映した単色TRC(グレー補正込み単色TRC)を生成し、既に記憶部14に記憶されている単色TRCを更新する。以後、画像処理部18により当該単色TRC(グレー補正込み単色TRC)が用いてキャリブレーション処理が実行されることにより、入力デバイス値に対してグレー補正が行われた出力デバイス値に変換される。以上で、画像処理装置1のグレー補正処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置1の構成によって、補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる。
なお、上述では、10%ターゲット近傍グレーの予測モデルをグレー補正時(第2状態)に作成するものとしたが、他の網点面積率のターゲット近傍グレーに対する予測モデルをグレー補正時(第2状態)に作成するものとしてもよい。例えば低階調寄りである20%ターゲット近傍グレーに対する予測モデルをグレー補正時(第2状態)に作成するとしてもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る画像処理装置について、第1の実施形態に係る画像処理装置1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、ターゲットグレー取得時(第1状態)に作成した予測モデルを、ターゲットグレー取得時(第1状態)とグレー補正時(第2状態)との局所変動差を評価することにより、局所変動差が所定の閾値以上となるターゲット近傍グレーに対する予測モデルをグレー補正時に更新する動作について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム100の全体構成、画像処理装置(後述する画像処理装置1a)、画像形成装置2およびユーザPC3のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(画像処理装置の機能ブロックの構成および動作)
図14は、第2の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図14を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
図14に示すように、画像処理装置1aは、測色値取得部11と、予測モデル作成部12(第2取得部、作成部)と、ターゲット取得部13(第1取得部)と、記憶部14と、TRC生成部15(第3取得部、第1算出部、第1判定部、第4取得部)と、チャート画像生成部16と、画像入力部17と、画像処理部18(補正部)と、画像出力部19と、局所変動差判定部20(第2算出部、第2判定部)と、を有する。なお、測色値取得部11、予測モデル作成部12、ターゲット取得部13、記憶部14、TRC生成部15、画像入力部17、画像処理部18および画像出力部19の動作については、上述の第1の実施形態で説明した動作と同様である。
チャート画像生成部16は、ターゲットグレーの取得、予測モデルの作成、局所変動差の判定およびグレー補正処理に必要なチャート画像を生成する。
局所変動差判定部20は、測色値取得部11により取得された測色値、および記憶部14に記憶されている予測モデルから、局所変動差を算出して、当該局所変動差に対する閾値判定を行う機能部である。局所変動差判定部20は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
なお、図14に示した画像処理装置1aの測色値取得部11、予測モデル作成部12、ターゲット取得部13、TRC生成部15、チャート画像生成部16、画像入力部17、画像処理部18、画像出力部19および局所変動差判定部20は、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られない。例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図14に示した画像処理装置1aの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図14に示した画像処理装置1aにおいて独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図14に示した画像処理装置1aにおいて1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(局所変動差算出処理の概要)
図15は、第2の実施形態に係る画像処理装置での局所変動差算出処理の概要を説明する図である。図15を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1aでの局所変動差算出処理の概要について説明する。
ターゲットグレーの階調と、当該ターゲットグレーの近傍(ターゲット近傍グレー)の階調への色変化(局所変動)が、ターゲットグレー取得時(第1状態)とグレー補正時(第2状態)との間での変化(局所変動差)が大きくなければ、ターゲットグレー取得(第1状態)に予測モデルを作成して利用しても、精度よく補正が可能となる。しかし、実際は、図15に示すように、画像形成装置2の状態の変化等により局所変動がターゲットグレー取得時とグレー補正時とで異なる場合があるため、ターゲットグレー取得時(第1状態)に作成した予測モデルで算出した補正値を適用すると、補正後グレーの測色値は補正後グレーの予測値と一致しなくなる。このように、ターゲットグレー取得時とグレー補正時とで局所変動差が大きい場合、補正精度が落ちてしまう。そこで、本実施形態では、局所変動差が大きい場合には、グレー補正時(第2状態)に作成した予測モデルを用い、そうでない場合には、ターゲットグレー取得時(第1状態)に作成した予測モデルを用いるものとする。
(画像処理装置のターゲットグレー取得処理)
図16は、第2の実施形態の第1状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。本実施形態に係る画像処理装置1aのターゲットグレー取得処理の流れは、上述の図7に示したフローチャートの流れに準じるが、相違する部分を中心に説明する。
ステップS23において、チャート画像生成部16は、例えば図16に示すグレー補正用チャート50を生成する。
図16に示すように、グレー補正用チャート50は、4隅に配置されたパッチ51~34と、パッチ群55~58と、を含む。パッチ51は、網点面積率がC=M=Y=10%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ52は、網点面積率がC=M=Y=20%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ53は、網点面積率がC=M=Y=40%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ54は、網点面積率がC=M=Y=60%(第1階調値の一例)のターゲットグレーのパッチである。パッチ群55は、パッチ51の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群56は、パッチ52の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群57は、パッチ53の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群58は、パッチ54の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。なお、パッチ群55~58には、それぞれパッチ51~54と同じ網点面積率のパッチも含まれる。また、パッチ51~34は、それぞれ4隅に配置されることに限定されるものではなく、ターゲットグレーの測色値が精度よく得られる場所に配置されるものとすればよい。
グレー補正用チャート50の画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理を行わず、キャリブレーション処理のみを行う。そして、画像形成装置2は、グレー補正用チャート50を出力し、測色器4によって測色処理が行われる。
ステップS24において、測色値取得部11は、測色器4からグレー補正用チャート50の測色値を取得する。予測モデル作成部12は、当該測色値のうち、パッチ群55の各グレーを10%ターゲット近傍グレー、パッチ群56の各グレーを20%ターゲット近傍グレー、パッチ群57の各グレーを40%ターゲット近傍グレー、パッチ群58の各グレーを60%ターゲット近傍グレーとしてそれぞれ(第2測色値の一例)取得する。そして、予測モデル作成部12は、10%ターゲット近傍グレーから10%近傍の網点面積率から測色値を予測するための予測モデル(10%の予測モデル)(第1予測モデルの一例)を作成する。同様に、予測モデル作成部12は、20%ターゲット近傍グレーから20%の予測モデル(第1予測モデルの一例)を作成し、40%ターゲット近傍グレーから40%の予測モデル(第1予測モデルの一例)を作成し、60%ターゲット近傍グレーから60%の予測モデル(第1予測モデルの一例)を作成する。
なお、その他の処理は、図7で説明した処理と同様である。
(画像処理装置のグレー補正処理)
図17は、第2の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図18は、第2の実施形態の第2状態でのグレー補正用チャートの一例を示す図である。図19は、第2の実施形態の予測モデル更新用チャートの一例を示す図である。図20は、第2の実施形態に係る画像処理装置の局所変動差算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図21は、第2の実施形態に係る画像処理装置における局所変動差の算出過程を説明する図である。図17~図21を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置1aのグレー補正処理の流れについて説明する。画像処理装置1aにおけるグレー補正処理は、上述した第2状態に実行される処理である。
<ステップS51>
まず、チャート画像生成部16は、単色キャリブレーション用チャートを生成する。単色キャリブレーション用チャートの画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理およびキャリブレーション処理を行わず、すなわち、入力デバイス値(Cin,Min,Yin,Kin)と出力デバイス値(Cout,Mout,Yout,Kout)とが同一となるように出力する。そして、画像形成装置2は、単色キャリブレーション用チャートを出力し、測色器4によって測色処理が行われる。そして、ステップS52へ移行する。
<ステップS52>
次に、測色値取得部11は、測色器4から単色キャリブレーション用チャートの測色値を取得する。そして、ターゲット取得部13は、当該測色値からターゲット単色を取得して、記憶部14に記憶させる。そして、TRC生成部15は、記憶部14に記憶されたターゲット単色に合うように、単色TRCを生成し、既に記憶部14に記憶されている単色TRCを更新する。そして、ステップS53へ移行する。
<ステップS53>
次に、チャート画像生成部16は、例えば図18に示すようなグレー補正用チャート60を生成する。
図18に示すように、グレー補正用チャート60は、4隅に配置されたパッチ61~64と、パッチ群65~68と、を含む。パッチ61は、網点面積率がC=M=Y=10%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ62は、網点面積率がC=M=Y=20%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ63は、網点面積率がC=M=Y=40%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ64は、網点面積率がC=M=Y=60%(第1階調値の一例)の補正前グレーのパッチである。パッチ群65は、パッチ61の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%のうちいずれかの組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群66は、パッチ62の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%のうちいずれかの組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群67は、パッチ63の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%のうちいずれかの組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群68は、パッチ64の網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%のうちいずれかの組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。また、パッチ群65~68をそれぞれ構成するパッチの数は、上述の図16に示したグレー補正用チャート50のパッチ群55~58をそれぞれ構成するパッチの数よりも少なくなっている。なお、パッチ群65~68には、それぞれパッチ61~64と同じ網点面積率のパッチも含まれる。また、パッチ61~64は、それぞれ4隅に配置されることに限定されるものではなく、測色値が精度よく得られる場所に配置されるものとすればよい。
グレー補正用チャート60の画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理を行わず、ステップS52の単色TRCを用いたキャリブレーション処理のみを行う。そして、画像形成装置2は、グレー補正用チャート60を出力し、測色器4によって測色処理が行われる。そして、ステップS54へ移行する。
<ステップS54>
局所変動差判定部20は、測色値取得部11により取得された測色値のうち、パッチ61~64の測色値、パッチ群65~68の測色値、ならびに記憶部14に記憶されている10%、20%、40%および60%の予測モデルから、局所変動差を算出する。この局所変動差判定部20の局所変動差算出処理の詳細について、図20および図21を参照しながら、以下に説明する。
<<ステップS541>>
まず、局所変動差判定部20は、局所変動差を算出するための1つのターゲットグレーの網点面積率(C,M,Y)を特定する。そして、ステップS542へ移行する。
<<ステップS542>>
次に、局所変動差判定部20は、特定したターゲットグレーの網点面積率に対応するターゲット近傍グレーの網点面積率のうち、ステップS53のグレー補正用チャート60で取得されたターゲット近傍グレーの網点面積率(Cn,Mn,Yn)の1つを特定する。そして、ステップS543へ移行する。
<<ステップS543>>
局所変動差判定部20は、図21に示すように、特定したターゲットグレーの網点面積率(C,M,Y)から、第1状態で作成された予測モデルを用いて、予測値(L1,a1,b1)を算出する。また、局所変動差判定部20は、図21に示すように、特定したターゲット近傍グレーの網点面積率(Cn,Mn,Yn)から、第1状態で作成された予測モデルを用いて、予測値(L2,a2,b2)を算出する。そして、ステップS544へ移行する。
<<ステップS544>>
局所変動差判定部20は、図21に示すように、測色値取得部11により取得された測色値のうち、特定したターゲットグレーに対応する測色値(Lt,at,bt)と、特定したターゲット近傍グレーに対応する測色値(Ln,an,bn)とを取得する。そして、ステップS545へ移行する。
<<ステップS545>>
局所変動差判定部20は、図21に示すように、予測値(L1,a1,b1)と予測値(L2,a2,b2)との差分(ΔL,Δa,Δb)=(L2-L1,a2-a1,b2-b1)(第1差分)、および、測色値(Lt,at,bt)と測色値(Ln,an,bn)との差分(ΔLm,Δam,Δbm)=(Ln-Lt,an-at,bn-bt)(第2差分)から、特定したターゲット近傍グレーにおける局所変動差√{(ΔLm-ΔL)+(Δam-Δa)+(Δbm-Δb)}を算出する。そして、ステップS546へ移行する。
<<ステップS546>>
局所変動差判定部20は、特定したターゲットグレーに対応する、ステップS53のグレー補正用チャート60で取得されたターゲット近傍グレーにおける局所変動差のすべてを算出したか否かを判定する。すべてのターゲット近傍グレーにおける局所変動差が算出されていない場合(ステップS546:No)、ステップS547へ移行し、算出されている場合(ステップS546:Yes)、ステップS548へ移行する。
<<ステップS547>>
局所変動差判定部20は、特定したターゲットグレーの網点面積率に対応するターゲット近傍グレーの網点面積率うち、既に特定済みのものとは別のターゲット近傍グレーの網点面積率(Cn,Mn,Yn)を特定する。そして、ステップS543へ戻る。
<<ステップS548>>
局所変動差判定部20は、特定したターゲットグレーの網点面積率に対応するターゲット近傍グレーにおけるすべての局所変動差を平均して、当該ターゲットグレーの局所変動差として取得する。そして、ステップS549へ移行する。
<<ステップS549>>
局所変動差判定部20は、すべてのターゲットグレーの局所変動差を取得したか否かを判定する。すべてのターゲットグレーの局所変動差を取得していない場合(ステップS549:No)、ステップS550へ移行し、取得している場合(ステップS549:Yes)、局所変動差算出処理を終了し、図17のステップS55へ移行する。
<<ステップS550>>
局所変動差判定部20は、特定したターゲットグレーの網点面積率うち、既に特定済みのものとは別のターゲットグレーの網点面積率(C,M,Y)を特定する。そして、ステップS542へ戻る。
<ステップS55>
局所変動差判定部20は、算出した各ターゲットグレーの局所変動差が所定の閾値(第2閾値)以上であるか否かを判定する。各ターゲットグレーの局所変動差のうち少なくともいずれかが閾値以上である場合(ステップS55:Yes)、ステップS56へ移行し、各ターゲットグレーの局所変動差のすべてが閾値未満である場合(ステップS55:No)、ステップS58へ移行する。
<ステップS56>
チャート画像生成部16は、局所変動差判定部20により局所変動差が閾値以上と判定されたターゲットグレーに対応する近傍グレーのパッチ群を含む、例えば図19に示すような予測モデル更新用チャート70を生成する。ここでは、局所変動差判定部20により10%ターゲットグレーおよび60%ターゲットグレーの局所変動差が閾値以上と判定されたものとして説明する。
図19に示すように、予測モデル更新用チャート70は、パッチ群75、78を含む。パッチ群75は、10%のターゲットグレーの網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。パッチ群78は、60%のターゲットグレーの網点面積率に対して、CおよびMについて±5%、Yについて±10%の各組み合わせ(第2階調値の一例)で割り振った近傍グレーのパッチ群である。
予測モデル更新用チャート70の画像データは、画像処理部18により画像処理され、画像出力部19から画像形成装置2へ出力される。この場合、画像処理部18は、プロファイル変換処理を行わず、ステップS52の単色TRCを用いたキャリブレーション処理のみを行う。そして、画像形成装置2は、予測モデル更新用チャート70を出力し、測色器4によって測色処理が行われる。そして、ステップS57へ移行する。
<ステップS57>
次に、測色値取得部11は、測色器4から予測モデル更新用チャート70の測色値を取得する。予測モデル作成部12は、当該測色値のうち、パッチ群75の各グレーを10%ターゲット近傍グレーとして取得し、10%ターゲット近傍グレーから、10%近傍の網点面積率から測色値を予測するための予測モデル(10%の予測モデル)(第2予測モデルの一例)を作成する。また、予測モデル作成部12は、当該測色値のうち、パッチ群78の各グレーを60%ターゲット近傍グレーとして取得し、60%ターゲット近傍グレーから、60%近傍の網点面積率から測色値を予測するための予測モデル(60%の予測モデル)(第2予測モデルの一例)を作成する。そして、ステップS58へ移行する。
<ステップS58>
TRC生成部15は、グレー補正用チャート60について測色値取得部11により取得された測色値のうち、パッチ61~64の測色値を取得し、4箇所に配置された各パッチそれぞれの測色値の平均値を算出して、それぞれ10%補正前グレー、20%補正前グレー、40%補正前グレー、60%補正前グレー(第3測色値の一例)として取得する。そして、TRC生成部15は、各補正前グレーの網点面積率について、対応するターゲットグレーに合うように、対応する予測モデルを用いて補正値を取得する。この場合、TRC生成部15は、20%補正前グレーおよび40%補正前グレーの網点面積率については、上述の第1状態で作成された予測モデルを用いて補正値を取得する。また、TRC生成部15は、10%補正前グレーおよび60%補正前グレーの網点面積率については、上述のステップS57で作成された予測モデル(第2状態で作成された予測モデル)を用いて補正値を取得する。TRC生成部15による補正値の算出処理であるグレー補正値算出処理については、図11の処理の流れに準じる。そして、ステップS59へ移行する。
<ステップS59>
そして、TRC生成部15は、ステップS52で求めた単色TRCに対して、算出した補正値に基づく補正を反映した単色TRC(グレー補正込み単色TRC)を生成し、既に記憶部14に記憶されている単色TRCを更新する。以後、画像処理部18により当該単色TRC(グレー補正込み単色TRC)が用いてキャリブレーション処理が実行されることにより、入力デバイス値に対してグレー補正が行われた出力デバイス値に変換される。以上で、画像処理装置1aのグレー補正処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置1aの構成によって、補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる。すなわち、グレー補正時に不必要に予測モデル作成のためにチャートの印刷および測色がなくなるため、ユーザの測色の負荷を軽減しつつ、精度よくグレー補正をすることができる。
なお、上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の各実施形態の画像処理装置1、1aで実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の画像処理装置1、1aで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の画像処理装置1、1aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態の画像処理装置1、1aで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の画像処理装置1、1aで実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1、1a 画像処理装置
2 画像形成装置
3 ユーザPC
4 測色器
11 測色値取得部
12 予測モデル作成部
13 ターゲット取得部
14 記憶部
15 TRC生成部
16 チャート画像生成部
17 画像入力部
18 画像処理部
19 画像出力部
20 局所変動差判定部
30 グレー補正用チャート
31~34 パッチ
35~38 パッチ群
40 グレー補正用チャート
41~44 パッチ
45 パッチ群
50 グレー補正用チャート
51~54 パッチ
55~58 パッチ群
60 グレー補正用チャート
61~64 パッチ
65~68 パッチ群
70 予測モデル更新用チャート
75、78 パッチ群
100 情報処理システム
501 CPU
502 ROM
503 RAM
505 補助記憶装置
506 記録メディア
507 メディアドライブ
508 ディスプレイ
509 ネットワークI/F
510 バスライン
511 キーボード
512 マウス
513 DVD
514 DVDドライブ
600 コントローラ
601 CPU
602 システムメモリ(MEM-P)
603 ノースブリッジ(NB)
604a サウスブリッジ(SB)
604b ネットワークI/F
604c USB I/F
604d セントロニクスI/F
604e センサI/F
605 AGP
606 ASIC
607 ローカルメモリ(MEM-C)
608 補助記憶装置
610 操作表示部
620 FCU
631 プロッタ
632 スキャナ
N ネットワーク
特許第4751853号公報 特開2020-151967号公報

Claims (9)

  1. 異なる2つの状態でそれぞれ取得した同一の目標の階調値の色の色合わせを行う画像処理装置であって、
    第1状態において、1以上の第1階調値に基づいて画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する目標混色の第1測色値をそれぞれ取得する第1取得部と、
    前記第1階調値のうち少なくとも一部の前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、および、該第1階調値のうち残りの前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態よりも経時的に後の第2状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、それぞれ近傍混色の第2測色値を取得する第2取得部と、
    前記第2状態において、前記各第1階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する補正前混色の第3測色値をそれぞれ取得する第3取得部と、
    前記第1測色値と、該第1測色値に対応する前記第2測色値との差分と、該第1測色値に対応する前記第3測色値とを加算して前記目標混色の予測測色値を算出する第1算出部と、
    前記予測測色値と、該予測測色値に対応する前記第1測色値との色差が第1閾値以下か否かを判定する第1判定部と、
    前記色差が前記第1閾値以下である場合、該色差に対応する前記第2測色値の前記第2階調値を補正値として取得する第4取得部と、
    前記補正値を用いて、前記補正前混色の測色値が前記目標混色の測色値となるように前記第1階調値を補正する補正部と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記一部の前記第1階調値の近傍の前記第2階調値、および前記残りの前記第1階調値の近傍の前記第2階調値に基づいて、階調値から測色値を予測するための前記各第1階調値に対応する予測モデルをそれぞれ作成する作成部を、さらに備え、
    前記第1算出部は、前記第1階調値から、対応する前記予測モデルを用いて予測された前記第1測色値と、該第1階調値に対応する前記第2階調値から、該予測モデルを用いて予測された前記第2階調値との差を前記差分として求める請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2取得部は、
    前記第1階調値のうち前記一部として低階調側の前記第1階調値の近傍の前記第2階調値についての前記第2測色値を取得し、
    前記残りの前記第1階調値として、前記一部の前記第1階調値よりも高階調側の前記第1階調値の近傍の前記第2階調値についての前記第2測色値を取得する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2取得部は、すべての前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態および前記第2状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、それぞれ前記第2測色値を取得し、
    前記作成部は、前記第2取得部により取得された前記第1状態における前記第2測色値に基づいて、前記各第1階調値に対応する第1予測モデルをそれぞれ作成し、
    前記第1階調値から、対応する前記第1予測モデルを用いて予測された測色値と、該第1階調値に対応する前記第2階調値から、該第1予測モデルを用いて予測された測色値との第1差分と、前記第2状態における該第1階調値に対応する前記第1測色値と、該第1階調値に対応する前記第2階調値に対応する前記第2測色値との第2差分と、の局所変動差を算出する第2算出部と、
    前記局所変動差が第2閾値以上であるか否かを判定する第2判定部と、
    をさらに備え、
    前記第2取得部は、前記局所変動差が前記第2閾値以上である場合、該局所変動差に対応する前記第1階調値の近傍の前記第2階調値について、前記第2状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、それぞれ前記第2測色値を取得し、
    前記作成部は、前記局所変動差が前記第2閾値以上である場合に前記第2取得部により取得された前記第2測色値に基づいて、該第2測色値に対応する前記第1階調値に対応する第2予測モデルを作成し、
    前記第1算出部は、
    前記第1階調値に対応する前記第2予測モデルがある場合、該第1階調値から該第2予測モデルを用いて予測された前記第1測色値と、該第1階調値に対応する前記第2階調値から、該第2予測モデルを用いて予測された前記第2階調値との差を前記差分として求め、
    前記第1階調値に対応する前記第2予測モデルがない場合、該第1階調値から、該第1階調値に対応する前記第1予測モデルを用いて予測された前記第1測色値と、該第1階調値に対応する前記第2階調値から、該第1予測モデルを用いて予測された前記第2階調値との差を前記差分として求める請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記目標混色、前記近傍混色および前記補正前混色は、シアン、マゼンタおよびイエローの混色である請求項1~4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1測色値、前記第2測色値および前記第3測色値は、L*a*b*色空間の色値である請求項1~5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像形成装置と、
    前記第1測色値、前記第2測色値および前記第3測色値を得る測色器と、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    を有する情報処理システム。
  8. 異なる2つの状態でそれぞれ取得した同一の目標の階調値の色の色合わせを行う画像処理方法であって、
    第1状態において、1以上の第1階調値に基づいて画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する目標混色の第1測色値をそれぞれ取得する第1取得ステップと、
    前記第1階調値のうち少なくとも一部の前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、および、該第1階調値のうち残りの前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態よりも経時的に後の第2状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、それぞれ近傍混色の第2測色値を取得する第2取得ステップと、
    前記第2状態において、前記各第1階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する補正前混色の第3測色値をそれぞれ取得する第3取得ステップと、
    前記第1測色値と、該第1測色値に対応する前記第2測色値との差分と、該第1測色値に対応する前記第3測色値とを加算して前記目標混色の予測測色値を算出する算出ステップと、
    前記予測測色値と、該予測測色値に対応する前記第1測色値との色差が第1閾値以下か否かを判定する判定ステップと、
    前記色差が前記第1閾値以下である場合、該色差に対応する前記第2測色値の前記第2階調値を補正値として取得する第4取得ステップと、
    前記補正値を用いて、前記補正前混色の測色値が前記目標混色の測色値となるように前記第1階調値を補正する補正ステップと、
    を有する画像処理方法。
  9. コンピュータに、
    第1状態において、1以上の第1階調値に基づいて画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する目標混色の第1測色値をそれぞれ取得する第1取得ステップと、
    前記第1階調値のうち少なくとも一部の前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、および、該第1階調値のうち残りの前記第1階調値の近傍の第2階調値について、前記第1状態よりも経時的に後の第2状態において前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、それぞれ近傍混色の第2測色値を取得する第2取得ステップと、
    前記第2状態において、前記各第1階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記各第1階調値に対応する補正前混色の第3測色値をそれぞれ取得する第3取得ステップと、
    前記第1測色値と、該第1測色値に対応する前記第2測色値との差分と、該第1測色値に対応する前記第3測色値とを加算して前記目標混色の予測測色値を算出する算出ステップと、
    前記予測測色値と、該予測測色値に対応する前記第1測色値との色差が第1閾値以下か否かを判定する判定ステップと、
    前記色差が前記第1閾値以下である場合、該色差に対応する前記第2測色値の前記第2階調値を補正値として取得する第4取得ステップと、
    前記補正値を用いて、前記補正前混色の測色値が前記目標混色の測色値となるように前記第1階調値を補正する補正ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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