JP2016100637A - 画像形成装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 CMY混色グレーが乖離した状態の画像形成装置にグレー補正を実行すると、単色階調性が損なわれる。【解決手段】 上記課題を解決すべく本画像形成装置は、画像形成手段が形成する画像の濃度域を分割し、CMYのトナーで形成されるグレーのパッチを濃度域ごとに画像形成手段により形成し、グレーのパッチに対して色度値を取得する取得手段と、濃度域ごとのグレーパッチの色度値から得られるクロマ値が閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、閾値以上でないと判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第1の濃度域では、得られたクロマ値を用いてクロマ値を減少させるための補正値を生成し、閾値以上であると判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第2の濃度域では、得られたクロマ値を用いずに第1の濃度域において生成された補正値を用いて補間演算を行うことで補正値を生成する生成手段とを有することを特徴とする。【選択図】 図12
Description
本発明は、色補正を行うことが可能な画像形成装置、および画像形成装置における色補正方法に関する。
画像形成装置において様々な要因で発生する変動を抑制し、画像形成装置にて形成される画像の色を安定させる目的で、キャリブレーションが行われる。従来、画像形成装置の色補正方法であるキャリブレーションについて、多くの技術が提案されている。それら技術の中で、G7キャリブレーションと呼ばれる、グレー補正に特化したキャリブレーションが存在する(特許文献1および非特許文献1参照)。
図3は、G7キャリブレーションで用いられる、グレー判定パッチを表す図である。
図6は、G7キャリブレーションにおける、濃度域毎のグレー補正を表す図である。
図6は、G7キャリブレーションにおける、濃度域毎のグレー補正を表す図である。
G7キャリブレーションは、CMYKそれぞれの単色を補正する補正カーブを生成する技術である。
G7キャリブレーションは、以下の(1)〜(3)の工程を実行する。
(1)濃度値に基づいてCMYK単色階調性を補正する補正カーブを生成した後、CMYのトナーで形成されるグレー(以下、CMY混色グレー)CMY混色グレーについてシアンの信号値(使用するトナー量)を固定する。
(2)そして、マゼンタの信号値とイエローの信号値をプラス側の値およびマイナス側の値に変化させて連続的な信号値を有する複数のパッチで構成されるグレー判定パッチ301を測色する。
(3)この中から、グレー判定パッチ301を構成する複数のパッチのうち、色度値において最もグレーに近いパッチにおいて設定されている、マゼンタの濃度値とイエローの濃度値である調整値を判別する。
G7キャリブレーションは、以下の(1)〜(3)の工程を実行する。
(1)濃度値に基づいてCMYK単色階調性を補正する補正カーブを生成した後、CMYのトナーで形成されるグレー(以下、CMY混色グレー)CMY混色グレーについてシアンの信号値(使用するトナー量)を固定する。
(2)そして、マゼンタの信号値とイエローの信号値をプラス側の値およびマイナス側の値に変化させて連続的な信号値を有する複数のパッチで構成されるグレー判定パッチ301を測色する。
(3)この中から、グレー判定パッチ301を構成する複数のパッチのうち、色度値において最もグレーに近いパッチにおいて設定されている、マゼンタの濃度値とイエローの濃度値である調整値を判別する。
G7キャリブレーションは、このグレー判定パッチ301を、低濃度域から高濃度域(CMY信号の合計値が300%)まで複数の濃度域において印刷する。そしてこのチャートを測色し、グレーに補正するためのマゼンタ・イエローの調整値を判別することで、CMYKそれぞれの補正カーブを生成する。この生成された補正カーブを画像形成装置から出力されるCMYKの濃度値に反映させることで、より視覚的に中立なグレーを色再現することが可能となる。
しかしながら、上記のG7キャリブレーションは、用いられる画像形成装置がオフセット印刷方式であることを前提とした手法である。オフセット印刷装置では、CMYの信号値の総和が300%であっても、ある程度の中立なグレーを色再現することができる。
一方、装置の特性にも依存するが、乾式電子写真方式の画像形成装置ではCMYの信号値の総和がおよそ200%を超えてくると、トナーが画像形成媒体に転写しきれなかったり、定着しきれなかったりする。
このため、一般に乾式電子写真方式の画像形成装置では、一度の定着に用いることができる色材に対して載り量制限装置が設けられる。一度の定着に用いる色材の量が載り量制限値を超える場合、色材の量に対応する信号値の組合せを変更し、載り量制限値を超えないように信号値を変更する処理が行われる。
この転写および定着が不良を起こす現象および、この信号値の変更による影響で、高濃度域においてCMY混色グレーのL*a*b*色空間における、a*およびb*の絶対値が、グレー軸から乖離してしまうことが多い。
L*a*b*色空間において、a*およびb*の絶対値が大きくなる、すなわちグレー軸から乖離すると、視覚的にはグレーが緑や赤のような色が混ざったグレーに見えてしまう。
図8は、画像形成装置におけるグレー軸からの乖離を表すグラフである。
点線のグラフはアメリカにおけるオフセット方式の画像形成装置を基準としたGRACoL標準におけるグレー軸からの乖離を表す。一方、実線は乾式電子写真方式の画像形成装置におけるグレー軸からの乖離を表す。
また、グラフの横軸はCMY混色グレーの信号値和を表す。縦軸はCMY混色グレーのグレー軸からの乖離を表す。なお、それぞれの値は、CIE L*C*h*色空間におけるC*(クロマ値)で表したものである。
この図8のグラフにおいて、乾式電子写真方式の画像形成装置においては、高濃度域において、CMY混色グレーが大きくグレー軸から乖離、すなわちクロマ値が大きくなっていることが分かる。横軸に並行に描かれた二重線は、予め定められた閾値Thを表す。図8の例では、ΔC*で1.5に設定されている。
図7は、オフセット方式の画像形成装置におけるCMYの補正カーブを表すグラフである。
図9は、乾式電子写真方式の画像形成装置におけるCMYの補正カーブを表すグラフである。
図8のオフセット方式の状態でグレー補正を行うと、図7のように、補正カーブは滑らかな状態である。一方、図8の電子写真方式の状態(高濃度域がグレー軸から大きく乖離した状態)でグレー補正を行うと、図9におけるマゼンタのように、カーブが複雑な形状となり、階調段差が発生してしまう。
よって、乾式電子写真方式の画像形成装置においてG7キャリブレーションのようなグレー補正を実行すると、中立なグレーの色再現は可能になる。しかしその一方で、CMY単色の階調段差が発生するため、CMY単色の階調性が大きく犠牲となってしまう問題が起こり得る。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、画像形成手段が形成する画像の濃度域を分割し、CMYのトナーで形成されるグレーのパッチを前記濃度域ごとに前記画像形成手段により形成し、該グレーのパッチに対して色度値を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された濃度域ごとのグレーパッチの色度値から得られるクロマ値が閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記閾値以上でないと判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第1の濃度域では、前記得られたクロマ値を用いて該クロマ値を減少させるための補正値を生成し、前記判定手段により前記閾値以上であると判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第2の濃度域では、前記得られたクロマ値を用いずに前記第1の濃度域において生成された補正値を用いて補間演算を行うことで補正値を生成する生成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、単色補正カーブに基づいたグレー補正を実施する際に、グレー以外の単色および混色階調性が低下することを防ぐことが可能になる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。尚、以下の実施例は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<装置構成>
図1は、本実施例における画像形成装置を表すブロック図である。
図1は、本実施例における画像形成装置を表すブロック図である。
なお、本実施例の画像形成装置は、乾式電子写真方式の画像形成装置を用いて説明するが、これは湿式電子写真(液体現像)方式など様々な画像形成方式を用いる画像形成装置でも成立する。また、グレー補正においては色度値(CIE L*a*b*あるいはCIE L*C*h*)を用いてキャリブレーションを実行しているが、反射濃度や分光スペクトル分布などの別の測定基準に基づいたグレー補正においても成立する。
画像形成装置100は、現像ステーション101と定着ステーション102、給紙デッキ109から構成される。コントローラ130は、各々の装置の制御を司る制御部である。操作部150は、LCDとタッチパネルを兼ね備え、画像形成装置のオペレーターが印刷状況を確認したり、各種設定をしたりすることができる。スキャナ160は、原稿を読み取り、画像情報としてコントローラ130に転送することにより、コピー機能が可能となる。CMYKそれぞれの現像ユニット104〜107において、コントローラ130からの入力画像が、各現像器に内蔵される感光ドラム(不図示)に現像され、トナーが現像部に付着して感光ドラム上でトナー像が形成される。この現像されたCMYKそれぞれのトナー像が、ITB108に転写される。
図2は、本実施例における分光センサーによる測定チャートの読み取りについて表す図である。
反転ユニット140には、複数の分光センサー170を並列に設置することができる。本実施例では、2個の分光センサー170が設置されている。反転ユニット140に搬送された測定チャート201は、反転ユニット140の下端でスイッチバックされ、上方向に搬送されながら、分光センサー170により測定チャート201上に画像形成されている測定パッチ202を連続で読み取りが行われる。
なお、この装置内部にある分光センサー170でなく、画像形成装置に外部接続される分光測色器を使う場合は、ユーザーが測定チャート201を取り出し、外部接続された分光測色器を用いて測定パッチの読み取りを行う。
<コントローラ構成>
図4は、本実施例における画像形成装置のコントローラの構成を表すブロック図である。
図4は、本実施例における画像形成装置のコントローラの構成を表すブロック図である。
中央演算装置(CPU)401は、RAM403に展開されたプログラムを実行して、装置内の各部の制御、演算を司る。RAM403は、プログラムの格納領域、及び各種データの一時記憶領域、及びワークメモリとして利用される。ハードディスクドライブ(HDD)404は大容量の記憶装置であり、CPU401により実行される各種制御プログラムをインストールしている。またHDD404は、処理対象の各種データの一時的な記憶領域としても利用される。ROM406は、画像形成装置の起動処理プログラムや不揮発性のデータを格納するための記憶装置である。画像形成装置の電源がオンされるとROM406に格納された起動処理プログラムが起動されて、HDD404にインストールされているOSや制御プログラムが読み出されてRAM403に展開してロードされる。そしてCPU401は、そのRAM403に展開されたプログラムに従って処理を実行し、後述する各種制御処理を実行する。ネットワークインターフェイス(I/F)402は、外部ネットワークを介してクライアントコンピュータ430などの他の装置と通信を行う。プリンタエンジンインターフェイス(I/F)405は、プリンタエンジン420との通信及び制御を司る。システムバス407は、CPU401と上述した各部とを接続するバスで、制御信号やアドレス、データ等を伝達する。
外部接続された分光測色器を用いる場合は、クライアントコンピュータ430に接続される不図示の分光測色器から、ネットワークインターフェイス(I/F)402を介して測定値の情報が送信される。
外部接続された分光測色器を用いる場合は、クライアントコンピュータ430に接続される不図示の分光測色器から、ネットワークインターフェイス(I/F)402を介して測定値の情報が送信される。
プリンタエンジン420は、図1に示す現像ステーション101と定着ステーション102の制御を司るプリンタエンジン制御基板408と、分光センサー170および180の制御を司る分光センサー制御部409から構成される。
クライアントコンピュータ430には、HDD451が装備され、プリンタドライバ450がインストールされている。プリンタドライバ450は、クライアントコンピュータの描画命令を、画像形成装置100が出力可能なPDLデータに変換する。また、プリンタドライバ450は、各種画像形成装置の設定をPDLデータに付与して、画像形成装置100に送信する。
<ソフトウェアモジュール構成>
図5は、本実施例におけるソフトウェアモジュールを表すブロック図である。
図5は、本実施例におけるソフトウェアモジュールを表すブロック図である。
各々のソフトウェアモジュールの機能は、RAM403に展開された制御プログラムをCPU401が実行することにより実現される。
ジョブコントローラ130は、画像形成装置の主幹制御を司るモジュールである。
キャリブレーション実行制御部501は、キャリブレーションの実行の主幹制御を司るモジュールである。
パラメータ保持部502は、RAM403、ROM406およびHDD404に保存されている、キャリブレーションの実行に関連付けられたパラメータを読みだしたり、保存したりする。
測定パッチ生成部503は、キャリブレーション実行制御部501の指示に基づいて、キャリブレーションに必要な測定チャート画像を生成する。
ジョブ送信部504は、測定パッチ生成部503で生成された測定チャート画像をプリンタエンジン制御部510に送信し、指定されたシート状に画像形成させる。
色度値処理部505は、プリンタエンジン制御部510から、分光センサー制御部409を介して計測された分光スペクトルデータを受信し、色度値に変換する。
<印刷フロー>
次に、本実施例における画像形成装置100の制御について説明する。
次に、本実施例における画像形成装置100の制御について説明する。
図10は、本実施例に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。
図11は、本実施例に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。
尚、この処理を実行するプログラムは、上述したようにRAM403に展開されており、CPU401がこの制御プログラムを実行することにより、このフローチャートで示す処理が実行される。
なお、本実施例では、図6に示したように濃度域の分割数は6つである場合を例として説明する。
分割された濃度域ごとに図3に示したようなグレー判定パッチが形成される。
分割された濃度域ごとに図3に示したようなグレー判定パッチが形成される。
低濃度域から高濃度域にかけて順番にパッチ601、602、603、604、605、606が形成される。これらのパッチはそれぞれ連続的な信号値を有する複数のパッチで構成されている。各パッチの詳細については図13を用いて説明する。なお、このそれぞれのパッチの中央に配置されるパッチを中央グレーパッチ302と呼ぶ。
ステップS1000で、ジョブコントローラ130による処理が開始される。ステップS1001で、キャリブレーション実行制御部501が、操作部150を介して、ユーザーからグレーのみを補正するグレー補正の実行指示を受信する。
ステップS1002で、キャリブレーション実行制御部501は、測定パッチ生成部503に対し、グレー補正のための測定チャートの生成を指示する。測定パッチ生成部503は、パラメータ保持部502より、パッチ管理テーブル1301を取得し、測定チャートを生成する。次に測定パッチ生成部503は、ジョブ送信部504に対し、生成した測定チャートの印刷指示を行う。ジョブ送信部504は、プリンタエンジン制御部510に対し、生成した測定チャートの印刷を指示する。プリンタエンジン制御部510は、生成した測定チャートの印刷をキャリブレーション対象のシートに対して行う。
ステップS1003で、キャリブレーション実行制御部501は、色度値処理部505に対し、印刷された測定チャートの測定を指示する。
ステップS1003で、キャリブレーション実行制御部501は、色度値処理部505に対し、印刷された測定チャートの測定を指示する。
たとえば、図6の607のような、各濃度域に対応したグレー判定パッチが含まれる測定チャートが印刷される。
色度値処理部505は、プリンタエンジン制御部510に対し、印刷された測定チャートの測定を指示する。プリンタエンジン制御部510は、分光センサー制御部409に指示し、分光センサー170を用いて印刷された測定チャートの測定を行う。なお、外部接続された分光測色器を用いる場合は、ユーザーが印刷されたチャートを取り出し、手動で分光測色器を用いて測定を行う。色度値はクライアントコンピュータ430よりジョブコントローラ130まで送付される。
ステップS1004で、キャリブレーション実行制御部501は、色度値処理部505を介して測色した全パッチの色度値を取得する。
図13は、本実施例におけるパッチ管理テーブルを表す図である。
パッチ管理テーブル1301は、パラメータ保持部502に格納されている。パッチ管理テーブル1301は、測定チャートに含まれグレー補正に用いる全てのパッチについて、IDとCMYKの信号値、そのパッチが対象とする濃度域、Cシフト量、Mシフト量、およびYシフト量の情報から構成されている。それぞれのシフト量は、グレー補正に用いるパッチでシアンとマゼンタとイエローとを変化させた量に連動し、補正カーブの信号値をプラスまたはマイナス方向に加減する量である。CMYのシフト量全てがゼロ、すなわちCMYがそれぞれ均一な信号値で構成されるパッチは、各濃度域における中央グレーパッチである。また、同じ濃度域に属する複数のパッチが集まって1つのグレー判定パッチを構成する。
図6の各グレー判定パッチと対応させると、具体的にはパッチID1のパッチは図6のグレー判定パッチ601を構成するパッチの1つである。また、パッチID1のパッチはCMYのシフト量が全てゼロであるので、グレー判定パッチ601の中央グレーパッチに対応する。
同様に、パッチID2は図6のグレー判定パッチ602を構成するパッチの1つ、パッチID3のパッチは図6のグレー判定パッチ603を構成するパッチの1つである。
パッチID4のパッチは図6のグレー判定パッチ604を構成するパッチであり、CMYシフト量が全て0であるので、グレー判定パッチ604の中央グレーパッチに対応する。
また、パッチID5のパッチは図6のグレー判定パッチ605を構成するパッチの1つであり、パッチID6、ID7のパッチはそれぞれ図6のグレー判定パッチ606を構成するパッチである。パッチID6のパッチはCMYシフト量が全て0であるので、グレー判定パッチ606の中央グレーパッチに対応する。
ステップS1005で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502より、パッチ管理テーブル1301を取得する。濃度域を参照し、信号値の低いグレー判定パッチから順に、グレー判定パッチの中央に配置される中央グレーパッチのCMYK値に対応する測色された色度値を取得する。
ステップS1006で、キャリブレーション実行制御部501は、取得した中央グレーパッチの色度値の、グレー軸からの乖離値(クロマ値:CIE C*)を取得する。
ステップS1007で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502に格納された予め定められた閾値を取得する。キャリブレーション実行制御部501は、グレー軸からの乖離を表すクロマ値と、取得した閾値を比較し、閾値を超えているかどうかを判断する。ここで、グレー軸からの乖離を表すクロマ値と、取得した閾値を超えないと判断した場合、ステップS1008に移行する。
図19は、本実施例におけるグレー軸の定義を表すグラフである。
CIE L*a*b*色空間において、紙の地色が青っぽい白である場合、明度値L*の最も大きな値における位置(すなわち紙の地色)は、図19(a)に示すようにa*は正の方向、図19(b)に示すようにb*は負の方向になる。この紙の地色から、画像形成装置が当該媒体上で表現できる最も暗い色のL*の値の位置であって、a*およびb*がゼロの点に向けて結ばれた直線を、グレー軸と定義している。このグレー軸からの乖離値をCIE C*で算出する。
ステップS1008で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502に格納されているパッチ管理テーブル1301を参照し、得られたクロマ値と閾値との比較が、図6における全濃度域の中央グレーパッチに対して行われたかどうかを判断する。すでに全濃度域の中央グレーパッチの色度値の測定結果から得られたクロマ値に対して閾値との比較が行われたと判断された場合、ステップS1009に移行する。ステップS1009で、キャリブレーション実行制御部501は、全濃度域において閾値を超えるクロマ値を持つ中央グレーパッチが見つからなかったと判断し、高濃度域境界値を100%と設定し、パラメータ保持部502に格納する。
ここで高濃度域境界値は、クロマ値が閾値を超えた時点のCMY混色グレーの信号値の総和であり、この高濃度域境界値に基づいて、後述の処理が切り替えられる。
ステップS1008において、まだ全濃度域の中央グレーパッチの色度値の測定結果から得られたクロマ値に対して閾値との比較が行われていないと判断した場合、ステップS1005に戻る。そして、未だ判定していない濃度域の中央グレーパッチの色度値の測定結果から得られたクロマ値と閾値の比較を行う。
ステップS1007で、キャリブレーション実行制御部501が、グレー軸からの乖離を表すクロマ値が、取得した閾値を超えていると判断した場合、ステップS1010に移行する。
ステップS1010で、キャリブレーション実行制御部501は、閾値を超えた濃度域が、高濃度域境界値であると判断し、パラメータ保持部502に保存し、ステップS1020において図11のフローチャートに移行する。
図11のステップS1101で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502より、パッチ管理テーブル1301を取得する。キャリブレーション実行制御部501は、パッチ管理テーブル1301におけるパッチIDを濃度域の低い順に並べ替える。並べ替えを行ったパッチ管理テーブル1301を、同一の濃度域になるすべてのパッチ情報をひとつのグループとする。そして、
このグループに対応する濃度域のグレー判定パッチを構成するパッチを測色して色度値を取得する。
このグループに対応する濃度域のグレー判定パッチを構成するパッチを測色して色度値を取得する。
ステップS1102で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502を参照し、ステップS1010で保存した高濃度域境界値を取得する。キャリブレーション実行制御部501は、ステップS1101で取得したグレー判定パッチに対応する濃度域が、高濃度域境界値を上回るかどうかを判断する。
ここで、グレー判定パッチに対応する濃度域が高濃度域境界値以下の濃度域であると判断した場合、ステップS1103に移行する。ステップS1103で、キャリブレーション実行制御部501は、ステップS1101で取得したグレー判定パッチを構成する複数のパッチを測色して得られた色度値の中から、最もグレー軸に近い(クロマ値が最小)パッチを選択する。この選択されたパッチのクロマ値をシフト量とする。そして、各濃度域のシフト量をまとめたテーブルを濃度域シフト量テーブルとしてパラメータ保持部502に保存する。
図17は、本実施例における濃度域シフト量テーブルについて表す図である。
濃度域シフト量テーブルは、補正濃度域と、それぞれの濃度域において最もグレー軸に近いパッチのMシフト量とYシフト量を関連付ける表である。
各濃度域において、図17に示されたようなシフト量を補正値として用いたグレー補正を行う。
すなわち、入力信号に対して、図17に示される濃度域ごとに取得されたシフト量(補正値)を用いてCMYそれぞれの信号値を補正し、その結果を出力信号とする。
ステップS1104で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502に格納されているパッチ管理テーブル1301を参照し、ステップS1103におけるグレー補正の実行が、全濃度域に対して行われたかどうかを判断する。まだ全濃度域に対してグレー補正が行われていないと判断された場合、ステップS1101に戻り、次のグループ化された濃度域に対してステップS1102以降の処理を実行する。
ステップS1102で、キャリブレーション実行制御部501により、グレー判定パッチに対応する濃度域が高濃度域境界値以上の領域であると判断された場合、ステップS1105に移行する。
ステップS1105で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502を参照し、高濃度域境界値以下の濃度域におけるMシフト量とYシフト量を各々取得する。キャリブレーション実行制御部501は、取得した、低中濃度域のMシフト量とYシフト量に基づいて、高濃度域におけるMシフト量とYシフト量を補間計算して得られた補正値を、パラメータ保持部502に保存する。
ここで行われる補間計算は、低中濃度域におけるシフト量を用いてから多項式近似式を算出し、この近似式に基づいて高濃度域のMシフト量とYシフト量を算出する。
ステップS1106で、キャリブレーション実行制御部501が、パラメータ保持部502を参照し、濃度域シフト量テーブルより全濃度域に対するMシフト量とYシフト量を各々取得する。
キャリブレーション実行制御部501は、取得したMシフト量とYシフト量より、補間計算を用いてマゼンタとイエローとのそれぞれの補正カーブを生成し、ステップS1199において処理を終了する。
このように、高濃度域境界値以下の濃度域(中低濃度域)では、目標値であるグレー軸(クロマ値が0)との差分を補正するためのシフト量(補正値)を取得するためにキャリブレーションを行う。すなわち、補正値を用いて測定値のクロマ値を減少させる。
一方、高濃度域境界値以上の濃度域では、補正するためのシフト量(補正値)を取得するためにキャリブレーションを行わずに補間演算を行う。このように全濃度域における補正値を生成する。
一方、高濃度域境界値以上の濃度域では、補正するためのシフト量(補正値)を取得するためにキャリブレーションを行わずに補間演算を行う。このように全濃度域における補正値を生成する。
図12は、本実施例におけるマゼンタの補正カーブについて表す図である。
破線グラフが従来技術(G7キャリブレーション)をそのまま乾式電子写真方式の画像形成装置において適用した場合に形成される補正カーブ、実線グラフが本実施例で説明した技術により形成される補正カーブである。このグラフにおいて、網掛けされた部分が、高濃度域であると判断された領域である。例えば乾式電子写真方式の画像形成装置における高濃度域のグレーが、緑方向に色転びしている(緑が混ざったグレーである)場合を考える。この場合、色相の逆方向にあるマゼンタを増加させる方向に補正が働き、破線グラフのようにマゼンタが高濃度域だけ強調され、階調性が失われてしまう。
一方、本実施例では、高濃度域においてグレー軸からの乖離が大きい(クロマ値が閾値以上の)場合、階調性が失われると判断し、高濃度域では自動的にグレー補正を行わず補間アルゴリズムを実行することにより、滑らかな階調性を保つことが可能となる。
また、この階調性が失われるか否かの判断は画像形成装置内部で行われ、画像形成装置あるいは画像形成媒体によって異なるグレーの色転び(グレーに対して他の色が混ざってしまうか否か、すなわちクロマ値が閾値以上であるか否か)を自動的に判断できる。よって、階調性を保つことが可能となる。
また、従来、オフセット印刷方式で用いられていた技術(グレー補正と同一のグレー判定パッチを用いた処理フロー)が乾式電子写真方式の画像形成装置でも使用可能である。
また本実施例では、グレー軸から乖離した高濃度域のグレーを補正できないため、高濃度域ではグレー色が色転びした(特定の色が混ざった)状態になってしまう。よって、暗いグレーの色再現は低下してしまう。
しかし、人間の視覚は低中濃度域よりも高濃度域の色に鈍感なため、本実施例では、目立ちにくい。よって暗いグレーの色再現は低下しつつも、人間の視覚に対して色の差が目立つ低中濃度域の階調性は滑らかに補正することが可能となる。
なお、本実施例ではG7キャリブレーションを行うことで、グレー補正を行っているが、グレー補正以外の単色階調性に対する補正は画像形成装置の備えるキャリブレーション機能により行われる。
また、画像形成装置に内蔵されたコントローラによる制御について説明したが、これはクライアントコンピュータ上で実行してもよい。
実施例1においては、グレー軸からの乖離(クロマ値)を判断し、閾値を上回った領域において補間アルゴリズムを実行することで、階調性を維持する方法について説明した。
本実施例では、グレー軸の高濃度域における乖離を、色相においてどの方向に色転びしているかを判定し、グレーを中立に戻しながら補正カーブを滑らかに補正する方法について説明する。
本実施例において、キャリブレーション実行制御部501は、実施例1において説明した高濃度域境界値の判定処理を、図10におけるステップS1000からS1020と同一の処理で行う。
図16は、本実施例に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。
ステップS1611で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502を参照し、ステップS1010で保存した高濃度域境界値が100%、つまりグレー軸からの乖離(クロマ値)が閾値以下かどうかを判断する。ここで、高濃度域境界値が100%である場合、ステップS1607に移行する。高濃度域境界値が100%ではない場合、ステップS1601に移行する。
ステップS1601で、キャリブレーション実行制御部501は、測定パッチ生成部503に対し、高濃度域の色相シフト方向の判定用測定チャートの生成を指示する。測定パッチ生成部503は、パラメータ保持部502より、測定チャートを生成する。次に測定パッチ生成部503は、ジョブ送信部504に対し、生成した測定チャートの印刷指示を行う。ジョブ送信部504は、プリンタエンジン制御部510に対し、生成した測定チャートの印刷を指示する。プリンタエンジン制御部510は、生成した測定チャートの印刷をキャリブレーション対象のシートに対して行う。
ステップS1603で、キャリブレーション実行制御部501は、色度値処理部505に対し、印刷された測定チャートの測定を指示する。色度値処理部505は、プリンタエンジン制御部510に対し、印刷された測定チャートの測定を指示する。プリンタエンジン制御部510は、分光センサー制御部409に指示し、分光センサー170を用いて印刷した測定チャートの測定を行う。外部接続された分光測色器を用いる場合は、ユーザーが印刷されたチャートを取り出し、手動で分光測色器を用いて測定を行う。色度値はクライアントコンピュータ430よりジョブコントローラ130まで送付される。
ステップ1603で、キャリブレーション実行制御部501は、測定された高濃度域色相シフト判定パッチの結果より、色相シフト方向を判定する。
図14は、本実施例における高濃度域のグレー色相シフト方向判定用チャート1401を表す図である。
高濃度域の色相シフト方向判定用チャート1401には、中央に高濃度域のグレーのパッチが配置される。このパッチの周りにa*、b*方向にそれぞれ値をプラスおよびマイナス方向に変化させたパッチが配置されている。このチャートを印刷し、これらのパッチからグレー軸に近いパッチ(クロマ値が0に近いパッチ)を選択する。これにより、高濃度域におけるグレーの色相シフトがどの方向に起こっているのかを判定することができる。
ステップS1604で、キャリブレーション実行制御部501は、判定した色相シフト方向より、グレー判定パッチにおいて固定する色の判定を行う。
図18は、本実施例におけるグレーシフト方向と補正バイアス、固定する色の関連付けを表す表である。
選択されたパッチのグレーの色相シフトが例えば緑(G)方向にシフトしていると判定されると、オフセット印刷機を前提としているG7キャリブレーションでは、シアンを固定し、マゼンタとイエローを調整するため、マゼンタを大きく補正しなければならない。これを避けるため、マゼンタを固定し、シアンとイエローを補正することで、より変化量の少ない補正カーブを生成することができる。このような対応表に基づいて、キャリブレーション実行制御部501は、チャートを出力する際に固定する色の判定を行う。
ステップS1605で、キャリブレーション実行制御部501は、測定パッチ生成部503に対し、判定した固定色に対応した測定チャートの生成を指示する。測定パッチ生成部503は、パラメータ保持部502より、測定チャートを生成する。次に測定パッチ生成部503は、ジョブ送信部504に対し、生成した測定チャートの印刷指示を行う。ジョブ送信部504は、プリンタエンジン制御部510に対し、生成した測定チャートの印刷を指示する。プリンタエンジン制御部510は、生成した測定チャートの印刷をキャリブレーション対象のシートに対して行う。
ステップS1606で、キャリブレーション実行制御部501は、色度値処理部505に対し、印刷された測定チャートの測定を指示する。色度値処理部505は、プリンタエンジン制御部510に対し、印刷された測定チャートの測定を指示する。プリンタエンジン制御部510は、分光センサー制御部409に指示し、分光センサー170を用いて印刷した測定チャートの測定を行う。外部接続された分光測色器を用いる場合は、ユーザーが印刷されたチャートを取り出し、手動で分光測色器を用いて測定を行う。色度値はクライアントコンピュータ430よりジョブコントローラ130まで送付される。
ステップS1607で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502より、パッチ管理テーブル1301を取得する。濃度域を参照し、信号値の低いグレー判定パッチから順に、グレー判定パッチのそれぞれの色度値を取得する。
ステップS1608で、キャリブレーション実行制御部501は、ステップS1607で取得したグレー判定パッチに対応する測色された色度値から、最もグレー軸に近い(クロマ値が最小)パッチを判断する。そしてこのパッチのクロマ値をシフト量として、濃度域シフト量テーブルをパラメータ保持部502に保存する。
ステップS1609で、キャリブレーション実行制御部501は、パラメータ保持部502に格納されているパッチ管理テーブル1301を参照し、ステップS1608におけるグレー補正の実行が、全濃度域に対して行われたかどうかを判断する。全濃度域に対してグレー補正が行われていないと判断された場合、ステップS1607に戻り、次の濃度域に対してステップS1608以降の処理を実行する。全濃度域に対するグレー補正が行われたと判断した場合、ステップS1610に移行する。
ステップS1610で、キャリブレーション実行制御部501が、パラメータ保持部502を参照し、濃度域シフト量テーブルより全濃度域に対するCシフト量とMシフト量、Yシフト量を各々取得する。キャリブレーション実行制御部501はシアン、マゼンタと黄色それぞれの補正カーブを生成し、ステップS1699において処理を終了する。
図15は、本実施例における測定チャートの種類と流れを表す図である。
キャリブレーション実行制御部501は、グレー補正のための測定チャート1501を印刷・測定し、測定値を用いて高濃度域境界値の判定を行う。次に高濃度域の色相シフト方向判定用チャート1502を印刷・測定し、グレーシフト方向を判定し、固定する色を決める。固定する色の判定に基づいて、Cを固定したグレー判定パッチ1503、またはMを固定したグレー判定パッチ1504、またはYを固定したグレー判定パッチ1505のうち一つを印刷・測定し、高濃度域におけるグレー補正を行う。
図15は、本実施例における測定チャートの種類と流れを表す図である。
キャリブレーション実行制御部501は、グレー補正のための測定チャート1501を印刷・測定し、測定値を用いて高濃度域境界値の判定を行う。次に高濃度域の色相シフト方向判定用チャート1502を印刷・測定し、グレーシフト方向を判定し、固定する色を決める。固定する色の判定に基づいて、Cを固定したグレー判定パッチ1503、またはMを固定したグレー判定パッチ1504、またはYを固定したグレー判定パッチ1505のうち一つを印刷・測定し、高濃度域におけるグレー補正を行う。
以上のように制御をすることで、湿式電子写真方式の画像形成装置において、単色階調性の低下を防ぐグレー補正が可能となる。また、実施例1では考慮できなかった高濃度域のグレー補正についても階調性を保つことが可能になる。
(その他の実施例)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (9)
- 画像形成手段が形成する画像の濃度域を分割し、CMYのトナーで形成されるグレーのパッチを前記濃度域ごとに前記画像形成手段により形成し、該グレーのパッチに対して色度値を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された濃度域ごとのグレーパッチの色度値から得られるクロマ値が閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記閾値以上でないと判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第1の濃度域では、前記得られたクロマ値を用いて該クロマ値を減少させるための補正値を生成し、
前記判定手段により前記閾値以上であると判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第2の濃度域では、前記得られたクロマ値を用いずに前記第1の濃度域において生成された補正値を用いて補間演算を行うことで補正値を生成する生成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記生成手段により前記生成された補正値を用いて、前記画像形成手段が形成する画像の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記判定手段による判定に用いられるクロマ値を得るために用いられるグレーのパッチは、該パッチを形成するためのCMYのトナーそれぞれの信号値が均一であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記CMYのトナーで形成されるパッチは複数のパッチで構成され、
該複数のパッチそれぞれは、前記CMYのトナーのうちの2種類のトナーに対応する信号値を変化させた値を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記CMYのトナーで形成されるパッチは複数のパッチで構成され、
該複数のパッチそれぞれは、前記CMYのトナーのうちの2種類のトナーに対応する信号値を変化させた値を有し、
前記生成手段は、前記第1の濃度域における補正値を、前記複数のパッチを測定して得られた色度値から得られるクロマ値のうち最小のクロマ値を用いて生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記取得手段により取得される色度値は、L*a*b*値またはL*C*h*値であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第2の濃度域において、
前記グレーのパッチの色度値から色相のシフト方向を判定するシフト方向判定手段をさらに有し、
前記シフト方向判定手段により判定されたシフト方向に対応したパッチを測定して取得した色度値から得られたクロマ値を0に近づけるための補正値を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 画像形成手段が形成する画像の濃度域を分割し、CMYのトナーで形成されるグレーのパッチを前記濃度域ごとに前記画像形成手段により形成し、該グレーのパッチに対して色度値を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された濃度域ごとのグレーパッチの色度値から得られるクロマ値が閾値以上であるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて前記閾値以上でないと判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第1の濃度域では、前記得られたクロマ値を用いて該クロマ値を減少させるための補正値を生成し、
前記判定ステップにて前記閾値以上であると判定されたクロマ値が得られたパッチに対応する第2の濃度域では、前記得られたクロマ値を用いずに前記第1の濃度域において生成された補正値を用いて補間演算を行うことで補正値を生成する生成ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - コンピュータに請求項8に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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