JP2005110058A - 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 階調補正データの修正の前後で実際の出力濃淡レベルの特性が急変することを防止することができる画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラムを提供すること。
【解決手段】 補正値の修正量が多い場合は補正値の修正量が少ない場合に比較して修正回数が多くなるようにスムージング回数Stimeが決定され、実印字特性値R〔i〕が理想特性値T〔i〕に段階的に近づくように、補正値の修正量をスムージング回数Stimeに分けて修正することから、補正値の修正量が多い場合であっても、補正値の修正の前後で実際に印字出力される色材の濃淡レベルの特性が急変することを防止することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラムに関し、特に、階調補正データの修正の前後で実際の出力濃淡レベルの特性が急変することを防止できる画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラムに関するものである。
従来より、デジタルカメラなどの入力手段からホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称す)へカラー画像データを入力し、PCからプリンタなどの出力手段を介してカラー画像原稿を印字出力することが行われている。
ここで、PCで用いられている、モニタの表色系であるR(赤)、G(緑)、B(青)の3色のデータは、プリンタで用いるインクやトナーの表色系であるC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のデータに色変換される。さらに、色再現性を高めるために、その色変換されたデータCMYKをプリンタの出力特性に応じて階調補正しC’M’Y’K’とすることが行われている。図9は従来の色変換処理と階調補正処理を概略的に説明する図である。デジタルカメラなどの入力手段から入力されたRGBの画像データは、予め記憶された3次元ルックアップテーブルを参照することでCMYKの画像データに変換され、さらに、そのCMYKの値はプリンタの特性に応じて決定される1次元のルックアップテーブルに基づいて、それぞれC’M’Y’K’に階調補正される。これにより、個々のプリンタの特性によらず、一定の画像データに対して常に一定の濃淡レベルが再現されるのである。
また、上記プリンタ特性は、経時変動や環境変動、トナー交換などにより変化する。このため、例えば、プリンタの立ち上げ後、一定量の印刷を行った後、或いはプリンタの立ち上げ後定期的に階調補正値を修正する処理(キャリブレーション)を行う場合がある。具体的には、PCのハードディスクなどに予め記憶されたテストパッチデータを出力し、印刷されたテストパッチの濃度を測色計で測定し、測色計により得られた測色値に基づいて階調補正値を修正する。図10は、記録用紙などに印字出力されたテストパッチの一例を示す図である。図10に示すように、CMYKのそれぞれについて10%きざみの濃度の10個のテストパッチ100と0%の濃度のテストパッチ101の合計41個のテストパッチを印刷し、その測色値に基づいてその時点でのプリンタ特性を示す階調補正値が算出されるのである。
図11は、測色値に基づいて階調補正値を算出するためのグラフを示す。図9を適宜参照しつつ図11について説明する。第1象限にはPCに予め記憶されたテストパッチデータと実際に印字されたテストパッチの実測色値との関係(プリンタ特性)が書き込まれる。具体的には、各色とも10点分の実測された測色データがあるので、これらの各点間を補間して、指定され得る濃淡レベル(0〜255)に対し、実際に出力される濃淡レベルの関係すなわちプリンタ特性を作成する。この関係は、図9に示すプリンタ入力前のC’M’Y’K’とプリンタから印字出力された測色値との関係f1に相当する。
第2象限はPCに予め記憶された理想(目標)特性が書き込まれる。この関係は、色変換後のCMYK(入力値)とその入力値に対し印字出力されるべき理想的な測色値との関係(理想特性)を示しており、図9に示す関係f2に相当する。第1象限のプリンタ特性と第2象限との理想特性との関係から第4象限において階調補正値が求められる。すなわち、図9で説明するならば、fとfとに基づいて、CMYKをC’M’Y’K’へ階調補正するための関数fが求められる。
所望のタイミングでキャリブレーションが行われると、テストパッチを印刷出力してその濃淡レベルを測色し、その測色値が理想特性で示される理想の濃淡レベルとなるように、階調補正値が修正される。したがって環境変動、トナー交換などによりプリンタ特性が変動したとしても、キャリブレーションを行うことにより、その時点でのプリンタ特性に合わせて階調補正値を修正することにより、印刷出力の濃淡レベルの特性を理想特性に戻すことができる。
特開2000−227684号公報([0002])
しかしながら、前回キャリブレーションを実行した時点でのプリンタ特性と現時点でのプリンタ特性との間に大きな変動が存在すると、キャリブレーションにより階調補正値が大幅に変化するので、印刷出力される濃淡レベルの特性を理想特性に戻すという効果はあるものの、キャリブレーション前後で濃淡レベルが大幅に変化してしまい、連続印字などでは色の安定性が欠如するという不都合が生じる。多量の、例えば100ページの文書を印刷する途中にトナー交換をし、プリンタ特性が変わることが予想されるのでキャリブレーションを行う場合が考えられるが、そのキャリブレーションにより階調補正値が大きく変わると、連続する1つの文書であるにも拘わらず、キャリブレーション前後で色の濃度レベルが急変してしまうという不都合が生じるのである。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、階調補正データの修正の前後で実際の出力濃淡レベルの特性が急変することを防止できる画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の画像処理方法は、互いに異なる複数通りの濃淡レベルを入力レベルとして、各入力レベルに対応する複数のパッチを印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係から階調補正データを決定し、その階調補正データに基づいて入力された画像データの階調補正処理を行う画像処理方法であって、前記階調補正データに基づいて階調補正する場合に印刷される色の濃淡レベルを示す実印字特性を予測する実印字特性予測工程と、前記階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数を決定する修正回数決定工程と、その修正回数決定工程により決定された修正回数に基づいて、前記実印字特性予測工程により予測された実印字特性を、目標の濃淡レベルを示す目標特性に段階的に近づけることにより、前記階調補正データを段階的に修正するキャリブレーション工程とを有するものである。
請求項2記載の画像処理方法は、請求項1記載の画像処理方法において、前記修正回数決定工程は、前記実印字特性予測工程により予測される実印字特性と前記目標特性との差分に基づいて修正回数を決定するものである。
請求項3記載の画像処理方法は、請求項1または2に記載の画像処理方法において、前記キャリブレーション工程は所定の印刷単位ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものである。
請求項4記載の画像処理方法は、請求項1または2に記載の画像処理方法において、前記キャリブレーション工程は所定時間ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものである。
請求項5記載の画像処理方法は、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理方法において、前記修正回数決定工程は前記実印字特性と前記目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて前記階調補正データの修正回数を決定するものである。
請求項6記載の画像処理方法は、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理方法において、前記実印字特性予測工程は、印字出力において用いられる複数の色のそれぞれについて実印字特性を予測するものであり、前記修正回数決定工程は前記複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と前記目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定するものである。
また、上記課題を解決するために、請求項7記載の画像処理装置は、互いに異なる複数通りの濃淡レベルを入力レベルとして、各入力レベルに対応する複数のパッチを印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係から階調補正データを決定し、その階調補正データに基づいて入力された画像データの階調補正処理を行う画像処理装置であって、前記階調補正データに基づいて階調補正する場合に印刷される色の濃淡レベルを示す実印字特性を予測する実印字特性予測手段と、前記階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数を決定する修正回数決定手段と、その修正回数決定手段により決定された修正回数に基づいて、前記実印字特性予測手段により予測された実印字特性を、目標の濃淡レベルを示す目標特性に段階的に近づけることにより、前記階調補正データを段階的に修正するキャリブレーション手段とを有するものである。
請求項8記載の画像処理装置は、請求項7記載の画像処理装置において、前記修正回数決定手段は、前記実印字特性予測手段により予測される実印字特性と前記目標特性との差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする。
請求項9記載の画像処理装置は、請求項7または8に記載の画像処理装置において、前記キャリブレーション手段は所定の印刷単位ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする。
請求項10記載の画像処理装置は、請求項7または8に記載の画像処理装置において、前記キャリブレーション手段は所定時間ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする。
請求項11記載の画像処理装置は、請求項7から10のいずれかに記載の画像処理装置において、前記修正回数決定手段は前記実印字特性と前記目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて前記階調補正データの修正回数を決定するものであることを特徴とする。
請求項12記載の画像処理装置は、請求項7から11のいずれかに記載の画像処理装置において、前記実印字特性予測手段は、印字出力において用いられる複数の色のそれぞれについて実印字特性を予測するものであり、前記修正回数決定手段は前記複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と前記目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項13記載の画像処理プログラムは、互いに異なる複数通りの濃淡レベルを入力レベルとして、各入力レベルに対応する複数のパッチを印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係から階調補正データを決定し、その階調補正データに基づいて入力された画像データの階調補正処理を行うために、画像処理装置に、前記階調補正データに基づいて階調補正する場合に印刷される色の濃淡レベルを示す実印字特性を予測する実印字特性予測手順と、前記階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数を決定する修正回数決定手順と、その修正回数決定手順により決定された修正回数に基づいて、前記実印字特性予測手順により予測された実印字特性を、目標の濃淡レベルを示す目標特性に段階的に近づけることにより、前記階調補正データを段階的に修正するキャリブレーション手順とを実行させるものである。
請求項14記載の画像処理プログラムは、請求項13記載の画像処理プログラムにおいて、前記修正回数決定手順は、前記実印字特性予測手順により予測される実印字特性と前記目標特性との差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする。
請求項15記載の画像処理プログラムは、請求項13または14に記載の画像処理プログラムにおいて、前記キャリブレーション手順は所定の印刷単位ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする。
請求項16記載の画像処理プログラムは、請求項13または14に記載の画像処理プログラムにおいて、前記キャリブレーション手順は所定時間ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする。
請求項17記載の画像処理プログラムは、請求項13から16のいずれかに記載の画像処理プログラムにおいて、前記修正回数決定手順は前記実印字特性と前記目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて前記階調補正データの修正回数を決定するものであることを特徴とする。
請求項18記載の画像処理プログラムは、請求項13から17のいずれかに記載の画像処理プログラムにおいて、前記実印字特性予測手順は、印字出力において用いられる複数の色のそれぞれについて実印字特性を予測するものであり、前記修正回数決定手順は前記複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と前記目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする。
請求項1記載の画像処理方法によれば、階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数が決定され、その修正回数に基づいて、実印字特性を目標特性に段階的に近づけることにより、階調補正データを段階的に修正することから、階調補正データの修正量が多い場合であっても、階調補正データの修正の前後で実際に印字出力される色の出力濃淡レベルの特性が急変することを防止することができるという効果がある。すなわち、実印字特性を目標特性に一致させるために階調補正データを一度に修正すると、実際に印字出力される色の濃淡レベルが大幅に変化してしまうのであるが、請求項1記載の画像処理方法によれば、階調補正データが徐々に変化させられるので、実印字特性を徐々に変化させることができ、印字出力される色が急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
請求項2記載の画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法の奏する効果に加え、実印字特性と目標特性との差分に基づいて階調補正データの修正回数を決定することから、実印字特性と目標特性の差分が大きく両者を一致させるために階調補正データを大幅に修正する場合であっても、実印字特性を徐々に変化させることができ、印字出力される濃淡レベルが急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
請求項3記載の画像処理方法によれば、請求項1または2に記載の画像処理方法の奏する効果に加え、所定の印刷単位ごとに階調補正データが段階的に修正されるので、あるページの印刷途中に階調補正データが修正されるのを防止することができる。すなわち、階調補正データは段階的に修正されるためその修正による色の変化幅を小さくすることができるが、1ページの記録紙への印刷途中で何度も色の変化が生じると、たとえその変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるため、請求項3記載の画像処理方法によれば、所定の印刷単位ごとに階調補正データを修正するようにしたのである。
請求項4記載の画像処理方法によれば、請求項1または2に記載の画像処理方法の奏する効果に加え、所定時間ごとに階調補正データを段階的に修正することから、複数ページからなる1単位の画像データの印刷処理の間に階調補正データが何度も修正されるのを防止することができる。複数ページからなる1単位の画像データの印刷処理中で何度も色の変化が生じると、たとえその変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるため、請求項4記載の画像処理方法によれば、今回の階調補正データの修正から所定時間の間は次の回の階調補正データの修正を行わないようにしたのである。
請求項5記載の画像処理方法によれば、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理方法の奏する効果に加え、実印字特性と目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて階調補正データの修正回数を決定するので、階調補正データの修正回数を最適な値とすることができるという効果がある。
請求項6記載の画像処理方法によれば、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理方法の奏する効果に加え、複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定することから、複数の色ごとにそれぞれ実印字特性が異なっていても、すべての色について同じ修正回数で階調補正データが修正されるので、印刷出力される画像の色合いのバランスを保つことができるという効果がある。
請求項7記載の画像処理装置によれば、階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数が決定され、その修正回数に基づいて、実印字特性を目標特性に段階的に近づけることにより、階調補正データを段階的に修正することから、階調補正データの修正量が多い場合であっても、階調補正データの修正の前後で実際に印字出力される色の出力濃淡レベルの特性が急変することを防止することができるという効果がある。すなわち、実印字特性を目標特性に一致させるために階調補正データを一度に修正すると、実際に印字出力される色の濃淡レベルが大幅に変化してしまうのであるが、請求項7記載の画像処理装置によれば、階調補正データが徐々に変化させられるので、実印字特性を徐々に変化させることができ、印字出力される色が急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
請求項8記載の画像処理装置によれば、請求項7記載の画像処理装置の奏する効果に加え、実印字特性と目標特性との差分に基づいて階調補正データの修正回数を決定することから、実印字特性と目標特性の差分が大きく両者を一致させるために階調補正データを大幅に修正する場合であっても、実印字特性を徐々に変化させることができ、印字出力される濃淡レベルが急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
請求項9記載の画像処理装置によれば、請求項7または8に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、所定の印刷単位ごとに階調補正データが段階的に修正されるので、あるページの印刷途中に階調補正データが修正されるのを防止することができる。すなわち、階調補正データは段階的に修正されるためその修正による色の変化幅を小さくすることができるが、1ページの記録紙への印刷途中で色の濃度変化が何度も生じると、たとえその濃度変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるため、請求項9記載の画像処理装置によれば、所定の印刷単位ごとに階調補正データを修正するようにしたのである。
請求項10記載の画像処理装置によれば、請求項7または8に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、所定時間ごとに階調補正データを段階的に修正することから、複数ページからなる1単位の画像データの印刷処理の間に階調補正データが何度も修正されるのを防止することができる。複数ページからなる1単位の画像データの印刷処理中に何度も色の変化が生じると、たとえその変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるため、請求項10記載の画像処理装置によれば、今回の階調補正データの修正から所定時間の間は次回の階調補正データの修正を行わないようにしたのである。
請求項11記載の画像処理装置によれば、請求項7から10のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、実印字特性と目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて階調補正データの修正回数を決定するので、階調補正データの修正回数を最適な値とすることができるという効果がある。
請求項12記載の画像処理装置によれば、請求項7から11のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定することから、複数の色ごとにそれぞれ実印字特性が異なっていても、すべての色について同じ修正回数で階調補正データが修正されるので、印刷出力される画像の色合いのバランスを保つことができるという効果がある。
請求項13記載の画像処理プログラムによれば、階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数が決定され、その修正回数に基づいて、実印字特性を目標特性に段階的に近づけることにより、階調補正データを段階的に修正することから、階調補正データの修正量が多い場合であっても、階調補正データの修正の前後で実際に印字出力される色の出力濃淡レベルの特性が急変することを防止することができるという効果がある。すなわち、実印字特性を目標特性に一致させるために階調補正データを一度に修正すると、実際に印字出力される色の濃淡レベルが大幅に変化してしまうのであるが、請求項13記載の画像処理プログラムによれば、階調補正データが徐々に変化させられるので、実印字特性を徐々に変化させることができ、印字出力される色が急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
請求項14記載の画像処理プログラムによれば、請求項13記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、実印字特性と目標特性との差分に基づいて階調補正データの修正回数を決定することから、実印字特性と目標特性の差分が大きく両者を一致させるために階調補正データを大幅に修正する場合であっても、実印字特性を徐々に変化させることができ、印字出力される濃淡レベルが急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
請求項15記載の画像処理プログラムによれば、請求項13または14に記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、所定の印刷単位ごとに階調補正データが段階的に修正されるので、あるページの印刷途中に階調補正データが修正されるのを防止することができる。すなわち、階調補正データは段階的に修正されるためその修正による色の変化幅を小さくすることができるが、1ページの記録紙への印刷途中で色の濃度変化が何度も生じると、たとえその濃度変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるため、請求項15記載の画像処理プログラムによれば、所定の印刷単位ごとに階調補正データを修正するようにしたのである。
請求項16記載の画像処理プログラムによれば、請求項13または14に記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、所定時間ごとに階調補正データを段階的に修正することから、複数ページからなる1単位の画像データの印刷処理の間に階調補正データが何度も修正されるのを防止することができる。複数ページからなる1単位の画像データの印刷処理中に何度も色の変化が生じると、たとえその変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるため、請求項16記載の画像処理プログラムによれば、今回の階調補正データの修正から所定時間の間は次回の階調補正データの修正を行わないようにしたのである。
請求項17記載の画像処理プログラムによれば、請求項13から16のいずれかに記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、実印字特性と目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて階調補正データの修正回数を決定するので、階調補正データの修正回数を最適な値とすることができるという効果がある。
請求項18記載の画像処理プログラムによれば、請求項13から17のいずれかに記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定することから、複数の色ごとにそれぞれ実印字特性が異なっていても、すべての色について同じ修正回数で階調補正データが修正されるので、印刷出力される画像の色合いのバランスを保つことができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、図1から図6までの添付図面を参照して説明する。図1は、カラーコピーシステム80の電気的構成を示したブロック図である。本実施例の印刷システム80は、パーソナルコンピュータ50(以下、PCと略す)、プリンタ1、および測色計3を備えており、PC50とプリンタ1の間、およびPC50と測色計3の間は、それぞれ専用のインターフェースケーブル4,5を介してデータ通信可能に接続されている。
プリンタ1には、接続ポートとしてのPC(パーソナルコンピュータ)用インターフェイス2のコネクタ(図示せず)が設けられている。プリンタ1は、このPC用インターフェイス2に接続されたケーブル4を介して、PC50と接続されている。なお、プリンタ1とPC50との接続は、必ずしもケーブル4に限られるものではなく、赤外線などの光信号により接続することも可能である。
測色計3は、測定対象物からの反射光の強度を測定し、その測定対象物の色を3原色に分けたときの各原色毎の濃度を測色データとして、インターフェースケーブル5を介して出力するものである。
プリンタ1には、CPU11、ROM12、RAM14、画像メモリ15、印字装置25が設けられ、これらはバスライン30を介して互いに接続されている。
CPU11は、ROM12内に記憶される制御プログラムに基づいて、バスライン30により接続された各部を制御し、プリント動作等を実行するものである。ROM12は、プリンタ1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリである。RAM14は、書き換え可能な揮発性のメモリであり、プリンタ1の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのものである。
PC用インターフェイス2は、例えば、セントロニクス規格に準拠したパラレルインターフェイスである。プリンタ1は、PC用インターフェイス2に接続されたケーブル4によってPC50と接続されており、ケーブル4を介してPC50と画像データや各種コマンドなどの送受信を行っている。
プリンタ1はいわゆるレーザプリンタであって、印字装置25は、レーザー光を利用して感光体にトナーを付着させ、それを熱と圧力で紙に転写して印刷を行なう。印字装置25は、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のトナーを使ってカラー印刷を実行可能なもので、各色ともそれぞれ256階調の濃淡レベルを持つ多階調印刷を実行可能に構成されている。
一方、プリンタ1と接続されるPC50には、CPU51、ROM52、RAM53、インターフェイス54、ゲートアレイ56、ハードディスク装置(以下「HD」と称す)57、フレキシブルディスクドライブ(以下「FDD」と称す)58が設けられている。このうちCPU51、ROM52、RAM53、インターフェイス54、ゲートアレイ56は、バスライン55により相互に接続されている。
CPU51は、ROM52に記憶されている基本プログラムや、HD57に記憶されているオペーレーションシステム(OS)及び各種のアプリケーションプログラム、更には、フレキシブルディスクによりFDD58を介して供給されるプログラムに基づいて動作する演算装置であり、各種の制御を行うものである。ROM52は、CPU51を動作させる基本プログラムの他、各種のデータを記憶する書き換え不能な不揮発性のメモリである。RAM53は、書き換え可能な揮発性のメモリであり、CPU51による各プログラムの実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのものである。HD57やFDD58を介してフレキシブルディスクより供給された各種のプログラムは、必要に応じてRAM53上にロードされ、CPU51によって実行される。
図9を参照して上記のように構成されたカラーコピーシステム80の機能の概略を説明する。PC50で用いられている、モニタの表色系であるR(赤)、G(緑)、B(青)の3色のデータは、プリンタで用いるトナーの表色系であるC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のデータに色変換される。さらに、PC50は、色再現性を高めるために、その色変換されたデータCMYK(以下、入力値という)をプリンタの出力特性に応じて階調補正してC’M’Y’K’(以下、補正値という)とし、このC’M’Y’K’のデータを2値化してプリンタ1に送信する。
このRAM53には、HD57に記憶されるキャリブレーションプログラム57aによって使用される、測色値メモリ53a、実印字特性値メモリ53b、プリンタ特性値メモリ53c、差分メモリ53dが設けられる。
測色値メモリ53aは、プリンタ1により印刷出力されたカラーパッチの濃淡レベルの実測値を記憶するメモリである。後述する図2のキャリブレーション処理において、キャリブレーションの実行が選択されると、図10に示すようなカラーパッチがプリンタ1において印刷出力されて、ユーザが測色計3を用いて各カラーパッチの濃淡レベルを実測するが、この実測値が測色値メモリ53aに書き込まれる。
実印字特性値メモリ53bは、CMYKの各色毎に指定され得る入力値の濃淡レベルi(0〜255)に対し、印刷の際に実際に印字出力される濃淡レベルの関係、すなわち実印字特性値R〔i〕を記憶するメモリである。図2のキャリブレーション処理において、キャリブレーションの実行が選択されて、カラーパッチの測色値が更新されて現在のプリンタ特性値が得られると、そのプリンタ特性での実印字特性値R〔i〕が算出され、その新たな実印字特性値R〔i〕により実印字特性値メモリ53bが更新される。
プリンタ特性値メモリ53cは、プリンタ特性値を記憶するメモリである。プリンタ特性値とは、テストパッチデータまたは補正値と、実際に印字出力される出力データの測色値との関係を示す値である。図3のテストパッチ読取処理において、所定のテストパッチデータに対し実際に印字されたテストパッチの測色値が取得されると、これらの各データ間を補間して、テストパッチデータの各濃淡レベル(0〜255)に対する測色値の関係が求められ、プリンタ特性値としてプリンタ特性値メモリ53cに記憶される。
差分メモリ53dは、理想特性値T〔i〕(目標特性)と実印字特性値R〔i〕との差分を記憶するメモリである。理想特性値T〔i〕とは、後述するHD57の理想特性値メモリ57cに予め記憶されている特性値であって、CMYK各色毎に指定され得る入力値の濃淡レベルi(0〜255)に対し、印刷の際に印字出力されるべき理想の濃淡レベルの関係を示す値である。したがって、この理想特性値T〔i〕と実印字特性値R〔i〕との差分は、理想の出力濃淡レベルと現在のプリンタ特性で実際の印字出力される濃淡レベルとの差を示すものとなるので、この差分が大きいほど、キャリブレーション処理による濃淡レベルの変動幅が大きいと予測することができる。図2のキャリブレーション処理において、実印字特性値メモリ53bの値が更新されると、理想特性値T〔i〕と実印字特性値R〔i〕との差分が、各色毎、且つ各濃淡レベルi(0〜255)毎に算出されて、算出された差分の内、最も大きい値が差分メモリ53dに記憶される。
HD57は、PC50のオペレーションシステム(OS)や各種のアプリケーションプログラムを記憶する書き換え可能な大容量メモリである。HD57には、図2のキャリブレーション処理を実行するキャリブレーションプログラム57a、印刷指令を出力するアプリケーション57bが記憶され、理想特性値メモリ57c、階調補正値メモリ57d、テストパッチデータメモリ57e、スムージング補正特性値メモリ57f、スムージングフラグ57gが設けられている。
理想特性値メモリ57cは、予め定められる理想特性値T〔i〕を記憶するメモリである。この理想特性値T〔i〕は、RGBから色変換されたCMYKの濃淡レベルi(入力値)と、その濃淡レベルiに対し印字出力されるべき理想の測色値の関係を示す値であり、CMYKの各色ごとに設定されている。
階調補正値メモリ57dは、図2のキャリブレーション処理において算出される補正値(階調補正データ)を記憶するメモリである。この補正値は、個々のプリンタ特性によらず、もともと指定された色に一致する色で実際に印刷を行うことができるよう図2のキャリブレーション処理において定められる値である。具体的には、C,M,Y,Kの各色毎に指定され得る入力値i(0〜255)に対してそれぞれ決定される補正値が、1次元のルックアップテーブルの形式で階調補正値メモリ57dに記憶されている。したがって、例えば、Cについて入力値が「200」であれば、階調補正値メモリ57dに記憶されている一次元のルックアップテーブルを参照し、それに対応する補正値を得ることができる。
テストパッチデータメモリ57eは、予め定められたテストパッチデータを記憶するメモリである。このテストパッチデータは、C,M,Y,Kの各色について10通りの濃淡レベル(入力レベル)のデータと、C,M,Y,Kの各値が全て0の1通り濃淡レベル(入力レベル)のデータを有し、4×10+1=41個のパッチ(測色計3で濃淡レベルを実測するのに充分な面積を持った四角形のパターン)をプリンタ1に印刷させるためのデータである。この印刷データを受けたプリンタ1は、図10に示すような計41個のパッチ100,101を印刷する。
スムージング補正特性値メモリ57fは、図5のスムージング特性算出処理において決定されるスムージング補正特性値S’「j」〔i〕を記憶するメモリである。図2のキャリブレーション処理において、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との差分が大きい場合には、ただ1度の補正で実印字特性値R〔i〕を理想特性値T〔i〕に一致させようとすると印刷出力の濃淡レベルが急変してしまう。したがって、本発明によれば、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との間にスムージング印字特性値S「j」〔i〕を設定し、そのスムージング印字特性値S「j」〔i〕を経て実印字特性値R〔i〕を段階的に徐々に理想特性値T〔i〕に近づけるようにするのであるが、スムージング補正特性値メモリ57fには、そのスムージング印字特性値S「j」〔i〕に基づいて決定されるスムージング補正特性値S’「j」〔i〕が記憶される。
スムージングフラグ57gは、キャリブレーション処理において、スムージング処理を実行するか否かを示すフラグである。スムージングフラグ57gは、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との差分が大きく、一度にキャリブレーションを行うと印字出力される色の濃淡レベルが急変するおそれがあると判断された場合にオンとされる。一方、設定されたスムージング回数のキャリブレーションを行うと、オフとされる。
FDD58は、FDD58に装着されたフレキシブルディスクに記憶されるプログラムやデータを読み出したり、そのフレキシブルディスクへプログラムやデータを書き込むためのドライブ装置である。
次に、図2から図5のフローチャートを参照して、キャリブレーションプログラム57aに従ってPC50が行うキャリブレーション処理について説明する。図2に示すキャリブレーション処理では、まず、アプリケーション57bから印字指令が出されたことに基づいて(S1)、キャリブレーションを実行するか否かをユーザに問い合わせる(S2)。これに対し、例えば、トナーカートリッジを交換した、または前回のキャリブレーション処理からかなりの時間が経過しているなどの理由で、ユーザがキャリブレーションの実行を選択した場合(S2:Yes)、S3の処理に進み、テストパッチ読取処理が実行される(S3)。
図3は、テストパッチ読取処理を示すフローチャートである。まず、テストパッチデータメモリ57eからテストパッチデータが読み出されて2値化され(S31)、2値化したデータがプリンタ1に送信される(S32)。データを受け取ったプリンタ1は、濃淡レベルの実測に必要なテストパッチを印字出力する(S33)。
次に、上記S33の処理で印刷されたカラーパッチを対象にして、測色計3を使って各テストパッチの濃淡レベルを実測する(S34)。各テストパッチの濃淡レベルを実測する順序は予め定められており、その順序は、C、M、Y、Kの各色をこの順序でそれぞれまとめて実測し、各色毎の濃淡レベルが順次濃くなるような順序で実測するようになっている。この測色値は、PC50に伝送され、PC50は、測色計3側から伝送されてくる測色値が、上記順序に従って実測されていることを前提として測色値メモリ53aに記憶する(S35)。
ここで、測色値とは、OD(optical density)値のことであり、(−log10反射率)で表される。従って、測定対象物が白であれば、反射率は1なので測色値は0となり、測定対象物が黒であれば、反射率は0なので測色値は無限大となり、測定対象物の色の濃淡レベルを表すことができる。測色値は0から無限大の値をとり得る。
次に、S35の処理により測色値メモリ53aに記憶された測色値に基づいて、CPU51は、予め定められたテストパッチデータ(入力レベル)に対し実際に印字出力される濃淡レベル(出力レベル)との関係、すなわちプリンタ特性値を、各色毎に算出し、プリンタ特性値メモリ53cに記憶する(S36)。図7(a)の第1象限には、テストパッチデータと測色値との関係であるプリンタ特性値が示されている。具体的には、各色とも10点分(濃淡レベルが0の場合を含めると11点分)のテストパッチデータと測色値とがあるので、これらの各点間を補間して、テストパッチデータの各濃淡レベル(0〜255)に対する測色値を求めて、プリンタ特性値を作成する。なお、補間データを求める方法は任意であるが、例えば、隣接する2点間を直線補間して求めても良いし、二次曲線などで保管するのであれば、最小二乗法などによって最も確からしい近似式を求めても良い。
次に、図2のS4の階調補正値算出処理に進む。図4は階調補正値算出処理を示すフローチャートである。階調補正値算出処理において、まず、階調補正値メモリ57dに記憶されている補正値と、S36の処理により作成されたプリンタ特性値とに基づいて実印字特性値R〔i〕を算出する(S41)。実印字特性値R〔i〕は、CMYKの各色について算出されるが、説明の簡略化のためにCについてのみ説明する。まず、Cの各入力値i(0〜255)について、階調補正値メモリ57dに記憶されている1次元のルックアップテーブルを参照して、それぞれ対応する補正値を取得する。次に、この補正値とS36の処理で求めたプリンタ特性値とを用いて、各入力値iとその入力値iを補正し印字出力したときの測色値との関係、すなわち実印字特性R〔i〕を算出することができる。図7(a)を用いて概念的に説明すれば、第4象限に破線で示す補正特性に基づいて入力値iに対応する補正値をそれぞれ取得し、第1象限のプリンタ特性値に基づいて、その補正値を実際に印字出力したときの測色値を予測することで、各濃淡レベルの入力値iと実際に印字出力したときの濃淡レベル(測色値)との関係である実印字特性値R〔i〕を得ることができる(図7(a)の第2象限)。このようにして算出された実印字特性値R〔i〕は、各濃淡レベル(0〜255)の入力値iと対応付けて、実印字特性値メモリ53bに記憶される(S41)。
続いて、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との差分を算出し、その差分の最大値を差分メモリ53dに記憶する(S42)。実印字特性値R〔i〕は、上述のように、各濃淡レベルの入力値iと対応付けて、各色毎に実印字特性値メモリ53bに記憶されており、理想特性値T〔i〕も、各濃淡レベルの入力値iに対応付けて、各色毎に理想特性値メモリ57cに記憶されているので、色と入力値の濃淡レベルiとがそれぞれ対応した実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との差分を算出する。例えば、Cについて入力値が「200」であって、その際印字出力されるべき理想の濃淡レベルの測色値T〔200〕が「1.8」であるのに対し、実際に印字出力される濃淡レベルの測色値R〔200〕が「2.0」である場合には、差分は2.0−1.8=0.2となる。なお、差分とは、理想特性値T〔i〕から実印字特性値R〔i〕を減算した値の絶対値を示す値である。この差分をCMYKの各色の各濃淡レベルについて算出し、値が最大である差分を差分メモリ53dに記憶する。
次に、理想特性値メモリ57cから理想特性値T〔i〕を読み出し(S43)、プリンタ特性値と理想特性値T〔i〕に基づいて補正値(階調補正値)が算出される(S44)。図9に示すように、補正値C’M’Y’K’と印刷出力される測色値との関係を表すプリンタ特性fと、RGBデータを変換して得られたCMYKのデータに対し印刷出力されるべき理想の濃淡レベルの測色値の関係である理想特性fとに基づいて、CMYKのデータをC’M’Y’K’のデータへ補正するための関係である補正特性fが得られるのである。図7(a)を用いて概念的に説明すれば、第1象限のプリンタ特性値と第2象限に実線で示される理想特性値T〔i〕とに基づいて、入力値と補正値との関係、すなわち補正特性を第4象限において実線で示すように表すことができるのである。補正値は、各色毎に指定され得る濃淡レベル(0〜255)の入力値iに対応付けて、一次元のルックアップテーブルの形式で階調補正値メモリ57dに記憶される(S45)。
続いて、図2のS5の処理に戻り、差分メモリ53dの値が予め記憶された所定の基準値、例えば0.1よりも大きいか否かを調べる(S5)。差分メモリ53dの値が0.1以下の場合(S5:No)、実印字特性値R〔i〕が理想特性値T〔i〕に一致するように補正値を修正したとしても、その修正により、印字出力される濃淡レベルに大きな変化が生じることはない。したがって、S44の処理で算出された補正値で階調補正値メモリ57dを更新したとしても、換言すれば補正値の修正回数を1回としても、それほど不都合が生じないので、そのままS10の処理に進む。
一方、差分メモリ53dの値が予め記憶された所定値よりも大きい場合(S5:Yes)、補正値(階調補正データ)の修正量が大きくなると判断できるので、S44の処理で算出された補正値で階調補正値メモリ57dを更新、すなわちキャリブレーションすると、更新前の補正値と更新後の補正値との変動が大きい。すなわち、キャリブレーションの前後で印字出力される濃淡レベルに大きな変化を生じる。したがって、S5の判断が肯定された場合には、S6の処理に進み、現在の時刻を基準時刻として設定する(S6)。例えば、現在の時刻が13時45分であれば、その時刻を基準時刻として設定する。
続いてスムージング特性算出処理を行う(S7)。図5はスムージング特性算出処理のフローチャートを示す図である。スムージング特性算出処理は、まず、差分メモリ53dの値に基づいて、スムージング回数Stimeを算出する(S71)。具体的には、差分メモリ53dの値を予め設定されたスムージング基準値(例えば0.1)で除算することによりスムージング回数Stimeが算出される。従って、差分メモリ53dに記憶されている値が例えば「0.5」である場合は、0.5/0.1よりスムージング回数Stimeは「5」と算出される。
次に、数式1に従って、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕とからスムージング印字特性値S「j」〔i〕を算出する(S72)。
(数式1)
S「j」〔i〕={(R〔i〕−T〔i〕)/Stime}*j+T〔i〕
ここで、i:入力値(0≦i≦255)
j:スムージング回数(0≦j<Stime)
図7(b)は、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕とスムージング印字特性値S「j」〔i〕との関係を示す図であり、図7(a)の第2象限に相当する。ここで、入力値が「50」の場合について考える。Cの入力値が「50」の場合、理想特性値メモリ57cに記憶された1次元のルックアップテーブルを参照して理想特性値T〔50〕(例えば「1.0」)を読み出し、また、実印字特性値メモリ53bに記憶された1次元のルックアップテーブルを参照して実印字特性値R〔50〕(例えば1.2)を読み出す。例えばStimeが「2」であるとすると、「0≦j<Stime」より、jは「0」、「1」の値をとる。この場合、Cの入力値が「50」の場合のスムージング印字特性値S「j」〔i〕は以下のようになる。
S「0」〔50〕={(1.2−1.0)/2}×0+1.0=1.0
S「1」〔50〕={(1.2−1.0)/2}×1+1.0=1.1
このスムージング印字特性値は、各色毎の入力値i(0≦i≦255)ごとに算出される。そして、本発明によれば、Cについての実印字特性値S〔50〕が、S「1」〔50〕を経てS「0」〔50〕となるように、すなわち実印字特性値R〔50〕が「1.2」→「1.1」→「1.0」と段階的に徐々に理想特性値T〔50〕に近づくように、後述するS16の処理において階調補正値メモリ57dの値が書き換えられるのである。
続いて、S72において算出されたスムージング印字特性値S「j」に基づいて、そのスムージング印字特性値S「j」に対応するスムージング補正特性値S’「j」を算出する(S73)。図7(a)のグラフを用いて概念的に説明すると、第2象限において、理想特性値Rに変えてスムージング印字特性値S「j」を書き込むことで、第4象限において、スムージング補正特性値「j」を得ることができる。したがって、階調補正値メモリ57dに記憶されている補正値に換えて、スムージング補正特性値S’「j」を用いれば、実印字特性Rをスムージング印字特性値S「j」に一致させることができる。スムージング印字特性値S「j」の全てについて対応するスムージング補正特性値S’「j」が算出されるので、Stime種類のスムージング補正特性値S’が算出されることとなる。
次に、Stime種類のスムージング補正特性値S’のそれぞれについて、スムージング種類Noとスムージング設定時間とを対応付けて(S74)、スムージング補正特性値メモリ57fに記憶する(S75)。図6は、スムージング補正特性値S’とスムージング種類とスムージング設定時刻とを対応付けたテーブルを示す図である。具体的には、まず、スムージング補正特性値S’「Stime−k」について、スムージング種類No.kが与えられる(1≦k≦Stime)。例えば、スムージング回数Stimeが「3」であれば、スムージング補正特性値S’「2」がスムージング種類No.1となり、スムージング補正特性値S’「1」がスムージング種類No.2となり、スムージング補正特性値「0」がスムージング種類No.3となる。
続いて、S6の処理において設定された基準時刻(例えば13時45分)を、スムージング種類No.1の列に割り当てる。そして、予め定められた所定間隔後の時刻をスムージング設定時間として、スムージング種類Noの順に割り当てる。例えば、予め定められた所定間隔が30分であり、基準時刻が13時45分であるとすると、スムージング種類No.1については、基準時刻13時45分が割り当てられ、スムージング種類No.2については、基準時刻14時15分が割り当てられ、スムージング種類No.3については、基準時刻14時45分が割り当てられる。
このようにスムージング設定時刻を割り当てることにより、図6に示されるように、スムージング補正特性値メモリ57fには、スムージング補正特性値S’が、スムージング設定時刻と対応付けて記憶されることとなる。なお、図6に示すスムージング補正特性値S’のテーブルは、各色毎に作成される。
次に図2のS8の処理に戻り、スムージングフラグ57gをオンにし(S8)、変数kを1とする(S9)。続いて、アプリケーション57bにより印刷することが指令されているRGBのデータを取得し(S10)、そのRGBのデータをCMYKのデータに色変換する(S11)。次にスムージングフラグ57gがオンか否かを調べる(S12)。
スムージングフラグ57gがオンの場合(S12:Yes)、現在の時刻を取得する(S13)。続いて、スムージング種類No.kのスムージング補正特性値S’をスムージング補正特性値メモリ57fから読み取る(S14)。例えば、k=1のとき、スムージング種類No.1の列のスムージング補正特性値S’を読み出す。また、k=2のときは、スムージング種類No.2の列のスムージング補正特性値S’を読み出す。
続いて、S13の処理において取得した現在の時刻が、k番目のスムージング設定時刻を経過したか否かを調べる(S15)。例えば、k=1であって、図6のスムージング種類No.1についての設定時刻13:45を経過している場合や、k=2であって、図6のスムージング種類No.2についての設定時刻14:15を経過している場合(S15:Yes)、S16の処理に進む。
次に、階調補正値メモリ57dに記憶されている補正値をk番目のスムージング補正特性値S’で書き換える(S16)。例えば、k=1のときは、スムージング種類No.1の列の値を階調補正値メモリ57dに書き込む。後述するS20の処理で、その階調補正値メモリ57dに記憶されている補正値(スムージング種類No.1の列のスムージング補正特性値S’)に従って、CMYKの濃淡レベルが階調補正されるので、その実印字特性値R〔i〕は、スムージング印字特性値S〔i〕に一致することになる。S72の処理において述べたように、スムージング印字特性値S〔i〕は、実印字特性値R〔i〕が理想特性値T〔i〕に段階的に徐々に近づくように設定された値なので、一度のキャリブレーションで実印字特性を理想特性に一致させる場合に比較して、キャリブレーションによる色の濃淡レベルの変動を小さくすることができるのである。
続いてkに「1」を加算し(S17)、kがスムージング回数Stimeを超えたか否かを調べる(S18)。kがStimeを超えた場合(S18:Yes)、予め定められたスムージング回数Stimeの補正値の修正を経て、キャリブレーション前の実印字特性値R〔i〕を理想特性値T〔i〕に一致させることができたと判断して、スムージングフラグ57gをオフにし(S19)、S20の処理に進む。
すなわち、「k=Stime」のとき、「j=Stime−k」より、「j=0」となる。数式1より、「j=0」では、スムージング印字特性値S〔i〕=理想特性値T〔i〕となる。よって、補正値をStime回目修正したときには、キャリブレーションが達成されたと判断することができるので、kがStimeを超えたことを判断した場合、スムージングフラグ57gをオフにするのである。
続いて、S16の処理において更新された階調補正値メモリ57dの値、すなわち、スムージング種類No.kのスムージング補正特性値S’に基づいてCMYKのデータを階調補正する(S20)。
これに対し、S2において、キャリブレーションの実行がユーザによって選択されなかった場合(S2:No)、S4の処理において階調補正値メモリ57dを更新することなくS10のステップに進み、S12において、スムージングフラグ57gがオンか否かを調べる(S12)。スムージングフラグ57gがオフの場合(S12:No)、S20の処理に進み、階調補正値メモリ57dに記憶された補正値に基づいて階調補正がされる。この場合、階調補正値メモリ57dはS4の処理で更新されていないので、前回の印刷処理と同じ補正値に基づいて補正が行われることとなる(S20)。
一方、S2においてキャリブレーションの実行がユーザによって選択されなかったが(S2:No)、S12において、スムージングフラグ57gがオンであると判断された場合(S12:Yes)、前回キャリブレーションの実行が選択されて(S2:Yes)、Stime種類のスムージング補正特性値S’が設定されたのにも関わらず、未だ実印字特性値R〔i〕が理想特性値T〔i〕に一致していない場合、換言すれば未だ補正値がStime回修正されていない場合であると判断できるので、その時点での変数kに対応するスムージング補正特性値S’を読み出す(S14)。例えば、前回キャリブレーションの実行が選択されてスムージング補正回数が「5」と設定され、30分おきに階調補正値メモリ57dの階調補正値を更新(スムージング補正)していたのだが、4回スムージング補正を行ったところで電源をオフしてしまった場合などがこれに該当する。したがって、このような場合は、スムージングフラグ57gがオンのままなので、S14において、スムージング種類No.5のスムージング補正特性値S’が読み出され、そのスムージング種類No.5のスムージング補正特性値S’に基づいて階調補正値メモリ57dの更新が行われる。
また、一方、現在の時刻が未だスムージング種類No.kのスムージング設定時刻に到達していない場合(S15:No)、階調補正値メモリ57dの値を更新することなくS20の処理に進み、前回と同じ補正値に基づいて階調補正がされる(S20)。したがって、階調補正値メモリ57dの値が更新されると、所定時間はその補正値が更新されない。これにより、例えば、1ドキュメントの印刷中に何度も補正値が更新されて印字出力の濃淡レベルが何度も変動してユーザに違和感を与えることを防止できる。
続いて、階調補正により得られた値(補正値)を公知の技術により2値化し(S21)、2値化したデータをPC50からプリンタ1に送信し、プリンタ1を駆動して印字出力する(S23)。
本発明によれば、図7(b)に示すように、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との差分が大きい場合には、一度のキャリブレーションで実印字特性値R〔i〕を理想特性値T〔i〕に一致させるのではなく、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との間に設定されるスムージング印字特性値S「j」を経て、実印字特性値R〔i〕を理想特性値T〔i〕に段階的に徐々に近づけるように階調補正値メモリ57dに記憶される補正値を徐々にキャリブレーションすることができるのである。
また、本実施例においては、このキャリブレーション処理とは別に、電源投入後所定時間毎に現在の時刻を取得し、その取得した時刻がスムージング種類No.kのスムージング設定時刻を超えていた場合は、スムージング種類No.kのスムージング補正特性値で階調補正値メモリ57dを上書きして、変数kに1加算する処理が行われる。よって、一度スムージング補正特性値S’が設定されると、アプリケーション57bから印字指令が出されているか否かに拘わらず、スムージング設定時刻に従い、階調補正値メモリ57dが更新され、実印字特性値R〔i〕が理想特性値T〔i〕に一致するまで、補正値のキャリブレーションが行われることとなる。
なお、請求項1の実印字特性予測工程、請求項7記載の実印字特性予測手段、請求項13記載の実印字特性予測手順は、図4のS41の処理に該当する。請求項1のキャリブレーション工程、請求項7記載のキャリブレーション手段、請求項13記載のキャリブレーション手順は、図2のS16の処理に該当する。請求項1の修正回数決定工程、請求項7記載の修正回数決定手段、請求項13記載の修正回数決定手順は、図5のS71の処理に該当する。
本実施例のPC50によれば、補正値(階調補正データ)の修正量が多い場合は補正値の修正量が少ない場合に比較して修正回数が多くなるようにスムージング回数Stimeが決定され、実印字特性値R〔i〕が理想特性値T〔i〕に段階的に近づくように、補正値の修正量をスムージング回数Stimeに分けて修正することから、補正値の修正量が多い場合であっても、補正値の修正の前後で実際に印字出力される色の濃淡レベルの特性が急変することを防止することができる。すなわち、実印字特性値R〔i〕を理想特性値T〔i〕に一致させるために補正値を一度に修正すると、実際に印字出力される色の濃淡レベルが大幅に変化してしまうのであるが、本発明のPC50によれば、補正値が徐々に変化させられるので、実印字特性値R〔i〕を理想特性値T〔i〕まで徐々に変化させることができ、印字出力される色が急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
また、本実施例のPC50によれば、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との差分に基づいて補正値の修正回数であるスムージング回数Stimeを決定することから、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕の差分が大きく両者を一致させるために補正値を大幅に修正する場合であっても、実印字特性値R〔i〕を徐々に変化させることができ、印字出力される濃淡レベルが急変してユーザに違和感を与えることを防止できるのである。
また本実施例のPC50によれば、所定時間、例えば30分ごとに補正値を段階的に修正することから、1ドキュメント(文書)の印刷の間に補正値が何度も修正されるのを防止することができる。1ドキュメント(文書)の記録紙への印刷途中で何度も色の変化が生じると、たとえその変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるため、本実施例のPC50によれば、今回の補正値の修正から所定時間の間は次回の補正値の修正を行わないようにしたのである。
また本実施例のPC50によれば、実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕との差分のうち最も大きい差分に基づいて補正値の修正回数であるスムージング回数Stimeを決定するので、スムージング回数Stimeを最適な値とすることができる。
また本実施例のPC50によれば、CMYKのそれぞれについて予測された実印字特性値R〔i〕と理想特性値T〔i〕の差分のうち最も大きい差分に基づいてスムージング回数Stimeを決定することから、CMYKごとにそれぞれ実印字特性値R〔i〕が異なっていても同じスムージング回数Stimeで補正値が修正されるので、印刷出力される画像の色合いのバランスを保つことができる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、スムージング補正特性値S’による階調補正値メモリ57dの更新は所定時間毎(例えば30分毎)に行われたが(S15,S16)、所定の印刷単位毎に階調補正値メモリ57dの更新行うものであってもよい。図8は、図2に示すキャリブレーション処理の変形例であり、図2のキャリブレーション処理と共通する処理については同一の符号を付して説明を省略する。図8の変形例では、図2のS6の処理に変えて、現在の印刷枚数を基準ページとして記憶する処理が行われる(S106)。この印刷枚数は、例えば工場出荷時からの印刷枚数を記憶するカウンタ(図示せず)から取得する。そして、そのときの基準ページ(例えば1234ページ)を基準として、所定枚数毎、例えば100ページ毎のページ数を、スムージング設定枚数「1334」、「1434」、「1534」・・・とし、スムージング補正特性値S’と対応付けてスムージング補正特性値メモリ57fに記憶する(S107)。
続いて、図2のS13の処理に変えて、図示しないカウンタから現在の印刷枚数を取得する処理を行い(S113)、その取得した印刷枚数がスムージング種類No.kのスムージング設定枚数を超えたか否かを調べる(S115)。
この変形例によれば、所定の印刷単位(100ページ)ごとに補正値が段階的に修正されるので、あるページの印刷途中に補正値が修正されるのを防止することができる。すなわち、本発明によれば、補正値を段階的に修正するためその修正による色の変化幅を小さくすることができるが、1ページの記録紙への印刷途中で何度も色の変化が生じると、たとえその変化が小さい場合であっても色の安定性が欠如したように知覚されるので、この変形例によれば、所定の印刷単位ごとに補正値を修正するようにしたのである。
この変形例における所定の印刷単位としては、偶数のページ数を設定すると良い。そのようすれば、見開きのページを印刷したときに、その見開きの左右で濃淡レベルが変動することがない。
また、本実施例では、プリンタ1はレーザプリンタであったが、インクジェット方式のプリンタであってもよい。
また、本実施例では、PC50のHD57に記憶されたキャリブレーションプログラム57aにより図2から図5にフローチャートで示す一連の処理が行われていたが、これらの画像処理を実行するプログラムは、PC50のROM52やフレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカードに記憶されていても良く、またこれらの画像処理を実行するプログラムがプリンタ1のROM12に記憶され、図2から図5にフローチャートで示す一連の処理をプリンタ1で行うものであっても良い。
プリンタとPCと測色計との電気的構成を示したブロック図である。 PCで実行されるキャリブレーション処理を示したフローチャートである。 PCで実行されるテストパッチ読取処理を示したフローチャートである。 PCで実行される階調補正値算出処理を示したフローチャートである。 PCで実行されるスムージング特性算出処理を示したフローチャートである。 スムージング補正特性値メモリに記憶されるテーブルを示す図である。 (a)は、補正値、測色値、入力値、プリンタ特性、実印字特性値、階調補正値の関係を示す図であり、(b)は(a)の第2象限を拡大し、実印字特性値と理想特性値とスムージング印字特性との関係を示す図である。 PCで実行されるキャリブレーション処理を示したフローチャートであり、図2に示されるキャリブレーション処理の変形例である。 PCで実行される画像処理を概念的に説明する図である。 テストパッチデータを印字出力したときに得られるテストパッチを示す図である。 従来のキャリブレーション処理における実測色値と理想特性と階調補正値との関係を示す図である。
符号の説明
50 PC(画像処理装置)
57a キャリブレーションプログラム(画像処理プログラム)
100,101 テストパッチ(パッチ)
R〔i〕 実印字特性値(実印字特性)
T〔i〕 理想特性値(目標特性)

Claims (18)

  1. 互いに異なる複数通りの濃淡レベルを入力レベルとして、各入力レベルに対応する複数のパッチを印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係から階調補正データを決定し、その階調補正データに基づいて入力された画像データの階調補正処理を行う画像処理方法において、
    前記階調補正データに基づいて階調補正する場合に印刷される色の濃淡レベルを示す実印字特性を予測する実印字特性予測工程と、
    前記階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数を決定する修正回数決定工程と、
    その修正回数決定工程により決定された修正回数に基づいて、前記実印字特性予測工程により予測された実印字特性を、目標の濃淡レベルを示す目標特性に段階的に近づけることにより、前記階調補正データを段階的に修正するキャリブレーション工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記修正回数決定工程は、前記実印字特性予測工程により予測される実印字特性と前記目標特性との差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記キャリブレーション工程は所定の印刷単位ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 前記キャリブレーション工程は所定時間ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  5. 前記修正回数決定工程は前記実印字特性と前記目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて前記階調補正データの修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 前記実印字特性予測工程は、印字出力において用いられる複数の色のそれぞれについて実印字特性を予測するものであり、前記修正回数決定工程は前記複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と前記目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理方法。
  7. 互いに異なる複数通りの濃淡レベルを入力レベルとして、各入力レベルに対応する複数のパッチを印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係から階調補正データを決定し、その階調補正データに基づいて入力された画像データの階調補正処理を行う画像処理装置において、
    前記階調補正データに基づいて階調補正する場合に印刷される色の濃淡レベルを示す実印字特性を予測する実印字特性予測手段と、
    前記階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数を決定する修正回数決定手段と、
    その修正回数決定手段により決定された修正回数に基づいて、前記実印字特性予測手段により予測された実印字特性を、目標の濃淡レベルを示す目標特性に段階的に近づけることにより、前記階調補正データを段階的に修正するキャリブレーション手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記修正回数決定手段は、前記実印字特性予測手段により予測される実印字特性と前記目標特性との差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 前記キャリブレーション手段は所定の印刷単位ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 前記キャリブレーション手段は所定時間ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
  11. 前記修正回数決定手段は前記実印字特性と前記目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて前記階調補正データの修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 前記実印字特性予測手段は、印字出力において用いられる複数の色のそれぞれについて実印字特性を予測するものであり、前記修正回数決定手段は前記複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と前記目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 互いに異なる複数通りの濃淡レベルを入力レベルとして、各入力レベルに対応する複数のパッチを印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係から階調補正データを決定し、その階調補正データに基づいて入力された画像データの階調補正処理を行うために、画像処理装置に、
    前記階調補正データに基づいて階調補正する場合に印刷される色の濃淡レベルを示す実印字特性を予測する実印字特性予測手順と、
    前記階調補正データの修正量が所定の基準値より多い場合には、その階調補正データを複数の修正回数に分けて段階的に修正するための修正回数を決定する修正回数決定手順と、
    その修正回数決定手順により決定された修正回数に基づいて、前記実印字特性予測手順により予測された実印字特性を、目標の濃淡レベルを示す目標特性に段階的に近づけることにより、前記階調補正データを段階的に修正するキャリブレーション手順と
    を実行させるものであることを特徴とする画像処理プログラム。
  14. 前記修正回数決定手順は、前記実印字特性予測手順により予測される実印字特性と前記目標特性との差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項13記載の画像処理プログラム。
  15. 前記キャリブレーション手順は所定の印刷単位ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理プログラム。
  16. 前記キャリブレーション手順は所定時間ごとに前記階調補正データを段階的に修正するものであることを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理プログラム。
  17. 前記修正回数決定手順は前記実印字特性と前記目標特性との差分のうち最も大きい差分に基づいて前記階調補正データの修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  18. 前記実印字特性予測手順は、印字出力において用いられる複数の色のそれぞれについて実印字特性を予測するものであり、前記修正回数決定手順は前記複数の色のそれぞれについて予測された実印字特性と前記目標特性の差分のうち最も大きい差分に基づいて修正回数を決定するものであることを特徴とする請求項13から17のいずれかに記載の画像処理プログラム。
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