JP2023061095A - 紙葉類処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、装置全体のコンパクト性を保ちつつ、紙葉類の計数作業をなるべく止めずに効率良く行える紙葉類処理装置を提供することである。【解決手段】正常紙葉類を設定枚数分だけ、第1スタッカとしての正常紙収納部に収納した後、装置を停止することなく連続動作するように、後続の正常紙葉類を設定枚数分だけ、第2スタッカとしての異常紙収納部に収納できるダブルスタッカモードを有する、ことを特徴とするものである。【選択図】図4
Description
本発明は紙葉類処理装置に関し、主として、投票用紙、チケット等の多量の紙葉類を計数し、あるいは、設定枚数まで計数する紙葉類処理装置に関する。
従来、紙葉類処理装置を用いた紙葉類の計数作業を効率化する為に、種々の方法が提案されてきた。例えば、以下従来例1(特許文献1)、従来例2(特許文献2)に開示されている。
紙葉類処理装置のうち、投票用紙等の枚数を計数する用紙計数装置の従来例1として、特許文献1に記載された装置がある。この従来例1は、給紙部と、搬送部と、用紙回収部と、を備えており、多数の用紙を、給紙部から1枚ずつ搬送部に供給し、搬送中にその枚数をカウントし、用紙回収部に回収するように構成されている。このような用紙計数装置において、重送又は連鎖(2枚ずれ)した状態で用紙が搬送されることは、用紙の計数枚数を間違える原因となり、計数装置の基本的な機能を損なうことになるので、絶対に避けなければならない。上記重送又は連鎖の対策として、前記従来例1では、搬送部に透過式光センサ等を配置することにより、重送又は連鎖状態の用紙を検出するようになっており、重送用紙を検出した時には、たとえば搬送ローラ対の一方にブレーキを掛け、重送用紙を互いにずらすことに分離し、重送状態を解消するように構成されている。
又、上記のように計数作業中に重送用紙等を分離する従来例1に対し、高速の計数作業を維持するために、搬送部として、給紙部に接続される主搬送部と、該主搬送部の搬送終端部から切換機構を介して枝別れする正常紙搬送部及び異常紙搬送部と、を備え、紙葉類が正常と識別された時には、正常紙搬送部に正常紙葉類を排出し、異常紙葉類と識別された時には、異常紙搬送部に切り換え、異常紙搬送部に異常紙葉類を排出する紙葉類計数装置(従来例2)が開発されている。この従来例2の切換機構は、特許文献2に記載されているように、電磁ソレノイドバルブとリターンばねとの組合せにより、切換用のゲート部材を作動させるように構成されている。
特開平8-157103号公報
特開平1-237781号公報
しかし、上記従来例1のように、計数作業中に、搬送部内で重送又は連鎖状態の用紙を分離する構成では、分離作業のための時間とスペースが必要になり、そのため、搬送部の搬送経路を延長し、又は搬送部の搬送速度を遅く設定しており、装置全体の大形化及び作業能率の低下は避けられない。特に、投票用紙のように、高速かつ正確に枚数をカウントすることが要求される作業では、その要求に十分に応えることができない場合がある。
又、上記従来例2のように、給紙部から送り出された紙葉類が、切換機構を介して、正常紙搬送部に正常紙葉類を排出し、異常紙搬送部に異常紙葉類を排出する構成を採用した場合は、異常紙葉類を識別時においても装置を止めずに作業を継続できる為、紙葉類の計数作業の効率はUPする。しかし、正常紙搬送部あるいは異常紙搬送部におけるそれぞれの紙葉類収納部が満杯、又は、正常紙搬送部における紙葉類収納部の設定枚数が完了となった場合は、装置を止めて作業を中断せざるを得ない。
本発明の目的は、装置全体のコンパクト性を保ちつつ、紙葉類の計数作業をなるべく止めずに効率良く行える紙葉類処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、略同一形状の紙葉類を一枚ずつ供給する給紙部と、前記給紙部から供給される紙葉類を搬送すると共に紙葉類の計数を行う主搬送部と、前記主搬送部内の紙葉類が正常か異常かを識別する識別機構と、前記主搬送部の搬送終端部に切換機構を介して接続される正常紙搬送部及び異常紙搬送部と、前記正常紙搬送部で搬送された紙葉類を収納する正常紙収納部と、前記異常紙搬送部で搬送された紙葉類を収納する異常紙収納部と、を備え、前記識別機構により、紙葉類が正常と識別された時には前記正常紙搬送部を前記主搬送部に接続し、紙葉類が異常と識別された時には前記異常紙搬送部を前記主搬送部に接続する紙葉類処理装置において、前記切換機構は、前記正常紙搬送部を前記主搬送部に接続する正常紙識別位置と、異常紙搬送部を前記主搬送部に接続する異常紙識別位置と、の間で変位可能なゲート部材と、前記ゲート部材を駆動する駆動機構と、を備え、
紙葉類の枚数を計数する計数モードとして、前記正常紙搬送部で搬送される前記正常と識別された紙葉類である正常紙葉類を、予め設定された設定枚数に到達するまで前記正常紙収納部に収納し、前記異常紙搬送部で搬送される前記異常と識別された紙葉類である異常紙葉類を異常紙収納部に収納する標準モードと、前記正常紙搬送部で搬送される前記正常紙葉類を、予め設定された設定枚数に到達するまで前記正常紙収納部に収納した後、装置が停止することなく連続動作するように、前記ゲート部材を前記異常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記異常紙搬送部で搬送され、前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納されるように構成されるダブルスタッカモードを有する、ことを特徴とするものである。
紙葉類の枚数を計数する計数モードとして、前記正常紙搬送部で搬送される前記正常と識別された紙葉類である正常紙葉類を、予め設定された設定枚数に到達するまで前記正常紙収納部に収納し、前記異常紙搬送部で搬送される前記異常と識別された紙葉類である異常紙葉類を異常紙収納部に収納する標準モードと、前記正常紙搬送部で搬送される前記正常紙葉類を、予め設定された設定枚数に到達するまで前記正常紙収納部に収納した後、装置が停止することなく連続動作するように、前記ゲート部材を前記異常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記異常紙搬送部で搬送され、前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納されるように構成されるダブルスタッカモードを有する、ことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の紙葉類処理装置において、前記正常紙収納部及び前記異常紙収納部に収納された紙葉類の有無を検出する紙葉類有無検出手段をそれぞれ有し、前記ダブルスタッカモードにおいて、後続の前記正常紙葉類が前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される前に、前記設定枚数に到達した前記正常紙収納部内の紙葉類が操作者により取り除かれ、前記正常紙収納部内の紙葉類が無い状態を検出した場合は、前記異常紙収納部が設定枚数に到達後、装置が停止することなく連続動作するように、再度、前記ゲート部材を前記正常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記正常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納され、
さらに、その際、後続の前記正常紙葉類が前記正常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される前に、前記設定枚数に到達した前記異常紙収納部内の紙葉類が操作者により取り除かれ、前記異常紙収納部内の紙葉類が無い状態を検出した場合は、前記正常紙収納部が設定枚数に到達後、装置が停止することなく連続動作するように、再度、前記ゲート部材を前記異常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
さらに、その際、後続の前記正常紙葉類が前記正常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される前に、前記設定枚数に到達した前記異常紙収納部内の紙葉類が操作者により取り除かれ、前記異常紙収納部内の紙葉類が無い状態を検出した場合は、前記正常紙収納部が設定枚数に到達後、装置が停止することなく連続動作するように、再度、前記ゲート部材を前記異常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の紙葉類処理装において、前記ダブルスタッカモードにおいて、前記給紙部から供給された紙葉類が、前記識別機構により異常と識別された時には、前記異常と識別された紙葉類の搬送が主搬送部内で緊急停止すると共に、操作者に警告表示するように構成される、ことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の紙葉類処理装において、前記正常紙収納部は、前記正常紙搬送部から排出される紙葉類を羽根車により紙受け台上に揃えて受け取り、前記異常紙収納部は、前記異常紙搬送部から排出される紙葉類を、羽根車を介さずに直接、紙受け台上に受け取るように構成されており、前記ダブルスタッカモードにおいて、前記正常紙葉類が前記異常紙搬送部から排出され、前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される時の前記正常紙葉類の排出速度は、前記正常紙葉類が前記正常紙搬送部から排出され、前記正常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される時の前記正常紙葉類の排出速度よりも減速するように、前記異常紙搬送部及び前記正常紙搬送部を制御する制御手段を備えている、ことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、正常紙葉類を設定枚数分だけ、第1スタッカとしての正常紙収納部に収納した後、装置を停止することなく連続動作するように、後続の正常紙葉類を設定枚数分だけ、第2スタッカとしての異常紙収納部に収納できるダブルスタッカモードを有する為、正常紙葉類の計数作業を効率良く行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、ダブルスタッカモードにおいて、満杯(設定枚数に到達)となった正常紙収納部と満杯(設定枚数に到達)となった異常紙収納部から交互に紙葉類を取り除く操作を繰り返すことにより、装置を停止することなく連続動作させることができる。
請求項3記載の発明によれば、ダブルスタッカモードにおいて、給紙部から供給された紙葉類が、識別機構により異常と識別された時には、異常と識別された紙葉類の搬送が主搬送部内で緊急停止すると共に、操作者に警告表示するように構成される為、異常紙葉類が混入することなく、二つの収納部を用いた正常紙葉類の計数作業を効率良く行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、排出される紙葉類を羽根車により紙受け台上に揃えて受け取る正常紙収納部の方が、排出される紙葉類を、羽根車を介さずに直接、紙受け台上に受け取る異常紙収納部より、紙受け台上に積載される紙葉類の揃えが良好となる為、正常紙葉類が異常紙搬送部から排出され、異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される時の正常紙葉類の排出速度は、正常紙葉類が正常紙搬送部から排出され、正常紙収納部に設定枚数分だけ収納される時の正常紙葉類の排出速度よりも減速するように制御することで、双方の紙受け台上に積載される紙葉類の揃えが全体として安定する。
添付の図面は、紙葉類処理装置の一例として、選挙投票用紙の計数に用いる用紙計数装置に本発明を適用した例であり、これらの図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。
[装置全体の概略]
図1は用紙計数装置の全体斜視図、図2は用紙計数装置の側面図、図3は主搬送部を開いた状態を示す用紙計数装置の側面図、図4は用紙計数装置の縦断面図、である。なお、説明の都合上、図中に記載してあるように、給紙側を装置の「前方」とし、操作パネル11を設けてある側を装置の「右側」として、以下説明する。
図1は用紙計数装置の全体斜視図、図2は用紙計数装置の側面図、図3は主搬送部を開いた状態を示す用紙計数装置の側面図、図4は用紙計数装置の縦断面図、である。なお、説明の都合上、図中に記載してあるように、給紙側を装置の「前方」とし、操作パネル11を設けてある側を装置の「右側」として、以下説明する。
図1において、用紙計数装置は、装置ケース1の前上端部に給紙部2を備え、後下端部に正常紙収納部3を備え、又、前下端部に異常紙収納部7を備え、給紙部2と正常紙収納部3との間及び、給紙部2と異常紙収納部7との間に、双方に共通する概ねU字状の主搬送部4を備え、装置ケース1の中央部の下方に操作パネル11を備え、正常紙収納部3の下方と異常紙収納部7の上方に警告パネル21、22を備えている。又、図4に示すように、装置ケース1内には、主搬送部4の搬送終端部(後端部)に、切換機構10を介して、下方に延びる正常紙搬送部8と異常紙搬送部9とを備え、主搬送部4の前端部と給紙部2との間に捌き機構12を備えている。
図1に示すように、給紙部2、主搬送部4、正常紙収納部3、異常紙収納部7は、いずれも、その一方側すなわち手前側に、開口部201、301、401、701を備え、この開口部201、301、401、701を介して、装置内にアクセスできるようになっている。一方、給紙部2、主搬送部4、正常紙収納部3、異常紙収納部7の他方側すなわち奥側は、いずれも、装置中央フレームによって形成される壁で行き止まりになっている。
[装置全体の基本的な作動]
次に、装置全体の基本的な作動について、三つの計数モード(標準モード、高速モード、ダブルスタッカモード)に分けて簡単に説明する。
(1)標準モード
先ず、標準モードについて説明する。図4において、給紙部2に、略同一形状の多数の用紙(たとえば投票用紙)Nを積載し、最下位用紙を、捌き機構12を経て1枚ずつ主搬送部4に送り込み、主搬送部4内を搬送中に、異常紙識別センサS2により異常紙か否かを判別し、正常紙と識別した場合には、正常紙搬送部8へ送り込むと共に、正常紙搬送経路センサS5によりカウントし、正常紙収納部3に回収する。一方、異常紙と識別された場合には、異常紙搬送部9を介して、異常紙収納部7に異常紙を排出するリジェクト機能を有する。正常紙収納部3に回収された用紙が、設定枚数に達すると、自動的に装置は停止する。尚、前記正常紙搬送部8への用紙Nの送り込みと異常紙搬送部9への用紙Nの送り込みにおける搬送経路の切替は、切替機構10のゲート部材91により行われる。
(2)高速モード
次に、高速モードは、前記異常紙を排出するリジェクト機能を作動させることなく、正常紙を高速で正常紙搬送部8へ送り込む高速処理優先の計数モードである。正常紙搬送経路センサS5によりカウントし、正常紙収納部3に回収する。正常紙収納部3に回収された用紙が、設定枚数に達すると、自動的に装置は停止する。尚、異常紙と識別された場合には、装置は即時停止する。
(3)ダブルスタッカモード
次に、本発明の特徴部であるダブルスタッカモードについて説明する。ダブルスタッカモードは、異常紙収納部7を第二の正常紙収納部として、正常紙収納部3と共に交互に使用するモードである。先ず、高速モードで正常紙を正常紙収納部3に回収する。正常紙収納部3に回収された用紙が、設定枚数に達すると、切替機構10のゲート部材91が切替わり、引き続き、標準モードにおける標準速度で正常紙を異常紙収納部7に回収する。
これによって、機械(回収部)から用紙を取り出す時間をなくすことができ、装置を止めずに計数動作を継続することができる。ダブルスタッカモードにおける詳細の作動については、後述する。
次に、装置全体の基本的な作動について、三つの計数モード(標準モード、高速モード、ダブルスタッカモード)に分けて簡単に説明する。
(1)標準モード
先ず、標準モードについて説明する。図4において、給紙部2に、略同一形状の多数の用紙(たとえば投票用紙)Nを積載し、最下位用紙を、捌き機構12を経て1枚ずつ主搬送部4に送り込み、主搬送部4内を搬送中に、異常紙識別センサS2により異常紙か否かを判別し、正常紙と識別した場合には、正常紙搬送部8へ送り込むと共に、正常紙搬送経路センサS5によりカウントし、正常紙収納部3に回収する。一方、異常紙と識別された場合には、異常紙搬送部9を介して、異常紙収納部7に異常紙を排出するリジェクト機能を有する。正常紙収納部3に回収された用紙が、設定枚数に達すると、自動的に装置は停止する。尚、前記正常紙搬送部8への用紙Nの送り込みと異常紙搬送部9への用紙Nの送り込みにおける搬送経路の切替は、切替機構10のゲート部材91により行われる。
(2)高速モード
次に、高速モードは、前記異常紙を排出するリジェクト機能を作動させることなく、正常紙を高速で正常紙搬送部8へ送り込む高速処理優先の計数モードである。正常紙搬送経路センサS5によりカウントし、正常紙収納部3に回収する。正常紙収納部3に回収された用紙が、設定枚数に達すると、自動的に装置は停止する。尚、異常紙と識別された場合には、装置は即時停止する。
(3)ダブルスタッカモード
次に、本発明の特徴部であるダブルスタッカモードについて説明する。ダブルスタッカモードは、異常紙収納部7を第二の正常紙収納部として、正常紙収納部3と共に交互に使用するモードである。先ず、高速モードで正常紙を正常紙収納部3に回収する。正常紙収納部3に回収された用紙が、設定枚数に達すると、切替機構10のゲート部材91が切替わり、引き続き、標準モードにおける標準速度で正常紙を異常紙収納部7に回収する。
これによって、機械(回収部)から用紙を取り出す時間をなくすことができ、装置を止めずに計数動作を継続することができる。ダブルスタッカモードにおける詳細の作動については、後述する。
[給紙部の詳細な構成]
図1において、給紙部2には、後端部に突き当てガイド26が配置されている。給紙部2の底面2aには、下方から左右1対の給紙ローラ27が突出しており、この給紙ローラ27は、図4に示すように、外周面の一部に切欠き部を有し、この切欠き部には、用紙Nとの摩擦力が大きくなるゴム製の摩擦部材27aが設けられている。上記給紙ローラ27は、図示しないが、第1の駆動モータ61に連動連結され、該第1の駆動モータ61は制御部70に電気的に接続されている。
図1において、給紙部2には、後端部に突き当てガイド26が配置されている。給紙部2の底面2aには、下方から左右1対の給紙ローラ27が突出しており、この給紙ローラ27は、図4に示すように、外周面の一部に切欠き部を有し、この切欠き部には、用紙Nとの摩擦力が大きくなるゴム製の摩擦部材27aが設けられている。上記給紙ローラ27は、図示しないが、第1の駆動モータ61に連動連結され、該第1の駆動モータ61は制御部70に電気的に接続されている。
給紙ローラ27が用紙送り出し方向に一回転することにより、底面2a上の積載用紙Nを上下に動かすと共に、最下位の用紙に摩擦部材27aが接触し、用紙と摩擦部材27aとの大きな摩擦力によって、最下位の用紙を捌き機構12に送り出す。このようにして、用紙を一定間隔で周期的に送り出す。
[主搬送部及び捌き機構の詳細な構成]
図4において、捌き機構12と切換機構10との間に配置されたU字状の主搬送部4には、U字状の始端部と終端部に渡り3連ローラ44が設けられ又、U字状の底部に3連ローラ45が設けられている。
図4において、捌き機構12と切換機構10との間に配置されたU字状の主搬送部4には、U字状の始端部と終端部に渡り3連ローラ44が設けられ又、U字状の底部に3連ローラ45が設けられている。
3連ローラ44は、大径の駆動ローラ44aと、駆動ローラ44aの両側に設けられた小径の従動ローラ44b及び44cと、により構成されており、駆動ローラ44aの両側を従動ローラ44b及び44cにより所定の圧力でニップした3連ローラ構成となっている。3連ローラ44は、駆動ローラ44aを駆動することで主搬送部4に案内された用紙Nを用紙搬送方向下流(搬送方向A)に搬送可能となっている。
同様に、3連ローラ45は、大径の駆動ローラ45aと、駆動ローラ45aの両側に設けられた小径の従動ローラ45b及び45cと、により構成されており、駆動ローラ45aの両側を従動ローラ45b及び45cにより所定の圧力でニップした3連ローラ構成となっている。3連ローラ45は、駆動ローラ45aを駆動することで主搬送部4に案内された用紙Nをシート搬送方向下流(搬送方向A)に搬送可能となっている。
捌き機構12から主搬送部4に送られてきた用紙Nは、これら3連ローラ44、45により、さらに、主搬送部4から切換機構10に搬送される。
各駆動ローラ44a,45aは、図示しないが、駆動ベルト機構により同期回転するように連動連結されると共に、第2駆動モータ62に連結し、該第2駆動モータ62は制御部70に電気的に接続している。
図5は図4のV-V断面略図、図6は図4の要部拡大図であり、各々捌き機構12の詳細を示している。この図5、図6において、捌き機構12は、左右1対の捌きローラ50と、両捌きローラ50間に配置された中央ローラ51と、左右の捌きローラ50上方に配置された紙葉分離部材52と、中央ローラ51上に上下揺動可能に配置されたスプーン形ウエイト53及びローラ54と、から構成されている。尚、ローラ54は樹脂又はゴムで形成されている。スプーン形ウエイト53は、自重により中央ローラ51の外周面に当接しており又、ローラ54は、スプリング58の引上げ力により、支持部材59を介して中央ローラ51の外周面に圧接している。左右の捌きローラ50及び中央ローラ51の外周面の一部には摩擦部材50a、51aが設けられている。紙葉分離部材52は、ウレタンゴム等の摩擦部材で構成され、捌きローラ50のローラ面501は、全周に亙って断面凹状の円弧面をなし、このローラ面501に対峙させるように紙葉分離部材52の分離面521が配置されている。この分離面521は、断面凸状の円弧面をなし、前記凸状の円弧面と凹状の円弧面とは、計数対象の用紙の厚さ1枚分だけ離間させて対峙するように配置されている。捌きローラ50及び中央ローラ51は、図示しないが、駆動ベルト等により、給紙部2の給紙ローラ27に同期して駆動するように連動連結されると共に、第1駆動モータ61に連結している。
左右の捌きローラ50及び中央ローラ51が回転すると、外周面の摩擦部材50a,51aにより用紙Nを主搬送部4内へ送り込むが、給紙ローラ27から2枚以上の用紙が一度に捌き機構12に送り込まれる場合には、紙葉分離部材52及びスプーン形ウエイト53により、上位の用紙を下位の用紙から分離して停止させ、下位の用紙のみを主搬送部4に送り込むようになっている。すなわち、用紙Nは、図5において、左右の捌きローラ50と紙葉分離部材52との間、並びに中央ローラ51とスプーン形ウエイト53及びローラ54の間を、各ローラ及びスプーン形ウエイト53に接触し、かつ、用紙幅方向に波打ちしながら通過し、これによって捌き作用を受ける。
[正常紙搬送部及び異常紙搬送部]
図7及び図8は、正常紙搬送部8、異常紙搬送部9及び切換機構10の拡大縦断側面図であって、図7は切換機構10が正常紙識別位置に位置している状態、図8は切換機構10が異常紙識別位置に位置している状態を示している。切換機構10は、ゲート軸911を中心に回動するゲート部材91と、ゲートソレノイド65(図10参照)と不図示のスプリングによる駆動機構を配置している。ゲート部材91は、スプリングにより上向きに引き上げられており、ゲートソレノイド65をオフすることにより、スプリングの力で正常紙識別位置に位置するように保持される。そして、ゲートソレノイド65をオンすることにより、ゲート部材91に取付けられたゲートソレノイド65のプランジャが、前記スプリングの引き上げ力に反してゲート部材91を異常紙識別位置に位置するように下向きに回動する。
図7及び図8は、正常紙搬送部8、異常紙搬送部9及び切換機構10の拡大縦断側面図であって、図7は切換機構10が正常紙識別位置に位置している状態、図8は切換機構10が異常紙識別位置に位置している状態を示している。切換機構10は、ゲート軸911を中心に回動するゲート部材91と、ゲートソレノイド65(図10参照)と不図示のスプリングによる駆動機構を配置している。ゲート部材91は、スプリングにより上向きに引き上げられており、ゲートソレノイド65をオフすることにより、スプリングの力で正常紙識別位置に位置するように保持される。そして、ゲートソレノイド65をオンすることにより、ゲート部材91に取付けられたゲートソレノイド65のプランジャが、前記スプリングの引き上げ力に反してゲート部材91を異常紙識別位置に位置するように下向きに回動する。
図7において、主搬送部4の搬送終端部(後端部)には、3連ローラ44の内、大径の駆動ローラ44aと、小径の従動ローラ44cとが互いに接触するように配置されており、両搬送ローラ44a、44cの当接部の後側近傍部位に、切換機構10のゲート部材91が配置されており、該ゲート部材91の後端部に下側には、正常紙搬送部8が従動ローラ44cの外周面に対向するように配置されている。正常紙搬送部8は、下方の正常紙収納部3に延びている。一方、ゲート部材91の後端部の上側には、異常紙搬送部9が従動ローラ44aの外周面に対向するように配置されている。異常紙搬送部9は、下方の異常紙収納部7に至っている。
駆動ローラ44aは、図示しないが、駆動ベルト機構等を介して前記第2の駆動モータ62に連動連結し、同期して回転するようになっている。
[正常紙収納部]
図4において、正常紙収納部3は、後下がり状に配置された底板3aと、外周面に多数の羽根75aが設けられた回転可能な羽根車75と、底板3aの後端部に立設された透明材料製のストッパー77等から構成されている。上記羽根75aは、周方向に等間隔をおいて配置されると共に湾曲状に径方向の外方に延びている。
図4において、正常紙収納部3は、後下がり状に配置された底板3aと、外周面に多数の羽根75aが設けられた回転可能な羽根車75と、底板3aの後端部に立設された透明材料製のストッパー77等から構成されている。上記羽根75aは、周方向に等間隔をおいて配置されると共に湾曲状に径方向の外方に延びている。
正常紙搬送部8から排出される正常紙は、1枚或いは数枚ずつ羽根75a間に挿入され、羽根車75の回転により後方に送り出され、ストッパー77に順次積層状に立て掛けられる。羽根車75は、図示しないが、第3の駆動モータ68に連動連結され、第3の駆動モータ68は制御部70に電気的に接続されている。
[異常紙収納部]
図4において、異常紙収納部7は、異常紙搬送部9の上端部から前下がりに前方に延びる底板7aと、異常紙収納部7の上方から底板7aにかけて傾斜し、ヒンジ部を介して上下揺動自在に支持された押さえガイド81と、から構成されている。
図4において、異常紙収納部7は、異常紙搬送部9の上端部から前下がりに前方に延びる底板7aと、異常紙収納部7の上方から底板7aにかけて傾斜し、ヒンジ部を介して上下揺動自在に支持された押さえガイド81と、から構成されている。
前記異常紙搬送部9を上方に搬送される異常紙は、押さえガイド81にガイドされながら異常紙収納部7へと送り込まれ、押さえガイド81との摩擦により、前方に大きく飛び出すことなく、底板7a上に積載されてゆく。
[ジャム処理]
捌き機構12と切換機構10との間に配置されたU字状の主搬送部4は、図2のように、搬送中の用紙Nを外部から視認できる状態でケースカバー部86a、86bにより覆われている。各ケースカバー部86a、86bは、ヒンジ部88により回動自在に支持されると共に、装置本体にロック解除ボタン89が設けられており、ジャム発生時においては、ロック解除ボタン89を押すことにより、図2のように各ケースカバー部86a,86bを閉じた状態から、ロック解除し、図3のように開くことができるようになっている。その結果、主搬送部4の隙間が広がり、操作者が容易にジャム処理を行うことができる。
捌き機構12と切換機構10との間に配置されたU字状の主搬送部4は、図2のように、搬送中の用紙Nを外部から視認できる状態でケースカバー部86a、86bにより覆われている。各ケースカバー部86a、86bは、ヒンジ部88により回動自在に支持されると共に、装置本体にロック解除ボタン89が設けられており、ジャム発生時においては、ロック解除ボタン89を押すことにより、図2のように各ケースカバー部86a,86bを閉じた状態から、ロック解除し、図3のように開くことができるようになっている。その結果、主搬送部4の隙間が広がり、操作者が容易にジャム処理を行うことができる。
[各種センサ]
図4において、給紙部2の底板2a及び異常紙収納部7の底板7aには、給紙部2内の用紙の有無及び異常紙収納部7内の異常紙の有無を検出する給紙センサ(反射センサ)S1及び異常紙収納部センサS8がそれぞれ配置され、異常紙収納部センサS8として、下方(底板7a側)の発光部S8aと上方の受光部S8bとが対向配置されている。
正常紙収納部3には、正常紙収納部3内の用紙の有無を検出する正常紙収納部センサS6として、前側の発光部S6aと後側の受光部S6bとが対向配置されている。
図4において、給紙部2の底板2a及び異常紙収納部7の底板7aには、給紙部2内の用紙の有無及び異常紙収納部7内の異常紙の有無を検出する給紙センサ(反射センサ)S1及び異常紙収納部センサS8がそれぞれ配置され、異常紙収納部センサS8として、下方(底板7a側)の発光部S8aと上方の受光部S8bとが対向配置されている。
正常紙収納部3には、正常紙収納部3内の用紙の有無を検出する正常紙収納部センサS6として、前側の発光部S6aと後側の受光部S6bとが対向配置されている。
主搬送部4の前半部の主搬送経路35には、主搬送部4内の用紙が正常か異常かを識別する識別機構としての異常紙識別センサS2を備え、異常紙識別センサS2は、主搬送経路35を挟んで下方の発光部S2aと上方の受光部S2bとが対向配置されている。又、その下流部には、第1、第2の主搬送経路センサS3、S4として、主搬送経路35を挟んで下方に発光部S3a、S4aが配置され、上方に前記発光部S3a、S4aと対向するように受光部S3b、S4bがそれぞれ配置されている。正常紙搬送部8には、正常紙検出センサS5として、正常紙搬送経路8を挟んで前方に発光部S5aが配置され、後方に前記発光部S5aに対向するように受光部S5bが配置されている。異常紙搬送部9には、異常紙搬送経路センサS7として、異常紙搬送経路9を挟んで下方に発光部S7aが配置され、上方に前記発光部S7aに対向するように受光部S7bが配置されている。前記正常紙搬送経路センサS5は、用紙の有無及び通過を検出すると同時に、装置本体の機能として、正常紙の通過枚数をカウントする役目を有している。また、前記異常紙搬送経路センサS7も、用紙の有無及び通過を検出すると同時に、異常紙の通過枚数をカウントする役目も有している。
前記異常紙識別センサS2は透過式光センサであり、発光部S2aと受光部S2bとの間を通る光が用紙によって遮られると、受光部S2bが受ける受光量が変化し、これによって、通過する用紙の重なり状態を判別する。すなわち、用紙の透過率が100%でない用紙が通過すると、その透過率の低下に応じてセンサ受光量が低下するものであり、用紙が重なっていれば、光の透過率は用紙が1枚のときより小さくなり、センサ受光量も低下する。したがって、用紙が通過していないときのセンサ受光量L0と、1枚の用紙が通過したときのセンサ受光量L1との間に第1しきい値(上限値)R1を設定し、センサ受光量Tをこの第1しきい値R1と比較することにより、用紙がセンサ位置にあることを判別できる。すなわち、センサ受光量Tが第1しきい値R1より小さければ、用紙がセンサ位置にあると判別できる。さらに、用紙が1枚のときのセンサ受光量L1と、2枚のときのセンサ受光量L2との間に第2しきい値(下限値)R2を設定し、センサ受光量Tをこの第2しきい値R2と比較することによって、用紙が重なっているかどうかを判別できる。すなわち、センサ受光量Tが第2しきい値R2より小さければ、用紙は重なっていると判別できる。
また、上記センサ受光量Tと、第2駆動モータ62に設けたパルスエンコード62aからのパルス信号とによって、用紙の搬送方向の長さを検出できる。すなわち、センサ受光量Tによって用紙の通過を検出したときに上記パルス信号をカウントすれば、そのカウント値は長さに対応する。
主搬送部4の後部に配置された第1、第2の主搬送経路センサS3、S4は、主搬送経路35を通過する用紙の有無を検出するのは勿論のこと、用紙の搬送始端の通過並びに搬送後端の通過を検出することもできる。
また、図3において、前後の各ケースカバー部86a,86bには、各ケースカバー部86a,86bが開いた状態を検出するオープン検出センサS9、S10(図10参照)がそれぞれ設けられ、制御部70に電気的に接続されている。
尚、前述の実施例は、S2からS8は透過式光センサを用いたが、透過式光センサに替えて、反射センサを用いてもよい。又、オープン検出センサとしてS9、S10の二つを用いて検出したが、ロック解除ボタンの動きを捉えて、一つのオープン検出センサで検出するように構成してもよい。又はセンサに替えてマイクロスイッチ等のスイッチを用いてもよい。
[操作パネル]
図9(a)は、操作パネル11全体の拡大図である。操作パネル11は左下部の液晶表示部11aと、左上部のスイッチ部(モードスイッチ113、給紙スイッチ114、票束スイッチ112)と右下部のスイッチ部(スタート/ストップスイッチ125)が設けられている。
図9(a)は、操作パネル11全体の拡大図である。操作パネル11は左下部の液晶表示部11aと、左上部のスイッチ部(モードスイッチ113、給紙スイッチ114、票束スイッチ112)と右下部のスイッチ部(スタート/ストップスイッチ125)が設けられている。
図9(b)は、上述の計数モードが「標準モード」又は「高速モード」時における液晶表示部11aの拡大図(表示例)を示しており、図9(b)において、液晶表示部11aの上部には、所望の票束設定数を3桁まで表示する票束設定表示部110と、自動/手動切替表示部115と、モード切替表示部120が設けられ、液晶表示部11aの下部には、カウントしている枚数を3桁まで表示する計数表示部111とが設けられ、図9(c)は、上述の計数モードが「ダブルスタッカモード」時における液晶表示部11aの拡大図(表示例)を示しており、図9(c)において、液晶表示部11aの上部には、所望の票束設定数を3桁まで表示する票束設定表示部110と、自動/手動切替表示部115と、モード切替表示部120が設けられ、液晶表示部11aの左側下部には、カウントしている枚数を3桁まで表示する計数表示部111Lと、液晶表示部11aの右側下部には、カウントしている枚数を3桁まで表示する計数表示部111Rとが設けられている。
モードスイッチ113には、その直下の液晶表示部11aにおけるモード切替表示部120が対応し、モードスイッチ113を一回押すごとに、たとえば、高速→標準→ダブルの順で、計数モードが循環式に変更される。
給紙スイッチ114には、その直下の液晶表示部11aにおける自動/手動切替表示部115が対応し、給紙スイッチ114を一回押すごとに、たとえば、自動と手動が交互に切り替わる構成となっている。
計数モードが「標準モード」又は「高速モード」時において、自動モードに設定した場合には、設定枚数の計数が完了し、正常紙収納部3の用紙を全部取り出すと、正常紙収納部センサS6による空状態の検出により、自動的に次の計数がスタートする。一方、正常紙収納部3に用紙が無い時又は設定枚数に達していない時に、空の給紙部2に用紙を載せると、給紙部センサS1による用紙有の検出により、自動的に次の計数がスタートする。手動モードに設定した場合には、正常紙収納部3の用紙を全部取り出して後、再度、スタート/ストップスイッチ125を押すことにより、計数がスタートする。
計数モードが「標準モード」又は「高速モード」時において、自動モードに設定した場合には、設定枚数の計数が完了し、正常紙収納部3の用紙を全部取り出すと、正常紙収納部センサS6による空状態の検出により、自動的に次の計数がスタートする。一方、正常紙収納部3に用紙が無い時又は設定枚数に達していない時に、空の給紙部2に用紙を載せると、給紙部センサS1による用紙有の検出により、自動的に次の計数がスタートする。手動モードに設定した場合には、正常紙収納部3の用紙を全部取り出して後、再度、スタート/ストップスイッチ125を押すことにより、計数がスタートする。
尚、計数モードが「ダブルスタッカモード」時については、「ダブルスタッカモード」は異常紙収納部7を第二の正常紙収納部として、正常紙収納部3と共に交互に使用する点が相違するだけで、前記自動モード、手動モードに設定した場合についても、基本的な動作は前記「標準モード」、「高速モード」時と同様である為、ここでは説明を省略する。
票束スイッチ112には、その直下の液晶表示部11aにおける票束設定表示部110が対応し、票束スイッチ112を一回押すごとに、たとえば100→200→20→50→100の順で、設定枚数が循環式に変更される。
スタート/ストップスイッチ125は、電源オン後に押すことにより、計数作業を開始できるのは勿論のこと、計数中に任意に停止したい時に押すことにより、計数を停止することができる。そして次にスタート/ストップスイッチ125を押すことにより、再び装置をスタートさせ、計数を加算することができる。
[警告パネル]
図2において、装置ケース1には、正常紙収納部3の下方に設けられた警告パネル21と、異常紙収納部7の上方に設けられた警告パネル22の二つの警告パネルを備えている。
警告パネル21は、計数完了ランプ211、計数途中ランプ212、及びエラー表示ランプ213を有し、警告パネル22は、計数完了ランプ221、計数途中ランプ222、及びエラー表示ランプ223を有している。表1はその作動例を示しており、計数完了ランプ211、221は緑色の計数完了ランプであり、設定枚数に対し計数を正常に終了した状態で点灯する。計数途中ランプ212、222は緑色の計数途中表示ランプであり、
警告パネル21、22の内、計数中の回収部(3、7)に対応する側の警告パネル21、22が点滅する。エラー表示ランプ213、223は赤色のエラー表示ランプであり、主搬送経路35並びに正常紙搬送部8及び異常紙搬送部9内での用紙残留、詰まり等、自力救済できないエラー発生時、またはセンサ異常もしくはモータ異常時に、点滅する。尚、詳細には、表1に示すように、計数モード(標準モード、高速モード、ダブルスタッカモード)の違いにより、前記警告パネル及び、警告ランプの表示動作は異なる。
図2において、装置ケース1には、正常紙収納部3の下方に設けられた警告パネル21と、異常紙収納部7の上方に設けられた警告パネル22の二つの警告パネルを備えている。
警告パネル21は、計数完了ランプ211、計数途中ランプ212、及びエラー表示ランプ213を有し、警告パネル22は、計数完了ランプ221、計数途中ランプ222、及びエラー表示ランプ223を有している。表1はその作動例を示しており、計数完了ランプ211、221は緑色の計数完了ランプであり、設定枚数に対し計数を正常に終了した状態で点灯する。計数途中ランプ212、222は緑色の計数途中表示ランプであり、
警告パネル21、22の内、計数中の回収部(3、7)に対応する側の警告パネル21、22が点滅する。エラー表示ランプ213、223は赤色のエラー表示ランプであり、主搬送経路35並びに正常紙搬送部8及び異常紙搬送部9内での用紙残留、詰まり等、自力救済できないエラー発生時、またはセンサ異常もしくはモータ異常時に、点滅する。尚、詳細には、表1に示すように、計数モード(標準モード、高速モード、ダブルスタッカモード)の違いにより、前記警告パネル及び、警告ランプの表示動作は異なる。
尚、警告パネル22に「リジェクト」表示ランプを追加し、標準モーにて計数終了時、異常紙収納部7に用紙がある場合は、「リジェクト」表示ランプが赤色点滅するように構成してもよい。又、ジャム処理時、ロック解除ボタン89を押し、各ケースカバー部86a,86bが開いた際は、エラー表示ランプ213、223が赤色点灯するように構成してもよい。
前述の実施例においては、警告パネル21、22はLED等の表示ランプが直接発光する形態を示したが、表示ランプをランプハウスに内蔵することにより発光を拡散し、ランプハウスのパネル部の全体が発光するように構成してもよい。
[制御システム]
図10において、制御部70はCPU、メモリ等を有し、制御部70には、前記第1、第2、第3駆動モータ61、62、68及びそれらのエンコーダ61a、62a、68a、ゲートソレノイド65、操作パネル11、警告パネル21、22等が接続されている。さらに、制御部70には、給紙部センサS1、異常紙収納部センサS8、正常紙収納部センサS6、異常紙識別センサS2、各経路センサS3、S4、正常紙検出S5、異常紙搬送経路センサS7、前側ケースカバー部86aのオープン検出センサS9及び後側ケースカバー部86bのオープン検出センサS10が接続されている。
図10において、制御部70はCPU、メモリ等を有し、制御部70には、前記第1、第2、第3駆動モータ61、62、68及びそれらのエンコーダ61a、62a、68a、ゲートソレノイド65、操作パネル11、警告パネル21、22等が接続されている。さらに、制御部70には、給紙部センサS1、異常紙収納部センサS8、正常紙収納部センサS6、異常紙識別センサS2、各経路センサS3、S4、正常紙検出S5、異常紙搬送経路センサS7、前側ケースカバー部86aのオープン検出センサS9及び後側ケースカバー部86bのオープン検出センサS10が接続されている。
[ダブルスタッカモードの作動]
次に、本発明の特徴部であるダブルスタッカモードの作動について、図11から図13に示すフローチャートに基づいて説明する。図11から図13は、電源オンからダブルスタッカモードを処理するまでの簡略的な流れを例示するフローチャートである。尚、ダブルスタッカモードは、異常紙収納部7を第2の正常紙収納部として、正常紙収納部3と共に交互に使用するモードである為、以下のフロー図の説明においては、正常紙収納部3を「第1スタッカ」、異常紙収納部7を「第2スタッカ」と名称を置き換えて説明する。
次に、本発明の特徴部であるダブルスタッカモードの作動について、図11から図13に示すフローチャートに基づいて説明する。図11から図13は、電源オンからダブルスタッカモードを処理するまでの簡略的な流れを例示するフローチャートである。尚、ダブルスタッカモードは、異常紙収納部7を第2の正常紙収納部として、正常紙収納部3と共に交互に使用するモードである為、以下のフロー図の説明においては、正常紙収納部3を「第1スタッカ」、異常紙収納部7を「第2スタッカ」と名称を置き換えて説明する。
図11は、ダブルスタッカモードの基本動作を制御する為のメインルーチンである。図12は、前記、ダブルスタッカモードにおけるサブルーチン(第1スタッカ計数処理)である。図13は、前記、ダブルスタッカモードにおけるサブルーチン(第2スタッカ計数処理)である。
図11のステップ1において、装置の電源スイッチをオンにすると、ステップ2のサブルーティン(POW・ON処理)を実行する。前記POW・ON処理においては、電源スイッチオン時に第1スタッカ及び、第2スタッカの双方に用紙が残っていないか確認し、少なくとも一方に用紙が残っている場合は、エラー表示を行い、エラーが解除されるまで計数動作を実行させない。尚、前記POW・ON処理のフロー図は省略している。サブルーチン(POW・ON処理)実行後、ステップ3に処理を移行する。
次に、上述の自動モード又は手動モードに設定状況に従い、計数スタートが指示されたか否か確認する(ステップ3)。計数スタートが指示されていない場合(ステップ3;N)は、計数スタートが指示されるまで待機する。計数スタートが指示されている場合(ステップ3;Y)は、第1スタッカに用紙が積載されていないかを確認する(ステップ4)。第1スタッカに用紙が積載されている場合(ステップ4;N)は、計数を停止し(ステップ8)、処理を終了する。第1スタッカに用紙が積載されていない場合(ステップ4;Y)は、図12のサブルーチン(第1スタッカ計数処理)に処理を移行する(ステップ5)。
次に、第2スタッカに用紙が積載されていないかを確認する(ステップ6)。
第2スタッカに用紙が積載されている場合(ステップ6;N)は、計数を停止し(ステップ8)、処理を終了する。第2スタッカに用紙が積載されていない場合(ステップ6;Y)は、図13のサブルーチン(第2スタッカ計数処理)に処理を移行する(ステップ7)。サブルーチン(第2スタッカ計数処理)実行後、ステップ4に処理を戻す。
第2スタッカに用紙が積載されている場合(ステップ6;N)は、計数を停止し(ステップ8)、処理を終了する。第2スタッカに用紙が積載されていない場合(ステップ6;Y)は、図13のサブルーチン(第2スタッカ計数処理)に処理を移行する(ステップ7)。サブルーチン(第2スタッカ計数処理)実行後、ステップ4に処理を戻す。
ステップ4に処理を戻した後は、前述のようにステップ4からステップ7を順に処理する。すなわち、第1スタッカと第2スタッカの両方が設定枚数に到達する前に、第1スタッカ又は第2スタッカのどちらか一方が計数処理中に、操作者が計数処理中でない側の用紙を取り除く操作(「スタッカ用紙ナシ」となる操作)を交互に繰り返すことにより、装置を停止することなく連続動作させることができる。尚、第1スタッカと第2スタッカの両方が設定枚数に到達した場合は、計数を停止し(ステップ8)、処理を終了する。
次に、図11のメインルーチンにおいて、前記、二つのサブルーチンがそれぞれ選択された場合について説明する。
まず、図12のサブルーチン(第1スタッカ計数処理)が選択された場合について説明する。ステップ10において、ゲート部材91を第1スタッカ識別位置(正常紙識別位置)に配置する。次に、第1スタッカにおける計数が設定枚数完了したか否か確認する(ステップ11)。計数が設定枚数完了していない場合(ステップ11;N)は、計数が設定枚数完了するまで待機する。計数が設定枚数完了している場合(ステップ11;Y)は、処理を図11のメインルーチンに戻す(RET)。
次に、図13のサブルーチン(第2スタッカ計数処理)が選択された場合について説明する。ステップ20において、ゲート部材91を第2スタッカ識別位置(異常紙識別位置)に配置する。次に、第2スタッカにおける計数が設定枚数完了したか否か確認する(ステップ21)。計数が設定枚数完了していない場合(ステップ21;N)は、計数が設定枚数完了するまで待機する。計数が設定枚数完了している場合(ステップ21;Y)は、処理を図11のメインルーチンに戻す(RET)。
以上、フローチャートを用いて説明したように、ダブルスタッカモードは、正常紙搬送部8で搬送される正常紙を、予め設定された設定枚数に到達するまで正常紙収納部3(第1スタッカ)に収納した後、装置が停止することなく連続動作するように、ゲート部材91を異常紙識別位置(第2スタッカ識別位置)に変位させ、後続の正常紙が異常紙搬送部9で搬送され、異常紙収納部7(第2スタッカ)に前記設定枚数分だけ収納されるように構成される。
これによれば、正常紙を設定枚数分だけ、第1スタッカとしての正常紙収納部3に収納した後、装置を停止することなく連続動作するように、後続の正常紙を設定枚数分だけ、第2スタッカとしての異常紙収納部7に収納できる為、正常紙の計数作業を効率良く行うことができる。
又、ダブルスタッカモードにおいては、正常紙収納部3(第1スタッカ)及び異常紙収納部7(第2スタッカ)に収納された用紙の有無を検出する用紙有無検出手段S6、S8をそれぞれ有し、後続の正常紙が異常紙収納部7に設定枚数分だけ収納される前に、設定枚数に到達した正常紙収納部3内の用紙が操作者により取り除かれ、正常紙収納部3内の用紙が無い状態を検出した場合は、異常紙収納部7が設定枚数に到達後、装置が停止することなく連続動作するように、再度、ゲート部材91を正常紙識別位置(第1スタッカ識別位置)に変位させ、後続の正常紙が正常紙収納部3に設定枚数分だけ収納され、さらに、その際、後続の正常紙が正常紙収納部3に設定枚数分だけ収納される前に、設定枚数に到達した異常紙収納部7内の紙葉類が操作者により取り除かれ、異常紙収納部7内の用紙が無い状態を検出した場合は、正常紙収納部3が設定枚数に到達後、装置が停止することなく連続動作するように、再度、ゲート部材91を異常紙識別位置(第2スタッカ識別位置)に変位させ、後続の正常紙が異常紙収納部7に設定枚数分だけ収納されるように構成されている。
以上によれば、満杯(設定枚数に到達)となった正常紙収納部と満杯(設定枚数に到達)となった異常紙収納部から交互に用紙を取り除く操作を繰り返すことにより、装置を停止することなく連続動作させることができる。尚、計数完了時、双方の収納部が満杯となった後、どちらか一方の収納部から用紙が取り除かれて空いていれば、必ずしも、交互に用紙を排出することなく、空いている方の収納部に連続して用紙を排出するように構成してもよい。両方の収納部が空いている場合は、正常紙収納部から優先的に用紙を排出するように構成することが好ましい。
又、ダブルスタッカモードにおいて、給紙部2から供給された用紙が、識別機構(S2)により異常と識別された時には、異常と識別された用紙の搬送が主搬送部内で緊急停止すると共に、操作者に警告表示するように構成される。
以上によれば、給紙部から供給された用紙が識別機構により異常と識別された時には、異常と識別された用紙の搬送が主搬送部内で緊急停止すると共に、操作者に警告表示するように構成される為、異常紙が第1スタッカ又は第2スタッカに混入することなく、二つの収納部を用いた正常紙葉類の計数作業を効率良く行うことができる。
又、ダブルスタッカモードにおいて、正常紙収納部3は、正常紙搬送部8から排出される用紙を羽根車75により紙受け台302上に揃えて受け取り、異常紙収納7部は、異常紙搬送部9から排出される用紙を、羽根車75を介さずに直接、紙受け台702上に受け取るように構成されており、正常紙が異常紙搬送部9から排出され、異常紙収納部7に設定枚数分だけ収納される時の正常紙の排出速度は、正常紙葉類が正常紙搬送部8から排出され、正常紙収納部3に設定枚数分だけ収納される時の正常紙の排出速度よりも減速するように、異常紙搬送部9及び正常紙搬送部8を制御する制御部70を備えている。
以上によれば、排出される用紙を羽根車により紙受け台上に揃えて受け取る正常紙収納部の方が、排出される用紙を、羽根車を介さずに直接、紙受け台上に受け取る異常紙収納部より、紙受け台上に積載される用紙の揃えが良好となる為、正常紙葉類が異常紙搬送部から排出され、異常紙収納部に設定枚数分だけ収納される時の正常紙の排出速度は、正常紙が正常紙搬送部から排出され、正常紙収納部に設定枚数分だけ収納される時の正常紙の排出速度よりも減速するように制御することで、双方の紙受け台上に積載される用紙の揃えが全体として安定する。
[その他の実施形態]
(1)上述の捌きローラ50は、外周面に摩擦部材50aが一つ取付けられていたが、図14に示すように外周面に摩擦部材50aを二つ取付けるように構成してもよい。そうすることにより、さらなる捌き性能の向上と搬送力を得ることが期待でき、例えば、用紙捌き部において、用紙を捌くタイミングが遅れた際、捌かれて1枚になった用紙を次段の搬送ローラまで送り切れないといった問題を解消することができる。
(1)上述の捌きローラ50は、外周面に摩擦部材50aが一つ取付けられていたが、図14に示すように外周面に摩擦部材50aを二つ取付けるように構成してもよい。そうすることにより、さらなる捌き性能の向上と搬送力を得ることが期待でき、例えば、用紙捌き部において、用紙を捌くタイミングが遅れた際、捌かれて1枚になった用紙を次段の搬送ローラまで送り切れないといった問題を解消することができる。
(2)図15に示すように、羽根車75とストッパ77の間に樹脂シート等の弾性部材78を設置し、羽根車75から排出された用紙を立てた状態で積載して行き、積載量に応じて弾性部材78が撓んでストッパ77側に近づいていく。これにより、羽根車75の用紙排出位置から紙受けガイド部材としての弾性部材78に到達する距離が略一定となる。従って、紙揃えが良好となる。又、前記弾性部材に替えて、スプリング等により羽根車75側に付勢され、用紙積載量に応じて前記付勢力に反して退避するようなスタッカガイドを構成してもよい。
(3)本発明における用紙計数装置は、AC100Vの商用交流電源を用いる以外に電池電源を用いることもできる。その場合は、電池寿命を考慮して各駆動モータをさらに減速して制御し、計数するように構成することが好ましい。
尚、本発明は、投票用紙、チケット等の枚数を計数する計数装置に限定されるものではなく、単に、異質の用紙を正常用紙から区分けする装置、紙以外のシート類を処理する装置等、各種紙葉類処理装置に適用可能である。
又、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
F 搬送方向
N 用紙
1 装置ケース
2 給紙部
3 正常紙収納部(正常紙葉類収納部の一例)
4 主搬送部
7 異常紙収納部(異常紙葉類収納部の一例)
8 正常紙搬送部(正常紙葉類搬送部の一例)
9 異常紙搬送部(異常紙葉類搬送部の一例)
10 切替機構
12 捌き機構
27 給紙ローラ
35 主搬送経路
50 捌きローラ
51 中央ローラ
52 紙葉分離部材
53 スプーン形ウエイト
61 第1の駆動モータ
62 第2の駆動モータ
68 第3の駆動モータ
75 羽根車
91 ゲート部材
N 用紙
1 装置ケース
2 給紙部
3 正常紙収納部(正常紙葉類収納部の一例)
4 主搬送部
7 異常紙収納部(異常紙葉類収納部の一例)
8 正常紙搬送部(正常紙葉類搬送部の一例)
9 異常紙搬送部(異常紙葉類搬送部の一例)
10 切替機構
12 捌き機構
27 給紙ローラ
35 主搬送経路
50 捌きローラ
51 中央ローラ
52 紙葉分離部材
53 スプーン形ウエイト
61 第1の駆動モータ
62 第2の駆動モータ
68 第3の駆動モータ
75 羽根車
91 ゲート部材
Claims (4)
- 略同一形状の紙葉類を一枚ずつ供給する給紙部と、前記給紙部から供給される紙葉類を搬送すると共に紙葉類の計数を行う主搬送部と、前記主搬送部内の紙葉類が正常か異常かを識別する識別機構と、前記主搬送部の搬送終端部に切換機構を介して接続される正常紙搬送部及び異常紙搬送部と、前記正常紙搬送部で搬送された紙葉類を収納する正常紙収納部と、前記異常紙搬送部で搬送された紙葉類を収納する異常紙収納部と、を備え、前記識別機構により、紙葉類が正常と識別された時には前記正常紙搬送部を前記主搬送部に接続し、紙葉類が異常と識別された時には前記異常紙搬送部を前記主搬送部に接続する紙葉類処理装置において、
前記切換機構は、前記正常紙搬送部を前記主搬送部に接続する正常紙識別位置と、異常紙搬送部を前記主搬送部に接続する異常紙識別位置と、の間で変位可能なゲート部材と、前記ゲート部材を駆動する駆動機構と、を備え、
紙葉類の枚数を計数する計数モードとして、前記正常紙搬送部で搬送される前記正常と識別された紙葉類である正常紙葉類を、予め設定された設定枚数に到達するまで前記正常紙収納部に収納し、前記異常紙搬送部で搬送される前記異常と識別された紙葉類である異常紙葉類を異常紙収納部に収納する標準モードと、
前記正常紙搬送部で搬送される前記正常紙葉類を、予め設定された設定枚数に到達するまで前記正常紙収納部に収納した後、装置が停止することなく連続動作するように、前記ゲート部材を前記異常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記異常紙搬送部で搬送され、前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納されるように構成されるダブルスタッカモードを有する、ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記正常紙収納部及び前記異常紙収納部に収納された紙葉類の有無を検出する紙葉類有無検出手段をそれぞれ有し、
前記ダブルスタッカモードにおいて、前記後続の正常紙葉類が前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される前に、前記設定枚数に到達した前記正常紙収納部内の紙葉類が操作者により取り除かれ、前記正常紙収納部内の紙葉類が無い状態を検出した場合は、前記異常紙収納部が設定枚数に到達後、装置が停止することなく連続動作するように、再度、前記ゲート部材を前記正常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記正常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納され、
さらに、その際、後続の前記正常紙葉類が前記正常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される前に、前記設定枚数に到達した前記異常紙収納部内の紙葉類が操作者により取り除かれ、前記異常紙収納部内の紙葉類が無い状態を検出した場合は、前記正常紙収納部が設定枚数に到達後、装置が停止することなく連続動作するように、再度、前記ゲート部材を前記異常紙識別位置に変位させ、後続の前記正常紙葉類が前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。 - 前記ダブルスタッカモードにおいて、前記給紙部から供給された紙葉類が、前記識別機構により異常と識別された時には、前記異常と識別された紙葉類の搬送が主搬送部内で緊急停止すると共に、操作者に警告表示するように構成される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紙葉類処理装置。
- 前記正常紙収納部は、前記正常紙搬送部から排出される紙葉類を羽根車により紙受け台上に揃えて受け取り、前記異常紙収納部は、前記異常紙搬送部から排出される紙葉類を、羽根車を介さずに直接、紙受け台上に受け取るように構成されており、
前記ダブルスタッカモードにおいて、前記正常紙葉類が前記異常紙搬送部から排出され、前記異常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される時の前記正常紙葉類の排出速度は、前記正常紙葉類が前記正常紙搬送部から排出され、前記正常紙収納部に前記設定枚数分だけ収納される時の前記正常紙葉類の排出速度よりも減速するように、前記異常紙搬送部及び前記正常紙搬送部を制御する制御手段を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の紙葉類処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021170878A JP2023061095A (ja) | 2021-10-19 | 2021-10-19 | 紙葉類処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021170878A JP2023061095A (ja) | 2021-10-19 | 2021-10-19 | 紙葉類処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023061095A true JP2023061095A (ja) | 2023-05-01 |
Family
ID=86239243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021170878A Pending JP2023061095A (ja) | 2021-10-19 | 2021-10-19 | 紙葉類処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023061095A (ja) |
-
2021
- 2021-10-19 JP JP2021170878A patent/JP2023061095A/ja active Pending
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