JP2000222625A - 釣銭自動払出し装置 - Google Patents

釣銭自動払出し装置

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JP2000222625A
JP2000222625A JP11023866A JP2386699A JP2000222625A JP 2000222625 A JP2000222625 A JP 2000222625A JP 11023866 A JP11023866 A JP 11023866A JP 2386699 A JP2386699 A JP 2386699A JP 2000222625 A JP2000222625 A JP 2000222625A
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coins
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payout
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Toshihiro Kaneko
俊弘 兼子
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬貨収納部に収納された硬貨を一括回収する
際に翌営業日の釣銭準備金とその余の余剰金とに自動的
に分別して回収する。 【解決手段】 一括回収キーの押下により硬貨収納部2
1に収納された硬貨の一括回収が指令されると、硬貨経
路切換部37を一方に変位させるとともに硬貨払出し部
31を動作させて硬貨収納部21に金種別に収納された
硬貨のうち翌営業日の釣銭準備金に相当する分の硬貨を
硬貨回収ケース36または硬貨払出し口3のいずれか一
方に投出し、投出後、硬貨経路切換部37を他方に変位
させて硬貨収納部21に残った硬貨を硬貨回収ケース3
6または硬貨払出し口3の他方に投出するように制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、POS(Point Of
Sales)端末や電子式キャッシュレジスタと接続して使
用される釣銭自動払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の釣銭自動払出し装置とし
ては、硬貨投入口から投入された硬貨を硬貨搬送部によ
り1枚ずつ送り出して硬貨選別部まで搬入し、硬貨選別
部でもって1円,5円,10円,50円,100円,5
00円の各金種にそれぞれ選別して金種毎に硬貨収納部
に収納し、POS端末や電子式キャッシュレジスタから
釣銭の払出し指令を受けると、硬貨収納部にて金種別に
収納された硬貨のうち釣銭額に相当する分を硬貨払出し
部により搬出して硬貨払出し口に払出すようにしたもの
がある。
【0003】このような釣銭自動払出し装置において
は、硬貨選別部で選別され硬貨収納部に収納される硬貨
を金種毎に検知する硬貨センサと、硬貨払出し部により
硬貨収納部から搬出され硬貨払出し口に払出される硬貨
を金種毎に検知する払出しセンサとを設けているととも
に、金種別のカウンタメモリを設けている。そして、硬
貨センサにより硬貨が検知される毎に該当金種のカウン
タメモリをカウントアップする。また、払出しセンサに
より硬貨が検知される毎に該当金種のカウンタメモリを
カウントダウンする。こうして、硬貨収納部に収納され
ている硬貨の枚数を金種別に計数管理していた。
【0004】また、例えば一括回収キーのキー操作によ
り硬貨収納部に収納された硬貨の一括回収が指令される
と、硬貨収納部に収納されている全ての硬貨を硬貨払出
し部により順次搬出し、硬貨払出し口に払出す硬貨一括
回収機能が備えられていた。この硬貨一括回収機能は、
主に閉店時において自動釣銭払出し装置内の硬貨をすべ
て回収する場合に利用される。
【0005】ところで、釣銭自動払出し装置から一括回
収された硬貨は、店員により翌営業日の釣銭準備金とそ
の余の余剰金とに分別される。そこで最近では、翌営業
日の釣銭準備金として必要な硬貨の枚数を金種毎に予め
設定しておき、閉店時には金種毎にそれぞれ釣銭準備金
としての設定枚数分を機内に残し、余りのみを硬貨払出
し口に払出すことにより、釣銭準備金と余剰金とを分別
する手間を省けるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、閉店か
ら翌営業日の開店までの間、釣銭準備金を機内に残して
おくことは、セキュリティの面で問題がある。このた
め、閉店時には機内の硬貨をすべて回収することが望ま
しかったが、そうした場合には回収した硬貨を翌営業日
の釣銭準備金とその余の余剰金とに分別する作業が要求
され、店員の負担となっていた。
【0007】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、硬貨収納部に収納
された硬貨を一括回収する際に翌営業日の釣銭準備金と
その余の余剰金とに自動的に分別して回収することがで
き、店員の負担を軽減できる釣銭自動払出し装置を提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、硬貨投入口から投入された硬貨を硬貨搬送部により
硬貨選別部まで搬送し金種毎に選別して硬貨収納部に収
納し、この硬貨収納部に金種別に収納された硬貨を硬貨
払出し部により搬出して硬貨払出し口に投出する釣銭自
動払出し装置において、硬貨払出し口の近傍に選択的に
装着される硬貨回収ケースと、硬貨払出し部により搬出
される硬貨を硬貨払出し口に導くか硬貨回収ケースに導
くかを変位することにより切換える硬貨経路切換部と、
硬貨収納部に収納された硬貨の一括回収を指令する一括
回収指令手段と、硬貨収納部に収納された硬貨の金種別
に一括回収時の初回払出し枚数を決定する初回払出枚数
決定手段とを設ける。しかして、一括回収指令手段によ
り硬貨収納部に収納された硬貨の一括回収が指令される
と、一括回収処理手段により硬貨経路切換部を一方に変
位させるとともに硬貨払出し部を動作させて硬貨収納部
に金種別に収納された硬貨をそれぞれ初回払出枚数決定
手段により決定された払出枚数分だけ硬貨回収ケースま
たは硬貨払出し口のいずれか一方に投出し、投出後、硬
貨経路切換部を他方に変位させて硬貨収納部に残った硬
貨を硬貨回収ケースまたは硬貨払出し口の他方に投出す
るようにしたものである。
【0009】また、本願請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明において、初回払出枚数決定手段を、
予め翌営業日の釣銭準備金として金種別に設定される硬
貨の枚数の総和と、硬貨収納部に金種別に収納されてい
る硬貨の枚数から予め翌営業日の釣銭準備金として設定
される同一金種の枚数を減じた残数の総和とを比較し、
多い方または少ない方を一括回収時の初回払出し枚数と
して決定する手段とし、かつ、一括回収処理手段を、予
め翌営業日の釣銭準備金として金種別に設定される硬貨
の枚数の総和と硬貨収納部に金種別に収納されている硬
貨の枚数から予め翌営業日の釣銭準備金として設定され
る同一金種の枚数を減じた残数の総和とを比較した結
果、多い方を硬貨回収ケースに投出し、少ない方を硬貨
払出し口に投出する手段としたものである。
【0010】また、本願請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の硬貨回収ケースを、仕切りによって
第1の区画と第2の区画とに区切られたものとする。ま
た、硬貨払出し部により搬出される硬貨を硬貨払出し口
に導くか硬貨回収ケースに導くかを変位することにより
切換える第1の硬貨経路切換部の後流側に、該第1の硬
貨経路切換部の変位により硬貨回収ケースに導かれる硬
貨を第1の区画に導くか第2の区画に導くかを変位する
ことにより切換える第2の硬貨経路切換部を設ける。し
かして、一括回収指令手段により硬貨収納部に収納され
た硬貨の一括回収が指令されると、一括回収処理手段に
より第1の硬貨経路切換部を硬貨回収ケースに硬貨を導
く側に変位させた後、第2の硬貨経路切換部を一方に変
位させるとともに硬貨払出し部を動作させて硬貨収納部
に金種別に収納された硬貨をそれぞれ初回払出枚数決定
手段により決定された払出枚数分だけ硬貨回収ケースの
第1の区画または第2の区画のいずれか一方に投出し、
投出後、第2の硬貨経路切換部を他方に変位させて硬貨
収納部に残った硬貨を硬貨回収ケースの第1の区画また
は第2の区画の他方に投出するようにしたものである。
【0011】また、本願請求項4記載の発明は、上記請
求項3記載の発明において、硬貨回収ケースの第1の区
画と第2の区画の容積が異なるものとし、かつ、初回払
出枚数決定手段を、予め翌営業日の釣銭準備金として金
種別に設定される硬貨の枚数の総和と、硬貨収納部に金
種別に収納されている硬貨の枚数から予め翌営業日の釣
銭準備金として設定される同一金種の枚数を減じた残数
の総和とを比較し、多い方または少ない方を一括回収時
の初回払出し枚数として決定する手段とし、さらに、一
括回収処理手段を、予め翌営業日の釣銭準備金として金
種別に設定される硬貨の枚数の総和と硬貨収納部に金種
別に収納されている硬貨の枚数から予め翌営業日の釣銭
準備金として設定される同一金種の枚数を減じた残数の
総和とを比較した結果、多い方を硬貨回収ケースの容積
の大きい方の区画に投出し、少ない方を硬貨回収ケース
の容積の小さい方の区画に投出する手段としたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。初めに、本願請求項1及び請求項2
記載の発明に対応する第1の実施の形態について、図1
乃至図16を用いて説明する。
【0013】図1は本実施の形態の釣銭自動払出し装置
の外観構成を示す斜視図である。図中1は本体ケースで
あって、この本体ケース1の上面手前右側に複数金種複
数枚の硬貨を一括して投入することが可能な如く上方に
開口した硬貨投入口2を設けており、上面手前中央に数
枚の硬貨を払出し可能な如く上方に開口した硬貨払出し
口3を設けている。また、硬貨払出し口3の下側にドロ
ワ4を手前に引出し自在に設けている。さらに、本体ケ
ース1の上面手前左側に、図2に示す如く、一括回収キ
ーK1,クリアキーK2,スタートキーK3などの各種
キーを配設したキーボード5と、文字,数字などを表示
可能な表示器6を設けている。
【0014】図3はかかる釣銭自動払出し装置の内部構
成を示しており、図示するように、前記硬貨投入口2に
は、光電的に硬貨の有無を検出する複数組の投入センサ
7と、投入された硬貨を手前側から奥側に搬送する投入
ベルト8と、この投入ベルト8により不規則に搬送され
る硬貨をその搬送途中で1枚ずつ分離させて硬貨搬送部
10に導く投入ローラ9とを設けている。硬貨搬送部1
0は、硬貨の搬送路を形成する搬送路ガイド板11と、
この搬送路ガイド板11に投入ベルト8より1枚ずつ分
離されて送られてきた硬貨を押さえ付けながら右側奥ま
で搬送する第1の搬送ベルト12と、この第1の搬送ベ
ルト12により搬送路ガイド板11に押さえ付けられな
がら搬送される硬貨の外形をチェックする外形チェック
部13と、この外径チェック部13のチェックにより偽
硬貨と判定された異物や後述する硬貨収納部が満杯でオ
ーバーフローした硬貨を外径チェック部13の下流側に
て搬送路から除外する除外機構14と、この除外機構1
4により除外されずに第1の搬送ベルト12により右側
奥まで搬送されてきた硬貨を硬貨選別部16に移送する
第2の搬送ベルト15とからなる。
【0015】硬貨選別部16は、右から左に順次穴幅寸
法が拡大する6つの選別孔17を穿設した硬貨選別板1
8と、前記第2の搬送ベルト15により送られてきた硬
貨の搬送方向を直角に変換し前記硬貨選別板18に押さ
え付けながら左側奥まで搬送する選別ベルト19とから
なる。そして、各選別孔17に連通して仕切り板20で
6つの区画に仕切られた上方開口の硬貨収納部21を設
けている。各選別孔17の穴幅寸法は、右側から順に1
円硬貨,50円硬貨,5円硬貨,100円硬貨,10円
硬貨,500円硬貨の外形にそれぞれ対応しており、選
別ベルト19によって硬貨選別板18に押さえ付けられ
ながら搬送されてきた硬貨はそれぞれ対応する金種の選
別孔17から硬貨収納部21に落下して金種別に収納さ
れるようになっている。各選別孔17にはそれぞれ落下
する硬貨を光電的に検知する硬貨センサ22を設けてい
る。
【0016】硬貨収納部21は、仕切り板20によって
金種毎に仕切られた各区画の底面をそれぞれ払出しベル
ト23で形成している。この払出しベルト23は、図
5,図6に示すように、駆動ローラ24と従動ローラ2
5との間に掛け渡された長短2本のエンドレスベルトの
1組によって構成し、硬貨搬送方向下流側に向かうに従
い高さが高くなるように傾斜させて配置している。そし
て、硬貨収納部21の出口部に、硬貨C(図5参照)を
1枚毎に分離させる分離ローラ26を各金種の出口部を
横断するように配設するとともに、所定枚数の硬貨を一
列に整列させて待機させる硬貨待機部27を金種毎に設
けている。
【0017】各金種に対応するそれぞれの硬貨待機部2
7は、図5,図6に示すように、硬貨収納部21から延
出している前記払出しベルト23の長い方と、その上部
に2枚以上の硬貨が重ならないように寸法を定めて配置
した押さえ板28と、硬貨待機部27の先端部において
硬貨を停止させる硬貨ストッパ29とで構成している。
硬貨ストッパ29は、通常は払出しベルト23によって
搬送される硬貨を停止させるべく払出しベルト23のベ
ルト面に当接しており、対応する金種の硬貨払出し時に
なると電磁石などからなるストッパ駆動機構65(図9
参照)により硬貨1枚が通過可能な幅だけ上方向に一時
的に変位する。そして、必要な枚数の硬貨が通過してベ
ルト先端より投出された後に元の位置に復帰して、その
後の硬貨を停止させる。硬貨ストッパ29の直後には、
ベルト先端より投出される硬貨を検知する払出しセンサ
30を金種毎に設けている。ここに、払出しベルト2
3,分離ローラ26および硬貨待機部27は硬貨払出し
部31を構成する。
【0018】さて本実施の形態の釣銭自動払出し装置
は、図5,図6に示すように、金種別の硬貨払出し部3
1によって各金種の硬貨がそれぞれ投出される硬貨払出
し位置に前記硬貨払出し口3を設けるとともに、本体ケ
ース1の内部における各金種毎の払出しベルト23及び
硬貨払出し口3の下方に生じた空間に前記ドロワ4を引
出し自在に設けている。このドロワ4には、通常は、図
7に示すように紙幣収納ケース33とコインケース34
とを収納する。また硬貨回収時には、紙幣収納ケース3
3及びコインケース34に代えて、図8に示すように硬
貨をまとめて回収する硬貨回収ケース36を収納する。
そして、硬貨払出し部31の下流側端部(払出しベルト
23の長い方に先端)と硬貨払出し口3との間に、上下
方向に変位することにより硬貨払出し部31から投出さ
れる硬貨を硬貨払出し口3に導くかドロワ4内の硬貨回
収ケース36に導くかを切換える硬貨経路切換部37を
設けている。
【0019】硬貨経路切換部37は、図4,5,6に示
すように、硬貨払出し部31の下流側端部から硬貨払出
し口3に向かって下方に傾斜する案内面38を有してい
る。また、両側面には本体ケース1の両側に設けた上下
方向に長いガイド(不図示)に上下動自在に案内される
小判型のガイド用凸部39を形成し、この凸部39から
さらに側方にピン40を突出させている。そして本体ケ
ース1の両側に、水平方向に長い長孔41を有する一対
のL字形レバー42を軸43を中心に回動自在に設け
て、このレバー42の長孔41に前記硬貨経路切換部3
7の両側面より側方に突出しているピン40をそれぞれ
嵌合させている。L字形レバー42は、その長孔41を
有する側の端部に該端部が上方に回動したときに元の位
置に戻るように付勢するスプリング44を接続するとと
もに、反対側の端部に該端部を本体ケース1の奥側に引
き込むように作用してL字形レバー42を回転させるソ
レノイド等からなるレバー駆動機構66(図9参照)を
接続している。
【0020】しかして、図5に示すように、レバー駆動
機構66が作用しておらずL字形レバー42の長孔41
が水平位置にあるときには硬貨経路切換部37が下側に
位置し、硬貨払出し部31から投出された硬貨が案内面
38によって硬貨払出し口3に導かれる。また図6に示
すように、レバー駆動機構66が作用してL字形レバー
42が回転し硬貨経路切換部37が上昇したときには、
硬貨払出し部31から投出された硬貨が案内面38の下
を通ってドロワ4内の硬貨回収ケース36に導かれるよ
うになっている。
【0021】図9は本実施の形態の釣銭自動払出し装置
の要部回路構成を示すブロック図であって、この釣銭自
動払出し装置は、制御部本体としてCPU(central pro
cessing unit )51を搭載し、記憶部としてROM(rea
d only memory)52及びRAM(random access memory)
53を搭載して、このCPU51とROM52及びRA
M53とをシステムバス54で接続している。また、前
記投入ベルト8を駆動する投入モータ55、前記第1搬
送ベルト12及び第2の搬送ベルト15を駆動する搬送
モータ56、前記選別ベルト19を駆動する選別モータ
57及び前記払出ベルト23を駆動する払出モータ58
をそれぞれ駆動制御するモータ駆動制御部59と、前記
キーボード5から入力されるキー信号を取込むとともに
表示器6にデータを表示させるキー・表示制御部60
と、前記投入センサ7,硬貨センサ22及び払出しセン
サ30からの信号を入力するセンサ信号入力回路61
と、前記ドロワ4を自動開放させるドロワ開放機構62
に駆動信号を出力するとともに該ドロワ4の開閉状態を
検知する開閉センサ63からの信号を入力するドロワ制
御部64と、前記硬貨ストッパ29を上下動させるスト
ッパ駆動機構65及び前記L字形レバー42を回転駆動
させるレバー駆動機構66の駆動オン,オフを制御する
駆動機構制御部67と、POS端末または電子式キャッ
シュレジスタと電気的に接続する通信インタフェース6
8とを備えており、これらを前記システムバス54によ
り前記CPU51に接続している。
【0022】しかして、この釣銭自動払出し装置は、前
記RAM53に、図10に示すように、硬貨収納部21
に収納された硬貨の枚数を金種別に計数する収納枚数計
数手段としての収納カウンタメモリ71と、予め翌営業
日の釣銭準備金として金種別に設定される硬貨の枚数を
記憶する釣銭準備金メモリ72と、釣銭払出し時及び一
括回収時に硬貨の払出し枚数を金種別に記憶し、対応す
る金種の硬貨が1枚払出される毎にダウンカウントする
払出カウンタメモリ73とを形成している。なお、釣銭
準備金のデータは、例えば通信インタフェース68を介
して接続されたPOS端末または電子式キャッシュレジ
スタから閉店前にダウンロードされ、釣銭準備金メモリ
72にセットされるようになっている。
【0023】また、CPU51が図11乃至図16の流
れ図に示す処理を実行するべくプログラムデータをRO
M52に予め設定している。
【0024】図11はメイン処理ルーチンを示してお
り、CPU51は、投入センサ7が硬貨投入口2に投入
された硬貨を検知するか、通信インタフェース68を介
して接続されるPOSターミナルまたは電子式キャッシ
ュレジスタから釣銭の払出し指令を受信するか、キーボ
ード5のキー操作が行われるのを待機している。
【0025】そして、投入センサ7が硬貨投入口2に投
入された硬貨を検知したか(ST1のYES)、スター
トキーK3が操作されたことを確認した場合には(ST
2のYES)、硬貨収納処理を実行する。また、釣銭の
払出し指令を受信した場合には(ST3のYES)、硬
貨払出し処理を実行する。さらに、一括回収キーK1が
操作されたことを確認した場合には(ST4のYE
S)、一括回収処理を実行する。ただし、収納カウンタ
メモリ71の計数値に基づき、釣銭の払出し指令を受信
しても払出し対象硬貨が不足していて釣銭の払出しが不
能な場合、及び一括回収キーK1が操作されても硬貨収
納部23に1枚も硬貨が収納されていない場合には、表
示器6に硬貨不足エラーを示すメッセージを表示させ
る。その後、クリアキーK2が操作されると、メッセー
ジを消去して、このメイン処理ルーチンの開始に戻る。
【0026】図12は前記硬貨収納処理の処理ルーチン
を示しており、CPU51は、この処理ルーチンを開始
すると、先ず投入モータ55,搬送モータ56及び選別
モータ57を起動させる。これにより、投入ベルト8,
第1の搬送ベルト12,第2の搬送ベルト15,選別ベ
ルト19がそれぞれ動作し、硬貨投入口2から投入され
た硬貨が1枚ずつ硬貨選別部16まで搬送される。そし
てその硬貨の金種に対応する選別孔17から落下して、
硬貨収納部21に金種別に収納される。このとき、各選
別孔17にそれぞれ設けられた硬貨センサ17が落下す
る硬貨を検知するので、CPU51は、硬貨センサ22
から硬貨検知信号を入力する毎に収納カウンタメモリ7
1の該当する金種のカウント値ni(i:1〜6)を1
ずつカウントアップする。その後、CPU51は、予め
設定された時間連続して硬貨センサ22によって硬貨が
検知されないことを確認すると、硬貨投入部2に投入さ
れた硬貨のうち除外機構14で除外されなかった硬貨が
全て硬貨収納部21に収納されたと認識して、投入モー
タ55,搬送モータ56及び選別モータ57の駆動を停
止させる。かくして硬貨収納処理ルーチンを終了し、メ
イン処理ルーチンの開始に戻る。
【0027】図13は前記硬貨払出し処理の処理ルーチ
ンを示しており、CPU51は、この処理ルーチンを開
始すると、先ず払出しモータ58を起動させる。また、
払出し対象金種の硬貨に対応する硬貨ストッパ29の駆
動機構66をオンしてこの硬貨ストッパ29を上方に移
動させる。これにより、硬貨収納部21の底面を形成す
る各払出しベルト23が回転駆動する。ただし、払出し
対象外金種の硬貨はその先頭硬貨が硬貨ストッパ29に
当接しているので搬出されない。一方、払出し対象金種
の硬貨は払出しベルト23と硬貨ストッパ29との間隙
を通ってベルト先端より1枚ずつ投出される。すると、
レバー駆動機構66はオフしており硬貨経路切換部37
が下がっているので、投出された硬貨は案内面38にガ
イドされて硬貨払出し口3に釣銭として払出される。こ
のとき、硬貨ストッパ29の下流側に設けられた払出し
センサ30がベルト先端より投出される硬貨を金種別に
検知するので、CPU51は、払出しセンサ30から硬
貨検知信号を入力する毎に収納カウンタメモリ71の該
当する金種のカウント値niを1ずつカウントダウンす
る。そして、CPU51は、払出し対象金種毎に硬貨が
指定枚数分払い出された時点でその硬貨に対応する硬貨
ストッパ29の駆動機構66をオフして硬貨ストッパ2
9を元の位置に戻す。こうして、払出し対象金種の硬貨
がそれぞれ指定枚数分払い出されたならば、払出しモー
タ58の駆動を停止させる。かくして硬貨払出し処理ル
ーチンを終了し、メイン処理ルーチンの開始に戻る。
【0028】図14及び図15は前記一括回収処理の処
理ルーチンを示しており、CPU51は、この処理ルー
チンを開始すると、はじめに、図16に具体的に示す初
回払出枚数決定処理を実行する。先ず、収納カウンタメ
モリ71の値n1〜n6から釣銭準備金メモリ72の値
x1〜x6を金種毎に減算してその商z1〜z6を求め
る。このとき、商zi(1≦i≦6)が負の値になる場
合にはzi=0とする。次に、釣銭準備金メモリ72の
各値x1〜x6の総和Aと、上記商z1〜z6の総和B
を求める。そして、この総和Aと総和Bとを比較する。
【0029】ここで、総和Aは釣銭準備金として硬貨収
納部21から払出される硬貨の総枚数であり、総和Bは
釣銭準備金以外の余剰金として硬貨収納部21から払出
される硬貨の総枚数である。そこで、総和Aが総和B以
上の場合には、金種毎に、収納カウンタメモリ71の値
n1〜n6が釣銭準備金メモリ72の値x1〜x6以上
の金種については初回払出枚数y1〜y6として釣銭準
備金メモリ72の値x1〜x6をセットし、収納カウン
タメモリ71の値n1〜n6が釣銭準備金メモリ72の
値x1〜x6より少ない金種については初回払出枚数y
1〜y6として収納カウンタメモリ71の値n1〜n6
をセットする。しかる後、表示器6に「ケースには準備
金,払出口には余剰金」なるメッセージを表示させて、
この初回払出枚数決定処理を終了する。
【0030】これに対し、総和Aが総和Bより少ない場
合には、金種毎に、収納カウンタメモリ71の値n1〜
n6から釣銭準備金メモリ72の値x1〜x6を減じた
商z1〜z6が正の値をとる金種については初回払出枚
数y1〜y6としてその商z1〜z6をセットし、上記
商z1〜z6が0若しくは負の値を取る金種については
初回払出枚数y1〜y6として0をセットする。しかる
後、表示器6に「ケースには余剰金,払出口には準備
金」なるメッセージを表示させて、この初回払出枚数決
定処理を終了する。
【0031】なお、表示器6に表示されたメッセージ
は、この硬貨回収処理終了後、クリアキーK3が押下さ
れると消去される。
【0032】こうして、初回払出枚数決定処理を終了し
たならば、CPU51は、開閉センサ63の信号により
ドロワ4が閉じていることを確認する。そして確認後、
レバー駆動機構66をオンして、L字形レバー42をス
プリング44の付勢力に抗して回転させ、硬貨経路切換
部37を一定量上昇させる。次に、払出しモータ58を
起動させるとともに、払出カウンタメモリ73にセット
された初回払出枚数が0より大きい金種の硬貨に対応し
たストッパ駆動機構66をオンして対応する硬貨ストッ
パ29を上方に移動させる。これにより各払出しベルト
23が回転駆動し、初回払出枚数が0より大きい金種の
硬貨が払出しベルト23と硬貨ストッパ29との間隙を
通ってベルト先端より投出される。すると、硬貨経路切
換部37は上昇しているので、投出された硬貨は案内面
38の下を通ってドロワ4内の硬貨回収ケース36に落
下し、まとめて収容される。このとき、各払出しセンサ
30がベルト先端より投出される硬貨を金種別に検知す
るので、CPU51は、払出しセンサ30から硬貨検知
信号を入力する毎に払出カウンタメモリ73の該当する
金種のカウント値yiを1ずつカウントダウンする。そ
して、金種毎にカウント値yIが“0”になった時点で
その硬貨に対応したストッパ駆動機構66をオフして硬
貨ストッパ29を元の位置に戻す。しかして、払出カウ
ンタメモリ73の全金種に対応するカウント値y1〜y
6が全て“0”になったならば、払出しモータ58の駆
動を一旦停止させる。
【0033】次に、CPU51は、レバー駆動機構66
をオフして、L字形レバー42をスプリング44の付勢
力により逆回転させ、硬貨経路切換部37を元の位置ま
で下降させる。しかる後、払出しモータ58を再起動す
るとともに、全金種の硬貨に対応したストッパ駆動機構
66をオンして全ての硬貨ストッパ29を上方に移動さ
せる。これにより各払出しベルト23が回転駆動し、硬
貨収納部21または硬貨待機部27に硬貨が残っている
とその硬貨がベルト先端より投出され、案内面38に沿
って硬貨払出し口3に払い出される。CPU51は、予
め設定された時間連続して払出しセンサ30によって硬
貨が検知されないことを確認すると、硬貨収納部21に
収納された硬貨が全て払出されたと認識して、全金種の
硬貨に対応したストッパ駆動機構66をオフするととも
に、払出しモータ58の駆動を停止させる。
【0034】次に、CPU51は、収納カウンタメモリ
71の値n1〜n6と釣銭準備金メモリ72の値x1〜
x6とを金種毎に比較する。そして、釣銭準備金メモリ
72の値xiが収納カウンタメモリ71の値ni以下の
金種については、釣銭準備金が足りていると判定する。
これに対し、釣銭準備金メモリ72の値xiが収納カウ
ンタメモリ71の値niより大きい金種については、釣
銭準備金が(xi−ni)枚だけ不足していると判定す
る。そして、この各金種の判定結果を示すデータを通信
インタフェース68を介してPOS端末または電子式キ
ャッシュレジスタに通知する。その後、収納カウンタメ
モリ71のカウント値n1〜n6をすべて“0”にクリ
アしたならば、一括回収処理ルーチンを終了し、メイン
処理ルーチンの開始に戻る。
【0035】なお、釣銭自動払出し装置から釣銭準備金
判定結果の通知を受けたPOS端末または電子式キャッ
シュレジスタにおいては、その判定結果を示す内容,例
えば1円硬貨が10枚不足していればその旨を示す内容
を表示またはプリンタによりレシート用紙に印字して、
オペレータ(店員)に報知するようになっている。
【0036】このように構成された本実施の形態の釣銭
自動払出し装置においては、硬貨投入口2から硬貨を投
入すると、その投入硬貨は硬貨搬送部10により本体ケ
ース1の内部を搬送され、硬貨選別部16で選別され
て、硬貨収納部21に金種別に収納される。また、PO
Sターミナルや電子式キャッシュレジスタから釣銭の払
出し指令を受信すると、硬貨払出し部31により払出し
対象硬貨が硬貨収納部21から搬出され、硬貨経路切換
部37の案内面38にガイドされて、硬貨払出し口3に
釣銭として払出される。
【0037】また、閉店時にオペレータがドロワ4内に
収容されていたマネーケース33とコインケース34を
取出し、その代わりに硬貨回収ケース36を収容してド
ロワ4を閉じた後、一括回収キーK1を押下すると、初
回払出枚数決定処理が実行される。これにより、翌営業
日の釣銭準備金として必要な硬貨の総数の方が、硬貨収
納部21に金種別に収納されている硬貨から上記釣銭準
備金として必要な硬貨を取り除いた際の残りの硬貨枚数
より多いか等しい場合には、金種別の初回払出枚数y1
〜y6として、上記釣銭準備金の枚数x1〜x6がそれ
ぞれセットされる。ただし、上記釣銭準備金の枚数x1
〜x6に対して硬貨収納部21に収納されている硬貨が
不足している金種については、その硬貨収納部21に収
納されている硬貨の枚数n1〜n6がセットされる。
【0038】一方、翌営業日の釣銭準備金として必要な
硬貨の総数の方が、硬貨収納部21に収納されている硬
貨から上記釣銭準備金として必要な硬貨を取り除いた際
の残りの硬貨枚数より少ない場合には、金種別の初回払
出枚数y1〜y6として、その硬貨収納部21に収納さ
れている硬貨から上記釣銭準備金として必要な硬貨を取
り除いた際の残りの硬貨の枚数z1〜z6がそれぞれセ
ットされる。ただし、残りの硬貨の枚数z1〜z6が0
若しくは負の値ならば初回払出枚数y1〜y6として0
がセットされる。
【0039】金種別に初回払出枚数y1〜y6が決定さ
れると、次に、硬貨経路切換部37が硬貨払出し部31
によって払出される硬貨をドロワ4内の硬貨回収ケース
36に導く側に変位する。しかる後、硬貨払出し部31
が作動して、硬貨収納部21に金種別に収納された硬貨
がそれぞれ初回払出枚数y1〜y6だけ硬貨払出し部3
1により搬出され、払出しベルト23の先端から硬貨回
収ケース36内に投出される。
【0040】こうして、金種毎に初回払出枚数y1〜y
6だけ硬貨が硬貨回収ケース36内に投出されると、硬
貨払出し部31の作動が一旦停止する。次いで、硬貨経
路切換部37が硬貨払出し部31によって払い出される
硬貨を硬貨払出し口3に導く側に変位する。しかる後、
硬貨払出し部31が再び作動する。これにより、硬貨収
納部21内に残っていた硬貨が硬貨払出し口3に全て投
出される。
【0041】今、翌営業日の釣銭準備金として必要な硬
貨の総数の方が硬貨収納部21に金種別に収納されてい
る硬貨から上記釣銭準備金として必要な硬貨を取り除い
た際の残りの硬貨枚数より多いか等しい状態で、一括回
収キーK1が押下されたとする。そうすると、最初に硬
貨収納部21に収納されている硬貨のうち翌営業日の釣
銭準備金として必要な硬貨がドロワ4内にマネーケース
33とコインケース34の代わりに収容された硬貨回収
ケース36内に回収される。続いて、硬貨収納部21に
収納されている硬貨から翌営業日の釣銭準備金を除いた
余りの余剰金としての硬貨が硬貨払出し口3に払出され
る。
【0042】また、翌営業日の釣銭準備金として必要な
硬貨の総数の方が硬貨収納部21に金種別に収納されて
いる硬貨から上記釣銭準備金として必要な硬貨を取り除
いた際の残りの硬貨枚数より少ない状態で、一括回収キ
ーK1が押下された場合には、最初に硬貨収納部21に
収納されている硬貨から翌営業日の釣銭準備金を除いた
余りの余剰金としての硬貨が硬貨回収ケース36内に回
収される。続いて、翌営業日の釣銭準備金として必要な
硬貨が硬貨払出し口3に払出される。
【0043】このように本実施の形態によれば、硬貨投
入口2から投入された硬貨を硬貨搬送部10により硬貨
選別部16まで搬送し金種毎に選別して硬貨収納部21
に収納し、この硬貨収納部21に金種別に収納された硬
貨を硬貨払出し部31により搬出して硬貨払出し口3に
投出する釣銭自動払出し装置において、硬貨払出し口3
の近傍に設けたドロワ4内に選択的に装着される硬貨回
収ケース36を設ける。また、硬貨払出し部31により
搬出される硬貨を硬貨払出し口3に導くかドロワ4内の
硬貨回収ケース36に導くかを変位することにより切換
える硬貨経路切換部37を設けるとともに、硬貨収納部
21に収納された硬貨の一括回収を指令する一括回収指
令手段としての一括回収キーK1を設ける。さらに、C
PU51により硬貨収納部21に収納された硬貨の金種
別に一括回収時の初回払出し枚数を決定する初回払出枚
数決定手段を構成する。しかして、一括回収キーK1の
押下により硬貨収納部21に収納された硬貨の一括回収
が指令されると、CPU51で構成する一括回収処理手
段により、硬貨経路切換部37を一方に変位させるとと
もに硬貨払出し部31を動作させて硬貨収納部21に金
種別に収納された硬貨をそれぞれ初回払出枚数決定手段
により決定された払出枚数分だけ硬貨回収ケース36ま
たは硬貨払出し口3のいずれか一方に投出し、投出後、
硬貨経路切換部37を他方に変位させて硬貨収納部21
に残った硬貨を硬貨回収ケース36または硬貨払出し口
3の他方に投出するようにしている。
【0044】したがって、硬貨一括回収の際には翌営業
日の釣銭準備金とその余の余剰金とが硬貨回収ケース3
6と硬貨払出し口3とにそれぞれ分けられて投出される
ので、翌営業日の釣銭準備金とその余の余剰金とを自動
的に分別して回収することができる。その結果、店員が
硬貨収納部21から一括回収した硬貨を翌営業日の釣銭
準備金とその余の余剰金とに仕訳する作業を省くことが
できるので、店員の負担を軽減できる。また、閉店から
翌営業日の開店までの間、釣銭準備金を機内に残してお
くことがないので、セキュリティの面でも問題がない。
【0045】また、本実施の形態では、CPU51で構
成する初回払出枚数決定手段を、予め翌営業日の釣銭準
備金として金種別に設定される硬貨の枚数の総和と、硬
貨収納部21に金種別に収納されている硬貨の枚数から
予め翌営業日の釣銭準備金として設定される同一金種の
枚数を減じた残数の総和とを比較し、多い方を一括回収
時の初回払出し枚数として決定する手段とするととも
に、同CPU51で構成する一括回収処理手段を、前記
初回払出枚数決定手段により決定された払出枚数分だけ
の硬貨を硬貨回収ケース36に投出し、残りを硬貨払出
し口3に投出する手段としている。
【0046】したがって、翌営業日の釣銭準備金として
必要な硬貨の枚数がその余の余剰金としての硬貨の枚数
より多い場合には、翌営業日の釣銭準備金として必要な
硬貨が硬貨回収ケース36に投出され、余剰金としての
硬貨が硬貨払出し口3に投出される。逆に、翌営業日の
釣銭準備金として必要な硬貨の枚数がその余の余剰金と
しての硬貨の枚数より少ない場合には、翌営業日の釣銭
準備金として必要な硬貨が硬貨払出し口3に投出され、
余剰金としての硬貨が硬貨回収ケース36に投出され
る。一般に、硬貨払出し口3は硬貨回収ケース36に比
べて容積が小さく硬貨の収容容量が極めて少ない。そこ
で本実施の形態では、上述したように、翌営業日の釣銭
準備金とその余の余剰金のうち硬貨枚数の多い方を硬貨
回収ケース36で回収し、少ない方を硬貨払出し口3で
回収するようにしたので、硬貨払出し口3に投出された
硬貨を硬貨回収用の容器に移す回数を減らすことがで
き、この点からも店員の負担軽減を図り得る。
【0047】なお、初回払出枚数決定手段を、予め翌営
業日の釣銭準備金として金種別に設定される硬貨の枚数
の総和と、硬貨収納部21に金種別に収納されている硬
貨の枚数から予め翌営業日の釣銭準備金として設定され
る同一金種の枚数を減じた残数の総和とを比較し、少な
い方を一括回収時の初回払出し枚数として決定する手段
とするとともに、一括回収処理手段を、前記初回払出枚
数決定手段により決定された払出枚数分だけの硬貨を硬
貨払出し口3に投出し、残りを硬貨回収ケース36に投
出する手段としても、同様な作用効果を奏するものであ
る。
【0048】しかも、本実施の形態では、翌営業日の釣
銭準備金として必要な硬貨の枚数がその余の余剰金とし
ての硬貨の枚数より多い場合には、翌営業日の釣銭準備
金としての硬貨が硬貨回収ケース36に投出され、その
余の余剰金としての硬貨が硬貨払出し口3に投出される
ことを示すコメントを表示器6に表示し、翌営業日の釣
銭準備金として必要な硬貨の枚数がその余の余剰金とし
ての硬貨の枚数より少ない場合には、翌営業日の釣銭準
備金としての硬貨が硬貨払出し口3に投出され、その余
の余剰金としての硬貨が硬貨回収ケース36に投出され
ることを示すコメントを同表示器6に表示するようにし
ている。このように、釣銭準備金の回収先と余剰金の回
収先とをオペレータ(店員)に知らしめる回収先報知手
段を設けたので、店員は、この報知内容から、硬貨回収
ケース36にて回収した硬貨と釣銭払出し口3で回収し
た硬貨のどちらが翌営業日の釣銭準備金でどちらがその
余の余剰金なのかを容易に判別でき、この点からも店員
の負担を軽減できる効果を奏する。
【0049】また、本実施の形態では、硬貨収納部21
に収納されている硬貨の枚数が予め設定された翌営業日
の釣銭準備金として必要な硬貨の枚数より少ないか否か
を金種別に判定する判定手段と、この判定結果をオペレ
ータ(店員)に告知する告知手段とを設けている。した
がって、店員は、回収した釣銭準備金を数えなくても告
知内容から翌営業日の釣銭準備金として不足があるか否
かを容易に判別できるので、やはり店員の負担を軽減で
きるものとなる。
【0050】次に、本願請求項3及び請求項4記載の発
明に対応する第2の実施の形態について、図17乃至図
24を用いて説明する。はじめに、第2の実施の形態の
釣銭自動払出し装置の外観構成は、前記第1の実施の形
態と同様であり、図1,図2を用いてその説明を省略す
る。また、その内部構成及び回路構成も大部分が第1の
実施の形態と同様であり、図3乃至図9と同一部分に同
一符号を付してその説明を省略する。
【0051】すなわち、第2の実施の形態の釣銭自動払
出し装置が第1の実施の形態と異なる点は、図20に示
すように、硬貨回収ケース36の内部に、ケース内を手
前側の第1の区画36aと奥側の第2の区画36bとに
区切る仕切り35を設けた点である。なお、手前側の第
1の区画36aに対して奥側の第2の区画36bの方が
容積が広くなるように仕切り35を設けている。
【0052】また、図17及び図18に示すように、第
1の硬貨経路切換部としての硬貨経路切換部37の下方
に、この硬貨経路切換部37の変位により硬貨収納部2
1から硬貨回収ケース36に導かれる硬貨を前記硬貨回
収ケース36の手前側の第1の区画36aに導くか奥側
の第2の区画36bに導くかを変位することにより切換
える第2の硬貨経路切換部としての硬貨振分部80を設
けた点である。
【0053】硬貨振分部80は、図17,図18及び図
19に示すように、硬貨払出部31から投出され硬貨経
路切換部37の案内面38の下を通って落下する硬貨を
受け第1の区画36aに導く第1の案内面81aと、同
じく落下する硬貨を受けて第2の区画36bに導く第2
の案内面81bとを両面に形成した案内板81を有して
いる。そして、この案内板81の両側面からピン82,
82をそれぞれ突出させ、これらのピン82,82を本
体ケース1の内側面で軸支することにより、案内板81
を回転自在に支持している。また、案内板81の第1の
案内面81a側における上縁部の一端部に、硬貨払出部
31から投出され硬貨経路切換部37の案内面38の下
を通って落下する硬貨を第1の案内面81aで受け取れ
るように案内板81を傾斜させるべく付勢するスプリン
グ83を接続するとともに、案内板81の第2の案内面
81b側における下縁部の一端部に、該端部を本体ケー
ス1の奥側に引き込むことで硬貨払出部31から投出さ
れ硬貨経路切換部37の案内面38の下を通って落下す
る硬貨を第2の案内面81bで受け取れるように案内板
81を前記スプリング83の付勢力に抗して傾斜させる
ソレノイド等からなる硬貨振分部駆動機構69(図21
参照)を接続している。
【0054】上記硬貨振分機構部69は、図21に示す
ように、この釣銭自動払出し装置の制御部本体として機
能するCPU51にバスライン54を介して接続された
駆動機構制御部67に電気的に接続されており、この駆
動機構制御部67により駆動オン,オフが制御されるも
のとなっている。
【0055】しかして、第2の実施の形態における釣銭
自動払出し装置は、前記第1の実施の形態と同様に、C
PU51が図11に示すメイン処理ルーチンを実行する
ものとなっている。また、このメイン処理ルーチンの中
で、硬貨収納処理ルーチン及び硬貨払出し処理ルーチン
は、前記第1の実施の形態と同様に作用し、図12及び
図13を用いてその説明を省略する。
【0056】一方、一括回収キーK3の操作により実行
される一括回収処理ルーチンは、その一部において前記
第1の実施の形態と異なる。そこで次に、この第2の実
施の形態においてCPU51が実行する一括回収処理ル
ーチンについて、図22乃至図24の流れ図を用いて説
明する。すなわち、CPU51は、この一括回収処理ル
ーチンを開始すると、はじめに、図24に具体的に示す
初回払出枚数決定処理を実行する。因みに、この第2の
実施の形態における初回払出枚数決定処理が第1の実施
の形態の初回払出枚数決定処理(図16を参照)と異な
る点は、金種別の初回払出枚数y1〜y6を決定した後
の表示器6に表示させるコメントの内容であり、すなわ
ち、釣銭準備金メモリ72の各値x1〜x6の総和A
と、収納カウンタメモリ71の値n1〜n6から上記釣
銭準備金メモリ72の値x1〜x6を金種毎に減算した
結果である商z1〜z6の総和Bとを比較した結果、総
和Aが総和B以上の場合には、表示器6に「ケース奥側
には準備金,手前側には余剰金」なるメッセージを表示
させる。また、総和Aが総和Bより少ない場合には、表
示器6に「ケース奥側には余剰金,手前側には準備金」
なるメッセージを表示させる。
【0057】こうして、初回払出枚数決定処理を終了し
たならば、CPU51は、開閉センサ63の信号により
ドロワ4が閉じていることを確認する。そして確認後、
レバー駆動機構66をオンして、L字形レバー42をス
プリング44の付勢力に抗して回転させ、硬貨経路切換
部37を一定量上昇させるとともに、硬貨振分部駆動機
構69をオンして、硬貨振分部80の案内板81をスプ
リング83の付勢力に抗して回転させ、その第2の案内
面81bで硬貨払出部31から投出され硬貨経路切換部
37の案内面38の下を通って落下する硬貨を受け取れ
るように位置決めする。
【0058】しかる後、払出しモータ58を起動させる
とともに、払出カウンタメモリ73にセットされた初回
払出枚数が0より大きい金種の硬貨に対応したストッパ
駆動機構66をオンして対応する硬貨ストッパ29を上
方に移動させる。これにより各払出しベルト23が回転
駆動し、初回払出枚数が0より大きい金種の硬貨が払出
しベルト23と硬貨ストッパ29との間隙を通ってベル
ト先端より投出される。すると、硬貨経路切換部37は
上昇しているので、投出された硬貨は案内面38の下を
通って硬貨振分部80の案内板81における第2の案内
面81bに落下し、硬貨回収ケース36の第2の区画3
6bに案内されて収容される。このとき、各払出しセン
サ30がベルト先端より投出される硬貨を金種別に検知
するので、CPU51は、払出しセンサ30から硬貨検
知信号を入力する毎に払出カウンタメモリ73の該当す
る金種のカウント値yiを1ずつカウントダウンする。
そして、金種毎にカウント値yIが“0”になった時点
でその硬貨に対応したストッパ駆動機構66をオフして
硬貨ストッパ29を元の位置に戻す。しかして、払出カ
ウンタメモリ73の全金種に対応するカウント値y1〜
y6が全て“0”になったならば、払出しモータ58の
駆動を一旦停止させる。
【0059】次に、CPU51は、硬貨振分部駆動機構
69をオフして、硬貨振分部80の案内板81をスプリ
ング83の付勢力により逆回転させ、その第1の案内面
81aで硬貨払出部31から投出され硬貨経路切換部3
7の案内面38の下を通って落下する硬貨を受け取れる
ように位置決めする。しかる後、払出しモータ58を再
起動するとともに、全金種の硬貨に対応したストッパ駆
動機構66をオンして全ての硬貨ストッパ29を上方に
移動させる。これにより各払出しベルト23が回転駆動
し、硬貨収納部21または硬貨待機部27に硬貨が残っ
ているとその硬貨がベルト先端より投出され、硬貨経路
切換部37の案内面38の下を通って硬貨振分部80の
案内板81における第1の案内面81aに落下し、硬貨
回収ケース36の第1の区画36aに案内されて収容さ
れる。
【0060】CPU51は、予め設定された時間連続し
て払出しセンサ30によって硬貨が検知されないことを
確認すると、硬貨収納部21に収納された硬貨が全て払
出されたと認識して、全金種の硬貨に対応したストッパ
駆動機構66をオフするとともに、払出しモータ58の
駆動を停止させる。また、レバー駆動機構66をオフし
て、L字形レバー42をスプリング44の付勢力により
逆回転させ、硬貨経路切換部37を元の位置まで下降さ
せる。
【0061】次に、CPU51は、収納カウンタメモリ
71の値n1〜n6と釣銭準備金メモリ72の値x1〜
x6とを金種毎に比較する。そして、釣銭準備金メモリ
72の値xiが収納カウンタメモリ71の値ni以下の
金種については、釣銭準備金が足りていると判定する。
これに対し、釣銭準備金メモリ72の値xiが収納カウ
ンタメモリ71の値niより大きい金種については、釣
銭準備金が(xi−ni)枚だけ不足していると判定す
る。そして、この各金種の判定結果を示すデータを通信
インタフェース68を介してPOS端末または電子式キ
ャッシュレジスタに通知する。その後、収納カウンタメ
モリ71のカウント値n1〜n6をすべて“0”にクリ
アしたならば、一括回収処理ルーチンを終了し、メイン
処理ルーチンの開始に戻る。
【0062】このように構成された第2の実施の形態の
釣銭自動払出し装置においては、閉店時にオペレータが
ドロワ4内に収容されていたマネーケース33とコイン
ケース34を取出し、その代わりに仕切り35を有する
硬貨回収ケース36を収容してドロワ4を閉じた後、一
括回収キーK1を押下すると、初回払出枚数決定処理が
実行される。これにより、前記第1の実施の形態と同様
なシーケンスで金種別に初回払出枚数y1〜y6が決定
される。
【0063】そして、金種別に初回払出枚数y1〜y6
が決定されると、次に、硬貨経路切換部37が硬貨払出
し部31によって払い出される硬貨をドロワ4内の硬貨
回収ケース36に導く側に変位する。また、硬貨振分部
80が硬貨払出し部31によって払出され硬貨経路切換
部37の案内面38の下を通って落下する硬貨を硬貨回
収ケース36の第2の区画36bに導く側に変位する。
しかる後、硬貨払出し部31が作動して、硬貨収納部2
1に金種別に収納された硬貨がそれぞれ初回払出枚数y
1〜y6だけ硬貨払出し部31により搬出され、払出し
ベルト23の先端から硬貨回収ケース36の第2の区画
36b内に投出される。
【0064】こうして、金種毎に初回払出枚数y1〜y
6だけ硬貨が硬貨回収ケース36の第2の区画36b内
に投出されると、硬貨払出し部31の作動が一旦停止す
る。次いで、硬貨振分部80が硬貨払出し部31によっ
て払出され硬貨経路切換部37の案内面38の下を通っ
て落下する硬貨を硬貨回収ケース36の第1の区画36
aに導く側に変位する。しかる後、硬貨払出し部31が
再び作動する。これにより、硬貨収納部21内に残って
いた硬貨が硬貨回収ケース36の第1の区画36a内に
全て投出される。
【0065】このように第2の実施の形態によれば、硬
貨一括回収の際には翌営業日の釣銭準備金とその余の余
剰金とが硬貨回収ケース36の第1の区画36aと第2
の区画36bとにそれぞれ分けられて投出されるので、
翌営業日の釣銭準備金とその余の余剰金とを自動的に分
別して回収することができる。したがって、前記第1の
実施の形態と同様に翌営業日の釣銭準備金とその余の余
剰金とを店員が分別する必要がないので、店員の負担を
軽減できる。しかも、硬貨払出し口3に投出された硬貨
を別の容器に移し替える手間もないので、より店員の負
担を軽減できるものとなる。
【0066】また、この第2の実施の形態では、仕切り
35によって区切られる第1の区画36aと第2の区画
36bの容積を異ならせている。そして、翌営業日の釣
銭準備金とその余の余剰金の硬貨の枚数を比較し、多い
方を容積の大きい第2の区画36bにて回収し、少ない
方を容積の小さい第1の区画36aで回収するようにし
ている。したがって、例えば翌営業日の釣銭準備金とし
ての硬貨枚数が多くても第2の区画36bから溢れて第
1の区画36aに入り込み、第1の区画36a内の余剰
金と混じってしまうような不具合はない。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本願請求項1及び2
記載の発明によれば、硬貨収納部に収納された硬貨を一
括回収する際に、硬貨回収ケースと硬貨払出口とによっ
て翌営業日の釣銭準備金とその余の余剰金とに自動的に
分別して回収することができ、店員の負担を軽減できる
釣銭自動払出し装置を提供できる。また、本願請求項2
記載の発明によれば、翌営業日の釣銭準備金とその余の
余剰金とのうち硬貨枚数の多い方が硬貨回収ケースにて
回収されるので、硬貨払出し口3に払出された硬貨を別
の容器に移す作業回数が少なくて済み、この点からも店
員の負担を軽減できる効果を奏する。
【0068】また、本願請求項3及び4記載の発明によ
れば、硬貨収納部に収納された硬貨を一括回収する際
に、硬貨回収ケース内で翌営業日の釣銭準備金とその余
の余剰金とに自動的に分別して回収することができ、よ
り一層、店員の負担を軽減できる釣銭自動払出し装置を
提供できる。また、本願請求項4記載の発明によれば、
硬貨回収ケース内で翌営業日の釣銭準備金とその余の余
剰金とが混じってしまうことがないので、信頼性を向上
できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態である釣銭自動払
出し装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】 同釣銭自動払出し装置のキーボード及び表示
器を示す平面図。
【図3】 同釣銭自動払出し装置の内部構成を示すブロ
ック図。
【図4】 同釣銭自動払出し装置が有する硬貨経路切換
部の概略を示す斜視図。
【図5】 同釣銭自動払出し装置の硬貨払出し口側への
回収状態を示す縦断側面図。
【図6】 同釣銭自動払出し装置の硬貨回収ケース側へ
の回収状態を示す縦断側面図。
【図7】 同釣銭自動払出し装置で使用するドロワを示
す斜視図。
【図8】 同釣銭自動払出し装置のドロワに収容される
硬貨回収ケースを示す斜視図。
【図9】 同釣銭自動払出し装置の要部回路構成を示す
ブロック図。
【図10】同釣銭自動払出し装置が有する主要なメモリ
エリアを示す図。
【図11】同釣銭自動払出し装置のCPUが実行するメ
イン処理ルーチンを示す流れ図。
【図12】同釣銭自動払出し装置のCPUが実行する硬
貨収納処理ルーチンを示す流れ図。
【図13】同釣銭自動払出し装置のCPUが実行する硬
貨払出し処理ルーチンを示す流れ図。
【図14】同釣銭自動払出し装置のCPUが実行する一
括回収処理ルーチンを示す流れ図。
【図15】同釣銭自動払出し装置のCPUが実行する一
括回収処理ルーチンを示す流れ図。
【図16】図14における初回払出枚数決定処理を具体
的に示す流れ図。
【図17】本発明の第2の実施の形態である釣銭自動払
出し装置の硬貨回収ケースの第2の区画への回収状態を
示す縦断側面図。
【図18】同釣銭自動払出し装置の硬貨回収ケースの第
1の区画への回収状態を示す縦断側面図。
【図19】同釣銭自動払出し装置が有する硬貨振分部の
概略を示す斜視図。
【図20】同釣銭自動払出し装置のドロワに収容される
硬貨回収ケースを示す斜視図。
【図21】同釣銭自動払出し装置の要部回路構成を示す
ブロック図。
【図22】同釣銭自動払出し装置のCPUが実行する一
括回収処理ルーチンを示す流れ図。
【図23】同釣銭自動払出し装置のCPUが実行する一
括回収処理ルーチンを示す流れ図。
【図24】図22における初回払出枚数決定処理を具体
的に示す流れ図。
【符号の説明】
1…本体ケース 2…硬貨投入口 3…硬貨払出し口 4…ドロワ 5…キーボード 6…表示器 10…硬貨搬送部 16…硬貨選別部 21…硬貨収納部 31…硬貨払出し部 35…仕切り 36…硬貨回収ケース 37…硬貨経路切換部(第1の硬貨経路切換部) 51…CPU 71…収納カウンタメモリ 72…釣銭準備金メモリ 73…払出カウンタメモリ 80…硬貨振分部(第2の硬貨経路切換部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨投入口から投入された硬貨を硬貨搬
    送部により硬貨選別部まで搬送し金種毎に選別して硬貨
    収納部に収納し、この硬貨収納部に金種別に収納された
    硬貨を硬貨払出し部により搬出して硬貨払出し口に投出
    する釣銭自動払出し装置において、 前記硬貨払出し口の近傍に選択的に装着される硬貨回収
    ケースと、 前記硬貨払出し部により搬出される硬貨を前記硬貨払出
    し口に導くか前記硬貨回収ケースに導くかを変位するこ
    とにより切換える硬貨経路切換部と、 前記硬貨収納部に収納された硬貨の一括回収を指令する
    一括回収指令手段と、 前記硬貨収納部に収納された硬貨の金種別に一括回収時
    の初回払出し枚数を決定する初回払出枚数決定手段と、 前記一括回収指令手段により前記硬貨収納部に収納され
    た硬貨の一括回収が指令されると、前記硬貨経路切換部
    を一方に変位させるとともに前記硬貨払出し部を動作さ
    せて前記硬貨収納部に金種別に収納された硬貨をそれぞ
    れ前記初回払出枚数決定手段により決定された払出枚数
    分だけ前記硬貨回収ケースまたは前記硬貨払出し口のい
    ずれか一方に投出し、投出後、前記硬貨経路切換部を他
    方に変位させて前記硬貨収納部に残った硬貨を前記硬貨
    回収ケースまたは前記硬貨払出し口の他方に投出する一
    括回収処理手段と、を具備したことを特徴とする釣銭自
    動払出し装置。
  2. 【請求項2】 初回払出枚数決定手段は、予め翌営業日
    の釣銭準備金として金種別に設定される硬貨の枚数の総
    和と、硬貨収納部に金種別に収納されている硬貨の枚数
    から予め翌営業日の釣銭準備金として設定される同一金
    種の枚数を減じた残数の総和とを比較し、多い方または
    少ない方を一括回収時の初回払出し枚数として決定する
    手段であり、 一括回収処理手段は、前記予め翌営業日の釣銭準備金と
    して金種別に設定される硬貨の枚数の総和と硬貨収納部
    に金種別に収納されている硬貨の枚数から予め翌営業日
    の釣銭準備金として設定される同一金種の枚数を減じた
    残数の総和とを比較した結果、多い方を硬貨回収ケース
    に投出し、少ない方を硬貨払出し口に投出する手段であ
    ることを特徴とする請求項1記載の釣銭自動払出装置。
  3. 【請求項3】 硬貨投入口から投入された硬貨を硬貨搬
    送部により硬貨選別部まで搬送し金種毎に選別して硬貨
    収納部に収納し、この硬貨収納部に金種別に収納された
    硬貨を硬貨払出し部により搬出して硬貨払出し口に投出
    する釣銭自動払出し装置において、 仕切りによって第1の区画と第2の区画とに区切られ、
    前記硬貨払出し口の近傍に選択的に装着される硬貨回収
    ケースと、 前記硬貨払出し部により搬出される硬貨を前記硬貨払出
    し口に導くか前記硬貨回収ケースに導くかを変位するこ
    とにより切換える第1の硬貨経路切換部と、 この第1の硬貨経路切換部の変位により前記硬貨回収ケ
    ースに導かれる硬貨を前記第1の区画に導くか前記第2
    の区画に導くかを変位することにより切換える第2の硬
    貨経路切換部と、 前記硬貨収納部に収納された硬貨の一括回収を指令する
    一括回収指令手段と、 前記硬貨収納部に収納された硬貨の金種別に一括回収時
    の初回払出し枚数を決定する初回払出枚数決定手段と、 前記一括回収指令手段により前記硬貨収納部に収納され
    た硬貨の一括回収が指令されると、前記第1の硬貨経路
    切換部を前記硬貨回収ケースに硬貨を導く側に変位させ
    た後、前記第2の硬貨経路切換部を一方に変位させると
    ともに前記硬貨払出し部を動作させて前記硬貨収納部に
    金種別に収納された硬貨をそれぞれ前記初回払出枚数決
    定手段により決定された払出枚数分だけ前記硬貨回収ケ
    ースの第1の区画または第2の区画のいずれか一方に投
    出し、投出後、前記第2の硬貨経路切換部を他方に変位
    させて前記硬貨収納部に残った硬貨を前記硬貨回収ケー
    スの第1の区画または第2の区画の他方に投出する一括
    回収処理手段と、を具備したことを特徴とする釣銭自動
    払出し装置。
  4. 【請求項4】 硬貨回収ケースは、仕切りによって区切
    られる第1の区画と第2の区画の容積が異なり、 初回払出枚数決定手段は、予め翌営業日の釣銭準備金と
    して金種別に設定される硬貨の枚数の総和と、硬貨収納
    部に金種別に収納されている硬貨の枚数から予め翌営業
    日の釣銭準備金として設定される同一金種の枚数を減じ
    た残数の総和とを比較し、多い方または少ない方を一括
    回収時の初回払出し枚数として決定する手段であり、 一括回収処理手段は、前記予め翌営業日の釣銭準備金と
    して金種別に設定される硬貨の枚数の総和と硬貨収納部
    に金種別に収納されている硬貨の枚数から予め翌営業日
    の釣銭準備金として設定される同一金種の枚数を減じた
    残数の総和とを比較した結果、多い方を前記硬貨回収ケ
    ースの容積の大きい方の区画に投出し、少ない方を前記
    硬貨回収ケースの容積の小さい方の区画に投出する手段
    であることを特徴とする請求項3記載の釣銭自動払出装
    置。
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