JP5353574B2 - 硬貨入出金機 - Google Patents

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本発明は、入金繰出部により繰出された硬貨を硬貨搬送路へ受渡す硬貨受渡機構を備えた硬貨入出金機に関する。
従来の硬貨入出金機の硬貨受渡機構は、硬貨搬送路の始端部に、周縁部の円周上の対称位置に一対の突出部を形成しこれらの間を溝部とした円形状のカムを設け、繰出機構から繰出された硬貨を、搬送ベルトに設けられた突起部によって硬貨を搬送する硬貨搬送路に受渡す場合に、周縁をガイド部に案内された硬貨を、定位置で停止しているカムの溝部に進入させ、突出部の抑止部に当接させて停止させると共に、後続硬貨は突出部の外周面で停止させ、搬送ベルトの突起部に硬貨を受渡すことができるタイミングでカムを180度回動させ、抑止部に当接させていた硬貨を押出部で押出して搬送ベルトの突起部に受渡すと共に、突出部の外周部で停止させていた後続硬貨を他方の溝部に進入させて突出部の抑止部に当接させて停止させ、順次に硬貨を搬送ベルトの突起部に受渡している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−279909号公報(段落0038−0043、第1図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、硬貨の周縁をカムの突出部の押出部で押したり、抑止部や外周面に当接させて停止させたりして搬送ベルトの突起部に硬貨を受渡しているため、カムを180度回動させるときに、溝部に進入する硬貨のタイミングがずれると、硬貨がカムの突出部の押出部または抑止部と、硬貨搬送路の側壁またはガイド部との間に挟まってカムがロックされ、受渡不良を発生させる場合があるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、搬送ベルトの突起部への硬貨の受渡を円滑に行う手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、入金口に投入された硬貨を1枚毎に繰出す入金繰出部と、入金繰出部から繰出された硬貨を搬送する繰出搬送路と、搬送ガイド上の硬貨を搬送ベルトに設けた突起部で押しながら搬送する硬貨搬送路と、を備えた硬貨入出金機において、前記繰出搬送路と前記硬貨搬送路との接続部に対向配置され、前記繰出搬送路により搬送された硬貨の表裏の面を挟持する受渡ローラと押圧ローラとからなる硬貨受渡機構と、所定の位置における前記突起部の通過を検出する突起部検出手段と、前記受渡ローラと押圧ローラとにより挟持された硬貨を検出する受渡硬貨検出手段とを設け、前記受渡硬貨検出手段によって硬貨を検出したときに前記受渡ローラを停止させ、前記突起部検出手段によって前記突起部を検出したときに、前記受渡ローラを押出方向に回転させ、硬貨を前記搬送ガイド上に押出して前記搬送ベルトの前記突起部に受渡すことを特徴とする。
これにより、本発明は、どのようなタイミングで硬貨受渡機構に硬貨が搬送されたとしても、硬貨の表裏の面を挟持して硬貨を搬送ベルトの突起部へ確実かつ円滑に受渡すことができるという効果が得られる。
実施例1のPOSレジスタの外観を示す説明図 実施例1の硬貨入出金機を示すブロック図 実施例1の硬貨受渡機構の上面を示す説明図 実施例1の硬貨受渡機構の側面を示す説明図 実施例1の硬貨受渡機構による受渡動作を示す説明図 実施例1の硬貨受渡機構による受渡動作を示す説明図 実施例1の硬貨受渡機構による受渡動作を示す説明図 実施例1の硬貨受渡機構による受渡動作を示す説明図 実施例2の硬貨受渡機構の受渡ローラを示す説明図 実施例2の硬貨受渡機構の上面を示す説明図 実施例2の硬貨受渡機構の側面を示す説明図
以下に、図面を参照して本発明による硬貨受渡機構の実施例について説明する。
図1において、上位装置としてのPOSレジスタであり、紙幣入出金機2と硬貨入出金機3とを装備している。
硬貨入出金機3は、入金口4に非整列状態で一括して投入された硬貨Cを受入れ、これを鑑別および計数して収納し、顧客に引渡す釣銭等の硬貨Cを繰出し、これを計数して出金口5に集積する機能を有している。
図2において、7は硬貨入出金機3の制御部であり、上位装置からの指令により、硬貨入出金機3の各部を制御して、入金処理、出金処理等の各種の硬貨処理を実行する機能を有している。
8は、硬貨入出金機3の記憶部であり、制御部7が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび制御部7による処理結果等が格納される。
9は入金繰出部であり、入金口4へ投入され搬送された硬貨Cを1枚毎に分離して繰出ベルト10aへ繰出す機能を有している。
繰出ベルト10aの一方の側縁には、図3に示すように、繰出ベルト10aの搬送面の鉛直方向に立設された、繰出ベルト10aにより搬送される硬貨Cの周縁(硬貨Cの円周面)を案内する周縁ガイド10bが設けられている。
この繰出ベルト10aおよび周縁ガイド10b等により、本実施例の繰出搬送路10が形成される。
11は鑑別部であり、搬送された硬貨Cの真偽、正損、金種等の硬貨に関する各種の鑑別を行う機能を有している。
12は硬貨収納庫であり、設定された金種に応じて硬貨Cを収納する収納庫であって、硬貨を金種別に収納するために複数設けられており、それぞれ収納されている硬貨Cを1枚毎に繰出す繰出機構を有している。
13はリジェクト口であり(図1参照)、入金時に鑑別部11で入金時のリジェクト硬貨と鑑別された硬貨C等を排出して返却する返却口である。
図3、図4において、14は硬貨搬送路であり、繰出搬送路10の搬送方向の直交方向に配置された図示しないプーリ間に掛渡された無端の歯付ベルトである搬送ベルト15と、搬送ベルト15の一の側の下方に配置された搬送ガイド16等から構成される。
搬送ガイド16は、硬貨Cの搬送方向に沿った一方の側縁に側壁16aが立設されたL字状の板状部材であって、硬貨搬送路14を搬送される硬貨Cの移動を案内する機能を有している。
搬送ベルト15の搬送ガイド16側には、突起部15aが所定の間隔で複数設けられており、搬送ガイド16上の硬貨Cの、搬送方向後端側の周縁を突起部15aで押しながら搬送ガイド16の側壁16aに沿って硬貨Cを硬貨搬送路14の下流側へ搬送する機能を有している。
また、搬送ベルト15には、搬送ベルト15を駆動するための図示しないステッピングモータ等の駆動モータが設けられている。
17は硬貨受渡機構であり、入金繰出部9の下流の繰出搬送路10の終端部と、硬貨搬送路14の始端部との間の接続部に対向配置された、受渡ローラ18と押圧ローラ19とにより構成され、入金繰出部9で1枚毎に分離され繰出搬送路10により搬送された硬貨Cの厚さ方向の表裏の面を受渡ローラ18と押圧ローラ19との間に挟持して、硬貨搬送路14の搬送ベルト15の突起部15aへ1枚毎に受渡す機能を有している。
受渡ローラ18は、外周面に合成ゴム等の摩擦部材が被覆されたローラであって、ローラギヤ20、モータギヤ21を介してステッピングモータ22より正逆方向に回転駆動される。
押圧ローラ19は、硬貨搬送路14の搬送ガイド16を挟んで、硬貨Cの厚さ方向に受渡ローラ18と対向して配置されており、受渡ローラ18との間に、取扱う硬貨Cの中で最も薄い1枚の硬貨(日本国の硬貨の場合は、1円硬貨:1.5mm)が通過できない所定の隙間を形成した状態で、圧縮コイルバネ等のバネ部材19a(図4参照)によって受渡ローラ18の方向に付勢されている。
このため、押圧ローラ19は、常時は回転せず、受渡ローラ18との間に硬貨Cを挟持したときに、硬貨Cとの摩擦により硬貨Cの搬送に伴って従動回転する。
23は受渡硬貨検出手段としての受渡硬貨検出センサであり、搬送ガイド16を挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサであって、発光部からの光を硬貨Cが遮ったことにより受渡ローラ18と押圧ローラ19とに挟持された硬貨Cを検出する機能を有している。
24は突起部検出手段としての突起部検出センサであり、搬送ベルト15の突起部15aの設置位置を挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサであって、発光部からの光を突起部15aが遮ったことにより、所定位置、つまり受渡ローラ18による硬貨Cの硬貨搬送路14への受渡動作を開始する位置における突起部15aの通過を検出する機能を有している。
上記の硬貨入出金機3の記憶部8には、上位装置からの指令により、硬貨Cの鑑別、搬送、各硬貨収納庫12等への収納、繰出等により、入金口4から入金繰出部9に投入された硬貨Cを鑑別部11で鑑別して各硬貨収納庫12に収納する入金処理、釣銭等の硬貨Cを該当する硬貨収納庫12から繰出して出金口5へ集積する出金処理等の硬貨処理を実行する通常の硬貨処理プログラムに、入金繰出部9から搬送された硬貨Cを、受渡ローラ18と押圧ローラ19との間に挟持して停止させ、受渡ローラ18を搬送ベルト15の突起部15aに対してタイミングよく受渡す硬貨受渡処理を実行する機能を有するアプリケーションプログラム等を追加した硬貨取扱プログラムが予め格納されており、制御部7が実行する硬貨取扱プログラムのステップにより本実施例の硬貨入出金機3の各機能手段が形成される。
以下に、図3ないし図8を用いて、本実施例の硬貨入出金機3における硬貨受渡処理の作動について説明する。
レジ担当者等の係員が、POSレジスタ1へ電源を投入すると、硬貨入出金機3の記憶部8に格納されている硬貨取扱プログラムが自動的に起動され、制御部7は、硬貨Cが入金口4に投入されるのを待って待機し、入金口4から入金繰出部9に硬貨Cが投入されたことを、入金繰出部9に配設された図示しない残留センサによって検知すると、入金繰出部9を動作させると共に、繰出搬送路10および搬送ベルト15を図示しない駆動モータにより図3に示す矢印方向へそれぞれ駆動し、硬貨受渡機構17の受渡ローラ18をステッピングモータ22により、図3に矢印で示す押出方向に回転させて硬貨受渡処理を開始する。
このとき、所定の隙間を介して対向配置されている押圧ローラ19は回転せず、受渡硬貨検出センサ23は硬貨Cを検出していない状態(OFF状態という。)になっている。
そして、入金繰出部9から1枚毎に繰出された硬貨Cが、図3、図4に示すように、繰出搬送路10の周縁ガイド10bに周縁を案内されながら繰出ベルト10aによって下流方向に搬送され、先頭の硬貨Cが硬貨受渡機構17に達すると、硬貨Cが受渡ローラ18の摩擦部材との摩擦力によって押圧ローラ19との間に引込まれ、受渡ローラ18と押圧ローラ19との間に表裏の面を挟持された硬貨C(この挟持された硬貨Cを、硬貨Xという。)が、図5に示すように、受渡硬貨検出センサ23の光軸を遮ると、受渡硬貨検出センサ23がON状態になり、これを検知した制御部7は、図6に示すように、ステッピングモータ22の回転を停止させて受渡ローラ18を停止させ、硬貨Cを受渡ローラ18と押圧ローラ19との間に挟持した状態で停止させる。
このとき、搬送ベルト15と繰出搬送路10の駆動は継続されており、硬貨Xに続いて搬送されてきた硬貨C(後続硬貨という。)は、硬貨Xに当接したまま繰出ベルト10aとの間で滑り続けた状態で停止する。
一方、受渡ローラ18を停止させた制御部7は、突起部検出センサ24が搬送ベルト15の突起部15aの通過を検出するのを待って待機し、図7に示すように、突起部15aが所定の位置(本実施例では、図7に示す位置)に達したことを突起部検出センサ24が検出したときに、ステッピングモータ22によって受渡ローラ18を押出方向へ回転させ、図8に示すように、硬貨Xを硬貨搬送路14の搬送ガイド16上へ押出して、突起部15aへの受渡可能位置(本実施例では、側壁16aへの当接位置)へ到達させ、そのタイミングで移動してきた突起部15aに硬貨Cが受渡される。
突起部15aに受渡された硬貨Cは、その周縁を突起部15aに押されながら搬送ガイド16の側壁16aに沿って硬貨搬送路14の下流方向へ搬送され、鑑別部11へ搬送される。
このようにして、本実施例の硬貨入出金機3の硬貨受渡機構17を用いた硬貨受渡処理が行われ、繰出搬送路10により搬送されてきた硬貨Cが、順次に搬送ベルト15の突起部15aに受渡される。
上記のように、本実施例の繰出搬送路10から硬貨搬送路14への硬貨Cの受渡しにおいては、硬貨受渡機構16に搬送された硬貨Cの表裏の面を受渡ローラ18と押圧ローラ19との間に挟持して停止させ、搬送ベルト15の突起部15aへ受渡すことが可能なタイミングで、受渡ローラ18を回転させて挟持した硬貨Cを搬送ガイド16上に押出して突起部15aへ受渡すので、どのようなタイミングで硬貨受渡機構17に硬貨Cが搬送されたとしても、硬貨Cによるロックが発生することはなく、受渡不良を解消して搬送ベルト15の突起部15aへの硬貨Cの受渡を円滑に行うことができる。
以上説明したように、本実施例では、硬貨入出金機に、入金繰出部から繰出された硬貨を搬送する繰出搬送路と、搬送ガイド上の硬貨Cを搬送ベルトに設けた突起部で押しながら搬送する硬貨搬送路と、繰出搬送路と硬貨搬送路との接続部に対向配置され、繰出搬送路により搬送された硬貨Cの表裏の面を挟持する受渡ローラと押圧ローラとからなる硬貨受渡機構と、所定の位置における突起部の通過を検出する突起部検出センサと、受渡ローラと押圧ローラとにより挟持された硬貨Cを検出する受渡硬貨検出センサとを設け、受渡硬貨検出センサによって硬貨Cを検出したときに受渡ローラを停止させ、突起部検出センサによって突起部を検出したときに、受渡ローラを押出方向に回転させ、硬貨Cを硬貨搬送路に押出して搬送ベルトの突起部に受渡すようにしたことによって、どのようなタイミングで硬貨受渡機構に硬貨Cが搬送されたとしても、硬貨Cの表裏の面を挟持して硬貨Cを搬送ベルトの突起部へ確実かつ円滑に受渡すことができる。
以下に、図9ないし図11を用いて本実施例の硬貨入出金機について説明する。なお上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の硬貨受渡機構17の受渡ローラ30は、図9に示すように、外周面に合成ゴム等の摩擦部材からなる押出部31が部分的に設けられ、その押出部31の外周面は、押圧ローラ19との間の隙間が、上記実施例1で説明した所定の隙間となるように形成されており、押出部31の外周面と硬貨Cとの摩擦力によって、受渡ローラ30が図9に矢印で示す押出方向に回転したときに、硬貨Cを搬送ガイド16上に押出すことが可能になる。
また、受渡しローラ20の外周面の押出部31を除く面は、硬貨Cと接触しても硬貨Cとの間に滑りが生じて硬貨Cを搬送することができない面で形成された空送部32になっている。
このような空送部32は、例えば、摩擦係数の少ない樹脂材料で形成され、かつ空送部32の外周面は、押圧ローラ19との間の隙間が前記した所定の隙間より大きく、硬貨C1枚の厚さ程度の隙間となるように形成されている。
本実施例の搬送ベルト15のプーリ33と受渡ローラ30とは、図10、図11に示すように、プーリ33の回転軸に設けられたベベルギヤ34と、これに噛合うベベルギヤ35、ベベルギヤ35と同軸に設けられたアイドルギヤ36、アイドルギヤ36に噛合うアイドルギヤ37、アイドルギヤ37に噛合うアイドルギヤ38、アイドルギヤ38に噛合うローラギヤ20からなる動力伝達機構39を介して機械的に接続されており、受渡ローラ30の押出部31と、搬送ベルト15の突起部15aとが、受渡ローラ30の押出部31により硬貨Cが硬貨搬送路14の受渡可能位置へ押出された時に、突起部15aが押出された硬貨Cの背後に迫る位置に位置するように同期させて、1つのステッピングモータ22で駆動される。
なお、本実施例では、搬送ベルト15の駆動モータ、受渡硬貨検出センサ23および突起部検出センサ24は省略されている。
本実施例の硬貨入出金機3の記憶部8には、上記実施例1と同様の通常の硬貨処理プログラムが予め格納されており、制御部7が実行する硬貨処理プログラムのステップにより本実施例の硬貨入出金機3の各機能手段が形成される。
以下に、本実施例の硬貨入出金機3における硬貨受渡処理の作動について説明する。
係員が、POSレジスタ1へ電源を投入すると、硬貨入出金機3の記憶部8に格納されている硬貨処理プログラムが自動的に起動され、制御部7は、上記実施例1と同様にして、入金繰出部9、繰出搬送路10および搬送ベルト15をそれぞれ動作させ、硬貨受渡機構17の受渡ローラ30をステッピングモータ22により、図9に矢印で示す押出方向に回転させて硬貨受渡処理を開始する。
このとき、所定の隙間を介して対向配置されている押圧ローラ19は回転せず、搬送ベルト15は、ステッピングモータ22により動力伝達機構39を介して駆動され、受渡ローラ30の押出部31と搬送ベルト15の突出部15aとは同期した状態で回転する。
入金繰出部9から1枚毎に繰出された硬貨Cが、繰出搬送路10の周縁ガイド10bに周縁を案内されながら繰出ベルト10aによって硬貨Cが下流方向に搬送され(図3、図4参照)、その先頭の硬貨Cが硬貨受渡機構17に達すると、硬貨Cが受渡ローラ30の押出部31との摩擦力によって押圧ローラ19との間に引込まれ、受渡ローラ30の押出部31と押圧ローラ19との間に表裏の面を挟持される(硬貨X、図5参照)。
このとき、搬送ベルト15と繰出搬送路10と受渡ローラ30の駆動は継続されており、硬貨Xに続いて搬送された後続硬貨は、硬貨Xが挟持されている間は、硬貨Xに当接したまま繰出ベルト10aとの間で滑り続け、硬貨Xが押出された後は、空送部32によって滑り続けた状態で停止する。
そして、硬貨Xが、受渡ローラ30の押出部31によって、硬貨搬送路14の搬送ガイド16上の突起部15aへの受渡可能位置へ押出されると(図8参照)、動力伝達機構39による同期によってその背後に迫った突起部15aに硬貨Cが受渡され、受渡された硬貨Cは、その周縁を突起部15aに押されながら搬送ガイド16の側壁16aに沿って硬貨搬送路14の下流方向へ搬送され、鑑別部11へ搬送される。
このようにして、本実施例の硬貨入出金機3の硬貨受渡機構17を用いた硬貨受渡処理が行われ、繰出搬送路10により搬送されてきた硬貨Cが、順次に搬送ベルト15の突起部15aに受渡される。
上記のように、本実施例の繰出搬送路10から硬貨搬送路14への硬貨Cの受渡しにおいては、硬貨受渡機構16に搬送された硬貨Cの表裏の面を、受渡ローラ30の押出部31と押圧ローラ19との間に挟持して押出し、動力伝達機構39によって同期させた搬送ベルト15の突起部15aへ受渡すと共に後続硬貨を空送部32で停止させておくので、どのようなタイミングで硬貨受渡機構17に硬貨Cが搬送されたとしても、硬貨Cによるロックが発生することはなく、受渡不良を解消して搬送ベルト15の突起部15aへの硬貨Cの受渡を円滑に行うことができる。
また、ステッピングモータ22によって、搬送ベルト15と受渡ローラ30とを兼用で駆動し、センサを用いた制御を必要としないので、搬送ベルト15の駆動用モータ、受渡硬貨検出センサ23および突起部検出センサ24を省略して、駆動用モータ等のハーネス配線を含む配置スペースの省スペース化を図ることができると共に、製造コストの削減を図ることができる。
以上説明したように、本実施例では、硬貨入出金機に、入金繰出部から繰出された硬貨を搬送する繰出搬送路と、搬送ガイド上の硬貨Cを搬送ベルトに設けた突起部で押しながら搬送する硬貨搬送路と、繰出搬送路と硬貨搬送路との接続部に対向配置され、繰出搬送路により搬送された硬貨Cを挟持する受渡ローラと押圧ローラとからなる硬貨受渡機構とを設け、硬貨受渡機構の受渡ローラの外周面に、硬貨を搬送できない空送部と硬貨を搬送するための摩擦部材からなる押出部とを形成すると共に、搬送ベルトと受渡ローラとを動力伝達機構で接続して受渡ローラの押出部と搬送ベルトの突起部とを同期させて駆動し、受渡ローラの押出部と押圧ローラの間に硬貨の表裏の面を挟持して硬貨搬送路に押出して搬送ベルトの突起部に硬貨Cを受渡すと共に、後続硬貨を空送部で停止させるようにしたことによって、どのようなタイミングで硬貨受渡機構に硬貨Cが搬送されたとしても、硬貨Cの表裏の面を挟持して硬貨Cを搬送ベルトの突起部へ確実かつ円滑に受渡すことができる。
1 POSレジスタ
2 紙幣入出金機
3 硬貨入出金機
4 入金口
5 出金口
7 制御部
8 記憶部
9 入金繰出部
10 繰出搬送路
10a 繰出ベルト
10b 周縁ガイド
11 鑑別部
12 硬貨収納庫
13 リジェクト口
14 硬貨搬送路
15 搬送ベルト
15a 突起部
16 搬送ガイド
16a 側壁
17 硬貨受渡機構
18、30 受渡ローラ
19 押圧ローラ
19a バネ部材
20 ローラギヤ
21 モータギヤ
22 ステッピングモータ
23 受渡硬貨検出センサ
24 突起部検出センサ
31 押出部
32 空送部
33 プーリ
34、35 ベベルギヤ
36、37、38 アイドルギヤ
39 動力伝達機構

Claims (2)

  1. 入金口に投入された硬貨を1枚毎に繰出す入金繰出部と、入金繰出部から繰出された硬貨を搬送する繰出搬送路と、搬送ガイド上の硬貨を搬送ベルトに設けた突起部で押しながら搬送する硬貨搬送路と、を備えた硬貨入出金機において、
    前記繰出搬送路と前記硬貨搬送路との接続部に対向配置され、前記繰出搬送路により搬送された硬貨の表裏の面を挟持する受渡ローラと押圧ローラとからなる硬貨受渡機構と、
    所定の位置における前記突起部の通過を検出する突起部検出手段と、
    前記受渡ローラと押圧ローラとにより挟持された硬貨を検出する受渡硬貨検出手段と、を設け、
    前記受渡硬貨検出手段によって硬貨を検出したときに前記受渡ローラを停止させ、前記突起部検出手段によって前記突起部を検出したときに、前記受渡ローラを押出方向に回転させ、硬貨を前記搬送ガイド上に押出して前記搬送ベルトの前記突起部に受渡すことを特徴とする硬貨入出金機。
  2. 入金口に投入された硬貨を1枚毎に繰出す入金繰出部と、入金繰出部から繰出された硬貨を搬送する繰出搬送路と、搬送ガイド上の硬貨を搬送ベルトに設けた突起部で押しながら搬送する硬貨搬送路と、を備えた硬貨入出金機において、
    前記繰出搬送路と前記硬貨搬送路との接続部に対向配置され、前記繰出搬送路により搬送された硬貨を挟持する受渡ローラと押圧ローラとからなる硬貨受渡機構を設け、
    前記硬貨受渡機構の受渡ローラの外周面に、硬貨を搬送できない空送部と硬貨を搬送するための摩擦部材からなる押出部とを形成すると共に、前記搬送ベルトと前記受渡ローラとを動力伝達機構で接続して、前記受渡ローラの押出部と、前記搬送ベルトの突起部とを同期させて駆動し、
    前記受渡ローラの押出部と押圧ローラの間に硬貨の表裏の面を挟持して前記搬送ガイド上に押出して前記搬送ベルトの前記突起部に硬貨を受渡すと共に、後続硬貨を前記空送部で停止させることを特徴とする硬貨入出金機。
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