JP2023060594A - コネクタ - Google Patents

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Toru Kobayashi
智也 園田
Tomoya Sonoda
正二 山本
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【課題】パッキンによるシール性能を適正に維持可能なコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタ1は、相手側部品40が有する挿入孔42に挿入されることになるハウジング10と、ハウジング10と相手側部品40との間に挟まれてハウジング10及び相手側部品40の双方と接触することになるパッキン30と、を備える。パッキン30は、ハウジング10の挿入孔42への挿入方向に沿って延びる筒形状を有し且つハウジング10を取り囲む第1部分31と、第1部分31の径方向外側に向けて第1部分31から延出する環形状を有し且つ外周端がハウジング10の外壁面15bよりも径方向外側に位置する第2部分32と、を有するとともに、第1部分31が挿入孔42の孔内面42aに接触し、且つ、第2部分32が挿入孔42の周縁部41に接触するように、配置される。【選択図】図6

Description

本発明は、相手側部品が有する挿入孔に挿入されることになるハウジングと、ハウジングと相手側部品との間に挟まれるパッキンと、を備えるコネクタに関する。
従来から、車両に搭載される機器等の筐体に設けられた挿入孔に差し込まれるハウジングと、ハウジングと挿入孔の孔内面とに挟まれて両者間の止水等を図る筒状のパッキンと、端子及び電線等の導電部品と、を備えたコネクタが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。この種のコネクタに用いられるパッキンは、典型的には、筒形状を有し且つその径方向に向けて突出する環状のシール部(いわゆるリップ部)を有している。パッキンは、挿入孔の孔内面とハウジングとに挟まれたシール部が押し潰されるように変形しながら孔内面とハウジングとに押圧接触することで、それら両者間を封止するようになっている。
特開2011-108479号公報
上述した従来のコネクタでは、機器等の挿入孔にハウジングが挿入されるとき、ハウジングの外壁面から径方向外側に向けて突出するフランジ部が挿入孔の周縁部に付き当てられるとともに、フランジ部が機器等の筐体にボルト締結されるようになっている。ボルト締結によってフランジ部が挿入孔の周縁部に押し付けられてはいるものの、仮にフランジ部と挿入孔の周縁部との間に僅かな隙間があれば、コネクタが被水した場合、その隙間を通じて水が挿入孔に向けて侵入する可能性がある。特に、塩分を含む水が侵入して挿入孔やパッキンの周辺に滞留した場合、即時に問題にはならないものの、長い時間をかけて塩分の結晶化及び蓄積が進行し、パッキンのシール部(即ち、リップ部)と挿入孔の孔内面との間に塩分の結晶が介在する状態となる場合がある。このような塩分の結晶は、パッキンによるシール性能を損なう原因となり得る。なお、塩分を含まない水やその他の液体であっても、パッキンによるシール性能の維持の点で、パッキン周辺へのそれらの滞留は当然に望ましくない。
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、パッキンによるシール性能を適正に維持可能なコネクタの提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、以下を特徴としている。
相手側部品が有する挿入孔に挿入されることになるハウジングと、前記ハウジングと前記相手側部品との間に挟まれて前記ハウジング及び前記相手側部品の双方と接触することになるパッキンと、を備える、コネクタであって、
前記パッキンは、
前記ハウジングの前記挿入孔への挿入方向に沿って延びる筒形状を有し且つ前記ハウジングを取り囲む第1部分と、前記第1部分の径方向外側に向けて前記第1部分から延出する環形状を有し且つ外周端が前記ハウジングの外壁面よりも前記径方向外側に位置する第2部分と、を有するとともに、前記第1部分が前記挿入孔の孔内面に接触し且つ前記第2部分が前記挿入孔の周縁部に接触するように、前記ハウジングに取り付けられる、
コネクタであること。
本発明によれば、パッキンは、挿入方向に沿って延びる筒形状を有し且つハウジングを取り囲む第1部分(例えば、図3に示すリップ状のシール部を有する部分)と、第1部分から径方向外側に向けて延出する環形状を有する第2部分(例えば、図3に示すフランジ状の部分)と、を有する。第2部分は、その外周端がハウジングの外壁面よりも径方向外側に位置するようになっている。このような構造のパッキンを装着したハウジングが挿入孔に挿入され、パッキンの第1部分が挿入孔の孔内面に接触し、且つ、パッキンの第2部分が挿入孔の周縁部に接触することになる。換言すると、上述した従来のコネクタにおける「隙間」が、本発明のパッキンの第2部分によって封止されることになる。即ち、コネクタや相手側部品が被水した場合、パッキンの第2部分により、上述した「隙間」への水の侵入が抑制される。更に、パッキンの第2部分の外周端がハウジングの外壁面よりも径方向外側に位置するため、第2部分からその周辺への排水性が良好となり、第2部分の周辺に水が滞留することが抑制される。したがって、本発明のコネクタは、従来のコネクタに比べ、パッキンによるシール性能を適正に維持可能である。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、分解状態にある本発明の実施形態に係るコネクタと、相手側部品と、を示す斜視図である。 図2は、図1に示すパッキンの斜視図である。 図3は、図2のA-A断面図である。 図4は、図1に示すコネクタが相手側部品の挿入孔に挿入され且つ締結固定された状態を示す斜視図である。 図5は、図4のB-B断面図である。 図6は、図5のC部の拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。図1に示すように、コネクタ1は、相手側部品40が有する挿入孔42に挿入されて使用される。なお、本例では、相手側部品40は、各種の装置ケースである。図1及び図5に示すように、コネクタ1は、ハウジング10と、ハウジング10に収容されるフロントホルダ20と、ハウジング10に装着されるパッキン30と、を備える。パッキン30が装着されたハウジング10が、相手側部品40の挿入孔42に挿入されることで、パッキン30が封止機能を発揮する(図5及び図6参照)。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、ハウジング10及び相手側部品40の挿入方向と一致しており、ハウジング10からみて挿入方向正面側(相手側部品40に近づく側)を「前側」と呼び、ハウジング10からみて挿入方向解除側(相手側部品40から遠ざかる側)を「後側」と呼ぶ。具体的には、図1において、ハウジング10及び相手側部品40の双方に関して、右方向が前側に対応し、左方向が後側に対応する。以下、コネクタ1を構成する各部材について順に説明する。
まず、ハウジング10について説明する。ハウジング10は、樹脂成形体であり、図1、図4及び図5に示すように、幅方向に拡がり且つ前後方向に延びる略矩形筒状の筒状部11を備えている。筒状部11は、図1及び図5に示すように、筒状部11の後端にて開口し且つ前方に窪む嵌合凹部12と、嵌合凹部12の前側に隣接する端子収容部13と、を備える。嵌合凹部12には、他のハウジング(図示省略)が挿入され嵌合されることになる。
図5に示すように、端子収容部13には、前後方向に貫通する複数の端子収容室14が、幅方向且つ上下方向にマトリクス状に並ぶように設けられている。各端子収容室14の後端開口は、嵌合凹部12と連通している。各端子収容室14には、前側から、電線2の端末に接続されたオス端子3(図1参照)が挿入され収容される。端子収容室14に収容されたオス端子3は、端子収容室14に対応して端子収容部13に設けられたランス14aと係合することで、正規挿入位置に保持される。
筒状部11の外周面における前後方向の略中央位置には、筒状部11の全周に亘って径方向外側に拡がる環状のフランジ部15が設けられている(図1及び図5参照)。本例では、フランジ部15は、前後方向からみて幅方向に拡がる長円形状の形状を有している。フランジ部15の外周面15b(図5及び図6参照)は、前後方向に延びる筒状外周面である。フランジ部15における幅方向両端部には、図1に示すように、前後方向に貫通する一対のボルト孔16が設けられている。以下、フランジ部15より前側に位置する筒状部11の外周面を、説明の便宜上、特に「外周面11a」と称呼する(図5及び図6参照)。外周面11aには、パッキン30が装着される。
図5及び図6に示すように、筒状部11の前端部には、筒状部11の全周に亘って外周面11aより径方向外側に拡がる環状のフランジ部17が設けられている。筒状部11の外周面11aにおけるフランジ部17の後側に隣接する部分には、全周に亘って径方向内側に窪む環状溝部11bが形成されている(図6参照)。環状溝部11bの前側の側面は、フランジ部17の後端面と、全周に亘って段差無く径方向に連続している。環状溝部11bには、パッキン30の後述する環状の内方突出部39が収容されることになる(図3及び図6参照)。
次いで、フロントホルダ20について説明する。図1に示す樹脂成形体であるフロントホルダ20は、嵌合凹部12に嵌合可能な外周形状を有し、図5に示すように、筒状部11の後端開口から、嵌合凹部12を介して、端子収容部13の後端部に装着される。端子収容室14内にてオス端子3が正規挿入位置にあることでランス14aが正規の姿勢にあるときは、フロントホルダ20は、ランス14aと干渉することなく端子収容部13(ハウジング10)に対して正規の位置に装着可能となる。
よって、フロントホルダ20が正規の位置に装着されることで、フロントホルダ20は、オス端子3が正規挿入位置にあることを保証する機能を果たす。更に、フロントホルダ20が正規の位置に装着された状態では、フロントホルダ20の一部がランス14aの上側に隣接配置されることで、ランス14aが上方に弾性変形できなくなる。これにより、フロントホルダ20は、ランス14aの上方への弾性変形に起因するランス14aとオス端子3との係合の解除を防止する機能(いわゆる二重係止機能)をも果たす。
一方、端子収容室14内にてオス端子3が中途挿入位置にあることでランス14aが上側に変形した姿勢にあるときは、フロントホルダ20は、ランス14aと干渉することで、端子収容部13(ハウジング10)に対して正規の位置に装着不能となる。このように、フロントホルダ20が正規の位置に装着不能であることで、オス端子3の中途挿入を容易に検知できる。
次いで、パッキン30について説明する。パッキン30は、樹脂(ゴム等)で構成される成形体であり、図5及び図6に示すように、ハウジング10の筒状部11の外周面11aに装着される。以下、パッキン30の詳細な形状について説明するにあたり、説明の便宜上、パッキン30に関する径方向内側及び径方向外側をそれぞれ、単に「径方向内側」及び「径方向外側」と称呼する(図6参照)。
図2及び図3に示すように、パッキン30は、ハウジング10の筒状部11の外周面11aに対応して幅方向に拡がり且つ前後方向に延びる略矩形筒状の筒状部31と、筒状部31の後端部にて筒状部31の全周に亘って径方向外側に突出する環状のフランジ部32と、を備える。フランジ部32は、筒状部31から延出する鍔形状を有している。筒状部31の外周面(径方向外側面)において、筒状部31の前端部の後側に隣接する前後方向位置に、径方向外側に突出する環状の第1シール部33が設けられ、第1シール部33より後側に離れた前後方向位置に、径方向外側に突出する第2シール部34が形成されている(図3参照)。フランジ部32の径方向外側端部を含む径方向外側領域の前端面には、前方に突出する環状の第3シール部35が設けられている(図3参照)。第3シール部35の頂面35aは、径方向に延びる環状の平坦面である。
第1シール部33及び第2シール部34の各々について、筒状部31の軸線を含む平面によって筒状部31を切断したときの断面形状は、頂点が丸められた略三角形状である。これにより、パッキン30を射出成形等で製造した際、成形用の金型からパッキン30を取り外し易くなる。
フランジ部32の径方向外側端部の後端面には、後方に延出する環状の延出部36が設けられている(図2、図3、図5及び図6参照)。図6に示すように、延出部36の頂面36aは、径方向に延びる環状の平坦面であり、延出部36の内周面(径方向内側側面)36bは、前後方向に延びる筒状内周面である。延出部36の内周面36bは、前後方向からみて、フランジ部15の外周面15bに対応する形状を有している(図6参照)。
図3、図5及び図6に示すように、フランジ部32の外周端面(径方向外側端面)は、前側に向かうにつれて径方向外側に向けて広がるように傾斜する環状の傾斜面37となっている。図6に示すように、延出部36の外周面(径方向外側側面)は、傾斜面37の後端(内周端)37bを含む傾斜面37の後方部分を構成し、第3シール部35の外周面(径方向外側側面)は、傾斜面37の前端(外周端)37aを含む傾斜面37の前方部分を構成している。換言すれば、傾斜面37は、後端37bにて延出部36の頂面36aと交差し、前端37aにて第3シール部35の頂面35aと交差している。このような傾斜面37を設けたことによる作用・効果については後述する。
筒状部31とフランジ部32とが交差する隅部は、後側に向かうにつれて径方向外側に向けて広がるように傾斜する薄肉部38となっている(図6参照)。これにより、第2シール部34と第3シール部35とを繋ぐ連結部分(具体的には、第2シール部34より後側の筒状部31+第3シール部35より径方向内側のフランジ部32)に、窪み状の部分が形成されるようになっている。このことによる作用・効果については後述する。筒状部31の前端部には、全周に亘って径方向内側に突出する環状の内方突出部39が形成されている(図3及び図6参照)。以上、パッキン30の詳細な形状について説明した。
パッキン30は、前側からハウジング10の筒状部11に外挿されて、図6に示すように、パッキン30の環状の内方突出部39がハウジング10の環状溝部11bに収容され、且つ、パッキン30のフランジ部32(パッキン30)の後端面32aとハウジング10のフランジ部15の前端面15aとが当接し、且つ、パッキン30の延出部36の内周面36bとハウジング10のフランジ部15の外周面15bとが当接した状態で、筒状部11の外周面11aに装着される。このように、パッキン30が筒状部11の外周面11aに装着された状態において、筒状部11のフランジ部17は、パッキン30の筒状部11からの前方への抜けを防止する機能を果たしている。以上、コネクタ1を構成する各部材について説明した。
次いで、相手側部品40について説明する。図1に示すように、矩形箱状の金属製の装置ケースである相手側部品40の上下方向且つ幅方向に延びる矩形平板状の後壁41には、後壁41を前後方向に貫通する挿入孔42が形成されている。挿入孔42の内周面42aは、前後方向からみて、パッキン30の筒状部31の外周形状に対応する略矩形状の形状を有している。
後壁41の後端面41aと挿入孔42の内周面42aとが交差する角部には、環状のテーパ面43が形成されている(図6も参照)。後壁41における挿入孔42の幅方向両外側に位置する箇所には、ハウジング10の一対のボルト孔16に対応して、後壁41を前後方向に貫通する一対のボルト孔44が形成されている。以上、相手側部品40について説明した。
ハウジング10は、フロントホルダ20が収容され、パッキン30が装着され、且つ、オス端子3が収容された状態で、相手側部品40の挿入孔42に挿入されて締結固定される。ハウジング10を相手側部品40の挿入孔42に挿入させるためには、まず、相手側部品40を、ハウジング10の前方に配置する。次いで、ハウジング10の筒状部11を、後側から、相手側部品40の挿入孔42に、挿入孔42の内周面42aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間にパッキン30が挟まれるように、内挿していく。この内挿は、パッキン30の第3シール部35の頂面35aが相手側部品40の後壁41の後端面41aに当接するまで、継続される。
このような挿入動作の進行過程において、まず、相手側部品40のテーパ面43がパッキン30の第1シール部33を押圧することで、第1シール部33が径方向内側に押し潰されて、テーパ面43が第1シール部33を乗り越える。テーパ面43が第1シール部33を乗り越えた後は、第1シール部33が、挿入孔42の内周面42aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間に挟まれた状態となる(図6参照)。
テーパ面43が第1シール部33を乗り越えた後において、挿入動作が更に進行すると、相手側部品40のテーパ面43が、第2シール部34を押圧する。これにより、第2シール部34が径方向内側に押し潰されて、テーパ面43が第2シール部34を乗り越える。テーパ面43が第2シール部34を乗り越えた後は、第2シール部34が、第1シール部33と同様、挿入孔42の内周面42aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間に挟まれた状態となる(図6参照)。
このように、相手側部品40のテーパ面43が第1、第2シール部33,34を乗り越える際、第1、第2シール部33,34とテーパ面43との間の摩擦力に起因して、第1、第2シール部33,34(即ち、パッキン30)は、テーパ面43から大きな後向きの外力を受ける。この点、本例では、上述したように、パッキン30の内方突出部39がハウジング10の環状溝部11bに収容されていることで、前後方向における内方突出部39と環状溝部11bとの相対移動が規制される。これにより、パッキン30が上記後向きの外力を受けても、パッキン30の位置ズレが抑制される。
更に、上記後向きの外力は、パッキン30の上述した連結部分(第2シール部34と第3シール部35とを繋ぐ部分)にも及び得る。この点、本例では、上述したように、連結部分に窪み状の部分が形成されていることで、上記後向きの外力によってパッキン30が後向きに押し潰されるように変形したとしても、その変形を窪み状の部分に逃がすことができる。これにより、連結部分に上記後向きの外力が及んだとしても、連結部分の意図しない変形(例えば、過度な折れ曲がりや潰れ等)を抑制できる。よって、そのような変形に伴う第3シール部35の傾き(いわゆる倒れ込み)等が抑制され得る。
相手側部品40のテーパ面43が第2シール部34を乗り越えた後において、挿入動作が更に進行すると、パッキン30の第3シール部35の頂面35aが相手側部品40の後壁41の後端面41aに当接する。これにより、挿入動作が終了する。
挿入動作が終了すると、次いで、ハウジング10の一対のボルト孔16(図1参照)に装着された一対の円筒状の金属製のカラー4(図1参照)の貫通孔、及び、相手側部品40の一対のボルト孔44(図1参照)に共挿入された一対のボルト5(図1参照)を利用して、ハウジング10と相手側部品40とが締結固定される。このようなハウジング10と相手側部品40との締結の進行過程において、ハウジング10と相手側部品40とが前後方向に互いに徐々に近づくにつれて、フランジ部15の前端面15aと相手側部品40の後壁41の後端面41aとが前後方向に互いに徐々に近づいていくことで、第3シール部35が、前後方向に押し潰されていく(図6参照)。
そして、ハウジング10と相手側部品40との締結(即ち、組み付け)が完了した状態(図4参照)では、図6に示すように、第1シール部33及び第2シール部34が、挿入孔42の内周面42aと筒状部11の外周面11aとの間で径方向に押し潰されて、内周面42a及び外周面11aの双方と押圧接触している。この結果、パッキン30は、挿入孔42の内周面42aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間を液密的に封止している。なお、このようなパッキン30の径方向の押圧による封止機能に関し、第1シール部33及び第2シール部34はそれぞれ、補助シール及びメインシールとして機能する。
更に、図6に示すように、第3シール部35が、フランジ部15の前端面15aと相手側部品40の後壁41の後端面41aとの間で前後方向(挿入方向)に押し潰されて、前端面15a及び後端面41aの双方と押圧接触している。この結果、パッキン30は、フランジ部15の前端面15aと後壁41の後端面41aとの間の環状隙間を液密的に封止している。
相手側部品40との組み付けが完了したハウジング10の嵌合凹部12には、他のハウジング(図示省略)が挿入され嵌合される。これにより、他のハウジングに収容されている複数のメス端子(図示省略)と端子収容室14に収容されている複数のオス端子3とが接触すると共に、複数のメス端子と複数のオス端子とが電気的に接続される。
ハウジング10と相手側部品40との締結が完了した状態(図4参照)では、図6に示すように、パッキン30の第3シール部35により、フランジ部15の前端面15aと後壁41の後端面41aとの間の環状隙間が液密的に封止されている。これにより、コネクタ1や相手側部品40が被水した場合であっても、フランジ部15と後端面41aの挿入孔42の周縁部との間の隙間h(図6参照)への水の侵入が抑制される。
更に、図6に示すように、パッキン30のフランジ部32の外周端面を構成する環状の傾斜面37がハウジング10のフランジ部15の外周面15bよりも径方向外側に位置し、且つ、傾斜面37の前端37aが相手側部品40の後壁41の後端面41aと当接している。加えて、延出部36の外周面(径方向外側側面)が傾斜面37の後端37bを含む傾斜面37の後方部分を構成し、且つ、パッキン30の延出部36の内周面36bとハウジング10のフランジ部15の外周面15bとが当接していることにより、傾斜面37の後端37bがフランジ部15の前端面15aより後側に位置している。以上より、コネクタ1や相手側部品40が被水した場合、相手側部品40の後壁41の後端面41aを伝ってパッキン30のフランジ部32に向けて流れてくる(落下してくる)水は、図6に破線の矢印で示すように、傾斜面37に沿って流れてハウジング10のフランジ部15の外周面15bに向けて後方へ案内される。この結果、パッキン30のフランジ部32の周辺に水が滞留することが抑制され得る。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係るコネクタ1によれば、パッキン30は、挿入方向(前後方向)に沿って延びる筒形状を有し且つハウジング10(筒状部11)を取り囲む筒状部31と、筒状部31から径方向外側に向けて延出する環形状を有するフランジ部32と、を有する。フランジ部32は、その外周端(傾斜面37)がハウジング10のフランジ部15の外周面15bよりも径方向外側に位置するようになっている。このような構造のパッキン30を装着したハウジング10の筒状部11が相手側部品40の挿入孔42に挿入されると、パッキン30の筒状部31(第1、第2シール部33,34)が挿入孔42の内周面42aに接触し、且つ、パッキン30のフランジ部32(第3シール部35)が挿入孔42の周縁部(後壁41)に接触するように、配置されることになる。これにより、コネクタ1や相手側部品40が被水した場合であっても、パッキン30のフランジ部32により、隙間h(図6参照)への水の侵入が抑制される。更に、パッキン30のフランジ部32の外周端(傾斜面37)がハウジング10のフランジ部15の外周面15bよりも径方向外側に位置するため、フランジ部32の周辺に水が滞留することが抑制される。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、従来のコネクタに比べ、パッキン30によるシール性能を適正に維持可能である。
更に、コネクタ1や相手側部品40が被水した場合、相手側部品40の後壁41の表面を伝ってパッキン30のフランジ部32に向けて流れてくる水を、フランジ部32の傾斜面37に沿って流してハウジング10のフランジ部15の外周面15bに向けて案内することで、フランジ部32の周辺に水が滞留することを抑制できる。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、パッキン30によるシール性能を更に適正に維持できる。
更に、パッキン30のフランジ部32の延出部36の内周面36bがハウジング10のフランジ部15の外周面15bに接触し、延出部36の外周面が傾斜面37の一部を構成している。これにより、延出部36が無い場合に比べ、延出部36の延出長さ分だけ、傾斜面37によって案内された水を隙間h(図6参照)から更に遠ざけることができる。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、パッキン30によるシール性能を更に適正に維持できる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、パッキン30のフランジ部32の外周端面が傾斜面37となっている。これに対し、パッキン30のフランジ部32の外周端面がハウジング10のフランジ部15の外周面15bより径方向外側に位置する限りにおいて、パッキン30のフランジ部32の外周端面がどのような形状を有していてもよい。また、傾斜面37の前端37aが相手側部品40の後壁41の後端面41aと当接していなくてもよい。
更に、上記実施形態では、パッキン30のフランジ部32に、第3シール部35及び延出部36が設けられている。これに対し、パッキン30のフランジ部32がフランジ部15の前端面15aと後壁41の後端面41aとにより前後方向に押圧挟持される限りにおいて、パッキン30のフランジ部32に、第3シール部35及び延出部36の一方又は双方が設けられなくてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
相手側部品(40)が有する挿入孔(42)に挿入されることになるハウジング(10)と、前記ハウジング(10)と前記相手側部品(40)との間に挟まれて前記ハウジング(10)及び前記相手側部品(40)の双方と接触することになるパッキン(30)と、を備える、コネクタ(1)であって、
前記パッキン(30)は、
前記ハウジング(10)の前記挿入孔(42)への挿入方向に沿って延びる筒形状を有し且つ前記ハウジング(10)を取り囲む第1部分(31)と、前記第1部分(31)の径方向外側に向けて前記第1部分(31)から延出する環形状を有し且つ外周端が前記ハウジング(10)の外壁面(15b)よりも前記径方向外側に位置する第2部分(32)と、を有するとともに、前記第1部分(31)が前記挿入孔(42)の孔内面(42a)に接触し且つ前記第2部分(32)が前記挿入孔(42)の周縁部(41)に接触するように、前記ハウジング(10)に取り付けられる、
コネクタ(1)。
上記[1]の構成のコネクタによれば、パッキンは、挿入方向に沿って延びる筒形状を有し且つハウジングを取り囲む第1部分(例えば、図3に示すリップ状のシール部を有する部分)と、第1部分から径方向外側に向けて延出する環形状を有する第2部分(例えば、図3に示すフランジ状の部分)と、を有する。第2部分は、その外周端がハウジングの外壁面よりも径方向外側に位置するようになっている。このような構造のパッキンを装着したハウジングが挿入孔に挿入され、パッキンの第1部分が挿入孔の孔内面に接触し、且つ、パッキンの第2部分が挿入孔の周縁部に接触することになる。換言すると、上述した従来のコネクタにおける「隙間」が、本発明のパッキンの第2部分によって封止されることになる。即ち、コネクタや相手側部品が被水した場合、パッキンの第2部分により、上述した従来のコネクタにおける「隙間」への水の侵入が抑制される。更に、パッキンの第2部分の外周端がハウジングの外壁面よりも径方向外側に位置するため、第2部分からその周辺への排水性が良好となり、第2部分の周辺に水が滞留することが抑制される。したがって、本発明のコネクタは、従来のコネクタに比べ、パッキンによるシール性能を適正に維持可能である。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記パッキン(30)の前記第2部分(32)は、
前記挿入方向の前方に向かうにつれて前記径方向外側に向けて広がるように傾斜する傾斜面(37)を有し、
前記傾斜面(37)は、
前記ハウジング(10)の前記外壁面(15b)よりも前記径方向外側に位置する、
コネクタ(1)。
上記[2]の構成のコネクタによれば、コネクタや相手側部品が被水した場合、相手側部品の表面を伝ってパッキンの第2部分に向けて流れてくる水を、第2部分の傾斜面に沿って流してハウジングの外壁面に向けて案内することで、第2部分の周辺に水が滞留することを抑制できる。よって、本構成のコネクタは、パッキンによるシール性能を更に適正に維持できる。なお、傾斜面を用いて水を効率良く案内する点では、例えば図6に示すように、傾斜面の外周端が挿入孔の周縁部の表面に隣接するように、傾斜面が配置されることが好ましい。
[3]
上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記パッキン(30)の前記第2部分(32)は、
前記挿入方向の後方に向けて当該第2部分(32)から延出する環状の延出部(36)を有し、
前記延出部(36)は、
当該延出部(36)の外周面が前記傾斜面(37)の少なくとも一部を構成し、且つ、当該延出部(36)の内周面(36b)が前記ハウジング(10)の前記外壁面(15b)に接触する、ように構成される
コネクタ(1)。
上記[3]の構成のコネクタによれば、パッキンの第2部分の延出部の内周面がハウジングの外壁面に接触し、その延出部の外周面が傾斜面の少なくとも一部を構成する。これにより、延出部が無い場合に比べ、延出部の延出長さ分だけ、傾斜面によって案内された水を従来のコネクタにおける「隙間」から更に遠ざけることができる。よって、本構成のコネクタは、パッキンによるシール性能を更に適正に維持できる。
1 コネクタ
10 ハウジング
15b 外周面(外壁面)
30 パッキン
31 筒状部(第1部分)
32 フランジ部(第2部分)
36 延出部
36b 内周面
37 傾斜面
40 相手側部品
41 後壁(周縁部)
42 挿入孔
42a 内周面(孔内面)

Claims (3)

  1. 相手側部品が有する挿入孔に挿入されることになるハウジングと、前記ハウジングと前記相手側部品との間に挟まれて前記ハウジング及び前記相手側部品の双方と接触することになるパッキンと、を備える、コネクタであって、
    前記パッキンは、
    前記ハウジングの前記挿入孔への挿入方向に沿って延びる筒形状を有し且つ前記ハウジングを取り囲む第1部分と、前記第1部分の径方向外側に向けて前記第1部分から延出する環形状を有し且つ外周端が前記ハウジングの外壁面よりも前記径方向外側に位置する第2部分と、を有するとともに、前記第1部分が前記挿入孔の孔内面に接触し且つ前記第2部分が前記挿入孔の周縁部に接触するように、前記ハウジングに取り付けられる、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記パッキンの前記第2部分は、
    前記挿入方向の前方に向かうにつれて前記径方向外側に向けて広がるように傾斜する傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、
    前記ハウジングの前記外壁面よりも前記径方向外側に位置する、
    コネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記パッキンの前記第2部分は、
    前記挿入方向の後方に向けて当該第2部分から延出する環状の延出部を有し、
    前記延出部は、
    当該延出部の外周面が前記傾斜面の少なくとも一部を構成し、且つ、当該延出部の内周面が前記ハウジングの前記外壁面に接触する、ように構成される、
    コネクタ。
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