JP2023057931A - 車両の自動運転装置、自動運転プログラム、及び自動運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンズオフの機会を増やすことによって運転者にとっての自動運転車両の利便性を向上させることができる技術を提供する。【解決手段】本開示の車両の自動運転装置は、ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路2を車両10が走行している場合、或いはそのようなカーブ路2に車両10が進入する場合、運転者にハンズオンを要求する。ただし、車両10が前方車両8に追従走行しているのであれば、本開示の車両の自動運転装置は運転者にハンズオフ、すなわち、ステアリングホイール12から手14L,14Rを放すことを許可する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両の自動運転装置、自動運転プログラム、及び自動運転方法に関し、詳しくは、所定の条件下において運転者にハンズオフを許可する車両の自動運転装置、自動運転プログラム、及び自動運転方法に関する。
自動運転のレベルがレベル2以上レベル3未満の自動運転車両では、所定の条件下においてのみ運転者にハンズオフが許可される。例えば、特許文献1に開示された技術では、検知範囲の重複する複数のセンサを備える車両において、複数のセンサにより検出された物標の一致度が所定の閾値以上である場合、運転者にハンズオフが許可される。
ところで、カーブ路、特に、曲率半径の小さいカーブ路においては白線認識の信頼度が低いために運転者にハンズオフを許可することは難しい。しかし、カーブ路におけるハンズオフを一律に禁止することは、運転者にとっての自動運転車両の利便性を低下させてしまう。
特開2020-142717号公報 特開2020-104802号公報
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものである。本開示は、ハンズオフの機会を増やすことによって運転者にとっての自動運転車両の利便性を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
本開示は車両の自動運転装置を提供する。本開示の車両の自動運転装置は、ハンズオフ許可条件が満たされない場合に運転者にハンズオンを要求する。そして、ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路を車両が走行している場合、或いはそのようなカーブ路に車両が進入する場合、本開示の車両の自動運転装置は、車両が前方車両に追従走行していることを受けて運転者にハンズオフを許可する。
本開示の車両の自動運転装置において、車両が追従走行している前方車両が2輪車である場合には、運転者にハンズオフを許可しないようにしてもよい。また、車両が追従走行している前方車両にふらつきが検出された場合には、運転者にハンズオフを許可しないようにしてもよい。また、車両が追従走行している前方車両の走行速度がカーブ路に設定された基準速度を超える場合には、運転者にハンズオフを許可しないようにしてもよい。
本開示の車両の自動運転装置において、カーブ路において運転者にハンズオフを許可している間は、車両による自動車線変更を許可しないようにしてもよい。また、カーブ路において運転者にハンズオフを許可している間に車両が追従走行している前方車両にふらつきが検出された場合には、運転者にハンズオンを要求するようにしてもよい。
本開示は車両の自動運転プログラムを提供する。本開示の車両の自動運転プログラムは、車両に搭載されたコンピュータにより実行可能なプログラムであって、以下の第1の処理と第2の処理とをコンピュータに実行させるように構成されている。第1の処理は、ハンズオフ許可条件が満たされない場合に運転者にハンズオンを要求することである。第2の処理は、ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路を車両が走行している場合、或いはそのようなカーブ路に車両が進入する場合、車両が前方車両に追従走行していることを受けて転者にハンズオフを許可することである。
本開示は車両の自動運転方法を提供する。本開示の車両の自動運転方法は以下の第1のステップと第2のステップとを含む。第1のステップは、ハンズオフ許可条件が満たされない場合に運転者にハンズオンを要求することである。第2のステップは、ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路を車両が走行している場合、或いはそのようなカーブ路に車両が進入する場合、車両が前方車両に追従走行していることを受けて運転者にハンズオフを許可することである。
本開示の車両の自動運転装置、自動運転プログラム、及び自動運転方法によれば、ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路であっても車両が前方車両に追従走行しているのであれば運転者にハンズオフが許可される。このように自動運転中のハンズオフの機会が増やされることによって、運転者にとっての自動運転車両の利便性は向上する。
本開示の実施形態に係るカーブ路でのハンズオフ許可判定の概要を説明する図である。 本開示の実施形態に係るカーブ路でのハンズオフ許可判定の概要を説明する図である。 本開示の実施形態に係る自動運転車両の構成を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係る自動運転方法のフローチャートである。 図4にフローチャートで示す自動運転方法の第1変形例のフローチャートである。 図4にフローチャートで示す自動運転方法の第2変形例のフローチャートである。 図4にフローチャートで示す自動運転方法の第3変形例のフローチャートである。 図4にフローチャートで示す自動運転方法の第4変形例のフローチャートである。 図4にフローチャートで示す自動運転方法と併用される車線変更の可否判定のフローチャートである。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。ただし、以下に示す実施形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、本開示に係る思想が限定されるものではない。また、以下に示す実施形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、本開示に係る思想に必ずしも必須のものではない。
1.カーブ路でのハンズオフ許可判定の概要
レベル3未満の自動運転レベルの自動運転車両では、一定の条件のもとでハンズオフが許可される。高速道路での同一車線内での走行はハンズオフ許可条件の一つの例である。一方、カーブ路、特に、大きな操舵が必要とされる曲率半径の小さいカーブ路(以下、小Rカーブ路という)では、通常、安全を確保する観点から運転者にはハンズオンが要求される。ただし、一定の条件下では小Rカーブ路であってもハンズオフを許可することにすれば、運転者にとっての自動運転車両の利便性を向上させることができる。本実施形態に係る自動運転装置、自動運転プログラム、及び自動運転方法は、カーブ路でのハンズオフ許可判定に特徴を有する。
本実施形態に係るカーブ路でのハンズオフ許可判定の概要は図1及び図2を用いて説明される。図1及び図2には、右にカーブするカーブ路2を自動運転車両10(以下、単に車両10と表記する)が自動運転で走行している様子が描かれている。カーブ路2は白線2a,2bで区切られた左車線4Lと白線2b,2cで区切られた右車線4Rとを有する片側2車線道路である。
車両10が進入しようとしているカーブ路2が小Rカーブ路である場合、運転者にはハンズオンが要求される。つまり、図1に示されるように、車両10のステアリングホイール12に両方の手14L,14Rを置くことが運転者に要求される。ハンズオンを要求している間、車両10のシステムはステアリングホイール12に両方の手14L,14Rが置かれているか継続的に確認する。車両10のシステムはハンズオンが確認されるまで運転者に対して警告を発し続けるとともに、ハンズオンが確認されるまで車両10を徐々に減速させていく。
なお、カーブ路2がハンズオンの対象となる小Rカーブ路であるかどうかは、自動運転機能で用いられる地図情報に基づいて判断される。例えば、地図情報に含まれる道路情報においてカーブ路ごとに小Rカーブ路かどうかを示すタグが付けられていれば、そのタグの有無からカーブ路2が小Rカーブ路かどうか判断することができる。また、車両10のカメラで撮影された白線2a,2bの曲率半径を計算し、曲率半径が閾値以下であれば小Rカーブ路であると判定することもできる。さらに、車両10に作用する横加速度に基づいて車両10が走行しているカーブ路2が小Rカーブ路に該当するかどうか判断してもよい。
車両10の自動運転機能は便利ではあるものの、上記のように小Rカーブ路が現われる度にハンズオンを要求されることは運転者にとって面倒かもしれない。そこで、本実施形態では、図2に示されるように、小Rカーブ路でのハンズオフの機会を増やすための手段として、前方車両8に対する追従走行機能が利用される。
小Rカーブ路においてハンズオンが要求される一つの理由は、小Rカーブ路ではカメラによる白線認識の信頼度が低下するためである。しかし、車両10に先行してカーブ路2を走行する前方車両8が存在し、車両10が前方車両8に追従走行しているのであれば、たとえ白線認識の信頼度が低くとも車両10はカーブ路2を安全に走行できると判断することができる。つまり、運転者にハンズオフを許可したとしても車両10の安全を担保できると判断することができる。
本実施形態に係るカーブ路でのハンズオフ許可判定によれば、車両10が走行しているカーブ路2、或いは、進入しようとしているカーブ路2が小Rカーブ路であっても、車両10が前方車両8に追従走行しているのであれば、運転者にハンズオフが許可される。これにより、運転者がステアリングホイール12から手14L,14Rを放したままでも、車両10のシステムは運転者にハンズオンを要求することなくカーブ路2に沿って車両10を自動運転させることができる。
2.自動運転車両の構成
次に、上述のカーブ路でのハンズオフ許可判定を実行することができる自動運転車両の構成について説明される。図3は本実施形態に係る自動運転車両の構成を示すブロック図である。
車両10は自動運転のための制御装置20を備える。制御装置20は、例えば1又は複数のECU(Electronic Control Unit)によって構成される。制御装置20は少なくも1つのプロセッサ20aとプロセッサ20aに結合された少なくも1つのメモリ20bとを備えている。メモリ20bはプロセッサ20aで実行可能な少なくとも1つのプログラム20cを記憶する。メモリ20bは主記憶装置と補助記憶装置とを含む。プログラム20cは主記憶装置に記憶されることもできるし、補助記憶装置を含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されることもできる。メモリ20bに記憶されたプログラム20cは、上述のカーブ路でのハンズオフ許可判定を含む自動運転のためのプログラムを含む。自動運転のための制御プログラムがプロセッサ20aで実行されることにより、制御装置20は「車両の自動運転装置」として機能する。
制御装置20には、自動運転のための複数種類の車載センサがCAN(Car Area Network)等の車両ネットワークによって接続されている。車両10が備えるセンサはカメラ21、ミリ波レーダ22、ソナー23、車両状態センサ24、及びハンズオン検出センサ25を含む。このうちカメラ21、ミリ波レーダ22、及びソナー23は車両10の周囲の環境情報を取得するためのセンサである。カメラ21は複数個設けられ、少なくとも車両10の前方を含む複数方向の映像を取得する。ミリ波レーダ22も複数個設けられ、少なくとも車両10の前方を含む複数方向の物体を検知する。同様にソナー23も複数個設けられ、車両10の周囲の複数方向の物体を検知する。これら複数種類の複数個のセンサによって、車両10の周囲360度について環境情報が取得される。なお、環境情報を取得するセンサにはLiDARが含まれてもよい。
車両状態センサ24は車両10の運動状態に関する情報を取得するセンサである。例えば車両10の動作を制御する際に車両10の運動状態に関する情報が利用される。車両状態センサ24には、例えば車輪の回転速度から車両10の走行速度を計測する速度センサ、車両10に作用する加速度を計測する加速度センサ、車両10の旋回角速度を計測するヨーレートセンサ、車両10の操舵角を計測する操舵角センサ等が含まれる。
ハンズオン検出センサ25は運転者のハンズオン状態を検出するセンサである。ハンズオン検出センサ25は、例えばステアリングホイール12に設けられた静電容量センサでもよい。ハンズオン検出センサ25が静電容量センサであれば、運転者がステアリングホイール12に手14L,14Rを置くことによる静電容量の変化からハンズオン状態を検出することができる。また、ハンズオン検出センサ25は、ステアリングホイール12に手14L,14Rが置かれることで発生するトルクを検出するトルクセンサでもよい。或いは、室内カメラをハンズオン検出センサ25として使用し、室内カメラの映像からステアリングホイール12に手14L,14Rが置かれていることを検出してもよい。
車両10は操舵アクチュエータ27、駆動アクチュエータ28、及び制動アクチュエータ29を備える。これらのアクチュエータ27,28,29は車両ネットワークによって制御装置20に接続されている。操舵アクチュエータ27には、例えば、パワーステアリングシステム、ステアバイワイヤ操舵システム、後輪操舵システムが含まれる。駆動アクチュエータ28には、例えば、エンジン、EVシステム、ハイブリッドシステム、燃料電池システムが含まれる。制動アクチュエータ29には、例えば、油圧ブレーキ、電力回生ブレーキが含まれる。自動運転時には、これらのアクチュエータ27,28,29は制御装置20によって制御される。
さらに車両10には、地図情報記憶装置26、ナビゲーション装置30、及びHMI装置31が搭載されている。これらの装置26,30,31もまた制御装置20に接続されている。地図情報記憶装置26は自動運転に必要な地図情報を記憶した記憶装置である。地図情報には小Rカーブ路の区間を示す情報が含まれる。地図情報は高精度3次元地図情報でもよい。なお、制御装置20がインターネットに接続可能な場合には、地図情報はインターネット上のサーバに記憶されていてもよい。
ナビゲーション装置30は運転者によって設定された目的地までの案内を行う装置である。ナビゲーション装置30は車両10の位置情報と地図情報記憶装置26が有する地図情報とに基づいて目的地までの目標ルートを算出し、目標ルートを制御装置20へ出力する。車両10の位置情報は図示しないGPSシステムによって取得される。なお、制御装置20がインターネットに接続可能な場合には、目標ルートの計算もインターネット上のサーバによって行われてもよい。
HMI装置31は運転者による操作が入力される操作入力部と、運転者に対して情報を出力する情報出力部とを含む。HMI装置31はディスプレイを備えるタッチパネル装置でもよい。また、HMI装置31は音声によって操作入力するためのマイクと、音声情報を出力するためのスピーカとを備えてもよい。ナビゲーション装置30に対する操作もHMI装置31によって行われ、ナビゲーション装置30からの情報の出力もHMI装置31から行われる。運転者に対して出力される情報には、ナビゲーション情報の他、ハンズオンの要求とハンズオフの許可通知とが含まれる。
3.自動運転方法
制御装置20は「車両の自動運転装置」として機能することにより、上述の構成を有する車両10を対象として本実施形態に係る自動運転方法が実行される。図4は本実施形態に係る自動運転方法のフローチャートである。
フローチャートのステップS101ではハンズオフ制御判定が行われる。ハンズオフ制御とはハンズオフが許される自動運転制御を意味する。ハンズオフ制御判定はハンズオフ制御が可能かどうかを判定することであって、所定のハンズオフ許可条件が満たされているかどうかが判定される。ハンズオフ許可条件は予め定義されている複数の条件のアンド関数で表される。よって、いずれか1つでも成立しない条件が存在する場合にはハンズオフ許可条件は成立しない。車両10が走行しているカーブ路2、或いは車両10が進入しようとしているカーブ路2が小Rカーブ路でないことは、ハンズオフ許可条件を構成する条件の1つである。
ステップS102では、ハンズオフ制御が許可されるかどうかステップS101の判定結果に基づいて判断される。上述の通りハンズオフ許可条件を構成する全ての条件が成立しているのであれば、ステップS102においてハンズオフ制御が許可される。
ステップS102でハンズオフ制御が許可された場合、処理はステップS103に進む。ステップS103では、運転者にハンズオフの許可が通知される。運転者へのハンズオフの許可の通知はHMI装置31を用いて行われる。
ステップS104では、運転者がハンズオフを行ったかどうか判定される。この判定はハンズオン検出センサ25の出力に基づいて行われる。例えばハンズオン検出センサ25が静電容量センサであるならば、運転者がステアリングホイール12から両方の手14L,14R或いはその片方を放すことで生じる電電容量の変化からハンズオフを検出することができる。
ステップS104で運転者のハンズオフが検出された場合、処理はステップS105に進む。ステップS105では、これまでの自動運転制御がハンズオン制御であった場合、ハンズオン制御からハンズオフ制御に切り替えられる。ハンズオフ制御への切り替え後、処理はステップS101に戻る。なお、これまでの自動運転制御がハンズオフ制御であった場合、ハンズオフ制御がそのまま継続される。一方、ステップS104で運転者のハンズオフが検出されなかった場合には、処理はステップS101に戻り、ハンズオフが検出されるまでハンズオン制御が継続される。
以上の処理はステップS102でハンズオフ制御が不許可になるまで実行される。ステップS102でハンズオフ制御が許可されなかった場合、処理はステップS108へ進む。ステップS108では、車両10が走行している或いは進入しようとしているカーブ路2が小Rカーブ路であることを理由にハンズオフ制御が不許可になったかどうか判定される。つまり、車両10が小Rカーブ路を走行している或いは進入しようとしているという唯一の理由によりハンズオフ制御が不許可になったのかどうか判定される。
ハンズオフ制御が不許可になった理由が他にある場合、処理はステップS106に進む。ステップS106では、運転者にハンズオンへの切り替えが通知される。運転者へのハンズオンへの切り替えの通知はHMI装置31を用いて行われる。
運転者にハンズオンへの切り替えが通知された後、処理はステップS107に進む。ステップS107では、自動運転制御がハンズオフ制御からハンズオン制御へ切り替えられる。ハンズオン制御とはハンズオンを前提とする自動運転制御を意味する。ハンズオン制御ではハンズオン検出センサ25を用いて運転者のハンズオン状態が頻繁に監視される。ハンズオン制御への切り替え後もハンズオン検出センサ25によってハンズオンが検出されない場合、HMI装置31から運転者に警告が発せられるとともに、駆動アクチュエータ29の操作によって車両10を徐々に減速させていくことが行われる。ハンズオン制御への切り替え後、処理はステップS101に戻る。
ステップS108において車両10が走行している或いは進入しようとしているカーブ路2が小Rカーブ路であることでハンズオフ制御が不許可になったのであれば、処理はステップS109に進む。ステップS109では、車両10が追従走行している前方車両の有無が判定される。前方車両の検知は、例えばカメラ21やミリ波レーダ22によって行われる。車両10がLiDARを備える場合には、LiDARによって前方車両を検知することもできる。
ステップS109の判定の結果、図1に示すように車両10の前方に追従走行の対象となる前方車両が存在しない場合、処理はステップS106に進む。つまり、この場合は運転者にハンズオンへの切り替えが通知され、自動運転制御がハンズオフ制御からハンズオン制御へ切り替えられる。
一方、ステップS109の判定の結果、図2に示すように車両10の前方に追従走行の対象となる前方車両8が存在する場合、処理はステップS110に進む。ステップS110では、HMI装置31を用いて運転者にハンズオフの許可が通知される。
ステップS111では、ハンズオン検出センサ25の出力に基づいて運転者がハンズオフを行ったかどうか判定される。運転者のハンズオフが検出されなかった場合、ステップS112及びステップS113はスキップされ、処理はステップS114に進む。
ステップS111で運転者のハンズオフが検出された場合、処理はステップS112に進む。ステップS112では、これまでの自動運転制御がハンズオン制御であった場合、ハンズオン制御からハンズオフ制御に切り替えられる。これまでの自動運転制御がハンズオフ制御であった場合、ハンズオフ制御がそのまま継続される。
そして、ステップS113では、ハンズオフ状態での追従制御が行われる。車両10が前方車両8に追従走行することによって、運転者がステアリングホイール12から手14L,14Rを放した状態でも安全に小Rカーブ路を走行することができる。ハンズオフ状態での追従制御を継続しながら、処理はステップS114に進む。
ステップS114では、小Rカーブ路は終了したかどうか判定される。小Rカーブ路が終了したかどうかは地図情報と位置情報とに基づいて判断することができる。或いは、カメラ21の映像から小Rカーブ路は終了したかどうか判断することもできる。車両10がLiDARを備える場合には、LiDARによって把握されるガードレールや縁石等の構造物の形状から小Rカーブ路は終了したかどうか判断することもできる。小Rカーブ路が終了したのであれば、処理はステップS101に戻る。
ステップS114で小Rカーブ路が終了していないと判定された場合、処理はステップS115に進む。ステップS115では、追従走行の対象となる前方車両8が消えていないかどうか判定される。前方車両8が車両10の検知範囲から消えるケースとしては、例えば、前方車両8が車線変更した場合や、前方車両8が車両10の設定速度よりも高い速度まで速度を上げて走り去った場合等を挙げることができる。前方車両8が車両10の前に存在している場合、ハンズオフ状態での追従制御を継続しながら、処理はステップS114に戻る。
ステップS115で追従走行の対象となる前方車両8が消えた場合、処理はステップS116に進む。ステップS116では、運転者にハンズオンへの切り替えが通知される。運転者へのハンズオンへの切り替えの通知はHMI装置31を用いて行われる。
運転者にハンズオンへの切り替えが通知された後、処理はステップS117に進む。ステップS117では、自動運転制御がハンズオフ制御からハンズオン制御へ切り替えられる。ハンズオン制御への切り替え後もハンズオン検出センサ25によってハンズオンが検出されない場合、HMI装置31から運転者に警告が発せられるとともに、駆動アクチュエータ29の操作によって車両10を徐々に減速させていくことが行われる。ハンズオン制御への切り替え後、処理はステップS101に戻る。
以上のフローチャートに従って実行される自動運転方法によれば、車両10が前方車両8に追従走行しているのであれば小Rカーブ路であっても運転者にハンズオフが許可される。このように自動運転でのハンズオフの機会が増やされることによって、運転者にとっての自動運転車両の利便性は向上する。
4.自動運転方法の変形例
4-1.第1変形例
図5は図4にフローチャートで示す自動運転方法の第1変形例のフローチャートである。ただし、図5には第1変形例の特徴的な処理とそれに関わる前後の処理のみが抜粋して示されている。図5において省略された処理は図4にフローチャートで示す自動運転方法における処理と共通している。
第1変形例では、ステップS109において車両10の前方に追従走行の対象となる前方車両8が存在すると判定された場合、処理はステップS120に進む。ステップS120では、前方車両8の走行速度が、車両10が走行しているカーブ路2に設定された基準速度以下かどうか判定される。前方車両8の走行速度は車両10に対する相対速度から推定することができる。前方車両8の走行速度が基準速度以下の場合、処理はステップS110に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオフの許可が通知される。一方、前方車両8の走行速度を超えている場合、処理はステップS106に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオンへの切り替えが通知される。
以上のフローチャートに従って実行される第1変形例の自動運転方法によれば、ハンズオフ状態で自動運転される車両10が小Rカーブ路において速度超過になることを防ぐことができる。
4-2.第2変形例
図6は図4にフローチャートで示す自動運転方法の第2変形例のフローチャートである。ただし、図6には第2変形例の特徴的な処理とそれに関わる前後の処理のみが抜粋して示されている。図6において省略された処理は図4にフローチャートで示す自動運転方法における処理と共通している。
第2変形例では、ステップS109において車両10の前方に追従走行の対象となる前方車両8が存在すると判定された場合、処理はステップS130に進む。ステップS130では、前方車両8がオートバイやスクーターのような2輪車でないかどうか判定される。2輪車かどうかは例えばカメラ21の映像によって判定することができ、車両10がLiDARを備えている場合にはLiDARの信号から判定することもできる。前方車両8が2輪車でない場合、処理はステップS110に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオフの許可が通知される。一方、前方車両8が2輪車である場合、処理はステップS106に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオンへの切り替えが通知される。
バイクやスクーターのような2輪車は車線の端を走行する可能性がある。このため車両10を2輪車に追従走行させると車両10が路肩を走行しまうおそれがある。また、2輪車は車線内を左右に移動しながら走行する可能性がある。このため車両10を2輪車に追従走行させると車両10が車線内でふらついてしまう可能性がある。しかし、上記のフローチャートに従って実行される第2変形例の自動運転方法によれば、そのような問題が生じることを防ぐことができる。
4-3.第3変形例
図7は図4にフローチャートで示す自動運転方法の第3変形例のフローチャートである。ただし、図7には第3変形例の特徴的な処理とそれに関わる前後の処理のみが抜粋して示されている。図7において省略された処理は図4にフローチャートで示す自動運転方法における処理と共通している。
第3変形例では、ステップS109において車両10の前方に追従走行の対象となる前方車両8が存在すると判定された場合、処理はステップS140に進む。ステップS140では、前方車両8の横の動きの振幅が所定の基準値と比較される。前方車両8の横の動きの振幅は、例えばカメラ21の映像から計測することができ、車両10がLiDARを備えている場合にはLiDARによって計測することもできる。振幅が基準値以下の場合、処理はステップS110に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオフの許可が通知される。
ステップS140の判定において前方車両8の横の動きの振幅が基準値を超える場合、処理はステップS141に進む。ステップS141では、前方車両8の横の動きの周期が所定の基準値と比較される。前方車両8の横の動きの周期は、例えばカメラ21の映像から計測することができ、車両10がLiDARを備えている場合にはLiDARによって計測することもできる。周期が基準値以下の場合、処理はステップS110に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオフの許可が通知される。一方、周期が基準値を超える場合、処理はステップS106に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオンへの切り替えが通知される。
第3変形例では、前方車両8の横の動きの振幅が基準値を超え、且つ、その周期が基準値を超えていることは前方車両8がふらつきながら走行していることの判断基準として用いられている。上記のフローチャートに従って実行される第3変形例の自動運転方法によれば、ふらつきながら走行している前方車両8に車両10がハンズオフ状態で追従走行してしまうことを防ぐことができる。
4-4.第4変形例
図8は図4にフローチャートで示す自動運転方法の第4変形例のフローチャートである。ただし、図8には第4変形例の特徴的な処理とそれに関わる前後の処理のみが抜粋して示されている。図8において省略された処理は図4にフローチャートで示す自動運転方法における処理と共通している。
第4変形例では、ステップS113においてハンズオフ状態での追従制御が行われる。そして、ハンズオフ状態での追従制御を継続しながら、処理はステップS150に進む。ステップS150では、前方車両8の横の動きの振幅が所定の基準値と比較される。振幅が基準値以下の場合、処理はステップS114に進み、小Rカーブ路は終了したかどうか判定される。
ステップS150の判定において前方車両8の横の動きの振幅が基準値を超える場合、処理はステップS151に進む。ステップS151では、前方車両8の横の動きの周期が所定の基準値と比較される。周期が基準値以下の場合、処理はステップS114に進み、小Rカーブ路は終了したかどうか判定される。一方、周期が基準値を超える場合、処理はステップS116に進み、HMI装置31を用いて運転者にハンズオンへの切り替えが通知される。
以上のフローチャートに従って実行される第4変形例の自動運転方法によれば、ハンズオフ状態で自動運転される車両10が前方車両8に追従走行している場合に、前方車両8のふらつきに追従してふらついてしまうことを防ぐことができる。
5.その他の実施形態
図4にフローチャートで示す自動運転方法は、図9にフローチャートで示す車線変更の可否判定と組み合わせて実施することができる。自動運転による車線変更は制御装置20が有する自動運転機能の1つである。メモリ20bに記憶されたプログラム20cには自動運転による車線変更のためのプログラムが含まれる。
フローチャートのステップS201では、車線変更要求の有無が判定される。車線変更要求は、例えばHMI装置31を用いて運転者から入力される。車線変更要求が無い場合、車線変更要求がHMI装置31で検出されるまでステップS201の判定が繰り返し実行される。
ステップS201で車線変更要求が検出された場合、処理はステップS202に進む。ステップS202では、ハンズオフ状態での追従制御が行われているかどうか判定される。図4にフローチャートで示す自動運転方法においてステップS113の処理が実行された場合、ハンズオフ状態での追従制御中であることを示すフラグが立てられる。そのフラグの状態に基づいてステップS202の判定が行われる。
ステップS202でハンズオフ状態での追従制御中であると判定された場合、処理はステップS203に進む。ステップS203では、車線変更の不許可の判断がなされ、その旨がHMI装置31を介して運転者に通知される。
一方、ハンズオフ状態での追従制御中ではないと判定された場合、処理はステップS204に進む。ステップS204では、通常の車線変更の許可判定が行われる。つまり、車両10の周囲の環境情報や地図情報から得られる道路情報に基づいて車線変更を許可できるかどうか判定される。車線変更を許可できる場合、その旨がHMI装置31を介して運転者に通知されるとともに自動運転による車線変更が実行される。車線変更を許可できない場合、その旨がHMI装置31を介して運転者に通知される。
カーブ路での車線変更には注意を要し、特に、曲率半径の小さい小Rカーブ路での車線変更には細心の注意を要する。そのような小Rカーブ路をハンズオフ状態で走行することは安全上回避したい。上記のフローチャートに従って車線変更の可否判定が行われることで、ハンズオフ状態で自動運転される車両10が小Rカーブ路で車線変更することを防ぐことができる。
2 道路
2a,2b,2c 白線
4L,4R 車線
8 前方車両
10 車両(自動運転車両)
12 ステアリングホイール
14L,14R 手
20 制御装置

Claims (8)

  1. 車両の自動運転装置であって、
    ハンズオフ許可条件が満たされない場合に運転者にハンズオンを要求することと、
    前記ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路を前記車両が走行している場合、或いは前記カーブ路に前記車両が進入する場合、前記車両が前方車両に追従走行していることを受けて前記運転者にハンズオフを許可することと、を実行するように構成された
    ことを特徴とする車両の自動運転装置。
  2. 請求項1に記載の車両の自動運転装置において、
    前記車両が追従走行している前記前方車両が2輪車である場合には前記運転者にハンズオフを許可しないこと、を実行するように構成された
    ことを特徴とする車両の自動運転装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両の自動運転装置において、
    前記車両が追従走行している前記前方車両にふらつきが検出された場合には前記運転者にハンズオフを許可しないこと、を実行するように構成された
    ことを特徴とする車両の自動運転装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両の自動運転装置において、
    前記車両が追従走行している前記前方車両の走行速度が前記カーブ路に設定された基準速度を超える場合には前記運転者にハンズオフを許可しないこと、を実行するように構成された
    ことを特徴とする車両の自動運転装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両の自動運転装置において、
    前記カーブ路において前記運転者にハンズオフを許可している間は、前記車両による自動車線変更を許可しないこと、を実行するように構成された
    を要求するように構成された
    ことを特徴とする車両の自動運転装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両の自動運転装置において、
    前記カーブ路において前記運転者にハンズオフを許可している間に、前記車両が追従走行している前記前方車両にふらつきが検出された場合には、前記運転者にハンズオンを要求すること、を実行するように構成された
    ことを特徴とする車両の自動運転装置。
  7. 車両に搭載されたコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
    ハンズオフ許可条件が満たされない場合に運転者にハンズオンを要求することと、
    前記ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路を前記車両が走行している場合、或いは前記カーブ路に前記車両が進入する場合、前記車両が前方車両に追従走行していることを受けて前記運転者にハンズオフを許可することと、を前記コンピュータに実行させるように構成された
    ことを特徴とする車両の自動運転プログラム。
  8. 車両の自動運転方法であって、
    ハンズオフ許可条件が満たされない場合に運転者にハンズオンを要求することと、
    前記ハンズオフ許可条件を満たさないカーブ路を前記車両が走行している場合、或いは前記カーブ路に前記車両が進入する場合、前記車両が前方車両に追従走行していることを受けて前記運転者にハンズオフを許可することと、を含む
    ことを特徴とする車両の自動運転方法。
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