JP2023057883A - 接合構造および接合方法 - Google Patents

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Daiki Hyuga
淳 久保田
Atsushi Kubota
啓志 島
Hiroshi Shima
真次 高谷
Shinji Takatani
尚広 羽田
Naohiro Haneda
昌典 久田
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Abstract

【課題】木質材による構造部材を他の構造部材と接合した接合構造を容易且つ高精度に形成できる接合構造等を提供する。【解決手段】壁1は、複数の板状の木質材10を面外方向に重ねて構成される構造部材である。これらの木質材10は互いの対向面に溝111を有し、溝111の組み合わせによって複数の木質材10に跨る孔11が形成される。他の構造部材である梁3から突出する鉄筋4を、孔11内に位置させ、孔11に充填材7を充填することで、壁1と梁3とが接合される。【選択図】図2

Description

本発明は、木質材による構造部材を対象とした接合構造および接合方法に関する。
LVL(Laminated Veneer Lumber)やCLT(Cross Laminated Timber)などの木質材は、軽量且つ高強度であり、建物の架構に多く用いられている。例えば特許文献1には、木質系の壁材を引きボルトを用いて木質系の床材に接合した架構が開示されている。
一方で、木質材は靭性能が低く割裂などの脆性的な破壊を起こしやすいという欠点も有する。そのため、架構中に採用する場合には、変形性能や地震エネルギーの吸収能力の確保の面で課題が残る。
そこで、木質材と架構との接合構造として、架構から突出した鉄筋を木質材に設けた孔に挿入し、孔に接着材を注入して定着させるGIR(グルード・イン・ロッド)接合を用いる場合がある。GIR接合を用いれば、鉄筋を降伏させ、変形能力のある鉄筋に損傷を集中させることで、架構の靭性能を向上させることができる。
特開2019-27020号公報
GIR接合では、木質材への孔の形成等に高い精度が求められる。例えば、GIR接合が十分な耐力を発揮して鉄筋が降伏するためには鉄筋の定着長を大きくすることが好ましいが、そのために木質材に長尺の孔を形成しようとすると長い穿孔ドリルが必要となり、鉛直性の精度確保が困難となる。また穿孔ドリルの長さにより、形成できる孔の長さに限界が生じる。
さらに、一般的なGIR接合では、木質材を鉄筋の軸方向に移動させて孔に鉄筋を挿入する必要があり、移動用のスペースを確保するため施工に制約が生じることがある。この点、特許文献1では、壁材の壁面に開放溝を形成することで、壁材を引きボルトの軸直交方向に移動させて開放溝内に引きボルトを配置できるようにしているが、開放溝には接着材を充填できず、同様の構成をGIR接合に適用することができない。
本発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、木質材による構造部材を他の構造部材と接合した接合構造を容易且つ高精度に形成できる接合構造等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、木質材による構造部材と、他の構造部材とを接合する接合構造であって、前記木質材による構造部材は、複数の木質材を重ねて構成され、前記複数の木質材は、互いの対向面に溝を有し、前記溝の組み合わせにより前記複数の木質材に跨る孔が形成され、前記他の構造部材から突出する棒材が、前記孔内に位置し、前記孔に充填材が充填されたことを特徴とする接合構造である。
本発明では、複数の木質材を重ねて構造部材が構成され、その際、複数の木質材の互いの対向面に形成された溝を組み合わせて複数の木質材に跨る孔が形成される。この孔に他の構造部材から突出する棒材を挿入し、孔に充填材を充填することで、構造部材同士のGIR接合を行うことができる。溝は木質材の表面を切削等することで形成できるので、所望の断面や長さの溝を高い精度で形成できる。また実際の施工時には、溝の位置を棒材に合わせて複数の木質材を重ねればよく、これらの木質材は棒材の軸直交方向に移動させて配置できるので、施工が容易で施工時の制約も少ない。
前記木質材による構造部材は例えば壁であり、複数の板状の木質材を面外方向に重ねて構成される。
これにより、木質壁を容易に施工できる。
前記孔の内側面に凹部が形成されてもよい。
これにより、棒材の引抜きに対する抵抗力を高めることができる。そのため、孔の長さや棒材の定着長を短くできる可能性がある。
前記孔は、終端に向かって漸増的に拡幅してもよい。
これによっても、棒材の引抜きに対する抵抗力を高めることができる。また、施工誤差が比較的大きくなりやすい棒材の先端付近において孔の断面が大きくなるので、棒材の施工誤差を吸収して孔内に棒材を配置しやすい。
前記棒材に、前記充填材への定着のための拡幅部が形成されることも望ましい。
これにより、拡幅部による支圧効果を期待できるため、棒材の充填材への定着性を向上させることができる。
第2の発明は、木質材による構造部材と、他の構造部材とを接合する接合方法であって、前記木質材による構造部材を、前記他の構造部材から突出する棒材が前記木質材による構造部材の孔内に位置するように配置する工程と、前記孔に充填材を充填する工程と、を具備し、前記木質材による構造部材は、複数の木質材を重ねて構成され、前記複数の木質材は、互いの対向面に溝を有し、前記孔は、前記溝の組み合わせにより前記複数の木質材に跨るように形成されることを特徴とする接合方法である。
本発明によれば、木質材による構造部材を他の構造部材と接合した接合構造を容易且つ高精度に形成できる接合構造等を提供できる。
建物の架構の一部を示す図。 壁1と梁3の接合構造を示す図。 壁1と梁3の接合方法を示す図。 溝111a、111bを示す図。 溝111aの形成方法について説明する図。 鉄筋4の拡幅部41と付着除去部42を示す図。 規制部材113を示す図。 木質材による構造部材と他の構造部材との組み合わせの例。 3つの木質材20の溝211により孔21を形成する例。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.接合構造)
図1は、本発明の実施形態に係る接合構造が適用される建物の架構の一部を示す図である。図1に示すように、本実施形態では、左右の柱2と上下の梁3による枠状のフレーム内に、木質材による壁1(木質壁)が設置され、壁1と上下の梁3とが後述する接合構造により接合される。
壁1は、木質材により構成される構造部材である。柱2、梁3は、例えばRC(鉄筋コンクリート)造やS(鉄骨)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造、木造等の構造部材である。
図2(a)は、壁1と梁3の接合構造Cを示す図であり、壁1の面外方向の断面を見たものである。面外方向は壁面と直交する方向であり、図1の紙面法線方向に対応する。これに対し、壁面と平行な方向を面内方向と呼ぶものとする。
この接合構造Cでは、壁1に設けられた鉛直方向の孔11内に、梁3から鉛直方向に突出する棒材である鉄筋4が配置される。鉄筋4は孔11の中心に位置する。孔11には充填材7が注入され、これにより孔11が充填材7で充填される。充填材7はエポキシ樹脂等の接着材であるが、これに限定されない。なお、壁1と梁3との隙間には、セメント系の固化材であるモルタル8が設けられる。
壁1は、2枚の板状の木質材10を、板面同士が対向するように重ね合わせて形成される壁体である。木質材10にはCLTやLVLなどの木質系の材料を用いることができる。CLT、LVLについては既知であり、説明を省略する。2枚の木質材10は、略同じ厚さであることが望ましいが、異なる厚さであってもよい。これら2枚の木質材10は、重ね合わせた状態で、ビスやボルト等の連結材(不図示)、または接着材等により一体化される。
2枚の木質材10は、互いの対向面に溝111を有し、前記の孔11は、2枚の木質材10を重ね合わせた時に、溝111が組み合わさることによって2枚の木質材10に跨るように形成される。
図2(b)は、木質材10の溝111を示す図である。溝111は、図示しない切削刃を木質材10に対し溝111の長さ方向に相対移動させながら、切削刃により木質材10を切削することで形成できる。本実施形態では、溝111の断面が略半円形であり、終端(図2(b)の奥側の端部を指す)付近を除き、ほぼ全長に亘って深さDと幅Wが一定である。
そのため、本実施形態では、溝111の組み合わせにより、孔11の長さ方向と直交する方向の断面(以下単に断面という)が円形となり、孔11の中心に位置する鉄筋4と孔11の内側面との離隔が孔11の全周で等しくなる。また断面の径も孔11のほぼ全長に亘り一定であり、応力集中による破壊が起きにくい。
(2.壁1と梁3の接合方法)
壁1と梁3を接合する際は、一方の木質材10を、図3(a)の矢印d1に示すように鉄筋4に向かって面外方向に移動させ、溝111の位置を鉄筋4の位置に合わせて梁3上の所定箇所に配置する。また他方の木質材10を、図3(a)の矢印d2に示すように同じく鉄筋4に向かって面外方向に移動させ、溝111の位置を鉄筋4の位置に合わせて梁3上の所定箇所に配置する。
このようにして、2枚の木質材10を板面同士が対向するように重ね合わせ、壁1の配置を行う。この時、2枚の木質材10の溝111が組み合わされて孔11が形成され、この孔11内に鉄筋4が配置される。これら2枚の木質材10は、前記の連結材や接着材で一体化する。その後、壁1と梁3との隙間にモルタル8を打設し、孔11内に充填材7を充填することで、壁1と梁3とが接合される。充填材7は、いずれかの木質材10に予め設けた注入孔(不図示)から孔11内に注入することができる。
なお、上記の鉄筋4は、図1に示すように壁1の四隅に配置され、地震時に壁1に生じる面内の回転モーメントに伴う引張力を負担する。一方、図1の符号5は、地震時に壁1と梁3の間に生じる水平方向のせん断力を負担する鉄筋であり、梁軸方向の両側の鉄筋4の間に配置される。この鉄筋5も梁3から鉛直方向に突出し、壁1に設けた孔11内に配置され、図2(a)の接合構造Cと同様の接合構造を構成する。ただし、鉄筋5の定着長や孔11の長さは図2(a)の例よりも小さい。
このように、本実施形態では、木質壁である壁1が複数の木質材10を重ねて構成され、その際、複数の木質材10の互いの対向面に形成された溝111を組み合わせて複数の木質材10に跨る孔11が形成される。この孔11に梁3から突出する鉄筋4を挿入し、孔11に充填材7を充填することで、壁1と梁3のGIR接合を行うことができる。
前記したように、穿孔ドリルで孔を穿孔する場合には、穿孔できる孔の長さに限界があり穿孔の精度確保も困難であるが、本実施形態の溝111は、木質材10の表面を切削等することで形成できるので、所望の断面や長さの溝111を高い精度で形成できる。
また実際の施工時には、溝111の位置を鉄筋4に合わせて複数の木質材10を重ねればよく、これらの木質材10は面外方向(鉄筋4の軸直交方向に対応する)に移動させて配置できるので、施工が容易で施工時の制約も少ない。例えば、左右の柱2と上下の梁3による枠状のフレームを構築した後であっても、後追いで壁1を施工することが可能である。また場合によっては、現場に合わせて木質材10の加工を行い、溝111のサイズの修正を行うことも可能である。
しかしながら、本発明は以上の実施形態に限定されない。例えば溝111の形状が図2(b)の例に限定されることはなく、切削刃の形状等に応じて、溝111の断面形状が矩形や台形となる場合もある。
また図4(a)に示すように、溝111aの内側面に凹凸を形成することで、孔11aの内側面に1又は複数の凹部112を設けることも可能である。溝111aの凹凸は、例えば木質材10の切削加工時に、木質材10に対して相対移動中の切削刃を木質材10側に押し込むことで容易に形成できる。切削刃の形状によっては、図5に示すように、切削刃9を木質材10側に押し込むことで溝111aの深さDだけでなく幅Wも大きくなることがあり、この場合は孔11aの全周に亘る凹部112が形成できる。また加工方法によっては溝111bの幅Wだけを大きくし、孔11aに凹部を設けることもできる。
このように、凹部112を孔11aに設けることで、鉄筋4の引抜きに対する抵抗力を高めることができる。そのため、鉄筋4の定着長や孔11aの長さを小さくできる可能性がある。なお、図4(a)の例では、2枚の木質材10の溝111aの凹凸形状が同じであるが、これらの凹凸形状を異ならせてもよい。上記の凹部112は穿孔ドリルによっては形成できないが、本実施形態では、木質材10の切削を行うことにより凹部112が容易に形成できる。
また図4(b)に示すように、溝111bの形状の工夫により、孔11bの幅を終端に向かって漸増的に拡幅させることも可能である。これによっても、上記と同様、鉄筋4の引抜きに対する抵抗力を高めることができる。また鉄筋4の平面位置の施工誤差が先端に行くにつれ増大する場合にも、その施工誤差を吸収して孔11b内に鉄筋4を容易に配置できる。さらに、孔11bの体積が過度に大きくなることは無いので、充填材7の注入等に手間がかかることもない。
溝111bは、例えば木質材10の切削加工時に、切削刃を溝111bの終端に向かって木質材10に対し相対移動させながら、切削刃を木質材10側に徐々に押し込むことで容易に形成できる。図5と同様、切削刃を木質材10側に押し込むことで溝111bの深さDだけでなく幅Wも大きくなる場合には、上記の切削加工によって溝111bの深さDだけでなく幅Wも漸増し、孔11bは錐体状に拡幅する。また加工方法によっては溝111bの幅Wだけを漸増させることもできる。
さらに、図6(a)に示すように、鉄筋4の先端に拡幅部41を設けることも可能である。これにより、鉄筋4の表面の付着力に加えて拡幅部41による支圧効果を期待でき、鉄筋4の充填材7への定着性が向上し、鉄筋4の定着長や孔11の長さを小さくすることができる。なお、拡幅部41の位置は鉄筋4の先端に限らず、鉄筋4の突出部分の途中に形成することもでき、上記と同様の効果が得られる。拡幅部41は、例えば溶接余盛、定着板、ナット等を用いて形成できるが、これらに限定されることはない。
また図6(b)に示すように、鉄筋4の突出部分の根元側(梁3側)において、鉄筋4の周囲に付着除去部42を設け、鉄筋4と充填材7の付着を防ぐこともできる。付着除去部42は、例えば厚みのあるテープを鉄筋4の周囲に貼り付けたり、鉄筋4の周囲を粘土等で埋めることによって形成される。
付着除去部42を設けない場合、壁1に面内の回転モーメントが生じた際に鉄筋4が降伏して伸びる区間が壁1と梁3の間の隙間のみとなり、鉄筋4の伸びが当該区間に集中することで鉄筋4が脆性的に破断する恐れがあるが、上記のように付着除去部42を設けることで、鉄筋4の伸びる区間を付着除去部42の範囲に拡げることができ、鉄筋4の伸びが狭い区間に集中するのを避けて脆性的な破断を防ぐことができる。
また図7(a)に示すように、木質材10の溝111に予め規制部材113を設けておき、図3(a)、(b)と同様の手順で2枚の木質材10を配置した時に、鉄筋4の位置が規制部材113によって孔11の中心に規制されるようにしてもよい。これにより、鉄筋4を孔11の中心に確実に配置でき、応力集中による破壊がより起きにくくなる。図7(b)に鉄筋4の軸直交方向の断面で示すように、規制部材113は例えば溝111から棒状に延びる部材とするが、その形状は特に限定されない。
その他、本実施形態では壁1と梁3の接合の例について説明したが、接合対象は、木質材による構造部材と他の構造部材との組み合わせであれば特に限定されない。本発明の接合構造Cは、例えば柱同士、梁同士、スラブ同士、柱と梁、梁とスラブ等の接合にも適用できる。
例えば図8(a)の例では、複数の木質材20により構成された上層の柱2aが、下層の柱2と接合される。柱2aは複数の木質材20を内外に重ね合わせることで形成され、この時、内外の木質材20の対向面に設けられた溝211の組み合わせにより、内外の木質材20に跨る孔21が形成される。下層の柱2から鉛直方向に突出する鉄筋4をこの孔21に挿入し、充填材7を孔21に充填することで、柱2、2aが接合される。
なお、木質材20の組み合わせは鉄筋4の配置等によって異なり、図8(a)の例に限定されることはない。例えば図9に鉄筋4の軸直交方向の断面で示すように、3つの木質材20の溝211により孔21を形成することも可能であり、4以上の木質材20の溝211により孔21を形成することもできる。これは以下の例においても同様である。
図8(b)の例では、複数の木質材30により構成された梁3aが、隣接する梁3と接合される。梁3aは複数の木質材30を上下に重ね合わせることで形成され、上下の木質材30の対向面に設けられた溝311の組み合わせにより、上下の木質材30に跨る孔31が形成される。隣接する梁3から水平方向に突出する鉄筋4をこの孔31に挿入し、充填材7を孔31に充填することで、梁3、3aが接合される。その他、柱2の側面から水平方向に突出する鉄筋4を、上記した梁3aの孔31に挿入し、孔31に充填材7を充填することで、柱2と梁3aの接合を行うことも可能である。
図8(c)の例では、複数の板状の木質材60により構成されたスラブ6aが、隣接するスラブ6と接合される。スラブ6aは複数の木質材60の板面同士を上下に重ね合わせることで形成され、上下の木質材60の対向面に設けられた溝611の組み合わせにより、上下の木質材60に跨る孔61が形成される。隣接するスラブ6から水平方向に突出する鉄筋4をこの孔61に挿入し、充填材7を孔61に充填することで、スラブ6、6aが接合される。
また図8(d)の例では、複数の板状の木質材60aにより構成されたスラブ6bが、その下方の梁3と接合される。スラブ6bは左右の木質材60aの端面同士を重ね合わせることで形成され、左右の木質材60aの対向面に設けられた溝611の組み合わせにより、左右の木質材60aに跨る孔61が形成される。下方の梁3から鉛直方向に突出する鉄筋4をこの孔61に挿入し、充填材7を孔61に充填することで、スラブ6bと梁3が接合される。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:壁
2、2a:柱
3、3a:梁
4、5:鉄筋
6、6a、6b:スラブ
7:充填材
10、20、30、60、60a:木質材
11、11a、11b、21、31、61:孔
41:拡幅部
111、111a、111b、211、311、611:溝
112:凹部
113:規制部材
C:接合構造

Claims (6)

  1. 木質材による構造部材と、他の構造部材とを接合する接合構造であって、
    前記木質材による構造部材は、複数の木質材を重ねて構成され、
    前記複数の木質材は、互いの対向面に溝を有し、前記溝の組み合わせにより前記複数の木質材に跨る孔が形成され、
    前記他の構造部材から突出する棒材が、前記孔内に位置し、前記孔に充填材が充填されたことを特徴とする接合構造。
  2. 前記木質材による構造部材は壁であり、複数の板状の木質材を面外方向に重ねて構成されることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  3. 前記孔の内側面に凹部が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の接合構造。
  4. 前記孔は、終端に向かって漸増的に拡幅することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の接合構造。
  5. 前記棒材に、前記充填材への定着のための拡幅部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の接合構造。
  6. 木質材による構造部材と、他の構造部材とを接合する接合方法であって、
    前記木質材による構造部材を、前記他の構造部材から突出する棒材が前記木質材による構造部材の孔内に位置するように配置する工程と、
    前記孔に充填材を充填する工程と、
    を具備し、
    前記木質材による構造部材は、複数の木質材を重ねて構成され、
    前記複数の木質材は、互いの対向面に溝を有し、
    前記孔は、前記溝の組み合わせにより前記複数の木質材に跨るように形成されることを特徴とする接合方法。
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