JP2023054643A - 保護素子 - Google Patents

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嘉明 田中
Yoshiaki Tanaka
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Abstract

【課題】破損の可能性がさらに抑えられた保護素子を提供する。【解決手段】保護素子は、基板30と接続用膜電極32とヒューズエレメント34とリード導体36と遮断バリア38と伸長部42とカバーとを備える。遮断バリア38は、接続用膜電極32におけるヒューズエレメント34が接続される箇所とリード導体36が接続される箇所との間に設けられる。カバー44は、フラックス40がヒューズエレメント34を被覆する箇所からリード導体36の接続用膜電極32に接続される箇所までの領域を少なくとも被覆する。伸長部42は遮断バリア38に連なる。伸長部42は少なくとも接続用膜電極32の縁まで延びる。【選択図】図2

Description

本発明は、保護素子に関する。
特許文献1は、保護素子にかかる発明を開示する。特許文献1にかかる保護素子は、基板の片面上に接続用膜電極を有している。これらの接続用膜電極にわたってヒューズエレメントが溶接されている。各接続用膜電極にリード導体がはんだ付けにより接合されている。各接続用膜電極におけるヒューズエレメント溶接箇所とリード導体はんだ付け接合箇所との間に遮断バリアが設けられている。遮断バリアは、はんだ付け時での溶融はんだ又はヒューズエレメント溶接時の溶融合金に対する濡れ拡がりを遮断する。
特許文献1に開示された保護素子によれば、ヒューズエレメントの溶接箇所とリード導体接合箇所との間の距離を支障なく短縮できる。これにより、保護素子の本体部の縮小化を図り得る。
特開2009-070804号公報
しかしながら、特許文献1に開示された保護素子には、破損の可能性を抑えることにつきさらなる改善の余地がある。本発明の目的は、破損の可能性がさらに抑えられた保護素子を提供することにある。
図面に基づいて本発明の保護素子が説明される。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためであって内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上述した課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、保護素子10は、基板30と、接続用膜電極32,32の対と、ヒューズエレメント34と、リード導体36,36の対と、遮断バリア38,38の対と、カバー44とを備える。接続用膜電極32,32の対は、基板30の片面上に設けられる。ヒューズエレメント34は、接続用膜電極32,32の対にわたって接続される。リード導体36,36の対は、互いに異なる接続用膜電極32,32の上へ接続される。遮断バリア38,38は、接続用膜電極32,32におけるヒューズエレメント34が接続される箇所とリード導体36が接続される箇所との間に設けられる。カバー44は、ヒューズエレメント34からリード導体36,36の対の接続用膜電極32,32に接続される箇所までの領域を少なくとも被覆する。保護素子10は、伸長部42,102をさらに備える。伸長部42,102は、遮断バリア38に連なる。伸長部42,102は、少なくとも接続用膜電極32の縁まで延びる。
遮断バリア38,38は、接続用膜電極32,32におけるヒューズエレメント34が接続される箇所とリード導体36が接続される箇所との間に設けられる。伸長部42,102は、遮断バリア38に連なる。ヒューズエレメント34の溶断に起因する様々な原因によりガスその他の流体が生じる。その流体のうち接続用膜電極32,32におけるリード導体36との接続箇所付近へ流れるものは遮断バリア38と伸長部42,102とによって遮られる。その際、伸長部42,102は、少なくとも接続用膜電極32の縁まで延びている。これにより、伸長部42,102が備えられていない場合に比べてその流体の接続用膜電極32におけるリード導体36が接続される箇所への到達が遅れる。その到達が遅れると、そうでない場合に比べて、その流体が有するエネルギによりその箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。基板30の片面上に接続用膜電極32,32の対が設けられ、接続用膜電極32の上へリード導体36が接続されている。カバー44は、フラックス40がヒューズエレメント34を被覆する箇所からリード導体36,36の対の接続用膜電極32,32に接続される箇所までの領域を少なくとも被覆する。これにより、基板30上の他の箇所に比べ、接続用膜電極32,32におけるリード導体36との接続箇所付近は、カバー44との距離が近くなる可能性が高い。この状況で、接続用膜電極32,32におけるリード導体36との接続箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなると、そのダメージによって保護素子10が破損する可能性が低くなる。その結果、破損の可能性がさらに抑えられた保護素子10が提供される。
また、上述された接続用膜電極32,32の対それぞれにおけるヒューズエレメント34が接続される箇所からリード導体36が接続される箇所へ向かう方向が、次に述べられる方向に対して交差していることが望ましい。その方向は、接続用膜電極32,32の対の一方から他方へヒューズエレメント34が向かう方向である。この場合、接続用膜電極32,32の対が互いに対向するように設けられていることが望ましい。この場合、接続用膜電極32,32の対それぞれの縁が、互いに沿うように直線状に延びる区間160を有していることが望ましい。この場合、伸長部42が対向区間部60を有していることが望ましい。対向区間部60は遮断バリア38に連なる。対向区間部60は、接続用膜電極32の縁のうち直線状に延びる区間160を超えて延びる。
接続用膜電極32,32の対が互いに対向するように設けられている。接続用膜電極32,32の対それぞれにおけるヒューズエレメント34が接続される箇所からリード導体36が接続される箇所へ向かう方向は、次に述べられる方向に対して交差している。その方向は、接続用膜電極32,32の対の一方から他方へヒューズエレメント34が向かう方向である。遮断バリア38は、接続用膜電極32におけるヒューズエレメント34が接続される箇所とリード導体36が接続される箇所との間に設けられる。対向区間部60は遮断バリア38に連なる。対向区間部60は、接続用膜電極32の縁のうち直線状に延びる区間160を超えて延びる。これにより、次に述べられる流体のうち次に述べられる区間を経由したものの接続用膜電極32におけるリード導体36に接続される箇所への到達は遅れる。その流体は、ヒューズエレメント34の溶断に起因する様々な原因により生じたものである。その区間は、接続用膜電極32の縁のうち直線状に延びる区間160である。その到達が遅れると、そうでない場合に比べ、その流体が持つエネルギによりその箇所付近がダメージを受ける可能性は低くなる。その可能性が低くなると、そのダメージによって保護素子10が破損する可能性が低くなる。その結果、破損の可能性が抑えられた保護素子10が提供される。
もしくは、上述された伸長部42が、反対区間部62を対向区間部60に加えて有していることが望ましい。反対区間部62は遮断バリア38に連なる。反対区間部62は次に述べられる区間162を少なくとも超えて延びる。その区間162は、接続用膜電極32の縁のうち接続用膜電極32,32の対の一方から見た接続用膜電極32,32の対の他方側とは反対側の区間である。
伸長部42が反対区間部62を有している。これにより、そうでない場合に比べ、上述の流体のうち遮断バリア38に沿って反対区間部62側へ流れたものの接続用膜電極32におけるリード導体36が接続される箇所への到達が遅れる。その到達が遅れると、そうでない場合に比べて、その流体が持つエネルギによりその箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。その付近がダメージを受ける可能性が低くなるとそのダメージによって保護素子10が破損する可能性が低くなる。その結果、破損の可能性が抑えられた保護素子10が提供される。
また、上述された伸長部102が、路脇形成部140と閉塞部142とを有していることが望ましい。路脇形成部140は、接続用膜電極32の縁に沿って拡がる。閉塞部142は、路脇形成部140と遮断バリア38との間を閉塞する。
路脇形成部140は、接続用膜電極32の縁が延びる方向に拡がる。その方向に路脇形成部140が拡がると、ヒューズエレメント34の溶断に起因する様々な原因により生じた流体の少なくとも一部は接続用膜電極32における路脇形成部140に沿って流れる。そのようにその流体が流れると、その流体はリード導体36が接続される箇所に近づき難くなる。これにより、その流体が有するエネルギによりその箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。その付近がダメージを受ける可能性が低くなると、そのダメージによって保護素子10が破損する可能性が低くなる。その結果、破損の可能性が抑えられた保護素子10が提供される。
もしくは、上述された接続用膜電極32の縁が、直線状に延びる区間160を有していることが望ましい。この場合、路脇形成部140が接続用膜電極32の縁の直線状に延びる区間160に沿って拡がっていることが望ましい。
ヒューズエレメント34の溶断に起因する様々な原因により生じた流体は路脇形成部140に沿って流れる。路脇形成部140が接続用膜電極32の縁の直線状に延びる区間160に沿って拡がっていると、その流体は直線状に流れることとなる。これにより、その流体が接続用膜電極32の傍を迅速に通過する可能性が高くなる。その可能性が高くなると、その流体が持つエネルギにより接続用膜電極32におけるリード導体36が接続される箇所付近がダメージを受ける可能性は低くなる。その付近がダメージを受ける可能性が低くなると、そのダメージによって保護素子10が破損する可能性が低くなる。その結果、破損の可能性が抑えられた保護素子10が提供される。
また、上述された接続用膜電極32,32の対それぞれにおけるヒューズエレメント34が接続される箇所からリード導体36が接続される箇所へ向かう方向が、次に述べられる方向に対して交差していることが望ましい。その方向は、接続用膜電極32,32の対の一方から他方へヒューズエレメント34が向かう方向である。この場合、接続用膜電極32,32の対が互いに対向するように設けられていることが望ましい。この場合、接続用膜電極32,32の対それぞれの縁が、互いに沿うように直線状に延びる区間160を有していることが望ましい。この場合、遮断バリア38,38が接続用膜電極32,32の対それぞれに設けられていることが望ましい。この場合、伸長部42,102が、遮断バリア38,38の対それぞれに連なっていることが望ましい。この場合、遮断バリア38,38の対それぞれに連なっている伸長部42,102が、間隔をあけて互いに対向していることが望ましい。
伸長部42,102の対が間隔をあけて互いに対向する箇所は、上述の流体の流路となる。伸長部42,102が遮断バリア38,38の対それぞれに連なっていると、伸長部42,102が遮断バリア38,38の対の一方のみに連なっている場合に比べ、伸長部42,102の対が間隔をあけて互いに対向する箇所の隙間は狭くなる。その隙間が狭くなると、その箇所において上述の流体の流速は速くなる。接続用膜電極32,32の対それぞれの縁が互いに沿うように直線状に延びる区間160を有しており、かつ、上述の流体の流速が速くなると、次に述べられる可能性が高くなる。その可能性は、伸長部42,102の対が間隔をあけて互いに対向する箇所を通過した上述の流体が接続用膜電極32の傍を通過する可能性である。その可能性が高くなると、そうでない場合に比べて、その流体が有するエネルギによりリード導体36が接続される箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。その付近がダメージを受ける可能性が低くなると、そのダメージによって保護素子10が破損する可能性が低くなる。その結果、破損の可能性が抑えられた保護素子10が提供される。
本発明によれば、破損の可能性がさらに抑えられた保護素子が提供される。
本発明のある実施形態にかかる保護素子の斜視図である。 本発明のある実施形態にかかる保護素子の基板およびその上に設けられた部品を示す図である。 本発明のある実施形態にかかる保護素子における伸長部付近の拡大図である。 本発明のある実施形態の変形例にかかる保護素子における伸長部付近の拡大図である。
以下、本発明が図面に基づき詳細に説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能は同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰り返されない。
[構成の説明]
図1は、本実施形態にかかる保護素子10の斜視図である。図1において保護素子10は組み立てられた状態で示されている。図2は、本実施形態にかかる保護素子10の基板30およびその上に設けられた部品を示す図である。図1と図2とに基づいて、本実施形態にかかる保護素子10の構成が説明される。
本実施形態にかかる保護素子10は、基板30と、接続用膜電極32,32の対と、ヒューズエレメント34と、リード導体36,36の対と、遮断バリア38,38の対と、フラックス40と、伸長部42,42の対と、カバー44と、密封体46と、電線48,48の対とを備える。
本実施形態の場合、基板30は、セラミック製かつ矩形の平板である。基板30の片面上に接続用膜電極32,32の対が設けられる。本実施形態の場合、接続用膜電極32の形状は「L」字状である。図2から明らかなように、接続用膜電極32,32の対は互いに対向するように設けられている。その結果、接続用膜電極32,32の対の一方の縁の一部である直線状区間160が、接続用膜電極32,32の対の他方の縁の一部である直線状区間160と相対することとなる。その結果、接続用膜電極32,32の対それぞれの直線状区間160が互いに沿い、それらが直線状に延びることとなる。
ヒューズエレメント34は、接続用膜電極32,32の対にわたって接続される。その結果、ヒューズエレメント34は、接続用膜電極32,32の対の一方の一端とその他方の一端とにまたがることとなる。ヒューズエレメント34は、これに電流が流れたことによりその温度が所定の温度に達すると溶融する。ヒューズエレメント34が溶融すると、接続用膜電極32,32の対の一方から他方に流れていた電流は遮断される。
リード導体36,36の対は電極である。これらを介して本実施形態にかかる保護素子10に電流が流れる。リード導体36,36の対は互いに異なる接続用膜電極32,32へ接続される。これにより、リード導体36,36の対の一方を流れる電流は接続用膜電極32,32の対の一方にも流れることとなる。本実施形態の場合、リード導体36は、接続用膜電極32の他端に接続される。これにより、接続用膜電極32,32の対それぞれにおけるヒューズエレメント34が接続される箇所からリード導体36が接続される箇所へ向かう方向が、次に述べられる方向に対して交差することとなる。その方向は、接続用膜電極32,32の対の一方から他方へヒューズエレメント34が向かう方向である。
遮断バリア38,38の対は、接続用膜電極32,32それぞれにおけるヒューズエレメント34が接続される箇所とリード導体36が接続される箇所との間に設けられる。遮断バリア38は、溶融したヒューズエレメント34および後述されるガスを遮断する。
フラックス40は、合成樹脂を含む。フラックス40は、ヒューズエレメント34を被覆する。本実施形態の場合、フラックス40は、接続用膜電極32,32の対の大部分と基板30のうち接続用膜電極32,32の対に挟まれる領域と遮断バリア38,38の対とをヒューズエレメント34に加えて被覆する。図2においては、フラックス40の大部分が取り除かれた状態でこれが示されている。
伸長部42,42の対は、遮断バリア38,38の対それぞれに連なっている。本実施形態の場合、伸長部42は遮断バリア38と一体になっている。伸長部42は、ヒューズエレメント34の溶断に起因する様々な原因によりガスが生じたとき、そのガスのうち接続用膜電極32上を流れるものを接続用膜電極32の周囲の基板30上へ誘導する。
本実施形態の場合、カバー44は、接続用膜電極32,32の対と、ヒューズエレメント34と、リード導体36,36の対と、遮断バリア38,38の対と、フラックス40と、伸長部42,42の対とを被覆する。その結果、カバー44は、リード導体36,36の対の接続用膜電極32,32に接続される箇所を被覆することとなる。
密封体46は、基板30とカバー44の外縁との間に配置される。密封体46の素材は合成樹脂である。密封体46は、接続用膜電極32,32の対と、ヒューズエレメント34と、リード導体36,36の対と、遮断バリア38,38の対と、フラックス40と、伸長部42,42の対とを密封する。
電線48,48は、リード導体36,36の対に1対1となるように接続される。電線48はリード導体36に電流を伝える。
図3は、本実施形態にかかる保護素子10における伸長部42,42付近の拡大図である。図3に基づいて、本実施形態にかかる伸長部42の構成が説明される。本実施形態の場合、伸長部42は対向区間部60と反対区間部62とを有する。
対向区間部60は、遮断バリア38に連なる。本実施形態の場合、対向区間部60は、接続用膜電極32の縁のうち直線状区間160を超えて延びる。その結果、対向区間部60の端は基板30上に位置することとなる。ひいては、伸長部42が、接続用膜電極32の縁を超えて延びることとなる。上述されたように、伸長部42,42の対は、遮断バリア38,38の対それぞれに連なっている。これにより、伸長部42,42の対がそれぞれ有する対向区間部60は、間隔をあけて互いに対向することとなる。
反対区間部62も遮断バリア38に連なる。本実施形態の場合、反対区間部62は次に述べられる反対側区間162を超えて延びる。その反対側区間162は接続用膜電極32の縁のうち接続用膜電極32,32の対の一方から見た接続用膜電極32,32の対の他方側とは反対側の区間である。その結果、反対区間部62の端も基板30上に位置することとなる。
[動作の説明]
本実施形態にかかる保護素子10に電流が流れると、ヒューズエレメント34は発熱する。その電流の大きさが所定の大きさ以上になると、ヒューズエレメント34は所定の温度に到達する。所定の温度に到達したそのヒューズエレメント34は溶融する。ヒューズエレメント34が溶融すると接続用膜電極32,32の対の間が遮断される。それと並行して、ヒューズエレメント34の溶断に起因する様々な原因によりガスが生じる。ガスが発生する原因の例には、ヒューズエレメント34の成分の気化、ヒューズエレメント34の溶断により生じたアークによるフラックス40の加熱がある。生じたガスは周囲に拡がる。また、ヒューズエレメント34の溶断においてはガスの発生以外にもその成分の飛散や溶けたヒューズエレメント34の流動がある。それらも周囲に拡がる。それらの一部がガスに混入することもある。
上述されたガスが伸長部42の対向区間部60に接すると、そのガスの一部は対向区間部60に沿って流れる。その結果、対向区間部60,60の対が、そのガスの一部を基板30のうち接続用膜電極32,32の対の間に誘導することとなる。そこに誘導されたガスはそのまま流れて密封体46の内壁に当たることとなる。ガスが密封体46の内壁にあたることで、そのガスが有する運動エネルギの一部が熱エネルギその他のエネルギとなる。その後、そのガスはカバー44内を循環する。
[効果の説明]
本実施形態にかかる保護素子10においては、接続用膜電極32にリード導体36が接続される箇所への上述されたガスの到達が遅れる。その到達が遅れると、その到達が遅れている間にそのガスが持つエネルギが熱エネルギその他のエネルギとしてそのガスの周囲のものに奪われる可能性が高くなる。そのガスが持つエネルギが奪われると、そのガスが持つエネルギにより接続用膜電極32にリード導体36が接続される箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。その結果、破損の可能性がさらに抑えられた保護素子10が提供される。
しかも、本実施形態にかかる保護素子10においては、接続用膜電極32の縁のうち直線状区間160を超えて対向区間部60が延びる。これにより、上述のガスの到達はさらに遅れる。その到達がさらに遅れるので、そのガスが持つエネルギにより接続用膜電極32にリード導体36が接続される箇所付近がダメージを受ける可能性がさらに低くなる。
さらに、本実施形態にかかる保護素子10においては、伸長部42が反対区間部62を有している。これにより、そうでない場合に比べ、上述のガスのうち遮断バリア38に沿って反対区間部62側へ流れたものの接続用膜電極32におけるリード導体36が接続される箇所への到達が遅れる。その到達が遅れるので、そのガスが持つエネルギによりその箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。
対向区間部60,60の対が間隔をあけて互いに対向する箇所は、上述のガスの流路となる。対向区間部60,60の対は、接続用膜電極32の縁のうち接続用膜電極32,32の対が互いに対向する区間160,160を超えて延びる。これにより、対向区間部60,60の対が間隔をあけて互いに対向する箇所は狭くなる。その箇所が狭くなると、その箇所において上述の流体の流速は速くなる。このようにして上述の流体の流速が速くなると、その箇所を通過した上述の流体が接続用膜電極32におけるリード導体36に接続される箇所へ到達する可能性は低くなる。その可能性が低くなるので、そのガスが持つエネルギによりその箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。
〈変形例の説明〉
上述した保護素子10は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものである。上述した保護素子10は、本発明の技術的思想の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、伸長部42は、接続用膜電極32,32の対のうち一方のみに設けられてもよい。伸長部42は遮断バリア38と一体でなくてもよい。接続用膜電極32,32の対の双方に遮断バリア38が設けられこれらそれぞれに対向区間部60,60が設けられている場合、それらは対向していなくてもよい。伸長部42は対向区間部60のみを有していてもよいし、反対区間部62のみを有していてもよい。接続用膜電極32,32の対それぞれの縁の一部であって互いに沿うように延びている区間160,160の形状は直線状でなくてもよい。
図4は、上述された実施形態にかかる発明の変形例にかかる保護素子における伸長部102付近の拡大図である。図4に基づいて、本変形例にかかる伸長部102の構成が説明される。
本変形例にかかる保護素子は上述された伸長部42,42に代えて別の伸長部102,102を有する。本変形例にかかる伸長部102は、対向区間部120と、反対区間部122とを有している。対向区間部120は、遮断バリア38に連なる。本変形例にかかる対向区間部120は遮断バリア38と一体となっている。対向区間部120は、接続用膜電極32の縁のうち直線状区間160まで少なくとも延びる。反対区間部122は、遮断バリア38に連なる。本変形例にかかる反対区間部122は遮断バリア38と一体となっている。反対区間部122は、少なくとも反対側区間162まで延びる。反対側区間162とは、接続用膜電極32の縁のうち接続用膜電極32,32の対の一方から見た接続用膜電極32,32の対の他方側とは反対側の区間である。
対向区間部120は、路脇形成部140と、閉塞部142とを有している。路脇形成部140は、接続用膜電極32の縁に沿って拡がる。図4から明らかなように、本変形例にかかる路脇形成部140は接続用膜電極32の直線状に延びている縁に沿って延びている。閉塞部142は、路脇形成部140と遮断バリア38との間を閉塞する。
本変形例にかかる保護素子において、路脇形成部140は接続用膜電極32の縁が延びる方向に拡がる。その方向に路脇形成部140が拡がると、ヒューズエレメント34の溶断に起因する様々な原因により生じたガスの少なくとも一部は接続用膜電極32における路脇形成部140に沿って流れる。そのようにそのガスが流れると、そのガスはリード導体36が接続される箇所に近づき難くなる。これにより、そのガスが有するエネルギによりその箇所付近がダメージを受ける可能性が低くなる。その付近がダメージを受ける可能性が低くなると、そのダメージによって本変形例にかかる保護素子が破損する可能性が低くなる。
しかも、そのガスは路脇形成部140に沿って流れる。路脇形成部140が接続用膜電極32の縁の直線状区間160に沿って拡がっていると、そのガスは直線状に流れることとなる。これにより、その流体が接続用膜電極32の傍を迅速に通過する可能性が高くなる。その可能性が高くなると、その流入したガスが持つエネルギにより接続用膜電極32におけるリード導体36が接続される箇所付近がダメージを受ける可能性は低くなる。
10…保護素子
30…基板
32…接続用膜電極
34…ヒューズエレメント
36…リード導体
38…遮断バリア
40…フラックス
42,102…伸長部
44…カバー
46…密封体
48…電線
60,120…対向区間部
62,122…反対区間部
140…路脇形成部
142…閉塞部
160…直線状区間
162…反対側区間

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板の片面上に設けられる接続用膜電極の対と、
    前記接続用膜電極の対にわたって接続されるヒューズエレメントと、
    互いに異なる前記接続用膜電極の上へ接続されるリード導体の対と、
    前記接続用膜電極における前記ヒューズエレメントが接続される箇所と前記リード導体が接続される箇所との間に設けられる遮断バリアと、
    前記ヒューズエレメントから前記リード導体の対の前記接続用膜電極に接続される箇所までの領域を少なくとも被覆するカバーとを備える保護素子であって、
    前記遮断バリアに連なり、少なくとも前記接続用膜電極の縁まで延びる伸長部をさらに備えることを特徴とする保護素子。
  2. 前記接続用膜電極の対それぞれにおける前記ヒューズエレメントが接続される箇所から前記リード導体が接続される箇所へ向かう方向が、前記接続用膜電極の対の一方から他方へ前記ヒューズエレメントが向かう方向に対して交差しており、
    前記接続用膜電極の対が互いに対向するように設けられており、
    前記接続用膜電極の対それぞれの縁が、互いに沿うように直線状に延びる区間を有しており、
    前記伸長部が、前記遮断バリアに連なり、前記接続用膜電極の縁のうち前記直線状に延びる区間を超えて延びる対向区間部を有していることを特徴とする請求項1に記載の保護素子。
  3. 前記伸長部が、前記遮断バリアに連なり、前記接続用膜電極の縁のうち前記接続用膜電極の対の一方から見た前記接続用膜電極の対の他方側とは反対側の区間を少なくとも超えて延びる反対区間部を前記対向区間部に加えて有していることを特徴とする請求項2に記載の保護素子。
  4. 前記伸長部が、
    前記接続用膜電極の縁に沿って拡がる路脇形成部と、
    前記路脇形成部と前記遮断バリアとの間を閉塞する閉塞部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の保護素子。
  5. 前記接続用膜電極の縁が、直線状に延びる区間を有しており、
    前記路脇形成部が前記接続用膜電極の縁の前記直線状に延びる区間に沿って拡がっていることを特徴とする請求項4に記載の保護素子。
  6. 前記接続用膜電極の対それぞれにおける前記ヒューズエレメントが接続される箇所から前記リード導体が接続される箇所へ向かう方向が、前記接続用膜電極の対の一方から他方へ前記ヒューズエレメントが向かう方向に対して交差しており、
    前記接続用膜電極の対が互いに対向するように設けられており、
    前記接続用膜電極の対それぞれの縁が、互いに沿うように直線状に延びる区間を有しており、
    前記遮断バリアが前記接続用膜電極の対それぞれに設けられており、
    前記伸長部が、前記遮断バリアの対それぞれに連なっており、
    前記遮断バリアの対それぞれに連なっている前記伸長部が、間隔をあけて互いに対向していることを特徴とする請求項1に記載の保護素子。
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