JP2023051294A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外光の取出し効率を低下させることなく信頼性を向上させることを可能とする発光装置を提供する。【解決手段】発光装置は、基板と、基板の上面に配置される一対の基板電極と、基板の上面に、一対の基板電極の全周を囲むように配置される基板配線と、一対の素子電極と一対の素子電極の全周を囲む素子配線とが下面に配置され、素子電極を介して一対の基板電極から電流が供給されることにより紫外光を出射する発光素子と、を有し、一対の素子電極は、基板配線と素子配線とが接合されることにより気密封止される。【選択図】図4

Description

本発明は、発光装置に関する。
紫外光を出射するLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を用いた発光装置が知られている。このような発光装置においては、発光素子の電極が空気中の水分等により劣化するという問題点がある。そこで、このような発光装置において、発光素子を封止することにより、装置の信頼性を向上することがなされている。
特許文献1には、紫外光を出射する発光素子を収容する筐体とガラス等で構成されるカバーとを接着することにより、発光素子を封止する発光装置が記載されている。紫外光は樹脂を劣化させる性質を有するため、特許文献1に記載された発光装置においては、筐体とカバーとを接着する樹脂材料に遮光粒子を分散させることにより、紫外光による樹脂材料の劣化を防止している。
特開2017-147406号公報
特許文献1に記載されたような発光装置においては、カバーを用いて発光素子を封止するため、発光素子から出射された紫外光がカバーにより吸収され、紫外光の取出し効率が低下するおそれがあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、紫外光の取出し効率を低下させることなく信頼性を向上させることを可能とする発光装置を提供することを目的とする。
本発明に係る発光装置は、基板と、基板の上面に配置される一対の基板電極と、基板の上面に、一対の基板電極の全周を囲むように配置される基板配線と、一対の素子電極と一対の素子電極の全周を囲む素子配線とが下面に配置され、素子電極を介して一対の基板電極から電流が供給されることにより紫外光を出射する発光素子と、を有し、一対の素子電極は、基板配線と素子配線とが接合されることにより気密封止される、ことを特徴とする。
また、本発明に係る発光装置において、基板には、上下を貫通する貫通孔が形成され、発光装置は、基板の下面に配置され、貫通孔を介して一対の基板電極と電気的に接続される一対の下面電極をさらに有する、ことが好ましい。
また、本発明に係る発光装置において、基板配線の外周は、素子配線の外周よりも外側に位置する、ことが好ましい。
また、本発明に係る発光装置において、基板配線には、素子配線との接合部を囲むように溝部が形成される、ことが好ましい。
また、本発明に係る発光装置において、基板配線の、溝部の内側部分は金を含む金属により形成され、溝部の外側部分は銀又はアルミニウムを含む金属により形成される、ことが好ましい。
本発明に係る発光装置は、紫外光の取出し効率を低下させることなく信頼性を向上させることを可能とする。
発光装置1の斜視図である。 発光素子を取り除いた状態の発光装置1の斜視図である。 発光素子15の底面斜視図である。 発光装置1の断面図である。 発光装置1の一部拡大断面図である。 発光装置1の製造方法の流れを示すフロー図である。 発光装置2の斜視図である。 発光装置2の断面図である。 発光素子を取り除いた状態の発光装置3の斜視図である。 発光素子を取り除いた状態の発光装置3の一部拡大平面図である。 発光素子35の底面斜視図である。 発光装置3の断面図である。 発光装置3の断面図である。 比較例及び実施形態の、基板電極と接合層との接続部の拡大写真である。 発光素子を取り除いた状態の発光装置4の斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、実施形態に係る発光装置1の斜視図であり、図2は、図1に示す状態から発光素子を取り除いた状態の発光装置1の斜視図であり、図3は、発光装置1が備える発光素子の底面斜視図であり、図4は、図1のIV-IV断面における発光装置1の断面図である。なお、各図において、見やすさのために、各構成の大きさは適宜伸縮されていることがあり、以降も同様とする。発光装置1は、基板11、一対の基板電極12、基板配線13、一対の下面電極14及び発光素子15を有する。
基板11は、絶縁性の樹脂又はセラミックにより形成される平板状の部材である。樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はポリエステル樹脂等が用いられる。セラミックとしては、窒化アルミ、酸化アルミ(アルミナ)又はLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)等が用いられる。基板11には、上下を貫通する二つの貫通孔111が形成される。
一対の基板電極12は、いずれも導電性の第1基板電極121及び第2基板電極122を有する。第1基板電極121及び第2基板電極122は、相互に離間して、かつ、二つの貫通孔111の上部をそれぞれ被覆するように、基板11の上面に配置される。
基板配線13は、基板11の上面に、一対の基板電極12と離間して、かつ、一対の基板電極12の全周を切れ目なく囲むように配置される導電性の金属である。
図2に示すように、第1基板電極121及び第2基板電極122は、いずれも矩形状に形成され、第1基板電極121の短辺と第2基板電極122の短辺とが同一線上に位置するように配置される。また、基板配線13には矩形状の開口部131が形成され、基板配線13は開口部131の内側に一対の基板電極12が位置するように配置される。
一対の下面電極14は、いずれも導電性の第1下面電極141及び第2下面電極142を有する。第1下面電極141及び第2下面電極142は、相互に離間して、かつ、二つの貫通孔111の下部をそれぞれ被覆するように、基板11の下面に配置される。第1下面電極141は、貫通孔111を介して第1基板電極121と電気的に接続される。第2下面電極142は、貫通孔を介して第2基板電極122と電気的に接続される。
発光素子15は、LEDである。発光素子15の下面には、一対の素子電極であるアノード電極151及びカソード電極152、並びに、アノード電極151及びカソード電極152の全周を切れ目なく囲む導電性の金属である素子配線153が配置される。発光素子15は、アノード電極151、カソード電極152及び素子配線153が第1基板電極121、第2基板電極122及び基板配線13とそれぞれ接合されるように配置される。発光素子15は、アノード電極151及びカソード電極152を介して一対の基板電極12から電流を供給されることにより、200nm-380nmの波長帯の紫外光を出射する。
図3に示すように、アノード電極151及びカソード電極152は、それぞれ第1基板電極121及び第2基板電極122と同一の大きさの矩形状に形成され、アノード電極151の短辺とカソード電極152の短辺とが同一線上に位置するように配置される。また、素子配線153には、基板配線13の開口部と同一の大きさの矩形状の開口部が形成されている。これにより、平面視したときに、アノード電極151及びカソード電極152の外周部が第1基板電極121及び第2基板電極122の外周部とそれぞれ一致し、かつ、素子配線153の開口部が基板配線13の開口部と一致する。
アノード電極151、カソード電極152及び素子配線153は、接合層16を介して第1基板電極121、第2基板電極122及び基板配線13と接合される。接合層16は、導電性の金属である接着材により形成される。導電性の接着材としては、例えば、金錫又はSnAgCu系半田若しくはCuSn系半田等の半田が用いられる。接合層16は、アノード電極151及びカソード電極152と第1基板電極121及び第2基板電極122とをそれぞれ電気的に接続する。
基板配線13と素子配線153とは、接合層16を介して全周にわたって切れ目なく接合される。これにより、アノード電極151及びカソード電極152は、上方が発光素子15の下面に、下方が基板11の上面に、側方が基板配線13及び素子配線153に覆われ、外気に触れない状態となる。すなわち、アノード電極151及びカソード電極152が気密封止され、アノード電極151及びカソード電極152は大気中の水分などによる劣化から保護される。また、基板配線13、素子配線153及び接合層16はいずれも金属であるから、発光素子15から出射された紫外光により劣化することはない。したがって、発光装置1の信頼性が向上する。
また、発光装置1においては、アノード電極151及びカソード電極152が基板配線13及び素子配線153に気密封止されるため、発光素子15の上方にガラス又は透光性の樹脂等の光学部材を配置して発光素子15全体を封止する必要がない。すなわち、発光装置1において、発光素子15の上面は露出している。これにより、光学部材に起因する光の取出し効率の低下が防止されるとともに、装置の製造コストが低減される。
また、基板配線13、素子配線153及び接合層16はいずれも導電体であるから、アノード電極151及びカソード電極152のガードリングとして機能する。すなわち、発光装置1の外部でサージ電圧が生じたとしても、アノード電極151及びカソード電極152は、基板配線13、素子配線153及び接合層16によってサージ電圧から保護されるため、発光装置1の信頼性がさらに向上する。
図4に示すように、基板配線13の内周は、平面視したときに素子配線153の内周と略一致し、基板配線13の外周は、素子配線153の外周よりも外側に位置する。すなわち、基板配線13は、素子配線153よりも外側に延伸し、基板11の上面の大部分を被覆する。これにより、発光素子15から下方に出射された紫外光が基板配線13の上面で上方に反射されるため、発光装置1の光の取出し効率が向上する。窒化アルミは紫外光を吸収する性質を有し、LTCCは紫外光を透過させる性質を有するため、基板11が窒化アルミ又はLTCCで形成される場合には、基板配線13により基板11の上面を被覆することにより光の取出し効率がより大きく向上する。また、基板配線13は熱伝導性に優れた金属により形成されるため、基板配線13の面積を大きくすることにより、発光装置1の放熱性が向上する。
図5は、図4のアノード電極151及び素子配線153の近傍を拡大した発光装置1の一部拡大断面図である。図5に示すように、第1基板電極121及び基板配線13は、基板11の上面に近い方から順に銅層Cu、ニッケル層Ni及び金層Auが積層されて形成される。また、銅層Cuは貫通孔111の内部まで延伸し、第1下面電極141に接続される。銅層Cuを設けることにより、第1基板電極121と第1下面電極141との導電性が高められる。ニッケル層Niを設けることにより、銅層Cuの劣化が防止される。また、金層Auを設けることにより、接合層16との接合性が高められる。
図示しないが、第2基板電極122も第1基板電極121と同様に、基板11の上面に近い方から順に、銅層、ニッケル層及び金層が積層されて形成される。
アノード電極151は、発光素子15の下面に近い方から順にチタン層Ti、ニッケル層Ni及び金層Auが積層されて形成される。素子配線153は、金層Auにより形成される。金層Auを設けることにより、接合層16との接合性が高められる。
図示しないが、カソード電極152もアノード電極151と同様に、発光素子15の下面に近い方から順にチタン層、ニッケル層及び金層が積層されて形成される。
図6は、発光装置1の製造方法の流れを示すフロー図である。
まず、基板準備工程において、基板電極12、基板配線13及び下面電極14が形成された基板11が準備される(ステップS11)。
次に、接合層配置工程において、基板電極12及び基板配線13の上面の全部を被覆するように接合層16が配置される(ステップS12)。接合層16は、金錫又は半田を電解めっき又はペースト印刷により基板電極12及び基板配線13の上面に積層することにより形成される。
次に、発光素子配置工程において、接合層16が溶融する温度まで基板11が加熱された状態で発光素子15を配置することにより、発光装置1が製造される(ステップS13)。発光素子15は、アノード電極151、カソード電極152及び素子配線153が第1基板電極121、第2基板電極122及び基板配線13にそれぞれ対向するように位置合わせされた状態で配置される。これにより、アノード電極151、カソード電極152及び素子配線153は、第1基板電極121、第2基板電極122及び基板配線13と接合層16を介してそれぞれ接合される。
なお、アノード電極151及びカソード電極152は、真空封止されてもよい。この場合、発光素子配置工程において、基板11を真空チャンバー内に配置してから発光素子15を配置する。これにより、アノード電極151及びカソード電極152が空気中の水分の影響を受けることがなくなるため、発光装置1の信頼性がさらに向上する。また、アノード電極151及びカソード電極152は、不活性ガスにより封止されてもよい。この場合、発光素子配置工程において、基板11を真空チャンバー内に配置し、窒素ガス又はアルゴンガス等の不活性ガスを封入してから発光素子15を配置する。このようにしても、アノード電極151及びカソード電極152が空気中の水分の影響を受けることがなくなるため、発光装置1の信頼性がさらに向上する。
以上説明したように、発光装置1は、基板11と、一対の基板電極12の全周を囲むように配置される基板配線13と、アノード電極151、カソード電極152及び素子配線153が下面に配置される発光素子15とを有する。また、アノード電極151及びカソード電極152は、基板配線13と素子配線153とが接合されることにより気密封止される。これにより、発光装置1は、紫外光の取出し効率を低下させることなく信頼性を向上させることを可能とする。
また、発光装置1は、基板11の下面に配置され、貫通孔111を介して一対の基板電極12と電気的に接続される一対の下面電極14を有する。これにより、発光装置1の他の基板への表面実装が可能となる。
また、発光装置1において、基板配線13の外周は、素子配線153の外周よりも外側に位置する。これにより、発光素子15から下方に出射された紫外光が基板配線13の上面で上方に反射されるため、発光装置1の紫外光の取出し効率が向上する。
図7は、他の実施形態に係る発光装置2の斜視図であり、図8は、図7のVIII-VIII断面における発光装置2の断面図である。発光装置2は、基板配線13に代えて基板配線23を有する点で発光装置1と相違する。基板配線23以外の発光装置2の構成は、発光装置1の対応する構成と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
基板配線23は、基板11の上面に、一対の基板電極12と離間して、かつ、一対の基板電極12の全周を切れ目なく囲むように配置される導電性の金属である。基板配線23には、素子配線153との接合部を囲むように溝部231が形成される。これにより、接合層16を形成する接着材を溶融したときに、接着材は溝部231に流れ込むようになり、接着材が基板配線23の上面にぬれ広がることが防止される。
基板配線23は、溝部231によって、相互に離間する内側部分232と外側部分233とに分割される。内側部分232は、金を含む金属により形成される。例えば、内側部分232は、基板配線13と同様に、基板11の上面に近い方から順に銅層、ニッケル層、金層が積層されて形成される。内側部分232が金を含む金属により形成されることで、内側部分232と接合層16との接合性が高められ、発光素子15が適切に気密封止される。外側部分233は、反射率及び熱伝導性に優れた銀又はアルミニウムを含む金属により形成される。これにより、発光装置1の紫外光の取出し効率及び放熱性が向上する。
図9は、他の実施形態に係る発光装置3の、発光素子を取り除いた状態の斜視図である。発光装置3は、一対の基板電極12及び発光素子15に代えて、一対の基板電極32及び発光素子35を有する点で発光装置1と相違する。一対の基板電極32及び発光素子35以外の発光装置3の構成は、発光装置1の対応する構成と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、発光素子を取り除いた状態の発光装置3の、一対の基板電極32の近傍を拡大した一部拡大平面図である。
基板電極32は、第1基板電極321及び第2基板電極322を有する。第1基板電極321及び第2基板電極322は、その形状において第1基板電極121及び第2基板電極122とそれぞれ相違する。すなわち、第1基板電極321及び第2基板電極322は、第1基板電極121及び第2基板電極122と同様に、いずれも導電性である。また、第1基板電極321及び第2基板電極322は、第1基板電極121及び第2基板電極122と同様に、不図示の貫通孔111を介して第1下面電極141及び第2下面電極142と電気的に接続される。
第1基板電極321は、櫛状に形成され、相互に同一の方向に延伸する五つの歯部321aと、五つの歯部321aをそれぞれの一端で結合する結合部321bとを有する。五つの歯部321aには、図10において破線で図示されるアノード接合領域A1がそれぞれ設けられる。
第2基板電極322は、櫛状に形成され、相互に同一の方向に延伸する六つの歯部322aと、六つの歯部322aをそれぞれの一端で結合する結合部322bとを有する。結合部322bには、図10において破線で図示されるカソード接合領域C1が設けられる。
第2基板電極322のカソード接合領域C1の面積は、第1基板電極321の五つのアノード接合領域A1の面積の合計値よりも小さい。また、第1基板電極321及び第2基板電極322は、第1基板電極321の五つの歯部321aが、第2基板電極322において隣接する二つの歯部322aの間隙にそれぞれ挿入されるように配置される。
図11は、発光装置3が有する発光素子35の底面斜視図である。発光素子35は、発光素子15と同様に、紫外光を出射するLEDである。発光素子35の下面には、一対の素子電極であるアノード電極351及びカソード電極352、並びに、アノード電極351及びカソード電極352の全周を切れ目なく囲む素子配線353が配置される。アノード電極351及びカソード電極352は、その形状においてアノード電極151及びカソード電極152と相違する。
アノード電極351は、櫛状に形成され、相互に同一の方向に延伸する五つの歯部351aと、五つの歯部351aをそれぞれの一端で結合する結合部351bとを有する。歯部351aの上面には、図11において破線で図示されるアノード接合領域A2がそれぞれ設けられる。アノード電極351は、上面が発光素子35の下面に対して高さHaに位置するように形成される。
カソード電極352は、櫛状に形成され、相互に同一の方向に延伸する六つの歯部352aと、六つの歯部352aをそれぞれの一端で結合する結合部352bとを有する。結合部352bの上面には、図11において破線で図示されるカソード接合領域C2が設けられる。カソード電極352は、上面が発光素子35の下面に対して、高さHaよりも低い高さHcに位置するように形成される。すなわち、カソード接合領域C2の高さは、アノード接合領域A2の高さよりも低い。
アノード電極351及びカソード電極352は、アノード電極351の五つの歯部351aが、カソード電極352の隣接する二つの歯部352aの間隙にそれぞれ挿入されるように配置される。
図12、図13は、それぞれ図10のXII-XII断面、XIII-XIII断面における発光装置3の断面図である。図12、図13においては、図9及び図10に図示されていなかった発光素子35及び接合層16が図示されている。また、図12、図13においては、発光素子35の近傍のみが拡大して図示されている。
図12に示すように、第1基板電極321の五つのアノード接合領域A1は、接合層16を介して発光素子35のアノード電極351の五つのアノード接合領域A2にそれぞれ接合される。また、図13に示すように、第2基板電極322のカソード接合領域C1は、接合層16を介して発光素子35のカソード電極352のカソード接合領域C2に接合される。
図12及び図13に示すように、第1基板電極321及び第2基板電極322の側面の上部には、側面に対して突出する庇部Hが全周にわたって形成される。庇部Hは、第1基板電極311及び第2基板電極322を構成する金属層のうち銅層を除くニッケル層及び金層を積層して形成される。ニッケル層及び金層の間に、パラジム層がさらに積層されてもよい。
このように、発光装置3において、第1基板電極321及び第2基板電極322の側面の上部には、庇部Hがそれぞれ形成される。これにより、溶融された接着材は庇部Hの先端で表面張力により保持されるため、接着材が側面を介して基板11に濡れ広がることが防止される。したがって、第1基板電極321及び第2基板電極322の上面に十分な量の接着材が残りやすくなり、第1基板電極321とアノード電極351との間、及び、第2基板電極322とカソード電極352との間の接続不良が発生するおそれが低減される。
図14は、比較例及び実施形態の、基板電極と接合層との接続部の拡大写真である。図14(A)は、基板電極が平板状である比較例の写真であり、図14(B)は、実施形態の写真である。
図14(A)に示すように、比較例では、白色で示される、接合層16を形成する半田Aが基板電極Bの上面で濡れ広がっている。その結果、基板電極Bと発光素子Cとの間に十分な半田が存在しないため、半田Aに亀裂が生じて接続不良が発生している。これに対し、図14(B)に示すように、実施形態に係る発光装置3では、半田Aが庇部の先端で保持されている。
また、第1基板電極321及び第2基板電極322は、庇部Hを有しなくてもよい。第1基板電極321は櫛状の平面形状を有するから、アノード接合領域A1と第1基板電極321の上面の外周部とが近接している。同様に、第2基板電極322は櫛状の平面形状を有するから、カソード接合領域C1と第2基板電極322の上面の外周部とが近接している。これにより、接着剤は上面の外周部で表面張力により一定程度保持されるため、接続不良が発生するおそれが低減される。
図14(C)は、庇部の側面に対する突出量を小さくした場合の写真である。図14(C)に示すように、庇部の突出量が小さい場合も、半田Aが庇部の先端で保持されている。また、庇部を有しない場合も、基板電極の上面と側面との間が屈曲していれば、半田が上面の外周部で表面張力により一定程度保持される。
上述した説明では、第1基板電極321及び第2基板電極322の側面には、全周にわたって庇部が形成されるものとしたが、このような例に限られない。庇部は、第1基板電極321のアノード接合領域A1を囲む側面、又は、第2基板電極322のカソード接合領域C1を囲む側面のみに形成されてもよい。例えば、第1基板電極321においては、庇部は、歯部321aの側面にのみ形成され、結合部321bの側面には形成されなくてもよい。また、第2基板電極322においては、庇部は、結合部322bの側面にのみ形成され、歯部322aの側面には形成されなくてもよい。また、庇部は、第1基板電極321と第2基板電極322とのいずれか一方にのみ形成されてもよい。
図15は、他の実施形態に係る発光装置4の、発光素子を取り除いた状態の斜視図である。発光装置4は、第1基板電極321に代えて第1基板電極421を有する点で発光装置3と相違する。第1基板電極421以外の発光装置4の構成は、発光装置3の対応する構成と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
第1基板電極421は、第1基板電極321と同様に、櫛状に形成され、相互に同一の方向に延伸する五つの歯部421aと、五つの歯部421aをそれぞれの一端で結合する結合部421bとを有する。五つの歯部421aには、アノード接合領域がそれぞれ設けられる。また、結合部421bの、五つの歯部421aとの接合部には、凹部421cがそれぞれ形成される。凹部421cの側面の上部には、側面に対して突出した庇部が形成される。
このように、第1基板電極421において、側面に庇部が形成された凹部421cが形成されることにより、接着材が歯部421aの、結合部421bと接合された一端の方向に濡れ広がることが防止される。したがって、第1基板電極421と発光素子35との接続不良のおそれがさらに低減される。
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。例えば、上述した実施形態及び変形例は、本発明の範囲において、適宜に組み合わせて実施されてもよい。
1 発光装置
11 基板
12 基板電極
13 基板配線
14 下面電極
15 発光素子
151 アノード電極
152 カソード電極
153 素子配線
16 接合層

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の上面に配置される一対の基板電極と、
    前記基板の上面に、前記一対の基板電極の全周を囲むように配置される基板配線と、
    一対の素子電極と前記一対の素子電極の全周を囲む素子配線とが下面に配置され、前記素子電極を介して前記一対の基板電極から電流が供給されることにより紫外光を出射する発光素子と、を有し、
    前記一対の素子電極は、前記基板配線と前記素子配線とが接合されることにより気密封止される、
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 前記基板には、上下を貫通する貫通孔が形成され、
    前記基板の下面に配置され、前記貫通孔を介して前記一対の基板電極と電気的に接続される一対の下面電極をさらに有する、
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記基板配線の外周は、前記素子配線の外周よりも外側に位置する、
    請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記基板配線には、前記素子配線との接合部を囲むように溝部が形成される、
    請求項1-3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記基板配線の、前記溝部の内側部分は金を含む金属により形成され、前記溝部の外側部分は銀又はアルミニウムを含む金属により形成される、
    請求項4に記載の発光装置。
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