JP2023050619A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートフィードタイプのスキャナーでは、小型化するとサブ供給トレイの給送方向のサイズが小さくなってしまい、給送する原稿を適切に支持できなくなる。【解決手段】画像読取装置は、搬送される原稿の画像を読み取る読取部を備える装置本体と、前記読取部の上流に位置し、給送される原稿を支持する原稿支持部と、前記原稿支持部に対し収納及び展開可能であり、前記原稿支持部から展開されることで前記原稿支持部とともに給送される原稿を支持する展開支持部と、を備え、前記展開支持部は、前記原稿支持部に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、前記原稿支持部に収納された状態において原稿給送方向と交差する方向である幅方向に沿って延びる第1展開部と、前記第1展開部に対し収納及び展開可能な展開部であって、前記展開支持部の収納状態において前記幅方向に沿って延びる第2展開部とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
画像読取装置の一例としてシートフィードタイプのスキャナーがある。以下、単にスキャナーと称する場合、シートフィードタイプのスキャナーを指すものとする。スキャナーでは特許文献1に示される様に給送されるシートを支持する供給トレイを備えるものがある。供給トレイからは、サブ供給トレイが上方に引き出し可能に構成されている。
特開2018-076159号公報
近年シートフィードタイプのスキャナーにおいては、例えば狭い机上でも設置可能とする様に、顕著な小型化が求められる場合がある。この場合、上記の様なサブ供給トレイは装置全体の著しい小型化に伴って給送方向のサイズが小さくなってしまい、給送する原稿を適切に支持できなくなる。
上記課題を解決する為の、本発明の画像読取装置は、搬送される原稿の画像を読み取る読取部を備える装置本体と、前記読取部の上流に位置し、給送される原稿を支持する原稿支持部と、前記原稿支持部に対し収納及び展開可能であり、前記原稿支持部から展開されることで前記原稿支持部とともに給送される原稿を支持する展開支持部と、を備え、前記展開支持部は、前記原稿支持部に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、前記原稿支持部に収納された状態において原稿給送方向と交差する方向である幅方向に沿って延びる第1展開部と、前記第1展開部に対し収納及び展開可能な展開部であって、前記展開支持部の収納状態において前記幅方向に沿って延びる第2展開部とを備えることを特徴とする。
装置本体が通常読み取り姿勢にあるスキャナーを前方から視た斜視図。 装置本体が通常読み取り姿勢にあるスキャナーを後方から視た斜視図。 装置本体が通常読み取り姿勢にあって、第3ユニットを開いたスキャナーを前方から視た斜視図。 装置本体が通常読み取り姿勢にあって、第2ユニットを開いたスキャナーを上方から視た斜視図。 装置本体が通常読み取り姿勢にあるスキャナーの原稿搬送路を幅方向から視た断面図。 装置本体が冊子読み取り姿勢にあるスキャナーの原稿搬送路を幅方向から視た断面図。 上部開閉部の斜視図。 展開途中にある展開支持部の正面図。 展開途中にある展開支持部の正面図。 展開途中にある展開支持部の正面図。 展開途中にある展開支持部の正面図。 展開途中にある展開支持部の正面図。 展開状態にある展開支持部及び装置本体が通常読み取り姿勢にあるスキャナーの側面図。 (a)は第3展開部の部分斜視図、(b)は第2展開部の部分斜視図。 右側展開支持部と左側展開支持部とを連動させる機構の平面図。 右側展開支持部と左側展開支持部とを連動させる機構の平面図。 右側展開支持部と左側展開支持部とを連動させる機構の平面図。 左エッジガイドに対し左サブエッジガイドを展開した状態の平面図。 (a)は左エッジガイドに対し左サブエッジガイドを収納した状態の側面図、(b)は左エッジガイドに対し左サブエッジガイドを展開した状態の側面図。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る画像読取装置は、搬送される原稿の画像を読み取る読取部を備える装置本体と、前記読取部の上流に位置し、給送される原稿を支持する原稿支持部と、前記原稿支持部に対し収納及び展開可能であり、前記原稿支持部から展開されることで前記原稿支持部とともに給送される原稿を支持する展開支持部と、を備え、前記展開支持部は、前記原稿支持部に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、前記原稿支持部に収納された状態において原稿給送方向と交差する方向である幅方向に沿って延びる第1展開部と、前記第1展開部に対し収納及び展開可能な展開部であって、前記展開支持部の収納状態において前記幅方向に沿って延びる第2展開部とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記展開支持部は、前記原稿支持部に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、前記原稿支持部に収納された状態において原稿給送方向と交差する方向である幅方向に沿って延びる第1展開部及び第2展開部を備えるので、前記原稿給送方向における寸法を確保できない場合であっても、前記原稿給送方向と交差する方向である幅方向の寸法を利用することで、展開した際の前記第1展開部と前記第2展開部の前記原稿給送方向のサイズを確保することができる。その結果、装置の小型化を図りつつ、原稿を適切に支持することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記展開支持部は、前記第2展開部に対し収納及び展開可能な展開部であって、前記展開支持部の収納状態において前記幅方向に沿って延びる第3展開部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記展開支持部は、前記第2展開部に対し収納及び展開可能な第3展開部を備えるので、更に前記展開支持部の前記原稿給送方向のサイズを確保することができる。
第3の態様は、第2の態様において、前記第2展開部は、前記第1展開部に対し回転することで前記第1展開部に対し展開及び収納可能であり、前記第3展開部は、前記第2展開部に対し回転することで前記第2展開部に対し展開及び収納可能であることを特徴とする。
例えば、前記第2展開部が前記第1展開部に対してスライドすることで前記第1展開部に対し展開及び収納される構成では、前記第1展開部は前記第2展開部をスライド可能に保持する必要があることから前記第1展開部の幅が前記第2展開部よりも広くなる。換言すれば、前記第2展開部の幅が前記第1展開部の幅より狭くなる。前記第3展開部と前記第2展開部との関係も同様である為、前記第2展開部と前記第3展開部の双方がスライド式の場合、前記展開支持部は基端から自由端に向かって幅が狭くなり、原稿を支持する面積が減少する構成となり好ましくない。
しかしながら本態様によれば、前記第1展開部に加え、前記第2展開部と前記第3展開部も回転することで収納及び展開する構成であるので、前記第2展開部と前記第3展開部の幅を確保でき、原稿を適切に支持できる。
第4の態様は、第3の態様において、前記幅方向における前記原稿支持部の中心位置を挟む様に前記展開支持部を二つ備え、前記原稿支持部を正面視して前記中心位置に対し右側の前記展開支持部を右側展開支持部とし、前記中心位置に対し左側の前記展開支持部を左側展開支持部として、前記右側展開支持部は展開状態で前記原稿給送方向の上流に向かって右上方に延び、前記左側展開支持部は展開状態で前記原稿給送方向の上流に向かって左上方に延びることを特徴とする。
本態様によれば、前記右側展開支持部は前記原稿給送方向の上流に向かって右上方に延び、前記左側展開支持部は前記原稿給送方向の上流に向かって左上方に延びるので、前記原稿給送方向の上流において、前記幅方向に沿って原稿を広い範囲で支持できる。
第5の態様は、第4の態様において、前記右側展開支持部及び前記左側展開支持部において前記第1展開部を展開し、前記第2展開部及び前記第3展開部を収納した半展開状態において前記第3展開部の自由端が露呈しており、前記左側展開支持部では、前記半展開状態において前記第3展開部の自由端を前記右側展開支持部から離れる方向である第1方向に変位させると、前記第2展開部の回転中心に対して前記第1方向の領域で前記第2展開部及び前記第3展開部が展開し、前記右側展開支持部では、前記半展開状態において前記第3展開部の自由端を前記左側展開支持部から離れる方向である第2方向に変位させると、前記第2展開部の回転中心に対して前記第2方向の領域で前記第2展開部及び前記第3展開部が展開することを特徴とする。
本態様によれば、前記左側展開支持部では、前記半展開状態において前記第3展開部の自由端を前記右側展開支持部から離れる方向である第1方向に変位させると、前記第2展開部の回転中心に対して前記第1方向の領域で前記第2展開部及び前記第3展開部が展開するので、前記左側展開支持部を展開する際に前記右側展開支持部が邪魔になり難く、操作性が向上する。前記右側展開支持部も同様であり、これにより前記左側展開支持部と前記右側展開支持部の一方において他方が操作の邪魔になり難く、操作性が向上する。
第6の態様は、第5の態様において、前記右側展開支持部と前記左側展開支持部は、前記第1展開部が前記原稿支持部に対して回転することで、前記原稿給送方向に対して交差する方向に直線状に延びる第1状態と、前記原稿給送方向に沿って直線状に延びる第2状態とを切り換え可能であることを特徴とする
本態様によれば、前記右側展開支持部と前記左側展開支持部は、前記第1展開部が前記原稿支持部に対して回転することで、前記原稿給送方向に対して交差する方向に直線状に延びる第1状態と、前記原稿給送方向に沿って直線状に延びる第2状態とを切り換え可能であるので、前記第2状態とすることで、前記幅方向の寸法が小さい原稿を適切に支持できる。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記原稿支持部は、前記装置本体に対し回転可能に設けられ、回転することにより前記装置本体に収納された状態と原稿を支持可能な状態とを切り換え可能であることを特徴とする。
本態様によれば、前記原稿支持部は、前記装置本体に対し回転可能に設けられ、回転することにより前記装置本体に収納された状態と原稿を支持可能な状態とを切り換え可能であるので、装置の非使用時における装置の設置スペースを節約できる。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では画像読取装置の一例として、原稿の第1面とその反対の第2面のうち少なくとも一面を読み取り可能なスキャナー1を例に挙げる。スキャナー1は、後述する読取部に対して原稿を移動させつつ読み取りを行う、所謂シートフィードタイプのスキャナーである。
本明細書において原稿には、シート状の原稿のみならず、カード状の原稿や冊子状の原稿が含まれるものとする。
尚、各図において示すX-Y-Z座標系は、X軸方向が装置幅方向であり原稿幅方向でもある。Y軸方向は装置奥行き方向であり、Z軸方向は鉛直方向に沿った方向である。
本実施形態では、+Y方向を装置背面から前面に向かう方向とし、-Y方向を装置前面から背面に向かう方向とする。また、装置前面から見て左方向を+X方向、右方向を-X方向とする。
また、以下では原稿が搬送されていく方向を「下流」といい、これと反対の方向を「上流」と称する場合がある。
図1、図2においてスキャナー1は、装置本体2と、装置本体2を回転可能に支持する本体支持部6とを備えている。
装置本体2は、第1ユニット3、第2ユニット4、及び第3ユニット5を備えて構成されている。
第2ユニット4と第3ユニット5は、フレーム回転軸64a(図3参照)を中心に回転可能に設けられている。フレーム回転軸64aは、X軸方向に平行な回転軸中心を成す回転軸である。
第2ユニット4と第3ユニット5は、第1ユニット3に対し、フレーム回転軸64aを中心に一体となって回転することができる(図4参照)。第2ユニット4と第3ユニット5を第1ユニット3に対し回転させることで、図4に示す様に原稿搬送路の一部を露呈させることができる。特に、後述する原稿給送路R1と読み取り搬送路R2を露呈させることができる。ユーザーはロック解除部8aを-X方向にスライドさせることで、第1ユニット3に対する第2ユニット4のロックを解除でき、第2ユニット4を開くことができる。
また第3ユニット5は、第1ユニット3及び第2ユニット4に対し、フレーム回転軸64aを中心に回転することができる(図3参照)。第3ユニット5を第1ユニット3及び第2ユニット4に対し回転させることで、図3に示す様に原稿搬送路の一部を露呈させることができる。特に、後述する反転搬送路R3を露呈させることができる。
装置本体2は本体支持部6に対して本体回転軸6c(図5、図6参照)を中心に回転可能であり、本実施形態において装置本体2は回転することで2つの姿勢を保持可能である。装置本体2の2つの姿勢は図5、図6に示されており、以降において図5の姿勢を通常読み取り姿勢と称し、図6の姿勢を冊子読み取り姿勢と称する。通常読み取り姿勢は装置本体2の第1姿勢の一例であり、冊子読み取り姿勢は装置本体2の第2姿勢の一例である。
図5に示す角度α1と、図6に示す角度α2は、それぞれ後述する読み取り搬送路R2と装置の載置面Gとの成す角度である。冊子読み取り姿勢の場合の角度α2は、通常読み取り姿勢の場合の角度α1よりも小さくなる。
通常読み取り姿勢では、スキャナー1を載置する載置面Gへの装置本体2の投影面積が最も小さくなり、即ち装置本体2のフットプリントが最も小さくなる姿勢となる。
尚、本明細書におけるフットプリントとは装置本体2を上方から見下ろした際の装置本体2のX-Y平面における占有面積である。
通常読み取り姿勢は、シート状の原稿、即ち剛性の低く撓み易い原稿の読み取りに適する。冊子読み取り姿勢は、プラスチックカードや冊子等の、剛性が高く撓み難い原稿の読み取りに適する。
尚、本実施形態において装置本体2の姿勢切り替えと姿勢保持は、不図示のモーターの動力によって行われる。但し装置本体2の姿勢切り替えは、ユーザー操作によって行う様に構成しても良い。
図1において装置前面には、電源ボタンを含む複数の操作ボタンで構成される操作部7が設けられている。
また装置の周囲を構成する側面のうち+X方向の側面には、図2に示す様に第1接続部71、第2接続部72、及び第3接続部73が設けられている。第1接続部71は、USB Type-Aのプラグ(不図示)が接続される接続部である。第2接続部72は、USB Type-Cのプラグ(不図示)が接続される接続部である。第3接続部73は、装置本体2に電力を供給する為の電源プラグ(不図示)が接続される接続部である。
尚、USBはUniversal Serial Busの略称であり、Type-AとType-CはそれぞれUSB規格において規定された複数の種類の一つである。
第1接続部71には、USBケーブル(不図示)を介して外部機器を接続できるほか、記憶媒体、例えばUSBメモリ(不図示)を接続できる。そしてスキャナー1の制御部(不図示)は、第1接続部71に接続された記憶媒体に対し読み取りデータを保存することができる。
また第2接続部72には、USBケーブル(不図示)を介して外部機器を接続できる。
第1接続部71、第2接続部72、及び第3接続部73は、装置背面側に位置する回路基板(不図示)に設けられる。
尚、本実施形態では装置本体2は第2接続部72に接続された外部機器から電力の供給を受けることも可能に構成されている。
続いて図5、図6を参照してスキャナー1における原稿搬送路の構成について説明する。給送される原稿は、原稿支持面11によって傾斜姿勢に支持される。符号Pは、支持される原稿を示している。原稿支持面11は、原稿支持部としての上部開閉部10に形成される面である。原稿支持面11に複数枚の原稿が支持された場合には、最上位の原稿が給送ローラー14によって下流に送り出される。上部開閉部10は第1ユニット3に対して回転軸10g(図7も参照)を中心に回転可能であり、回転することで給送口13を開閉する。回転軸10gは、第1フレーム63に形成された不図示の軸受部に軸支される。図1は上部開閉部10を閉じた状態を示し、図2は上部開閉部10を開いた状態を示している。上部開閉部10は、第1ユニット3を構成する。
この様に上部開閉部10は、装置本体2に対し回転可能に設けられ、回転することにより装置本体2に収納された状態と原稿を支持可能な状態とを切り換え可能であるので、装置の非使用時における装置の設置スペースを節約できる。
原稿支持面11には、図3に示す様に原稿のサイドエッジをガイドする一対のエッジガイドが設けられている。一対のエッジガイドは、右エッジガイド80と左エッジガイド83とで構成される。右エッジガイド80と左エッジガイド83は、原稿幅方向(X軸方向)にスライド可能に設けられている。右エッジガイド80と左エッジガイド83は、原稿幅方向の中心位置CL(図7参照)を挟んで互いに離間し、或いは互いに接近する様に、不図示のラックピニオン機構によって連動する様に設けられている。即ちスキャナー1は、所謂センター給送方式を採用する。
図5、図6に戻り、給送ローラー14は、第2ユニット4に設けられる。給送ローラー14は、搬送モーター(不図示)から動力を得て回転する。第1ユニット3において給送ローラー14と対向する位置には、分離ローラー15が設けられる。分離ローラー15は、不図示のトルクリミッターによって回転トルクが付与されており、原稿の重送を抑制する。
給送ローラー14と分離ローラー15は、原稿幅方向における中心位置に設けられている(図4参照)。
尚、分離ローラー15に代えて分離パッドを設けても良い。
また本実施形態では原稿支持面11に載置された原稿に対し上側に給送ローラー14が設けられ、最も上の原稿から給送される構成であるが、原稿支持面11に載置された原稿に対し下側に給送ローラー14が設けられ、最も下の原稿から給送される構成であっても良い。
給送ローラー14と分離ローラー15の下流には、第1搬送ローラー対16が設けられている。第1搬送ローラー対16は、第1ユニット3に設けられる第1下ローラー17と、第2ユニット4に設けられる第1上ローラー18とで構成される。第1上ローラー18は、第1下ローラー17に対して進退可能に設けられているとともに、不図示の押圧部材、例えばコイルばねによって第1下ローラー17に向けて押圧されている。
第1下ローラー17と第1上ローラー18は、ともに後述する搬送モーター(不図示)から動力を得て回転する。第1下ローラー17と第1上ローラー18は、それぞれ原稿幅方向における中心位置を挟む様に2つ設けられている(図4参照)。
第2ユニット4を第1ユニット3に対して閉じると、第1下ローラー17と第1上ローラー18は接触する。第2ユニット4を第1ユニット3に対して開くと、第1上ローラー18は第1下ローラー17から離間する。
第1搬送ローラー対16の下流には、第1読取部32と第2読取部33とが対向配置されている。第1読取部32は、第1ユニット3に設けられ、第2読取部33は、第2ユニット4に設けられる。第1読取部32は、原稿支持面11に支持された原稿の下面(第1面)を読み取り、第2読取部33は、原稿支持面11に支持された原稿の上面(第2面)を読み取る。第2読取部33は、第1読取部32に対して進退可能に設けられているとともに、不図示の押圧部材、例えばコイルばねによって第1読取部32に向けて押圧されている。
本実施形態において第1読取部32及び第2読取部33は、密着型イメージセンサーモジュール(CISM)で構成される。符号32aは、第1読取部32を構成するコンタクトガラスであり、符号33aは、第2読取部33を構成するコンタクトガラスである。
第1読取部32と第2読取部33の下流には、第2搬送ローラー対20が設けられている。第2搬送ローラー対20は、第1ユニット3に設けられる第2下ローラー21と、第2ユニット4に設けられる第2上ローラー22とで構成される。第2上ローラー22は、第2下ローラー21に対して進退可能に設けられているとともに、不図示の押圧部材、例えばコイルばねによって第2下ローラー21に向けて押圧されている。
第2下ローラー21と第2上ローラー22は、ともに後述する搬送モーター(不図示)から動力を得て回転する。第2下ローラー21と第2上ローラー22は、それぞれ原稿幅方向における中心位置を挟む様に2つ設けられている(図4参照)。
第2ユニット4を第1ユニット3に対して閉じると、第2下ローラー21と第2上ローラー22は接触する。第2ユニット4を第1ユニット3に対して開くと、第2上ローラー22は第2下ローラー21から離間する。
図5、図6において符号R1で示す一点鎖線は原稿給送路であり、原稿給送路R1は給送ローラー14と分離ローラー15とのニップ位置から、第1搬送ローラー対16のニップ位置までとする。また図5、図6において符号R2で示す破線は読み取り搬送路であり、読み取り搬送路R2は第1搬送ローラー対16のニップ位置から、第2搬送ローラー対20のニップ位置までとする。読み取り搬送路R2は、第1読取部32及び第2読取部33と対向する原稿搬送路である。
装置本体2が図5に示す通常読み取り姿勢にある場合、読み取り搬送路R2に対し下流には、読み取りの行われた原稿を上向きに反転させて排出する際の反転搬送路R3が形成される。反転搬送路R3は、第2搬送ローラー対20のニップ位置より下流の原稿搬送路であって、図5において二点鎖線で示す様に斜め下方向に搬送される原稿を湾曲反転させて第1排出口37から斜め上方向に排出する為の原稿搬送路である。
装置本体2が図6に示す冊子読み取り姿勢にある場合、読み取り搬送路R2に対し下流には、読み取りの行われた原稿を反転させずに排出する際の非反転搬送路R4が形成される。非反転搬送路R4は、第2搬送ローラー対20のニップ位置より下流の原稿搬送路であって、図6において二点鎖線で示す様に読み取り搬送路R2において斜め下方向に搬送される原稿をそのまま湾曲反転させずに第2排出口38から斜め下方向に排出する為の原稿搬送路である。
尚、第2搬送ローラー対20は、非反転搬送路R4から原稿を排出する排出ローラー対として機能する。
反転搬送路R3と非反転搬送路R4の切り替えは、搬送路切り替え手段を構成するフラップ部材としてのフラップ35により行われる。フラップ35はフラップ回転軸35aを中心に回転可能であり、回転することで、読み取り搬送路R2に反転搬送路R3を接続し、或いは読み取り搬送路R2に非反転搬送路R4を接続する。読み取り搬送路R2に反転搬送路R3を接続するとは、反転搬送路R3を利用できる状態にする意味であり、また非反転搬送路R4を利用できない状態にする意味である。同様に読み取り搬送路R2に非反転搬送路R4を接続するとは、非反転搬送路R4を利用できる状態にする意味であり、また反転搬送路R3を利用できない状態にする意味である。
本実施形態においてフラップ35は、装置本体2の姿勢切り替えに連動して回転する様に構成されている。装置本体2の姿勢切り替えに連動してフラップ35を回転させる構成として、本実施形態では不図示のソレノイドを採用する。各種制御を行う制御部(不図示)は、姿勢検出センサー(不図示)の検出信号をもとに装置本体2の姿勢を検知し、それに基づいて上記ソレノイドを駆動してフラップ35を回転させる。尚、フラップ35を回転させる手段はソレノイドに限らずモーター等の他のアクチュエーターであっても良い。また或いは、フラップ35は装置本体2の姿勢に連動して機械的に回転する様に構成しても良い。
反転搬送路R3には、第3搬送ローラー対24と第4搬送ローラー対28が設けられている。
第3搬送ローラー対24は、第3ユニット5に設けられる第3駆動ローラー25と、第2ユニット4に設けられる第3従動ローラー26とで構成される。第3従動ローラー26は、第3駆動ローラー25に対して進退可能に設けられているとともに、不図示の押圧部材、例えばコイルばねによって第3駆動ローラー25に向けて押圧されている。第3駆動ローラー25は、搬送モーター(不図示)により駆動される。第3従動ローラー26は、従動回転するローラーである。
第4搬送ローラー対28は、第3ユニット5に設けられる第4駆動ローラー29と、第2ユニット4に設けられる第4従動ローラー30とで構成される。第4従動ローラー30は、第4駆動ローラー29に対して進退可能に設けられているとともに、不図示の押圧部材、例えばコイルばねによって第4駆動ローラー29に向けて押圧されている。第4駆動ローラー29は、搬送モーター(不図示)により駆動される。第4従動ローラー30は、従動回転するローラーである。
第3駆動ローラー25、第3従動ローラー26、第4駆動ローラー29、及び第4従動ローラー30は、それぞれ原稿幅方向における中心位置を挟む様に2つ設けられている(図3)。
第3ユニット5を第2ユニット4に対して閉じると、第3駆動ローラー25と第3従動ローラー26は接触し、第4駆動ローラー29と第4従動ローラー30も接触する。第3ユニット5を第2ユニット4に対して開くと、第3駆動ローラー25と第3従動ローラー26は離間し、第4駆動ローラー29と第4従動ローラー30も離間する。
反転搬送路R3を搬送される原稿は、第4搬送ローラー対28によって-Y方向成分を含む斜め上方に排出され、第2ユニット4の上面4aによって傾斜姿勢に支持される。
尚、本実施形態において装置本体2は、制御部(不図示)の制御のもと、姿勢切り替えモーター(不図示)の動力によって回転し、姿勢を切り換える。制御部(不図示)は、一例としてコンピューター等の外部機器(不図示)から受ける原稿読み取り指示に基づき装置本体2の姿勢を切り替える。外部機器では、読み取る原稿の種類を設定することができ、読み取る原稿の種類がカード状の原稿や冊子状の原稿である場合には装置本体2の姿勢が冊子読み取り姿勢とされ、読み取る原稿の種類がシート状の原稿である場合には装置本体2の姿勢が通常読み取り姿勢とされる。
続いて上部開閉部10に設けられた展開支持部について説明する。図7~図10において上部開閉部10は右側展開支持部40と左側展開支持部50とを備えている。尚、右側展開支持部40と左側展開支持部50とは幅方向の中心位置(中心線)CLに対し線対象の関係にあり、基本的構造は同じである。以下、右側展開支持部40と左側展開支持部50とを区別しない場合、符号を付さずに単に「展開支持部」と称する場合がある。
また展開支持部は、図7に示す状態を収納状態とし、図11、図13に示す状態を展開状態とする。図8、図9、図10に示す状態は、展開支持部の半展開状態とする。
各展開支持部は、原稿支持部としての上部開閉部10に対し収納及び展開可能であり、上部開閉部10から展開されることで上部開閉部10の原稿支持面11とともに給送される原稿を支持する。
右側展開支持部40は、上部開閉部10に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、上部開閉部10に収納された状態においてX軸方向、即ち原稿給送方向と交差する方向である幅方向に沿って延びる第1展開部41を備えている。また右側展開支持部40は、第1展開部41に対し収納及び展開可能な展開部であって、右側展開支持部40の収納状態においてX軸方向に沿って延びる第2展開部42を備えている。
尚、本実施形態において右側展開支持部40は、第2展開部42に対し収納及び展開可能な展開部であって、右側展開支持部40の収納状態においてX軸方向に沿って延びる第3展開部43を備えている。
左側展開支持部50も右側展開支持部40と同様な構成を備える。即ち左側展開支持部50は、上部開閉部10に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、上部開閉部10に収納された状態においてX軸方向、即ち原稿給送方向と交差する方向である幅方向に沿って延びる第1展開部51を備えている。また左側展開支持部50は、第1展開部51に対し収納及び展開可能な展開部であって、左側展開支持部50の収納状態においてX軸方向に沿って延びる第2展開部52を備えている。
尚、本実施形態において左側展開支持部50は、第2展開部52に対し収納及び展開可能な展開部であって、左側展開支持部50の収納状態においてX軸方向に沿って延びる第3展開部53を備えている。
以下では、右側展開支持部40が備える第1展開部41と、左側展開支持部50が備える第1展開部51とを区別しない場合、符号を付さずに単に「第1展開部」と称する場合がある。また同様に、右側展開支持部40が備える第2展開部42と、左側展開支持部50が備える第2展開部52とを区別しない場合、符号を付さずに単に「第2展開部」と称する場合がある。また同様に、右側展開支持部40が備える第3展開部43と、左側展開支持部50が備える第3展開部53とを区別しない場合、符号を付さずに単に「第3展開部」と称する場合がある。
また第1展開部は、図7、図15の状態を収納状態とし、図8~図12、図16、図17の状態を展開状態とする。
また第2展開部は、図7、図8の状態を収納状態とし、図9、図10の状態を半展開状態とし、図11の状態を展開状態とする。
また第3展開部は、図7、図8の状態を収納状態とし、図9、図10の状態を半展開状態とし、図11の状態を展開状態とする。
本実施形態において第1展開部の長手方向長さは、第2展開部の長手方向長さより長い。また第3展開部の長手方向長さは、第2展開部の長手方向長さより長い。
上述の様に展開支持部は、上部開閉部10に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、上部開閉部10に収納された状態においてX軸方向に沿って延びる第1展開部と第2展開部とを備えるので、装置の小型化によって原稿給送方向における寸法を確保できない場合であっても、X軸方向即ち原稿給送方向と交差する方向である幅方向の寸法を利用することで、展開した際に第1展開部と第2展開部の原稿給送方向のサイズを確保することができる。その結果、装置の小型化を図りつつ、原稿を適切に支持することができる。
以下、更に詳述する。第1展開部41は、上部開閉部10のベースを構成するフレーム10aに形成された回転軸10b-1(図15~図17も参照)に対し回転可能に設けられている。第1展開部41の回転軸中心線は、原稿支持面11に対して直交する。
また第1展開部51は、フレーム10aに形成された回転軸10b-2(図15~図17も参照)に対し回転可能に設けられている。第1展開部51の回転軸中心線は、原稿支持面11に対して直交する。
回転軸10b-1、10b-2は、X軸方向の中心位置CL近傍に設けられている。
右側展開支持部40を構成する第1展開部41には、図7に示す様に右側展開支持部40の収納状態において原稿支持面11から装置前方側に突出する摘み部41dが形成されている。ユーザーは摘み部41dを摘むことにより、収納されている右側展開支持部40を図7から図8への変化で示す様に上方に引き出すことができる。
同様に左側展開支持部50を構成する第1展開部51には、図7に示す様に左側展開支持部50の収納状態において原稿支持面11から装置前方側に突出する摘み部51dが形成されている。ユーザーは摘み部51dを摘むことにより、収納されている左側展開支持部50を図7から図8への変化で示す様に上方に引き出すことができる。
図15~図17に示す様に、第1展開部41の基端側には回転軸10b-1の軸中心まわりに歯部41bが形成され、第1展開部51の基端側には回転軸10b-2の軸中心まわりに歯部51bが形成されている。
フレーム10aには歯車60、61が互いに噛み合う状態で回転可能に支持されており、歯車60に対し歯部41bが噛み合い、歯車61に対し歯部51bが噛み合っている。これにより右側展開支持部40と左側展開支持部50は連動して回転する。例えば、右側展開支持部40を摘んで上方に引き出すと、それに連動して左側展開支持部50も上方に引き出される。
またフレーム10aには、回転軸10b-1の軸中心まわりに保持部10c-1が形成されており、またフレーム10aには回転軸10b-2の軸中心まわりに保持部10c-2が形成されている。
第1展開部41には、回転軸10b-1の軸中心まわりに弾性変形部41eが形成されており、弾性変形部41eには突起41cが形成されている。弾性変形部41eは径方向に弾性変形可能であり、これにより突起41cは径方向に変位可能である。
同様に第1展開部51には、回転軸10b-2の軸中心まわりに弾性変形部51eが形成されており、弾性変形部51eには突起51cが形成されている。弾性変形部51eは径方向に弾性変形可能であり、これにより突起51cは径方向に変位可能である。
図15は展開支持部の収納状態を示しており、この状態では突起41cが保持部10c-1の下端部に僅かに引っ掛かる様に位置し、突起51cが保持部10c-2の下端部に僅かに引っ掛かる様に位置している。これにより、第1展開部の収納状態が保持されている。尚、第1展開部には不図示の弾性突起が形成されており、この弾性突起が、フレーム10aに形成された不図示の凹部に入り込むことによっても、第1展開部の収納状態が保持されている。
図16は展開支持部の半展開状態を示しており、図8~図11に示す第1展開部の状態に対応し、第1展開部が収納状態から概ね65°~70°程度回転した状態である。この状態において、保持部10c-1に形成された第1凹部10d-1に突起41cが弾性的に入り込み、また保持部10c-2に形成された第1凹部10d-2に突起51cが弾性的に入り込む。これにより、第1展開部の展開状態が保持される。
また第1展開部は、本実施形態では2つの展開状態を取り得る。図17、図12は第1展開部の2つ目の展開状態であり、収納状態から概ね90°回転した状態である。この状態において、図17に示す様に保持部10c-1に形成された第2凹部10e-1に突起41cが弾性的に入り込み、また保持部10c-2に形成された第2凹部10e-2に突起51cが弾性的に入り込む。これにより、第1展開部の2つ目の展開状態が保持される。
次に、図9に示す様に第1展開部41の自由端側には回転軸41aが設けられ、第2展開部42が回転軸41aを中心に回転可能となっている。また第2展開部42には、回転軸41aが設けられた側とは反対側に回転軸42aが設けられ、第3展開部43が回転軸42aを中心に回転可能となっている。尚、第1展開部41の回転軸中心線、第2展開部42の回転軸中心線、及び第3展開部43の回転軸中心線は全て平行である。
同様に、第1展開部51の自由端側には回転軸51aが設けられ、第2展開部52が回転軸51aを中心に回転可能となっている。また第2展開部52には、回転軸51aが設けられた側とは反対側に回転軸52aが設けられ、第3展開部53が回転軸52aを中心に回転可能となっている。尚、第1展開部51の回転軸中心線、第2展開部52の回転軸中心線、及び第3展開部53の回転軸中心線は全て平行である。
展開支持部の収納状態において、回転軸41aは、回転軸10b-1より-X方向に位置する。また展開支持部の収納状態において、回転軸51aは、回転軸10b-2より+X方向に位置する。
以上の様に構成された展開支持部を、収納状態から展開状態に切り替える場合の手順について説明する。
図7に示す収納状態から、上述した様に右側展開支持部40の摘み部41dまたは左側展開支持部50の摘み部51dを上方に引き上げて、図8に示すような第1展開部の展開状態とすると、第3展開部43の自由端に設けられた摘み部43bが露呈し、また第3展開部53の自由端に設けられた摘み部53bが露呈する。
この状態から例えば右側展開支持部40の摘み部43bを-X方向、即ち左側展開支持部50から離間する方向に引き出すと、図8から図9への変化で示す様に第2展開部42が第1展開部41から-X方向に露呈し、また第3展開部43が第2展開部42から-X方向に露呈する。
同様に左側展開支持部50の摘み部53bを+X方向、即ち右側展開支持部40から離間する方向に引き出すと、図8から図9への変化で示す様に第2展開部52が第1展開部51から+X方向に露呈し、また第3展開部53が第2展開部52から+X方向に露呈する。
そして図9の状態から右側展開支持部40の摘み部43bを+Z方向、即ち上方に引き上げると、図10の状態を経て図11の状態へ変化する様に第2展開部42と第3展開部43とを展開させることができる。そして第1展開部41、第2展開部42、及び第3展開部43が直線状に右上方に延びる状態、即ち右側展開支持部40の展開状態となる。
同様に図9の状態から左側展開支持部50の摘み部53bを+Z方向、即ち上方に引き上げると、図10の状態を経て図11の状態へ変化する様に第2展開部52と第3展開部53を展開させることができる。そして第1展開部51、第2展開部52、及び第3展開部53が直線状に左上方に延びる状態、即ち左側展開支持部50の展開状態となる。
展開支持部は、展開状態において図13に示す様に幅方向から見て原稿支持面11と平行になる様に直線状に、斜め上方に向かって延びる。
尚、第1展開部に対して第2展開部が展開した状態を保持する保持手段と、第2展開部に対して第3展開部が展開した状態を保持する保持手段が設けられている。これら保持手段の基本的構成は同じであり、その一例が図14に示されている。
図14は第2展開部42に対する第3展開部43の展開状態を保持する保持手段を示すものである。図14(a)に示す様に第3展開部43には穴43cが形成されている。第2展開部42には回転軸42aが形成されており、回転軸42aが穴43cに勘合することで、第3展開部43が第2展開部42に対して回転可能となる。
第2展開部42には弾性片42cが形成されており、弾性片42cには凸部42dが形成されている。第3展開部43には凹部43dが形成されており、第3展開部43が第2展開部42に対して展開した状態において凸部42dが凹部43dに入り込むことで、第3展開部43が第2展開部42に対して展開した状態が保持される。
以上の構成は、左側展開支持部50においても同様である。また、第1展開部にも上述の弾性片42c及び凸部42dと同様な弾性片及び凸部が形成されており、第2展開部には上述の凹部43dと同様な凹部が形成されている。
以上の様に展開支持部は、第1展開部に対して収納及び展開可能な第2展開部のみならず、第2展開部に対し収納及び展開可能な展開部であって、展開支持部の収納状態において幅方向に沿って延びる第3展開部を備えるので、更に展開支持部の原稿給送方向のサイズを確保することができる。
また第2展開部は、第1展開部に対し回転することで第1展開部に対し展開及び収納可能であり、第3展開部は、第2展開部に対し回転することで第2展開部に対し展開及び収納可能であるので、以下の作用効果が得られる。
例えば、第2展開部が第1展開部に対してスライドすることで第1展開部に対し展開及び収納される構成では、第1展開部は第2展開部をスライド可能に保持する必要があることから第1展開部の幅が第2展開部よりも広くなる。換言すれば、第2展開部の幅が第1展開部の幅より狭くなる。第3展開部と第2展開部との関係も同様である為、第2展開部と第3展開部の双方がスライド式の場合、展開支持部は基端から自由端に向かって幅が狭くなり、原稿を支持する面積が減少する構成となり好ましくない。
しかしながら本態様によれば、第1展開部に加え、第2展開部と第3展開部も回転することで収納及び展開する構成であるので、第2展開部と第3展開部の幅を確保でき、原稿を適切に支持できる。
またスキャナー1は、X軸方向における上部開閉部10の中心位置CL即ち給送基準位置を挟む様に右側展開支持部40と左側展開支持部50とを備え、右側展開支持部40は展開状態で原稿給送方向の上流に向かって右上方に延び、左側展開支持部50は展開状態で原稿給送方向の上流に向かって左上方に延びる。これにより、原稿給送方向の上流において、幅方向に沿って原稿を広い範囲で支持できる。
また右側展開支持部40及び左側展開支持部50において第1展開部を展開し、第2展開部及び第3展開部を収納した半展開状態(図8の状態)において第3展開部の自由端に設けられた摘み部(43b、53b)が露呈している。そして左側展開支持部50では、半展開状態(図8の状態)において第3展開部53の摘み部53bを右側展開支持部40から離れる方向である第1方向、即ち+X方向に変位させると、第2展開部52の回転中心である回転軸51aに対して第1方向の領域(位置X2より+X方向の領域)で第2展開部52及び第3展開部53が展開する。また右側展開支持部40では、半展開状態(図8の状態)において第3展開部43の摘み部43bを左側展開支持部50から離れる方向である第2方向、即ち-X方向に変位させると、第2展開部42の回転中心である回転軸41aに対して第2方向の領域(位置X1より-X方向の領域)で第2展開部42及び第3展開部43が展開する。
これにより左側展開支持部50を展開する際に右側展開支持部40が邪魔になり難く、操作性が向上する。右側展開支持部40も同様であり、これにより左側展開支持部50と右側展開支持部40の一方において他方が操作の邪魔になり難く、操作性が向上する。
また展開支持部は、展開状態として図11に示す第1状態に加え、図12に示す第2状態を取り得る。図11において符号P1は、一例として国際規格ISO 216で画定されるA4サイズ原稿を示している。この状態において右側展開支持部40は右上方に延び、左側展開支持部50は左上方に延びているので、幅方向に広い範囲で適切に原稿P1を支持できる。
ところがこの状態では、幅方向寸法の小さい原稿P2(図12参照)を適切に支持できない。そこで右側展開支持部40と左側展開支持部50は、それぞれ第1展開部が上部開閉部10に対して回転することで、図12に示す様に2つ目の展開状態をとりうる。即ち展開支持部は、原稿給送方向に対して交差する方向に直線状に延びる第1状態と、原稿給送方向に沿って直線状に延びる第2状態とを切り換え可能である。
従って展開支持部を第2状態とすることで、幅方向の寸法が小さい原稿P2を適切に支持できる。
尚、本実施形態において展開支持部は展開状態として第1状態と第2状態の2つの状態を取り得る様に構成されているが、これに限らず、1つの展開状態を取り得る様に構成されても良いし、3つ以上の展開状態を取り得る様に構成されても良い。また第1展開部の展開状態を、フレーム10aとの間で生じる摩擦力により保持する構成とすることで、上部開閉部10に対する第1展開部の回転角度を無段階に調節することもできる。
また本実施形態において展開支持部は第1展開部、第2展開部、及び第3展開部のこれら3つの展開部を備えているが、第1展開部と第2展開部とで構成されても良く、或いは3つの展開部に加えて更に一以上の展開部を備えていても良い。
また本実施形態において展開支持部は展開状態において各展開部が直線状に延びる構成であるが、必ずしもこれに限られるものではない。
また本実施形態において第2展開部は第1展開部に対し回転することで収納及び展開可能であり、また第3展開部は第2展開部に対し回転することで収納及び展開可能であるが、必ずしもこれに限られない。例えば、いずれかの展開部をスライド式に構成し、スライドすることで収納及び展開可能としても良い。また回転式の構造とスライド式の構造を混在させても良い。
また本実施形態において展開支持部は複数、即ち右側展開支持部40と左側展開支持部50とで構成されるが、右側展開支持部40と左側展開支持部50のいずれか一方のみが設けられていても良い。
続いて左エッジガイド83に設けられる左サブエッジガイド84について図18、図19を参照して説明する。尚、右エッジガイド80にも左エッジガイド83と同様に右サブエッジガイドが設けられるが、左右において基本的構成は同一である為、以下では左エッジガイド83と左サブエッジガイド84について説明する。
左エッジガイド83には、左サブエッジガイド84が回転軸84bを介して回転可能に設けられている。左サブエッジガイド84の回転軸中心線は、X軸方向に平行である。
図19(a)は、上部開閉部10を閉じた状態を示している。上部開閉部10を閉じた状態において左サブエッジガイド84は、第1フレーム63に形成された経路形成面63kに対し自重で接している。経路形成面63kは、原稿給送路R1(図5参照)を形成する面である。尚、左サブエッジガイド84をばね等の押圧部材によって経路形成面63kに向けて押圧しても良い。
この状態から上部開閉部10を開く場合、図19(b)に示す様に左サブエッジガイド84が経路形成面に接した状態が維持されつつ、上部開閉部10が開く。これにより原稿のサイドエッジをガイドする長さ(矢印B方向の長さ)が拡張され、原稿のサイドエッジを適切にガイドできる。また上部開閉部10を閉じた状態では、図19(a)に示す様に左サブエッジガイド84が左エッジガイド83に対し収納された様な状態となる。即ち、上部開閉部10を閉じた状態(図19(a))においては、左エッジガイド83のY軸方向の長さを確保できず、上部開閉部10を開いた際に左エッジガイド83のみでは原稿のサイドエッジをガイドする長さ(矢印B方向の長さ)が不足する。しかしながら上記の様に左サブエッジガイド84が左エッジガイド83に対し回転可能に設けられている為、装置の小型化を図りつつ、原稿のサイドエッジをガイドする長さを確保できる。
尚、左サブエッジガイド84には図18に示す様に庇部84aが形成されている。庇部84aは、原稿の側端領域を上方から覆う様に形成されている。庇部84aにより、原稿支持面11に支持される原稿の積載高さを規制することができる。
本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
例えば上述した実施形態は、スキャナーに代表される画像読取装置に適用した例を説明したが、プリンターに代表される記録装置に適用することもできる。即ち上記実施形態における原稿を被記録媒体とし、読取部を被記録媒体に記録を行う記録部とすることで、記録装置において上述した実施形態と同様な作用効果が得られる。記録装置の一例としてはインクジェットプリンターが挙げられ、記録部の一例としてはインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。
1…スキャナー、2…装置本体、3…第1ユニット、4…第2ユニット、4a…上面、5…第3ユニット、6…本体支持部、6c…本体回転軸、7…操作部、8a…ロック解除部、10…上部開閉部、10a…フレーム、10b-1、10b-2…回転軸、10c-1、10c-2…保持部、10d-1、10d-2…第1凹部、10e-1、10e-2…第2凹部、10g…回転軸、11…原稿支持面、13…給送口、14…給送ローラー、15…分離ローラー、16…第1搬送ローラー対、17…第1下ローラー、18…第1上ローラー、20…第2搬送ローラー対、21…第2下ローラー、22…第2上ローラー、24…第3搬送ローラー対、25…第3駆動ローラー、26…第3従動ローラー、28…第4搬送ローラー対、29…第4駆動ローラー、30…第4従動ローラー、32…第1読取部、32a…コンタクトガラス、33…第2読取部、33a…コンタクトガラス、35…フラップ、35a…フラップ回転軸、37…第1排出口、38…第2排出口、40…右側展開支持部、41…第1展開部、41a…回転軸、41b…歯部、41c…突起、41d…摘み部、41e…弾性変形部、42…第2展開部、42a…回転軸、42c…弾性片、42d…凸部、43…第3展開部、43b…摘み部、43c…穴、43d…凹部、50…左側展開支持部、51…第1展開部、51a…回転軸、51b…歯部、51c…突起、51d…摘み部、51e…弾性変形部、52…第2展開部、52a…回転軸、53…第3展開部、53b…摘み部、60、61…歯車、63…第1フレーム、63k…経路形成面、64…第2フレーム、64a…フレーム回転軸、65…第3フレーム、66…背面カバー、71…第1接続部(USB Type-A)、72…第2接続部(USB Type-C)、73…第3接続部(DCジャック)、80…右エッジガイド、83…左エッジガイド、84…左サブエッジガイド、84a…庇部、84b…回転軸、
R1…原稿給送路、R2…読み取り搬送路、R3…反転搬送路、R4…非反転搬送路

Claims (7)

  1. 搬送される原稿の画像を読み取る読取部を備える装置本体と、
    前記読取部の上流に位置し、給送される原稿を支持する原稿支持部と、
    前記原稿支持部に対し収納及び展開可能であり、前記原稿支持部から展開されることで前記原稿支持部とともに給送される原稿を支持する展開支持部と、を備え、
    前記展開支持部は、前記原稿支持部に対して回転することで展開及び収納可能な展開部であって、前記原稿支持部に収納された状態において原稿給送方向と交差する方向である幅方向に沿って延びる第1展開部と、
    前記第1展開部に対し収納及び展開可能な展開部であって、前記展開支持部の収納状態において前記幅方向に沿って延びる第2展開部と、を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、前記展開支持部は、前記第2展開部に対し収納及び展開可能な展開部であって、前記展開支持部の収納状態において前記幅方向に沿って延びる第3展開部を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項2に記載の画像読取装置において、前記第2展開部は、前記第1展開部に対し回転することで前記第1展開部に対し展開及び収納可能であり、
    前記第3展開部は、前記第2展開部に対し回転することで前記第2展開部に対し展開及び収納可能である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項3に記載の画像読取装置において、前記幅方向における前記原稿支持部の中心位置を挟む様に前記展開支持部を二つ備え、
    前記原稿支持部を正面視して前記中心位置に対し右側の前記展開支持部を右側展開支持部とし、前記中心位置に対し左側の前記展開支持部を左側展開支持部として、前記右側展開支持部は展開状態で前記原稿給送方向の上流に向かって右上方に延び、前記左側展開支持部は展開状態で前記原稿給送方向の上流に向かって左上方に延びる、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項4に記載の画像読取装置において、前記右側展開支持部及び前記左側展開支持部において前記第1展開部を展開し、前記第2展開部及び前記第3展開部を収納した半展開状態において前記第3展開部の自由端が露呈しており、
    前記左側展開支持部では、前記半展開状態において前記第3展開部の自由端を前記右側展開支持部から離れる方向である第1方向に変位させると、前記第2展開部の回転中心に対して前記第1方向の領域で前記第2展開部及び前記第3展開部が展開し、
    前記右側展開支持部では、前記半展開状態において前記第3展開部の自由端を前記左側展開支持部から離れる方向である第2方向に変位させると、前記第2展開部の回転中心に対して前記第2方向の領域で前記第2展開部及び前記第3展開部が展開する、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置において、前記右側展開支持部と前記左側展開支持部は、前記第1展開部が前記原稿支持部に対して回転することで、前記原稿給送方向に対して交差する方向に直線状に延びる第1状態と、前記原稿給送方向に沿って直線状に延びる第2状態とを切り換え可能である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記原稿支持部は、前記装置本体に対し回転可能に設けられ、回転することにより前記装置本体に収納された状態と原稿を支持可能な状態とを切り換え可能である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
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