JP2023047206A - 画像診断用カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】MDUを変更することなく、MDUによりプルバックされる駆動シャフトの移動範囲を拡張可能な、画像診断用カテーテルを提供する。【解決手段】本開示に係る画像診断用カテーテルは、管腔器官内に挿入されるシースと、前記シースの近位端部に固定されている外管と、前記外管内を移動可能な内管と、前記シース内、前記外管内及び前記内管内に亘って延在し、近位端部が前記内管に固定されている駆動シャフトと、前記駆動シャフトの遠位端部に固定されている画像センサと、を備え、前記外管は、前記駆動シャフトがカテーテル長手方向の近位側に折り返されるように巻き掛けられる外管ガイド部を備え、前記内管は、前記駆動シャフトが前記カテーテル長手方向の遠位側に折り返されるように巻き掛けられる内管ガイド部を備える。【選択図】図3B

Description

本開示は画像診断用カテーテルに関する。
従来から、血管等の断層画像を得る画像診断用カテーテルの一例として、血管内超音波診断法(Intravascular Ultrasound、略称「IVUS」)によって画像を得る超音波カテーテルが知られている。また、光干渉断層診断法(Optical Coherence Tomography、略称「OCT」)によって血管等の断層画像を得る画像診断用カテーテルも知られている。
超音波断層画像と光干渉断層画像とを比較すると、超音波断層画像は光干渉断層画像よりも血管組織の深い部位までの像が得られる点で優れているが、血管の内壁又は比較的浅い部位の画質は光干渉断層画像が優れている。かかる点に着目し、特許文献1には、超音波の送受信部、及び、光の送受信部の両方を搭載した画像診断用カテーテルが開示されている。
国際公開2014/049634号公報
上述のような各種の画像診断用カテーテルを用いて患者の血管の断層画像を得るためのスキャニング操作を行う場合には、画像診断用カテーテルのうち生体外に位置する近位端部を、モータードライブユニット(以下、「MDU」と記載する。)に装着する。MDUは、画像診断用カテーテルの画像センサが取り付けられている駆動シャフトを回転させるため、及び、駆動シャフトを引っ張る(プルバックする)ための駆動モータを備える。
画像診断用カテーテルは、例えば、冠動脈の断層画像を得るために用いられる。また、画像診断用カテーテルは、例えば下肢血管など、冠動脈より長い血管の断層画像を得るために用いられる場合がある。このような場合、MDUによりプルバックする距離を長くする対応が考えれる。しかしながら、手術室にはいくつもの医療機器が存在するので、MDUの設置面積を拡大するのは困難な場合がある。更に、プルバックできる距離が異なる複数種のMDUを準備することは、保管場所の観点でも、医療機関への負担が増える可能性がある。
本開示は、MDUを変更することなく、MDUによりプルバックされる駆動シャフトの移動範囲を拡張可能な、画像診断用カテーテルを提供することを目的とする。
本開示の一態様としての画像診断用カテーテルは、管腔器官内に挿入されるシースと、
前記シースの近位端部に固定されている外管と、前記外管内を移動可能な内管と、前記シース内、前記外管内及び前記内管内に亘って延在し、近位端部が前記内管に固定されている駆動シャフトと、前記駆動シャフトの遠位端部に固定されている画像センサと、を備え、前記外管は、前記駆動シャフトがカテーテル長手方向の近位側に折り返されるように巻き掛けられる外管ガイド部を備え、前記内管は、前記駆動シャフトが前記カテーテル長手方向の遠位側に折り返されるように巻き掛けられる内管ガイド部を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記外管ガイド部は、前記駆動シャフトが巻き掛けられる外管巻き掛け部と、前記外管巻き掛け部に対して前記カテーテル長手方向の遠位側に位置し、前記外管巻き掛け部との間に前記駆動シャフトの外管ガイド路を区画する外管カバー部と、を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記外管ガイド部は、前記駆動シャフトが挿通されるガイド管を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記内管ガイド部は、前記駆動シャフトが巻き掛けられる内管巻き掛け部と、前記内管巻き掛け部に対して前記カテーテル長手方向の近位側に位置し、前記内管巻き掛け部との間に前記駆動シャフトの内管ガイド路を区画する内管カバー部と、を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記内管ガイド部は、前記駆動シャフトが挿通されるガイド管を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記外管及び前記内管の少なくとも一方は、前記駆動シャフトのうち前記外管ガイド部及び前記内管ガイド部に巻き掛けられている部位の間の部位が挿通される保護管を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記外管は、管状の外管本体を備え、前記外管ガイド部は、前記外管本体に対して前記カテーテル長手方向に移動可能に取り付けられている。
本開示の1つの実施形態として、前記内管は、管状の内管本体を備え、前記内管ガイド部は、前記内管本体に対して前記カテーテル長手方向に移動可能に取り付けられている。
本開示によれば、MDUを変更することなく、MDUによりプルバックされる駆動シャフトの移動範囲を拡張可能な、画像診断用カテーテルを提供することができる。
本開示の一実施形態としての画像診断用カテーテル、を備える画像診断装置を示す図である。 図1に示す画像診断用カテーテル単体を示す図である。 図1に示す画像診断用カテーテルにおいて、内管が外管内に向かって遠位側に最も押し込まれた押し込み状態を示す図である。 図1に示す画像診断用カテーテルにおいて、内管が外管から近位側に最も引き出された引き出し状態を示す図である。 図3A、図3Bに示す内管の一変形例を示す図である。 図3A、図3Bに示す内管の一変形例を示す図である。 内管ガイド部が、内管本体に対して内管の軸方向に移動可能に取り付けられている構成を示す図である。 図6に示す内管ガイド部を用いて実行され得る一操作例を示す図である。 図6に示す内管ガイド部を用いて実行され得る一操作例を示す図である。 図6に示す内管ガイド部を用いて実行され得る一操作例を示す図である。 本開示の一実施形態としての画像診断用カテーテルにおいて、内管が外管内に向かって遠位側に最も押し込まれた押し込み状態を示す図である。 図8Aに示す画像診断用カテーテルにおいて、内管が外管から近位側に最も引き出された引き出し状態を示す図である。 本開示の一実施形態としての画像診断用カテーテルにおいて、内管が外管内に向かって遠位側に最も押し込まれた押し込み状態を示す図である。 図9Aに示す画像診断用カテーテルにおいて、内管が外管から近位側に最も引き出された引き出し状態を示す図である。
以下、本開示に係る画像診断用カテーテルの実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において共通する構成には同一の符号を付している。
本開示では、画像診断用カテーテルの長手方向を「カテーテル長手方向A」と記載する。本開示では、画像診断用カテーテルのカテーテル長手方向Aで生体内に挿入される側を「遠位側」と記載する。画像診断用カテーテルのカテーテル長手方向Aで生体外にて操作される手元側を「近位側」と記載する。また、画像診断用カテーテルの近位側から遠位側に向かう方向を単に「カテーテル挿入方向A1」と記載する場合がある。画像診断用カテーテルの遠位端側から近位端側に向かう方向を単に「カテーテル抜去方向A2」と記載する場合がある。
まず、本開示に係る画像診断用カテーテルの一実施形態としての超音波カテーテル110、を備える画像診断装置100について説明する。図1は、画像診断装置100を示す図である。画像診断装置100は、超音波カテーテル110と、モータードライブユニット120(以下、「MDU120」と記載する。)と、制御装置130と、を備える。MDU120と制御装置130とは、例えば信号線により各種信号が伝送可能に接続されている。以下、本明細書では、画像診断用カテーテルとして、超音波カテーテル110について例示説明するが、本開示に係る画像診断用カテーテルは、本実施形態で示す超音波カテーテル110に限られない。画像診断用カテーテルは、例えば、光干渉断層診断法(Optical Coherence Tomography、略称「OCT」)、近赤外線分光法(Near Infrared Spectroscopy、略称「NIRS」)などを可能とする画像診断用カテーテルであってもよい。かかる場合には、画像診断用カテーテルは、画像センサとして、後述する超音波センサ70に代えて又は加えて、光センサを備える構成とされてよい。
<超音波カテーテル110>
図2は、図1に示す超音波カテーテル110単体を示す図である。超音波カテーテル110は、血管内超音波診断法(Intravascular Ultrasound、略称「IVUS」)に適用される。図1に示すように、超音波カテーテル110は、MDU120に接続されることによって駆動される。
図1、図2に示すように、超音波カテーテル110は、挿入部110aと、操作部110bと、を備える。挿入部110aは、超音波カテーテル110のうち、生体内に挿入されて使用される部位である。操作部110bは、超音波カテーテル110のうち、挿入部110aが生体内に挿入されている状態で、生体外で操作される部位である。本実施形態の超音波カテーテル110では、後述する遠位側コネクタ42よりも遠位側の部分が挿入部110aであり、遠位側コネクタ42から近位側の部分が操作部110bである。
図2に示すように、挿入部110aは、超音波探触子10の遠位側の部分と、シース20と、を備える。詳細は後述するが、本実施形態において、挿入部110aに含まれる超音波探触子10の遠位側の部分とは、超音波センサ70と、駆動シャフト13の遠位側の部分と、駆動シャフト13内に延在する電気信号線14(図3A、図3B参照)の遠位側の部分と、で構成されている。
操作部110bは、駆動シャフト13を、シース20内で、シース20の長手方向(カテーテル長手方向Aと同じ方向)に移動させることを、可能とする。図1、図2に示すように、本実施形態の操作部110bは、超音波探触子10の近位側の部分と、内管30と、外管40と、を備える。詳細は後述するが、本実施形態において、操作部110bに含まれる超音波探触子10の近位側の部分とは、駆動シャフト13の近位側の部分と、電気信号線14(図3A、図3B参照)の近位側の部分と、で構成されている。
内管30には、超音波探触子10の近位側の端部(以下、「近位側の端部」を単に「近位端部」と記載する。)が固定されている。外管40には、シース20の近位端部が固定されている。詳細は後述するが、内管30が外管40内を軸方向(カテーテル長手方向Aと同じ方向)に移動することで、超音波探触子10がシース20内をカテーテル長手方向Aに移動することができる。
[超音波探触子10]
図3A、図3Bは、超音波カテーテル110の操作部110bの概略図である。図3Aは、内管30が外管40内に向かって遠位側に最も押し込まれた押し込み状態を示している。図3Bは、内管30が外管40から近位側に最も引き出された引き出し状態を示している。以下、図3Aに示す状態を単に「押し込み状態」と記載する場合がある。また、図3Bに示す状態を単に「引き出し状態」と記載する場合がある。
図2に示すように、超音波探触子10は、画像センサとしての超音波センサ70と、駆動シャフト13と、を備える。また、図3A、図3Bに示すように、超音波探触子10は、駆動シャフト13内を延在する電気信号線14を備える。超音波センサ70は、超音波振動子と、ハウジングと、を備える。
図2に示すように、超音波センサ70は、駆動シャフト13の遠位側の端部(以下、遠位側の端部を単に「遠位端部」と記載する。)に固定されている。超音波センサ70の超音波振動子は圧電素子を含む。圧電素子は、扁平状の圧電体と、この圧電体に積層されている電極と、からなる。超音波振動子により、超音波の送受信を行うことができる。
超音波センサ70のハウジングは、超音波振動子を支持している。ハウジングの近位側は、駆動シャフト13に接続されている。ハウジングは、駆動シャフト13と一体化されていればよい。したがって、ハウジングは、駆動シャフト13に接着等により直接的に接続されていてもよく、駆動シャフト13にコネクタ等を介して間接的に接続されていてもよい。
図2、図3A、図3Bに示すように、駆動シャフト13は、シース20内、外管40内及び内管30内に亘って延在している。駆動シャフト13は、可撓性を有する管体により構成されている。図3A、図3Bに示すように、駆動シャフト13の内部には、超音波センサ70の超音波振動子に接続される電気信号線14が配置されている。駆動シャフト13は、例えば、軸まわりの巻き方向が異なる多層のコイルによって構成される。本実施形態の駆動シャフト13は、3層のコイルにより構成されている。コイルの材料としては、例えば、ステンレス、Ni-Ti(ニッケル・チタン)合金などが挙げられる。このような駆動シャフト13にすることで、2本の電気信号線14を二重らせん状のツイストペアケーブルにより構成しても、シールド性を高めて電気信号線14から発生するノイズによる影響を軽減することができる。
図2に示すように、駆動シャフト13の遠位端部は、超音波センサ70のハウジングに接続されている。図3A、図3Bに示すように、駆動シャフト13の近位端部は、内管30の近位端を構成する後述のハブ32に固定されている。つまり、図2に示すように、駆動シャフト13は、カテーテル長手方向Aにおいて、挿入部110aの遠位端部から操作部110bの近位端部まで延在している。図2では、説明の便宜上、操作部110bでの駆動シャフト13を簡略化して、カテーテル長手方向Aに沿って直線状に延在する構成で描いているが、実際は、図3A、図3Bに示すように、カテーテル長手方向Aの近位側及び遠位側に折り返されながら延在している。
図3A、図3Bに示すように、電気信号線14は、駆動シャフト13内に延在している。超音波カテーテル110がMDU120(図1参照)に接続されている状態で、電気信号線14は、超音波センサ70(図2参照)の超音波振動子と、MDU120(図1参照)と、を電気的に接続する。つまり、電気信号線14は、駆動シャフト13と同様、カテーテル長手方向Aにおいて、挿入部110aの遠位端部から操作部110bの近位端部まで延在している。電気信号線14は複数(本実施形態では2本)設けられており、各電気信号線14は、超音波センサ70の超音波振動子の電極に接続されている。図3A、図3Bでは、説明の便宜上、複数の電気信号線14を纏めて1本の二点鎖線として示している。複数の電気信号線14は、例えば、2本の電気信号線14が撚り合わされたツイストペアケーブルにより構成されてよい。各電気信号線14は、外径が0mmより大きく0.1mm以下の、可撓性を有する柔軟な細線部材とすることができる。各電気信号線14は、例えば、導線と、絶縁材料により形成され、導線の周囲を被覆する被覆材と、により構成可能である。
[シース20]
シース20は、血管等の管腔器官内に挿入される。図2に示すように、シース20は、本体部20aと、ガイドワイヤ挿通部20bと、を備える。本体部20aの内部には、第1中空部が区画されている。ガイドワイヤ挿通部20bには、第2中空部が区画されている。本体部20aの第1中空部には、超音波探触子10が収容されている。超音波探触子10は、第1中空部において、カテーテル長手方向Aに進退移動することができる。ガイドワイヤ挿通部20bの第2中空部には、ガイドワイヤが挿通可能である。図2に示すように、本実施形態では、管状のガイドワイヤ挿通部20bが、管状の本体部20aの遠位端部に対して、互いが平行な状態になるように隣接されている。本体部20a及びガイドワイヤ挿通部20bは、互いに異なる管部材を熱融着等によって接合することで形成されてよい。
シース20は、可撓性を有する材料で形成され、その材料は特に限定されない。構成材料としては、例えば、ポリエチレン、スチレン、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリブタジエン、トランスポリイソプレン、フッ素ゴム、塩素化ポリエチレン等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等も使用することができる。
本体部20aは、その近位端部において、剛性が高い材料によって補強された補強部を有してよい。補強部は、例えば、樹脂等の可撓性を有する管状部材に、ステンレス製などの金属素線を網目状に編組した補強材が配設されて形成されてよい。上記管状部材は、例えば、上述したシース20の構成材料によって形成されてよい。
[内管30及び外管40]
内管30は、駆動シャフト13の近位端部を収容し、駆動シャフト13と共に外管40内を移動可能である。図1、図2、図3A、図3Bに示すように、内管30は、内管本体31と、ハブ32と、内管ガイド部52と、を備える。内管本体31は、外管40内で進退移動可能に挿入されている。ハブ32は、内管本体31の近位側に接続されている。詳細は後述するが、内管ガイド部52には、駆動シャフト13がカテーテル長手方向Aの遠位側に折り返されるように巻き掛けられる。
図1、図2に示すように、外管40は、シース20の近位端部に固定されている。本実施形態の外管40は、外管本体41と、遠位側コネクタ42と、近位側コネクタ43と、外管ガイド部51と、を備える。図3A、図3Bでは、説明の便宜上、外管40の遠位側コネクタ42及び近位側コネクタ43が省略されている。外管本体41は、内管本体31の径方向外側に位置し、外管本体41内を内管本体31が進退移動する。図1、図2に示すように、遠位側コネクタ42は、シース20の本体部20aの近位端部と、外管本体41の遠位端部と、を接続している。近位側コネクタ43は、外管本体41の近位端部に固定されている。詳細は後述するが、外管ガイド部51には、駆動シャフト13がカテーテル長手方向Aの近位側に折り返されるように巻き掛けられる。
上述した超音波探触子10及び内管30は、シース20及び外管40に対して、一体的にカテーテル長手方向Aに進退移動するように互いに接続されている。そのため、例えば、内管30が、カテーテル挿入方向A1に向かって押される操作がなされると、図3Aに示すように、内管30は、カテーテル挿入方向A1に向かって、外管40内に押し込まれる。内管30がカテーテル挿入方向A1に向かって外管40内に押し込まれると、内管30に接続されている超音波探触子10がシース20の本体部20a(図2参照)内をカテーテル挿入方向A1に移動する。逆に、内管30が、カテーテル抜去方向A2に向かって引かれる操作がなされると、図3Bに示すように、内管30は、外管40内からカテーテル抜去方向A2に引き出される。内管30が外管40内からカテーテル抜去方向A2に引き出されると、内管30に接続されている超音波探触子10はシース20の本体部20a(図2参照)内をカテーテル抜去方向A2に移動する。
押し込み状態(図3A参照)では、図2に示すように、超音波探触子10の超音波センサ70は、シース20の本体部20aの遠位端付近に位置する。
内管30及び外管40には、内管30をカテーテル挿入方向A1に向かって外管40内へと押し込む際に、内管30が外管40から抜け落ちないようにする、押し込み側の抜け止めストッパが設けられている。内管30が外管40内にカテーテル挿入方向A1に向かって最も押し込まれた押し込み状態(図3A参照)とは、押し込み側の抜け止めストッパにより、内管30の外管40に対するカテーテル挿入方向A1への移動が規制されている状態を意味する。押し込み側の抜け止めストッパの構成は、特に限定されない。
また、内管30及び外管40には、内管30を外管40からカテーテル抜去方向A2に引き出した際に、内管30が外管40から抜け落ちないようにする、引き抜き側の抜け止めストッパが設けられている。内管30が外管40からカテーテル抜去方向A2に最も引き出された引き出し状態(図3B参照)とは、引き抜き側の抜け止めストッパにより、内管30の外管40に対するカテーテル抜去方向A2への移動が規制されている状態を意味する。引き抜き側の抜け止めストッパの構成は、特に限定されない。
内管30のハブ32の近位端部には、MDU120(図1参照)と機械的および電気的に接続されるコネクタ部が設けられている。つまり、超音波カテーテル110は、内管30のハブ32に設けられたコネクタ部により、MDU120と機械的および電気的に接続される。より具体的に、超音波探触子10の電気信号線14(図3A、図3B参照)は、超音波センサ70(図2参照)の超音波振動子から、内管30のハブ32のコネクタ部まで延在しており、ハブ32のコネクタ部がMDU120に接続された状態で、超音波センサ70の超音波振動子とMDU120とを電気的に接続する。超音波振動子における受信信号は、ハブ32のコネクタ部及びMDU120を介して、制御装置130へと送信され、所定の処理を施されて画像として表示される。
内管30の内管本体31、ハブ32及び内管ガイド部52を構成する材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィン;エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA);ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリスチレン;ポリアミド;ポリイミド;ポリアミドイミド;ポリカーボネート;ポリ-(4-メチルペンテン-1);アイオノマー;アクリル樹脂;ポリメチルメタクリレート;アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS樹脂);アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS樹脂);ブタジエン-スチレン共重合体;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル;ポリエーテル;ポリエーテルケトン(PEK);ポリエーテルエーテルケトン(PEEK);ポリエーテルイミド;ポリアセタール(POM);ポリフェニレンオキシド;変性ポリフェニレンオキシド;ポリサルフォン;ポリエーテルサルフォン;ポリフェニレンサルファイド;ポリアリレート;芳香族ポリエステル(液晶ポリマー);ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂;などの各種樹脂材料が挙げられる。
また、外管40の外管本体41、遠位側コネクタ42、近位側コネクタ43及び外管ガイド部51を構成する材料についても、例えば、上述した内管30の内管本体31等を構成可能な材料として例示列挙した各種樹脂材料が挙げられる。
<MDU120>
図1に示すように、MDU120は、駆動シャフト13(図2等参照)を回転させるための動力源である第1駆動モータ121と、駆動シャフト13をカテーテル長手方向Aに移動させるための動力源である第2駆動モータ122と、を備える。第2駆動モータ122の回転運動は、例えば、第2駆動モータ122に接続したボールネジ123によって軸方向の運動に変換される。
MDU120は、内管30を外管40に対して、内管30及び外管40の軸方向(カテーテル長手方向Aと同じ方向)に所定距離移動させることができる。これにより、内管30に固定されている駆動シャフト13も、内管30と共に、カテーテル長手方向Aに移動する。本実施形態のMDU120は、押し込み状態(図3A参照)と引き出し状態(図3B参照)との間で、内管30を外管40に対して、カテーテル長手方向Aに距離L(図3B参照)の長さ移動させることが可能である。
MDU120の動作は、制御装置130によって制御される。より具体的に、MDU120の第1駆動モータ121及び第2駆動モータ122の動作は、制御装置130の後述する制御部131aにより制御される。
<制御装置130>
本実施形態の制御装置130は、MDU120に有線又は無線で電気的に接続されている装置本体131と、この装置本体131が超音波カテーテル110から受信した受信信号に基づいて生成した画像を表示可能なモニタ132と、を備える。
装置本体131は、測定により得られた反射波に基づいて超音波データを生成するとともに、該超音波データに基づいて生成されたラインデータを処理することで、超音波断層画像を生成する。
装置本体131は、制御部131aと、記憶部131bと、を備える。制御部131aは、制御装置130の各部、及び、MDU120の動作を制御する。制御部131aは、1つ以上のプロセッサである。制御部131aは、画像診断装置100に特化した専用プロセッサにより実現されてよい。また、制御部131aは、CPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサにより実現されてもよい。制御部131aには、1つ以上の専用回路が含まれてもよく、制御部131aにおいて、1つ以上のプロセッサを1つ以上の専用回路に置き換えてもよい。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。制御部131aは、例えば、記憶部131bに記憶されているプログラムを実行し、画像診断装置100の各部を作動させる。
記憶部131bは、例えばRAM(Random Access Memory)及びROM(Read-Only Memory)を含む任意の記憶モジュールを含む。記憶部131bは、例えば、制御部131aによる処理結果を記憶する。また、記憶部131bは、制御部131aが実行する各種プログラムを記憶してよい。また、記憶部131bは、画像診断装置100の動作に用いられる任意の情報を記憶してもよい。
モニタ132は、例えば、液晶ディスプレイであってよい。モニタ132は、例えば、入力部を兼ねるタッチスクリーンであってもよい。
制御装置130は、本実施形態で示す構成に限られない。制御装置130は、例えば、キーボード等の操作部等、別の構成要素を更に備えてもよい。
[超音波カテーテル110の外管ガイド部51及び内管ガイド部52]
次に、図3A、図3Bを参照して、超音波カテーテル110の外管ガイド部51及び内管ガイド部52の詳細について説明する。
図3A、図3Bに示すように、外管40の外管ガイド部51には、駆動シャフト13がカテーテル長手方向Aの近位側に折り返されるように巻き掛けられている。また、内管30の内管ガイド部52には、駆動シャフト13がカテーテル長手方向Aの遠位側に折り返されるように巻き掛けられている。
より具体的に、本実施形態の駆動シャフト13の近位端部は、内管30のハブ32に固定されている。駆動シャフト13は、内管30のハブ32に固定されている近位端部に連なり、カテーテル長手方向Aに沿って遠位側に向かって延在する第1部位13aを備える。この第1部位13aは、外管40の外管ガイド部51によりカテーテル長手方向Aの近位側に折り返される。つまり、駆動シャフト13は、第1部位13aに連なり、外管ガイド部51の位置からカテーテル長手方向Aの近位側に沿って延在する第2部位13bを備える。この第2部位13bは、第1部位13aと連なる遠位側とは反対側の近位側で、内管ガイド部52によりカテーテル長手方向Aの遠位側に折り返される。つまり、駆動シャフト13は、第2部位13bに連なり、内管ガイド部52の位置からカテーテル長手方向Aの遠位側に沿って延在する第3部位13cを備える。第3部位13cは、駆動シャフト13のうち押し込み状態(図3A参照)及び引き出し状態(図3B参照)でシース20内に位置するシャフト本体部に連なっている。駆動シャフト13の遠位端部は、シャフト本体部により構成されている。
押し込み状態(図3A参照)から引き出し状態(図3B参照)へと状態変化させる際の、内管30のカテーテル長手方向Aの移動距離を「L」とする。つまり、内管30は、押し込み状態(図3A参照)から引き出し状態(図3B参照)へと状態変化する際に、カテーテル抜去方向A2に距離Lの長さ、移動する。かかる場合に、内管30のハブ32に固定されている駆動シャフト13の近位端部も、距離Lの長さ、カテーテル抜去方向A2に移動する。
更に、駆動シャフト13は、上述したように、外管40の外管ガイド部51、及び、内管30の内管ガイド部52に巻き掛けられている。そのため、押し込み状態(図3A参照)から引き出し状態(図3B参照)へと状態変化させる際に、内管30がカテーテル抜去方向A2に距離Lの長さ、移動すると、内管ガイド部52は、駆動シャフト13の巻き掛けられている部分を、カテーテル抜去方向A2に押圧し、カテーテル抜去方向A2に距離Lの長さ、移動させる。
このように、外管ガイド部51及び内管ガイド部52を備えることで、内管30を外管40に対してカテーテル抜去方向A2に距離Lの長さ、移動させる動作を行うことで、駆動シャフト13を、距離Lの3倍の長さ、シース20内からカテーテル抜去方向A2に引き出すことができる。
そのため、MDU120(図1参照)を変更することなく、MDU120によりプルバックされる駆動シャフト13の、シース20内でのカテーテル長手方向Aでの移動範囲を拡張することができる。
図3A、図3Bに示すように、本実施形態の駆動シャフト13は、外管ガイド部51及び内管ガイド部52により2回折り返され、内管30内及び外管40内をS字状又はZ字状に延在する構成であるが、この構成に限られない。外管40は、外管ガイド部51を2つ以上備えてもよい。また、内管30は、内管ガイド部52を2つ以上備えてもよい。かかる場合に、駆動シャフト13は、2つ以上の外管ガイド部51それぞれ、及び、2つ以上の内管ガイド部52それぞれ、により折り返される構成であってもよい。つまり、駆動シャフト13は、内管30内及び外管40内で4回以上折り返されているジグザグ状に延在していてもよい。
本実施形態の外管ガイド部51は、外管40の軸方向(カテーテル長手方向Aと同じ方向)に対して直交する直線状の中心軸を有する、外管巻き掛け部56としての棒状部53を備える。棒状部53の長手方向の両端は、外管40の外管本体41の内面に連なっている。本実施形態では、駆動シャフト13は、外管ガイド部51の棒状部53に巻き掛けられている。但し、外管ガイド部51の構成は、本実施形態の構成に限定されない。外管ガイド部51は、例えば、本実施形態の棒状部53に代えて、外管40の軸方向に対して直交する直線状の中心軸部と、この中心軸部の周りに回動可能な回転体と、を備えてもよい。換言すれば、外管ガイド部51の外管巻き掛け部56は、上述の中心軸部及び回転体により構成されていてもよい。棒状部53を用いることで、上述の中心軸部及び回転体を備える構成と比較して、外管ガイド部51の構成を簡素化できる。上述の中心軸部及び回転体を用いることで、棒状部53を備える構成と比較して、駆動シャフト13がシャフト軸方向に移動させる際の抵抗を低減できる。
更に、外管ガイド部51は、別の構成であってもよい。外管ガイド部51は、例えば、棒状部53に代えて、外管40の軸方向に略平行に延在する平板状の板部を備えてもよい。ここで言う板部とは、図3A、図3Bに示す棒状部53を扁平化した形状を意味している。
外管ガイド部51の更に別の構成例の詳細については後述する(図8A、図8B、図9A、図9B参照)。
本実施形態の内管ガイド部52は、内管30の軸方向(カテーテル長手方向Aと同じ方向)に対して直交する直線状の中心軸を有する、内管巻き掛け部58としての棒状部54を備える。棒状部54の長手方向の両端は、内管30の内管本体31の内面に連なっている。本実施形態では、駆動シャフト13は、内管ガイド部52の棒状部54に巻き掛けられている。但し、内管ガイド部52の構成は、本実施形態の構成に限定されない。内管ガイド部52は、例えば、本実施形態の棒状部54に代えて、内管30の軸方向に対して直交する直線状の中心軸部と、この中心軸部の周りに回動可能な回転体と、を備えてもよい。換言すれば、内管ガイド部52の内管巻き掛け部58は、上述の中心軸部及び回転体により構成されていてもよい。棒状部54を用いることで、上述の中心軸部及び回転体を備える構成と比較して、内管ガイド部52の構成を簡素化できる。上述の中心軸部及び回転体を用いることで、棒状部54を備える構成と比較して、駆動シャフト13がシャフト軸方向に移動させる際の抵抗を低減できる。
更に、内管ガイド部52は、別の構成であってもよい。内管ガイド部52は、例えば、棒状部54に代えて、内管30の軸方向に略平行に延在する平板状の板部を備えてもよい。ここで言う板部とは、図3A、図3Bに示す棒状部54を扁平化した形状を意味している。
内管ガイド部52の更に別の構成例の詳細については後述する(図8A、図8B、図9A、図9B参照)。
外管ガイド部51の外管40の軸方向の位置は、本実施形態の位置に限られない。また、内管ガイド部52の内管30の軸方向の位置は、本実施形態の位置に限られない。
図4、図5は、内管ガイド部52の内管30の軸方向の位置が図3A、図3Bに示す位置とは異なる、内管30の変形例を示す図である。図4、図5に示すように、内管ガイド部52の内管30の軸方向の位置を、図3A、図3Bに示す位置よりもカテーテル挿入方向A1側の位置とすることで、駆動シャフト13のシャフト軸方向の全長を短くすることができる。逆に言えば、全長の異なる複数の駆動シャフト13がある場合であっても、シース20内での駆動シャフト13の遠位端部のカテーテル長手方向Aの位置を略等しい位置に維持したまま、同様のプルバックの移動範囲を実現できる。
図4、図5では、内管ガイド部52の内管30の軸方向の位置を、図3A、図3Bに示す位置と異ならせた例を示しているが、内管ガイド部52の内管30の軸方向の位置に代えて又は加えて、外管ガイド部51の外管40の軸方向の位置を異ならせてもよい。
但し、引き出し状態(図3B参照)のみならず、押し込み状態(図3A参照)及び引き出し状態(図3B参照)の両方の状態において、外管ガイド部51の駆動シャフト13が巻き掛けられる部位(図3A、図3Bの例では棒状部53の遠位側の面)は、内管ガイド部52の駆動シャフト13が巻き掛けられる部位(図3A、図3Bの例では棒状部54の近位側の面)より、カテーテル長手方向Aの遠位側に配置される。このようにすることで、押し込み状態(図3A参照)における駆動シャフト13の外管ガイド部51及び内管ガイド部52への巻き掛け状態を安定化でき、押し込み状態(図3A参照)での駆動シャフト13の意図しないシャフト軸方向の移動を抑制できる。
更に、外管ガイド部51は、外管本体41に対してカテーテル長手方向Aに移動可能に取り付けられていてもよい。また、内管ガイド部52は、内管本体31に対してカテーテル長手方向Aに移動可能に取り付けられていてもよい。
図6は、内管ガイド部52が、内管本体31に対して内管30の軸方向(カテーテル長手方向Aと同じ方向)に移動可能に取り付けられている構成を示す図である。図6に示す内管ガイド部52は、棒状部54と、スライド部55と、を備える。棒状部54は、内管30の軸方向(カテーテル長手方向Aと同じ方向)に対して直交する直線状の中心軸を有する。スライド部55は、棒状部54を支持している。また、スライド部55は、内管本体31の周壁のスリット31aを内管30の軸方向へ移動可能に、内管本体31に取り付けられている。スライド部55は、内管本体31の周壁のスリット31aを、内管30の径方向に貫通した状態で、内管本体31に取り付けられている。そのため、内管ガイド部52は、スライド部55のうち、内管本体31の周壁より径方向の外側に突出するガイド操作部55aが操作されることで、内管30の軸方向に移動することができる。
図7A~図7Cは、図6に示す内管ガイド部52を用いて実行され得る操作例を示す図である。図7Aの上の図は、押し込み状態を示す図である。図7Aの下の図は、引き出し状態を示す図である。図7Aでは、押し込み状態から引き出し状態に状態変化する過程で、内管ガイド部52をカテーテル長手方向Aに移動させない例を示している。したがって、図7Aでは、押し込み状態から引き出し状態に状態変化させることで、駆動シャフト13を、距離Lの3倍の長さ、シース20内からカテーテル抜去方向A2に引き出すことができる。
図7Bの上の図は、押し込み状態を示す図である。図7Bの下の図は、引き出し状態を示す図である。図7Bでは、押し込み状態から引き出し状態に状態変化する過程で、内管ガイド部52をカテーテル長手方向Aに、距離Lの約半分の長さ移動させた例を示している。したがって、図7Bでは、押し込み状態から引き出し状態に状態変化させることで、駆動シャフト13を、距離Lの約2倍の長さ、シース20内からカテーテル抜去方向A2に引き出すことができる。
図7Cの上の図は、押し込み状態を示す図である。図7Cの下の図は、引き出し状態を示す図である。図7Cでは、押し込み状態から引き出し状態に状態変化する過程で、内管ガイド部52をカテーテル長手方向Aに、距離Lと略等しい長さ移動させた例を示している。したがって、図7Cでは、押し込み状態から引き出し状態に状態変化させることで、駆動シャフト13を、距離Lと略等しい長さ、シース20内からカテーテル抜去方向A2に引き出すことができる。
このように、図6に示す内管ガイド部52を用いることで、シース20内からカテーテル抜去方向A2に引き出される駆動シャフト13の長さを変えることができる。
図6、図7A~図7Cに示すガイド操作部55aの操作は、例えば、内管30全体のカテーテル抜去方向A2へのプルバック操作と共に、MDU120(図1参照)により操作されてよい。MDU120は、押し込み状態(図3A参照)から引き出し状態(図3B参照)まで内管30をカテーテル抜去方向A2に移動させる動作と同時に、ガイド操作部55aを操作する。MDU120によるガイド操作部55aの操作の開始は、押し込み状態(図3A参照)から引き出し状態(図3B参照)へと内管30がカテーテル抜去方向A2に移動開始した時点である。つまり、押し込み状態(図3A参照)から引き出し状態(図3B参照)へと内管30がカテーテル抜去方向A2に移動開始した時点で、MDU120は、内管本体31に対するガイド操作部55aの相対的な移動を開始する。また、MDU120によるガイド操作部55aの操作の完了は、内管30が引き出し状態(図3B参照)の位置に移動完了した時点である。つまり、MDU120は、内管30が引き出し状態(図3B参照)の位置に移動完了した時点で、内管本体31に対するガイド操作部55aの相対的な位置が目標位置(例えば、図7A~図7Cそれぞれの右側の図に示す位置)に到達するように、ガイド操作部55aを操作する。
但し、図6、図7A~図7Cに示すガイド操作部55aは、MDU120以外により操作されてもよい。ガイド操作部55aは、例えば、MDU120とは異なる操作装置により操作されてもよい。また、ガイド操作部55aは、医療従事者などの操作者により手動により操作されてもよい。
図6、図7A~図7Cでは、内管本体31に対して相対的に移動可能な内管ガイド部52として、棒状部54及びスライド部55を備える構成を例示しているが、内管本体31に対して相対的に移動可能な内管ガイド部52の構成は、この構成に限られない。
更に、図6、図7A~図7Cでは、内管30が、内管本体31に対して相対的に移動可能な内管ガイド部52を備える構成を示しているが、内管本体31に対して相対的に移動可能な内管ガイド部52に代えて又は加えて、外管40が、外管本体41に対して相対的に移動可能な外管ガイド部51を備えてもよい。このような外管ガイド部51の構成は、例えば、図6、図7A~図7Cに示す内管ガイド部52と同様の構成であってよい。
次に、図8A、図8Bを参照して、本開示に係る画像診断用カテーテルの別の一実施形態としての超音波カテーテル210について例示説明する。図8A、図8Bは、超音波カテーテル210の操作部210bの概略図である。図8Aは、内管30が外管40内に向かって遠位側に最も押し込まれた押し込み状態を示している。図8Bは、内管30が外管40から近位側に最も引き出された引き出し状態を示している。
図8A、図8Bに示すように、本実施形態の超音波カテーテル210は、上述した超音波カテーテル110(図2等参照)と比較して、操作部210bの外管ガイド部51及び内管ガイド部52の構成が相違する。超音波カテーテル210のその他の構成は、上述した超音波カテーテル110と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図8A、図8Bに示すように、本実施形態の外管ガイド部51は、外管巻き掛け部56と、外管カバー部57と、を備える。外管巻き掛け部56には、駆動シャフト13が巻き掛けられる。外管カバー部57は、外管巻き掛け部56に対してカテーテル長手方向Aの遠位側に位置している。外管巻き掛け部56と外管カバー部57との間には、駆動シャフト13が通る外管ガイド路51aが区画されている。つまり、外管カバー部57は、外管巻き掛け部56に対してカテーテル長手方向Aの遠位側に離間して配置されている。
図8A、図8Bに示すように、外管巻き掛け部56には、駆動シャフト13がカテーテル長手方向Aの近位側に折り返されるように巻き掛けられる。本実施形態の外管巻き掛け部56は、駆動シャフト13が接触して巻き掛けられる凸状の湾曲面を有する湾曲板部60により構成されている。外管巻き掛け部56としての湾曲板部60は、外管本体41に連なり、外管本体41に支持されている。但し、外管巻き掛け部56は、この構成に限られない。外管巻き掛け部56は、例えば、上述した棒状部53(図3A等参照)であってもよい。
図8A、図8Bに示すように、本実施形態の外管カバー部57は、外管巻き掛け部56の凸状の湾曲面と対向する凹状の湾曲面を有する湾曲板部61により構成されている。外管カバー部57としての湾曲板部61は、外管本体41に連なり、外管本体41に支持されている。つまり、本実施形態の外管ガイド路51aは、外管巻き掛け部56の凸状の湾曲面と、外管カバー部57の凹状の湾曲面と、の間に区画されている。駆動シャフト13は、外管巻き掛け部56の凸状の湾曲面と、外管カバー部57の凹状の湾曲面と、に接触しながらシャフト軸方向の移動がガイドされる。上述したように、本実施形態の外管カバー部57は、凹状の湾曲面を有する湾曲板部61により構成されているが、この構成に限られない。外管カバー部57は、外管巻き掛け部56に対してカテーテル長手方向Aの遠位側に離間して配置され、外管巻き掛け部56との間に外管ガイド路51aを区画する構成であれば、その構成は特に限定されない。
外管巻き掛け部56に加えて外管カバー部57を設けることで、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動をより安定化することができる。特に、外管カバー部57を設けることで、押し込み状態(図8A参照)から引き出し状態(図8B参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプルバック動作のみならず、引き出し状態(図8B参照)から押し込み状態(図8A参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプッシュフォワード動作においても、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を安定化させることができる。
図8A、図8Bに示すように、本実施形態の内管ガイド部52は、内管巻き掛け部58と、内管カバー部59と、を備える。内管巻き掛け部58には、駆動シャフト13が巻き掛けられる。内管カバー部59は、内管巻き掛け部58に対してカテーテル長手方向Aの近位側に位置している。内管巻き掛け部58と内管カバー部59との間には、駆動シャフト13が通る内管ガイド路52aが区画されている。つまり、内管カバー部59は、内管巻き掛け部58に対してカテーテル長手方向Aの近位側に離間して配置されている。
図8A、図8Bに示すように、内管巻き掛け部58には、駆動シャフト13がカテーテル長手方向Aの遠位側に折り返されるように巻き掛けられる。本実施形態の内管巻き掛け部58は、駆動シャフト13が接触して巻き掛けられる凸状の湾曲面を有する湾曲板部62により構成されている。内管巻き掛け部58としての湾曲板部62は、内管本体31に連なり、内管本体31に支持されている。但し、内管巻き掛け部58は、この構成に限られない。内管巻き掛け部58は、例えば、上述した棒状部54(図3A等参照)であってもよい。
図8A、図8Bに示すように、本実施形態の内管カバー部59は、内管巻き掛け部58の凸状の湾曲面と対向する凹状の湾曲面を有する湾曲板部63により構成されている。内管カバー部59としての湾曲板部63は、内管本体31に連なり、内管本体31に支持されている。つまり、本実施形態の内管ガイド路52aは、内管巻き掛け部58の凸状の湾曲面と、内管カバー部59の凹状の湾曲面と、の間に区画されている。駆動シャフト13は、内管巻き掛け部58の凸状の湾曲面と、内管カバー部59の凹状の湾曲面と、に接触しながらシャフト軸方向の移動がガイドされる。上述したように、本実施形態の内管カバー部59は、凹状の湾曲面を有する湾曲板部63により構成されているが、この構成に限られない。内管カバー部59は、内管巻き掛け部58に対してカテーテル長手方向Aの近位側に離間して配置され、内管巻き掛け部58との間に内管ガイド路52aを区画する構成であれば、その構成は特に限定されない。
内管巻き掛け部58に加えて内管カバー部59を設けることで、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動をより安定化することができる。特に、内管カバー部59を設けることで、押し込み状態(図8A参照)から引き出し状態(図8B参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプルバック動作のみならず、引き出し状態(図8B参照)から押し込み状態(図8A参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプッシュフォワード動作においても、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を安定化させることができる。
次に、図9A、図9Bを参照して、本開示に係る画像診断用カテーテルの更に別の一実施形態としての超音波カテーテル310について例示説明する。図9A、図9Bは、超音波カテーテル310の操作部310bの概略図である。図9Aは、内管30が外管40内に向かって遠位側に最も押し込まれた押し込み状態を示している。図9Bは、内管30が外管40から近位側に最も引き出された引き出し状態を示している。
図9A、図9Bに示すように、本実施形態の超音波カテーテル310は、上述した超音波カテーテル110(図2等参照)と比較して、操作部310bの内管30及び外管40の構成が相違する。超音波カテーテル310のその他の構成は、上述した超音波カテーテル110と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図9A、図9Bに示すように、本実施形態の外管40は、外管本体41、遠位側コネクタ42、近位側コネクタ43及び外管ガイド部51に加えて、保護管80を備える。
本実施形態の外管ガイド部51は、駆動シャフト13が挿通されるガイド管64を備える。本実施形態のガイド管64は、円弧状に延在する湾曲管部により構成されている。駆動シャフト13は、ガイド管64としての湾曲管部に挿通されることで、カテーテル長手方向Aの近位側に折り返されるようにガイド管64に巻き掛けられた状態とされる。
より具体的に、外管ガイド部51のガイド管64の周壁のうち、カテーテル長手方向Aの近位側の部分は、駆動シャフト13が巻き掛けられる外管巻き掛け部56(図3A、図3B、図8A、図8B参照)を構成する。また、外管ガイド部51のガイド管64の周壁のうち、カテーテル長手方向Aの遠位側の部分は、外管巻き掛け部56と対向して、外管巻き掛け部56との間に外管ガイド路51aを区画する外管カバー部57(図3A、図3B、図8A、図8B参照)を構成する。
外管ガイド部51がガイド管64を備えることで、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を、より安定化することができる。特に、外管ガイド部51がガイド管64を備えることで、押し込み状態(図9A参照)から引き出し状態(図9B参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプルバック動作のみならず、引き出し状態(図9B参照)から押し込み状態(図9A参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプッシュフォワード動作においても、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を安定化させることができる。
更に、本実施形態の外管40は、駆動シャフト13のうちカテーテル長手方向Aに沿って延在する部分が挿通される保護管80を備える。本実施形態の外管40は、駆動シャフト13の第1部位13aが挿通される第1管部80aを備える。また、本実施形態の外管40は、駆動シャフト13の第2部位13bが挿通される第2管部80bを備える。更に、本実施形態の外管40は、駆動シャフト13の第3部位13cが挿通される第3管部80cを備える。
本実施形態の保護管80の第1管部80aの遠位端は、外管ガイド部51のガイド管64の一端に連なっている。また、本実施形態の保護管80の第2管部80bの遠位端は、外管ガイド部51のガイド管64の他端に連なっている。つまり、本実施形態の外管40では、外管ガイド部51のガイド管64と、保護管80の第1管部80a及び第2管部80bと、により、カテーテル長手方向Aの近位側に折り返すように延在する略U字管が構成されている。そして、駆動シャフト13は、このU字管に挿通されることで、カテーテル長手方向Aの近位側に折り返されるように延在している。
本実施形態の外管ガイド部51のガイド管64は、管支持部65により支持されている。より具体的に、本実施形態の管支持部65は、外管本体41に連なり、外管本体41に支持されている。また、本実施形態の管支持部65は、保護管80の第1管部80aに連なっており、外管ガイド部51のガイド管64を、保護管80の第1管部80aを介して間接的に支持している。換言すれば、本実施形態の管支持部65は、外管ガイド部51のガイド管64と、保護管80の第1管部80a及び第2管部80bと、により構成される略U字管を支持している。但し、管支持部65は、外管ガイド部51のガイド管64を直接的に支持する構成であってもよい。また、本実施形態の保護管80の第3管部80cは、第1管部80a及び第2管部80bとは連なっておらず、第1管部80a及び第2管部80bとは別の管支持部65により支持されている。
また、本実施形態では、外管ガイド部51のガイド管64が、保護管80の第1管部80a及び第2管部80bと一体で連なっているが、この構成に限られない。外管ガイド部51のガイド管64は、保護管80と連なっていなくてもよい。但し、外管ガイド部51のガイド管64が保護管80と連なる構成とすることで、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を、より安定化することができる。
また、本実施形態の保護管80は、第1管部80a、第2管部80b及び第3管部80cを備えるが、保護管80はこの構成に限られない。保護管80は、例えば、第1管部80a、第2管部80b及び第3管部80cの少なくとも1つを備える構成であってもよい。但し、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動の安定化の観点では、保護管80は、第1管部80a、第2管部80b及び第3管部80cを全て備えることが好ましい。特に、保護管80は、第2管部80bを少なくとも備えることが好ましい。駆動シャフト13の第2部位13bは、外管40に対する内管30のカテーテル長手方向Aの移動方向とは逆方向に移動する。そのため、第2部位13bは、第1部位13a及び第3部位13cと比較して、蛇行し易い。保護管80が第2管部80bを備えることで、駆動シャフト13の第2部位13bの蛇行を抑制できる。
図9A、図9Bに示すように、本実施形態の内管30は、内管本体31、ハブ32及び内管ガイド部52に加えて、保護管90を備える。
本実施形態の内管ガイド部52は、駆動シャフト13が挿通されるガイド管66を備える。本実施形態のガイド管66は、円弧状に延在する湾曲管部により構成されている。駆動シャフト13は、ガイド管66としての湾曲管部に挿通されることで、カテーテル長手方向Aの遠位側に折り返されるようにガイド管66に巻き掛けられた状態とされる。
より具体的に、内管ガイド部52のガイド管66の周壁のうち、カテーテル長手方向Aの遠位側の部分は、駆動シャフト13が巻き掛けられる内管巻き掛け部58(図3A、図3B、図8A、図8B参照)を構成する。また、内管ガイド部52のガイド管66の周壁のうち、カテーテル長手方向Aの近位側の部分は、内管巻き掛け部58と対向して、内管巻き掛け部58との間に内管ガイド路52aを区画する内管カバー部59(図3A、図3B、図8A、図8B参照)を構成する。
内管ガイド部52がガイド管66を備えることで、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を、より安定化することができる。特に、内管ガイド部52がガイド管66を備えることで、押し込み状態(図9A参照)から引き出し状態(図9B参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプルバック動作のみならず、引き出し状態(図9B参照)から押し込み状態(図9A参照)への状態変化の際の駆動シャフト13のプッシュフォワード動作においても、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を安定化させることができる。
更に、本実施形態の内管30は、駆動シャフト13のうちカテーテル長手方向Aに沿って延在する部分が挿通される保護管90を備える。本実施形態の内管30は、駆動シャフト13の第2部位13bが挿通される管部により構成されている。
本実施形態の保護管90の近位端は、内管ガイド部52のガイド管66の一端に連なっているが、この構成に限られない。内管ガイド部52のガイド管66は、保護管90と連なっていなくてもよい。但し、内管ガイド部52のガイド管66が保護管90と連なる構成とすることで、駆動シャフト13のシャフト軸方向の移動を、より安定化することができる。
本実施形態の内管ガイド部52のガイド管66は、管支持部67により支持されている。より具体的に、本実施形態の管支持部67は、内管本体31に連なり、内管本体31に支持されている。また、本実施形態の管支持部67は、内管ガイド部52のガイド管66に連なり、内管ガイド部52のガイド管66を直接的に支持しているが、この構成に限られない。管支持部67は、例えば、保護管90を直接的に支持することで、内管ガイド部52のガイド管66を間接的に支持する構成であってもよい。
また、本実施形態の保護管90は、駆動シャフト13の第2部位13bが挿通される管部により構成されているが、この構成に限られない。保護管90は、例えば、駆動シャフト13の第1部位13a及び第3部位13cが挿通される管部を備えてもよい。但し、保護管90は、本実施形態のように、駆動シャフト13の第2部位13bが挿通される管部を少なくとも備えることが好ましい。駆動シャフト13の第2部位13bは、外管40に対する内管30のカテーテル長手方向Aの移動方向とは逆方向に移動する。そのため、第2部位13bは、第1部位13a及び第3部位13cと比較して、蛇行し易い。保護管90が駆動シャフト13の第2部位13bが挿通される管部を備えることで、駆動シャフト13の第2部位13bの蛇行を抑制できる。
本実施形態の内管30の保護管90は、内管30の外管40内でのカテーテル長手方向Aでの移動に伴って、外管40の保護管80の第2管部80b内で移動可能に構成されている。より具体的に、本実施形態では、内管30の保護管90は、外管40内で、保護管80の第2管部80bと、この第2管部80b内の駆動シャフト13の第2部位13bと、の間を、カテーテル長手方向Aに移動可能に構成されている。
このように、本実施形態では、外管40が、駆動シャフト13のうち外管ガイド部51及び内管ガイド部52に巻き掛けられている部位の間の部位である第2部位13bが挿通される保護管80を備える。更に、本実施形態では、外管40のみならず、内管30も、第2部位13bが挿通される保護管90を備える。駆動シャフト13の第2部位13bが挿通される保護管は、内管30及び外管40の少なくとも一方にあればよい。但し、本実施形態のように、駆動シャフト13の第2部位13bが挿通される保護管が、内管30及び外管40の両方にあることが好ましい。このようにすることで、押し込み状態(図9A参照)と引き出し状態(図9B参照)との間の状態変化の過程で、駆動シャフト13の第2部位13bに曲げや折れが発生することを、より抑制できる。
更に、本実施形態のように、駆動シャフト13の第2部位13bが挿通されている内管30の保護管90の遠位端部は、押し込み状態(図9A参照)においてのみならず、引き出し状態(図9B参照)においても、外管40の保護管80のうち駆動シャフト13の第2部位13bが挿通されている第2管部80b内に位置することが好ましい。つまり、内管30の保護管90の一部は、押し込み状態(図9A参照)においてのみならず、引き出し状態(図9B参照)においても、外管40の保護管80内に収容された状態が維持されることが好ましい。このようにすることで、押し込み状態(図9A参照)と引き出し状態(図9B参照)との間の状態変化の過程で、駆動シャフト13の第2部位13bに曲げや折れが発生することを、より一層抑制できる。
また、内管30の保護管90が、駆動シャフト13の第1部位13aが挿通される管部を備える場合、この管部は、外管40の保護管80の第1管部80a内で移動可能に構成される。かかる場合に、この管部の一部は、押し込み状態(図9A参照)においてのみならず、引き出し状態(図9B参照)においても、外管40の保護管80の第1管部80a内に収容された状態が維持されることが好ましい。更に、内管30の保護管90が、駆動シャフト13の第3部位13cが挿通される管部を備える場合、この管部は、外管40の保護管80の第3管部80c内で移動可能に構成される。かかる場合に、この管部の一部は、押し込み状態(図9A参照)においてのみならず、引き出し状態(図9B参照)においても、外管40の保護管80の第3管部80c内に収容された状態が維持されることが好ましい。
外管40の保護管80、及び、内管30の保護管90の構成材料は、例えば、ステンレス、Ni-Ti(ニッケル・チタン)合金などが挙げられる。また、外管40の保護管80、及び、内管30の保護管90は、例えば、PTFEなどのフッ素樹脂により構成されていてもよい。
本開示に係る画像診断用カテーテルは、上述した実施形態及び変形例に示す構成に限られず、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限り、種々の変形・変更・組み合わせが可能である。上述した実施形態それぞれでは、外管ガイド部51及び内管ガイド部52の構成として、種々の構成を例示説明したが、例えば、一の実施形態で示す外管ガイド部51の構成と、別の一の実施形態で示す内管ガイド部52の構成と、を共に備える画像診断用カテーテルについても、本開示に係る画像診断用カテーテルの技術的範囲に属する。
本開示は画像診断用カテーテルに関する。
10:超音波探触子
13:駆動シャフト
13a:第1部位
13b:第2部位
13c:第3部位
14:電気信号線
20:シース
20a:本体部
20b:ガイドワイヤ挿通部
30:内管
31:内管本体
31a:スリット
32:ハブ
40:外管
41:外管本体
42:遠位側コネクタ
43:近位側コネクタ
51:外管ガイド部
51a:外管ガイド路
52:内管ガイド部
52a:内管ガイド路
53:棒状部(外管巻き掛け部の一例)
54:棒状部(内管巻き掛け部の一例)
55:スライド部
55a:ガイド操作部
56:外管巻き掛け部
57:外管カバー部
58:内管巻き掛け部
59:内管カバー部
60:湾曲板部(外管巻き掛け部の一例)
61:湾曲板部(外管カバー部の一例)
62:湾曲板部(内管巻き掛け部の一例)
63:湾曲板部(内管カバー部の一例)
64:ガイド管
65:管支持部
66:ガイド管
67:管支持部
70:超音波センサ(画像センサの一例)
80:保護管
80a:第1管部
80b:第2管部
80c:第3管部
90:保護管
100:画像診断装置
110、210、310:超音波カテーテル(画像診断用カテーテルの一例)
110a:挿入部
110b、210b、310b:操作部
120:MDU(モータードライブユニット)
121:第1駆動モータ
122:第2駆動モータ
123:ボールネジ
130:制御装置
131:装置本体
131a:制御部
131b:記憶部
132:モニタ
A:カテーテル長手方向
A1:カテーテル挿入方向
A2:カテーテル抜去方向
L:内管が外管に対してカテーテル長手方向に移動する距離

Claims (8)

  1. 管腔器官内に挿入されるシースと、
    前記シースの近位端部に固定されている外管と、
    前記外管内を移動可能な内管と、
    前記シース内、前記外管内及び前記内管内に亘って延在し、近位端部が前記内管に固定されている駆動シャフトと、
    前記駆動シャフトの遠位端部に固定されている画像センサと、を備え、
    前記外管は、前記駆動シャフトがカテーテル長手方向の近位側に折り返されるように巻き掛けられる外管ガイド部を備え、
    前記内管は、前記駆動シャフトが前記カテーテル長手方向の遠位側に折り返されるように巻き掛けられる内管ガイド部を備える、画像診断用カテーテル。
  2. 前記外管ガイド部は、
    前記駆動シャフトが巻き掛けられる外管巻き掛け部と、
    前記外管巻き掛け部に対して前記カテーテル長手方向の遠位側に位置し、前記外管巻き掛け部との間に前記駆動シャフトの外管ガイド路を区画する外管カバー部と、を備える、請求項1に記載の画像診断用カテーテル。
  3. 前記外管ガイド部は、前記駆動シャフトが挿通されるガイド管を備える、請求項1又は2に記載の画像診断用カテーテル。
  4. 前記内管ガイド部は、
    前記駆動シャフトが巻き掛けられる内管巻き掛け部と、
    前記内管巻き掛け部に対して前記カテーテル長手方向の近位側に位置し、前記内管巻き掛け部との間に前記駆動シャフトの内管ガイド路を区画する内管カバー部と、を備える、請求項1から3のいずれか1つに記載の画像診断用カテーテル。
  5. 前記内管ガイド部は、前記駆動シャフトが挿通されるガイド管を備える、請求項1から4のいずれか1つに記載の画像診断用カテーテル。
  6. 前記外管及び前記内管の少なくとも一方は、前記駆動シャフトのうち前記外管ガイド部及び前記内管ガイド部に巻き掛けられている部位の間の部位が挿通される保護管を備える、請求項1から5のいずれか1つに記載の画像診断用カテーテル。
  7. 前記外管は、管状の外管本体を備え、
    前記外管ガイド部は、前記外管本体に対して前記カテーテル長手方向に移動可能に取り付けられている、請求項1から6のいずれか1つに記載の画像診断用カテーテル。
  8. 前記内管は、管状の内管本体を備え、
    前記内管ガイド部は、前記内管本体に対して前記カテーテル長手方向に移動可能に取り付けられている、請求項1から7のいずれか1つに記載の画像診断用カテーテル。


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