JP4274850B2 - カテーテル - Google Patents

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JP4274850B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カテーテルに係り、特に、生体内における情報を検出するセンサを複数内蔵したカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、心臓の冠動脈や他の血管、胆管等の管腔や尿道等の体腔(以下、「管腔」と総称)に挿入して、体腔の断面像の表示や血流測定等を行う生体計測用カテーテルの1つとして、超音波カテーテルが知られている。
【0003】
超音波カテーテルは、曲がりくねった管腔に挿入されるので、柔軟で長尺な細径のチューブにより構成される。このチューブには、その内部の先端側にセンサ部が設けられている。このセンサ部は、超音波トランスデューサにより超音波を送受信し、外部ユニットのモニター等で表示するものである。チューブの内部には、先端の超音波トランスデューサと外部回路を接続する電気信号を伝達するケーブルや、センサ部を機械的に回転させて管腔内所定領域を360°観察できるようにする駆動力伝達体(回転駆動シャフト)が挿入される。
【0004】
ここで、近年では、単一の超音波断層像だけでなく、画像の表示範囲の異なる複数の超音波断層像や、他の様々な診断情報を得ることも求められている。そのためにはカテーテル内に複数のセンサを内蔵させる必要があるが、複数のセンサを設けることは、カテーテルの太径化につながる。これは、単純にセンサおよびそのための信号ケーブルを内蔵するスペースの問題だけでなく、細径化により回転駆動シャフトの動作を不安定にする大きな原因となる回転駆動の際のわずかな回転ムラが許容できなくなるためでもある。カテーテルの細径化は、さらに細い血管や脈管へのカテーテルの挿入を可能とし、また、治療デバイスとの複合化を可能にするため、要求されており、これらの要求は相反するものである。
【0005】
複数のセンサを有する超音波カテーテルとして、周波数特性の異なる複数の超音波トランスデューサを配置した体腔内超音波プローブが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1に記載された体腔内超音波プローブは、周波数特性の異なる2つの超音波トランスデューサを備え、これらのトランスデューサにつながる2本の信号ケーブルを、少なくとも湾曲部内に相当する部分で駆動軸の回転方向で締まる向きに撚り合わせたことを特徴とするものである。これは、信号ケーブルの撚り合わせが回転によって解け、回転ムラの原因となることを防ぐために、回転方向で締まる向きに撚り合わすという思想からなるものである。
【0007】
【特許文献1】
特許第3233976号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の超音波プローブは、回転によって信号ケーブルが硬く締め付けられる結果となり、硬くなった信号ケーブルは、結果として血管に使用できるほどに細径化された超音波プローブの場合には、かえって回転ムラの発生原因となると考えられる。このような現象は、特許文献1に記載されたような胃壁等の臓器診断に使用される比較的太い径の超音波プローブでは問題とならないが、細径な超音波プローブでは問題となる。これは、血管用などの細径な超音波プローブにおいては、プローブ自体の硬さに対して、締まった信号ケーブルの硬さの比率が無視できないほどに大きいためである。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、血管内に挿入可能な程度まで細径なセンサ付カテーテルであっても、回転によって信号線が回転ムラの原因とならないカテーテルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の(1)〜(9)のカテーテルにより達成される。
【0010】
(1)所定の方向に回転する中空の回転駆動シャフトと、該回転駆動シャフトの先端側に設けられた少なくとも2つのセンサと、該センサの電気接点を外部に引出す複数の信号ケーブルとを有し、該信号ケーブルを前記回転駆動シャフトの中空部内に挿通したカテーテルであって、前記信号ケーブルは、前記センサ一つに付き少なくとも2本の信号線を撚り合わせてなり、前記撚り合わされた信号線は、前記回転駆動シャフトの回転により緩む方向に撚り合わされたものであることを特徴とするカテーテル。
【0011】
(2)前記撚り合わされた信号線が、更に螺旋状に巻き加工されたものであることを特徴とする上記(1)に記載のカテーテル。
【0012】
(3)前記螺旋状の巻き加工が、前記回転駆動シャフトの回転により螺旋が解け広がる方向に巻かれたものであることを特徴とする上記(2)に記載のカテーテル。
【0014】
)前記回転駆動シャフトの先端部に設けられたセンサ取付部を更に有し、前記センサは、該センサ取付部の前記カテーテルの軸に対して相対する面に設けられた2つのセンサであることを特徴とする上記(1)ないし()のいずれかに記載のカテーテル。
【0017】
)前記センサは、いずれも超音波トランスデューサであることを特徴とする上記()ないし()のいずれかに記載のカテーテル。
【0018】
)前記センサの内の一つは超音波トランスデューサであり、もう一つは、温度センサ、圧力センサまたは光センサのいずれかであることを特徴とする上記(1)ないし()のいずれかに記載のカテーテル。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0020】
図1は本発明のカテーテル1を示す図である。図2はカテーテル1の先端部の一部を示す断面図である。なお、図2では、本発明の特徴を示すために、図1と一部寸法を異ならせて示している。
【0021】
図1において、カテーテル1は、体腔内に挿入される長尺のシース2と、使用者が操作するために体腔内に挿入されず使用者の手元側に配置されるコネクタ3により構成される。シース2の先端には、ガイドワイヤルーメン4が形成されており、シース2は、ガイドワイヤルーメン4との接続部からコネクタ3との接続部にかけて連続する管腔が形成されている。
【0022】
シース2は、後述する超音波の送受信用窓として作用するシース先端部21と、補強層24により補強されたシース基端部22からなる。シース先端部は超音波送受信の妨げとならないよう単層の樹脂層23により形成されている。シース基端部22は、樹脂層23の外表面に金属パイプや金属ワイヤのブレイド(編組)からなる補強層24を加え、さらにその外表面を外側樹脂層25で覆うことによって、補強層24を複数の樹脂層でサンドイッチにしたもので、コネクタ3に接続されている。補強層24は、金属パイプであれば先端側のみ螺旋状のスリットを入れることで先端側を柔軟にし、ブレイドであれば、編む角度を変更することで先端側を柔軟にすることが好ましい。
【0023】
樹脂層23は、シース2の全長にわたって設けられているが、柔軟で強度も有する材料、例えば、1層のHDPE(High Density Polyethylene)あるいは2層のLLDPE(Low Level Density Polyethylene)が使用されている。ただし,これのみでなく、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリビニルアルコール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂等の各種樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴムも使用できる。
【0024】
このようにシース2は、基端部が、樹脂層23と、補強層24および外側樹脂層25の3層から構成され、中間部分は補強層の先端に柔軟な加工を施し、先端部が、樹脂層23のみから構成されることになるので、基端部から先端部に向かうほど柔軟となり、かつ先端側の方が外径が細くなるため、深部への到達性が良く、操作性が向上することになる。特に、1つの内腔を有し、この内腔内に回転駆動シャフト53を挿通し、回転駆動シャフト53の先端にセンサ部5を設け、センサ部5が単一の樹脂層23のみからなる先端部に位置しているので、この樹脂層23のみの先端が超音波窓となり、超音波の発信受信が円滑に行なわれ、超音波診断の精度あるいは操作性が向上することになる。
【0025】
また、カテーテル1を管腔に円滑に挿入できるように、カテーテル1の先端側外表面に、湿潤状態で潤滑性を有する親水性高分子物質よりなる潤滑層を形成してもよい。親水性高分子物質よりなる潤滑層は、カテーテル1の先端側である、ガイドワイヤルーメン4の外表面と、樹脂層23の外表面が露出している部分(補強層24の先端部付近)までに設けるのが望ましい。カテーテル1全体に高い潤滑性を付与すると、管腔内への挿入時に操作する手が滑って取扱いが難しくなるためである。また、親水性高分子物質よりなる潤滑層を設けない基端部側には、親水性高分子物質よりは潤滑性が低いものの、ある程度の潤滑性を有するシリコーン等の潤滑層を設けるのが望ましい。
【0026】
コネクタ3は、シース2の基端に一体化されたシースコネクタ3aと、回転駆動シャフト53の基端に一体化された駆動シャフトコネクタ3bとからなる。シースコネクタ3aとシース2の境界部には、耐キンクプロテクタ32が設けられ、これにより剛性を急激な変化による折れ曲がり(キンク)を防止させている。また、駆動シャフトコネクタ3bには、シース2の管腔内全体を超音波伝達液で満たすため、シリンジ(図示せず)等の取付が可能な注入ポート31が備えられている。駆動シャフトコネクタ3bの基端は、後述するスキャナー装置と接続可能となっている。
【0027】
図2に示すように、シース先端部21の管腔内には、相対する面に2つの超音波トランスデューサ51、52を備えたセンサ部5が設けられている。センサ部5は、短い円筒状の金属パイプの相対する2方向を切欠いたものの内部に2つの超音波トランスデューサ51、52が固定されたものである。センサ部5の基端側には多層巻コイルからなる回転駆動シャフト53が接続されている。また、センサ部5の先端側には、回転安定性を向上させる目的で短いコイル部材54が設けられている。
【0028】
超音波トランスデューサ51、52は、それぞれ超音波の送信および受信が可能で、送受信する超音波の周波数が異なるものとなっている。超音波トランスデューサ51、52の送受信周波数は、例えば、超音波トランスデューサ51が50MHz(メガヘルツ)で、超音波トランスデューサ52が35MHzである。このように、周波数の異なる複数の超音波トランスデューサを備えることにより、血管の径や、病変の深さなどの状況に応じて診断する範囲を切り替えることが可能となる。すなわち、周波数の高い超音波トランスデューサ51は、周波数の低い超音波トランスデューサ52に比して、解像度の高い情報を得ることができるが、半面、超音波の到達可能な範囲が狭く、カテーテル1の近傍しか診断できないため、径の小さな血管や血管表面近傍をより詳細に診断するのに適している。また、周波数の低い超音波トランスデューサ52は、周波数の高い超音波トランスデューサ51に比して、解像度は低いが、より広範囲の情報を得ることができるため、径の大きな血管や、血管壁のより深部の診断を行うのに適している。各超音波トランスデューサの好適な周波数は、周波数の高い超音波トランスデューサ51が、40〜70MHzであり、周波数の低い超音波トランスデューサ52が、20〜40MHzである。両超音波トランスデューサの周波数の差は10MHz以上あるのが好ましく、両超音波トランスデューサの周波数の比は、1.5〜3が好ましい。これらの数値が好ましい理由は、以下の通りである。
【0029】
(1)各トランスデューサの周波数の差が小さすぎると診断範囲や解像度に大差がなくなり、充分な効果が得られない。
【0030】
(2)冠状動脈に使用するような超音波カテーテルにおいては、使用できるトランスデューサのサイズは直径1mm以下となるが、このサイズでは20MHz未満の周波数特性を有する超音波トランスデューサは分解能が著しく悪くなるため、周波数特性は20MHz以上が望ましい。
【0031】
(3)血管壁表面に存在している可能性のある破裂し易いプラークを観察するには、50MHz以上の周波数特性が好ましい。
【0032】
(4)2つの超音波トランスデューサにより得られる像を見比べる場合、両者の倍率の比が大きすぎると、両者の画像の位置関係を把握するのが困難となり、小さすぎると診断範囲や解像度に大差がなくなり、2つのトランスデューサを設ける充分な効果が得られない。
【0033】
シース先端部21とガイドワイヤルーメン4との境界部には、シース2の管腔内を基端から先端まで充填される超音波伝達液を外部に排出するための排出口25が設けられている。排出口25は、シース先端部21からガイドワイヤルーメン4の内表面まで通じ、補強部材26によって形成されている。補強部材26の基端側にはコイル状のX線造影マーカ27がシース2の内表面に密着するように設けられる。X線造影マーカ27は、体腔内挿入時にX線透視下でセンサ部5の位置を確認できると同時に、補強部材26の基端で急激な物性変化が起こらないように、緩衝材の役割も持っている。同じ目的で、コイル部材54がX線造影マーカ27の内部に一部侵入するよう構成されている。
【0034】
ガイドワイヤルーメン4は、ガイドワイヤ100が挿入可能な孔を有する。ガイドワイヤ100は、予め体腔内に挿入して、カテーテル1を患部まで導くために使用される。カテーテル1は、ガイドワイヤ100をガイドワイヤルーメン4に通しながら患部まで導かれる。ガイドワイヤルーメン4を形成する壁内には、X線造影マーカ41が埋め込まれており、体腔内挿入時にX線透視下でカテーテル1の先端位置が確認できるようになっている。ガイドワイヤルーメン4は、シース先端部21を構成する樹脂層23の内側に比較的短いチューブ42を挿入、固定することによって形成される。チューブ42の軸方向長さは、5〜50mm程度が好適である。50mmより長いと、カテーテル1の先端からセンサ部5までの距離が長すぎるため、血管深部の目的部位へセンサ部5を到達させるのが困難となる。また、5mmより短いと、ガイドワイヤへの追従性が悪くなる。
【0035】
図3は、センサ部5を説明するための断面図である。図3に示されるように、センサ部5に設けられた超音波トランスデューサ51の表面および裏面は、一対の信号線511,512に接続されており、超音波トランスデューサ52の表面および裏面は、一対の信号線521,522に接続されている。超音波トランスデューサ51、52は、金属パイプを2ヶ所切欠いて形成されたハウジング55内に、ポッティング剤56によって固定されている。超音波トランスデューサ51、52の間には両トランスデューサ共通の背面材57が設けられている。
【0036】
信号線511,512,521,522は、それぞれ絶縁被覆されており、回転駆動シャフト53の中空部内を挿通され、コネクタ3まで伸びている。信号線511,512,521,522自体、複数本の導線を撚り合わせた状態で絶縁被覆された形態からなる。図3においては、作図上の関係から、一対の信号線511,512の基端側を一本のケーブル510として図示し、同様に一対の信号線521,522の基端側を一本のケーブル520として図示しているが、実際は独立した状態で、撚り線加工されたものである。以降、説明の簡略化のため、一対の信号線511,512を信号ケーブル510と表記し、一対の信号線521,522を信号ケーブル520と表記することもある。信号ケーブル510と信号ケーブル520は、全長に渡って、まとめて螺旋状に巻き加工されている。
【0037】
導線を構成する材料としては、Cu,Au,Ag,Fe等の金属或いは合金が好適である。導線の外径は、カテーテル1の操作性を損なわない限りにおいて太い程良く、10〜200μmであることが好ましく、16〜50μmであることがさらに好ましい。また、導線の撚り合わせ本数は、2本以上であれば良いが、撚り形状が安定する奇数本であることが好ましく、また、製造上3〜5本であることが好ましい。また、導線を被覆する絶縁体を構成する材料としては、ウレタン系、ポリイミド系、フッ素系等の高絶縁樹脂が好適であり、被覆厚は、所望の絶縁耐圧が得られれば薄くても問題ないが、5μm以上であることが好ましく、10〜30μmであることがさらに好ましい。
【0038】
以上のように、複数本の導線を撚って信号線を構成することにより、信号線の湾曲を容易にしつつ、信号線における伝送損失を低減することができる。伝送損失の低減は、信号線を伝達する信号の周波数が高い場合に特に効果がある。高周波においては、表皮効果により導体を流れる電流はその表面に集中するが、複数の導線により1本の信号線を構成することにより導体の表面積を増加させることができるからである。
【0039】
回転駆動シャフト53は、金属製の密巻きコイルからなる。回転駆動シャフト53は、柔軟性と回転トルク伝達特性を有するように、コイルが複数重ね巻された例えば3層構造のものであり、例えば、右巻き層−左巻き層−右巻き層というように、巻き方向を交互に変えた構成であって、外径が始端から終端まで一定とされた管状体である。このようにすれば、捩り力が加わったとき、各層のコイルが相互に締め付けることになり、確実にトルク伝達が行なわれる。ただし、巻き方向あるいは重ね巻きする層数は、各機種、性能などにより適宜選択自由である。駆動シャフト53の具体例としては、直径あるいは厚さが0.001〜0.5mmのステンレス鋼、ピアノ線、超弾性合金等が、外径0.1〜4mmの中空のコイル状に形成されたものである。回転駆動シャフト53の回転数は、病理状況あるいは診断する部位によっても異なるが、一般的には、モニター画像が30フレーム/secであることから30回/secとされている。
【0040】
回転駆動シャフト53の回転により管腔内は、360度観察可能となるが、さらに広範囲を観察するには、回転駆動シャフト53を軸方向に移動すればよい。図4は、回転駆動シャフト53をシース2に対して相対的に移動させた様子を示す図である。図4に示すように、シースコネクタ3aを固定した状態で、駆動シャフトコネクタ3bを基端側に引き抜き移動させれば、内部の回転駆動シャフト53やその先端に固定されたセンサ部5が軸方向に移動することとなる。この軸方向の移動は、術者が手動で行なっても良いが、後述する外部ユニットにより電動で行なっても良い。シースコネクタ3aの内部には、回転駆動シャフト53を覆い、駆動シャフトコネクタ3bにその基端を固定されたパイプ33がスライド自在に挿入されている。パイプ33は、回転駆動シャフト53を基端側に引き出した際に、回転駆動シャフト53が外部にむき出しにならない目的で設けられている。パイプ33の先端には、シースコネクタ3aからの抜け落ち防止のためのストッパー34が設けられている。
【0041】
図5は、駆動シャフトコネクタ3bの断面図と、外部ユニットの構成を説明するための図である。外部ユニットは、モーター等の外部駆動源を内蔵するスキャナー装置61と、スキャナー装置61を把持しモーター等により軸方向へ移動させる軸方向移動装置62と、スキャナー装置61と軸方向移動装置62を制御する制御部63と、センサ部5によって得られた画像を表示する表示部64とからなる。軸方向移動装置62には、スキャナー装置61を把持固定するスキャナー把持部621と、シースコネクタ3aを把持するコネクタ把持部622が含まれる。
【0042】
駆動シャフトコネクタ3bは、プライミングのため生理食塩液を注入するポート31を有する。回転駆動シャフト53の基端側は、生理食塩液をシールするためのOリング35を通って、スキャナー装置61に設けられたモーター(図示せず)の回転を回転駆動シャフト53に伝達するローター36に接続している。ローター36には信号ケーブル510,520の基端がつながる4極雄コネクタ37が接続され、スキャナー装置61に設けられた図示しない4極雌コネクタと電気的に接続される。
【0043】
スキャナー装置61は、4極雄コネクタ37に接続することによって、センサ部5からの信号の接受を行うと同時に、回転駆動シャフト53を回転させる駆動力を伝達する。ここで、スキャナー装置61によって発生される回転の方向は任意であるが、一定方向のみにしか回転しないものとする。本実施形態においては、説明のため、カテーテル1の先端方向を向いた時に時計回りに回転するものとして、以下説明する。
【0044】
本実施形態において、回転駆動シャフト53内に挿通された信号ケーブル510,520が、螺旋状に巻き加工されていることは既に述べた通りである。このとき、信号ケーブル510,520の巻き方向は、回転駆動シャフト53の回転方向と同様、カテーテル1の先端方向を向いた時に、進行方向、時計回りに巻くものとする。このように、回転方向と同方向に巻かれた螺旋は、回転により螺旋が解け広がるように作用する。従って、本実施形態の信号ケーブル510,520は、スキャナー装置61による回転駆動シャフト53の回転によって、螺旋が解け、径が拡張する作用を生じる。拡張した信号ケーブル510,520は、回転駆動シャフト53の内腔いっぱいに広がり、回転駆動シャフト53の内表面に密着された状態で維持される。このように、信号ケーブル510,520が広がった状態で保持されることによって、信号ケーブル510,520がそれ以上硬くなることは無くなり、回転駆動シャフト53の回転の妨げとなって回転ムラを引き起こす原因とならなくなる。また、螺旋巻き加工された信号ケーブルは、カテーテル1の軸方向に伸縮性を有することとなるので、湾曲した体腔内への挿入時に、カテーテル1の湾曲追従性を高める効果を得ることができる。
【0045】
また、同様の理由から、信号ケーブル510を構成する信号線511と512は、回転によって膨らむ方向(先端方向を向いて時計回り)に撚り合わせ、信号ケーブル520を構成する信号線521と522も、回転によって膨らむ方向(先端方向を向いて時計回り)に撚り合わせる。
【0046】
次に、本実施形態に係るカテーテル1の使用方法を説明する。
【0047】
まず、術者は、図1の状態のカテーテル1を準備し、注入ポート31にシリンジ(図示せず)を接続して超音波伝達液(生理食塩水など)を注入(プライミング)する。液の充填が完了したか否かは、シース2先端の排出口25を通過した超音波伝達液がガイドワイヤルーメン4から外部に排出されたか否かにより視認することができる。
【0048】
プライミングが完了すると、術者は、既に血管内に導入されたガイドワイヤ100の基端をガイドワイヤルーメン4の先端に通し、そのままガイドワイヤ100に沿わせて、カテーテル1を血管内に導入する。なお、このとき、カテーテル1は図示しないガイディングカテーテル内に導入されるが、ガイディングカテーテルの使用自体はカテーテル手術で一般的に使用されるもので、公知であるため、説明を省略する。
【0049】
血管内においては、X線映像下で、X線不透過性であるX線造影マーカ41や27の位置を注視しつつ生体内でのカテーテル1の位置を確認する。
【0050】
カテーテル1の先端部が血管内の目的位置に到達すると、スキャナー装置61とコネクタ3を接続する。スキャナー装置61を回転駆動すると、その回転力が回転駆動シャフト53に伝達され、また、制御部63からの電気信号は、4極雄コネクタ37及び信号線510,520を介してセンサ部5の超音波トランスデューサ51,52に伝達される。
【0051】
したがって、超音波トランスデューサ51,52は、シース4内で回転しつつ超音波をパルス状に発し、超音波は、超音波伝達液を介して患部まで到達した後、血管壁などで反射され、その反射波は、超音波トランスデューサ51,52の非送信時に受信され、信号線510,520を介して制御部63に伝達される。制御部63は、これを内部で処理し、映像信号に変換して表示部64に表示する。
【0052】
制御部は、必要に応じて超音波トランスデューサ51,52のいずれか、若しくは両方同時に表示するよう制御することができる。
【0053】
本実施形態においては、このような観察あるいは診断時における回転によって、信号ケーブルおよび信号線が緩く広がる方向に巻かれているため、信号ケーブルおよび信号線が硬く締まって回転ムラを引き起こすことがない。
【0054】
本実施形態における信号ケーブルは、例えばSUS,Cu等の金属ワイヤからなる一本の芯線を準備し、その周りに横巻に巻きつけ、その後、芯金301を抜き取り、所望の外径になるまで、巻き付けたコアケーブル204を伸張(左右方向に引っ張る)させることにより加工することができる。その際、加工後の形状維持性を高めるために、弱い加熱を施すことも可能であるが、形状があまり強く残ることは、信号線の剛直化につながるため、好ましくない。
【0055】
(変形例1)
図6は、実施形態1の変形例として信号線とセンサ部の構成を説明する図である。図6においては、2つの超音波トランスデューサと、それに接続された4本の信号線のみが図示されている。これらの部材は図3に示された実施形態1と同様に、ハウジングや回転駆動シャフトの中に実装されるものである。本変形例1は、信号線(信号ケーブル)の加工方法のみが異なり、他は実施形態1と同一であるため、相違点以外の説明は基本的に省略する。
【0056】
超音波トランスデューサ51の両面にそれぞれ電気的に接続された信号線511’と512’は、図6に示すように、互いに撚り合わされ、信号ケーブル510’を構成している。撚り合せの方向は、回転によって緩む方向(本実施形態においては、先端側に向かって時計回りの方向)である。また、超音波トランスデューサ52の両面にそれぞれ電気的に接続された信号線521’と522’も、図6に示すように、回転によって緩む方向(本実施形態においては、先端側に向かって時計回りの方向)に互いに撚り合わされ、信号ケーブル520’を構成している。ここまでは、実施形態1と共通である。
【0057】
本変形例1においては、信号ケーブル510’と520’は、互いに撚り合わせ加工がなされている。撚り合せの方向は、回転駆動シャフト53の回転によって緩む方向である。従って、本実施形態の信号ケーブル510’,520’は、スキャナー装置61による回転駆動シャフト53の回転によって、撚り合わせが解け、ルーズな状態になる作用を生じる。ルーズな状態となった信号ケーブル510’,520’は、回転駆動シャフト53の内腔いっぱいに広がり、回転駆動シャフト53の内表面に密着された状態で維持される。このように、信号ケーブル510’,520’が広がった状態で保持されることによって、信号ケーブル510’,520’がそれ以上硬くなることは無くなり、回転駆動シャフト53の回転の妨げとなって回転ムラを引き起こす原因とならなくなる。
【0058】
また、各信号ケーブル自体が一対の信号線の撚り線であるため、各対の信号線を伝搬する電気信号の干渉を低減させ、ノイズの発生を低減することが可能となる。ここで、各対の信号線の撚りピッチを異なるようにすることで、各対の周波数特性に差ができるため、信号の干渉をさらに低減することができる。また、信号ケーブル同士も撚り合わされているため、さらに信号の干渉を低減することができる。
【0059】
なお、図6においては、複数の信号ケーブル510’、520’は、撚り合わせと螺旋巻きを組み合わせた状態で束ねられている。このような形態を取ることにより、回転ムラを引き起こさないと共に、カテーテル1の湾曲追従性を高め、信号の干渉を低減するという効果を得ることができる。
【0060】
(他の変形例)
上記した実施形態および変形例1は、送受信周波数の異なる2つの超音波トランスデューサを有するカテーテルに関するものであったが、他のセンサ手段を設けることも可能である。
【0061】
例えば、1つの超音波トランスデューサを有し、その裏側に温度、血圧、血流速、血液成分、PH等を検出するセンサが備えられているものであっても良い。これらのセンサは、基本的に血液に接する必要があるため、実施形態のカテーテルとは構成が若干異なり、シースに血液を取り入れるための比較的面積の大きい開口を設ける必要があるが、このようなセンサ付きカテーテル自体は公知なものであるため、詳しい説明は省略する。
【0062】
このようなセンサであっても、信号線が接続される点は、実施形態で説明したカテーテル1と同様であり、複数の信号線を回転によって緩む方向に螺旋巻き加工、もしくは撚り合わせ加工する点も、同様である。
【0063】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、前記カテーテルは、内腔が1つのものであるが、複数のものでも良く、また、超音波を使用するものでのみでなく、他のカテーテル、たとえば、光干渉トモグラフィー(OCT)を利用した診断用カテーテルにも適用できる。
【0064】
【発明の効果】
本発明に拠れば、細径化しつつ、回転ムラの少ない複数のセンサを備えたカテーテルを得ることができる。
【0065】
また、螺旋巻き加工された信号ケーブルは、カテーテル1の軸方向に伸縮性を有することとなるので、湾曲した体腔内への挿入時に、カテーテル1の湾曲追従性を高める効果を得ることができる。
【0066】
また、各信号ケーブルを一対の信号線の撚り線とすることにより、各対の信号線を伝搬する電気信号の干渉を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のカテーテル1を示す図である。
【図2】 図1のカテーテル1の先端部断面図である。
【図3】 センサ部5の構造を説明するための断面図である。
【図4】 センサ部5を軸方向に後退させた様子を説明する図である。
【図5】 カテーテル1の基端部の構造を示す断面図と、外部ユニットとの関係を示す概念図である。
【図6】 変形例1の信号ケーブルの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 カテーテル
2 シース
3 ハブ
4 ガイドワイヤルーメン
5 センサ部
51,52 超音波トランスデューサ

Claims (6)

  1. 所定の方向に回転する中空の回転駆動シャフトと、該回転駆動シャフトの先端側に設けられた少なくとも2つのセンサと、該センサの電気接点を外部に引出す複数の信号ケーブルとを有し、該信号ケーブルを前記回転駆動シャフトの中空部内に挿通したカテーテルであって、前記信号ケーブルは、前記センサ一つに付き少なくとも2本の信号線を撚り合わせてなり、前記撚り合わされた信号線は、前記回転駆動シャフトの回転により緩む方向に撚り合わされたものであることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記撚り合わされた信号線が、更に螺旋状に巻き加工されたものであることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記螺旋状の巻き加工が、前記回転駆動シャフトの回転により螺旋が解け広がる方向に巻かれたものであることを特徴とする請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記回転駆動シャフトの先端部に設けられたセンサ取付部を更に有し、前記センサは、該センサ取付部の前記カテーテルの軸に対して相対する面に設けられた2つのセンサであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のカテーテル。
  5. 前記センサは、いずれも超音波トランスデューサであることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のカテーテル。
  6. 前記センサの内の一つは超音波トランスデューサであり、もう一つは、温度センサ、圧力センサまたは光センサのいずれかであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のカテーテル。
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