JP2023046721A - 型内塗装システムおよび型内塗装方法 - Google Patents

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伸浩 加藤
Nobuhiro Kato
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Abstract

【課題】メンテナンス性の向上を図ることが可能な型内塗装システムおよび型内塗装方法を提供する。【解決手段】型内塗装システムは、キャビティ13を有する金型1と、金型1に設けられた塗料注入装置2とを備え、キャビティ13に位置する成形品151に対して塗装を行うためのものである。塗料注入装置2は、塗料50を格納するカセット5が着脱可能であり、装着されたカセット5の塗料50をキャビティ13に注入することが可能なように構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、型内塗装システムおよび型内塗装方法に関する。
従来、金型のキャビティで成形した成形品の表面に被覆剤を被覆するインモールドコート注入装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
このインモールドコート注入装置は、被覆剤(塗料)を計量してキャビティに注入可能に構成されている。インモールドコート注入装置には被覆剤供給装置から被覆剤が供給され、インモールドコート注入装置から流出した被覆剤は被覆剤供給装置に戻されるようになっている。具体的に、被覆剤供給装置は、被覆剤タンク、ポンプおよび配管などを含んでいる。そして、被覆剤タンクおよびインモールドコート注入装置が配管によって接続されており、ポンプにより被覆剤が配管を介して被覆剤タンクとインモールドコート注入装置との間で循環されている。
特開平7-290504号公報
しかしながら、上記した従来のインモールドコート注入装置では、配管を介して被覆剤タンクと接続され、被覆剤タンクとの間で被覆剤が循環されており、配管の洗浄が必要となる場合があるため、メンテナンス性が低いという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、メンテナンス性の向上を図ることが可能な型内塗装システムおよび型内塗装方法を提供することである。
本発明による型内塗装システムは、キャビティを有する型内塗装用型と、型内塗装用型に設けられた塗料注入装置とを備え、キャビティに位置する成形品に対して塗装を行うためのものである。塗料注入装置は、塗料を格納するカセットが着脱可能であり、装着されたカセットの塗料をキャビティに注入することが可能なように構成されている。
このように構成することによって、塗料を循環させるための配管などが不要になるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。
上記型内塗装システムにおいて、カセットは、塗料を格納する格納室と、格納室に臨むピストンとを含み、塗料注入装置は、ピストンを作動させて格納室の塗料を吐出させることにより、キャビティに塗料を注入するように構成されていてもよい。
上記型内塗装システムにおいて、カセットに塗料を供給する塗料供給装置と、塗料供給装置と塗料注入装置との間で、カセットを移送するカセット移送装置とを備えていてもよい。
上記塗料供給装置を備える型内塗装システムにおいて、塗料供給装置は、カセットを洗浄可能に構成されていてもよい。
上記塗料供給装置を備える型内塗装システムにおいて、塗料供給装置は、カセットに供給される塗料の種類を切替可能に構成されていてもよい。
上記型内塗装システムにおいて、塗料注入装置は、塗料の注入が行われる注入位置と、カセットの着脱が行われる着脱位置との間で、カセットを移動させるように構成されていてもよい。
本発明による型内塗装方法は、キャビティを有する型内塗装用型と、型内塗装用型に設けられた塗料注入装置とを備え、キャビティに位置する成形品に対して塗装を行うための型内塗装システムで実行されるものである。型内塗装方法は、塗料を格納するカセットを塗料注入装置に装着するステップと、塗料注入装置により、装着されたカセットの塗料をキャビティに注入するステップとを備える。
本発明の型内塗装システムおよび型内塗装方法によれば、メンテナンス性の向上を図ることができる。
本実施形態による成形塗装システムの構成を示したブロック図である。 図1の成形塗装システムのカセットを説明するための模式図である。 図1の成形塗装システムの塗料供給装置を説明するための模式図である。 図1の成形塗装システムの金型が型開きされた状態を示した模式図である。 図4の金型が型閉じされた状態を示した模式図である。 図5の金型にカセットが装着された状態を示した模式図である。 図6の金型において塗料注入用の隙間が形成された状態を示した模式図である。 図7の金型において塗料が注入された状態を示した模式図である。 図8の金型からカセットが取り外された状態を示した模式図である。 図1の成形塗装システムの塗料注入装置にカセットが装着された状態を示した模式図である。 図10の塗料注入装置においてカセットが注入位置に移動された状態を示した模式図である。 図11の塗料注入装置において塗料の注入が行われた状態を示した模式図である。 本実施形態による成形塗装システムの動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を説明する。なお、本実施形態では、成形品を成形して塗装する成形塗装システムに本発明を適用した場合について説明する。
まず、図1~図3、図6および図10を参照して、本発明の一実施形態による成形塗装システム100の構成について説明する。
成形塗装システム100は、金型1を用いて成形品151を成形するとともに、その金型1内で成形品151に対して塗装を行うように構成されている。たとえば、成形塗装システム100では、熱硬化性樹脂であるSMCシート150を金型1で加熱加圧することにより、硬化した成形品151が得られるSMC成形(圧縮成形)が実行可能になっている。
また、成形塗装システム100は、金型1内の成形品151に対する塗装がカセット5を用いて行われるように構成されている。この成形塗装システム100は、図1に示すように、金型1、塗料注入装置2、カセット移送装置3、塗料供給装置4およびカセット5を備えている。なお、成形塗装システム100は、本発明の「型内塗装システム」の一例である。
ここで、カセット5は、成形品151の塗装用の塗料50が格納可能に構成されている。カセット5は、図2に示すように、ケース51と、ピストン52と、格納室53と、コネクタ54と、被保持部55とを含んでいる。ケース51の内部には、ピストン52が移動可能に設けられている。ピストン52の周囲にはシール材が設けられ、シール材によりピストン52とケース51との間の隙間がシールされている。格納室53は、ケース51の内部に形成され、塗料50を格納可能に構成されている。この格納室53は、ケース51およびピストン52によって区画されており、ケース51に対するピストン52の位置に応じて容積が変化する。ピストン52は、格納室53に臨むように配置され、格納室53の塗料50を吐出させるために設けられている。
コネクタ54は、格納室53を区画する部分のケース51に設けられている。コネクタ54には、塗料50が流通される流通口(図示省略)が設けられ、その流通口は、開閉可能に構成されている。コネクタ54の流通口は、格納室53の塗料50を吐出させるとともに、格納室53に塗料50を充填するために設けられている。被保持部55は、塗料注入装置2およびカセット移送装置3が保持することが可能なように構成されている。
金型1は、図6に示すように、固定型11および可動型12を含み、固定型11および可動型12の間にキャビティ13が形成されている。金型1は、可動型12が固定型11に対して移動されることにより、開閉されるように構成されている。この金型1では、キャビティ13にセットされたSMCシート150が加熱加圧されて成形品151(図7参照)が成形されるとともに、その成形品151に対する塗装が型内で行われるようになっている。可動型12には、キャビティ13に臨む部分にコネクタ12aが設けられている。コネクタ12aには、塗料50が流通される流通口(図示省略)が設けられ、その流通口は、開閉可能に構成されている。なお、金型1は、本発明の「型内塗装用型」の一例である。
塗料注入装置2は、金型1の可動型12に設けられ、カセット5が着脱可能に構成されている。この塗料注入装置2は、装着されたカセット5の塗料50をキャビティ13に注入するために設けられている。塗料注入装置2は、図10に示すように、カセット5を保持する保持部21と、保持部21を移動させる移動部22とを含んでいる。
保持部21は、カセット5の被保持部55を保持するように構成されている。たとえば、保持部21に凹部が形成されるとともに、被保持部55にフック部が形成されており、被保持部55が保持部21に嵌合されることにより、保持部21が被保持部55を保持するようになっている。また、保持部21は、保持したカセット5のピストン52を作動させるように構成されている。たとえば、保持部21には進退可能なロッド21aが設けられ、そのロッド21aによってピストン52を押すことが可能である。
移動部22は、保持部21が保持するカセット5を、着脱位置P1と注入位置P2(図11参照)との間で移動させるように構成されている。着脱位置P1は、カセット5の着脱が行われる位置であり、注入位置P2は、塗料50の注入が行われる位置である。たとえば、移動部22には進退可能なロッド22aが設けられ、そのロッド22aに保持部21が連結されている。カセット5が注入位置P2に移動された場合には、カセット5のコネクタ54が可動型12のコネクタ12aと結合され、コネクタ54および12aの流通口が開かれるようになっている。なお、着脱位置P1および注入位置P2は、キャビティ13の外部に配置されている。
カセット移送装置3は、図6に示すように、塗料供給装置4(図3参照)と塗料注入装置2との間でカセット5を移送するために設けられている。たとえば、カセット移送装置3は、ロボットアーム31およびハンド32を含んでいる。ハンド32は、ロボットアーム31の先端に設けられ、カセット5を把持するように構成されている。ロボットアーム31は、ハンド32を移動させることにより、ハンド32によって把持されるカセット5を移動させるように構成されている。
塗料供給装置4は、図3に示すように、カセット5に塗料50を供給するために設けられている。また、塗料供給装置4は、カセット5を洗浄可能であり、かつ、カセット5に供給される塗料50の種類を切替可能に構成されている。たとえば、塗料供給装置4は、複数の塗料系統41と、洗浄液系統42と、廃液系統43と、切替弁44と、取付台45とを含んでいる。なお、図3では、説明の簡略化のために、複数の塗料系統41のうちの1つだけを示している。
取付台45はカセット5が着脱可能であり、取付台45に対してカセット5をカセット移送装置3が着脱するように構成されている。取付台45には、コネクタ45aが設けられ、コネクタ45aは、塗料50などが流通する流通路(図示省略)を有する。取付台45にカセット5が装着された場合には、カセット5のコネクタ54がコネクタ45aと結合されることにより、コネクタ54の流通口が開かれるとともに、その流通口とコネクタ45aの流通路とを介して格納室53が切替弁44と連通されるようになっている。
切替弁44は、取付台45に装着されたカセット5の接続先を切替可能に構成されている。具体的に、切替弁44には、複数の塗料系統41、洗浄液系統42、廃液系統43および取付台45のコネクタ45aの流通路が接続されている。そして、切替弁44は、複数の塗料系統41、洗浄液系統42および廃液系統43を選択的にコネクタ45aの流通路と連通させるように構成されている。
複数の塗料系統41は、それぞれ種類の異なる塗料50を、切替弁44を介してカセット5に供給するように構成されている。各塗料系統41は、塗料タンク41aと、塗料配管41bと、ポンプ41cと、流量計41dとを有する。塗料タンク41aには、各塗料系統41に応じた塗料50が貯蔵されている。塗料50は、たとえば熱硬化型である。塗料配管41bは、塗料タンク41aと切替弁44とを接続している。ポンプ41cは、塗料タンク41aの塗料50を、切替弁44を介してカセット5に送るために設けられている。流量計41dは、塗料タンク41aからカセット5に送出される塗料50の流量を計測するために設けられている。
洗浄液系統42および廃液系統43は、カセット5を洗浄するために設けられている。洗浄液系統42は、切替弁44を介してカセット5に洗浄液を供給するように構成されている。廃液系統43は、カセット5の洗浄後の廃液を、切替弁44を介して回収するために設けられている。
洗浄液系統42は、洗浄液タンク42aと、洗浄液配管42bと、ポンプ42cとを含んでいる。洗浄液タンク42aには、洗浄液が貯蔵されている。洗浄液配管42bは、洗浄液タンク42aと切替弁44とを接続している。ポンプ42cは、洗浄液タンク42aの洗浄液を、切替弁44を介してカセット5に送るために設けられている。廃液系統43は、廃液を貯蔵する廃液タンク43aと、廃液タンク43aおよび切替弁44を接続する廃液配管43bとを含んでいる。
このような塗料供給装置4では、取付台45に装着されたカセット5に塗料50が供給される場合には、切替弁44がカセット5を所定の塗料系統41に連通した状態で、その塗料系統41のポンプ41cが駆動されることにより、その塗料系統41の塗料タンク41aからの塗料50が格納室53に充填される。なお、格納室53に充填される塗料50の量は、たとえば、流量計41dの計測結果に基づいて適宜調整可能である。
また、取付台45に装着されたカセット5が洗浄される場合には、切替弁44がカセット5を洗浄液系統42に連通した状態でポンプ42cが駆動されることにより、洗浄液タンク42aの洗浄液が格納室53に充填された後に、切替弁44によりカセット5の接続先が廃液系統43に切り替えられ、ピストン駆動部(図示省略)によってピストン52が押し下げられることにより、格納室53から廃液が吐出されて廃液タンク43aに回収される。
-成形塗装システムの動作-
次に、図3~図13を参照して、本実施形態による成形塗装システム100の動作について説明する。
まず、図13のステップS1において、成形品151の成形が開始される。具体的には、図4に示すように、金型1が型開きされた状態で、固定型11にSMCシート150がセットされる。次に、図5に示すように、金型1が型閉じされて成形が開始される。すなわち、金型1を用いてSMCシート150が加熱加圧される。また、カセット移送装置3では、塗料供給装置4の取付台45(図3参照)に装着されていたカセット5をハンド32で掴み、ロボットアーム31によりカセット5が金型1の近傍に移動される。なお、カセット移送装置3によるカセット5の移送時には、コネクタ54の流通口が閉じられている。
次に、図13のステップS2において、カセット5の装着が行われる。具体的には、図6に示すように、ロボットアーム31によりカセット5が着脱位置P1(図10参照)に移動され、その着脱位置P1のカセット5が塗料注入装置2の保持部21によって保持される。
次に、図13のステップS3において、カセット5の注入位置P2への移動が行われる。具体的には、図11に示すように、移動部22のロッド22aが下方に進出されることにより、保持部21が保持するカセット5が注入位置P2に移動され、カセット5が可動型12に固定される。このとき、カセット5のコネクタ54が可動型12のコネクタ12aと結合されることにより、コネクタ54および12aの流通口が開かれる。すなわち、コネクタ54および12aの流通口を介して、カセット5の格納室53がキャビティ13に連通される。このため、カセット5の塗料50をキャビティ13に注入可能な状態になる。また、SMCシート150の硬化が完了されると、キャビティ13内に成形品151が得られる。
次に、図13のステップS4において、金型1で塗料注入用の隙間が形成される。具体的には、図7に示すように、可動型12が離型方向に移動されることにより、成形品151と可動型12との間に隙間が形成される。
次に、図13のステップS5において、塗料50の注入が行われる。具体的には、図8および図12に示すように、保持部21のロッド21aが下方に進出されることにより、ピストン52が押し下げられるため、格納室53の塗料50が吐出されてキャビティ13に注入される。このキャビティ13への塗料50の注入速度は適宜調整可能である。なお、塗料50の吐出が完了されると、保持部21のロッド21aが元の位置に戻されるとともに、移動部22のロッド22aが元の位置に戻される。このため、カセット5のコネクタ54と可動型12のコネクタ12aとの結合が解除され、コネクタ54および12aの流通口が閉じられる。また、保持部21が保持するカセット5が着脱位置P1に移動される。
次に、図13のステップS6において、塗料50の硬化が行われる。具体的には、金型1を用いてキャビティ13内の塗料50が加熱加圧される。
次に、図13のステップS7において、塗料50の硬化と併行して、カセット5の取り外しが行われる。具体的には、図9に示すように、保持部21が着脱位置P1で保持するカセット5がロボットアーム31のハンド32に引き渡される。その後、カセット移送装置3では、ロボットアーム31により、空のカセット5が塗料供給装置4の取付台45に装着される。そして、塗料供給装置4では、カセット5に充填される塗料50の種類が変更される場合には、カセット5が洗浄された後に塗料50が充填される。なお、カセット5に同じ種類の塗料50が充填される場合には、カセット5を洗浄することなく、塗料50が充填されるようにしてもよい。また、金型1では、塗料50の硬化が完了されると、型開きされて製品(塗膜の形成された成形品151)の取り出しが行われる。
-効果-
本実施形態では、上記のように、塗料50を格納するカセット5が着脱可能な塗料注入装置2が金型1に設けられることによって、塗料を循環させるための配管などが不要になるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。また、カセット5の交換により、塗料50の種類の変更が可能であり、少量多品種生産に容易に対応することができる。
また、本実施形態では、カセット5にピストン52が設けられることによって、格納室53の塗料50を容易に吐出させることができる。
また、本実施形態では、カセット5を移送するカセット移送装置3と、カセット5に塗料50を充填する塗料供給装置4とが設けられることによって、カセット5を循環させることにより、塗装を繰り返し行うことができる。
また、本実施形態では、カセット5を塗料供給装置4が洗浄可能であることによって、カセット5に充填される塗料50の種類を変更することができる。
また、本実施形態では、塗料供給装置4に複数の塗料系統41が設けられることによって、カセット5に充填される塗料50の種類を容易に変更することができる。
また、本実施形態では、塗料注入装置2が、カセット5を着脱位置P1と注入位置P2との間で移動可能にすることによって、着脱位置P1で受け渡されたカセット5を注入位置P2に移動させることにより、コネクタ54をコネクタ12aに結合させることができる。
また、本実施形態では、コネクタ12aにコネクタ54が結合されたときに、コネクタ54の流通口が開くことによって、格納室53の塗料50を吐出することができる。また、コネクタ45aにコネクタ54が結合されたときに、コネクタ54の流通口が開くことによって、格納室53に塗料50を充填するとともに、格納室53に洗浄液を出し入れすることができる。なお、それら以外の場合(コネクタ54がコネクタ12aと結合されておらず、かつ、コネクタ54がコネクタ45aと結合されていない場合)には、コネクタ54の流通口が閉じることによって、格納室53の塗料50が不必要なときに流出しないようにすることができる。
また、本実施形態では、塗料50の硬化とカセット5の取り外しとが併行して行われることによって、生産性の向上を図るとともに、カセット5が金型1内に位置する時間の短縮を図ることができる。
-他の実施形態-
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、成形品151を成形して塗装する成形塗装システム100に本発明が適用される例を示したが、これに限らず、予め成形された成形品に対して塗装を行う型内塗装システムに本発明が適用されていてもよい。この型内塗装システムでは、予め成形された成形品(別の装置で成形された成形品)が型内塗装用型のキャビティにセットされ、その成形品に対して塗装が行われるようになっている。このように、塗装専用の型内塗装システムにすれば、成形および塗装兼用の成形塗装システムに比べて、システムの簡易化を図ることができる。
また、上記実施形態では、成形品151に1層の塗膜が形成される例を示したが、これに限らず、カセットを交換しながら繰り返し塗装を行うことにより、成形品に複数層の塗膜が形成されるようにしてもよい。具体的な一例として、金型内の成形品に対して2層の塗膜が形成される場合には、まず、1層目の塗料を格納するカセットがカセット移送装置によって塗料注入装置に渡され、塗料注入装置により1層目の塗料がキャビティに注入される。次に、1層目の塗料の硬化と、空のカセットの取り外しとが併行して行われる。空のカセットはカセット移送装置により塗料供給装置に移送され、塗料供給装置ではカセットの洗浄後にそのカセットに2層目の塗料が充填される。そして、1層目の塗料の硬化が完了されると、2層目の塗料を格納するカセットがカセット移送装置によって塗料注入装置に渡され、塗料注入装置により2層目の塗料がキャビティに注入される。次に、2層目の塗料の硬化と、空のカセットの取り外しとが併行して行われる。空のカセットはカセット移送装置により塗料供給装置に移送され、塗料供給装置ではカセットの洗浄後にそのカセットに1層目の塗料が充填される。その後、2層目の塗料の硬化が完了されると、金型からの製品(2層の塗膜が形成された成形品)の取り出しが行われ、新しい成形品(塗装前の成形品)が金型にセットされる。なお、1層目の塗料の硬化途中(2層目の塗料を注入しても1層目の塗料が影響されない程度に硬化した後)に2層目の塗料が注入されることにより、1層目の塗料の硬化と2層目の塗料の硬化とが併行されるようにしてもよい。このようにすれば、生産性の向上を図ることができる。また、1層目の塗料を格納するカセットと2層目の塗料を格納するカセットとが、それぞれ個別に設けられていてもよい。このようにすれば、カセットの洗浄回数の低減を図ることが可能になる。
また、上記実施形態では、SMC成形によって成形品151が成形される例を示したが、これに限らず、SMC成形以外の成形方法によって成形品が成形されていてもよい。SMC成形以外の成形方法の一例としては、射出成形、射出圧縮成形および真空成形などを挙げることができる。
また、上記実施形態では、成形品151が熱硬化性樹脂からなる例を示したが、これに限らず、成形品が熱可塑性樹脂からなるものであってもよい。
また、上記実施形態では、金型1が固定型11および可動型12を含む例を示したが、これに限らず、金型が共通型と成形用型と塗装用型とを含んでいてもよい。この場合には、共通型および成形用型を用いて成形品を成形した後に、共通型および塗装用型を用いて成形品に塗装が行われるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、金型1に1つの塗料注入装置2が設けられる例を示したが、これに限らず、金型に複数の塗料注入装置が設けられていてもよい。すなわち、キャビティに対して複数箇所から塗料が注入されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、塗料注入装置2が可動型12に設けられる例を示したが、これに限らず、塗料注入装置が固定型に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、成形品151が成形された後に塗料50が注入される例を示したが、これに限らず、成形品の成形途中に塗料が注入されるようにしてもよい。このようにすれば、成形品を成形しながら、塗料が硬化されるので、生産性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、塗料注入用の隙間が形成された後に塗料50の注入が行われる例を示したが、これに限らず、塗料の注入によって成形品と可動型との間に隙間(塗料が注入される空間)が形成されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、カセット5に1種類の塗料50が供給される例を示したが、これに限らず、複数の液体がカセットに供給され、その複数の液体がカセットで混合されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、塗料供給装置4がカセット5を洗浄する機能を有する例を示したが、これに限らず、塗料供給装置がカセットを洗浄する機能を有していなくてもよい。この場合には、塗料の種類毎にカセットが設けられていればよい。
また、上記実施形態では、塗料供給装置4が種類の異なる塗料50を供給可能な例を示したが、これに限らず、塗料供給装置が1種類の塗料のみを供給するようにされていてもよい。
また、上記実施形態では、1つの成形品151に対する塗装が行われる度にカセット5が交換される例を示したが、これに限らず、複数の成形品に対する塗装が行われる度にカセットが交換されるようにしてもよい。すなわち、複数回分の塗料がカセットに格納されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、格納室53に充填される塗料50の量が流量計41dによって計測される例を示したが、これに限らず、格納室に充填される塗料の量が、ケースに対するピストンの位置に基づいて算出されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、塗料50が熱硬化型である例を示したが、これに限らず、塗料が二液型などのその他のものであってもよい。
また、上記実施形態では、塗料50の硬化とカセット5の取り外しとが併行して行われる例を示したが、これに限らず、塗料の硬化が完了された後に、カセットの取り外しが行われるようにしてもよい。
本発明は、キャビティに位置する成形品に対して塗装を行うための型内塗装システム、および、その型内塗装システムで実行される型内塗装方法に利用可能である。
1 金型(型内塗装用型)
2 塗料注入装置
3 カセット移送装置
4 塗料供給装置
5 カセット
13 キャビティ
50 塗料
52 ピストン
53 格納室
100 成形塗装システム(型内塗装システム)
151 成形品

Claims (7)

  1. キャビティを有する型内塗装用型と、前記型内塗装用型に設けられた塗料注入装置とを備え、前記キャビティに位置する成形品に対して塗装を行うための型内塗装システムであって、
    前記塗料注入装置は、塗料を格納するカセットが着脱可能であり、装着されたカセットの塗料を前記キャビティに注入することが可能なように構成されていることを特徴とする型内塗装システム。
  2. 請求項1に記載の型内塗装システムにおいて、
    前記カセットは、塗料を格納する格納室と、前記格納室に臨むピストンとを含み、
    前記塗料注入装置は、前記ピストンを作動させて前記格納室の塗料を吐出させることにより、前記キャビティに塗料を注入するように構成されていることを特徴とする型内塗装システム。
  3. 請求項1または2に記載の型内塗装システムにおいて、
    前記カセットに塗料を供給する塗料供給装置と、
    前記塗料供給装置と前記塗料注入装置との間で、前記カセットを移送するカセット移送装置とを備えることを特徴とする型内塗装システム。
  4. 請求項3に記載の型内塗装システムにおいて、
    前記塗料供給装置は、前記カセットを洗浄可能に構成されていることを特徴とする型内塗装システム。
  5. 請求項3または4に記載の型内塗装システムにおいて、
    前記塗料供給装置は、前記カセットに供給される塗料の種類を切替可能に構成されていることを特徴とする型内塗装システム。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の型内塗装システムにおいて、
    前記塗料注入装置は、塗料の注入が行われる注入位置と、前記カセットの着脱が行われる着脱位置との間で、前記カセットを移動させるように構成されていることを特徴とする型内塗装システム。
  7. キャビティを有する型内塗装用型と、前記型内塗装用型に設けられた塗料注入装置とを備え、前記キャビティに位置する成形品に対して塗装を行うための型内塗装システムで実行される型内塗装方法であって、
    塗料を格納するカセットを前記塗料注入装置に装着するステップと、
    前記塗料注入装置により、装着されたカセットの塗料を前記キャビティに注入するステップとを備えることを特徴とする型内塗装方法。
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