JP2023046715A - タンク内圧力調整装置及びタンクシステム - Google Patents
タンク内圧力調整装置及びタンクシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023046715A JP2023046715A JP2021155456A JP2021155456A JP2023046715A JP 2023046715 A JP2023046715 A JP 2023046715A JP 2021155456 A JP2021155456 A JP 2021155456A JP 2021155456 A JP2021155456 A JP 2021155456A JP 2023046715 A JP2023046715 A JP 2023046715A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- pressure
- intake
- opening
- connection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D90/00—Component parts, details or accessories for large containers
- B65D90/22—Safety features
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F17—STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
- F17C—VESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
- F17C13/00—Details of vessels or of the filling or discharging of vessels
- F17C13/04—Arrangement or mounting of valves
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
【課題】タンク内の圧力を調整する際に、可燃性を有する気体の大気中への放出を削減するタンク内圧力調整装置及びタンクシステムを提供する。【解決手段】 タンク内圧力調整装置10は、液体又は気体を貯留するタンク2と、タンク2から排気される気体を処理する処理部4と、に連結され、タンク2内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置10であって、タンク2に繋がる主流路及び前記主流路から分岐する分岐流路を有する主部11と、分岐流路から延びる吸気流路を有する吸気部12と、主流路から延びる連結流路を有する連結部13と、吸気部12に設置され吸気流路を吸気用気体に対して開閉し、開放時に吸気する吸気開閉部21と、主部11と連結部13の間で開閉し、開放時にタンク2から排気される気体を主部11から連結部13へ通過させる連結開閉部22と、を備え、連結流路は、処理部4に繋がる。【選択図】 図1
Description
本発明は、タンク内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置及びタンクシステムに関するものである。
従来から、貯蔵タンク等において、流体の流入時又は排出時のタンク内の気体の増減、若しくは、外気条件によって生じるタンク内の気体の増減等の内圧変化に対応させるために、ブリザーバルブが用いられている。ブリザーバルブは、タンク内圧が所定値より高い場合にタンク内の気体を排出する(特許文献1参照)。
従来のブリザーバルブは、タンク内の気体を大気に放出していた。燃料等を貯蔵するタンクの場合、タンク内の気体は、化石燃料等が気化した可燃性を有する気体を含む場合がある。近年、温暖化対策のため脱炭素社会が主流となり、このような気体は、大気中への放出を削減することが望まれているところ、ブリザーバルブにおいても、従来の大気開放部を介した大気放出に代えて、可燃性を有する気体を無害化処理する装置へ配管接続する等の対策を施す必要があった。
本発明は、上述した課題に鑑み、タンク内の圧力を調整する際に、可燃性を有する気体の大気中への放出を削減するタンク内圧力調整装置及びタンクシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係るタンク内圧力調整装置は、
液体又は気体を貯留するタンクと、前記タンクから排気される気体を処理する処理部と、に連結され、前記タンク内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置であって、
前記タンクに繋がる主流路及び前記主流路から分岐する分岐流路を有する主部と、
前記分岐流路から延びる吸気流路を有する吸気部と、
前記主流路から延びる連結流路を有する連結部と、
前記吸気部に設置され前記吸気流路を吸気用気体に対して開閉し、開放時に吸気する吸気開閉部と、
前記主部と前記連結部の間で開閉し、開放時に前記タンクから排気される気体を前記主流路から前記連結流路へ通過させる連結開閉部と、
を備え、
前記連結流路は、前記処理部に繋がる。
液体又は気体を貯留するタンクと、前記タンクから排気される気体を処理する処理部と、に連結され、前記タンク内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置であって、
前記タンクに繋がる主流路及び前記主流路から分岐する分岐流路を有する主部と、
前記分岐流路から延びる吸気流路を有する吸気部と、
前記主流路から延びる連結流路を有する連結部と、
前記吸気部に設置され前記吸気流路を吸気用気体に対して開閉し、開放時に吸気する吸気開閉部と、
前記主部と前記連結部の間で開閉し、開放時に前記タンクから排気される気体を前記主流路から前記連結流路へ通過させる連結開閉部と、
を備え、
前記連結流路は、前記処理部に繋がる。
本発明のタンク内圧力調整装置及びタンクシステムによれば、タンク内の圧力を調整する際に、可燃性を有する気体の大気中への放出を削減する。
以下、図面を参照して本発明を実施するための各実施の形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
本発明の一実施の形態に係るタンク内圧力調整装置及びタンクシステムについて説明を行う。
図1は、本発明の一実施の形態に係るタンク内圧力調整装置10及びタンクシステム1の一例を示す。タンクシステム1は、気体や石油等の液体が貯蔵されるタンク2と、タンク2内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置10と、タンク2から排気される気体を処理する処理部4と、を備える。なお、液体は、揮発性のものでもよい。
タンク2は、液体又は気体を貯蔵する。タンク2は、球形、直方体、立方体等で屋根等の上端にタンク内圧力調整装置10が設置可能な形状であればよい。屋根は、球形、角錐等の一部の形状で、上方へ向かうに従い水平断面積が小さくなると、内部の気体が効率的に排気できるので好ましい。
処理部4は、タンク2から排気された気体を処理する。処理部4は、気体を一時的に貯留させる一時貯留部41を有する。タンク2から排気された気体は、フランジ3、タンク内圧力調整装置10における連結バルブ22、連結パイプ5を通過して、一時貯留部41に貯留される。一時貯留部41に貯留された気体は、燃焼、触媒、凝縮、吸着、吸収等の方法によって可燃性や有害性を削減される。なお、連結パイプ5には、消炎用のフレームアレスタを設置してもよい。また、連結パイプ5を設置せず、タンク内圧力調整装置10における連結部13と直接処理部4を直接連結してもよい。
本実施の形態におけるタンク内圧力調整装置10は、例えば、プラント設備において各種のガス等の気体や石油等の液体が貯蔵されるタンク2の上部にフランジ3を介して、間接的にタンク2に取り付けられる。本実施形態のフランジ3は、下方がタンク2の最上部に取り付けられ、上方がタンク内圧力調整装置10の下端に取り付けられる。なお、フランジ3を使用せず、直接タンク2に取り付けてもよい。
タンク内圧力調整装置10は、フランジ3を介してタンク2に繋がる主流路111及び主流路111から分岐する分岐流路112を有する主部11と、分岐流路112から延びる吸気流路121を有する吸気部12と、主流路111から延びる連結流路131を有する連結部13と、を有する。また、タンク内圧力調整装置10は、吸気部12に設置され吸気流路121を大気等の吸気用気体に対して開閉し、開放時に吸気する吸気部としての吸気バルブ21と、主部11と連結部13の間で開閉し、開放時にタンク2から排気される気体を主流路111から連結流路131へ通過させ処理部4へ繋がる連結部としての連
結バルブ22と、連結バルブ13に設置され連結流路131を大気に対して開閉する緊急部としての緊急バルブ23と、を有する。なお、本実施形態では、吸気バルブ21が大気に対して開閉する例を示しているが、本発明はこれに限られず、吸気バルブ21が大気以外の吸気用気体を貯留する装置等に接続され、大気以外の吸気用気体に対して開閉する形態も含むものである。
結バルブ22と、連結バルブ13に設置され連結流路131を大気に対して開閉する緊急部としての緊急バルブ23と、を有する。なお、本実施形態では、吸気バルブ21が大気に対して開閉する例を示しているが、本発明はこれに限られず、吸気バルブ21が大気以外の吸気用気体を貯留する装置等に接続され、大気以外の吸気用気体に対して開閉する形態も含むものである。
なお、本実施形態のタンク内圧力調整装置10は、別体の主部11、吸気部12及び連結部13を組み合わせて構成したが、主部11と吸気部12、主部11と連結部13、又は、主部11、吸気部12及び連結部13を一体に形成してもよい。また、本実施形態では、吸気部として吸気バルブ21を、連結部として連結バルブ22を、緊急部として緊急バルブ23をそれぞれ用いた。吸気バルブ21、連結バルブ22及び緊急バルブ23は、逆止弁が好ましい。しかしながら、これら吸気部、連結部及び緊急部は、バルブに限らず、シャッター等の他の開閉機構を用いてもよい。
主部11は、管状部11aと、管状部11aの側面から管状部11aの軸線に対して交差する方向に延びる分岐部11bと、を含む。管状部11aの内側は、主流路111が形成され、分岐部11bの内側は、分岐流路112が形成される。主部11は、管状部11aと分岐部11bとによって、三つ叉に形成される。本実施形態のタンクシステム1では、主部11の一端がタンク2に連結されるフランジ3に設置され、他端が連結部13に連結される。分岐部11bは、吸気部12に連結される。
吸気部12は、主部11の分岐部11bに連結され、吸気バルブ21が設置される。吸気部12の内側は、吸気流路121が形成される。吸気バルブ21は、タンク内圧が予め定めた第1圧力未満となった場合に開放されて吸気用気体をタンク内に送る。第1圧力は、吸気用気体の圧力より低く、吸気バルブ21を開放するために必要な荷重等によって決定すればよい。例えば、第1圧力は、吸気用気体の圧力から吸気バルブを開放するのに必要な荷重分を引いた圧力でよい。吸気バルブ21は、タンク内圧が第1圧力よりも低くなると自然に開放され、タンク内圧が第1圧力よりも高くなると自然に閉鎖すればよい。
連結部13は、管状部13aを有する。管状部13aの内側は、連結流路131が形成される。本実施形態のタンクシステム1では、連結部13の一端が主部11に連結され、他端が連結パイプ5に連結される。したがって、連結流路131は、一端が主流路111に繋がり、他端が処理部4へ繋がる連結パイプ5に繋がる。連結部13は、管状部13aの一部から交差する方向に延びる分岐部13bを有する。連結部13は、管状部13aと分岐部13bとによって、三つ叉に形成される。本実施形態のタンクシステム1では、連結部13の一端が主部11に連結され、他端が連結パイプ5に連結される。分岐部13bは、緊急バルブ23に連結される。
連結バルブ22は、連結部13の一端の内側に設置された連結バルブ台座22aに支持される。連結バルブ台座22aは、主部11の他端に支持される。連結バルブ22は、タンク2の内圧が第2圧力以上になるとタンク2側から押され、連結バルブ台座22aから離れて開放し、タンク2の内圧が第2圧力未満になると閉鎖する。第2圧力は、処理部4の一時貯留部41の圧力に、吸気バルブを開放するのに必要な荷重分を足した圧力でよい。この場合に、第2圧力は、処理部4の一時貯留部41の圧力に応じて変化するが、一時貯留部41の圧力は処理部4によって通常時に所定範囲内で変化するよう適宜制御されるものであってよい。なお、第1圧力は、第2圧力より低い。
緊急バルブ23は、連結部13の他端に設置される。本実施形態の緊急バルブ23は、通常作動することはないが、緊急時の排気用に使用される。例えば、緊急バルブ23は、処理部4の一時貯留部41や連結パイプ5内の圧力が第3圧力以上となり、一時貯留部4
1や連結パイプ5から高圧の気体を排気しないと危険な場合、気体に押されて開放する。第3圧力は、予め設定しておけばよい。なお、第3圧力は、第2圧力より高い。また、連結バルブ22及び連結バルブ台座22aの耐圧力は、第3圧力よりも高い。
1や連結パイプ5から高圧の気体を排気しないと危険な場合、気体に押されて開放する。第3圧力は、予め設定しておけばよい。なお、第3圧力は、第2圧力より高い。また、連結バルブ22及び連結バルブ台座22aの耐圧力は、第3圧力よりも高い。
本実施形態のタンクシステム1において、タンク内圧力調整装置10は、タンク2の上端に設置される。主部11は、管状部11aの軸線が鉛直方向又は略鉛直方向に設置されると好ましい。吸気部12は、主部11の軸線に対して交差する方向に分岐した分岐部11bに連結される。吸気部12に設置される吸気バルブ21は、鉛直方向又は略鉛直方向に移動すると好ましい。
連結部13は、主部11の上端に設置される。本実施形態の連結部13は、主部11側の管状部13aの軸線が鉛直方向又は略鉛直方向であって、上方に向かった後、直角方向又は略直角方向に曲がり、連結パイプ5に連結される。連結バルブ22は、連結部13の管状部13aに沿って移動すると好ましい。管状部13aに対して交差する方向に分岐した分岐部13bには、緊急バルブ23が取り付けられる。本実施形態の緊急バルブ23は、連結部13の上端に設置される。緊急バルブ23は、連結部13の分岐部13aの軸線に沿って移動すると好ましい。
本実施形態のタンクシステム1は、主部11の管状部11aの軸線と、連結部13の管状部13aの軸線が重なるように設置される。また、連結バルブ22と緊急バルブ23は、主部11の管状部11aと連結部13の管状部13aの軸線に沿って移動するように設置される。
次に、本実施形態のタンク内圧力調整装置10の作動について説明する。
図2は、本発明の一実施の形態に係るタンク内圧力調整装置10の作動フローの一例を示す。本実施形態のタンク内圧力調整装置10は、ステップ11で示したように、タンク内圧力に応じて作動する(ST11)。
ステップ11において、タンク内圧力が第1圧力未満の場合、ステップ12のように吸気バルブ21が開放し、連結バルブ22及び緊急バルブ23は閉鎖されている(ST12)。
図3は、本発明の一実施の形態に係るタンク内圧力調整装置10の吸気状態の一例を示す。吸気バルブ21が開放されると、吸気バルブ21から空気が流入し、主部11を通過してタンク2内に吸気される。処理部4側の圧力がタンク2内圧力よりも高いため、連結バルブ22は閉鎖されている。
このように、タンク内圧力調整装置10は、タンク内圧が吸気用気体の圧力から吸気バルブを開放するのに必要な荷重分を引いた圧力未満になると、空気をタンク内に吸気するので、タンク2の変形等を防ぐことができる。
ステップ11において、タンク内圧力が第1圧力以上第2圧力未満の場合、ステップ13のように吸気バルブ21、連結バルブ22及び緊急バルブ23は閉鎖されている(ST13)。図1に示すように、全てのバルブが閉鎖されている場合、気体の流れはない。
ステップ11において、タンク内圧力が第2圧力以上の場合、ステップ14のように連結バルブ22が開放し、吸気バルブ21及び緊急バルブ23は閉鎖されている(ST14)。
図4は、本発明の一実施の形態に係るタンク内圧力調整装置10の処理状態の一例を示す。連結バルブ22が開放されると、タンク2内圧力が一時貯留部41内圧力よりも高いため、タンク2から放出された気体は、主部11、連結バルブ22、連結パイプ5を通過して処理部4の一時貯留部41内に流入する。なお、タンク2内圧力は第2圧力以上なので、第1圧力よりも高く、吸気バルブ21は閉鎖されている。
このように、タンク内圧力調整装置10は、通常時に可燃性を有する気体を処理部4で処理するので、タンク2内の圧力を調整する際に、可燃性を有する気体の大気中への放出を削減することができ、温暖化対策に有効である。
次に、タンク内圧力調整装置10は、ステップ15のように、爆轟が生じたか否かに応じて作動する(ST15)。爆轟が生じない場合には、通常通り、ステップ11のように、タンク内圧力に応じて作動すればよい。
図5は、本発明の一実施の形態に係るタンク内圧力調整装置10の爆轟状態の一例を示す。タンク内圧力調整装置10は、処理部4の一時貯留部41に流入した気体が何らかの原因で着火し、爆轟が生じる場合がある。爆轟は、爆燃とも呼ばれ、可燃性の気体に着火して爆発的な燃焼が生じた際、火炎の伝播速度が約2000m/sとなって音速を超え、衝撃波
を発生させる現象である。爆轟の衝撃波は、連結パイプ5を逆流し、連結部13へ流入する。このとき、第3圧力を想定される爆轟の衝撃圧力よりも低く設定しておくことで、衝撃波が連結部13へ流入すると、爆轟の衝撃圧力は第3圧力より高いので、緊急バルブ23は開放される。
を発生させる現象である。爆轟の衝撃波は、連結パイプ5を逆流し、連結部13へ流入する。このとき、第3圧力を想定される爆轟の衝撃圧力よりも低く設定しておくことで、衝撃波が連結部13へ流入すると、爆轟の衝撃圧力は第3圧力より高いので、緊急バルブ23は開放される。
もし、この爆轟による衝撃波を伴う火炎がタンク2へ流入すると、タンク2内の貯留物に着火してしまう危険がある。そのため、タンク内圧力調整装置10は、ステップ16のように、連結バルブ22は閉鎖され、緊急バルブ23は開放される構造とする(ST16)。
連結部13に流入した衝撃波は、緊急バルブ23を押し上げて、大気に開放される。この時、衝撃波は、連結バルブ22を押し下げる。連結バルブ22及び連結バルブ台座22aは、衝撃波に耐える強度を有する。つまり、連結バルブ22及び連結バルブ台座22aの耐圧力は、衝撃圧力よりも高い。また、緊急バルブ23を開放する圧力は、衝撃圧力よりも低い。
このように、タンク内圧力調整装置10は、万が一、処理部4の一時貯留部41に流入した気体が何らかの原因で着火し、爆轟が生じた場合であっても、爆轟によって発生した衝撃波を円滑に大気へ放出することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本発明の技術思想に含まれるものである。
以上、本実施形態のタンク内圧力調整装置10は、液体又は気体を貯留するタンク2と、タンク2から排気される気体を処理する処理部4と、に連結され、タンク2内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置10であって、タンク2に繋がる主流路111及び前記主流路から分岐する分岐流路112を有する主部11と、分岐流路112から延びる吸気流路121を有する吸気部12と、主流路111から延びる連結流路131を有する連結部13と、吸気部12に設置され吸気流路111を吸気用気体に対して開閉し、開放時に吸気する吸気開閉部21と、主部11と連結部13の間で開閉し、開放時にタンク2から排気される気体を主流路111から連結流路131へ通過させる連結開閉部22と、を備え
、連結流路131は、処理部4に繋がる。したがって、タンク2内の圧力を調整する際に、可燃性を有する気体の大気中への放出を削減することができ、温暖化対策に有効である。
、連結流路131は、処理部4に繋がる。したがって、タンク2内の圧力を調整する際に、可燃性を有する気体の大気中への放出を削減することができ、温暖化対策に有効である。
また、本実施形態のタンク内圧力調整装置10では、吸気開閉部21は、第1圧力で開放し、連結開閉部22は、第2圧力で開放し、第1圧力は、第2圧力よりも低い。したがって、タンク2内に適切に吸気することができる。
また、本実施形態のタンク内圧力調整装置10は、連結部13に設置され連結流路131を大気に対して開閉する緊急バルブ23を備える。処理部4の一時貯留部41が高圧になった場合であっても、高圧な気体を円滑に大気へ放出することができる。
また、本実施形態のタンク内圧力調整装置10は、緊急バルブ23を開放する第3圧力は、連結開閉部22を開放する第2圧力よりも高い。したがって、高圧の気体を適切に排気することができる。
また、本実施形態のタンク内圧力調整装置10は、連結バルブ22は、閉鎖時に連結バルブ台座22aに支持され、連結バルブ22及び連結バルブ台座22aの耐圧力は、前記第3圧力よりも高い。したがって、処理部4の一時貯留部41に流入した気体が何らかの原因で着火し、爆轟が生じた場合であっても、爆轟によって発生した衝撃波を緊急バルブ23の作用によって円滑に大気へ放出することができる。
また、本実施形態のタンクシステム1は、タンク2と、前記タンク内圧力調整装置10と、処理部4と、を備える。したがって、タンク2内の圧力を調整する際に、可燃性を有する気体の大気中への放出を削減することができ、温暖化対策に有効である。
1…タンクシステム、2…タンク、3…フランジ、4…処理部、41…一時貯留部、5…連結パイプ、10…タンク内圧力調整装置、11…主部、12…吸気部、13…連結部、21…吸気バルブ(吸気開閉部)、22…連結バルブ(連結開閉部)、23…緊急バルブ(緊急開閉部)
Claims (7)
- 液体又は気体を貯留するタンクと、前記タンクから排気される気体を処理する処理部と、に連結され、前記タンク内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置であって、
前記タンクに繋がる主流路及び前記主流路から分岐する分岐流路を有する主部と、
前記分岐流路から延びる吸気流路を有する吸気部と、
前記主流路から延びる連結流路を有する連結部と、
前記吸気部に設置され前記吸気流路を吸気用気体に対して開閉し、開放時に吸気する吸気開閉部と、
前記主部と前記連結部の間で開閉し、開放時に前記タンクから排気される気体を前記主流路から前記連結流路へ通過させる連結開閉部と、
を備え、
前記連結流路は、前記処理部に繋がる
タンク内圧力調整装置。 - 前記吸気開閉部は、第1圧力で開放し、前記連結開閉部は、第2圧力で開放し、
前記第1圧力は、前記第2圧力よりも低い
請求項1に記載のタンク内圧力調整装置。 - 前記連結部に設置され前記連結流路を大気に対して開閉する緊急開閉部
を備える
請求項1又は2に記載のタンク内圧力調整装置。 - 前記緊急開閉部は、第3圧力で開放し、
前記第3圧力は、前記第2圧力よりも高い
請求項3に記載のタンク内圧力調整装置。 - 前記吸気開閉部は、吸気用気体に押されて開放する吸気バルブであり、
前記連結開閉部は、前記タンクから排気される気体に押されて開放する連結バルブであり、
前記緊急開閉部は、前記タンクから排気される気体の爆轟によって生じる衝撃波に押されて開放する緊急バルブである
請求項3又は4に記載のタンク内圧力調整装置。 - 前記連結バルブは、閉鎖時に連結バルブ台座に支持され、前記連結バルブ及び前記連結バルブ台座の耐圧力は、前記第3圧力よりも高い
請求項5に記載のタンク内圧力調整装置。 - 前記タンクと、
請求項1乃至6のいずれか1つに記載のタンク内圧力調整装置と、
前記処理部と、
を備える
タンクシステム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155456A JP2023046715A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | タンク内圧力調整装置及びタンクシステム |
PCT/JP2022/024788 WO2023047725A1 (ja) | 2021-09-24 | 2022-06-22 | タンク内圧力調整装置及びタンクシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155456A JP2023046715A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | タンク内圧力調整装置及びタンクシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023046715A true JP2023046715A (ja) | 2023-04-05 |
Family
ID=85720433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021155456A Pending JP2023046715A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | タンク内圧力調整装置及びタンクシステム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023046715A (ja) |
WO (1) | WO2023047725A1 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6078795U (ja) * | 1983-11-02 | 1985-06-01 | 石川島播磨重工業株式会社 | 粉粒体貯留ホッパーの非常排圧装置 |
JPH0711315B2 (ja) * | 1987-07-29 | 1995-02-08 | 田中機工株式会社 | 安全装置付きブリザー弁 |
JP4194997B2 (ja) * | 2004-12-24 | 2008-12-10 | 金子産業株式会社 | タンク内圧力調整弁装置 |
CN204957457U (zh) * | 2015-09-17 | 2016-01-13 | 云南新昊环保科技有限公司 | 废油储油罐负压防回火装置 |
-
2021
- 2021-09-24 JP JP2021155456A patent/JP2023046715A/ja active Pending
-
2022
- 2022-06-22 WO PCT/JP2022/024788 patent/WO2023047725A1/ja unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2023047725A1 (ja) | 2023-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5902637B2 (ja) | 燃料タンク構造 | |
JP2009539679A (ja) | ベントライン用チェック弁を有するオンボード燃料補給用蒸気回収システム | |
US7677262B2 (en) | Safety valve of a high pressure storage, in particular a hydrogen storage tank | |
WO2020182308A1 (en) | A fuel tank arrangement in a marine vessel and a method of relieving hydrogen from a liquid hydrogen fuel tank arrangement | |
JP2836953B2 (ja) | 閉鎖空間と周囲大気との間で均圧を行うための圧力逃がし弁 | |
WO2023047725A1 (ja) | タンク内圧力調整装置及びタンクシステム | |
KR20090064581A (ko) | 릴리프 밸브 | |
KR102183806B1 (ko) | 유입구 체크 밸브를 가지는 연료 탱크 | |
CN108307645A (zh) | 燃料回流装置 | |
JP5227140B2 (ja) | Egrパージシステム用の補助流体源 | |
KR200428568Y1 (ko) | 유기화합물질 회수 설비용 압력 진공 밸브장치 | |
US7073339B2 (en) | Pressure control device for cryogenic liquid vessel | |
US9759045B2 (en) | System for flare gas recovery | |
JP7374410B1 (ja) | ガスシールタンク用タンク内圧力調整弁装置、及び、ガスシールタンクシステム | |
JP2016008557A (ja) | 自動車の蒸発燃料処理装置 | |
KR100632255B1 (ko) | 연료 증발가스 배출 제어시스템 | |
JP2015535770A (ja) | 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ | |
JP7219939B1 (ja) | タンク内圧力調整装置、及び、タンクシステム | |
JP3182530U (ja) | 安全装置及び設備 | |
KR101987444B1 (ko) | 폭발 감압용 바이패스 장치 | |
RU2315192C2 (ru) | Предохранительное устройство для промывочной системы для инжекторов на жидком топливе в газовых турбинах | |
KR20240003589A (ko) | 배기관용 파열장치 | |
JP2013060840A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2005194908A (ja) | 燃料タンクのフロートバルブ装置 | |
RU45172U1 (ru) | Дыхательно-предохранительный клапан |