JP2015535770A - 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ - Google Patents

液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ Download PDF

Info

Publication number
JP2015535770A
JP2015535770A JP2015533751A JP2015533751A JP2015535770A JP 2015535770 A JP2015535770 A JP 2015535770A JP 2015533751 A JP2015533751 A JP 2015533751A JP 2015533751 A JP2015533751 A JP 2015533751A JP 2015535770 A JP2015535770 A JP 2015535770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
orifice
tank
opr
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015533751A
Other languages
English (en)
Inventor
パトリック・ガナショー
エマニュエル・スティエール
ティエリ・ルクセル
Original Assignee
イナジー・オートモーティブ・システムズ・リサーチ・(ソシエテ・アノニム)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イナジー・オートモーティブ・システムズ・リサーチ・(ソシエテ・アノニム) filed Critical イナジー・オートモーティブ・システムズ・リサーチ・(ソシエテ・アノニム)
Publication of JP2015535770A publication Critical patent/JP2015535770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K24/00Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures
    • F16K24/04Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only
    • F16K24/042Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only actuated by a float
    • F16K24/044Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only actuated by a float the float being rigidly connected to the valve element, the assembly of float and valve element following a substantially translational movement when actuated, e.g. also for actuating a pilot valve
    • F16K24/046Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only actuated by a float the float being rigidly connected to the valve element, the assembly of float and valve element following a substantially translational movement when actuated, e.g. also for actuating a pilot valve the assembly of float and valve element being a single spherical element
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K24/00Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures
    • F16K24/06Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for aerating only
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K15/00Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
    • B60K15/03Fuel tanks
    • B60K15/035Fuel tanks characterised by venting means
    • B60K15/03504Fuel tanks characterised by venting means adapted to avoid loss of fuel or fuel vapour, e.g. with vapour recovery systems
    • B60K2015/03509Fuel tanks characterised by venting means adapted to avoid loss of fuel or fuel vapour, e.g. with vapour recovery systems with a droplet separator in the vent line

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

本発明は、チャンバ(10)を備えた液体タンクのためのベントバルブ(1)に関するものであって、タンクのロールオーバー時にバルブを自動的に閉塞するという「ROV」機能を実行するためのROV手段(22,24,26)と、所定高さを超えてタンクが充填されてしまうことを防止するという「OFP」機能を実行するためのOFP手段(44,46)と、所定のしきい値を超えた過圧の発生時に外部雰囲気へとガスを放出し得るという「OPR」機能を実行するためのOPR手段(28,30,32)と、タンク内の圧力が雰囲気圧力を下回ったときにタンク内へとエアを流入させ得るという「バイパス」機能を実行するためのバイパス手段(36,38,40,42)と、を具備している。

Description

本発明は、液体タンクを通気するためのシステムに関するものであり、特に、モータ車両に設けられる燃料タンクを通気するためのシステムに関するものである。
内部に収容している液体と一緒に動き回る傾向のある液体タンクには、通常、通気システムが設けられる。この通気システムは、吸排気回路または吸排気システムとしても、知られている。この吸排気回路により、負圧の発生時には、エアが液体タンク内に流入することができ(これにより、特に、消費される液体の容積を補償することができる)、また、過圧の発生時には、液体タンク内に含有されているガスを排出することができる。これにより、タンクが様々な影響を受けた場合の、例えば、様々な力でのあらゆる向きにおける移動を受けた場合の、様々な熱的負荷を受けた場合の、また、負圧を受けた場合の、また、過圧を受けた場合の、環境に対しての安全性が確保される。吸排気回路により、さらに、外部に放出されるべきガスを、収集することができる。これにより、場合によっては、最も汚染性の高い成分を排出ガスから除去することができ、規制が強化されつつある物質に関しての環境規制に適合することができる。
吸排気回路が適合しなければならない要求は、モータ車両に搭載された燃料タンクの場合には、特に厳しいものである。そのような状況下では、ガスの放出を可能としつつも、液体燃料の排出を防止することが重要である。これにより、タンクに対して燃料が補給される際に、また、車両の移動時も含めたタンク内における貯蔵時の全般にわたって、ガスの圧力および体積の重要な変化を管理することができる。
それらの要求を満たすための解決手段が開発されてきており、とりわけ、タンク内に浸漬された安全バルブであってこの安全バルブの上部がタンクの上壁を貫通している安全バルブを備えた通気システムが具現されている。これに代えて、安全バルブは、その全体を、タンクの内部に配置することができる。そのようなバルブは、通常、ガスを外部に放出し得るパイプに対して、連結されている。用途によっては、キャニスタと称されるケーシングが、安全バルブと外部環境との間に介挿される。キャニスタは、タンクから来るガス内に存在する燃料蒸気を吸着する物質を含有している。
通気システムは、さらに、例えば燃料補給時の過剰補給を防止する機能(“Over Filling Prevention”を略して“OFP”と称される機能、あるいは、“ISR”と称される機能)や、負圧の発生時に(特に、燃料が消費されるとき)エアをタンク内に流入可能とする「バイパス」機能や、車両のロールオーバーの発生時に通気システムを自動的に閉塞する機能(この機能は、“Roll-Over-Valve”を略して“ROV”と称される)、といったような、様々な機能を実行するための1つまたは複数のデバイスを備えることができる。
通気システムは、さらに、過圧対策という安全特性を備えることができる。この安全特性は、他の機能と併せて(特に、吸排気機能と併せて)、“OPR”(“Overpressure release”)機能と称される機能を果たす。この安全特性は、従来より、タンクの外部に配置されたバルブと、タンクの天井とタンクの供給領域とを連結している蒸気吸排気パイプと、によって具現される。この安全ホース特性は、タンクベントシステムが閉塞されている際に(タンクが、通常状態であるか、あるいは、アクシデント時にロールオーバー状態であるか)、動作可能とされている必要がある。
一般に、通気システムの分野においてなされた進展は、これら通気システムが実行し得る機能の増加をもたらしており、そのため、通気システムを構成している構成部材の数および複雑さを増大させている。加えて、通気システムをなす様々な構成部材は、一般に、ホースを介して互いに連結されており(1個である場合には、キャニスターに対して連結されている)、アセンブリの複雑さおよびコストを増大させているとともに、不適切な動作(リーク、パイプ詰まり、等)のリスクを増大させている。
通気システムによって実行される様々な機能をできるだけグループ化することによって、タンク上におけるアセンブリの動作をより容易なものとするという試みにおける解決手法が考えられる。このグループ化は、一般に、ホースおよびコネクタの使用を必要とする。
本明細書には、先行技術文献は開示されていない。
本発明は、タンク上において組み立てられなければならない構成部材の数を最小化し得るとともに組立エラーというリスクを低減しさらに適切な動作のために必要とされるパイプおよび連結の数を低減することによって、公知の通気システムを改良することを追求する。
よって、本発明は、囲まれたスペースを備えた液体タンクのためのベントバルブであって、
−タンクのロールオーバー時にバルブを自動的に閉塞するという「ROV」機能を実行するためのROV手段と、
−所定高さを超えてタンクが充填されてしまうことを防止するという「OFP」機能を実行するためのOFP手段と、
−所定のしきい値を超えた過圧の発生時に外部雰囲気へとガスを放出し得るという「OPR」機能を実行するためのOPR手段と、
−タンク内の圧力が雰囲気圧力を下回ったときにタンク内へとエアを流入させ得るという「バイパス」機能を実行するためのバイパス手段と、
を具備している。
よって、本発明においては、タンク上における通気システムの実施は、上述したようなバルブの取付に制限することができる、とりわけ、取付が容易な単一の一体型部材の取付に制限することができる。本発明によるバルブは、タンク用の通気システムが実行しなければならないほとんどすべての機能を、とりわけモータ車両の燃料タンク用の通気システムが実行しなければならないほとんどすべての機能を、有している。当然のことながら、本発明によるバルブは、吸排気システムが閉塞された時であってもOPR機能を実施し得るように、構成される。他方、OFP機能およびバイパス機能は、通気システムが開放されたときにのみ、実施することができる。
一実施形態においては、囲まれたスペースは、外部雰囲気に連通した上チャンバと、タンクの内部に連通した下チャンバと、上チャンバと下チャンバとを分離する中間チャンバと、を備えている。
一実施形態においては、「OPR」機能を実行するOPR手段は、例えばボールといったような閉塞部材によって通常閉とされる「OPR」オリフィスを備え、閉塞部材は、例えばスプリングといったような弾性手段の作用を受けている。
一実施形態においては、「OPR」オリフィスは、下チャンバと上チャンバとを連通させる。
一実施形態においては、「OPR」オリフィスは、下チャンバと中間チャンバとを連通させる。
一実施形態においては、「ROV」機能を実行するROV手段は、下チャンバと中間チャンバとを連通させる「ROV」オリフィスを閉塞させ得るフロートを備えている。
一実施形態においては、「OFP」機能を実行するOFP手段は、中間チャンバと上チャンバとを連通させる「OFP」オリフィスを閉塞させ得る部材を備えている。
一実施形態においては、「OFP」オリフィスを閉塞させ得る部材は、自身の重量の作用を受けるディスクとされている、あるいは、例えばスプリングといったような弾性戻り手段によって、「OFP」オリフィスを閉塞する向きに付勢されたディスクとされている。
一実施形態においては、「バイパス」機能を実行するバイパス手段は、上チャンバと中間チャンバとを連通させる「バイパス」オリフィスを備え、この「バイパス」オリフィスは、例えばボールといったような閉塞部材によって閉塞され得る。
一実施形態においては、閉塞部材は、例えば「バイパス」オリフィスに連通したベント内に配置されたスプリングといったような弾性戻り手段の作用によって、通常状態においては閉塞位置に維持されている。
一実施形態においては、ベントの一端は、開口しており、上チャンバを介してパイプを外部雰囲気に対して連通させる。
一実施形態においては、バルブが、単一のパイプを具備し、この単一のパイプの中に、バイパス手段およびOPR手段が配置され、単一のパイプは、例えばスプリングによって付勢されたボールといったような2つの閉塞部材を備えている。
本発明は、添付図面を参照しつつ、単なる例示の目的のための以下の詳細な説明を読むことによって、より明瞭に理解されるであろう。
本発明によるバルブの第1実施形態を示している。 本発明によるバルブの第1実施形態を示している。 本発明によるバルブの第1実施形態を示している。 本発明によるバルブの第1実施形態を示している。 本発明によるバルブの第2実施形態を示している。 本発明によるバルブの第2実施形態を示している。 本発明によるバルブの第3実施形態を示している。 本発明によるバルブの第4実施形態を示している。
図1は、本発明によるバルブ1の一実施形態を示している。このバルブ1は、囲まれたスペース10を備えている。囲まれたスペース10は、上チャンバ12と、下チャンバ14と、これら下チャンバ14と上チャンバ12とを分離している中間チャンバ16と、を有している。
バルブ1が、タンクの上壁2(この上壁は、図1において、部分的に図示されている)のところにおいて、タンク上に配置されたときには、バルブ1の一部が、タンクよりも外部に位置し、バルブ1の残部が、上壁2よりも下方へと、すなわち、タンクの内部に配置される。これに代えて、バルブ1は、タンクの内部に完全に組み込むことができ、タンクの外部へと開口して周囲雰囲気へと連通するパイプに対して、可能であればキャニスターを介して、連結することができる。他の代替可能な態様においては、通気ライン上の他のいくつかのポイントに配置され、例えば、キャニスター内へとあるいはタンク供給パイプに沿って、組み込まれる。
囲まれたスペース10の上部18のところにおいて、バルブ1には、パイプ20が設けられている。パイプ20は、可能であればキャニスター(図示せず)を介して、上チャンバ12と外部雰囲気とを連通させている。
下チャンバ14には、フロート22が設けられている。フロート22は、ニードル24を有している。ニードル24は、下チャンバ14と中間チャンバ16とを連通させるための第1オリフィス26すなわち「ROV」オリフィス26を、閉塞することができる。「ROV」オリフィスが閉塞されたときには、下チャンバ14と上チャンバ12との間にわたってのすべてのガス連通およびすべての液体連通が防止される。下チャンバ14がタンクの内部に連通していることにより、タンク内の燃料レベルが十分に高位となったときには、フロートは、ニードル24を使用することによって、オリフィス26を閉塞することができる。これにより、ガスの流出が防止される。「ROV」機能を達成するために、穴開き井戸(図示せず)内に滞在する稠密ボール(図示せず)が、フロートの下方に配置されている。このボールの機能は、例えば80°といったような所定の回転角度を超えてタンクがロールオーバー移動を開始したときに、フロート22を上向きに駆動することである。
第2オリフィス28すなわち「OPR」オリフィス28が、下チャンバ14と中間チャンバ16との間に配置されている。このオリフィスは、例えばスプリング32といったような弾性手段により「OPR」オリフィス28を閉塞する向きに付勢するボール30によって、通常閉とされている。ボール30およびスプリング32は、ハウジング34内に配置されている。「OPR」オリフィス28と、ボール30を有してなるオリフィス閉塞手段と、スプリング32と、からなるアセンブリは、「OPR」機能を達成する。すなわち、所定のしきい値を超えた過圧の発生時に、外部雰囲気に対してのガスの流出を防止する。例えばスプリング32やボール30(あるいは、ボール30が載置される座)といったような構成部材は、タンク内の圧力が所定の圧力しきい値へと到達した際にはあるいはそのような圧力しきい値を超えた際には「OPR」オリフィスがカバーされないような寸法とされている。特に、この機能は、「ROV」オリフィス26が長期間にわたってフロート22によって閉塞され、これにより、「ROV」オリフィス26を通してのガスの通常の流出を防止する際に(例えば、タンクのロールオーバーの結果としての詰まりかどうかは別として、フロートが上位置内において詰まった場合)、燃料タンクの安全性のための所望の手段を提供する。
図1,2A,2B,2Cの例においては、スプリング32が、上端が閉塞されたハウジング34内に配置されている。「OPR」オリフィス28が開放された際には、タンクから流出するガスは、中間チャンバ16内へと流入し、その後、上チャンバ12へと導出され、さらにその後、(特に、キャニスターを通して)外部雰囲気へと導出される。
中間チャンバ16から上チャンバ12へのガスの導出を可能とするために、2つのオリフィスが設けられている。
これら2つのオリフィスのうちの第1のオリフィス36は、すなわち「バイパス」オリフィス36は、タンク内の圧力が雰囲気圧力以下の場合に(特に、車両の走行につれて燃料が消費された場合)、タンク内へとエアが流れることを可能とするという主要な機能を有している。図1,2A〜2Cの例においては、このオリフィス36は、通常開とされている。しかしながら、このオリフィス36は、ベント40内に配置されたボール38によって閉塞することができる。ベント40の上端42は、開放されており、上チャンバ12に対して連通している。上述したように、「バイパス」オリフィス36は、「ROV」オリフィス26が閉塞されていない場合には、エアをタンク内へと流入させることができる。これにより、特に燃料が消費された場合に、タンク内に発生した負圧を補償することができる。この状況は、図2Cに示されており、図2Cにおいては、タンク内へのエアの流入が、矢印Cによって図示されている。さらに、後述するように、いくつかの場合においては、「バイパス」オリフィス36により、ガスを中間チャンバ16から上チャンバ12へと逃がすことができる。
図1に示すように、「ROV」オリフィス26が、フロート22のニードル24によって閉塞された場合には、タンク内の圧力は、この圧力が所定の圧力しきい値へと到達するまであるいはこの圧力が所定の圧力しきい値を超えるまで、増大する傾向がある。その場合、上述したように、「OPR」バルブ28が開放され、これにより、ガスは、ベント40を通しておよび「バイパス」オリフィス42を通して、上チャンバ12へと逃げることができる。これにより、矢印Aによって図示されているように、ガスは、パイプ20を通して、外部雰囲気へと流出することができる。
ガスの導出を可能とするための第2オリフィスは、「OFP」オリフィス44である。この「OFP」オリフィス44は、中間チャンバ16と上チャンバ12とを連通させるためのものであり、自身の重量の作用によって「OFP」オリフィス44を閉塞する向きに付勢された部材によって、閉塞することができる。図1,2A,2Bの例においては、この部材は、重いディスク46すなわち「OFP」ディスク46とされており、通常閉とされている。「OFP」オリフィス44の開放は、中間チャンバ16内の圧力によって中間チャンバ16内のガスが「OFP」ディスク46を持ち上げるくらいになったときに、得られる。これにより、中間チャンバ16内のガスは、矢印Bによって図示されているようにして、放出される。
有利には、「バイパス」機能および「OFP」機能を行うデバイスは、「バイパス」オリフィスおよび「OFP」オリフィスの開口どうしを調和させるような寸法で構成されている。よって、例えば、この例においては例えば通常開とされる「バイパス」オリフィスによって、タンク内部と外部雰囲気との間の圧力差が所定値へと到達するまでガスを放出することができ、そしてその後、そのような所定値を超えたときには、ベント40内におけるボール38の上昇によって「バイパス」オリフィスを閉塞することができ、さらに、ガスの圧力によって、および、その結果としてのガス流によって、、「OFP」ディスク46を持ち上げることができることを、想定することができる。そのような場合、ガスは、矢印A,Bで示す両経路に沿って同時に放出されるのではなく、図2A,2Bに示すように、タンク内部の圧力が上昇した場合に順次的に放出される(最初は、矢印Aだけに沿って放出され、その後、矢印Bだけに沿って放出される)。あるいは、可能であれば、最初は、矢印Aに沿って放出され、その後、矢印A,Bに沿って同時に放出され、最後に、矢印Bだけに沿って放出される。
図3は、「OPR」オリフィス28を囲んでいるハウジング340の上端に開口341が設けられている実施形態を示している。開口341により、タンク内の圧力が「OPR」オリフィス28を開放した際に、タンクからのガスを放出することができる。さらに、ベント340は、壁が下チャンバ14と中間チャンバ16とを分離している限りにおいては、下端部342へと延出されている。このようにして、ハウジング340は、中間チャンバ16から隔離されており、オリフィス28が開放されたときには、ガスは、矢印Dによって示されているように、下チャンバ14から上チャンバ12へと直接的に放出される。この例においては、「OPR」機能は、「バイパス」機能および「OFP」機能とは完全に独立とされている。「バイパス」機能および「OFP」機能は、上述したようにして実行される。言い換えれば、「OPR」機能が、「バイパス」機能および「OFP」機能を短絡する。
図4,5は、「OPR」機能および「バイパス」機能が単一のベント48内において組み合わされている実施形態を示している。このベント48は、オリフィス28の上方に配置されている。ボール30が、「OPR」オリフィス28の閉塞を提供し、ベント48内に配置されたスプリング50の下端によって付勢されている。このスプリング50は、また、このスプリング50の上端によって、ベント48の上オリフィス52を閉塞するためのボール38を付勢している。オリフィス52は、スプリング50の作用によって、通常閉とされている。タンク内に負圧が発生した際には、ボール38がスプリング50に抗してオリフィス52を開放する。これにより、図5において矢印Fによって図示されているように、エアをタンク内に流入させることができる。
図4,5の例においては、「OPR」機能は、スプリング50とボール30との組合せ作用によって、上述したようにして、実行される。ガスの作用によってオリフィス28が開放されたときには、この例においては、ガスは、図4において矢印Eによって図示されているように、「OFP」オリフィス44によって放出される。これは、「OPR」オリフィス28が開放されたときには、「バイパス」オリフィスが必然的に閉塞され(逆も成立する)、「OPR」オリフィス28を通して流出するガスは、「OFP」オリフィス44だけを介して、導出され得るからである。
図6は、バルブ1に関しての、「バイパス」オリフィス36が通常閉とされているとともに「OFP」ディスク460が戻りスプリング461によって付勢されているという実施形態を示している。「OFP」ディスク460のの動作は、上述したものと同様ではあるものの、ディスク460が、このディスク自体の重量だけによって付勢されているのではなく、上チャンバ12内に配置された戻りスプリング461によって「OFP」オリフィスを閉塞する向きに付勢されている点において相違している。よって、この例においては、ディスク460は、重い部材ではない。さらに、この例における「バイパス」オリフィスは、ベント40内に配置されたスプリング420によって、通常閉とされている。スプリング420は、ベント40の上部に配置されたボール38を、オリフィス42を閉塞する向きに、付勢している。
本発明の主題を形成する発明により、コンパクトであるとともに多数の機能を有した通気システムを得ることができる。よって、本発明により、タンク上における通気システムの実施を、本発明によるバルブの取付に制限することができる。とりわけ、取付が容易な単一の一体型部材の取付に制限することができる。本発明によるバルブは、タンク用の通気システムが実行しなければならないほとんどすべての機能を、とりわけモータ車両の燃料タンク用の通気システムが実行しなければならないほとんどすべての機能を、有している。よって、本発明により、製造コストの低減化および組立コストの低減化を得ることができるとともに、組立エラーのリスクを低減することができる。
1 ベントバルブ
10 囲まれたスペース
12 上チャンバ
14 下チャンバ
16 中間チャンバ
22 フロート(ROV手段)
24 ニードル(ROV手段)
26 ROVオリフィス(ROV手段)
28 OPRオリフィス(OPR手段)
30 ボール(OPR手段)
32 スプリング、弾性手段(OPR手段)
36 バイパスオリフィス(バイパス手段)
38 ボール、閉塞部材(バイパス手段)
40 ベント(バイパス手段)
42 ベントの一端(バイパス手段)
44 OFPオリフィス(OFP手段)
46 ディスク、閉塞させ得る部材(OFP手段)
48 単一のパイプ
50 スプリング
460 ディスク、閉塞させ得る部材(OFP手段)
461 スプリング、弾性戻り手段

Claims (12)

  1. 囲まれたスペース(10)を備えた液体タンクのためのベントバルブ(1)であって、
    −前記タンクのロールオーバー時に前記バルブを自動的に閉塞するという「ROV」機能を実行するためのROV手段(22,24,26)と、
    −所定高さを超えて前記タンクが充填されてしまうことを防止するという「OFP」機能を実行するためのOFP手段(44,46)と、
    −所定のしきい値を超えた過圧の発生時に外部雰囲気へとガスを放出し得るという「OPR」機能を実行するためのOPR手段(28,30,32)と、
    −前記タンク内の圧力が雰囲気圧力を下回ったときに前記タンク内へとエアを流入させ得るという「バイパス」機能を実行するためのバイパス手段(36,38,40,42)と、
    を具備していることを特徴とするバルブ。
  2. 請求項1記載のバルブにおいて、
    前記囲まれたスペース(10)が、前記外部雰囲気に連通した上チャンバ(12)と、前記タンクの内部に連通した下チャンバ(14)と、前記上チャンバ(12)と前記下チャンバ(14)とを分離する中間チャンバ(16)と、を備えていることを特徴とするバルブ。
  3. 請求項1または2記載のバルブにおいて、
    前記「OPR」機能を実行する前記OPR手段が、例えばボール(30)といったような閉塞部材によって通常閉とされる「OPR」オリフィス(28)を備え、
    前記閉塞部材が、例えばスプリング(32)といったような弾性手段の作用を受けていることを特徴とするバルブ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のバルブにおいて、
    前記「OPR」オリフィスが、前記下チャンバ(14)と前記上チャンバ(12)とを連通させることを特徴とするバルブ。
  5. 請求項3記載のバルブにおいて、
    前記「OPR」オリフィスが、前記下チャンバ(14)と前記中間チャンバ(16)とを連通させることを特徴とするバルブ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のバルブにおいて、
    前記「ROV」機能を実行する前記ROV手段が、前記下チャンバ(14)と前記中間チャンバ(16)とを連通させる「ROV」オリフィス(26)を閉塞させ得るフロート(22)を備えていることを特徴とするバルブ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバルブにおいて、
    前記「OFP」機能を実行する前記OFP手段が、前記中間チャンバ(16)と前記上チャンバ(12)とを連通させる「OFP」オリフィス(44)を閉塞させ得る部材(46;460)を備えていることを特徴とするバルブ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のバルブにおいて、
    前記「OFP」オリフィス(44)を閉塞させ得る前記部材が、自身の重量の作用を受けるディスク(46)とされている、あるいは、例えばスプリング(461)といったような弾性戻り手段によって、前記「OFP」オリフィスを閉塞する向きに付勢されたディスク(460)とされている、ことを特徴とするバルブ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のバルブにおいて、
    前記「バイパス」機能を実行する前記バイパス手段が、前記上チャンバ(12)と前記中間チャンバ(16)とを連通させる「バイパス」オリフィス(36)を備え、
    この「バイパス」オリフィス(36)が、例えばボールといったような閉塞部材(38)によって閉塞され得ることを特徴とするバルブ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のバルブにおいて、
    前記閉塞部材(38)が、例えば前記「バイパス」オリフィスに連通したベント(40)内に配置されたスプリングといったような弾性戻り手段の作用によって、通常状態においては閉塞位置に維持されていることを特徴とするバルブ。
  11. 請求項10記載のバルブにおいて、
    前記ベント(40)の一端(42)が、開口しており、前記上チャンバ(12)を介してパイプを外部雰囲気に対して連通させることを特徴とするバルブ。
  12. 請求項3記載のバルブにおいて、
    前記バルブが、請求項10または11記載のバルブとされ、
    単一のパイプ(48)を具備し、
    この単一のパイプ(48)の中に、前記バイパス手段および前記OPR手段が配置され、
    前記単一のパイプ(48)が、例えばスプリング(50)によって付勢されたボールといったような2つの閉塞部材(30,38)を備えていることを特徴とするバルブ。
JP2015533751A 2012-09-28 2013-09-30 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ Pending JP2015535770A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1259241 2012-09-28
FR1259241A FR2996279B1 (fr) 2012-09-28 2012-09-28 Clapet de ventilation pour reservoir a liquide integrant une securite anti-surpression.
PCT/IB2013/059013 WO2014049584A2 (fr) 2012-09-28 2013-09-30 Clapet de ventilation pour réservoir à liquide intégrant une sécurité anti-surpression

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018135760A Division JP2018165151A (ja) 2012-09-28 2018-07-19 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015535770A true JP2015535770A (ja) 2015-12-17

Family

ID=47257984

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015533751A Pending JP2015535770A (ja) 2012-09-28 2013-09-30 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ
JP2018135760A Pending JP2018165151A (ja) 2012-09-28 2018-07-19 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018135760A Pending JP2018165151A (ja) 2012-09-28 2018-07-19 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2901057B1 (ja)
JP (2) JP2015535770A (ja)
CN (1) CN104685277B (ja)
FR (1) FR2996279B1 (ja)
WO (1) WO2014049584A2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014106468A1 (de) * 2014-05-08 2015-11-12 Alfred Kärcher Gmbh & Co. Kg Dampfreinigungsgerät
FR3044612B1 (fr) * 2015-12-07 2019-08-23 Continental Automotive France Controle de la depressurisation d'un reservoire de carburant d'un vehicule automobile

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004036449A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Nifco Inc 燃料タンク用統合バルブ
JP2009078789A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料遮断弁

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2853572B2 (ja) * 1994-04-28 1999-02-03 豊田合成株式会社 双方向弁および燃料遮断装置
US5666989A (en) * 1994-11-08 1997-09-16 Stant Manufacturing Inc. Tank venting control assembly
FR2766134B1 (fr) * 1997-07-18 1999-10-08 Journee Paul Sa Dispositif de mise a l'air libre et de securite pour un reservoir de carburant de vehicule automobile
JP3797176B2 (ja) * 2001-09-28 2006-07-12 豊田合成株式会社 燃料遮断弁
FR2896568B1 (fr) * 2006-01-26 2008-03-14 Inergy Automotive Systems Res Dispositif pour circuit de mise a l'air d'un reservoir a liquide et clapet integrant ledit dispositif
US8371326B2 (en) * 2009-05-11 2013-02-12 Eaton Corporation Fuel vapor vent valve with dynamic pressure relief
CN201568619U (zh) * 2009-08-31 2010-09-01 中国人民解放军62153部队 油罐自动换气阀

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004036449A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Nifco Inc 燃料タンク用統合バルブ
JP2009078789A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料遮断弁

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014049584A3 (fr) 2014-06-12
EP2901057B1 (fr) 2018-03-21
EP2901057A2 (fr) 2015-08-05
JP2018165151A (ja) 2018-10-25
FR2996279B1 (fr) 2015-07-03
WO2014049584A2 (fr) 2014-04-03
FR2996279A1 (fr) 2014-04-04
CN104685277A (zh) 2015-06-03
CN104685277B (zh) 2018-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4905312B2 (ja) 燃料タンク装置
JP5041118B2 (ja) キャニスタに対する圧力リリーフ機能を一体に備えた蒸気用ベントバルブ
JP5808322B2 (ja) 小型エンジンの排気制御弁
JP2015061779A (ja) パイロット式燃料タンクの蒸気遮断弁
WO2012124410A1 (ja) 過給油防止バルブ
JP2009515076A (ja) 通気制御装置を備えた船舶用燃料蒸気分離器
US20110126916A1 (en) On-board refueling vapor recovery system with vent line check valve
US8490603B2 (en) Fuel tank valve device and fuel tank ventilation device
JP2014159209A (ja) 燃料タンク構造
JP2008008238A (ja) 燃料タンクシステム
JP2016118141A (ja) 燃料タンクシステム
JP2018165151A (ja) 液体タンクのための過圧適応性という安全特性を有したベントバルブ
KR102183806B1 (ko) 유입구 체크 밸브를 가지는 연료 탱크
CN109790940B (zh) 箱液位传感器
US20210016656A1 (en) Valve Assembly for a Fuel Tank
US9555700B2 (en) Tank ventilation system for a motor vehicle
JP2943284B2 (ja) 燃料タンクの燃料洩れ防止装置
JP5428993B2 (ja) 過給油防止装置
US10807464B2 (en) Filling device
JP2004036449A (ja) 燃料タンク用統合バルブ
JP6060609B2 (ja) 通気制御弁装置
JP2001138755A (ja) 燃料タンク
KR100750671B1 (ko) 차량 연료계통의 누설 감지장치
KR20090043885A (ko) 가변홀을 갖는 자동차용 롤오버밸브 장치
JP2005105998A (ja) 蒸発燃料排出抑制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150529

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160923

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171030

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180719

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180726

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20180921