JP2001138756A - 燃料タンク - Google Patents
燃料タンクInfo
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Abstract
の燃料がブリーザパイプを通ってキャニスタに流入する
のを確実に防止する。 【解決手段】 タンク本体11の上部空間をフロートバ
ルブ20およびチャージ通路37を介してキャニスタ3
8に接続し、フィラーパイプ12の上部空間をブリーザ
パイプ21を介してチャージ通路37に接続し、かつブ
リーザパイプ21に、燃料による浮力で閉弁するオーバ
ーフローバルブ14と、重力で閉弁するロールオーバー
バルブ15とを設ける。過給油時にオーバーフローバル
ブ14が閉弁し、フィラーパイプ12内の燃料がブリー
ザパイプ21を通ってキャニスタ38に流入するのを防
止する。また車両の転倒時にロールオーバーバルブ15
が閉弁し、フィラーパイプ12内の燃料がブリーザパイ
プ21を通ってキャニスタ38に流入するのを防止す
る。
Description
空間をチャージ通路を介してキャニスタに接続するとと
もに、タンク本体に連なるフィラーパイプの上部空間を
ブリーザパイプを介してチャージ通路に接続し、かつチ
ャージ通路がタンク本体に接続される部分に、タンク本
体の燃料液面の上昇時および車両の転倒時に閉弁するフ
ロートバルブを設けた燃料タンクに関する。
ら上方に延びるフィラーパイプの上端に給油口を備えて
おり、この給油口に設けたシール部材に給油ガンのノズ
ルを挿入して給油を行うようになっている。給油により
タンク本体の燃料液面が上昇して満タンになると、フロ
ートバルブが閉弁してタンク本体の燃料液面の上昇を抑
制するため、給油の継続によってフィラーパイプの燃料
液面が上昇する。そしてフィラーパイプの燃料液面の上
昇により給油ガンのノズルが燃料液面下に没すると、給
油ガンのオートストップ装置が作動して過給油が防止さ
れるようになっている。
昇するとき、蒸発燃料はタンク本体からフロートバルブ
を経てチャージ通路に押し出され、キャニスタに吸着さ
れて大気への放出が防止される。またタンク本体の燃料
液面の上昇によりフロートバルブが閉弁した後にフィラ
ーパイプの燃料液面が上昇するとき、上昇する燃料によ
ってフィラーパイプから押し出された蒸発燃料はブリー
ザパイプおよびチャージ通路を介してキャニスタに供給
される。
のものは、給油ガンのオートストップ装置の故障や給油
者の不注意で過給油が行われると、燃料がフィラーパイ
プからブリーザパイプおよびチャージ通路を通ってキャ
ニスタに流入する可能性があった。また車両の転倒時に
はフロートバルブが閉弁するため、タンク本体内の燃料
が直接チャージ通路を通ってキャニスタに流入すること
はないが、タンク本体内の燃料がフィラーパイプからブ
リーザパイプおよびチャージ通路を通ってキャニスタに
流入する可能性があった。
で、過給油時や車両の転倒時にフィラーパイプ内の燃料
がブリーザパイプを通ってキャニスタに流入するのを確
実に防止することを目的とする。
に、請求項1に記載された発明によれば、タンク本体の
上部空間をチャージ通路を介してキャニスタに接続する
とともに、タンク本体に連なるフィラーパイプの上部空
間をブリーザパイプを介してチャージ通路に接続し、か
つチャージ通路がタンク本体に接続される部分に、タン
ク本体の燃料液面の上昇時および車両の転倒時に閉弁す
るフロートバルブを設けた燃料タンクにおいて、前記ブ
リーザパイプに、フィラーパイプの燃料液面の上昇時に
燃料による浮力で閉弁するオーバーフローバルブと、車
両の転倒時に重力で閉弁するロールオーバーバルブとを
設けたことを特徴とする燃料タンクが提案される。
空間をチャージ通路を介してキャニスタに接続するブリ
ーザパイプに、フィラーパイプの燃料液面の上昇時に燃
料による浮力で閉弁するオーバーフローバルブを設けた
ので、過給油時にフィラーパイプ内の燃料がブリーザパ
イプを通ってキャニスタに流入するのを、オーバーフロ
ーバルブの閉弁により確実に防止することができる。ま
た前記ブリーザパイプに車両の転倒時に重力で閉弁する
ロールオーバーバルブを設けたので、車両の転倒時にフ
ィラーパイプ内の燃料がブリーザパイプを通ってキャニ
スタに流入するのを、ロールオーバーバルブの閉弁によ
り確実に防止することができる。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
で、図1は自動車の燃料供給系の全体構成図、図2は給
油時の状態を示す図1の要部拡大図、図3はオーバーフ
ローバルブおよびロールオーバーバルブの作用を説明す
る図である。
Tは、燃料を貯留するタンク本体11と、このタンク本
体11に給油するためのフィラーパイプ12とを備え
る。自動車のボディ13に形成されてリッド14で開閉
される凹部15に、フィラーパイプ12の上端に接続さ
れた給油口16が設けられる。給油口16の開口端はキ
ャップ17で閉塞可能であり、また給油口16とフィラ
ーパイプ12との間には、給油ガンGのノズルNが液密
に挿入されるシール部材18と、ノズルNに押されて開
放するシャッター19とが設けられる。
タンク本体11の上部空間とフィラーパイプ12の上部
とがフロートバルブ20およびブリーザパイプ21を介
して接続され、またタンク本体11の上部空間とブリー
ザパイプ21とが追加給油用フロートバルブ22および
絞り23を介して接続される。
湾曲しており、その頂点の両側位置にオーバーフローバ
ルブ24およびロールオーバーバルブ25が設けられ
る。オーバーフローバルブ24の弁体24aは燃料より
も比重の小さいフロートから構成されており、ブリーザ
パイプ21中に燃料が存在しないときには重力で下方に
落下して弁体支持部24bに支持されており、ブリーザ
パイプ21中に燃料が存在するときには弁体24aが浮
き上がって弁座24cに着座し、ブリーザパイプ21を
閉塞する。ロールオーバーバルブ25の弁体25aは燃
料よりも比重の大きいウエイトから構成されており、ブ
リーザパイプ21中の燃料の有無に関わらず通常は重力
で下方に落下して弁体支持部25bに支持されており、
車両が転倒して燃料タンクTの上下が反転した場合には
重力で弁体支持部25bから離反する方向に落下して弁
座25cに着座し、ブリーザパイプ21を閉塞する(図
3(C)参照)。
路26の一端部がブリーザパイプ21の上部に接続さ
れ、他端部が大気に開放される。第1リリーフ通路26
には、ブリーザパイプ21の内圧が所定値を越えると開
弁する第1リリーフバルブ27が設けられる。またブリ
ーザパイプ21の上部とシール部材18よりも上側の給
油口16とが第2リリーフ通路28で接続されており、
この第2リリーフ通路28にブリーザパイプ21の内圧
が所定値を越えると開弁する第2リリーフバルブ29が
設けられる。第1リリーフバルブ27の開弁圧および第
2リリーフバルブ29の開弁圧は等しくなるように設定
されており、かつ開弁時における流量は第1リリーフバ
ルブ27が第2リリーフバルブ29よりも大幅に大きく
(例えば、10倍)なるように設定される。
1を介して汲み上げた燃料をフィルター32、レギュレ
ータ33およびフィードパイプ34を介してエンジンE
の燃料噴射弁35に供給する燃料ポンプ36が設けられ
る。
ージ通路37に、タンク本体11内で発生した蒸発燃料
を吸着するキャニスタ38が接続される。そしてキャニ
スタ38はパージ通路39を介してエンジンEの吸気通
路40に接続されるとともに、大気連通通路41および
フィルター42を介して大気に連通する。チャージ通路
37には第1電磁バルブ43が配置され、この第1電磁
バルブ43をバイパスするように第1正圧リリーフバル
ブ44が並列に配置される。また大気連通通路41には
第2電磁バルブ45が配置され、この第2電磁バルブ4
5をバイパスするように第2正圧リリーフバルブ46が
並列に配置される。更にパージ通路39には第3電磁バ
ルブ47が配置される。
負圧防止通路48に第1負圧リリーフバルブ49および
フィルター50が設けられ、またチャージ通路37と前
記フィルター42とを接続する第2負圧防止通路51に
第2負圧リリーフバルブ52が設けられる。またタンク
本体11の上部空間に設けたフロートバルブ53とエン
ジンEの吸気通路40とを接続する正圧防止通路54に
第4電磁バルブ55が設けられる。
ンサ56と、燃料タンクT内の燃料の温度を検出する燃
料温度センサ57と、リッド14の開閉を検知するリッ
ド開閉センサ58からの信号が入力される電子制御ユニ
ットUは、前記第1〜第4電磁バルブ43,45,4
7,55の開閉を制御する。
作用を説明する。
のキャップ17が閉じられている非給油時の作用を説明
する。エンジンEの運転に伴って、タンク本体11の内
部に貯留された燃料はストレーナ31、燃料ポンプ3
6、フィルター32、レギュレータ33およびフィード
パイプ34を介して燃料噴射弁35…に供給される。燃
料の消費に伴って、あるいは燃料タンクTの温度低下に
伴ってタンク本体11の内圧が低下すると、その負圧で
ベローズが収縮して第1負圧リリーフバルブ49が開弁
し、フィルター50および第1負圧リリーフバルブ49
を介して大気がタンク本体11に吸入され、負圧による
タンク本体11の変形を防止する。
1負圧リリーフバルブ49の予備であって、両者の機能
は同じである。またフロートバルブ20および追加給油
用フロートバルブ22は車両の転倒時にも閉弁し、タン
ク本体11内の燃料がキャニスタ38に流出するのを防
止する。
温度上昇等に伴ってタンク本体11の内圧が増加する
と、チャージ通路37に設けた第1正圧リリーフバルブ
44および大気連通通路41に設けた第2正圧リリーフ
バルブ46が開弁するため、タンク本体11の内圧は第
1正圧リリーフバルブ44、キャニスタ38、第2正圧
リリーフバルブ46およびフィルター42を通して大気
に逃がされ、その際にタンク本体11から出た燃料蒸気
はキャニスタ38に吸着されて大気への放出を防止され
る。
が温度上昇してもタンク本体11の内圧が大気圧以下に
保持されるように、圧力センサ56および燃料温度セン
サ57からの信号を受けた電子制御ユニットUが第4電
磁バルブ55をデューティ制御にて開弁する。これによ
り、タンク本体11が正圧防止通路54を介してエンジ
ンEの吸気通路30に接続され、該吸気通路30の負圧
でタンク本体11の内圧を大気圧以下に保持することが
できる。また車両の転倒時にはフロートバルブ53が閉
弁し、タンク本体11内の燃料が正圧防止通路54を介
して吸気通路30に流出するのを防止する。
ージする場合には、電子制御ユニットUからの指令で大
気連通通路41に設けた第2電磁バルブ45と、パージ
通路39に設けた第3電磁バルブ47とが開弁する。そ
の結果、エンジンEの吸気通路30の負圧でフィルター
42、第2電磁バルブ45、キャニスタ38および第3
電磁バルブ47を介して大気が吸気通路30に吸引さ
れ、その際にキャニスタ38に吸着されていた蒸発燃料
がパージされて吸気通路30に供給される。
明する。図1および図2に示すように、リッド14を開
いてキャップ17を取り外した状態で給油ガンGのノズ
ルNを給油口16のシール部材18に挿入し、フィラー
パイプ12を介してタンク本体11に給油する。このと
き、リッド14が開かれたことをリッド開閉センサ58
が検出すると、電子制御ユニットUからの指令でチャー
ジ通路37に設けた第1電磁バルブ43および大気連通
通路41に設けた第2電磁バルブ45が開弁し、タンク
本体11の燃料液面の上昇に伴ってチャージ通路37に
押し出された蒸発燃料は、第1電磁バルブ43を通過し
てキャニスタ38に吸着される。そしてキャニスタ38
を通過した燃料蒸気を含まぬ空気が、第2電磁バルブ4
5およびフィルター42を通過して大気に放出される。
が上昇してフロートバルブ20が閉弁すると、フィラー
パイプ12の燃料液面が上昇して給油ガンGのノズルN
が燃料液面下に没するため、給油ガンGのオートストッ
プ装置が作動する。
トバルブ22は未だ閉弁しておらず、タンク本体11の
上部空間は絞り23を介してブリーザパイプ21に連通
しているため、絞り23を空気が通過することによりタ
ンク本体11の燃料液面が僅かに上昇し、それに伴って
フィラーパイプ12の燃料液面がゆっくりと下降する。
従って、フィラーパイプ12の燃料液面が下降した分だ
け、給油ガンGから追加の給油を行うことができ、これ
により給油口16からの燃料の吹き零れを防止しながら
満タン状態まで確実に給油することができる。そして追
加給油用フロートバルブ22が閉弁するとフィラーパイ
プ12の燃料液面が下降しなくなり、これにより作業者
は満タン状態になったことを確認することができる。
イプ12の燃料液面が上昇するとき、図3(A)に示す
ように、オーバーフローバルブ24およびロールオーバ
ーバルブ25は共に開弁状態にあるため、フィラーパイ
プ12内で燃料に押し出された燃料蒸気はブリーザパイ
プ21からチャージ通路37を通ってキャニスタ38に
吸着される。そしてフィラーパイプ12の燃料液面が充
分に上昇すると、図3(B)に示すように、オーバーフ
ローバルブ24の弁体24aが燃料に押し上げられて弁
座24cに着座し、ブリーザパイプ21を閉塞する。従
って、給油ガンGのオートストップ装置が作動する前後
の燃料の吹き返しや、オートストップ装置の作動後の過
剰な追加給油が発生しても、燃料がブリーザパイプ21
からチャージ通路37を通ってキャニスタ38に流入す
るのを確実に防止することができる。
ように、燃料よりも比重の大きいロールオーバーバルブ
25の弁体25aが重力で弁座25cに着座してブリー
ザパイプ21を閉塞するので、燃料がブリーザパイプ2
1からチャージ通路37を通ってキャニスタ38に流入
するのを確実に防止することができる。
置の故障等により満タン状態になった後に更に給油が継
続されると、燃料液面がフィラーパイプ12の上端まで
上昇して内圧が急激に高まり、給油ガンGのノズルNが
シール部材18から押し出されて燃料が漏れる可能性が
ある。またタンク本体11およびフィラーパイプ12の
内圧が高まるため、その内圧に耐えるだけの強度をタン
ク本体11およびフィラーパイプ12に与えようとする
と重量増加の要因となる問題がある。
パイプ12の内圧が高まると、第1リリーフバルブ27
が開弁してフィラーパイプ12内の燃料を外部に排出す
るので、給油ガンGのノズルNがシール部材18から押
し出されて燃料が流出したり、タンク本体11やフィラ
ーチューブ12が内圧で損傷したりするのを防止するこ
とができる。これにより、内圧の増加に耐えるための燃
料タンクTの必要強度を低下させて重量の軽減に寄与す
ることができる。
に第2リリーフバルブ29も開弁し、少量の燃料をフィ
ラーパイプ12からシール部材18よりも上方の給油口
16に流出させるので、異常が発生して第1、第2リリ
ーフバルブ27,29が開弁したことを給油者に確実に
報知することができ、これにより給油者に給油の停止を
促すことが可能となる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
給油口16側にオーバーフローバルブ14を設け、ブリ
ーザパイプ12のフロートバルブ20側にロールオーバ
ーバルブ15を設けているが、オーバーフローバルブ1
4およびロールオーバーバルブ15の位置関係を逆にす
ることも可能である。
によれば、フィラーパイプの上部空間をチャージ通路を
介してキャニスタに接続するブリーザパイプに、フィラ
ーパイプの燃料液面の上昇時に燃料による浮力で閉弁す
るオーバーフローバルブを設けたので、過給油時にフィ
ラーパイプ内の燃料がブリーザパイプを通ってキャニス
タに流入するのを、オーバーフローバルブの閉弁により
確実に防止することができる。また前記ブリーザパイプ
に車両の転倒時に重力で閉弁するロールオーバーバルブ
を設けたので、車両の転倒時にフィラーパイプ内の燃料
がブリーザパイプを通ってキャニスタに流入するのを、
ロールオーバーバルブの閉弁により確実に防止すること
ができる。
ルブの作用を説明する図
Claims (1)
- 【請求項1】 タンク本体(11)の上部空間をチャー
ジ通路(37)を介してキャニスタ(38)に接続する
とともに、タンク本体(11)に連なるフィラーパイプ
(12)の上部空間をブリーザパイプ(21)を介して
チャージ通路(37)に接続し、かつチャージ通路(3
7)がタンク本体(11)に接続される部分に、タンク
本体(11)の燃料液面の上昇時および車両の転倒時に
閉弁するフロートバルブ(20)を設けた燃料タンクに
おいて、 前記ブリーザパイプ(21)に、フィラーパイプ(1
2)の燃料液面の上昇時に燃料による浮力で閉弁するオ
ーバーフローバルブ(14)と、車両の転倒時に重力で
閉弁するロールオーバーバルブ(15)とを設けたこと
を特徴とする燃料タンク。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-11-15 JP JP32423299A patent/JP4176262B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN112977851B (zh) * | 2021-04-16 | 2022-08-05 | 贵州航天精工制造有限公司 | 一种飞行器抗过载的耐压薄壁软油箱 |
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