JP2016008557A - 自動車の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

自動車の蒸発燃料処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016008557A
JP2016008557A JP2014129909A JP2014129909A JP2016008557A JP 2016008557 A JP2016008557 A JP 2016008557A JP 2014129909 A JP2014129909 A JP 2014129909A JP 2014129909 A JP2014129909 A JP 2014129909A JP 2016008557 A JP2016008557 A JP 2016008557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
valve
fuel
gas
canister
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014129909A
Other languages
English (en)
Inventor
広光 通山
Hiromitsu Toriyama
広光 通山
武志 加賀田
Takeshi Kagata
武志 加賀田
克巳 広兼
Katsumi Hirokane
克巳 広兼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014129909A priority Critical patent/JP2016008557A/ja
Publication of JP2016008557A publication Critical patent/JP2016008557A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

【課題】液体燃料でシャットオフバルブが閉じている際、パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により気体が燃料タンクに流入することを防止し、気泡による異音の発生を防止すると共に、燃料タンクの内圧が負圧になることを、タンク流入許容手段によりタンク流入防止手段のキャニスタ側から燃料タンク側へ気体の流入を許容することで抑制する自動車の蒸発燃料処理装置を提供する。
【解決手段】シャットオフバルブ50の燃料タンク側開口とキャニスタ40との間に、シャットオフバルブ50が閉じる液位まで液体燃料が充填されている状態において、パージバルブ44の開閉動作で発生する気体脈動により燃料タンク30へ気体が流入することを防止するタンク流入防止弁60と、燃料タンク30の内圧がキャニスタ40の内圧に対し負圧となった時、エバポ通路41におけるタンク流入防止弁60のキャニスタ側から燃料タンク側への気体の流入を許容するタンク流入許容手段と、が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料(エバポガス)を内燃機関の吸気系にパージするような自動車の蒸発燃料処理装置に関する。
一般に、上述例の自動車の蒸発燃料処理装置は、給油時や温度上昇による燃料タンク内の圧力上昇時に、蒸発燃料を含んだガスが大気に放出されないよう、蒸発燃料をキャニスタ(通常、チャコールキャニスタ)に吸着し、空気のみを大気に放出し、エンジン駆動時には、エンジン吸気系の負圧を利用して、上記キャニスタから蒸発燃料を吸込み、該蒸発燃料をインジェクタからの噴射燃料と共に燃焼処理するように構成されている。
上述の蒸発燃料処理装置は、図8に示すように、燃料タンク上部に、液体燃料を通さない一方で、気体を通すシャットオフバルブ101が設けられている。
図8に示すように、該シャットオフバルブ101は、バルブハウジング102と、該バルブハウジング102内に設けられたフロート103と、該フロート103を支持するスプリング104と、このスプリング104を受けるスプリングリテーナ105と、フロート103の上部に連結部材106を介して設けられた弁体107と、バルブハウジング102の上部に一体または一体的に形成されたアウトレット部108と、バルブハウジング102の上部を閉塞するバルブリッド109とを有し、上述のバルブハウジング102には開口部102aが開口形成されている。
また、上述のキャニスタとシャットオフバルブ101とを連結するエバポ通路と、上述のキャニスタとエンジンの吸気系とを連結するパージ通路と、該パージ通路に介設されたパージバルブとを設けている。
上述のパージバルブは電磁弁により形成され、パージバルブの開弁時にパージ通路を介して蒸発燃料をエンジンの吸気系にパージ(放出)すべく構成している。
一方、近年においては、アイドリングストップや気筒停止などのエンジン吸気量の減少、並びに、アイドル時にポンピングロスを低減させることを目的としてスロットル弁を開くことによる負圧の低下に起因して、吸気系の圧力が低下したり、パージ吸引タイミングが減少したりして、パージ流量が確保しにくくなっているのが現状である。
このような問題点を解決して、パージ流量を確保するためには、パージ通路を大径化し、流量を増加するとよい。
しかしながら、パージ通路を大径化した場合には、今までに想定し得なかった新たな問題点が発生した。
すなわち、パージバルブを閉弁すると、パージ通路をエンジン吸気系に向けて吸引方向に流れる蒸発燃料が遮断され、蒸発燃料の流速が急減速するので、ウォータハンマに類似した気体脈動が発生し、パージ通路の大径化により、気体脈動が減衰することなく燃料タンクのシャットオフバルブに伝播するので、該シャットオフバルブから気体(蒸発燃料、あるいは蒸発燃料と空気の混合気体)が燃料タンクの液中に逆流し(図8の点線矢印α参照)、図8に示すように、気泡110による異音(気泡音)が発生する。
図8は気体脈動(正圧)によりフロート103上部の液面が通常の液面βに対して下方に押し下げられ、これにより気泡110が発生する状態を示している。このような状態は、燃料タンクに燃料が満タン状態で、かつエンジン音が静かなアイドリング時に顕著となる。
このような問題は、エンジン吸気系に対する蒸発燃料のパージ動作が負圧吸引のみであることから、気体脈動により燃料タンク側へ逆流する圧力が、これ程大きいとは想到できず、解析が非常に困難であるうえ、想定外のことであった。
ところで、特許文献1には、燃料タンク上部のシャットオフバルブとキャニスタとの間を連結するエバポ通路に、当該エバポ通路を開閉するための電磁弁を
設けると共に、該エバポ通路に気流脈動による圧力変動を膨張空間によって減衰させるチャンバを設けたものが開示されている。
しかし、該特許文献1に開示された従来構造においては、所定の占有容積を有するチャンバが必要となるうえ、この技術思想はあくまでも安定したタンク内圧を検出することが目的であって、本願発明のように、気泡発生による異音の防止を意図するものではない。
特開2013−113197号公報
そこで、この発明は、液体燃料でシャットオフバルブが閉じている際、パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により気体が燃料タンクに流入することを防止し、気泡による異音の発生を防止すると共に、燃料タンクの内圧が負圧になることを、タンク流入許容手段によりタンク流入防止手段のキャニスタ側から燃料タンク側へ気体の流入を許容することで抑制する自動車の蒸発燃料処理装置の提供を目的とする。
この発明による自動車の蒸発燃料処理装置は、燃料タンクと、上記燃料タンクに設けられ気体を通す一方で、液体燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、蒸発燃料を吸着して、空気を大気に開放可能に形成したキャニスタと、上記キャニスタと上記シャットオフバルブとを連結するエバポ通路と、上記キャニスタと内燃機関の吸気系とを連結するパージ通路と、該パージ通路から上記吸気系への蒸発燃料の放出および遮断を制御するパージバルブと、を備えた自動車の蒸発燃料処理装置であって、上記シャットオフバルブの上記燃料タンク側開口と上記キャニスタとの間に、上記シャットオフバルブが閉じる液位まで液体燃料が充填されている状態において、上記パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により上記燃料タンクへ気体が流入することを防止するタンク流入防止弁と、上記燃料タンクの内圧が上記キャニスタの内圧に対し負圧となった時、上記エバポ通路における上記タンク流入防止弁の上記キャニスタ側から上記燃料タンク側への気体の流入を許容するタンク流入許容手段と、が設けられたものである。
上述のタンク流入防止弁は、逆止弁で形成してもよい。
上記構成によれば、上述のタンク流入防止弁と、上述のタンク流入許容手段とを設けたので、次の如き効果がある。
すなわち、液体燃料でシャットオフバルブが閉じている際、パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により気体が燃料タンクに流入することを、上記タンク流入防止弁により防止することができて、気泡による異音の発生を防止することができる。
また、燃料タンクの内圧が負圧になることを、上記タンク流入許容手段によりタンク流入防止手段のキャニスタ側から燃料タンク側へ気体の流入を許容することで抑制できる。
要するに、燃料タンクへの気体脈動による気体流入防止と、燃料タンク内圧が負圧の際の気体流入許容との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記タンク流入許容手段は、上記燃料タンクの内圧が上記キャニスタの内圧に対し負圧となった時、上記エバポ通路における上記タンク流入防止弁の上記キャニスタ側から上記燃料タンクの方向へ流れる気体を減圧して通過させる減圧手段を有するものである。
上記構成によれば、上述の減圧手段が燃料タンクの方向へ流れる気体を減圧するので、気体の通過を完全に遮断することなく、気体脈動による燃料タンクへの気体の流入を抑制することができ、燃料タンクの内圧が負圧になるのを抑制することと両立できる。
この発明の一実施態様においては、上記減圧手段として、上記タンク流入防止弁の弁体に、オリフィスが設けられたものである。
上記構成によれば、タンク流入防止弁の弁体それ自体にオリフィスを設けたので、構成の簡略化と、部品点数の低減と減圧手段のコンパクト化とを図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記タンク流入許容手段として、上記減圧手段としての絞りを有し、上記タンク流入防止弁をバイパスする絞り通路が設けられたものである。
上記構成によれば、上述の絞り通路で燃料タンクへの気体流入圧力を抑制することができる。つまり、タンク流入防止弁と絞り通路とで役割が分離できるので、信頼性の高い設計が容易となる。
この発明の一実施態様においては、上記タンク流入防止弁は、該タンク流入防止弁の上記キャニスタ側に流入する気体が所定量以下の時、上記タンク流入防止弁の上記燃料タンク側開口の開放を防ぐ気体脈動吸収機構を有し、該気体脈動吸収機構は、上記タンク流入許容手段として、上記所定量を超える気体が流入した時、上記タンク流入防止弁の上記燃料タンク側開口の開放を許容するものである。
上記構成によれば、気体脈動吸収機構により、タンク流入防止弁のキャニスタ側に気体が所定量を超えて流入しないとタンク流入防止弁が開放されないため、気体脈動のような微量の気体が流入と流出を繰り返す場合は、燃料タンクへの気体流入を阻止して、異音を防止しながらも、所定量を超える気体の流入は小さな圧力差でも通過させるよう設定でき、燃料タンク内圧が負圧になることを円滑に防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記タンク流入防止弁は、燃料タンクの圧力を調整するためのチェックバルブとは別体に形成されたものである。
上記構成によれば、上述のチェックバルブで燃料タンクの内圧の圧力調整を行なうことができ、また、上述のタンク流入防止弁で気体脈動による気体が燃料タンク内へ流入することを防止でき、特に、上記チェックバルブを設けたことで燃料タンク内圧を大気圧よりも多少高めに設定することができるため、タンク内圧が高い分、燃料の蒸発を防止することができると共に、燃料タンクからの余剰ガス放出を抑制することができる。
この発明によれば、液体燃料でシャットオフバルブが閉じている際、パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により気体が燃料タンクに流入することを防止し、気泡による異音の発生を防止すると共に、燃料タンクの内圧が負圧になることを、タンク流入許容手段によりタンク流入防止手段のキャニスタ側から燃料タンク側へ気体の流入を許容することで抑制することができる効果がある。
本発明の自動車の蒸発燃料処理装置を示す系統図 図1のシャットオフバルブの具体的構造を示す断面図 タンク流入防止弁を示す断面図 タンク流入許容手段の他の実施例を示す断面図 タンク流入防止弁をバイパスする絞り通路の構造を示す断面図 自動車の蒸発燃料処理装置の他の実施例を示す系統図 (a)は図6のタンク流入防止弁の具体例を示す断面図、(b)は気体脈動吸収時の断面図、(c)は燃料タンク側開口の開放時の断面図 従来の気体脈動による気泡発生を示す説明図
液体燃料でシャットオフバルブが閉じている際、パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により気体が燃料タンクに流入することを防止し、気泡による異音の発生を防止すると共に、燃料タンクの内圧が負圧になることを、タンク流入許容手段によりタンク流入防止手段のキャニスタ側から燃料タンク側へ気体の流入を許容することで抑制するという目的を、燃料タンクと、上記燃料タンクに設けられ気体を通す一方で、液体燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、蒸発燃料を吸着して、空気を大気に開放可能に形成したキャニスタと、上記キャニスタと上記シャットオフバルブとを連結するエバポ通路と、上記キャニスタと内燃機関の吸気系とを連結するパージ通路と、該パージ通路から上記吸気系への蒸発燃料の放出および遮断を制御するパージバルブと、を備えた自動車の蒸発燃料処理装置であって、上記シャットオフバルブの上記燃料タンク側開口と上記キャニスタとの間に、上記シャットオフバルブが閉じる液位まで液体燃料が充填されている状態において、上記パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により上記燃料タンクへ気体が流入することを防止するタンク流入防止弁と、上記燃料タンクの内圧が上記キャニスタの内圧に対し負圧となった時、上記エバポ通路における上記タンク流入防止弁の上記キャニスタ側から上記燃料タンク側への気体の流入を許容するタンク流入許容手段と、が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の蒸発燃料処理装置を示し、図1は蒸発燃料処理装置、インテークシステムおよび燃料供給システムの全体を示す系統図である。
図1において、内燃機関としてのエンジン(この実施例では、過給機付きレシプロエンジンを例示している)は、インテークシステムA、燃料供給システムB、蒸発燃料処理装置Cを備えている。
上述のインテークシステムAは、エンジン1に空気を供給するものであって、エアクリーナ10、コンプレッサ上流ダクト11、ターボチャージャ12、コンプレッサ下流ダクト13、インタクーラ14、インタクーラ下流通路15、スロットルボディ16、サージタンク17、吸気マニホルド18を備えている。
エアクリーナ10は、吸気入口19から取入れた空気をエアクリーナケース内に設けたエレメント20でろ過し、埃などの異物を除去し、エレメント20下流から浄化空気を吸気出口21に供給する空気浄化装置である。
コンプレッサ上流ダクト11は、エアクリーナ10の吸気出口21から流出する浄化空気を、ターボチャージャ12のコンプレッサ22上流の吸気入口22aに供給するダクトである。
ターボチャージャ12は、エンジン1の排気エネルギを利用して吸気を圧縮加圧する過給機であって、タービン23とコンプレッサ22とを備えている。
タービン23は、エンジン1の排気ポート2、排気マニホルド24、排気通路25を介してタービンハウジング26の排気入口26aから供給される排気の圧力により回転駆動されるインペラを備えたターボ式の排気タービンである。
コンプレッサ22は、そのインペラをタービン23側のインペラに回転軸27を介して接続されており、タービン23により駆動されるターボ式の圧縮機であり、該コンプレッサ22は、コンプレッサ上流ダクト11からその吸気入口22aに導入された空気を、所定の過給圧まで圧縮して吸気出口22bからコンプレッサ下流ダクト13に吐出する。
コンプレッサ下流ダクト13は、ターボチャージャ12のコンプレッサ22が吐出した空気を、インタクーラ14に導入する管路である。
インタクーラ14は、コンプレッサ22における圧縮時に温度が上昇した空気を、走行風等で冷却することにより、酸素密度を高めて、吸気の充填効率を高める熱交換器である。
インタクーラ下流通路15は、インタクーラ14から流出された冷却後の空気を、スロットルボディ16およびサージタンク17に導入する管路である。
上述のスロットルボディ16には、スロットル弁16Vが設けられており、このスロットル弁16Vの開度を調整することで、エンジン1の出力調整が実行される。
サージタンク17は空気容量を増大し、吸気脈動を低減させるための空気室である。
吸気マニホルド18は、スロットルボディ16およびサージタンク17を通過した空気を、エンジン1の気筒対応数の吸気ポート3に分配する分岐管である。
ここで、該エンジン1は周知の如く、シリンダブロックに形成された気筒相当数のシリンダ4と、該シリンダ4内を上下往復動するピストン5と、シリンダヘッドに設けられて動弁機構により吸気ポート3を開閉する吸気弁6と、シリンダヘッドに設けられて動弁機構により排気ポート2を開閉する排気弁7と、所定のイグニッションタイミングで燃焼室内の混合気に点火する点火プラグ8と、を備えている。
燃料供給システムBは、ガソリン等の燃料をエンジン1に供給するものであって、燃料タンク30、燃料ポンプ(図示せず)、燃料供給通路31、インジェクタ32を備えている。
燃料タンク30は、液相のガソリン等の揮発性の燃料を貯留する容器である。
燃料ポンプ(図示せず)は、燃料タンク30内の燃料を所定燃圧まで加圧して燃料供給通路31に吐出するものである。
インジェクタ32は、吸気マニホルド18の各吸気ポート3対応部位に配置された燃料噴射弁で、所定の燃料噴射タイミングに対応して、吸気ポート3に間欠的に燃料を噴射するものである。
蒸発燃料処理装置Cは、燃料タンク30内で燃料が蒸発して発生した蒸発燃料(エバポ)を処理するものであって、シャットオフバルブ50、キャニスタ40、エバポ通路41、外気導入ライン42、パージ通路43、パージバルブ44を備えている。
キャニスタ40は、蒸発燃料を一時的に吸着して貯蔵し、その後、放出する機能を有する活性炭などの吸着剤をケース内に収容したものであり、外気導入ライン42を介して空気を大気に開放可能に形成されている。
エバポ通路41は、キャニスタ40とシャットオフバルブ50とを連結する通路で、該エバポ通路41は、燃料タンク30から排出された蒸発燃料をキャニスタ40に導入する管路である。
外気導入ライン42は、キャニスタ40が貯蔵した蒸発燃料を放出してエンジン側へ送出する際、蒸発燃料を搬送するパージガスとして機能する空気をキャニスタ40に導入する管路である。
パージ通路43は、キャニスタ40とエンジン1の吸気系であるスロットル弁16V下流のスロットルチャンバ16Cとを連結する通路で、このパージ通路43には、パージバルブ44が介設されており、このパージ通路43はパージバルブ44の開時に、キャニスタ40が放出した蒸発燃料を、外気導入ライン42から取入れられる空気と共にエンジン側に搬送する管路である。
パージバルブ44は、パージ通路43からエンジン1の吸気系つまり上記スロットルチャンバ16Cへの蒸発燃料の放出および遮断を制御するバルブであって、該パージバルブ44は電磁弁により構成されている。
ここで、上述のパージ通路43は、キャニスタ40とパージバルブ44との間のパージバルブ上流通路43Uと、パージバルブ44とスロットルチャンバ16Cとの間のパージバルブ下流通路43Lとで形成されると共に、該パージ通路43は充分なパージ流量を確保し得る通路径に設定されている。
図2は、図1で示したシャットオフバルブ50の具体的構造を示す断面図である。
このシャットオフバルブ50は、燃料タンク30に設けられており、気体を通す一方で、液体燃料の通過を防止するためのものである。
図2に示すように、このシャットオフバルブ50は、バルブハウジング51と、このバルブハウジング51内に設けられ、かつ下方が開放した椀形状のフロート52と、このフロート52を支持するスプリング53と、このスプリング53を受けるスプリングリテーナ54と、フロート52の上部に連結部材55を介して設けられた弁体56と、バルブハウジング51の上部に一体または一体的に形成されたアウトレット部57と、バルブハウジング51の上部を閉塞するバルブリッド58とを有し、上述のバルブハウジング51には開口部51aが開口形成されている。
上述のシャットオフバルブ50には弁体56で開閉される燃料タンク側開口59が形成されている。
上述のスプリング53はシャットオフバルブ50におけるフロート52の自重を打ち消し、液体燃料の排出阻止の動作を円滑にするためのものである。
詳しくは、満タンではない時にフロート52が自重で下降して開放され、満タンや旋回時の揺動などで液体燃料がエバポ通路41に迫った際に、フロート52の浮力と併せて即座に燃料タンク側開口59を閉止すべくスプリング53のバネ力が調整されている。
また、上述の弁体56はゴムやエラストマなどの弾性があり、かつ燃料耐性を有するシール部材で形成されている。
上述の燃料タンク側開口59の直上部に形成された弁座51bと、バルブリッド58のスプリングリテーナ部58aとの間には、弁体33と、開弁圧設定用の付勢手段としてのスプリング34とを備えたチェックバルブ35(いわゆる逆止弁)が設けられている。
このチェックバルブ35は、燃料タンク30の圧力を調整するためのものであり、詳しくは、燃料タンク30の内圧がスプリング34の設定圧を超えた時、弁体33を開いて、燃料タンク30内の蒸発燃料をアウトレット部57側へ流出させるようになっている。
また、上述のチェックバルブ35における弁体33の直下部には、弁体の圧着防止用のクリアランスg1が形成されている。
図1に示すように、シャットオフバルブ50の燃料タンク側開口59と、キャニスタ40との間には、シャットオフバルブ50が閉じる液位まで液体燃料が燃料タンク30に充填されている状態において、上述のパージバルブ44の開閉動作で発生する気体脈動により上述の燃料タンク30へ気体が流入することを防止する逆止弁タイプのタンク流入防止弁60を設けている。
ここで、上述のエバポ通路41は、シャットオフバルブ50のアウトレット部57とタンク流入防止弁60との間の上流通路41Uと、タンク流入防止弁60とキャニスタ40との間の下流通路41Lとで形成されている。
図3はタンク流入防止弁60の具体的構造を示す断面図である。
上述のタンク流入防止弁60は、図2で示したチェックバルブ35とは別体に形成されている。図3に示すように、このタンク流入防止弁60は、上流通路41Uと下流通路41Lとの境界部に設けた弁座61と、この弁座61を開閉する弁体62と、開弁圧設定用の付勢手段としてのスプリング63とを備え、上述の気体脈動により燃料タンク30へ気体が流入することを防止するように構成されている。
さらに、上述の弁体62には、オリフィス64が設けられている。
このオリフィス64は、燃料タンク30の内圧がキャニスタ40の内圧に対し負圧となった時、エバポ通路41におけるタンク流入防止弁60のキャニスタ側から燃料タンク側への気体の流入を許容するタンク流入許容手段である。
また、上述のオリフィス64は、燃料タンク30の内圧がキャニスタ40の内圧に対し負圧となった時、エバポ通路41におけるタンク流入防止弁60のキャニスタ側から燃料タンク30の方向へ流れる気体を減圧して通過させる減圧手段でもある。
なお、減圧の程度としては、シャットオフバルブ50の閉止圧力以下に減圧することが好ましい。この閉止圧力は、シャットオフバルブ50が閉じる液位であって、且つ開口部51aの上端が浸かるまで液体燃料が燃料タンク30に充填されている状態において、フロート52の浮力とスプリング53の上向きの合力から、フロート52、連結部材55、及び弁体56の自重を引いた上向きの押圧力である。
この圧力は、パージバルブにて発生する気体脈動の振動エネルギーのエバポ通路及びキャニスタにおける減衰を計算するか、あるいはシャットオフバルブ近傍の気体脈動を計測して、減圧の程度を設定すると良い。例えば、オリフィス64の直径は、エバポ通路41の直径の10%以下とすると良い。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用を説明する。
車両の走行時において、図1に示すパージバルブ44が開弁制御されると、ピストンの吸入行程により発生する吸気マニホルド18内の負圧と、キャニスタ40に付勢される大気圧との差によって、キャニスタ40内に吸着された蒸発燃料は、パージ通路43、パージバルブ44、サージタンク17を介して吸気マニホルド18内に吸引される。言い換えると、キャニスタ40から吸着された蒸発燃料が放出され、取り除かれる。
吸気マニホルド18内に吸引された蒸発燃料は、インジェクタ32からエンジン1に供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジン1のシリンダ内で燃焼される。
ところで、上述のパージバルブ44の開閉動作で気体脈動が発生し、この気体脈動はパージバルブ上流通路43Uおよびキャニスタ40に伝播されるので、キャニスタ40から気体が逆流する。
このように、パージバルブ44の開閉動作で発生する気体脈動により燃料タンク30側へ気体が流入しようとするのを、タンク流入防止弁60が閉弁することで防止することができる。
一方、燃料タンク30の内圧がキャニスタ40の内圧に対して負圧となった時、弁体62に設けたオリフィス64が、エバポ通路41におけるタンク流入防止弁60のキャニスタ側から燃料タンク側へ気体の流入を許容するので、燃料タンク30の内圧が負圧になることを抑制することができる。
このように、図1〜図3で示した実施例1の自動車の蒸発燃料処理装置は、燃料タンク30と、上記燃料タンク30に設けられ気体を通す一方で、液体燃料の通過を防止するシャットオフバルブ50と、蒸発燃料を吸着して、空気を大気に開放可能に形成したキャニスタ40と、上記キャニスタ40と上記シャットオフバルブ50とを連結するエバポ通路41と、上記キャニスタ40と内燃機関(エンジン1参照)の吸気系(スロットルチャンバ16C参照)とを連結するパージ通路43と、該パージ通路43から上記吸気系への蒸発燃料の放出および遮断を制御するパージバルブ44と、を備えた自動車の蒸発燃料処理装置であって、上記シャットオフバルブ50の上記燃料タンク側開口59と上記キャニスタ40との間に、上記シャットオフバルブ50が閉じる液位まで液体燃料が充填されている状態において、上記パージバルブ44の開閉動作で発生する気体脈動により上記燃料タンク30へ気体が流入することを防止するタンク流入防止弁60と、上記燃料タンク30の内圧が上記キャニスタ40の内圧に対し負圧となった時、上記エバポ通路41における上記タンク流入防止弁60の上記キャニスタ側から上記燃料タンク側への気体の流入を許容するタンク流入許容手段(オリフィス64参照)と、が設けられたものである(図1,図2,図3参照)。
この構成によれば、上述のタンク流入防止弁60と、上述のタンク流入許容手段(オリフィス64参照)とを設けたので、次の如き効果がある。
すなわち、液体燃料でシャットオフバルブ50が閉じている際、パージバルブ44の開閉動作で発生する気体脈動により気体が燃料タンク30に流入することを、上記タンク流入防止弁60により防止することができて、気泡による異音の発生を防止することができる。
また、燃料タンク30の内圧が負圧になることを、上記タンク流入許容手段(オリフィス64参照)によりタンク流入防止手段60のキャニスタ側から燃料タンク側へ気体の流入を許容することで抑制できる。
要するに、燃料タンク30への気体脈動による気体流入防止と、燃料タンク内圧が負圧の際の気体流入許容との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記タンク流入許容手段(オリフィス64参照)は、上記燃料タンク30の内圧が上記キャニスタ40の内圧に対し負圧となった時、上記エバポ通路41における上記タンク流入防止弁60の上記キャニスタ側から上記燃料タンク30の方向へ流れる気体を減圧して通過させる減圧手段(オリフィス64それ自体参照)を有するものである(図3参照)。
この構成によれば、上述の減圧手段が燃料タンク30の方向へ流れる気体を減圧するので、気体の通過を完全に遮断することなく、気体脈動による燃料タンク30への気体の流入を抑制することができ、燃料タンク30の内圧が負圧になるのを抑制することと両立できる。
この発明の一実施形態においては、上記減圧手段として、上記タンク流入防止弁60の弁体62に、オリフィス64が設けられたものである(図3参照)。
この構成によれば、タンク流入防止弁60の弁体62それ自体にオリフィス64を設けたので、構成の簡略化と、部品点数の低減と減圧手段のコンパクト化とを図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記タンク流入防止弁60は、燃料タンク30の圧力を調整するためのチェックバルブ35とは別体に形成されたものである(図2,図3参照)。
この構成によれば、上述のチェックバルブ35で燃料タンク30内圧の圧力調整を行なうことができ、また、上述のタンク流入防止弁60で気体脈動による気体が燃料タンク30内へ流入することを防止でき、特に、上記チェックバルブ35を設けたことで燃料タンク30内圧を大気圧よりも多少高めに設定することができるため、タンク内圧が高い分、燃料の蒸発を防止することができると共に、燃料タンク30からの余剰ガス放出を抑制することができる。
図4はタンク流入許容手段の他の実施例を示す断面図である。
図4に示す実施例においては、タンク流入防止弁60の弁体62に開口形成したオリフィス64に加えて、弁座61を形成する弁座部材65にもオリフィス66を形成し、このオリフィス66で、タンク流入防止弁60のキャニスタ側と燃料タンク側とを連通したものである。
このオリフィス66も、タンク流入許容手段および減圧手段を兼ねるものである。
図4に示すように、オリフィス64,66を所定距離離間させて2つ設けると、タンク流入防止弁60の燃料タンク側圧力への気体脈動の伝播を分散して圧力のピーク値を低下させたり、位相反転させて相殺させたりすることができるので、パージバルブ44の開閉動作で発生する気体脈動により気体が燃料タンク30に流入するのを防止することができる。また、オリフィス64,66を2つ設けたので、一方のオリフィスが詰まった場合においても他方のオリフィスにてその機能を発揮することができる。
図4で示した実施例においても、その他の構成、作用、効果については、図1〜図3を参照して説明した先の実施例1と同様であるから、図4において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、図3と図4との対比においてオリフィス64を1つのみ設ける図3の実施例においては、オリフィス64,66を複数設ける図4の実施例のオリフィス径に対してオリフィス64の径を大径と成してもよい。
図5はタンク流入防止弁をバイパスする絞り通路の構造を示す断面図である。
図5に示す実施例においては、タンク流入許容手段として、減圧手段としての絞り67を有し、上述のタンク流入防止弁60をバイパスする絞り通路68を設けたものである。
図5に示すように、絞り通路68の一方の開口68aは上流通路41Uに連通しており、絞り通路68の他方の開口68bは下流通路41Lに連通している。
そして、上述の絞り通路68で、エバポ通路41におけるタンク流入防止弁60のキャニスタ側と燃料タンク30側とを連通している。
このように、図5に示す実施例3は、上記タンク流入許容手段として、上記減圧手段としての絞り67を有し、上記タンク流入防止弁60をバイパスする絞り通路68が設けられたものである(図5参照)。
この構成によれば、上述の絞り通路68で燃料タンク30への気体流入圧力を抑制することができる。つまり、タンク流入防止弁60と絞り通路68とで役割が分離できるので、信頼性の高い設計が容易となる。
図5で示した実施例3においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例1とほぼ同様であるから、図5において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図6は自動車の蒸発燃料処理装置の他の実施例を示す系統図である。
図6に示すように、シャットオフバルブ50の燃料タンク側開口59(図2参照)とキャニスタ40との間に、該シャットオフバルブ50が閉じる液位まで燃料タンク30内に液体燃料が充填されている状態において、パージバルブ44の開閉動作で発生する気体脈動により燃料タンク30へ気体が流入することを防止するタンク流入防止弁70を設けている。
但し、この実施例においては、該タンク流入防止弁70はタンク流入許容手段を兼ねるものであって、このタンク流入許容手段は、燃料タンク30の内圧がキャニスタ40の内圧に対し負圧となった時、エバポ通路41におけるタンク流入防止弁70のキャニスタ側から燃料タンク側への気体の流入を許容する。
図7は図6で示したタンク流入防止弁70の具体的構造を示す断面図であって、このタンク流入防止弁70は2つのポート71,72を有するバルブハウジングとしてのシリンダ73と、このシリンダ73内に軸動可能に配置された弁体としてのピストン74と、開弁圧設定用の付勢手段としてのスプリング75とを備えている。
そして、このタンク流入防止弁70は、該タンク流入防止弁70のキャニスタ側に流入する気体が所定量以下で脈動的に流出入を繰り返す時には、図7の(a)に示す状態と図7の(b)に示す状態との間を往復動して、タンク流入防止弁70の燃料タンク側開口(つまり上流側ポート72)の開放を防ぐ気体脈動吸収機構76を有している。
この気体脈動吸収機構76は、上述のピストン74とスプリング75とで形成されている。該気体脈動吸収機構76は、タンク流入許容手段として、タンク流入防止弁70のキャニスタ側に所定量を超える気体が流入した時、図7の(c)に示すように、タンク流入防止弁70の燃料タンク側開口(ポート72参照)の開放を許容し、エバポ通路41におけるタンク流入防止弁70のキャニスタ側から燃料タンク側への気体の流入を許容するように構成されている。
さらに、図6に示すように、上述のタンク流入防止弁70をバイパスするバイパス通路77が設けられており、このバイパス通路77にはチェックバルブ78が介設されている。このチェックバルブ78は図示しないスプリングを有しており、燃料タンク30の内圧が当該スプリングの設定圧よりも高くなった時、該チェックバルブ78が開弁して燃料タンク30内の蒸発燃料をキャニスタ40側へ送出するように構成されている。
ここで、上述のバイパス通路77の上流開口77aは上流通路41Uに連通接続されており、下流開口77bは下流通路41Lに連通接続されている。
なお、上述のスプリング75の設定圧は、燃料系統を加圧して圧力低下の有無を計測する漏洩テスト時に、燃料系統の均一な加圧を阻害しない程度の軽いバネ圧とすることが好ましい。
このように、図6,図7で示した実施例4の自動車の蒸発燃料処理装置は、タンク流入防止弁70は、該タンク流入防止弁70の上記キャニスタ40側に流入する気体が所定量以下の時、上記タンク流入防止弁70の上記燃料タンク側開口(ポート72参照)の開放を防ぐ気体脈動吸収機構76を有し、該気体脈動吸収機構76は、上記タンク流入許容手段として、上記所定量を超える気体が流入した時、上記タンク流入防止弁70の上記燃料タンク側開口(ポート72)の開放を許容するものである(図6,図7参照)。
この構成によれば、気体脈動吸収機構76により、タンク流入防止弁70のキャニスタ40側に気体が所定量を超えて流入しないとタンク流入防止弁70が開放されないため、気体脈動のような微量の気体が流入と流出を繰り返す場合は、燃料タンク30への気体流入を阻止して、異音を防止しながらも、所定量を超える気体の流入は小さな圧力差でも通過させるよう設定でき、燃料タンク30の内圧の負圧を円滑に防止することができる。
なお、図6,図7において、前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の内燃機関は、実施例のエンジン1に対応し、
以下同様に、
吸気系は、スロットルチャンバ16Cに対応し、
タンク流入許容手段は、オリフィス64、絞り通路68に対応し、
減圧手段は、オリフィス64、絞り67に対応し、
燃料タンク側開口は、燃料タンク側開口59、ポート72に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、図5で示した絞り通路68に代えて、通路全体の内径を絞り部に設定した絞り通路を採用してもよい。
以上説明したように、本発明は、燃料タンクと、上記燃料タンクに設けられ気体を通す一方で、液体燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、蒸発燃料を吸着して、空気を大気に開放可能に形成したキャニスタと、上記キャニスタと上記シャットオフバルブとを連結するエバポ通路と、上記キャニスタと内燃機関の吸気系とを連結するパージ通路と、該パージ通路から上記吸気系への蒸発燃料の放出および遮断を制御するパージバルブと、を備えた自動車の蒸発燃料処理装置について有用である。
1…エンジン(内燃機関)
16C…スロットルチャンバ(吸気系)
30…燃料タンク
35…チェックバルブ
40…キャニスタ
41…エバポ通路
43…パージ通路
44…パージバルブ
50…シャットオフバルブ
59…燃料タンク側開口
60…タンク流入防止弁
62…弁体
64…オリフィス(タンク流入許容手段、減圧手段)
67…絞り(減圧手段)
68…絞り通路(タンク流入許容手段)
70…タンク流入防止弁(タンク流入許容手段)
72…ポート(燃料タンク側開口)
76…気体脈動吸収機構

Claims (6)

  1. 燃料タンクと、
    上記燃料タンクに設けられ気体を通す一方で、液体燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、
    蒸発燃料を吸着して、空気を大気に開放可能に形成したキャニスタと、
    上記キャニスタと上記シャットオフバルブとを連結するエバポ通路と、
    上記キャニスタと内燃機関の吸気系とを連結するパージ通路と、
    該パージ通路から上記吸気系への蒸発燃料の放出および遮断を制御するパージバルブと、
    を備えた自動車の蒸発燃料処理装置であって、
    上記シャットオフバルブの上記燃料タンク側開口と上記キャニスタとの間に、上記シャットオフバルブが閉じる液位まで液体燃料が充填されている状態において、上記パージバルブの開閉動作で発生する気体脈動により上記燃料タンクへ気体が流入することを防止するタンク流入防止弁と、
    上記燃料タンクの内圧が上記キャニスタの内圧に対し負圧となった時、上記エバポ通路における上記タンク流入防止弁の上記キャニスタ側から上記燃料タンク側への気体の流入を許容するタンク流入許容手段と、
    が設けられた
    自動車の蒸発燃料処理装置。
  2. 上記タンク流入許容手段は、上記燃料タンクの内圧が上記キャニスタの内圧に対し負圧となった時、
    上記エバポ通路における上記タンク流入防止弁の上記キャニスタ側から上記燃料タンクの方向へ流れる気体を減圧して通過させる減圧手段を有する
    請求項1記載の自動車の蒸発燃料処理装置。
  3. 上記減圧手段として、上記タンク流入防止弁の弁体に、オリフィスが設けられた
    請求項2記載の自動車の蒸発燃料処理装置。
  4. 上記タンク流入許容手段として、上記減圧手段としての絞りを有し、
    上記タンク流入防止弁をバイパスする絞り通路が設けられた
    請求項2記載の自動車の蒸発燃料処理装置。
  5. 上記タンク流入防止弁は、該タンク流入防止弁の上記キャニスタ側に流入する気体が所定量以下の時、上記タンク流入防止弁の上記燃料タンク側開口の開放を防ぐ気体脈動吸収機構を有し、
    該気体脈動吸収機構は、上記タンク流入許容手段として、上記所定量を超える気体が流入した時、上記タンク流入防止弁の上記燃料タンク側開口の開放を許容するものである
    請求項1記載の自動車の蒸発燃料処理装置。
  6. 上記タンク流入防止弁は、燃料タンクの圧力を調整するためのチェックバルブとは別体に形成された
    請求項1〜5の何れか1項に記載の自動車の蒸発燃料処理装置。
JP2014129909A 2014-06-25 2014-06-25 自動車の蒸発燃料処理装置 Pending JP2016008557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129909A JP2016008557A (ja) 2014-06-25 2014-06-25 自動車の蒸発燃料処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129909A JP2016008557A (ja) 2014-06-25 2014-06-25 自動車の蒸発燃料処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016008557A true JP2016008557A (ja) 2016-01-18

Family

ID=55226293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014129909A Pending JP2016008557A (ja) 2014-06-25 2014-06-25 自動車の蒸発燃料処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016008557A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018087512A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 マツダ株式会社 エンジンの蒸発燃料処理装置
JP2018087511A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 マツダ株式会社 エンジンの蒸発燃料処理装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5017614U (ja) * 1973-06-14 1975-02-26
JPS5578751U (ja) * 1978-11-24 1980-05-30
JP2003021003A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Toyota Motor Corp 蒸発燃料回収装置
JP2003049716A (ja) * 2001-08-02 2003-02-21 Toyota Motor Corp 燃料タンクの給油燃料蒸気回収装置
JP2013113197A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Toyota Motor Corp タンク内圧検出装置及び封鎖弁開閉制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5017614U (ja) * 1973-06-14 1975-02-26
JPS5578751U (ja) * 1978-11-24 1980-05-30
JP2003021003A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Toyota Motor Corp 蒸発燃料回収装置
JP2003049716A (ja) * 2001-08-02 2003-02-21 Toyota Motor Corp 燃料タンクの給油燃料蒸気回収装置
JP2013113197A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Toyota Motor Corp タンク内圧検出装置及び封鎖弁開閉制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018087512A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 マツダ株式会社 エンジンの蒸発燃料処理装置
JP2018087511A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 マツダ株式会社 エンジンの蒸発燃料処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2701818C1 (ru) Способ (варианты) и система для продувки угольного фильтра для паров топлива
CN105781804B (zh) 用于改进滤罐吹扫的系统和方法
CN105781805B (zh) 用于改进滤罐吹扫的系统和方法
RU2711310C2 (ru) Способ работы двигателя с наддувом (варианты) и система двигателя
US8132560B2 (en) Bidirectional adsorbent-canister purging
US8109259B2 (en) Positive-pressure crankcase ventilation
US6810861B2 (en) Evaporation fuel processing unit
US8770176B2 (en) Fluid control valve assembly
JP5786502B2 (ja) 蒸発燃料パージ装置
CN108223197B (zh) 内燃机的蒸发燃料处理装置
KR20200108611A (ko) 차량의 연료증발가스 퍼지 시스템
KR20110089454A (ko) 암모니아 연소 내연 기관
JP6112046B2 (ja) 過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置
JPS58110853A (ja) 過給機付内燃機関における蒸発燃料制御装置
JP5949150B2 (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP2014240622A (ja) 蒸発燃料パージ装置
US10100784B2 (en) Supercharged internal combustion engine
US9127605B2 (en) Vapor recovery system purge valve and method
JP2016008557A (ja) 自動車の蒸発燃料処理装置
US11300080B2 (en) Fuel tank protector valve and engine systems having same
JP2014227972A (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP2013174143A (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP2009162183A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP7040108B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
US20220268243A1 (en) System and methods for a fuel tank pressure control pump

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161227

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180130