JP2023045840A - ジョイントコネクタ - Google Patents

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浩三 大石
Kozo Oishi
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【課題】ジョイント端子及びハウジングの強度を確保しつつ、隣接するジョイント端子間の電気的接続信頼性を低下させないジョイントコネクタを提供する。【解決手段】端子本体部51の一方の側壁部63aには、弾性接触片55と、側面開口部57とが設けられる。弾性接触片55は、自由端の先端部55cが側面開口部57に臨むように折り曲げ形成されている。ハウジング13の端子収容室25には、可撓係止腕45と、仕切壁37に形成された開口部73と、自由端の先端部55cが側面開口部57を貫通する方向へ弾性接触片55を弾性変形させる突起部85とが設けられる。他方の側壁部63bには、凸部59が、外側に突出して形成されている。端子収容室25に収容されたジョイント端子17は、凸部59に係合した他のジョイント端子17の弾性接触片55の自由端の弾性復元力により可撓係止腕45の係止部45aに当接する方向へ付勢される。【選択図】図11

Description

本発明は、ジョイントコネクタに関する。
端子の挿入作業を所定の数だけ行うことによって複数の端子(ジョイント端子)間が電気的に接続されるジョイントコネクタが知られている。この種のジョイントコネクタとして、特許文献1や特許文献2に開示されたものがある。
特許文献1のジョイントコネクタに挿入されるジョイント端子は、底壁部と底壁部の両側より立設された一対の側壁部とを有する端子本体部と、電線が接続される電線接続部とを備える。一方の側壁部には、外側に向かって水平方向に突出するジョイントタブ部が設けられる。他方の側壁部には、前端側が解放され、後端側が閉塞されたサイドスリットが形成される。また、ジョイントコネクタのコネクタハウジング(ハウジング)は、仕切壁によってそれぞれ仕切られた複数の端子収容室と、仕切壁に設けられてジョイントタブ部が挿通されるスリット(タブ挿通用スリット)と、を有している。
そこで、先ず、コネクタハウジングの前方から見て最も右端の端子収容室に後面開口からジョイント端子を挿入する。ジョイント端子は、そのジョイントタブ部が左側の仕切壁のスリットに挿入されつつ端子収容室に挿入される。端子収容室に挿入されたジョイント端子は、そのジョイントタブ部の先端側が左隣の端子収容室に突出する。
次に、その左隣の端子収容室に後面側から別のジョイント端子を挿入する。すると、別のジョイント端子は、ジョイントタブ部が左側の仕切壁のスリットに挿入され、且つ、サイドスリットに右側のジョイント端子のジョイントタブ部を挿入しつつ端子収容室に挿入される。
サイドスリットに挿入されたジョイントタブ部は、端子本体部内に設けられた板バネ部とタブ挟持用突部の間に挟持される。これにより、ジョイントコネクタは、両隣のジョイント端子間が導通される。このようなジョイント端子の挿入作業を所定の数だけ行うことによって、ジョイントコネクタは、複数のジョイント端子間が電気的に接続される。
また、特許文献2のジョイントコネクタは、箱状の端子接続部と電線が接続される電線接続部とを有する端子と、端子を収容する複数の端子収容室を並設したハウジングと、を備える。端子接続部の一方の側壁には、その外側へ膨出する接点部を有した弾性接触片が設けられる。また、ハウジングの隣接する端子収容室との隔壁(仕切壁)には、弾性接触片の接点部の出没を許容する切欠き部(開口部)が形成される。
そして、端子収容室に収容された端子の弾性接触片は、切欠き部を通じて隣接する他の端子の端子接続部と接触して導通接続される。このような端子の挿入作業を所定の数だけ行うことによって、ジョイントコネクタは、複数の端子間が電気的に接続される。
特開2016-31882号公報 特開2019-102371号公報
しかしながら、上述した特許文献1のジョイントコネクタでは、ジョイント端子における端子本体部の側壁部に、前端側が解放され、後端側が閉塞されたサイドスリットが切欠き形成されている。そこで、ジョイント端子は、端子本体部の強度が低下し、単品で運搬等で取り扱われる際、端子本体部に外力が加わって変形する懸念がある。更に、端子本体部の一方の側壁部に設けられたジョイントタブ部は、端子本体部の外側に突出するむき出しの状態で形成されており、外力が加わって変形する懸念がある。また、ハウジングの仕切壁には、ジョイント端子を挿入する側から連続してスリットが切欠き形成されている。そこで、ハウジングは、上下で分割された仕切壁の強度が低下し、外力が加わって変形する懸念がある。
また、上述した特許文献2のジョイントコネクタでは、ハウジングの端子収容室に収容された端子の弾性接触片が、切欠き部を通じて隣接する他の端子の端子接続部と接触して導通接続されている。そこで、ジョイントコネクタが車両に搭載された状態において、走行時の振動を受けてハウジングに収容された端子にガタツキが生じることで、端子の弾性接触片と他の端子の端子接続部との間に微摺動摩耗が発生する可能性がある。このような微摺動摩耗の発生は、端子同士の電気的接続信頼性の低下を招く懸念がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ジョイント端子及びハウジングの強度を確保しつつ、隣接するジョイント端子間の電気的接続信頼性を低下させないジョイントコネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
底壁部と前記底壁部の両側に立設された一対の側壁部と前記底壁部に対向する上壁部とを有する箱状の端子本体部と、前記端子本体部の後方に設けられた電線接続部とを有したジョイント端子と、仕切壁によってそれぞれ仕切られて並設された複数の端子収容室を有したハウジングとを備え、前記一対の側壁部における一方の側壁部には、前記端子本体部の内側に連設された弾性接触片と、側面開口部とが設けられ、前記弾性接触片は、前記一方の側壁部の一端側の端縁から延出する部分が内側に折り返して形成され、前記弾性接触片の中間部を折り曲げて形成した自由端の先端部が前記側面開口部に臨むように形成されており、前記ハウジングの前記端子収容室には、前記ジョイント端子を抜け止めする可撓係止腕と、前記仕切壁に形成された開口部と、前記ジョイント端子が前記端子収容室に挿入された際に前記弾性接触片に接触し、前記自由端の先端部が前記側面開口部を貫通する方向へ前記弾性接触片を弾性変形させる突起部とが設けられ、前記一対の側壁部における他方の側壁部には、前記自由端の先端部が前記側面開口部及び前記開口部を貫通した隣接する他の前記ジョイント端子の前記弾性接触片を端子挿入方向へ弾性変形させる凸部が、外側に突出して形成されており、前記端子収容室に収容された前記ジョイント端子は、他の前記ジョイント端子の前記自由端の弾性復元力により前記可撓係止腕の係止部に当接する方向へ付勢される、ことを特徴とするジョイントコネクタ。
本発明に係るジョイントコネクタによれば、ジョイント端子及びハウジングの強度を確保しつつ、隣接するジョイント端子間の電気的接続信頼性を低下させないジョイントコネクタを提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係るジョイントコネクタの分解斜視図である。 図2は、スペーサが仮係止位置とされたジョイントコネクタを後方斜め上方より見た斜視図である。 図3は、ジョイント端子を前方斜め上方より見た斜視図である。 図4は、ジョイント端子を前方斜め下方より見た斜視図である。 図5は、図2に示したジョイントコネクタの平面図である。 図6は、図2に示したジョイントコネクタを後方より見た正面図である。 図7は、図6のA-A線におけるジョイント端子の水平断面図である。 図8は、図6のA-A線におけるハウジングの水平断面斜視図である。 図9は、挿入順序が最も上流の端子収容室に挿入されたジョイント端子の挿入途中状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。 図10は、挿入順序が最も上流の端子収容室に挿入されたジョイント端子の挿入完了状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。 図11は、挿入順序が2番目の端子収容室に挿入されたジョイント端子の挿入途中状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。 図12は、挿入順序が2番目の端子収容室に挿入されたジョイント端子の挿入完了状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。 図13は、図12のB-B線におけるジョイントコネクタの縦断面図である。 図14は、全ての端子収容室に挿入されたジョイント端子の挿入完了状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るジョイントコネクタ11の分解斜視図である。図2は、スペーサ15が仮係止位置とされたジョイントコネクタ11を後方斜め上方より見た斜視図である。
本実施形態に係るジョイントコネクタ11は、絶縁樹脂製のハウジング13と、絶縁樹脂製のスペーサ15と、末端にジョイント端子17を取り付けた複数本(例えば4本)の端子付き電線19と、を有する。
図3は、ジョイント端子17を前方斜め上方より見た斜視図である。図4は、ジョイント端子17を前方斜め下方より見た斜視図である。
図3及び図4に示すように、ジョイント端子17は、端子本体部51と、電線接続部53と、弾性接触片55と、側面開口部57と、凸部59と、を有する。
端子本体部51は、底壁部61と、底壁部61の両側に立設された一対の側壁部63a,63bと、底壁部61に対向する上壁部62とを有して箱状に形成される。電線接続部53は、端子本体部51の後方に連なって設けられる。電線接続部53は、電線65の導体に圧着される導体圧着部69と、電線65の絶縁被覆の外周に加締められる被覆加締め部71と、を有する。
一対の側壁部63a,63bにおける一方の側壁部63aには、端子本体部51の内側に連設された弾性接触片55と、矩形状の貫通穴として形成された側面開口部57とが設けられる。
端子本体部51の内部に配置された弾性接触片55は、一方の側壁部63aの一端側の端縁(前端縁)から前方に矩形板状に延出する部分を折り返し部55aで内側に折り返して形成される。そして、弾性接触片55の中間部55bをV字状に折り曲げて形成した自由端の先端部55cは、側面開口部57に臨むように形成されている(図7参照)。弾性接触片55は、側面開口部57の上下開口幅よりも狭い板幅とされており、自由端の先端部55cが側面開口部57を貫通する方向へ弾性変形させられると、自由端の先端部55cは一方の側壁部63aの外方へ突出する。即ち、弾性接触片55の自由端の先端部55cは、端子本体部51の側面開口部57から出没することができる。
一対の側壁部63a,63bにおける他方の側壁部63bには、直方体状の凸部59が外側に突出して形成されている。本実施形態の凸部59は、端子前後方向へ延びる2辺のスリットを他方の側壁部63bに形成し、2辺のスリットの間部分を外側に膨出させる曲げ加工により他方の側壁部63bに打ち出し形成された打ち出し部である。このように他方の側壁部63bの外側に直方体状に打ち出し形成された凸部59は剛性が高く、一方の側壁部の外側に向かって水平方向に突出する従来のジョイントタブ部に比べて外力による変形がしにくい。
凸部59は、後述するハウジング13のガイド溝75に係合し、端子収容室25に挿入されるジョイント端子17を挿入案内する。また、凸部59の前面59aには、隣接する他のジョイント端子17における弾性接触片55の自由端の先端部55cが当接する。
図5は、図2に示したジョイントコネクタ11の平面図である。図6は、図2に示したジョイントコネクタ11を後方より見た正面図である。図7は、図6のA-A線におけるジョイント端子17の水平断面図である。図8は、図6のA-A線におけるハウジング13の水平断面斜視図である。
図1及び図2に示すように、ハウジング13は、上面21と下面23(図6参照)とが他の面よりも大きい長方形となる偏平な六面体で形成される。ハウジング13は、長手方向の一方が、端子収容室25の形成用開口を有した前壁部27となる(図1参照)。なお、ハウジング13の前壁部27には、それぞれの端子収容室25の形成用開口の上方に、ジョイント端子17のランス係止を解除するための治具挿入口39が設けられている。
ハウジング13は、長手方向の他方が、ジョイント端子17を端子収容室25に挿入するための端子挿入口29を有した後壁部31となる(図2参照)。ハウジング13の上面21には、スペーサ15を挿入するためのスペーサ挿入開口33が形成される。ハウジング13の下面23には、図示しないブラケットが差し込まれることによりブラケットを係止するロック部24が形成される(図6参照)。
ハウジング13には、端子挿入口29に通じて前後に延在する略直方体形空間の端子収容室25が、上面21と下面23に挟まれ、かつ長手方向に直交する方向(横並び方向)に並んで複数(例えば4つ)形成されている。ハウジング13は、端子収容室25の横並び方向の両側が、一対のハウジング側壁35となる。それぞれの端子収容室25は、一対のハウジング側壁35の間が、複数の平行な仕切壁37(図2参照)により等間隔で仕切られる。
ハウジング13の後壁部31に横並びで開口するそれぞれの端子挿入口29には、ジョイント端子17が挿入される。
ハウジング13の端子収容室25には、図8に示すように、ジョイント端子17を抜け止めする可撓係止腕45(図13参照)と、仕切壁37に形成された開口部73と、ジョイント端子17が端子収容室25に挿入された際に弾性接触片55に接触し、自由端の先端部55cが側面開口部57を貫通する方向へ弾性接触片55を弾性変形させる突起部85とが設けられる。
可撓係止腕45は、端子収容室25における後壁部31側の天壁から前方へ延びる片持ち梁状に一体形成されたランスであり、端子収容室25に収容されたジョイント端子17の端子本体部51の後端を係止部45aが係止して抜け止めする。
開口部73は、各仕切壁37の前壁部27側に形成されて隣り合う端子収容室25間を連通する貫通穴であり、端子収容室25に収容されたジョイント端子17における弾性接触片55の自由端の先端部55cを挿通可能とする。
突起部85は、ハウジング13の前壁部27の端子収容室25に対応する位置に突出して一体形成されている。突起部85の先端は、端子収容室25に収容されたジョイント端子17の端子本体部51の先端部に没入し、端子本体部51内の弾性接触片55に接触する。そして、弾性接触片55に接触した突起部85は、自由端の先端部55cが側面開口部57及び開口部73を貫通する方向へ弾性接触片55を弾性変形させる。
更に、端子収容室25に挿入されるジョイント端子17の凸部59に対応する一方のハウジング側壁35及び各仕切壁37には、端子挿入方向に延びるガイド溝75が形成されている。
端子収容室25に挿入されるジョイント端子17は、凸部59をガイド溝75に対向させることで誤挿入が防止される。即ち、凸部59がガイド溝75に対向しない向きでは、凸部59が後壁部31に干渉してジョイント端子17を端子収容室25に挿入することができない。
また、端子収容室25のガイド溝75は、凸部59に係合することで、端子収容室25に挿入されるジョイント端子17を挿入案内することができる。
スペーサ15は、スペーサ挿入開口33からハウジング13の上面21から下面23に向かって、仮係止位置と、本係止位置との二段階でハウジング13に係止される。スペーサ15の両側部には、図1に示すように、スペーサ15の挿入方向に離間した仮係止突起43と、本係止突起41とが形成される。スペーサ挿入開口33の両側内面には、これら仮係止突起43と、本係止突起41とに係合するスペーサ係止突起34が突設される。スペーサ15は、仮係止突起43と本係止突起41との間に、スペーサ係止突起34を挟むことで仮係止位置となり、本係止突起41がスペーサ係止突起34の下面に係止されることで本係止位置となる。スペーサ15は、本係止位置で、ジョイント端子17を係止する可撓係止腕45(図13参照)の解除空間47に規制部49を配置して、可撓係止腕45の係止解除を規制する。
図9は、挿入順序が最も上流の端子収容室25に挿入されたジョイント端子17の挿入途中状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。図10は、挿入順序が最も上流の端子収容室25に挿入されたジョイント端子17の挿入完了状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。
ジョイントコネクタ11は、複数のジョイント端子17をハウジング13に挿入するに際し、先ず、図9に示すように、ハウジング13の後壁部31側から見て最も右端の挿入順序が最も上流の端子収容室25の端子挿入口29から1本目のジョイント端子17を挿入する。ジョイント端子17は、その凸部59がガイド溝75に挿入案内されつつ端子収容室25に挿入される。端子収容室25に挿入途中状態のジョイント端子17は、弾性接触片55が端子本体部51内に収容された状態である。
そして、挿入順序が最も上流の端子収容室25に挿入された1本目のジョイント端子17は、図10に示す挿入完了状態では、その端子本体部51の先端部に、前壁部27に一体形成された突起部85が没入される。端子本体部51の先端部に没入した突起部85は、自由端の先端部55cが側面開口部57及び開口部73を貫通する方向へ弾性接触片55を弾性変形させる。
そこで、弾性接触片55の自由端の先端部55cは、端子本体部51の側面開口部57及び仕切壁37の開口部73を貫通し、挿入順序の下流に隣接する端子収容室25のガイド溝75内に突出する。そして、挿入順序が最も上流の端子収容室25に挿入された1本目のジョイント端子17は、端子本体部51の後端が可撓係止腕45に係止されて抜け止めされる。
図11は、挿入順序が2番目の端子収容室25に挿入されたジョイント端子17の挿入途中状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。図12は、挿入順序が2番目の端子収容室25に挿入されたジョイント端子17の挿入完了状態を示す図6のA-A線に相当する水平断面図である。図13は、図12のB-B線におけるジョイントコネクタ11の縦断面図である。
次に、図11に示すように、1本目のジョイント端子17が挿入された挿入順序が最も上流の端子収容室25の左隣に位置する挿入順序が2番目の端子収容室25には、2本目のジョイント端子17が挿入される。すると、最も上流の端子収容室25に挿入された1本目のジョイント端子17における弾性接触片55の自由端の先端部55cが、2本目のジョイント端子17における端子本体部51の他方の側壁部63bに弾性的に接触して摺動しながら凸部59の前面59aに当接する。
そして、2本目のジョイント端子17は、先端部55cが凸部59の前面59aに当接している1本目のジョイント端子17の弾性接触片55の自由端を端子挿入方向(図11中、左方向)へ弾性変形させながら、端子本体部51の先端が端子収容室25の前壁部27に当接するまで挿入される。
図12に示すように、2本目のジョイント端子17の挿入完了状態では、その端子本体部51の先端部に、前壁部27に一体形成された突起部85が没入される。端子本体部51の先端部に没入した突起部85は、自由端の先端部55cが側面開口部57及び開口部73を貫通する方向へ弾性接触片55を弾性変形させる。
そこで、2本目のジョイント端子17における弾性接触片55の自由端の先端部55cは、端子本体部51の側面開口部57及び仕切壁37の開口部73を貫通し、挿入順序の下流に隣接する3番目の端子収容室25のガイド溝75内に突出する。そして、挿入順序が2番目の端子収容室25に挿入された2本目のジョイント端子17は、図13に示すように、端子本体部51の後端が可撓係止腕45に係止されて抜け止めされる。
従って、挿入順序が2番目の端子収容室25に挿入された2本目のジョイント端子17の端子本体部51は、図12に示す挿入完了位置では、隣接する上流の1番目の端子収容室25に挿入された1本目のジョイント端子17の弾性接触片55に弾性的に接触する。これで、隣接するジョイント端子17間が導通される。
更に、挿入順序が2番目の端子収容室25に挿入された2本目のジョイント端子17は、凸部59に係合している1本目のジョイント端子(隣接する他のジョイント端子)17の弾性接触片55の自由端の弾性復元力により端子挿入方向と逆方向へ付勢される。即ち、2本目のジョイント端子17は、1本目のジョイント端子における弾性接触片55の自由端の弾性復元力によって、端子本体部51の後端が可撓係止腕45の係止部45aに当接する方向へ付勢される。
従って、端子収容室25に挿入された2本目のジョイント端子17は、1本目のジョイント端子17における弾性接触片55の自由端の弾性復元力により端子本体部51の後端が可撓係止腕45の係止部45aに当接する方向へ付勢されることにより、ガタツキを生じることがない。即ち、2本目のジョイント端子17は、可撓係止腕45の係止部45aに端子本体部51の後端が確実に係止されるように、可撓係止腕45の係止部45aに対してクリアランスを有するようにして端子収容室25に収容される。しかしながら、2本目のジョイント端子17は、端子本体部51の後端が可撓係止腕45の係止部45aに当接する方向へ弾性付勢されることにより、2番目の端子収容室25内でガタツキが生じない。
また、1本目のジョイント端子17は、自由端の先端部55cが2本目のジョイント端子17の凸部59に係止された弾性接触片55の弾性復元力により生じる反力によって、端子本体部51の前端が前壁部27の内壁面に当接する方向へ弾性付勢されることにより、1番目の端子収容室25内でガタツキが生じない。
そして、このようなジョイント端子17の挿入作業を所定の数だけ行うことによって、図14に示すように、複数のジョイント端子17間が電気的に接続される。ハウジング13の端子収容室25に収容されて隣接する他のジョイント端子17と導通接続されたジョイント端子17は、ジョイントコネクタ11が車両に搭載された状態において、走行時の振動を受けてもガタツキを抑えることができる。
そこで、ジョイント端子17の端子本体部51と、他のジョイント端子17の弾性接触片55の自由端の先端部55cとの間に、微摺動摩耗が発生し難く、ジョイント端子17同士の電気的接続信頼性の低下を抑制できる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係るジョイントコネクタ11では、複数の端子収容室25が、ハウジング13に横並びに形成される。それぞれの端子収容室25は、ハウジング13の後壁部31で横並びで開口している端子挿入口29から、ジョイント端子17の挿入・装着を可能とする。
端子収容室25に挿入されるジョイント端子17における端子本体部51の一方の側壁部63aには、端子本体部51の内側に連設された弾性接触片55と、貫通穴として形成された側面開口部57とが設けられる。弾性接触片55は、一方の側壁部63aの前端縁から延出する部分が内側に折り返して形成され、弾性接触片55の中間部55bを折り曲げて形成した自由端の先端部55cが側面開口部57に臨むように形成されている。
ハウジング13の端子収容室25には、ジョイント端子17を抜け止めする可撓係止腕45と、仕切壁37に形成されて隣り合う端子収容室25間を連通する貫通穴である開口部73と、ジョイント端子17が端子収容室25に挿入された際に弾性接触片55に接触し、自由端の先端部55cが側面開口部57を貫通する方向へ弾性接触片55を弾性変形させる突起部85とが設けられている。
更に、ジョイント端子17における端子本体部51の他方の側壁部63bには、自由端の先端部55cが側面開口部57及び開口部73を貫通した隣接する他のジョイント端子17の弾性接触片55を端子挿入方向へ弾性変形させる凸部59が、外側に突出して形成されている。
そして、端子収容室25に収容されたジョイント端子17は、他のジョイント端子17における弾性接触片55の自由端の弾性復元力により可撓係止腕45の係止部45aに当接する方向へ付勢される。
このように、本実施形態に係るジョイントコネクタ11では、ジョイント端子17における端子本体部51の一方の側壁部63aには、貫通穴として形成された側面開口部57が設けられる。周囲が閉じた貫通穴として形成された側面開口部57は、一部が開口して切欠き形成された場合のように一方の側壁部63aの強度を低下させることがない。そこで、ジョイント端子17は、側面開口部57により端子本体部51の強度が低下することはなく、単品で運搬等で取り扱われる際、端子本体部51に外力が加わって変形することを防止できる。更に、ジョイント端子17の弾性接触片55は、ハウジング13の突起部85によって自由端の先端部55cが側面開口部57を貫通する方向へ弾性変形させられる前は、端子本体部51内に収まっている。そこで、弾性接触片55は、外力が加わって変形することを防止できる。
また、ハウジング13の仕切壁37には、隣り合う端子収容室25間を連通する貫通穴である開口部73が設けられる。周囲が閉じた貫通穴として形成された開口部73は、一部が開口して切欠き形成された場合のように仕切壁37の強度を低下させることがない。そこで、ハウジング13は、仕切壁37の強度が低下することはなく、外力が加わって変形することを防止できる。
更に、挿入順序が下流の端子収容室25に挿入されたジョイント端子17は、挿入順序が上流の他のジョイント端子17における弾性接触片55の自由端の弾性復元力により端子本体部51の後端が可撓係止腕45の係止部45aに当接する方向へ付勢されることにより、ガタツキを生じることがない。
そこで、ジョイント端子17の端子本体部51と、他のジョイント端子17の弾性接触片55の自由端の先端部55cとの間に、微摺動摩耗が発生し難く、ジョイント端子17同士の電気的接続信頼性の低下を抑制できる。
従って、本実施形態に係るジョイントコネクタ11によれば、ジョイント端子17及びハウジング13の強度を確保しつつ、隣接するジョイント端子17間の電気的接続信頼性を低下させないジョイントコネクタ11を提供することができる。
ここで、上述した本発明に係るジョイントコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 底壁部(61)と前記底壁部(61)の両側に立設された一対の側壁部(63a,63b)と前記底壁部(61)に対向する上壁部(62)とを有する箱状の端子本体部(51)と、前記端子本体部(51)の後方に設けられた電線接続部(53)とを有したジョイント端子(17)と、
仕切壁(37)によってそれぞれ仕切られて並設された複数の端子収容室(25)を有したハウジング(13)とを備え、
前記一対の側壁部(63a,63b)における一方の側壁部(63a)には、前記端子本体部(51)の内側に連設された弾性接触片(55)と、側面開口部(57)とが設けられ、
前記弾性接触片(55)は、前記一方の側壁部(63a)の一端側の端縁から延出する部分が内側に折り返して形成され、前記弾性接触片(55)の中間部(55b)を折り曲げて形成した自由端の先端部(55c)が前記側面開口部(57)に臨むように形成されており、
前記ハウジング(13)の前記端子収容室(25)には、前記ジョイント端子(17)を抜け止めする可撓係止腕(45)と、前記仕切壁(37)に形成された開口部(73)と、前記ジョイント端子(17)が前記端子収容室(25)に挿入された際に前記弾性接触片(55)に接触し、前記自由端の先端部(55c)が前記側面開口部(57)を貫通する方向へ前記弾性接触片(55)を弾性変形させる突起部(85)とが設けられ、
前記一対の側壁部(63a,63b)における他方の側壁部(63b)には、前記自由端の先端部(55c)が前記側面開口部(57)及び前記開口部(73)を貫通した隣接する他の前記ジョイント端子(17)の前記弾性接触片(55)を端子挿入方向へ弾性変形させる凸部(59)が、外側に突出して形成されており、
前記端子収容室(25)に収容された前記ジョイント端子(17)は、他の前記ジョイント端子(17)の前記自由端の弾性復元力により前記可撓係止腕(45)の係止部(45a)に当接する方向へ付勢される、
ことを特徴とするジョイントコネクタ(11)。
上記[1]の構成のジョイントコネクタ(11)によれば、ジョイント端子(17)における端子本体部(51)の一方の側壁部(63a)には、貫通穴として形成された側面開口部(57)が設けられる。周囲が閉じた貫通穴として形成された側面開口部(57)は、一部が開口して切欠き形成された場合のように一方の側壁部(63a)の強度を低下させることがない。そこで、ジョイント端子(17)は、側面開口部(57)により端子本体部(51)の強度が低下することはなく、単品で運搬等で取り扱われる際、端子本体部(51)に外力が加わって変形することを防止できる。
また、ハウジング(13)の仕切壁(37)には、隣り合う端子収容室(25)間を連通する貫通穴である開口部(73)が設けられる。周囲が閉じた貫通穴として形成された開口部(73)は、一部が開口して切欠き形成された場合のように仕切壁(37)の強度を低下させることがない。そこで、ハウジング(13)は、仕切壁(37)の強度が低下することはなく、外力が加わって変形することを防止できる。
更に、挿入順序が下流の端子収容室(25)に挿入されたジョイント端子(17)は、挿入順序が上流の他のジョイント端子(17)における弾性接触片(55)の自由端の弾性復元力により端子本体部(51)の後端が可撓係止腕(45)の係止部(45a)に当接する方向へ付勢されることにより、ガタツキを生じることがない。
そこで、ジョイント端子(17)の端子本体部(51)と、他のジョイント端子(17)の弾性接触片(55)の自由端の先端部(55c)との間に、微摺動摩耗が発生し難く、ジョイント端子(17)同士の電気的接続信頼性の低下を抑制できる。
[2] 前記凸部(59)が、前記一対の側壁部(63a,63b)の他方の側壁部(63b)に打ち出し形成された打ち出し部である、
ことを特徴とする上記[1]に記載のジョイントコネクタ(11)。
上記[2]の構成のジョイントコネクタ(11)によれば、ジョイント端子(17)が導電金属板からプレス加工より形成される際に、凸部(59)を形成することができ、加工コストを削減することができる。
[3] 前記ハウジング(13)に対して仮係止される仮係止位置から本係止される本係止位置まで移動可能とされ、前記仮係止位置にあるときには前記可撓係止腕(45)の係止解除方向への移動を許容し、前記本係止位置にあるときには前記可撓係止腕(45)の係止解除方向への移動を阻止するスペーサ(15)を備える、
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のジョイントコネクタ(11)。
上記[3]の構成のジョイントコネクタ(11)によれば、スペーサ(15)が可撓係止腕(45)の係止解除方向への移動を阻止することで、可撓係止腕(45)の係止部(45a)はジョイント端子(17)を確実に係止してガタツキを安定して抑えることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…ジョイントコネクタ
13…ハウジング
17…ジョイント端子
25…端子収容室
37…仕切壁
45…可撓係止腕
45a…係止部
51…端子本体部
53…電線接続部
55…弾性接触片
55b…中間部
55c…先端部
57…側面開口部
59…凸部
61…底壁部
62…上壁部
63a,63b…側壁部
73…開口部
85…突起部

Claims (3)

  1. 底壁部と前記底壁部の両側に立設された一対の側壁部と前記底壁部に対向する上壁部とを有する箱状の端子本体部と、前記端子本体部の後方に設けられた電線接続部とを有したジョイント端子と、
    仕切壁によってそれぞれ仕切られて並設された複数の端子収容室を有したハウジングとを備え、
    前記一対の側壁部における一方の側壁部には、前記端子本体部の内側に連設された弾性接触片と、側面開口部とが設けられ、
    前記弾性接触片は、前記一方の側壁部の一端側の端縁から延出する部分が内側に折り返して形成され、前記弾性接触片の中間部を折り曲げて形成した自由端の先端部が前記側面開口部に臨むように形成されており、
    前記ハウジングの前記端子収容室には、前記ジョイント端子を抜け止めする可撓係止腕と、前記仕切壁に形成された開口部と、前記ジョイント端子が前記端子収容室に挿入された際に前記弾性接触片に接触し、前記自由端の先端部が前記側面開口部を貫通する方向へ前記弾性接触片を弾性変形させる突起部とが設けられ、
    前記一対の側壁部における他方の側壁部には、前記自由端の先端部が前記側面開口部及び前記開口部を貫通した隣接する他の前記ジョイント端子の前記弾性接触片を端子挿入方向へ弾性変形させる凸部が、外側に突出して形成されており、
    前記端子収容室に収容された前記ジョイント端子は、他の前記ジョイント端子の前記自由端の弾性復元力により前記可撓係止腕の係止部に当接する方向へ付勢される、
    ことを特徴とするジョイントコネクタ。
  2. 前記凸部が、前記一対の側壁部の他方の側壁部に打ち出し形成された打ち出し部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョイントコネクタ。
  3. 前記ハウジングに対して仮係止される仮係止位置から本係止される本係止位置まで移動可能とされ、前記仮係止位置にあるときには前記可撓係止腕の係止解除方向への移動を許容し、前記本係止位置にあるときには前記可撓係止腕の係止解除方向への移動を阻止するスペーサを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のジョイントコネクタ。
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