JP2023045820A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板の下面中央領域の洗浄を効率化する。【解決手段】 基板洗浄装置1は、基板の外周端部を保持する一対の上側保持装置10A,10Bと、基板の下面に接触して基板の下面を洗浄する下面ブラシ51と、洗下面ブラシ51が基板Wの下面中央領域を洗浄する間に洗浄具を上方に押し上げる押上力を変化させる制御装置と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
液晶表示装置または有機EL(ElectroLuminescence)表示装置等に用いられるFPD(FlatPanelDisplay)用基板、半導体基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板または太陽電池用基板等の各種基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。基板を洗浄するためには、基板洗浄装置が用いられる。
例えば、特許文献1に記載された基板洗浄装置は、ウエハの裏面周縁部を保持する2つの吸着パッド、ウエハの裏面中央部を保持するスピンチャック、およびウエハの裏面を洗浄するブラシを備える。2つの吸着パッドがウエハを保持するとともに横方向に移動する。この状態で、ウエハの裏面中央部がブラシで洗浄される。その後、スピンチャックが吸着パッドからウエハを受け取り、スピンチャックがウエハの裏面中央部を保持しつつ鉛直方向の軸(回転軸)の周りで回転する。この状態で、ウエハの裏面周縁部がブラシで洗浄される。
特許第5904169号公報
ウエハ周縁部を吸着パットで保持するとウエハが自重でウエハの中心部分が下方に変位し、ウエハの下面が曲面になる。また、ブラシをウエハに接触させるためにウエハの裏面中央部にブラシを下方から押し当てるとブラシからの荷重によりウエハの中央部分が上方に変位し、ウエハの下面が曲面になる。さらに、ウエハそのものが前の処理工程の影響を受けてたわみを有している場合もある。このような状況において、ブラシの上面が平坦な場合、ブラシの上面の全体がウエハに接触しなくなり、ブラシとウエハとが接触する面積が小さくなり、ウエハのブラシと接触しない領域の洗浄頻度が低下する。
本発明の目的は、基板の処理を効率化した基板処理装置を提供することである。
(1)この発明のある局面によれば、基板処理装置は、基板の外周端部を保持する基板保持部と、基板の表面または裏面を処理する処理部と、処理部により基板が処理される間に基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように基板保持部を制御する保持制御部と、を備える。基板が処理される間に基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように基板保持部が制御されるので、処理に合わせた形状に基板を変位させることができる。このため、基板の処理を効率化した基板処理装置を提供することができる。
(2)基板保持部は、基板を挟んで対向して配置される2つの押圧部を有し、保持制御部は、2つの押圧部の間の距離を調整する。このため、2つの押圧部の間の距離が調整されるので、基板を容易に変形させることができる。
(3)基板保持部は、基板を挟んで対向して配置される2つの把持部を有し、2つの把持部それぞれは、基板の表面に当接する上側把持部と、基板の裏面に当接する下側把持部と、を含み、保持制御部は、上側把持部が基板の表面に加える力と、下側把持部が基板の裏面に加える力とを調整する。
(4)処理部は、基板の下面に接触して基板の下面を洗浄する洗浄具を備え、保持制御部は、洗浄具が基板の下面中央領域を洗浄する間に基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように基板保持部を制御する。洗浄具が基板の下面中央領域を洗浄する間に基板の中心部分が上方向または下方向に変位するので、基板の変位により洗浄具と基板との接触面が変動する。このため、基板の下面中央領域の洗浄を効率化することができる。
(5)基板の変位を検出する変位センサを、さらに備え、保持制御部は、基板の変位が所定の範囲内に収まるように基板保持部を制御する。このため、基板が破損しないようにできる。
(6)基板の外周端部を保持する基板保持部と、基板の中心部分の変位を検出する変位センサと、基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように基板保持部を制御する保持制御部と、を備え、保持制御部は、変位センサにより検出された変位に基づいて、基板保持部により保持された基板の中心部分の変位が所定の範囲内に収まるように基板の中心部分を上方向または下方向に変位させる。このため、基板の処理中に基板の中心部分が上方向または下方向に変位させることにより、処理に合わせた形状に基板を変位させることができる。その結果、基板の処理を効率化した基板処理装置を提供することができる。
(7)基板処理方法は、基板の外周端部を保持する基板保持部と、基板の表面または裏面を処理する処理部と、を備えた基板処理装置で実行される基板処理方法であって、処理部により基板が処理される間に基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように基板保持部を制御する保持制御ステップを含む。このため、基板の処理を効率化した基板処理方法を提供することができる。
(8)基板の外周端部を保持する基板保持部と、基板の中心部分の変位を検出する変位センサと、基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように基板保持部を制御する保持制御部と、を備えた基板処理装置で実行される基板処理方法であって、変位センサにより検出された変位に基づいて、基板保持部により保持された基板の中心部分の変位が所定の範囲内に収まるように基板の中心部分を上方向または下方向に変位させる。このため、基板の処理を効率化した基板処理方法を提供することができる。
本発明によれば、基板を効率的に処理することができる。
本発明の一実施の形態に係る基板洗浄装置の模式的平面図である。 基板洗浄装置1の内部構成を示す外観斜視図である。 一対の上側保持装置の外観斜視図である。 上チャックの外観斜視図である。 基板洗浄装置の制御系統の構成を示すブロック図である。 基板洗浄装置の概略動作を説明するための模式図である。 基板が変位しない状態における基板と下面ブラシとの位置関係を模式的に示す図である。 基板が変位しない状態における基板と下面ブラシとの接触面の一例を示す図である。 基板がマイナス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの位置関係を模式的に示す図である。 基板がマイナス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの接触面の一例を示す図である。 基板がプラス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの位置関係を模式的に示す図である。 基板がプラス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの接触面の一例を示す図である。 押圧力の変化の一例を示すタイムチャートである。 押圧力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における基板洗浄装置の内部構成を示す外観斜視図である。 第2の実施の形態における一対の上側保持装置の外観斜視図である。 第2の実施の形態における一対の上側保持装置を模式的に示す正面図である。 上ローラおよび下ローラの回転角度の変化の一例を示す第1のタイムチャートである。 基板変位制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の変形例における上ローラおよび下ローラの回転角度の変化の一例を示すタイムチャートである。 第1の変形例における基板変位制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 一対の上側保持装置の変形例の一例を模式的に示す正面図である 第3の実施の形態における基板洗浄装置1の内部構成を示す外観斜視図である。 第3の実施の形態における基板変位制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置および基板処理方法について図面を用いて説明する。以下の説明において、基板処理装置および基板処理方法の一例として基板洗浄装置および基板洗浄方法を例に説明する。また、基板とは、半導体基板、液晶表示装置もしくは有機EL(ElectroLuminescence)表示装置等のFPD(FlatPanelDisplay)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板または太陽電池用基板等をいう。また、本実施の形態で用いられる基板は、少なくとも一部が円形の外周部を有する。例えば、位置決め用のノッチを除く外周部が円形を有する。
[第1の実施の形態]
1.基板洗浄装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板洗浄装置の模式的平面図である。図2は、基板洗浄装置1の内部構成を示す外観斜視図である。本実施の形態に係る基板洗浄装置1においては、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を定義する。図1および図2以降の所定の図では、X方向、Y方向およびZ方向が適宜矢印で示される。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。
図1に示すように、基板洗浄装置1は、上側保持装置10A,10B、下側保持装置20、台座装置30、受渡装置40、下面洗浄装置50、カップ装置60、上面洗浄装置70、端部洗浄装置80および開閉装置90を備える。これらの構成要素は、ユニット筐体2内に設けられる。図2では、ユニット筐体2が点線で示される。
ユニット筐体2は、矩形の底面部2aと、底面部2aの4辺から上方に延びる4つの側壁部2b,2c,2d,2eとを有する。側壁部2b,2cが互いに対向し、側壁部2d,2eが互いに対向する。側壁部2bの中央部には、矩形の開口が形成されている。この開口は、基板Wの搬入搬出口2xであり、ユニット筐体2に対する基板Wの搬入時および搬出時に用いられる。図2では、搬入搬出口2xが太い点線で示される。以下の説明においては、Y方向のうちユニット筐体2の内部から搬入搬出口2xを通してユニット筐体2の外方に向く方向(側壁部2cから側壁部2bを向く方向)を前方と呼び、その逆の方向(側壁部2bから側壁部2cを向く方向)を後方と呼ぶ。
側壁部2bにおける搬入搬出口2xの形成部分およびその近傍の領域には、開閉装置90が設けられている。開閉装置90は、搬入搬出口2xを開閉可能に構成されたシャッタ91と、シャッタ91を駆動するシャッタ駆動部92とを含む。図2では、シャッタ91が太い二点鎖線で示される。シャッタ駆動部92は、基板洗浄装置1に対する基板Wの搬入時および搬出時に搬入搬出口2xを開放するようにシャッタ91を駆動する。また、シャッタ駆動部92は、基板洗浄装置1における基板Wの洗浄時に搬入搬出口2xを閉塞するようにシャッタ91を駆動する。
底面部2aの中央部には、台座装置30が設けられている。台座装置30は、リニアガイド31、可動台座32および台座駆動部33を含む。リニアガイド31は、2本のレールを含み、平面視で側壁部2bの近傍から側壁部2cの近傍までY方向に延びるように設けられている。可動台座32は、リニアガイド31の2本のレール上でY方向に移動可能に設けられている。台座駆動部33は、例えばパルスモータを含み、リニアガイド31上で可動台座32をY方向に移動させる。
可動台座32上には、下側保持装置20および下面洗浄装置50がY方向に並ぶように設けられている。下側保持装置20は、吸着保持部21および吸着保持駆動部22を含む。吸着保持部21は、いわゆるスピンチャックであり、基板Wの下面を吸着保持可能な円形の吸着面を有し、上下方向に延びる軸(Z方向の軸)の周りで回転可能に構成される。以下の説明では、吸着保持部21により基板Wが吸着保持される際に、基板Wの下面のうち吸着保持部21の吸着面が吸着すべき領域を下面中央領域と呼ぶ。一方、基板Wの下面のうち下面中央領域を取り囲む領域を下面外側領域と呼ぶ。
吸着保持駆動部22は、モータを含む。吸着保持駆動部22のモータは、回転軸が上方に向かって突出するように可動台座32上に設けられている。吸着保持部21は、吸着保持駆動部22の回転軸の上端部に取り付けられる。また、吸着保持駆動部22の回転軸には、吸着保持部21において基板Wを吸着保持するための吸引経路が形成されている。その吸引経路は、図示しない吸気装置に接続されている。吸着保持駆動部22は、吸着保持部21を上記の回転軸の周りで回転させる。
可動台座32上には、下側保持装置20の近傍にさらに受渡装置40が設けられている。受渡装置40は、複数(本例では3本)の支持ピン41、ピン連結部材42およびピン昇降駆動部43を含む。ピン連結部材42は、平面視で吸着保持部21を取り囲むように形成され、複数の支持ピン41を連結する。複数の支持ピン41は、ピン連結部材42により互いに連結された状態で、ピン連結部材42から一定長さ上方に延びる。ピン昇降駆動部43は、可動台座32上でピン連結部材42を昇降させる。これにより、複数の支持ピン41が吸着保持部21に対して相対的に昇降する。
下面洗浄装置50は、下面ブラシ51、2つの液ノズル52、気体噴出部53、昇降支持部54、移動支持部55、下面ブラシ動作駆動部55a、下面ブラシ昇降駆動部55bおよび下面ブラシ移動駆動部55cを含む。移動支持部55は、可動台座32上の一定領域内で下側保持装置20に対してY方向に移動可能に設けられている。図2に示すように、移動支持部55上に、昇降支持部54が昇降可能に設けられている。昇降支持部54は、吸着保持部21から遠ざかる方向(本例では後方)において斜め下方に傾斜する上面54uを有する。
図1に示すように、下面ブラシ51は、平面視において円形の外形を有し、本実施の形態においては比較的大型に形成される。具体的には、下面ブラシ51の直径は、吸着保持部21の吸着面の直径よりも大きく、例えば吸着保持部21の吸着面の直径の1.3倍である。また、下面ブラシ51の直径は、基板Wの直径の1/3よりも大きくかつ1/2よりも小さい。なお、基板Wの直径は、例えば300mmである。
下面ブラシ51は、基板Wの下面に接触可能な洗浄面を有する。また、下面ブラシ51は、洗浄面が上方を向くようにかつ洗浄面が当該洗浄面の中心を通って上下方向に延びる軸の周りで回転可能となるように、昇降支持部54の上面54uに取り付けられている。
2つの液ノズル52の各々は、下面ブラシ51の近傍に位置しかつ液体吐出口が上方を向くように、昇降支持部54の上面54u上に取り付けられている。液ノズル52には、下面洗浄液供給部56(図5)が接続されている。下面洗浄液供給部56は、液ノズル52に洗浄液を供給する。液ノズル52は、下面ブラシ51による基板Wの洗浄時に、下面洗浄液供給部56から供給される洗浄液を基板Wの下面に吐出する。本実施の形態では、液ノズル52に供給される洗浄液として純水が用いられる。
気体噴出部53は、一方向に延びる気体噴出口を有するスリット状の気体噴射ノズルである。気体噴出部53は、平面視で下面ブラシ51と吸着保持部21との間に位置しかつ気体噴射口が上方を向くように、昇降支持部54の上面54uに取り付けられている。気体噴出部53には、噴出気体供給部57(図5)が接続されている。噴出気体供給部57は、気体噴出部53に気体を供給する。本実施の形態では、気体噴出部53に供給される気体として窒素ガス等の不活性ガスが用いられる。気体噴出部53は、下面ブラシ51による基板Wの洗浄時および後述する基板Wの下面の乾燥時に、噴出気体供給部57から供給される気体を基板Wの下面に噴射する。この場合、下面ブラシ51と吸着保持部21との間に、X方向に延びる帯状の気体カーテンが形成される。
下面ブラシ動作駆動部55aは、エアシリンダおよびエアシリンダを駆動する電空レギュレータを含み、下面ブラシ51による基板Wの洗浄時に、電空レギュレータを制御することによりエアシリンダを駆動し、基板Wの下面に下面ブラシ51を押し当てる力を制御する。
また、下面ブラシ動作駆動部55aは、モータをさらに含み、下面ブラシ51による基板Wの洗浄時に、基板Wの下面に下面ブラシ51が接触する状態でそのモータを駆動する。それにより、下面ブラシ51が回転する。下面ブラシ動作駆動部55aの詳細は後述する。
下面ブラシ昇降駆動部55bは、ステッピングモータまたはエアシリンダを含み、移動支持部55に対して昇降支持部54を昇降させる。下面ブラシ移動駆動部55cは、モータを含み、可動台座32上で移動支持部55をY方向に移動させる。ここで、可動台座32における下側保持装置20の位置は固定されている。そのため、下面ブラシ移動駆動部55cによる移動支持部55のY方向の移動時には、移動支持部55が下側保持装置20に対して相対的に移動する。以下の説明では、可動台座32上で下側保持装置20に最も近づくときの下面洗浄装置50の位置を接近位置と呼び、可動台座32上で下側保持装置20から最も離れたときの下面洗浄装置50の位置を離間位置と呼ぶ。
底面部2aの中央部には、さらにカップ装置60が設けられている。カップ装置60は、カップ61およびカップ駆動部62を含む。カップ61は、平面視で下側保持装置20および台座装置30を取り囲むようにかつ昇降可能に設けられている。図2においては、カップ61が点線で示される。カップ駆動部62は、下面ブラシ51が基板Wの下面におけるどの部分を洗浄するのかに応じてカップ61を下カップ位置と上カップ位置との間で移動させる。下カップ位置はカップ61の上端部が吸着保持部21により吸着保持される基板Wよりも下方にある高さ位置である。また、上カップ位置はカップ61の上端部が吸着保持部21よりも上方にある高さ位置である。
カップ61よりも上方の高さ位置には、平面視で台座装置30を挟んで対向するように一対の上側保持装置10A,10Bが設けられている。上側保持装置10Aは、下チャック11A、上チャック12A、下チャック駆動部13Aおよび上チャック駆動部14Aを含む。上側保持装置10Bは、下チャック11B、上チャック12B、下チャック駆動部13Bおよび上チャック駆動部14Bを含む。上側保持装置10A,10Bは、本発明の基板位置合わせ装置を構成する。
図3は、一対の上側保持装置の外観斜視図である。図3では、下チャック11A,11Bが太い実線で示される。また、上チャック12A,12Bが点線で示される。図3の外観斜視図では、下チャック11A,11Bの形状が理解しやすいように、各部の拡大縮小率が図2の外観斜視図から変更されている。
図3に示すように、下チャック11A,11Bは、平面視で吸着保持部21の中心を通ってY方向(前後方向)に延びる鉛直面に関して対称に配置され、共通の水平面内でX方向に移動可能に設けられている。下チャック11A,11Bの各々は、2本の支持片200を有する。各支持片200には、傾斜支持面201および移動制限面202が設けられている。
下チャック11Aにおいて、各支持片200の傾斜支持面201は、基板Wの外周端部を下方から支持可能でかつ下チャック11Bに向かって斜め下方に延びるように形成されている。移動制限面202は、傾斜支持面201の上端部から一定距離上方に延び、下チャック11Aの上端部に段差を形成する。一方、下チャック11Bにおいて、各支持片200の傾斜支持面201は、基板Wの外周端部を下方から支持可能でかつ下チャック11Aに向かって斜め下方に延びるように形成されている。移動制限面202は、傾斜支持面201の上端部から一定距離上方に延び、下チャック11Bの上端部に段差を形成する。
下チャック駆動部13A,13Bは、アクチュエータとしてエアシリンダまたはモータを含む。下チャック駆動部13A,13Bは、下チャック11A,11Bが互いに近づくように、または下チャック11A,11Bが互いに遠ざかるように、下チャック11A,11Bを移動させる。ここで、X方向における下チャック11A,11Bの目標位置が予め定められている場合、下チャック駆動部13A,13Bは、目標位置の情報に基づいてX方向における下チャック11A,11Bの位置をそれぞれ個別に調整することができる。例えば、下チャック11A,11Bの間の距離を基板Wの外径よりも小さくすることにより、下チャック11A,11Bの複数の傾斜支持面201上に基板Wを載置することができる。この場合、各傾斜支持面201において、基板Wの外周端部が支持される。
図4は、図1および図2の上チャック12A,12Bの外観斜視図である。図4では、上チャック12A,12Bが太い実線で示される。また、下チャック11A,11Bが点線で示される。図4の外観斜視図では、上チャック12A,12Bの形状が理解しやすいように、各部の拡縮率が図2の外観斜視図から変更されている。
図4に示すように、上チャック12A,12Bは、下チャック11A,11Bと同様に、平面視で吸着保持部21の中心を通ってY方向(前後方向)に延びる鉛直面に関して対称に配置され、共通の水平面内でX方向に移動可能に設けられている。上チャック12A,12Bの各々は、2本の保持片300を有する。各保持片300は、当接面301および突出部302を有する。
上チャック12Aにおいて、各保持片300の当接面301は、当該保持片300の先端下部で、上チャック12Bを向くように形成され、X方向に直交する。突出部302は、当接面301の上端から上チャック12Bに向かって所定距離突出するように形成されている。一方、上チャック12Bにおいて、各保持片300の当接面301は、当該保持片300の先端下部で、上チャック12Aを向くように形成され、X方向に直交する。突出部302は、当接面301の上端から上チャック12Aに向かって所定距離突出するように形成されている。
上チャック駆動部14A,14Bは、アクチュエータとしてエアシリンダまたはモータを含む。上チャック駆動部14A,14Bは、上チャック12A,12Bが互いに近づくように、または上チャック12A,12Bが互いに遠ざかるように、上チャック12A,12Bを移動させる。ここで、X方向における上チャック12A,12Bの目標位置が予め定められている場合、上チャック駆動部14A,14Bは、目標位置の情報に基づいてX方向における上チャック12A,12Bの位置をそれぞれ個別に調整することができる。
上記の上側保持装置10A,10Bにおいては、下チャック11A,11Bにより支持された基板Wの外周端部に向けて上チャック12A,12Bが移動される。基板Wの外周端部の複数の部分に上チャック12Aの2つの当接面301および上チャック12Bの2つの当接面301が接触することにより、基板Wの外周端部が保持され、基板Wが強固に固定される。
図1に示すように、カップ61の一側方においては、平面視で上側保持装置10Bの近傍に位置するように、上面洗浄装置70が設けられている。上面洗浄装置70は、回転支持軸71、アーム72、スプレーノズル73および上面洗浄駆動部74を含む。
回転支持軸71は、底面部2a上で、上下方向に延びるようにかつ昇降可能かつ回転可能に上面洗浄駆動部74により支持される。アーム72は、図2に示すように、上側保持装置10Bよりも上方の位置で、回転支持軸71の上端部から水平方向に延びるように設けられている。アーム72の先端部には、スプレーノズル73が取り付けられている。
スプレーノズル73には、上面洗浄流体供給部75(図5)が接続される。上面洗浄流体供給部75は、スプレーノズル73に洗浄液および気体を供給する。本実施の形態では、スプレーノズル73に供給される洗浄液として純水が用いられ、スプレーノズル73に供給される気体として窒素ガス等の不活性ガスが用いられる。スプレーノズル73は、基板Wの上面の洗浄時に、上面洗浄流体供給部75から供給される洗浄液と気体とを混合して混合流体を生成し、生成された混合流体を下方に噴射する。
上面洗浄駆動部74は、1または複数のパルスモータおよびエアシリンダ等を含み、回転支持軸71を昇降させるとともに、回転支持軸71を回転させる。上記の構成によれば、吸着保持部21により吸着保持されて回転される基板Wの上面上で、スプレーノズル73を円弧状に移動させることにより、基板Wの上面全体を洗浄することができる。
図1に示すように、カップ61の他側方においては、平面視で上側保持装置10Aの近傍に位置するように、端部洗浄装置80が設けられている。端部洗浄装置80は、回転支持軸81、アーム82、ベベルブラシ83およびベベルブラシ駆動部84を含む。
回転支持軸81は、底面部2a上で、上下方向に延びるようにかつ昇降可能かつ回転可能にベベルブラシ駆動部84により支持される。アーム82は、図2に示すように、上側保持装置10Aよりも上方の位置で、回転支持軸81の上端部から水平方向に延びるように設けられている。アーム82の先端部には、下方に向かって突出するようにかつ上下方向の軸の周りで回転可能となるようにベベルブラシ83が設けられている。
ベベルブラシ83は、上半部が逆円錐台形状を有するとともに下半部が円錐台形状を有する。このベベルブラシ83によれば、外周面の上下方向における中央部分で基板Wの外周端部を洗浄することができる。
ベベルブラシ駆動部84は、1または複数のパルスモータおよびエアシリンダ等を含み、回転支持軸81を昇降させるとともに、回転支持軸81を回転させる。上記の構成によれば、吸着保持部21により吸着保持されて回転される基板Wの外周端部にベベルブラシ83の外周面の中央部分を接触させることにより、基板Wの外周端部全体を洗浄することができる。
ここで、ベベルブラシ駆動部84は、さらにアーム82に内蔵されるモータを含む。そのモータは、アーム82の先端部に設けられるベベルブラシ83を上下方向の軸の周りで回転させる。したがって、基板Wの外周端部の洗浄時に、ベベルブラシ83が回転することにより、基板Wの外周端部におけるベベルブラシ83の洗浄力が向上する。
図5は、基板洗浄装置1の制御系統の構成を示すブロック図である。図5の制御装置9は、CPU(中央演算処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)および記憶装置を含む。RAMは、CPUの作業領域として用いられる。ROMは、システムプログラムを記憶する。記憶装置は、制御プログラムを記憶する。
図5に示すように、制御装置9は、機能部として、チャック制御部9A、吸着制御部9B、台座制御部9C、受渡制御部9D、下面洗浄制御部9E、カップ制御部9F、上面洗浄制御部9G、ベベル洗浄制御部9Hおよび搬入搬出制御部9Iを含む。CPUが記憶装置に記憶された基板洗浄プログラムをRAM上で実行することにより制御装置9の機能部が実現される。制御装置9の機能部の一部または全部が電子回路等のハードウエアにより実現されてもよい。
チャック制御部9Aは、基板洗浄装置1に搬入される基板Wを受け取り、吸着保持部21の上方の位置で保持するために、下チャック駆動部13A,13Bおよび上チャック駆動部14A,14Bを制御する。吸着制御部9Bは、吸着保持部21により基板Wを吸着保持するとともに吸着保持された基板Wを回転させるために、吸着保持駆動部22を制御する。
台座制御部9Cは、上側保持装置10A,10Bにより保持される基板Wに対して可動台座32を移動させるために、台座駆動部33を制御する。受渡制御部9Dは、上側保持装置10A,10Bにより保持される基板Wの高さ位置と、吸着保持部21により保持される基板Wの高さ位置との間で基板Wを移動させるために、ピン昇降駆動部43を制御する。
下面洗浄制御部9Eは、基板Wの下面を洗浄するために、下面ブラシ動作駆動部55a、下面ブラシ昇降駆動部55b、下面ブラシ移動駆動部55c、下面洗浄液供給部56および噴出気体供給部57を制御する。カップ制御部9Fは、吸着保持部21により吸着保持された基板Wの洗浄時に基板Wから飛散する洗浄液をカップ61で受け止めるために、カップ駆動部62を制御する。
上面洗浄制御部9Gは、吸着保持部21により吸着保持された基板Wの上面を洗浄するために、上面洗浄駆動部74および上面洗浄流体供給部75を制御する。ベベル洗浄制御部9Hは、吸着保持部21により吸着保持された基板Wの外周端部を洗浄するために、ベベルブラシ駆動部84を制御する。搬入搬出制御部9Iは、基板洗浄装置1における基板Wの搬入時および搬出時にユニット筐体2の搬入搬出口2xを開閉するために、シャッタ駆動部92を制御する。
2.基板洗浄装置の下面中央領域洗浄時の概略動作
図6は、基板洗浄装置1の概略動作を説明するための模式図である。図6においては、上段に基板洗浄装置1の平面図が示される。また、下段にX方向に沿って見た下側保持装置20およびその周辺部の側面図が示される。下段の側面図は図1のA-A線側面図に対応する。なお、基板洗浄装置1における各構成要素の形状および動作状態の理解を容易にするために、上段の平面図と下段の側面図との間では、一部の構成要素の拡縮率が異なる。また、カップ61が二点鎖線で示されるとともに、基板Wの外形が太い一点鎖線で示される。
図6を参照して、太い実線の矢印a5で示すように、下面ブラシ51の洗浄面が基板Wの下面中央領域に接触するように、昇降支持部54が上昇する。また、太い実線の矢印a6で示すように、下面ブラシ51が上下方向の軸の周りで回転(自転)する。それにより、基板Wの下面中央領域に付着する汚染物質が下面ブラシ51により物理的に剥離される。
図6の下段には、下面ブラシ51が基板Wの下面に接触する部分の拡大側面図が吹き出し内に示される。その吹き出し内に示されるように、下面ブラシ51が基板Wに接触する状態で、液ノズル52および気体噴出部53は、基板Wの下面に近接する位置に保持される。このとき、液ノズル52は、白抜きの矢印a51で示すように、下面ブラシ51の近傍の位置で基板Wの下面に向かって洗浄液を吐出する。これにより、液ノズル52から基板Wの下面に供給された洗浄液が下面ブラシ51と基板Wとの接触部に導かれることにより、下面ブラシ51により基板Wの裏面から除去された汚染物質が洗浄液により洗い流される。このように、下面洗浄装置50においては、液ノズル52が下面ブラシ51とともに昇降支持部54に取り付けられている。それにより、下面ブラシ51による基板Wの下面の洗浄部分に効率よく洗浄液を供給することができる。したがって、洗浄液の消費量が低減されるとともに洗浄液の過剰な飛散が抑制される。
次に、図6の状態で、基板Wの下面中央領域の洗浄が完了すると、下面ブラシ51の回転が停止され、下面ブラシ51の洗浄面が基板Wから所定距離離間するように、昇降支持部54が下降する。また、液ノズル52から基板Wへの洗浄液の吐出が停止される。このとき、気体噴出部53から基板Wへの気体の噴射は継続される。
3.一対の上側保持装置の押圧力制御
本実施の形態において基板Wは、平面視で基板Wを挟んで対向して配置された一対の上側保持装置10A,10Bが基板Wを挟み込むことにより基板Wが強固に固定される。基板Wは、所定の重量を有するので、重力によって基板Wが湾曲する。この場合、基板Wの中心部分の下方への変位が最大になる。さらに、一対の上側保持装置10A,10Bが基板Wを互いに挟み込む方向に押す押圧力が強くなると、基板Wの中心部分の下方への変位が大きくなる。したがって、押圧力を調整することによって、基板Wの中心部分の下方への変位する量が調整される。押圧力の調整は、上側保持装置10A,10Bの間の距離を調整に相当する。具体的には、上チャック駆動部14A,14Bが、上チャック12A,12Bが互いに近づくように移動させることにより押圧力が強くなり、上チャック駆動部14A,14Bが、上チャック12A,12Bが互いに遠ざかるように移動させることにより押圧力が弱くなる。
一方、下面ブラシ51が基板Wの下面中央領域を洗浄する間は、基板Wの下面に下面ブラシ51が押し当てられる。この際、基板Wの中心部分が変位するか否かは、基板Wに加わる重力と基板Wが上側保持装置10A,10Bから受ける力の合力と、下面ブラシ51に加わる押上力とにより定まる。
本実施の形態における基板洗浄装置1においては、下面ブラシ動作駆動部55aが、下面ブラシ51が基板Wの下面中央領域を洗浄中に、基板Wの下面に下面ブラシ51を上方に押し上げる押上力を一定にしている。このため、上チャック駆動部14A,14Bが、上チャック12A,12Bの間の距離を変更させて押圧力を調整することにより、基板Wの中心部分の変位量が調整される。ここで、変位量を、基板Wが一対の上側保持装置10A,10Bにより保持される位置を基準位置とし、基板Wの中心部分の位置と基準位置との間の垂直方向の距離で示す。変位量は、基準位置よりも下方をマイナスの値とし、上方をプラスの値とする。また、変位量のうち基板Wの中心部分がプラス側に変位することが許容される最大の変位量を上限値といい、基板Wの中心部分がマイナス側に変位することが許容される最小の変位量を下限値という。
図7は、基板が変位しない状態における基板と下面ブラシとの位置関係を模式的に示す図である。図8は、基板が変位しない状態における基板と下面ブラシとの接触面の一例を示す図である。図7において、基板Wと下面ブラシ51とが接触する領域が太線で示され、図8において、基板Wと下面ブラシ51とが接触する領域がハッチングで示される。
図7および図8を参照して、基板Wの中央部分が基準位置に位置する。この場合、基板Wの変位量はゼロであり、基板Wは全体に渡ってほぼ水平となり、基板Wの下面中央領域BCは平面になる。一方、下面ブラシ51の上面は、ほぼ水平である。このため、下面ブラシ51と基板Wとは、下面中央領域BCの全体に当たる全体領域R1で接触する。この場合、下面ブラシ51と下面中央領域BCとの間に働く力は、全体領域R1に均等に配分される。
図9は、基板がマイナス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの位置関係を模式的に示す図である。図10は、基板がマイナス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの接触面の一例を示す図である。図9において、基板Wと下面ブラシ51とが接触する領域が太線で示され、図10において、基板Wと下面ブラシ51とが接触する領域がハッチングで示される。
図9を参照して、基板Wの中央が基準位置よりもマイナス側に変位する場合は、基板Wは下に突の形状となり、下面中央領域BCが曲面になる。一方、下面ブラシ51の上面は、ほぼ水平である。このため、下面ブラシ51の上面の全体が基板Wと接触しない。図10を参照して、下面ブラシ51と基板Wとは、下面中央領域BCのうち基板Wの中心部分を含み下面中央領域BCよりも径が小さい円形または楕円形の中央領域R2で接触する。
図11は、基板がプラス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの位置関係を模式的に示す図である。図12は、基板がプラス側に変位する状態における基板と下面ブラシとの接触面の一例を示す図である。図11において、基板Wと下面ブラシ51とが接触する領域が太線で示され、図12において、基板Wと下面ブラシ51とが接触する領域がハッチングで示される。
図11を参照して、基板Wの中央がプラス側に変位する場合は、下面中央領域は上に突の形状となり、下面中央領域BCが曲面になる。一方、下面ブラシ51の上面は、ほぼ水平である。このため、下面ブラシ51の上面の全体が基板Wと接触しない。図12を参照して、下面ブラシ51と基板Wとは、下面中央領域BCのうち外周を含みかつ基板Wの中心部分を除く環状の環状領域R3で接触する。
図13は、押圧力の変化の一例を示すタイムチャートである。図13のタイムチャートにおいては、縦軸は押圧力を表し、横軸は時間を表す。
図13を参照して、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの洗浄が開始される前の時点t0においては、上チャック駆動部14A,14Bが、アクチュエータを制御して、基板Wを押圧力f1で押圧する。押圧力f1は、下面ブラシ51により基板Wが洗浄される間に基板Wを回転することなく保持することができる力として予め定められた値である。
時点t1において、上チャック駆動部14A,14Bが、アクチュエータを制御して、基板Wを押圧力f2で押圧する。押圧力f2は、基板Wが下面ブラシ51から押上力を受けている状態で基板Wの変位量が下限値となるように予め定められた値である。このため、時点t1において、基板Wの中心部分の変位量が下限値となる。したがって、図9および図10に示したように、基板Wの中央領域R2が下面ブラシ51により洗浄される。
そして、上チャック駆動部14A,14Bは、時点t2から時点t2までの間に、アクチュエータを制御して、押圧力を減少させる。時点t2は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCを洗浄する期間として予め定められた洗浄期間が終了する時点t3より前の時点である。上チャック駆動部14A,14Bは、時点t2に押圧力f1となるように、時点t1から時点t2の間は、押圧力が減少するので、基板Wの中央部分を下方に変位させる力が徐々に低下する。下面ブラシ51に加わる押上力は一定なので、下面ブラシ51が基板Wと接触した状態で上昇する。これにより、基板Wの中心部分が下限値から基準位置まで上昇する。時点t2において、基板Wの下面中央領域BC内の全体領域R1が、下面ブラシ51と接触する。したがって、時点t1から時点t2の間の期間は、下面ブラシ51と基板Wとが接触する部分が、中央領域R2から徐々に広がり、全体領域R1となる。
時点t2から時点t3の間は、上チャック駆動部14A,14Bは、アクチュエータを制御して、押圧力f1を維持する。このため、下面ブラシ51が基板Wから受ける下向きの力は一定となる。下面ブラシ51に加えられる押上力は一定であり、この押上力は、押圧力f1で保持される基板Wから下面ブラシ51が受ける下向きの力よりも大きな値に設定される。このため、時点t2から時点t3の間は、下面ブラシ51が基板Wと接触した状態で上昇する。これにより、基板Wの中心部分が基準位置から上限値まで上昇する。時点t3において、基板Wの下面中央領域BC内の環状領域R3が、下面ブラシ51と接触する。したがって、時点t2から時点t3の間の期間は、下面ブラシ51と基板Wとが接触する部分が、環状領域R3に徐々に狭くなり、全体領域R1となる。
図14は、押圧力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。押圧力制御処理は、制御装置9により実行される処理である。図14を参照して、制御装置9は、上チャック駆動部14A,14Bを制御して、上チャック12A,12Bに基板Wを押圧力f1で押圧させる(ステップS01)。
次のステップS02においては、制御装置9は、上チャック駆動部14A,14Bを制御して、上チャック12A,12Bに基板Wを押圧力f2で押圧させる。この段階で、基板Wの下面中央領域BC内の中央領域R2で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。このため、基板Wの中央領域R2が下面ブラシ51により洗浄される。
ステップS03においては、押圧力の減少が開始され、処理はステップS04に進む。減少率は、図13に示したように、時点t2に押圧力f1となるように定められる。
ステップS04においては、洗浄を開始してから所定時間が経過したか否か判断される。洗浄を開始してから所定時間が経過するまで待機状態となり(ステップS04でNO)、所定時間経過したならば(ステップS04でYES)、処理はステップS05に進む。所定時間は、図13における時点t1~時点t2までの時間である。したがって、時点t1から時点t2の間に、押圧力がf2から徐々に減少し、時点t2でf1になる。時点t1から時点t2の間に、押圧力がf2からf1に徐々に減少するので、下面ブラシ51と基板Wとが接触する部分が、中央領域R2から全体領域R1に徐々に広がる。
ステップS05においては、制御装置9は、上チャック駆動部14A,14Bを制御して、基板Wを押圧力f1で押圧させる。押圧力f1で押圧される基板Wから下面ブラシ51が受ける下向きの力は一定となる。このため、下面ブラシ51が基板Wの中央部分を上方に押し上げる。これにより、基板Wの中心部分が基準位置から徐々に上方に移動する。このため、下面ブラシ51と基板Wとが接触する部分が全体領域R1から徐々に狭くなり、環状領域R3になる。洗浄期間が終了する時点t3で、基板Wの中心部分は上限値まで移動する。
次のステップS06においては、洗浄期間が終了したか否かが判断される。洗浄期間が終了するまで待機状態となり(ステップS06でNO)、洗浄期間が終了したならば(ステップS06でYES)、処理は終了する。
4.効果
(1)基板Wの下面中央領域BCが下面ブラシ51により洗浄される間に基板Wの中心部分が上方向または下方向に変位するように一対の上側保持装置10A,10Bが上チャック駆動部14A,14Bにより制御されるので、下面ブラシ51による洗浄に合わせた形状に基板Wを変形させることができる。このため、基板Wの洗浄処理を効率化することができる。
(2)上チャック駆動部14A,14Bは、基板を挟んで対向して配置される一対の上側保持装置10A,10Bの間の距離を調整するので、基板Wを容易に変形させることができる。
[第2の実施の形態]
図15は、第2の実施の形態における基板洗浄装置の内部構成を示す外観斜視図である。図15を参照して、第2の実施の形態における基板洗浄装置1は、図2に示した第1の実施の形態における基板洗浄装置1が備える一対の上側保持装置10A,10Bが一対の上側保持装置210A,210Bに変更される。また、第2の実施の形態における基板洗浄装置1の機能は、図5に示した第1の実施の形態における基板洗浄装置1が備える上チャック駆動部14A,14Bおよび下チャック駆動部13A,13Bが保持装置駆動部221A,221Bおよびローラ駆動部223A,223Bにそれぞれ変更される。以下、第2の実施の形態における基板洗浄装置1について、第1の実施の形態における基板洗浄装置1と異なる点を主に説明する。
1.一対の上側保持装置
図16は、第2の実施の形態における一対の上側保持装置の外観斜視図である。図17は、第2の実施の形態における一対の上側保持装置を模式的に示す正面図である。図16および図17を参照して、一対の上側保持装置210A,210Bは、平面視で吸着保持部21の中心を通ってY方向(前後方向)に延びる鉛直面に関して対称に配置され、共通の水平面内でX方向に移動可能に設けられている。一対の上側保持装置210A,210Bの各々は、ローラ支持部211と、上ローラ213と、下ローラ215と、を有する。上ローラ213と、下ローラ215とは、円柱形状である。上ローラ213および下ローラ215それぞれは、回転中心を軸として、その回転軸がY方向に平行となるようにローラ支持部211により軸支される。上ローラ213は下ローラ215に向かって付勢される。例えば、上ローラ213の回転軸は上から下に向かう方向にバネなどの弾性体により付勢される。このため、上ローラ213と下ローラ215とは、基板Wを保持しない状態では隙間なく接する。
保持装置駆動部221A,221Bは、アクチュエータとしてエアシリンダまたはモータを含む。保持装置駆動部221A,221Bは、上側保持装置210A,210Bが互いに近づくように、または上側保持装置210A,210Bが互いに遠ざかるように、上側保持装置210A,210Bを移動させる。ここで、X方向における上側保持装置210A,210Bの目標位置が予め定められている場合、保持装置駆動部221A,221Bは、目標位置の情報に基づいてX方向における上側保持装置210A,210Bの位置をそれぞれ個別に調整することができる。例えば、上側保持装置210A,210Bの間の距離を基板Wの外径よりも小さくすることにより、上側保持装置210A,210Bそれぞれの上ローラ213と下ローラ215との間に基板Wを挿入することができる。保持装置駆動部221A,221Bが上側保持装置210A,210Bの位置をそれぞれ個別に調整している間は、上ローラ213と下ローラ215とは、それらの間に基板Wがスムーズに挿入されるように、回転自在となっている。この段階で、基板Wの外周端部の複数の部分が上側保持装置210A,210Bそれぞれの上ローラ213と下ローラ215との間に挿入されることにより、上側保持装置210A,210Bにより基板Wの外周端部が保持され、基板Wが強固に固定される。
なお、上ローラ213と下ローラ215の少なくとも一方が弾性を有する部材で構成されてもよい。この場合は、上ローラ213の回転軸を弾性体で付勢する必要はない。
ローラ駆動部223A,223Bは、ステッピングモータおよび複数の歯車を含む。複数の歯車は、ステッピングモータの回転力を上ローラ213および下ローラ215それぞれの回転軸に伝達する。複数の歯車は、ステッピングモータの回転によって上ローラ213と下ローラ215とが反対方向に回転するように組み合わされる。ローラ駆動部223A,223Bは、ステッピングモータを駆動することにより、上ローラ213および下ローラ215を反対方向に回転させる。ローラ駆動部223A,223Bは、保持装置駆動部221A,221Bによる上側保持装置210A,210Bの位置が調整された後に、上ローラ213および下ローラ215を回転させる。
上ローラ213および下ローラ215の基板Wと接触する側面は、基板Wと接触する部分で摩擦力が発生するように所定の摩擦係数を有すると好ましい。この場合、上ローラ213および下ローラ215は、基板Wを保持した状態で空転しないようにできる。ローラ駆動部223A,223Bは、上ローラ213および下ローラ215を反対方向に回転させることにより、基板Wの中央部分を変位させる。ローラ駆動部223A,223Bが、基板Wを送り出す方向に上ローラ213を回転させるとともに基板Wを引き込む方向に下ローラ215を回転させる場合、基板Wの中央部分を下方向に変位させる力が働く。逆に、ローラ駆動部223A,223Bが、基板Wを引き込む方向に上ローラ213を回転させるとともに基板Wを送り出す方向に下ローラ215を回転させる場合、基板Wの中央部分を上方向に変位させる力が働く。以下、基板Wの中央部分を下方向に変位させる力が働く状態における上ローラ213および下ローラ215の回転方向を負回転といい、基板Wの中央部分を上方向に変位させる力が働く状態における上ローラ213および下ローラ215の回転方向を正回転という。
2.基板変位制御
上述したように、第2の実施の形態においては、下面ブラシ51に加わる押上力は一定である。ローラ駆動部223A,223Bが上ローラ213および下ローラ215を負回転させると、基板Wに下面ブラシ51を下方向に押す力が発生する。基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が押上力より大きくなると、下面ブラシ51が下方向に移動する。下面ブラシ51が下方向に移動中に基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が押上力と等しくなると、下面ブラシ51が下方向に移動しなくなり、停止する。
また、ローラ駆動部223A,223Bが上ローラ213および下ローラ215を正回転させると、基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が小さくなる。基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が押上力よりも小さくなると、下面ブラシ51が上方向に移動する。下面ブラシ51が上方向に移動中に基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が押上力と等しくなると、下面ブラシ51が上方向に移動しなくなり、停止する。
上ローラ213および下ローラ215の回転角度によって、基板Wの中央部分の変位量が定まる。また、上ローラ213および下ローラ215を回転させている間に基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が変動する。上ローラ213および下ローラ215が回転を停止している間は、基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力は押上力に等しくなる。
図18は、上ローラおよび下ローラの回転角度の変化の一例を示す第1のタイムチャートである。図18のタイムチャートにおいては、縦軸は上ローラ213および下ローラ215の回転角度を表し、横軸は時間を表す。また、基板Wの中央部分の変位量が上限値となる状態における上ローラ213および下ローラ215の回転角度をRpとし、基板Wの中央部分の変位量が下限値となる状態における上ローラ213および下ローラ215の回転角度をRnとしている。
図18を参照して、下面ブラシ51による基板Wの洗浄が開始される前の時点t0においては、上ローラ213および下ローラ215の回転角度は0である。時点t1は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの洗浄が開始される時点である。時点t0~時点t1において、ローラ駆動部223A,223Bは、上ローラ213および下ローラ215を回転角度Rnまで負回転させる。この間、上ローラ213および下ローラ215が負回転するので基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が発生し、基板Wの中央部分は下面ブラシ51とともに下方に変位する。時点t1においては、基板Wの中央部分の変位量が下限値となる。
そして、ローラ駆動部223A,223Bは、時点t1から時点t3の間、上ローラ213および下ローラ215を回転角度がRpになるまで正回転させる。時点t1から時点t3の期間は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCを洗浄する期間として予め定められた洗浄期間である。この間、上ローラ213および下ローラ215が正回転するので基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が押圧力より小さくなり、基板Wの中央部分は下面ブラシ51とともに上方に変位する。時点t3においては、基板Wの中央部分の変位量が上限値となる。
時点t3から時点t4の期間において、ローラ駆動部223A,223Bは、上ローラ213および下ローラ215を回転角度0になるまで負回転させる。
時点t1において、基板Wの下面中央領域BC内の中央領域R2で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。このため、時点t1において、基板Wの下面中央領域BC内の中央領域R2で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。したがって、基板Wの中央領域R2が洗浄される。
上ローラ213および下ローラ215の回転角度が0となる時点t2において、基板Wの下面中央領域BC内の全体領域R1で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。このため、時点t2において、基板Wの下面中央領域BC内の全体領域R1で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。したがって、基板Wの全体領域R1(下面中央領域BC)が洗浄される。時点t1から時点t2の間の期間は、下面ブラシ51と基板Wとが接触する部分が、中央領域R2から徐々に広がり、全体領域R1になる。
時点t3において、基板Wの下面中央領域BC内の環状領域R3で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。このため、時点t3において、基板Wの下面中央領域BC内の環状領域R3で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。したがって、基板Wの環状領域R3が洗浄される。時点t2から時点t3の間の期間は、下面ブラシ51と基板Wとが接触する部分が、全体領域R1から徐々に狭くなり環状領域R3になる。
図19は、基板変位制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。基板変位制御処理は、制御装置9により実行される処理である。図19を参照して、制御装置9は、ローラ駆動部223A,223Bを制御して、上ローラ213および下ローラを回転角度Rnまで負回転させる(ステップS11)。次のステップS12においては、下面ブラシ51による洗浄が開始されたか否かが判断される。洗浄が開始されるまで待機状態となり(ステップS12でNO)、洗浄が開始されたならば(ステップS12でYES)、処理はステップS13に進む。
ステップS13においては、制御装置9は、上ローラ213および下ローラを所定の速度で正回転させ、処理をステップS14に進める。所定速度は、図18に示したように、洗浄期間に上ローラ213および下ローラ215の回転角度がRnからRpまでの変化する速度である。
ステップS14においては、洗浄期間が終了したか否かが判断される。洗浄期間が終了するまで待機状態となり(ステップS14でNO)、洗浄期間が終了したならば(ステップS14でYES)、処理は終了する。
ステップS15においては、制御装置9は、上ローラ213および下ローラを回転角度0まで負回転させ、処理を終了する。
なお、本実施の形態においては、時点t1から時点t3に上ローラ213および下ローラ215を所定の速度で正回転させる例を示したが、時点t1において上ローラ213および下ローラ215を回転角度Rpまで回転させた後に、時点t1から時点t3に上ローラ213および下ローラ215を所定の速度で負回転させてもよい。
3.基板変位制御の第1の変形例
図20は、第1の変形例における上ローラおよび下ローラの回転角度の変化の一例を示すタイムチャートである。図20のタイムチャートにおいては、縦軸は上ローラ213および下ローラ215の回転角度を表し、横軸は時間を表す。また、基板Wの中央部分の変位量が上限値となる状態における上ローラ213および下ローラ215の回転角度をRpとし、基板Wの中央部分の変位量が下限値となる状態における上ローラ213および下ローラ215の回転角度をRnとしている。
図20を参照して、下面ブラシ51による基板Wの洗浄が開始される前の時点t0においては、上ローラ213および下ローラ215の回転角度は0である。時点t1は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの洗浄が開始される時点である。時点t0~時点t1において、ローラ駆動部223A,223Bは、上ローラ213および下ローラ215を回転角度Rnまで負回転させる。この間、上ローラ213および下ローラ215が負回転するので基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が発生し、基板Wの中央部分は下面ブラシ51とともに下方に変位する。時点t1においては、基板Wの中央部分の変位量が下限値となる。
時点t1~t2の期間T1において、上ローラ213および下ローラ215の回転角度Rnが維持される。期間T1は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域の中央領域R2を洗浄する期間として予め定められた期間である。この間、基板Wの下面中央領域BC内の中央領域R2で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。したがって、期間T1で基板Wの中央領域R2が洗浄される。
時点t2から時点t3において、ローラ駆動部223A,223Bは、上ローラ213および下ローラ215を回転角度0まで正回転させる。この間、上ローラ213および下ローラ215が正回転するので基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が押圧力より小さくなり、基板Wの中央部分は下面ブラシ51とともに上方に変位する。時点t3においては、基板Wの中央部分が基準位置となる。
そして、時点t3から時点t4の期間T2において、上ローラ213および下ローラ215の回転角度0が維持される。期間T2は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの全体領域R1を洗浄する期間として予め定められた期間である。この間、基板Wの下面中央領域BC内の全体領域R1で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。したがって、期間T2で基板Wの全体領域R1(下面中央領域BC)が洗浄される。
時点t4から時点t5において、ローラ駆動部223A,223Bは、上ローラ213および下ローラ215を回転角度がRpまで正回転させる。この間、上ローラ213および下ローラ215が正回転するので基板Wが下面ブラシ51を下方向に押す力が押圧力より小さくなり、基板Wの中央部分は下面ブラシ51とともに上方に変位する。時点t5においては、基板Wの中央部分の変位量が上限値となる。
そして、時点t5から時点t6までの期間T3において、上ローラ213および下ローラ215の回転角度がRpに維持される。期間T3は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの環状領域R3を洗浄する期間として予め定められた期間である。この間、基板Wの下面中央領域BC内の環状領域R3で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。したがって、期間T3で、基板Wの環状領域R3が洗浄される。
時点t6から時点t7の期間において、ローラ駆動部223A,223Bは、上ローラ213および下ローラ215を回転角度0になるまで負回転させる。
図21は、第1の変形例における基板変位制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図21を参照して、制御装置9は、ローラ駆動部223A,223Bを制御して、上ローラ213および下ローラを回転角度Rnまで負回転させ(ステップS21)、処理をステップS22に進める。
ステップS22においては、下面ブラシ51による洗浄が開始されたか否かが判断される。洗浄が開始されるまで待機状態となり(ステップS22でNO)、洗浄が開始されたならば(ステップS22でYES)、処理はステップS23に進む。
ステップS23においては、期間T1が経過したか否かが判断される。期間T1は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの中央領域R2を洗浄する期間として予め定められた期間である。期間T1が経過するまで待機状態となり(ステップS23でNO)、期間T1が経過したならば(ステップS23でYES)、処理はステップS24に進む。
ステップS24においては、制御装置9は、ローラ駆動部223A,223Bを制御して、上ローラ213および下ローラを回転角度0まで正回転させ、処理をステップS25に進める。ステップS25においては、期間T2が経過したか否かが判断される。期間T2は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの全体領域R1を洗浄する期間として予め定められた期間である。期間T2が経過するまで待機状態となり(ステップS25でNO)、期間T2が経過したならば(ステップS25でYES)、処理はステップS26に進む。
ステップS26においては、制御装置9は、ローラ駆動部223A,223Bを制御して、上ローラ213および下ローラを回転角度Rpまで正回転させ、処理をステップS27に進める。ステップS27においては、期間T3が経過したか否かが判断される。期間T3は、下面ブラシ51による基板Wの下面中央領域BCの環状領域R3を洗浄する期間として予め定められた期間である。期間T3が経過するまで待機状態となり(ステップS27でNO)、期間T3が経過したならば(ステップS27でYES)、処理はステップS28に進む。ステップS28においては、制御装置9は、ローラ駆動部223A,223Bを制御して、上ローラ213および下ローラが回転角度0まで負回転させ、処理を終了する。
4.基板変位制御の変形例
図18に示した上ローラ213および下ローラを連続的に正回転させるサイクルが繰り返されてもよい。また、上ローラ213および下ローラを連続的に負回転させるサイクルとしてもよい。また、連続的に正回転させるサイクルと連続的に負回転させるサイクルとが交互に繰り返されてもよい。
また、図20に示した上ローラ213および下ローラを段階的に正回転させるサイクルが繰り返されてもよい。また、上ローラ213および下ローラを段階的に負回転させるサイクルとしてもよい。また、段階的に正回転させるサイクルと段階的に負回転させるサイクルとが交互に繰り返されてもよい。
また、連続的に正回転または負回転させるサイクルと、段階的に正回転または負回転させるサイクルとが交互に繰り返されてもよい。
5.一対の上側保持装置の変形例
図22は、一対の上側保持装置の変形例の一例を模式的に示す正面図である。図22を参照して、第2の実施の形態の変形例においては、第2の実施の形態における基板洗浄装置1が備える一対の上側保持装置210A,210Bが一対の上側保持装置230A,230Bに変更され、保持装置駆動部221A,221Bおよびローラ駆動部223A,223Bが保持装置駆動部241A,241Bおよび回転駆動部243A,243Bにそれぞれ変更される。
一対の上側保持装置230A,230Bは、平面視で吸着保持部21の中心を通ってY方向(前後方向)に延びる鉛直面に関して対称に配置され、共通の水平面内でX方向に移動可能に設けられている。一対の上側保持装置230A,230Bの各々は、把持部231と、上面当接部233と、下面当接部235と、を有する。上面当接部233と、下面当接部235とは、平板形状である。上面当接部233および下面当接部235は、上面当接部233の下面が下面当接部235の上面と対向するように把持部231により支持される。把持部231は、Y方向に平行な回転軸231Aで軸支されている。
上面当接部233は上下方向に移動可能に把持部231により支持される。把持部231は、上面当接部233と下面当接部235との間の距離を調整する機構を備える。このため、把持部231が上面当接部233を上方に移動した状態で、上面当接部233と下面当接部235との間の空間に、基板Wが挿入される。その後、把持部231が上面当接部233を下方に移動させることにより、上面当接部233と下面当接部235とが基板Wを挟み込む。この状態で、上面当接部233は基板Wの上面の一部に当接し、下面当接部235は基板Wの下面の一部に当接する。
保持装置駆動部221A,221Bは、アクチュエータとしてエアシリンダまたはモータを含む。保持装置駆動部221A,221Bは、上側保持装置230A,230Bが互いに近づくように、または上側保持装置230A,230Bが互いに遠ざかるように、上側保持装置230A,230Bを移動させる。ここで、X方向における上側保持装置230A,230Bの目標位置が予め定められている場合、保持装置駆動部221A,221Bは、目標位置の情報に基づいてX方向における上側保持装置230A,230Bの位置をそれぞれ個別に調整することができる。例えば、上側保持装置230A,230Bの間の距離を基板Wの外径よりも小さくすることにより、上側保持装置230A,230Bそれぞれの上面当接部233と下面当接部235との間に基板Wを挿入することができる。保持装置駆動部221A,221Bが上側保持装置230A,230Bの位置をそれぞれ個別に調整している間は、把持部231は上面当接部233を上方に移動させる。この段階で、基板Wの外周端部の複数の部分が上側保持装置230A,230Bそれぞれの上面当接部233と下面当接部235との間に挿入される。その後、把持部231が上面当接部233を下方に移動させることにより、上側保持装置230A,230Bにより基板Wの外周端部が保持され、基板Wが強固に固定される。
回転駆動部243A,243Bは、ステッピングモータを含む。回転駆動部243A,243Bは、ステッピングモータを駆動することにより、把持部231を回転軸231Aで回転させる。回転駆動部243A,243Bは、保持装置駆動部221A,221Bによる上側保持装置230A,230Bの位置が調整された後に、把持部231を回転させる。保持装置駆動部221A,221Bが上側保持装置230A,230Bの位置をそれぞれ調整している間は、回転駆動部243A,243Bは、把持部231が回転しないように上面当接部233と下面当接部235それぞれの当接面が水平となる位置に固定する。
回転駆動部243A,243Bは、上側保持装置230Aの把持部231と、上側保持装置230Bの把持部231とを反対方向に回転させる。図22において、回転駆動部243Aが、上側保持装置230Aの把持部231を時計回りに回転させる場合は、回転駆動部243Bは、上側保持装置230Bの把持部231を反時計回りに回転させる。図22において、回転駆動部243Aが、上側保持装置230Aの把持部231を反時計回りに回転させる場合は、回転駆動部243Bは、上側保持装置230Bの把持部231を時計回りに回転させる。
以下、上側保持装置230Aによる上側保持装置230Aの把持部231の時計回りの回転および回転駆動部243Bによる上側保持装置230Bの把持部231の反時計回りの回転を一対の上側保持装置の負回転という。また、上側保持装置230Aによる上側保持装置230Aの把持部231の反時計回りの回転および上側保持装置230Bによる上側保持装置230Bの把持部231の時計回りの回転を一対の上側保持装置の正回転という。
一対の上側保持装置230A,230Bが一対の上側保持装置の正回転する場合、基板Wの中央部分を上方向に変位させる力が働く。一対の上側保持装置230A,230Bが一対の上側保持装置の負回転する場合、基板Wの中央部分を下方向に変位させる力が働く。
6.効果
第2の実施の形態における基板洗浄装置1は、第1の実施の形態における基板洗浄装置1と同様の効果を奏する。また、一対の上側保持装置210A,210Bそれぞれが有する上ローラ213および下ローラ215において、上ローラ213が基板Wの表面に加える力と、下ローラ215が基板Wの裏面に加える力とを調整する。このため、基板Wを容易に変形させることができる。
[第3の実施の形態]
以下、第3の実施の形態における基板洗浄装置1を、第2の実施の形態における基板洗浄装置1と異なる点を主に説明する。
1.基板洗浄装置の構成
図23は、第3の実施の形態における基板洗浄装置1の内部構成を示す外観斜視図である。図23を参照して、第3の実施の形態における基板洗浄装置1は、図15に示した第2の実施の形態における基板洗浄装置1に変位センサ95が追加される。変位センサ95は、一対の上側保持装置10A,10Bにより保持された基板Wの中心部分から垂直方向上方に設けられる。変位センサ95は、一対の上側保持装置10A,10Bにより保持された基板Wの中心部分までの距離を計測する。したがって、変位センサ95によって、基板Wの中心部分の上下方向(Z方向)の変位を検出する。ここで、基板Wの中心部分の変位量を、基板Wが上側保持装置10A,10Bにより保持される位置を基準位置とし、基板Wの中心部分の位置と基準位置との間の垂直方向の距離で示す。変位量は、基準位置よりも下方をマイナスの値とし、上方をプラスの値とする。
第3の実施の形態における基板洗浄装置1においては、基板Wの中心部分の変位量を変位センサ95の出力に基づき変動させる。具体的には、基板Wの中心部分の変位が上限値と下限値との間に収まるように、変位量が調整される。基板Wの中心部分の変位量の上限値と下限値とは、予め定められた値である。図11に示したように、基板Wの中心部分がプラス側に変位する状態では、基板Wは上に突の形状となり、下面中央領域BCが曲面になる。上限値は、基板Wの中心部分がプラス側に変位することが許容される最小値として定められる。図9に示したように、基板Wの中心部分がマイナス側に変位する状態では、基板Wは下に突の形状となり、下面中央領域BCが曲面になる。下限値は、基板Wの中心部分がマイナス側に変位することが許容される最小値として定められる。
2.基板変位制御
図24は、第3の実施の形態における基板変位制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図24を参照して、制御装置9は、ローラ駆動部223A,223Bを制御して、上ローラ213および下ローラを回転角度Rnまで負回転させ(ステップS31)、処理をステップS32に進める。この段階で、基板Wの下面中央領域BC内の中央領域R2で、下面ブラシ51が基板Wと接触する。このため、基板Wの中央領域R2が下面ブラシ51により洗浄される。
ステップS32においては、制御装置9は、制御装置9は、上ローラ213および下ローラを所定の速度で正回転させ、処理をステップS33に進める。上ローラ213および下ローラが正回転すると、下面ブラシ51が基板Wとともに上昇する。このため、基板Wの形状が変化し、基板Wが下面ブラシ51と接触する接触面の面積が時間の経過に伴って増加する。そして、基板Wの全体領域R1で下面ブラシ51と接触する状態となり、その後、基板Wの中心部分の変位量が上限値となる。
ステップS33においては、下面ブラシ51が基板Wを洗浄する期間とした予め定められた洗浄期間が経過したか否かが判断される。洗浄期間が経過していなければ(ステップS33でNO)、処理はステップS34に進み、洗浄期間が経過したならば(ステップS33でYES)、処理は終了する。
ステップS34においては、基板Wの変位量が上限値か否かが判断される。変位センサ95の出力に基づいて、基板Wの変位量が検出される。基板Wの変位量が上限値ならば処理はステップS35に進むが、そうでなければ処理はステップS36に進む。処理がステップS35に進む場合は、下面ブラシ51と基板Wとの接触面は、図11および図12に示した環状領域R3である。
ステップS35においては、制御装置9は、上ローラ213および下ローラを所定の速度で負回転させ、処理をステップS36に進める。上ローラ213および下ローラが負回転すると、下面ブラシ51が基板Wとともに下降する。このため、基板Wの形状が変化し、基板Wが下面ブラシ51と接触する接触面の面積が徐々に減少する。そして、基板Wの中央領域R2で下面ブラシ51と接触する状態となり、その後、基板Wの中心部分の変位量が下限値となる。
ステップS36においては、基板Wの変位量が下限値か否かが判断される。変位センサ95の出力に基づいて、基板Wの変位量が検出される。基板Wの変位量が下限値ならば処理はステップS33に戻るが、そうでなければ処理はステップS32に戻る。
3.効果
第3の実施の形態における基板洗浄装置1は、第1および第2の実施の形態における基板洗浄装置1と同様の効果を奏する。また、変位センサ95で検出される基板Wの変位が所定の範囲内に収まるように、一対の上側保持装置10A,10Bが制御されるので、下面ブラシ51による洗浄処理に合わせた形状に基板Wを変位させることができる。また、下面ブラシ51に加える押圧力を変化させても基板Wが破損しないように洗浄できる。
[他の実施の形態]
(1)第3の実施の形態における基板変位制御処理は、第1の実施の形態における基板洗浄装置1にも適用できる。この場合、上限値は、変位量のうち基板Wの中心部分が基準位置となる状態における基板Wの変位量であり、下限値は、基板Wの中心部分がマイナス側に変位することが許容される最小の変位量である。したがって、中央領域R2および全体領域R1が順に下面ブラシ51により洗浄することができる。
(2)本実施の形態においては、一対の上側保持装置10A,10B(210A,210B、230A,230B)が基板Wに加える力を変化させることにより、基板Wと下面ブラシ51との間に作用する力を変更する。この発明はこれに限定されない。一対の上側保持装置10A,10B(210A,210B、230A,230B)が基板Wに加える力を一定にし、下面ブラシ51を上方向に押し上げる押圧力を変化させることにより、基板Wと下面ブラシ51との間に作用する力が変更されてもよい。
(3)第2および第3の実施の形態においては、基板Wの下面中央領域BCを下面ブラシ51で洗浄する処理を例に説明したが、これに限定されない。第2および第3の実施の形態における基板洗浄装置は、基板Wの上面の洗浄時または乾燥時に、基板Wを変形させるようにしてもよい。
この場合、基板Wの上面を洗浄または乾燥させる場合に、基板Wの変位量が上限値または下限値となるように基板Wを変形させる。例えば、基板Wの変位量が上限値となるように基板を変形させつつ基板Wを洗浄する場合、基板Wの周辺に向かって洗浄液が流れるので、洗浄液を中心部分に供給することで、効率的に基板Wの周辺部分を洗浄できる。また、基板Wの変位量が上限値となるように基板を変形させつつ基板Wを乾燥させる場合、乾燥用のエアーを基板Wの中心部分に吹き付けることにより、基板W上の液体が周辺に流れ、基板Wを効率的に乾燥させることができる。
[請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係]
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
上記実施の形態においては、一対の上側保持装置10A,10B(210A,210B、230A,230B)が基板保持部の例であり、下面ブラシ51が処理部の例であり、制御装置9が保持制御部の例であり、上チャック12A,12Bが2つの押圧部の例である。上ローラ213および上面当接部233が上側把持部の例であり、下ローラ215および下面当接部235が下側把持部の例である。下面ブラシ51が洗浄具の例であり、変位センサ95が変位センサの例である。
1 基板洗浄装置、2 ユニット筐体、9 制御装置、9A チャック制御部、9E 下面洗浄制御部、9G 上面洗浄制御部、10A,10B,210A,210B,230A,230B 上側保持装置、12A,12B 上チャック、300 保持片、301 当接面、302 突出部、14A,14B 上チャック駆動部、50 下面洗浄装置、51 下面ブラシ、55a 下面ブラシ動作駆動部、55b 下面ブラシ昇降駆動部、55c 下面ブラシ移動駆動部、70 上面洗浄装置、74 上面洗浄駆動部、95 変位センサ、211 ローラ支持部、213 上ローラ、215 下ローラ、221A,221B 保持装置駆動部、223A,223B ローラ駆動部、231 把持部、231A 回転軸、233 上面当接部、235 下面当接部、240A 把持部、241A,241B 保持装置駆動部、243A,243B 回転駆動部、W 基板、BC 下面中央領域、R1 全体領域、R2 中央領域、R3 環状領域。

Claims (8)

  1. 基板の外周端部を保持する基板保持部と、
    前記基板の表面または裏面を処理する処理部と、
    前記処理部により前記基板が処理される間に前記基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように前記基板保持部を制御する保持制御部と、を備えた基板処理装置。
  2. 前記基板保持部は、前記基板を挟んで対向して配置される2つの押圧部を有し、
    前記保持制御部は、2つの前記押圧部の間の距離を調整する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記基板保持部は、前記基板を挟んで対向して配置される2つの把持部を有し、
    前記2つの把持部それぞれは、前記基板の表面に当接する上側把持部と、前記基板の裏面に当接する下側把持部と、を含み、
    前記保持制御部は、前記上側把持部が前記基板の表面に加える力と、前記下側把持部が前記基板の裏面に加える力とを調整する、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記処理部は、前記基板の下面に接触して前記基板の下面を洗浄する洗浄具を備え、
    前記保持制御部は、前記洗浄具が前記基板の下面中央領域を洗浄する間に前記基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように前記基板保持部を制御する、請求項1~3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記基板の変位を検出する変位センサを、さらに備え、
    前記保持制御部は、前記基板の変位が所定の範囲内に収まるように前記基板保持部を制御する、請求項1~4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 基板の外周端部を保持する基板保持部と、
    前記基板の中心部分の変位を検出する変位センサと、
    前記基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように前記基板保持部を制御する保持制御部と、を備え、
    前記保持制御部は、前記変位センサにより検出された変位に基づいて、前記基板保持部により保持された前記基板の中心部分の変位が所定の範囲内に収まるように前記基板の中心部分を上方向または下方向に変位させる、基板処理装置。
  7. 基板の外周端部を保持する基板保持部と、
    前記基板の表面または裏面を処理する処理部と、を備えた基板処理装置で実行される基板処理方法であって、
    前記処理部により前記基板が処理される間に前記基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように前記基板保持部を制御する保持制御ステップを含む、基板処理方法。
  8. 基板の外周端部を保持する基板保持部と、
    前記基板の中心部分の変位を検出する変位センサと、
    前記基板の中心部分が上方向または下方向に変位するように前記基板保持部を制御する保持制御部と、を備えた基板処理装置で実行される基板処理方法であって、
    前記変位センサにより検出された変位に基づいて、前記基板保持部により保持された前記基板の中心部分の変位が所定の範囲内に収まるように前記基板の中心部分を上方向または下方向に変位させる、基板処理方法。
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