JP2023045440A - 車両の制御装置 - Google Patents

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】排気ターボ過給機が付帯した内燃機関における吸気圧を、車両の運転者の意図通りに調整する。【解決手段】排気ターボ過給機が付帯し、排気タービンを迂回する排気バイパスを開閉するウェイストゲートバルブが設けられた内燃機関を制御するものであり、気筒に連なる吸気通路内の吸気圧が所定値以上に大きく、かつ車両の運転者が操作するアクセルペダルの踏込量の単位時間あたりの減少量が所定値よりも大きいことを条件として、そのアクセルペダルの踏込量に応じてウェイストゲートバルブを拡開する過渡制御を実施する車両の制御装置を構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、動力源として車両に搭載される排気ターボ過給機が付帯した内燃機関を制御する制御装置に関する。
内燃機関の気筒から排出される排気ガスの持つエネルギを利用して排気タービン(タービンホイール)を回転させ、その回転をコンプレッサのインペラ(コンプレッサホイール)に伝達し、吸入空気を加圧圧縮(過給)して気筒へと送り込む排気ターボ過給機が周知である。
内燃機関の吸気通路を気筒に向かって流通する吸気の圧力(過給圧)が過大化すると、過給機のコンプレッサまたはタービンを含む、内燃機関の部位の破損を招くおそれがある。それ故、内燃機関の排気通路に、排気タービンの上流と下流とを連通する排気バイパスを開閉するウェイストゲートバルブ(Waste Gate Valve)を設けることが一般的である(例えば、下記特許文献1を参照)。WGVを開弁すると、排気の一部がタービンを迂回してタービンに流入せず、コンプレッサが吸気に対してする過給の仕事量が減少して、吸気圧を低下させることができる。
平常であれば、WGVの開閉操作により、吸気圧を適正範囲内に制御できる。しかしながら、車両の運転者がそれまで強く踏み込んでいたアクセルペダルから急に足を離し、これに起因して吸気通路上のスロットルバルブが急閉された場合には、スロットルバルブの上流側の吸気の圧力が急激に上昇しかねない。WGVを拡開しても、吸気慣性及びコンプレッサの回転慣性により、吸気圧が即時には降下しないからである。
そこで、安全対策として、吸気通路におけるコンプレッサの上流と下流とを接続する吸気バイパス通路を配設するとともに、同バイパス通路上にダイヤフラム式のエアバイパスバルブ(Air Bypass Valve)を付設している(例えば、下記特許文献2を参照)。ABVは、吸気圧が過剰に大きくなると自ずから開弁し、その圧力の一部を逃がして減圧するリリーフ作用を営む。
特開2021-042720号公報 特開平11-264321号公報
従来の内燃機関の制御では、現在のエンジン回転数及びスロットルバルブの開度に応じて、排気ターボ過給機に付随するWGVの開度を拡縮させている。
だが、吸気通路上のスロットルバルブが急閉されたときには、WGVの操作を通じた吸気圧の制御の遅れにより、スロットルバルブの上流の吸気圧力が増大して、ABVが作動する可能性がある。ABVが開弁し吸気圧の一部を逃がす際には、「プシュッ」というような異音が発生することがあり、運転者を含む車両の搭乗者に違和感を与える懸念がある。
また、ABVが作動せずとも、運転者の意思にそぐわない吸気圧力の増大は、気筒に対する吸入空気量及び燃料噴射量の不必要な増加を招くということであって、望ましくない。
上述の問題に着目してなされた本発明は、排気ターボ過給機が付帯した内燃機関における吸気圧を、車両の運転者の意図通りに調整することを所期の目的としている。
本発明では、排気ターボ過給機が付帯し、排気タービンを迂回する排気バイパスを開閉するWGVが設けられた内燃機関を制御するものであり、気筒に連なる吸気通路内の吸気圧が所定値以上に大きく、かつ車両の運転者が操作するアクセルペダルの踏込量の単位時間あたりの減少量が所定値よりも大きいことを条件として、そのアクセルペダルの踏込量に応じてWGVを拡開する過渡制御を実施する車両の制御装置を構成した。
加えて、前記過渡制御中は、気筒に連なる吸気通路内の吸気圧が閾値よりも小さくなるまで、吸気通路上のスロットルバルブの開度を縮小しないようにすることが好ましい。
本発明によれば、排気ターボ過給機が付帯した内燃機関における吸気圧を、車両の運転者の意図通りに調整することができる。
本発明の一実施形態における車両用内燃機関及び制御装置の概略構成を示す図。 同実施形態の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置による制御の模様を示すタイミング図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態の内燃機関は、火花点火式の4ストロークガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を包有している。
各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。各気筒1の燃焼室の天井部には、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を起こすものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
気筒1に吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、排気ターボ過給機5のコンプレッサ51、インタクーラ35、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
気筒1から排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生する排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。排気通路4上には、排気マニホルド42、排気ターボ過給機5の排気タービン52、及び排気浄化用の三元触媒41を配置し、タービン52を迂回する排気バイパス43、及びこのバイパス43の入口を開閉するバイパス弁であるWGV44を設けている。
排気ターボ過給機5は、排気タービン52とコンプレッサのインペラ51とをシャフト53を介して同軸で連結し連動するように構成したものであり、タービン52及びインペラ51を排気のエネルギを利用して回転駆動し、その回転力を以てコンプレッサ51にポンプ作用を営ませ、吸入空気を加圧圧縮(過給)して気筒1に送り込む。
WGV44は、排気通路4におけるタービン52の上流と下流とを接続するバイパス43を開通させることで、吸気通路3を通じて気筒1に送り込まれる吸気の圧力を増減調整する役割を担う。WGV44の開閉操作により、吸気圧をその目標値に追従させるフィードバック制御を実施することもできる。
WGV44は、例えばダイアフラム式のアクチュエータ6により駆動する。アクチュエータ6は、機械式の既知のもので、ダイアフラム60により隔てられた二つの室61、62を有し、両室61、62の差圧を利用してダイアフラム60を変位させる。ダイアフラム60とWGV44とは、バルブロッド63を介して連結している。両室61、62の差圧が所定のセット圧を超えると、ダイアフラム60及びバルブロッド63が、スプリング64の弾性付勢力に抗して変位する。結果、バイパス43を閉鎖していたWGV44が駆動されて、バイパス43が開放される。これに対し、両室61、62の差圧がセット圧以下であるときには、スプリング64の弾性付勢力によりダイアフラム60及びバルブロッド63が元の位置に復帰し、WGV44が完全に閉じて、バイパス43が閉鎖される。
アクチュエータ6の一方の室61には、吸気通路3におけるコンプレッサ51の下流かつスロットルバルブ32の上流の箇所の吸気の圧力、つまりは過給圧を導入する。そのために、一方の室61と吸気通路3の当該箇所とを連通せしめる圧導入流路71と、圧導入流路71及び一方の室61を大気に開放する圧抜流路72とを設け、圧抜流路72上にこれを開閉する調整バルブ(Vacuum Switching Valve)73を設置している。VSV73は、電子制御装置(Electronic Control Unit)0からの制御信号lを受けてその開度を変化させる、ソレノイドバルブ等の流量制御弁である。VSV73の開度を操作すれば、吸気通路3から圧導入流路71に流入する過給気の一部を圧抜流路72経由で大気に逃がし、一方の室61の圧力の大きさを制御することができる。アクチュエータ6の他方の室62には、大気圧を導入する。
加えて、吸気通路3に、コンプレッサ51の上流の所定箇所(特に、インタクーラ35の直下流)とコンプレッサ51の上流の所定箇所(特に、エアクリーナ31の直下流)とを接続する吸気バイパス通路36と、この吸気バイパス通路36を開閉するABV8とを設けている。これらは、吸気通路3を流通する吸気の圧力が過大化することを予防するための安全装置である。
ABV8は、ダイアフラム80を内蔵する機械式の既知のもので、ダイアフラム80により隔てられた二つの室81、82を有し、両室81、82の差圧を利用してダイアフラム80を変位させる。ダイアフラム80とABV8の弁体84とは、バルブロッド83を介して連結している。両室81、82の差圧が所定のセット圧を超えると、ダイアフラム80及びバルブロッド83が、スプリング84の弾性付勢力に抗して変位する。結果、バイパス36を閉鎖していたABV8の弁体85が駆動されて、バイパス36が開放される。これに対し、両室81、82との差圧がセット圧以下であるときには、スプリング84の弾性付勢力によりダイアフラム80及びバルブロッド83が元の位置に復帰し、ABV8が完全に閉じて、バイパス36が閉鎖される。
ABV8の一方の室81には、負圧遅延弁(Vaccum Transmitting Valve)87を介して吸気の圧力を導入する。但し、当該室81には、スロットルバルブ32下流の吸気圧に、スロットルバルブ32上流の過給圧をも加味した圧力を導入する。そのために、ABV8の一方の室81と吸気通路3のスロットルバルブ32の下流の箇所(特に、サージタンク33または吸気マニホルド34)とを連通せしめる吸気負圧導入流路86を設け、同通路86と一方の室81とを接続する経路上にVTV87を設置する。さらに、ABV8の一方の室81と吸気通路3のスロットルバルブ32の上流の箇所とを連通せしめる過給圧の分流路88を設け、同通路88上にチェックバルブ89を設置する。
ABV8の他方の室82には、VTV87を介さず直接にスロットルバルブ32下流側の吸気圧を導入する。ABV8の他方の室82に導入する吸気の圧力の変動に対し、一方の室81に導入する吸気の圧力の変動は遅れる。従って、スロットルバルブ32が急閉されたときに、両室81、82に大きな圧力差が生じて、ABV8を開くことができる。なお、ABV8、VTV87及びチェックバルブ89は機械式のものであり、ECU0により操作制御されない。
排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、排気通路4と吸気通路3とを連通せしめる外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における触媒41の下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所(特に、サージタンク33または吸気マニホルド34)に接続している。
本実施形態の制御装置たるECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。ECU0は、複数基のECUまたはコントローラが、CAN(Controller Area Network)等の電気通信回線を介して相互に通信可能に接続されてなるものであることがある。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、内燃機関のクランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるクランク角信号b、運転者が操作するアクセルペダルの踏込量をアクセル開度(いわば、内燃機関に対する要求エンジントルクまたはエンジン負荷率)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、気筒1に連なる吸気通路3(スロットルバルブ32の下流、特に、サージタンク33または吸気マニホルド34)内の吸気温及び吸気圧(過給圧)を検出する吸気温・吸気圧センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、大気圧を検出する大気圧センサから出力される大気圧信号e、内燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、車両が所在する路面の勾配または車両の加速度を検出する加速度センサから出力される加速度信号h等が入力される。
ECU0の出力インタフェースからは、内燃機関の各気筒1に属する点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、吸気通路3上のスロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGR通路21上のEGRバルブ23に対して開度操作信号l、WGV44を制御するVSV73に対して開度操作信号m等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸入空気量を推算する。そして、吸入空気量に見合った(目標空燃比を実現するのに必要な)要求燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング(一度の燃焼に対する点火の回数を含む)、目標吸気圧、要求EGR率(または、EGRガス量)等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、mを出力インタフェースを介して印加する。
ECU0は通常、現在の内燃機関の運転領域[エンジン回転数,スロットルバルブ32開度]に応じて、内燃機関の各気筒1に充填する吸気の過給圧の目標値を決定する。そして、ECU0は、目標吸気圧を達成できるよう、スロットルバルブ32やWGV44の開度を操作する。WGV44に関して補記すると、ECU0は、VSV73の開度操作を通じて、間接的にWGV44の開度を調節する。
平常であれば、VSV73の開度操作により、吸気通路3内の吸気の圧力を適正範囲内に抑制できる。しかし、車両の運転者がそれまで強く踏み込んでいたアクセルペダルから急に足を離し、これに起因して吸気通路3上のスロットルバルブ32が急閉されるような場合には、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の上流の吸気の圧力が急激に上昇しかねない。WGV44を拡開したとしても、吸気慣性及びコンプレッサ51の回転慣性によって、すぐには過給圧が降下しないからである。
既に述べた通り、内燃機関には安全策として予め、吸気バイパス通路36及びABV8を設けている。ABV8が開弁することで、過剰な過給圧が、バイパス通路36を介して、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の上流かつコンプレッサ51の下流から、コンプレッサ51の下流に逃がされる。とは言え、ABV8が作動して過給圧を逃がす際には、「プシュッ」というようなリリーフ音が発生することがあり、運転者を含む車両の搭乗者に違和感を与える懸念がある。車両のNV(Noise and Vibration)性能を高く保つためには、できる限りABV8が作動しないようにしたい。
また、ABV8が作動しないとしても、運転者がアクセルペダルから足を離し、またはアクセルペダルの踏み込みを緩めて車両の減速を要求したときには、それに対応して速やかに吸気通路3内の吸気圧を低下させることが望ましい。吸気圧が高いということは、気筒1への吸入空気量が多いということであり、吸入空気量に比例した(目標空燃比を達成し得る)量の燃料を噴射する必要から、運転者の意図にそぐわない無駄な燃料消費、即ち車両の実用燃費性能の低下を招きかねない。
上述の問題を解決するべく、図2に示すように、本実施形態のECU0は、吸気圧信号dを参照して知得される吸気通路3内の吸気圧が所定値以上に大きく(ステップS1)、かつアクセル開度信号cを参照して知得されるアクセルペダルの踏込量の単位時間あたりの減少量が所定値よりも大きい(ステップS2)ことを条件として、そのアクセルペダルの踏込量に応じてVSV73ひいてはWGV44を拡開する過渡制御を実施する(ステップS3)。
図3に、本実施形態のECU0が実行する制御の内容を実線で表している。なお、破線は、従来の制御の模様を表している。車両の運転者がそれまで踏み込んでいたアクセルペダルから足を離し、またはアクセルペダルの踏み込みを緩めたとき、ECU0は、アクセル開度即ちアクセルペダルの踏込量の減少から時間的に遅れて、電子スロットルバルブ32の開度を縮小する操作を行う。
その上で、従来の制御では、図3中に破線で描画しているように、(アクセルペダルの踏込量ではなく)スロットルバルブ32の開度の縮小に呼応して、WGV44の開度を拡大する操作を行っていた。このため、吸気通路3におけるコンプレッサ51の下流かつスロットルバルブ32の上流の吸気圧のオーバシュートが生じ、ABV8が開弁してリリーフ音が発生することがあり得た。
対して、本実施形態の制御では、少なくともステップS1及びS2の成立を必要条件として、図3中に実線で描画しているように、(現在のスロットルバルブ32の開度にかかわらず)アクセルペダルの踏込量の縮小に呼応して、WGV44の開度を拡大する操作を行う(ステップS3)。いわば、WGV44を拡開するタイミングを早める。これにより、コンプレッサ51の下流かつスロットルバルブ32の上流の吸気圧のオーバシュートが生じず、ABV8が開弁する機会が減少し、ABV8の作動に伴うリリーフ音の発生を回避できる。
また、ステップS3の過渡制御中は、吸気圧信号dを参照して知得される吸気通路3内の吸気圧が閾値よりも小さくなるまで、スロットルバルブ32の開度を縮小せず維持する。
翻って、ステップS1及びS2の条件が成立しない場合には、従前通り、現在のエンジン回転及びスロットルバルブ32に開度に応じてWGV44の開度を操作してよい(ステップS4)。
本実施形態によれば、気筒1に連なる吸気通路内の吸気の圧力の過剰な上昇を抑制可能となり、過給機5やその他の内燃機関の部位の破損を招来することを回避できる。
本実施形態の制御手法は、新たなハードウェアを追加することなく実現でき、コスト増を招かない。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、WGV44は、ダイアフラム式アクチュエータ6により開閉駆動されるものでなく、制御装置たるECU0が直接に開閉操作可能な電動式のものであることがある。ABV8についても、同様である。
その他、各部の具体的な構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
3…吸気通路
4…排気通路
43…排気バイパス
44…ウェイストゲートバルブ(WGV)
5…排気ターボ過給機
51…コンプレッサ
52…タービン
73…調整バルブ(VSV)
8…エアバイパスバルブ(ABV)
a…車速信号
b…クランク角信号
c…アクセル開度信号
m…調整バルブの開度操作信号

Claims (2)

  1. 排気ターボ過給機が付帯し、排気タービンを迂回する排気バイパスを開閉するウェイストゲートバルブが設けられた内燃機関を制御するものであり、
    気筒に連なる吸気通路内の吸気圧が所定値以上に大きく、かつ車両の運転者が操作するアクセルペダルの踏込量の単位時間あたりの減少量が所定値よりも大きいことを条件として、そのアクセルペダルの踏込量に応じてウェイストゲートバルブを拡開する過渡制御を実施する車両の制御装置。
  2. 前記過渡制御中、気筒に連なる吸気通路内の吸気圧が閾値よりも小さくなるまで、吸気通路上のスロットルバルブの開度を縮小しない請求項1記載の車両の制御装置。
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