JP2023042951A - 精米設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】精米設備において、両手で玄米袋等を抱えたまま客室に出入りし易くすることを課題とする。【解決手段】建屋1を仕切壁2で機械室3と客室4に仕切る構成の精米設備において、客室4の出入口に自動で開閉する出入用扉20を設け、建屋1の下部に出入口開閉用検出センサ24,26を設け、出入口開閉用検出センサ24,26は対象物の接近を検知すると出入扉開信号を出力する構成とした。さらに、出入用扉20は左右スライドして出入口部を開閉できる構成とし、入口開閉用検出センサ24は出入用扉20の開放動作始端側に隣接する建屋1の支柱27の外側に設ける。また、出口開閉用検出センサ26は出入用扉20の開放動作始端側に隣接する建屋1支柱27の客室4側に設ける。【選択図】 図5
Description
本発明は、料金を投入して精米する精米設備に関する。
建屋の正面に利用者が客室を出入りするための客室扉を備え、利用者が手動で開閉する精米設備が公知である(特許文献1)。
また、客室入口を自動ドアとし、この入口を開くために客室の入口付近にコイン投入口、カードリーダ等による入場料金投入部1fを設けることにより、入場料金投入部で入場料を支払わないと客室入口のドアが開かないため、不必要な入場者をカットしていたずら防止や盗難防止の効果を得ることができる精米設備が公知である(特許文献2)
特に、特許文献2のように自動ドアとして入場料金を支払うと自動で開閉できる構成の場合には、第三者が入場できないためいたずら防止、盗難防止の効果がある。
ところが、利用者が精米設備を利用するとき、10kg以上の玄米を収容した玄米袋を両手で抱えて建屋に向かい、客室に入る際には一旦玄米袋を地面に降ろして出入扉を開け、再度玄米袋を持ち上げて客室に入るもので、重い荷物の揚げ降ろしを伴って負担が大きくかつ煩わしい。
本発明は、両手で玄米袋等を抱えたまま客室に出入りし易くすることを課題とする。
かかる課題を解決するために、請求項1記載の発明は、建屋1を仕切壁2で機械室3と客室4に仕切る構成の精米設備において、客室4の出入口に自動で開閉する出入用扉20を設け、建屋1の下部に出入口開閉用検出センサ24,26を設け、出入口開閉用検出センサ24,26は対象物の接近を検知すると出入扉開信号を出力する構成とした。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、出入用扉20は左右スライドして出入口部を開閉できる構成とし、入口開閉用検出センサ24は出入用扉20の開放動作始端側に隣接する建屋1の支柱27の外側に設ける。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、出入用扉20は左右スライドして出入口部を開閉できる構成とし、出口開閉用検出センサ26は出入用扉20の開放動作始端側に隣接する建屋1支柱27の客室4側に設ける。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記仕切壁2の左右一側に玄米用投入ホッパ5を設け、他側に精白米を収容する白米タンク11を設け、入口開閉用検出センサ24は、投入ホッパ5側に対向する支柱27に設け、出口開閉用検出センサ26は、白米タンク11に対向する支柱27に設ける。
請求項5に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、2枚の引き違い戸形態に構成して左側出入扉20Lと右側出入扉20Rを設け、複数の入口開閉用検出センサ24L,24R及び出口開閉用検出センサ26L,26Rを左右の出入扉20L,20Rにそれぞれ対応すべく配置する。
請求項1及び請求項2に記載の発明によると、客室4外側で建屋1下部の低い位置に出入口開閉用検出センサ24,26を設けるものであるから、利用者が玄米袋又は精白米袋を両手で所持していても、利用者の足を接近させることにより出入口開閉用検出センサ24,26はこれを検知して出入扉開信号が出力され、出入扉20は開作動でき、開いた出入口から容易に出入りすることができる。
請求項2又は請求項3に記載の発明によると、請求項1に記載の発明において、利用者が足を検出させるとすぐに出入扉20は開くので利用者は出入りし易い。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の効果に加え、客室4に入るとき出入用扉20が開くと目の前に投入ホッパ5があるので入り易い。一方出口開閉用検出センサ26は、白米タンク11に対向する支柱27に設けることにより、白米タンク11で精白米を袋詰めした利用者が袋を所持した状態であっても速やかに出口開閉用検出センサ26に足を接近させることができ、客室4からの退出が容易となる。
請求項5に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の効果に加え、建屋1の左右両側出入口のいずれからも出入りし易い。
本発明の実施の形態の料金式精米設備について以下説明する。
図1、図2に示すように精米設備は、建屋1を仕切壁2で前後方向に機械室3と客室4に仕切る構成である。
図2、図3、図4に示すように、精米設備内には、利用者が持参した玄米を収容する投入ホッパ5と、投入ホッパ5内の玄米を繰り出すロータリバルブ6と、繰り出された玄米を受けて揚穀する第1昇降機7と、玄米中に混在する石を選別分離する石抜機8と、石抜機8で選別された玄米を揚穀する第2昇降機9と、玄米を精米処理して精白米とする精米機10と、精白米を収容する白米タンク11を設ける。
投入ホッパ5と白米タンク11は客室4側にのぞむように設け、第1昇降機7・石抜機8・第2昇降機9・精米機10は機械室3側に設ける。投入ホッパ5は客室4の左右一側に設け、白米タンク11は客室4の左右他側に設ける。投入ホッパ5と白米タンク11の間には、その盤面に精白度を設定する精白度選択スイッチ12、料金を投入する料金投入口13、釣銭返却口14等を配設した制御盤15を設ける。投入ホッパ5の前側には、投入ホッパ5の投入口を閉鎖・開放する開閉シャッタ16を設ける。
図5(A)、(B)、図6、図7に示すように、建屋1、客室4の出入口部に左右スライド式の出入用扉20を設けている。2枚の出入扉用20は、所謂引き違い戸形態とされ、電動モータ21L,21R及び全開検知リミットセンサ22L,22R、及び全閉検知リミットセンサ23L,23Rにより左右扉20L,20Rは独立的に全開状態から全閉状態に自動的に作動可能に設けられている。電動モータ21L,21Rの開指令信号又は閉指令信号は以下のように発信され左右出入用扉20L,20Rを開閉制御する。
前提として、出入用扉20L,20Rの客室外側の低い位置に入口開閉用検出センサ24L、24Rを設ける。入口開閉用検出センサ24L,24Rは静電容量型近接センサ形態とされ、例えば利用者の足元の接近を検知すると入口開閉用検出センサ24L,24RはONに切り換わる構成である。また、前記客室4内の適所、例えば制御盤15の正面側に人検知センサ25を設ける。人検知センサ25は超音波型赤外線型等の構成であり図6のように上下左右広範囲に照射され、客室4内の利用者の有無を検知できるように構成される。
図8のフローチャートに基づき、出入用扉20の開閉制御について説明する。利用者が左側出入扉20Lに接近し、入口開閉用検出センサ24Lに足元を接近させてONすると(S101)、開指令信号が出力され(S102)電動モータ21Lは正転駆動し、出入用扉20Lは開作動する(S103)。そして、利用者は開いた出入扉20L側出入口から客室4内に入ると、人検知センサ25がONし客室4内に人存在を検知し、この状態で料金投入口13から利用料金を投入すると、閉指令信号が出力され電動モータ21Lは逆転駆動し出入扉20Lは閉作動する(S104~S107)。
次いで、精白度設定スイッチ12を操作して精白度を設定すると、精米運転開始信号が出力され昇降機7,9、石抜機8及び精米機10各駆動モータが駆動し精米運転が開始される(S108~S110)。この精米運転中、入口開閉用検出センサ24L,24RはON規制状態とされる(S111)。すなわち、この間出入用扉20は左右共開作動できない構成としている。したがって、入口開閉用検出センサ24L又は24Rに他者が近づくなどし、センサONしようとしてもこれを規制するもので、悪戯に出入りできないものである。
次いで、客室4内側に設ける出口開閉用検出センサ26L,26Rに関連する制御について、出口開閉用検出センサ26Lは、客室4内の利用者の足元の接近を検知すると、左側出入用扉20Lに開指令信号が出力され電動モータ21Lは正転駆動し、出入用扉20Lは開作動する。同様に、出口開閉用検出センサ26Rは、出入用扉20Rを開作動する。したがって、精米運転終了し、出口開閉用検出センサ、例えば右側26Rに利用者の足元の接近を検知すると、右側出入用扉20Rに開指令信号が出力され電動モータ21Rは正転駆動し、白米タンク11に近い右側出入用扉20Rは開作動する(S112~S115)。そして、出入口扉開信号が出力されると、入口開閉用検出センサ24L,24RのON規制は解除され(S116)、次回利用者の出入扉開閉に支障ないようリセット状態とされる。
上記S112で精米運転中のとき、利用者が客室4の外に出ようとする場合には、前記出口開閉用検出センサ、例えば左側26Lに利用者の足元の接近を検知させると(S117)、左側出入用扉20Lに開指令信号が出力され電動モータ21Lは正転駆動し、投入ホッパ5に近い左側出入用扉20Lは開作動する(S118,S119)。なお、S119において所定時間(例えば30秒)後、閉出力され出入扉20Lは閉作動する構成としているが、S118の出入用扉開出力により入口開閉用検出センサ24L,24RのON規制が解除されるよう構成する(S120)。したがって、利用者が客室4外にいて出入扉20Lが閉じられても、入口開閉用検出センサ24LをONすれば出入扉20Lを開けることができる(S121~S123)。そして所定時間経過に伴い出入扉20Lは閉作動する(S123)が、以降S110に戻って制御されることとなる。
なお、上記S104で人検知センサ25がONせず、所定時間経過するときは、閉指令信号が出力され電動モータ21Lは逆転駆動し出入扉20Lは閉作動する(S124~S126)。利用者以外の小動物や鳥の類が入口開閉用検出センサ24L,24Rに反応したものと推定される場合であって、不測の出入扉20開状態を回避することができる。なお、S125の出入用扉閉指令信号で警報音を出力する構成としてもよい。
出入用扉20L,20Rの客室外側の低い位置に入口開閉用検出センサ24L、24Rを設けるものであるから、足の接近によってこの入口開閉用検出センサ24L、24RをONにでき、利用者は玄米収容袋を両手で抱えて客室4内に入ろうとするときであっても、客室4内に容易に入ることができる。なお、出口開閉用検出センサ26L,26Rについても同様に低い位置に設けられるから足の接近によってこの出口開閉用検出センサ26L、26RをONにでき、利用者は精白米収容袋を両手で抱えていても、客室4外に容易に退出することができる。
なお、前記入口開閉用検出センサ24L,24Rは、出入用扉20L,20Rの開放動作始端側に隣接する建屋1支柱27L,27Rの外側に設けてなる。したがって、利用者は、入口開閉用検出センサ24L,24Rで足接近を検出すると直ちに開く出入用扉20L,20Rから進入し易い。
前記実施例では、出入用扉20は、2枚の所謂引き違い戸形態とし、入口開閉用検出センサ24L,24R及び出口開閉用検出センサ26L,26Rを左右出入扉20L,20Rにそれぞれ対応すべく配置したから、左右任意に出入扉20L,20Rを外側又は客室4側から開閉できる。
ところで少なくとも入口開閉用検出センサ24は、玄米の投入ホッパ5側に対向する支柱27(図例では27L)に設けるとよい。客室4に入るとき出入用扉20Lが開くと目の前に投入ホッパ5があるので入り易い。一方出口開閉用検出センサ26は、白米タンク11に対向する支柱27(図例では27R)に設けることにより、白米タンク11で精白米を袋詰めした利用者が袋を所持した状態であっても速やかに出口開閉用検出センサ26に足を接近させることができ、客室4からの退出が容易となる。
1 建屋
2 仕切壁
3 機械室
4 客室
5 玄米用投入ホッパ
11 白米タンク
20 出入用扉
24 入口開閉用検出センサ(出入口開閉用検出センサ)
26 出口開閉用検出センサ(出入口開閉用検出センサ)
27 支柱
2 仕切壁
3 機械室
4 客室
5 玄米用投入ホッパ
11 白米タンク
20 出入用扉
24 入口開閉用検出センサ(出入口開閉用検出センサ)
26 出口開閉用検出センサ(出入口開閉用検出センサ)
27 支柱
Claims (5)
- 建屋(1)を仕切壁(2)で機械室(3)と客室(4)に仕切る構成の精米設備において、客室(4)の出入口に自動で開閉する出入用扉(20)を設け、建屋(1)の下部に出入口開閉用検出センサ(24,26)を設け、出入口開閉用検出センサ(24,26)は対象物の接近を検知すると出入扉開信号を出力する構成とした精米設備。
- 出入用扉(20)は左右スライドして出入口部を開閉できる構成とし、入口開閉用検出センサ(24)は出入用扉(20)の開放動作始端側に隣接する建屋(1)の支柱(27)の外側に設けてなる請求項1に記載の精米設備。
- 出入用扉(20)は左右スライドして出入口部を開閉できる構成とし、出口開閉用検出センサ(26)は出入用扉(20)の開放動作始端側に隣接する建屋(1)の支柱(27)の客室(4)側に設けてなる請求項1又は請求項2に記載の精米設備。
- 前記仕切壁(2)の左右一側に玄米用投入ホッパ(5)を設け、他側に精白米を収容する白米タンク(11)を設け、入口開閉用検出センサ(24)は、投入ホッパ(5)側に対向する支柱(27)に設け、出口開閉用検出センサ(26)は、白米タンク(11)に対向する支柱(27)に設けてなる請求項2又は請求項3に記載の精米設備。
- 2枚の引き違い戸形態に構成して左側出入扉(20L)と右側出入扉(20R)を設け、複数の入口開閉用検出センサ(24L,24R)及び出口開閉用検出センサ(26L,26R)を左右の出入扉(20L,20R)にそれぞれ対応すべく配置する請求項2又は請求項3に記載の精米設備。
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