JP2002066360A - コイン精米装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のコインメックによりコイン精米と玄米
又は白米の購入ができるようにしたコイン精米装置を提
供する。 【解決手段】 持参した玄米をコインの投入により精米
するコイン精米装置であって、該コイン精米装置は玄米
又は白米販売機７を備える。そして、コイン精米装置に
設けたコインメック１により、投入金額に応じた所定量
の玄米又は白米を上記玄米又は白米販売機７から購入す
ることが出来るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、玄米又は白米販売
機を備えたコイン精米装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】コイン精米装置は、一般に機械室内部
に、精米機、搬送昇降機等の機械を設置して構成されて
おり、コインの投入によって客が持参した玄米の精米を
行うようになっている。しかしながら、従来は客が持参
した玄米を精米出来ればそれでよかったが、客の要望は
最近では非常に多様化してきており、例えば、白米や玄
米を直接購入して持ち帰ったり、持参した玄米を精米せ
ずに石抜きのみを行う、あるいは石抜きは行わずに精米
のみを行って持ち帰りたい等の要望もある。従来、コイ
ン精米装置に玄米又は白米の販売機を併設したものは存
在したが、あくまでもコイン精米装置と玄米等の販売機
とは客が別々に操作しなければならず、操作が煩わしか
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解決するためになされたものであって、その目的
とするところは、単一のコインメックによりコイン精米
と玄米又は白米の購入ができるようにしたコイン精米装
置を提供することにある。本発明の他の目的は、客の様
々な要望に対処できるコイン精米装置を提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項１の発明は、持参した玄米をコインの投入
により精米するコイン精米装置であって、該コイン精米
装置は玄米又は白米販売機を備えるとともに、該コイン
精米装置に設けたコインメックにより、投入金額に応じ
た所定量の玄米又は白米を前記玄米又は白米販売機から
購入することが出来る構成とした。請求項２の発明は、
請求項１において、前記コイン精米装置は石抜き装置を
備え、前記コイン精米装置に設けたコインメックによ
り、持参した玄米の石抜きを選択的に行える構成とし
た。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図１は本発明のコイン精
米装置のコインメックを正面からみた図である。同図に
示すとおり、本発明のコイン精米装置は、そのコインメ
ック１に隣接して玄米又は白米販売機７を備えている。
この玄米又は白米販売機７は、コインロッカー型のボッ
クス８を複数段に積み重ね、各ボックス８内に所定量の
玄米又は白米９を収容している。

【０００６】上記コインメック１は、同図に示すよう
に、コイン投入口２、玄米又は白米販売用スイッチ３、
石抜き装置を通すスイッチ（以下「石抜きスイッチ」と
称する）４、精米スイッチ５、運転開始スイッチ６等を
備えている。コイン投入口２にコインを投入してから、
上記玄米又は白米販売用スイッチ３を押すと、玄米又は
白米を販売する。具体的には、白米を購入する場合は、
白米ボタン３ａを、玄米を購入する場合は、玄米ボタン
３ｂをそれぞれ押す。インジケータ３ｃは、投入した金
額に応じて購入できる玄米又は白米の量が表示されるの
で、所望する量を選択して購入できる。このようにコイ
ンを投入してから玄米又は白米販売用スイッチ３を操作
することによって、玄米又は白米販売機７の各ボックス
８の扉８ａが開放され、中にある玄米又は白米９を取出
すことが可能になる。

【０００７】以上は、客が玄米を持ち込まずに白米又は
玄米を購入する場合であるが、玄米を持参して精米を行
いたい場合は、コインを投入し、精米スイッチ５を押し
て、その精米の程度（例えば図示した、上白、標準、８
ぶの３種類）をスイッチ５ａで選択してから、運転開始
スイッチ６を押す。このとき、石抜きスイッチ４を押し
ておくと、石抜き装置を通してから精米が行われ、石抜
きスイッチ４を押さないと、石抜き装置を通さないで精
米が行われる。また、石抜きスイッチ４を押して、精米
スイッチ５を押さないと、精米を行わずに石抜きのみが
行われる。

【０００８】このように、本発明のコイン精米装置は、
玄米又は白米販売機７を備え、該コイン精米装置に設け
たコインメック１により、玄米又は白米を玄米又は白米
販売機７から購入することが出来る構成とし、単一のコ
インメックによりコイン精米と玄米又は白米の購入の両
方が行えるので操作が簡単である。

【０００９】図２は本発明に係るコイン精米装置におけ
る一連の工程を示している。客の持参した玄米がホッパ
ー１０内に投入されると、ロータリバルブ１１で繰り出
され、昇降機１２により搬送される。そして、搬送され
てきた玄米がそのまま昇降機１６に持ち込まれる場合
と、石抜き装置１４を通してから昇降機１６に持ち込ま
れる場合とを、経路途中の切換弁１３によって切換え
る。昇降機１６に持ち込まれた玄米は昇降機１６で玄米
ホッパー１７に投入され、続いて精米機１８に送られ
る。得られた白米は白米タンク１９に貯留される。発生
する糠は糠処理用サイクロン２０にて図示しない糠袋等
に収容される。また、上記石抜き装置１４を通してか
ら、昇降機１６に持ち込まれる場合と、精米機１８は通
さずにそのまま白米タンク１９に貯留される場合とを、
切換弁１５によって切換える。

【００１０】本発明のコイン精米装置は、前記コインメ
ック１の石抜きスイッチ４と精米スイッチ５のオン・オ
フにより上記切換弁１３及び１５がそれぞれ切換わる。
したがって、以下の６通りの購入パターンに対応した制
御が行える。白米をコインメック１にて購入し、そのま
ま持ち帰る。玄米をコインメック１にて購入し、そのま
ま持ち帰る。玄米をコインメック１にて購入し、精米装
置にて精米して持ち帰る。持参した玄米をコインメック
１にて石抜き装置に通し、精選別のみ行い持ち帰る。持
参した玄米をコインメック１にて石抜き装置を通さない
で、精米して持ち帰る。持参した玄米をコインメック１
にて石抜き装置を通し、さらに精米して持ち帰る。

【００１１】このように、コイン精米装置は内部に石抜
き装置１４を備え、コインメック１の石抜き装置４によ
り、客の持参した玄米の石抜きを選択的に行える。そし
て、客の様々な購入パターンの要望にも対処できる構成
である。

【００１２】図３は図２における投入ホッパーのロータ
リバルブ付近の拡大断面図である。コイン精米装置が籾
摺機を備えず玄米専用である場合に、誤って籾が投入さ
れると故障を生じるおそれがあるだけでなく、搬送装置
内に籾が残って他の客の玄米に混入することがある。そ
こで、投入ホッパー１０内に籾と玄米を識別するセンサ
２１（図２参照）を設け、投入ホッパー１０下部のロー
タリバルブ１１底に開閉自在なシャッタ２３を設ける構
成とする。籾と玄米を識別するセンサ２１は、例えば光
を当ててその透過率の差によって籾と玄米を識別する。

【００１３】かかる構成において、投入ホッパー１０に
張り込まれた穀粒が玄米であれば、シャッタ２３は閉じ
た状態（図３の実線の位置）で、ロータリバルブ１１に
より定量繰り出される玄米は前述したようにそのまま昇
降機１２に送り込まれ、通常運転が行われる。一方、上
記センサ２１によって投入ホッパー１０に籾が投入され
たと判別したときは、シャッタ２３が開いた状態（図３
の破線の位置）に切換わり、ロータリバルブ１１で繰り
出された籾はすべて下方に設けた貯粒部２２へ排出さ
れ、昇降機１２側へ持ち込まれることがない。これによ
り、玄米専用の精米装置の場合に誤って籾が投入されて
も手元に戻ってしまい、通常運転はされないので、故障
を未然に防止できる。

【００１４】図４は本発明に係るコイン精米装置の建屋
全体を示す斜視図である。客室入口のドア２４のガラス
を、外からは客室内が見えるが、客室からは外が見えな
い偏光ガラス２５（図５の（ａ）、（ｂ）参照）とする
構成にしたもので、これにより、客室からは外の状況を
窺い知ることができず、心理的に不安を与えるので、そ
の結果盗難をしにくくさせる効果がある。

【００１５】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のコ
イン精米装置によれば、玄米又は白米販売機を備えると
ともに、コイン精米装置に設けたコインメックにより、
上記玄米又は白米販売機から玄米又は白米を購入するこ
とが出来る構成としたので、単一のコインメックにより
コイン精米と玄米又は白米の購入ができ、操作が簡単に
行える。また、本発明のコイン精米装置は、石抜きを選
択的に行えるため、例えば精米せずに石抜きのみを行っ
て精米は自宅の家庭用精米機で行うというような購入パ
ターンにも対応でき、客の様々な要望に対処できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコイン精米装置のコインメックを正面
からみた図である。

【図２】本発明に係るコイン精米装置における一連の工
程を示す構成図である。

【図３】図２における投入ホッパーのロータリバルブ付
近の拡大断面図である。

【図４】本発明に係るコイン精米装置の建屋全体を示す
斜視図である。

【図５】偏光ガラスの機能を説明するための図で、
（ａ）は外からは内が見え、（ｂ）は内からは外が見え
ない状態をそれぞれ示している。

【符号の説明】

１ コインメック ３ 玄米又は白米販売用スイッチ ４ 石抜きスイッチ ５ 精米スイッチ ６ 運転スイッチ ７ 玄米又は白米販売機 １０ 投入ホッパー １４ 石抜き装置 １８ 精米機 １９ 白米タンク

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 持参した玄米をコインの投入により精米
   するコイン精米装置であって、該コイン精米装置は玄米
   又は白米販売機を備えるとともに、該コイン精米装置に
   設けたコインメックにより、投入金額に応じた所定量の
   玄米又は白米を前記玄米又は白米販売機から購入するこ
   とが出来る構成としたことを特徴とするコイン精米装
   置。
2. 【請求項２】 前記コイン精米装置は石抜き装置を備
   え、前記コイン精米装置に設けたコインメックにより、
   持参した玄米の石抜きを選択的に行える構成としたこと
   を特徴とする請求項１記載のコイン精米装置。