JP2014144427A - 自動精米設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】
自動精米設備において石の多く混じっている穀粒を石抜き機で複数回選別処理し、次いで精米機で精米処理し石の混じっていない精白米を取り出す。
【解決手段】
穀粒投入ホッパ(2),石抜き機(4),精米機(6),白米取出タンク(7)を備えた自動精米設備において、石抜き機(4)と精米機(6)の間に切換弁(16)を設け、後工程の精米機(6)側あるいは前工程の穀粒投入ホッパ(2)側へ切り換え搬送可能に構成する。操作盤(13)には精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(SW1)と石抜き機(4)の複数回石抜き選別を選択する石抜きスイッチ(SW2)を設け、石抜きスイッチ(SW2)を選択操作すると切換弁(16)を前工程の穀粒投入ホッパ(2)側へ切り換えて所定時間石にわたり抜き機(4)で石抜き選別し、次いで切換弁(16)を後工程の精米機(6)側に切り換え精米機(6)で精米処理する制御部(C)を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、石抜き機付きの自動精米設備に関する。
自動精米設備において、石抜き機を備え石抜き機で玄米から異物を除去した後に精米機で精米処理するものは周知である(特許文献1)。
特開2012−11277号公報
利用者の持参した穀粒に石が多く含まれていると、石抜き機で1回石抜き選別しただけで精米きで精米すると、精白米に石が混じったり、精白米に石が混じり石により精米機を損傷するなどの不具合が発生する。そこで、本発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
本発明は前記課題を解決するために次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、穀粒投入ホッパ(2),石抜き機(4),精米機(6),白米取出タンク(7)を備えた自動精米設備において、操作盤(13)には前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(SW1)と前記石抜き機(4)の複数回石抜き選別する石抜きスイッチ(SW2)を備え、前記石抜きスイッチ(SW2)を選択操作すると、投入穀粒を前記石抜き機(4)で複数回石抜き選別した後に後工程の前記精米機(6)に送り精米処理する制御部(C)を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記石抜き機(4)と精米機(6)の間に穀粒を後工程の精米機(6)側あるいは前工程の前記穀粒投入ホッパ(2)側へ切り換える切換弁(16)を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記石抜きスイッチ(SW2)を選択操作し精米作業を開始した場合には、前記切換弁(16)を所定時間にわたり前工程の穀粒投入ホッパ(2)側に切り換え次いで後工程の前記精米機(6)側に切り換える制御部(C)を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記切換弁(16)を所定時間にわたり前工程の穀粒投入ホッパ(2)側に切り換え次いで後工程の前記精米機(6)側に切り換えるにあたり、当該所定時間を利用者の投入精米利用料金あるいは前記穀粒投入ホッパ(2)に投入した穀粒量に応じて設定する制御部(C)を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によると、石の多く混じっている穀粒を石抜き機(4)で複数回石抜き処理し精白米に混じる石を格段に少なくし、利用者の利便性を高め自動精米設備の耐久性を高めることができる。
請求項2の発明によると、請求項1の発明の前記効果に加えて、石抜き機(4)への穀粒の供給が急激に増加することを防止し穀粒を円滑に石抜き選別することができる。
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、石抜き機(4)による複数回の石抜き選別をした後に精米機(6)で迅速に精米処理をすることができる。
請求項4の発明によると、請求項3の発明の前記効果に加えて、穀粒の精米量に応じて石抜き機(4)の適正な石抜き選別をすることができる。
料金式精米設備のシステム構成展開図。 料金式精米設備の機器配置図。 仕切部の客室側からの見取図。 制御ブロック図。 フローチャート。 料金式精米設備の機器配置図。 料金式精米設備の機器配置図。 料金式精米設備の一部省略した機器配置図。
前記技術思想に基づき具体的に構成された実施の形態について以下図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る料金式自動精米設備1は、図1にシステム構成展開図を示すように、投入された玄米を受ける穀粒投入ホッパ2と、この穀粒投入ホッパ2から取り込んだ玄米を上方部位に搬送する第1昇降機3と、この第1昇降機3から受けた玄米中の異物を揺動選別し除去する石抜き機4と、石抜き機4の選別玄米を上方位置に搬送する第2昇降機5と、第2昇降機5からの玄米を受けて精米する精米機6と、精米機6からの精白米を取り出す白米取出タンク7と、これらの機器を制御する制御部Cなどから構成されている。
そして、第2昇降機5の揚穀部に切換弁16を設け、切換弁16を後工程の精米機6側に切り換えたり、あるいは、前側工程の穀粒投入ホッパ2側に切り換え可能に構成し、穀粒還元通路15を経由して投入穀粒を穀粒投入ホッパ2に還元可能に構成している。
また、第1昇降機3の揚穀部に第2切換弁16aを設け、第2切換弁16aを後側工程の石抜き機4側に切り換えたり、あるいは、前側工程の穀粒投入ホッパ2側に切り換え、第2穀粒還元通路15aを経由して穀粒投入ホッパ2に還元するように構成している。
なお、第1昇降機3の後工程に籾摺機(図示省略)を配設し、籾摺機で籾摺した玄米を石抜き機4に供給するように構成してもよい。
精米設備1の具体的な構成は、図2の機器配置図に示すように、建家11を仕切り壁12で前後に仕切り、前面側を穀粒の取り扱い及び精白度などを設定するための客室11aとし、後面側を機器格納用の機械室11bとしている。建家11の例えば左側端部前側を穀粒投入側として穀粒投入ホッパ2を配設し、右側端部を取出側として白米取出タンク7を配設し、穀粒投入ホッパ2から第1昇降機3,石抜き機4,第2昇降機5,玄米タンク6b,精米機6を経由して白米取出タンク7に至る白米処理系を形成し、精米機6には糠吸引除去用の糠吸引ファン8を付設し、吸引除去した糠を搬送し糠タンク9に貯溜するようにしている。
仕切り壁12にはその客室側からの見取図を図3に示すように、投入側に穀粒投入ホッパ2の玄米投入部14,中央部に操作盤13,取出側に白米取出タンク7を配置している。仕切り壁12の操作盤13の上方には作業手順表示部22を設け、操作順序である(1)「お金を入れる」、(2)「玄米(籾)を入れる」、(3)「選択ボタンを押す」、(4)「白米を取り出す」と表示している。
操作盤13の下方には料金投入用のコインメック24を設けている。コインメック24にはコインセンサSE1を設け、コインメック24のコイン投入口24aからコインが投入されると、コインセンサSE1によりコインの種類及び投入枚数を検出し表示部に金額を表示するようにしている。また、操作盤13には精米種類を選択する精白度選択スイッチSW1(例えば、無洗米選択スイッチSW1a,上白選択スイッチSW1b,標準選択スイッチSW1c,8ぶ選択スイッチSW1d,5ぶ選択スイッチSW1e,3ぶ選択スイッチSW1f,1ぶ選択スイッチSW1g),石抜きスイッチSW2を設けている。
次に、図4に基づき制御ブロック構成について説明する。
制御部Cの入力側には、各種スイッチ及びセンサを接続している。すなわち、精白度選択スイッチSW1(無洗米選択スイッチSW1a,上白選択スイッチSW1b,標準選択スイッチSW1c,8ぶ選択スイッチSW1d,5ぶ選択スイッチSW1e,3ぶ選択スイッチSW1f,1ぶ選択スイッチSW1g),石抜きスイッチSW2,切換弁切換スイッチSW3,及び、コインセンサSE1,穀粒投入有無センサSE2を入力インターフェイス経由で接続している。
また、制御部Cの出力側には、駆動回路,駆動手段を経由して穀粒投入ホッパ2の搬送ラセン2a,第1昇降機3,石抜き機4,第2昇降機5,精米機6,糠吸引ファン8を接続している。
次に、図5のフローチャートに基づき制御部Cの精米制御の概要について説明する。
制御が開始され精米料金が投入され(ステップS1)、穀粒が投入されると(ステップS2)、石抜きスイッチSW2が入りか否かを判定し(ステップS3)、Noの場合には利用者により精白度の選択がなされると(ステップS4)、自動精米設備の作業機器の運転が開始され(ステップS5)、石抜き機4により石抜き選別がなされ、精米機6により精白度選択に基づき精米がなされ(ステップS6)、投入料金分の精米運転時間が終了すると(ステップS7)、精米運転を停止し終了する(ステップS8)。
また、石抜きスイッチSW2が入りか否かを判定し(ステップS3)、Yesの場合には利用者が精白度選択スイッチSW1を操作し精白度の選択がなされると(ステップS9)、自動精米設備の作業機器の運転が開始される(ステップS10)。次いで、切換弁16が前工程の穀粒投入ホッパ2側へ切り換えられ(ステップS11)、設定時間にわたり石抜き機4により石抜き選別が実行され選別玄米が穀粒投入ホッパ2へ戻されながら石抜き選別がなされる(ステップS12)。
次いで、石抜き選別の設定時間が終了したか否かを判定し(ステップS13)、Noであると前記ステップS12に戻り、Yesであると、切換弁16が後工程の精米機6側に切り換えられ精米機6で石抜き選別玄米の精米処理が実行される(ステップS15)。次いで、投入料金分の精米運転時間が終了すると(ステップS16)、精米運転を停止し終了する(ステップS8)。
次に、石抜き選択スイッチSW2の操作タイミングについて説明する。
石抜き機4を複数回通過させる前記石抜きスイッチSW2の選択操作タイミングを精米料金の投入後から精白度選択スイッチSW1の選択操作まで間でのみ可能とし、精白度選択スイッチSW1を選択操作した後はできないようにしている。 前記構成によると、精米作業の開始前に石抜き機4の通過選択を終了しているので、石抜き機4における石抜き選別の時間を適正化し、制御の簡単化を図ることができる。
また、精米利用料金に応じた精米運転時間が終了すると、前記切換弁16を下手側の精米機6側にし切り換えるようにしている。従って、次回の精米作業の開始を迅速化することができる。
前記切換弁16を上手側に切り換え石抜き選別を複数回実行する石抜き選別時間は精米利用料金に対応して設定するようにしている。また、穀粒投入ホッパ2内の投入穀粒量を投入穀粒量検出センサ(あるいは投入穀粒量重量検出センサ)により検出し、制御部Cの石抜き循環時間設定手段によりそれらの検出値に応じて石抜き機選別時間を設定するようにしてもよい。
なお、穀粒投入ホッパ2の穀粒繰出バルブの穀粒繰り出し時間の長短に応じて石抜き選別時間を設定するようにしてもよい。
次に、図6に基づき他の実施例について説明する。
前記第1昇降機3の揚穀部に切換弁16を設け、切換弁16の下手側を第1通路17を経由して後工程の石抜き機4に接続し、また第2通路18を経由して石抜き機4より更に後工程の第2昇降機5に接続している。そして、操作盤13には切換弁切換スイッチSW3を設け、客室11aから利用者が切換弁切換スイッチSW3を選択操作し切換弁16を切り換え可能に構成している。
しかして、利用者が切換弁切換スイッチSW3を操作し切換弁16を後工程の石抜き機4に切り換えると、投入穀粒を石抜き機4に送り石抜き選別をした後に精米機6に送り精米することができる。また、利用者が切換弁切換スイッチSW3を操作し切換弁16を下手側の第2昇降機5側に切り換えると、投入穀粒を石抜き機4を経由せずに精米機6に直接送り込み精米することができる。
前記構成によると、精米利用者が玄米の石抜き機4の通過の有無を選択することができ、石抜き機4を通過させない場合には石抜き機4にわずかではあるが残留する玄米量を無くし投入玄米を極力減らさないで精米し持ち帰ることができる。 次に、図7の実施例について説明する。
前記第2昇降機5の揚穀部に切換弁16を設け、切換弁16の下手側を第1通路17を経由して後工程の精米機6に接続し、また第2通路18を経由して前工程の穀粒投入ホッパ2に接続している。操作盤13には切換弁切換スイッチSW3を設け、客室11aから利用者が切換弁切換スイッチSW3を操作し切換弁16を切り換え可能に構成している。
玄米に石が多く混じっていると、石抜き機4で1回石抜き選別するだけで精米機6に送り精米すると、玄米に残留している石が白米に残留する不具合が発生する。しかし、前記構成によると、精米利用者が切換弁切換スイッチSW3を操作し石抜き選別を選択すると、石抜き機4で所定時間にわたり石抜き選別をし投入玄米を複数回にわたり石抜き選別をすることができ、多くの石を除去し前記不具合を解消することができる。
また、石抜き機4の分離異物取出部には異物排出弁を設け、異物排出手段により異物排出弁を開閉作動するようにしている。精米利用者が切換弁切換スイッチSW3を操作し石抜き選別を選択し切換弁16が第2通路18に切り換えた状態では、制御部Cの異物排出指令に基づき所定時間毎に石抜き機4の異物排出弁を排出作動するようにしている。
従って、石抜き機4で投入玄米を複数回石抜き選別する場合には、石抜き機4で分離された石を機外に確実に排出することができ、異物が再度玄米に混じるのを防止することができる。
次に、自動精米設備の他の実施例について説明する。
石抜き利用料金を投入し石抜きスイッチSW2をONすると、自動精米設備の作業機器が駆動され制御部Cの石抜き選別指令に基づき切換弁16が上手側へ切り換えられ、投入料金に応じた石抜き選別時間にわたり石抜き機4が石抜き選別をし、選別穀粒は前工程の穀粒投入ホッパ2に還元される。
次いで、利用者が精米利用料金を投入し精白度選択スイッチSW1をONすると、自動精米設備の作業機器が駆動され切換弁16が下手側に切り換えられ精米機6により精米される。
前記構成によると、石の多い穀粒を石抜き機4で複数回石抜き選別し、多くの石を除去した後に精米することができる。また、石抜き作業と精米作業を別料金で実行することができ、利用者の利便性の向上を図ることができる。
次に、図8に基づき自動精米設備の冷却構成について説明する。
建家11の機械室11b内に空気冷却装置31を配設し、仕切り壁12にはフィルタ32a付きの開口部32を設けている。空気冷却装置31と開口部32との間を送風ファン33付きの冷却シュート34で接続する。そして、精米機6と機械室11bの側壁との間に空気冷却装置31,送風ファン33を配設し、冷却シュート34の中途部を屈曲させ白米取出タンク7に密着させ先端側を開口部32に接続している。
前記構成によると、白米取出タンク7内の白米を冷却しながら客室11aを冷房することができる。
2 穀粒投入ホッパ
4 石抜き機
6 精米機
7 白米取出タンク
13 操作盤
16 切換弁
C 制御部
SW1 精白度選択スイッチ
SW2 石抜きスイッチ

Claims (4)

  1. 穀粒投入ホッパ(2),石抜き機(4),精米機(6),白米取出タンク(7)を備えた自動精米設備において、操作盤(13)には前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(SW1)と前記石抜き機(4)の複数回石抜き選別する石抜きスイッチ(SW2)を備え、前記石抜きスイッチ(SW2)を選択操作すると、投入穀粒を前記石抜き機(4)で複数回石抜き選別した後に後工程の前記精米機(6)に送り精米処理する制御部(C)を設けたことを特徴とする自動精米設備。
  2. 請求項1の発明において、前記石抜き機(4)と精米機(6)の間に穀粒を後工程の精米機(6)側あるいは前工程の前記穀粒投入ホッパ(2)側へ切り換える切換弁(16)を設けたことを特徴とする自動精米設備。
  3. 請求項1又は請求項2の発明において、前記石抜きスイッチ(SW2)を選択操作し精米作業を開始した場合には、前記切換弁(16)を所定時間にわたり前工程の穀粒投入ホッパ(2)側に切り換え次いで後工程の前記精米機(6)側に切り換える制御部(C)を設けたことを特徴とする自動精米設備。
  4. 請求項3の発明において、前記切換弁(16)を所定時間にわたり前工程の穀粒投入ホッパ(2)側に切り換え次いで後工程の前記精米機(6)側に切り換えるにあたり、当該所定時間を利用者の投入精米利用料金あるいは前記穀粒投入ホッパ(2)に投入した穀粒量に応じて設定する制御部(C)を設けたことを特徴とする自動精米設備。
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