JP2023042860A - コンバイン - Google Patents

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学 齋藤
Manabu Saito
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Abstract

【課題】適切な火災防止と作業者の保護を図ることができるコンバインを提供する。【解決手段】エンジン(7)と、前記エンジン(7)からの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(18)と、前記排気ガス浄化装置(18)から排気ガスを排出する下流排気管部(17b)と、前記排気ガス浄化装置(18)を覆い、前記下流排気管部(17b)の上流部分を覆う屋根部(35e)を有するDPFカバー(35)と、前記下流排気管部(17b)における前記屋根部(35e)が覆う部位よりも下流側部を覆う遮熱カバー(40)を備えるコンバイン。【選択図】図13

Description

本発明は、圃場の穀稈を刈り取りながら脱穀するコンバインに関し、詳しくは排気ガス浄化装置と排気管を装備したコンバインに関する。
従来、機体の前方に刈取部を取り付け、機体に脱穀部と運転部とグレンタンクを配設し、運転部の下方にディーゼルエンジンを搭載し、ディーゼルエンジンの上部に排気ガス浄化装置であるディーゼルパティキュレートフィルタ(ディーゼル排気中の粒子状物質「PM」を除去するフィルタであるDiesel Particulate Filter、略して一般的に「DPF」という。)を設けている。そして、ディーゼルエンジンの排気ガスを、DPF内を通過させた後、DPFから後方に向けて備えられるテールパイプを通して排出していた。
特開2017-158597号公報
高温状態で作動するDPFに刈取部等から藁屑等が飛散して火災が発生することを防止する為に、DPFに遮蔽体が供えられているが、DPFの下流側に設けられる排気管に作業者が誤って触れて火傷したり、藁屑等による火災の恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、適切な火災防止と作業者の保護を図るコンバインを提供することである。
本発明の上記課題は、次の構成によって達成される。
請求項1に係る発明は、エンジン(7)と、前記エンジン(7)からの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(18)と、前記排気ガス浄化装置(18)から排気ガスを排出する下流排気管部(17b)と、前記排気ガス浄化装置(18)を覆い、前記下流排気管部(17b)の上流部分を覆う屋根部(35e)を有するDPFカバー(35)と、前記下流排気管部(17b)における前記屋根部(35e)が覆う部位よりも下流側部を覆う遮熱カバー(40)を備えるコンバインである。
請求項2に係る発明は、穀粒を脱穀する脱穀部(4)と、前記脱穀部(4)によって脱穀された穀粒を貯蔵するグレンタンク(8)を備え、前記排気ガス浄化装置(18)は、前記脱穀部(4)と前記グレンタンク(8)の間に配置され、前記遮熱カバー(40)を前記脱穀部(4)から取り付ける請求項1のコンバインである。
請求項3に係る発明は、穀粒を脱穀する脱穀部(4)と、前記脱穀部(4)によって脱穀された穀粒を貯蔵するグレンタンク(8)を備え、前記排気ガス浄化装置(18)は、前記脱穀部(4)と前記グレンタンク(8)の間に配置され、前記遮熱カバー(40)には、前記グレンタンク(8)に向かって低くなるように傾斜する第2傾斜部(40a)を備える請求項1または請求項2のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、下流排気管部17bを覆う遮熱カバー40と屋根部35eを備える構成であるため、覆われている下流排気管部17bには作業者や飛来物、落下物等が直に接触することがなくなり、作業者の怪我や飛来物等への発火を防止でき、安全性を向上させることができるという効果がある。また、比較的高温になる下流排気管部17bの上流部を屋根部35eで覆い、比較的低温の下流排気管部17bの下流部を遮熱カバー40で覆う構成によって、遮熱カバー40は屋根部35eより低い温度を保つことができ、安全性をより向上させることが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、脱穀部4に遮熱カバー40を取り付ける構成によると、機体の振動により遮熱カバー40と脱穀部4が干渉し、損傷することを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、遮熱カバー40上に飛来物や落下物が堆積した場合にも、第2傾斜部40aを備える構成によって、遮熱カバー40上の堆積物を脱穀部4とグレンタンク8間に落下させることができる。
本発明の実施形態にかかるコンバインの側面図である。 刈取部を除いた同コンバインの平面図である。 同コンバインの要部の斜視図である。 同コンバインの要部の斜視図である。 同コンバインの要部の側面図である。 同コンバインの要部の斜視図である。 同コンバインの要部の斜視図である。 同コンバインの要部の側面図である。 本発明の第2実施形態のコンバインを示す要部の斜視図である。 本発明の第3実施形態のコンバインを示す要部の斜視図である。 本発明の実施形態にかかるコンバインの左側面図である。 同コンバインの平面図である。 同コンバインの斜視図である。 同コンバインの背面図である。 同コンバインの要部の斜視図である。 同コンバインの要部の左側面図である。 同コンバインの要部の平面図である。 同コンバインの要部の背面図である。 同コンバインの要部の正面図である。 同コンバインの要部の図である。
以下、添付図面を参照して本願の開示するコンバインの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<全体構成>
まず、図1及び図2に基づいてコンバインの全体構成について説明する。
走行装置としての左右走行クロ-ラ1を具備する機体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部に脱穀部(脱穀機)4を搭載している。刈取部3の後方右側部には操作パネル5や運転席6等からなる運転部が設置されている。
そして、運転部の前側及び側部の操作パネル5には、左右走行クロ-ラ1のサイドクラッチ及びサイドブレーキを操作して機体の操向操作を行なう操向レバー5aと、左右走行クロ-ラ1,1へディーゼルエンジン7からの駆動力を変速して伝達する静油圧式無段変速装置を中立及び前後進変速操作する主変速レバー5bと、刈取部3及び脱穀部4への駆動を入り切り操作する刈脱クラッチレバー5cと、左右走行クロ-ラ1や刈取部3を駆動させずに脱穀クラッチを入りにして脱穀部4のみを駆動させる手扱ぎ作業に切り換える手扱ぎレバー5d、脱穀部4で脱穀した穀粒を貯留するグレンタンク8内の穀粒を機外に排出する排出オーガ9を入り切り操作するオーガ排出レバー5e等が備えられる。
そして、ディーゼルエンジン7からの駆動力を変速して伝達する静油圧式無段変速装置から駆動力が伝達される左右駆動軸1a,1aにて左右走行クロ-ラ1,1の駆動スプロケット1b,1bが駆動回転されて、左右走行クロ-ラ1,1は駆動回転する。
また、運転部の後方にはグレンタンク8が装備されている。脱穀部4の後方部には脱穀処理後の排藁を所定長さに切断処理する排藁カッターが設置されている。
<刈取部3>
刈取部3は、立毛穀稈を引き起す引起し装置10と、引起し後の穀稈を刈り取る刈取装置11と、刈取後の穀稈の株元部を挟持して揚上搬送する株元搬送チエン及び穀稈の穂先側を係止保持して揚上搬送する穂先搬送チエンとからなる構成としている。
<脱穀部4>
脱穀部4は、扱胴を内装軸架した扱室の下半周部に沿って受網を張設している。扱室の上方部を覆う扱胴カバー12は、扱胴軸方向に平行な軸芯回りに揺動開閉可能に構成している。
扱室の扱口側一側には穀稈を挟持搬送するフイ-ドチエン13とこの上側に対設する挟持レ-ル14を配設している。この挟持レ-ル14は扱胴カバー12側に装着して該扱胴カバー12と共に揺動開閉する構成としている。扱室のフイ-ドチエン13側とは反対側他側には2番処理胴を内装軸架した2番処理室を並設している。また、前記2番処理胴の後方にはこれと同一軸芯上において排塵処理胴を内装軸架した排塵処理室を構成して設けている。
扱室の下方及び排塵選別室の下方には揺動可能に架設した揺動選別装置(揺動選別棚)が設けられてあり、更に、その下方には選別方向の上手側から順に、唐箕と、1番移送螺旋、2番移送螺旋と、その上方に前記排塵フアンを配置して選別室を構成している。なお、1番揚穀装置は1番移送螺旋で回収された穀物を揚送してグレンタンク8内に収容し、グレンタンク8内の穀粒はオーガ排出レバー5dにて入り切り操作される排出オーガ9によって取り出すことができるようになっている。また、2番揚穀装置は2番移送螺旋で回収された2番処理物を2番処理胴の室内へ還元するようになっている。
そして、揺動選別装置は、扱室からの脱穀処理後の処理物、つまり、被処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する構成であり、選別方向上手側から移送棚、チャフシ-ブ、ストロ-ラックの順に配置し、且つ、前記チャフシ-ブの下方にグレンシ-ブ及び1番戻し棚を配置して一体的に設け、唐箕及び排塵フアンによる選別風と揺動との共同作用によって扱室から漏下してきた処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別処理するように構成している。
<ディーゼルエンジン7周辺構成>
運転部の下方のエンジンルーム15内には、各部を駆動するディーゼルエンジン7を搭載している。ディーゼルエンジン7の吸気口部には、外気を浄化した後に吸気するための吸気配管16の基端部を接続し、ディーゼルエンジン7の排気口部には、排気配管17の基端部を接続している。
吸気配管16は、グレンタンク8の前方に配置し、プレクリーナ16dと上流吸気管16aとエアクリーナ16bと下流吸気管16cを直列的に連通連結している。下流吸気管16cはディーゼルエンジン7に設けた吸気口部に接続している。そして、プレクリーナ16dから外気を取り入れて、エアクリーナ16bで外気を浄化した後に吸気口部からディーゼルエンジン7に吸気する。
排気配管17は、上流排気管部17aと排気ガス浄化装置(DPF)18と下流排気管部17bを順次直列的に連通連結している。上流排気管部17aはディーゼルエンジン7に設けた排気口部に接続している。
排気ガス浄化装置18は、機枠フレーム20とエンジンルーム15のリヤカバー15aを支持するエンジンルームフレーム21に固定されて、脱穀部4とグレンタンク8との間に配置している。
排気ガス浄化装置18の上部には、排気ガス浄化装置18内の温度と圧力を検出するセンサ19が設けられている。即ち、センサ19にて、排気ガス浄化装置18内の温度を検出し、煤を燃やす300度以上の温度であるか検温して、300度未満になると操作パネル5のDPF温度以上ランプを点灯して作業者に報知する。また、排気ガス浄化装置18の前部と後部の圧力を検出し、後部の圧力が前部よりも極端に低くなると、排気ガス浄化装置18が詰まっている異常なので、操作パネル5のDPF詰りランプを点灯して作業者に報知する。
下流排気管部17bは、排気ガス浄化装置18の排気排出側口部に接続した円筒形状のサイレンサー22と該サイレンサー22の外周円筒部の排気口22aに外篏し機体後斜め上方に延出した排気管23と該排気管23の排気ガス排出端部である後端部が挿入されたテールパイプ24とから構成される。
サイレンサー22は、一般的な円筒の消音器で、円筒底面中央部に排気流入口を有し、該排気流入口が排気ガス浄化装置18の排気排出側口部に連通連結している。そして、外周円筒部に排気口22aを有し、該排気口22aに排気管23の基部が外篏して連通連結している。
排気管23は、基部をサイレンサー22の排気口22aに外篏して、マフラークランプを基部外周に装着してボルトナットにて締め上げて固定し、中途部分を湾曲させて機体後斜め上方に延出した形状である。
テールパイプ24は、内側パイプと外側パイプ29の二重構造となっており、内側パイプ基部に排気管23の後端部が挿入されている。内側パイプは、一つのパイプ材の中途部を湾曲させた構成であり、外側パイプ29は、大径のパイプ材を湾曲させた湾曲部29aの前後に小径のパイプ材29b,29b端部を各々内篏させて溶接固定した構成となっている。
そして、内側パイプと外側パイプ29は、基部側と後部側の二か所で連結プレートを介して溶接連結し、内側パイプと外側パイプ29間に基部側から後部側に外気が通過する空隙を形成している。特に、外側パイプ29の後部側端部は内側パイプの後部側端部よりも長いので、排気ガスが内側パイプ内を通過して後部側端部から排出される際に、内側パイプと外側パイプ29間の空隙を基部側から後部側に外気が通過するように負圧により外気を引き出し、テールパイプ24の冷却効果を高めている。また、内側パイプ基部に排気管23の後端部を挿入して両者がオーバーラップした構成としているので、排気ガスが排気管23の後端部から内側パイプ内に流入する際に、負圧により内側パイプ内に外気を引き込み、テールパイプ24の冷却効果を高めている。よって、異常に高温になったテールパイプ24に藁屑等が触れて起こる火災を防止できる。
また、外側パイプ29の後端部には、排気ガスが上方に排出されるように、排気ガス案内プレート32が設けられている。よって、テールパイプ24は機体の比較的高い位置に配置されており、そのままでは機体の後方に作業者が立った場合に顔方向に排気ガスが排出されて危険であるが、外側パイプ29の後端部に排気ガス案内プレート32を設けて排気ガスが上方に排出されるようにしているので、安全である。
そして、テールパイプ24は、後部と中途部が各々後部固定プレート33aと中途部固定プレート33bにて脱穀部4に固定されている。後部固定プレート33aは、内側パイプ及び外側パイプ29後部を溶接連結する後部側の連結プレートの近傍部分に設けられており、内側パイプ及び外側パイプ29後部の溶接連結部分が後部固定プレート33aにて脱穀部4に固定されているので、内側パイプ及び外側パイプ29後部の溶接連結部分が分離破損することを防止できる。また、中途部固定プレート33bは、テールパイプ24の長手方向に対して斜めに取り付けられているので、取り付け部分(溶接部分)が長くなり、分離破損することを防止できる。
そして、重量の軽い排気管23は、排気ガス浄化装置18に固定したサイレンサー22に取り付け、重量の重いテールパイプ24は、脱穀部4に取り付けている。よって、機体の振動で排気ガス浄化装置18が振動しても排気管23は軽いので、排気ガス浄化装置18が破損することがない。また、重量の重いテールパイプ24を脱穀部4に取り付けることにより、強固に重量の重いテールパイプ24を支持することができると共に、高温になる排気ガス浄化装置18の温度が直接テールパイプ24に伝わらないので、異常に高温になったテールパイプ24に藁屑等が触れて起こる火災が発生することや作業者が誤ってテールパイプ24を触って火傷することを防止できる。
また、パイプ径が小さい排気管23の湾曲をきつくしてパイプ径が大きいテールパイプ24の湾曲を緩くしたので、パイプ径が大きいテールパイプ24の折り曲げ加工が容易になり、また、折り曲げ皺の発生も防止できる。
また、排気ガス浄化装置18から排出される排気ガスを後方に流す部材を排気管23とテールパイプ24の2部品としたことにより、各部品を各々湾曲加工すれば良く、1部品で構成したものに比して、加工が容易となる。
また、排気ガス浄化装置18の排気排出側口部にサイレンサー22を連通連結し、排気ガス浄化装置18の排気ガスの流出方向と直行又は略直行する方向に設けたサイレンサー22の外周円筒部の排気口22aに機体後斜め上方に延出した排気管23を連通連結し、該排気管23の後端部にテールパイプ24を連通させたので、サイレンサー22により排気ガス浄化装置18から後方に排出される排気ガスをスムースに90度方向変換させることができて、排気管23を通して機体後斜め上方に流して、テールパイプ24により機体後方に向けて流すことができる。よって、排気ガス浄化装置18から排出される排気ガスの流れがスムースとなり、テールパイプ24の過剰な温度上昇が回避できて、周辺機器に悪影響を及ぼすことを防止し、また、異常に高温になったテールパイプ24に藁屑等が触れて起こる火災を防止することができる。そして、排気ガス浄化装置18の後部にはサイレンサー22を装着するスペースがあれば良く、また、サイレンサー22に連通連結した排気管23を機体後斜め上方に延出して周辺部品(揚穀筒50、2番螺旋、グレンタンク8や脱穀部4)を回避した形状に容易にできて、グレンタンク8の容量を大きくすることができる。
そして、上流排気管部17aは、エンジンルーム15のリヤカバー15aの上部隅部を後方に突出した状態で排気ガス浄化装置18の排気流入側口部に接続しているが、該後方に突出した状態の上流排気管部17aを覆ってディーゼルエンジン7の冷却排風(ラジエータ冷却風)を排気ガス浄化装置18前部下方に向けて案内するカバー体34を設けている。
従って、後方に突出した状態の上流排気管部17aをカバー体34で覆っているので、誤って上流排気管部17aを触って火傷をするような事態を回避できる。また、ディーゼルエンジン7の冷却排風(ラジエータ冷却風)がカバー体34によって排気ガス浄化装置18に向けて案内されるので、排気ガス浄化装置18の熱を上方に吹き飛ばして排気ガス浄化装置18を冷却して過剰に排気ガス浄化装置18が高温になることを防止できる。
一方、排気ガス浄化装置18、サイレンサー22及び排気管23は、DPFカバー35で覆われている。
従って、刈取部3等から藁屑等が飛散してきても、該DPFカバー35で排気ガス浄化装置18、サイレンサー22及び排気管23が覆われているので、火災等を防止でき、また、作業者が誤って排気ガス浄化装置18、サイレンサー22及び排気管23を触って火傷することを防止できる。
DPFカバー35は、排気ガス浄化装置18、サイレンサー22及び排気管23の左右側面、前後面及び上面を覆い、下面は開放した形状となっている。
そして、DPFカバー35は、脱穀部4側の側面35aの機体後方側に開口35bを設けている(機体後方側を開放している)。
従って、前述のようにディーゼルエンジン7の冷却排風(ラジエータ冷却風)がカバー体34によって排気ガス浄化装置18に向けて案内され、DPFカバー35内を後方に流れて、脱穀部4側の側面35aの機体後方側に設けた開口35bから外気に開放される。
よって、該ディーゼルエンジン7の冷却排風により、排気ガス浄化装置18の熱を上方後方に吹き飛ばして排気ガス浄化装置18を冷却して過剰に排気ガス浄化装置18が高温になることを防止し、且つ、排気ガス浄化装置18上部に設けたセンサ19を冷却し、センサ19が高温になって異常検出をしたり、センサ19が故障することを適切に防止できる。また、該冷却排風により、DPFカバー35も冷却されるので、作業者が誤ってDPFカバー35を触って火傷することを防止できる。
また、DPFカバー35の上面は、隣接する脱穀部4の上面及びオーガ排出レバー5eが設けられた操作ボックス36の上面と同じ高さでフラットであり、機械デザイン的に凹凸がなく、すっきりとした構成となっている。
また、DPFカバー35は、排気ガス浄化装置18を覆う部分と排気管23を覆う部分との間に遮断面35cを設けている。
従って、排気ガス浄化装置18の熱気が排気管23に連接されたテールパイプ24の内側パイプと外側パイプ29間内に吸い込まれることを防止して、テールパイプ24の外側パイプ29(テールパイプ24の外表面)が高温になることを防ぐことができる。
また、DPFカバー35は、左右側面、前後面及び上面が一体形成されていて、機枠フレーム20とエンジンルームフレーム21に固定されている。
従って、DPFカバー35は、機体に容易に着脱することができる。
また、DPFカバー35は、右側面から上面に向かう面が円弧面35dに形成されていて、前記ディーゼルエンジン7の冷却排風が排気ガス浄化装置18上部(センサ19)に向けて流れやすくなっている。
また、DPFカバー35の後部はテールパイプ24と連接されているので、ディーゼルエンジン7停止後に、外気に全体が触れているテールパイプ24が冷えて、該冷えたテールパイプ24にてDPFカバー35が冷却される。
<別実施形態>
(1)図9は、DPFカバー35の第2実施形態を示す。
即ち、DPFカバー35の上面は、右外側に機体前後方向の枢支軸を設けて、操作レバー37の操作にて内側が上方に開く構成としている。
即ち、ディーゼルエンジン7停止時に、作業者が操作レバー37を操作してDPFカバー35の上面を開けて、DPFカバー35内の熱気を排熱し、内部部材の冷却効果を増して、各部材の故障防止を図ることができる。
なお、操作レバー37に換えて、電動モータにてディーゼルエンジン7停止時に自動的にDPFカバー35の上面を開ける構成にしても良い。
(2)図10は、DPFカバー35の第3実施形態を示す。
即ち、DPFカバー35の上面に放熱用のフィン38を設け、DPFカバー35の冷却効果を増加させてDPFカバー35内部の熱気の籠りを防止し、内部部材の故障防止を図ることができる。
また、DPFカバー35側面の内面には、上下方向の空気案内プレート39を複数並列して設けている。ディーゼルエンジン7の冷却排風がカバー体34によって排気ガス浄化装置18に向けて案内され、該空気案内プレート39によりDPFカバー35内を流れる空気の流れを整流して、適切に空気がDPFカバー35の後方上方に流れるようにしている。
また、カバー体34は、上カバー体34aと下カバー体34bで構成し、上カバー体34a下端と下カバー体34b上端を重ね、その重ねた部分の間に間隙34cを設けている。ディーゼルエンジン7の冷却排風がカバー体34によって排気ガス浄化装置18に向けて案内される際に、該上カバー体34a下端と下カバー体34b上端間の間隙より外気を吸い込み、DPFカバー35内部の各部材の冷却効果を増加させる。
<遮熱カバー40>
次に、前述した下流排気管部17bを覆う遮熱カバー40の構成について、図11から図20を用いて説明する。
遮熱カバー40によって下流排気管部17bを覆うことで、高温化している下流排気管部17bが周辺の空気を高温化させることを防止する。また、遮熱カバー40は、作業者の手の届く部分を覆うことによって接触による火傷を防止し、下流排気管部17bの上部を覆うことによって下流排気管部17b上に堆積したワラくずやごみが原因の火災発生を防止することができる。
遮熱カバー40は、図12に示すように機体平面視において下流排気管部17bを略覆い隠す。下流排気管部17bの終端部分と排気ガス案内プレート32は機体平面視でも覆われていないことが望ましい。下流排気管部17bの上側が略覆われることによって、作業者が誤って下流排気管部17bに触れることがなくなることで火傷を防止し、下流排気管部17b上にワラくず等が堆積して火災が発生することを防止する。
また、DPFカバー35の屋根部35eと遮熱カバー40によって、下流排気管部17bの上側は略覆われているため、遮熱カバー40周辺の空気は下流排気管部17bが露出している場合より熱されにくくなり、下流排気管部17bの機体前方側にあるプレクリーナ16dから吸気する吸気温度の上昇を抑制し、エンジン7の性能が低下することを防止できる。
排気管部17bの上流部を屋根部35eで覆い、遮熱カバー40で排気管部17bの下流部を覆うことで、遮熱カバー40の高温化も防止し、遮熱カバー40に接触することで発生する火傷や火災の恐れをなくす。
なお、下流排気管部17bの上側は遮熱カバー40によっておよそ覆われている一方で、下側は解放されている。下流排気管部17bの下側は遮熱カバー40で覆わないことで、遮熱カバー40内に熱気を滞留させず、外に逃がすことができる。
遮熱カバー40は図13および図19のように、脱穀部4の扱胴カバー12から支持される。熱源や熱の影響を受ける部位ではなく脱穀部4側に取り付けることによって、遮熱カバー40が高温化することを防止することができ、火傷や火災の発生を防止する。また、遮熱カバー40を脱穀部4側に取り付けることで強固に支持され、遮熱カバー40の分離や破損の恐れをなくす。なお、脱穀部4に直に遮熱カバー40を取り付けているため、別途取り付け部材等を用意する必要がなく、構成の簡易化と軽量化を図っている。
脱穀部4に取り付けられる遮熱カバー40は、機体左右方向において脱穀部4とグレンタンク8の間に配置され、機体上下方向において排出オーガ9と脱穀部4の間に配置され、機体前後方向においてはプレクリーナ16dより後方に配置される。遮熱カバー40は、遮熱カバー40より右側にあるグレンタンク8や、遮熱カバー40より上方にある排出オーガ9に接触せず、遮熱カバー40より前方にあるプレクリーナ16dや揚穀筒50にも接触しないよう一定以上の距離を保つ位置に備えられる。
図13と図14に示すように、グレンタンク8の左側面8aは略滑らかな面である。グレンタンク8の容量増加のため、左側面8aから脱穀部4側に突出した突出部8bを持つ形状の場合には、遮熱カバー40は突出部8bとも一定以上の距離を保ち、接触しないようにする。
機体の振動等の影響を受けにくくするため、遮熱カバー40は機体の略中央にあるのが望ましい。
遮熱カバー40は支持されるために必要な箇所以外は、上下左右および前後方向に一定以上の距離を保ち、どの部位とも接触しない構成とすることが望ましい。
遮熱カバー40は、複数の板状部材から構成され、下流排気管部17bを覆うカバーとなる。遮熱カバー40を形成する各板状部材については、金属板を屈曲させる構成としても、板状部材を溶接やボルト留めで連結する構成としても良い。
図16に示すように、下流排気管部17b上部を覆う天井部40dを有し、天井部40dの右端部から右下がりに傾斜する第1傾斜部40aと、天井部40dの左端部から左下がりに傾斜する第2傾斜部40cを有する。
図20に示すように、前面部40eは、左右方向において左側の部分ほど前側に向かうように傾斜する。
第2傾斜部40aによって、遮熱カバー40の上に乗ったワラくずやごみを脱穀部4とグレンタンク8の間に落下させることができ、ワラくずやごみが下流排気管部17bに乗ったままだと発生する恐れがあった火災等を防止する。第2傾斜部40aは機体左右方向において左側から右側に向かうにつれ低くなるように傾斜しているが、グレンタンク8に接触することがないよう、一定以上の間隔を設ける。なお、遮熱カバー40は下流排気管部17bを覆うが、下流排気管部17bに接触しないよう機体上下左右方向に間隔を保つ。
扱胴カバー12は開閉可能であり、図13に示すように前後方向軸心での開閉の支点部12bを支点にして、可動カバー部12cが開閉する。扱胴カバー12には、開閉時にも動かない部分である非可動部12aを備える。非可動部12aは、支点部12bよりも機体左右方向において右側に位置する部分であり、遮熱カバー40を取り付けることができる。
例として、扱胴カバー12の非可動部12aに、遮熱カバー40の固定部40fを取り付けるための取付部41はボルトとする。固定部40fと非可動部12aにボルトが通る穴を空け、固定部40fの穴と非可動部12aの穴を重ね、重なった穴にボルトである取付部41を通し、留めることで遮熱カバー40を取り付ける。
遮熱カバー40が非可動部12aに取り付けられることによって、扱胴カバー12が開閉される状況にあっても、遮熱カバー40は動くことなく下流排気管部17bを覆ったままであり、作業者が誤って触れることを防止する。
扱胴カバー12に取り付けられる遮熱カバー40は、支持部40bと前面部40eと固定部40fによって支えられる。固定部40fまたは非可動部12aには、遮熱カバー40の位置を上下左右方向や前後方向に三次元的に調整できるように調整代を備える。取付部41が調整機能を持つ構成であっても良い。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、自脱コンバイン、汎用コンバイン、その他の収穫機に遮熱カバー40を備えても良い。
<エンジンルーム15の遮熱>
エンジン7の吸気温度上昇を防止するという観点で、以下に記す構成を加えても良い(図示しない)。エンジンルーム15と、運転席6のフレームシートの間に、エンジン7からの熱気が運転席6に上がってくることを防止する遮熱シート60を備える。遮熱シート60は、エンジンルーム15の前部に備えられる。遮熱シート60は、屈曲可能な弾性体でできていることが望ましい。
エンジンルーム15の前方左側に通気口61を備え、エンジンルーム15内のエンジンファンの風が排気配管17方向に通気するように構成される。この通気口61は、風が通気するような構成であれば、エンジンルーム15の前方右上を切り欠く構成であっても良く、前方右上に通気孔を開ける構成でもよく、左側面を有しない構成でもよく、その他の構成であっても良い。
エンジンファンの風が通気され、排気配管17や排気ガス浄化装置18の周辺が冷却されることで、エンジン7の吸気温度が上昇することを防止することができる。また、エンジン7が熱気を吸うことによる温度上昇を防止し、作業者周辺の温度上昇も防止することができる。
エンジンルーム15と運転席6のフレームシートの間に、さらに遮熱板62を加える構成としても良い。エンジンルーム15より外側に遮熱板62を備え、遮熱板62より前側に遮熱シート60を備える。遮熱板62の機体前方部分の辺を直角とし、遮熱板62の左側に通気口を備えることで、通気可能でありながら遮熱シート60によってエンジンルーム15から熱が放出されるのを阻む構成としても良い。
4 脱穀部
7 エンジン
8 グレンタンク
8a 左側面
8b 突出部
12 扱胴カバー
12a 非可動部
12b 支点部
12c 可動カバー部16d プレクリーナ
17 排気配管
18 排気ガス浄化装置
19 センサ
23 排気管
34 カバー体
35 DPFカバー
35a 側面
35b 開口
35c 遮断面
35d 円弧面
35e 屋根部
40 遮熱カバー
40a 第2傾斜部
40b 天井部
40c 第1傾斜部
40d 第1支柱部
40e 前面部
40f 固定部
40g 第2支柱部
50 揚穀筒

Claims (3)

  1. エンジン(7)と、
    前記エンジン(7)からの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(18)と、
    前記排気ガス浄化装置(18)から排気ガスを排出する下流排気管部(17b)と、
    前記排気ガス浄化装置(18)を覆い、前記下流排気管部(17b)の上流部分を覆う屋根部(35e)を有するDPFカバー(35)と、
    前記下流排気管部(17b)における前記屋根部(35e)が覆う部位よりも下流側部を覆う遮熱カバー(40)を備える
    コンバイン。
  2. 穀粒を脱穀する脱穀部(4)と、
    前記脱穀部(4)によって脱穀された穀粒を貯蔵するグレンタンク(8)を備え、
    前記排気ガス浄化装置(18)は、前記脱穀部(4)と前記グレンタンク(8)の間に配置され、
    前記遮熱カバー(40)を前記脱穀部(4)から取り付ける請求項1のコンバイン。
  3. 穀粒を脱穀する脱穀部(4)と、
    前記脱穀部(4)によって脱穀された穀粒を貯蔵するグレンタンク(8)を備え、
    前記排気ガス浄化装置(18)は、前記脱穀部(4)と前記グレンタンク(8)の間に配置され、
    前記遮熱カバー(40)には、前記グレンタンク(8)に向かって低くなるように傾斜する第2傾斜部(40a)を備える請求項1または請求項2のコンバイン。
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