JP2023042107A - ボルト仮止め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両部品とアームの穴にボルトを予め仮止めする。【解決手段】車両のフレームに設けられたアーム3FUに車両部品15をボルト13で取り付ける際にボルトをアームと車両部品に仮止めするためのボルト仮止め構造20は、アームに設けられボルトが挿通されるアーム穴21と、車両部品に設けられボルトが挿通される部品穴と、クリップ23とを備える。クリップは、ボルトに固定される固定部24と、アームを弾性的に挟持するクランプ部25とを有する。【選択図】図4

Description

本開示はボルト仮止め構造に係り、特に、車両のフレームに設けられたアームに車両部品をボルトで取り付ける際にボルトを仮止めするためのボルト仮止め構造に関する。
車両のフレームに設けられたアームに車両部品をボルトで取り付けることがある。例えば、トラックのラダーフレームに設けられたアームに、車両部品としての排気後処理装置を取り付けることがある。
特開2015-221601号公報
このとき、レイアウトや作業性等の理由から、複数のアームのうち一部のアームに車両部品をボルトで固定し、その後車両部品をフレームと共に反転させ、反転後に残部のアームに車両部品をボルトで固定することがある。
しかし、反転時に車両部品の穴がアームの穴からずれてしまい、反転後にボルトを両者の穴に挿通できなくなる不具合が起きることがある。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、車両部品とアームの穴にボルトを予め仮止めできるボルト仮止め構造を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
車両のフレームに設けられたアームに車両部品をボルトで取り付ける際に前記ボルトを前記アームと前記車両部品に仮止めするためのボルト仮止め構造であって、
前記アームに設けられ前記ボルトが挿通されるアーム穴と、
前記車両部品に設けられ前記ボルトが挿通される部品穴と、
前記ボルトに固定される固定部と、前記アームを弾性的に挟持するクランプ部とを有するクリップと、
を備えたことを特徴とするボルト仮止め構造が提供される。
好ましくは、前記ボルトは、工具係合部と、前記工具係合部から軸方向一端側に延びて前記アーム穴および前記部品穴に挿通される主軸部と、前記工具係合部から軸方向他端側に延びて前記固定部が固定される副軸部とを有する。
好ましくは、前記固定部は、前記副軸部が挿通される挿通穴を有し、
前記ボルト仮止め構造は、前記挿通穴に挿通された前記副軸部に締め付けられるナットを備える。
好ましくは、前記アームは、前記アーム穴および前記部品穴に前記ボルトが挿入されたときに前記ボルトの工具係合部に接触して前記ボルトの回転を規制する規制部を有する。
好ましくは、前記クランプ部は、末広がり形状の先端部を有する。
好ましくは、前記車両部品は、排気後処理装置である。
本開示の他の態様によれば、
前記ボルト仮止め構造を用いて前記車両部品を前記フレームに取り付ける車両部品取付方法であって、
前記フレームに設けられた別のアームに前記車両部品を別のボルトで固定する第1ステップと、
前記アーム穴および前記部品穴に前記ボルトを上方から挿入すると共に前記クリップの前記クランプ部を前記アームに係合させる第2ステップと、
前記車両部品を前記フレームと共に上下反転させる第3ステップと、
前記ボルトにナットを締め付けて前記車両部品を前記アームに固定する第4ステップと、
を備えたことを特徴とする車両部品取付方法が提供される。
本開示によれば、車両部品とアームの穴にボルトを予め仮止めできる。
車両部品の取付構造を示す概略斜視図である。 車両部品の反転時の状態を示す概略斜視図である。 反転時のアームを示す概略斜視図である。 ボルト仮止め構造を示す分解斜視図である。 車両部品の取付方法を説明するための部分断面図である。 車両部品の取付方法を説明するための部分断面図である。 車両部品の取付方法を説明するための部分断面図である。 車両部品の取付方法を説明するための部分断面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
まず本実施形態のボルト仮止め構造を説明する前に、ボルト仮止め構造が適用される車両部品の取付構造および取付方法を説明する。
図1は、車両部品の取付構造を示す概略斜視図である。本実施形態の車両はトラックであり、車両部品1は排気後処理装置である。排気後処理装置1は、ケーシングと、その内部に収容された複数の後処理部材とを含む。後処理部材は、例えば酸化触媒、パティキュレートフィルタ、選択還元型NOx触媒またはアンモニアスリップ酸化触媒からなる。符号51,52はそれぞれ車両部品1の排気入口および排気出口を示す。
図1は、車両部品1の取付後の状態(すなわち基準状態)を示す。図中に矢印で示す前、右、上の各方向は車両における各方向を意味する。なお全ての図において、下方は鉛直方向下方、上方は鉛直方向上方を意味する。
車両はフレームとしてのラダーフレームを有し、符号2はラダーフレームの右側のサイドメンバを示す。このサイドメンバ2には複数(具体的には3つ)のアーム3(一つのみ図示)が前後のブラケット4,5を介して設けられている。これらアーム3に、車両部品1がボルトで取り付けられる。ブラケット4,5は図示しないボルトによりサイドメンバ2に固定される。アーム3は、その基端部がブラケット4,5に取り付けられ、基端部から右側(車幅方向外側)に向かって延びる。
図2は、車両部品1の取付作業時の状態を示す。このとき車両部品1は上下反転されている。サイドメンバ2と、これに既に取り付けられているブラケット4,5およびアーム3も、予め上下反転されており、この上下反転されたアーム3に、上下反転された車両部品1が取り付けられる。図の下方は車両の上方に相当する。
図3は、車両部品1の取付前の、上下反転されたサイドメンバ2、ブラケット4,5およびアーム3(フロントアッパーアーム3FU、フロントロアアーム3FLおよびリアアーム3R)を示す。フロントブラケット4とリアブラケット5は、前後に離間してサイドメンバ2の右側面に固定される。
フロントブラケット4には、フロントアッパーアーム3FUとフロントロアアーム3FLがそれぞれ回動軸C1,C2を中心に回動可能となるよう取り付けられている。回動軸C1,C2は前後方向に延びている。フロントアッパーアーム3FUとフロントロアアーム3FLは、ゴムブッシュ7を介して弾性的に回動可能となるようフロントブラケット4に取り付けられている。
リアブラケット5には、リアアーム3Rが回動軸C3,C4を中心に回動可能となるよう取り付けられている。リアアーム3Rも、ゴムブッシュ7を介して弾性的に回動可能となるようリアブラケット5に取り付けられている。リアアーム3Rの上側の取付部では、リアアーム3Rが前後方向に延びる回動軸C3を中心に回動可能である。リアアーム3Rの下側の取付部では、リアアーム3Rが上下方向に延びる回動軸C4を中心に回動可能である。
こうして車両部品1は、サイドメンバ2に対し、前後軸および上下軸回りに僅かに傾動可能となるよう弾性支持されている。
次に、車両部品1の取付方法を説明する。
まず、図3に示すような反転状態の3本のアーム3のうち、フロントロアアーム3FLとリアアーム3Rに、反転状態の車両部品1を取り付ける。このとき、図2に示すように、車両部品1の一部であるフロントロアプレート8を、2本のボルト9により、フロントロアアーム3FLに固定する。
また、車両部品1の一部であるリアプレート10(図1参照)を、1本のボルト11と1つのナット12とにより、リアアーム3Rに固定する。このとき、ボルト11は鉛直方向上方(車両下方)からリアアーム3Rおよびリアプレート10に挿通され、ナット12は鉛直方向下方(車両上方)からボルト11に締め付けられる。
ところで図3に示すように車両部品1は、ボルト13とナット14によりフロントアッパーアーム3FUに固定されることが予定されている。しかしこの段階では、車両部品1をフロントアッパーアーム3FUに固定することができない。固定部の周辺に多数の部品があり場所が狭小であること、作業姿勢が困難であること、およびホイスト作業等で片手が埋まっており、もう一方の片手でボルト13とナット14を互いに締め付けることができないこと、がその理由である。よって車両部品1のフロントアッパーアーム3FUへの固定は、図2の反転状態から図1の基準状態へと車両部品1およびサイドメンバ2等を再反転させた後に行うこととなる。
反転と再反転は前後軸を中心に図2に示す矢印Rの方向に行われる。再反転時、サイドメンバ2に既に取り付けられている車両部品1が遠心力と重力を受けるため、車両部品1の位置が車幅方向外側(車両右側)にずれる。すると、車両部品1の穴(後述の部品穴22)がフロントアッパーアーム3FUの穴(後述のアーム穴21)からずれ、再反転完了後、これら穴にボルト13を挿通できなくなる不具合が起きることがある。
そこで本実施形態は、車両部品1の再反転前にこれら穴にボルト13を予め仮止めできるボルト仮止め構造を提供するものである。
図4および図5は、本実施形態のボルト仮止め構造20を示す。図中、フロントアッパーアーム3FUと、車両部品1の一部であるフロントアッパープレート15とは、再反転前の状態、すなわち図2および図3に示すような反転状態にある。
ボルト仮止め構造20は、フロントアッパーアーム3FUに設けられボルト13が挿通されるアーム穴21と、フロントアッパープレート15に設けられボルト13が挿通される部品穴22(図5参照)と、クリップ23とを備える。クリップ23は、ボルト13に固定される固定部24と、フロントアッパーアーム3FUを弾性的に挟持するクランプ部25とを有する。なお便宜上、図3ではボルト13を簡略化して示し、クリップ23と後述のナット32は省略している。
アーム穴21は、フロントアッパーアーム3FUの先端部に設けられ上下方向に延びる円形の貫通穴である。アーム穴21の内周面に雌ネジは形成されておらず、ボルト13は単にアーム穴21に鉛直方向上方(車両下方)から挿通される。フロントアッパーアーム3FUは、アーム穴21の周囲に形成されフロントアッパープレート15上に着座される着座部3Aと、着座部3Aに隣接されフロントアッパープレート15から離間される略矩形断面の離間部3Bとを有する。
部品穴22も、上下方向に延びる円形の貫通穴であり、その内周面に雌ネジは形成されておらず、ボルト13は単に部品穴22に鉛直方向上方(車両下方)から挿通される。再反転前は、部品穴22がアーム穴21に同軸に整列されるので、両方の穴に片手でボルト13を挿通させることが可能である。
ボルト13は、工具係合部26と、工具係合部26から軸方向一端側に延びてアーム穴21および部品穴22に挿通される主軸部27と、工具係合部26から軸方向他端側に延びる副軸部28とを有する。
工具係合部26は、工具を係合させるために多角形状に形成された部分であり、本実施形態ではスパナを係合させるため六角形状とされている。主軸部27は、工具係合部26から鉛直方向下方(車両上方)に向かって同軸に延び、その外周面に雄ネジ29を有する。副軸部28は、工具係合部26から鉛直方向上方(車両下方)に向かって同軸に延び、その外周面に雄ネジ30を有する。副軸部28は主軸部27より小径で短い。
クリップ23は、ステンレス等の金属板により一体に形成されている。固定部24は、クリップ23の基端部をなし、U字状の平板状とされる。固定部24は、副軸部28が挿通される挿通穴31を有する。挿通穴31は単なる貫通穴であり、その内周面に雌ネジは設けられていない。
ボルト仮止め構造20は、挿通穴31に挿通された副軸部28に締め付けられるナット32を備える。ナット32を締め付けることで、固定部24がナット32と工具係合部26に挟まれ、固定部24がボルト13に固定される(図5参照)。
クランプ部25は、クリップ23の先端部をなし、フロントアッパーアーム3FUに向かう鉛直方向下方(車両上方)が開いた略U字形状もしくは角張ったU字状の帯板状に形成される。クランプ部25と固定部24は、上下方向に延びる連結部33により一体に連結されている。鉛直方向におけるクランプ部25の上端の位置は、固定部24より低くされ、クランプ部25は固定部24よりフロントアッパーアーム3FUに接近される。クランプ部25は、ボルト13の中心軸Oを基準として、固定部24よりも半径方向外側に位置され、フロントアッパーアーム3FUの離間部3Bに係合する。
図7は、クランプ部25がフロントアッパーアーム3FUに係合したときの様子を示す。この図からも分かるように、クランプ部25は、上下方向に延びフロントアッパーアーム3FUと同等の幅(B)を有しフロントアッパーアーム3FUを水平方向に挟む挟持部34と、挟持部34から鉛直方向下方(車両上方)に延び幅が徐々に絞られる狭窄部35と、狭窄部35から鉛直方向下方(車両上方)に延び末広がり形状とされた先端部36とを一体的に有する。ここで末広がり形状とは、先端側すなわち鉛直方向下方に向かうにつれ幅が徐々に大きくなる形状をいう。狭窄部35の最小幅はフロントアッパーアーム3FUの幅より狭い。
図4に示すように、フロントアッパーアーム3FUは、その先端部に規制部37を有する。規制部37は、アーム穴21および部品穴22に主軸部27が挿入されたときに工具係合部26に接触してボルト13の回転を規制する。本実施形態の場合、フロントアッパーアーム3FUの鉛直方向上方(車両下方)の面が平坦に切削加工され、これにより工具係合部26のための座面49が形成され、このときにできる段差により規制部37が形成される。規制部37は、工具係合部26の一面に面接触可能な平面を有する。
次に、このボルト仮止め構造20を用いた車両部品1の取付方法を説明する。
この取付方法は、図2および図3に示したように、反転状態のフロントロアアーム3FLとリアアーム3Rに、反転状態の車両部品1をボルト9,11で固定する第1ステップから開始する。
次の第2ステップでは、図5~図7に示すように、アーム穴21および部品穴22にボルト13を鉛直方向上方(車両下方)から挿入すると共に、クリップ23のクランプ部25をフロントアッパーアーム3FUに係合させる。
このとき、クリップ23はボルト13に予め組み付けておく。ナット32は軽く締め付けておき、クリップ23が軸方向に位置ずれせずかつボルト13の軸回りに回転できるようにしておく。前述したように、部品穴22がアーム穴21に同軸に整列されているので、両方の穴にボルト13の主軸部27を片手で容易に挿入することができる。
ボルト13の挿入時、図5に示すように、まずクランプ部25の先端部36が、フロントアッパーアーム3FUの肩部38に当接する。次にボルト13をさらに挿入すると、図6に示すように、クランプ部25が弾性的に拡開し、狭窄部35がフロントアッパーアーム3FUの表面上をスライドする。このとき先端部36が末広がり形状とされているので、挿入方向の力を効率よく、クランプ部25の拡開方向の力に変換でき、挿入をスムーズに行うことができる。また、肩部38が断面アール状に面取りされているので、これによっても拡開および挿入をスムーズに行うことができる。
次に図7に示すように、ボルト13の挿入が終わると、狭窄部35がフロントアッパーアーム3FUの鉛直方向下方に抜け、クランプ部25が元の形状に弾性復帰する。するとクリップ23は、フロントアッパーアーム3FUに組み付けられ、たとえボルト13を引き抜こうとしてもフロントアッパーアーム3FUから外れなくなる。こうしてボルト13の仮止めが達成され、ボルト13はアーム穴21および部品穴22に挿通された状態に維持される。そして両者の穴21,22は当然に同軸状態に維持される。狭窄部35の鉛直方向下部は、フロントアッパーアーム3FUの離間部3Bの鉛直方向下方、すなわち離間部3Bとフロントアッパープレート15の隙間に位置される。狭窄部35の鉛直方向上部は、フロントアッパーアーム3FUの鉛直方向下方(車両上方)の別の肩部38Aに接触し、フロントアッパーアーム3FUを確実に保持する。なおこの別の肩部38Aも断面アール状に面取りされている。
ボルト13の挿入終了と同時に、工具係合部26の一面を規制部37の平面に面接触させる。これによりボルト13の回転が規制され、ボルト13の回転方向の位置が決まる。この段階で、ボルト13に対するクリップ23の回転方向の向きも決まるので、ナット32を本締めし、ボルト13に対するクリップ23の回転方向の向きを確定する。
次の第3ステップでは、車両部品1をサイドメンバ2等と共に再反転し、これらを図1に示すような基準状態とする。クリップ23がフロントアッパーアーム3FUに係合しているので、再反転時にボルト13がアーム穴21および部品穴22から抜け落ちることを防止できる。
次の第4ステップでは、図8に示すように、ボルト13の主軸部27にナット14を締め付け、車両部品1をフロントアッパーアーム3FUに固定する。このとき、ボルト13の主軸部27は、部品穴22から鉛直方向上方(車両上方)に突出されており、この突出部分に鉛直方向上方(車両上方)からナット14を締め付ける。本実施形態では、フロントアッパープレート15とナット14の間にワッシャ39を挟んでナット14を締め付ける。
ナット14の締結時、ボルト13が供回りしようとするが、これは規制部37により規制される。また規制部37によりボルト13の供回りが規制されるので、供回りによるクリップ23の変形も未然に防止することができる。
こうして車両部品1は、3本のアーム3にそれぞれ固定されたが、本実施形態ではこの後さらに、他のボルトによっても車両部品1がアーム3に固定される。
すなわち図1および図3に示すように、前記ボルト13およびナット14とは別のボルト40およびナット41によって、車両部品1がフロントアッパーアーム3FUに固定される。このとき、フロントアッパーアーム3FUの別のアーム穴42と、フロントアッパープレート15の別の部品穴(図示せず)とに、ボルト40が鉛直方向上方(車両上方)から挿入される。既にボルト13が仮止めから本締めされているので、別のアーム穴42と部品穴は同軸に整列されており、これら穴にボルト40を容易に挿入できる。ボルト13の取付位置がフロントアッパーアーム3FUの最先端部であるのに対し、別のボルト40の取付位置はフロントアッパーアーム3FUの中間部であり、前記ボルト13より左側(車幅方向内側)である。別のボルト40には汎用ボルトが使用される。
また、前記ボルト11およびナット12とは別の、2つずつのボルト43およびナット44によって、車両部品1がリアアーム3Rに固定される。固定方法はフロントアッパーアーム3FUのときと同様である。前記ボルト11の取付位置がリアアーム3Rの最先端部であるのに対し、別のボルト43の取付位置はそれより左側(車幅方向内側)である。これら3本のボルト11,43はリアアーム3Rの長手方向にほぼ等間隔で配置される。
このように本実施形態によれば、車両部品1の穴(フロントアッパープレート15の部品穴22)と、アーム3の穴(フロントアッパーアーム3FUのアーム穴21)とに、ボルト13を再反転前に予め仮止めできる。よって、再反転による部品穴22の位置ずれを防止し、再反転後に車両部品1をフロントアッパーアーム3FUに支障なく固定することができる。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態および変形例は様々考えられる。
例えば、車両はトラック以外の車両(例えば乗用車)であってもよい。また車両のフレームも、ラダーフレームでなくてもよい。
クリップの固定部は、他の方法(例えば溶接、カシメ、ネジ止め)でボルトに固定してもよい。またボルトは汎用ボルトであってもよい。
規制部は、切削加工によりできた段差以外のものによって形成されてもよい。例えば、アームに付加的に設けた突起によって規制部を形成してもよい。
本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 車両部品
2 サイドメンバ
3 アーム
3FU フロントアッパーアーム
9 ボルト
11 ボルト
13 ボルト
14 ナット
15 フロントアッパープレート
20 ボルト仮止め構造
21 アーム穴
22 部品穴
23 クリップ
24 固定部
25 クランプ部
26 工具係合部
27 主軸部
28 副軸部
31 挿通穴
32 ナット
36 先端部
37 規制部

Claims (7)

  1. 車両のフレームに設けられたアームに車両部品をボルトで取り付ける際に前記ボルトを前記アームと前記車両部品に仮止めするためのボルト仮止め構造であって、
    前記アームに設けられ前記ボルトが挿通されるアーム穴と、
    前記車両部品に設けられ前記ボルトが挿通される部品穴と、
    前記ボルトに固定される固定部と、前記アームを弾性的に挟持するクランプ部とを有するクリップと、
    を備えたことを特徴とするボルト仮止め構造。
  2. 前記ボルトは、工具係合部と、前記工具係合部から軸方向一端側に延びて前記アーム穴および前記部品穴に挿通される主軸部と、前記工具係合部から軸方向他端側に延びて前記固定部が固定される副軸部とを有する
    請求項1に記載のボルト仮止め構造。
  3. 前記固定部は、前記副軸部が挿通される挿通穴を有し、
    前記ボルト仮止め構造は、前記挿通穴に挿通された前記副軸部に締め付けられるナットを備える
    請求項2に記載のボルト仮止め構造。
  4. 前記アームは、前記アーム穴および前記部品穴に前記ボルトが挿入されたときに前記ボルトの工具係合部に接触して前記ボルトの回転を規制する規制部を有する
    請求項1~3のいずれか一項に記載のボルト仮止め構造。
  5. 前記クランプ部は、末広がり形状の先端部を有する
    請求項1~4のいずれか一項に記載のボルト仮止め構造。
  6. 前記車両部品は、排気後処理装置である
    請求項1~5のいずれか一項に記載のボルト仮止め構造。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のボルト仮止め構造を用いて前記車両部品を前記フレームに取り付ける車両部品取付方法であって、
    前記フレームに設けられた別のアームに前記車両部品を別のボルトで固定する第1ステップと、
    前記アーム穴および前記部品穴に前記ボルトを上方から挿入すると共に前記クリップの前記クランプ部を前記アームに係合させる第2ステップと、
    前記車両部品を前記フレームと共に上下反転させる第3ステップと、
    前記ボルトにナットを締め付けて前記車両部品を前記アームに固定する第4ステップと、
    を備えたことを特徴とする車両部品取付方法。
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