JP2023040652A - 乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基材に形成された塗膜を乾燥させる際に安定した状態で基材を搬送することができる乾燥装置を提供することを目的としている。【解決手段】基材をロールツーロール搬送する搬送経路上に設けられ、基材に形成された塗膜を乾燥させる乾燥装置であって、基材の所定面には、塗膜が形成された複数の塗布部と、複数の前記塗布部の間に塗膜が形成されていない非塗布部を有するよう基材の幅方向にストライプ状に塗膜が形成されており、基材の前記所定面または/および基材の前記所定面の裏面に対して気体を吹き付けて前記塗膜を乾燥させる乾燥ノズルを有し、前記乾燥ノズルは、前記塗布部と対向する位置における風圧よりも前記非塗布部と対向する位置における風圧の方が小さくなるよう調節する風圧調節手段を有している構成とする。【選択図】図2
Description
本発明は、シート状の基材を搬送しながら、基材に形成された塗膜を乾燥する乾燥装置に関するものである。
従来、リチウムイオン電池の電池用極板の生産工程の中には、ロールツーロールで搬送されるシート状の基材に対して、活物質、バインダー、導電助剤、および溶媒を含む電極材料のスラリーを塗布して塗膜を形成し、形成した塗膜を乾燥装置により乾燥する工程がある。
この乾燥装置は、下記特許文献1や下記特許文献2に示されるように基材の塗膜が形成された面または塗膜が形成されていない面に熱風を吹き付けて塗膜を加熱することで、塗膜を乾燥させている。
しかし、上記特許文献1や上記特許文献2に記載されたような乾燥装置では、基材に形成された塗膜を乾燥させる際に安定した状態で基材を搬送することができない場合があった。
具体的に説明する。基材に塗膜を形成する際に塗膜をストライプ状に形成する場合がある。すなわち、基材の幅方向において塗膜が形成された複数の塗布部と、複数の塗布部の間に塗膜が形成されていない非塗布部を有するよう基材に塗膜を形成する場合がある。この場合、非塗布部は塗布部よりも軽いため、塗布部よりも非塗布部の方が乾燥装置により吹き付けられる熱風の風圧によって変形しやすくなっている。
そのため、塗膜を乾燥させる際に、乾燥装置により基材の塗膜が形成された面、または基材に塗膜が形成されていない面に均一の風圧で熱風を吹きつけると、その熱風の風圧により図9に示すように塗布部Tと非塗布部Hに異なる量の変形が生じる。これにより、搬送される基材全体に振動が生じてしまい、基材が蛇行する原因となる。また、非塗布部が盛り上がる、または垂れ下がるよう基材が変形する。この非塗布部の変形、または基材全体が振動することにより、基材が熱風を吹き付けるノズルなどの乾燥装置内の部材に接触してしまい、傷付いてしまう可能性があった。
本発明は、上記問題を鑑みてされたものであり、基材に形成された塗膜を乾燥させる際に安定した状態で基材を搬送することができる乾燥装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の乾燥装置は、基材をロールツーロール搬送する搬送経路上に設けられ、基材に形成された塗膜を乾燥させる乾燥装置であって、基材の所定面には、塗膜が形成された複数の塗布部と、複数の前記塗布部の間に塗膜が形成されていない非塗布部を有するよう基材の幅方向にストライプ状に塗膜が形成されており、基材の前記所定面または/および基材の前記所定面の裏面に対して気体を吹き付けて前記塗膜を乾燥させる乾燥ノズルを有し、前記乾燥ノズルは、前記塗布部と対向する位置における風圧よりも前記非塗布部と対向する位置における風圧の方が小さくなるよう調節する風圧調節手段を有していることを特徴としている。
上記乾燥装置によれば、乾燥ノズルが基材の所定面または/および基材の所定面の裏面に吹き付ける気体の風圧を風圧調節手段により塗布部と対向する位置よりも非塗布部と対向する位置の方が小さくなるよう調節するので、吹き付けられる気体の風圧による塗布部と非塗布部の変形量の差を抑えることができる。したがって、搬送される基材の振動を抑制することができるため、基材の蛇行を防ぎ、基材に形成された塗膜を乾燥させる際に安定した状態で基材を搬送することが可能となる。また、非塗布部が盛り上がる、または垂れ下がるよう変形することを抑制することができるため、基材が乾燥装置内の部材に接触することを防ぐことができる。
また、前記乾燥ノズルは、気体を吹き出す吹き出し部を有しており、前記風圧調節手段は、前記吹き出し部により吹き付けられる気体を吸引するための複数の開口であって、複数の前記開口は、基材の幅方向に配列され、共通の吸引手段から吸引力を各々の開口から発生させ、複数の前記開口のうち、前記塗布部と対向する前記開口の面積よりも前記非塗布部と対向する前記開口の面積の方が大きい構成としてもよい。
この構成によれば、簡単な構成で塗布部と対向する位置における風圧よりも前記非塗布部と対向する位置における風圧の方が小さくなるよう調節することが可能となる。
また、前記風圧調節手段は、前記乾燥ノズルから気体を吹き出すための複数の開口であって、複数の前記開口は、基材の幅方向に配列され、共通の供給部から供給された気体を各々の前記開口から吹き出し、複数の前記開口のうち、前記塗布部に気体を吹き出す前記開口の面積よりも前記非塗布部に気体を吹き出す前記開口の面積の方が小さい構成としてもよい。
この構成によれば、簡単な構成で塗布部と対向する位置における風圧よりも前記非塗布部と対向する位置における風圧の方が小さくなるよう調節することが可能となる。
また、複数の前記開口が、前記乾燥ノズルを形成するプレートに形成されており、
複数パターンの前記プレートが交換可能である構成としてもよい。
複数パターンの前記プレートが交換可能である構成としてもよい。
この構成によれば、塗布部と非塗布部の位置に対応して、風圧を調節するための開口の大きさを容易に調節することが可能となる。
また、ストライプ状の塗膜が基材の両面に形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、基材の両面に塗膜を形成した場合であっても、基材の両面に形成された塗膜を乾燥させる際に安定した状態で基材を搬送することが可能となる。
また、基材の幅方向端部と接触し、基材の前記端部の搬送経路を規定するエッジ誘導部を有している構成としてもよい。
この構成によれば、基材の幅方向端部とエッジ誘導部が接触しているため、基材の振動を抑えることができ、基材に形成された塗膜を乾燥させる際により安定した状態で基材を搬送することが可能となる。
本発明の乾燥装置によれば、基材に形成された塗膜を乾燥させる際に安定した状態で基材を搬送することが可能となる。
〔第一実施形態〕
本発明の第一実施形態における乾燥装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、水平方向をX軸方向、Y軸方向と表現し、XY平面と垂直な方向(つまり、鉛直方向)をZ軸方向と表現する。
本発明の第一実施形態における乾燥装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、水平方向をX軸方向、Y軸方向と表現し、XY平面と垂直な方向(つまり、鉛直方向)をZ軸方向と表現する。
図1は、第一実施形態における乾燥装置2を備えた塗工装置1を概略的に示す図である。図2および図4は、第一実施形態における風圧調節手段3を説明するための図である。図3は、第一実施形態における乾燥ノズル22を説明するための図であり、Y軸方向における乾燥ノズル22の側面断面図である。
本実施形態における乾燥装置2を備えた塗工装置1は、図1に示すようにシート状の基材Wを搬送する搬送機構11と、基材Wの所定面に塗布液を塗布して塗膜M(図2を参照)形成する第1の塗布機構12と、基材Wの所定面の裏面に塗布液を塗布して塗膜Mを形成する第2の塗布機構13とを有している。乾燥装置2は、搬送機構11による基材Wの搬送経路上に配置されている。なお、本実施形態における基材Wの所定面とは基材Wの表面のことであり、基材Wの所定面の裏面とは基材Wの裏面のことである。ここでいう、基材Wの表面とは後述する第1の塗布機構12により塗膜Mが形成される面であり、基材Wの裏面とは後述する第2の塗布機構13により塗膜Mが形成される面のことである。以下、基材Wの所定面を表面、基材Wの所定面の裏面を基材Wの裏面と呼ぶ。
本実施形態における塗工装置1は、搬送機構11により搬送される基材Wの両面に第1の塗布機構12と第2の塗布機構13により塗膜Mを形成し、これら塗膜Mを乾燥装置2により乾燥させる。
本実施形態における基材Wは、リチウムイオン電池の電池用極板となる金属箔であり、正極を構成する場合はアルミニウム箔などが用いられ、負極を構成する場合は銅箔などが用いられる。この基材Wは、一方向に長い帯状のシートであり、搬送機構11により塗工装置1を構成する各部を経由するよう搬送される。
本実施形態における塗布液は、たとえば、活物質、バインダー、導電助剤、および溶媒を含むスラリーのことであり、リチウムイオン電池の電池用極板の材料(所謂、電極材料)として用いられる。この塗布液を基材Wに塗布することで、塗膜Mが形成される。
本実施形態における搬送機構11は、基材Wを搬送するためのものである。搬送機構11は、図1に示すように基材Wを巻き出す巻出ロール11aと、基材Wを巻き取る巻取ロール11bと、巻出ロール11aから巻き出された基材Wが巻取ロール11bに巻き取られるまでに経由する搬送ロール11cと、後述する第1の塗布機構12により塗布液を塗布する位置に基材Wを案内する塗布ロール11dとを有している。この搬送機構11が有する各々のロールは、円柱状に形成され、この円柱の中心軸を回転軸として回転する。
巻出ロール11aは、図示しない制御部により回転を駆動制御され、所定の速度で基材Wを巻き出す。制御部は、たとえば、汎用のコンピュータ装置によって構成されている。また、巻取ロール11bは、巻出ロール11aと同様に制御部により回転を駆動制御され、基材Wに所定の張力を付与しながら基材Wを巻き取る。なお、ここでいう張力は、基材Wの搬送方向(図1におけるX軸方向)の張力のことである。
搬送ロール11cは、図1に示すように複数設けられ、基材Wが塗工装置1を構成する各部を経由するよう配置されている。この複数の搬送ロール11cのうち一部、またはすべての搬送ロール11cは、巻出ロール11aおよび巻取ロール11bと同様に制御部により回転を駆動制御され、基材Wに所定の張力を付与しながら基材Wを搬送する。
塗布ロール11dは、図1に示すように後述する第1の塗布機構12と対向するよう配置されている。そのため、第1の塗布機構12と一定間隔を保ちながら基材Wを搬送することができる。
これら構成により、搬送機構11は、所定の張力を基材Wに付与しながら基材Wを所定の速度で搬送することができる。
本実施形態における第1の塗布機構12は、搬送される基材Wの表面に塗布液を塗布してストライプ状に塗膜Mを形成するためのものである。ストライプ状に塗膜Mを形成するとは、図2に示すように基材Wが、塗膜Mが形成された複数の塗布部Tと、複数の塗布部Tの間に塗膜Mが形成されていない非塗布部Hを有するよう基材Wの幅方向に塗膜Mを形成することである。なお、本実施形態では第1の塗布機構12が、電極材料のスラリーを塗布するスリットダイであるものを例に説明するが、第1の塗布機構12はスリットダイに限らず、たとえば、インクジェット塗布用やグラビア塗布用の塗布方式に対応するものであってもよい(後述する第2の塗布機構13も同様)。
第1の塗布機構12は、基材Wの幅方向(図1におけるY軸方向)に沿って長く形成されている。ここで、前述した塗布ロール11dが、第1の塗布機構12に対して、塗布ロール11dの回転軸方向と第1の塗布機構12の幅方向とが平行になるよう所定の間隔を空けて配置されている。
また、第1の塗布機構12は、図1に示すように供給路18に接続され、幅方向に長く塗布液を溜める空間であるマニホールド14と、このマニホールド14と繋がった幅方向に広いスリット15と、幅方向においてスリット15と同一の長さで開口し、塗布液を吐出する吐出口16により構成される。これにより、マニホールド14に溜められた塗布液がスリット15を経由して、吐出口16から基材Wに吐出される。また、吐出口16は、塗布ロール11dと基材Wを挟んで対向している。すなわち、吐出口16は基材Wの表面側で基材Wと対向している。これにより、吐出口16と基材Wとの間隔を一定に保った状態で、基材Wに塗布液を塗布することができる。
そして、第1の塗布機構12には、基材Wに形成する塗膜Mをストライプ状にするための図示しないシム板がさらに設けられている。シム板は、たとえば、略櫛型状を有しており、スリット15を幅方向に分割するよう配置されている。このシム板によりスリット15を幅方向に分割した状態で塗布液を塗布すると、シム板がない部分から塗布液が塗布され、シム板がある部分から塗布液が塗布されないようになる。すなわち、塗膜Mをストライプ状に形成することができる。なお、このシム板の形状を変更することで、塗膜Mの幅を調節することができるようになっている。すなわち、塗布部Tと非塗布部Hの幅を調節することができる。
供給路18は、マニホールド14と塗布液が貯留されているタンク17を接続している。そして、図示しないポンプによりタンク17から供給路18を介してマニホールド14に塗布液を供給する。
これらの構成を有する第1の塗布機構12によって、基材Wの表面にストライプ状に塗膜Mを形成することができる。
本実施形態における第2の塗布機構13は、搬送される基材Wの裏面に塗布液を塗布してストライプ状に塗膜Mを形成するためのものである。第2の塗布機構13は、図1に示すように前述した第1の塗布機構12と同様な構成をしており、第2の塗布機構13の吐出口16は、基材Wの裏面側で基材Wと対向して配置されている。
そして、第2の塗布機構13は、供給路18と図示しないポンプによりタンク17から塗布液が供給され、この供給された塗布液を基材Wの裏面に塗布液を塗布する。これにより、基材Wの裏面にストライプ状の塗膜Mを形成することができる。なお、第2の塗布機構13に塗布液を供給するための供給路18とタンク17は、本実施形態では第1の塗布機構12に塗布液を供給するための供給路18とタンク17は別個に設けられたものである。また、第2の塗布機構13により基材Wの裏面に形成する塗膜Mの幅は、第1の塗布機構12により基材Wの表面に形成する塗膜Mの幅と同一であるとよい。
これら第1の塗布機構12および第2の塗布機構13により基材Wの両面にストライプ状に塗膜Mを形成することができる。
本実施形態における乾燥装置2は、第1の塗布機構12および第2の塗布機構13により基材Wの両面に形成された塗膜Mを乾燥させるためのものである。乾燥装置2は、図1に示すように搬送機構11による基材Wの搬送経路上において第1の塗布機構12および第2の塗布機構13よりも下流側に設けられ、筐体部21と、筐体部21の内部に設けられ、基材Wに気体を吹き付ける乾燥ノズル22とを有している。なお、ここでいう気体は、熱風であるとよい。以下、乾燥ノズル22から基材Wに吹き付ける気体を熱風と呼ぶ。
筐体部21は、基材Wの搬送方向に長く形成された箱体であり、この箱体の内部に基材Wが通過する空間と、この空間に基材Wが出入りするための入口および出口を有している。そして、塗膜Mが形成された基材Wが搬送機構11により筐体部21内を通過するよう搬送される。
なお、筐体部21内には、前述した搬送ロール11cが配置されていない。特に本実施形態のように基材Wの両面に塗膜Mが形成される場合、塗膜Mが乾燥するまで基材Wに触れることができない。そのため、筐体部21内では、基材Wの少なくとも幅方向の両端部以外は浮いた状態で搬送される。これに対して、本実施形態では、筐体部21よりも上流側に配置された搬送ロール11cと下流側に配置された搬送ロール11cにより基材Wに所定の張力を付与、または/および後述する乾燥ノズル22により基材Wの裏面側から熱風を吹き付けることで基材Wに揚力を付与した状態で、搬送機構11により基材Wが搬送されて筐体部21内を通過するようになっている。
乾燥ノズル22は、基材Wに熱風を吹き付けることにより塗膜Mを加熱するためのものである。この乾燥ノズル22は、図1および図2に示すように基材Wの幅方向に長く形成されており、基材Wの表面または裏面と対向する面を有する板状部材(以下、プレート27と呼ぶ)を有している。
そして、乾燥ノズル22は、筐体部21内で基材Wの下方に配置されて基材Wの裏面に熱風を吹き付ける下側ノズル22aと、筐体21内で基材Wの上方に配置されて基材Wの表面に熱風を吹き付ける上側ノズル22bとがあり、これら下側ノズル22aと上側ノズル22bは、基材Wの搬送方向に交互に配置されている。そのため、基材Wに揚力が付与されて基材Wが浮揚した状態で、基材Wは略直線方向に搬送される。このように略直線的に基材Wを搬送させることにより、基材Wを浮揚させた状態であっても所定の方向に正確に搬送することができる。
また、本実施形態における乾燥ノズル22は、図2および図3に示すよう熱風を吹き出し部23と、吹き出し部23により吹き出された熱風の風圧を調節する吸引機構25により構成されている。
吹き出し部23は、図2に示すように基材Wの搬送方向における乾燥ノズル22の両端部のそれぞれに、基材Wの幅方向に長く基材Wの搬送方向に短いスリット状に形成されている。そして、乾燥ノズル22は、図3に示すように吹き出し部23と連通する空洞である空洞部24を有し、この空洞部24に図示しない供給源から熱風が供給される。これにより、供給源から供給された熱風が空洞部24を経由して吹き出し部23から略均一な風圧で吹き出される。この構成により、下側ノズル22aは基材Wの下方から基材Wに向かって熱風を吹き付け、また、上側ノズル22bは基材Wの上方から基材Wに向かって熱風を吹き付ける。これら熱風により塗膜Mが加熱されて塗膜M中の溶剤が気化することで、塗膜Mは乾燥させられて固化する。
吸引機構25は、図2および図3に示すように基材Wの幅方向に長く形成された箱体であり、所定の面が基材Wの面と対向するように空洞部24に設けられている。なお、吸引機構25の所定の面を有する板状部材が前述したプレート27である。この吸引機構25が、空洞部24に設けられることで前述したスリット状の吹き出し部23が形成されている。
また、吸引機構25は、基材Wに吹き付けられた熱風を吸引する所謂吸引手段であり、図2および図3に示すように基材Wに吹き付ける熱風の風圧を調節するための風圧調節手段3を有している。
風圧調節手段3は、吹き出し部23から吹き出された熱風を吸引するための複数の開口31であり、基材Wの幅方向に配列するようプレート27に形成されている。そして、吸引機構25は、図3に示すように複数の開口31と連通する空洞である空洞部26と、開口31から引き込んだ熱風を排出する排出口28とを有している。排出口28は、開口31から引き込まれた熱風を乾燥ノズル22の外部へ排出できるよう設けられた孔であり、図3および図5に示すように基材Wの幅方向における吸引機構25の各側面に設けられている。そのため、開口31から引き込まれた熱風が空洞部26に滞留しないように排出することができるので、空洞部26は基材Wとプレート27が対向する空間よりも負圧になる。これにより、各々の開口31に吸引力が発生するため、熱風が各々の開口31に吸引されて空洞部26に引き込まれるようになっている。
また、空洞部26に吸引力を付与する図示しない吸引力付与手段(たとえば、ポンプ)を設けてもよい。吸引力付与手段により空洞部に吸引力が付与されることで、空洞部26がさらに負圧になる。そのため、吸引力付与手段がない場合よりも各々の開口31から熱風を積極的に吸引することができる。
また、図2に示すように複数の開口31のうち、塗布部Tと対向する開口31aの面積よりも非塗布部Hと対向する開口31bの面積の方が大きくなっている。空洞部26に引き込まれる熱風の風量は、開口31の面積が小さくなるにつれて少なくなり、開口31の面積が大きくなるにつれて多くなる。そのため、図4に示すように塗布部Tと対向する位置における熱風の風圧よりも非塗布部Hと対向する位置における熱風の風圧の方が小さくなる。
これにより、乾燥ノズル22が基材Wの両面に吹き付ける熱風の風圧を塗布部Tよりも非塗布部Hの方が小さくなるよう調節することができるので、吹き付けられる熱風の風圧による塗布部Tと非塗布部Hの変形量の差を抑えることができる。
具体的には、塗膜Mが形成された塗布部Tよりも非塗布部Hの方が軽いため、塗布部Tよりも非塗布部Hの方が、乾燥ノズル22から吹き付けられる熱風の風圧によって変形しやすくなっている。そして、図9に示すように熱風の風圧を調節せずに塗布部Tと非塗布部Hに均一の風圧で熱風を吹き付けた場合、その熱風の風圧により塗布部Tと非塗布部Hに異なる量の変形が生じる。そのため、搬送される基材W全体に振動が生じてしまい、基材Wが蛇行する原因となってしまう。また、図9に示すように非塗布部Hが盛り上がる、または垂れ下がるよう基材Wが変形する。この非塗布部Hの変形、または基材W全体が振動することにより、基材Wが乾燥ノズル22などの筐体部21内の部材に接触してしまい、傷付いてしまう可能性がある。
これに対して、前述したように塗布部Tと対向する開口31aの面積よりも非塗布部Hと対向する開口31bの面積の方を大きくしている。これにより、図4に示すように乾燥ノズル22から吹き出された熱風の風圧が、塗布部Tと対向する位置における風圧よりも非塗布部Hと対向する位置における風圧の方が小さくなるよう調節することができるため、吹き付けられる熱風の風圧による塗布部Tと非塗布部Hの変形量の差を抑えることができる。したがって、搬送される基材Wの振動を抑制することができるため、基材Wの蛇行を防ぐことができる。すなわち、基材Wに形成された塗膜Mを乾燥させる際に安定した状態で基材Wを搬送することが可能となる。また、非塗布部Hが盛り上がる、または垂れ下がるよう変形することを抑制することができるため、基材Wが筐体部21内の部材に接触することを防ぐことができる。また、簡単な構成で乾燥ノズル22が塗布部Tと非塗布部Hに吹き付ける熱風の風圧を調節することができる。
また、プレート27は複数パターンのプレートに交換可能であるとよい。具体的には、プレート27は、乾燥ノズル22(吸引機構25)から取り外し可能になっており、形成される開口31の面積の大きさ、形状、および配置が異なる複数パターンのプレートに交換可能になっている。すなわち、塗膜Mの幅、厚み、および位置に対応したパターンのプレートに適宜変更することが可能となっている。
このように上記実施形態における乾燥装置2によれば、基材Wの両面に形成された塗膜Mを乾燥させる際に安定した状態で基材Wを搬送することが可能となる。
なお、本実施形態では、空洞部26と連通する複数の開口31のうち、塗布部Tと対向する開口31aの面積よりも非塗布部Hと対向する開口31bの方を大きくすることにより基材Wに吹き付けられる熱風の風圧を調節する例について説明したが、これに限られない。たとえば、各々の開口31をそれぞれ異なる前述した吸引力付与手段と接続し、各々の開口31ごとに吸引する熱風の風量を調節するような構成としてもよい。これにより、開口31の面積の大きさを変更することなく、基材Wに吹き付ける熱風の風圧を調節することができる。
〔第二実施形態〕
次に本発明の第二実施形態における乾燥装置2について図5を用いて説明する。本実施形態では、乾燥装置2がエッジニップ部4を有している点で第一実施形態と異なっている。
次に本発明の第二実施形態における乾燥装置2について図5を用いて説明する。本実施形態では、乾燥装置2がエッジニップ部4を有している点で第一実施形態と異なっている。
図5は、本発明の第二実施形態における乾燥装置2を示す図であり、図5(a)は基材Wの表面側から見たエッジニップ部4を示す図、図5(b)は筐体21の側面断面図である。
本実施形態における乾燥装置2は、基材Wの幅方向端部と接触し、基材Wの端部の搬送経路を規定するためのエッジ誘導部の一種であるエッジニップ部4を有している。エッジニップ部4は、図5(a)および図5(b)に示すように基材Wの幅方向両端部を挟持するためのものであり、複数のニップロール41により構成される。ニップロール41は、円柱状に形成され、この円柱の中心軸を回転軸として回転する。各々のニップロール41は、基材Wの表面側および裏面側におけるそれぞれの基材Wの幅方向両端部に対向し、かつ、基材Wを表面側と裏面側から挟み込める位置に配置されている。これを一組のニップロール41として基材Wの搬送方向に複数組配置する。そのため、筐体部21内で基材Wの少なくとも幅方向両端部を挟持して基材Wの端部の搬送経路を規定した状態で基材Wに形成された塗膜Mを乾燥させることができる。
これにより、基材Wの幅方向両端部を挟持した状態で、基材Wの両面に熱風が吹き付けられるため、搬送される基材Wの振動をより抑制することができる。したがって、基材Wに形成された塗膜Mを乾燥させる際により安定した状態で基材Wを搬送することが可能となる。
また、一組のニップロール41のうち、基材Wの同一面側に位置する二つのニップロール41は、図5(a)に示すように互いの回転軸が略V字を形成するよう傾いているとよい。このとき、一組のニップロール41は、挟持する基材Wを基材Wの幅方向両端部に向かって伸ばすように傾いている。これにより、基材Wを基材Wの幅方向両端部に向かって伸ばすことができるため、基材Wに生じる幅方向の撓みを軽減することができる。
〔第三実施形態〕
次に本発明の第三実施形態における乾燥装置2について図6、図7、および図8を用いて説明する。本実施形態では、乾燥ノズル22が吹き出し部23と吸引機構25を有さず、乾燥ノズル22の基材Wの面と対向する面を有する板状部材であるプレート27に形成された複数の開口31(風圧調節手段3)から所定の風圧に調節された熱風を吹き出すようになっている点で第一実施形態および第二実施形態と異なっている。
次に本発明の第三実施形態における乾燥装置2について図6、図7、および図8を用いて説明する。本実施形態では、乾燥ノズル22が吹き出し部23と吸引機構25を有さず、乾燥ノズル22の基材Wの面と対向する面を有する板状部材であるプレート27に形成された複数の開口31(風圧調節手段3)から所定の風圧に調節された熱風を吹き出すようになっている点で第一実施形態および第二実施形態と異なっている。
図6は本実施形態における乾燥ノズル22を説明するための図であり、Y軸方向における乾燥ノズル22の側面断面図である。図7および図8は、本実施形態における風圧調節手段3を説明するための図である。
本実施形態における乾燥ノズル22は、図6および図7に示すように風圧調節手段3を有している。風圧調節手段3は、乾燥ノズル22から熱風を吹き出すための複数の開口31である。これら複数の開口31は、基材Wの幅方向に配列するようプレート27に形成されている。そして、複数の開口31は空洞部24に連通しており、図示しない共通の供給部から熱風が供給される。そして、供給された熱風が開口31から吹き出されて基材Wに吹き付けられる。
また、図7に示すように複数の開口31のうち、塗布部Tに向けて熱風を吹き出す開口31aの面積よりも非塗布部Hに向けて熱風を吹き出す開口31bの面積の方が小さくなっている。共通の供給部から供給されて各々の開口31から吹き出される熱風の風量は、開口31の面積が大きくなるにつれて多くなり、開口31の面積が小さくなるにつれて少なくなる。そのため、図8に示すように塗布部Tに吹き付ける熱風の風圧よりも非塗布部Hに吹き付ける熱風の風圧の方が小さくなる。
これにより、乾燥ノズル22が基材Wの両面に吹き付ける熱風の風圧を塗布部Tよりも非塗布部Hの方が小さくなるよう調節することができるので、吹き付けられる熱風の風圧による塗布部Tと非塗布部Hの変形量の差を抑えることができる。したがって、搬送される基材Wの振動を抑制することができ、基材Wの蛇行を防ぐことができる。すなわち、基材Wに形成された塗膜Mを乾燥させる際に安定した状態で基材Wを搬送することが可能となる。また、非塗布部Hが盛り上がる、または垂れ下がるよう変形することを抑制することができるため、基材Wが筐体部21内の部材に接触することを防ぐことができる。また、簡単な構成で乾燥ノズル22が塗布部Tと非塗布部Hに吹き付ける熱風の風圧を調節することができる。
なお、本実施形態では、風圧調節手段3が複数の開口31であり、共通の供給部から熱風が供給される複数の開口31のうち、塗布部Tに向けて熱風を吹き出す開口31aの面積よりも非塗布部Hに向けて熱風を吹き出す開口31bの面積の方を小さくすることにより、基材Wに吹き付ける熱風の風圧を調節する例について説明したが、これに限られない。たとえば、各々の開口31をそれぞれ異なる図示しない供給部と接続し、各々の開口31ごとに供給する熱風の量を調節するような構成としてもよい。これにより、開口31の面積の大きさを変更することなく、基材Wに吹き付ける熱風の風圧を調節することができる。
また、風圧調節手段3は、図示しないスリットでもよい。具体的には、スリットは、プレート27またはプレート27の近傍に基材Wの幅方向に広く形成され、塗布部Tに向けて熱風を吹き出す部分よりも非塗布部Hに向けて熱風を吹き出す部分の方が基材Wの搬送方向に狭く形成されている。これにより、塗布部Tに吹き出される熱風の風圧よりも非塗布部Hに向けて吹き出す熱風の風圧の方が小さくなるよう調節することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述したが、各実施形態における構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の追加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。たとえば、上記実施形態では、基材Wの両面にストライプ状の塗膜Mを形成する例について説明したが、用途に応じて第1の塗布機構12と第2の塗布機構13のどちらか一方により基材Wの片面に塗膜Mを形成してもよい。すなわち、塗工装置1は第1の塗布機構12または第2の塗布機構のどちらか一方を有している構成としてもよい。
また、上記実施形態では、基材Wの両面に対して熱風を吹き付けて塗膜Mを乾燥させる例について説明したが、塗膜Mが形成された基材Wの面とその裏面のどちらか一方に熱風を吹き付けて塗膜Mを乾燥させてもよい。すなわち、乾燥装置2は乾燥ノズル22を基材Wの表面側と裏面側のどちらか一方に配置する構成としてもよい。
また、図2および図7では、開口31を円形で表しているがこれに限られない。
また、塗工装置1を構成する各部の数や配置は、図1に示すものに限られない。たとえば、搬送ロール11cをさらに設け、基材Wに所望の張力を付与できるような位置に各々の搬送ロール11cを配置してもよい。
また、上記実施形態では基材Wの両面において同じ位置に同じ幅の塗膜Mが形成された例を示しているが、必ずしも基材Wの両面に形成される塗膜Mの位置、幅が同じでなくても構わない。
また、上記実施形態では、エッジ誘導部の説明において複数のニップロール41によって基材Wの両端部を挟持する例について説明したが、これに限られない。たとえば、基材Wの表面側と接触するロールおよび裏面側と接触するロールが互いに交互に配置されていてもよい。これらロールは、筐体部21内で基材Wの幅方向端部の近傍に接触しているため、基材Wの端部の搬送経路を規定した状態で基材Wに形成された塗膜Mを乾燥させることができる。これにより、基材Wの振動を抑制することができる。また、基材Wが、位置ずれしてロールから外れてしまっても、基材Wを挟持する場合と比較して容易にもとの位置に戻すことができる。
また、上記実施形態では、図2および図7に示すように乾燥ノズル22に設けられた開口31が、基材Wの幅方向における寸法の範囲を越えないように配列しているが、基材Wの幅方向における寸法の範囲を越えて配列してもよい。これにより、乾燥ノズル22により基材Wに対して吹き付ける熱風の風圧を基材Wの幅方向における寸法を越える範囲からも調節できるため、基材Wが振動することをより抑制することができる。
1 塗工装置
11 搬送機構
11a 巻出ロール
11b 巻取ロール
11c 搬送ロール
11d 塗布ロール
12 第1の塗布機構
13 第2の塗布機構
14 マニホールド
15 スリット
16 吐出口
17 タンク
18 供給路
2 乾燥装置
21 筐体部
22 乾燥ノズル
22a 下側乾燥ノズル
22b 上側乾燥ノズル
23 吹き出し部
24 空洞部
25 吸引機構
26 空洞部
27 プレート
28 排気口
3 風圧調節手段
31 開口
31a 開口
31b 開口
4 エッジニップ部
41 ニップロール
W 基材
M 塗膜
T 塗布部
H 非塗布部
11 搬送機構
11a 巻出ロール
11b 巻取ロール
11c 搬送ロール
11d 塗布ロール
12 第1の塗布機構
13 第2の塗布機構
14 マニホールド
15 スリット
16 吐出口
17 タンク
18 供給路
2 乾燥装置
21 筐体部
22 乾燥ノズル
22a 下側乾燥ノズル
22b 上側乾燥ノズル
23 吹き出し部
24 空洞部
25 吸引機構
26 空洞部
27 プレート
28 排気口
3 風圧調節手段
31 開口
31a 開口
31b 開口
4 エッジニップ部
41 ニップロール
W 基材
M 塗膜
T 塗布部
H 非塗布部
Claims (6)
- 基材をロールツーロール搬送する搬送経路上に設けられ、基材に形成された塗膜を乾燥させる乾燥装置であって、
基材の所定面には、塗膜が形成された複数の塗布部と、複数の前記塗布部の間に塗膜が形成されていない非塗布部を有するよう基材の幅方向にストライプ状に塗膜が形成されており、
基材の前記所定面または/および基材の前記所定面の裏面に対して気体を吹き付けて前記塗膜を乾燥させる乾燥ノズルを有し、
前記乾燥ノズルは、前記塗布部と対向する位置における風圧よりも前記非塗布部と対向する位置における風圧の方が小さくなるよう調節する風圧調節手段を有していることを特徴とする乾燥装置。 - 前記乾燥ノズルは、気体を吹き出す吹き出し部を有しており、
前記風圧調節手段は、前記吹き出し部により吹き付けられる気体を吸引するための複数の開口であって、
複数の前記開口は、基材の幅方向に配列され、共通の吸引手段から吸引力を各々の開口から発生させ、
複数の前記開口のうち、前記塗布部と対向する前記開口の面積よりも前記非塗布部と対向する前記開口の面積の方が大きいことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。 - 前記風圧調節手段は、前記乾燥ノズルから気体を吹き出すための複数の開口であって、
複数の前記開口は、基材の幅方向に配列され、共通の供給部から供給された気体を各々の前記開口から吹き出し、
複数の前記開口のうち、前記塗布部に気体を吹き出す前記開口の面積よりも前記非塗布部に気体を吹き出す前記開口の面積の方が小さいことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。 - 複数の前記開口が、前記乾燥ノズルを形成するプレートに形成されており、
複数パターンの前記プレートが交換可能であることを特徴とする請求項2若しくは請求項3のいずれかに記載の乾燥装置。 - ストライプ状の塗膜が基材の両面に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の乾燥装置。
- 基材の幅方向端部と接触し、基材の前記端部の搬送経路を規定するエッジ誘導部を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の乾燥装置。
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JP2021147759A JP2023040652A (ja) | 2021-09-10 | 2021-09-10 | 乾燥装置 |
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2021
- 2021-09-10 JP JP2021147759A patent/JP2023040652A/ja active Pending
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2022
- 2022-02-04 WO PCT/JP2022/004366 patent/WO2023037574A1/ja active Application Filing
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