JP2023040333A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】色ずれの発生が目立ちにくい、色ずれ補正をするためのパッチを用紙上に画像形成して色ずれ補正をすることができるようにする。【解決手段】カラー像が形成された記録媒体PMの画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部(制御部101)と、記録媒体PMのジョブ画像形成領域外にレジストパッチP3を画像形成させる制御部101と、レジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、画像形成ユニット151における画像形成位置を補正する補正部(制御部101)と、を備え、レジストパッチP3は、基準色パッチP31と、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、基準色パッチP31及び測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、補正部は、基準色パッチと、測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、感光体に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー画像を形成し、形成されたトナー画像を中間転写体に転写し(1次転写)、中間転写体に転写されたトナー画像を用紙に転写して(2次転写)、当該用紙を加熱加圧することで用紙上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。カラー画像形成装置においては、複数色のトナーを使用し、それぞれの色の感光体にて形成されたトナー像を中間転写体上で正確に重ね合わせる必要がある。
しかし、このような画像形成装置において、例えば、連続稼働により機体温度が上昇することで、中間転写体の搬送速度が上昇する等で、用紙上のトナー画像の転写位置がずれて色ずれが発生することがある。
しかし、このような画像形成装置において、例えば、連続稼働により機体温度が上昇することで、中間転写体の搬送速度が上昇する等で、用紙上のトナー画像の転写位置がずれて色ずれが発生することがある。
これに関連して、特許文献1には、カラーレジスト補正として主走査補正処理を行う場合には2次転写部を圧着状態に設定し、カラーレジスト補正として主走査方向以外の他の成分に関する画像位置の補正を行う場合には2次転写部を離間状態に設定する画像形成装置が記載されている。
また、特許文献2には、中間転写体や各感光体ドラムの周回距離に基づいて算出された色ずれの変動周期に基づいて、用紙を搬送する間隔を変更すると共に色ずれ検出用のレジストマークや画像を形成する転写紙エリアの位置を変更する画像形成装置が記載されている。
また、特許文献3には、形成されたカラーレジストマークを読み取って、基準色マークと他の色のマークとの間隔に基づいて、補正量を算出して補正する画像形成装置が記載されている。
また、特許文献4には、画像形成中であってもレジストの検出が実施可能であり、更に当該レジスト検出時の印字率とレジスト補正時における印字率が異なる場合であっても高精度でレジスト補正を行うことが可能なカラー画像形成装置が記載されている。
また、特許文献2には、中間転写体や各感光体ドラムの周回距離に基づいて算出された色ずれの変動周期に基づいて、用紙を搬送する間隔を変更すると共に色ずれ検出用のレジストマークや画像を形成する転写紙エリアの位置を変更する画像形成装置が記載されている。
また、特許文献3には、形成されたカラーレジストマークを読み取って、基準色マークと他の色のマークとの間隔に基づいて、補正量を算出して補正する画像形成装置が記載されている。
また、特許文献4には、画像形成中であってもレジストの検出が実施可能であり、更に当該レジスト検出時の印字率とレジスト補正時における印字率が異なる場合であっても高精度でレジスト補正を行うことが可能なカラー画像形成装置が記載されている。
ところで、色ずれが発生した場合に視認性が良いカラーレジストマーク(パッチ)は、良品レベルである色ずれであっても目立ちやすいという問題があった。
しかしながら、特許文献1~4に記載の発明には、パッチの色ずれを目立たなくするための具体的な手段については何ら記載されていない。
しかしながら、特許文献1~4に記載の発明には、パッチの色ずれを目立たなくするための具体的な手段については何ら記載されていない。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、色ずれの発生が目立ちにくい、色ずれ補正をするためのパッチを用紙上に形成して色ずれ補正をすることができる画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
画像データに基づいて色材により画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、
前記カラー像が形成された前記記録媒体の画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部と、
前記記録媒体のジョブ画像形成領域外にレジストパッチを画像形成させる制御部と、
前記取得部により取得された前記レジストパッチを含む読取画像に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置を補正する補正部と、
を備え、
前記レジストパッチは、基準色の色材により形成される基準色パッチと、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、前記基準色パッチ及び前記測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、
前記補正部は、前記基準色パッチと、前記測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正する。
画像データに基づいて色材により画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、
前記カラー像が形成された前記記録媒体の画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部と、
前記記録媒体のジョブ画像形成領域外にレジストパッチを画像形成させる制御部と、
前記取得部により取得された前記レジストパッチを含む読取画像に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置を補正する補正部と、
を備え、
前記レジストパッチは、基準色の色材により形成される基準色パッチと、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、前記基準色パッチ及び前記測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、
前記補正部は、前記基準色パッチと、前記測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を形成する中間転写体と、
前記中間転写体に形成されたカラー画像を前記記録媒体上に転写する転写部と、
前記中間転写体に画像形成された前記レジストパッチを検出する検出部と、を備え、
前記制御部は、ジョブに係る画像形成前に、前記レジストパッチを前記中間転写体に画像形成させ、
前記検出部による検出結果に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置の基準値を設定する設定部を備え、
前記補正部は、前記基準値と前記読取画像とに基づいて補正値を算出する。
それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を形成する中間転写体と、
前記中間転写体に形成されたカラー画像を前記記録媒体上に転写する転写部と、
前記中間転写体に画像形成された前記レジストパッチを検出する検出部と、を備え、
前記制御部は、ジョブに係る画像形成前に、前記レジストパッチを前記中間転写体に画像形成させ、
前記検出部による検出結果に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置の基準値を設定する設定部を備え、
前記補正部は、前記基準値と前記読取画像とに基づいて補正値を算出する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、
前記測定対象色パッチは、それぞれ異なる形態であり、各々の端部の位置が副走査方向において相互に異なる。
前記測定対象色パッチは、それぞれ異なる形態であり、各々の端部の位置が副走査方向において相互に異なる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、
前記測定対象色パッチは、各々の最小線幅が600dpiにおける10画素以上である。
前記測定対象色パッチは、各々の最小線幅が600dpiにおける10画素以上である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチに隣接して階調パッチを画像形成させ、
前記測定対象色パッチの各々の形態により前記階調パッチの種別を識別する識別部を備える。
前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチに隣接して階調パッチを画像形成させ、
前記測定対象色パッチの各々の形態により前記階調パッチの種別を識別する識別部を備える。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記基準色パッチは、前記階調パッチにおける検出用マークを兼ねる。
前記基準色パッチは、前記階調パッチにおける検出用マークを兼ねる。
請求項7に記載の発明は、請求項2から6のいずれか一項に記載の発明において、
前記補正部は、前記記録媒体上において所定基準より検出性の低い色材における補正値を、他の色材の補正値に基づいて算出する。
前記補正部は、前記記録媒体上において所定基準より検出性の低い色材における補正値を、他の色材の補正値に基づいて算出する。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記記録媒体上において所定基準より検出性の低い色材に係る測定対象色パッチを、他の色材に係る測定対象色パッチに包含されるように画像形成させる。
前記制御部は、前記記録媒体上において所定基準より検出性の低い色材に係る測定対象色パッチを、他の色材に係る測定対象色パッチに包含されるように画像形成させる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、
前記記録媒体は、連続媒体である。
前記記録媒体は、連続媒体である。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチと主走査方向の同じ位置にトナー消費パッチを画像形成させる。
前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチと主走査方向の同じ位置にトナー消費パッチを画像形成させる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチを、画像形成位置を示すアイマークとして画像形成させる。
前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチを、画像形成位置を示すアイマークとして画像形成させる。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明において、
同一色の前記測定対象色パッチの端部の間隔は、少なくとも前記読取画像を読み取る読取部の副走査方向における読取解像度の整数倍とはならない距離である。
同一色の前記測定対象色パッチの端部の間隔は、少なくとも前記読取画像を読み取る読取部の副走査方向における読取解像度の整数倍とはならない距離である。
請求項13に記載の発明のプログラムは、
画像データに基づいて色材により画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を記録媒体に形成する画像形成装置のコンピューターを、
前記カラー像が形成された前記記録媒体の画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部、
前記記録媒体のジョブ画像形成領域外にレジストパッチを画像形成させる制御部、
前記取得部により取得された前記レジストパッチを含む読取画像に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置を補正する補正部、
として機能させ、
前記レジストパッチは、基準色の色材により形成される基準色パッチと、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、前記基準色パッチ及び前記測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、
前記補正部は、前記基準色パッチと、前記測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正する。
画像データに基づいて色材により画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を記録媒体に形成する画像形成装置のコンピューターを、
前記カラー像が形成された前記記録媒体の画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部、
前記記録媒体のジョブ画像形成領域外にレジストパッチを画像形成させる制御部、
前記取得部により取得された前記レジストパッチを含む読取画像に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置を補正する補正部、
として機能させ、
前記レジストパッチは、基準色の色材により形成される基準色パッチと、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、前記基準色パッチ及び前記測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、
前記補正部は、前記基準色パッチと、前記測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正する。
本発明によれば、色ずれの発生が目立ちにくい、色ずれ補正をするためのパッチを用紙上に画像形成して色ずれ補正をすることができる画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
<第1実施形態>
〔画像形成装置の構成〕
まず、本発明の実施形態における画像形成装置100の構成について説明する。
図1は、画像形成装置100の主要構成を示す図である。図1に示すように、画像形成装置100は、ロール状の記録媒体PM上に連続して画像を形成する装置である。
〔画像形成装置の構成〕
まず、本発明の実施形態における画像形成装置100の構成について説明する。
図1は、画像形成装置100の主要構成を示す図である。図1に示すように、画像形成装置100は、ロール状の記録媒体PM上に連続して画像を形成する装置である。
図1に示すように、画像形成装置100は、制御部101、通信部102、操作表示部103、記憶部104、給紙部105、搬送部106、巻取部107、画像形成部150、検出部である第2イメージスキャナー160、定着部170、読取部である第1イメージスキャナー180等を備えて構成されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部101のCPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。
通信部102は、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信制御カードで構成され、LAN、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部機器との間で各種データの送受信を行う。
操作表示部103は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示部103aと、各種操作キー、表示部103aの画面に重ねられて配置されたタッチパネル、テンキー等により構成される入力部103bとを備える。操作表示部103は、表示部103aにおいて各種情報を表示させ、また入力部103bに対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部101に出力する。
記憶部104は、例えば、不揮発性の半導体メモリー(いわゆるフラッシュメモリー)やハードディスクドライブ等により構成される。記憶部104には、画像形成装置100に係る各種設定情報を始めとする各種データや、ジョブ(Job)情報(ジョブの設定情報及びジョブの画像データ)等が記憶されている。
また、記憶部104には、後述するトナー消費パッチP1の画像データ、階調パッチP2の画像データ及びレジストパッチP3の画像データが記憶されている。
また、記憶部104には、後述するジョブ前基準値設定処理において、設定されるジョブ前レジスト基準値が記憶されている。
また、記憶部104には、画像形成を開始してから1回目の後述するレジスト補正処理において、設定されるジョブ中レジスト基準値が記憶されている。
また、記憶部104には、後述するトナー消費パッチP1の画像データ、階調パッチP2の画像データ及びレジストパッチP3の画像データが記憶されている。
また、記憶部104には、後述するジョブ前基準値設定処理において、設定されるジョブ前レジスト基準値が記憶されている。
また、記憶部104には、画像形成を開始してから1回目の後述するレジスト補正処理において、設定されるジョブ中レジスト基準値が記憶されている。
給紙部105は、給紙ロール105aと給紙ローラー105bなどを有する。給紙ロール105aには、連続した記録媒体PM、例えばロール状のフィルム、ロール紙、布帛などが巻回されている。給紙ロール105aは、制御部101からの指示に従って、記録媒体PMの搬送速度に応じた速さで回転して、記録媒体PMを搬送経路へ送出する。給紙ローラー105bは、適宜な張力で記録媒体PMを引き伸ばしながら画像形成部150に向けて記録媒体PMを送出する。なお、記録媒体PMは、巻回可能な連続媒体でなくてもよく、その場合には、積載された個別の記録媒体PMが順番に送出、排出されてもよい。
搬送部106は、搬送経路及びレジストローラー対等の複数の搬送ローラー対を有し、給紙部105から給紙された記録媒体PMを画像形成装置100内で搬送する。
巻取部107は、巻取ロール107aと巻取ローラー107bなどを有する。巻取ローラー107bは、画像形成された記録媒体PMを巻取ロール107aに向けて送出する。巻取ロール107aは、制御部101からの指示に従って、記録媒体PMの搬送速度に応じた速さで回転し、画像形成された記録媒体PMを巻き取る。
搬送部106は、搬送経路及びレジストローラー対等の複数の搬送ローラー対を有し、給紙部105から給紙された記録媒体PMを画像形成装置100内で搬送する。
巻取部107は、巻取ロール107aと巻取ローラー107bなどを有する。巻取ローラー107bは、画像形成された記録媒体PMを巻取ロール107aに向けて送出する。巻取ロール107aは、制御部101からの指示に従って、記録媒体PMの搬送速度に応じた速さで回転し、画像形成された記録媒体PMを巻き取る。
画像形成部150は、ジョブの設定情報と画像データとに基づいて記録媒体PM上に画像を印刷し、印刷物を生成する。
また、画像形成部150は、画像形成ユニット151、ローラー152、中間転写体である中間転写ベルト153及び2次転写ローラー154等を備える。
本実施形態において、画像形成部150は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)、S(特色。本実施形態では白)の色ごとの画像形成ユニット151を有し、通常のY、M、C、Kのトナーを用いた画像の他、白色のトナーを用いた印刷が可能である。
画像形成部150において、画像形成ユニット151により各色のトナー像が形成され、順次中間転写ベルト153に1次転写され5色のトナー像が重ね合わされる。中間転写ベルト153は、複数のローラーに巻き回された無端ベルトであり、各ローラーの回転に従って図1に示す矢印の方向に回転する。
2次転写ローラー154は、中間転写ベルト153上のトナー像を、給紙部105から給紙された記録媒体PM上に転写する。詳しくは、ローラー152に2次転写ローラー154が圧接して形成された転写ニップ部Nにおいて記録媒体PM及び中間転写ベルト153を挟持し、2次転写ローラー154に所定の転写電圧が印加されることにより、2次転写ローラー154上においてトナー像を形成しているトナーが記録媒体PM側に引き寄せられて記録媒体PMに転写されることにより、画像を形成(印刷)する。ローラー152及び2次転写ローラー154は、転写部である。
また、画像形成部150は、画像形成ユニット151、ローラー152、中間転写体である中間転写ベルト153及び2次転写ローラー154等を備える。
本実施形態において、画像形成部150は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)、S(特色。本実施形態では白)の色ごとの画像形成ユニット151を有し、通常のY、M、C、Kのトナーを用いた画像の他、白色のトナーを用いた印刷が可能である。
画像形成部150において、画像形成ユニット151により各色のトナー像が形成され、順次中間転写ベルト153に1次転写され5色のトナー像が重ね合わされる。中間転写ベルト153は、複数のローラーに巻き回された無端ベルトであり、各ローラーの回転に従って図1に示す矢印の方向に回転する。
2次転写ローラー154は、中間転写ベルト153上のトナー像を、給紙部105から給紙された記録媒体PM上に転写する。詳しくは、ローラー152に2次転写ローラー154が圧接して形成された転写ニップ部Nにおいて記録媒体PM及び中間転写ベルト153を挟持し、2次転写ローラー154に所定の転写電圧が印加されることにより、2次転写ローラー154上においてトナー像を形成しているトナーが記録媒体PM側に引き寄せられて記録媒体PMに転写されることにより、画像を形成(印刷)する。ローラー152及び2次転写ローラー154は、転写部である。
また、2次転写ローラー154は、ローラー152に対して離間可能に構成されている。
後述するジョブ前基準値設定処理において、2次転写ローラー154は、ローラー152から離間され、中間転写ベルト153上のトナー像は、記録媒体PMに転写されることなく、搬送される。この場合、第2イメージスキャナー160は、転写ニップ部Nの下流において、当該記録媒体PMに転写されることなく搬送されたトナー像を検出する。
また、第2イメージスキャナー160は、検出結果を制御部101に出力する。
第2イメージスキャナー160に検出された後、トナー像は、図示しないクリーニング部によって、中間転写ベルトから除去される。
また、第2イメージスキャナー160は、例えば、カラースキャナー等により構成される。
後述するジョブ前基準値設定処理において、2次転写ローラー154は、ローラー152から離間され、中間転写ベルト153上のトナー像は、記録媒体PMに転写されることなく、搬送される。この場合、第2イメージスキャナー160は、転写ニップ部Nの下流において、当該記録媒体PMに転写されることなく搬送されたトナー像を検出する。
また、第2イメージスキャナー160は、検出結果を制御部101に出力する。
第2イメージスキャナー160に検出された後、トナー像は、図示しないクリーニング部によって、中間転写ベルトから除去される。
また、第2イメージスキャナー160は、例えば、カラースキャナー等により構成される。
定着部170は、記録媒体PM上に印刷されたトナーによる画像を熱と圧力とで記録媒体PMに定着させる。
なお、図1においては、画像形成部150をいわゆる電子写真方式の画像形成部として図示しているが、印刷方式はこれに限定されるものではなく、例えば、画像形成装置100内の温度が上昇することで、画像形成位置がずれるようなインクジェット方式等の他の印刷方式の画像形成部であってもよい。
なお、図1においては、画像形成部150をいわゆる電子写真方式の画像形成部として図示しているが、印刷方式はこれに限定されるものではなく、例えば、画像形成装置100内の温度が上昇することで、画像形成位置がずれるようなインクジェット方式等の他の印刷方式の画像形成部であってもよい。
第1イメージスキャナー180は、画像形成部150により印刷され、定着部170により定着された記録媒体PMの画像形成面を読み取った読取画像データ(読取画像)を制御部101に出力する。第1イメージスキャナー180は、例えば、カラースキャナー等により構成される。第1イメージスキャナー180は、定着部170の下流側に配置されており、記録媒体PM搬送中に画像を読み取る構成となっている。
また、制御部101は、カラー像が形成された記録媒体PMの画像形成面を読み取った読取画像を取得する。ここで、制御部101は取得部として機能する。
また、制御部101は、画像形成部150を制御して、記録媒体PMの後述するジョブ画像形成領域外にレジストパッチP3を画像形成させる。ここで、制御部101は制御部として機能する。
また、制御部101は、第1イメージスキャナー180により読み取らされたレジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、複数の画像形成ユニット151における画像形成位置を補正する。ここで、制御部101は補正部として機能する。
また、制御部101は、第2イメージスキャナー160による検出結果に基づいて、複数の画像形成ユニット151における画像形成位置の基準値(ジョブ前レジスト基準値)を設定する。ここで、制御部101は設定部として機能する。
また、制御部101は、後述する測定対象色パッチの各々の形態により階調パッチP2の種別を識別する。ここで、制御部101は識別部として機能する。
また、制御部101は、画像形成部150を制御して、記録媒体PMの後述するジョブ画像形成領域外にレジストパッチP3を画像形成させる。ここで、制御部101は制御部として機能する。
また、制御部101は、第1イメージスキャナー180により読み取らされたレジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、複数の画像形成ユニット151における画像形成位置を補正する。ここで、制御部101は補正部として機能する。
また、制御部101は、第2イメージスキャナー160による検出結果に基づいて、複数の画像形成ユニット151における画像形成位置の基準値(ジョブ前レジスト基準値)を設定する。ここで、制御部101は設定部として機能する。
また、制御部101は、後述する測定対象色パッチの各々の形態により階調パッチP2の種別を識別する。ここで、制御部101は識別部として機能する。
ここで、制御部101が画像形成部150を制御し、記録媒体PMに画像形成するトナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3について説明する。
図2Aは、ジョブの画像、トナー消費パッチP1、形成される画像における濃度の階調を補正するための階調パッチP2a、P2b(階調パッチP2a、P2bを区別しない場合は、以下階調パッチP2と表記する)及びレジストパッチP3a~P3d(レジストパッチP3a~P3dを区別しない場合は、以下レジストパッチP3と表記する)が画像形成された記録媒体PMの例を示す図である。
図2Aに示す例において、領域Aは、ジョブの画像を形成するジョブ画像形成領域である。領域Bは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において両外側のジョブ画像形成領域外であり、トナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3が画像形成される領域である。領域Bにトナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3を画像形成することで、ジョブ画像形成領域である領域Aをより広く確保することができる。
トナー消費パッチP1は、トナー消費量が少ないジョブを印刷する場合に、古くなったトナーを消費するためのパッチである。
図2Aは、ジョブの画像、トナー消費パッチP1、形成される画像における濃度の階調を補正するための階調パッチP2a、P2b(階調パッチP2a、P2bを区別しない場合は、以下階調パッチP2と表記する)及びレジストパッチP3a~P3d(レジストパッチP3a~P3dを区別しない場合は、以下レジストパッチP3と表記する)が画像形成された記録媒体PMの例を示す図である。
図2Aに示す例において、領域Aは、ジョブの画像を形成するジョブ画像形成領域である。領域Bは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において両外側のジョブ画像形成領域外であり、トナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3が画像形成される領域である。領域Bにトナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3を画像形成することで、ジョブ画像形成領域である領域Aをより広く確保することができる。
トナー消費パッチP1は、トナー消費量が少ないジョブを印刷する場合に、古くなったトナーを消費するためのパッチである。
図2Bに階調パッチP2aを示す。階調パッチP2aは、記録媒体PMの搬送方向における階調パッチP2の先端を示し、階調パッチP2aを検出するための検出用マークである境界線P21、第1階調パッチ部P25と第2階調パッチ部P24の境界を示す境界線P22、記録媒体PMの搬送方向における階調パッチP2の後端を示し、階調パッチP2aを検出するための検出用マークである境界線P23、第1階調パッチ部P25及び第2階調パッチ部P24を有する。
第1階調パッチ部P25は、Y、M、C及びKの階調値を段階的に異ならせた複数の各色階調パッチからなる。
第2階調パッチ部P24は、Y、M、C及びKのうちの複数色のトナーにより構成される二次色または三次色の階調値を段階的に異ならせた複数の各色階調パッチからなる。
図2Cに階調パッチP2bを示す。階調パッチP2bは、階調パッチ2aと同様に、境界線P21~P23、第1階調パッチ部P25及び第2階調パッチ部P24を有するが、第1階調パッチ部P25と第2階調パッチ部P24の位置が、境界線P22を挟んで階調パッチP2aと逆であるように構成される。
第1階調パッチ部P25は、Y、M、C及びKの階調値を段階的に異ならせた複数の各色階調パッチからなる。
第2階調パッチ部P24は、Y、M、C及びKのうちの複数色のトナーにより構成される二次色または三次色の階調値を段階的に異ならせた複数の各色階調パッチからなる。
図2Cに階調パッチP2bを示す。階調パッチP2bは、階調パッチ2aと同様に、境界線P21~P23、第1階調パッチ部P25及び第2階調パッチ部P24を有するが、第1階調パッチ部P25と第2階調パッチ部P24の位置が、境界線P22を挟んで階調パッチP2aと逆であるように構成される。
図2Dに同一であるレジストパッチP3a、P3cを示す。また、図2Eに同一であるレジストパッチP3b、P3dを示す。
レジストパッチP3は、基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33を有する。測定対象色パッチ部P33は、基準色パッチP31から所定の距離を空けて配置される。ここで、基準色は、例えば、Kであり、測定対象色はY、M、Cである。
測定対象色パッチ部33は、測定対象色の各々について少なくとも一つのパッチを有する。図2D及び図2Eに示す例において、測定対象色パッチ部33は、それぞれの測定対象色についてパッチを2つずつ有する。それぞれの測定対象色のパッチが1つずつである場合は、後述するレジスト補正処理における補正値の算出において精度が低い可能性があるため、それぞれの測定対象色のパッチは2つずつ以上であることが好ましい。また、それぞれの測定対象色のパッチが多すぎる場合、レジスト補正処理においてパッチとノイズの区別ができない可能性があるため、それぞれの測定対象色のパッチの数は、パッチとノイズが区別できる程度であることが好ましい。
レジストパッチP3は、基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33を有する。測定対象色パッチ部P33は、基準色パッチP31から所定の距離を空けて配置される。ここで、基準色は、例えば、Kであり、測定対象色はY、M、Cである。
測定対象色パッチ部33は、測定対象色の各々について少なくとも一つのパッチを有する。図2D及び図2Eに示す例において、測定対象色パッチ部33は、それぞれの測定対象色についてパッチを2つずつ有する。それぞれの測定対象色のパッチが1つずつである場合は、後述するレジスト補正処理における補正値の算出において精度が低い可能性があるため、それぞれの測定対象色のパッチは2つずつ以上であることが好ましい。また、それぞれの測定対象色のパッチが多すぎる場合、レジスト補正処理においてパッチとノイズの区別ができない可能性があるため、それぞれの測定対象色のパッチの数は、パッチとノイズが区別できる程度であることが好ましい。
また、測定対象色パッチ部33が有するそれぞれのパッチは、大きさと形態が相互に異なる。
また、測定対象色パッチ部33が有するそれぞれのパッチにおけるパッチ端部の位置は、図2D及び図2Eに示すX軸(主走査)、Y軸(副走査)方向のそれぞれにおいて異なるように構成されている。
このように構成したレジストパッチP3は、測定対象色パッチ部33において色ずれが発生した場合に、色ずれが目立ちにくく、ユーザーが色ずれの発生に気づきにくい。よって、良品レベルの色ずれが発生した際に、ユーザーが色ずれの発生を認識することを抑制することができる。
また、測定対象色パッチ部33が有するそれぞれのパッチにおいて、同一色のパッチのパッチ端部の間隔は、少なくともY軸方向において、第1イメージスキャナー180の読取解像度の整数倍とはならない距離である。また、基準色パッチP31のX軸方向の辺において、Y軸方向に第1イメージスキャナー180の読取解像度より小さい段差がつけられる。これにより、第1イメージスキャナー180の読取解像度がレジストパッチP3を読み取るのに十分でない場合でも、補間解像度を向上させ、レジストパッチP3を正確に読み取ることができる。
また、基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33における最小線幅は、600dpi(dots per inch)における10画素以上である。これにより、環境の変化等により画像形成部150の画像形成特性が変化した場合でも、第1イメージスキャナー180は正確に基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33のそれぞれの輪郭を読み取ることができる。なお、上記最小線幅は、一般的な電子写真方式の印刷特性に基づいて好ましい一例を示したものであり、各種画像形成装置の特性やレジストパッチP3の画像形成に利用可能な領域(画像形成領域)の広さ等に応じて、適当に設定することができる。例えば、テキスタイル印刷のように記録媒体の面質が荒い場合、最小線幅をさらに大きい値に設定した方が好ましく、芸術的な写真集用途等で、高品位印刷を目的とした画像形成装置で印刷する場合、より小さな最小線幅に設定されてもよい。最小線幅の上限は特に必要としないが、デザイン上、レジストパッチP3の画像形成領域に収まる範囲で、適宜設定されれば良い。
また、測定対象色パッチ部33が有するそれぞれのパッチにおけるパッチ端部の位置は、図2D及び図2Eに示すX軸(主走査)、Y軸(副走査)方向のそれぞれにおいて異なるように構成されている。
このように構成したレジストパッチP3は、測定対象色パッチ部33において色ずれが発生した場合に、色ずれが目立ちにくく、ユーザーが色ずれの発生に気づきにくい。よって、良品レベルの色ずれが発生した際に、ユーザーが色ずれの発生を認識することを抑制することができる。
また、測定対象色パッチ部33が有するそれぞれのパッチにおいて、同一色のパッチのパッチ端部の間隔は、少なくともY軸方向において、第1イメージスキャナー180の読取解像度の整数倍とはならない距離である。また、基準色パッチP31のX軸方向の辺において、Y軸方向に第1イメージスキャナー180の読取解像度より小さい段差がつけられる。これにより、第1イメージスキャナー180の読取解像度がレジストパッチP3を読み取るのに十分でない場合でも、補間解像度を向上させ、レジストパッチP3を正確に読み取ることができる。
また、基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33における最小線幅は、600dpi(dots per inch)における10画素以上である。これにより、環境の変化等により画像形成部150の画像形成特性が変化した場合でも、第1イメージスキャナー180は正確に基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33のそれぞれの輪郭を読み取ることができる。なお、上記最小線幅は、一般的な電子写真方式の印刷特性に基づいて好ましい一例を示したものであり、各種画像形成装置の特性やレジストパッチP3の画像形成に利用可能な領域(画像形成領域)の広さ等に応じて、適当に設定することができる。例えば、テキスタイル印刷のように記録媒体の面質が荒い場合、最小線幅をさらに大きい値に設定した方が好ましく、芸術的な写真集用途等で、高品位印刷を目的とした画像形成装置で印刷する場合、より小さな最小線幅に設定されてもよい。最小線幅の上限は特に必要としないが、デザイン上、レジストパッチP3の画像形成領域に収まる範囲で、適宜設定されれば良い。
図2Aに戻り、拡大部1~4について説明する。
拡大部1に、レジストパッチP3a及び階調パッチP2aの一部を示す。レジストパッチP3aは、図2Dに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向の反対方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P21が重なるように配置される。
拡大部2に、レジストパッチP3b及び階調パッチP2aの一部を示す。レジストパッチP3bは、図2Eに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P23が重なるように配置される。
拡大部3に、レジストパッチP3c及び階調パッチP2bの一部を示す。レジストパッチP3cは、図2Dに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向の反対方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P21が重なるように配置される。
拡大部4に、レジストパッチP3d及び階調パッチP2bの一部を示す。レジストパッチP3dは、図2Eに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P23が重なるように配置される。
つまり、基準色パッチP31は、階調パッチにおける検出用マークを兼ねている。
このように基準色パッチP31と、境界線P21あるいはP23が重なるように配置されることで、階調パッチP2及びレジストパッチP3を画像形成する領域をより小さくすることができる。
また、このように階調パッチP2の記録媒体PMの搬送方向先端側に同一であるレジストパッチP3a、P3cを配置し、階調パッチP2の記録媒体PMの搬送方向後端側に同一であるレジストパッチP3b、P3dを配置することで、制御部101は、レジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、階調パッチP2の記録媒体PMの搬送方向先端後端側を識別する。
拡大部1に、レジストパッチP3a及び階調パッチP2aの一部を示す。レジストパッチP3aは、図2Dに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向の反対方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P21が重なるように配置される。
拡大部2に、レジストパッチP3b及び階調パッチP2aの一部を示す。レジストパッチP3bは、図2Eに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P23が重なるように配置される。
拡大部3に、レジストパッチP3c及び階調パッチP2bの一部を示す。レジストパッチP3cは、図2Dに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向の反対方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P21が重なるように配置される。
拡大部4に、レジストパッチP3d及び階調パッチP2bの一部を示す。レジストパッチP3dは、図2Eに示すY軸の上方向が記録媒体PMの搬送方向と一致するように配置される。また、基準色パッチP31と境界線P23が重なるように配置される。
つまり、基準色パッチP31は、階調パッチにおける検出用マークを兼ねている。
このように基準色パッチP31と、境界線P21あるいはP23が重なるように配置されることで、階調パッチP2及びレジストパッチP3を画像形成する領域をより小さくすることができる。
また、このように階調パッチP2の記録媒体PMの搬送方向先端側に同一であるレジストパッチP3a、P3cを配置し、階調パッチP2の記録媒体PMの搬送方向後端側に同一であるレジストパッチP3b、P3dを配置することで、制御部101は、レジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、階調パッチP2の記録媒体PMの搬送方向先端後端側を識別する。
また、図2Aにおける区間ISは、第1イメージスキャナー180の読取範囲を示す。図2Aに示すように、階調パッチP2及びレジストパッチP3は、区間ISに確実に収まる範囲に記録媒体PMに画像形成される。
〔画像形成装置の動作〕
次に、画像形成装置100における動作について説明する。
図3に画像形成装置100が実行する画像形成処理のフローチャートを示す。画像形成処理は、画像形成装置100の制御部101に記憶されているプログラムにより実行される。
次に、画像形成装置100における動作について説明する。
図3に画像形成装置100が実行する画像形成処理のフローチャートを示す。画像形成処理は、画像形成装置100の制御部101に記憶されているプログラムにより実行される。
画像形成処理において、まず、制御部101は、ジョブ前基準値設定処理を実行する(ステップS1)。
図4に、ジョブ前基準値設定処理のフローチャートを示す。
図4に、ジョブ前基準値設定処理のフローチャートを示す。
ジョブ前基準値設定処理において、まず、制御部101は、2次転写ローラー154をローラー152から離間させる(ステップS11)。
次に、制御部101は、記憶部104よりレジストパッチP3の画像データを取得し、画像形成部150を制御して、レジストパッチP3の画像形成を行い(ステップS12)、中間転写ベルト153上に画像形成されたレジストパッチP3のトナー像を搬送する。
次に、制御部101は、第2イメージスキャナー160を制御して、レジストパッチP3のトナー像を検出し、検出結果を受信する(ステップS13)。
次に、制御部101は、ステップS13において受信した検出結果をジョブ前レジスト基準値として記憶部104に記憶させることで設定する(ステップS14)。
次に、制御部101は、2次転写ローラー154をローラー152に圧接させ(ステップS15)、本処理を終了する。
なお、第2イメージスキャナー160の代わりに、発光ダイオード等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とを内蔵した反射型の光学センサーを用いて、レジストパッチP3の代わりに当該光学センサーで検出することが可能なパッチを画像形成して、ジョブ前レジスト基準値を設定してもよい。
次に、制御部101は、記憶部104よりレジストパッチP3の画像データを取得し、画像形成部150を制御して、レジストパッチP3の画像形成を行い(ステップS12)、中間転写ベルト153上に画像形成されたレジストパッチP3のトナー像を搬送する。
次に、制御部101は、第2イメージスキャナー160を制御して、レジストパッチP3のトナー像を検出し、検出結果を受信する(ステップS13)。
次に、制御部101は、ステップS13において受信した検出結果をジョブ前レジスト基準値として記憶部104に記憶させることで設定する(ステップS14)。
次に、制御部101は、2次転写ローラー154をローラー152に圧接させ(ステップS15)、本処理を終了する。
なお、第2イメージスキャナー160の代わりに、発光ダイオード等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とを内蔵した反射型の光学センサーを用いて、レジストパッチP3の代わりに当該光学センサーで検出することが可能なパッチを画像形成して、ジョブ前レジスト基準値を設定してもよい。
図3に示す画像形成処理の説明に戻る。
次に、制御部101は、記憶部104よりジョブの画像データ、トナー消費パッチP1の画像データ、階調パッチP2の画像データ及びレジストパッチP3の画像データを取得し、画像形成部150を制御して、記録媒体PM上にジョブの画像とそれぞれのパッチの画像形成を行う(ステップS2)。
次に、制御部101は、第1イメージスキャナー180により読み取られた記録媒体PM上の読取画像に基づいて、レジストパッチP3を検出したか否かを判断する(ステップS3)。
レジストパッチP3を検出していない場合(ステップS3;NO)、制御部101は、本処理をステップS3に移行する。
また、レジストパッチP3を検出した場合(ステップS3;YES)、制御部101は、レジスト補正処理を実行する(ステップS4)。
図5に、レジスト補正処理のフローチャートを示す。
次に、制御部101は、記憶部104よりジョブの画像データ、トナー消費パッチP1の画像データ、階調パッチP2の画像データ及びレジストパッチP3の画像データを取得し、画像形成部150を制御して、記録媒体PM上にジョブの画像とそれぞれのパッチの画像形成を行う(ステップS2)。
次に、制御部101は、第1イメージスキャナー180により読み取られた記録媒体PM上の読取画像に基づいて、レジストパッチP3を検出したか否かを判断する(ステップS3)。
レジストパッチP3を検出していない場合(ステップS3;NO)、制御部101は、本処理をステップS3に移行する。
また、レジストパッチP3を検出した場合(ステップS3;YES)、制御部101は、レジスト補正処理を実行する(ステップS4)。
図5に、レジスト補正処理のフローチャートを示す。
レジスト補正処理において、まず、制御部101は、第1イメージスキャナー180により読み取られた読取画像データにおいて、階調変換を実施する(ステップS41)。具体的には、制御部101は、図6Aに示すような読取画像において、記録媒体PMの色である白色がRGB(Red, Green, Blue)情報における最明色に、レジストパッチP3の高濃度部分が、RGB情報における最暗色になるように、階調変換する。図6Bに階調変換した読取画像の例を示す。
次に、制御部101は、ステップS41において階調変換した読取画像データをR,G,Bのフィルタごとに色分解して色分解画像データを生成する(ステップS42)。図6CにRの色分解画像を示す。図6DにGの色分解画像を示す。図6EにBの色分解画像を示す。
次に、制御部101は、ステップS42において生成した色分解画像データから原色候補領域を抽出する。例えば、制御部101は、R,G,Bの全ての分解画像データにおいて高濃度である領域をK(ブラック)の候補領域として抽出する。また、制御部101は、Bの分解画像データのみにおいて高濃度である領域をY(イエロー)の候補領域として抽出する。また、制御部101は、Gの分解画像データのみにおいて高濃度である領域をM(マゼンタ)の候補領域として抽出する。また、Rの分解画像データのみにおいて高濃度である領域をC(シアン)の候補領域として抽出する。そして、制御部101は、それぞれ抽出した結果から原色候補領域画像データを生成する(ステップS43)。図6Fに、原色候補領域画像の例を示す。
なお、原色候補領域画像データを生成する方法は上記の方法に限定されない。例えば6色等、より多色のトナーを有する画像形成装置において、YMCKのトナーに加え、例えばオレンジ色や青色トナーを有する場合がある。この場合は、上記RGBの分解画像データにおける単色のみの高濃度の基準だけでは、色相が似通ったトナー像を分離することが困難な場合がある。そのような場合、上記RGB中の特定の色が最も高濃度であることに加えて、RGBの分解画像データから色相角を算出し、パッチを構成しているトナー色を識別してもよい。
次に、制御部101は、ステップS43において生成した原色候補領域画像データにおいてモフォロジー処理を行って、ノイズを除去し、原色領域画像データを生成する(ステップS44)。図6Gに、原色領域画像の例を示す。
次に、制御部101は、ステップS41において階調変換した読取画像データをR,G,Bのフィルタごとに色分解して色分解画像データを生成する(ステップS42)。図6CにRの色分解画像を示す。図6DにGの色分解画像を示す。図6EにBの色分解画像を示す。
次に、制御部101は、ステップS42において生成した色分解画像データから原色候補領域を抽出する。例えば、制御部101は、R,G,Bの全ての分解画像データにおいて高濃度である領域をK(ブラック)の候補領域として抽出する。また、制御部101は、Bの分解画像データのみにおいて高濃度である領域をY(イエロー)の候補領域として抽出する。また、制御部101は、Gの分解画像データのみにおいて高濃度である領域をM(マゼンタ)の候補領域として抽出する。また、Rの分解画像データのみにおいて高濃度である領域をC(シアン)の候補領域として抽出する。そして、制御部101は、それぞれ抽出した結果から原色候補領域画像データを生成する(ステップS43)。図6Fに、原色候補領域画像の例を示す。
なお、原色候補領域画像データを生成する方法は上記の方法に限定されない。例えば6色等、より多色のトナーを有する画像形成装置において、YMCKのトナーに加え、例えばオレンジ色や青色トナーを有する場合がある。この場合は、上記RGBの分解画像データにおける単色のみの高濃度の基準だけでは、色相が似通ったトナー像を分離することが困難な場合がある。そのような場合、上記RGB中の特定の色が最も高濃度であることに加えて、RGBの分解画像データから色相角を算出し、パッチを構成しているトナー色を識別してもよい。
次に、制御部101は、ステップS43において生成した原色候補領域画像データにおいてモフォロジー処理を行って、ノイズを除去し、原色領域画像データを生成する(ステップS44)。図6Gに、原色領域画像の例を示す。
次に、制御部101は、ステップS44で生成した原色領域画像データにおいて、レジストパッチP3の基準色パッチP31の位置に対するそれぞれの測定対象色のパッチの位置を算出する(ステップS45)。具体的には、制御部101は、測定対象色ごとにパッチが2つずつある場合、それぞれのパッチの重心を算出し、それに基づいて同じ色の2つのパッチの重心を算出する。また、制御部101は、基準色パッチP31の重心を算出する。そして、制御部101は、基準色パッチP31の重心に対する同じ色の2つのパッチの重心の相対位置を算出する。ここで、制御部101は、画像形成を開始してから1回目のレジスト補正処理において、当該算出した値をジョブ中レジスト基準値として記憶部104に記憶させることで設定する。
ここで、制御部101は、基準色パッチP31の領域と、同じ色の2つのパッチの重心との相対位置を算出してもよい。基準色パッチP31の領域の位置は、基準色パッチP31のX軸方向の辺のエッジの位置をエッジ抽出により特定することによって、算出される。
次に、制御部101は、ジョブ前基準値設定処理において設定したジョブ前レジスト基準値と、ステップS45において算出した値との差分から、レジスト補正値を算出する(ステップS46)。
次に、制御部101は、ステップS46において算出したレジスト補正値に基づいて、ジョブの画像データを補正し、当該補正されたジョブの画像を画像形成し(ステップS47)、本処理を終了する。
ここで、制御部101は、基準色パッチP31の領域と、同じ色の2つのパッチの重心との相対位置を算出してもよい。基準色パッチP31の領域の位置は、基準色パッチP31のX軸方向の辺のエッジの位置をエッジ抽出により特定することによって、算出される。
次に、制御部101は、ジョブ前基準値設定処理において設定したジョブ前レジスト基準値と、ステップS45において算出した値との差分から、レジスト補正値を算出する(ステップS46)。
次に、制御部101は、ステップS46において算出したレジスト補正値に基づいて、ジョブの画像データを補正し、当該補正されたジョブの画像を画像形成し(ステップS47)、本処理を終了する。
このように、測定対象色のパッチの位置として、各々のパッチの重心を算出するため、各々のパッチの形態には自由度がある。したがって、色ずれが発生しても目立ちにくいようなパッチの形態をデザインし、レジスト補正に用いることができる。
また、測定対象色のパッチのレイアウトには自由度があるため、当該パッチのレイアウトに所定の情報を付加してもよい。所定の情報とは、例えば、レジストパッチP3の隣接する階調パッチP2の種別(YMCK単色、RGB3C基準中間色、その他ユーザー設定中間色の識別情報等)を表す情報等である。これにより、制御部101は、レジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、階調パッチP2の種別を識別する。
図7A~図7Cに、図2D及び図2Eとは異なる形態のパッチを有するレジストパッチP3の例を示す。図7Aに示す例は、図2D及び図2Eに示す例とは、基準色パッチP31がY軸方向において測定対象色パッチ部P33の下側に配置されている点が異なる。図7Bに示す例は、それぞれの測定対象色のパッチの形態は、図2D及び図2Eのような矩形ではなく、曲線で構成されている。図7Cに示す例は、図2D及び図2Eに示す例とは、基準色パッチP31のY軸方向の上側にも測定対象色パッチ部P33が配置されている点が異なる。
また、測定対象色のパッチのレイアウトには自由度があるため、当該パッチのレイアウトに所定の情報を付加してもよい。所定の情報とは、例えば、レジストパッチP3の隣接する階調パッチP2の種別(YMCK単色、RGB3C基準中間色、その他ユーザー設定中間色の識別情報等)を表す情報等である。これにより、制御部101は、レジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、階調パッチP2の種別を識別する。
図7A~図7Cに、図2D及び図2Eとは異なる形態のパッチを有するレジストパッチP3の例を示す。図7Aに示す例は、図2D及び図2Eに示す例とは、基準色パッチP31がY軸方向において測定対象色パッチ部P33の下側に配置されている点が異なる。図7Bに示す例は、それぞれの測定対象色のパッチの形態は、図2D及び図2Eのような矩形ではなく、曲線で構成されている。図7Cに示す例は、図2D及び図2Eに示す例とは、基準色パッチP31のY軸方向の上側にも測定対象色パッチ部P33が配置されている点が異なる。
図3に示す画像形成処理の説明に戻る。
次に、制御部101は、ジョブの画像形成は完了したか否かを判断する(ステップS5)。
ジョブの画像形成が完了した場合(ステップS5;YES)、制御部101は、本処理を終了する。
また、ジョブの画像形成が完了していない場合(ステップS5;NO)、制御部101は、本処理をステップS3に移行する。
ステップS3において、レジストパッチP3を検出した場合、制御部101は、画像形成を開始してから2回目のレジスト補正処理を実行する(ステップS4)。
画像形成を開始してから2回目のレジスト補正処理のステップS46において、制御部101は、ジョブ前レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分、及び画像形成を開始してから1回目のレジスト補正処理において設定したジョブ中レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分を合算して、レジスト補正値を算出する。これは、画像形成を開始してから3回目以降のレジスト補正処理においても同様である。
次に、制御部101は、ジョブの画像形成は完了したか否かを判断する(ステップS5)。
ジョブの画像形成が完了した場合(ステップS5;YES)、制御部101は、本処理を終了する。
また、ジョブの画像形成が完了していない場合(ステップS5;NO)、制御部101は、本処理をステップS3に移行する。
ステップS3において、レジストパッチP3を検出した場合、制御部101は、画像形成を開始してから2回目のレジスト補正処理を実行する(ステップS4)。
画像形成を開始してから2回目のレジスト補正処理のステップS46において、制御部101は、ジョブ前レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分、及び画像形成を開始してから1回目のレジスト補正処理において設定したジョブ中レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分を合算して、レジスト補正値を算出する。これは、画像形成を開始してから3回目以降のレジスト補正処理においても同様である。
(変形例1)
次に、上記第1実施形態の変形例1について説明する。
以下では、上記第1実施形態との差異を中心に説明する。本変形例の画像形成装置100の構成は、上記第1実施形態の画像形成装置100と同一である。
次に、上記第1実施形態の変形例1について説明する。
以下では、上記第1実施形態との差異を中心に説明する。本変形例の画像形成装置100の構成は、上記第1実施形態の画像形成装置100と同一である。
本変形例の画像形成処理において、制御部101は、画像形成部150を制御して、記録媒体PM上にジョブの画像、トナー消費パッチP1の画像、階調パッチP2の画像、レジストパッチP3の画像及びアイマークMKを画像形成する。アイマークMKは、ジョブの画像の画像形成位置を示すマークである。
図8は、ジョブの画像、トナー消費パッチP1、階調パッチP2a、P2b、レジストパッチP3a~P3d、及びアイマークMKが画像形成された記録媒体PMの例を示す図である。
図8に示す例において、領域Aは、ジョブの画像を形成するジョブ画像形成領域である。領域Bは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において片外側のジョブ画像形成領域外であり、トナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3が画像形成される領域である。領域Cは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において領域Bと反対の外側のジョブ画像形成領域外であり、アイマークMKが画像形成される領域である。
図8に示す例においても、上記第1実施形態の画像形成処理と同様の処理を行い、レジスト補正を実施することができる。
図8は、ジョブの画像、トナー消費パッチP1、階調パッチP2a、P2b、レジストパッチP3a~P3d、及びアイマークMKが画像形成された記録媒体PMの例を示す図である。
図8に示す例において、領域Aは、ジョブの画像を形成するジョブ画像形成領域である。領域Bは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において片外側のジョブ画像形成領域外であり、トナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3が画像形成される領域である。領域Cは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において領域Bと反対の外側のジョブ画像形成領域外であり、アイマークMKが画像形成される領域である。
図8に示す例においても、上記第1実施形態の画像形成処理と同様の処理を行い、レジスト補正を実施することができる。
(変形例2)
次に、上記第1実施形態の変形例2について説明する。
以下では、上記第1実施形態の変形例1との差異を中心に説明する。本変形例の画像形成装置100の構成は、上記第1実施形態の画像形成装置100と同一である。
次に、上記第1実施形態の変形例2について説明する。
以下では、上記第1実施形態の変形例1との差異を中心に説明する。本変形例の画像形成装置100の構成は、上記第1実施形態の画像形成装置100と同一である。
本変形例の画像形成処理において、制御部101は、画像形成部150を制御して、記録媒体PM上にジョブの画像、トナー消費パッチP1の画像、階調パッチP2の画像、レジストパッチP3の画像及びアイマークを代替するレジストパッチP3mの画像を画像形成する。
図9は、ジョブの画像、トナー消費パッチP1、階調パッチP2a、レジストパッチP3a、P3b、及びアイマークを代替するレジストパッチP3mが画像形成された記録媒体PMの例を示す図である。
図9に示す例において、領域Aは、ジョブの画像を形成するジョブ画像形成領域である。領域Bは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において片外側のジョブ画像形成領域外であり、トナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3a、P3bが画像形成される領域である。領域Cは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において領域Bと反対の外側のジョブ画像形成領域外であり、アイマークを代替するレジストパッチP3mが形成される領域である。
図9に示す例においても、上記第1実施形態の画像形成処理と同様の処理を行い、レジスト補正を実施することができる。この場合、レジストパッチP3mを用いてレジスト補正処理を実行してもよい。
このように、アイマークの代替としてレジストパッチP3mを画像形成することで、各種パッチを画像形成する面積を削減し、記録媒体PMの用紙幅を有効に活用することが可能である。また、ここではアイマークの代替としてレジストパッチP3mのみを画像形成したが、例えば階調パッチP2を、アイマークと同じ間隔で画像形成して、アイマークの代替としてもよい。
図9は、ジョブの画像、トナー消費パッチP1、階調パッチP2a、レジストパッチP3a、P3b、及びアイマークを代替するレジストパッチP3mが画像形成された記録媒体PMの例を示す図である。
図9に示す例において、領域Aは、ジョブの画像を形成するジョブ画像形成領域である。領域Bは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において片外側のジョブ画像形成領域外であり、トナー消費パッチP1、階調パッチP2及びレジストパッチP3a、P3bが画像形成される領域である。領域Cは、ジョブ画像形成領域よりも主走査方向において領域Bと反対の外側のジョブ画像形成領域外であり、アイマークを代替するレジストパッチP3mが形成される領域である。
図9に示す例においても、上記第1実施形態の画像形成処理と同様の処理を行い、レジスト補正を実施することができる。この場合、レジストパッチP3mを用いてレジスト補正処理を実行してもよい。
このように、アイマークの代替としてレジストパッチP3mを画像形成することで、各種パッチを画像形成する面積を削減し、記録媒体PMの用紙幅を有効に活用することが可能である。また、ここではアイマークの代替としてレジストパッチP3mのみを画像形成したが、例えば階調パッチP2を、アイマークと同じ間隔で画像形成して、アイマークの代替としてもよい。
(変形例3)
次に、上記第1実施形態の変形例3について説明する。
以下では、上記第1実施形態との差異を中心に説明する。本変形例の画像形成装置100の構成は、上記第1実施形態の画像形成装置100と同一である。
次に、上記第1実施形態の変形例3について説明する。
以下では、上記第1実施形態との差異を中心に説明する。本変形例の画像形成装置100の構成は、上記第1実施形態の画像形成装置100と同一である。
記録媒体PMの色が白色である場合にレジスト補正を行うために、レジストパッチP3として白色であるS(特色)のパッチを、記録媒体PM上に画像形成すると、白色である記録媒体PM上に白色のパッチが画像形成されることとなり、読取画像において白色のパッチが画像形成された領域を読み取ることが困難なため、白色トナーにおけるレジスト補正は困難である。
そこで、本変形例のレジスト補正処理において、制御部101は、白色トナーのような所定基準より検出性の低い色材におけるジョブ前レジスト基準値とのずれ量(補正値)を、他の色のトナーにおけるジョブ前レジスト基準値とのずれ量から算出する。当該所定基準とは、読取画像においてパッチを読み取ることができる程度である。
なお、上記第1実施形態と同様に、画像形成を開始してから2回目以降のレジスト補正処理におけるレジスト補正値は、ジョブ前レジスト基準値とのずれ量、及びジョブ中レジスト基準値とのずれ量を合算して算出する。
具体的には、制御部101は、Y、M、Cにおけるジョブ前レジスト基準値(またはジョブ中レジスト基準値)とのずれ量を算出し、当該値に基づいて図10に示すような回帰式Dを算出する。図10に示す例において、横軸が基準色であるKの画像形成ユニット151とそれぞれの測定対象色の画像形成ユニット151の距離であり、縦軸がジョブ前レジスト基準値(またはジョブ中レジスト基準値)とのずれ量である。そして、制御部101は、当該回帰式Dから白色トナーにおけるジョブ前レジスト基準値とのずれ量(またはジョブ中レジスト基準値)を図10に示すSaとして算出する。これは、画像形成中の色ずれは、主に温度変化によるローラー152等の回転体の膨張、縮小により発生するため、ジョブ前レジスト基準値(またはジョブ中レジスト基準値)とのずれの量は、基準色の画像形成ユニット151と、測定対象色の画像形成ユニット151との距離に比例するためである。
なお、より多色(例えば、6色)のトナーを有する画像形成装置において、レジストパッチP3を例えばYMCKの4色で構成し、他の色(例えば6色中の2色)は、当該他の色とYMCKの4色との、各々の画像形成ユニット151の相互距離に基づいて、ずれ量を算出する構成であってもよい。
そこで、本変形例のレジスト補正処理において、制御部101は、白色トナーのような所定基準より検出性の低い色材におけるジョブ前レジスト基準値とのずれ量(補正値)を、他の色のトナーにおけるジョブ前レジスト基準値とのずれ量から算出する。当該所定基準とは、読取画像においてパッチを読み取ることができる程度である。
なお、上記第1実施形態と同様に、画像形成を開始してから2回目以降のレジスト補正処理におけるレジスト補正値は、ジョブ前レジスト基準値とのずれ量、及びジョブ中レジスト基準値とのずれ量を合算して算出する。
具体的には、制御部101は、Y、M、Cにおけるジョブ前レジスト基準値(またはジョブ中レジスト基準値)とのずれ量を算出し、当該値に基づいて図10に示すような回帰式Dを算出する。図10に示す例において、横軸が基準色であるKの画像形成ユニット151とそれぞれの測定対象色の画像形成ユニット151の距離であり、縦軸がジョブ前レジスト基準値(またはジョブ中レジスト基準値)とのずれ量である。そして、制御部101は、当該回帰式Dから白色トナーにおけるジョブ前レジスト基準値とのずれ量(またはジョブ中レジスト基準値)を図10に示すSaとして算出する。これは、画像形成中の色ずれは、主に温度変化によるローラー152等の回転体の膨張、縮小により発生するため、ジョブ前レジスト基準値(またはジョブ中レジスト基準値)とのずれの量は、基準色の画像形成ユニット151と、測定対象色の画像形成ユニット151との距離に比例するためである。
なお、より多色(例えば、6色)のトナーを有する画像形成装置において、レジストパッチP3を例えばYMCKの4色で構成し、他の色(例えば6色中の2色)は、当該他の色とYMCKの4色との、各々の画像形成ユニット151の相互距離に基づいて、ずれ量を算出する構成であってもよい。
<第2実施形態>
図11に本実施形態の画像形成装置100が備える画像形成部150を示す。画像形成部150が有する本実施形態の画像形成ユニット151aにおいて、中間転写ベルト153にトナー像を形成する順は、図11に示すようにS(白)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)である。つまり、記録媒体PM上において、上からS、Y、M、C、Kの順にトナー像が形成される。
その他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
図11に本実施形態の画像形成装置100が備える画像形成部150を示す。画像形成部150が有する本実施形態の画像形成ユニット151aにおいて、中間転写ベルト153にトナー像を形成する順は、図11に示すようにS(白)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)である。つまり、記録媒体PM上において、上からS、Y、M、C、Kの順にトナー像が形成される。
その他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
本実施形態の画像形成処理において、制御部101は、図12に示すレジストパッチP3eを画像形成する。制御部101は、図12に示すように、白色トナーのような所定基準より検出性の低い色材のパッチP3esが他の測定対象色のパッチ内に包含されるように画像形成する。当該所定基準とは、読取画像においてパッチを読み取ることができる程度である。
レジストパッチP3eをこのような構成とすることで、記録媒体PMが白色である場合でも、白色トナーのパッチの領域を読取画像において容易に読み取ることができ、白色トナーにおけるレジスト補正値を算出することができる。
レジストパッチP3eをこのような構成とすることで、記録媒体PMが白色である場合でも、白色トナーのパッチの領域を読取画像において容易に読み取ることができ、白色トナーにおけるレジスト補正値を算出することができる。
以上、説明したように、画像形成装置100は、画像データに基づいて色材により画像を形成する複数の画像形成ユニット151を備え、それぞれの画像形成ユニット151により形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を記録媒体PMに形成する画像形成装置100であって、カラー像が形成された記録媒体PMの画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部(制御部101)と、記録媒体PMのジョブ画像形成領域外にレジストパッチP3を画像形成させる制御部101と、取得部により取得されたレジストパッチP3を含む読取画像に基づいて、複数の画像形成ユニット151における画像形成位置を補正する補正部(制御部101)と、を備え、レジストパッチP3は、基準色の色材により形成される基準色パッチP31と、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、基準色パッチP31及び測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、補正部は、基準色パッチと、測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正する。
したがって、色ずれの発生が目立ちにくい、色ずれ補正をするためのパッチを用紙上に画像形成して色ずれ補正をすることができる。
したがって、色ずれの発生が目立ちにくい、色ずれ補正をするためのパッチを用紙上に画像形成して色ずれ補正をすることができる。
また、画像形成装置100は、それぞれの画像形成ユニット151により形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を形成する中間転写体(中間転写ベルト153)と、中間転写体に形成されたカラー画像を記録媒体PM上に転写する転写部(ローラー152及び2次転写ローラー154)と、中間転写体に画像形成されたレジストパッチP3を検出する検出部(第2イメージスキャナー160)と、を備え、制御部101は、ジョブに係る画像形成前に、レジストパッチP3を中間転写体に画像形成させ、検出部による検出結果に基づいて、複数の画像形成ユニット151における画像形成位置の基準値(ジョブ前レジスト基準値)を設定する設定部(制御部101)を備え、補正部は、基準値と読取画像に基づいて補正値(レジスト補正値)を算出する。
したがって、ジョブの画像形成前に設定された基準値とジョブの画像形成中に取得された読取画像に基づいて、色ずれ補正をすることができる。
したがって、ジョブの画像形成前に設定された基準値とジョブの画像形成中に取得された読取画像に基づいて、色ずれ補正をすることができる。
また、画像形成装置100において、測定対象色パッチは、それぞれ異なる形態であり、各々の端部の位置が副走査方向において相互に異なる。
したがって、レジストパッチP3において色ずれが発生した場合でも目立ちにくく、ユーザーが色ずれの発生に気づきにくい。よって、良品レベルの色ずれが発生した際に、ユーザーが色ずれの発生を認識することを抑制することができる。
したがって、レジストパッチP3において色ずれが発生した場合でも目立ちにくく、ユーザーが色ずれの発生に気づきにくい。よって、良品レベルの色ずれが発生した際に、ユーザーが色ずれの発生を認識することを抑制することができる。
また、画像形成装置100において、測定対象色パッチは、各々の最小線幅が600dpiにおける10画素以上である。
したがって、環境の変化等により画像形成部150の画像形成特性が変化した場合でも、第1イメージスキャナー180は正確に基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33のそれぞれの輪郭を読み取ることができる。
したがって、環境の変化等により画像形成部150の画像形成特性が変化した場合でも、第1イメージスキャナー180は正確に基準色パッチP31及び測定対象色パッチ部P33のそれぞれの輪郭を読み取ることができる。
また、画像形成装置100において、制御部101は、記録媒体PM上にレジストパッチP3に隣接して階調パッチP2を画像形成させ、測定対象色パッチの各々の形態により階調パッチP2の種別を識別する識別部(制御部101)を備える。
したがって、測定対象色パッチの形態に基づいて、階調パッチP2を識別することができる。
したがって、測定対象色パッチの形態に基づいて、階調パッチP2を識別することができる。
また、画像形成装置100において、基準色パッチは、階調パッチP2における検出用マーク(境界線P21あるいはP23)を兼ねる。
したがって、階調パッチP2及びレジストパッチP3を画像形成する領域をより小さくすることができる。
したがって、階調パッチP2及びレジストパッチP3を画像形成する領域をより小さくすることができる。
また、画像形成装置100において、補正部は、記録媒体PM上において所定基準より検出性の低い色材における補正値(レジスト補正値)を、他の色材の補正値に基づいて算出する。
したがって、記録媒体PMが白色である場合でも、白色トナーにおけるレジスト補正値を算出することができる。
したがって、記録媒体PMが白色である場合でも、白色トナーにおけるレジスト補正値を算出することができる。
また、画像形成装置100において、制御部101は、記録媒体PM上において所定基準より検出性の低い色材に係る測定対象色パッチを、他の色材に係る測定対象色パッチに包含されるように画像形成させる。
したがって、記録媒体PMが白色である場合でも、白色トナーにおけるレジスト補正値を算出することができる。
したがって、記録媒体PMが白色である場合でも、白色トナーにおけるレジスト補正値を算出することができる。
また、画像形成装置100において、記録媒体PMは、連続媒体である。
したがって、連続媒体に画像形成中であっても色ずれ補正をすることができる。
したがって、連続媒体に画像形成中であっても色ずれ補正をすることができる。
また、画像形成装置100において、制御部101は、記録媒体PM上にレジストパッチP3と主走査方向の同じ位置にトナー消費パッチP1を画像形成させる。
したがって、記録媒体PMにおいて、ジョブ画像形成領域をより広く確保することができる。
したがって、記録媒体PMにおいて、ジョブ画像形成領域をより広く確保することができる。
また、画像形成装置100において、制御部101は、記録媒体PM上にレジストパッチP3を、画像形成位置を示すアイマークとして画像形成させる。
したがって、各種パッチを画像形成する面積を削減し、記録媒体PMの用紙幅を有効に活用することが可能である。
したがって、各種パッチを画像形成する面積を削減し、記録媒体PMの用紙幅を有効に活用することが可能である。
また、画像形成装置100において、同一色の測定対象色パッチの端部の間隔は、少なくとも読取画像を読み取る読取部の副走査方向における読取解像度の整数倍とはならない距離である。
したがって、第1イメージスキャナー180の読取解像度がレジストパッチP3を読み取るのに十分でない場合でも、補間解像度を向上させ、レジストパッチP3を正確に読み取ることができる。
したがって、第1イメージスキャナー180の読取解像度がレジストパッチP3を読み取るのに十分でない場合でも、補間解像度を向上させ、レジストパッチP3を正確に読み取ることができる。
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の好適な例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態及び変形例において画像形成装置100は、巻回可能な連続媒体である記録媒体PMに画像形成を行うとしたがこれに限らない。記録媒体PMは、連続媒体でない枚葉紙等であってもよい。枚葉紙等に画像形成を行う画像形成装置に本発明を適用することで、連続印刷中の温度等の環境変化に対する色ずれ補正を、印刷を一時中断せずに実施することができるため、印刷作業の効率化やダウンタイム減少等、コストダウンに寄与することができる。
また、上記実施形態及び変形例において、基準色はK(ブラック)であるとしたが、他の色を基準色としてもよい。しかし、KのパッチはR,G,Bの全ての分解画像データにおいて高濃度で表示されるため、Kを基準色とすることが好ましい。
また、上記実施形態及び変形例において、読取部である第1イメージスキャナー180は、画像形成装置内にあるとしたが、読取部を画像形成装置外に設けてもよい。
また、上記実施形態及び変形例の画像形成処理において、ジョブ中レジスト基準値は、画像形成を開始してから1回目のレジスト補正処理において設定されるとしたがこれに限らない。画像形成開始から所定回数(例えば、ジョブ全体の印刷量に応じて、2~10回程度)のレジスト補正処理における測定結果の平均値をジョブ中レジスト基準値としてもよい。当該測定結果とは、レジスト補正処理のステップS45で算出される基準色パッチP31の重心に対する同じ色の2つのパッチの重心の相対位置である。
また、ジョブ前基準値設定処理のステップS15実施後に、レジストパッチP3を記録媒体PM上に画像形成し、第1イメージスキャナー180により形成されたレジストパッチP3を読み取った読取画像に基づいて、ジョブ中レジスト基準値を設定してもよい。この場合、画像形成処理の画像形成を開始してから1回目のレジスト補正において、ジョブ前レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分、及びジョブ中レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分を合算して、レジスト補正値を算出する。
また、上記実施形態の画像形成装置100と同一の画像形成装置において、色ずれが発生していない状態で、予めジョブ中レジスト基準値を取得してもよい。
また、ジョブ前基準値設定処理のステップS15実施後に、レジストパッチP3を記録媒体PM上に画像形成し、第1イメージスキャナー180により形成されたレジストパッチP3を読み取った読取画像に基づいて、ジョブ中レジスト基準値を設定してもよい。この場合、画像形成処理の画像形成を開始してから1回目のレジスト補正において、ジョブ前レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分、及びジョブ中レジスト基準値とステップS45において算出した値との差分を合算して、レジスト補正値を算出する。
また、上記実施形態の画像形成装置100と同一の画像形成装置において、色ずれが発生していない状態で、予めジョブ中レジスト基準値を取得してもよい。
また、上記の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体として不揮発性の半導体メモリーやハードディスクを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
その他、画像検査装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 画像形成装置
101 制御部(取得部、補正部、設定部、識別部、コンピューター)
102 通信部
103 操作表示部
104 記憶部
105 給紙部
105a 給紙ロール
105b 給紙ローラー
106 搬送部
107 巻取部
107a 巻取ロール
107b 巻取ローラー
150 画像形成部
151 画像形成ユニット
152 ローラー(転写部)
153 中間転写ベルト(中間転写体)
154 2次転写ローラー(転写部)
160 第2イメージスキャナー(検出部)
170 定着部
180 第1イメージスキャナー(読取部)
N 転写ニップ部
101 制御部(取得部、補正部、設定部、識別部、コンピューター)
102 通信部
103 操作表示部
104 記憶部
105 給紙部
105a 給紙ロール
105b 給紙ローラー
106 搬送部
107 巻取部
107a 巻取ロール
107b 巻取ローラー
150 画像形成部
151 画像形成ユニット
152 ローラー(転写部)
153 中間転写ベルト(中間転写体)
154 2次転写ローラー(転写部)
160 第2イメージスキャナー(検出部)
170 定着部
180 第1イメージスキャナー(読取部)
N 転写ニップ部
Claims (13)
- 画像データに基づいて色材により画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、
前記カラー像が形成された前記記録媒体の画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部と、
前記記録媒体のジョブ画像形成領域外にレジストパッチを画像形成させる制御部と、
前記取得部により取得された前記レジストパッチを含む読取画像に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置を補正する補正部と、
を備え、
前記レジストパッチは、基準色の色材により形成される基準色パッチと、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、前記基準色パッチ及び前記測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、
前記補正部は、前記基準色パッチと、前記測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正する画像形成装置。 - それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を形成する中間転写体と、
前記中間転写体に形成されたカラー画像を前記記録媒体上に転写する転写部と、
前記中間転写体に画像形成された前記レジストパッチを検出する検出部と、を備え、
前記制御部は、ジョブに係る画像形成前に、前記レジストパッチを前記中間転写体に画像形成させ、
前記検出部による検出結果に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置の基準値を設定する設定部を備え、
前記補正部は、前記基準値と前記読取画像とに基づいて補正値を算出する請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記測定対象色パッチは、それぞれ異なる形態であり、各々の端部の位置が副走査方向において相互に異なる請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記測定対象色パッチは、各々の最小線幅が600dpiにおける10画素以上である請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチに隣接して階調パッチを画像形成させ、
前記測定対象色パッチの各々の形態により前記階調パッチの種別を識別する識別部を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記基準色パッチは、前記階調パッチにおける検出用マークを兼ねる請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記補正部は、前記記録媒体上において所定基準より検出性の低い色材における補正値を、他の色材の補正値に基づいて算出する請求項2から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記記録媒体上において所定基準より検出性の低い色材に係る測定対象色パッチを、他の色材に係る測定対象色パッチに包含されるように画像形成させる請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記記録媒体は、連続媒体である請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチと主走査方向の同じ位置にトナー消費パッチを画像形成させる請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記記録媒体上に前記レジストパッチを、画像形成位置を示すアイマークとして画像形成させる請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 同一色の前記測定対象色パッチの端部の間隔は、少なくとも前記読取画像を読み取る読取部の副走査方向における読取解像度の整数倍とはならない距離である請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 画像データに基づいて色材により画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、それぞれの前記画像形成ユニットにより形成された各色の画像を重ね合わせたカラー像を記録媒体に形成する画像形成装置のコンピューターを、
前記カラー像が形成された前記記録媒体の画像形成面を読み取った読取画像を取得する取得部、
前記記録媒体のジョブ画像形成領域外にレジストパッチを画像形成させる制御部、
前記取得部により取得された前記レジストパッチを含む読取画像に基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける画像形成位置を補正する補正部、
として機能させ、
前記レジストパッチは、基準色の色材により形成される基準色パッチと、各々の測定対象色の色材により形成される少なくとも一つの測定対象色パッチを有し、前記基準色パッチ及び前記測定対象色パッチは、各々の端部が少なくとも主走査方向に相互に重ならず、
前記補正部は、前記基準色パッチと、前記測定対象色パッチとの相対的位置に基づいて補正するプログラム。
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