JP2023037760A - 軸流ファンモータ - Google Patents

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光彦 高橋
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博之 加藤
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Abstract

Figure 2023037760000001
【課題】回路基板の実装面積を増大させると共に従来に比して一段と放熱性を向上した軸流ファンモータを提供する。
【解決手段】軸流ファンモータとしてのファン装置(100)は、軸(X)方向の一端に吸気口(201)、および、軸(X)方向の他端に排気口(301)が設けられた中空筒状のケーシング(150(200、300))と、ケーシング(150)に収容された、複数の羽根(212)を有するインペラ(210)と、ケーシング(150)に収容された、インペラ(210)を回転させるモータ(250)と、ケーシング(150)における排気口(301)の側に軸(X)方向に沿って配接された複数の回路基板(400、500)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸流ファンモータに関する。
近年、情報機器の高性能化に伴って、その情報機器の内部にある電子部品の消費電力が増加の一途をたどっている。これに伴って、例えば、高出力、高機能が要求されるサーバ等の情報機器に配される電子部品の冷却に用いられるファンにおいても、当然に高出力化による冷却性能の向上が求められている。したがって、高出力化されたファンを駆動させる制御基板へ電力が集中することに起因した当該制御基板の熱についても冷却する必要がある。
このような課題に対して、従来、制御基板がファンの回転中心軸に対して略平行に配置されているため、回転羽根によって枠体の吸気口から排気口へ流れる気流の中に制御基板が配置されることになり、当該気流が制御基板の全部または一部に当たる構造を有するファンモータが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第2008/041353号
しかしながら、特許文献1に記載された制御基板は、T字形状からなる1枚板によって形成されており、その実装面積がファンの大きさに依存して上限が決定されてしまうため、実装面積を更に増大することができず、ファンの高出力化に対応することが困難であるという恐れがあった。
また、制御基板の実装面積を更に増大することができないために、延出部についても大きくすることに限界があり、それゆえ発熱量の多い電子部品の全てを延出部に設置することができず、放熱性を今以上に向上させることが困難であった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、回路基板の実装面積を増大させると共に従来に比して一段と放熱性を向上した軸流ファンモータを提供することを目的とする。
上記課題は、以下の本発明により解決される。即ち、本発明の軸流ファンモータは、軸方向の一端に吸気口、および、前記軸方向の他端に排気口が設けられた中空筒状のケーシングと、前記ケーシングに収容された、複数の羽根を有するインペラと、前記ケーシングに収容された、前記インペラを回転させるモータと、前記ケーシングにおける前記排気口の側に前記軸方向に沿って配接された複数の回路基板と、を備える。
本発明によれば、回路基板の実装面積を増大させると共に従来に比して一段と放熱性を向上した軸流ファンモータを実現することができる。
本発明の実施の形態にかかるファン装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかるファン装置の上ケーシングと下ケーシングの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかるファン装置における駆動部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態にかかるファン装置の下ケーシングの構成を示す上面図(A)、側面図(B)、および、(B)におけるA-A断面図(C)である。 本発明の実施の形態にかかるファン装置において、2枚の回路基板の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態にかかるファン装置において、2枚の回路基板が接合された状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかるファン装置において、2枚の回路基板が下ケーシングに取り付けられた状態を示す下面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる回路基板の下ケーシングに対して取り付けられる配置のパターンを示す下面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる4枚の回路基板が側壁部をなすファン装置の構成を示す斜視図である。
<実施の形態>
以下、本発明の実施の形態について図1乃至図7を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかるファン装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態にかかるファン装置の上ケーシングと下ケーシングの構成を示す斜視図である。図3は、本発明の実施の形態にかかるファン装置における駆動部の構成を示す断面図である。図4は、本発明の実施の形態にかかるファン装置の下ケーシングの構成を示す上面図(A)、側面図(B)、および、(B)におけるA-A断面図(C)である。図5は、本発明の実施の形態にかかるファン装置において、2枚の回路基板の構成を示す分解斜視図である。図6は、本発明の実施の形態にかかるファン装置において、2枚の回路基板が接合された状態を示す斜視図である。図7は、本発明の実施の形態にかかるファン装置において、2枚の回路基板が下ケーシングに取り付けられた状態を示す下面図である。
なお、本発明の実施の形態の説明において、説明の便宜上、軸Xに沿った矢印a方向を上側または上方とする。上側または上方は吸気口側を意味する。軸Xに沿った矢印b方向を下側または下方とする。下側または下方は排気口側を意味する。ここで、矢印ab方向を上下方向と称するが、重力方向における上下方向とは、必ずしも一致しない。また、軸Xから離れる矢印c方向を外周側、軸Xに近づく矢印d方向を内周側と称し、矢印cd方向を径方向と称する。
本発明の実施の形態における軸流ファンモータとしてのファン装置100は、軸X方向に気流を送風する軸流送風機である。このファン装置100は、上ケーシング200と下ケーシング300とが一体に結合されたケーシング150を有している。上ケーシング200および下ケーシング300は、軸X方向に沿って互いに連結されている。
上ケーシング200は、平面視略正方形の筒形状からなり、軸X方向の上側(矢印a方向)から中空円筒形状の風洞部に空気を吸入するための吸気口201を有している。上ケーシング200は、ハブ211および羽根212からなるインペラ210と、インペラ210を回転駆動するためのモータ250(図3)を収容している。
上ケーシング200は、上側(矢印a方向)の角部に4個の上側フランジ部202を有すると共に、下側(矢印b方向)の角部に4個の下側フランジ部203を有している。これらの上側フランジ部202および下側フランジ部203には、所定の機器や筐体に取り付けるためのボルト(図示せず)を挿通する貫通孔が設けられている。
上ケーシング200は、インペラ210の周囲を径方向(矢印cd方向)から囲う側壁204と、軸X方向の下側端である排気口側に形成されたモータベース部205と、側壁204とモータベース部205とを径方向(矢印cd方向)において繋ぐ複数の静翼からなる固定翼206とを備えている。
これら上ケーシング200の側壁204、モータベース部205、および、複数の固定翼206は、合成樹脂(例えばポリブチレンテレフタレート樹脂(含むガラス繊維入り))の射出成形により一体に形成されている。なお、側壁204とモータベース部205とを繋ぐ固定翼206の代わりに、棒状部分からなる複数のスポークが用いられるようにしてもよい。
上ケーシング200の風洞部を構成する側壁204は、軸Xを中心とする円筒形状からなり、インペラ210の羽根212の外周端と接触することのない内径を有している。すなわち、インペラ210の羽根212の外周端と側壁204の内周面との間には所定の隙間が形成されている。
上ケーシング200の側壁204は、インペラ210を保護するガード部としても機能する。この側壁204の外周側における上側(矢印a方向)および下側(矢印b方向)には、4個の上側フランジ部202および4個の下側フランジ部203が当該側壁204と一体に形成されている。
モータベース部205は、円盤形状のベース部205aと、ベース部205aの外周側の端部から軸Xに沿って上側(矢印a方向)へ所定の長さだけ延在する円筒形状の外周壁205bと、ベース部205aの内周側の端部から軸Xに沿って上側(矢印a方向)に所定の長さだけ突出したボス部205cとによって形成されている。
モータベース部205における外周壁205bの外周面には、上述した複数の固定翼206が一体に形成されている。すなわちモータベース部205の外周壁205bは、複数の固定翼206を介して上ケーシング200の側壁204によって支持されている。
モータベース部205におけるボス部205cの内周面には、中空円筒形状の金属材からなる軸受ハウジング207が圧入されている。軸受ハウジング207は、ボス部205cに圧入されているが、これに限らず、軸受ハウジング207をボス部205cにインサートした状態でモータベース部205と一体に形成してもよい。
軸受ハウジング207の外周面にはステータ部260が配置されている。ただし、これに限るものではなく、ステータ部260は、軸受ハウジング207を介することなく、直接モータベース部205に取り付けられるようにしてもよい。
軸受ハウジング207の内周面には、軸X方向の上側(矢印a方向)および下側(矢印b方向)に段差部が設けられており、上側(矢印a方向)および下側(矢印b方向)の段差部に対して軸受221、222が嵌着されている。軸受221、222は、例えばボールベアリングである。なお、軸受221、222は、ボールベアリングに限るものではなく、例えばスリーブベアリング等、その他種々の軸受を用いるようにしてもよい。
軸受221は、ロータ部270のシャフト277に対して軸X方向の上側(矢印a方向)を回転可能に支持し、軸受222はシャフト277に対して軸X方向の下側(矢印b方向)を回転可能に支持する。これにより、ロータ部270のシャフト277は、ステータ部260に対して回転可能に支持されることになる。
モータ250は、例えば単相のブラシレスDCモータであり、ステータ部260およびロータ部270によって構成されている。ステータ部260は、軟磁性材からなる電磁鋼板のコアを複数枚積層された積層体によって形成されたステータコア261と、そのステータコア261に装着された絶縁材料からなるインシュレータ262と、そのインシュレータ262を介してステータコア261に巻回されたコイル263とを有している。
このようにコイル263はインシュレータ262を介してステータコア261に巻回されているので、ステータコア261とコイル263とはインシュレータ262によって絶縁されている。なお、モータ250は、単相のブラシレスDCモータに限るものではなく、例えば三相ブラシレスDCモータ等、その他のモータを用いることができる。
ステータコア261においては、円形状の開口部を形成している内周面に対して軸受ハウジング207の外周面が嵌着されている。すなわち、ステータコア261は軸受ハウジング207に取り付けられている。但し、これに限るものではなく、接着剤を併用して、ステータコア261が軸受ハウジング207に固着されるようにしてもよい。
ロータ部270は、中空円筒形状を有し軟磁性材からなるロータヨーク271と、そのロータヨーク271の内周面に配置された環状のマグネット272と、ロータヨーク271及びマグネット272と同軸上に配置され、後述するハブ211にブッシュ273を介して結合されたシャフト277とによって構成されている。因みに、ロータヨーク271はブッシュ273を用いることのない構成であってもよい。
ロータヨーク271の内周縁は、ブッシュ273の外周縁に対してカシメにより一体に固定されている。シャフト277は、ブッシュ273に圧入されている。ロータヨーク271、マグネット272、および、シャフト277は、ハブ211を介して一体化されており、シャフト277はブッシュ273を介してハブ211と一体化されている。すなわち、インペラ210がロータ部270のロータヨーク271と一体に取り付けられている。
インペラ210は、有底断面略逆U字状のカップ形状からなるハブ211と、そのハブ211の外周面に周方向に沿って設けられた複数の羽根212とを備えている。ハブ211および複数の羽根212は、合成樹脂(例えばポリブチレンテレフタレート樹脂(含むガラス繊維入り))の射出成形により一体に形成されている。
インペラ210のハブ211は、中空円筒形状からなるロータヨーク271の上側(矢印a方向)の外周面に対して接着剤により一体に接着されている。但し、これに限るものではなく、ロータヨーク271をハブ211にインサートし、当該ハブ211の内周面とロータヨーク271の外周面とを一体に形成するようにしてもよい。すなわち、ハブ211とロータヨーク271とは一体化されている。
複数の羽根212は、全て同じ形状を有しており、ハブ211の周方向において当間隔で均等に配置されている。したがって、ロータ部270は、ロータヨーク271と一体に取り付けられたハブ211によって羽根212と一体となり回転体として機能する。したがって、ステータ部260とロータ部270との電磁気的作用によってロータヨーク271がシャフト277を中心に回転すると、ロータヨーク271とともにインペラ210が回転し、アウターロータ型モータを構成する。
また、ハブ211は、シャフト277の上側(矢印a方向)の端部を覆い、外部から異物の進入を防止している。因みに、インペラ210のハブ211と軸X方向の上側(矢印a方向)に嵌着された軸受221との間には、軸受221に予圧を付与するためのコイルばね223が介装されている。
下ケーシング300は、平面視略正方形の筒形状からなり、正方形を形成する側壁304の内側に軸X方向の下側(矢印b方向)から空気を排出するための排気口301を有している。下ケーシング300は、上ケーシング200に収容されているモータ250を駆動制御するための2枚の回路基板400、500を収容している。
下ケーシング300についても、上ケーシング200のように、上側(矢印a方向)の角部に4個の上側フランジ部302を有すると共に、下側(矢印b方向)の角部に4個の下側フランジ部303を有している。
これらの上側フランジ部302および下側フランジ部303には、所定の機器や筐体に取り付けるためのボルト(図示せず)を挿通する貫通孔が設けられている。なお、下ケーシング300についても、合成樹脂(例えばポリブチレンテレフタレート樹脂(含むガラス繊維入り))の射出成形により一体に形成されている。
実際上、上ケーシング200および下ケーシング300は、それぞれ別体により形成された後、上ケーシング200の下側フランジ部203の貫通孔と、下ケーシング300の上側フランジ部302の貫通孔とが対向配置して当接された後、これらの貫通孔を介してボルト等の締結具により結合されている。かくして上ケーシング200および下ケーシング300からなるケーシング150が形成される。但し、ケーシング150は、一体成型されることにより形成されるようにしてもよい。
図4に示すように、下ケーシング300においては、上側フランジ部302の貫通孔および下側フランジ部303の貫通孔を形成するために、これらの貫通孔の周囲には側壁304よりも厚みのある肉厚部分306が形成されている。肉厚部分306は、側壁304の一部であり、かつ、貫通孔と側壁304との間に形成された部分である。
側壁304の肉厚部分306には、回路基板400、500が差し込まれた挿入状態で保持することが可能な溝(以下、これを「基板挿入溝」と言う。)308が形成されている。基板挿入溝308は、下ケーシング300の角部近傍において上側フランジ部302から下側フランジ部303まで到達するように軸Xに沿って平行に形成されている。
基板挿入溝308は、回路基板400、500の端部形状に合わせた矩形状の凹部からなり、所定の深さであって、軸Xに沿って上下方向(矢印ab方向)に延びている。複数の基板挿入溝308は、下ケーシング300の対角線上に存在するもの同士が対向するように配置され、対向する2つの基板挿入溝308によって回路基板400、500を保持することが可能である。
基板挿入溝308は、側壁304よりも太い肉厚部分306に対して軸Xに向かって突出した突出壁307が射出成形により形成されている。なお、基板挿入溝308は、側壁304の肉厚部分306の貫通孔の近傍において1ヶ所だけ形成されているが、肉厚部分306において貫通孔の両側に2ヶ所形成されるようにしてもよい。
因みに、下ケーシング300の側壁304は、薄い板状の部分であるが、肉厚部分306が形成されていることにより薄板化による強度低下を防止している。
図5および図6に示すように、回路基板400、500は同一の基板サイズおよび基板形状を有している。回路基板400、500は、モータ250を回転駆動させるモータ駆動制御回路(図示せず)を構成する各種電子部品411、511が実装された複数の配線層を有する平面視長方形状に形成されたプリント配線基板である。但し、これに限るものではなく、回路基板400、500は、単層のプリント配線基板であってもよい。
モータ駆動制御回路は、モータ250の回転を制御するための回路である。モータ駆動制御回路は、回路基板400、500に各種電子部品411、511が実装され、モータ250と電気的に接続されることにより実現される。モータ駆動制御回路は、例えば、モータ250の回転を制御するための制御信号を生成する制御回路と、当該制御信号に基づいてモータ250を駆動するインバータ回路等を含む。
回路基板400は、長方形の長手方向の中央には上下方向(矢印ab方向)の下側(矢印b方向)から上側(矢印a方向)に向かって半分の高さまで切り欠かれたスリット404が形成されている。これにより、スリットが形成されていない部分において配線をつなぐことができるので、スリットが半分の高さ以上に設けられたものと比べて、スリットを中心にした時の左右の基板をつなぐ配線を十分確保できる。スリット404は、その幅が回路基板500の基板幅と同じか、または基板幅よりも僅かに大きい。
回路基板500についても同様に長方形の長手方向の中央には上下方向(矢印ab方向)の上側(矢印a方向)から下側(矢印b方向)に向かって半分の高さまで切り欠かれたスリット504が形成されている。スリット504は、その幅が回路基板400の基板幅と同じか、または基板幅よりも僅かに大きい。
回路基板400のスリット404と、回路基板500のスリット504とが互いにスライドして係合されることにより一体に組み合わされて接合される。この場合、回路基板400のスリット404が、上下方向(矢印ab方向)の半分の長さであり、回路基板500のスリット504についても上下方向(矢印ab方向)の半分の長さである。このため、回路基板400、500は、組み合わされた際の強度バランスに優れ、かつ、スリット部分の存在による基板実装面積の減少を最小限に留めている。
回路基板400は、半田付けするための面である矩形状の平面パッド413乃至415を有している。平面パッド413は、スリット404を長手方向にわたって跨ぐように形成された一方側パッド413a、他方側パッド413bによって形成されている。
平面パッド414は、平面パッド413(413a、413b)の上側(矢印a方向)に設けられ、スリット404の一方側にのみ形成されている。平面パッド415は、スリット404の上側(矢印a方向)であって、回路基板400の上方端部に形成されている。
なお、1つのスリット404に対して2種類の平面パッド413(413a、413b)、平面パッド414が設けられているが、これは平面パッド413と平面パッド414とでは流れる信号が異なるためである。したがって、流れる信号が同じであれば1つの平面パッド413(413a、413b)、または、平面パッド414だけであってもよい。
また、回路基板400では、スリット404の周辺であって、当該スリット404を間に挟んで互いに対向するように形成された断面半円形状の凹部からなり、層間の導通を図るスルーホール421a、421bを有している。スルーホール421a、421bは、一方側パッド413a、他方側パッド413bに重ねられた状態で形成されている。スルーホール421a、421bは、断面半円形状の凹部であって回路基板400を貫通しているため、スリット404と空間的に連通している。
また、回路基板400では、スルーホール421aの上方であって、スリット404と連通した断面半円形状の凹部からなるスルーホール422を有している。スルーホール422は、スリット404の周辺の平面パッド414に重ねられた状態で設けられており、スルーホール421aと同じ構造を有している。これらのスルーホール421(421a、421b)、422の内周面には、銅膜等の導電性材料によって塗膜されている。
このように回路基板400では、スルーホール421(421a、421b)、422が設けられた平面パッド413(413a、413b)、414と、スルーホールが設けられていない平面パッド415を有している。スルーホールの有無の差は、平面パッド413乃至415に流れる電流の大小によって決まり、電流が大きい場合にはスルーホール421、422が設けられることにより、高い導電性を確保することができる。
回路基板400では、長手方向の両側端部に対して複数の電子部品411が上下方向(矢印ab方向)に沿って取り付けられている。これは、インペラ210の羽根212によって生じる空気の流路の中に露出した状態で電子部品411が配置されると、放熱効果が向上するからである。
回路基板500は、半田付けするための面である矩形状の平面パッド513乃至518を有している。回路基板500の表面に設けられた平面パッド513、514は、スリット504の下側(矢印b方向)に上下方向(矢印ab方向)に並ぶように形成されている。回路基板500は、図5(A)に回路基板500の表面が示されており。図5(B)に回路基板500の裏面が示されている。
平面パッド515は、スリット504の周辺であって、当該スリット504を長手方向にわたって跨ぐように形成された一方側パッド515a、他方側パッド515bによって形成されている。同様に、平面パッド516においても、スリット504を長手方向にわたって跨ぐように形成された一方側パッド516a、他方側パッド516bによって形成されている。
回路基板500の裏面に設けられた平面パッド517は、スリット504の下側(矢印b方向)であって、回路基板500の下方端部に形成されている。回路基板500の裏面に設けられた平面パッド518は、回路基板500の上方端部に配置され、スリット504を長手方向にわたって跨ぐように形成された一方側パッド518a、他方側パッド518bによって形成されている。
回路基板500においては、スリット504を間に挟んで互いに対向するように形成された断面半円形状の凹部からなり、導体パターンの層間の導通を図るスルーホール521a、521bを有している。
スルーホール521a、521bは、回路基板500の表面に設けられた一方側パッド516a、他方側パッド516b、および、回路基板500の裏面に設けられた一方側パッド518a、他方側パッド518bに重ねられた状態で形成されている。
スルーホール521a、521bは、断面半円形状の凹部であって回路基板500を貫通しているため、スリット504と空間的に連通している。これらのスルーホール521(521a、521b)の内周面についても、銅膜等の導電性材料によって塗膜されている。
このように回路基板500においても、スルーホール521(521a、521b)が設けられた平面パッド516(516a、516b)、518(518a、518b)と、スルーホールが設けられていない平面パッド、513、514、515(515a、515b)、517を有している。この場合もスルーホールの有無の差は、平面パッド513乃至518に流れる電流の大小によって決まり、電流が大きい場合にはスルーホール521(521a、521b)が設けられることにより、高い導電性を確保することができる。
回路基板500では、長手方向の両側端部に対して複数の電子部品511が上下方向(矢印ab方向)に沿って取り付けられている。これは、回路基板400と同様に、インペラ210の羽根212によって生じる空気の流路の中に露出した状態で電子部品511が配置されると、放熱効果が向上するからである。
このような構成の回路基板400、500は、互いに十字状になるように配置され、かつ、スリット404、504同士が対向された状態で互いにスライドしながら係合して組み合わされる。これにより、回路基板400、500からなる十字状の一体型基板600(図6)が形成される。
このように回路基板400、500がスリット404、504を介して組み合わされた場合、回路基板400のスルーホール421aの内周面と、回路基板500の平面パッド513とが至近距離で向かい合うことになる。このとき同時に、回路基板400のスルーホール421bの内周面と回路基板500の平面パッド517とが至近距離で向かい合う。
同様に、回路基板400のスルーホール422の内周面と回路基板500の平面パッド514とが至近距離で向かい合う。さらに、回路基板400の平面パッド415と、回路基板500のスルーホール521bの内周面とが至近距離で向かい合う。
この状態において、回路基板400の平面パッド413aと回路基板500の平面パッド513とが半田付けによって機械的かつ電気的に接合される。このとき、回路基板400のスルーホール421a、421b、422、回路基板500のスルーホール521a、521bに対しても半田が流れ込むことになる。
かくして、回路基板400のスルーホール421(412a、421b)、422と回路基板500の平面パッド513、514とが半田付けによって機械的かつ電気的に接合される。また、回路基板500のスルーホール521(521a、521b)と回路基板400の平面パッド415とが半田付けによって機械的かつ電気的に接合される。
このとき、スルーホール(412a、421b)、422と回路基板500の平面パッド513、514とが至近距離で互いに向かい合った状態で半田により接続されるため、断面半円形状のスルーホール(412a、421b)、422の空間に流れ込む半田が最小量で済み、コスト削減を可能としている。また、半田が断面半円形状のスルーホール(412a、421b)、422の空間に充填された状態となるので、導電性が一段と向上すると共に接合強度についても向上することになる。
このように一体型基板600は、回路基板400と回路基板500とが互いのスリット404、504を介して十字状に組み合わされると共に、互いの接触部分である平面パッド同士が半田で接合され、かつ、スルーホール421、422、521を介して平面パッド同士が接合されているので、機械的かつ電気的に強固に接続されている。
この一体型基板600は、下ケーシング300における側壁304の肉厚部分306に形成された4つの基板挿入溝308にスライドしながら挿入され、下ケーシング300に保持された状態が形成される(図1、図2)。なお、一体型基板600は、圧入によって下ケーシング300の基板挿入溝308に挿入して保持されるようにしてもよい。
図7に示すように、一体型基板600の回路基板400、500は、下ケーシング300の基板挿入溝308に保持された状態において、複数の固定翼206の長手方向に延びる端縁206aと直線状に重なるように配置されている。
複数の固定翼206は、等角度間隔で偶数枚設けた場合、一体型回路基板600は90度間隔の十字状に形成されているため、回路基板400、500と固定翼206の端縁206aとが直線的に重なった状態で配置することが可能である。
実際上、下ケーシング300の下面視において、一体型基板600の回路基板400、500が固定翼206の端縁206aと直線的に重なっているが、これに限るものではなく、回路基板400、500が固定翼206の端縁206aからはみ出すことがなく、固定翼206と空間的に重ならなければ(例えば、固定翼2006と固定翼206との間)、必ずしも端縁206aと重なっていなくてもよい。
これにより、一体型基板600の回路基板400、500がインペラ210の羽根212によって整流された風の流れを邪魔する障害となることはなく、ファン装置100において効率の低減を抑えることができる。
なお、回路基板400、500における下側(矢印b方向)の端部および下側半分程の基板表面には、絶縁性部材の樹脂等を用いてコーティング処理が施されている。これにより一体型基板600は、コーティング処理によって静電気が発生し難い状態が形成されている。
以上の構成においてファン装置100は、モータ250のステータ部260に巻回されたコイル263に対して一体型基板600のモータ駆動制御回路により励磁電流を印加するとロータヨーク271が回転し、ロータヨーク271の回転に伴って当該ロータヨーク271と結合されたインペラ210が回転することによりファンとして機能する。
このとき、インペラ210の回転によって上流側の上ケーシング200の吸気口201から吸気された空気は風となって、下流側の下ケーシング300の排気口301から排出される。ここで、下ケーシング300には内側空間に一体型基板600の回路基板400、500が十字状に組み合わされた状態で収容されており、かつ、発熱量の多い電子部品411、511が流路の中に露出した状態で存在しているため、効率良く冷却される。
ファン装置100は、下流側の下ケーシング300に対してインペラ210の回転軸である軸Xと基板面が沿うように回路基板400、500が配置されている。
これによりファン装置100では、ファンの高出力化のために2枚の回路基板400、500を用いて実装面積をほぼ2倍に増大させているが、ケーシング150(上ケーシング200および下ケーシング300)を大型化することなく、回路基板400、500の電子部品411、511を全て効率的に冷却することができる。
また、ファン装置100は、一体型基板600の回路基板400と回路基板500とがスリット404、504を介して組み合わされていることに加えて、平面パッド同士が半田で接続されているため、回路基板400、500が機械的かつ電気的に強固に結合されている。さらに、ファン装置100は、回路基板400、500のスルーホール421、422、521を介して平面パッド同士が接合されているため、導電性の向上と共に接合強度がさらに向上している。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態におけるファン装置100においては、一体型基板600の十字状の回路基板400、500が下ケーシング300によって保持されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図8(A)乃至(E)に示すように、その他種々の組み合わせにより、軸Xに沿って複数の回路基板が下ケーシング300に保持されるようにしてもよい。
図8(A)に示すように、回路基板1100、1200、1300が三角形状に組み合わせられた状態で基板面が軸Xに沿って平行に配設された一体型基板1500を下ケーシング300の基板挿入溝308に保持されるようにしてもよい。この場合、回路基板1100、1200の一方の端部が互いに設けられたスリットを介して組み合わされると共に、回路基板1100、1200の他方の端部と回路基板1300の両端部とが接着または嵌合等で一体に組み合わされる。この一体型基板1500においては、一体型基板600と同様に電子部品が回路基板1300の長手方向の両側端部に対して配置されている。ただし、回路基板1100、1200については、側壁304に沿うように軸Xから離れて配置され、インペラ210によって生じる風の流路に基板自体が配置されているので、基板の全範囲に電子部品が配置されていてもよい。これにより、一体型基板1500では、電子部品の実装面積を3枚分に増大させることができるうえに、インペラ210によって生じる風の流路の中に露出した状態で配置された全ての電子部品が効率的に冷却される。
図8(B)に示すように、回路基板2100、2200、2300、2400が略正方形状に組み合わせられた状態で基板面が軸Xに沿って平行に配設された一体型基板2500を下ケーシング300の基板挿入溝308に保持されるようにしてもよい。この場合、4枚の回路基板2100、2200、2300、2400が互いに設けられたスリットを介して一体に組み合わされる。この一体型基板2500では、電子部品の実装面積を4枚分に増大させることができるうえに、インペラ210によって生じる風の流路に4枚の基板が全て配置されているため基板の全範囲に電子部品が配置されていてもよく、インペラ210によって生じる風によって全ての電子部品が効率的に冷却される。
図8(C)に示すように、回路基板3100、3200が略L字状に組み合わせられた状態で基板面が軸Xに沿って平行に配設された一体型基板3500を下ケーシング300の基板挿入溝308に保持されるようにしてもよい。この場合、回路基板3100、3200が互いに設けられたスリットを介して組み合わされる。この一体型基板3500においても、インペラ210によって生じる風の流路の中に2枚の回路基板3100、3200が配置されているので、基板の全範囲に電子部品が配置されていてもよい。これにより、一体型基板3500では、電子部品の実装面積を2枚分に増大させることができるうえに、インペラ210によって生じる風の流路の中に露出した状態で配置された全ての電子部品が効率的に冷却される。
図8(D)に示すように、回路基板4100、4200、4300が略U字状に組み合わせられた状態で基板面が軸Xに沿って平行に配設された一体型基板4500を下ケーシング300の基板挿入溝308に保持されるようにしてもよい。この場合、回路基板4100、4200、4300が互いに設けられたスリットを介して組み合わされる。この一体型基板4500においても、インペラ210によって生じる風の流路の中に3枚の回路基板4100、4200、4300が配置されているので、基板の全範囲に電子部品が配置されていてもよい。これにより、一体型基板4500では、電子部品の実装面積を3枚分に増大させることができるうえに、インペラ210によって生じる風の流路の中に露出した状態で配置された全ての電子部品が効率的に冷却される。
図8(E)に示すように、回路基板5100、5200が略V字状に組み合わせられた状態で基板面軸Xに沿って平行に配設された一体型基板5500を下ケーシング300の基板挿入溝308に保持されるようにしてもよい。この場合、回路基板5100、5200の一端が互いに接着または嵌合により組み合わされる。この一体型基板5500においては、一体型基板600と同様に電子部品が回路基板5200の長手方向の両側端部に対して配置されている。ただし、回路基板5100については、側壁304に沿うように軸Xから離れて配置され、インペラ210によって生じる風の流路の中に回路基板5100自体が配置されているので、基板の全範囲に電子部品が配置されていてもよい。これにより、一体型基板5500では、電子部品の実装面積を2枚分に増大させることができるうえに、インペラ210によって生じる風の流路の中に露出した状態でされた全ての電子部品が効率的に冷却される。
図9(A)乃至(E)に示すように、ファン装置7000は、実施の形態における上述した上ケーシング200に対して新たな構造の下ケーシング7300が一体に取り付けられている。すなわちファン装置7000では、下ケーシング7300の構成だけが異なるので、ここでは下ケーシング7300について説明する。
下ケーシング7300では、枠体としての基部7301および下側フランジ部7303が形成されているものの、下ケーシング300のような側壁304(図4)が存在せず、側壁304の代わりに4枚の回路基板7310、7320、7330、7340が側壁を兼ねて用いられている。図9(D)に示すように、回路基板7310、7330は、下ケーシング7300の形状に対応した略T字状の基板からなり、両側端部に平面視矩形状の貫通孔からなる係合孔部h1が3個ずつ上下方向(矢印ab方向)に沿って設けられている。図9(E)に示すように、回路基板7320、7340についても、回路基板7310、7330と同一サイズ、同一形状の略T字状の基板からなり、両側端部に平面視矩形状に突出した係合凸部p1が3個ずつ上下方向(矢印ab方向)に沿って設けられている。
これらの回路基板7310、7320、7330、7340において係合孔部h1と係合凸部p1とが互いに嵌合されて平面視正方形状の一体型基板7350が形成されている。一体型基板7350は、下ケーシング7300に対して側壁の代わりに接着または嵌合等の種々の方式によって固定されている。一体型基板7350と上ケーシング200との間にはスペーサとしての役割を担うジョイント部材7400が介在し、上ケーシング200と一体型基板7350とがジョイント部材7400を介して結合されている。
なお、コイル263の銅線は、上ケーシング200の固定翼206に沿って下側(矢印b方向)へ延びた後、一体型基板7350に結線されている。これにより、コイル263の銅線の余分な部分が生じることを抑制できるので断線等の不具合についても未然に防止することができる。さらに、一体型基板7350の外側を向く全ての面に対して樹脂等を用いたポッティング処理による表面加工が施されている。これにより、一体型基板7350の回路基板7310、7320、7330、7340に対する外部からの接触による応力や静電気から保護することができる。
このような構成のファン装置7000においては、一体型基板7350が貫通孔h1と凸部p1との嵌合によって接合強度が向上されると共に、下ケーシング300のような側壁304を有していない分だけコスト削減かつ軽量化が図られている。
その他、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明のファン装置100、7000を適宜改変し、また各種構成の組み合わせを変更することができる。かかる変更によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
100、7000…ファン装置(軸流ファンモータ)、150…ケーシング、200…上ケーシング、300,7300…下ケーシング、400…ケーシング、201…吸気口、202,302…上側フランジ部、203,303…下側フランジ部、204,304…側壁、205…モータベース部205,205a…ベース部、205b…外周壁、205c…ボス部、206…固定翼、207…軸受ハウジング、211…ハブ、212…羽根、221,222…軸受、223…コイルばね、250…モータ、260…ステータ部、261…ステータコア、262…インシュレータ、263…コイル、270…ロータ部、271…ロータヨーク、272…マグネット、273…ブッシュ、277…シャフト、301…排気口、304…側壁、306…肉厚部分、307…突出壁、308…基板挿入溝、400,500,1100,1200,1300,2100,2200,2300,2400,3100,3200,4100,4200,4300,5100,5200,7310,7320,7330,7340…回路基板、404,504…スリット、411,511…電子部品、413~415、517、518…平面パッド、421,422,521,600,1500,2500,3500,4500,5500,7350…一体型基板、7400…ジョイント部材。

Claims (15)

  1. 軸方向の一端に吸気口、および、前記軸方向の他端に排気口が設けられた中空筒状のケーシングと、
    前記ケーシングに収容された、複数の羽根を有するインペラと、
    前記ケーシングに収容された、前記インペラを回転させるモータと、
    前記ケーシングにおける前記排気口の側に前記軸方向に沿って配接された複数の回路基板と、を備える
    軸流ファンモータ。
  2. 前記複数の回路基板には、電子部品が実装され、
    前記電子部品は、前記インペラが形成する流路の中に露出した状態で前記回路基板に配置されている
    請求項1に記載の軸流ファンモータ。
  3. 前記複数の回路基板のうち、互いに係合して組み合わされる少なくとも一方の回路基板にはスリットが設けられており、
    前記スリットの周辺にはスルーホールが形成されている
    請求項1または2に記載の軸流ファンモータ。
  4. 前記ケーシングは、上ケーシングと下ケーシングとが一体に結合されてなり、
    前記複数の回路基板は、前記下ケーシングの内部に収容されている
    請求項1に記載の軸流ファンモータ。
  5. 前記複数の回路基板は、前記下ケーシングの角部近傍に形成された基板挿入溝に保持されている
    請求項4に記載の軸流ファンモータ。
  6. 前記基板挿入溝は、前記下ケーシングの角部に形成されたフランジ部の肉厚部分に形成されている
    請求項5に記載の軸流ファンモータ。
  7. 前記複数の回路基板は、平面視において十字状に接合された状態で前記下ケーシングに保持されている
    請求項6に記載の軸流ファンモータ。
  8. 前記複数の回路基板は、平面視において三角形状に接合された状態で前記下ケーシングに保持されている
    請求項6に記載の軸流ファンモータ。
  9. 前記複数の回路基板は、平面視において矩形状に接合された状態で前記下ケーシングに保持されている
    請求項6に記載の軸流ファンモータ。
  10. 前記複数の回路基板は、平面視においてL字状に接合された状態で前記下ケーシングに保持されている
    請求項6に記載の軸流ファンモータ。
  11. 前記複数の回路基板は、平面視においてU字状に接合された状態で前記下ケーシングに保持されている
    請求項6に記載の軸流ファンモータ。
  12. 前記複数の回路基板は、前記下ケーシングの側壁として用いられている
    請求項4に記載の軸流ファンモータ。
  13. 前記複数の回路基板は、係合孔部が形成されている回路基板と、前記係合孔部に係合される係合凸部が形成されている回路基板とが接合されている
    請求項12に記載の軸流ファンモータ。
  14. 前記複数の回路基板は、前記流路に露出されている側の露出面にのみ前記電子部品が実装され、前記露出面とは反対側となる外側の外側面がコーティング処理されている
    請求項13に記載の軸流ファンモータ。
  15. 前記回路基板は、前記流路の下流側の部分に所定のポッティング処理による表面加工が施されている
    請求項12に記載の軸流ファンモータ。
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