JP2005299412A - ファンモータ - Google Patents

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山崎  進
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忠弘 伊藤
Koji Sakai
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Abstract

【課題】 外部の電源部に接続する手段の作業性を改善し、かつ外郭部材内部の省スペース化を図ることが可能なファンモータを提供する。
【解決手段】 モータ駆動回路を構成するプリント基板に、FFC20の一端を接続する。FFC20は、断面矩形の銅箔等の導体21を一定間隔に並べ、上下をプラスチックフィルム等の軟性絶縁体22で挟み、軟性絶縁体22の接合面を熱溶着、または接着剤等により接着して構成される。これにより、従来の電線(PVC)に比較して非常に薄く、自在性に優れた接続を可能とし、また特に接続数が3回路以上になると、その効果が顕著となり、外郭部材1の厚みを10mm以下とした場合でも、外郭部材1内に無理なく収納できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送風部に回転力を与える駆動部を外郭部材内に収容したファンモータに関する。
一般に、この種のファンモータは、パーソナルコンピュータ内部のMPU(マイクロプロセッサユニット)や、液晶プロジェクターに搭載される液晶パネル等の、各種発熱源の冷却用送風ファンとして広く使用されている。
図10および図11は、こうしたファンモータの一例を示す要部断面図であるが、1は扁平状をなすファンモータの外郭部材で、これはいずれも熱伝導性のよい金属からなり、後述するファン10の周囲に空洞状のベルマウスを形成するケース2と、このケース2の上面開口を覆うカバー3とにより構成される。また4は、ケース2に加締めまたはインサート成形にて直立固定された有底円筒状の筒部すなわちスリーブで、このスリーブ4の内部には、円筒状の軸受5が挿入される。
スリーブ4の外周部には、巻線を装着した成層鉄心を有する固定子6と、この固定子6の巻線に所定のタイミングで電流を供給するために、一乃至複数の回路部品(図示せず)をプリント基板7に実装してなるモータの制御部としてのモータ駆動回路8がいずれも取付け固定される。なお、19は固定子6の巻線とプリント基板7との電気的接続を図る導電ピンである。プリント基板7には、接続手段である電線18(図10参照)の一端が半田付け等により接続されている。そして、電線18の他端に圧着されたコネクタ18Aに制御回路などを含む外部の電源部(図示せず)を接続することにより、前記モータ駆動回路8への電源を供給したり、後述するモータ15の回転状態やロック状態等を知らせる制御信号を、外部電源側に送り出すようにしている。
一方、固定子6からの磁力により回転するカップ状のロータ9は、ロータケースとしての金属製のヨーク9Aと、このヨーク9Aの外周面に設けられる樹脂製のヨークカバー9Bとにより構成され、ロータ9の外周側面をなすヨークカバー9Bに複数枚の羽根すなわちファンブレード12を一体的に形成したファン10が、外郭部材1の内部に設けられる。また、前記軸受5によりスリーブ4内で回動自在に支承される回転軸としてのシャフト11がファン10の中心に取付け固定される。ヨーク9Aの内周面には、固定子6に対向して永久磁石14が配置され、前記固定子6と、マグネットである永久磁石14を装着したロータ9と、駆動回路であるモータ駆動回路8とにより、例えばDCブラシレス二相型の駆動部であるモータ15が構成される。
そして、固定子6に電流を与えることにより、この固定子6に対向する永久磁石14との間に吸引力および反発力を生じ、シャフト10を中心としてロータ9が回転する。これにより、発熱源で温められた空気をシャフト10の軸方向にあって、外郭部材1の一側および他側にそれぞれ設けられた吸気孔16A,16Bから取り込み、この吸気孔16A,16Bと直交する方向に設けられた排気孔17から外部に温かな空気を送り出すことで、発熱源の温度上昇を防ぐようにしている。
ところで、従来のファンモータにおける第一の問題点として、モータ駆動回路8を外部電源に接続するには、図10に示すように例えば塩化ビニル等で被覆した接続手段としての電線(PVC)18が使用されるため、各電線18がバラバラになりやすく、また断面形状が円形であるため、電線18全体の厚みが大きくなるという点が挙げられる。これはパーソナルコンピュータ等の薄型、高密度実装の機器に組み込む場合に、外郭部材1の内部に大きな収納スペースを必要とする。さらに、電線18は外郭部材1内部のプリント基板7に1本ずつ接続されるため、組立時の作業性が悪いという問題を抱えていた。
第二の問題点として、従来のファンモータでは、コア成形部である固定子6とプリント基板7との接続に際し、プリント基板7の実装面(上面)に対して、固定子6の巻線に接続した導電ピン19が略垂直に取付けられるため、この導電ピン19の高さ分を考慮して外郭部材1を厚くせざるを得ず、薄型化に限界があった。また、モータ15の部品組み付け時において、プリント基板7に設けたスルーホール(図示せず)にプリント基板7の実装面側から導電ピン19を挿入した後、反対側にあるプリント基板7の半田面を半田付けするため、実装面側と半田面側からの作業となって作業性が悪いという問題があった。さらに、プリント基板7に回路部品を実装する場合、フロー半田付けが一般的な方法であるが、このようなスルーホールを設けたプリント基板7をフロー半田付けする場合には、予めスルーホールにマスキング処理をする必要があるため、プリント基板7に回路部品を実装する際においても作業性が悪いという問題があった。
第三の問題点として、プリント基板7が外郭部材1内に格納される構造となっているため、該外郭部材1にはプリント基板7とプリント基板7に実装された回路部品の高さ分の厚みが必要となり、薄型化を困難にしているという点が挙げられる。またプリント基板7は例えば紙フェノールやガラスエポキシなどの材料により構成されるが、このような材料のプリント基板は一般的に熱放散性や電磁シールド性が悪いため、プリント基板や回路部品の温度上昇を招いたり、外乱等の影響を受け易いという問題もあった。
上記第一の問題点を解決するために、例えば止め具等により複数本の電線を結束したり、特許文献1に開示されるように、外郭部材の底面側にあって、固定子やハウジング本体を保持する支持脚にリード線案内通路を形成し、このリード線案内通路に複数本の電線を支持収納する方法が知られている。
また、上記第二,第三の問題点を解決するために、例えば特許文献2に開示されるように、固定子を平面から見て片側に偏奇させ、固定子の反対側に形成されたスペースにプリント基板上の回路部品を搭載して、モータ特性を良好な状態に維持しつつ薄型化を図る方法が知られている。
特開平10−285863号公報 特開平10−336986号公報
上記従来技術において、第一の問題点において、複数本の電線を止め具で結束する解決方法では、束線に伴なう工程が別途発生して作業性が向上せず、しかも電線全体の厚みも改善されるには到っていない。また、引用文献1に示す別な解決方法では、前記リード線案内通路に電線を案内収納しなければならず、同様に作業性の悪化を招く。しかも、リード線案内通路に収納しきれない電線は、やはりバラバラにならないように止め具で結束する必要があり、電線全体ひいてはファンモータとしての厚みも改善されない問題がある。
また、上記第二の問題点における解決方法では、プリント基板に実装された回路部品の厚み分だけ薄型化が可能になるものの、固定子とプリント基板との接続に関しては相変わらず導電ピンを垂直に取付けなければならないために、ファンモータとしての薄型化に限界があり、作業性も何等改善されない。
さらに、上記第三の問題点における解決方法では、プリント基板は外郭部材の内部に格納される構造となっているため、プリント基板を収納するための空間的な設置スペースが必要であり、また熱放散性や電磁シールド性も改善されていないという問題がある。
そこで本発明は上記第一の問題点に鑑み、外部の電源部に接続する手段の作業性を改善し、かつ外郭部材内部の省スペース化を図ることが可能なファンモータを提供することを第一の目的とする。
また本発明は上記第二の問題点に鑑み、固定子とプリント基板との接続に関して作業性を改善し、かつ外郭部材内部の省スペース化を図ることが可能なファンモータを提供することを第二の目的とする。
また本発明は上記第三の問題点に鑑み、制御部を構成する回路基板の設置スペースを不要にして、外郭部材内部の省スペース化を図り、しかも回路基板の熱放散性や電磁シールド性が高いファンモータを提供することを第三の目的とする。
本発明の請求項1におけるファンモータによれば、制御部と電源部とを接続する手段として、導体を軟性絶縁体で覆うことにより構成されるフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという。)のようなフラットケーブルを使用している。これにより、従来の電線(PVC)に比較して非常に薄く、自在性に優れた接続を可能とし、また、前記手段の接続数が複数の例えば3回路(3パターン)以上になるとその効果が顕著となり、外郭部材の厚みを所定値である例えば10mm以下とした場合でも、外郭部材内に無理なく収納することができる。同時に、接続の手段を結束する必要がないため作業性に優れたファンモータを提供できる。
本発明の請求項2におけるファンモータによれば、制御部を構成する回路基板が鋼板やアルミ板などの板材表面に絶縁層を介して配線パターンを形成した鉄部材からなり、前記制御部の一部をなす鉄部材は熱拡散性が良く電磁シールド性も高いため、実装部品や基板の温度上昇を低減でき、同時に外部からの磁気による影響を駆動部の内部に及ぼすことなく遮断することができる。
本発明の請求項3におけるファンモータによれば、駆動部を構成する制御部と固定子とを接続する導電部を、ファンの回転軸に対して所定方向の例えば直交に配置したことにより、該導電部の長さに依存することなくファンモータを薄型化できるため、外郭部材の厚みを所定値である例えば5mm以下とすることができる。同時に、前記制御部に導電部を接続するためのスルーホールを設ける必要がないため、作業性に優れたファンモータを提供できる。
本発明の請求項4におけるファンモータでは、駆動部を構成する制御部の一部を鉄部材により構成し、この鉄部材をファンモータの外郭部材の一部としたことにより、外郭部材の一部を鉄部材として構成でき、制御部を構成する回路基板の格納スペースを外郭部材の内部にわざわざ確保する必要がなく、薄型化が可能となる。同時に、熱拡散性が良く電磁シールド性の高い鉄部材を使用することにより、回路部品や回路基板の温度上昇を低減でき、外部からの磁気による影響を駆動部内部に及ぼすことなく遮断できる。さらに、鉄部材が磁性体としても作用すれば、ファンモータを小型化しても十分な磁力を得ることができる。
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明の請求項1におけるファンモータによれば、制御部と該制御部の電源部をフラットケーブルで接続したことにより、制御部と該制御部の電源部との接続において作業性を高め、ファンモータの薄型化とファンモータ組付け時における省スペース化を図ることが可能になる。
本発明の請求項2におけるファンモータによれば、請求項1の構成に加え、制御部の一部を鉄部材により構成したことにより、請求項1記載のファンモータにおいて熱拡散性及び電磁シールド性を高めることが可能になる。
本発明の請求項3におけるファンモータによれば、駆動部を構成する制御部と固定子を接続するための導電部を駆動部の回転軸に対して所定方向の例えば直交に配置したことにより、ファンモータの薄型化とファンモータ製造時の作業性を高めることが可能になる。
本発明の請求項4におけるファンモータによれば、制御部の一部を鉄部材により構成し、該鉄部材を外郭の一部としたことにより、薄型化が可能となり、熱拡散性及び電磁シールド性を高めることが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明におけるファンモータの好ましい各実施例を、その製造方法と共に説明する。なお、これらの各実施例において、従来例と同一箇所には同一符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すもので、ここでは図1に示すように、従来例のファンモータにおいてモータ駆動回路8と外部電源との接続手段としてFFC20を使用したものとなっている。図2は本発明の第1実施例におけるファンモータの要部断面図であり、接続手段としてFFC20を用いている以外は、従来例で示した図11のファンモータと同一の構成を有している。すなわち、固定子6に電流を与えることにより、この固定子6に対向する永久磁石14との間に吸引力および反発力を生じ、シャフト10を中心としてロータ9が回転する。これにより、発熱源で温められた空気を、外郭部材1の一側および他側にそれぞれ設けられた吸気孔16A,16Bから取り込み、この吸気孔16A,16Bと直交する方向に設けられた排気孔17から外部に温かな空気を送り出すことで、発熱源の温度上昇を防ぐようにしている。
FFC20は、図3及び図4で示すように断面矩形の銅箔等の導体21を一定間隔に並べ、上下をプラスチックフィルム等の軟性絶縁体22で挟み、軟性絶縁体22の接合面を熱溶着または接着剤等により接着することにより構成され、従来の電線18に比較して非常に薄く、自在性に優れる作用がある。本実施例ではFFC20の接続方法としてコネクタを使用している。これは、プリント基板7と該外部電源にそれぞれ設けたコネクタ(図示せず)にFFC20の端部を挿入することにより接続を行うものである。もちろんコネクタの他に、半田付け等の方法によりプリント基板7と接続してもよい。
本実施例ではモータ駆動回路8の動作電圧が前記外部電源より供給されるため、モータ駆動回路8と前記外部電源との接続数は最低2回路(FFCに形成するパターン数は2)必要となる。さらにファン10の回転状態やロック状態等を知らせる制御信号を送り出すことにより前記接続数が3回路以上になった場合、従来の電線18に比較しての効果が顕著に現れることとなる。
また、モータ駆動回路8を外部電源に接続するFFC20の各導体21は、軟性絶縁体22により一定間隔毎に固定されているためバラバラになることはない。また、FFC20の断面形状は非常に薄い矩形となるため外郭部材1の厚みを10mm以下と薄型化しても、外郭部材1内にFFC20を無理なく収容することができ、同時にファンモータ組付け時における省スペース化も可能となる。さらに従来のように電線一本一本を個別に接続する必要がないため作業性も向上する。
以上のように、本実施例では、送風部であるファン10に回転力を与える駆動部としてのモータ15と、このモータ15の制御部であるモータ駆動回路8を外部の電源部に接続する手段とを備えたファンモータにおいて、前記接続の手段は複数の好ましくは回路3回路以上を有するフラットケーブルとしてのFFC20であり、外郭部材1の厚みを所定値である10mm以下としている。
このように、モータ駆動回路8と外部電源との接続手段として、導体21を軟性絶縁体22で覆うことにより構成されるFFC20を使用すると、従来の電線(PVC)に比較して非常に薄く、自在性に優れた接続を可能とし、また特に接続数が3回路(3パターン)以上になると、その薄型化及び優れた接続性において効果が顕著となり、外郭部材1の厚みを10mm以下とした場合でも、外郭部材1内に無理なく収納することができる。同時に、接続手段を結束する必要がないため、作業性に優れたファンモータを提供できる。したがって、モータ駆動回路8と外部電源との接続において作業性を高め、ファンモータの薄型化とファンモータ組付け時における省スペース化を図ることが可能になる。
また、本実施例ではモータ駆動回路8を構成する回路基板として、絶縁樹脂を基材としてその表面に銅箔などの配線パターンを設けたプリント基板7を適用しているが、鋼板やアルミ板などの板材表面に絶縁層を介して配線パターンを形成した鉄部材としての鉄基板25(図5〜図7参照)により構成することも可能である。このようにすると、鉄基板25は熱拡散性が良く電磁シールド性も高いため、モータ駆動回路8を構成する実装部品や回路基板の温度上昇を低減でき、同時に外部からの磁気による影響をモータ内部に及ぼすことなく遮断することができる。
次に、本発明の第2実施例を図5に基づき説明する。なお前記図2と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため省略する。
図5において、ここでのケース2は上面ではなく下面が開口しており、このケース2の下面を覆うように、モータ駆動回路8を構成する鉄基板25がカバー3として設けられている。鉄基板25は鋼板やアルミ板などの金属部材の表面に絶縁層を介して配線パターンを形成したものであり、その略中央部には有底円筒状の筒部すなわちスリーブ4が取り付け固定される。また、スリーブ4の外周部には、巻線を装着した成層鉄心を有する固定子6と、この固定子6の巻線に所定のタイミングで電流を供給するために、一乃至複数の回路部品(図示せず)を鉄基板25に実装してなるモータ駆動回路8が配設される。なお、図5においては外郭部材1の上下方向の一面(上面)にのみ吸気孔16Aが設けられているが、第1実施例のように上下方向の両面に吸気孔16A,16Bを設けた構成でもよい。
19は、固定子6の巻線と鉄基板25との電気的接続を図る導電部としての導電ピンである。より具体的には、導電ピン19の一端は固定子6の巻線に半田付けにより接続され、一方導電ピン19の他端は鉄基板25の実装面側(上側)に設けられたランドに半田付けにより接続される。もちろん導電ピン19は鉄基板25にソケット等を実装して接続してもよい。23は樹脂等により円筒状に形成された固定子支持部材であり、スリーブ4に取り付け固定される。
固定子支持部材23の上面(固定子6側の面)には、導電ピン19をファン10の回転軸であるシャフト11に対して直交するように支持固定するための導電ピン案内溝24が設けられている。該導電ピン案内溝24の上部開口部(固定子6側)には押さえ爪部23Aが形成されており、導電ピン19が導電ピン案内溝24に収まり飛び出さないようになっている。こうして、導電ピン19は鉄基板25の上面において垂直ではなく略水平に配置され、それに伴ない外郭部材5の厚みも所定値である例えば5mm以下とすることができる。
次に、上記構成において、特に導電ピン19を取付ける際の工程を説明する。まず、鉄基板25の上方に加締めまたはインサート成形にてスリーブ4の基端を直立した状態で固定する。次に、鉄基板25の直上において固定子支持部材23をスリーブ4に取付け固定した後、予め巻線に導電ピン19の一端を半田付けにより接続しておいた固定子6をスリーブ4に取り付け、導電ピン19を固定子支持部材23の導電ピン案内溝24に収め固定する。そして、導電ピン19の他端を鉄基板25の上面に形成したランドに半田付けにより接続する。
したがって導電ピン19を鉄基板25に接続する際、導電ピン19の他端が鉄基板25の表面にあるランドに位置していればよく、従来のように固定子6に取り付けた導電ピン19をプリント基板7のスルーホールに挿入するほどの位置決め精度は要求されない。また、導電ピン19を含めた上記の各部品の組み込みは、全て鉄基板25の上面すなわち実装面側から行なえるので作業性が向上する。さらに、鉄基板25と固定子6の電気接続の信頼性を向上するために、鉄基板25の表面にあるランド又は固定子6の巻線と導電ピン19との接続部分の長さを長くしても、外郭部材1の厚みには何等影響を及ぼさず、外郭部材1の厚さを5mm以下にした薄型のファンモータに無理なく組み込むことができる。
以上のように、本実施例では、ファン10に回転力を与えるモータ15を備えたファンモータにおいて、前記モータ15を構成するモータ駆動回路8と固定子6とを接続するための導電ピン19を、前記ファン10の回転軸であるシャフト11に対して所定方向である例えば直交に配置し、外郭部材1の厚みを所定値である例えば5mm以下としている。
このようにすると、モータ駆動回路8と固定子6とを接続する導電ピン19の長さが外郭部材1の厚みに影響を及ぼすことがないため、外郭部材1の厚みを5mm以下と薄型化することが可能である。また、鉄基板25などに導電ピン19を挿入,接続するためのスルーホールを設ける必要がなく、導電ピン19を含めた部品の組み込みは全て実装面側からの作業となるため、ファンモータ製造時の作業性を飛躍的に向上することが可能になる。
次に、本発明の第3実施例を図6及び図7に基づき説明する。なお前記第1実施例や第2実施例と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため省略する。
図7は本発明の第3実施例におけるファンモータの要部断面図であり、1は扁平状をなすファンモータの外郭部材で、ここでも鉄基板25は、ベルマウスを形成したケース2の下面開口を覆うカバー3として設けられる。また、鉄基板25に設けた孔には、加締め又は圧入により有底円筒状のスリーブ4が直立状態に固定され、このスリーブ4の内部に円筒状の軸受5が挿入される。スリーブ4は圧入の他、鉄基板25にランドを設けて半田付けにより固定してもよい。鉄基板25には外郭部材1の外方に位置して、モータ駆動回路8への電源供給口としてコネクタ26(図6参照)が実装されている。なお、図7においても外郭部材1の上下方向の一面(上面)にのみ吸気孔16Aが設けられているが、第1実施例のように上下方向の両面に吸気孔16A,16Bを設けた構成でもよい。
そして本実施例では、コネクタ26を介して固定子6に電流を与えることにより、シャフト10を中心としてロータ9が回転すると共に、モータ駆動回路8を構成する回路部品が発熱する。ここで、回路部品は外郭部材の一部をなす鉄基板25に実装されているので、回路部品からの熱は鉄基板25の板材全体に速やかに伝達し、そこから外郭部材1の外部へと効率よく放散する。そのため、モータ駆動回路8を構成する回路基板や回路部品の温度上昇を低減できる。
また、鉄基板25が電磁遮蔽部材として作用するので、モータ15への磁気による悪影響も効果的に遮断できるとともに、鉄基板25は磁性体としての効果もあり、ファンモータを小型化しても十分な磁力が得られる。
以上のように本実施例では、ファン10に回転力を与えるモータ15を備えたファンモータにおいて、前記モータ15を構成するモータ駆動回路8の一部を鉄基板25の鉄部材(金属部材)により構成し、この鉄部材を外郭部材1の一部としている。
このようにすると、外郭部材1の一部を鉄部材である鉄基板25として構成でき、外郭部材1内部にモータ駆動回路8を実装した回路基板の格納スペースをわざわざ確保する必要がないため、ファンモータの薄型化が図れる。また、熱拡散性が良く電磁シールド性の高い鉄基板25を使用することにより、回路部品や回路基板の温度上昇を低減でき、外部からの磁気による影響をモータ内部に及ぼすことなく遮断できる。さらに、磁性体としての効果が得られる鉄基板25を使用すれば、ファンモータを小型化しても十分な磁力を得ることができる。
次に、本発明の第4実施例を図8及び図9に基づき説明する。なお前記実施例と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため省略する。
本実施例におけるファンモータは遠心ファンの一種であるシロッコファンモータの構造を有している。具体的には、カップ状のロータ9は、ロータケースとしての金属製のヨーク9Aと、このヨーク9Aの外周面に設けられる樹脂製のヨークカバー9Bとにより構成される。また、複数枚の羽根すなわちファンブレード12は、ヨークカバー9Bの外側円周上に設けられ、各ファンブレード12を等間隔に配置するリング状のブレード保持体28と、ヨークカバー9Bは、複数のリブ27により接続される。これらのブレード保持体28を含むファンブレード12と、ヨークカバー9Bと、リブ27は樹脂で一体に成形され、送風用のファン10を構成している。また、シャフト11を中心に同心状に配置されるヨークカバー9Bとブレード保持体28との間には、ファン10の底面(下面)側からファンブレード12に空気を取り入れるための孔29が設けられ、これによりファン10の上面部のみでなく、ファン10の下面部からもファンブレード12に空気を取り込むことが可能となる。
リブ27はロータ9下部面にではなく、中間部若しくは上部面から放射状に形成されていてもよく、樹脂の他、金属で構成されたものでもよい。また実施例では4本のリブ27を示したが、本数は特に限定されず、リブ27を幅狭にするほどファン10の軽量化を図ることができる。
本実施例では、固定子6に電流を与えることにより、この固定子6に対向する永久磁石14との間に吸引力および反発力を生じ、シャフト11を中心としてロータ9が回転する。このとき、外郭部材1の一側に設けられた吸気孔16Aを通して、ファン10の上面側から対向するファンブレード12に温かな空気が取り込まれると共に、ファン10に孔29が設けられている関係で、外郭部材1の他側に設けられた別の吸気孔16Bを通して、ファン10の下面側からファンブレード12に温かな空気が取り込まれる。これにより、従来のようなファン10の上面側だけから吸気を行なうものよりも、低騒音で高風量なシロッコファンモータを提供できる。そして、ファンブレード12を通過する空気は、吸気孔16A、16Bと直交する方向に設けられた排気孔(図示せず)から外部に送り出され、発熱源の温度上昇が防止される。
以上のように本実施例では、シロッコファンモータ等の遠心ファンモータの構造において、ロータ9の外周上に配置され、遠心方向に風を送り出すファンブレード12と、ファンブレード12の中心部にあるロータ9とを複数のリブ27により接続し、ファンブレード12とロータ9との間に空気を取込むための孔29を形成している。
このようにすると、ファンブレード12に対向する側だけでなく、ファンブレード12が直接対向しない側からも空気を取り込んで送風することが可能になり、シロッコファンモータとしての高風量化が実現される。また、ファン10の片側ではなく両側から空気が取り込まれるため、この取り込まれた空気とファン10との衝突が減少して低騒音化が可能となる。また、ファンブレード12とロータ9との間には部分的に孔29が形成されるため、高風量化及び低騒音化と相俟って付随的にファン10の軽量化も可能となる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば永久磁石をヨークに取り付ける方法は接着に限らず、加締めや圧入等の方法でもよい。
本発明の第1実施例におけるファンモータの平面図である。 同上、ファンモータの要部断面図である。 同上、フレキシブルフラットケーブルの平面図である。 同上、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。 本発明の第2実施例におけるファンモータの要部断面図である。 本発明の第3実施例におけるファンモータの平面図である。 同上、ファンモータの要部断面図である。 本発明の第4実施例におけるシロッコファンの構造図で、(a)は底面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 同上、ファンモータの要部断面図である。 従来例におけるファンモータの平面図である。 同上、ファンモータの要部断面図である。
符号の説明
1 外郭部材
6 固定子
8 モータ駆動回路(制御部)
10 ファン(送風部)
11 シャフト(回転軸)
15 モータ(駆動部)
19 導電ピン(導電部)
20 フレキシブルフラットケーブル(フラットケーブル)
25 鉄基板(鉄部材)

Claims (4)

  1. 送風部に回転力を与える駆動部と、制御部を電源部に接続する手段とを備えたファンモータにおいて、前記手段は複数回路を有するフラットケーブルであり、外郭部材の厚みを所定値以下としたことを特徴とするファンモータ。
  2. 前記制御部の一部を鉄部材により構成したことを特徴とする請求項1記載のファンモータ。
  3. 送風部に回転力を与える駆動部を備えたファンモータにおいて、前記駆動部を構成する制御部と固定子とを接続するための導電部を、回転軸に対して所定方向に配置し、外郭部材の厚みを所定値以下としたことを特徴とするファンモータ。
  4. 送風部に回転力を与える駆動部を備えたファンモータにおいて、前記駆動部を構成する制御部の一部を鉄部材により構成し、この鉄部材を外郭部材の一部としたことを特徴とするファンモータ。
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