JP2023033086A - 大麦若葉末からなる造粒物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、大麦若葉末を含有し、賦形剤などを実質的に含有しないにもかかわらず、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物の製造方法の提供を目的とするものである。【解決手段】本発明者らは、大麦若葉末からなる造粒物の製造方法を鋭意検討した結果、特定の工程によって大麦若葉末を造粒し、比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上である造粒物を製造することにより、賦形剤などを実質的に含有しないにもかかわらず、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。【選択図】なし

Description

本発明は、大麦若葉末からなる造粒物の製造方法に関する。
大麦若葉は、ビタミン類やミネラル類、食物繊維などの栄養成分を豊富に含んでおり、いわゆる青汁の原料として用いられている。大麦若葉には様々な生理活性があることが知られており、例えば、特許文献1には、大麦若葉が活性酸素除去作用を有することが記載されている。
大麦若葉を含有する飲食品としては、水や湯、牛乳、豆乳などの液体に混ぜて飲用に供する粉末飲料形態の青汁が一般的である。粉末飲料形態の場合には、粉末飲料をコップに入れる作業や粉末飲料を液体に分散させる作業については消費者が摂取時に自分で行うことになる。消費者が摂取しやすいように、大麦若葉を含有する粉末飲料については、分散性(水などの液体に容易に分散するなど)や取扱性(粉流れがスムーズでありコップに入れやすい、粉舞いしにくいなど)に優れており、飲みやすい(イガイガ感が少ないなど)ものであることが望ましい。
ところで、粉末飲料の原料として用いられる大麦若葉の加工形態については、大きく分けて、大麦若葉搾汁粉末と大麦若葉末の2種類がある。大麦若葉搾汁粉末は、大麦若葉に含まれる不溶性食物繊維などの不溶性成分を搾汁により除去し、得られた搾汁液を噴霧乾燥などによって粉末化したものであり、可溶性の粉末である。大麦若葉搾汁粉末は、水に溶解するため、水への分散性や飲みやすさ(摂取時のイガイガ感)において問題が少なく、粉末飲料として用いるのに適した原料といえる。一方、大麦若葉末は、大麦若葉を乾燥、粉砕して粉末化したものであり、不溶性食物繊維を主成分とする不溶性の粉末である。不溶性食物繊維に富んでいるため食物繊維の摂取を望む消費者に適するという利点がある一方、そのまま用いた場合には、水への分散性が悪い、粉舞いしやすいといった問題もあることが知られている。
そこで、大麦若葉末を粉末飲料に用いる場合には、デキストリンなどの賦形剤を配合して造粒することにより、分散性や粉舞いなどを改善する方法が広く一般に用いられている。しかしながら、賦形剤を配合すると、その分、造粒物における大麦若葉末の含有率が相対的に下がってしまうため、大麦若葉末の栄養成分を効率的に摂取するという観点においては問題があった。そのため、大麦若葉末を含有し、かつ、賦形剤などを実質的に含有していないにもかかわらず、分散性などに優れた粉末飲料の開発が求められてきた。
特開2006-321735公報
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、大麦若葉末を含有し、賦形剤などを実質的に含有しないにもかかわらず、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物の製造方法の提供を目的とするものである。
本発明者らは、大麦若葉末からなる造粒物の製造方法を鋭意検討した結果、特定の工程によって大麦若葉末を造粒し、比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上である造粒物を製造することにより、賦形剤などを実質的に含有しないにもかかわらず、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]
大麦若葉末からなる造粒物の製造方法であって、
大麦若葉を乾燥及び粉砕することによりメディアン径30μm以下である大麦若葉末を得る工程と、
得られた大麦若葉末を流動層造粒機に投入し、50-80℃の空気を供給することによって流動化させた大麦若葉末に水を噴霧した後、乾燥させて造粒物を得る工程と、を有し、
前記造粒物の比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上であることを特徴とする、大麦若葉末からなる造粒物の製造方法。
[2]
噴霧する水の量が大麦若葉末の重量に対して30重量%以上であることを特徴とする、[1]に記載の製造方法。
[3]
90℃以上の空気を供給することにより乾燥させることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]
50-70℃の空気を供給することによって大麦若葉末を流動させることを特徴とする、[1]-[3]のいずれか一項記載の製造方法。
[5]
間欠噴霧することを特徴とする、[1]-[4]のいずれか一項記載の製造方法。
[6]
大麦若葉末からなる造粒物の製造方法であって、
大麦若葉を乾燥及び粉砕することによりメディアン径8-30μmである大麦若葉末を得る工程と、
得られた大麦若葉末を流動層造粒機に投入し、50-70℃の空気を供給することによって流動化させた大麦若葉末に水を噴霧した後、90℃以上の空気を供給することにより乾燥させて造粒物を得る工程と、を有し、
前記造粒物を得る工程において噴霧する水の量が大麦若葉末の重量に対して40重量%以上であり、
前記造粒物の比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上であることを特徴とする、大麦若葉末からなる造粒物の製造方法。
[7]
大麦若葉末からなる造粒物の製造方法であって、
大麦若葉を乾燥及び粉砕することによりメディアン径10-25μmである大麦若葉末を得る工程と、
得られた大麦若葉末を流動層造粒機に投入し、50-60℃の空気を供給することによって流動化させた大麦若葉末に水を噴霧した後、100℃以上の空気を供給することにより乾燥させて水分量が10重量%以下である造粒物を得る工程と、を有し、
前記造粒物を得る工程において噴霧する水の量が大麦若葉末の重量に対して50重量%以上であり、
前記造粒物を得る工程は単回のみ行い、
必要に応じて得られた造粒物の比重及び粒径を調製して、比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上である造粒物を得ることを特徴とする、大麦若葉末からなる造粒物の製造方法。
本発明によれば、特定の工程によって大麦若葉末を造粒し、造粒物の比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上である造粒物を製造することにより、大麦若葉末を含有し、賦形剤などを実質的に含有しないにもかかわらず、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物を得るための製造方法を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[1.大麦若葉末を得る工程]
<大麦若葉末>
本発明の大麦若葉とは、大麦の若葉を意味する。本発明の大麦若葉としては、若葉とともに茎やその他の部分を含んでいてもよい。大麦(Hordeum vulgare L.)とは、中央アジア原産とされ、イネ科に属する一年生又は越年生草本である。本発明に用いる大麦について、品種は特に限定されない。いずれの品種の大麦であっても用いることができ、野生種や交雑種であっても用いることができる。
本発明の大麦若葉末とは、大麦若葉を乾燥及び粉砕することによって得られる大麦若葉の粉末(大麦若葉の粉砕末)を意味する。大麦若葉を搾汁して搾汁液を乾燥粉末化したもの(大麦若葉搾汁粉末)、大麦若葉を溶媒によって抽出して抽出液を乾燥粉末化したもの(大麦若葉エキス末)については、本発明の大麦若葉末には該当しない。大麦若葉搾汁粉末や大麦若葉エキス末は不溶性食物繊維を取り除いて水溶性成分のみを濃縮した可溶性の粉末であり、不溶性である大麦若葉末とは物性が全く異なるものであり、水への分散性、粉舞いといった課題を有するものではないため、大麦若葉搾汁粉末や大麦若葉エキス末を含有する造粒物に関する技術については、本発明の参考とはならない。
<大麦若葉末の製造方法>
本発明の大麦若葉末は、大麦若葉を乾燥及び粉砕することによって得ることができる、メディアン径30μm以下の粉砕末である。本発明において、大麦若葉を乾燥及び粉砕することにより大麦若葉末を得る工程とは、大麦若葉を乾燥する処理と粉砕する処理の両方を行うことによって大麦若葉末を得る工程を意味し、乾燥処理と粉砕処理の順序は問わない。乾燥処理及び粉砕処理は同時に行ってもよく、いずれを先に行ってもよいが、乾燥処理を先に行った後に粉砕処理を行うことが特に好ましい。必要に応じて、ブランチング処理、殺菌処理などの処理から選ばれる1種又は2種以上の処理を組み合わせて行ってもよい。乾燥処理を行う回数は特に限定されず、例えば、乾燥処理後に粉砕処理を行い、さらにその後に乾燥処理を再度行ってもよい。また、粉砕処理を行う回数は特に限定されず、粗粉砕処理を行った後に、より細かく粉砕する微粉砕処理を行うなどのように、1回又は2回以上の処理として実施してもよい。また、前述したように、大麦若葉搾汁粉末や大麦若葉エキス末は本発明の大麦若葉末に該当しないため、本発明の大麦若葉末については、搾汁処理又は抽出処理を経ずに得ることができる。
乾燥処理は特に限定されないが、例えば、大麦若葉末の水分含量が10重量%以下、好ましくは5重量%以下となるように乾燥する処理が挙げられる。乾燥処理は、例えば、熱風乾燥、高圧蒸気乾燥、電磁波乾燥、凍結乾燥などの当業者に公知の任意の方法により行われ得る。加熱による乾燥は、例えば、40℃-140℃、好ましくは80-130℃にて加温により大麦若葉が変色しない温度及び時間で行われ得る。
粉砕処理は特に限定されないが、例えば、当業者が通常使用する任意の方法により植物体を粉砕する処理が挙げられる。粉砕処理に際して、粒度の均一化、粉砕時間の短縮など、粉砕効率を上げる観点から、粗粉砕及び微粉砕を組み合わせて行うことが好ましい。
粉砕処理において、粗粉砕工程では、大麦若葉をカッター、スライサー、ダイサーなどの当業者が通常用いる任意の粗粉砕用の機器又は器具を用いて、例えば、大麦若葉の長径が約20mm以下、好ましくは約0.1-10mmとなるように破砕する。微粉砕工程では、例えば、クラッシャー、ミル、ブレンダー、石臼などの当業者が通常用いる任意の微粉採用の機器や器具を用いて大麦若葉を微粉砕する。当業者が通常使用する方法に基づき粉砕処理の条件を適宜設定することにより、大麦若葉末のメディアン径、比重、粒度分布などの物性を調製することができる。
本発明の大麦若葉末を得る工程においては、大麦若葉をブランチング処理してもよい。ブランチング処理とは大麦若葉の緑色を鮮やかに保つための処理である。ブランチング処理の具体的な方法としては、熱水処理や蒸煮処理などが挙げられる。
熱水処理としては、例えば、70-100℃、好ましくは80-100℃の熱水で、大麦若葉を60-240秒間、好ましくは90-180秒間処理する方法などが挙げられる。
蒸煮処理としては、常圧又は加圧下において、大麦若葉を水蒸気により蒸煮する処理と冷却する処理とを繰り返す間歇的蒸煮処理が好ましい。間歇的蒸煮処理において、水蒸気により蒸煮する処理は、例えば、20-40秒間、好ましくは30秒間行われる。蒸煮処理後の冷却処理は、直ちに行われることが好ましく、その方法は特に限定されないが、冷水への浸漬、冷蔵、冷風による冷却、温風による気化冷却、温風と冷風とを組み合わせた気化冷却などが用いられる。このうち温風と冷風とを組み合わせた気化冷却が好ましい。このような冷却処理は、大麦若葉の品温が、好ましくは60℃以下、より好ましくは50℃以下、さらに好ましくは40℃以下となるように行われる。また、ビタミン、ミネラル、葉緑素などの栄養成分に富んだ大麦若葉末を製造するためには、間歇的蒸煮処理を2-5回繰り返すことが好ましい。
本発明の大麦若葉末を得る工程においては、殺菌処理を行ってもよい。殺菌処理は当業者に通常知られている殺菌処理であれば特に限定されないが、例えば、温度、圧力、電磁波、薬剤などを用いて物理的又は化学的に微生物を殺滅させる処理であるということができる。
本発明の大麦若葉末を得る工程において、乾燥処理及び粉砕処理に追加してブランチング処理を行う場合、ブランチング処理は乾燥処理の前に行われることが好ましい。また、乾燥処理及び粉砕処理に追加して殺菌処理を行う場合、殺菌処理は、乾燥処理の後か、粉砕処理の前又は後に行われることが好ましい。
<大麦若葉末のメディアン径>
メディアン径(平均粒子径)とは、粉体の粒度分布の累積50%となる粒径を意味し、具体的には、レーザー回析散乱光式粒度分布測定装置であるセイシン企業社製のLMS-300又はLMS-350を用いて測定される粒度分布の累積50%(×50)の粒径である。本発明においては、造粒物の原料として用いる大麦若葉末のメディアン径を30μm以下に調製する必要がある。メディアン径30μm以下の大麦若葉末を原料として用いることにより、大麦若葉末を造粒した際に、本発明にて規定される比重や粒度分布の造粒物を得ることができる。大麦若葉末のメディアン径としては、30μm以下であれば特に制限されないが、8-30μmがより好ましく、10-30μmがさらに好ましく、10-25μmが特に好ましい。
[2.造粒物の製造方法]
<造粒物>
造粒とは、複数の粒子を凝集させ、集合体を形成させる操作のことを意味する。前記集合体(造粒物)においては粒子が凝集する際に粒子間に空隙が形成されており、造粒物と造粒に用いる原料の粒子には構造的な違いがある。本発明の大麦若葉末からなる造粒物は、前述した大麦若葉末を造粒したものであり、比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上であることを特徴とする。造粒物の比重及び粒度分布が当該範囲となるように制御することにより、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物を得ることができる。本発明の大麦若葉末からなる造粒物は、水などの結合剤(バインダー)以外の成分を含有しないことが好ましい。
<大麦若葉末からなる造粒物を得る工程>
本発明の製造方法においては、流動層造粒を行う。流動層造粒とは、原料となる粉体粒子に風を当てて空気流により流動化させながら、水などの結合液を噴霧することにより、粉体粒子同士を結着させ、粉体粒子の凝集体である造粒物を形成させる方法である。なお、押出造粒によって造粒した場合には、比重が大きくなり過ぎることによって水への分散性が悪くなるため、分散性に優れた造粒物を得ることができない。
本発明の製造方法においては、前述した方法により得た大麦若葉末を流動層造粒機に投入し、50-80℃の空気を供給することによって流動化させた大麦若葉末に水を噴霧した後、乾燥させて造粒物を得る工程、を有することを特徴とする。造粒に使用する流動層造粒機としては、市場で入手可能な任意の造粒装置を用いることができる。造粒装置の各種パラメータを適宜設定することにより、前述した比重及び粒度分布の条件を満たす造粒物を製造することができる。また、必要に応じて得られた造粒物を分級や粉砕することにより造粒物の比重及び粒径を調製してもよい。
本発明の製造方法においては、前述したとおり、50-80℃の空気を供給することによって流動化させた大麦若葉末に水を噴霧することを特徴とする。流動層造粒においては、空気を供給することによって流動化した粉末粒子に対して水を噴霧し、粉末粒子が濡れることにより、粉末粒子同士が結着する。したがって、粉末粒子の濡れ方が造粒の度合いに影響するが、粉末粒子の濡れ方は供給する空気の温度によって異なるため、供給する空気の温度は造粒の度合いや得られる造粒物の物性に対して影響を与える。例えば、供給する空気の温度が低い(例えば、35℃)場合には蒸発する水が少なく粉末粒子は濡れやすいのに対して、供給する空気の温度が高い(例えば、100℃)場合には蒸発する水が多く粉末粒子は濡れにくくなる。本発明者らは、鋭意検討の結果、供給する空気の温度を50-80℃に調整することにより、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物が得られることを見出した。大麦若葉末を流動化させるために供給する空気の温度については、50-80℃の範囲であれば特に制限されないが、得られる造粒物の分散性、取扱性又は飲みやすさが特に優れる観点から、50-70℃であることがより好ましく、50-60℃であることが特に好ましい。流動層造粒機では給気する空気の温度を設定できるので、例えば、50℃の空気を供給したい場合には、流動層造粒機の設定温度を50℃にすればよい。
本発明の製造方法においては、水を噴霧する方法として、連続噴霧と間欠噴霧のいずれであってもよい。連続噴霧とは、水の噴霧を開始してから、全量の水を噴霧し終わるまで、水の噴霧を一度も停止することなく噴霧し続ける噴霧方法のことをいう。間欠噴霧とは、水の噴霧を開始してから、全量の水を噴霧し終わるまでの間に、少なくとも一度は水の噴霧を停止する時間を設ける噴霧方法のことをいう。分散性、取扱性又は飲みやすさに特に優れた造粒物を得られる観点から、間欠噴霧の手法を用いて、加水状態を調整しながら進行することが好ましい。
本発明の製造方法においては、噴霧する水の量に特に制限はないが、噴霧する水の量の下限値としては、分散性、取扱性又は飲みやすさに特に優れた造粒物を得られる観点から、大麦若葉末の重量に対して30重量%以上であることが好ましく、大麦若葉末の重量に対して35重量%以上であることがより好ましく、大麦若葉末の重量に対して40重量%以上であることがさらに好ましく、大麦若葉末の重量に対して45重量%以上であることが特に好ましく、大麦若葉末の重量に対して50重量%以上であることが最も好ましい。また、噴霧する水の量の上限値としては、乾燥時間を短縮して生産性を向上させる観点から、大麦若葉末の重量に対して300重量%以下であることが好ましく、大麦若葉末の重量に対して250重量%以下であることがより好ましく、大麦若葉末の重量に対して200重量%以下であることがさらに好ましく、大麦若葉末の重量に対して150重量%以下であることが特に好ましく、大麦若葉末の重量に対して100重量%以下であることが最も好ましい。
本発明の製造方法においては、造粒工程を単回のみ行ってもよく、複数回行ってもよい。本発明においては、造粒工程が単回であっても分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物を得ることができるため、生産性などの観点から、造粒工程は単回行うことがより好ましい。
本発明の製造方法においては、流動させた大麦若葉末に対して水を噴霧する工程を行った後に、乾燥させて造粒物を得る工程(乾燥工程)を有する。乾燥時に供給する空気の温度としては特に制限はないが、得られる造粒物の分散性、取扱性又は飲みやすさが特に優れる観点及び乾燥時間を短縮する観点から、90℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましく、110℃以上が特に好ましい。流動層造粒機では給気する空気の温度を設定できるので、例えば、90℃の空気を供給したい場合には、流動層造粒機の設定温度を90℃にすればよい。また、得られる造粒物の水分量は特に限定されないが、10重量%以下が好ましく、8重量%以下がより好ましく、7重量%以下がさらに好ましく、6重量%以下が特に好ましく、5重量%以下が最も好ましい。
本発明の製造方法においては、上記工程により得られた造粒物について、必要に応じて得られた造粒物を分級や粉砕することにより造粒物の比重及び粒径を調製してもよい。例えば、得られた造粒物を篩過することにより、造粒物の比重及び粒径を調製してもよい。例えば、得られた造粒物について、篩を用いて、1000μm以下となるように調製してもよく、840μm以下となるように調製してもよく、710μm以下となるように調製してもよい。なお、必要に応じて得られた造粒物の比重及び粒径を調製するとは、造粒物の比重や粒径を調製する必要のある場合にのみ調製することを意味するので、必要のない場合には調製しなくてよい。
[3.大麦若葉末からなる造粒物の性質]
<比重>
本発明の大麦若葉末からなる造粒物は、比重が0.290g/cm3以下であることを特徴とする。本発明における比重とは、容器内へ粉体を静かに充填した状態で計測した嵩密度(ゆるめ嵩密度)を意味し、例えば、粉体特性評価装置(パウダテスタ(R)PT-X;ホソカワミクロン株式会社)を用いて測定することができる。本発明の造粒物においては、比重0.290g/cm3以下であることによって、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物を提供することができる。本発明の造粒物の比重としては0.290g/cm3以下の範囲であれば特に制限されないが、比重の上限としては、分散性をより向上させる観点から、0.285g/cm3以下が好ましく、0.280g/cm3以下がより好ましく、0.270g/cm3以下がさらに好ましく、0.260g/cm3以下が特に好ましく、0.250g/cm3以下が最も好ましい。本発明の造粒物の比重の下限値としては特に制限されないが、分散性をより向上させる観点から、0.100g/cm3以上が好ましく、0.120g/cm3以上がより好ましく、0.130g/cm3以上がさらに好ましく、0.140g/cm3以上が特に好ましく、0.150g/cm3以上が最も好ましい。
<粒度分布>
本発明の大麦若葉末からなる造粒物は、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上であることを特徴とする。本発明の造粒物においては、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上であることによって、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物を提供することができる。本発明における粒度分布とは重量基準の粒度分布を意味し、例えば、電動篩振動機(MICRO VIBRO SIFTER M-2;筒井理化学器機株式会社 )を用いて測定することができる。
本発明の造粒物は、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上の範囲であれば特に制限されないが、分散性、粉流れ、又は飲みやすさの観点から、粒径300μm以下の粒度分布が60%以上であることがより好ましく、70%以上であることが特に好ましい。
また、分散性、粉流れ、又は飲みやすさの観点から、粒径150μm以下の粒度分布が15%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましく、40%以上であることがさらに好ましく、50%以上であることが特に好ましく、60%以上であることが最も好ましい。また、分散性、粉流れ、又は飲みやすさの観点から、粒径106μm以下の粒度分布が15%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましく、40%以上であることがさらに好ましく、50%以上であることが特に好ましく、60%以上であることが最も好ましい。また、分散性、粉流れ、又は飲みやすさの観点から、粒径106μm以上の粒度分布が3%以上であることが好ましく、5%以上であることがより好ましく、7%以上であることがさらに好ましく、10%以上であることが特に好ましく、15%以上であることが最も好ましい。
<経口組成物>
本発明の造粒物は、経口組成物として用いることができる。経口組成物の形態としては、特に制限されるものではなく、例えば、飲食品、医薬部外品、医薬品などが挙げられるが、大麦若葉末は青汁として摂取されることが多いことから、飲食品組成物として用いることが好ましい。飲食品組成物の形態としては、特に制限されるものではなく、例えば、機能性表示食品、特定保健用食品、健康食品などが挙げられる。
本発明の造粒物は、例えば、加工食品に添加して摂取するなどして用いることも可能だが、水などの液体に分散しやすいという特徴を有することから、粉末飲料として用いることが好ましい。粉末飲料とは、水や湯、牛乳、豆乳などの液体に混ぜて飲用に供する粉末状の加工食品のことを意味する。粉末飲料は、重量が軽く携行しやすいというメリットがある。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の形態をとることができる。
[大麦若葉末の製造]
大麦若葉として、背丈が約30cmで刈り取った大麦の地上部(葉及び茎)を用いた。これを水洗いし、付着した泥などを除去し、5-10cm程度の大きさに切断する前処理を行った。前処理した大麦若葉を、90-100℃の熱湯で90秒間-120秒間、1回のみブランチング処理し、その後、冷水で冷却した。続いて、得られた大麦若葉を、水分量が5重量%以下となるまで、乾燥機中で、20分間-180分間、80℃-130℃の温風にて乾燥させた。乾燥した大麦若葉を約1mmの大きさに粗粉砕処理した。得られた大麦若葉を微粉砕処理することにより、メディアン径20μmの大麦若葉末を製造した。メディアン径についてはレーザー回折・散乱式粒度分布測定器(LMS-300;株式会社セイシン企業)により測定した。
[大麦若葉末からなる造粒物の製造]
以下に記載する方法により、大麦若葉末からなる造粒物を製造した。原料の大麦若葉末としては、前記方法により製造した大麦若葉末を用いた。
<実施例1>
大麦若葉末を流動層造粒機に投入後、55℃の空気を供給することによって大麦若葉末を流動化させた状態で、大麦若葉末の重量に対して75重量%の水を間欠噴霧し、その後、120℃の空気を供給することにより乾燥させて実施例1の造粒物(水分量5重量%以下)を得た。
<実施例2>
大麦若葉末を流動層造粒機に投入後、55℃の空気を供給することによって大麦若葉末を流動化させた状態で、大麦若葉末の重量に対して50重量%の水を間欠噴霧し、その後、120℃の空気を供給することにより乾燥させて実施例2の造粒物(水分量5重量%以下)を得た。
<比較例1>
大麦若葉末を押出し造粒機に投入後、スクリーン(1mmスクリーンを使用)の目詰まりに注意しながら大麦若葉末の重量に対して10-30重量%の水を適宜加水して造粒し、棚式乾燥機にて乾燥温度を90℃にして乾燥させ、比較例1の造粒物(水分量5重量%以下)を得た。
<比較例2>
前記方法により製造した大麦若葉末(造粒なし)を比較例2とした。
[比重及び粒度分布の測定]
以下に記載する方法により、実施例及び比較例について比重及び粒度分布を測定した。
<比重>
粉体特性評価装置(パウダテスタ(R)PT-X;ホソカワミクロン株式会社)を用いて、被験物質を所定の高さから落下させて100cm3のステンレス製容器に入れ、質量を測定することにより比重を測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 2023033086000001
<粒度分布>
電動篩振動機(MICRO VIBRO SIFTER M-2;筒井理化学器機株式会社)を用いて粒度分布を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2023033086000002
[分散性の評価]
以下に記載する(1)及び(2)の方法により、実施例及び比較例について分散性を評価した。
(1)水なじみの評価
(1)-1.水にサンプルを投与した際における分散性
100mLの水を入れたコップ(高さ100mm、上部の直径75mm、底部の直径55mm)に各サンプル3gずつを静かに投入し、サンプルを投下してからサンプル全体が水に浸漬して水中に分散するまでの時間(液面に浮遊した状態から水中に沈むまでの時間)を分散時間として測定し、以下の基準にしたがって水なじみを評価した。結果を表3に示す。
<基準>
〇:分散時間が60秒未満
×:分散時間が60秒以上
Figure 2023033086000003
表3から明らかなように、実施例1及び2の造粒物は、造粒していない大麦若葉末(比較例2)に比べて分散時間が短く、素早く水に分散することが明らかとなった。
(1)-2.サンプルに水を投与した際における分散性
各サンプル3gずつを入れたコップ(高さ100mm、上部の直径75mm、底部の直径55mm)に、水100mLを静かに注ぎ込んだ。その後、水面を観察し、以下の基準にしたがって粉浮きの有無を評価した。結果を表4に示す。
<基準>
有:サンプルの少なくとも一部が水面に浮いている
無:サンプルが水面に浮いていない(水中に分散又は沈んでいる)
Figure 2023033086000004
表4から明らかなように、造粒していない大麦若葉末(比較例2)は粉浮きが認められたのに対して、実施例の造粒物に粉浮きは認められなかった。
(2)分散安定性の評価
100mLの水を入れた円柱状(直径75mm)の透明なコップに各サンプル3gをそれぞれ投入し、マドラーを用いて10回攪拌(攪拌速度は1~1.5回/秒)した。各サンプルは不溶性であるため、攪拌によって水中に一時的には分散するが、時間が経過すると徐々に沈降し、上の方に澄んだ部分(上澄み)ができる。攪拌を完了してから1分間静置した後、コップの中身を観察し、上澄みの高さ(分離距離)を測定し、以下の基準にしたがって分散安定性を評価した。分離距離が短いほど、サンプルが水に安定な状態で分散しており、分離しにくいことを意味する。測定結果を表5に示す。
<基準>
〇:分散距離が5mm未満
×:分散距離が5mm以上
Figure 2023033086000005
表5から明らかなように、実施例1及び2の造粒物は分散安定性が良いのに対して、比較例1の造粒物は分散安定性が悪いことが分かった。
(1)及び(2)の試験より、造粒していない大麦若葉末(比較例2)は水なじみが悪いこと、比較例1の造粒物は分散安定性が悪いことが分かった。一方、実施例1及び2の造粒物は水なじみと分散安定性が共に良く、分散性に優れることが分かった。
[のど越しの評価]
各サンプル3gを100mLの水を入れたコップに投入した。投入後、マドラーを用いて10回攪拌(攪拌速度は1~1.5回/秒)した。その後すぐに各飲料を摂取し、以下の基準にてのど越しを評価した。結果を表6に示す。
<基準>
〇:飲料時にのどにイガイガを全く感じない又はイガイガをほとんど感じない
×:飲料時にのどにイガイガを感じる
Figure 2023033086000006
表6から明らかなように、実施例の造粒物は飲料時のイガイガ感がなく飲みやすいものであったのに対して、比較例1の造粒物は飲料時のイガイガ感があり飲みにくいものであった。
[取扱性]
各サンプル3gをアルミニウムパウチの分包に充填した。得られたサンプル入り分包を用いて、分包開封時の粉舞い、コップへの投入時の粉流れについて基準にしたがって評価し、取扱性を確認した。結果を表7に示す。
<基準>
開封時の粉舞い
〇:分包の開封時に粉舞いが少ない
×:分包の開封時に粉舞いが多い
投入時の粉流れ
〇:コップに投入する際の粉流れがスムーズではない
×:コップに投入する際の粉流れがスムーズである
Figure 2023033086000007
表7から明らかなように、実施例の造粒物は大麦若葉末に比べて取扱性に優れることが分かった。
[結果の総括]
上述した試験により、本発明の製造方法によって得られた造粒物(実施例1及び2)は、分散性、のど越し、取扱性がいずれも優れていた。一方、大麦若葉末からなる造粒物であっても、本発明とは異なる製造方法によって得られた造粒物(比較例1)は、取扱性は優れているが、分散性及びのど越しは悪かった。また、造粒していない大麦若葉末(比較例2)は、のど越しは優れているが、分散性及び取扱性は悪かった。したがって、本発明の製造方法によって得られた造粒物は、分散性、のど越し、取扱性に優れたものであることが明らかとなった。
本発明の製造方法に基づけば、大麦若葉末を含有し、かつ、賦形剤などを実質的に含有しないにもかかわらず、分散性、取扱性又は飲みやすさに優れた造粒物を製造することができ、粉末飲料形態の青汁などの飲食品に供することができるため、本発明の産業上の有用性は高い。

Claims (1)

  1. 大麦若葉末からなる造粒物の製造方法であって、
    大麦若葉を乾燥及び粉砕することによりメディアン径30μm以下である大麦若葉末を得る工程と、
    得られた大麦若葉末を流動層造粒機に投入し、50-80℃の空気を供給することによって流動化させた大麦若葉末に水を噴霧した後、乾燥させて造粒物を得る工程と、を有し、
    前記造粒物の比重が0.290g/cm3以下であり、かつ、粒径300μm以下の粒度分布が50%以上であることを特徴とする、大麦若葉末からなる造粒物の製造方法。
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