JP2023031328A - 遮音扉 - Google Patents

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勇優 宮田
Yuyu Miyata
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Abstract

Figure 2023031328000001
【課題】シンプルな構成でありながら、良好は遮音性能を備えた遮音扉を提供する。
【解決手段】
表面材5A、5Bと、四周状のフレーム6と、充填材と、からなり、充填材は、扉厚方向においてペーパコア7のみから形成された第1部分と、扉厚方向に部分的にグラスウール8が充填され、グラスウール8とペーパコア7´が積層された第2部分と、を備えており、複数の第2部分が、扉幅方向に間隔を存して充填されており、前記内部空間において、複数の第2部分が充填された部位を除く空間には、第1部分が充填されており、前記充填材の扉厚方向の一側と第1表面材5Aとの間に位置して、補強板9が設けてある。
【選択図】図2

Description

本発明は、遮音扉に関するものである。
ホテルの客室等で採用されるドアでは遮音性が要求されるが、ホテル用の軽量ドアでは、薄肉の化粧鋼板を表面材とした軽量ドアが用いられることから、遮音性能をいかに確保するかが課題となる。
扉体の内部空間に充填する充填材としてグラスウール等の遮音材を用いることで、扉体の遮音性能を向上できることが知られている(特許文献1)。しかしながら、グラスウールは扉体の強度には貢献しないため、扉体の強度を確保する構成が必要であり、特許文献1では、同一形状の2つの骨部材を接合してなる略矩形断面の筒状に形成された芯材を用いている。
特許第3111060号
本発明は、シンプルな構成でありながら、良好な遮音性能を備えた遮音扉を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明が採用した技術手段は、
表面材と、
四周状のフレームと、
前記表面材及び前記四周状のフレームで囲まれた内部空間に充填された充填材と、
からなり、
前記充填材は、扉厚方向において芯材のみから形成された第1部分と、扉厚方向に部分的に遮音材が充填され、前記遮音材と芯材が積層された第2部分と、を備えており、前記内部空間において、前記第2部分を囲むように前記第1部分が充填されている、
遮音扉、である。
第2部分は1つあるいは複数である。
1つの態様では、複数の第2部分が、扉幅方向、あるいは/および、扉高方向に間隔を存して充填されており、前記内部空間において、複数の第2部分が充填された部位を除く空間には、第1部分が充填されている。
本発明は、上記遮音扉を備えた引戸装置としても提供され得る。
なお、上記遮音扉は、開き戸にも用いられ得る。
1つの態様では、前記充填材の扉厚方向の一側と前記表面材との間に位置して、補強板が設けてある。
補強板は、扉体の強度及び遮音性能の向上に寄与するものである。
1つの態様では、前記補強板の第1面が前記表面材に接着されており、
前記補強板の第2面には、前記複数の第2部分の各遮音材と、前記第1部分の芯材が接着されており、
前記補強板の第2面の周縁部位には、前記第1部分の芯材が接着されている。
補強板の周縁部位を芯材に接着するようにしたことで(グラスウール等の遮音材の接着力は比較的弱いため一体性に劣るおそれがある)、扉体の剛性が維持される。
1つの態様では、前記第2部分において、前記遮音材は、扉厚方向の一側に位置しており、前記第2部分は、1層の遮音材と1層の芯材から積層されている。
1つの態様では、前記第2部分は、前記遮音材と芯材が積層された積層パネルである。
第2部分を複数の積層パネルから形成することで、扉体の組立作業性を向上させることができる。
1つの態様では、前記複数の第2部分は、扉体の高さ方向に延びる正面視縦長状の部分であり、扉体の幅方向に間隔を存して平行状に充填されており、
前記第1部分は、前記複数の第2部分の間に充填された縦長状の部分を含んでいる。
1つの態様では、前記第1部分の縦長状の部分は、扉体の幅方向中央部位に位置している。
扉体の幅方向中央部位に第1部分(第2部分に比べて強度がある)を配置することで、扉体の剛性を維持することができる。
1つの態様では、前記芯材は、ペーパコアであり、
前記遮音材は、グラスウールである。
なお、遮音材は、ロックルールであってもよい。
本発明では、第1部分の芯材と第2部分の芯材から扉体(充填材)の強度が確保される一方、第2部分の遮音材によって、扉体の遮音性能を確保することができる。
扉体の充填材の扉厚方向の一側と表面材との間に位置して、補強板を設けたものでは、扉体の強度及び遮音性能がさらに向上される。
本実施形態に係る引戸装置の正面図である。 本実施形態に係る引戸装置の縦断面図であり、左図と右図は、充填材の構成において異なる(右図の充填材の第2部分は積層パネルからなる)。 本実施形態に係る引戸装置の横断面図であり、上図と下図は、充填材の構成において異なる(下図の充填材の第2部分は積層パネルからなる)。 本実施形態に係る扉体の正面図である。 本実施形態に係る扉体の内部構造を示す正面図である。 本実施形態に係る扉体の横断面図である。 図6の上図及び中央図の部分拡大図である。 本実施形態に係る扉体の充填材の第2部分を構成する積層パネルを示す図である。
図1~図3を参照しつつ、本実施形態に係る扉体を備えた引戸装置について説明する。引戸装置は、戸先側縦枠1と、戸尻側の戸袋部2と、上ケース3と、下枠4と、を備え、戸先側縦枠1と、戸袋部2の戸先側部位の室内外の縦枠20、21と、上ケース3と、下枠4とで囲まれた空間から縦長方形状の開口部が形成されており、扉体5が左右方向に移動して、この開口部を開閉するようになっている。
扉体5は、室外側見付面である第1面50、室内側見付面である第2面51、上端面52、戸先側端面53、戸尻側端面54、下向き凹状の下面部55を備えており、第1面50、第2面51、上端面52、戸先側端面53、戸尻側端面54が扉体5の外面を形成しており、扉体5の外面は、化粧鋼板である薄板鋼板からなる複数枚の表面材から形成されている。本実施形態に係る表面材は、第1表面材(第1面50を含む主面部を備える)5Aと、第2表面材(第2面51を含む主面部を備える)5Bと、からなる。また、本実施形態に係る扉体5の外面は、上端エッジ材5C、戸先エッジ材5Dを含んでいるが、扉体5の外面を形成する板材の枚数や形状は、これらに限定されるものではないことが、当業者に理解される。
扉体5の内部には、金属製(典型的には鋼製)の四周状のフレーム6と、四周状のフレームで囲まれた空間に充填された充填材と、が内蔵されており、本実施形態に係る充填材は、主材としてのペーパコア7と、扉厚方向に部分的に充填されたグラスウール8と、から形成されている。また、本実施形態では、充填材の一面側に金属製(典型的には鋼製)の補強板9が設けてある。四周状のフレーム6と、充填材(ペーパコア7、グラスウール8)と、補強板9と、から扉体5の内部構造が構成されており、その周りに複数枚の表面材5A、5Bを固定することで、扉体5が形成されている。本実施形態では、室外側見付面である第1面50側にグラスウール8、補強板9が配置されているが、グラスウール8、補強板9を、室内側見付面である第2面51側に配置してもよい。
四周状のフレーム6は、扉幅方向に延びる長尺部材である上フレーム60、扉高さ方向に延びる長尺部材である戸先側縦フレーム61及び戸尻側縦フレーム62、扉幅方向に延びる長尺部材である下フレーム63を四周状に組む(典型的には溶接)ことで形成されている。
上フレーム60は、第1見付面と、第2見付面と、上面とから断面視コ字状に形成されており、扉体5の上端部位の強度を担保している。戸先側縦フレーム61は、第1見付面と、第2見付面と、見込面とから断面視コ字状に形成されており、扉体5の戸先側部位の強度を担保している。戸尻側縦フレーム62は、第1見付面と、第2見付面と、見込面とから断面視コ字状に形成されており、扉体5の戸尻側部位の強度を担保している。下フレーム63は、第1見付面を備えた第1見付部と、第2見付面を備えた第2見付部と、第1見付部と第2見付部間に形成された下向き凹部630からなり、扉体5の下面部55を形成すると共に、扉体5の下端部位の強度を担保している。
第1表面材5Aは、第1面50に対応する主面部及び上側、両側の折り返し片を備えており、上フレーム60、戸先側縦フレーム61、戸尻側縦フレーム62、下フレーム63の第1見付面、及び、上フレーム60の上面、戸先側縦フレーム61の見込面、戸尻側縦フレーム62の見込面の第1側の部分には、第1表面材が固定(例えば、接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。第1表面材5Aの主面部は、充填材の第1側の面(本実施形態では、補強板9)に固定(例えば、接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。
第2表面材5Bは、第2面51に対応する主面部及び上側、両側の折り返し片を備えており、上フレーム60、戸先側縦フレーム61、戸尻側縦フレーム62、下フレーム63の第2見付面、及び、上フレーム60の上面、戸先側縦フレーム61の見込面、戸尻側縦フレーム62の見込面の第2側の部分には、第2表面材が固定(例えば、接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。第2表面材5Bの主面部は、充填材の第2側の面に固定(例えば、接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。
第3表面材(上端エッジ材)5Cは、扉体5の上端面52に対応する面部を備えた断面視コ字形状に形成されており、扉体5の上端部位に固定(例えば、接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。第4表面材(戸先エッジ材)5Dは、扉体5の戸先側端面53に対応する面部を備えた断面視コ字形状に形成されており、扉体5の戸先側部位に固定(例えば、接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。
扉体5の第1面50、第2面51の戸先側部位の所定高さ位置には操作部としての引き棒56が設けてある。引き棒56の上下に位置して、錠前57が設けてある。また、扉体5の第2面51には、上側の錠前57の上方に位置して防犯用の用心鎖58が設けてある。扉体の内部空間において、これらのドア構成部材の取付部に対応する部位59(図1、図6下図参照)には充填材が設けられていない。部位59には、引き棒56、錠前57、用心鎖58が固定されている。部位59は、見込面590と、第1見付面591、第2見付面592とから断面視コ字形状の部材から形成されており、部位59の第1見付面591、第2見付面592は、戸先側縦フレーム61の第1見付面、第2見付面と面一であり、先端同士を突き合わせた状態で固定されている。部位59の第1見付面591、第2見付面592には、第1表面材5Aの主面部、第2表面材5Bの主面部が固定(例えば、接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。
本実施形態では、戸袋部2の内部空間の上方部位は、上ケース3の内部空間と連通しており、上ケース3の第1見付面30の内側で、上ケース3の内部空間から戸袋2の内部空間の上方部位に亘って延びる垂直面30´には、ハンガーレール32が設けてある。上ケース3の第2見付面は、上ケース本体に対して回動ないし取り外し可能な点検カバー31から形成されている。
扉体5の上端面52には幅方向に間隔を存して2個のハンガーローラ33が設けてあり、扉体5の上端部位は上ケース3内に位置しており、ハンガーローラ33を介してハンガーレール32から吊持されており、ハンガーローラ33がハンガーレール32上を転動することで、扉体5が左右に移動して、開口部を開閉するようになっている。上ケース3の下面には、扉体5の上端部位を受け入れ部を挟んで、第1側、第2側に位置して、幅方向に亘って、下方に突出するフィンを備えた気密部材34がそれぞれ設けてあり、開口部全閉姿勢時に、気密部材34が扉体5の上端部位(上端エッジ材5C)に接触することで、上側の気密性、遮音性を確保している。
戸先側縦枠1の見込部には、扉体5の戸先側を受け入れる凹部10が形成されており、開口部全閉姿勢では、扉体5の戸先側部位が戸先側縦枠1の凹部10内に位置している。戸先側縦枠1の凹部10内で、高さ方向に亘って、第1側、第2側にそれぞれ位置して、対向状に延びるフィンを備えた気密部材11が設けてあり、開口部全閉姿勢時に、気密部材11が扉体5の戸先側部位(戸先エッジ材5D)に接触することで、戸先側の気密性、遮音性を確保している。
開口部全閉姿勢では、扉体5の戸尻側部位が戸袋部2の縦枠20、21の間に形成された開口内に位置している。戸袋部2の縦枠20、21には、高さ方向に亘って、開口にフィンが対向状に突出するように気密部材200、気密部材210がそれぞれ設けてあり、開口部全閉姿勢時に、気密部材200が扉体5の第1面50の戸尻側に突設した被当接部500に接触し、気密部材210が扉体5の第2面51の戸尻側に突設した被当接部510に接触することで、戸尻側の気密性、遮音性を確保している。
下枠4の戸尻側部位には、振れ止めローラ40が設けてあり、扉体5の下面部55の下向き凹部630が振れ止めローラ40による被ガイド部となっている。扉体5の下面部55の凹部630内には、第1側、第2側に位置して、扉体5の幅方向に亘って、下方に突出するフィンを備えた気密部材631がそれぞれ設けてあり、開口部全閉姿勢時に、気密部材631が下枠4の上面に接触することで、下端の気密性、遮音性を確保している。
このように、本実施形態に係る引戸装置において、開口部全閉時には、閉鎖姿勢にある扉体5の上側部位、下端部位、戸先側部位、戸尻側部位が、気密部材34、631、11、200、210のフィンに接触しており、扉体5の四周に亘って、開口部との隙間を塞ぐことで、気密性、遮音性を向上させている。
扉体5の内部構造について詳細に説明する。本実施形態に係る充填材は、主材としてのペーパコア7と、扉厚方向に部分的に充填されたグラスウール8と、から形成されている。さらに、本実施形態では、充填材の第1側に金属製(本実施形態ではスチール製)の補強板9が設けてある。本明細書において、適宜、扉体5の実質的に全厚(内部空間)に亘って充填されたペーパコア7を「ペーパコア7」で表記し、グラスウール8が充填された部位のペーパコア7を「ペーパコア7´」で表記することで、両者を識別する。
本実施形態に係る充填材は、扉厚方向にペーパコア7のみから形成された第1部分と、扉厚方向に部分的にグラスウール8が充填され、グラスウール8とペーパコア7´が積層された第2部分と、からなる。ペーパコア7は主として芯材として機能し、グラスウール8は主として遮音材として機能する。なお、遮音材として、グラスウール8に代えて、ロックウールを用いてもよい。
本実施形態に係る第2部分において、グラスウール8は、扉厚方向の一側に位置しており、第2部分は、1層のグラスウール8と、1層のペーパコア7´から積層されている。本実施形態では、第2部分のグラスウール8は、第1面50(第1表面材5A)側に位置している。
図4~図6等に示すように、本実施形態では、扉体5の内部空間において、正面視縦長方形状の複数の第2部分(グラスウール8+ペーパコア7´)が、扉幅方向に間隔を存して充填されており、扉体5の内部空間において、複数の第2部分が充填された部位を除く空間には、第1部分(ペーパコア7)が充填されている。本実施形態では、フレーム6の内部にはペーパコア7は充填されていないが、フレーム6の内部にグラスウール8を充填してもよい。
1つの態様では、図8に示すように、第2部分は、グラスウール8とペーパコア7´が積層された積層パネル7Aとして用意される。第1部分は複数のペーパコア7のパネルないしブロックから用意される。積層パネル7Aのグラスウール8の表面にはアルミシート(図示せず)を貼着してもよい。複数の積層パネル7Aと、ペーパコア7の複数のブロックを用意することで、これらの端面同士を当接(接着してもよい)させるようにして、扉体5の内部空間に充填させる。複数の積層パネル7Aが充填された態様を、図2右図、図3下図、図6中央図、図7下図に示す。
図示の態様では、正面視縦長方形状の第2部分が扉幅方向に間隔を存して4列配置されているが、第2部分の個数や形状は限定されない。図4~図6に示す態様では、4列の第2部分(グラスウール8+ペーパコア7´)が同幅であるが、幅が異なる複数の第2部分を配置してもよい(図1参照)。なお、図示の態様では、第2部分が扉幅方向に離間して配置されているが、複数の第2部分は、扉体5の内部空間において、扉幅方向、あるいは/および、扉高方向に間隔を存して充填するようにしてもよい。
本実施形態では、充填材の第1側にスチール製の補強板9が設けてある。補強板9は、扉体1の第1面50の裏面側の大部分を覆うような寸法を備えた実質的に縦長方形状の板であり、ドア構成部材の取付部に対応する部位(戸先側部位)が切り欠かれている(図1、図6下図に切り欠きを「9´」で示す)。補強板9は上縁90、下縁91、戸先側縦縁92、戸尻側縦縁93を備えている。図4に示すように、切り欠き9´は上縁90´、下縁91´、側縁92´を備え、上縁90´、下縁91´、側縁92´は、ドア構成部材の取付部に対応する部位59に近接している。補強板9の端部(上縁90、下縁91、戸先側縦縁92、戸尻側縦縁93)は、四周状のフレーム6に近接している(図示の態様では、近接しているが当接していてもよい)。具体的には、図示の態様では、補強板9の上縁90、戸先側縦縁92、戸尻側縦縁93、下縁91は、それぞれ、上フレーム60、戸先側縦フレーム61、戸尻側縦フレーム62、下フレーム63の第1見付面、第2見付面の端縁と少し離間した位置にある。この離間した部位において、ペーパコア7と第1表面材5Aが接着(接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。図2に示すように、補強板9の上縁90は、上ケース3の下面に位置しており、図3に示すように、戸先側縦縁92は、戸先側縦枠1の見込面に位置しており、戸尻側縦枠93は、戸尻側縦枠2の見込面に位置している。
補強板9の第1面は、第1表面材5Aの主面部に接着(接着剤による接着や両面テープによる接着)されており、補強板9の第2面には、複数の第2部分の各グラスウール8の面部と、第1部分のペーパコア7の一側の面が接着(接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。第1部分のペーパコア7の他側の面及び第2部分のペーパコア7´の面部は、第2表面材5Bの主面部に接着(接着剤による接着や両面テープによる接着)されている。
補強板9の第2面の周縁部位には、第1部分のペーパコア7が接着されており、第2部分のグラスウール8は補強板9の第2面の周縁部位の内側に位置して当該第2面に接着されている。グラスウール8と補強板9の接着強度、グラスウール8とペーパコア7´の接着強度は、グラスウール8の材質に起因して比較的弱いため、補強板9の周縁部位の接着強度を高めることで、扉体5の剛性が維持される。
本実施形態に係るペーパコア7、7´は、水酸化アルミ混抄紙からなるコア材(例えば、水酸化アルミハニカムコア)である。本発明に採用し得るグラスウール8の密度は限定されないが、例えば、16~120kg/m3である。本実施形態で用いたグラスウール8の密度は120kg/m3である。
1つの態様では(限定されないものの)、正面視における第2部分(グラスウール8)の総面積は、扉体5の見付面積の50%以上であり、また、65%以下である。第2部分(グラスウール8)の総面積が扉体5の見付面積の50%より小さいと、遮音性能が不十分となるおそれがある。また、2部分(グラスウール8)の総面積が扉体5の見付面積の65%よりも大きくなると、扉強度(グラスウール8の部分の接着力が弱い)に影響が出てくるおそれがある。
1つの態様では、第2部分のグラスウール8の層の厚さは、限定されないものの、第1部分(ペーパコア7)の厚さの1/5~1/9であり、本実施形態では、第2部分のグラスウール8の層の厚さは、第1部分(ペーパコア7)の厚さの1/8である。グラスウール8の厚さを厚くすれば、遮音性能は向上するが、扉体5(充填材)の強度が低下することになる。本実施形態では、補強板9を設けることとの協働によって、グラスウール8の厚さを所望の消音性能を維持しつつ扉体5の強度を維持できる厚さに選択することで、遮音扉としての扉体5を提供している。
本実施形態に係る引戸装置は高い遮音性能(T-3)を備えており、限定されない1つの好ましい実施例ではホテルの客室(特に、車椅子用客室等)のドアとして用いられる。
本発明に係る遮音扉である扉体5について、引戸装置の実施形態に基づいて説明したが、扉体5は、設計変更によって、開き戸にも適用し得ることが当業者に理解される。
5 扉体
5A 第1表面材(表面材)
5B 第2表面材(表面材)
6 フレーム
7 ペーパコア(芯材、第1部分)
7´ ペーパコア(芯材、第2部分)
7A 積層パネル(第2部分)
8 グラスウール(遮音材、第2部分)
9 補強板

Claims (10)

  1. 表面材と、
    四周状のフレームと、
    前記表面材及び前記四周状のフレームで囲まれた内部空間に充填された充填材と、
    からなり、
    前記充填材は、扉厚方向において芯材のみから形成された第1部分と、扉厚方向に部分的に遮音材が充填され、前記遮音材と芯材が積層された第2部分と、を備えており、前記内部空間において、前記第2部分を囲むように前記第1部分が充填されている、
    遮音扉。
  2. 複数の第2部分が、扉幅方向、あるいは/および、扉高方向に間隔を存して充填されており、前記内部空間において、複数の第2部分が充填された部位を除く空間には、第1部分が充填されている、
    請求項1に記載の遮音扉。
  3. 前記充填材の扉厚方向の一側と前記表面材との間に位置して、補強板が設けてある、
    請求項1、2いずれか1項に記載の遮音扉。
  4. 前記補強板の第1面が前記表面材に接着されており、
    前記補強板の第2面には、前記複数の第2部分の各遮音材と、前記第1部分の芯材が接着されており、
    前記補強板の第2面の周縁部位には、前記第1部分の芯材が接着されている、
    請求項3に記載の遮音扉。
  5. 前記第2部分において、前記遮音材は、扉厚方向の一側に位置しており、前記第2部分は、1層の遮音材と1層の芯材から積層されている、
    請求項1~4いずれか1項に記載の遮音扉。
  6. 前記第2部分は、前記遮音材と芯材が積層された積層パネルである、
    請求項1~5いずれか1項に記載の遮音扉。
  7. 前記複数の第2部分は、扉体の高さ方向に延びる正面視縦長状の部分であり、扉体の幅方向に間隔を存して平行状に充填されており、
    前記第1部分は、前記複数の第2部分の間に充填された縦長状の部分を含んでいる、
    請求項1~6いずれか1項に記載の遮音扉。
  8. 前記第1部分の縦長状の部分は、扉体の幅方向中央部位に位置している、
    請求項7に記載の遮音扉。
  9. 前記芯材は、ペーパコアであり、
    前記遮音材は、グラスウールである、
    請求項1~8いずれか1項に記載の遮音扉。
  10. 請求項1~9いずれか1項に記載の遮音扉を備えた引戸装置。
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