JP2023030278A - 蓄電素子 - Google Patents

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和義 大原
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Abstract

【課題】抵抗溶接の信頼性の低下を抑えることができる蓄電素子を提供する。【解決手段】蓄電素子10は、極板(正極板202、負極板201)及びセパレータ230が積層された電極体200と、電極体200に接合される集電体300とを有する蓄電素子である。電極体200は、極板において活物質層(正極活物質層222、負極活物質層212)が形成された活物質層形成部からなる本体部(電極体本体部210)と、本体部から突出し、極板において活物質層が形成されていない活物質層非形成部213と、活物質層非形成部213が積層され束ねられた集束部(負極集束部214)と、を備えている。集束部の先端部には、集電体300に備わる脚部320が抵抗溶接により接合されている。セパレータ230は、活物質層非形成部213において本体部側の端部から、脚部320までの長さL1の半分以上の位置まで延びた延設部232を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、電極体と、当該電極体に接合される集電体とを備える蓄電素子に関する。
従来、電極体と、当該電極体に接合される集電体とを備える蓄電素子が知られている。例えば、特許文献1では、金属製の容器に巻回型の発電要素(電極体)が収容されている。また、容器内には、一対の集電体が収容されており、この一対の集電体は、電極体の正極及び負極に溶接されている。
特開2013-127948号公報
ここで、集電体と電極体の負極(または正極)とを抵抗溶接により溶接する場合には、溶接対象物の形状の個体差や溶接電極の状態変化等により、溶接個所として設定されている箇所とは異なる箇所に導電パスが生じ、当該導電パスに無効電流が流れて、抵抗溶接個所の信頼性が損なわれるおそれがある。
本発明は、抵抗溶接の信頼性の低下を抑えることができる蓄電素子を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、極板及びセパレータが積層された電極体と、電極体に接合される集電体とを有する蓄電素子であって、電極体は、極板において活物質層が形成された活物質層形成部からなる本体部と、本体部から突出し、極板において活物質層が形成されていない活物質層非形成部とを備え、電極体は、活物質層非形成部が積層され束ねられた集束部を有し、集束部には、集電体に備わる脚部が抵抗溶接により接合されており、セパレータは、活物質層非形成部において本体部側の端部から、脚部までの長さの半分以上の位置まで延びた延設部を有する。
これによれば、セパレータの延設部が、活物質層非形成部における本体部側の端部から、集電体の脚部までの長さの半分以上の位置まで延びているので、脚部と活物質層非形成部とを抵抗溶接する際に、意図しない箇所に導電パスが形成されることを抑制することができる。これにより、無効電流の発生を抑制できる。したがって、抵抗溶接の信頼性の低下を抑えることが可能である。
本発明によれば、抵抗溶接の信頼性の低下が抑えられる蓄電装置を提供できる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の容器内方に配置されている構成要素を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る電極体の一部を展開した斜視図である。 実施の形態に係る電極体のX軸マイナス方向の電極体端部と、当該電極体端部に接合された集電体の一対の脚部とを示す断面図である。 実施の形態に係る電極体と集電体との接合時の状態を示す説明図である。 変形例1に係る延設部が最外層にのみ設けられた電極体を示す断面図である。 変形例2に係る延設部が最内層にのみ設けられた電極体を示す断面図である。 変形例3に係るセパレータの外形を示す展開図である。 変形例3に係るセパレータを巻回した後の状態を示す斜視図である。 変形例4に係る固定部材を備えた場合の電極体を示す断面図である。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、極板及びセパレータが積層された電極体と、電極体に接合される集電体とを有する蓄電素子であって、電極体は、極板において活物質層が形成された活物質層形成部からなる本体部と、本体部から突出し、極板において活物質層が形成されていない活物質層非形成部とを備え、電極体は、活物質層非形成部が積層され束ねられた集束部を有し、集束部には、集電体に備わる脚部が抵抗溶接により接合されており、セパレータは、活物質層非形成部において本体部側の端部から、脚部までの長さの半分以上の位置まで延びた延設部を有する。
これによれば、セパレータの延設部が、活物質層非形成部における本体部側の端部から、集電体の脚部までの長さの半分以上の位置まで延びているので、脚部と活物質層非形成部とを抵抗溶接する際に、意図しない箇所に導電パスが形成されることを抑制することができる。これにより、無効電流の発生を抑制できる。したがって、抵抗溶接の信頼性の低下を抑えることが可能である。
延設部は、極板とセパレータとの積層方向において集束部の一方の外側面及び他方の外側面の少なくとも一方に設けられている、としてもよい。
これによれば、集束部の一方の外側面及び他方の外側面の少なくとも一方に延設部が設けられているので、無効電流が活物質層非形成部に至ることを延設部でより確実に抑制することができる。したがって、抵抗溶接の信頼性低下をより抑えることができる。
延設部は、複数層設けられている、としてもよい。
これによれば、複数層の延設部が設けられているので、複数の延設部で無効電流の発生をより確実に抑制することができる。したがって、無効電流の発生をより確実に抑制でき、抵抗溶接の信頼性低下をより抑えることができる。
電極体は、極板とセパレータとが巻回されることで極板とセパレータとが積層されている。
これによれば、巻回型の電極体においてもセパレータの延設部によって無効電流の発生を抑制できる。したがって、抵抗溶接の信頼性の低下を抑えることが可能である。
蓄電素子は、延設部を活物質層非形成部に固定する固定部材を有する。
これによれば、固定部材が延設部を活物質層非形成部に固定しているので、延設部を活物質層非形成部に沿って配置することができる。したがって、活物質層非形成部を延設部で確実に保護することができ、無効電流の発生をより確実に抑制することが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明する。以下で説明する実施の形態及び変形例は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
以下の説明及び図面中において、蓄電素子が有する一対(正極及び負極、以下同様)の電極端子の並び方向、一対の集電体の並び方向、一対の上部ガスケットの並び方向、一対の下部ガスケットの並び方向、一対のスペーサの並び方向、電極体の両端部の並び方向、電極体の巻回軸方向、または、容器の短側面の対向方向をX軸方向と定義する。容器の長側面の対向方向、容器の短側面の短手方向、または、容器の厚さ方向をY軸方向と定義する。蓄電素子の容器本体と蓋体との並び方向、容器の短側面の長手方向、または、集電体の脚部(電極体接続部)の延設方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。
以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。例えば、2つの方向が直交している、とは、当該2つの方向が完全に直交していることを意味するだけでなく、実質的に直交していること、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。
(実施の形態)
[蓄電素子の全般的な説明]
まず、図1~図4を用いて、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10の容器100内方に配置されている構成要素を示す斜視図である。具体的には、図2は、蓄電素子10から容器本体110、スペーサ800及び絶縁シート600を分離した状態での構成を示す斜視図であり、電極体200に集電体300を接合した後の状態を示している。図3は、実施の形態に係る蓄電素子10を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。具体的には、図3は、図2に示した容器本体110、スペーサ800及び絶縁シート600以外の構成要素を分解して示す斜視図であり、電極体200に集電体300を接合する前の状態を示している。
蓄電素子10は、電気を充電し、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、電力貯蔵用途または電源用途等に使用される。蓄電素子10は、例えば、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)及びガソリン自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール、リニアモーターカー、並びに、ディーゼル機関及び電気モーターの両方を備えるハイブリッド電車が例示される。蓄電素子10は、家庭用または事業用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。蓄電素子10は、固体電解質を用いた電池であってもよい。本実施の形態では、直方体形状(角形)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、円柱形状、長円柱形状または直方体以外の多角柱形状等であってもよい。蓄電素子10は、パウチタイプの蓄電素子であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極及び負極の電極端子130と、正極及び負極の上部ガスケット140とを備えている。図2及び図3に示すように、容器100の内方には、正極及び負極の下部ガスケットと、電極体200と、正極及び負極の集電体300と、正極及び負極のスペーサ800と、絶縁シート600とが収容されている。容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、図示は省略する。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択できる。
容器100は、開口が形成された容器本体110と、容器本体110の開口を閉塞する蓋体120とを有する直方体形状(角形)の容器である。容器本体110は、容器100の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、X軸方向両側の側面に2つの第一壁部111を有し、Y軸方向両側の側面に2つの第二壁部112を有し、Z軸マイナス方向側に第三壁部113を有している。
蓋体120は、容器100の蓋部を構成する矩形状の板状部材であり、容器本体110のZ軸プラス方向側に配置されている。本実施の形態では、蓋体120には、正極側及び負極側の電極端子130が配置されており、さらに、容器100内方の圧力が上昇した場合に当該圧力を開放するガス排出弁121、及び、容器100内方に電解液を注液するための注液部122等も設けられている。
このような構成により、容器100は、スペーサ800が取り付けられた状態の電極体200を容器本体110の内部に収容後、容器本体110と蓋体120とが溶接等によって接合されることにより、内部が密封される構造となっている。容器本体110及び蓋体120の材質は特に限定されず、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能な金属とすることができる。容器本体110及び蓋体120の材質として樹脂を用いることもできる。
図4は、実施の形態に係る電極体200の一部を展開した斜視図である。図3及び図4に示すように、電極体200は、正極板202と負極板201と2つのセパレータ230とを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。本実施の形態では、電極体200の断面形状として長円形状を図示しているが、円形状または楕円形状等でもよい。
正極板202は、長尺な矩形帯状の平面形状をしたシート状の極板である。具体的には、正極板202は、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属箔からなる長尺帯状の集電箔である正極基材層221上に正極活物質層222が形成された極板である。負極板201は、銅や銅合金などの金属箔からなる長尺帯状の集電箔である負極基材層211上に負極活物質層212が形成された極板である。上記集電箔として、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラス、Al-Cd合金など、適宜公知の材料を用いることもできる。正極活物質層及び負極活物質層に用いられる正極活物質及び負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。
セパレータ230は、長尺な矩形帯状の平面形状をしたシート状の部材である。具体的には、セパレータ230は、絶縁性の樹脂からなる微多孔性のシートである。セパレータ230は、PP、PE等の絶縁性の樹脂によって、微多孔性を有するシート状に形成されている。セパレータ230は、蓄電素子10内の正極板202、負極板203等の異なる極性の部材間を絶縁するとともに、微多孔性を有することにより電解液を通過させることができる。セパレータ230として、セルロースシートや不織布を用いることもできる。また、セパレータ230は、表面に無機層が形成されていてもよい。無機層があればさらに絶縁性を向上できる。
電極体200は、正極板202と負極板201との間にセパレータ230が配置され巻回されて形成されている。具体的には、電極体200は、正極板202と負極板201とが、セパレータ230を介して、巻回軸W(本実施の形態ではX軸方向に平行な仮想軸)の方向に互いにずらして巻回されている。正極板202及び負極板201は、それぞれのずらされた方向の端部に、活物質が塗工されず(活物質層が形成されず)基材層が露出した部分(活物質層非形成部223、213)を有している。
つまり、電極体200は、活物質層が形成された活物質層形成部からなる電極体本体部210と、電極体本体部210からX軸プラス方向またはX軸マイナス方向に突出する電極体端部220とを有している。また、2つの電極体端部220のうちの一方の電極体端部220には、正極板202の活物質層非形成部223が積層されて束ねられた正極集束部224が設けられている。他方の電極体端部220には、負極板201の活物質層非形成部213が積層されて束ねられた負極集束部214が設けられている。本実施の形態では、X軸プラス方向の電極体端部220に正極集束部224が配置されており、X軸マイナス方向の電極体端部220に負極集束部214が配置されている場合を例示している。
電極体200は、図4に示すように、Y軸方向の幅が狭い扁平状に形成されており、極板(正極板202及び負極板201)の主たる積層方向はY軸方向である。従って、本実施の形態において、電極体200における極板の積層方向、と言う場合、Y軸方向のことを意味する。
図2及び図3に示すように、電極端子130は、集電体300を介して、電極体200の正極板202及び負極板201に電気的に接続される端子(正極端子及び負極端子)である。つまり、電極端子130は、電極体200に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、電極体200に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の部材である。電極端子130は、電極体200の上方に配置された蓋体120に取り付けられている。具体的には、図3に示すように、電極端子130は、軸部131が、上部ガスケット140の貫通孔140aと、蓋体120の貫通孔120aと、下部ガスケット150の貫通孔150aと、集電体300の貫通孔310aとに挿入されて、かしめられることにより、集電体300とともに蓋体120に固定される。電極端子130は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。
集電体300は、電極体200のX軸方向両側に配置され、電極体端部220に接続される部材(正極集電体及び負極集電体)である。集電体300の材質は限定されない。例えば、正極側の集電体300は、電極体200の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属部材で形成されている。負極側の集電体300は、電極体200の負極基材層と同様、銅または銅合金などの金属部材で形成されている。
集電体300は、下部ガスケット150とともに容器100に固定された端部である固定端部310と、固定端部310から延設された一対の脚部320とを有する。正極側の集電体300の一対の脚部320は、正極側の電極体端部220に接合され、負極側の集電体300の一対の脚部320は、負極側の電極体端部220に接合される。接合の手法としては、抵抗溶接が採用される。この構成により、電極体200が、2つの集電体300によって蓋体120から吊り下げられた状態で保持(支持)され、振動や衝撃などによる揺れが抑制される。集電体300と電極体200との位置関係については後述する。
図2に示すように、スペーサ800は、電極体200と容器100との間に配置されるスペーサである。本実施の形態では、スペーサ800は、電極体200及び集電体300の側方(X軸プラス方向またはX軸マイナス方向)に配置され、Z軸方向に延設されて形成されたサイドスペーサである。
スペーサ800は、電極体200及び集電体300と容器100との間のスペースを埋めることにより、電極体200及び集電体300が容器100に対して振動しないように支持する。
上部ガスケット140は、容器100の蓋体120と電極端子130との間に配置され、蓋体120と電極端子130との間を絶縁し、かつ封止する部材(正極上部ガスケット及び負極上部ガスケット)である。具体的には、上部ガスケット140は、矩形状の略板状部材の中央部分に、電極端子130の軸部131が挿入される貫通孔140aが形成された形状を有している。貫通孔140aに軸部131が挿入されてかしめられることにより、上部ガスケット140が蓋体120に固定される。上部ガスケット140は、PP、PE、PPS、PET、PEEK、PFA、PTFE、PBT、PES等の樹脂等によって形成されている。
下部ガスケット150は、容器100の蓋体120と集電体300との間に配置され、蓋体120と集電体300との間を絶縁する部材(正極下部ガスケット及び負極下部ガスケット)である。具体的には、下部ガスケット150は、矩形状の略板状部材の略中央部分に、電極端子130の軸部131が挿入される貫通孔150aが形成された形状を有している。貫通孔150aに軸部131が挿入されてかしめられることにより、下部ガスケット150が蓋体120に固定される。下部ガスケット150は、PP、PE、PPS、PET、PEEK、PFA、PTFE、PBT、PES等の樹脂等によって形成されている。
[電極体と集電体との位置関係]
次に、電極体200と集電体300との位置関係について説明する。ここでは、電極体200のX軸マイナス方向の電極体端部220を例示して説明するが、電極体200のX軸プラス方向の電極体端部220においても基本的に同様であるためこちらについての説明は省略する。
図5は、実施の形態に係る電極体200のX軸マイナス方向の電極体端部220と、当該電極体端部220に接合された集電体300の一対の脚部320とを示す断面図である。図5に示すように、X軸マイナス方向の電極体端部220には負極集束部214が設けられている。負極集束部214は、負極板201の活物質層非形成部213が複数層に巻かれた状態で、電極体本体部210からX軸マイナス方向に突出した部位である。具体的には、負極集束部214は、X軸方向視においてZ軸方向に長い環状に形成されており、負極板201の活物質層非形成部213がY軸方向の中央部で二分割されてそれぞれ束ねられている。この負極集束部214のうち、Y軸方向の中央部からY軸マイナス方向に配置された部位を第一集束部2141と称し、Y軸方向の中央部からY軸プラス方向に配置された部位を第二集束部2142と称する。
一対の脚部320は、負極集束部214の先端部(X軸マイナス方向の端部)をY軸方向で挟む位置に配置されている。具体的には、Y軸マイナス方向の脚部320は、第一集束部2141の外側面に対向するように配置されて当該第一集束部2141に抵抗溶接にて接合されている。一方、Y軸プラス方向の脚部320は、第二集束部2142の外側面に対向するように配置されて当該第二集束部2142に抵抗溶接にて接合されている。図5では、電極体端部220と一対の脚部320とが抵抗溶接にて接合された接合部290を二点鎖線で囲み、その内部をドットハッチングで図示している。接合部290は、抵抗溶接によって固相接合した部位であり、第一集束部2141の一部及び第二集束部2142の一部と脚部320の一部とが接合されている。なお、本明細書では、「抵抗溶接」、「溶接電極」のように、「溶接」の用語を用いるが、固相接合を含むものである。また、抵抗溶接によって、対象物が溶融して接合される場合においても、本明細書の特許請求の範囲に含まれるものである。
各セパレータ230は、セパレータ本体231と、一対の延設部232とを有する矩形状のシート体である。図4に示すように、セパレータ本体231は、電極体本体部210の活物質層(正極活物質層222及び負極活物質層212)に重なる矩形状の部位である。一対の延設部232は、セパレータ本体231の各長辺の全体から外方に向けて延びた矩形状の部位である。一対の延設部232のうち、X軸マイナス方向の電極体端部220に対応する延設部232は、電極体本体部210からX軸マイナス方向に延設されている。上述したように各セパレータ230は、正極板202及び負極板201とともに巻かれているため、各セパレータ230の延設部232も複数層設けられている。
図5に示すように、各層の延設部232は、電極体本体部210から脚部320までの長さL1の半分以上の位置まで延びている。つまり、各層の延設部232の先端部(X軸マイナス方向の端部)は、電極体本体部210からL1/2よりもX軸マイナス方向に配置されている。本実施の形態では、各層の延設部232の先端部は、脚部320の近傍に配置されている場合を例示している。
ここで、長さL1は、負極集束部214において、最も外層に位置する活物質層非形成部213のうち電極体本体部210側の端部から脚部320までの長さである。より具体的には、長さL1は、最も外層に位置する活物質層非形成部213の延設方向に沿って、当該活物質層非形成部213における電極体本体部210側の端部と、脚部320における電極体本体部210側の端部とを結ぶ直線の長さである。
[電極体の活物質層非形成部と集電体の脚部との接合方法]
次に、電極体200の活物質層非形成部213と集電体300の脚部320との接合方法について説明する。電極体200において、活物質層非形成部213からなる負極集束部214では、第一集束部2141と第二集束部2142とが個別に抵抗溶接されて、集電体300の各脚部320に接合される。その抵抗溶接の手法は基本的には同じであるために、ここでは第二集束部2142を例示して説明する。また、正極集束部224についても同様である。なお、正極集束部224は超音波溶接で脚部320に接合されてもよい。
図6は、実施の形態に係る電極体200と集電体300との接合時の状態を示す説明図である。具体的には、図6は、電極体200の第二集束部2142と、当該第二集束部2142に接合される集電体300の脚部320とを図示している。
この接合時においては、抵抗溶接を実行する抵抗溶接機500が用いられる。抵抗溶接機500は、一対の溶接電極510、520を有しており、この一対の溶接電極510、520で溶接対象(第二集束部2142及び脚部320)を挟んで一定の圧力をかけながら電流を流すことで溶接対象を接合する。溶接電極510、520は、全体的には水平方向(X軸方向)に延びる形状を有しており、Z軸方向に突出する突出部分を有する。この突出部分が溶接対象に当接し、溶接電流が通電される。一対の溶接電極510、520は、図6において上下方向(Y軸方向)に並んでおり、下側の溶接電極520は位置が固定されている。上側の溶接電極510は上下方向に可動するようになっている。
溶接作業時には、第二集束部2142が一対の溶接電極510、520で挟まれるように、電極体200を溶接電極510、520に対して配置する。具体的には、下側の溶接電極520が第一集束部2141及び第二集束部2142の間に挿入され、溶接電極520は、第二集束部2142に対向する位置に配置される。上側の溶接電極510は、脚部320に対向する位置に配置される。抵抗溶接機500は、上側の溶接電極510を下降させることで、溶接対象である第二集束部2142及び脚部320を加圧しながら電流を流す。ここで、溶接電極510、520は、溶接対象との通電箇所以外の表面には絶縁処理が施されているが、繰り返しの溶接作業の中で、絶縁処理が劣化する場合がある。絶縁処理が劣化すると、当該劣化した箇所と電極体200の活物質層非形成部213とが接触した際に無効電流が流れる導電パスとなる。例えば、図6における矢印B方向に無効電流が発生するおそれがある。無効電流は、溶接電極510、520と活物質層非形成部213とが接近するほど発生しやすい。特に、活物質層非形成部213において、電極体本体部210から負極集束部214へ向かう部分の傾斜角度が大きい場合などは、溶接電極510と活物質層非形成部213とが接触する可能性が大きくなる。また、下側の溶接電極520は、電極体200の内方へ挿入されるため、電極体200の内部形状によっては、溶接電極520と活物質層非形成部213とが接触する可能性がある。このため、溶接電極510、520の表面を絶縁処理するとともに、本実施の形態の構成を施すことが、無効電流の発生を抑制する二重保護となり得る。
本実施の形態では、セパレータ230の各層の延設部232が電極体本体部210から脚部320に向けて延びているので、当該各層の延設部232が無効電流を遮断しうる。ここで、各層の延設部232が電極体本体部210から脚部320までの長さL1の半分未満まで延びていたとしても、第二集束部2142のうち、半分以上の領域が露出しているので無効電流の抑制効果は低い。本実施の形態では、各層の延設部232が、電極体本体部210から脚部320までの長さL1の半分以上の位置まで延びているため、当該各層の延設部232が無効電流の発生をより確実に抑制できる。特に、本実施の形態では、セパレータ230において各層の延設部232の先端部が脚部320の近傍に配置されている。このため、各層の延設部232で無効電流の発生をより確実に抑制できる。さらに、延設部232の先端部が脚部320に当接する位置に配置されている場合には、より効果的である。
[効果の説明]
以上のように、本実施の形態に係る蓄電素子10は、極板(正極板202、負極板201)及びセパレータ230が積層された電極体200と、電極体200に接合される集電体300とを有する蓄電素子である。電極体200は、極板において活物質層(正極活物質層222、負極活物質層212)が形成された活物質層形成部からなる本体部(電極体本体部210)と、本体部から突出し、極板において活物質層が形成されていない活物質層非形成部213と、活物質層被形成部が積層され束ねられた集束部(負極集束部214)を備えている。負極集束部214には、集電体300に備わる脚部320が抵抗溶接により接合されている。セパレータ230は、活物質層非形成部213において本体部側の端部から、脚部320までの長さL1の半分以上の位置まで延びた延設部232を有する。
電極体200は、個体差があり、活物質層非形成部213に、個体ごとの皺状の凹凸形状ができている。また、溶接電極510、520において電極体200と当接する部分以外には絶縁処理を施しているが、繰り返しの溶接作業の中で、絶縁処理が劣化する場合がある。溶接電極510、520において絶縁処理が劣化し金属表面が露出した箇所と、活物質層非形成部213の例えば皺状の凸部分とが、抵抗溶接時に接触すると、当該接触部分が導電パスとなり、無効電流が発生する可能性がある。
本実施の形態によれば、セパレータ230の延設部232が、活物質層非形成部213における本体部側の端部から、集電体300の脚部320までの長さL1の半分以上の位置まで延びている。これにより、脚部320と活物質層非形成部213とを抵抗溶接する際に導電パスとなりうる箇所をセパレータ230の延設部232が覆うことになる。したがって、溶接電極510、520と活物質層非形成部213とが接触する虞がある場合でも、溶接電極510、520と活物質層非形成部213の間にセパレータ230の延設部232が存在することになり、無効電流の発生を抑制できる。以上により、抵抗溶接の信頼性の低下を抑えることが可能である。
また、負極集束部214の一方の外側面及び他方の外側面の少なくとも一方に延設部232が設けられているので、無効電流が活物質層非形成部213に至ることを延設部232でより確実に抑制することができる。したがって、抵抗溶接の信頼性低下をより抑えることができる。
また、複数層の延設部232が電極体200に設けられているので、複数の延設部232で無効電流の発生をより確実に抑制でき、抵抗溶接の信頼性低下をより抑えることができる。
また、電極体200は、極板とセパレータ230とが巻回されることで極板とセパレータ230とが積層されている。これによれば、巻回型の電極体200においてもセパレータ230の延設部232によって無効電流の発生を抑制できる。したがって、抵抗溶接の信頼性の低下を抑えることが可能である。
(変形例)
以下に、上記実施の形態の各変形例について説明する。以降の説明において上記実施の形態と同一の部分においては同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
[変形例1]
上記実施の形態では、セパレータ230の全ての層に延設部232が設けられている場合を例示した。しかしながら、延設部232はセパレータ230の少なくとも一層に設けられていればよい。例えば、図7は、変形例1に係る延設部232aが最外層にのみ設けられた電極体200aを示す断面図である。具体的には、図7は図5に対応する図である。
図7に示すように、延設部232aは、セパレータ230aにおける最外層にのみ設けられている。このため、第一集束部2141aと第二集束部2142aとのそれぞれでは、極板とセパレータ230aとの積層方向(Y軸方向)における外側面に延設部232aが設けられている。具体的には、第一集束部2141aでは、Y軸マイナス方向の外側面に延設部232aが設けられており、第二集束部2142aでは、Y軸プラス方向の外側面に延設部232aが設けられている。
このため、第一集束部2141aに対する抵抗溶接時においては、延設部232aで無効電流を遮ることができる。同様に、第二集束部2142aに対する抵抗溶接時においては、延設部232aで無効電流を遮ることができる。
[変形例2]
図8は、変形例2に係る延設部232bが最内層にのみ設けられた電極体200bを示す断面図である。具体的には、図8は図7に対応する図である。
図8に示すように、延設部232bは、セパレータ230bにおける最内層にのみ設けられている。このため、第一集束部2141bと第二集束部2142bとのそれぞれでは、極板とセパレータ230bとの積層方向(Y軸方向)における外側面に延設部232bが設けられているとも言える。具体的には、第一集束部2141bでは、Y軸プラス方向の外側面に延設部232bが設けられており、第二集束部2142bでは、Y軸マイナス方向の外側面に延設部232bが設けられている。
このため、第一集束部2141bに対する抵抗溶接時においては、延設部232bで無効電流を遮ることができる。同様に、第二集束部2142bに対する抵抗溶接時においては、延設部232bで無効電流を遮ることができる。
[変形例3]
上記実施の形態では、展開時には矩形状のセパレータ230を例示した。しかしながら、延設部が設けられるのであればセパレータの形状は如何様でもよい。この変形例3では、セパレータの形状の他の例について説明する。
図9は、変形例3に係るセパレータの外形を示す展開図である。図9においてはセパレータの長手方向をX1軸方向とし、幅方向をY1軸方向としている。図9の(a)に示すセパレータ230cは、各延設部232cにおけるX1軸方向の長さがセパレータ本体231cにおけるX1軸方向の長さよりも短い形状となっている。つまり、セパレータ230cが巻回された後において各延設部232cが設けられる層に相当する部位のみが幅広に形成されている。
図9の(b)に示すセパレータ230dは、X1軸方向に進むにつれて幅が狭くなるように各長辺が傾斜した形状となっている。図10は、変形例3に係るセパレータ230dを巻回した後の状態を示す斜視図である。図10に示すように、セパレータ230dを巻回すると、一端部がテレスコープ状に層ずれする。巻回されたセパレータ230dのうち、全ての層が重なっている部分をセパレータ本体231dに相当させ、層ずれしている部分を延設部232dに相当させることができる。図10では、巻回中心に近づくにつれて突出したセパレータ230dを図示しているが、巻回中心に近づくにつれて凹むセパレータであってもよい。
[変形例4]
変形例4に係る蓄電素子は、延設部を活物質層非形成部に固定する固定部材を有している。以下、固定部材を有する形態について説明する。図11は、変形例4に係る固定部材として集電箔当接部材270を備えた場合の電極体200cを示す断面図である。具体的には図11は図5に対応する図である。図11に示すように集電箔当接部材270は、活物質層非形成部213の一部である第一集束部2141と第二集束部2142とのそれぞれに取り付けられている。集電箔当接部材270は固定部材の一例である。各集電箔当接部材270は基本的に同等であるために、以下では第二集束部2142に取り付けられる集電箔当接部材270について説明する。
集電箔当接部材270は、金属からなるクリップ状の部材である。集電箔当接部材270は、第二集束部2142の長手方向(Z軸方向)の少なくとも一部に設けられている。具体的には集電箔当接部材270は、溶接電極510、520が配置される個所に配置される部材である。活物質層非形成部213(集電箔)は、箔状の部材で厚みが薄く、損傷を受けやすい。このため、少なくとも溶接電極510、520が当接する部位に集電箔よりも肉厚が厚い集電箔当接部材270を配置することにより、溶接電極510、520が当接し押圧を受ける場合に、活物質層非形成部213に損傷が発生することを抑制できる。また、本変形例は、セパレータ230の延設部232は集電箔当接部材270の端部まで延びている。集電箔当接部材270は、クリップ状の形状によって、第二集束部2142及び脚部320をY軸方向で挟持している。このとき、集電箔当接部材270の一対の先端部は、セパレータ230の延設部232を一緒に挟持しており、これにより、延設部232が第二集束部2142に固定されている。
このように、固定部材としての集電箔当接部材270が延設部232を活物質層非形成部213に固定しているので、延設部232を活物質層非形成部213に沿って配置することができる。したがって、活物質層非形成部213を延設部232で確実に絶縁することができ、無効電流の発生をより確実に抑制することが可能である。
なお、固定部材は、延設部232を活物質層非形成部213に固定できるのであれば、その形態は如何様でもよく、その他の形態としては例えば接着テープ、接着剤などが挙げられる。
(その他)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、この実施の形態及びその変形例に限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態などでは、電極体200の正極側及び負極側の双方が上記の構成を有しているとしたが、正極側及び負極側のいずれか一方のみが上記の構成を有していてもよい。電極体の正極側及び負極側の一方のみにセパレータの延設部を設ける場合には、矩形状のセパレータを層ずれさせながら巻回することで図10に示した延設部232dのようにすることも可能である。
また、上記実施の形態などでは、電極体は、巻回軸Wが蓋体120に平行となるいわゆる縦巻きの巻回型電極体であるとした。しかし、電極体は、巻回軸が蓋体120に垂直となるいわゆる横巻きの巻回型電極体であってもよい。巻回型の電極体の場合、容器内に複数の電極体が収容されていてもよい。この場合、各電極体が極毎に少なくとも1つの集束部を有していればよい。
電極体の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層したスタック型や、極板及び/またはセパレータを蛇腹状に折り畳んだ形状(セパレータをつづら折りにして矩形の極板を挟む形態、極板とセパレータとを重ねた後につづら折りにする形態等)などであってもよい。スタック型または蛇腹状に折り畳まれた形状の電極体の場合には、極毎に集束部が複数設けられていてもよい。
実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 容器本体
111 第一壁部
112 第二壁部
113 第三壁部
120 蓋体
120a、140a、150a、310a 貫通孔
121 ガス排出弁
122 注液部
130 電極端子
131 軸部
140 上部ガスケット
150 下部ガスケット
200、200a、200b 電極体
201 負極板(極板)
202 正極板(極板)
210 電極体本体部(本体部)
211 負極基材層
212 負極活物質層(活物質層)
213 活物質層非形成部
214 負極集束部(集束部)
220 電極体端部
221 正極基材層
222 正極活物質層(活物質層)
223 活物質層非形成部
224 正極集束部
230、230a、230b、230c、230d セパレータ
231、231c、231d セパレータ本体
232、232a、232b、232c、232d 延設部
270 集電箔当接部材
290 接合部
300 集電体
310 固定端部
320 脚部
500 抵抗溶接機
510、520 溶接電極
600 絶縁シート
800 スペーサ
2141、2141a、2141b 第一集束部
2142、2142a、2142b 第二集束部
W 巻回軸

Claims (5)

  1. 極板及びセパレータが積層された電極体と、
    前記電極体に接合される集電体とを有する蓄電素子であって、
    前記電極体は、前記極板において活物質層が形成された活物質層形成部からなる本体部と、前記本体部から突出し、前記極板において活物質層が形成されていない活物質層非形成部と、
    前記活物質層非形成部が積層され束ねられた集束部と、を備え、
    前記集束部には、前記集電体に備わる脚部が抵抗溶接により接合されており、
    前記セパレータは、前記活物質層非形成部において前記本体部側の端部から、前記脚部までの長さの半分以上の位置まで延びた延設部を有する
    蓄電素子。
  2. 前記延設部は、前記極板と前記セパレータとの積層方向において前記集束部の一方の外側面及び他方の外側面の少なくとも一方に設けられている
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記延設部は、複数層設けられている
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極体は、前記極板と前記セパレータとが巻回されることで前記極板と前記セパレータとが積層されている
    請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  5. 前記延設部を前記集束部に固定する固定部材を有する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
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