JP2023028810A - 配線部材付き被着体 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023028810000001
【課題】線状伝送部材を挟む複数のシート同士の固定、及び、シートと被着体との固定とを簡易にすることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】配線部材付き被着体10は、被着面22を有する被着体20と、前記被着面22に重なる第1シート30と、前記第1シート30に重なる第2シート40と、前記第1シート30及び前記第2シート40の間に位置する線状伝送部材50と、前記第1シート30、前記第2シート40及び前記被着体20を接着している接着剤60と、を備える。前記第1シート30の第1面31が前記接着剤60の前記第1層61を介して前記被着面22と接着している。前記第1シート30の第2面32のうち前記線状伝送部材50の側方部分が、前記第1シート30に浸透している前記接着剤60の第2層62を介して前記第2シート40と接着している。
【選択図】図3

Description

本開示は、配線部材付き被着体に関する。
特許文献1は、複数の電線を扁平に保つ技術を開示している。特許文献1において、複数の電線は、例えば2枚のシートによって挟まれることによって、扁平に保たれている。
特開2019-202730号公報
特許文献1に記載の配線部材のシートが被着体に固定されることがある。複数の電線を挟む2枚のシート同士の固定と、シートと被着体との固定とが簡易に固定されることが望まれている。
そこで、線状伝送部材を挟む複数のシート同士の固定、及び、シートと被着体との固定とを簡易にすることができる技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材付き被着体は、被着面を有する被着体と、前記被着面に重なる第1シートと、前記第1シートに重なる第2シートと、前記第1シート及び前記第2シートの間に位置する線状伝送部材と、前記第1シート、前記第2シート及び前記被着体を接着している接着剤と、を備え、前記第1シートには、前記被着面を向く第1面から前記第2シートを向く第2面に達する空隙が形成され、前記接着剤は、前記第1面と前記被着面との間に設けられた第1層と、前記第1層から前記空隙を介して前記第1シートに浸透している第2層とを含み、前記第1面が前記第1層を介して前記被着面と接着しており、前記第2面のうち前記線状伝送部材の側方部分が前記第2層を介して前記第2シートと接着している、配線部材付き被着体である。
本開示によれば、線状伝送部材を挟む複数のシート同士の固定、及び、シートと被着体との固定とが簡易となる。
図1は実施形態1にかかる配線部材付き被着体を示す平面図である。 図2は図1のII-II線に沿った概略断面図である。 図3は図2の領域Aの拡大図である。 図4は配線部材付き被着体を製造する様子を示す図である。 図5は配線部材付き被着体を製造する様子を示す図である。 図6は、配線部材付き被着体の変形例を示す断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材付き被着体は、次の通りである。
(1)被着面を有する被着体と、前記被着面に重なる第1シートと、前記第1シートに重なる第2シートと、前記第1シート及び前記第2シートの間に位置する線状伝送部材と、前記第1シート、前記第2シート及び前記被着体を接着している接着剤と、を備え、前記第1シートには、前記被着面を向く第1面から前記第2シートを向く第2面に達する空隙が形成され、前記接着剤は、前記第1面と前記被着面との間に設けられた第1層と、前記第1層から前記空隙を介して前記第1シートに浸透している第2層とを含み、前記第1面が前記第1層を介して前記被着面と接着しており、前記第2面のうち前記線状伝送部材の側方部分が前記第2層を介して前記第2シートと接着している、配線部材付き被着体である。接着剤の第1層及び第2層によって、第1シートと被着体との固定と、第1シート及び第2シートの固定とがなされている。これにより、線状伝送部材を挟む第1シート及び第2シートの固定、及び、第1シートと被着体との固定とが簡易となる。また第1層が第1シートと被着体との間に層を形成しているため、第1シートと被着体とが比較的強固に固定されることができる。
(2)(1)の配線部材付き被着体において、前記第1シートは不織布層を含み、前記不織布層における複数の繊維の間に前記第1シートの前記空隙が形成されていてもよい。これにより、第1シートの空隙が簡易に設けられる。
(3)(1)又は(2)の配線部材付き被着体において、前記第2シートには、前記第2シートのうち前記第1シートを向く第3面から前記第2シートの内部に達する空隙が形成され、前記接着剤は、前記第2シートの前記空隙を介して前記第2シートに浸透している第3層を含んでもよい。これにより、第1シートと第2シートとの固定において、第2シート側にもアンカー効果が発揮されて、固定強度が高まる。
(4)(3)の配線部材付き被着体において、前記第2シートは不織布層を含み、前記不織布層における複数の繊維の間に前記第2シートの前記空隙が形成されていてもよい。これにより、第2シートの空隙が簡易に設けられる。
(5)(3)又は(4)の配線部材付き被着体において、前記第2シートの前記空隙は、前記第3面から前記第2シートのうち前記第3面とは反対側を向く第4面に達しており、前記接着剤は、前記第4面に達していなくてもよい。これにより、第2シートの第4面に接着剤が露出することが抑制される。
(6)(1)から(5)のいずれか1つの配線部材付き被着体において、前記線状伝送部材が前記第1シートと前記第2シートとのいずれか一方に固定されていてもよい。これにより、第1シートと第2シートとによって線状伝送部材を挟む際、線状伝送部材が第1シートと第2シートとの間から飛び出しにくくなる。これにより、固定作業が容易となる。
(7)(1)から(6)のいずれか1つの配線部材付き被着体において、前記第2シートは前記第1シートよりも前記線状伝送部材の延在方向に沿って短くてもよい。これにより、線状伝送部材の延在方向に沿って第2シートが第1シートと同じ長さの場合と比べて、配線部材付き被着体を軽量化できる。
(8)(7)の配線部材付き被着体において、前記線状伝送部材が前記第1シートに固定されていてもよい。これにより、線状伝送部材が広範に第1シートと一体化されることができ、線状伝送部材付きの第1シートが取り扱いやすくなる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材付き被着体の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる配線部材付き被着体について説明する。図1は実施形態1にかかる配線部材付き被着体10を示す平面図である。図2は図1のII-II線に沿った概略断面図である。図3は図2の領域Aの拡大図である。図4及び図5は配線部材付き被着体10を製造する様子を示す図である。図4は、図2と同様の位置での概略断面図であり、図5は図3と同様の位置の拡大図である。
配線部材付き被着体10は、被着体20と第1シート30と第2シート40と線状伝送部材50と接着剤60とを備える。
被着体20は、車両において線状伝送部材50が配置される箇所に設けられる部材である。図1に示す例では、線状伝送部材50の中間部が被着体20上に配置される。線状伝送部材50の第1端部は、被着体20の第1端部から外方に延び出る。線状伝送部材50の第2端部は、被着体20の第2端部から外方に延び出る。線状伝送部材50の第1端部及び第2端部のいずれか一方又は両方は、被着体20上に配置されてもよい。
被着体20は、車両搭載部品である。例えば、被着体20は、車体に後付けされる部材である。被着体20は、線状伝送部材50と一緒に車両に組込まれてもよい。被着体20及び線状伝送部材50は、配線部材付き被着体10とされた状態で、車両組立工場に搬送されてもよい。被着体20は、例えば、剛性部材であってもよい。それぞれ柔軟な第1シート30、第2シート40及び線状伝送部材50が、被着体20に固定されることによって、被着体20に応じた形状に維持されてもよい。
例えば、被着体20は、ブラケットなどであってもよい。被着体20は、線状伝送部材50を固定する機能以外に別の機能を有してもよい。かかる機能は、例えば、機器などを固定する機能であってもよい。また被着体20には、車両への固定部が設けられていてもよい。被着体20と車両とがねじ止めされる場合、被着体20に設けられる固定部は、ねじ止めに用いられる部分であればよく、例えば、貫通孔、ねじ穴、ナット、スタッドボルトなどであってもよい。
被着体20は、線状伝送部材50が車両に組付けられるよりも前に、予め車両に組付けられる部材であってもよい。被着体20及び線状伝送部材50は、互いに別々に車両組立工場に搬送されてもよい。例えば、被着体20は、ボディパネル、ボディフレームなどであってもよい。
被着体20は、被着面22を有する。被着面22に接着剤60を介して第1シート30が接着されている。ここでは、被着面22は金属製である。被着体20は、例えば、金属部材の単体、又は金属部材と樹脂部材との複合部材などのように、金属部材を含む部材である。この金属部材の表面が被着面22とされる。もっとも被着面22は、樹脂製であってもよい。この場合、被着体20は、樹脂部材の単体、又は金属部材と樹脂部材との複合部材などのように樹脂部材を含む部材であり、樹脂部材の表面が被着面22とされる。
第1シート30は、被着面22に重なる。第1シート30は第1面31及び第2面32を有する。第1面31は、被着面22を向く面である。第2面32は、第2シート40を向く面である。第1シート30には、空隙35が形成されている。空隙35は、第1面31から第2面32に達する。
第1シート30は不織布層33を含む。不織布層33における複数の繊維34の間に第1シート30の空隙35が形成されている。本例では、第1シート30は、単層構造を有する。第1シート30は、不織布層33のみを有する。第1シート30は、複層構造を有していてもよい。
第1シート30の一部は、カバー部36とされ、他の一部はシート固定部37とされる。カバー部36は、線状伝送部材50を覆う部分である。シート固定部37は、第2シート40と固定される部分である。第1シート30において、線状伝送部材50の並列方向に沿った中間部がカバー部36であり、両端部がシート固定部37である。
第2シート40は、第1シート30に重なる。第2シート40は第3面41及び第4面42を有する。第3面41は、第1シート30を向く面である。第4面42は、第3面41とは反対側を向く面である。第2シート40には、空隙45が形成されている。空隙45は、第3面41から第2シート40の内部に達する。ここでは空隙45は、第3面41から第4面42まで達する。
第2シート40は不織布層43を含む。不織布層43における複数の繊維44の間に第2シート40の空隙45が形成されている。本例では、第2シート40は、単層構造を有する。第2シート40は、不織布層43のみを有する。第2シート40は、複層構造を有していてもよい。
第2シート40の一部はカバー部46とされ、他の一部はシート固定部47とされる。カバー部46は、カバー部36とは反対側から線状伝送部材50を覆う部分である。カバー部36、46の間に線状伝送部材50が配置される。シート固定部47は、第1シート30と固定される部分である。シート固定部37、47は互いに接した状態で接着剤60によって固定されている。第2シート40において、線状伝送部材50の並列方向に沿った中間部がカバー部46であり、両端部がシート固定部47である。
第1シート30は第2シート40よりも線状伝送部材50の延在方向に沿って長い。図1に示す例では、第1シート30は被着体20よりも長い。第1シート30の第1端部は、線状伝送部材50と共に被着体20の第1端部から外方に延び出る。第1シート30の第2端部は、線状伝送部材50と共に被着体20の第2端部から外方に延び出る。第1シート30の第1端部及び第2端部のいずれか一方又は両方は、被着体20上に配置されてもよい。
第2シート40は第1シート30よりも線状伝送部材50の延在方向に沿って短い。図1に示す例では、第2シート40は被着体20と同程度の長さとされる。第2シート40において、線状伝送部材50の延在方向に沿った寸法が線状伝送部材50の並列方向に沿った寸法よりも大きい。第2シート40の第1端部及び第2端部の両方は、被着体20上に配置されている。第2シート40の第1端部は、被着体20の第1端部に配置され、第2シート40の第2端部は、被着体20の第2端部に配置されている。第2シート40の第1端部及び第2端部のいずれか一方又は両方は、被着体20の端部から外方に延び出てもよい。
第2シート40は、線状伝送部材50の延在方向に沿って短尺に形成されて、被着体20上において、間隔をあけた複数箇所に設けられていてもよい。例えば、第2シート40において、線状伝送部材50の延在方向に沿った寸法が線状伝送部材50の並列方向に沿った寸法よりも小さくてもよい。
不織布層33、43における繊維34、44は、合成繊維であってもよいし、天然繊維であってもよい。合成繊維は、樹脂製であってもよい。かかる樹脂の種類は特に限定されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等を採用することができる。不織布層33の不織布と不織布層43の不織布とは、同じ種類であってもよいし、互いに異なる種類であってもよい。互いに異なる種類の2つの不織布としては、繊維の材料、繊維の太さ、目付などが異なっていてもよい。
線状伝送部材50は、電気又は光等を伝送する線状の部材である。線状伝送部材50は、1本又は複数本設けられる。線状伝送部材50は、車両における部品同士を接続する部材であることが想定される。線状伝送部材50の端部には、例えばコネクタが設けられる。このコネクタが相手側部品に設けられたコネクタと接続されることで、線状伝送部材50が相手側部品に接続される。コネクタは、第1シート30に固定されていてもよい。コネクタは、第1シート30の外側に設けられていてもよい。
線状伝送部材50は、伝送線本体51及び被覆層52を含む。伝送線本体51は電気又は光を伝送する伝送路である。例えば、線状伝送部材50が電線の場合、伝送線本体51は導体芯線である。導体芯線は1本又は複数本の素線によって構成される。素線は銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を材料として形成される。また例えば、線状伝送部材50が光ファイバの場合、伝送線本体51はコア及びクラッドである。被覆層52は伝送線本体51を覆う層である。被覆層52を構成する樹脂材料は、特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。例えば、線状伝送部材50は、芯線と芯線の周囲の被覆層52とを有する一般電線であってもよいし、シールド線、ツイスト線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材50としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材50の一部等は、信号又は電力を空間に対して送る又は空間から受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
また、線状伝送部材50は、単心線であってもよい。単心線は単一の線状物である。単心線は伝送路が1つの線状伝送部材50である。線状伝送部材50は、多心線であってもよい。多心線は複数の線状物の複合物である。多心線は複数の伝送路を有する線状伝送部材50である。多心線は、例えば、ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等であってもよい。
線状伝送部材50は、第1シート30及び第2シート40の間に位置する。線状伝送部材50が第1シート30と第2シート40とのいずれか一方に固定されている。本例では、線状伝送部材50が第1シート30に固定されている。以下では、第1シート30と線状伝送部材50とが一体化されたものを配線体100と呼ぶ。配線体100は、車両等において各種部品同士を電気的に(或は光通信可能に)接続する配線部材として用いられる。
第1シート30と線状伝送部材50とは、線状伝送部材50の延在方向に沿って部分的に固定されている。かかる固定部をスポット固定部102と呼ぶ。スポット固定部102は、線状伝送部材50の延在方向に沿って互いに間隔をあけつつ複数設けられている。かかるスポット固定部102の間隔は特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。もっとも、第1シート30と線状伝送部材50との固定部は、スポット固定部102である必要はない。第1シート30と線状伝送部材50との固定部は、線状伝送部材50の延在方向に沿って連続的に長く設けられていてもよい。
第1シート30と線状伝送部材50とのスポット固定部102における固定態様は、如何なる固定態様であってもよい。かかる固定態様としては、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、第1シート30と線状伝送部材50とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様であり、例えば、縫糸、カバー、粘着テープなどが、線状伝送部材50を第1シート30に向けて押え込んだり、第1シート30と線状伝送部材50とを挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、第1シート30と線状伝送部材50とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。
かかる接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、第1シート30と線状伝送部材50とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどの接着部材を介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、第1シート30と線状伝送部材50とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば第1シート30と線状伝送部材50とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。
かかる接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。ここでは第1シート30と線状伝送部材50とのスポット固定部102において、第1シート30と線状伝送部材50とは融着されている。本例では、第1シート30の不織布層33と線状伝送部材50の最外層とが融着される。線状伝送部材50において最外層は被覆層52である。
線状伝送部材50の経路は、接続先となる部品の位置等に応じて設定される。線状伝送部材50が第1シート30に固定されることによって、線状伝送部材50がそれぞれの接続先となる部品の位置等に応じた配線経路に沿った状態に保たれる。ここでは線状伝送部材50は第1シート30上で直線状に延びている。第1シート30は、線状伝送部材50の経路に応じた形状(ここでは直線状)に形成されている。もっとも線状伝送部材50の経路は直線経路と曲げ経路との組み合わせによって構成されていてもよい。第1シート30も直線経路と曲げ経路との組み合わせによって構成されていてもよい。複数の線状伝送部材50は、幹線から枝線が分岐する態様で、第1シート30に固定されていてもよい。第1シート30も幹線が固定される部分から枝線が固定される部分が分岐する形状に形成されていてもよい。
第1シート30及び第2シート40は柔らかい部材であってもよい。例えば、第1シート30及び第2シート40は柔軟性を有する不織布であるなどして、第1シート30及び第2シート40が柔らかい部材とされる。例えば、第1シート30は線状伝送部材50の曲げに追従可能な柔軟性を有してもよい。第1シート30及び線状伝送部材50は厚み方向への曲げ(折目が第1シート30の主面に沿うような曲げ)が可能とされてもよい。
接着剤60は、被着体20、第1シート30及び第2シート40を接着している。接着剤60は、第1層61と第2層62とを含む。接着剤60は、第3層63をさらに含む。第1層61は、第1面31と被着面22との間に設けられている。第2層62は、第1層61から空隙35を介して第1シート30に浸透している。第3層63は第2層62から空隙45を介して第2シート40に浸透している。第2シート40の内部に浸透した接着剤60は、第4面42に達していない。
第1面31が第1層61を介して被着面22と接着している。第1シート30のシート固定部37において、第1面31は、被着面22に接していない。第1シート30のシート固定部37において、第1面31は、第1層61の厚み分、被着面22から離れている。ここではカバー部36の部分には、接着剤60が設けられていない。第1シート30のカバー部36において、第1面31は、被着面22と接している。カバー部36の部分にも接着剤60が設けられていてもよい。
第2面32のうち線状伝送部材50の側方部分が第2層62を介して第2シート40と接着している。第1シート30のシート固定部37において、第2面32が第2層62を介して第2シート40と接着している。この際、第2シート40内に浸透する第3層63があることによって、第2シート40と接着剤60との固定強度が高まる。
第2面32と第3面41とは空隙35、45を除く部分で接している。第2面32と第3面41とは空隙35、45に浸透する第2層62及び第3層63を介して接着している。
第1シート30の一部の繊維34と第2シート40の一部の繊維44とが接している。互いに接する当該繊維34、44の周りが、第2層62及び第3層63の接着剤60に覆われている。
接着剤60の種類は、特に限定されるものではないが、加熱されて軟化し、流動性を有する状態となることができる接着剤60であると良い。かかる接着剤60は、例えば、ホットメルト接着剤であってもよい。
第1層61の厚みは、特に限定されるものではなく適宜設定可能である。例えば、第1層61の厚みは、第1シート30のシート固定部37の厚みと同じであってもよいし、それよりも大きくてもよいし、小さくてもよい。例えば、第1層61の厚みは、0.1mmから2mmの間であってもよい。
第2層62は、シート固定部37において第1面31から第2面32まで浸透している。第2層62は、シート固定部37において第1シート30の厚み方向全体に浸透している。このため、第2層62の厚みは、第1シート30のシート固定部37の厚みと同じである。第1シート30のシート固定部37の厚みは、カバー部36の厚みと同じであってよいし、異なっていてもよい。第1シート30の不織布層33として、一様な厚みの不織布が用いられてもよい。この不織布が被着体20及び第2シート40と接着固定される際に圧縮されて、シート固定部37の厚みがカバー部36の厚みよりも小さくされてもよい。
第3層63は、シート固定部47において第3面41から第4面42まで浸透していない。第3層63は、シート固定部47において第2シート40の厚み方向に沿った一部に浸透している。このため、第3層63の厚みは、第2シート40のシート固定部47の厚みよりも小さい。第3層63の厚みは、例えば、第2シート40のシート固定部47の厚みの4分の1以上、4分の3以下であってもよい。
図1に示す例では、接着剤60は、線状伝送部材50の延在方向に沿って部分的に設けられている。接着剤60は、線状伝送部材50の延在方向に沿って間隔をあけた複数箇所に設けられている。接着剤60は、被着体20の第1端部及び第2端部にそれぞれ設けられている。被着体20の第1端部及び第2端部の間に、接着剤60は設けられていない。被着体20の第1端部及び第2端部の間に、接着剤60が設けられていてもよい。被着体20の第1端部から第2端部まで連続的に接着剤60が設けられていてもよい。
<製造方法>
次に、配線部材付き被着体10の製造方法について説明する。
図4に示すように、加熱前のシート状のホットメルト接着剤(以下、接着剤シート60Bと呼ぶ)が、被着面22上に設けられる。この接着剤シート60Bの上に、第1シート30及び第2シート40が設けられる。第1シート30及び第2シート40の間に線状伝送部材50が設けられる。図4に示す例では、第1シート30及び線状伝送部材50が一体化されて配線体100となった状態で設けられている。第2面32及び第3面41が接するように第1シート30及び第2シート40が重なった状態で、接着部分がプレス部材80、81によってプレスされつつ、接着剤シート60Bが加熱される。この際、プレス部材80、81のいずれか一方又は両方が加熱部材を兼ねていてもよい。プレス部材80、81とは別に加熱部材が設けられていてもよい。接着剤シート60Bの加熱方法は特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。
接着剤シート60Bが加熱されると、やがて接着剤が軟化して流動性を有する状態となる。流動性を有する接着剤が、第1面31から空隙35を介して第1シート30の内部に浸透していき、第2面32まで達する。さらにここでは、流動性を有する接着剤が、第2面32と接する第3面41から空隙45を介して第2シート40の内部に浸透していく。この際、接着剤は、流動性を有する状態で、第1シート30を貫通し、さらに第2シート40の内部に浸透していくことが可能な粘度を有する。また、接着剤は、流動性を有する状態で、被着面22と第1面31との間に残ることが可能な粘度を有する。
上記配線部材付き被着体10は、第2シート40の内部に浸透した接着剤が、第4面42に達しない状態で、完成となる。例えば、加熱時間、プレス部材の圧力などを調節することによって、第2シート40の内部に浸透した接着剤が、第4面42に達しないようにすることができる。
<効果等>
以上のように構成された配線部材付き被着体10によると、接着剤60の第1層61及び第2層62によって、第1シート30と被着体20との固定と、第1シート30及び第2シート40の固定とがなされている。これにより、線状伝送部材50を挟む第1シート30及び第2シート40の固定、及び、第1シート30と被着体20との固定とが簡易となる。また第1層61が第1シート30と被着体20との間に層を形成しているため、第1シート30と被着体20とが比較的強固に固定されることができる。また第2層62が第1シート30に浸透した層であるため、接着剤60がアンカー効果によって第1シート30に強固に固定される。
例えば、第2層62は、第1シート30と被着体20との間に設けられた接着剤シート60Bが軟化して第1シート30に浸透して形成されることができる。これにより、一度の固定作業で、第1シート30と被着体20との固定と、第1シート30及び第2シート40の固定とがなされることができる。
また、第1シート30は不織布層33を含み、不織布層33における複数の繊維34の間に第1シート30の空隙35が形成されている。これにより、第1シート30の空隙35が簡易に設けられる。
また、第2シート40には、第2シート40のうち第1シート30を向く第3面41から第2シート40の内部に達する空隙45が形成され、接着剤60は、第2シート40の空隙45を介して第2シート40に浸透している第3層63を含む。これにより、接着剤60を介した第1シート30と第2シート40との固定において、第2シート40側にもアンカー効果が発揮されて、固定強度が高まる。
また、第2シート40は不織布層43を含み、不織布層43における複数の繊維44の間に第2シート40の空隙45が形成されている。これにより、第2シート40の空隙45が簡易に設けられる。
また、第2シート40の空隙45は、第3面41から第2シート40のうち第3面41とは反対側を向く第4面42に達しており、接着剤60は、第4面42に達していない。これにより、第2シート40の第4面42に接着剤60が露出することが抑制される。またプレス部材81に接着剤60が付着することが抑制される。
また、線状伝送部材50が第1シート30と第2シート40とのいずれか一方に固定されている。これにより、第1シート30と第2シート40とによって線状伝送部材50を挟む際、線状伝送部材50が第1シート30と第2シート40との間から飛び出しにくくなる。これにより、固定作業が容易となる。
また、第2シート40は第1シート30よりも線状伝送部材50の延在方向に沿って短い。これにより、線状伝送部材50の延在方向に沿って第2シート40が第1シート30と同じ長さの場合と比べて、配線部材付き被着体10を軽量化できる。この際、線状伝送部材50が第1シート30に固定されている。これにより、線状伝送部材50が広範に第1シート30と一体化されることができ、線状伝送部材50付きの第1シート30が取り扱いやすくなる。
[付記]
図6は、配線部材付き被着体10の変形例を示す断面図である。図6に示す配線部材付き被着体110において、第1シート130が複層構造を有している点で、上記配線部材付き被着体10とは異なる。第1シート130は不織布層33と融着層38との2層構造を有している。
融着層38は、不織布層33よりも線状伝送部材50側に積層されている。融着層38と線状伝送部材50とが融着固定される。融着層38は、不織布層33よりも線状伝送部材50との融着に向く層である。これにより、スポット固定部102の固定強度が高まり、例えば太い線状伝送部材150があってもスポット固定部102が外れにくくなる。融着層38は樹脂材料、好ましくは熱可塑性樹脂材料を含む。融着層38の樹脂材料が軟化して融着相手に融着される。かかる樹脂材料は、特に限定されるものではなく、不織布層33の材料で説明した上記樹脂材料などを用いることができる。好ましくは、被覆層52の材料と融着層38の材料とは相溶性を有しているとよい。ここでは被覆層52を構成する樹脂材料は融着層38を構成する樹脂材料と種類が同じである。例えば、融着層38を構成する樹脂材料、及び被覆層52を構成する樹脂材料はPVC又はポリオレフィンである。
融着層38は、非繊維材シートである。非繊維材シートは、繊維を有しないシートである。融着層38は一様充実断面を有するシート(非発泡シート又はソリッドシートなどとも呼ばれる)であってもよい。また例えば、融着層38は、発泡シート等であってもよい。
融着層38は不織布層33に部分的に積層されている。第1シート130において、融着層38はカバー部36に設けられ、シート固定部37に設けられていない。カバー部36において、融着層38の表面が第2面32をなしている。シート固定部37において、不織布層33の表面が第2面32をなしている。これにより、不織布層33及び融着層38の複層構造を有する第1シート30においても、空隙35が第2面32まで達することが可能とされる。これにより、配線部材付き被着体110においても、配線部材付き被着体10と同様に、接着剤60を介して第1シート130と被着体20との固定と、第1シート130及び第2シート40の固定とがなされることができる。
融着層38の表面と不織布層33の表面とが接触しつつ、融着層38と不織布層33とが固定されている。融着層38と不織布層33との固定態様は特に限定されるものではないが、融着又は接着により固定されているとよい。不織布層33が空隙35を有するため、空隙35に融着層38の樹脂材料又は接着剤が入り込んで固定されることができる。これによりいわゆるアンカー効果が発揮されて、融着層38及び不織布層33が強固に固定される。ここでは融着層38と不織布層33とが融着されているものとして説明される。つまり、融着層38の樹脂が流動性を有する状態で不織布層33の繊維34の間に入り込んだ後に硬化される。これにより、融着層38の樹脂が不織布層33における繊維34の間に入り込んだ状態が維持され、融着層38と不織布層33とが強固に固定される。
このほか、これまで、第1シート30は不織布層33を含み、不織布層33における複数の繊維34の間に第1シート30の空隙35が形成されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、第1シートは織地又は編地などの不織布とは別の繊維材シートであってもよい。この場合、織地又は編地を構成する糸の間が第1シートの空隙とされる。また例えば、第1シートは連続発泡樹脂シートなどでもよい。この場合、連続発泡樹脂シートにおける連続する気泡が第1シートの空隙となる。
またこれまで、第2シート40には、第2シート40のうち第1シート30を向く第3面41から第2シート40の内部に達する空隙45が形成され、接着剤60は、第2シート40の空隙45を介して第2シート40に浸透している第3層63を含むものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、第2シート40は空隙45を有しない充実シートであってもよい。また例えば、第2シート40の空隙45は接着剤60のない箇所にのみ形成されていてもよい。
またこれまで、第2シート40は不織布層43であり、不織布層43における複数の繊維44の間に第2シート40の空隙45が形成されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、第2シートは織地又は編地などの不織布とは別の繊維材シートであってもよい。この場合、織地又は編地を構成する糸の間が第2シートの空隙とされる。また例えば、第2シートは発泡樹脂シートなどでもよい。この場合、発泡樹脂シートにおける気泡が第2シートの空隙となる。発泡樹脂シートは、連続発泡樹脂シートであってもよいし、独立発泡樹脂シートであってもよい。連続発泡樹脂シートの場合、空隙としての気泡が第3面から第4面まで達する。独立発泡樹脂シートの場合、独立する気泡の一部が第2シートにおいて第3面側に開口する空隙となり、当該空隙に第2層からの接着剤は入り込めるものの、当該空隙は第4面に達しないため接着剤は第4面に達することが物理的に不可能となる。
またこれまで、第2シート40の空隙45は、第3面41から第2シート40のうち第3面41とは反対側を向く第4面42に達しており、接着剤60は、第4面42に達していないものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、接着剤60が第2シート40の第4面42に達していてもよい。また例えば、第2シートの空隙は、第3面から第4面に達していなくてもよい。この場合の第2シートとして独立発泡樹脂シートが用いられることができる。
またこれまで、線状伝送部材50が第1シート30と第2シート40とのいずれか一方に固定されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。線状伝送部材50が第1シート30と第2シート40とのいずれにも固定されていなくてもよい。この場合、第1シート30又は第2シート40と線状伝送部材50とが固定される工程を省略することができる。
またこれまで、第2シート40は第1シート30よりも線状伝送部材50の延在方向に沿って短いものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、第2シート40が第1シート30と同じ大きさであってもよい。またこの際、線状伝送部材50が第1シート30に固定されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、線状伝送部材50が第2シート40に固定されていてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10、110 配線部材付き被着体
20 被着体
22 被着面
30、130 第1シート
31 第1面
32 第2面
33 不織布層
34 繊維
35 空隙
36 カバー部
37 シート固定部
38 融着層
40 第2シート
41 第3面
42 第4面
43 不織布層
44 繊維
45 空隙
46 カバー部
47 シート固定部
50 線状伝送部材
51 伝送線本体
52 被覆層
60 接着剤
60B 接着剤シート
61 第1層
62 第2層
63 第3層
80、81 プレス部材
100 配線体
102 スポット固定部

Claims (8)

  1. 被着面を有する被着体と、
    前記被着面に重なる第1シートと、
    前記第1シートに重なる第2シートと、
    前記第1シート及び前記第2シートの間に位置する線状伝送部材と、
    前記第1シート、前記第2シート及び前記被着体を接着している接着剤と、
    を備え、
    前記第1シートには、前記被着面を向く第1面から前記第2シートを向く第2面に達する空隙が形成され、
    前記接着剤は、前記第1面と前記被着面との間に設けられた第1層と、前記第1層から前記空隙を介して前記第1シートに浸透している第2層とを含み、
    前記第1面が前記第1層を介して前記被着面と接着しており、
    前記第2面のうち前記線状伝送部材の側方部分が前記第2層を介して前記第2シートと接着している、配線部材付き被着体。
  2. 請求項1に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記第1シートは不織布層を含み、前記不織布層における複数の繊維の間に前記第1シートの前記空隙が形成されている、配線部材付き被着体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記第2シートには、前記第2シートのうち前記第1シートを向く第3面から前記第2シートの内部に達する空隙が形成され、
    前記接着剤は、前記第2シートの前記空隙を介して前記第2シートに浸透している第3層を含む、配線部材付き被着体。
  4. 請求項3に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記第2シートは不織布層を含み、前記不織布層における複数の繊維の間に前記第2シートの前記空隙が形成されている、配線部材付き被着体。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記第2シートの前記空隙は、前記第3面から前記第2シートのうち前記第3面とは反対側を向く第4面に達しており、
    前記接着剤は、前記第4面に達していない、配線部材付き被着体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記線状伝送部材が前記第1シートと前記第2シートとのいずれか一方に固定されている、配線部材付き被着体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記第2シートは前記第1シートよりも前記線状伝送部材の延在方向に沿って短い、配線部材付き被着体。
  8. 請求項7に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記線状伝送部材が前記第1シートに固定されている、配線部材付き被着体。
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