JP2023020646A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両搭載状態における正面側から見た場合に十分な視認性を有する空中像を形成する車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具は、車両搭載状態における正面側から見た方向である基準方向に交差する方向に光を出射する光源ユニットと、光源ユニットから出射された光の一部を基準方向の背面側に反射可能であり、かつ、基準方向の背面側から正面側に進行する光の一部を基準方向の正面側に透過可能な鏡面部材と、鏡面部材に対して基準方向の背面側に配置され、鏡面部材で反射された光を基準方向の正面側に再帰反射することで、鏡面部材を透過する光により基準方向について鏡面部材の正面側の結像位置で空中像を結像させる反射部材とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
車両に搭載され、空中像を形成可能な車両用灯具が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の車両用灯具は、車両搭載状態における斜め上方に光を出射する光源と、光源からの光を斜め上方に反射して光源の上方に空中像を形成する鏡面とを有する。
特開2010-188768号公報
特許文献1に記載の車両用灯具は、空中像を視認する方向が斜め上方となり、最大光度が斜め上方に分布する。したがって、例えば車両の前部又は後部に搭載される信号灯等のような、車両搭載状態における正面側から視認する車両用灯具として用いる場合、十分な視認性を有する空中像を形成することが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、車両搭載状態における正面側から見た場合に十分な視認性を有する空中像を形成することが可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用灯具は、車両搭載状態における正面側から見た方向である基準方向に交差する方向に光を出射する光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光の一部を前記基準方向の背面側に反射可能であり、かつ、前記基準方向の背面側から正面側に進行する光の一部を前記基準方向の正面側に透過可能な鏡面部材と、前記鏡面部材に対して前記基準方向の背面側に配置され、前記鏡面部材で反射された光を前記基準方向の正面側に再帰反射することで、前記鏡面部材を透過する光により前記基準方向について前記鏡面部材の正面側の結像位置で空中像を結像させる反射部材とを備える。
上記の車両用灯具において、前記鏡面部材及び前記反射部材は、車両搭載状態における左右方向に沿って複数のセグメントに分割され、前記反射部材で再帰反射され前記鏡面部材を透過する光の光軸が前記セグメントごとに左右方向で異なるように配置される。
上記の車両用灯具において、前記鏡面部材は、前記基準方向から見て前記光源ユニットを覆った状態で配置される。
上記の車両用灯具は、前記光源ユニット、前記鏡面部材及び前記反射部材を収容するランプハウジングを更に備え、前記鏡面部材は、前記基準方向の正面側から見た場合に前記ランプハウジングの一部が映るように配置され、前記ランプハウジングは、少なくとも前記基準方向の正面側から見た場合に前記鏡面部材に映る部分が車両の外装色と同一色となるように形成される。
上記の車両用灯具は、前記光源ユニット、前記鏡面部材及び前記反射部材に対して前記基準方向の正面側に配置されるアウターレンズを更に備え、前記鏡面部材は、前記光の一部を透過し、一部を反射するハーフミラーであり、前記結像位置は、前記アウターレンズよりも前記基準方向の正面側に配置される。
上記の車両用灯具において、前記反射部材は、前記基準方向の背面側から正面側に進行する光を前記基準方向の正面側に透過可能であり、前記反射部材に対して前記基準方向の背面側に配置され、前記基準方向の正面側に向けて光を出射する第2光源ユニットを更に備える。
本発明によれば、車両搭載状態における正面側から見た場合に十分な視認性を有する空中像を形成する車両用灯具を提供することが可能である。
図1は、本実施形態に係る車両の一例を示す側面図である。 図2は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す分解斜視図である。 図3は、車両用灯具を左右方向に垂直な平面で切断した場合の一例を示す断面図である。 図4は、車両用灯具を上下方向に垂直な平面で切断した場合の一例を示す断面図である。 図5は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。 図6は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。 図7は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。 図8は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。 図9は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。
以下、本発明に係る車両用灯具の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施形態において、正面側及び背面側の各方向は、例えば車両に搭載された状態(車両搭載状態)における方向であるとする。例えば、車両の前部(フロント)に搭載された状態では、前方が正面方向(正面側)であり、後方が背面方向(背面側)である。また、車両の後部(リア)に搭載された状態では、後方が正面方向(正面側)であり、前方が背面方向(背面側)である。また、車両の側部(サイド)に搭載された状態では、車両外側が正面方向(正面側)であり、車両内側が背面方向(背面側)である。
図1は、本実施形態に係る車両の一例を示す側面図である。図1に示すように、車両1は、車体2と、走行装置3と、車両用灯具100とを備える。車体2は、運転者が搭乗する運転室を有する。車体2は、走行装置3に支持される。走行装置3は、タイヤ4が装着されるホイール5と、車両1の進行方向を変えるための操舵装置と、走行装置3を減速又は停止させるためのブレーキ装置とを有する。走行装置3は、エンジンが発生する動力により作動する。車両1は、車体2の側部に設けられる乗降用ドア6と、車体2の後部に設けられるバックドア7とを備える。乗降用ドア6及びバックドア7はそれぞれ、ヒンジ機構を介して車体2に移動可能に支持される。
本実施形態において、車両用灯具100は、車体2の後部(リア)の左側及び右側に配置することができる。この場合、車両用灯具100は、例えば車両1の進行方向を周囲に示すために点灯するターンシグナルランプ、ヘッドランプの点灯と連動して点灯するテールランプ、ブレーキ装置の作動と連動して点灯するストップランプ、又はこれらの組み合わせ等が挙げられる。なお、車両用灯具100は、上記のような車体2の後部に配置された構成に限定されず、車両の前部、車両の側部等の車両用灯具の各部に配置してもよい。
図2は、本実施形態に係る車両用灯具100の一例を示す分解斜視図である。図3は、車両用灯具100を左右方向に垂直な平面で切断した場合の一例を示す断面図である。図2及び図3に示す車両用灯具100は、光源ユニット10と、鏡面部材20と、反射部材30と、インナーハウジング40と、ランプハウジング50と、アウターレンズ60とを備える。本実施形態において、車両用灯具100は、車両搭載状態における後方が正面方向(正面側)であり、前方が背面方向(背面側)である。また、本実施形態において、車両用灯具100を正面側から見た基準方向は、前後方向の前方向又は背面方向である。車両用灯具100は、例えばランプハウジング50とアウターレンズ60とで囲まれる灯室70内の結像位置Rに空中像Pを形成する。ランプハウジング50は、車両1の外装色と同一色又は同系色となるように形成される。
光源ユニット10は、正面側から見た場合の基準方向(前方、背面方向)Dに交差する方向に光を出射する。光源ユニット10は、正面側から見て、空中像Pの結像位置Rに対して基準方向Dの側方に配置される。本実施形態において、光源ユニット10は、正面側から見て、空中像Pの結像位置Rに対して基準方向Dの上方に配置され、下方に向けて光を出射する。また、図3に示すように、光源ユニット10は、基準方向Dについて、結像位置Rの背面側に配置される。したがって、光源ユニット10は、結像位置Rに対して基準方向Dの背面側の空間に向けて光を出射する。
なお、光源ユニット10の配置は、上記に限定されない。光源ユニット10は、正面側から見て、結像位置Rに対して基準方向Dの下方に配置され、上方に向けて光を出射する構成であってもよい。また、光源ユニット10は、正面側から見て、結像位置Rに対して基準方向Dの左右の一方に配置され、左右の他方に向けて光を出射する構成であってもよい。
光源ユニット10は、光源11と、光源基板12と、インナーレンズ13、14とを有する。光源11は、例えばLED等の半導体型光源、レーザ光源等が用いられる。光源11は、光を出射する発光面11aを有する。光源11は、例えば赤色光又は橙色光を発光する光源が用いられる。光源基板12は、光源11が実装される。光源基板12は、光源11の発光のタイミング等を制御する制御回路を有する。制御回路は、光源基板12とは別個に設けられてもよい。インナーレンズ13、14は、光源11からの光を拡散しつつ下方に向けて出射する。
鏡面部材20は、光源ユニット10から出射された光の一部を基準方向Dの背面側に反射可能である。また、鏡面部材20は、基準方向Dの背面側から正面側に進行する光の一部を基準方向Dの正面側に透過可能である。鏡面部材20は、いわゆるビームスプリッタである。鏡面部材20としては、例えばハーフミラー、偏光レンズ等を用いることができる。本実施形態では、鏡面部材20としてハーフミラーを用いる場合を例に挙げて説明する。
鏡面部材20は、光源ユニット10に対して下方側、かつ結像位置Rに対して基準方向Dの背面側に配置される。鏡面部材20は、光の一部を透過し、光の一部を反射する光透過反射面21を有する。光透過反射面21は、基準方向Dに垂直な平面に対して、上下方向の上部が正面側、下部が背面側に位置するように傾いて配置される。光透過反射面21は、光源ユニット10からの光を基準方向Dの背面側に反射する。光透過反射面21は、後述する反射部材30で反射されて基準方向Dの正面側に進行する光の一部を当該基準方向Dの正面側に透過する。
反射部材30は、鏡面部材20に対して基準方向Dの背面側に配置される。反射部材30は、鏡面部材20で反射された光を基準方向Dの正面側に再帰反射する。反射部材30で再帰反射された光の一部は、鏡面部材20を透過する。この光により、鏡面部材20に対して基準方向Dの正面側の結像位置Rで空中像Pが形成される。つまり、反射部材30は、鏡面部材20で反射された光を基準方向Dの正面側に再帰反射することで、鏡面部材20を透過する光により基準方向Dについて鏡面部材20の正面側の結像位置Rで空中像Pを結像させる。反射部材30は、鏡面部材20で反射された光を基準方向Dの正面側に再帰反射する再帰反射面31を有する。再帰反射面31は、例えば球面状、プリズム状等に形成される。本実施形態では、反射部材30ごとに空中像Pが形成される。空中像Pの形状は、反射部材30の再帰反射面31の形状と同一又は対応する形状となる。例えば、本実施形態のように再帰反射面31の形状が三角形状である場合、当該再帰反射面31を有する反射部材30に対応する空中像Pの形状は三角形状となる。
図4は、車両用灯具100を上下方向に垂直な平面で切断した場合の一例を示す断面図である。図4に示すように、鏡面部材20及び反射部材30は、左右方向に複数のセグメントに分割される。本実施形態において、鏡面部材20及び反射部材30は、例えば5つのセグメントに分割される。以下、鏡面部材20をセグメントごとに区別する場合には鏡面部材20a~20eと表記し、反射部材30をセグメントごとに区別する場合には反射部材30a~30eと表記する。鏡面部材20及び反射部材30は、反射部材30で再帰反射され鏡面部材20を透過する光の光軸AX(AX1~AX5)がセグメントごとに左右方向で異なるように配置される。例えば、車両の最も内側に配置されるセグメントである鏡面部材20a及び反射部材30aの光軸AX1に対して、車両外側に配置される鏡面部材20b~20e及び反射部材30b~30eは、光軸AX2~AX5が基準方向Dに対して車両外側に傾いた状態となっている。このため、空中像Pごとに最大光度の分布を左右方向に異ならせることができる。本実施形態では、車両内側から車両外側に向けて、基準方向Dに対する光軸AX1~AX5の傾き角度が徐々に大きくなっている。したがって、車両内側から車両外側にかけて、広い範囲から見た場合に十分な視認性を有する空中像Pを形成することができる。
インナーハウジング40は、反射部材30に対して基準方向Dの背面側に配置され、鏡面部材20及び反射部材30を保持する。
ランプハウジング50は、上記した光源ユニット10、鏡面部材20、反射部材30及びインナーハウジング40を収容する。ランプハウジング50は、車両用灯具100を基準方向Dの正面側から見た場合、鏡面部材20に映って見える部分を有する。本実施形態において、ランプハウジング50は、このような部分として、鏡面部材20の下方に配置される底面部51を有する。底面部51は、光源ユニット10から鏡面部材20を下方に透過する光を吸収する。底面部51は、例えば車両1の外装色と同一色又は同系色に形成される。車両用灯具100を基準方向Dの正面側から見た場合、鏡面部材20の光透過反射面21の正面側に底面部51が映った状態で見える。このため、車両用灯具100の内側を車両1の外装に溶け込ませたように視認させることができる。また、この状態で空中像Pを形成した場合、車両1の外装に溶け込んだ状態の車両用灯具100の灯室70内に空中像Pが浮き出るという視覚的効果が得られる。
次に、車両用灯具100の動作を説明する。運転者によって方向指示器の操作又はハザードスイッチの操作等、ターンランプを点灯させる所定の操作が行われた場合、車両用灯具100は、操作装置からの操作信号を取得する。光源基板12等に設けられる制御回路は、取得された信号に応じて、光源11の発光制御を行う。
制御回路は、まず、光源11を発光させる。これにより、光源11の発光面11aから光L1が出射される。この光L1は、インナーレンズ13、14により拡散された状態で鏡面部材20に向けて出射される。光L1は、鏡面部材20に到達すると、一部が鏡面部材20の光透過反射面21により基準方向Dの背面側に反射される。
光透過反射面21により反射された光L1は、反射部材30の再帰反射面31で基準方向Dの正面側に反射され、一部が鏡面部材20の光透過反射面21を透過する。光透過反射面21を透過した光L1は、鏡面部材20に対して基準方向Dの正面側の結像位置Rで結像して空中像Pを形成する。この場合、光L1は基準方向Dの正面側に進行して結像するため、空中像Pの最大光度は基準方向Dの正面側に分布することになる。したがって、車両用灯具100を基準方向Dから見た場合、灯室70内の鏡面部材20の前方に空中像Pが浮いた状態で見えることになる。
図5は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。図5に示す車両用灯具200は、光源ユニット110として、複数の光源11と、当該複数の光源11が実装される光源基板12とを備える構成であり、上記したインナーレンズ13、14が設けられない構成である。このような光源ユニット110としては、例えばLEDディスプレイ等を用いることができる。
車両用灯具200において、光源11の発光面11aから出射される光L2は、それぞれ鏡面部材20に向けて出射される。光L2は、鏡面部材20に到達すると、一部が鏡面部材20の光透過反射面21により基準方向Dの背面側に反射される。光透過反射面21により反射された光L2は、反射部材30の再帰反射面31で基準方向Dの正面側に反射され、一部が鏡面部材20の光透過反射面21を透過する。光透過反射面21を透過した光L2は、鏡面部材20に対して基準方向Dの正面側の結像位置R2で結像して空中像P2を形成する。インナーレンズが設けられない車両用灯具200において、結像位置R2は、光源11ごとの結像位置となる。したがって、空中像P2は、光源11ごとに形成される。
図6は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。図6に示す車両用灯具300は、光源ユニット210として、液晶パネル、有機ELパネル、OLED(Organic Light Emitting Diode)パネル等の発光パネル211が用いられる。また、光源ユニット210は、インナーレンズが設けられない構成である。
車両用灯具300において、発光パネル211の発光面211aから出射される光L3は、鏡面部材20に向けて出射される。光L3は、鏡面部材20に到達すると、一部が鏡面部材20の光透過反射面21により基準方向Dの背面側に反射され、反射部材30の再帰反射面31で基準方向Dの正面側に反射され、さらに一部が鏡面部材20の光透過反射面21を透過する。光透過反射面21を透過した光L3は、鏡面部材20に対して基準方向Dの正面側の結像位置R3で結像して空中像P3を形成する。光源ユニット210として発光パネル211を有する車両用灯具300において、結像位置R3は、発光パネル211に対応した領域となる。この場合、空中像P3は、発光パネル211に対応した形状に形成される。
図7は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。図7に示す車両用灯具400は、光源ユニット10の位置が、車両用灯具100に比べて、鏡面部材20から上方(基準方向Dについての側方)に離れた位置に配置される。車両用灯具400の他の構成については、車両用灯具100と同様である。
車両用灯具400において、光源11の発光面11aから出射される光L4は、それぞれ鏡面部材20に向けて出射される。光L4は、鏡面部材20に到達すると、一部が鏡面部材20の光透過反射面21により基準方向Dの背面側に反射され、反射部材30の再帰反射面31で基準方向Dの正面側に反射され、さらに一部が鏡面部材20の光透過反射面21を透過する。光透過反射面21を透過した光L4は、鏡面部材20に対して基準方向Dの正面側の結像位置R4で結像して空中像P4を形成する。
車両用灯具400において、結像位置R4は、光源ユニット10と鏡面部材20との距離に応じた位置となる。つまり、光源ユニット10と鏡面部材20との距離が長くなるほど、結像位置R4は、鏡面部材20から基準方向Dの正面側に離れた位置に設定される。したがって、車両用灯具100に比べて光源ユニット10の位置を鏡面部材20から上方に離れた位置に配置することにより、結像位置R4を基準方向Dのより正面側に離れた位置に設定することができる。例えば、図7に示すように、結像位置R4がアウターレンズ60よりも基準方向Dの正面側に位置となるように設定することができる。この構成により、車両用灯具400を基準方向Dの正面側から見る観察者に対して、車両用灯具400から基準方向Dの正面側に飛び出した状態の空中像R4を視認させることができる。
図8及び図9は、本実施形態に係る車両用灯具の他の例を示す図である。図8及び図9に示す車両用灯具500は、上記した車両用灯具100の構成に対して、第2光源ユニット410を更に備える構成である。第2光源ユニット410は、光源411と、光源基板412とを有する。光源411及び光源基板412については、上記した光源11及び光源基板12と同様の構成である。各光源411の発光面411aは、基準方向Dの正面側に向けられる。光源411で発光した光L5は、基準方向Dの正面側に出射される。第2光源ユニット410は、反射部材30に対して基準方向Dの背面側に配置される。なお、反射部材30は、光L5の少なくとも一部を基準方向Dの正面側に透過可能な構成となっている。
図9に示すように、第2光源ユニット410は、各光源411から基準方向Dの正面側に光を出射する。第2光源ユニット410から出射された光L5は、反射部材30を透過してアウターレンズ60から基準方向Dの正面側に向けて車両用灯具500の外側に出射される。アウターレンズ60から出射される光L5については、車両用灯具500を基準方向Dの正面側から見た場合、鏡面部材20を透過して反射部材30の再帰反射面31が光っている状態として視認させることができる。このように、車両用灯具500は、光源ユニット10による発光状態及び第2光源ユニット410による発光状態の2種類の異なる発光状態を形成することができる。
以上のように、本実施形態に係る車両用灯具100は、車両搭載状態における正面側から見た方向である基準方向Dに交差する方向に光L1を出射する光源ユニット10と、光源ユニット10から出射された光L1の一部を基準方向Dの背面側に反射可能であり、かつ、基準方向Dの背面側から正面側に進行する光L1の一部を基準方向Dの正面側に透過可能な鏡面部材20と、鏡面部材20に対して基準方向Dの背面側に配置され、鏡面部材20で反射された光L1を基準方向Dの正面側に再帰反射することで、鏡面部材20を透過する光L1により基準方向Dについて鏡面部材20の正面側の結像位置Rで空中像Pを結像させる反射部材30とを備える。
この構成によれば、基準方向Dの正面側に進行して結像する光L1により空中像Pが形成されるため、空中像Pの最大光度を基準方向Dの正面側に分布させることができる。これにより、車両搭載状態における正面側から見た場合に十分な視認性を有する空中像Pを形成することが可能となる。
本実施形態に係る車両用灯具100において、反射部材30は、車両搭載状態における左右方向に沿って複数配置され、複数の反射部材30は、光L1を再帰反射する再帰反射面31の基準方向Dに対する左右方向への傾きが異なるように配置される。この構成によれば、空中像Pごとに最大光度の分布を左右方向に異ならせることができる。このため、車両内側から車両外側にかけて、広い範囲から見た場合に十分な視認性を有する空中像Pを形成することができる。
本実施形態に係る車両用灯具100において、鏡面部材20は、基準方向Dから見て光源ユニット10を覆った状態で配置される。この構成によれば、車両用灯具100を基準方向Dから見た場合に光源ユニット10が隠された状態となるため、光源ユニット10が存在しない状態から空中像Pが浮き出た状態を視認させることができる。
本実施形態に係る車両用灯具100において、光源ユニット10、鏡面部材20及び反射部材30を収容するランプハウジング50を更に備え、鏡面部材20は、基準方向Dの正面側から見た場合にランプハウジング50の一部(底面部51)が映るように配置され、ランプハウジング50は、少なくとも基準方向Dの正面側から見た場合に鏡面部材20に映る部分が車両1の外装色と同一色となるように形成される。この構成によれば、車両用灯具100を基準方向Dの正面側から見た場合、鏡面部材20の光透過反射面21の正面側に底面部51が映った状態で見えるため、車両用灯具100の内側を車両1の外装に溶け込ませたように視認させることができる。また、この状態で空中像Pを形成した場合、車両1の外装に溶け込んだ状態の車両用灯具100の灯室70内に空中像Pが浮き出るという視覚的効果を得ることができる。
本実施形態に係る車両用灯具400は、光源ユニット10、鏡面部材20及び反射部材30に対して基準方向Dの正面側に配置されるアウターレンズ60を更に備え、鏡面部材20は、光L4の一部を透過し、一部を反射するハーフミラーであり、結像位置Rは、アウターレンズ60よりも基準方向Dの正面側に配置される。この構成により、車両用灯具400を基準方向Dの正面側から見る観察者に対して、車両用灯具400から基準方向Dの正面側に飛び出した状態の空中像R4を視認させることができる。
本実施形態に係る車両用灯具500において、反射部材30は、基準方向Dの背面側から正面側に進行する光L1、L2を基準方向Dの正面側に透過可能であり、反射部材30に対して基準方向Dの背面側に配置され、基準方向Dの正面側に向けて光L1、L2を出射する第2光源ユニット410を更に備える。この構成により、光源ユニット10による発光状態及び第2光源ユニット410による発光状態の2種類の異なる発光状態を形成することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
D…基準方向、L1,L2,L3,L4,L5…光、P,P2,P3,P4,R4…空中像、R,R2,R3,R4…結像位置、1…車両、2…車体、3…走行装置、4…タイヤ、5…ホイール、6…乗降用ドア、7…バックドア、10,110,210…光源ユニット、11,411…光源、11a,211a,411a…発光面、12,412…光源基板、13,14…インナーレンズ、20…鏡面部材、21…光透過反射面、30…反射部材、31…再帰反射面、40…インナーハウジング、50…ランプハウジング、51…底面部、60…アウターレンズ、70…灯室、100,200,300,400,500…車両用灯具、211…発光パネル、410…第2光源ユニット

Claims (6)

  1. 車両搭載状態における正面側から見た方向である基準方向に交差する方向に光を出射する光源ユニットと、
    前記光源ユニットから出射された光の一部を前記基準方向の背面側に反射可能であり、かつ、前記基準方向の背面側から正面側に進行する光の一部を前記基準方向の正面側に透過可能な鏡面部材と、
    前記鏡面部材に対して前記基準方向の背面側に配置され、前記鏡面部材で反射された光を前記基準方向の正面側に再帰反射することで、前記鏡面部材を透過する光により前記基準方向について前記鏡面部材の正面側の結像位置で空中像を結像させる反射部材と
    を備える車両用灯具。
  2. 前記鏡面部材及び前記反射部材は、車両搭載状態における左右方向に沿って複数のセグメントに分割され、前記反射部材で再帰反射され前記鏡面部材を透過する光の光軸が前記セグメントごとに左右方向で異なるように配置される
    請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記鏡面部材は、前記基準方向から見て前記光源ユニットを覆った状態で配置される
    請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記光源ユニット、前記鏡面部材及び前記反射部材を収容するランプハウジングを更に備え、
    前記鏡面部材は、前記基準方向の正面側から見た場合に前記ランプハウジングの一部が映るように配置され、
    前記ランプハウジングは、少なくとも前記基準方向の正面側から見た場合に前記鏡面部材に映る部分が車両の外装色と同一色となるように形成される
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記光源ユニット、前記鏡面部材及び前記反射部材に対して前記基準方向の正面側に配置されるアウターレンズを更に備え、
    前記鏡面部材は、前記光の一部を透過し、一部を反射するハーフミラーであり、
    前記結像位置は、前記アウターレンズよりも前記基準方向の正面側に配置される
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  6. 前記反射部材は、前記基準方向の背面側から正面側に進行する光を前記基準方向の正面側に透過可能であり、
    前記反射部材に対して前記基準方向の背面側に配置され、前記基準方向の正面側に向けて光を出射する第2光源ユニットを更に備える
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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