JP2023018877A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変動弁機構の制御精度を高めることができる内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】内燃機関の制御装置は、内燃機関のクランク軸4に対する吸気カム軸6の回転位相を調整することにより、吸気弁1の開時期を調整する可変動弁機構13と、クランク角信号を出力するクランク角センサ20と、カム角信号を出力するカム角センサ23と、クランク角信号に基づいて内燃機関の回転数を演算し、クランク角信号及びカム角信号に基づいて可変動弁機構13の作動角を演算し、作動角の演算値が目標値となるように可変動弁機構13を制御するコントローラ16とを備える。コントローラ16は、カム角信号の検知時に、予め取得された内燃機関の回転数とカム角信号の遅れ量との関係を用いてカム角信号の遅れ量を演算し、初回のカム角信号の遅れ量と今回のカム角信号の遅れ量との差分を演算し、この差分を用いて作動角の演算値を補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、可変動弁機構を制御する内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1は、内燃機関の吸気弁の作動角(開時期)を可変する可変動弁装置を開示する。この可変動弁装置は、内燃機関のクランクシャフトと共に回転するカムシャフトに固設された偏心カムと、制御シャフトに制御カムを介して揺動自在に支持され、一端側がリンクアームを介して偏心カムに連係されたロッカアームと、ロッカアームの他端側にリンク部材を介して連係され、吸気弁を開閉する揺動カムと、制御シャフトの回転位置を調整することにより、吸気弁の作動角を調整する電磁アクチュエータとを備える。
また、可変動弁装置は、カムシャフトの基準角度位置毎のリファレンス信号を出力するリファレンスセンサと、ロッカアーム又は揺動カムが所定の揺動位置になったときに揺動位置信号を出力する揺動位置センサと、上述した電磁アクチュエータを制御するコントローラとを備える。コントローラは、リファレンスセンサのリファレンス信号と揺動位置センサの揺動位置信号との位相差を演算し、予め記憶された位相差と作動角との関係を用いて作動角を演算し、作動角の演算値が目標値となるように電磁アクチュエータを制御する。
特開2001-020707号公報
特許文献1のコントローラでは、センサの検出結果に基づいたフィードバック制御が行われているものの、内燃機関の回転数の変化に伴うセンサの検出遅れの変化が考慮されていない。そのため、制御精度の点で改善の余地がある。
本発明の目的は、可変動弁機構の制御精度を高めることができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、内燃機関のクランク軸に対するカム軸の回転位相を調整することにより、吸気弁又は排気弁の開時期を調整する可変動弁機構と、前記クランク軸の回転に伴いクランク角信号を出力するクランク角センサと、前記カム軸の回転に伴いカム角信号を出力するカム角センサと、前記クランク角信号に基づいて前記内燃機関の回転数を演算し、前記クランク角信号及び前記カム角信号に基づいて前記可変動弁機構の作動角を演算し、前記作動角の演算値が目標値となるように前記可変動弁機構を制御するコントローラと、を備えた内燃機関の制御装置において、前記コントローラは、前記カム角信号の検知時に、予め取得された前記内燃機関の回転数と前記カム角信号の遅れ量との関係を用いて前記カム角信号の遅れ量を演算し、初回の前記カム角信号の遅れ量と今回の前記カム角信号の遅れ量との差分を演算し、前記差分を用いて前記作動角の演算値を補正する。
本発明によれば、可変動弁機構の制御精度を高めることができる。
本発明の一実施形態における内燃機関の構造を表す斜視図である。 本発明の一実施形態における可変動弁機構の構造を表す図である。 本発明の一実施形態における内燃機関の制御装置の要部構成を表すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるカム角及び作動角の演算方法を説明するための図である。 比較例の課題を説明するための図であり、内燃機関の回転数の上昇時を示す。 比較例の課題を説明するための図であり、内燃機関の回転数の下降時を示す。 図3で示されたコントローラの補正量演算部の詳細を表すブロック図である。 本発明の一実施形態における内燃機関の回転数とカム角信号の遅れ量との関係を表す図である。 本発明の一実施形態におけるコントローラの処理手順を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態における内燃機関の始動時及び回転数の上昇時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の一実施形態における内燃機関の回転数の下降時及び停止時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の一変形例におけるカム角及び作動角の演算方法を説明するための図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態の内燃機関を説明する。図1は、本実施形態における内燃機関の構造を表す斜視図である。図2は、本実施形態における可変動弁機構の構造を表す図である。
本実施形態の内燃機関は、複数(本実施形態では4つ)の気筒(図示せず)と、複数の気筒に空気を吸入する複数対(本実施形態では4対であるものの、便宜上、1対のみ図示)の吸気弁1と、複数の気筒に燃料を噴射する複数の燃料噴射弁(図示せず)と、複数の気筒内の燃料に点火して燃料及び空気を燃焼する複数の点火プラグ(図示せず)と、複数の気筒から燃焼ガスを排出する複数対(本実施形態では4対であるものの、便宜上、1対のみ図示)の排気弁2と、複数の気筒内の燃焼ガスの体積膨張によって往復運動する複数(本実施形態では4つであるものの、便宜上、1つのみ図示)のピストン3と、複数のピストン3の往復運動によって回転するクランク軸4とを備える。
吸気弁1及び排気弁2は、クランク軸4の回転と連動するようになっている。詳しく説明すると、クランク軸4の一端側(図1の左側)にはクランクプーリ5が設けられ、吸気カム軸6の一端側(図1の左側)には吸気カムプーリ7が設けられ、排気カム軸8の一端側(図1の左側)には排気カムプーリ9が設けられ、タイミングベルト10(但し、タイミングチェーンでもよい)がクランクプーリ5、吸気カムプーリ7、及び排気カムプーリ9に掛けまわされている。これにより、クランク軸4の回転が伝達されて、吸気カム軸6及び排気カム軸8が回転する。
吸気カム軸6は、複数対(本実施形態では4対)の吸気カム11を有する。吸気カム軸6の回転に伴い、各吸気カム11が各吸気弁1(弁体)を押し下げることにより、吸気弁1が開く。排気カム軸8は、複数対(本実施形態では4対)の排気カム12を有する。排気カム軸8の回転に伴い、各排気カム12が各排気弁2(弁体)を押し下げることにより、排気弁2が開く。吸気弁1の開時期や排気弁2の開時期は、気筒に応じて異なっている。
図2で示すように、吸気カムプーリ7は、可変動弁機構13を内蔵する。可変動弁機構13は、クランク軸4に対する吸気カム軸6の回転位相を調整することにより、吸気弁1の開時期を調整するものである。可変動弁機構13は、吸気カムプーリ7と一体化されたカムハウジング14と、カムハウジング14と吸気カム軸6の間に設けられ、吸気カム軸6の回転位相を変化させるベーン15とを有する。
ベーン15は、例えば電気によって作動するものであり、コントローラ16(後述の図3参照)によって制御される。あるいは、例えば油圧によって作動するものであり、コントローラ16によって制御される、油圧が空隙Paに注入された場合に、吸気カム軸6の回転方向Lに位相を変え(進角動作)、油圧が空隙Pbに注入された場合に、吸気カム軸6の回転方向Lとは逆方向に位相を変える(遅角動作)。ベーン15の初期位置は、キーやバネ力などによって、最遅角位置、若しくは最遅角位置と最進角位置との中間に設定されている。本実施形態では、前者の最遅角位置に設定されているものの、これに限定されない。
クランク軸4にはクランクプレート17が設けられている。クランクプレート17は、クランク軸4の周方向に所定の間隔で離間された複数の歯18と歯欠け部19(後述の図3参照)を有する。歯欠け部19は、隣り合う歯18の間隔が所定の間隔より広がっている部分である。クランク角センサ20は、クランクプレート17の歯18を検出し、クランク角信号としてコントローラ16へ出力する。なお、本実施形態では、クランクプレート17の歯18を検出したときに、クランク角信号のレベルが上がる仕様として説明する。
吸気カム軸6の他端側(図1の右側)にはカムプレート21が設けられている。カムプレート21は、吸気カム軸6の周方向に所定の間隔で離間された複数(本実施形態では気筒の数に対応し、4つ)の歯22を有する。カム角センサ23は、カムプレート21の歯22を検出し、カム角信号としてコントローラ16へ出力する。なお、本実施形態では、カムプレート21の歯22を検出したときに、カム角信号のレベルが下がる仕様として説明する。
次に、本実施形態における内燃機関の制御装置を説明する。図3は、本実施形態における内燃機関の制御装置の要部構成を表すブロック図である。図4は、本実施形態におけるカム角及び作動角の演算方法を説明するための図である。
コントローラ16は、図示しないものの、プログラムに従って処理を実行するプロセッサと、プログラムや処理結果を記憶するメモリとを備える。コントローラ16は、機能的構成として、信号検知部24、角度生成部25、回転数演算部26、内燃機関制御パラメータ演算部27、カム角演算部28、作動角演算部29、及び可変動弁機構制御パラメータ演算部30を有する。
コントローラ16の信号検知部24は、クランク角センサ20のクランク角信号とカム角センサ23のカム角信号を検知する。角度生成部25は、信号検知部24で検知されたクランク角信号に基づき、クランク軸4の回転角度(以降、クランク角という)を演算する。回転数演算部26は、クランク角の変化率(言い換えれば、クランク角信号の間隔)に基づき、クランク軸4の回転数、すなわち内燃機関の回転数を演算する。内燃機関制御パラメータ演算部27は、内燃機関の回転数に基づき、複数の内燃機関制御パラメータ(詳細には、例えばイグニッションコイルの通電時間など)を演算する。コントローラ16は、複数の内燃機関制御パラメータに従い、内燃機関を制御する。
コントローラ16のカム角演算部28は、信号検知部24のカム角信号の検知時に、角度生成部25で演算されたクランク角から、吸気カム軸6の回転位相(以降、カム角という)を演算する。詳細には、図4で示すように、カム角信号の検知時のクランク角の演算値と予め設定されたクランク角の基準値E1、E2、E3、又はE4との差分により、カム角を演算する。本実施形態では、カムプレート21の歯22が4つであり、且つ、吸気カム軸6が1回転する間にクランク軸4が2回転するから、カム角信号の検知間隔はクランク角の180度間隔である。そのため、クランク角の基準値E1、E2、E3、E4は180度間隔で設定されている。なお、カム角信号の検出回数などは、点火制御の気筒判別などに利用される。
コントローラ16の作動角演算部29は、可変動弁機構13のベーン15が初期位置である場合のカム角の初期値F0(図4参照)を予め記憶している。カム角演算部28は、可変動弁機構13のベーン15が作動したときのカム角の演算値F(図4参照)を取得する。作動角演算部29は、カム角の初期値F0と演算値Fとの差分(F0-F)により、可変動弁機構13の作動角G(図4参照)を演算する(すなわち、進角方向の作動角Gを正とする)。可変動弁機構制御パラメータ演算部30は、回転数演算部26で演算された内燃機関の回転数などに応じて作動角の目標値を演算し、作動角の演算値Gが目標値となるための可変動弁機構制御パラメータを演算する。コントローラ16は、可変動弁機構制御パラメータに従い、可変動弁機構のベーンを制御する。これにより、例えば、内燃機関の回転数の変化に伴う吸気量の変化を抑制し、燃費の向上を図るようになっている。
ところで、カム角センサ23ではカムプレート21の歯22の検出遅れが生じるため、コントローラ16ではカム角信号の検知遅れが生じており、内燃機関の回転数に応じてカム角信号の遅れ量が変化する。そのため、後述する作動角の演算値の補正を行わなければ、可変動弁機構13の制御精度が低下する。作動角の演算値の補正を行わない場合を比較例とし、その課題を説明する。図5及び図6は、比較例の課題を説明するための図であり、図5が内燃機関の回転数の上昇時を示し、図6が内燃機関の回転数の下降時を示す。
図5で示すように、内燃機関の回転数Naであるときに、カムプレート21の歯22に対するカム角信号の遅れ量(遅れ角)がHaであり、カム角の演算値がFaである。その後、例えばクランク軸4が2回転して、内燃機関の回転数Nbに上昇したときに、カム角信号の遅れ量がHbに増加する。そのため、可変動弁機構13の作動角が変化していないにもかかわらず、カム角信号の遅れ量の増加ぶんだけ、カム角の演算値がFbに増加する。その結果、作動角の演算値も増加し、可変動弁機構13の遅角動作が行われたと誤認する。
また、図6で示すように、内燃機関の回転数Ncであるときに、カムプレート21の歯22に対するカム角信号の遅れ量がHcであり、カム角の演算値がFcである。その後、例えばクランク軸4が2回転して、内燃機関の回転数Ndに下降したときに、カム角信号の遅れ量がHdに減少する。そのため、可変動弁機構13の作動角が変化していないにもかかわらず、カム角信号の遅れ量の減少ぶんだけ、カム角の演算値がFdに減少する。その結果、作動角の演算値も減少し、可変動弁機構13の進角動作が行われたと誤認する。
上述した課題を解決するために、本実施形態のコントローラ16は、可変動弁機構13の作動角の演算値を補正する。すなわち、図3で示すように、本実施形態のコントローラ16は、機能的構成として、内燃機関状態検知部31、初回歯欠け判定部32、及び補正量演算部33を有する。コントローラ16の内燃機関状態検知部31は、イグニッションスイッチのON/OFF状態を検知する。
コントローラ16の初回歯欠け判定部32は、内燃機関状態検知部31からイグニッションスイッチのON/OFF情報を取得し、信号検知部24からクランク角信号を取得する。そして、イグニッションスイッチがON状態になってクランク角信号を所定回数(詳細には、例えば、クランク軸4の半回転に対応する所定回数)以上検知する前提条件を満たしてから、クランクプレート17の歯欠け部19を初めて検知したかどうかを判定する(初回歯欠け判定)。
なお、初回歯欠け判定部32は、例えばクランク角信号の間隔の変化に基づいて、クランクプレート17の歯欠け部19を検知する。内燃機関の始動時(過渡期)では、クランク角信号の間隔が著しく変化することから、歯欠け部19を誤認する可能性がある。そのため、前提条件として、イグニッションスイッチがON状態である条件だけでなく、クランク角信号を所定回数以上検知する条件が加えられている。
コントローラ16の補正量演算部33は、図7で示すように、補正量演算部33は、演算許可部34、遅れ特性保管部35、遅れ量演算部36、初回遅れ量保管部37、及び遅れ量差分演算部38を有する。
コントローラ16の演算許可部34は、信号検知部24のカム角信号の検知時に、内燃機関状態検知部31からイグニッションスイッチのON/OFF情報を取得し、初回歯欠け判定部32から初回歯欠け判定の結果を取得し、それらに基づいて演算の許可/非許可を判定する。そして、その判定結果を指令として、遅れ量演算部36及び及び遅れ量差分演算部38へ出力する。
コントローラ16の遅れ特性保管部35は、予め取得された内燃機関の回転数とカム角信号の遅れ量との関係(詳細には、図8で示すように比例関係)を保管する。遅れ量演算部36は、信号検知部24のカム角信号の検知時に、遅れ特性保管部35で保管された関係を用いて、回転数演算部26で演算された内燃機関の回転数からカム角信号の遅れ量を演算する。
コントローラ16の初回遅れ量保管部37は、遅れ量演算部36で演算された1回目のカム角信号の遅れ量H1を保管する。遅れ量差分演算部38は、作動角の演算値Gに対する補正量として、i回目(但し、i≧2)のカム角信号の遅れ量Hiと1回目のカム角信号の遅れ量H1との差分(Hi-H1)を演算する。作動角演算部29は、カム角信号の遅れ量の差分(Hi-H1)を用いて作動角の演算値Gを補正する。詳細には、下記の式(1)で示すように、作動角の演算値Gからカム角信号の遅れ量の差分(Hi-H1)を差し引くことにより、作動角の補正値G’を演算する。
G’=G-(Hi-H1) ・・・(1)
次に、本実施形態におけるコントローラの処理手順について説明する。図9は、本実施形態におけるコントローラの処理手順を表すフローチャートである。なお、コントローラ16は、カム角信号の検知時に、図9で示された処理を行うものとして説明する。
コントローラ16の演算許可部34は、ステップS1にて、内燃機関状態検知部31からイグニッションスイッチのON情報を取得したかどうかを判定し、ステップS2にて、初回歯欠け判定部32から初回歯欠け判定の成立情報を取得したかどうかを判定する。
イグニッションスイッチのON情報を取得しない場合や、初回歯欠け判定の成立情報を取得しない場合に、コントローラ16の演算許可部34は、演算の非許可の指令を遅れ量演算部36及び及び遅れ量差分演算部38へ出力する。遅れ量演算部36は、前述した指令に応じて、ステップS3にて、カム角信号の遅れ量の演算を行わず、カム角信号の遅れ量の演算回数iを初期化する(i=0)。また、ステップS4にて、初回遅れ量保管部37で保管された1回目のカム角信号の遅れ量H1を初期化する(H1=0)。遅れ量差分演算部38は、前述した指令に応じて、ステップS5にて、カム角信号の遅れ量の差分(Hi-H1)を初期化する((Hi-H1)=0)。
一方、イグニッションスイッチのON情報を取得し、且つ、初回歯欠け判定の成立情報を取得した場合に、コントローラ16の演算許可部34は、演算の許可の指令を遅れ量演算部36及び及び遅れ量差分演算部38へ出力する。遅れ量演算部36は、前述した指令に応じて、ステップS6にて、回転数演算部26から内燃機関の回転数を取得する。そして、ステップS7にて、カム角信号の遅れ量の演算回数iをアップする(i=i+1)。そして、ステップS8にて、遅れ特性保管部35で保管された関係を用いて、内燃機関の回転数からカム角信号の遅れ量Hiを演算する。
最初は演算回数i=1であり、コントローラ16の遅れ量演算部36は、1回目のカム角信号の遅れ量H1を演算する。その後、ステップS9を経てステップS10に進み、1回目のカム角信号の遅れ量H1を初回遅れ量保管部37へ出力して保管させる。
その後、演算回数i≧2となり、コントローラ16の遅れ量演算部36は、i回目のカム角信号の遅れ量Hiを演算し、遅れ量差分演算部38へ出力する。遅れ量差分演算部38は、ステップS11にて、初回遅れ量保管部37から1回目のカム角信号の遅れ量H1を取得する。そして、ステップS12にて、今回(i回目)のカム角信号の遅れ量Hiと初回のカム角信号の遅れ量H1との差分(Hi-H1)を演算し、作動角演算部29へ出力する。
次に、本実施形態における内燃機関の始動時及び回転数の上昇時の動作について説明する。図10は、本実施形態における内燃機関の始動時及び回転数の上昇時の動作を説明するためのタイミングチャートである。
時間T1にて、イグニッションスイッチがOFF状態からON状態に操作されると、内燃機関がスタータモータ等の始動用補機で始動される。これにより、内燃機関の実回転数は、次第に高くなる。これに伴い、クランク角信号の間隔は、次第に小さくなる。
時間T2又はT3にて、コントローラ16は、カム角信号を検知する。このとき、イグニッションスイッチがON状態であるものの、初回歯欠け判定が不成立であるため、カム角信号の遅れ量を演算しない。また、カム角信号の遅れ量の差分を初期化する。
時間T4にて、コントローラ16は、イグニッションスイッチがON状態になってクランク角信号を所定回数以上検知してから、クランクプレート17の歯欠け部19を初めて検知する。
時間T5にて、コントローラ16は、カム角信号を検知する。また、イグニッションスイッチがON状態であり、且つ初回歯欠け判定が成立であるため、1回目のカム角信号の遅れ量H1を演算して保管する(図示の例では、H1=a)。また、作動角の演算値Gが目標値となるように、可変動弁機構13を制御する。
時間T6にて、コントローラ16は、カム角信号を検知する。また、2回目のカム角信号の遅れ量H2を演算し(図示の例では、H2=b)、カム角信号の遅れ量の差分(H2-H1)を演算する(図示の例では、H2-H1=b-a)。そして、作動角の演算値Gから差分(H2-H1)を差し引くことにより、作動角の補正値G’を演算する。そして、作動角の補正値G’が目標値となるように、可変動弁機構13を制御する。
時間T7にて、コントローラ16は、カム角信号を検知する。また、3回目のカム角信号の遅れ量H3を演算し(図示の例では、H3=b)、カム角信号の遅れ量の差分(H3-H1)を演算する(図示の例では、H3-H1=b-a)。そして、作動角の演算値Gから差分(H3-H1)を差し引くことにより、作動角の補正値G’を演算する。そして、作動角の補正値G’が目標値となるように、可変動弁機構13を制御する。
次に、本実施形態における内燃機関の回転数の下降時及び停止時の動作について説明する。図11は、本実施形態における内燃機関の回転数の下降時及び停止時の動作を説明するためのタイミングチャートである。
時間T8にて、コントローラ16は、カム角信号を検知する。また、イグニッションスイッチがON状態であり、且つ初回歯欠け判定が成立であるため、j回目のカム角信号の遅れ量Hjを演算し(図示の例では、Hj=z)、カム角信号の遅れ量の差分(Hj-H1)を演算する(図示の例では、Hj-H1=z-a)。そして、作動角の演算値Gから差分(Hj-H1)を差し引くことにより、作動角の補正値G’を演算する。そして、作動角の補正値G’が目標値となるように、可変動弁機構13を制御する。
時間T9にて、イグニッションスイッチがON状態からOFF状態に操作されると、燃料噴射や点火制御が停止される。これにより、内燃機関の実回転数は、次第に低くなる。これに伴い、クランク角信号の間隔は、次第に大きくなる。
時間T10にて、コントローラ16は、カム角信号を検知する。このとき、イグニッションスイッチがOFF状態であるため、カム角信号の遅れ量を演算しない。また、カム角信号の遅れ量の差分を初期化する。
以上のように本実施形態において、コントローラ16は、内燃機関の回転数の変化によるカム角信号の遅れ量の変化を考慮して、可変動弁機構13の作動角の演算値を補正する。そのため、可変動弁機構13の制御精度を高めることができる。
また、本実施形態において、コントローラ16は、イグニッションスイッチがOFF状態からON状態に操作された後、初回歯欠け判定が成立してから、カム角信号の遅れ量の演算を開始する。その理由について説明すると、図10の時間T2付近では、コントローラ16は、イグニッションスイッチがON状態である条件を満たすものの、クランク角信号を所定回数以上検知する条件を満たしていないため、クランクプレート17の歯欠け部19の検知を行っていない。そして、歯欠け部19を認識しないままクランク角信号の間隔を評価して内燃機関の回転数を演算することから、内燃機関の回転数の演算値が一時的に低くなってしまう。そのため、カム角信号の遅れ量を正確に演算することができない。
また、本実施形態において、コントローラ16は、イグニッションスイッチがON状態からOFF状態に操作された後、カム角信号の遅れ量の演算を行わない。その理由について説明すると、図11の時間T11にて、クランク角信号の間隔が拡大しているから、クランクプレート17の歯欠け部19であると誤認する可能性がある。歯欠け部19であると誤認すれば、クランク角信号の間隔を過大評価して内燃機関の回転数を演算することから、内燃機関の回転数の演算値が一時的に高くなってしまう。そのため、カム角信号の遅れ量を正確に演算することができない。
なお、上記一実施形態において、特に説明しなかったが、コントローラ16は、アイドルストップ制御機能を有し、内燃機関状態検知部31は、アイドルストップのON/OFF情報を検知してもよい。この場合、演算許可部34は、信号検知部24のカム角信号の検知時に、内燃機関状態検知部31からアイドルストップのON/OFF情報を更に取得し、これに基づいて演算の許可/非許可を判定してもよい。すなわち、アイドルストップのON情報を取得した場合に、演算の非許可の指令を遅れ量演算部36及び及び遅れ量差分演算部38へ出力してもよい。
また、上記一実施形態において、内燃機関の気筒数が4つであり、これに対応してカムプレート21の歯数が4つである場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、内燃機関の気筒数が3つであり、これに対応してカムプレート21の歯数が3つであってもよい。この場合は、カム角信号の検知間隔がクランク角の240度間隔となり、カム角の演算に用いるクランク角の基準値が240度間隔で設定される。
なお、以上において、吸気弁1の開時期を調整する可変動弁機構13を備えた内燃機関に対し、本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。排気弁2の開時期を調整する可変動弁機構を備えた内燃機関に対し、本発明を適用してもよい。この変形例では、コントローラ16の作動角演算部29は、カム角の演算値Fと初期値F0との差分(F-F0)により、可変動弁機構13の作動角G(図12参照)を演算する(すなわち、遅角方向の作動角Gを正とする)。可変動弁機構制御パラメータ演算部30は、回転数演算部26で演算された内燃機関の回転数などに応じて作動角の目標値を演算し、作動角の演算値Gが目標値となるための可変動弁機構制御パラメータを演算する。コントローラ16は、可変動弁機構制御パラメータに従い、可変動弁機構のベーンを制御する。これにより、例えば、内燃機関の回転数の変化に伴う排気量の変化を抑制し、燃費の向上を図ることが可能である。
1 吸気弁
2 排気弁
4 クランク軸
6 吸気カム軸
13 可変動弁機構
16 コントローラ
17 クランクプレート
18 歯
19 歯欠け部
20 クランク角センサ
23 カム角センサ

Claims (2)

  1. 内燃機関のクランク軸に対するカム軸の回転位相を調整することにより、吸気弁又は排気弁の開時期を調整する可変動弁機構と、
    前記クランク軸の回転に伴いクランク角信号を出力するクランク角センサと、
    前記カム軸の回転に伴いカム角信号を出力するカム角センサと、
    前記クランク角信号に基づいて前記内燃機関の回転数を演算し、前記クランク角信号及び前記カム角信号に基づいて前記可変動弁機構の作動角を演算し、前記作動角の演算値が目標値となるように前記可変動弁機構を制御するコントローラと、を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記コントローラは、
    前記カム角信号の検知時に、予め取得された前記内燃機関の回転数と前記カム角信号の遅れ量との関係を用いて前記カム角信号の遅れ量を演算し、
    今回の前記カム角信号の遅れ量と初回の前記カム角信号の遅れ量との差分を演算し、前記差分を用いて前記作動角の演算値を補正することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記クランク角センサは、前記クランク軸に設けられたクランクプレートの歯を検出してクランク角信号として出力しており、
    前記コントローラは、イグニッションスイッチがON状態になって前記クランク角信号を所定回数以上検知してから初めて前記クランクプレートの歯欠け部を検知した後、前記カム角信号の遅れ量の演算を開始することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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