JP2023018559A - 切削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温の切削流体を供給可能としながらも結露の発生を抑制することができる切削装置を提供すること。
【解決手段】切削装置1は、被加工物を保持する保持テーブルと、保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着されるスピンドルと、保持テーブルで保持された被加工物を切削ブレードで切削する際に切削ブレードに切削流体を供給する切削流体供給ユニット25と、を備え、切削流体供給ユニット25は、エアー供給源50から供給されたエアー52と、切削水供給源51から供給された切削水53と、を混合して2流体54を生成する2流体生成部28と、2流体生成部28で生成された2流体54を切削ブレード21に噴射する噴射口271を含むブレードノズル27と、2流体生成部28に流入するエアー52を冷却する冷却ユニット29と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】切削装置1は、被加工物を保持する保持テーブルと、保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着されるスピンドルと、保持テーブルで保持された被加工物を切削ブレードで切削する際に切削ブレードに切削流体を供給する切削流体供給ユニット25と、を備え、切削流体供給ユニット25は、エアー供給源50から供給されたエアー52と、切削水供給源51から供給された切削水53と、を混合して2流体54を生成する2流体生成部28と、2流体生成部28で生成された2流体54を切削ブレード21に噴射する噴射口271を含むブレードノズル27と、2流体生成部28に流入するエアー52を冷却する冷却ユニット29と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、切削装置に関する。
被加工物を切削装置の切削ブレードで切削する際には、切削水ノズルから切削水を供給することで切削によって生じる加工熱を冷却するとともに切削によって生じた切削屑を被加工物の上面から排出している(例えば、特許文献1参照)。
切削によって被加工物に生じる欠けやバリ等の発生を抑えるために、加工熱を冷却することは重要で、切削水温度を常温よりも低温にすることで加工品質を向上させることが知られている。
しかし、切削水の温度を低温にすると低温流体が供給路内を流動するため、切削装置内で広く結露が生じるという問題が生じる。結露が生じると、結露した水が落下して送り機構の送りねじやガイドに付着し、送りねじやガイドに短期間で錆を発生させてダイサーの寿命を著しく縮めてしまうという問題がある。
本発明の目的は、低温の切削流体を供給可能としながらも結露の発生を抑制することができる切削装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の切削装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着されるスピンドルと、該保持テーブルで保持された被加工物を該切削ブレードで切削する際に該切削ブレードに切削流体を供給する切削流体供給ユニットと、を備えた切削装置であって、該切削流体供給ユニットは、エアー供給源から供給されたエアーと、切削水供給源から供給された切削水と、を混合して2流体を生成する2流体生成部と、該2流体生成部で生成された2流体を該切削ブレードに噴射する噴射口を含むノズルと、該2流体生成部に流入するエアーを冷却する冷却ユニットと、を備えることを特徴とする。
本発明は、低温の切削流体を供給可能としながらも結露の発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る切削装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された切削装置の切削流体供給ユニットの構成を模式的に側面図である。図3は、図1に示された切削装置が被加工物を切削加工する状態を一部断面で示す側面図である。
本発明の実施形態1に係る切削装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された切削装置の切削流体供給ユニットの構成を模式的に側面図である。図3は、図1に示された切削装置が被加工物を切削加工する状態を一部断面で示す側面図である。
実施形態1に係る図1に示す切削装置1は、被加工物200を切削加工する加工装置である。図1に示す切削装置1の加工対象である被加工物200は、シリコン、サファイア、ガリウムなどを基板201とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。被加工物200は、表面202に互いに交差する分割予定ライン203が複数設定され、分割予定ライン203によって区画された領域にデバイス204が形成されている。デバイス204は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。
実施形態1において、被加工物200は、図1に示すように、被加工物200の外径よりも大径な円板状でかつ外縁部に環状フレーム210が貼着された粘着テープ209が表面202の裏側の裏面206に貼着されて、環状フレーム210の開口内に支持される。被加工物200は、分割予定ライン203が切削加工されて、個々のデバイス204に分割される。
(切削装置)
図1に示された切削装置1は、被加工物200を保持テーブル10で保持し分割予定ライン203に沿って切削ブレード21で切削加工して、被加工物200を個々のデバイス204に分割する加工装置である。
図1に示された切削装置1は、被加工物200を保持テーブル10で保持し分割予定ライン203に沿って切削ブレード21で切削加工して、被加工物200を個々のデバイス204に分割する加工装置である。
切削装置1は、図1に示すように、被加工物200を保持面11で吸引保持する保持テーブル10と、保持テーブル10に保持された被加工物200を切削する切削ユニット20と、保持テーブル10に保持された被加工物200を撮影する撮像ユニット30と、制御ユニット100とを備える。
また、切削装置1は、保持テーブル10と切削ユニット20とを相対的に移動させる移動ユニット40とを備える。移動ユニット40は、保持テーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りする加工送りユニット41と、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニット42と、切削ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りする切り込み送りユニット43と、保持テーブル10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット44とを少なくとも備える。即ち、移動ユニット40は、保持テーブル10と切削ユニット20とをX軸方向とY軸方向とZ軸方向と軸心回りとに相対的に移動させる。
加工送りユニット41は、保持テーブル10及び回転移動ユニット44を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、切削ユニット20と保持テーブル10とを相対的にX軸方向に沿って移動させるものである。割り出し送りユニット42は、切削ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、切削ユニット20と保持テーブル10とを相対的にY軸方向に沿って移動させるものである。切り込み送りユニット43は、切削ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、切削ユニット20と保持テーブル10とを相対的にZ軸方向に沿って移動させるものである。回転移動ユニット44は、加工送りユニット41に支持され、保持テーブル10を支持して、保持テーブル10とともにX軸方向に移動自在に配設されている。
加工送りユニット41、割り出し送りユニット42及び切り込み送りユニット43は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。また、回転移動ユニット44は、保持テーブル10を軸心回りに回転するモータを備える。
保持テーブル10は、円盤形状であり、被加工物200を保持する保持面11がポーラスセラミック等から形成されている。また、保持テーブル10は、加工送りユニット41により切削ユニット20の下方の加工領域と、切削ユニット20の下方から離間して被加工物200が搬入出される搬入出領域とに亘って移動自在に設けられることで、X軸方向に移動自在に設けられている。保持テーブル10は、回転移動ユニット44によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。
保持テーブル10は、保持面11が図示しない吸引源と接続され、吸引源より吸引されることで、保持面11に載置された被加工物200を吸引、保持する。実施形態1では、保持テーブル10は、粘着テープ209を介して被加工物200の裏面206側を吸引、保持する。また、保持テーブル10の周囲には、図1に示すように、環状フレーム210をクランプするクランプ部12が複数設けられている。
切削ユニット20は、切削ブレード21がスピンドル23に装着され、保持テーブル10に保持された被加工物200を切削する加工ユニットである。切削ユニット20は、保持テーブル10に保持された被加工物200に対して、割り出し送りユニット42によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、切り込み送りユニット43によりZ軸方向に移動自在に設けられている。切削ユニット20は、割り出し送りユニット42及び切り込み送りユニット43などを介して、装置本体2から立設した支持フレーム3に設けられている。切削ユニット20は、割り出し送りユニット42及び切り込み送りユニット43により、保持テーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
切削ユニット20は、切削ブレード21と、割り出し送りユニット42及び切り込み送りユニット43によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転可能に設けられ先端に切削ブレード21が装着されるスピンドル23と、スピンドル23を軸心回りに回転する図示しないスピンドルモータと、スピンドル23の先端面に装着されたブレードカバー24と、切削ブレード21に切削流体である2流体54を供給する切削流体供給ユニット25とを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。切削ブレード21は、スピンドル23の先端に固定される。実施形態1において、切削ブレード21は、図2に示すように、円環状の円形基台211と、円形基台211の外周縁に配設されて被加工物200を切削する円環状の切り刃212とを備える所謂ハブブレードである。切り刃212は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。なお、本発明では、切削ブレード21は、切り刃212のみで構成された所謂ワッシャーブレードでもよい。切削ブレード21は、スピンドル23の先端に装着されて、保持テーブル10の保持面11で保持された被加工物200を切削するものである。
スピンドル23は、先端に切削ブレード21が装着され、スピンドルモータにより軸心回りに回転することで、切削ブレード21を回転させる。スピンドルモータは、スピンドル23に設けられて、スピンドル23と一体に回転するロータと、ロータの外周側でかつスピンドルハウジング22に配設され、電源から電力が供給されることでロータを回転させるステータとを備えている。スピンドルモータは、ステータがロータを回転して、スピンドル23を軸心回りに回転する。
ブレードカバー24は、切削ブレード21の少なくとも上方を覆うものである。ブレードカバー24は、スピンドルハウジング22の先端面に固定されている。
切削流体供給ユニット25は、保持テーブル10の保持面11で保持された被加工物200を切削ブレード21で切削する際に、切削ブレード21に2流体54を供給するものである。切削流体供給ユニット25は、シャワーノズル26と、一対のブレードノズル27(ノズルに相当)と、エアー供給源50と、切削水供給源51と、2流体生成部28と、冷却ユニット29と、を備える。
ノズル26,27は、ブレードカバー24に取り付けられている。シャワーノズル26は、切削水供給源51から切削水53が供給される。シャワーノズル26は、切削ブレード21の切り刃212の刃先とX軸方向に対面する噴射口261を備え、切削中に切削ブレード21の切り刃212の刃先に噴射口261から切削水53を供給する。
ブレードノズル27は、X軸方向と平行に延在し、互いにY軸方向に間隔をあけて配置されている。ブレードノズル27は、互いの間に切削ブレード21の切り刃212の下端を位置づけており、切削ブレード21の切り刃212の下端に対面する噴射口271を備えている。ブレードノズル27は、切削中に切削ブレード21の切り刃212の下端に噴射口271から切削流体を噴射する。
エアー供給源50は、冷却ユニット29を介して2流体生成部28に加圧されたエアー52を供給するものである。切削水供給源51は、2流体生成部28に切削水53を供給するとともに、シャワーノズル26にチューブ262及びブレードカバー24内の流路263を通して切削水53を切削流体として供給するものである。
2流体生成部28は、エアー供給源50から供給されたエアー52と、切削水供給源51から供給された切削水53と、を混合して2流体54を生成し、生成した2流体54を切削流体としてブレードノズル27に供給するものである。2流体生成部28は、エアー供給源50からのエアー52が冷却ユニット29を介して流入するエア流入口281と、切削水供給源51からの切削水53が流入する切削水流入口282と、エア流入口281と切削水流入口282とに連通してエアー52と切削水53とを混合して、これらからなる2流体54を生成する2流体生成流路283と、2流体生成流路283に連通しかつブレードノズル27とチューブ272及びブレードカバー24内の流路273を介して接続して2流体54をブレードノズル27に供給する2流体供給口284と、を備える接手である。このために、ブレードノズル27は、2流体生成部28で生成された2流体54を切削流体として、切削ブレード21の切り刃212の下端に噴射する噴射口271を備える。
冷却ユニット29は、2流体生成部28に流入するエアー52を冷却するものである。実施形態1では、冷却ユニット29は、筒状に形成され、外周面の長手方向の一端部に設けられたエアー供給源50からエアー52が流入するエア流入口291と、長手方向の一端部に設けられかつ2流体生成部28のエア流入口281と接続した冷気吹出口292と、長手方向の他端部に設けられた暖気排出口293とを備えた、所謂ボルテックスチューブである。冷却ユニット29は、エア流入口291から流入したエアー52を冷気吹出口292と暖気排出口293との間で熱の分離を行い、供給されたエアー52よりも低温のエアー52を冷気吹出口292から2流体生成部28に供給し、今日供給されたエアー52よりも高温のエアー52を暖気排出口293から排出する。
切削流体供給ユニット25は、シャワーノズル26が、切削ブレード21に切削水53を切削流体として切削ブレード21に供給し、ブレードノズル27が、切削ブレード21に冷却ユニット29により冷却されたエアー52を含む2流体54を切削流体として切削ブレード21に供給する。また、実施形態1において、切削流体供給ユニット25は、少なくとも2流体生成部28と、冷却ユニット29とが切削ユニット20のブレードカバー24やスピンドルハウジング22に取り付けられて、割り出し送りユニット42及び切り込み送りユニット43により切削ユニット20とともにY軸方向とZ軸方向とに移動する。
なお、切削ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル23の軸心は、Y方向と平行に設定されている。
撮像ユニット30は、切削ユニット20と一体的に移動するように、切削ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持された被加工物200を撮影して、被加工物200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
また、切削装置1は、保持テーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル10のX軸方向、切削ユニット20の切り刃212の下端のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。
なお、実施形態1では、切削装置1の保持テーブル10及び切削ユニット20のX軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置に基づいて定められる。実施形態1では、X軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、基準位置からのX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の距離で定められる。実施形態1において、切削装置1のX軸方向とY軸方向とから表されるXY座標(X軸方向の位置を示す基準位置からのX軸方向の距離と、Y軸方向の位置を示す基準位置からのY軸方向の距離とにより示される座標)は、保持テーブル10の保持面11に保持された被加工物200の任意の位置を示すことがある。
また、切削装置1は、図1に示すように、加工領域の外側を囲って切削水53の拡散を抑制する加工室4を備えている。実施形態1において、加工室4は、加工領域に位置付けられた保持テーブル10と、切削ユニット20との周囲を取り囲む複数の壁5を備える。加工室4を構成する複数の壁5の内面には、結露を防止するためのスポンジ等が貼り付けられている。
制御ユニット100は、切削装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を切削装置1に実施させるものでもある。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、切削装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して切削装置1の各構成要素に出力する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルにより構成される。
(加工動作)
次に、切削装置1の加工動作を説明する。前述した構成の切削装置1は、制御ユニット100に加工条件が設定され、被加工物200が保持テーブル10の保持面11に載置される。切削装置1は、オペレータ等からの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。
次に、切削装置1の加工動作を説明する。前述した構成の切削装置1は、制御ユニット100に加工条件が設定され、被加工物200が保持テーブル10の保持面11に載置される。切削装置1は、オペレータ等からの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。
加工動作を開始すると、切削装置1は、粘着テープ209を介して被加工物200を保持面11に吸引保持し、クランプ部12で環状フレーム210をクランプする。切削装置1は、制御ユニット100がスピンドル23を軸心回りに回転し、切削流体供給ユニット25を制御して、シャワーノズル26から切削ブレード21の切り刃212に切削水53を切削流体として供給し、ブレードノズル27から切削ブレード21の切り刃212に2流体54を切削流体として供給する。加工動作では、切削装置1は、制御ユニット100が移動ユニット40を制御して保持テーブル10を撮像ユニット30の下方まで移動し、撮像ユニット30により保持テーブル10に吸引保持した被加工物200を撮像して、アライメントを遂行する。
加工動作では、切削装置1は、制御ユニット100が加工条件に基づいて移動ユニット40等を制御して、図3に示すように、切削ブレード21と被加工物200とを分割予定ライン203に沿って相対的に移動させながら被加工物200の分割予定ライン203に切削ブレード21を粘着テープ209に到達するまで切り込ませて切削加工する。切削装置1は、加工条件に沿って、被加工物200の分割予定ライン203を切削して、被加工物200を個々のデバイス204に分割する。
切削装置1は、被加工物200の全ての分割予定ライン203を切削すると、保持テーブル10を加工領域から搬入出領域に向けて移動する。切削装置1は、搬入出領域において保持テーブル10の移動を停止し、保持テーブル10の被加工物200の吸引保持を停止し、クランプ部12のクランプを解除して、加工動作を終了する。
以上説明した実施形態1に係る切削装置1は、エアー52と切削水53とを混合して2流体54を生成する2流体生成部28と、生成された2流体54を切削ブレード21に切削流体として噴射する噴射口271を含むブレードノズル27と、2流体生成部28に流入するエアー52を冷却する冷却ユニット29と、を備えた切削流体供給ユニット25を備える。このために、切削装置1は、切削中に冷却された2流体54を切削ブレード21に切削流体として噴射することができ、加工品質を向上させることが可能となる。低温の流体が配管内を流動させる必要なく、2流体生成部28の直前でエアー52を冷却できるため、結露が生じるリスクを抑えることが可能となる。その結果、切削装置1は、低温の切削流体を供給可能としながらも結露の発生を抑制することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本発明では、切削流体供給ユニット25は、冷却ユニット29で冷却されたエアー52と切削水53とが混合した2流体54を切削流体として2流体生成部28からチューブ262及び流路263を通してシャワーノズル26に供給しても良い。要するに、本発明では、切削流体供給ユニット25は、冷却ユニット29で冷却されたエアー52と切削水53とが混合した2流体54を切削流体として2流体生成部28からシャワーノズル26とブレードノズル27とのうち少なくとも一方に供給すれば良い。また、本発明では、被加工物200は、ウェーハに限定されずに、各種パッケージ基板、セラミックス基板、ガラス基板等の板状の非加工物でも良い。
1 切削装置
10 保持テーブル
20 切削ユニット
21 切削ブレード
23 スピンドル
25 切削流体供給ユニット
26 シャワーノズル(ノズル)
27 ブレードノズル(ノズル)
28 2流体生成部
29 冷却ユニット
50 エアー供給源
51 切削水供給源
52 エアー
53 切削水
54 2流体(切削流体)
200 被加工物
261 噴射口
271 噴射口
10 保持テーブル
20 切削ユニット
21 切削ブレード
23 スピンドル
25 切削流体供給ユニット
26 シャワーノズル(ノズル)
27 ブレードノズル(ノズル)
28 2流体生成部
29 冷却ユニット
50 エアー供給源
51 切削水供給源
52 エアー
53 切削水
54 2流体(切削流体)
200 被加工物
261 噴射口
271 噴射口
Claims (1)
- 被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着されるスピンドルと、該保持テーブルで保持された被加工物を該切削ブレードで切削する際に該切削ブレードに切削流体を供給する切削流体供給ユニットと、を備えた切削装置であって、
該切削流体供給ユニットは、
エアー供給源から供給されたエアーと、切削水供給源から供給された切削水と、を混合して2流体を生成する2流体生成部と、
該2流体生成部で生成された2流体を該切削ブレードに噴射する噴射口を含むノズルと、
該2流体生成部に流入するエアーを冷却する冷却ユニットと、を備える切削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021122772A JP2023018559A (ja) | 2021-07-27 | 2021-07-27 | 切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021122772A JP2023018559A (ja) | 2021-07-27 | 2021-07-27 | 切削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023018559A true JP2023018559A (ja) | 2023-02-08 |
Family
ID=85158078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021122772A Pending JP2023018559A (ja) | 2021-07-27 | 2021-07-27 | 切削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023018559A (ja) |
-
2021
- 2021-07-27 JP JP2021122772A patent/JP2023018559A/ja active Pending
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---|---|---|---|
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