JP2023017503A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
平面視で矩形の基板に対して、エッチング等のガス処理が行われる。このガス処理を行う装置において、基板を囲む角型で枠状の部材(整流壁)を設けて当該基板の中心側から外周側へ向かうガスの流れを当該部材で遮ることで、基板の周端部側の処理速度を調整する場合が有る。
特許文献1では上端が均一な高さに形成された当該部材が示されている。また、特許文献2には、基板の四隅角部でのエッチングガスの滞留が抑制されるように、上記の部材の四隅角部についての高さを、他の部位の高さよりも低くすることが示されている。また、特許文献3には上記の部材について、高さが互いに異なると共に、横方向に並べられる複数のパーツにより構成することが示されている。各パーツを適宜交換することで、基板各部におけるエッチングガスの滞留の程度を調整するとしている。
本開示は、基板の周端部における処理状態を局所的、且つ容易に調整することができる技術を提供することを目的とする。
本開示の基板処理装置は、基板を格納する処理容器と、
前記処理容器内に設けられ、前記基板を載置する載置領域を有するステージと、
前記載置領域に載置された基板を処理するために処理ガスを供給するガス供給部と、
前記処理容器内を排気する排気口と、
前記載置領域の周縁に沿って形成されて当該基板を囲むように前記ステージに設けられる下壁と、
前記下壁の周において局所的に上方に突出し、当該下壁と別体として形成された上壁と、
を備える。
前記処理容器内に設けられ、前記基板を載置する載置領域を有するステージと、
前記載置領域に載置された基板を処理するために処理ガスを供給するガス供給部と、
前記処理容器内を排気する排気口と、
前記載置領域の周縁に沿って形成されて当該基板を囲むように前記ステージに設けられる下壁と、
前記下壁の周において局所的に上方に突出し、当該下壁と別体として形成された上壁と、
を備える。
本開示は、基板の周端部における処理状態を局所的、且つ容易に調整することができる。
本開示の基板処理装置の一実施形態であるエッチング装置1について、縦断側面図である図1を参照しながら説明する。このエッチング装置1は、処理ガスとしてエッチングガスを基板Gに供給し、プラズマ化することで当該基板Gの表面に形成されたアルミニウム(Al)膜等をエッチングする。基板Gは例えばFPD(Flat Panel Display)製造用のガラス基板であり、より具体的には例えば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence: EL) ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Pane:PDP)などの製造用の基板である。そして、基板Gは平面視で長方形、即ち矩形である。
エッチング装置1は、内部に基板Gを格納して処理する金属製の処理容器11を備えており、当該処理容器11は接地されている。処理容器11の側壁には、ゲートバルブ12により開閉される基板Gの搬送口13が形成されている。
処理容器11内の底部にはステージ21が設けられており、その上面に基板Gが載置される。ステージ21は角柱状に形成されており、金属等の導電性材料からなる下部電極22と、絶縁材料からなる環状部材23と、を備えており、環状部材23は下部電極22の周縁を覆う。下部電極22の上面は基板Gを載置する載置面29となる。載置面29は、基板Gよりも大きく設けられてもよく、また、基板Gよりも少し小さく設けられ、基板Gの周縁部が載置面29の周縁部よりも僅かにはみ出すようにしてもよい。いずれの場合においても載置面29は基板Gに合わせて矩形に形成される。下部電極22は、整合器24を介して高周波電源25に接続されている。そして、ステージ21と処理容器11の底壁との間には互いを絶縁する絶縁部材26が設けられている。
ステージ21には垂直方向(鉛直方向)に伸びる多数のリフトピン27が設けられている。各リフトピン27の下端部は、処理容器11の底部の開口部を介して、当該処理容器11の外部に設けられる昇降機構28に接続されている。昇降機構28は、図1に示すように多数のリフトピン27に対して共通に設けられていてもよく、また、個々に設けられてもよい。昇降機構28により、リフトピン27が垂直方向に昇降して、ステージ21の上面と、搬送口13を介して処理容器11内に進入する基板搬送機構(不図示)との間で基板Gが受け渡される。なお、ステージ21には、載置された基板Gを静電吸着するための静電チャック、当該ステージ21の上面の温度を調整するための流体の流路、当該ステージ21の上面と基板Gとの間で熱交換を行うための伝熱ガスの吐出口などが設けられるが、これらについての図示は省略している。
処理容器11の底部でステージ21の外側の位置には、排気口14が複数設けられている。そのように処理容器11の底部に設けられることで、各排気口14は、基板Gが載置されるステージ21の上面よりも低い位置に開口している。排気口14には排気管15の一端が接続され、排気管15の他端は真空ポンプなどによって構成される排気機構17に接続されている。排気機構17によって排気口14から排気され、処理容器11内が所望の圧力の真空雰囲気とされる。
処理容器11内の天井部は、ステージ21と対向するシャワーヘッド31として構成されており、当該シャワーヘッド31は処理ガスであるエッチングガスの供給源32に接続されている。当該ガス供給源32からシャワーヘッド31にエッチングガスが供給され、当該エッチングガスは、シャワーヘッド31の下面に設けられる多数のガス吐出口33から、ステージ21上へ吐出される。また、ガス供給部であるシャワーヘッド31は、接地された上部電極として構成されている。当該シャワーヘッド31と、上記のステージ21の下部電極22とは、プラズマを形成するための平行平板電極をなす。
ところで背景技術の項目で述べたように、基板Gのように平面視で矩形の基板(以下、矩形基板とする)を基板処理装置で処理するにあたり、当該矩形基板の周囲におけるガスの流れを規制して整流させるために、矩形基板を囲む部材(整流壁)が設けられる場合が有る。その一方で、矩形基板の面内において均一な処理が行われることが望まれる領域は、矩形基板からディスプレイを製造できる有効面積の効率化の観点から、当該矩形基板の周端へ向けてより一層拡大されている。つまり、矩形基板の周端寄りの領域の処理状態(エッチングの場合はエッチング量)について、当該矩形基板の中央側の処理状態と揃えることで、基板の面内全体の処理の均一性を向上させることが求められている。
しかし後に詳しく述べるが、整流壁の周(整流壁を構成する枠状の部分であり、以下同じ。後述の下壁についても同様。)において上端の高さが揃っているとすると、その整流壁による作用効果が不十分で、矩形基板の周端寄りの領域(周端部)のうちの局所領域における処理速度が大きくなる。それによって、他の領域に比べて処理が過剰に進行する。その結果として基板の面内において、処理の均一性を十分に高くすることができないおそれが有る。本実施形態におけるエッチング装置1は後述する整流壁4を備えることで、上記の局所領域での過剰な処理を抑え、既述した処理の均一性の問題を解消できる構成となっている。なお、ここで「均一性が高い」とは均一性が良好であることを意味し、均一性を、ばらつきに基づき百分率などで数値化した際の数値の「小さい」状態を意味する。以下も同様であり、均一性を数値により評価する際には「大きい」「小さい」の表記を用いるものとする。
また、上記した整流壁の周の上端の高さが揃う場合に発生する、基板の周端部での処理が過剰となる局所領域については、処理容器内の圧力やエッチングガスの供給量などの各種の処理条件や、後述する処理容器内の排気口の位置によって変移し得る。後で詳述するので、ここでは簡単にその構成を述べると、整流壁4は当該基板G若しくは基板Gを載置する載置領域を囲む下壁41上に、上壁42が互いに積層されることで構成されている。そして、下壁41と上壁42とは互いに別体の部材である。それ故に下壁41の周方向における所望の位置に上壁42を設けることが可能であるので、基板Gの周端部において上記した処理が過剰となる局所領域の位置に合わせて上壁42を設ければよいため、処理の均一性を高めるための対応が容易である。
以下、ステージ21及びその周囲の構成について、図2の斜視図、図3の平面図も参照しながら説明する。ステージ21の上面は水平面であり、少なくともその一部において基板Gを載置する載置領域を形成する。載置領域は、基板Gが載置された際に基板Gと同一形状及び同一面積をもって基板Gと一対一に対応する領域である。載置領域は、載置面29が基板Gよりも大きい場合には載置面29に含まれ、載置面29が基板Gよりも小さい場合には、載置面29を含み、一部環状部材23の上面の内側の領域に係る。なお基板Gは、その中心がステージ21の上面の中心に揃うように載置される。基板Gの形状に対応してステージ21の上面は長方形であり、当該上面の周縁部に沿ってステージ21上の基板Gを囲むように、上記した整流壁4が設けられている。
整流壁4を構成する下壁41は四角枠状である。そして当該下壁41は、ステージ21上に載置された基板G若しくは載置領域の周縁から若干離れると共に、当該基板Gの周縁に沿って(即ち、基板Gの載置領域の周縁に沿って)設けられている。従って、平面視での下壁41の外形は長方形である。下壁41において、当該長方形の2つの長辺をなす部位を長壁部41A、2つの短辺をなす部位を短壁部41Bとする。これら長壁部41A及び短壁部41Bは、各々垂直な板として構成されており、第1の壁部である2つの長壁部41A同士は互いに対向し、第2の壁部である2つの短壁部41B同士は互いに対向する。また、第1の壁部と第2の壁部とは互いに隣接する。ところで以下の説明で、水平方向について、X方向、Y方向として記載する場合が有る。これらX方向、Y方向は各々直線方向であり、互いに直交する。平面視で、長壁部41A及び基板Gの長辺はX方向に沿っており、短壁部41B及び基板Gの短辺はY方向に沿っているものとする。
下壁41について、その周に沿った各部の高さは互いに同じである。つまり長壁部41AについてX方向に沿った各部の高さは同じ(上端が平坦)であり、短壁部41BについてY方向に沿った各部の高さは同じ(上端が平坦)である。また、対向する2つの長壁部41A及び対向する2つの短壁部41Bは同じ高さであり、隣接する長壁部41A及び短壁部41Bも同じ高さとなる。従って、当該下壁41の周に沿った上端の高さは揃っている。なお、ここでいう高さが揃うとは、設計上で高さが同じであることを意味し、ステージ21の僅かな傾きや下壁41の製造誤差などによって、若干のずれが生じていても、高さが揃うことに含まれる。なお下壁41の上端は、基板Gの表面よりも上方に位置する。
シャワーヘッド31から基板Gに供給されると共にプラズマ化されたエッチングガスは、ステージ21の外側に位置する排気口14から排気が行われることで、基板Gの中央側から外周へと向かう。下壁41は、そのように外周へ向かって流れるエッチングガスを遮り、基板Gの周端部にガスの溜まりを形成して、その流速を低下させる。それによってエッチングガス中の未反応のプラズマ活性種について、基板Gの周端部への供給量が抑制されることになり、結果として当該周端部におけるエッチング量が抑えられる。
仮に下壁41が設けられていないとすると、特許文献1でも説明されているように周端部へのプラズマ活性種の供給量が過剰となり、エッチングレート(単位時間あたりのエッチング量)について、基板Gの中央部に比べて基板Gの周端部の方が大きくなりやすい。つまり下壁41は、基板Gの周端部のエッチングレートを抑えて、基板Gの中央部と周端部との間でのエッチング量の均一性を高くする。なお、本例では下壁41の高さは45mmである。
そして整流壁4を構成する上壁42は、上記した基板Gの周端部において局所的にエッチング量が大きくなる領域が生じることを防止するために設けられている。この上壁42の作用について詳しく述べるために、後に詳述する評価試験について簡単に述べておくと、上壁42を設けずに下壁41のみ設けてエッチング装置1で処理を行った場合、基板Gの周端部において、そのように局所的にエッチング量が高くなる領域(即ち、処理速度が高い領域)が発生した。具体的には、各排気口14付近の領域のエッチング量が比較的高いものとなった。これは、当該排気口14付近の領域では排気によりエッチングガスが集中するので、上記した未反応の活性種の供給量が他の領域よりも多くなり、エッチングレートが大きくなることに起因すると考えられる。
上壁42は下壁41の周において、当該下壁41の上端から局所的に上方へ突出するように設けられる。従って、上壁42が設けられることによって整流壁4の上端は、当該整流壁4の周において局所的に高くなっている。この上壁42は、下壁41上における各排気口14付近に設けられている。それにより整流壁4の周端部において、上記したエッチングガスの流れを規制して滞留させる効果を大きくし、上壁42が設けられない場合にエッチング量が高くなった領域への活性種の供給量を減少させる。
なお、排気口14付近では、特に排気機構17の真空ポンプにターボ分子ポンプなどを用いたような場合には、一旦エッチングガスなどと共に排気口14を介して排出されたパーティクルが真空ポンプで反跳して逆流し、排気口14側から基板G側へ到達することが考えられる。上壁42は、その基板G側へのパーティクルの反跳を規制し、当該基板G側へのパーティクルの到達を抑制することで、排気口14付近の領域のパーティクルによる汚染を抑える作用も有する。このような上壁42の作用により、反跳パーティクルによる基板Gの汚染を抑制しつつ、上記した基板Gの周端部における局所領域でエッチング量が高くなることを抑制し、基板Gの面内各部におけるエッチング量の均一性を高くする。評価試験において上壁42を設けることで、そのようにエッチング量の均一性が高くなったことが確認されている。
以下、本実施形態における上壁42及び排気口14の構成及び配置を詳しく述べる。なお、この構成及び配置については、評価試験の実施時のものと同様である。本実施形態では排気口14は、ステージ21上の載置領域の各長辺に沿って2つずつ、且つ載置領域の各短辺に沿って2つずつ、計8個設けられている。8つの排気口14は互いに離れ、平面視でステージ21を囲むように処理容器11の底部において上方に向けて開口している。そして図3に示すように8つの排気口14は平面視で、ステージ21上の載置領域のX方向に延在する長辺の中心を通るY方向に沿った仮想線L1に対して対称、且つステージ21上の載置領域のY方向に延在する短辺の中心を通るX方向に沿った仮想線L2に対して対称な配置である。また、各排気口14は平面視でステージ21の角部には設けられず、当該角部よりも若干ステージ21のX方向に延在する長辺の中心寄り、Y方向に延在する短辺の中心寄りの位置に各々開口している。
上壁42は排気口14の数と同じ8つ設けられており、下壁41の周方向に沿って、互いに離れて位置している。8つの上壁42については、各長壁部41A上に2つずつ配置され、且つ各短壁部41B上に2つずつ各々配置されている。上壁42は板状であり、その主面に対向して見て長方形状であると共に、その底面が下壁41の上端面に接するように設けられている。従って、長壁部41A上に設けられる上壁42の上端の高さはX方向に見て揃っており、また、短壁部41B上に設けられる上壁42の上端の高さはY方向に見て揃っている。また、隣接する長壁部41A及び短壁部41Bの夫々の上に設けられる上壁42の高さも揃っている。つまり、下壁41の周に沿って見たときに、一つの上壁42の各部の上端の高さは互いに揃っている。そして、異なる上壁42間でも、その上端の高さは揃っている。本例では上壁42における高さは30mmである。なおこのような構成であるため、長壁部41A上に設けられる上壁42の幅(X方向の長さ)は、当該長壁部41Aの幅(X方向の長さ)よりも短く、短壁部41B上に設けられる上壁42の幅(Y方向の長さ)は、当該長壁部41Aの幅(Y方向の長さ)よりも短い。
上壁42の配置についてさらに詳しく述べる。載置領域の長辺に沿って(X方向に沿って)位置する排気口14に対して、Y方向にずれた位置に長壁部41A上の上壁42が位置している。また、平面視で載置領域の短辺に沿って(Y方向に沿って)位置する排気口14に対して、X方向にずれた位置に短壁部41B上の上壁42が位置している。このような配置とするのは、評価試験で上壁42を設けない場合に基板Gの周端部でエッチング量が局所的に大きくなった領域(後に領域G1、G2として示す)と、排気口14とを平面視で区画するように上壁42を配置することで、既述した上壁42の効果が奏されるようにするためである。
即ち、載置領域に基板Gを載置した際、基板Gの長辺に沿った端部において、平面視においてX方向に並ぶ排気口14の各々と共に、長壁部41A上の上壁42をY方向に挟む位置に、上記のエッチング量が局所的に大きくなった領域が位置している。そして、基板Gにおける短辺に沿った端部において、平面視においてY方向に並ぶ排気口14の各々と共に、短壁部41B上の上壁42をX方向に挟む位置に、上記のエッチング量が局所的に大きくなった領域が位置している。なお、以上のように排気口14に対応した配置とされることで、8つの上壁42は下壁41の4つの角部からは離れており、また、排気口14と同様に、仮想線L1に対して対称、且つ仮想線L2に対して対称な配置となっている。
また、本実施形態では排気口14の口径L3よりも、上壁42の幅L4は大きく形成されている。なお、この上壁42の幅L4とは、長壁部41A上に設けられる上壁42についてはX方向の長さ、短壁部41B上に設けられる上壁42についてはY方向の長さである。この口径L3及び幅L4の関係により、X方向に沿って配置される排気口14と当該排気口14に対応する上壁42とについて見ると、排気口14のX方向の端P1、P2に対し、上壁42のX方向の端P3、P4は、当該X方向において外側に夫々位置している。また、Y方向に沿って配置される排気口14と当該排気口14に対応する上壁42とについて見ると、排気口14のY方向の端P11、P12に対し、上壁42のY方向の端P13、P14は、当該Y方向において外側に夫々位置している。
従って、基板GからX方向、Y方向の各々に向けて見たときに、各々の排気口14全体が上壁42に遮蔽されるように、上壁42が位置する。それによって、既述したエッチングガスの流速が大きくなることで基板Gの周端部への活性種の供給量が大きくなることについて、より確実に抑制されることが図られている。なお、本例では幅L4は850mmである。
なお、下壁41は昇降機構40に接続されている(図1参照)。図示しない搬送機構が基板Gをステージ21上に受け渡す際には、整流壁4がステージ21から上昇して離間することで、搬送機構の移動を妨げずに当該受け渡しがなされる。あるいは、下壁41を昇降させず、搬送口13に対向した短壁部41B若しくは長壁部41Aに回転機構を設けて鉛直面内で回転させ、基板Gの搬送時に基板Gの処理時の位置から退避させるようにしてもよい。
また、エッチング装置1は、制御部10を備えており、制御部10は、プログラムを含む。プログラムには、エッチング装置1の各部に制御信号を送信することで、後述する手順で基板Gの処理を実行するように命令(ステップ群)が組み込まれている。具体的に高周波電源25のオンオフ、ガス供給源32からのエッチングガスの供給、昇降機構28によるリフトピン27の昇降、昇降機構40による整流壁4の昇降などの各動作が、上記の制御信号の送信により制御される。上記のプログラムは、例えばコンパクトディスク、ハードディスク、DVDなどの記憶媒体に格納されて、制御部10にインストールされる。
続いて、エッチング装置1の動作について説明する。図示しない搬送機構によって基板Gが処理容器11内に搬送されると、基板Gはリフトピン27を介して温度調整されたステージ21上の載置領域に載置される。そしてステージ21と基板Gとの間に供給される伝熱ガスを介して基板Gが温度調整されると共に、シャワーヘッド31から吐出されるエッチングガスが、処理容器11内が所望の圧力の真空雰囲気となるように排気される。そして、高周波電源25がオンになることによりエッチングガスはプラズマ化して、基板Gに供給され、プラズマの活性種により、基板Gの表面に形成されたAl膜がエッチングされる。基板Gのエッチング処理に寄与しなかったエッチングガス、及びエッチングにより生じた反応生成物は、各排気口14の排気によってステージ21上から、ステージ21の外方へ流れて処理容器11内から排気される。
上記したように整流壁4により、基板Gの周端部ではステージ21の外方へ向うエッチングガスの流れが抑制されることで、プラズマの活性種の供給が抑制される。既述したように上壁42が設けられることによって、基板Gの周端部で排気口14近くの領域にてこのような作用が十分に発揮され、当該領域で局所的にエッチング速度が大きくなることが防止される。従って、基板Gの面内各部で均一性高くエッチングが進行する。然る後、シャワーヘッド31からのエッチングガスの供給が停止すると共に、高周波電源25がオフになる。そして、リフトピン27を介して基板Gは搬送機構に受け渡され、処理容器11内から搬出される。
ところで上壁42は例えば接着剤等を用いることで、下壁41に対して着脱不可であるように固定してもよい。ただし上記したように、処理条件によってエッチング量が大きくなる位置が変移することが考えられる。そのため上壁42は下壁41に対して着脱自在に固定される構成とし、下壁41における上壁42が設けられる位置を変更可能とすることが好ましい。図4は、粘着シート51を用いることでそのように着脱自在に上壁42を固定する例を示している。この例では、整流壁4の外側及び/または内側において、第2の接続部をなす粘着シート51を下壁41と上壁42とに跨がるように貼付し、粘着シート51に形成される粘着面52の粘着力によって粘着シート51と、下壁41、上壁42の各々とを固定する。粘着面52は下壁41及び上壁42から剥がすことが可能であり、既述した上壁42の位置変更が可能である。
粘着シート51については、当該シートを構成する基材の2つの主面の両方に粘着面52が形成されたものを用いてもよく、その場合は下壁41の上面と上壁42の下面とを各々粘着面52に接触させることで固定してもよい。十分な強度をもって固定できるように、下壁41、上壁42の各厚さについては適宜調整し、互いに粘着される下壁41の上面及び上壁42の各上面の面積については、十分な大きさを確保するものとする。
なお、上記したように特許文献3では、整流壁について周方向の高さを異なったものとすることで、基板Gの各部における処理状態を調整することが示されている。しかし、特許文献3の整流壁は横並びのパーツによって構成されている。基板Gのエッチング量の分布を調整するために1つの箇所のパーツを交換するにあたり、左右に隣接するパーツとの接続を解除し、新たなパーツを接続し直す。即ち、1つの箇所のパーツを変更するにあたり、そのパーツの左右の2箇所で着脱を行わなければならず、複数箇所のパーツを変更するにあたっては着脱する箇所が非常に多くなり、作業者の手間が大きくなってしまう。一方、この図4の例のように上壁42が下壁41に対して着脱自在である場合は、所望の上壁42についてのみ着脱して、その位置をずらせばよいので作業として容易である。即ち、上壁42が下壁41に対して着脱自在である構成によれば、基板Gの面内でのエッチング量の分布の調整を容易に行うことができる。
上壁42が下壁41に着脱自在、且つ位置変更が可能な構成について、さらに他の例を図5に示す。整流壁4の外周に向う上壁42の主面の下端部が、当該外周へ向けて延伸され、さらに下方へ引き延ばされるように形成されることで、第1の接続部である板状の接続部50が形成されている。接続部50の主面の向きは、上壁42の主面の向きと同じである。そして接続部50、下壁41を夫々厚さ方向に貫通する貫通孔53、54が設けられており、例えば貫通孔54を形成する周面(貫通孔内壁)にはネジ部が形成されている。貫通孔53、54を重ねて、整流壁4の外周面側からネジ55を貫通孔53、54に差し込んで貫通孔54の周面のネジ部と螺合させることで、上壁42を下壁41に対して固定させる。或いは、貫通孔53を形成する周面にネジ部を形成し、整流壁4の内周面側からネジ55を差し込んで、貫通孔53の周面のネジ部と螺合させて上壁42を下壁41に対して固定させるようにしてもよい。その場合、ネジ55の頭が基板G側に突出しないよう、貫通孔54の開口部にザグリ(凹部)を設けて、ネジ55の頭部が収納されるようにしておくことが望ましい。上記の螺合は解除可能であり、従って上壁42は下壁41に着脱可能である。なお、図5の例では下壁41において貫通孔53は複数、横方向に並ぶと共に互いに近接して設けられている。ネジ55を差し込む貫通孔53を、この複数の中から選択することで下壁41に対する上壁42の位置を変更することができる。
下壁41と上壁42とを接続する接続部について、上記の接続部50は上壁42と一体且つ下壁41と別体の構成であるが、図6に示す接続部56のように上壁42、下壁41の各々と別体の構成であってもよい。接続部56について、接続部52との差異点を中心に説明すると、当該接続部56は、上壁42の主面から下壁41の主面に跨がるように設けられる板状の部材である。なお、当該各主面とは、整流壁4の外周面をなす側の主面である。
接続部56には、上側及び下側に夫々貫通孔53が形成されている。また、下壁41だけでなく上壁42にも、当該貫通孔53に対応する貫通孔54が設けられている。そして上側の貫通孔53は上壁42の貫通孔54に重ねられ、下側の貫通孔53は下壁41の貫通孔54に重ねられる。そして図5の例と同様、整流壁4の外周面側から、若しくは内周面側から、重ねられた貫通孔53、54にネジ55が差し込まれる。それにより、下壁41、上壁42が夫々接続部56に固定される。つまり接続部56を介して下壁41と上壁42とが、互いに固定される。なお上壁54について、図6では2つのみ横方向に並ぶように貫通孔54を示しているが、例えばそれよりも多くの貫通孔54が横方向に並んで設けられるようにする。そして、その多数の貫通孔54の中から、ネジ55が差し込まれる貫通孔54が選択されることで、図5に示した例と同様に上壁42の位置が調整されるようにしてもよい。その多数の貫通孔54のうち、ネジ55が差し込まれない貫通孔54については、接続部56が重なることで塞がれる。
この図6に示す例において、接続部56は上壁42から下壁41へ向けて伸びていると見ることができるし、下壁41から上壁42へ向けて伸びていると見ることもできる。従って、図5、図6で示した例では、上壁42及び下壁41のうちの一方に、他方に向けて伸びる接続部が設けられ、この接続部が当該他方とネジを介して接続される構成となっている。なお図5の例とは逆に、下壁41に接続部50が固定されて設けられ、上壁42に向けて伸びており、当該接続部50についてネジ55を介して上壁42と接続される構成であってもよい。
ネジを介して上壁42と下壁41とが互いに着脱自在に固定される他の例について、図7に示す。下壁41には、当該下壁41の周に沿って間隔を空けて、下壁41の上端面に対して垂直方向に向う孔57が複数形成されている。孔57については下壁41の上面に開口すると共に、例えばその周面にネジ部が形成されている。そして、上壁42の上端面には垂直方向に貫通孔58が設けられている。貫通孔58が任意の孔57に重なるように下壁41上に上壁42を配置し、長ネジ59を上壁42の上方から差し込み、孔57のネジ部と螺合させることで、上壁42を下壁41に固定する。その固定後、螺合を解除し、当該長ネジ59を差し込む孔57を変更して再度螺合させることで、上壁42の位置を変更可能である。上壁42と下壁41との固定に使用しない孔57については、キャップなどで閉塞しておくことが好ましい。
ところで上壁42として、下壁41の周に沿って見てその高さが均一、即ち上端の高さが均一な例を示してきた。そのような形状に限られず、当該周に沿って見て、高さが変化する上端を備えるように上壁42を構成してもよい。図8ではそのような上壁42として山型に形成した例を示している。従って、当該上壁42については、長壁部41A上に配置される場合にはX方向の中央部の高さが大きく、短壁部41B上に配置される場合にはY方向の中央部の高さが大きい。また、上壁42としては図9に示すように、凹部形状をなすように構成されてもよい。従って当該上壁42については、長壁部41A上に配置される場合にはX方向の中央部の高さが小さく、短壁部41B上に配置される場合にはY方向の中央部の高さが小さくなる。上壁42について、これら図8、図9の例のように下壁41の周に沿って見たときに異なる高さを備える構成とすることで、基板Gの周端の各部におけるガスの流れについて微細に調整され、基板Gの周端部における処理の均一性の向上を図ることができる。
ところで排気口14の配置及び数については、既述した例に限られない。例えば排気口14について計4つ設け、ステージ21の各角部付近に各々配置するようにしてもよい。そして、そのような排気口14の配置によって、基板Gの周端部において、上壁42を設けないとした場合にエッチング量が過度に大きくなる位置が、基板Gの角部になったとする。その場合は既述した位置の代わりに、下壁41の4つの各角部上に上壁42を設ければよい。従って、上壁42の配置も図2,図3等で示すように下壁41の角部から外れた位置であることに限られない。また、このようにエッチング量が局所的に大きくなる領域に合わせて上壁42を設けるので、上壁42の数としては8つであることに限られず、当該領域の数に合わせて設ければよい。また、プラズマ処理を行うエッチング装置に本技術を適用した例を示したが、そのような装置に適用することに限られず、成膜装置に適用してもよいし、プラズマ処理が行われない基板処理装置に適用されてもよい。更に、排気口14の位置に限られず、ステージ21の外周側から作用して基板Gの周端部におけるエッチングガスの流れに影響し、エッチング速度の不均一を引き起こすような他の要因についても適用が可能である。
なお、整流壁4はステージ21に設けられるが、このステージ21について補足すると、当該ステージ21は、基板Gを載置する載置面をなす部材(載置面形成部材)に加えて、他の部材も含む場合が有る。当該他の部材とは、当該載置面形成部材を囲むと共に当該載置面形成部材に接続されて設けられる部材であり、例えば、既述の例では載置面形成部材が下部電極22、他の部材が環状部材23である。その場合、載置面形成部材である下部電極22上に整流壁4が設けられていてもよいし、他の部材である環状部材23上に整流壁4が設けられていてもよい。なお、上記したように整流壁4はステージ21に対して昇降若しくは回転してもよい。整流壁4がステージ21上に設けられるとは、少なくとも基板Gの処理時に整流壁4がステージ21上に位置していることである。
既述の例では下壁41について、周における上端の高さが揃っているため、当該周における任意の位置に上壁42を設けることができる。ただし、そのように周での上端の高さを揃えることには限られず、凹凸が形成されていてもよい。ただし周における上端の高さを揃えることで、下壁41の周における全ての位置に上壁21を取り付け可能である。即ち、取り付け位置の自由度が高いので、有利である。また、処理対象の基板の形状については上記した平面視で矩形状の基板に限られず、円形であってもよく、その場合には下壁41については基板の形状に合わせて平面視で円形としてもよい。
なお、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更、組み合わせがなされてもよい。
〔評価試験〕
以下、評価試験について詳しく説明する。評価試験1-1として上壁42を設けずに下壁41のみによって構成された整流壁を用いて、基板Gにエッチングを行い、各部のエッチング量を測定した。なお、この評価試験で用いた基板Gについて、その中央部から当該基板Gの長辺、短辺の各々から25mm離れた領域に至るまで、パターンが形成された膜(以降、パターン膜と記載する)が設けられている。即ち、基板Gの周端部については、パターン膜が形成されていない角型で環状の領域(矩形枠状の領域)とされ、この環状領域の幅が25mmである。このようにパターン膜が形成された領域が限られるので、基板Gの周端部にはパターン膜基板を周端測定用に切り出した50mm角の小片を配置しており、上記のエッチングは基板Gに直接形成されるパターン膜及び小片のパターン膜に対して一括して行い、エッチング量の測定は各パターン膜に対して行っている。
以下、評価試験について詳しく説明する。評価試験1-1として上壁42を設けずに下壁41のみによって構成された整流壁を用いて、基板Gにエッチングを行い、各部のエッチング量を測定した。なお、この評価試験で用いた基板Gについて、その中央部から当該基板Gの長辺、短辺の各々から25mm離れた領域に至るまで、パターンが形成された膜(以降、パターン膜と記載する)が設けられている。即ち、基板Gの周端部については、パターン膜が形成されていない角型で環状の領域(矩形枠状の領域)とされ、この環状領域の幅が25mmである。このようにパターン膜が形成された領域が限られるので、基板Gの周端部にはパターン膜基板を周端測定用に切り出した50mm角の小片を配置しており、上記のエッチングは基板Gに直接形成されるパターン膜及び小片のパターン膜に対して一括して行い、エッチング量の測定は各パターン膜に対して行っている。
上記の小片については、図3に示した仮想線L1、L2で4分割されるうちの1つの領域に配置しており、さらに詳しく述べると、基板Gの長辺、短辺の各々から15mm離れた位置と30mm離れた位置との間の領域に50mm角の小片を配置している。即ち、基板Gの周端部から15mm離れた位置と30mm離れた位置との間の領域に配置している。従って、基板Gに直接形成されたパターン膜を用いて測定する測定領域と、小片に形成されたパターン膜を用いて測定する測定領域とは、一部重複している。
図10はこの評価試験1-1の結果を示しており、基板Gを仮想線L1、L2で4分割した領域のうちの小片が配置された領域(以下、基板Gの1/4領域と表記する)を模式的に表したものである。当該基板Gの1/4領域は、図3中の仮想線L1、L2で分割される右下の領域に該当し、従って図10中の右下側が基板Gの角部、左上側が基板Gの中心部である。測定結果を規格化して得られたエッチング速度を、当該エッチング速度が得られた測定箇所に対応させて示している。このエッチング速度は、基板Gの一つの測定箇所におけるエッチング量を、基板Gの面内の全ての測定箇所から得られたエッチング量の平均値で除した値であるため、規格化されたエッチング速度の値が大きいほど、実際のエッチング速度も大きい。図10ではこのエッチング速度の大きさに応じて、測定箇所に模様を付している。
図では二点鎖線によって、基板Gに直接形成されたパターン膜を用いた測定領域と、小片のパターン膜を用いた測定領域と、を区画している。そして、基板Gの長辺に対して15mm基板Gの中央寄りに離れた位置から30mm基板Gの中央寄りに離れた位置に至る領域と、基板Gの短辺に対して15mm基板Gの中央寄りに離れた位置から50mm基板Gの中央寄りに離れた位置に至る領域と、を外周領域Eとして一点鎖線で囲んでいる。
この図10に示すように、外周領域Eにおいて基板Gの長辺方向(X方向)における中心部と基板Gの角部との間に、エッチング速度が高い局所領域が存在し、当該領域をG1として表している。具体的に、領域G1では小片から得られたエッチング速度が、基板Gの長辺からの距離が15mm、18mm、20mm、25mm、30mmの位置で、夫々1.08、1.08、1.07、1.09、1.06、基板Gに直接形成されたパターン膜から得られたエッチング速度が1.06となっている。そして外周領域Eにおいて基板Gの短辺方向(Y方向)における中心部と角部との間に、比較的エッチング速度が高い局所領域が存在し、当該領域をG2として示している。具体的に、領域G2では小片から得られたエッチング速度が、基板Gの長辺からの距離が15mm、18mm、20mm、25mm、30mmの位置で、夫々1.13、1.09、1.11、1.09、1.07、基板Gに直接形成されたパターン膜から得られたエッチング速度が1.05となっている。領域G1、G2が、実施形態にて基板Gの周端部において局所的にエッチング量が大きいとして述べた領域である。
評価試験1-1の各測定結果から、エッチング量のばらつきの指標であるUniformityを算出している。このUniformityは、エッチング量についての(最大値-最小値)/(最大値+最小値)を百分率で示したものであり、その値が小さいほどエッチング処理の均一性が高い。基板Gの1/4の領域中のUniformityは13.9%、その1/4の領域中の外周領域EにおけるUniformityは15.1%であった。
評価試験1-2として、図1~図3で説明した位置に上壁42を設けた整流壁4を用いたことを除いては、評価試験1-1と同様にエッチングを行い、エッチング量を測定した。図11はこの評価試験1-2の結果を示しており、図10と同様に基板Gの1/4の領域を表している。図に示すように評価試験1-1と比べて、領域G1、G2のエッチング速度が低下している。具体的に、領域G1では、小片から得られたエッチング速度が、基板Gの長辺からの距離が15mm、18mm、20mm、25mm、30mmの位置で、夫々0.94、0.94、0.93、0.93、0.97、基板Gに直接形成されたパターン膜から得られたエッチング速度が0.97となっている。そして領域G2では、小片から得られたエッチング速度が、基板Gの長辺からの距離が15mm、18mm、20mm、25mm、30mmの位置で、夫々1.04、1.06、1.03、0.99、1.00、基板Gに直接形成されたパターン膜から得られたエッチング速度が0.99となっている。
評価試験1-2では、基板Gの1/4の領域中のUniformityは11.7%、基板の1/4の領域中の外周領域EにおけるUniformityは7.7%であり、いずれも評価試験1-1の値よりも小さかった。このように上壁42を設けることで、外周領域EにおけるUniformityの値を小さくさせ、それによって基板Gの中央部側まで含むUniformityの値も小さくさせることができることが示された。従って、この評価試験1から基板Gの面内全体における処理の均一性を高くすることができるという、上壁42を設けることの効果が示された。
G 基板
1 エッチング装置
11 処理容器
21 ステージ
31 シャワーヘッド
41 下壁
42 上壁
1 エッチング装置
11 処理容器
21 ステージ
31 シャワーヘッド
41 下壁
42 上壁
Claims (11)
- 基板を格納する処理容器と、
前記処理容器内に設けられ、前記基板を載置する載置領域を有するステージと、
前記載置領域に載置された基板を処理するために処理ガスを供給するガス供給部と、
前記処理容器内を排気する排気口と、
前記載置領域の周縁に沿って形成されて当該基板を囲むように前記ステージに設けられる下壁と、
前記下壁の周において局所的に上方に突出し、当該下壁と別体として形成された上壁と、
を備える基板処理装置。 - 前記基板は平面視で矩形であり、
前記下壁は互いに対向する2つの第1の壁部と、前記第1の壁部に隣接し、互いに対向する2つの第2の壁部とを備え、
前記上壁は、前記各第1の壁部及び前記各第2の壁部から局所的に上方に突出して設けられる請求項1記載の基板処理装置。 - 前記下壁の周に沿った上端の高さは揃っている請求項2記載の基板処理装置。
- 前記上壁は、前記下壁に対して着脱自在である請求項1ないし3のいずれか一つに記載の基板処理装置。
- 前記上壁及び前記下壁のうちの一方から他方へ伸びるように形成され、当該他方に対してネジにより接続されて、当該上壁と当該下壁とを互いに固定する第1の接続部が設けられる請求項4記載の基板処理装置。
- 前記上壁及び前記下壁の各々に粘着することで、当該上壁と当該下壁とを互いに固定する第2の接続部が設けられる請求項4記載の基板処理装置。
- 前記下壁の周に沿って見て、前記上壁の高さが一定である請求項1ないし6のいずれか一つに記載の基板処理装置。
- 前記下壁の周に沿って見て、前記上壁の高さが変化する請求項1ないし6のいずれか一つに記載の基板処理装置。
- 前記排気口は、前記ステージの外側にて上方に向けて開口し、
前記上壁は、平面視で前記載置領域と前記排気口とを区画するように設けられる請求項1ないし8のいずれか一つに記載の基板処理装置。 - 基板を処理容器に格納する工程と、
前記処理容器内に設けられるステージ上の載置領域に前記基板を載置する工程と、
排気口により前記処理容器内を排気する工程と、
前記載置領域の周縁に沿って形成された下壁により前記ステージ上の基板を囲む工程と、
ガス供給部から処理ガスを供給して、前記ステージ上の前記基板を処理する工程と、
前記下壁と、当該前記下壁の周において局所的に上方に突出し、当該下壁と別体として形成された上壁とにより、前記基板から前記排気口に向う前記処理ガスの流れを規制する工程と、
を備える基板処理方法。 - 前記上壁は、
当該上壁が設けられない場合に前記基板の周端部において局所的に処理速度が高い位置と前記排気口とを区画するように設けられる請求項10記載の基板処理方法。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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