JP2023017232A - ワイピングノズル目詰防止装置、及び、ワイピングノズルの目詰防止方法 - Google Patents
ワイピングノズル目詰防止装置、及び、ワイピングノズルの目詰防止方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023017232A JP2023017232A JP2021121345A JP2021121345A JP2023017232A JP 2023017232 A JP2023017232 A JP 2023017232A JP 2021121345 A JP2021121345 A JP 2021121345A JP 2021121345 A JP2021121345 A JP 2021121345A JP 2023017232 A JP2023017232 A JP 2023017232A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiping
- wiping nozzle
- steel plate
- metal plating
- removal gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
【解決手段】溶融金属めっき設備において、ワイピングノズル18の目詰まりを防止するワイピングノズル目詰防止装置20であって、前記溶融金属めっき浴からワイピングノズル18間を通過するまでの鋼板通過位置に向けて、除去ガスを噴射する除去ガス噴射手段22と、前記先行鋼板と前記後行鋼板との溶接部または溶接部近傍に形成されたパンチ穴を利用して得られた前記パンチ穴の位置情報に基づいて、除去ガス噴射手段22に対して、前記溶融金属めっき浴からワイピングノズル18間を通過する前記パンチ穴に向けて除去ガスを噴射するように指令を与える制御部23と、を備えている。
【選択図】図3
Description
このような溶融亜鉛めっき鋼板は、例えば、溶融亜鉛めっき浴と、この溶融亜鉛めっき浴を通過した鋼板に対してワイピングガスを噴射してめっき付着量を調整するワイピングノズルと、を備えた溶融亜鉛めっき設備によって製造される。なお、ワイピングノズルは、鋼板の幅全体に対してワイピングガスを噴射する構成とされている。
ワイピングノズルの目詰まりは、鋼板に付着した亜鉛がワイピングガスによって飛散することで発生するものであり、ワイピングガスの吐出圧力が高いと発生しやすくなる。このため、鋼板のめっき付着量が少ない場合や、鋼板の走行速度が速い場合に多く発生する傾向にある。
そこで、特許文献1には、パージガスを噴射させることで、走行する鋼板の幅方向端部における亜鉛の飛散を防止する方法が提案されている。
そこで、特許文献2には、走行する鋼板の幅方向端部に向けて斜め下向きに高圧ガスを噴射することで、段差に付着した亜鉛を除去し、ワイピングノズルの目詰まりを抑制する方法が提案されている。
ここで、最近では、上述の溶融亜鉛めっき鋼板等においては、さらなる表面品質の向上が求められており、ワイピングノズルの目詰まりに起因する外観不良の発生をさらに抑制する必要がある。
そこで、従来よりも厳しい基準で溶融亜鉛めっき鋼板の外観検査を行った結果、溶接部が通過した際に、パンチ穴が形成された幅位置において外観不良が発生していることが分かった。また、この外観不良が鋼板の片側の面で発生しやすいことが分かった。
よって、上述の溶融亜鉛めっき鋼板等において、さらなる表面品質の向上を図るためには、パンチ穴に起因するワイピングノズルの目詰まりを抑制する必要がある。
この場合、ワイピングノズルを溶融金属めっき浴の浴面に近接して配置することが可能となり、溶融金属めっき浴が酸化しやすい元素を含む場合であっても、鋼板に付着した溶融金属が酸化する前にワイピングノズルによって、めっき付着量を精度良く調整することが可能となる。
この場合、パンチ穴に付着した溶融金属を所望の方向へ向けて吹き飛ばすことができ、ワイピングノズルの目詰を的確に防止することが可能となる。
この溶融金属めっき設備10は、めっき浴を構成する溶融亜鉛Mが貯留されるめっき槽11と、このめっき槽11中に浸漬されたシンクロール12と、めっき浴中において走行する鋼板Sを案内する第1サポートロール13及び第2サポートロール14と、めっき浴へ鋼板Sを連続的に侵入させる鋼板供給装置15と、を備えている。なお、鋼板供給装置15は、焼鈍炉(図示なし)を通過してきた鋼帯Sを冷却する冷却部16を備えている。
ワイピングノズル18は、図1に示すように、鋼板Sの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ配置され、走行する鋼板Sを厚さ方向に挟むように配置されている。また、このワイピングノズル18は、鋼板Sの全幅にわたってワイピングガスが噴射可能なように構成されている。
図4に示すように、先行鋼板S1と後行鋼板S2との溶接部30または溶接部30近傍に、この溶接部30の走行位置を特定するために、パンチ穴Hが形成される。
ここで、このパンチ穴Hは、溶接部30から鋼板Sの進行方向Fへ距離L(0mm≦L≦500mm)の領域内に形成されていることが好ましい。また、溶接部30にパンチ穴Hを形成した場合には、接合強度が低下するおそれがあることから、溶接部30から鋼板Sの進行方向Fへ10mm以上離間した位置に、パンチ穴Hを形成することが好ましい。
ここで、鋼板Sの厚さは、0.2mm以上3.2mm以下の範囲内とされている。また、パンチ穴Hは、直径が5mm以上20mm以下の範囲内とされている。さらに、かえり部Pの突出高さは、1mm以下とされている。
図2に示すように、パンチ穴Hがめっき浴を通過すると、パンチ穴Hに余剰な溶融亜鉛Zが付着することになり、特にかえり部Pには余剰な溶融亜鉛Zが溜まりやすい傾向にある。このように、余剰な溶融亜鉛Zが付着したパンチ穴Hがワイピングノズル18の間を通過すると、ワイピングガスによって溶融亜鉛Zが飛散して、ワイピングノズル18の目詰まりが発生することになる。
このワイピングノズル目詰防止装置20は、先行鋼板S1と後行鋼板S2との溶接部30または溶接部30近傍に形成されたパンチ穴Hを用いて溶接部30のトラッキング情報を取得する溶接部トラッキング情報取得部21と、ワイピングノズル18の間の鋼板通過位置に向けて除去ガスを噴射する除去ガス噴射手段22と、溶接部トラッキング情報取得部21によるパンチ穴Hの位置情報により、パンチ穴Hがめっき浴からワイピングノズル18間を通過する際に、パンチ穴Hに向けて除去ガスを噴射するように、除去ガス噴射手段22に指令を与える制御部23と、を備えている。
また、除去ガス噴射手段22は、ワイピングノズル18よりもめっき浴の浴面から離間した位置に配設されていることが好ましい。本実施形態では、図3に示すように、めっき浴を通過した鋼板Sが鉛直方向上方に向けて引き出されており、除去ガス噴射手段22は、ワイピングノズル18の上方に配設されている。
さらに、除去ガス噴射手段22は、除去ガスの噴射角度θを調整可能な構成とされていることが好ましい。
なお、この噴射角度θは、ワイピングノズル18の間を溶接部30が通過する直前に、パンチ穴Hに向けて除去ガスを噴射できるように適宜設定すればよい。
一方、除去ガスの吐出圧力及び流量の上限に特に制限はないが、ワイピングガスへの干渉を抑制するためには、除去ガスの吐出圧力を0.5MPa以下、除去ガスの流量を700Nm3/分以下とすることが好ましい。
なお、除去ガスの吐出圧力の下限は0.18MPa以上とすることがさらに好ましく、除去ガスの吐出圧力の上限は0.30MPa以下とすることがさらに好ましい。また、除去ガスの流量の下限は350Nm3/分以上とすることがさらに好ましく、除去ガスの流量の上限は450Nm3/分以下とすることがさらに好ましい。
本実施形態では、図4に示すように、ワイピングノズル18が鋼板Sの幅よりも幅広に配置されており、除去ガス噴射手段22のノズルが鋼板Sの幅方向中央部に配置されている。そして、除去ガス噴射手段22のノズルの幅(除去ガスの噴射幅)Wが200mm以上とされている。ここで、除去ガス噴射手段22のノズルの個数に特に制限はなく、噴射幅Wが確保できる構成であればよい。
さらに、本実施形態において、除去ガス噴射手段22の先端位置を、鉛直方向上方に向けて引き出された鋼板Sからの水平距離L1を100mm以上、かつ、ワイピングノズル18の噴射口からの鉛直方向距離L2を120mm以上とすることにより、他の部材との干渉を抑制することができる。
例えば、本実施形態では、除去ガス噴射手段22が、ワイピングノズル18よりもめっき浴の浴面から離間した位置に配設されたものとして説明したが、これに限定されることはなく、図5に示すように、ワイピングノズル18とめっき浴の浴面との間に、除去ガス噴射手段22を配設してもよい。
上述したワイピングノズル目詰防止装置を備えた溶融亜鉛めっき設備を用いて鋼板Sの表面に溶融亜鉛めっき層を形成した。
比較例においては、上述のワイピングノズル目詰防止装置を使用しなかった。
本発明例においては、ワイピングノズル目詰防止装置を用いて、パンチ穴がめっき浴からワイピングノズル間を通過する際に、パンチ穴に向けて除去ガスを噴射し、前記パンチ穴に付着した溶融金属を除去した。
18 ワイピングノズル
20 ワイピングノズル目詰防止装置
22 除去ガス噴射手段
23 制御部
Claims (4)
- 先行鋼板と後行鋼板とが溶接された複数の鋼板を連続的に溶融金属めっき浴中に通過させ、前記溶融金属めっき浴を通過した前記鋼板に向けて、前記鋼板の一方の面及び他方の面にそれぞれ配置されたワイピングノズルからワイピングガスを噴射して、前記鋼板のめっき付着量を調整する溶融金属めっき設備において、前記ワイピングノズルの目詰まりを防止するワイピングノズル目詰防止装置であって、
前記溶融金属めっき浴から前記ワイピングノズル間を通過するまでの鋼板通過位置に向けて、除去ガスを噴射する除去ガス噴射手段と、
前記先行鋼板と前記後行鋼板との溶接部または溶接部近傍に形成されたパンチ穴を利用して得られた前記パンチ穴の位置情報に基づいて、前記除去ガス噴射手段に対して、前記溶融金属めっき浴から前記ワイピングノズル間を通過する前記パンチ穴に向けて除去ガスを噴射するように指令を与える制御部と、
を備えていることを特徴とするワイピングノズル目詰防止装置。 - 前記除去ガス噴射手段は、前記ワイピングノズルよりも前記溶融金属めっき浴の浴面から離間した位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のワイピングノズル目詰防止装置。
- 前記除去ガス噴射手段は、除去ガスの噴射角度を調整可能な構成とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイピングノズル目詰防止装置。
- 先行鋼板と後行鋼板とが溶接された複数の鋼板が連続的に溶融金属めっき浴に供給され、前記溶融金属めっき浴を通過した前記鋼板に向けて、前記鋼板の一方の面及び他方の面にそれぞれ配置されたワイピングノズルからワイピングガスを噴射して、前記鋼板のめっき付着量を調整する溶融金属めっき設備において、ワイピングノズルの目詰まりを防止するワイピングノズルの目詰防止方法であって、
前記先行鋼板と前記後行鋼板との溶接部または溶接部近傍にパンチ穴が形成されており、前記パンチ穴が前記溶融金属めっき浴から前記ワイピングノズル間を通過する際に、前記パンチ穴に向けて除去ガスを噴射し、前記パンチ穴に付着した溶融金属を除去することを特徴とするワイピングノズルの目詰防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021121345A JP7667438B2 (ja) | 2021-07-26 | 2021-07-26 | ワイピングノズル目詰防止装置、及び、ワイピングノズルの目詰防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021121345A JP7667438B2 (ja) | 2021-07-26 | 2021-07-26 | ワイピングノズル目詰防止装置、及び、ワイピングノズルの目詰防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023017232A true JP2023017232A (ja) | 2023-02-07 |
JP7667438B2 JP7667438B2 (ja) | 2025-04-23 |
Family
ID=85157677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021121345A Active JP7667438B2 (ja) | 2021-07-26 | 2021-07-26 | ワイピングノズル目詰防止装置、及び、ワイピングノズルの目詰防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7667438B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4775035B2 (ja) | 2006-02-28 | 2011-09-21 | Jfeスチール株式会社 | 金属帯の溶融めっき方法及び溶融めっき設備 |
JP2014080673A (ja) | 2012-09-25 | 2014-05-08 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | スプラッシュ飛散抑制方法及び装置 |
JP2015004115A (ja) | 2013-06-24 | 2015-01-08 | Jfeスチール株式会社 | ワイピングノズルの目詰り防止方法 |
JP2019167553A (ja) | 2018-03-22 | 2019-10-03 | Jfeスチール株式会社 | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び製造装置 |
JP7602133B2 (ja) | 2021-03-31 | 2024-12-18 | 日本製鉄株式会社 | 溶融めっき鋼帯の製造方法 |
-
2021
- 2021-07-26 JP JP2021121345A patent/JP7667438B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7667438B2 (ja) | 2025-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6011740B2 (ja) | 連続溶融金属めっき方法および溶融亜鉛めっき鋼帯ならびに連続溶融金属めっき設備 | |
CN103189540B (zh) | 气体擦拭装置 | |
KR101191692B1 (ko) | 용융 금속 도금 강대의 제조 장치 | |
WO2009048031A1 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯製造装置及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP5470932B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯製造設備及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP6372527B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備 | |
CN101443471B (zh) | 热镀金属钢带的制造方法 | |
JP5418550B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP2019167553A (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び製造装置 | |
JP2023017232A (ja) | ワイピングノズル目詰防止装置、及び、ワイピングノズルの目詰防止方法 | |
JP4816105B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP6500846B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備 | |
JP4998696B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造装置及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP2011252180A (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP4853107B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP2003013193A (ja) | 溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法 | |
JP4046042B2 (ja) | 連続溶融めっきのワイピング装置 | |
JP5386779B2 (ja) | 溶融めっき鋼板の製造方法及び装置 | |
JP4765641B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP6414360B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP5417946B2 (ja) | 溶融金属めっき設備 | |
JP6635086B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
CN117897515A (zh) | 熔融金属镀覆钢带的制造方法 | |
JP6094362B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯のガスワイピング装置およびワイピング方法 | |
JP2007302959A (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20241112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20241119 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20241212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250311 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250324 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7667438 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |